ながたんと青と-いちかの料理帖-(3)
磯谷友紀(著)
/Kiss
作品情報
昭和26年、京都。二百年続く料亭・桑乃木の長女いち日(34歳)は、夫を戦争で亡くし、調理師としてホテルに勤めていた。
「桑乃木」は経営破たん寸前で、資金を提供してもらうため、大阪の有力者の家の三男・周(19歳)を婿として迎えることに。15歳も年下の婿を迎えることになったいち日と、桑乃木を立て直そうとする大学生の周。
二人は仕事のパートナーとして、少しずつ信頼しあっていき、そして夫婦として、男女としても、ゆっくりと近づいていく――。
―3巻のあらすじ―
料理長・戸川が他の店に移るために辞めてしまい、料理人を失った桑乃木。周に促され、また、恩人であるホテルのシェフ・田嶋にも背中を押され、いち日は桑乃木の料理長になることを決心した。
しかし客足は遠のき、「新生・桑乃木」の滑り出しは順調とは程遠いものだった。
初仕事となる、常連の家での出張料理では、戸川の料理を期待していた客を満足させることができず、実力不足に落ち込むいち日。
そんな中で、いち日と周の二人が立てた、起死回生の計画とは――?
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商品情報
- シリーズ
- ながたんと青と-いちかの料理帖-
- 著者
- 磯谷友紀
- 出版社
- 講談社
- 掲載誌・レーベル
- Kiss
- 書籍発売日
- 2019.07.12
- Reader Store発売日
- 2019.07.12
- ファイルサイズ
- 74.9MB
- シリーズ情報
- 既刊12巻
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この作品のレビュー
平均 3.0 (1件のレビュー)
-
このレビューはネタバレを含みます
読者目線ではもっと早くからそうすればいい
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くらいの気持ちだったので、いち日が料理長になるのはとても良いと思う。
ホテルは勿体ないが、籍は置いたままで良いと言ってくれるところがありがたい。
いち日を料理人として認めてくれていることがよく分かる。
先代の方針もあり戸川が客の情報を共有しないのは
そういう時代や世界というのもあるだろうが
どうも穿った見方もしてしまう。
いち日の料理を女性は美味しい、また食べたいと好評なのに対し
文句を言っているのは男ばかりなのもそういうことだとしか思えない。
戸川の実力を疑いなら読んでいるので、炊き込みご飯本当に美味しいの…?と思ってしまった。苦笑
確かに食べられると思っていたものが食べられなくてがっかりする気持ちはよく分かるが。
毎年頼んでいるお店のいろんな話、興味もなく予約するものだろうか。
お店側としても例年どうしていたのか確認はするべきだと思うが。
味に深みがないなんて好みの問題だろうに
人前で呼びつけtてケチを付けた上酌をさせて
「不愉快だから仲居に戻れ」と言う藤原という男は心底腹が立つ。
二度と来るな、ではなくいつかうまいと言わせると思っている周も偉過ぎる。
女というだけで馬鹿にする男ばかりの中、周が変わり者なのだろうか。
お披露目会はぜひすると良いと思う。
記者が同席するのが嫌だというのに「どうせこの店の料理などたいしたことない」と言うのが
本当に女全般をバカにした発言だ。
カナッペから始まりよく練られたメニューだが、
こうした席なら兎も角普段サーブしていて
客の好みを把握するほどの目配りはでき無さそうだ。
まぁお客さんに選んでもらえば良いだけでもあるが。
プレゼントに生き物というのは本当に最悪だが
人の子供を連れて帰ってきて誕生日プレゼントとは
伯母は本当に最悪な人間だ。
戦後はこの程度の感覚だったのか?
養子が今ほど珍しくないのはわかるが、親になる人間との相性とか色々あるだろうに
全部勝手に決めて受け入れ準備もさせず連れてくるなど
子供も可哀想だ。
こういうレシピが載っている系の話で
失敗したコロッケのアレンジがあるのがちょっとおもしろい。
いち日さんらしい。
みちやくんは良い子そうだし、
店を継いでくれたら嬉しいけど出て行っても良いと
きちんと言ってくれるところが良かった。投稿日:2023.05.20
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