悪夢探偵
塚本晋也(著)
/角川文庫
作品情報
事件の被害者は、「0」(ゼロ)という謎の人物と携帯電話で話した後、夢の中で殺されたかのように死んでいた。エリート刑事・霧島慶子は、他人の夢に入ることができる“悪夢探偵”こと影沼京一に協力を要請。が、自分の特殊能力を厭う京一は拒否。慶子は京一を動かすべく、自らおとりとして「0」と接触するが、逆に心の闇を突きつけられ・・・・・・。夢と現実が交錯する妖しい世界を監督自らが描いたシリーズ第1弾、映画『悪夢探偵』の原作。
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商品情報
- シリーズ
- 悪夢探偵
- 著者
- 塚本晋也
- ジャンル
- 小説 - ミステリー・サスペンス・ハードボイルド
- 出版社
- KADOKAWA
- 掲載誌・レーベル
- 角川文庫
- 書籍発売日
- 2006.12.01
- Reader Store発売日
- 2012.03.09
- ファイルサイズ
- 0.3MB
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この作品のレビュー
平均 2.8 (15件のレビュー)
-
このレビューはネタバレを含みます
“事件解決に後ろ向きなダーク・ヒーロー”見参!
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不可解な姿で死んでいる人間が続いて見つかる。
被害者は共に「0(ゼロ)」という人物と電話で話した後に死亡していることが分かった。
エリート刑事・霧島慶子は他人の夢に入ることができる悪夢探偵・影沼京一に協力を要請。
そんな中、慶子の部下・若宮が「0」と接触を図り…。
映画が気になって、主題歌(フジファブリックが好き)が気になって、でも、怖そうなので観に行くことができず。
書店巡りをいつものようにふらふらとしていると、あっ、文庫になってる!これなら読めるかも。
読み始めると、すらすらと読みやすく、そして、怖い。
途中、お風呂に入ろうと手を止めるものの、「怖い!」と大騒ぎしての入浴。
結局、文章で頭に入れても、想像しまくってしまい、怯えるのだ。
でも、画で観るともっと想像が色づいてリアルになるから嫌…。
ちょっと苦手な描写あり。
他人の夢の中に入ることのできる悪夢探偵・京一。
探偵?これは探偵なの??と不思議に思いつつ。
事件を解決することができる存在=探偵、ということなのでしょうか。
「いやだいやだ」が口癖、夢の中へ入ることができるだけではなく、他人の心の声も聞こえるため、世の様々なことに嫌気がさし、関わりたくないと感じている。
それでも、重い腰をいつの間にやら上げて、悪夢の中へ。
お、お人好し??
女刑事・慶子はエリート街道まっしぐらであったにも関わらず、自ら刑事部へ異動。
今までやってきたこととは全く違う職務、緊張が続いたため、ほとんど眠れない日が初日から続く。
慶子はとても人間らしいキャラクターではないかと思われます。
「悪夢も恐ろしいが、現実の人間の悪意というものも果てしなく恐ろしいものだ」
確かに。
不思議で、少し猟奇的な部分があり、切なさも含むお話。投稿日:2013.09.17
このレビューはネタバレを含みます
読書期間:2/10~2/16
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思ってた以上にあっさりとしたストーリー展開で、残忍な死を扱う事件のわりには短い展開で終わってしまいました。
なんで?こんなもん?!
と思ってたら、あとがきでその理由…が判明。
このお話は映画の原作でした。
っていうか、脚本も監督も出演まで・・・(゚Д゚;)!!
同時進行だったのか、あとからだったのか、とにかく同じ塚本晋也さんって方がされたようです。
映画制作が本業のようで、どおりでこの原作本のデキが・・・。
たぶん映画を見たほうがよさそうです。
で、これはノベライズではなくて、書き下ろしなのだそうです。
(原作本を読むにあたってなるべくノベライズものは読まないようにしています。あくまで原作ってのが基本です。)
細かい部分での描写がね・・・。
納得できないっていうか、あいまいすぎるっていうか。
主人公と、もう一人の中心人物との交替でのストーリー展開っていう進め方は良かったと思うんですが。
でどういうお話かというと。
ホラーではないんですが、ミステリとも違う。
他人の夢に入っていけるという特殊能力を持ってるのが主人公。
けっして探偵をしているわけではないし、それを仕事にしてるわけでもなくて、自分自身もやりたくもない危険な行為と自覚を持っているのに依頼が来るとやってしまう。
それも解決できるというわけではなくて、ただ夢に入っていけるってこと。
まあ、通常ではありえない設定ですな。。。
アメリカではやってて話題を読んでるらしい4400ってのもありえなすぎるお話ですが。
そうそう。
これ、映画よりも作者本人も言ってるようにテレビでやるのがいいんじゃないかなって思いました。
作者と意見が違うのは、サスペンスの2時間枠でシリーズとしてやるのがいいかなって。
主人公演じるのは松田龍平さんで、まあ雰囲気にすごくぴったりです。
それは納得。
で、ストーリー展開上出てくるもう一人の中心人物が女刑事。
これを演じるのがhitomiで、なんで??って感じだし、原作の展開も、ちょっと納得できない感じです。
他に出てるのが大杉漣さんとか原田芳雄さんとかなのにね。
その辺の理由も聞いてみたいですけど。
主人公と犯人が過去にまつわる心の闇を抱えてるのに対し、彼女はいたって普通。
なのに、主人公が彼女に感じるのは負のエネルギーだという。
なんで???!
もうちょっとここらへんをえぐって描かれていたら、もっとおもしろかったかと思います。
事件に入っていくまでがあまりにも短すぎるし、入っていったあとも先が読める展開でちょっと。。。
最後なんて、そんな終わりかたかいっ・・・!
って、続編があれば納得しますが。続きを読む投稿日:2013.07.27
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