日本人へ 国家と歴史篇
塩野七生(著)
/文春新書
作品情報
わたしが慣れ親しんできたローマの皇帝たちで“夢の内閣”をつくってみたら──指導者とは、どうあるべきか。すぐれた戦略がなぜ重要か。いま日本が突き当たっている問題は、過去の歴史にすでに明確な答えがあるのだ。そのほか、小沢一郎ら日本の政治家に思うこと、日本の技術を世界にアピールする方法、執筆とワインの親密な関係、ブランド品について知っておくべきことなど、しなやかな知性があなたを鍛える、大好評『日本人へ リーダー篇』続篇。
もっとみる
商品情報
- シリーズ
- 日本人へ
- 著者
- 塩野七生
- 出版社
- 文藝春秋
- 掲載誌・レーベル
- 文春新書
- 書籍発売日
- 2010.06.20
- Reader Store発売日
- 2011.06.10
- ファイルサイズ
- 0.3MB
- ページ数
- 256ページ
- シリーズ情報
- 既刊5巻
以下の製品には非対応です
この作品のレビュー
平均 3.7 (62件のレビュー)
-
このレビューはネタバレを含みます
ブックオフで買ったままの積本に着手したが、少々古すぎた。本のタイトルから普遍的な内容を想像して読みだしたが、発刊当時(2010年当時)の情勢(特に日本の政権など)について、著者の考えを述べた部分が多く、ほとんどを駆け足で読み流してしまった。
レビューの続きを読む
塩野さんの合理的でダイレクトな語り口は、当時読んでいたら、歯切れよさに快感を感じながら読めたかもしれないが、今更なので走りました。
本書の最初の扉に次の言葉が引用されてました。
「自分で自分を守ろうとしない者を誰が助ける気になるか」(ニコロ・マキアヴェッリ)
これが「日本人へ」のメッセージなのだろう。
塩野さんの歴史に対するスタンスは、次のような言葉である程度理解できたのかなと感じています。
「歴史は私にとって、研究する対象でなくて、ともに生きる相手なのである。」
「人物を私に引き寄せるのではなく、私からその人物のところへ行く。」
「良くも悪くも愉快な男たちと過ごしてきた。」
「作家は絶対に、書く対象に乗り移るくらいの想いで対さないかぎり、それを書ききることはできない。」
つまり、その時代の人物に自ら会いにゆき、語り合いながら歴史を綴っていくというイメージで、特にその対話の相手は女よりも男であるほうが楽しいようだ。
また、途中、酒とチーズの話も出てきた。その時代の歴史を綴るのに、その時代性を感じられる酒とチーズを食しながら書くのだと。
「木を見て森を見ず」を避けたいという言葉も。歴史の細部にこだわるより流れ重視のようだ。「高校で学ぶ歴史こそが歴史全体の流れを感じとるのに適していた。」とも述べていた。
アンドレ・ジイドの「麓からでもトルストイという山は見える。だが、トルストイという山を登りきると、その向こうにドストエフスキーという山が見えてくる」という言葉を引用し、これが自分の仕事のスタイルだと述べていた。そして山登りと同じく、無理をしない持続と、初めの挑戦は「楽しいこと」から着手するそうだ。
何事かをなす一つのヒントであるかもしれない。
著者が「夢の内閣」を構想するページがあった。ここは、著者の知識が最大限に活かされた普遍性のあるページだった。
■総務省の大臣:皇帝アウグストゥス
中央集権と地方分権の絶妙な配合システムを確立した。
■外務省の大臣:皇帝ネロ
「悪帝」は歴史教科書的評価であり、大国、小国などの差別なく、友好関係を樹立できる。
■防衛省の大臣:ハドリアヌス
戦争に訴えないで防衛責任も果たすという、困難ではあっても国民にとって最もありがたい安全保障制度を再構築した人物。効率の鬼。
■行政改革担当の大臣:ユリウス・カエサル
先を見通す知力と、反対派でさえもたらしこむ説得力と世論などには左右されない持続する意志と、手段の目的かに陥らない自己統制力と、目的にむかって進む肉体上の耐久力がある。
■総理大臣:空席(不要)
他の各省の大臣がすべて優れているので。
■財務省の大臣:ヴェスパニアヌス帝
新税を考え出すことにかけて天才。
■法務省と国家公安員会のトップ:ティベリウス
アウグストゥスの後を継ぎ、政治の確立と司法の公正に尽力した。
■国土交通省の大臣:トライアヌス
公共工事の実績が最多。
■文部科学省と厚生労働省の大臣:誰でもOK
以上は、ローマを熟知した著者が考える「夢の内閣」の組閣メンバーだが、その正しさを確かめるには、もっと著者の本を読むしかなさそうだ。投稿日:2020.04.22
月刊「文藝春秋」の連載の新書化。
塩野七生のごくごくフツーのエッセイ。タイトル買いするとがっかりするかも。(2010.6.23)投稿日:2022.12.27
新刊自動購入は、今後配信となるシリーズの最新刊を毎号自動的にお届けするサービスです。
- ・発売と同時にすぐにお手元のデバイスに追加!
- ・買い逃すことがありません!
- ・いつでも解約ができるから安心!
※新刊自動購入の対象となるコンテンツは、次回配信分からとなります。現在発売中の最新号を含め、既刊の号は含まれません。ご契約はページ右の「新刊自動購入を始める」からお手続きください。
※ご契約をいただくと、このシリーズのコンテンツを配信する都度、毎回決済となります。配信されるコンテンツによって発売日・金額が異なる場合があります。ご契約中は自動的に販売を継続します。
不定期に刊行される「増刊号」「特別号」等も、自動購入の対象に含まれますのでご了承ください。(シリーズ名が異なるものは対象となりません)
※再開の見込みの立たない休刊、廃刊、出版社やReader Store側の事由で契約を終了させていただくことがあります。
※My Sony IDを削除すると新刊自動購入は解約となります。
お支払方法:クレジットカードのみ
解約方法:マイページの「予約・新刊自動購入設定」より、随時解約可能です続巻自動購入は、今後配信となるシリーズの最新刊を毎号自動的にお届けするサービスです。
- ・発売と同時にすぐにお手元のデバイスに追加!
- ・買い逃すことがありません!
- ・いつでも解約ができるから安心!
- ・優待ポイントが2倍になるおトクなキャンペーン実施中!
※続巻自動購入の対象となるコンテンツは、次回配信分からとなります。現在発売中の最新巻を含め、既刊の巻は含まれません。ご契約はページ右の「続巻自動購入を始める」からお手続きください。
※ご契約をいただくと、このシリーズのコンテンツを配信する都度、毎回決済となります。配信されるコンテンツによって発売日・金額が異なる場合があります。ご契約中は自動的に販売を継続します。
不定期に刊行される特別号等も自動購入の対象に含まれる場合がありますのでご了承ください。(シリーズ名が異なるものは対象となりません)
※再開の見込みの立たない休刊、廃刊、出版社やReader Store側の事由で契約を終了させていただくことがあります。
※My Sony IDを削除すると続巻自動購入は解約となります。
お支払方法:クレジットカードのみ
解約方法:マイページの「予約自動購入設定」より、随時解約可能ですReader Store BOOK GIFT とは
ご家族、ご友人などに電子書籍をギフトとしてプレゼントすることができる機能です。
贈りたい本を「プレゼントする」のボタンからご購入頂き、お受け取り用のリンクをメールなどでお知らせするだけでOK!
ぜひお誕生日のお祝いや、おすすめしたい本をプレゼントしてみてください。※ギフトのお受け取り期限はご購入後6ヶ月となります。お受け取りされないまま期限を過ぎた場合、お受け取りや払い戻しはできませんのでご注意ください。
※お受け取りになる方がすでに同じ本をお持ちの場合でも払い戻しはできません。
※ギフトのお受け取りにはサインアップ(無料)が必要です。
※ご自身の本棚の本を贈ることはできません。
※ポイント、クーポンの利用はできません。クーポンコード登録
Reader Storeをご利用のお客様へ
ご利用ありがとうございます!
エラー(エラーコード: )
ご協力ありがとうございました
参考にさせていただきます。