暗黒のスタートライン 杉原爽香二十三歳の秋
赤川次郎(著)
/光文社文庫
作品情報
杉原爽香、二十三歳の秋。大学を卒業して古美術店に勤めている爽香に、元BFの明男から突然の電話。在学中から付合っていた中丸教授夫人・真理子が、ホテルで密会中に殺されたという。無実だと言う明男を信じてかくまう爽香だったが、隠れ家から明男が姿を消した直後、第二の殺人が! 登場人物が一作ごとに年齢(とし)を重ね、成長していく人気シリーズ第9弾!
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商品情報
- シリーズ
- 杉原爽香シリーズ
- 著者
- 赤川次郎
- ジャンル
- 小説 - ミステリー・サスペンス・ハードボイルド
- 出版社
- 光文社
- 掲載誌・レーベル
- 光文社文庫
- 書籍発売日
- 1996.09.01
- Reader Store発売日
- 2010.12.01
- ファイルサイズ
- 0.3MB
- ページ数
- 334ページ
- シリーズ情報
- 既刊36巻
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この作品のレビュー
平均 3.8 (12件のレビュー)
-
杉原爽香シリーズの中でも一番ダーク、一番辛い話になります。タイトルの通り暗黒であり、でもそこがスタートラインなんですよね。
読んだ誰もが明男に憤りを覚えると思います。私は中丸教授よりも強くそれを感じ…ました。
母親思いのあまりに、母親が爽香に攻撃していても止めない挙句に中途半端に別れも告げずに、母親の気に入っている女と付き合い、そしてやっぱり別れも告げず、中丸夫人と不倫に陥っていくという。そんな事をしながらも爽香に連絡するとはどういう事だと。
結果から言えば殺人を犯しておいて、あいつなら何とかしてくれるって思って頼っていったんでしょう。殺人まで隠してくれるとでも思ったのか。
もし最初混乱していただけと言っても一人でマンションにいれば冷静にもなるでしょうし、誰に迷惑がかかるのかも自分が何をしでかしたかもわかるだろうに、女遊びまでする始末。
挙句に罪をかぶってくれる人がでればそれに乗じる…ひどい男だなぁ。なのにそんな男がいいんですよね。
あと次に腹が立つのが祐子。
元彼にあたる犯罪者から連絡がきて困るのはわかるが、態度とか言動とか信じられない。しかも中丸にほいほいついていくし…自分のことを悲劇のヒロインとでも思っているのか、自分を守ることに必死であざとさが気に入らない。
そんな中で爽香には今日子っていう友人がいてよかったなと思います。親も理解のある人で、厳しい話ですがここだけは和みました。
一番辛かったのは最後の爽香から明男にあてた手紙。
彼が殺人を犯したと知っていて見逃すなんてできなかった。でも彼が自分を選んでくれるという自信もなかったのだろうなぁと思う。だから手紙という手段を選ぶしかなかったんだと。
爽香がおきるまで待っていた時間、明男は何を思ったんだろう。
でもこれをきっかけに彼は凄く変わることになるので、罪を償う形でよかったです。気が弱いから一生背負うなんて無理でしょう。
最後に、兄充夫と則子はこのまま絶縁でいいんじゃないかなと。
そんな遠い縁でいじめられたりなんてしないよと、困った時だけくるなと、いらだつ夫婦ですね!続きを読む投稿日:2010.04.07
このレビューはネタバレを含みます
49歳→39歳→40歳→41歳→42歳→43歳→44歳→48歳→47歳→46歳→45歳→38歳→37歳→36歳→35歳→34歳→夢色のガイドブック→33歳→32歳→31歳→30歳→29歳→28歳→27…歳→26歳→25歳→24歳→23歳
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「それに、人は間違いをやって、大人になってくんです。間違った恋だって、するだろうし。でも、間違ったことのない人なんて、何の興味もありません」
「人はふしぎだな。出会った相手で、人生が大きく変る。」続きを読む投稿日:2023.09.02
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