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講談社 復電書

※本特集は2012.10.26時点のものとなります。


「復☆電書」企画にて、電子書籍で復刊! タロットの《魔法使い》に出会ったの――主人公・水元頼子は、タロットカ-ドの《魔法使い》に出会ってしまったために、他のタロットが起こす事件を解決したり戦ったりせねばならなくなってしまいます。「運命のタロット」シリーズ第1弾。第1回「復☆電書」読者リクエスト第1位作品。『《教皇》がiを説く 真・運命のタロット1』も同時配信。(講談社X 文庫・1992年9月刊)

著者からのコメント

★電子書籍で復刊されることについて
《魔法使い》は鼻を鳴らす。そうして、「ずいぶんと時間がかかったものだな」などと嘯いてくる。あんたねー、どれだけみんなが苦労したと思ってるんだよ、とあたしは拳を握りしめる。だいたい、復☆電書がどういうものか、わかってるわけ? 「わかるさ。だが、どのような形であっても本質が揺らぐものではない」《魔法使い》の答えにあたしは少しばかり安堵する。「どこであっても、ライコはダチョウだということさ」……それは余計だ!

★読者へのメッセージ
なんとか「少女小説」に寄せようとしてあきらめた経緯もあって、『運タロ』の初期何冊かには忸怩たるものがあります。ただ最近になって読んで、熱烈に支持してくれた高校生がいて、「あぁ、今の子でも大丈夫なんだ」と安堵しました。ちゃんと伝わってくれるのが嬉しい。このシリーズはどんどん最初の枠組みから物語が外れていきます。そのダイナミズムを味わってもらうためにも、最後まで復☆電書に収載されればよいのですが。

「復☆電書」企画にて、電子書籍で復刊! 香港での戦いで、《教皇》の攻撃を受け半死半生となったライコ。自からが、かつて合一したことのある《女教皇》の姿となっていることに気づくが、記憶は戻らない。「真・運命のタロット」シリーズ第1弾。第1回「復☆電書」読者リクエスト第2位作品。『《魔法使い》にお願い? 運命のタロット1』も同時配信。(講談社X 文庫・1997年1月刊)

著者からのコメント

★電子書籍で復刊されることについて

『運命のタロット』とセットのような形で第二部にあたる『真・運命のタロット』も復☆電書収載となりました。『運タロ』は今年で開始、二十周年となります。こうして長い間、支持していただけることは作家冥利に尽きます。なんとか順調に復刊も巻数を重ねて、全巻が皆さんの手に入りやすい形になればと思います。作者として皆さん(まだこのシリーズに出会っていない読者の方も含めて)の、期待に応えられる執筆活動を行えればと願ってやみません。


★読者へのメッセージ

「少女小説の極北」といわれた私ですが、『運タロ』で成層圏、『真タロ』で大気圏を突破してしまった感じです。虚数とか、米ソの核開発とか、フィラデルフィア実験とか、いろいろ面倒臭い話が展開しますが、枕詞としてさらっと読んでくれればと思います。人間が生きていくための力を与えるのが十代のコたちへ向けた小説、今でいうライトノベルの役割だと、私は信じています。誰が、どう生きたかを一番、読んでもらえればと思っています。

「復☆電書」企画にて、電子書籍で復刊! 夢と冒険いっぱいの、超能力学園ドラマ!! 後野まつりは、高校1年生。友人の新島栄は、かわいい子で、しかも超能力者だった。そこへ男まさりの美女、鷲橋蘭が転校してきた。学校の中で、超常現象が・・・・・・。(講談社X文庫・1987年9月刊)

著者からのコメント

★電子書籍で復刊されることについて
お待たせしました! 重版未定になってから20年近く経ってしまいましたが、ティー・パーティーシリーズが還ってきました。しかも、電子書籍……すごい、さすが21世紀って感じです。とはいえ、この作品のまつりたちが変わるわけでもなし。微妙に長いスカートに黒髪で(違う人もいるけど)、昭和の高校生活をのんびりとやっております。ある人には懐かしく、ある人には見知らぬ空気の物語でしょう。お楽しみいただければ幸いです。

★読者へのメッセージ

もともと、この作品は中高生と、ちょっとひねた二十歳くらいの人たちが読むことを前提に書いていました。ライトノベルという名称さえ、ごく限られた人しか知らない時代です。そんな時代の作品ですから、初めて読む人は、学園異能ものとかの「もうひとつの現代」だと思ってください。シリーズが全巻収載されれば、それすら大いなる伏線となるでしょう! ワイドスクリーンバロックの楽しさを味わってくれることを願ってやみません。

社内で追い詰められたOLと、自分は“幽霊じゃない"と言い張る変な幽霊との出逢い。奇妙な交際の先に待つものは?・・・・・・「ドラゴンフライの空」。滑走路のど真ん中で串刺しになって突き立てられていた少年。それはまるで空に突然細長い槍のような岩が出現したとしか思えない状況であった。彼は何故、どのように殺されたのか?・・・・・・「ギニョールアイの城」。ファンが再読を熱望した単行本未収録の短編2作品が電子書籍として登場!

著者からのコメント

電子書籍をどう思う、というようなことを実に色々な人に訊かれる。特に編集者に訊かれる。彼らの大半はどちらかというと批判的で、紙の本の方が優れているはずだという意見を既に持っていて、私に賛同を求めてくる訳だが、実のところ私はかなりどうでもいい。というかどうしようもない。それを決めるのは私ではなく本として出そうという出版社であり、そして何よりも購入してくださる読者だからである。だから私の意見としては、みんながどう判断するか、はっきりしてきたら教えてくれ、それに合わせるから、という主体性に著しく欠けるものぐらいしかない。そんな中途半端な私がどういう訳か電子出版の企画で作品を出してほしいとリクエストされる、というのは不思議な感じがする。今回の短編作品は雑誌に掲載されたっきり、十年以上も放置されていてどこにも収録されていなかったものなのだが、なんということであろうか、作者には他にも同様な作品が結構ごろごろしていて、しかも困ったことにそれらのどれもが「まだ途中なんだよな……」と思っているものばかりなのだった。つまりいつかまとめる気はあるのだが、諸般の事情と怠惰によってその機会を延々と先延ばしにされているのであった。だから今回の作品たちは、本来ならどこかの部品として使われるはずのものを単独の作品として出すという企画になる。かなり失礼な話のような気もするので申し訳ないが、といって中身に自信がないかというとそんなこともなく、単独で読んでも充分に面白い、という確信だか錯覚だか自分でも曖昧な気持ちは強く持っている。そういう訳でこういう機会を与えてくださった方々には深く感謝すると共に、いい加減そろそろアレコレまとめなきゃなあ、とは思う。しかし十年前に書いたはずなのに、昨日のことのようにしか感じられず、そういう意味で我ながら全然懐かしくない……復刊と言いながら実質、ただの新刊ですね。先行シングル、みたいなもんですか――気持ちとしては。

SF西遊記 【復☆電書】

「復☆電書」企画にて、電子書籍で復刊! グリドラクータ星において全銀河系を治めるサーキ・ムニを訪ねて、超光速船白馬号に乗って宇宙を旅する三蔵法師陳玄奘とサイボーグ猿孫悟空、スーパーアンドロイド猪八戒、半漁人沙悟浄のユーモラスな難行珍道中を描くSFパロディー傑作長編。アニメ「SF西遊記 スタージンガー」原作。(講談社文庫・1981年9月刊)

著者からのコメント

★電子書籍で復刊されることについて
 『SF西遊記』が電子書籍として復刊されると聞いたときは、びっくりしました。本書の初刷が講談社から出たのは、36年前の昭和51年(1976)6月10日。まだ、鉛活字を手で組んで印刷していた時代なのです。もちろん、原稿も四百字詰めの原稿用紙に鉛筆で一字ずつ書いていて、間もなくワープロで原稿を書く時代がくることさえ想像していませんでした。その本が、電子書籍になる……生きていて良かった!

★読者へのメッセージ
 『SF西遊記』は後に、松本零士氏の作画によって『SF西遊記 スタージンガー』というアニメ作品に翻案され、テレビで放映されました。これも古いことですっかり忘れていましたが、最近、東映アニメーションからDVDとして発売されました。海外でも放映されて、イタリア、スウェーデンでは大変な人気だったそうです。外国でもDVDが売れているそうで、原作料をいただいてびっくりしました。親孝行な作品なのです。

増殖商店街 【復☆電書】

「復☆電書」企画にて、電子書籍で復刊! 現実と幻想の中に飛翔する「言葉」の真髄。夢の中で買い物に行った商店街はどんどん増殖、いろんな顔を見せて無名作家の「私」を楽しませる表題作。他に、飼い猫の失踪事件を描いた短篇など四篇を収録。収録作品「増殖商店街」「こんな仕事はこれで終りにする」「生きているのかでででのでんでん虫よ」「虎の襖を、ってはならなに」「柘榴の底」。(1995年10月刊)電子版のみ『あとがき小説「ようこそ」』も特別収録!

著者からのコメント

★電子書籍で復刊されることについて
昨年講談社の文芸文庫が随分と品切れになっているのに気付き、文芸家協会で意見を述べました。電子書籍というものを私は出してもいない。ただ、新刊や流行作家のものばかり急いで、電子電子というのを奇妙に思うと。むしろ「売上」を「建前」に切られていく本を、電子化してゆけば良いのではないですかと。協会で出版しませんか?などと言っていると、議論と関係のないところからふいに、復刊リクエストの企画が現れて……。
 「増殖商店街」を本当は紙の文庫にして欲しいと思ってます。ただ、可能性のひとつとして、またネット読者の応援を喜んで電子化を決めました。 もしまだ未知数を残すこの方式において、今後問題点が出てくるようならば、自分に起こった難儀を出来る範囲で報告するつもりでおります。

★読者へのメッセージ
さてこの本の特異性それは、身辺を描きながら世界経済を書く、家計簿を追いながら消費に翻弄される内面を追うと言った、ごろ寝的宇宙的展開にあります。しかし当時の私にそんな意識が本当にあったのか?作家は核の掌の上で騙されながらでも知らぬまに核を書いているのか?自分の身辺をずっと掘っていた私は、いつしか「ネオリベラリズムを越える想像力」と言われ「現代思想」で特集されるようになっていました。つまりここには大変「小さい」作品が並んでおります。故にもしこれを読んで「他者がないぞ社会問題がないぞ」とおっしゃるあなた、社会性ないのは、あなたの方なのですよ……。

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