
【新刊発売記念 インタビュー企画】最新刊『小倉唯フォトブック Yui-can!』が好評発売中の声優・小倉 唯さんが、発売を記念してReader Storeに遊びに来てくれました!
『ロウきゅーぶ!』袴田ひなた 役、『HUGっと!プリキュア』輝木ほまれ/キュアエトワール 役、『マギアレコード 魔法少女まどか☆マギカ外伝』二葉さな 役、『シャドウバース』黒羽アリス 役、『ブラッククローバー』ヴァニカ・ゾグラティス 役など、人気作への出演多数! 声優アーティストとしても活躍中の小倉 唯さんは、ドキュメンタリーからエッセイ、料理本など多彩なジャンルの本に親しむ電子書籍ユーザーでもあります。昨年クリスマスに書籍版が発売され、電子書籍化も大好評の最新フォトブック『Yui-can!』の見どころ、小倉さんのこれまでの読書ライフとオススメの電子書籍を語っていただきました。

ケータイ小説は読書と言えるのか? と問題になりまして(苦笑)
――小倉さんは、子どもの頃どんな本を読んで育ちましたか?
一番古い思い出だと、絵本ですね。うちは双子の姉がいて、子どもの頃から絵本や童話がたくさんあり、世界の童話100選みたいな本を、両親が毎日読み聞かせをしながら寝かしつけてくれていました。なので、知らない童話はないかも知れないです。とくに印象的だったのは、嘘つきな狼少年のお話。表紙の狼の絵が怖すぎて、自分で塗りつぶしちゃったくらい、ちょっとトラウマだったんですよ(笑)。
――当時はさぞ怖かったでしょうが、そんな小倉さんを想像すると可愛らしいですね(笑)
あはは、そうですね(笑)。あと4歳、5歳くらいで大好きだったのは『小公女セーラ』の絵本です。お姫様に憧れて、私も両親を「お父様」「お母様」と呼んでました(笑)。小学生時代に印象的だったのは、読書感想文の課題図書だった『ハッピーバースデー 命かがやく瞬間』(作:青木和雄/画:加藤美紀)という本です。母親との関係の中で声が出なくなってしまった女の子の感動的なお話です。高学年になるとブームだったのが、『赤い糸』とか『恋空 切ナイ恋物語』などのケータイ小説で。クラスでもすごく流行って、学校の朝の読書の時間にみんなが読み出したら、「ケータイ小説は、果たして読書と言えるのか?」と問題になりまして(苦笑)。時代の変化に直面した記憶が残ってますね。
――小学生が読むには刺激的な内容ですしね
今思うとそうなんですよね。刺激的な小説と言えば、中学時代にはホラー小説ブームもあって。けっこうハードな山田悠介さんの本を私も読み漁りましたし、ミステリー系では東野圭吾さんの小説もよく読みました。

――小説以外に読んでいたジャンルはありますか?
高校時代は、エッセイにハマりました。中でも好きだったのは、さくらももこさんのエッセイ。さくらさんが亡くなられた時に、昔読んださくらさんのエッセイを読み返してみたんですけど……大人になって読むと、同じ本でも感じ方が変わるんですね。大人になったからこそ、「おっしゃっていたのはこういうことだったんだ!」と気づくことも多くて、なおさら印象深いです。あと、高校時代は『旅をする木』(星野道夫)も大好きでした。世界中の過酷な自然の中を旅されている時に感じたことや景色について書かれているんですが、心情や情景がすごくダイレクトに伝わってくるんです。小説は作り上げられた世界のお話ですが、エッセイはリアルな人間性を勉強できるし、その方が実際に経験されたことなので、すごく説得力があるんです。自分とは違う価値観や感じ方に、とても刺激を受けますね。
――生身の感動がありますよね
私たちも人生でいろいろな経験をしますけど、普通に誰かと話しているだけでは知ることができないことも、エッセイからは感じ取ることができる。それが読んでいて楽しいんですね。大学時代は小説もいろいろ読みましたけど、私、もともとテレビを観る時もドキュメンタリーが好きなんです。きっと嘘偽りのない言葉が好きなのかな。だから日記文学にも興味があって。著名人の方の日記はぜひ読んでみたいなって思いますし……最近買った本もドキュメンタリー。とても面白い本だと聞いた『女帝 小池百合子』(石井妙子)をストックしたままになっていたので、そろそろ読み始めようかなと思ってます。強く生きるためのモチベーションを高められそうだなって。エッセイでは、星野 源さんが書かれたものも好きです。すごく素敵な文章ですよね。
――ちなみに小倉さんは中学生くらいから声優としても大活躍されていますし、アニメなどを通じて様々な世界でのお話を演じられていますが、女優活動を始められて、本の読み方、接し方が変わったりしましたか?
読み方そのものが変わったというよりは、読む時の感覚が変わったなぁと感じます。
――例えばどういうところで?
文章の文節を意識して読むようになったり。声優は言葉を扱う仕事でもあるので、台詞の意味合いや書かれている文章に対して、自分がちゃんと理解をして読む作業をするんですね。だから理解力が自然に高まってくるというか……。アフレコの現場でも、先輩方が「この台詞はこういう意味で言うなら、この文節は違和感がありますね」と指摘をしながら、スタッフさんとコミュニケーションをして演じていくことがあるんですね。そういう場面を経験すると、知らないうちに国語的な勉強もさせていただけるんです。
――たしかにそうですね。キャラクターの台詞でも、小説の文章でも「てにをは」が違うだけで、意味することが大きく変わりますよね
ほんとにそうです。この文章は、他の文章のどこにつながっているのかな? とか、ここであえてこういう書き方をしているということは……? と、文章そのものを理解しようとする姿勢や感じ方がすごく研ぎ澄まされたのは、声優という仕事を始めてから変化していったことですね。台本を読む時も、原作者や脚本家の方が、こういう気持ちで書いているのかな? というのが、ほんの少しですけど分かるようになった気がします。

アニメ原作の読み込みと料理本で電子書籍が大活躍!
――「Reader Store」は電子書籍ストアですが、電子書籍には親しまれていますか?
はい! ケータイをスマホに替えた高校生くらいからは、電子書籍を買うことがとても多くなりました。声優というお仕事をさせていただいていると、マンガやライトノベルのアニメ原作本を読み込む機会が多いので、電子書籍ならいつでも手にできて、すごくありがたいんです。とても助かっています。
――原作を読む時、どのように活用されていますか?
ブックマーク機能があるので、好きな時に読みたいページにピュッと飛べるのがとにかく便利。プライベートでも、電子書籍はけっこう買っていますよ。

――どんな本ですか?
新型コロナ対策で、母が今群馬の実家に帰っているんです。なので、家事を一人でやるために、お洗濯術とかお掃除術のような、実用的な本を電子書籍で買って、正しい家事の仕方を勉強してます。あとはお料理が大好きなので、お料理本も電子書籍でついついたくさん買っちゃいますね。タイトルと表紙を見て「美味しそう!」と思うとつい。「誰でも簡単」とか「~を使わずに作れる」みたいなキャッチフレーズにも弱いです(笑)。
――結構な電子書籍派ですね!
ただ、小説とか長編の本は、最近なかなか読めていないのが残念です。私、ちゃんと読書をしたい時は短期集中型で、移動中とか待ち時間にちょっとずつ読むということができないんです。お休みの日にまとめて、時間に制限がない時に、自分が気持ちいい所まで読みきりたいタイプだから、趣味で読む小説などは途中で止まっちゃってる本もたくさんあるので、時間を作って読み切りたいですね(苦笑)。

まだ全然、自分のウエディングの想像はできない
――ご自身の本も電子書籍化されているので、ファンの方はいつでもどこでも小倉さんに会えますね。昨年末に発売された最新フォトブック『Yui-can!』も電子書籍化されました。これは、雑誌『声優グランプリ』での連載を1冊にまとめたものです
はい、すごくありがたいことですね。2年前にも、『声グラ』さんの連載をまとめた『yui-itsu』という本を出させていただいたんですが、前回は毎回テーマを設けて、自分のお気に入りを紹介していたんです。春なら花粉症の時期に試して欲しいアイテムとか、コスメも好きなのでピンクのメイクとか。
――『yui-itsu』では幼少期からを振り返るお母様との対談や、通っていた大学のある三軒茶屋を案内する企画も大好評でした
はい。ファンの方からも、新しい一面が見られて面白かったという声をたくさんいただきました。
――今回の『Yui-can!』は、小倉さんがいろいろなことにチャレンジする内容。とくに印象に残っているのは?
乗馬体験は、数年前に一度経験したことがあったんですが、とても楽しかったので今回改めてチャレンジしました。ダンスをやっているからかリズム感が良く、なかなか一回ではここまで乗れないとトレーナーの方に褒めていただいて、嬉しかったです。あとは……地雷系メイクに挑戦した回かな。当時、YouTubeの個人チャンネル(YUI OGURA おぐらゆい ASMR/Beauty)も始めたばかりだったので、動画とコラボさせてもらい、すごくいい反響をいただいて。ワンちゃん用のおもちゃ作りも、自分から提案させてもらいましたね。今も毎日、私の作ったおもちゃで遊んでくれてます。
――『Yui-can!』の巻頭でも大活躍ですよね、愛犬のシフォンちゃんとルパンちゃんが
はい(笑)。連載期間中はまだ小さかったので一緒にお出かけできなかったんですが、撮り下ろしでは初めてドッグカフェに一緒にいきました。あと、ウエディングドレスを初めて着させていただきました!
――前作『yui-itsu』のグラビアでアイスクリームを頬張っていた小倉さんが、2年後の今回はウエディングドレスを!
そうなんです。この2年間で、自分自身の雰囲気や見た目がこんなに変化するんだ! と驚いてます(笑)。ウエディング姿は編集部さんからアイデアをいただいた企画で。ドレスも何着も試着して、今の年齢らしい可憐さもあるドレスを好きに選ばせていただきました。ちょっとプリンセスっぽいですよね?
――子どもの頃のお姫様への憧れが……
そうかも知れない!(笑) 小笠原伯爵邸というブライダルもできるレストランで撮影させていただいたんですが、メイクもウエディングを意識していつもの私とはまた違う感じになっていると思います。私自身はまだ全然、自分のウエディングの想像はできないんですけど(苦笑)……とても楽しい経験をさせていただきました。この2冊は、自分の好きなものがたくさん詰まった本なので、私のプライベートアルバムでもあるんですね。それを皆さんと共有できるのは、とても嬉しいことです。
――もし、小倉さんがご自身の電子書籍をプロデュースするとしたら、どんな本を作ってみたいですか?
今はなかなか難しいですが、写真集なら南の国か、オーロラが見えるくらいの北国に行ってみたいですね。あとはまだ行ったことのない日本各地の絶景と一緒に写真を撮ってみたい。撮影が大変そうですけど(苦笑)。
――山登りもできないとですね(笑)。読むのがお好きなエッセイをご自分で書いたりは?
いつか書いてみたいです。やるとしたら……人生の節目となる30歳くらいがいいですね(笑)。その前に、ワンちゃんのしつけの本とか、出してみたいかも?
――Reader Storeでは音声や動画付きの電子書籍が増えていますが、望むことはありますか?
読む側としては、メイクやヘアアレンジが載っている書籍も好きなので、ヘアアレンジの仕方を動画で解説してくれるような電子書籍が欲しいです。お料理本も、手順を動画でエンドレス再生できたらいいなぁって思ってるんです。今はスマホやタブレットで本とYouTubeを見ながら作ってるんですけど、それが実現したらすごく便利ですよね。
――声優として、思い付く電子書籍のアイディアは?
お子様への読み聞かせ本ですね。毎回、親御様が読まれるのは大変でしょうし、家事がお忙しい時に自動再生、リピート再生ができたら素敵。ライトノベルやマンガも、名シーンをクリックするとキャラクターが台詞を喋ってくれたら、すごく楽しいと思います。演じるほうも、すごく醍醐味がありますよね。写真集もお気に入りのページをクリックしたら動画が流れ出すとか……私もぜひ、そういう電子書籍に参加したいし、自分でも作ってみたいなって思います!
インタビュー・文:阿部美香
撮影:西村 康
スタイリスト:もりやゆり
ヘア&メイク:哘 絵美子
衣装協力:BIG TIME
【profile】

小倉 唯(おぐら ゆい)
1995年8月15日 群馬県生まれ。声優・アーティスト。代表作は『ロウきゅーぶ!』(袴田ひなた 役)、『HUGっと!プリキュア』(輝木ほまれ/キュアエトワール 役)、『マギアレコード 魔法少女まどか☆マギカ外伝』(二葉さな 役)、『ブラッククローバー』(ヴァニカ・ゾグラティス 役)など。待望の最新刊『小倉唯フォトブック Yui-can!』(主婦の友社)が好評発売中。
プレゼントの応募は終了しました

●プレゼント内容
・直筆サイン入りチェキ(3名様)
・電子版『小倉唯フォトブック Yui-can!』(3名様)
※直筆サイン入りチェキの種類は選べません。ご了承ください。
●応募期間
2021年1月22日(金)0:00~2021年2月4日(木)23:59
●応募条件
「Reader Store」のメールマガジンの受信設定をONにされている方。
●当選発表
当選者の方へは、登録されているメールアドレス宛に2021年2月12日(金)にご連絡いたします。
(当選発表日は都合により、前後する場合がございます)
落選された方へのご連絡はございません。あらかじめご了承ください。
●ご注意事項
・お一人様1回のみのご応募となります。
・当選した商品の譲渡・転売等の行為は禁止されております。
※新型コロナウイルス感染拡大の影響により、当選賞品の発送に遅れが生じる場合がございます。当選されたお客様にはご迷惑をおかけし、誠に申し訳ございません。何卒ご承知おきくださいますようお願いいたします。
【小倉 唯さんのおすすめ電子書籍】
【小倉 唯さん関連書籍】
人気声優・小倉唯の連載「ゆいコレ」が書籍化!『HUGっと!プリキュア』(輝木ほまれ / キュアエトワール)、『ヤマノススメ』(青羽ここな)など話題のアニメ・ゲーム作品に多数出演、キングレコードに所属しソロアーティスト活動もしている声優・小倉唯のフォトブック。『月刊 声優グランプリ』にて2017年2月号から連載している「ゆいコレ」を未公開カットたっぷりで収録。本人が実際に使っているコスメやアイテム、実践しているヘアアレンジなどを紹介。唯ちゃんの可愛い魅力がぎゅっとつまった1冊です。小倉 唯(おぐらゆい):8月15日生まれ。ジャストプロ所属。2008年より声優活動を開始。「HUGっと!プリキュア」や、「ViVid Strike!」など人気作品に多数出演。キングレコードよりソロで声優アーティストとしても活躍中。若手女性声優の中でもトップレベルの人気を誇る。