ニホンホンノムシさんのレビュー
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このユーザーのレビュー
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ぼくらの祖国
青山繁晴 / 扶桑社BOOKS
「祖国」を語る本というより…
7
「祖国を語る本」というより「自己の生き方を問う本」であったように感じました。
東日本大震災、先の大戦・硫黄島での戦いとその後のこと、北朝鮮による拉致、これからのエネルギー問題。
この日本という国に生ま…れ、今という時代を生きる私たちが、「知り」「考え」「選択」しなければならない大きな問題の柱をテーマに青山氏の実働やその時の思いを書かれている本です。
この本を読んで「自分」は何を感じるのか、ある種のリトマス試験紙の様な本だと思います。この本を読んで何も感じなくなってしまうようなそんな人間にはなるまい、そのために繰り返し読み、繰り返し色々な人に奨めていこうと思う本でした。
忘れないでほしいと思います。今この瞬間も、異国・北朝鮮で助けを求めて続けている人がいます。
回収されていない遺骨の上にアスファルトが敷かれ、今日も当然のように飛行機が往来しています。
そんな忘れてはならない事実を「知り」「考え」どう「選択」して生きていくのか、たくさんの人に読んでもらいたい本です。 続きを読む投稿日:2013.11.19
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ジジジイ
小山宙哉 / モーニング
すかしたおっさん書かせたら天下一品。
1
宇宙兄弟の小山氏の作品。
1巻完結かと思ったらまだ続くみたいでした。
宇宙兄弟を読んでこの作者は「すかしたおっさん」書かせたら上手いな〜って思ってたら、そのおっさんが主人公(主人公のハープは70才な…ので「おっさん」じゃなくて「ジジイ」ですかね?)の作品があるとのことで慌てて購入。
物語はまだ序盤ってところなので★4つ。
これからのストーリーに期待するが、やはり、この作者が書くおっさんはかっこいい!
私もこんな「おっさん」や「ジジイ」になりたい!
※このレビューでの「おっさん」や「ジジイ」は愛称として使用してます!! 続きを読む投稿日:2013.11.19
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強靭化の思想―「強い国日本」を目指して
藤井聡 / 扶桑社BOOKS
今現在抱えている日本の危機及びその対策をまとめられた一冊、プラス 面白い映画評論!
2
現在安倍内閣にて、内閣官房参与を務められている京都大学の藤井教授の一冊です。
本の内容は、東日本大震災直後から内閣官房参与に就任されるまでの間、要するに、一人の学者として我が国の危機とその対策を、新…聞雑誌で述べられてきたものを纏めたものです。
そのため、藤井教授の「国土強靭化論」を深くご存知の方は物足りないと感じられるかもしれないが(なので★4つです)、そうでない方は一遍一遍、短くまとめられているので、とっつきやすいと思われます。
個人的には、藤井先生の「映画評論」が非常にに興味深かったです。松本人志監督の映画をこの様に捉えられる先生の感受性。私も大共感致します! 映画論評だけでも読む価値あり!! 続きを読む投稿日:2013.11.19
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雀蜂
貴志祐介 / 角川ホラー文庫
さすが貴志祐介
12
外れなし作家、貴志氏久しぶりの短編。
最後に向けての疾走感は圧巻でした。
特にこの作者は、一つのテーマを徹底して掘り下げられているので、スズメバチに対する知識も得られて一石二鳥。
ただのエンターテイメ…ントホラー小説ではありません! 続きを読む投稿日:2013.11.12