文学
李陵
あらすじ
舞台は前漢、武帝の時代。匈奴討伐に出た李陵は、奇襲に遭い捕虜となってしまう。漢ではそれを敵に寝返ったと誤解し、李陵一族は皆殺しの目にあい、唯一李陵を擁護した司馬遷は、宮刑(=去勢の刑)に処せられてしまう。帰国の意味を失った李陵は祖国を憎み、匈奴にとけ込んでいく。あるとき李陵は、同じ囚われの身ではあるが、匈奴に屈せず生きていた友人蘇武に再会する。やがて武帝が崩御、蘇武は晴れて漢に戻ることになるが、祖国を裏切った李陵は、帰国も歴史に名を残すことも叶わなかった。そして、正義を信じた司馬遷は、歴史を「創る」より「記す」ことで生きている。本当の強さとは何だろうか?

