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消えるヒッチハイカー アメリカの都市伝説とその意味
消えるヒッチハイカー アメリカの都市伝説とその意味
ヤン・ハロルド・ブルンヴァン、満園真木/東京創元社
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総合評価

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    アメリカの都市伝説をオカルトではなく民俗学の視点から真面目に紹介・分析した本。原書は1981年刊行。 都市伝説の特徴は三つある。 1.語り継ぐ人々の不安や懸念が反映している。 2.都市伝説は語り継がれ、拡散することで発展する。 消えるヒッチハイカー(日本のタクシーの幽霊みたいなもの)は当初馬に乗っていたのが時代が変わると自動車になる。またローカライズされたり別の話と混ざったりして複数のバージョンに枝分かれしていく。 3.都市伝説は「気をつけないと同じ目に遭うかもしれない」と教訓や戒めを暗に匂わせる。 人通りのない道に車を停めていちゃついていたカップルが怪人に襲撃される→デート中の女性の身の安全について。 ベビーシッターが侵入者に襲われる→女性は社会の伝統的価値観を守ること、男性に助けを求めること。 電子レンジに動物を入れる(「ホット・ドッグ」)→新しいテクノロジーへの警戒心。 食品の異物混入→大企業への不信感や非人間性への批判。 下水道のワニ→都会では飼えなくなったペットを処分することの罪悪感。 逃げたおばあちゃん→生きていても死んでも厄介な高齢者。 コリン・ディッキー『ゴーストランド』にも、殺害された女子大生の幽霊談が同じ被害を出さないための警告として機能している、という話が出てきた。 専門書的とまではいかないけれど学術的な硬い筆致で書かれているのでやや読みづらい。また、都市伝説の紹介→別バージョンの紹介→解説と単調に繰り返されるので退屈。最後の方は流し読みした。

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    投稿日: 2026.07.25