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わたしを庇わないで
わたしを庇わないで
石田夏穂/集英社
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総合評価

(77件)
3.7
17
28
18
6
2
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    タイトルとテーマ設定が面白そうという理由で購入し、しばらく積読でしたが、思い立って読んでみたところ、それぞれの登場人物の歪みみたいなものがとても好みでした。 本作は3編からなる短編集で、コンプレックスや、ルッキズム、会社の人間関係などをテーマにした作品です。女性が主人公ということもあり、それぞれが抱える問題も割と女性の悩みをテーマにしたものが多めだったかと思います。 しかし、その悩みを悲観的に捉えているのではなく、どちらかといえばユーモラスな切り口で捉えている主人公たちばかりで、そのステレオタイプにおさまらない視点が本作の魅力だったかなと思います。 個人的にはルッキズムを題材にした「わたしを庇わないで」が特に好みだったかなと思います。ルッキズムを否定する社会に変貌しつつある中で、直接的な誹謗中傷は減ったものの、間接的なものはまだまだ減らないのだなと感じる作品でした。 本作は割と思想感強めと言いますか、割と陰気のある切り口から物事をとらえる主人公多めなので、考え方に共感できる、できないは分かれそうな作品かなと思います。

    38
    投稿日: 2026.09.27
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    3つの短編集 ○三國造船(サンゾウ)で働く安井さんと大勢のサンゾウたちとの日々 ○春には中学生になる望と鏡との関係 ○タナマル水産の広報部員として働く太めのアヤノが向き合った「デブ」 楽しめた キレのある文章が好き 読みやすいのだが私なりに太っているという見た目を改めて考えさせられた 私は「世紀の善人」がシュールでより面白いと感じた

    1
    投稿日: 2026.09.26
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    この作家がどんな作風かを知らずに読んだが、なかなかウィットに富んでいた。 特に私は『世紀の善人』が好きだった。 人生に必要のない奴らをラベリングして記号のように扱うのは会社員時代に経験があり、どこか親近感を覚えた。蹴り飛ばしたりはしないが… 『わたしを庇わないで』は結局庇ってる奴が1番デブを蔑んでるよね、という。こういう奴いる。善人の顔できてると思ってんのか、という。 どれも人間もめんどくさいとこや醜いとこ、滑稽なとこがフィーチャーされていて、自分が今まで見てきた人間のそれらを思い出させた。 幸せな気持ちになりたい、読書で癒されたい人にはあまりおすすめできないかなと。

    0
    投稿日: 2026.09.26
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    デブとかブスとかに囚われた女の話! 日常生活では言いづらい部分をズケズケと文字にしていて痛快な話だった。1話の会社のむかつくことを心の中で悪態つきまっているのはとてもおかしい、文字通りの死体蹴りすんな笑笑。2話はたぶん周りはそこまで見てないし気にしてないのに、自分が気にしてるから、意識がずっとそっちを向く事あるよね。3話の庇われると劣勢になるという文章が印象に残った。あと世間はデブに厳しすぎ、私もデブ嫌悪があるので、浴びせられる言葉たちが共感だったり言い過ぎだったりでおもしろい。急に我に帰って泣いちゃうのびっくりした。

    0
    投稿日: 2026.09.26
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    肥満を庇うことの欺瞞や職場の同調圧力など、無意識の差別を描くブラックユーモア中編集。世間の矛盾をロジカルに暴く著者独特の書き味がたまらない。 配慮という名目で相手を腫れ物扱いし、庇うことの傲慢さ。 良かれと思った言葉が無意識に他者を見下していないか…自分自身の価値観を揺さぶられつつ。「ノーメイク鑑定士」に続き、石田夏穂さんの毒と愛あるユーモアを浴びれちゃう。

    0
    投稿日: 2026.09.25
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    おもしろぉ。 淡々としたこの感じ、『黄金比の縁』の著者か! 知らずに手に取ったけどやっぱりおもしろい。 かなり卑屈な女性を主人公にした作品が3作。どれもなかなか独特で。 特に『世紀の善人』は痛快だった。 職場の嫌な人、嫌な事を何とかして自分の中で消化してやり過ごす。それを必死でやるんじゃなくて一歩引いてるのがまたおもしろい。 ラストのドタバタも笑えた。 表題作の『わたしを庇わないで』もよかった。 「デブ」ってさ、言わなくなったよね。 言葉の暴力、優しい言葉に変えても心の中で蔑んでいるなら同じだよねって事。 でも初めて「デブ」って言われて頭が真っ白になったり、なぜだか水回りの掃除を始めちゃったりするってことはやっぱり言われたらショックなんだよ。 容姿の自虐ネタはやっぱり笑えないなぁ。

    63
    投稿日: 2026.09.22
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    純文学?なのかな 短編がどれも読みやすく面白い。一番面白かったのは「世紀の善人」。すらすら読めてしまった本だった。また読みたい。 「世紀の善人」 主人公の安井から見たら、会社の同僚(サンゾウ)は全員同じ。自分では何もできない。それなのに安井のことをこき使ったりするなどする。なにか痛快で、また読みたいと思う話だった。 この筆者の会社に対する視点がすごく面白い。会社という組織を俯瞰して見ており、自分では何もできない会社にいる男の人たちを批判している。この主人公のフィルターから見る同僚(サンゾウ)は、群れないと何もできない、いつまでも男尊女卑がこべりついているそんな人間たち。終わり方も良い。また読みたい。 「小人二重面相」 小学6年生にして自分の容姿を見るのが嫌で鏡を見ることができない主人公の話。友達と卒業旅行でディズニーを計画している。けれども、写真を撮ると嫌でも自分の顔を見なければならず行きたくない気持ちになっている。そんな話。 小学6年生にしては考えが大人びすぎていて、そこまで大人びていたら相当頭いい子だろとか変な感情になってしまって入り込めなかった。 「わたしを庇わないで」 デブがデブと言われて、デブであることに対して開き直る話。自虐のワードセンスがよく、テンポ感が面白い。デブになってこれを読むと、デブであることを肯定してしまうような話だった。  

    1
    投稿日: 2026.09.21
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    図書館にて借りる、第825弾。 (京都市図書館にて借りる、第289弾。) 女版朝井リョウというのが感覚としては一番近いか。 人間の嫌な部分というか、宇宙人に人間とは(特に日本人)どんな生き物か聞かれた際、この本や朝井リョウの著作を読ませれば、大体分かってもらえると思う。そんな作品。 読んでいて滑稽というか、人間って面倒くさいなぁと思いながらも面白い。 石田夏穂さんは、朝井リョウとは仲良くなれると思う。 実際、既に作家同士、仲が良いのかも知れない。 星は3つ。3.5だな。

    4
    投稿日: 2026.09.21
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    表題作びっくりおもしろかった…!デブにデブと言わないのはデブを内心では蔑んでいるから…!断言が過ぎるけど一理ある。傷つけたくないと言葉を選ぶ時、そうしないと相手が傷ついてしまうという価値観が自分にあるから。傷つけたくないのにすでにその考えが相手を傷つけるパラドックス。 筆者の繰り出すパワーフレーズもびっくりおもしろい。赤信号≠止まれ=you are デブ、シートベルト≠あなたを守ります=you are デブ。

    11
    投稿日: 2026.09.20
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    タイトルを含む3つのお話が入った1冊。理不尽な会社で嫌いな社員を「ザンゾウ」と呼びながら生きている女性のはなし、卒業旅行で自分の容姿が嫌いゆえに写真をとられたくない女の子のはなし、タイトルのはなしはデブの広報社員のはなし。読んでいてずっと辛かった。生きるのが辛そうな主人公ばかりで苦しかった。

    1
    投稿日: 2026.09.19
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    面白かった。読んだ後に気が付いたが、以前も「我が友、スミス」や「ノーメイク鑑定士」を楽しく読ませて頂いた。今作は3篇の中編集。特に表題作は、女性の体型いじりを描いたもの。社会が抱くイジリとそれに異を唱える勢力、みんな違ってみんな良い、と言う上部の考え方が深く刺さった。

    17
    投稿日: 2026.09.17
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    石田夏穂の『私を庇わないで』を読んだ。 三つの物語が収められた短編集だ。 最初の「世紀の善人」は、大きな会社・三國造船で働く女性社員、安井の話。 安井は上司たちを「サンゾウ」と呼び、いいように使われながらも、何だかんだと仕事をこなしていく。 そして最後には、とうとうやらかしてしまう。 ちょっとシュールな話だった。 私は大きな会社に勤めたことがないので分からないけれど、それにしても、 「今どき、こんな会社があるのかな?」 というのが正直な感想だった。 会社の雰囲気も登場人物もかなり誇張されているように感じる。 現実の会社の話として読むというより、少し変わった世界を楽しむ小説なのかもしれない。 二話目は「小人二十面相」。 何が二十面相なのだろうと思ったら、主人公は鏡に映る自分の顔が、ひどく不細工に見えたり、美少女に見えたりするらしい。 七五三の写真があまりにも不細工に写っていたことがきっかけで、それ以来、鏡を見ることも避けるようになった。 卒業アルバムの写真撮影では、友達が何度も撮り直してもらう。 何度も写真を確認した末、その友達が 「5回コールドで負けた監督のような顔をしていた」 という表現が出てくる。 これはなかなかうまい表現だと思った。 今はスマホでいくらでも写真を撮れるが、昔は写真を撮るのも結構面倒で、お金もかかった。 卒業写真を何度も撮り直すなんてことも、まずなかったと思う。 私も今度の同窓会で上映する動画を作るために昔の写真を集めたが、意外なほど皆、写真を持っていなかった。 主人公は「写真のない時代が良かった」というようなことを言う。 ところが、そんな主人公が写真に写ってみると、意外にも美少女に写っていた。 三話目は、本のタイトルにもなっている「私を庇わないで」。 主人公は太っている女性で、魚を扱う会社の広報をしている。 会社が魚を納めている店を紹介するために食レポをするのだが、最初は美人の相棒が前面に出て、主人公はいわば「着ぐるみ」のような役回りだった。 ところが、次第に主人公自身が食レポをするようになる。 周囲は主人公が太っていることを気にして、何かと庇おうとする。 しかし本人は、 「デブがデブで何が悪い」 という感じなのだ。 読んでいて、食レポで活躍しているお笑い芸人を思い出してしまった。 三つの話とも、どこか現実から少しずれたような、おかしな世界が描かれている。 その中でも、私は最後の「私を庇わないで」が一番面白かった。

    10
    投稿日: 2026.09.17
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    毒性強め。油断するとアタって危ない。 ワハハ、ニヤニヤと笑いながら読めるエンタメ小説だが、痛烈に批判されている登場人物は自分じゃないかとギクリとすることも度々あった。

    0
    投稿日: 2026.09.15
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    石田夏穂さん『わたしを庇わないで』を読了しました。 3つの短編からなる作品ですが、全体的に自虐的で、皮肉が強すぎるように感じました。 1話目の『世紀の善人』は、昭和のパワハラ気質な男性社員たちから、「女性だから」という理由だけで理不尽な扱いを受け続ける安井の話。 数々の嫌がらせやパワハラによって、少しずつ心が壊れていく安井を読んでいるのが本当に辛かったです。 特に、サンゾウからの嫌がらせやパワハラを、安井が自分の心を守るために独自の方法でやり過ごしている姿には、「もう早く逃げて!そんな職場、辞めて休もうよ!」と言いたくなってしまいました。 他の短編も、自虐的で皮肉が強く、「そこまで自分を下げなくても……」と思ってしまい、正直なところ共感することはできませんでした。むしろ、読んでいて痛々しく感じてしまいました。 帯や他の読了された方の感想では「おもしろかった」「みんなに読んでほしい」という声も多かったので、私とはかなり感じ方が違うのだなと思いました。 作品が描こうとしているものは理解できるのですが、私は「おもしろい」というより、ただただ悲しい気持ちになった一冊でした。

    0
    投稿日: 2026.09.14
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    石田夏穂さん好きです。 このブラックユーモア全開なところ。 この作風はやはりこの方ならではだなって思いました。今後の作品も楽しみ。

    0
    投稿日: 2026.09.09
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    面白くてスラスラ読めた。 「わたしを庇わないで」は特に主人公の卑屈さが感じられたが全話で個人的には同意できるところがあった。 会社組織の構成など少し大袈裟ではあったが自分で何もできない人間たちの描写が面白かった。 2.3話目のビジュアルについて述べているところは私も感じたことがあり、共感できた。

    0
    投稿日: 2026.09.06
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    見た目や性別に囚われている女性3人 皮肉が効いているけど笑えるって感じでもない 結局どうしたらいいんだ…となる3編でした。

    0
    投稿日: 2026.09.05
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    このレビューはネタバレを含みます。

    本人にとって大事なことにとらわれて、どんどん煮詰まっていく人を描くのが本当にうまい。3編ともその変奏。 1. 世紀の善人 三國造船勤務の女性が、パワハラ的な社員たちを「サンゾウ」とカタカナで総称して観察する話。メンタルヘルス委員会、専務の秘書の退場、そして「階段を使っているから死ぬんですよ」の一言。被害者だったはずの意識が、観察という行為を通じて変節していくのが面白い。3編の中では一番キャラクターに焦点があって読みやすい。 2. 小人二十面相 自分の顔が嫌いで鏡も見ない女の子が主人公。ディズニーの計画もカメラ写りが気になって乗り気になれない。行く気になった矢先に台風で流れて、マックの鏡を悪い鏡だと捉えて恍惚とするラスト。 問題が解決しない。こだわり続けていること自体が変わらない。その一喜一憂に留まり続けること自体が中心にある、という作りが石田先生っぽくて好き。子ども主人公なのでいつものお仕事小説とは違う色合い。 3. わたしを庇わないで(表題作) タナマル水産広報部・アヤノの話。自他共に認めるデブとして笑われることに向き合い、なんとかやっていこうとすると、まなみ先輩をはじめとする分かったようなことを言う人、正論で庇ってくる人が出てくる。 その正論を裏返せば、結局笑う側の悪意や偏見と同じ地平に立っているんじゃないか、という指摘。『我が友、スミス』の時にも感じたけど、この正論の反転こそ石田先生の骨子だと思う。タイトルの意味が、読むとすとんと落ちる。 読後感は正直よくない。ぐったりする。でもそのぐったり感こそが、この煮詰まりの切実さの証拠でもある。 職場から子どもの話まで、とらわれの形を変えながら一貫して嫌なところを見つめる一冊でした。

    2
    投稿日: 2026.09.05
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    短編3作品。 私は一つ目の「世紀の善人」が1番面白かった。オンナの子として働いたことのない人の共感は、得難いかもしれない。オンナの子は、考えるチカラのない雑用ロボットなのです。オンナの子は、道理に敵わなくてもダンセイ社員の言うトオリに動かなければならないのです。 「小人二十面相」は、よく分からなかった。本当は美人なのかブスなのか気になってしまう私は、何かを見誤っているのかもしれない。 表題「わたしを庇わないで」 この頃のカワイイの追求度合いは如何なものか、何故そんなに美容整形しなければならないのか、理解できない。何故そんなに美醜が人の価値を決めるのか。 そういう話じゃないんだけどね。 なんだかちょっと考えた。 デブとブスとオンナの子を人として扱いましょう!

    1
    投稿日: 2026.09.03
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    石田夏穂さんのくすっと笑える文章やいろんな仕事の描写が大好きなのですが、この本は残念ながら私には合いませんでした。 男尊女卑や体型や見た目についてあまりにくどいし同じ単語を連呼しすぎて胸焼けがするというか…読んでいて「もうええで」となっちゃいました。 この半分くらいのページ数ならちょうど良かったかもしれません。

    1
    投稿日: 2026.09.02
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    痛快。最高。 普段からどんなふうに世の中を見てたら、 こんなに芯食った視点をぽんぽん生みだせるんだろう。 作家さんに会ってみたい。 でも、自分は 中身ペラッペラ属性のエキストラEくらいの人物で描かれるような人間なんだろなと、 意味のない想像で勝手に悲しくなってしまい この作家さんの近くには、いたくないかもしれない。

    0
    投稿日: 2026.08.30
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    このレビューはネタバレを含みます。

    面白すぎて…どこが面白いというのを全然言語化できてないんですけどとにかく面白くて一気読みでした。 展開の仕方と、主人公のちょっと突飛な思考や行動が天才で、本当に面白かったです。特に表題作の「私を庇わないで」が最高でした。 全体的に皮肉のきいた作品で、それぞれの主人公がブラック企業で働き続けて居たり、自分を不細工だと思っていたり、「デブ」と自分を思っているんですが、そのことに対して、吹っ切れているというか、悲観的じゃない。諦めとも違う、そこに至るまでに諦めもあるのかもしれないけど、あんまりマイナスを感じさせない、自分をそのまんま受け止めている感じがあるように私は思えて、そこもいいなと思いました。 だからこその世間のずれや、「デブ」と言わない人の方が差別してる、みたいな感覚とか、ゆがんでひねくれているのがどっちなのか分からなくなる展開で良かったです。 主人公は見下されているんですけど、主人公も自分を見下してくる周りのことを見下してる。見下しあっている。そこにこの作品のユーモアというか、艶があるんじゃないかと感じました。 テーマは重くて暗いのに、ハッピーなことは起こらないのに、何故か明るくスカッとしていて、どこかコントのようでもある雰囲気が漂っていたと思います。 めちゃくちゃ良い小説に出会ったなという気持ちになりました。強烈に面白かった!!!他の作品も絶対読みたいです!

    2
    投稿日: 2026.08.29
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    3部の短編集 主人公が捻くれた思想で(?)どんどん話が展開されていく 特に捻くれているとは感じないが、2部目の小学生の作品には疑問が残った。集計恐怖症とはちがう?なんだろう

    0
    投稿日: 2026.08.28
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    気づいたら、8月が終わるのに衝撃∑(゚Д゚) 今年の8月は、過去一最速で体感的に 終わるのに、社畜すぎて 8月の今日が今が自分的にはようやっと 夏休みに入りました(泣) 職場にてパワハラ気味な言動をされている人、 自分の顔に自信がもてない人、 見た目に対する本人の思いと周りの考えの相違。 絶妙なテーマをこんな視点、考え方で 描くんだなと斬新な物語で読みやすかったです。 特に自分の顔に自信がなくて、友人からの ディズニーの誘いを嫌がる少女が 卒業アルバムで見た自分の顔に衝撃を受けて…の 話がすんごい学生の頃の自分と重なって 「分かるーこの悩み〜」となりました。 本のタイトルにもなっている 「わたしを庇わないで」は 3つ目の話でしたが、 中々攻めている話で読んでて何故か スカッとしてしまった(笑)

    59
    投稿日: 2026.08.27
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    “皮肉”とか“卑屈”?的なのがテーマなこともあってか、全体的にねっちょりグチグチした主人公たちだったので、あまり好みではありませんでした。 タイトルになっている3つ目の『わたしを庇わないで』が、「たしかになぁ」と思えて主人公もなんだかチャーミングで好きでした! 1つ目、2つ目は、あまり大きな展開がなく最初から最後まで同じことを何度も聞かされている気分になって、内容も明るい感じではない(ユーモアたっぷりに描いてくれてはいるけれど私には分からないブラックユーモアだった)ので「もうええて!」ってなってしまいました。笑 後半に進むにつれておもしろかったです! ◇世紀の善人 3つの中で一番よくわからなかったです。笑 主人公が、職場内の昭和体質な職員たちのことが嫌いすぎて、まとめて「サンゾウ」という生き物と捉えることでなんとか耐えている、という感じでした。 が、そのスタンスがあまり肌感に合わず、個人的には主人公が冷笑界隈っぽくて苦手でした。もっとポップな感じなら楽しかったかも。 1つ目ということもあり、読み進めるのやめてしまいそうでした。ドラマ的な大きな展開もなく、いや、オチはとんでもないことおきますが、世にも奇妙な物語のような、なんだか不気味なラストでした。 ◇小人二十面相 まさにルッキズムの時代に合った内容。 THE思春期女子!という感じで、自分の容姿を気にしている主人公がちょっと甘酸っぱくて可愛らしくも思えました。が、小6とは思えない文体のせいか、えらい捻くれた渋い語り口調なので、こちらも1つ目と同じく同じことをずっと言ってるなぁとちょっと退屈になりました。 ◇わたしを庇わないで これは展開が他のよりも分かりやすいのと、唯一主人公がかわいいなと思っちゃいました。笑 3つとも同じ文体なのでもちろん渋めの語り口調なのは変わらないのですが、この中では一番捻くれてる感控えめです。 というか、「あぁ確かにな、言われてみればそうだよな」と逆に主人公の言い分に感心?共感?してしまうので、読後はすっきりした気持ちになりました。 “デブ”という言葉がたくさん出てくるということで、もっと攻撃的な内容や文章を想像して身構えていましたが、予想以上に淡々とした形で、あっけらかんとした感じで“デブ”“デブ”と連呼してくれており、主人公もさっぱりしているので楽しく読めました!

    1
    投稿日: 2026.08.25
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    「世紀の善人」がめちゃくちゃ面白くて、いちばん好みだった! 私はサンゾウのようなザ・JTCで働いたことはないけれど、光景がありありと目に浮かび、安井のブラック&卑屈っぷりが爽快で、もっとください〜!もっとやれ〜!と勢いで読んでしまった。これは★4つ!

    1
    投稿日: 2026.08.25
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    世紀の善人以外面白かった。 でもSNSで話題になっているのが不思議なくらいあまり惹かれなかった( ; ; )

    1
    投稿日: 2026.08.25
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    クソリプでも攻撃的でも自虐的でも自罰的でも他罰的でもあるのに、共感もするし愛おしくなってくるバランスが絶妙すぎる。 面白かった。という感想では語弊がありそうで緊張するけど、なにも考えずハハッと笑ってしまいたくなる。

    0
    投稿日: 2026.08.23
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    世紀の善人 階段を使うと死にそうな人周りにたくさんいる 思わず噴き出してしまった 家で読むことをおすすめします 小人二十面相 写真写ると魂抜かれると本気で思ってた 写るのが嫌い…同じだ わたしを庇わないで この世の中「デブ」に厳しすぎるのでは 平等に優しくなろうぜぇ

    28
    投稿日: 2026.08.20
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    やばいです。読みながら、笑いながら、悲しくなりながら、恐れながら、苦しくなりながら、一気に3篇、ページをめくりました。「人間の嫌な部分を書きたい」という著者インタビューに誘われて手にしました。著者は『我が友、スミス』でかつてない小説体験を与えてくれた石田夏穂。この新作を読むことによって『我が友、スミス』のような小説が、なぜ生まれたか?がちょっとわかったような気がしました。一貫しているのが「自意識」と「肉体(五感、顔、体型も含む…)」と「社会」のままならない関係です。前作の感想で「2022年のビルディングスロマンは筋肉女子によって成し遂げられた」と書きましたが、新作はそんなものじゃなかった…です。もっと出口がなくてきっとずっと解決されない葛藤のジェットコースター。メンタル、ブス、デブ、(あ〜あ、文字にしちゃった…)コンプライアンス時代に絶対的にケアしなくてなはならなくなった事象についての、言われているケアなんてものじゃ解決しない心の奥底のつぶやき文学。著者のいう「人間の嫌な部分」は相手の側にあるのではなく自分の中にあって、それに徹底的に寄り添っていることに、この作家の現代的な特質を見ました。そしてこの心の奥底は、誰にでも(男女関わらず、美醜関わらず、体型関わらず)あると気づかせてくれるのもこの小説の力かな。それでも、この3つの短篇の主人公に『カウンセリングとは何か』を書いた臨床心理士、東畑開人はどうカウンセリングするのだろう?なんて、つい思いました。

    7
    投稿日: 2026.08.17
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    自分を守るために、自分とは対照の位置に居る人間を批判する卑屈さが理解できる。例えも秀逸で、色んなコンテンツに触れているとよりおもしろい文章だろう、と思った。

    1
    投稿日: 2026.08.13
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    結末がぶっ飛んでるのひと言に尽きる。 ブラックな笑いがクセになり、 石田夏穂の過去の作品も読むようになった。 特に「世紀の善人」の最後、 「サンゾウは階段を使うと死ぬんです」が 個人的にはツボっだった。

    1
    投稿日: 2026.08.13
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    このレビューはネタバレを含みます。

    決して後味のいい小説ではないけど、言葉のセンスともやもやの言語化にスッとした。 デブは自分の容姿に誇りを持てずにいるべき、の視点にしびれた。

    5
    投稿日: 2026.08.12
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    小人二十面相、こういう時期あった…というか今も大概そんな感じ 自分の見た目とうまく付き合っていくことに四苦八苦する 誰かに見られる外面が整ったものであるようにしたいということと、自分自身が気分よく過ごせるようにしておきたいということ 結局後者のモチベーションが強いのかも わたしを庇わないで、ルッキズム批判へのもやもやがぴったりと言語化された "デブ"は事実であって、その言葉自体に評価的な意味は持たない?いやいやいや、と思うけど庇うことの意味を考えるとたしかにそれはそれで酷いことであって…? 笑われる方が楽なんだけど、その蓄積は後々響いてくるんだよなぁ

    8
    投稿日: 2026.08.11
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    「世紀の善人」「小人二十面相」「わたしを庇わないで」の三編 「世紀の善人」 最初何のことか分からず読み進めたけど、すごいブラックユーモアで目を見張った 言葉の羅列の逸脱と、その規則正しく繰り返されるリズムが軽やか 主人公安井は三國造船で働く人を通称「サンゾウ」と括りつける サンゾウ 非常に扱いの難しい生き物 仲間意識の強い生き物 極めてデリケートな生き物⋯ なに、その観察眼? サンゾウ→ムセゾウ→クミゾウ→モジゾウ⋯センゾウ⋯ むせたらムセゾウになるし、組合の人はクミゾウに変換されてるし? 結果サンゾウは新たに生まれたり死んだりしながら、これからもサンゾウでありつづけるらしい ブラックな企業とブラックな社員とブラックな安井 パワハラまがいに悩む女性が、ブラックな方に全傾倒した感じが、私にはおもしろかった

    46
    投稿日: 2026.08.11
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    このレビューはネタバレを含みます。

     とにかく、めちゃくちゃ笑った。  本書に登場する主人公たちはみな、「対等であること」や「誤魔化されないこと」をモットーとし、世の中の矛盾をどこまでもロジカルに暴いていく。そのワードセンスや言葉のチョイスが秀逸すぎる。物語を通して突きつけられる鋭い指摘をしっかり受け止めつつも、それ以上におかしさが勝ってしまって、終始笑いが止まらなかった。  収録されている三作とも甲乙つけがたい面白さだったが、特に惹かれたのは『世紀の善人』だ。  主人公の安井は、勤務先での理不尽な扱いや物言いに対し、まるで野生動物を観察するかのような視点を向ける。「サンゾウは、〇〇すると死ぬ」という独自の観察眼は最高だ。社名の三国造船から「サンゾウ」と命名するネーミングセンスからして可笑しいし、あくびをする人を「ネムゾウ」、咳をする人を「ムセゾウ」と分類していくくだりは、実にいい名前をつけると感心してしまう。  本来ならハラスメントという重いテーマであるはずなのに、皮肉を超越した抜群のユーモアに魅せられ、何度でも読み返したくなる。  石田夏穂さんという作家から、今後も目が離せない。ずっと追いかけていきたいと思わされる一冊だった。

    7
    投稿日: 2026.08.09
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     第1話がパワハラ、第2話がディズニーランドにまつわる物語であった。本作とは全く関係ないが、私の家族からこんなことを聞いたことがある。  サイコパスで名を馳せた職場の上司がディズニーランドのお土産を部員にくれた。  帰宅後、部署の先輩から「あのお菓子、食べちゃいました?」とメッセージが入った。続いて、件の上司からのメッセージが転送されてきた。 「〇〇課のみなさん!本日、私が配ったディズニーのお土産を、明日お返し下さい。  礼を言わない輩に、気を遣って運んで来た苦労は一体何だったのか!なっさけねー!  代わりに渡したい人達に渡します。  以上、今夜中に〇〇課のみなさんに情報共有しておいてください。ちなみに他の課からはお礼をいただきました。  常識が無い〇〇課。だから、会社がうまく回らないんだよ!」  ※特定されない程度に原文そのまま ・・・こんなのがいると、確かにキーボードの「4」に目を集中させたくなるかもしれない。何人かの職員を職務不能状態にさせたのち、当上司は晴れて異動していったらしい。閑話休題。  中編3作で構成される物語。共通して、「どいつもこいつも面倒臭え奴らばっかだな」という身も蓋もない印象が残った。「小人二十面相」での、ディズニーに行くことが人生の通過儀礼みたいな謎の価値観として確立されている等の下りには膝を打つほかなかった。  個人的はタイトルと同じ「わたしを庇わないで」の"デブ観"が馬鹿馬鹿しくて一番面白く読めたと思う。

    5
    投稿日: 2026.08.09
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    初めて読む作家さんでしたが、最初に収録されている「世紀の善人」ですっかりファンになってしまった。他の2つの小説も、どれだけ時代や風潮が変わろうともアップデートされることのない浅はかな我々の姿を容赦なく反映していて素晴らしい。今後の著作も楽しみ。

    1
    投稿日: 2026.08.08
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    話題になっていたので期待値が高すぎたかも 1は大手あるあるの誇張。心の中でそう思うぐらい職場の人と一線をひいたら楽ではあるだろうな、仲良くはなれないだろうけど。。オチはそうなるんだ?という感じ。 2のいい鏡と悪い鏡はわかる(笑)ビジュいいじゃんと思う鏡とぶっす!と思う鏡、ある

    1
    投稿日: 2026.08.08
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    痛快でした。日ごろ頭に来ることがあった時に、心の中だけで繰り広げる世界そのもの。そこまであけすけに言っちゃって大丈夫?炎上しない?と心配になるくらいでした。

    2
    投稿日: 2026.08.07
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    書評欄で見つけて読んでみた。作者の言語感覚が若すぎてついていけないまま最初の2話を通過し、やっと表題作にたどり着いた。なるほど、コンプライアンスにこだわる態度から、逆説的にその人の差別意識を照射するということが描き出されていて、「目のつけどころが鋭いなあ」と興味深く読んだ。でもやっぱり私には行間に込められた主人公の心の動きが読み取れなくて、自分の読解力の限界を残念に思った。

    10
    投稿日: 2026.08.04
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    びっくりするほど面白くない。読むのが苦痛、良かった点がひとつも見つからないという初めての経験。 湾曲的な表現を使われると存在を否定されているようだって言う割に、自分も"ルックスが不自由な人"って表現を使う。醜いのは世の中よりも、主人公の捻じ曲がった性根では?

    1
    投稿日: 2026.08.04
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    パンチの効いた3編の短編集。 笑ってしまったけれど、意外に考えさせられる 内容で面白かった。 《世紀の善人》 三國造船に勤める女性社員、安井。 なんでもかんでも仕事を押し付けてくる、 昭和世代の男性社員を、一括りに「サンゾウ」と みなす。最後に、完全に弾ける安井に呆然となるか、果たして拍手喝采か。 安井はあの後、どうなってしまうのだろう。 気になる。 《小人二十面相》 卒業旅行で、友人とディズニーランドに行くことになった望。写真を撮られるのが大嫌いなので行きたくない。そんな時、条件が合うと奇跡の一枚を 撮れる事に気付く。 望の気持ちは分かる、私も苦手。 ただ、奇跡の一枚、自分でそう思っていても 他人から見るとそうでもなかったりする。 《わたしを庇わないで》 表題作。タナマル水産の広報部員として働く アヤノ。自他ともに認める「デブ」である。 担当する食べ歩き企画で、体調不良のナナミ 先輩の代わりに急遽出る事に。その食べっぷりと 自虐ネタが「おもしろい」と話題になるのだが‥ 『手厚く庇われた私は、かつてない屈辱を覚えた。 「庇う」という行為はその庇われる人の劣勢を一方的に確定しまうことだ。それが好ましくない状態であることを克明にプロパガンダしてしまうことだ』                 (本文:抜粋) うーん‥むやみに太ってないよ、デブじゃないよと言ったところで、相手に屈辱を与えてしまうとしたら、どうしたらいいのだろう。 本の帯に書かれてある、「あなたは人に『デブ』と 言えますか?」‥いやいや、言えるわけないでしょ!

    56
    投稿日: 2026.08.01
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    皮肉たっぷりの言葉選びが最高。触れられたくない心の深いところを上手く表現されてるところが、何となく朝井リョウさんに通じるものを感じた。この作家の他の作品も読みたい。

    1
    投稿日: 2026.08.01
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    おもしろかった!!!みんなちょっとずつ性格悪くて人間って感じがした。 最後のお話、デブってワードが出てきすぎて途中ゲシュタルト崩壊した、、、1年分のデブを見た、、、

    0
    投稿日: 2026.07.30
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    静岡市女性会館図書コーナーの書誌詳細はこちら↓ https://lib-finder.net/aicel21/book_detail_auth?authcode=iwWtuapKRYh21X1ijp8vGg%3D%3D

    0
    投稿日: 2026.07.29
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    ピンクの見返し、カバーの脱力系のイラストにピンクのチェックの表紙。タイトル含め何だかおちょくられているようだが、実際そうなのかもしれない。 笑ってしまうのだけれど‥笑えないのかもしれない。笑ってはいけないのかもしれない。 *世紀の善人 三國造船、略して三造:サンゾウの積算部で働く安井。事務作業も雑用も片っ端から押し付けてくる職場の男たちを個体識別せず一括してサンゾウとみなし、感情を捨てて日々過ごしている。組合のクミゾウ(特記事項がある場合には呼び名のバリエーションがある)からチェックシートの使用を提案され、そのために始めたサンゾウの観察で、安井の能力?は研ぎ澄まされる。その行き着く先は‥ (タイトルの意味は私には読解できず) *小人二十面相 自分の顔が嫌いで見たくない望は写真が大嫌い。ブスだから。 卒業旅行でディズニーランドに行くことになるが、写真を撮られるのがイヤなので本当は行きたくない。ところがふとしたことから、写真の写り方にブレがあることに気付き、良い方のテンションをキープしたままディズニーに行くことを決める。ところが‥ 写真が嫌いに関しては自分のことではないかと思うくらいに同意。子供の頃から同じように思っていた。小学生に同意することもないのだけれど。 *わたしを庇わないで 自他ともに認めるデブ体型だが、デブと言われたことはないアヤノが、広報部員として飲食店訪問を担当、SNSの自虐レポートで大受け。デブと言わないことが正義である風潮に真っ向から対立する‥のかどうか、ぐるぐる回って拗らせて、説明してもなかなか通じない域に達してしまった。 でも彼女の主張は分かる気がする。デブと言わないことがデブを否定していないことにはならない。デブと言った方ではなく、言うなと言う方を攻撃する理屈もありだ‥と思う。

    43
    投稿日: 2026.07.26
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    このレビューはネタバレを含みます。

    【あらすじ】 100万部読まれてほしい、史上最高のデブ小説! 九段理江さん (小説家) この一年で読んだ小説の中で、一番好きかもしれない。 ラランド・ニシダさん (お笑い芸人) あなたは人に「デブ」と言えますか? 欺瞞の薄皮をぴりりと剥ぎとる、 笑いと皮肉てんこ盛りの、傑作中編小説集! 三國造船で働く安井は、職場の人たちを「サンゾウ」と一括りにし、直視せぬようやり過ごしてきた。労働組合からの要請を受け、改めて個々のサンゾウを観察し始めるが……。 ――「世紀の善人」 小学校を卒業した望は、友人とディズニーランドに行く計画を立てたが、自分の顔が嫌いで乗り気になれない。「奇跡の一枚」を目にしたことで、自意識が変わり……。 ――「小人二十面相」 タナマル水産の広報部員として働くアヤノは、自他ともに認める「デブ」である。担当する食べ歩き企画で、その食べっぷりと自虐ネタが「おもしろい」と話題になり……。 ――「わたしを庇わないで」 【個人的な感想】 私にはこの本の面白さがわからなかった。

    1
    投稿日: 2026.07.26
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    これはどう言えばいいのか…何が正解なのかわからなくなる内容だと思った。 とても不思議、その不思議はファンタジーでもなく、魔訶不思議とも違って…とにかく答えのでない不思議ちゃんだ!3編ともそう感じた。 「世紀の善人」三國造船で働く安井は、職場の人たちをサンゾウと一括りにし、直視せずにやり過ごしてきたが、観察すると最後はとんでもないことに…。 これは逆襲なのか… 「小人二十面相」小学校の卒業記念に友人とディズニーランドに行く計画を立てたが、気乗りしない望。 なぜなら自分の顔が嫌いで写真に残りたくないのだ。だが奇跡の一枚を目にした瞬間に… 「わたしを庇わないで」タナマル水産広報部員として働くアヤノは、自他ともに認める「デブ」である。 担当する食べ歩き企画で、その食べっぷりと自虐ネタで面白いと話題になり… 「デブ」は、人を笑わせないと駄目なのか?と思うとなんか哀しくない? 表紙裏の3人は、なんでもないことのような顔をして座ってるけど、言いたいことあるよねって問いたい。 想定外の意味不明さにスンってなった…。

    65
    投稿日: 2026.07.26
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    なんか面白かった 短編3作 どれも“見方が変わる” 色んな意味で自己を肯定している主人公たち したたか。

    15
    投稿日: 2026.07.25
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    3編、ますます強力化した石田ワールドでした。 表題の「わたしを庇わないで」よりも 「小人二十面相」の方が私には響いたかな。 鏡によって自分の評価が変わってくるってあるある共感ポイント高かった。けして、デフォルメされていないかも。 そして、「世紀の善人」 体験したことないけど、エリート社会であるからこそのあるあるをオモシロおかしく。サンゾウ、○〇ゾウと表現するとは超絶技巧です!

    6
    投稿日: 2026.07.25
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    超絶面白い! 2つ目の話は、小学生目線なのに、文体が変わらなくてちょっと違和感だったけど、1つ目の話が最高だった〜 階段使ったら死んじゃうんだよねぇ〜

    1
    投稿日: 2026.07.22
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    この人の本を読んでいると、普通って何だろう?と思わされる。 使われるワード(世紀の善人でいうサンゾウみたいな)に心を掴まれる。初めて目にする造語だけれど、読み進めていくと、その概念とか、話の中での意味合いとかがすんなり理解できるように書かれているのが面白かった。

    1
    投稿日: 2026.07.21
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    ●読前 #わたしを庇わないで 図書館新刊で知ったが、未読の作家さんだし、「史上最高のデブ小説」という紹介に、好みでない作品っぽいと感じた。それなのに、紹介内容をすべて読んだらなぜかスルーする気持ちは失せ読みたくなった。はたしてこの気持ち正解だったか確認したい https://amzn.to/44AgIg9 ●読後 #わたしを庇わないで 好みではないかもと思いつつも、スルーできず読んだのは大正解。選ばれている題材が好みでなくても、文体と筆致がすごく好みな感じでとても楽しめた。初読作なので評価高めの4になったが、過去作も読んでみて今後も読みたい作家さんか確認しよう https://amzn.to/44AgIg9

    4
    投稿日: 2026.07.17
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    んー……自分の見た目に関してめちゃくちゃ卑屈なんだけど、読んでる側としては「そこまで自分を卑下しなくても…」となって読み進めづらくなる、とゆうこともなく(私だけか?)、むしろよくこんな表現?言い回し?考え方が出来るなぁ、と表題作を読んだ時に思いました。 1話目は設定?を理解するのが少し時間がかかったのと、共感しづらい感情?と、終わり方が独特でハテナが出ることが多かったが、逆に2話目はとっても分かりやすくて、むしろ子供の頃からそんなに考えてて大変だなぁと思ってしまった。 石田夏穂さんは何かと面白い設定のお話しを書かれていたので気になっていましたが、本当にルッキズム中心に書かれているんだなぁと思いました。

    16
    投稿日: 2026.07.15
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    『わたしを庇わないで』というタイトルから、誰かを守る/守られる物語だと思っていた。でも読み終えて感じるのは、むしろ「庇う」という行為そのものへの静かな疑いを描いた一冊だったということ。 収録された3作品はシチュエーションこそ異なるものの、人との距離感や、自分と他者の境界線という共通したテーマが流れている。印象的なのは、登場人物たちが決して悪意で動いているわけではないところ。相手のためを思った行動の中に、優越感や自己満足といった別の感情が混ざり込む。その善意の「ズレ」を、石田夏穂さんは過度に批判することなく、淡々と描き出す。 読んでいる間は登場人物たちの少し歪んだ思考に戸惑う。でも次第に「これ、自分にもあるかもしれない」と落ち着かない気持ちになってくる。 派手な展開はない。それでも、日常の隣にある人間の可笑しさや息苦しさを鮮やかに掬い取る一冊だった。誰かを「庇う」とき、私は本当に相手のことだけを考えているだろうか。 ★4.0

    127
    投稿日: 2026.07.14
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    石田さん、最近立て続けに本を出してくれて嬉しい。 しかも今回はいつもよりちょっと厚めの本だし。表題作含む3編のお話どれもが面白い。 なんでこんなに人の微妙な心理を描くのが上手いんだろう。 自分の容姿が嫌いすぎて、写真をたくさん撮るであろう場所:ディズニーランドに行きたくない女子とか、会社の奴らを全員「サンゾウ(会社にちなんだ呼称)」と呼んでいる女性とか、現実にもいそうな人物が主人公。彼女たちの気持ちにちょっと共感しつつ、オチはどうなるのだろうと期待感を高めながら読み、どちらの短編も満足。 表題作が1番好みだった。「デブって言う単語を使わないでください」って言うこと自体が「you are debu」かぁ。その発想はなかった。これは面白い。体型について揶揄するのはもちろんダメなことだが、本人が自分のことをネタにする分には良いんじゃないかな。世の中、なんか面倒くさい。昔は平気で禿げだのデブだの皆使っていたな。決してそれは良いことじゃないけど、婉曲に外見をディスられるくらいだったらいっそはっきり言われた方がマシかもね。

    8
    投稿日: 2026.07.12
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    デブの人をデブだと思っていても口に出して言わない、デブと言ったら負けみたいな風潮。わかる、わかるけど。 どの話も自意識と他人に対する観察眼が強すぎて毒に当てられて疲れた。

    11
    投稿日: 2026.07.12
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    石田夏穂さんの小説は、見事に斜に構えた物語が大変魅力である。 本作の中で「世紀の善人」の''安井の仕事''は、全くもって理不尽でありながらも、視線を合わさず生きぬきながら無神経な男性社員たちを暗く見つめる。 そしてついに反撃に出た安井の行動と結末のカタルシスは、抑圧から自らを解き放つ安井への応援となっていった。 「わたしを庇わないで」のデブという言葉が、デブを庇う人間の裏側の感情を皮肉にも見事に表していく。 アヤノに対してデブを口にしない偽善者との戦いが、読者も意にしない展開が皮肉に溢れて読み手を飽きさせなかった。 人や社会や会社を独自な視点から痛烈に皮肉る石田夏穂作品は、他の作者では味わえない魅力があって止められない。

    1
    投稿日: 2026.07.11
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    このレビューはネタバレを含みます。

    表紙を見たときにワタシコノホンヨムって脳みそが言ってくるくらいには反応した。日常のあれやこれやに激しく頷き分かりみすぎて震えた。差別や偏見もなくならないけど、どうやって生きてく?と聞かれているようだった。この作品わたくし大好きです。

    2
    投稿日: 2026.07.11
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    著者の筆は時に摂生、時に過剰。新作を食むたび、私は高カロリーと低血糖のW撃ちに遭ってきた。 今作は短編集。トップバッターの「世紀の善人」は三國造船、通称サンゾウで働く社員たちをつぶさに観察し分析する安井が主人公。有象無象の憎きサンゾウたちから、クミゾウ、フーゾウ、センゾウなどと対象を抽出し仕掛けていく。 ラストに向かって安井は常軌を逸していくのだが、不謹慎にも笑いが止まらない。「◯△□!」安井の背を押す私は共感以上に、狂気に乱舞だったのか。 冷静になった今”庇わないで“とごちていた。 今後も更なる脱皮作に期待する。

    6
    投稿日: 2026.07.10
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    興味のない人たちをサンゾウ、クミゾウ、〇〇ゾウとまとめて呼ぶの面白い。真似したくなった。◇私も鏡嫌いなタチなので、小学生の話が一番共感した。◇庇わないでと言いつつ、庇わなかったら文句言われそう。何かの肯定は必ず何かの否定かぁ、難しいね。最後の1行がアヤの本音かな

    1
    投稿日: 2026.07.10
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    このレビューはネタバレを含みます。

    『 世紀の善人』 めちゃくちゃ笑った! すばるに掲載されていた2024年に読んだ時も、2024年に読んだ小説の中で一番好きだったけど、単行本で改めて読んだらやっぱり面白かった。1ページのなかで笑っちゃう文章が沢山出てきて、思わず音読したくなった。 本当に、サンゾウ(職場の昭和的なおじさん達)の気持ち悪さについて、ここまで色々な表現で数十ページにわたって面白く書けるのすごいなーと思う。 職場のおじさんが嫌いな女性達に布教したい。 『私を庇わないで』 デブに「デブ」と直接言わないことで、暗にデブと言っている罪についての話。これも面白い。 直接的に「デブ」と言ってくる人を「正直者」や「挑戦者」と書いて「カウボーイ」と読ませ、間接的に「デブ」と言ってくる人を「偽善者」や「臆病者」と書いて「スナイパー」と読ませてるところとか、日本語の使い方のセンスがすごすぎる。 他にも、「規格外」と書いて「デブ」と読ませたり、「私」と書いて「デブ」と読ませたり、ミス・グランデとか、ミス・ショートとか、体のサイズをコーヒーのサイズで表していたり、「目でデブと言われた」とか、「グッドルッキングは眼福、私(バッドルッキング)は眼災」とか、すごい表現がてんこ盛りで、面白かった。

    7
    投稿日: 2026.07.10
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    人と人との間に生じる構造的な権力関係やアンコンシャスバイアス。ルッキズムやポリコレ。それらを抉るような鋭いカウンターパンチ。 庇うという行為の傲慢さ。庇う側が自分の正しさや価値観を押し付けることで、当事者の選択肢や主体性を一方的に奪ってしまう。これは致命的に矛盾してしまっている。 「庇うという行為はその庇われる人の劣勢を一方的に確定してしまうこと」 正しさについては常に考え続けることにします。

    2
    投稿日: 2026.07.10
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    「世紀の善人」「小人二十面相」「わたしを庇わないで」3篇の中編。 パワハラやルッキズムに対するコンプライアンスやポリコレの欺瞞に対して痛烈な皮肉と毒をもって切り込んでいく作品。 石田さんの作品はほとんど読んでいるが、毎回そのテーマには胸躍らせる。 今回秀逸だったのはやはり表題作で、ルッキズムに対する通りいっぺんの“コレクトネス”に対して痛烈なカウンターパンチを喰らわせる。 「この世に無害な褒め言葉はない」はそのとおりだし、「“庇う”という行為は、その庇われる人の劣勢を一方的に確定してしまうことだ」というのも深く頷ける。 表面的な正義じゃなく、一歩踏み込んで自分の頭でいろんなことを考えなきゃって思った。 次はどんなテーマで楽しませてくれるか、本当に楽しみな作家さんです。

    4
    投稿日: 2026.07.07
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    笑ってる場合じゃないくらい刺さるし重いテーマなのに、ユーモアの質と量があまりに圧倒的で笑ってしまう…。これで笑えるってことは私は当事者じゃないのか?当事者だからこそ笑えるのか?と常に疑問が渦巻くような、脳が混乱してくる作品です。 3つの短編からなりますが、どれも展開も目まぐるしく一気読みしました。 1作目「世紀の善人」は、昭和気質な会社勤めの身としてはめっっっちゃわかると頷きながら読みました。そうそう、殺意や鬱を通り越すとなぜか庇護欲のようなものに変化していくんだよね…。認知的不協和と言えそう。

    3
    投稿日: 2026.07.04
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     石田夏穂さんは、女性軽視のパワハラ・モラハラ、容姿や体型の揶揄など、社会的風潮へ皮肉と笑いを誘いながら強烈な「毒」を吐きます。その衝撃に心揺さぶられ、深くえぐられる3編です。    3編の共通テーマを強いてあげればルッキズムが根底にある気がしますが、表題作が出色の出来と感じました。水産会社の広報部員・アヤノは「デブ」を自認しており、食べ歩き企画の代替リポーターをインスタにアップしたところ、その食べっぷりに予想外の反響があり…。  人に「デブ」なんて普通言えません。でも、この暗黙のタブーに石田さんは切り込みます。主人公は、美辞麗句の偽善者より罵詈雑言の正直者がマシだと思い、自分を守る臆病者よりリスク上等の挑戦者でありたいと考えるものの、デブを忌避するのに庇おうとする矛盾や暴力性に屈辱を覚えるのです。  メディアで画一的な容姿の美が基準とされ、個人の認識が歪められ特定の価値観が刷り込まれる危険性が、これでもかと描かれる印象です。配慮が行き過ぎてモノ言えないのもどうかと思いますが、皆んな素の自分のままコミュニケーションがとれる優しい世の中になるといいですね。  人の心の内にある偏見や欺瞞を鋭く突いてくるこの「毒」が、受け入れ難いかクセになりそうかは、読み手次第でしょうか? 笑い以上に隠れた毒がキツいこの一冊、貴方はどう受け止めますか?

    114
    投稿日: 2026.07.01
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    社の食レポ広報を任される太った主人公が周囲の欺瞞に気づいていく。 3作品どれも面白いけど表題作がずば抜けて面白かったです。面白く、そしてすごかった。 石田夏穂さんの文章、端々に散りばめられた皮肉、自虐、悪意が本当に面白くて、コラム書いたらナンシー関みたいになるのではと思うほどですが、本作はそれに加えて薄い良識やルッキズム批判、ポリコレ的なものをビリビリに引き裂く強烈さがあります。 その昔、小人プロレスが世間の声に押されて消えたのと同じような、良識ある差別者の圧力を受け止める主人公の思考の変遷はすごくささるものがありました。 デブ、ハゲ、チビ、その他容姿コンプレックスを抱える人はぜひ読んでほしいと思いました。すごい切込み方をしている。

    2
    投稿日: 2026.06.29
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    3作入った中編集。2作目の『小人二十面相』が面白かった。自分の見た目に囚われる小学6年生が主人公。3作目の表題作『私を庇わないで』もだが、ルッキズム関連へのアンチテーゼ。私自身も美醜体型に関してはまだ何がOKで何がNGなのがわからず、勉強中だし、一体なんだろうなと考えさせられた。

    2
    投稿日: 2026.06.27
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    https://www.nikkei.com/article/DGKKZO97016500Z10C26A6BE0P00/

    0
    投稿日: 2026.06.27
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    笑いの中に多数の毒を散りばめた3篇を収録した短篇集。「世紀の善人」は三國造船で働く安井が主人公。彼女は職場の人たちを心の中で“サンゾウ”と呼び、直視せずにやり過ごしてきたが……。 「小人二十面相」は自分の顔が嫌いすぎて鏡を見られない女子(小6→中1)の話。だが、ある条件が揃うと実は……。 表題作は自他ともに認める“デブ”が、会社の広報の仕事によって一躍人気者になるが……。 どれもおもしろかったが、非会社員が主人公の「小人…」が目新しくてよかった。

    6
    投稿日: 2026.06.25
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    自分の思い込み、世間のノーマルを誰かに押し付けていないか自問自答したくなる。 言いたいこと言えないで真面目に生きてる人必見!! (真面目に、は自称でOK) これはもう読んでもらわないと面白さが伝わらない。独特な文体の中に、どこか救われる部分もあって石田さんの流儀を感じました。 笑うだけでなく、圧倒的に「「社会」」が詰め込まれていて最終的にゾッとする

    5
    投稿日: 2026.06.21
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    このレビューはネタバレを含みます。

    作品の切り口の鋭さに驚かされた。体型や容姿についての発言が自粛される現代の風潮を、これほど皮肉とユーモアを交えて描けるのかと感心した。太っている人に対して多くの人が無意識に抱く偏見や好奇の視線が、あまりにも率直に言語化されており、思わず笑ってしまう一方で後ろめたさも覚える。主人公がミス・グランデに語りかけながら自虐的にピザを頬張る場面や、ナナミ先輩から「デブ」と呼ばれる場面には、滑稽さと哀しさが同居していた。人の飲食や身体を娯楽として消費する社会の視線を突きつける、痛烈で印象深い作品。

    5
    投稿日: 2026.06.16
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    たとえそれが善意であっても、知らずに人に嫌な思いさせるよねというのを、嫌な思いしてる側の視点で描かれている 主人公のものの捉え方が、わかるんだけど、独特でユーモラスな部分あり面白い 結局自分の本心に気づく感じの、各エピソード終わり方がいい

    6
    投稿日: 2026.06.15
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    表題は大笑いしながら読んだ。本人を見ると全く太っていないのにこういう太った人を書くのが本当にうまい。自分が一時期太っていたときの自虐の感じを思い出した。世紀の善人も好きだった。主人公が三者三様とにかく勢いがあるところが好きだった。

    1
    投稿日: 2026.06.11
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    初読み作家さん。 面白く読み始めるも… 何が正しい?何が間違ってる? 偽善?偏見? いろんなことがひっくり返って、なす術なし… こんな小説、はじめて読んだ。シュールだった。 ホラーかと思った。ホラーより怖かった。 でも、なぜか胸を突かれた。 不思議な読後感がクセになりそう。

    13
    投稿日: 2026.06.08
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    このレビューはネタバレを含みます。

    「わたしを庇わないで」 途中まではいつもの調子で読んでいたのに、最後の方でたまにあるカウンターで倒れてしまった。どういうこと?ホラー?怖かった。石田作品を今まで楽しく読んでいた私もスナイパーだったんだなと思わされ。楽しいだけじゃないところがまた良かった。 「小人十二面相」 実際の小六〜中一はこんなに大人びてないだろうとは思った。 「世紀の善人」 色んなサンゾウの呼び方が出てくるのに当たり前に分かる、尚且つおもしろい名付けでクスクスした。ラストも怒涛の展開+オチも最高で気持ちよかったです。

    2
    投稿日: 2026.06.08