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総合評価

102件)
3.3
5
27
53
9
2
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    ハゲが原因不明の感染症となり広まって、髪の毛がある人がマイノリティになった世界。 みんながハゲて平等になったのに、地毛が再生して生えてきてしまい、人間関係が危うくなる。 見た目のコンプレックスが題材で、男女ともにハゲるのが斬新だった。 多数派による価値観で優劣が決まり、みんな他人と比較して生きている。同等にハゲになっても、価値観や感じ方は人それぞれだから、無自覚に他者を傷つけてしまうこともある。人間関係は難しい。 冊子のような変わった本で、サクッと読める長さだけど、後からじわじわくる話。 ハゲ、ハゲ…と、多いと見開きで10回以上出てくるので、髪のコンプレックスがある人には薦めにくい。  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ●心に残った言葉 "みんな、自分を傷つけた者とどうやって折り合いをつけているのだろうか。" "ばかばかしいこと抜きでどうやって人と関係を結んでいくのか。"

    23
    投稿日: 2026.02.24
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    このレビューはネタバレを含みます。

    今回はハゲが題材。 凄いな高瀬さん 着目するところが本当に面白いし、どう話が纏まっていくのかも想像できないし、読み終わった後もいっぱい考えないといけない文章を書く方だなと思う。 人は自分よりも秀でて才能や環境が恵まれている人より環境が似た人ここでは、少し見下せる所がある人と付き合いがある。そして人を見下しながら安心し生きている。 最低だけど、わかるかもしれない。 もちろんいっぱい良いところを知っていて、好きなのは大前提として、完璧な人とは関係を築かないかもなとこれを読んでて思った。 そうじゃないと自分を保てないのかな。 自分にコンプレックスがあるからこそ人に優劣をつけて劣部分がある事に安心してるのかなと思うとちょっとしんどい。

    0
    投稿日: 2026.02.19
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    高瀬さん初読みでした! ハゲの話。 けど…世の中の人みんながハゲたら、逆に髪の毛がある自分が恥ずかしい。いかに、少数派が生きづらい世の中なのかって話。 作中にハゲハゲ出てきて、ふと笑いが込み上げてきてしまいます。しかし、少数派のしんどさなどがリアルに描かれていて、しんどさがこちらに伝わってきてしまうほどでした。

    9
    投稿日: 2026.02.15
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    謎の感染症により、大人が全員ハゲになる世界を描いた物語。外見のコンプレックスや、周囲との関係の微妙なバランスがテーマになっている作品だった。 高瀬隼子さんの作品は『おいしいごはんが食べられますように』、『水たまりで息をする』に続いて読んだが、今回も終わり方には少し物足りなさを感じた。余韻を残すタイプの作風は好みが分かれそう。 ただ、「もし全員同じ外見になったら、自分はどう感じるだろう?」と考えさせられる設定は印象的。人は結局、違うところを見つけて比較してしまうのかもしれない、と少し怖くもなった。

    1
    投稿日: 2026.02.11
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    状況が逆転した世界でも結局変わらない自意識。 マイノリティが浴びる悪意のない周りの目による生きづらさの話でもあるのかなと思った。 希春がこれからどういう気持ちの変化や決断をするのかも気になった。

    0
    投稿日: 2025.12.21
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    人々がみんなハゲていくという斬新なお話しだったけど、もしかしたらこういう未来もないとは言い切れないんじゃないかってくらいリアルな世界観だった。単純だけど、結局は多数派でないと人は安心して生活できないし、少数派な自分になってしまうと他人の視線が気になってしまうものだと思った。友達だけど、些細なきっかけで疎遠になりそうな、心の深くでは繋がってないテラが微妙に好きになれなかった。こういう距離感の友達の描き方が秀逸だった。

    22
    投稿日: 2025.12.16
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    このレビューはネタバレを含みます。

    高瀬隼子さんの作品3作目。 世界のみんながはげになる。 考えたこともない世界線。 でもきっかけが感染症。 コロナも誰も予測していなかった感染者。 世界が変わった。 髪があるのが普通。 髪がないのが普通。 どちらでも差別や劣等感はその世界によってある。 はげている人を当たり前に笑っていい そんな世の中間違ってる。 今でもメディアでは心無い“はげ”が笑われてる。 お笑いは好きだけど今後、はげいじりを見て 私が笑うことはないだろう。

    0
    投稿日: 2025.12.10
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    世界中の人がはげてしまう世界の話。 もっとコメディ調のものかと思っていたが、 価値観がひっくり返るとどうなるか?という本だったように思う。

    1
    投稿日: 2025.10.31
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    ほとんどの人の髪の毛がはげる世界のお話でした。これもまあ、なかなか斬新な世界観でビックリしました。読んでみたら主人公はもともとハゲだったけれどみんながはげる世界になり自分も禿げて安心していたらなんとまた髪の毛が生えてきた! 私も他の人となんとなく違うと恥ずかしくなったり嫌だと感じでしまうこともあるけどそれはそれで個性だから隠したりするのとか恥ずかしいと思うことは少し違うのかなと思えた。

    72
    投稿日: 2025.10.14
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    初めて読む 高瀬準子氏の作品である。 初めから、頭髪についての悩みからである。 バサッと、髪が抜け落ちる。 私も、薬の副作用で、櫛一杯に絡む 自分の髪の毛に、驚いた! そんな訳で、出だしを見て、図書館から借りて来た。 しかし、予想に反して、もう一つだった。 多数の人から見て、少数派は、異常に見られる事の 不合理さを 感じてしまった。 今は、若い人達は、ファッションにしても自由である。 街中でも、水着と思われるような ヘソ出し、半ケツのショートパンツの服装! それなのに、この暑い夏の季節に、上げ底のブーツに、ニット帽! 服装であれ、自分の好きな格好だけで無く、多数派を求めている。 個性とは、……何なんだろう?と、思いながら、本を閉じた!

    0
    投稿日: 2025.09.08
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    このレビューはネタバレを含みます。

    みんな剥げたけど自分は髪が生えてきて、それを友達には言えないでいる… もう少しその後の展開があればよかったけどなんかモヤッと。

    1
    投稿日: 2025.09.05
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    突然起こった原因不明の感染症は、いつしか中高生以下を除く全ての人がはげる平等な世界に変えた。 元々薄毛を気にしていた真智加という女性が主人公で、その友人のテラとの関係性を描いた作品です。 友人でありながら、どこか真智加の薄毛をかわいそうなものとして見ているテラの描写にザワザワしたものを感じました。 真智加が全ての人がはげた世界の中で、変化が及んだときに、少しの優越感を感じながらテラに対してマウントをとることなく、周囲を気にしてしまう心境も微妙にわかる気がする。 みんな平等になったとしても、外見のコンプレックスは消えるものではない…そんなことを痛感した作品でした。

    13
    投稿日: 2025.08.17
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    【ハゲだけでいいんだ、じゃないと平等じゃない】 中高生上は髪の毛が抜け落ちハゲが標準となった世界を舞台に、繰り広げられる人間模様と複雑な心理描写を描いた作品。外見コンプレックスへの葛藤、怪しい民間療法に傾倒していく心理、自分だけが髪が生えてきてしまうことに対する優越感とどこか釈然としない気持ちがひしひしと読み手に伝わってくる。結局、どんな世界になろうと「みんなと同じが安心」が大前提としてあり、差別や偏見はなくならないんだなぁ。高瀬さんは相変わらず主人公でも脇役でも女性の嫌な部分を描くのが上手だと思う。

    27
    投稿日: 2025.07.31
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    なんとも言えない気持ちになりました笑 斬新な設定だなーと思って読み進め... 今まで少数派だった人が当たり前になっていく世界。 人間って結局 多いものに 流されていくよなーと思って読みました。

    4
    投稿日: 2025.07.15
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    理由なくみんなが禿げていく。ハゲが圧倒的多数を占め、髪の毛があることが逆に変だとされる世界。そんな世界になるとこれまで当たり前に身の回りにあったものが必要とされなくなり、新たに必要とされるものが出てくる。そんな発見もあったし、逆に怖いとも思った。

    1
    投稿日: 2025.07.12
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    高瀬さん作品1冊目。みんながハゲるという設定が絶妙で面白かった。 みんながハゲたらハゲたで、髪が生えている人のことを非難したがる。 差別って結局相対的なものなんだろうなぁと思いながら読み進めていた。

    1
    投稿日: 2025.06.19
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    はげが当たり前の時代。斬新な設定。いつもイジワルな設定の高瀬ワールド。今回はこの設定自体がとてもイジワル。しかしまぁ、作中に子を抱けはげという文字の多さはギネス級だね。

    22
    投稿日: 2025.06.15
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    面白かった。 薄毛で悩んでいたら、国全体でハゲが広がっていってしまう話。その後、再び髪の毛が生えてきて、髪の毛のあるないで本当のことを言えずに友情関係を不安定なものにしていってしまった。最後にテラの元彼が登場して不平等だと言われてしまったけど、テラは分かってくれるのではないかなと思いました!表現の仕方とか現実では有り得ないハゲによる影響の言い回しが面白く何度か笑いました。

    4
    投稿日: 2025.06.14
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    突然日本中ではげる。 もんのすごく面白いです。高瀬隼子さんていつも意地の悪い話を書くなあと思っていますがこれは突出して意地が悪い。いくらコンプラだなんだ言ってもどうしようもない「はげ」をネタに、同調圧力とか捨てきれない未練とか世間への不満なんかの、人間がどうしても持ってしまう薄汚いがやめられない感情がすれすれに見え隠れしていく感じ。ほんと、意地悪に人間の内面を出すのが上手な人だなと感心しちゃいました。

    4
    投稿日: 2025.05.18
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    う~ん……? 設定もテーマも、めちゃくちゃおもしろい! のに、 どうにも読みづらかった。なぜだろう? 突然、思春期以上の人間の毛がまるっと抜ける疾患? が流行った世界のお話し。 まずは、時系列がなんの説明もなく、わりと飛ぶところに、ついていきにくさを感じた。 あとから整理すると、 1ハゲ化が出現し始めた時期  2過渡期  3ハゲが定着した時代  に分かれて書かれている、と分かるのだけれど、時の経過が分かりにくかったので、人間関係のつながりも(主人公が成長してたとか)つかみづらかった。 もう一点、気になったのは、主人公が2人も必要だったかなあ? ということ。 すでに大人の女性 と、幼稚園から高校生になった男子 が主人公なのだけれど、たとえば2の時期に被害を受けた男の子がもう一人の主人公なのだということが、かなり後半まで分かりにくい。いきなり男子高校生の独白が始まり、「この子誰?」となる。 物語の大半は、オトナ女子の主人公の複雑なコンプレックスとともに展開する。 主人公、この人だけでよかったんじゃ? と思った。 この世界観が巧い点は、 ○コンプレックスを真正面から扱っているところは、たしかに純文学っぽい、 が、しかし、 ○ハゲは身体的要素であり、個人の努力や資質でどうにかできる問題ではないのに、なぜかハゲだけはイジってもいい雰囲気がある という特性を最大限生かしているところだと思う。 同じ髪の毛の有無でも、この時代になる前は、ハゲはからかわれるポイントだった。 が、世界中全員がハゲれば、今度はウイッグのセンス、オシャレな頭皮タトゥーが競い合われ、やっぱり毛についての悩みは減らない。 ここで感心したのは、そうはいっても、実はみんな、正直、毛があるほうがいい、と思っていること。だから、再度毛が生えてきた人を警戒し、探り合う(笑) 毛髪が再度生えてきた主人公は、友人にもいえなくて悩む、が、内心では「自分の方が上」と思って、ハゲていたときほどマイナスの感情が浮かばない。 結局のところ、この物語は、 コンプレックスとの葛藤と、 そもそも動物しての身体的上下ってあるよね、という生理的判断との せめぎあいを描いているのだと、わたしは思った。 それなら、それだけ押しで物語ってもよかったのではないかなあ……。 せっかく「100min.NOVELLA」という魅力的なレーベルなのに、ほかの作品の1.5倍くらいのボリュームで、高瀬準子さんはページ数が足りなかったのかなあ、と、もったいない気持ちになった。

    9
    投稿日: 2025.05.17
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    髪も悪意も配慮もない世界。 あるのは自意識。 ・ばかばかしいこと抜きにどうやって人と関係を結んでいくのか、その方法もわからない。

    0
    投稿日: 2025.05.06
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    「個性」や「多様性」が叫ばれる今日この頃。 もし社会の前提がひっくり返っても、結局人間は自分と違う人間を区別したり差別したり下に見たりしてしまうものなんかなぁ。 人類みんなハゲになってしまうというちょっとコミカルな話かと思いきや、やっぱり高瀬ワールドで面白かった。 っていうかハゲ=コミカルっていう感覚こそ私の中にある差別感情だよなぁ...

    16
    投稿日: 2025.05.05
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    このレビューはネタバレを含みます。

    人間社会はどんな状況にあろうと、マイノリティに厳しく当たる想像力がない悲しい動物なのかもしれない。またそれに対して少しでも秀でていることを探して相手を下げたり、心の中で優越感に浸る…それも人間の姿なのである。選ぶ側、選ばれる側のパワーバランスはいつの時代、どんな状況であっても変わらず存在にする。「ホラー的な人怖」で済ませられないほど世間に蔓延している物語なのだと感じた。どんな立場であってもその立場なりの悩みは必ずあると思うし、立場が違う者同士がわかりあうことはやはり難しい。だからと言って腫れ物に触るような接し方をしていないとしても、コンプレックスを持つ側の捉え方やその後の感情までもを理解できるわけではないところが考えさせられる。社会に対して考えが深まる作品だった。 世の中で言ういわゆるマイノリティが逆転した世界を想像したことがなかったが、マイノリティがあればマジョリティも必ずあるわけなのでこんな世界があったとしてもまあそんなものなのかもしれないと感じた。 自分にとっての「ハゲ」は、「学歴」?なのかな〜〜

    1
    投稿日: 2025.05.04
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    みんな平等、みんながはげることが普通の世界、という斬新な設定。高瀬さんは新しい恋愛に続いて2作目だけど、今回はぶっとんだ設定ですごい。でも内容はそこまでぶっ飛んでなくて、物足りなかったかな

    1
    投稿日: 2025.04.27
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    このレビューはネタバレを含みます。

    刺さらない。 設定は斬新だが、私には刺さらなかった。 同じ作者のイヌの形をしたものも刺さらなかったし、私の好みじゃないのかも。

    0
    投稿日: 2025.04.22
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    このレビューはネタバレを含みます。

    おとなになると髪がなくなってしまう現象が発生〜定着した、いつかの日本の話。 高瀬さんのお話は大好きなのに、なぜかお話の中にあんまり入れませんでした。 はじめに数人の人物が出てきて、真智加が主人公として定着しますが、最初に出てきた佐島なども後から効いてきて、なるほど〜と思いました。 髪が薄いことにコンプレックスを抱いていた真智加や佐島が、はげが当たり前な世界を望む気持ちは、なんだかすごくわかりました。 はげが定着した世界で銭湯が流行るのも、なんとなく納得で、著者の想像力…!と思いました。 髪が生えてきた真智加が、なりふり構わず湯に潜った後どうしたのか…気になる終わり方がよかったです。

    0
    投稿日: 2025.04.19
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    大人になると皆んなハゲてしまう世界。男女関係なく世界中で皆んなハゲる。その世界で一度ハゲた真智加は、突然髪が生え始める。それを隠してウィッグで生活する。他にも子供の頃にハゲた人に突然髪を切られてしまった琢磨は、それをネタに揶揄われる。 予想していたより普通の小説で拍子抜けした。もう少しぶっ飛んでると面白いのに。

    1
    投稿日: 2025.04.13
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    初めて読む作家さんでしたが、ファーストインパクトはこの作家はヤバいでした。 好き勝手にシーン飛ばされて今どこにいるのか把握するのに時間かかるし、人物や空間把握できてもゾワーっとした気分が続いて落ち着かない。 ハゲが伝染したアフターハゲの世界感は異次元でした。 居酒屋の中にいる占い師も妙な設定だし、ハゲハラスメントに逆コンプレックスを感じさせられました。 私の山友に男好きがいるのですが、惚れ易く飽き性な性格なんです。山では大抵の人が帽子被っているので年より若く見えるのですが、下山して帽子とった姿をみてしまうと薄かったり、ハゲてたりで幻滅してしまうとか。 そんな基準で見ている彼女がもしも自分がハゲたら激変して懺悔したくなりますよね。果たして受け入れることができるのか、その状況が日常に変化したとき順応できるのか生物の進化の過程をみるようです。 波打つような読者の反応をもて遊びながら淡々と窺ってるサディスティクな感じにゾーとしてしまいました。 きっとエゴサーチしながらニマニマしてるに違いない。 主人公の彼女は生まれながらのコンプレックス体質でどんな世界でも棲づらそうでした。 でも、順応することを選べない人も、保険としてある程度必要なんだと思います。

    95
    投稿日: 2025.03.13
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    みんな平等がいい‥‥って私も10代の頃、強く思っていたなぁ。みんなが同じならコンプレックスに悩むこともないのにと。 本書は、原因は不明だけれど世界中の人たちがどんどんはげていく、といったお話。一見ものすごいコメディのように感じるけれど、ぜんぜん笑えないお話でした。 この物語には、みんながはげていく世界よりも前から薄毛に悩んでいた人と、薄毛の人に軽口を叩いていた人が登場します。そんな人たちがある日突然平等にはげたとしたら?当然、受け止め方は同じではないはずです。 コンプレックスを持った人にしてみれば、悪意を持ったからかいも、無意識の言葉も同じように傷付く。無意識の言葉にも反応してしまう自分を持て余したりもする。 ”こんなふうにしんどいのはばかばかしい。ばかばかしいけど、ばかばかしいこと抜きでどうやって人と関係を結んでいくのか、その方法も分からない。” まさしく!と思いました。 他人とどう付き合っていくのかも、自分のコンプレックスとどう向き合っていくのかも本当に難しい。

    102
    投稿日: 2025.02.26
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    どこかに深く共感できた、とかは無かったけど、確かに髪の毛とは何だろう…という気持ちにはなった。いや、髪の毛というのは単なるメタファーで…とも思うが、読解力がなくてそこまで深く読み込めていない。

    5
    投稿日: 2025.02.24
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    このレビューはネタバレを含みます。

    わたしは髪の量が多いほうで、しっかりしてて、だから逆に扱いにくくて。やわらかくてサラサラで女性らしい髪の毛の人や、アレンジが上手な人たちがとっても羨ましかった。 髪の毛のなくなってしまった人には申し訳ないけど、つるつるにハゲて色んなウィッグでオシャレを楽しみたいし、髪の毛を洗わなくていい生活になりたい。 でも夫の頭が後退していくことには抵抗がある。お願いはげないでと、思っている。 はげることが当たり前になりつつもはげていることへの抵抗心や安心感が交差する生活は、気にせずみんなが必ずはげてしまえば楽なのだろうけど、自分が例外になったり身近な誰かが例外になったときに神経をすり減らしながら崩れていくのだろう。 これって今の生活とただ逆?なだけなのに、なぜかすごく無関係な気持ちもするし、今の生活にとても投影できるような気持ちにもなるので高瀬作品はやめられないなと思う

    2
    投稿日: 2025.02.19
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    昔、ハゲに悪い人はいないと言われたことを思い出す こうなるとハゲていないことを公にしている人に悪い人はいないということになるのか?

    0
    投稿日: 2025.02.14
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    登場人物一人一人の心情や性格があまり深掘りされないので、なんかスッキリしないまま話が終わる。 設定はおもしろい。

    0
    投稿日: 2025.02.13
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    このレビューはネタバレを含みます。

    はげに悩む人が、育毛の施設を訪れた。担当者は、優しく応対してくれていた。その時、担当者の髪が一気に抜け落ちた。急に世間の人々に髪が次々に抜け始める。髪の毛がなくなった世界はどうなるのか?SFの世界での人の心情の描写が面白い。ただ芥川賞作家らしく、何も物語は進展していかない。

    0
    投稿日: 2025.01.30
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    テレビ見ていると、みんなウィックをかぶっているんじゃないかと錯覚してしまう 生える、生えたまま、生えない その違いでの人間関係の心の動きが面白い (これからどうなるのだろう?というところで終わってしまった)

    0
    投稿日: 2025.01.01
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    ずっと気になっていたけれど手にとらず、 仕事納めあとにご褒美で立ち寄った書店で 今年の思い残しがないよう購入した一冊です。 ------------------------- せっかくみんなハゲたのに ------------------------- 100分夢中で読める中編小説として刊行されているシリーズのなかの一冊です。 先日山内マリコさんの「逃亡するガール」を読んで面白かったのも、本作を手に取る後押しになりました。 突然、はげが世界中に広がった世界。 子どもは髪の毛が生えているが、 ある段階に来ると自然と抜け落ち、はげになる世界。 自分は関係ないと思っていた人が 突然はげたときの混乱や、 ずっと薄毛を気にしていた人が 生きやすいと思ったりと、 それぞれの日常を描いています。 コンプレックスは、 笑いや個性に変える、 相手を羨む、 必死に隠す、 指摘されて傷つく、 どうしたって折り合いをつけにくい。 複数の視点で物語が進むため、 状況や人物把握で 100分で読み切ることはできなかったけれど、 病院の待ち時間やお風呂の中で、 さっと読めて楽しめました。

    9
    投稿日: 2024.12.31
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    Audibleにて。突然起こった原因不明の感染症で、中高生以下を除く全ての人がハゲる世界になった。 設定は斬新で面白いけど、設定以外は割と地味なので中盤あたりから少し飽きてしまった。 もっとSF的にぶっ飛んだ内容だったり、高瀬さんならもっとメッセージを投げかけてくれるかと期待して読んだけど、あまり心に残るものはなかった。 学生時代にほぼ禿げてるクラスメイトがいた。 その子はすごく面白くて明るくて優しくて友達も多くて、禿げてることをネタにすることもなくて、イジる人も裏で悪口を言う人もいなくて、禿げてることなんて意識することなく友達だった。 ハゲだけじゃなくて人それぞれ何らかのコンプレックスはあって、それを気にしないようにしている人もいれば、ものすごく気にしてる人もいる。 友達のように強い気持ちを持つのはなかなか難しいと思うけど、本人の考え方次第で周りも変えることができると友達から教わった。

    77
    投稿日: 2024.12.17
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    「他人からどう見えるか」「他人はどう思うか」 「自分はどう感じているか」「自分はどう思うか」 結局自分がマイノリティになろうが、マジョリティになろうが、外野は好き勝手言ったり優越感を抱いたりするわけだけど、自分が優位な立ち位置になったらなったで、不幸自慢というか、自分をあえて下げるムーブを取るのはわかってしまうな〜 高瀬さんはそういう日本の?人間のいやらしい部分を書くのが上手 だけどほか作品の方がそれをより感じるかなとは思う 真智加の”自分からは誘わないけど、誘われたら断らないようにしてる。それが私の友情の築き方”って共感してしまったな、テラとは関わるの辞めたら?って思うけど誘われるから断れなくてずるずる関係が続くんよね自分が望んでなくても笑

    1
    投稿日: 2024.12.15
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    髪の毛の話。 途中から登場人物が繋がっていく。 誰もハッピーエンドじゃないのが辛い。 関係切るほどじゃないけど心の底で良く思ってない人っているよね。

    1
    投稿日: 2024.12.05
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    感染症で15才以上の人が全員ハゲになるのが当たり前の話し 斬新な話題かと期待したけど 最後まで読んでないけど‥明るくなく、暗くもなく読むの途中で辞めしまった。

    5
    投稿日: 2024.11.22
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    たしかに……………… 皆んなハゲてたら誰が誰か分かりにくいやろなぁ 皆んなと違うって……………… どこか不安になってしまうんかなぁ

    7
    投稿日: 2024.10.08
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    大人がみんなはげてしまう話。 これだけ聞くと『世にも奇妙な物語』のシュールでコミカルなやつ…と思うけど、全然違う。 マイノリティがマジョリティになれば、それが世の中のスタンダード。 人間のドロドロっていうのかな、表面的には見えないけどこういう気持ちあるよね〜っていうのを表現するのうまい高瀬隼子さん。 新作も読みたい。

    1
    投稿日: 2024.10.05
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    私がハゲと無縁だからか終始あんまり物語に入れ込めず...。何かラストに面白い展開があるのかと思えばそういう訳でもなく。 ”薄くて“読みやすかったです。

    2
    投稿日: 2024.10.02
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    大人がみんなハゲてしまったら、という構想は興味深いけど、最後まで読んだが、うーんという感じ。誰にも共感できないし。もう少し面白い展開になるのかと思ったらそうでとなく

    1
    投稿日: 2024.09.24
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    唐突に全ての大人が禿げる時代がやってくる。 時代の変化で劣等感を含む疎外感が形を変えていく様子。 いつもの高瀬さんとはちょっと違う手法で、なんなら群像劇っぽい構成になってたりして、嫌な人と、嫌な気持ちとが集められる。 優越感でも割に合わない、出る杭を妬む目の怖さ。

    1
    投稿日: 2024.09.22
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    このレビューはネタバレを含みます。

    大人がみんなはげる世界の話。 みんなに等しく嫌なことが起こる中で、はげていない人の肩身は狭い。 恵まれているのに悩んでいる。 これって、我々の世界でいうと何と同じだろう? めっちゃ美人とかイケメン? それを武器に生きている人もいるだろうけど、妬まれて悩むとかすごいありそう。 はげる彼女とはげない彼氏。 ただ髪が生えているかどうかが違うだけなのに、別れの理由にもなりえてしまうって、当たり前のように感じるけど、冷静に考えたらちょっと不思議。 ウィッグをつければ見た目は同じなのに、そこに優劣がついてしまうからなのか。 そこはやはり、髪が生えていることが当たり前の世界だからかな。 この小説のすごいところは、髪が生えている大人に対する憎しみや妬み、逆に髪が生えている本人の気にし方の描かれ方がすごくリアルなところ。 ずっと居心地悪い気持ちにさせられる。 高瀬さんの小説の好きなところです。 あと、髪を切られた少年は、一生はげないと言われた瞬間、一生髪を切られる恐怖から逃れられないことが決まったよね。 それもゾゾっときてしまった。

    4
    投稿日: 2024.09.10
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    「大人が全員ハゲてしまう原因不明の奇病が突如流行する」という特殊設定。なるほど、髪の毛が無い世界というのは案外楽なのかもしれん、と暢気に読み進めていたら、そこは高瀬隼子作品、そういうわけにもいかず。面倒臭いことを一旦洗い流してしまうようなラストは爽快感。

    1
    投稿日: 2024.09.01
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    この本を読んで新しく学んだのは、 状況が変わっても、 自分らしくいれること。 わたしはわたしで、 わたしらしくいるかどうかわいいは、 自分次第だということ。 ミステリー感覚で読んでいたのに、 いつの間にか自分らしさとは?と 問われるお話。

    1
    投稿日: 2024.08.30
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    顔面神経麻痺のせいで目が霞み過ぎてなかなか読書できず、読みやすいかと思って久々に読んだのがこの本、、 右顔が動きづらすぎる今、なんだかとっても考えさせられた。 コンプレックスって多かれ少なかれ大体みんなあると思うけど、その部分がみんな同じだったら引け目に感じないのか、それともそれはそれで違うのか。 みんな髪が抜けるようになるなんて非現実的だけど、感情の描写がやたら現実的。 もともとコンプレックスだったものが優越感になるなら儲け物だけど、それによって人間関係など失うものもあったり。 ないものねだりだし、あるがままの方が魅力的っていうのも、建前ではそうだけど本心から思えるのか… コンプレックスって解決することは難しい問題だよなぁと思う。

    117
    投稿日: 2024.08.22
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    私の曽祖父、つまりはひいおじいちゃんはね、ツルッツルのハゲでハゲ大会(どんな大会よ笑)で優勝して賞品のヤカンを貰ってきたのが自慢だったらしい。 ハゲの大会だなんておおらかな時代だったんだなぁって子ども達に話しながら笑ったんだけどね。 この本、みんなハゲるの。 大人だけ。 原因も分からないけど、とにかくみんなハゲる。 一体なんだったんだろう。 でもハゲてしまったら頭洗う手間も乾かす手間もなくて非常にいいなぁと思ってしまう。 そんなこと思うのは私が女でハゲる心配もそれほどないからだと怒られてしまいそうだけど。 うーん、感想? なんだったんだろう笑

    51
    投稿日: 2024.08.13
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    これはディストピア小説?ユーモア小説? 人類がある日、突然ハゲだして子ども、10代以外はほとんどハゲ。 温泉は陰毛以外ははだいろだらけって。 ウイッグや頭の地肌にはるタトゥーシールが大流行りで何個かウィッグその日の気分で栗色のウェイにしたり黒のショートにしたりと楽しそう。 もともと薄毛だった真智加に毛が生え始め、いつしかさらさらの髪が胸の辺りまでに伸びて、みどり湯に地毛のままで入って皆の視線が集まる恐怖。 うん、恐怖小説か? テラと真智加の友達関係はいびつであることは確か。

    1
    投稿日: 2024.08.06
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    突然、世界中の人がハゲる世界に。 友人に内緒で新たに毛髪が生えてきてそれを隠す日常だったり、幼少期に髪の毛を突然切られたトラウマを持つ少年だったり・・と、新たな価値観の世界。 いや、なんだ?この話。 最初から最後までずっと。ぽかーんとした感じで読み終わりました。楽しみどころがよくわからない。あるいは自分の感受性に問題があるのかもしれません。 みんな(ほぼ)平等にハゲるのであればこんな悩みあるのかな?いいじゃんハゲのまんまで。と思ってしまった。実際に作中でそうやって生きている人もいるわけだし。アングラな移植だとか刺青とかに走るのがちょっとわからない。

    1
    投稿日: 2024.07.30
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    突然起こった感染症でほぼ全員の髪が抜け落ちた__設定インパクトありすぎ!髪型という個性を失った姿を肉と表現していたのは印象的でした。どんな世界であっても偏見や差別はなくならないのかなぁ〜。全員ハゲたら"平等"...には違和感を感じた。

    2
    投稿日: 2024.07.22
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    みんなはげる世界という設定がおもしろい。 ある日突然髪が全部なくなってしまう時の様子や心情が現実味があった。 はげるとお風呂に入りやすいというのが納得で1番好き。

    1
    投稿日: 2024.07.20
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    みんな同じがいい。みんな同じが安心。多様性だのなんだの声高に言ったところで根っこではマイノリティだと不安になってしまうんだな。などと虚しい感想が心に浮かんだ。禿げが感染する異常事態により、大人は原則全員禿げた。みんなで禿げれば怖くない。禿げてて当たり前。そんな世界にすっかり馴染んだ主人公だが、ある日自分の頭に変化が...。設定は面白いがストーリーは何とも言えず。主人公と友人の一見仲良しだがチクリ!と刺すような棘が思いのほか深い。なんにせよ人のコンプレックスを突いてはいけない、ということを改めて痛感した。

    1
    投稿日: 2024.07.19
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    ありのままでいることが出来ない側の人たちを描くのが高瀬さんは上手い。 みんなとは違う事にモヤモヤを感じる真智加や琢磨のような人たちは、エンタメ小説では主人公にはならないかもしれない。 けれどこの小説では、二人の微妙な思いと 自分が得られないものへの嫉妬をする人たちの描かれ方が素晴らしかった。

    1
    投稿日: 2024.07.17
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    2024.7.11市立図書館 なにかのきっかけ(書評などに登場した)で読みたいと思って予約を入れた。 文庫より一回り大きくハンディな「100 min. NOVELLA 」という中編小説のレーベルらしく、実際に電車で移動しながら2時間ぐらいで読めた。 原因不明の感染症か何かで、おとなになるまでにみんながはげてしまうようになった世界の物語。自分の髪を急に失って心身に異常をきたす人がいれば、はげや薄毛のコンプレックスを持つマイノリティだった人たちがマジョリティに埋もれて生きやすくなったり、髪の毛のあるこども時代の終わり方にも変化があらわれたり、変化に乗り切れずに苦しむ人もいれば社会の変化に便乗して生きる人もいたり…といった混乱が群像劇として描き出されていておもしろかった。 急な変化にぱっと順応する人もいれば時間をかけて慣れていく人もいる。少数派だった人が多数派になっても、長年のコンプレックスが解消されたはずでも、ある種のもやもやは根強く残るものだし、あらたなもやもやの種もあちこちにある。実際にコロナ禍のマスクへの対応なんかにもこういう悲喜劇はあったなあと重ねながら読んだ。

    4
    投稿日: 2024.07.11
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    このレビューはネタバレを含みます。

    みんながはげる世界になって、人々のコンプレックスが逆転するとは… コンプレックスって、何であったとしても「周りと違うこと」が原因なんだろうなと思った。 真智加ちゃんには周りの目を気にせずに、ほんものの髪が生えているというコンプレックスを抱かず、堂々と生きていってほしい

    1
    投稿日: 2024.07.07
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    設定が斬新でテレビ番組「世にも奇妙な物語」のようだった。そういう不思議な話が好きな私には刺さる作品だった。最初はB級ホラーみたいな展開だけれどその後のお話はシリアス。色んな人物の話が繋がるのが面白かった。

    1
    投稿日: 2024.06.30
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    読んだ。 あれこれ書いたが、どうにもファンの方に申し訳ないので消した。ただ、自分には合わなかった、と自分用のメモとして残しておく。 ★3とし茶を濁す。

    1
    投稿日: 2024.06.29
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    視点が斬新すぎる。 みんな禿げた世界を通してマイノリティの生きにくさや人間関係のモヤモヤを炙り出していくのは相変わらずさすがです...。

    1
    投稿日: 2024.06.12
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    原因不明だがある日大人がみんなハゲるようになってしまった世界。元々薄毛だった真智加は大人になってハゲた。だがそこは大人になればみんなハゲるのだ。みんな平等にハゲ、ウィッグでおしゃれをしたり、頭にタトゥーを入れてそれぞれハゲに馴染んでいる。真智加もやっと薄毛を気にしなくてよくなった。なのに突然髪が生えてきた。ところがせっかく生えた地毛なのに外では地毛と言えない。人の目が無ければ自分の髪を触って幸福感に浸れるのに。この世界で髪が生えた真智加は幸せなのか?…なんとも難しい…

    1
    投稿日: 2024.06.11
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    例えば「老い」の中でも、シワができるとか老眼になるとかだと、全員に訪れるからそれほど恐れないけど、ハゲるに関しては、明らかにハゲる人とハゲない人といるから、そこに劣等感や優越感が生まれる。全員がハゲる世界、いいかも。 ハゲる感染症が流行るという設定が面白いので、奥田英朗さんとか森見登美彦さん、吉川トリコさんみたいな作家さんが書いたらまた別の面白い話になりそう

    1
    投稿日: 2024.06.10
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    このレビューはネタバレを含みます。

    まちか中心のストーリー たくまストーリーの終わりは消化不良 佐島や亜角の主観パートは冒頭ちょっとだけ これいる?

    1
    投稿日: 2024.06.08
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    このレビューはネタバレを含みます。

    みんなハゲるとなってても、必死に抗う人はいるのか… アンチエイジングに躍起になる人がいるんだから、いてもおかしくないのかー、と自分自身で納得。 みんなと一緒が正である日本だと主人公のような苦しみになるけど、もっと個性的であることが正の国ではどうなるのかな?などと本編とは関係ないことを考えたりした。

    1
    投稿日: 2024.06.01
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    期待していたよりは、すごく面白いわけではなかった。終始、苦しい雰囲気の話。 普段髪があることにそこまで意識していなかったけれど、髪があるとないとではここまで世界が変わるのかと思った。

    9
    投稿日: 2024.05.18
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    どんどんみんながハゲてゆく…という不思議な世界はどうですか? 「いやいや、あり得ない…!」と思いつつ 「ああ、たしかに周りがハゲているとそういう気持ちになるよね。」っていつの間にかその設定を受け入れて読んでいる自分がいました。 みんながハゲていく世界という不思議な設定を除いては、大きな問題は起こらず穏やかに進むストーリー(^^) だけどその中で色んな視点で物事を考えさせてくれる本でした。

    62
    投稿日: 2024.05.05
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    頑張って最後まで読んだけど、退屈だった。 もっと広げたり深めたりして楽しませてほしかったけど、そういう話を書く作者ではないか。

    2
    投稿日: 2024.05.02
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    子供の時には伸びている髪が、早ければ中学生で脱毛してしまう。何かの感染らしいが、原因は明らかにはならず、再び髪が伸びてくることもなく、世の中じゅうが脱毛する世界ができあがってしまう。その世界では今度は脱毛しないことの方が異端となり、髪があることを隠すと言う拗れた事態が生じる。髪の有無は自分だけならどうでもいいことで、第三者の目があって初めて問題となってくる。真智加が他人の目を気にして、気を回しているうちに迷走し、ついには暴走する姿が、これまでの高瀬作品を彷彿とさせて思わずニヤリ。 ハゲることがメインテーマ(?)なのにどんどんシビアになる。さすがの高瀬作品だった。

    5
    投稿日: 2024.04.21
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    おもしろかったー!! 髪が薄いコト、ハゲになるコト、ハゲているコト、ハゲじゃなくなるコトを、こんな真剣に真面目に考える!!ハゲになるコトで芽生える悩ましさ!!コロナ禍でもそうだったケド、普通と思っていた生活がかわるコトで、どの立場でもそれぞれ色々悩み考えるんだなぁ。 高瀬さんの文章がすごく好きだなぁ、と改めて思った。

    9
    投稿日: 2024.04.21
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    このレビューはネタバレを含みます。

    髪の薄さやハゲの悩みがみんながハゲることで平等になる。ところが髪が生えてきたりハゲない人の生きにくさが問題になってとユニークな展開。分かりやすいハゲでの問題提起だが、人類は偏見と差別と優越感に満ちている。友情も恋愛も大変である。

    4
    投稿日: 2024.04.18
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    24/04/13読了 かわいい装丁と裏腹の、落ち着かないきもちになる物語。頭髪の大事さとマジョリティの楽さと、失ったものへの執着など。

    3
    投稿日: 2024.04.13
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    読書系YouTuberが勧めていた小説。作者を調べたら「おいしいごはんが食べられますように」を書いた人ではないか…!と即読むことに。 自分自身は今すぐハゲそうな気配の頭皮ではないのですが、身近にハゲている人がいるもので、エスカレーターに乗る位置の話題が出たとき「そんなことを考えているのか…」と目からウロコでした。まあ、確かに私自身が旋毛が好きなもんで連れの旋毛が見える位置のときは見てるわと思いましたが笑 ハゲたら自分はどうするか、どうなるかと考えるよりもハゲた人ばかりの世界で起こりうることを読んで、社会の与える影響の凄まじさを改めて思い知らされました。 ハゲハラスメント、頭髪いじめ等々ありましたが、これもし髪の毛が生える人を信仰する宗教が出てきたらもっとすんごい社会になりそうだなと思いました。真智加みたいな髪が生えてくる人や琢磨みたいなハゲない人の存在が知られると、人体実験や頭皮を狙う人が現れないとも限らない…けどそれはもしかしたら小説のなかで書かれなかっただけで、「To Be Continued…」として紡がれるのかな、と。最後がもう少し続きを読みたいなというところで終わってしまったので、そうゆう意味では物足りないというか、消化不良感が否めないと感じました。ただ、「おいしいごはんが食べられますように」もすべてを語らない感じの終わり方だったので、もしかしたらそうゆう作風なんでしょうか…?まだ2作品しか読んでいないにわかなので、もう少し違う小説も読んでみようと思います。 とにかく、髪の毛は大事だということ、この世界が始まる前に毛量がどんなものだったかで人の感じ方は違うということ、他のレビューで見た少数派が結局生きづらいということに「確かに!」となりました。 暗黙の了解みたいにされている、普段は口に出さないけどそれ考えている人、多分いるよねという雰囲気を取り上げて小説に落とし込んでいるような気がするので、この作者さんの着眼点は結構好きです。

    4
    投稿日: 2024.04.10
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     スキンヘッドが主流の世界など、想像したことがない。最初から髪がないのではなく青年期から脱け落ちるのだから尋常ではない。髪がない状態がマイノリティとなると、ありのままをさらす人もいれば、様々なウィッグを使用する人もおり、それが世の常となる。一方で、真智加や琢磨のように髪が脱け落ちない人は、周囲の視線や思いを気にしなければならない。  たかだか頭髪の有無で、こんなに左右されるものなのだとユーモアとして受け止めつつ、この世界に身を置くとしたら、どちらの立場になったとしても今のままではいられなくなるだろうと感じた。

    11
    投稿日: 2024.04.05
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    高瀬隼子さん、2冊目にしてやっぱり好きだと確信しました。なんか…、刺さるのです。この「刺さり」が欲しくて読む感じ、最近の作家さんだと石田夏穂さんにも通じる。(おそらく)同性で、年代が近いからかななんて勝手に思ってます。 今作ははげのお話。ギャグ漫画みたいな設定なのに読んでみると全く笑えなくてウケる、という不可解な現象が起きている。みんなで平等にハゲれば怖くない! この「ハゲ」は他の色んな要素に置き換えられると思う。どうやっても同じにはなれない社会。人間。まず見た目が違う。たかが見た目というけれど外見の与える影響力は凄まじい。 皆違うけれど、髪が生えてきたことを隠すことも、ハゲたから大学を辞めるのも、ふさふさの髪を切ってしまったことも、片方の髪の有無で人間関係が変わることも、それぞれ少しずつ「分かる」。

    2
    投稿日: 2024.03.30
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     みんながはげる世界??それが普通の世界って…どんなんだろ??またしても、高瀬隼子さんの作品にヤラれました(汗)。中高生以下を除く全ての人がはげるという感染症が流行するお話です。  ホント、なんか現実になってもおかしくないほどの文章力に圧倒されてしまいました。どうやって、登場人物がつながっていくのかもまた予想だにしなかった展開がありました。それでも、やっぱり自分がはげるのはちょっとなぁ…とか、真剣に考えちゃったりもしました。  この作品、文庫本よりは大きいけれど単行本よりはコンパクトな大きさなんです。読みやすいのであっという間に読めました…が、やっぱり落ち着かない読後にさせられました。

    77
    投稿日: 2024.03.27
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    このレビューはネタバレを含みます。

    人類がハゲになってしまう物語です。人類がハゲになる前、主人公は髪の毛が薄いことはコンプレックスに思っていたが、人類みなハゲになった世界では、主人公は逆に髪の毛が生えてきて、また逆にコンプレックスに感じてしまうというストーリーです。 コンセプトは面白かったのですが、小説となるともう少しエピソードが欲しかったかなと思い、物足りなさを感じてしまいました。 この本の作者さんの小説を読んだことがありますが、それもまた物足りなさを感じたのでそういう作風なのかもしれません。 ホラーやミステリー系がお好きな方は、物語の流れにもう一押し!と感じてしまうかなと思います。

    1
    投稿日: 2024.03.26
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ハゲが当たり前の世界、なのに髪が生えてきた。かつて薄毛だったとき生きづらかった。今は生えてきても生きづらい。周りと違うってそんなに悪いこと?

    8
    投稿日: 2024.03.26
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    このレビューはネタバレを含みます。

    多数派が正解になる。 はげになるのが怖いのではなくて、少数派になるのが怖いんだ。 みんなではげればこわくない。 真智加がラスト「もうええわ」といったかんじで、吹っ切れる様子が清々しかったです。

    2
    投稿日: 2024.03.17
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    題材がまず強烈。笑 さすが高瀬さん、そこ攻める?と思ってまず笑えた。視点がいつもエグいなぁ。主人公の気持ちが揺れ動く様が良く描かれている。

    5
    投稿日: 2024.03.16
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    ネタが面白い。 まず、あることが前提の髪の毛が全員抜けていくことから始まる。みんながはげになった世界がおもしろい。 ただ、内容自体は軽くなくて、ある時に感じていたはげに対する劣等感が残り続けているところとか、はげをお金に変える集団だったりとか、容易く現実に起こりうることが描かれている。内容もスッキリというわけではない。 かなり薄くて読みやすいが、はげに全振り、おもしろいことに進んでいくだけではないのは注意が必要。

    1
    投稿日: 2024.03.13
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    この題名と装丁からは想像がつかない話やった… はげが人から人へ感染し、大人はほぼはげになる世界。 その中でマイノリティとも言える、一度はげたがまた髪が生えてきた人や、一生はげないと言われた人の視点が興味深かった。 高瀬さん攻めるなぁ…やっぱり大好き。

    4
    投稿日: 2024.03.09
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    何かが芽生える的なものだと思ってたらまさかの頭髪、ハゲる話で狂った世界観の中で髪があることが普通な今が不思議に感じた笑

    9
    投稿日: 2024.03.07
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    このレビューはネタバレを含みます。

    著者らしい作品。 髪が抜け落ちる世界。 ここまで想像できる著者が凄いのです。 でも、対象が髪だけでなく、全ての事柄がこの状況に当てはまるのではと思うこの世界。 鋭すぎる視点に読後はかなりまいります。

    10
    投稿日: 2024.03.04
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    接触した人間にはげが感染していってしまう日本を描いたディストピア?小説。 その世界観になかなか入り込めなかったのだけれど、人間にとって「髪」というものはその人の個性、ひいては存在に大きく寄与しているものなのだなとしみじみ思った。

    4
    投稿日: 2024.03.03
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    全員ハゲるっていう、一瞬「村田沙耶香さんの新作か?」と勘違いしそうな設定が笑える。 冒頭からグランドホテル形式で話が展開し、途中テラと真智加で落ち着いたかと思ったら、そこからドンドンと冒頭のネタが拾われていく思い切った話の進め方により、乗ってくると一気に読める。この辺り、この文庫の企画(100分没頭!中編小説)を意識してのことか。確かに一気に読める内容と分量ながら、しっかりと小説しています。 高瀬隼子さんの小説を読むのはこれが3作目だけど、いつも人の他人に対するネガティブな感情に焦点をあてている印象でどうも心がざわざわする。が、本作は全員が禿げるという設定そのものが異常な為、ネガティブな心理もそれほど気にならず受け止められるのは発見かも。 テーマは同調圧力とマイノリティ心理なのか?占い師のようにマイノリティ側でも悠然としている人もいれば、真智加のように気にする人もいる。琢磨もトラウマがありつつもマイノリティか。三者三様のマイノリティであることに対する考え方。しかも髪があるというマイノリティ属性は羨ましいと思われる状況。でもこれって今でもルックスがいいとかと本質的には同じ状況な気もする。であれば単に優越感で済まないのか?髪があるないはそれ以上の違いを孕んでいるのか?この辺りは釈然としない。 このように考えるともう少し長くてもいいから深掘りしてもらえるともっとよかったかも知れない。フォーマットを固定にしたからこその展開と限界が共存している気がする作品だった。

    12
    投稿日: 2024.03.01
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    このレビューはネタバレを含みます。

    中高生以上はみんなハゲてしまう世界の話。 最初は原因もわからずパニックになったが5年もすると死ぬわけでもないし、ただハゲるだけ。と世界は落ち着きを取り戻す… 美容室は少なくなり、ウィッグ専門店やハゲ用のシールタトゥーや坊主に見える本物のタトゥー…元々ハゲてた人は安心するし、クラスで最後までハゲないことでイジメられ自殺した子…髪の毛が生える薬があると金儲けをする人… そんな中、ハゲたはずなのにある日いきなり髪が生えてきた真智加…今度は髪の毛を隠す生活… おもしろかったのに、最後の終わり方… 不完全燃焼…

    3
    投稿日: 2024.02.26
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    ある日、禿げている方が普通の世界になる。マジョリティとマイノリティが逆転する世界になったら、コンプレックスを抱える心や、関係性はどう変化するのか。禿げの世界という独特な切り口ですが、高瀬さんの作品らしく今作も、人間の危うく繊細な心理描写が描かれていて読みやすかった。

    1
    投稿日: 2024.02.24
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     いつもの図書館の新刊コーナーで、初めて見たU-NEXTの「100 min. NOVELLA 」の、新書サイズの薄さに惹き付けられて、見てみたら、高瀬隼子さんの新作(2024年)があったので、それならばありがたくと、早速借りてきました。  前回読んだ、「おいしいごはんが食べられますように」もそうだったが、高瀬さんの作品は、その目の付け所が良くて(色んな意味で)、今回は、はげのパンデミックである。  コロナ禍の時も思ったが、非常事態に陥った人間心理はそう単純なものでないはずなのに、何故か、必要最小限のコンパクトな救済措置さえ施せば、全て解決すると思っている、そんな浅はかな考え方への痛烈な皮肉とも感じ、それは、人間とは、もっと多様に枝分かれしてゆく、複雑な価値観や考え方を持った存在であることを描いたような、表紙の植物の絵にも、よく表れていると思われた。  とは書いたものの、実は本書の目の付け所の良いところは、はげでもパンデミックでもないと、私は思っており、その根拠となった、本書の中の言葉を掲載したい。 『みんな、自分を傷つけた者とどうやって折り合いをつけているのだろうか』 『許すのも許さないのも、どちらにしても選択するのは自分だということもしんどい』  結局はこれなのだと痛感し、傷はいつかは癒えるものとはいうが、もしそれが、いつまでも終わらない現在進行形だった場合は、どうすればよいのか?  それから、次の『許すのも許さないのも』に込められたやり切れなさについては、そこに至るまでの過程にもあるとは思うが、そもそも、そうした選択をしなくてはならないという状況が作り出されるということ自体、既におかしいと感じなくてはならないのに、そうした点に限って、妙に感覚が鈍くなるような人間の行動心理には、時に腹立ちを抑えきれない程の苛立ちを覚えることもある。  確かに、人間にはそうした不完全さが、人それぞれにあって当然なのだろうとは思う。が、それにしても、これだけ平等とか多様性とかジェンダーフリーとか言われている世の中に於いて、この部分だけは軽く捉えられやすいというか、笑いにすれば何でも許されると思ったら大間違いだと言いたくなる、そのあまりにも他人事な軽々しい捉え方をするのは、おそらく自分事としての想定を全くしていないことから来ているのではないかとも思う中で、本書は、そうしたコンプレックスをほぼ全員に意識させたら、果たしてどうなるのか? ということを、生々しくジワジワと陰湿に問い質している点に、目の付け所の良さを感じたのである。  そして、その結果どうなるのかというと、結局は人の数だけ異なる、とても繊細で複雑な思いや葛藤を、他人からは想像できないくらいの真剣さで展開しているのだろうということから、人は皆、違っていて当然なのだという、至極当たり前なことを実感させられただけであり、それは他人に話して共感してもらえることもある中に於いて、更にそうとは思えないことも、人の心の中にはあるということであり、では、何故そうなるのかというと、それが自分の考えや行動に基づいたものではない、不測の事態によって起こってしまったことから、自分の中で何を拠り所にしていけばいいのか分からない、困惑感が強いためだと私は思い、それを傍から見ると外面しか認識できないから、誰もが本人の思いとすれ違うような捉え方をしてしまい、おそらく、それが嫌だから自らの心の中にそっと閉まっておくのである。たとえ、そうすることで、自分一人だけが苦しみ続けるのだとしても。  本書のタイトル、『め生える』には、おそらく「芽生える」を元にしているのだろうと思わせるものがあるものの、では、何故「芽」を「め」にしたのかというと、そこには、漢字から連想させられるような、ありきたりな意味ではない、もっと想像を絶するような、それこそ、いつまでも割り切れない思いを抱えた人たちの心をも、すっきりさせてくれといった願いを、その言葉に込めたのではないかと、私は思っている。  U-NEXTの、このシリーズの意味するところが気になり、ネットで調べてみたら、「約100分夢中で読める中編小説」とのことで、100分で読み切れるかどうかは、一気読み出来なかったので分からないが、その後に続く『今を生きる、生き抜いていく』、『その伴走をする小説レーベル』について、本書はより多様化が認められてきた今の時代に於いても、尚、自分の心の内に抱え込んで苦しみ続けている、そんな人たちへ向けた物語なのであり、その必死に『今を生きる』孤独のランナーたちと共に、『伴走をする』存在であろう本書は、まさに看板に偽りなしといった印象で、U-NEXTさん、いい仕事してますねと、これまでの私には馴染みの薄かった、そのブランドイメージを、改めるきっかけを与えてくれたのであった。

    73
    投稿日: 2024.02.20
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    コロナに翻弄されたあの頃をパロディーにしたような作品だ。 この世界ではある日突然髪が抜ける。老若男女を問わない。若い人は大丈夫だが、年齢が上がれば抜けてしまう。原因は不明だ。感染するかどうかもよくわかっていない。主人公は薄毛に悩んでいた女性で、そんな状況に内心でほくそ笑む。 髪がなくなれば不要になる製品やサービスは多い。あっという間に業態が変わり生き残りを図る。人は見た目がすべて。ウィッグやタトゥーで差別化しようとする。 高瀬さんにしては毒気が少ないなと思ったが、よく考えればとんでもなく怖ろしい内容だった。

    4
    投稿日: 2024.02.15
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    100分没頭の中編小説「ハンドレッド ミニッツ ノヴェラ」シリーズ。 同シリーズの津村喜久子さんの「うどん陣営の受難」が104ページなのに比べ、こちらは164ページと1.5倍以上のボリュームだけど、同じく100分で読み終えるのだろうか? さて、以上のようにお手軽な小説ではあるのだが、取り扱うテーマは極めてスケールが大きい。 髪の毛が根こそぎ抜ける感染症が全世界的に流行る。そしてほとんど全ての人が罹患する事態に陥るといった話なのだ。 こどもはハゲない。はやい人は16歳からハゲる。ひととおりハゲきった今は20歳以上のほとんどの人がハゲている… もともと薄毛を気にしていた真智香は、感染症の流行をむしろ歓迎する。みんなではげれば怖くない。 やっと多数派だ。 しかし、そんなにうまくことは運ばない。 なんせ、それはいじわるな高瀬さんが書いた小説ですもの…笑 真智香を戸惑わす新たな展開が。 真智香の運命やいかに… さて、僕も最近床屋さんで頭頂部が薄くなりつつあることを指摘された。 「たけさん、そろそろ薬飲んどいた方がいいですよ。この程度なら1月8000円くらいで進行をくいとめることができます」って言われた。 いやー悩みますけどねー まだ頭頂部を上から見る床屋さんくらいしか気づかないほど目立たないからいいけど、もう少ししたら、みんながはげる感染症流行ってくれないかなー笑 ♫HEY MAN!/ユニコーン(1988)

    79
    投稿日: 2024.02.12
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    ⚫︎受け取ったメッセージ 結局どうなろうと少数派は奇異の目にさらされる ⚫︎あらすじ(本概要より転載) せっかくみんなハゲたのに―― 突然起こった原因不明の感染症は、いつしか中高生以下を除く全ての人がはげる平等な世界に変えた。 元々薄毛を気にしていた真智加は開放感を抱いていたのだが、ある日、思いがけない新たな悩みに直面し、そのことが長年友情を培ってきたテラとの関係にも影響が及ぼしそうで…。 同じく、予想外の悩みは、幼少期に髪を切られる被害にあった高校生の琢磨にもある。それは恋人の希春と行った占い師のお告げがきっかけだった…。 価値観は刷新したはずなのに、また別の分断の萌芽がそこに。 ⚫︎感想 高瀬さんが「め生える」についてお話しされているインタビュー記事も合わせて読んだ。同僚の方がはげいじりされていて違和感を持ったそう。見た目のことを他人が言うのはとにかくいけないと思う。本人はどんな気持ちでいるかわからないし、実際そういう場面に遭遇したこともある。結局多数派が少数派を押し込める。

    34
    投稿日: 2024.02.11
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    奇病により皆がハゲる世界。奇病が流行る前から薄毛がコンプレックスだった人間、奇病により一斉にハゲた人間、それぞれの心理描写が面白い。

    4
    投稿日: 2024.02.06
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    大好きな高瀬隼子さんの作品待ってました! 高瀬さんはいつも多様性、普通とは何か?世の中の視線、のようなことを描かれているように感じる。 今回も面白かった。

    1
    投稿日: 2024.02.01
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    このレビューはネタバレを含みます。

    すごい斬新な設定ですよねぇ。 毛があってもなくても、色々言われるのめんどくさいですねぇ。マチカとテラの親友といいつつ微妙な関係、しんどいですね。テラは地味にマチカを下に見てて、だからこそテラは一緒にいて楽なんでしょうね。あの感じ、読んでてしんどかったぁ。 てか、なんで1度毛が全部抜けたあと毛が生えることが悪みたいになってるんですかね?

    1
    投稿日: 2024.01.24
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    誰もが「はげ」や「ちび」といった、人の外見を貶める言葉を聞かずに育つことはないのではないか。本人にはどうしようもないことで、コンプレックスにもなっているはずのそれを、周りがそんな風に言うのは嫌だなと思う。 では実際にみんなそうなってしまったら?という想像を広げていくと、この作品のようになるのではないか。設定はありえないけれど、内容や心の動きはとてもリアルで、面白いけれどこわくもあった。 ・毛が元々薄かったりなかったりする人と、みんなと同様に一気にはげた人との価値観は違う ・みんながはげていると、自分だけに毛が生えることを恐れてしまう ・恐ろしいと感じる一方で、毛が生えてきていることへの優越感を感じもする コンプレックスと人間関係の視点も興味深かった。 なんでもずけずけとものを言うテラと、薄毛をずっと気にして生きてきた真智加の関係は、真智加のコンプレックスがあってこそ成り立つもの。コンプレックスを持たない人と持つ人の関係が逆転した時、いったいどんな人間関係が構築されるのだろう。 いろいろと考えさせられる作品だった。「おいしいごはんが〜」を読んだときも感じたけれど、この作家さんの作品は独特だけれど共感できる。

    26
    投稿日: 2024.01.17
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    純文学とは相性が悪いと思っていたのに、なぜか高瀬隼子さんの作品はことごとく好き。今回は原因不明の感染症で「みんなハゲになる」というものだ。こんなに「ハゲ」という単語をたくさんみたの初めて。 高瀬さんの作品は突拍子もない設定なようでいて、とてもリアルだ。流行初期のちょっとしたパニックはコロナ禍を思い出す。 そしてきっと誰にでも多少はあるであろうコンプレックス。「ハゲ」という単語は「デブ」にも「チビ」にも「バカ」にも、その他なんにでも置き換えられるだろう。皆がそうなってしまえば平等なのか?妬んだり僻んだり、そうされることを恐れたり優越感に浸ったり、はたまた受け入れて楽しんだり。 登場人物になんとなく既視感を覚える。もちろんそこには自分もいるのだけど。

    5
    投稿日: 2024.01.16
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    ・容姿が皆平等であれば悩むことがなくなるのか。他者との差異によって酷く嫉妬したり、優越感に浸ることはそもそも"正す"必要があるのか。社会実験的な小説だと思いました。

    4
    投稿日: 2024.01.11
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    大人の髪が抜ける謎の感染症で、ほぼすべての人がハゲた世界が舞台。 もともと薄毛の悩みを抱えた人、髪が抜けない人、髪専門の占い師など…等しく髪のない世界は平等か、否か…思考実験のように読んだ。後ろめたさや、座りの悪さの描写がうまい。 みんなハゲた世界、というとネタのようだけど、感染症のようなものがまん延する世界はすでに体験しているから、わかる…。 滑稽さを、笑えない。 笑われては、つらい。 そんな感じ。 でもラストシーンは「あー!さっぱりしたー…」みたいな風呂上がりの感覚。気持ち良い〜。

    1
    投稿日: 2024.01.09
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    #め生える #高瀬隼子 24/1/6出版 https://amzn.to/4aXDCjE ●なぜ気になったか しばらく前に知って数冊読み、相性のよさを感じている高瀬隼子さん。本書もまた選ばれたテーマがいいとこ目をつけるなぁ、と感じたし、高瀬ワールドが堪能できそうなので読みたい ●読了感想 中盤までは、本書に込められた着眼点に気づけず読み進めるのが苦痛だった。気づけた後は「そう、なんか世の中ってそんなこと多いんだよなぁ」とうなずきながら、高瀬さんの目のつけどころさすがと楽しめた #読書好きな人と繋がりたい #読書 #本好き

    9
    投稿日: 2024.01.07