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弔いのひ
弔いのひ
間宮改衣/新潮社
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総合評価

(15件)
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    デビュー作が好きで、この本も購入した。 何かと影響を受けやすい私は最後の方を読むのがしんどかった、、、(心がざわざわざわざわと、、、) 応援してます!

    0
    投稿日: 2026.09.29
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    (出版社紹介文) ゲームシナリオの仕事が行き詰まり、逃げ場を求めるように応募した小説でデビューしたわたし。その反動で鬱になり苦しむ中で思い出したのは、子供の頃のこと。両親は折り合いが悪く、父は病と闘っていた。その中で生き延びるためにわたしは書き始めたのだった――自身の「夜明け」のため、家族との半生を正面から描き切った、渾身の跳躍作。 『ここはすべての夜明けまえ』で 2024 年 3 月に鮮烈なデビューを果たした間宮改衣さん。それから 2 年弱、2025 年 12 月に 2 作目となる本作が出版されました。 SF 的設定の前作に対し、本作は私小説的。デビュー後の鬱、父親の病死、幼少期からの母親との過酷な関係、いびつな家族関係など、基本的なところは間宮さん自身の体験に基づくもののようです。 160ページほどの小品とはいうものの、引き込まれるように読んで2日足らずで読了。 さてどう解釈したものか? 鬱のさなか、次作の執筆に苦しみながら、一度も見舞いに行かなかったコロナ下での父の死、父の看病をしてくれた伯母・大叔母とのやり取り、母との和解。本音とか、苦しみながらの必死さとか、辛さとかが直に伝わってきて、どんどん引き込まれて行きます。 救いはないけれど、やや明るさの見えたエンディングに、少しだけホッとしました。

    1
    投稿日: 2026.09.21
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    間宮さんの本は紙で欲しいと思ったので紙で購入。帯にあるとおり父親の話だった。これは自伝的小説?なのでしょうか。「コロナ禍だから仕方ない」というのはあの当時よくわたしも言い訳に使っていたから気持ちがよくわかった。でもほんとうに仕方ない部分もあるわけだし…って。 子どもの目から見た父親と、妻から見た夫、がん患者として集いの中心人物に立つ男、ぜんぶ同じ人間なのに別人に思えるのは当然だよねと思う。人は立場によって顔を使い分けるものだし。父になにもしてあげられなかったという罪悪感を認めることで次に歩き出せるようになったのかな。子どもとしての自分が成仏してからのこの人の書く小説が読んでみたい。 うつ症状の描写がリアルで(自分はうつになったことないのですが)読んでて苦しくなりました。

    2
    投稿日: 2026.05.24
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    同い年の作家さんなんだよな、私小説なのか創作なのかわからないけど、読んでいて同じ血が通っている気持ちになるんだ… 新潮で読んだ。文庫本出れば私の本棚に収まるだろう。2回目を読んだら、落ち着いて感想を書きたい。

    0
    投稿日: 2026.05.18
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ひらがなで埋め尽くされた「ここはすべての夜明け前」が衝撃的なSFだったので、次回作はどうなるのかと読んでみたら、まさかの私小説。間宮さんのこの間のしんどさを知ることとなりました。 書くことだけが楽しかった子供の頃の自分、要領が悪く自分に似てると思ったのにがん患者の会では慕われていた父、高慢ちきな嫌な女と憎んでいたのに話してみたら愛おしく思えた母、最後の最後、なんとか過去の自分に落とし前をつけられたのかな、と思いたい。 次に間宮さんが何を書いてくれるのか。作品紹介にあるように、この作品が「跳躍作」となってくれることを切に願います。

    1
    投稿日: 2026.05.18
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    2026.4.26 読了 なんか淡々としていたし私小説?ということもあり薄ら重い感じもあったけど、好きな作品だった。面白いという表現は違うんだろうけど…でも私は面白く読めた。ただ、鬱病の描写、辛いね…。 私も親の事、全然知らないなぁ。むしろ話すことを意図的に避けてさえいるなぁ。話せるうちに沢山話さないと。会わないと。親の事をしっかりと考えるいいきっかけになり、読んで良かったなぁ。

    2
    投稿日: 2026.04.26
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     先日読んだ『ここはすべての夜明けまえ』に甚く感動し、すみやかに購入した本。前評判に触ることはなかったが、ただ「私小説」であることを何かで見た。私の中では田山花袋と西村賢太が想起されるのだが、そのためか露悪的・破滅的な印象を私小説という言葉から連想してしまう。この小説についてはそんなことはなかったが。  志賀直哉『和解』村上春樹『猫を棄てる』太宰治『故郷』など、父をめぐる話は多い。家族の構成員という固定的な視点から見た父親像が、フリーズドライの味噌汁に湯をかけるように溶けてゆく感じ。法事で初めて会った人から、故人の意外な側面を知るというアレ。  でも、この小説は、うまく溶けきらない感じが、ちょっと変わっている。というか、肉親であろうと結局他人で、その人をまるまる知ることがないままお別れの時を迎えるんだろうな、と感じた。そうでなければ、法事で意外な側面を知るなんてことはないわけで。  だから、父の死を目前に父と正面から向き合わなかったこの小説の主人公も、別に、まぁ、そんなもんだよなと思う。実は当たり前のことしか描いていない小説。でも、この小説を読まなかったら、私はそんな当たり前のことに気が付かなかったかも知れないな。

    0
    投稿日: 2026.04.19
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    亡くなってから知る父親のアンビバレンツな人物像に困惑しながらも、母親のことも許し、過去の自分ごと受け入れることでインナーチャイルドも消える。 私小説で自分を救済するような、そんなメタな構造が深い弔いでした。

    0
    投稿日: 2026.04.13
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    デビュー作がとても良くて。 私の父もコロナ禍に病院で亡くなったので、より本作を身近に感じる。メールとLINEのやり取りも、何となく未だに消せずにいる。 亡くなってから父の人となりを聞く機会が少しだけあったけど、子どもから見た姿とはまた違い、結局どういう人だったのか今でもよくわからずにいる。 叔母さまたちのメールの絵文字がなんかリアルでいい。

    0
    投稿日: 2026.03.08
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    間宮改衣「弔いのひ」新潮社読了。デビュー作は偶然による奇跡の産物で2作目が出ない。今日会う編集者もあと一、二回で会うのも終わるか?突然よみがえった「父のことを書いてみたいです」父とは常に一定の距離を保って接してました。物語を書くことで知る為に動く。織香は初めて本当のやりとりをする✨

    0
    投稿日: 2026.03.05
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    うつ病に苦しめられながらソシャゲのシナリオライターとして一文字二円で言葉を換金し続けている。 その価値観は病床の父に宛てたメールにまで及び...。 記憶への没入度が高い語り口だからか、あの頃を振り返る、というよりは主人公の記憶の中に自分ごと入り込んでいくという読み味がなんとなくあった。 村上龍の『2days 4girls』とかの感覚に少し近い気がする。思いつきで言っているが。 著者がデビュー作で脚光を浴びた後、私小説を書くに至るまでを描いた私小説。 社会参加とは多くの場合、体も心も健康であることを前提としていて、それでなくともやはり難易度が高すぎる。 何をするにも不器用で、上手くいかないことだらけでも、自分で失敗を笑い飛ばせたら人生のムードもそう暗いものにはならないかも知れないなと、最後の場面を読みながら、主人公は別に全く笑ってなかったが思ったり。

    0
    投稿日: 2026.02.10
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    このレビューはネタバレを含みます。

    前作の『ここはすべての夜明けまえ』に続き読了。うつ病になった作者が、亡くなった父を題材についての書くために、父との思い出を振り返る話。 家族の存在や思い出が自身の血肉となっていることに作者が気づき、それを受け入れる話だと感じました。全体的に暗いトーンが続きますが、最後は前向きに終わり、前作のタイトルではないが、まさに夜明け前のよう余韻が残る作品。

    0
    投稿日: 2026.01.06
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    この著者の「ここはすべての夜明けまえ」は平仮名だけで読みにくく挫折したが、これは普通の文章だった。うつ病の作家の娘と、癌でこの世を去っていく父親との話。 娘と父や母との対話が全てメールと電話だけで終わり、大人になってから親子の関係を再構築している様子に、なんとなくワサワサしたり共感したり。親子の関係は、良い時もあるし、悪い時もあるけど、最後は幸せだったと思えるのが良いなぁ。 今年も沢山本を読んで世界を広げたい。皆様のレビューを楽しみにしています!よろしくお願いいたします!

    60
    投稿日: 2026.01.05
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    自分も父とは距離感があり、かつ母より父が先に他界したので妙な親近感を覚えながら読んだ。 文量はそこまで多くはないけれどそこに載っている感情が重いので読み進めるのは大変だったし真っ当にハッピーエンドという訳ではないけれど、不思議と足掻いてみよう周りの人を大切にしよう、とポジティブな気持ちになれた。

    0
    投稿日: 2025.12.29
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    著者の前作『ここはすべての夜明け前』が好きで、こちらも期待して読んだ。 ありきたりではない家族のストーリー。 精神的に弱さを抱える織香が、父の死をきっかけに自分、父親、母親のことを見つめ直す。 そこで初めて知る、親のよその顔。もしくは本当の顔。だんだんと家族の輪郭が浮き上がってくる。 淡々と書かれる日常の苦しさに、読んでいてこちらも苦しくなる。しかし飾らない言葉で書かれたそれらは、深く心に響いてくる。 何か大きな盛り上がりがあるわけではない作品だけど、私には興味深い話でおもしろかった。 最後は希望をのぞかせる内容で、これが家族のリアルな姿かも知れないと思った。

    14
    投稿日: 2025.12.19