
総合評価
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powered by ブクログうつ病に苦しめられながらソシャゲのシナリオライターとして一文字二円で言葉を換金し続けている。 その価値観は病床の父に宛てたメールにまで及び...。 記憶への没入度が高い語り口だからか、あの頃を振り返る、というよりは主人公の記憶の中に自分ごと入り込んでいくという読み味がなんとなくあった。 村上龍の『2days 4girls』とかの感覚に少し近い気がする。思いつきで言っているが。 著者がデビュー作で脚光を浴びた後、私小説を書くに至るまでを描いた私小説。 社会参加とは多くの場合、体も心も健康であることを前提としていて、それでなくともやはり難易度が高すぎる。 何をするにも不器用で、上手くいかないことだらけでも、自分で失敗を笑い飛ばせたら人生のムードもそう暗いものにはならないかも知れないなと、最後の場面を読みながら、主人公は別に全く笑ってなかったが思ったり。
0投稿日: 2026.02.10
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
前作の『ここはすべての夜明けまえ』に続き読了。うつ病になった作者が、亡くなった父を題材についての書くために、父との思い出を振り返る話。 家族の存在や思い出が自身の血肉となっていることに作者が気づき、それを受け入れる話だと感じました。全体的に暗いトーンが続きますが、最後は前向きに終わり、前作のタイトルではないが、まさに夜明け前のよう余韻が残る作品。
0投稿日: 2026.01.06
powered by ブクログこの著者の「ここはすべての夜明けまえ」は平仮名だけで読みにくく挫折したが、これは普通の文章だった。うつ病の作家の娘と、癌でこの世を去っていく父親との話。 娘と父や母との対話が全てメールと電話だけで終わり、大人になってから親子の関係を再構築している様子に、なんとなくワサワサしたり共感したり。親子の関係は、良い時もあるし、悪い時もあるけど、最後は幸せだったと思えるのが良いなぁ。 今年も沢山本を読んで世界を広げたい。皆様のレビューを楽しみにしています!よろしくお願いいたします!
59投稿日: 2026.01.05
powered by ブクログ自分も父とは距離感があり、かつ母より父が先に他界したので妙な親近感を覚えながら読んだ。 文量はそこまで多くはないけれどそこに載っている感情が重いので読み進めるのは大変だったし真っ当にハッピーエンドという訳ではないけれど、不思議と足掻いてみよう周りの人を大切にしよう、とポジティブな気持ちになれた。
0投稿日: 2025.12.29
powered by ブクログ著者の前作『ここはすべての夜明け前』が好きで、こちらも期待して読んだ。 ありきたりではない家族のストーリー。 精神的に弱さを抱える織香が、父の死をきっかけに自分、父親、母親のことを見つめ直す。 そこで初めて知る、親のよその顔。もしくは本当の顔。だんだんと家族の輪郭が浮き上がってくる。 淡々と書かれる日常の苦しさに、読んでいてこちらも苦しくなる。しかし飾らない言葉で書かれたそれらは、深く心に響いてくる。 何か大きな盛り上がりがあるわけではない作品だけど、私には興味深い話でおもしろかった。 最後は希望をのぞかせる内容で、これが家族のリアルな姿かも知れないと思った。
13投稿日: 2025.12.19
