
総合評価
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powered by ブクログよかった。 -人の本質は取り繕えないものだろう。 浅葉先生との関わりで橘の心は解かれていったんだよね 温かくていい物語だった
16投稿日: 2026.02.16
powered by ブクログ安壇美緒『ラブカは静かに弓を持つ』読了。 スパイという設定は特殊だが、「自分を偽りながら生きる」という感覚は、多くの人にとって決して他人事ではないのだと思う。嘘として始まった振る舞いが、やがて本当のつながりを生んでしまうこともある。その複雑さが、この物語の核にあるように感じた。 主人公の苦しさや葛藤には、読みながら何度も胸が詰まった。作中で触れられているように、チェロの音色は人の声に最も近いという。そのチェロという楽器、講師という存在、そして仲間たちが、深海で息を潜めていた主人公を少しずつ現実へと呼び戻していく構図がとても印象的だった。 終わりの見える関係は苦しいし、一度崩れた信頼を取り戻すことは簡単ではない。それでも、人はまた前を向くことができる。 静かな余韻と確かな温度を残す、大好きな一冊になった。
0投稿日: 2026.02.15
powered by ブクログ沁みた一文 ▪組織というものはおしなべて、生態を掴みきれない深海生物のようにその巨大な全般を隠している。 ▪音楽は、それを奏でる者の奥深いところで眠っている本質のようなものを、ゆっくりとサルベージする。 見た目も、経歴も、普段何をしているのかも、全くもって重要じゃない。 ▪奏でた音は生まれたそばから消えていく。 ▪始まってしまった音楽は、やがて必ず終わりを迎える。 ▪一度壊した信頼を、すぐすぐ取り戻せるとは思うな。
0投稿日: 2026.02.11
powered by ブクログいやいや、感動しました。 時間がかなりかかり、たった今、読了。 以前、音楽を少しやっていたので(ピアノを少々)自分が、ピアノを弾きながら、頭の中に情景を思い浮かべていた事など、思い出しました。 音楽の素晴らしさだけでなく、人と人との縁についても教えてくれた気がします。 本当に縁のあるかたとは、例えば、一度離ればなれになっても、また、必ず会える、と。 いつだったか、尊敬するかたからも、同じような言葉をいただきました。 相手を想う気持ち。 浅くも、深くも、心って全てを動かしてしまう力があるのかも、とやや大げさだけど、そう思いました。 この本を薦めてくれた、これまた尊敬するかたに 素晴らしい本を教えてくれて、ありがとうございます。と伝えたいです。
14投稿日: 2026.02.11
powered by ブクログ2023年本屋大賞第2位! 当時から気になっていた作品がいよいよ文庫化! 「音楽×スパイ」という、前例のない特異や設定に惹かれて読みました! 全日本音楽著作権協会に勤める主人公「橘樹」は、チェロの演奏経験を買われ、音楽教室に生徒として通うことで、著作権侵害の事実確認のため潜入調査を実施します。 •講師となるのは二歳上の「浅葉桜太郎」 主人公の橘は割と内気な性格なのに対し、講師の浅葉は気さくでどんどん話しかけてくれるタイプなので、レッスンに通ううちに2人の間に絆がどんどん強まります。 •他の受講生との毎月の飲み会に参加したり、発表会に出演するうちに、スパイとして身分を偽って皆を騙しているという事実に打ちのめされます。 •何か悩みを抱えている時に「人を信じること」「人に頼ること」の大切さを感じました。 •周りの登場人物の優しさに度々泣かされました、さすが本屋大賞第2位!
14投稿日: 2026.02.11
powered by ブクログ音楽×スパイの斬新な組み合わせでわくわくしながら読めました。音楽の著作権法、、普段生活してる中で知りえなかったことをこの小説を通じて知れてよかったです。師弟関係、音楽を通じて人脈がひろがっていく温かさの反面、スパイという物語のシリアスさも相まってドキドキしながら楽しめました!
0投稿日: 2026.02.09
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
途中ハラハラしたし心臓が痛くなるくらいだったけど、読後感は良かったです。 確かにそこにある信頼って、凄く素敵なものだね。
0投稿日: 2026.02.08
powered by ブクログ音楽関係の小説が本当に大好きな自分だけど 今作も変わらず大好きな1冊になりました。 表紙にスパイって書いてあるから音楽とどんな関係があるのかと思ったけど、意外な展開で惹き込まれました。 深い深海から徐々に浮上していく物語。 音楽と先生と生徒、そして仲間達の関係性を通して 主人公の変化を読み進めるうちに少しずつ感じられるのが、読んでいて楽しかったです。 1冊を通して、人間関係や信頼とは何なのか 深く考えさせられました。とても面白かったです。
0投稿日: 2026.02.08
powered by ブクログチェロ(音楽)×スパイ ワクワクしながら一気に読了。 著作権法、知らなかった世界を少しだけ知れた。 音が聴こえてくるような、実在の日常を切り取ったような文章たちで、橘の気持ち分かるな。 過去に囚われていたり、流されるように生きていたり、だけど本当は誰かと繋がりたくて、人って矛盾の塊だ。
0投稿日: 2026.02.08
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
人との関わりが苦手な主人公が、音楽教室へ潜入調査をする話。 音楽とその講師によって絆され、どれが本音か分からなくなっていく、人間味溢れるスパイとしての苦悩が大変面白かった。 心情描写というか深海の情景描写も綺麗で、想像力を湧きたてられ物語に引き込まれた。
1投稿日: 2026.02.07
powered by ブクログスパイ活動✖️音楽 スパイ活動でハラハラさせられて、そこに音楽が乗ってくる最高の組み合わせだった 本なので音は聞こえないはずなのに、自分で想像して音が鳴っているような気がしてすごく面白かった!! 浅葉先生いい人だ
1投稿日: 2026.02.04
powered by ブクログ勝手にミステリだと思って読んでて最後するっと良い人達に囲まれるいい話で終わってブクログの高評価ほどでは、って気がする。人の本質は経歴なのか、という問いは橘の幼少期の出来事と全著連の職員でミカサに入会する事と、どちらも指している気がした。チェロは人の声に一番近い楽器だそうで…チェロ、深海、ラブカ、雨…イメージの連なりがしみじみ来る。
1投稿日: 2026.02.03
powered by ブクログ全日本音楽著作権連盟の橘は、上司から音楽教室へ著作権の裁判に備えて覆面調査を依頼される。 2年という長い月日、身分を偽りミカサ教室で生徒として過ごす。 そこでの日々は人付き合いの苦手な橘にとってとても心地の善いもので、幼い頃習っていたチェロにまた触れて不眠症からも解放される。 橘の性格や講師の性格、音楽を通して橘の心が解けていく様や仲間たちとの絆などが丁寧に描かれていて、スパイ活動の行く末を思うと読んでいて温かい気持ちになると共に不安にハラハラもした。 早く続きを読みたい気持ちと読むのが辛い気持ち。 全て読み切って涙が出た。 音楽が好きな人や過去に楽器を習っていた人もきっと楽しく読むことが出来ると思う。 作中にある 講師と生徒のあいだには、信頼があり、絆があり、固定された関係がある。それらは決して代替のきくものではない。 素敵な言葉だと思った。 ハラハラもするけど、温かい気持ちになれる物語でした。 図書館で借りた本だけど、手元にも残したいので買おうと思います。 オススメです!
1投稿日: 2026.01.23
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
一度裏切ったら二度と戻らないとあったように、浅葉は梶山やかすみ達よりも裏切られた事に激怒していた。それは、師弟関係であった橘と浅葉が他の皆より固く絆が結ばれていたからこその怒りだったのだと思う。 エピローグで、全著連を辞めた橘が再び浅葉の元へチェロを習いに行っている事がわかり、この二人はすぐ信頼関係を取り戻していくのだろうと思えた。 腹の底が読めない蛇のような男の塩坪も、『戦慄きのラブカ』:敵国に潜入した諜報員が潜入先で穏やかに暮らして最期は元の仲間に殺されるという映画が好きであった為か、橘のことも処罰対象にはしなかった。 さらに、度々登場していま三船も実は潜入員だったが、橘と同じように信頼を裏切る許されない行為をしたのでは無いかと悩んでいた。 はじめは仕事としてだったが、チェロを弾く事に対してや、浅葉を初めとして「囲む会」の皆と過ごすときは本心から楽しみ、自分が諜報員という事を忘れていたのは三船も橘と同じだっただろう。
1投稿日: 2026.01.22
powered by ブクログ主人公の橘がチェロに苦しめられた過去と戦いながら新しい自分に成長していき、徐々に人間味が出てきて、良いなって思う作品でした。浅葉先生の人間性も良くて、浅葉先生と橘が出会えて良かったなぁって感じました。心があったまる小説です。
1投稿日: 2026.01.18
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
本屋大賞2位。 突出した何かがあるわけではないけど丁寧な物語の構成と設定の目新しさが凄く面白く感じた。 音楽の著作権に目をつけ、主人公に音楽教室に潜入させるという不思議な身近さみたいなものがスパイものでありながらもリアリティを感じれてよかった。 物語自体も命懸けとかそういうものではなくて、あくまでバレたら人間関係に亀裂が入るだろうという絶妙なシリアスさが一定の緊張感を生んでドキドキしながら楽しめるのも魅力の一つだと思う。 主人公像も無気力でトラウマを抱えた人物像だけど、人間味というか、良心が腐っていないのが良い。
2投稿日: 2026.01.12
powered by ブクログ面白かった!スラスラ読みやすい!社内のやり取りの部分でハラハラする、普段社内の仕事してるからか。先生が魅力的。音楽業界の人と普段関わらないから、どんな考えしているのか興味が湧いた。チェロの曲聴きたくなった。
1投稿日: 2026.01.12
powered by ブクログ人と関わっていくと、信頼関係が生まれ、絆が結ばれていく。その絆が生まれてしまった中で、大切な人たちを騙すようなことをしなければならないことは辛すぎる。ただ現実に目を向ければ、自分にも生活はある。 いろいろな思いの中で板挟みになり、葛藤しなければならないのは凄いストレスだと思います。読んでいても苦しかったです。いつバレてしまうのか。 簡単には元通りにはならず、時間はかかると思うけれど、橘本人の本音で向き合うことでまた信頼し合える仲になるといいなと思いました。
72投稿日: 2026.01.07
powered by ブクログずっと読みたいと思っていた『ラブカは静かに弓を持つ』。 読み始めたら面白くて、一気に読んでしまいました。 スパイという任務を抱えながら、頑なだった主人公が音楽教室のみんなと関わる中で、少しずつ心を開いていく過程がとても良かったです。緊張感のある世界と、音楽のある穏やかな空間の対比が印象的で、読んでいて自然と感情が動かされました。 音楽に向き合う場面も心に残りました。読み終わったあと、久しぶりに楽器に触れたくなったのも、この本の余韻だと思います。
2投稿日: 2026.01.07
powered by ブクログ2年前に図書館でハードカバーを借りて、あまりにも私好みの本で、文庫化されたのを我慢できずに購入、再読しました! 主人公の抱えている苦しみや、講師の怒りや、周りの仲間の思いやり。どの立場の気持ちも分かりすぎる。
9投稿日: 2026.01.04
powered by ブクログあーJASRACに喧嘩売りたいんだね?っていうだけの本。じゃああなたの本も著作権に関するフォーラム開く際に好きなように分解して勝手に使っても怒らないんだね?って聞きたい。 どうせこういう社会的問題提起の本書くのなら海堂尊くらい煮詰まっていてほしい。問題提起が全面に出過ぎていて登場人物の描写が浅い。フィクションすぎる人物像。
1投稿日: 2026.01.03
powered by ブクログ音楽×スパイ小説。読めば読むほど、チェロの音色が広がっていき、とても優しさのあふれる小説でした。嘘をつかないといけないの中で主人公が成長していく姿も仲間との関わりも講師との掛け合いも、読了後は温かさが残る。読んでよかった!
29投稿日: 2026.01.03
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
音楽とスパイという一見相容れない要素を組み合わせた、少し変わったスパイ小説でした。 物語の冒頭でまず感じたのは、主人公があまりにもスパイに向いていないという違和感だった。 過去に楽器を弾いたことがある、ただそれだけの理由で音楽教室に潜入し、録音によって情報を集める任務を負わされる。 本来であれば適性を考慮して人選するはずのスパイ活動に、この主人公が選ばれたことには無理があり、物語の最初はどこか腑に落ちない感覚が残った。 しかし物語が進むにつれ、その違和感こそが、この小説の核なのだと感じるようになった。 主人公は当初、感情を排し、スパイとして任務に徹する存在だった。 ところが音楽教室で浅葉先生と接し、教え子たちと時間を共有するうちに、少しずつ変化していく。 飲み会に誘われ、これまで一人も「友人」と呼べる存在がいなかった主人公が、初めて人との感情的な交流を持つようになる過程は、とても静かで、それだけに印象深かった。 やがて主人公は、所属する全日本音楽著作権連盟(全著連)の業務そのものに疑問を抱き始める。 違法行為を摘発する立場でありながら、音楽教室と築いた師弟関係や人間関係のほうが、次第に重要に感じられていく。 「立場」や「役割」という一つの角度だけで見ていた世界を、視点を変えることでまったく違うものとして捉え直す──この作品は、その大切さを静かに訴えているように思え、読後感はとても良かった。 物語後半、浅葉先生が人生最後の音楽コンクールに挑戦する場面では、緊張感が一気に高まる。 もし裁判が始まれば、先生の心理状態に影響し、コンクールの結果にも影を落とすかもしれない。 そう考えた主人公が、音楽教室の著作権侵害の証拠をすべて消去し、さらには上司の厳重なセキュリティがかかったPCのデータまで消し去る徹底ぶりには、読んでいて思わず息を詰めた。 そして音楽教室を辞め浅葉先生と最後の挨拶の場面。 全著連のピンズを落としたことでスパイであることが露見しかけ、真面目な性格ゆえに嘘でごまかすこともできず、すべてを告白してしまう。 激しい喧嘩の末、先生との関係は断たれ、飲み仲間ともLINEをブロックし、主人公は再び孤独へと戻る。 この展開は非常に痛ましく、読んでいて胸が苦しくなった。 だが数か月後コンサート会場にて偶然再会した飲み仲間が、以前と変わらぬ態度で接してくれた場面で、物語は大きく救われる。 音楽教室で築いた人間関係こそが、スパイ業務以上に、主人公にとってかけがえのない「一番大事な思い出」だったのだと悟る瞬間は、本作で最も感動した場面だった。 最終的に浅葉先生とも、少し嫌味を言われながらも関係を修復できたことに、読後の満足感は一層深まった。 また、全著連の姿勢についても考えさせられた。 音楽業界の発展を掲げながら、演奏権侵害をやめさせるのではなく、あえて侵害を誘発する形で金銭を得ようとする姿勢は、現実世界の某団体と重なって見えた。 スパイ小説でありながら、人が人と関わることで何を得て、何を失い、何を守ろうとするのかを丁寧に描いた作品だった。 読み終えた後、静かな余韻とともに「人とのつながりとは何か」を考えさせてくれる一冊であり、読んで本当に満足できた。
8投稿日: 2026.01.03
powered by ブクログとても面白かったです!まず、主人公の最初と最後の方での心情のかわり方が違って最初は誰も寄せ付けないみたいな感じだったけれど、最後の方は少し心を開き始めた感じになっていってるような気がして見ているうちに心がほっこりしていきました。だけど、最後の最後でスパイをしていることがバレてしまって今まで
40投稿日: 2026.01.03
powered by ブクログ音楽著作権会社に勤める橘樹が演奏権を侵害しているという音楽教室のチェロコースに潜入捜査するお話。 スパイをして嘘をつき続けた先にある優しさや、本当の自分をみつけるという終わりが、殺伐としたスパイという題材との対比で美しい。 主人公にとって自分という器を満たすものがチェロならわたしにとってそれは読書だなぁ。 著作権って侵害されがちだけど、作った人にとってはそれが収入源なんだから本当にあるべき権利であり守られるべきものだよね。 じゃないと、この世界にある創作の全てが衰退していってしまうから…。
2投稿日: 2025.12.31
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
今年読んだ本で一番面白いと思った。 浅葉先生とチェロ仲間たちの人柄が良すぎて、この人たちを騙してるんだって思ったら苦しすぎて毎日吐き気が止まらなくなりそう。この人たちに軽蔑されたり、浅葉先生の夢の邪魔をしてしまうくらいなら自分も会社の重要なデータを消すというかなり大胆な行動に出てしまうかも。だからこそ呆気なく浅葉先生に正体がバレたシーンは本当に苦しくなった… 感情移入しすぎて一気に読んでしまった。
2投稿日: 2025.12.30
powered by ブクログ日常にありそうな、でも、確かにスパイのお話でした。この本では音楽でしたが、熱中して取り組めるものには自分を立て直す力があると思いました。
1投稿日: 2025.12.28
powered by ブクログ全日本音楽著作権連盟に勤める橘が、上司の命令でミカサ音楽教室へスパイとして侵入する。 浅葉先生のもと、かつて学んだチェロを演奏することで病んでいた心が解きほぐされていく。 また「浅葉先生を囲む会」での他の生徒さんたちとの交流で、スパイとしての立場を忘れてしまうほど自分らしさを取り戻してもいく。 フィクションの作品ではあるが、実際にこういう騒動はあり、それに翻弄された私としては、橘よりも浅葉先生の心情に胸が苦しくなった。時々橘が発する心ない暴言にも悲しくなってしまった。 「無数の信頼の重なりの上に、人間関係は構築される」 浅葉先生の心の広さと強さを受けて、橘くんも成長していって欲しい。
0投稿日: 2025.12.28
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
全著連に勤務している橘樹が、塩坪という上司からの命令で町の音楽教室「ミカサ」にスパイとして2年間潜入するお話。 チェロと橘との間には何があったのだろう…ときになる描写から始まる。最初は命令の為に重い体を動かしてミカサに向かうが、2年という長い期間ミカサのチェロ講師浅葉桜太郎と過ごすうちに橘の体調と心境に変化が起こり始める。 最初のうちは気が付かなかったものがだんだんとミカサのおかげで橘の人生が良い方向に向かっていることに気が付く。自分と相手を騙し続けて嘘で塗り固めていくこのスパイ行為に疑問を抱き、このままチェロを弾き続けたいという橘の気持ちが読んでいて凄く伝わってきた。自分が居続けたいと思っているミカサの仲間たち、浅葉のためにスパイ行為をしていた2年もの努力といえる証拠の数々を消したところにはハラハラした。このままいけば会社はクビになるがチェロは続けられる、と順調に思えていた読者の気持ちを裏切るかのような伏線回収。全著連のピンバッジの伏線はやっぱりそうなったか、、と。そして浅葉との関係が一瞬にして壊れてしまうシーンには実際自分がそこにいるかのような緊迫した空気が伝わってきて読んでいるこちらまで心臓がバクバクしてしまった。 自分で後悔しない選択をできるようになった橘の変化に浅葉は驚き、そしてあの事件のことはお互いの心の中に残りつつも言葉にはしない…。またミカサでチェロを弾けることになった橘と浅葉の終わり方が元の関係には戻らずとも、スパイ行為していた時期よりはなんだか良い関係に思えた。
0投稿日: 2025.12.27
powered by ブクログありのままの世界ってなんだろう? 本作で主人公の橘は、幼少期のトラウマをきっかけに、世界との間に透明な壁を作って日々暮らしている。 その透明な壁は、「世界のありのままの姿」をオートマティックにねじ曲げてしまう。 それも、だいたいの場合はネガティブな方向に。 さらにその壁は、橘が自分で重ねていく嘘の力によってどんどん分厚くなり、目に映るすべてを脅威に変換してしまう。 確かに嘘は、吐けば吐くほどその行為に慣れ、自分だけでなく他人も嘘をついていることを前提としてしまったり、 逆に、そんな自分を否定し続けることで、この世界を相対的に「自分なんかが居てはいけない場所」にしてしまったりもする。 しかしそれは、すべて自分の脳内で起きていることだ。 では、ありのままの世界というのは、脳内ではなく、「実際に行動を起こした際に変化する世界」のことではないだろうか。 「手を伸ばすべき現実はいつも、恐れの向こう側にある」 本作で一番好きな言葉だが、人が生きるのは、結局のところ自分の脳内世界ではなく、現実の、ありのままの世界だ。 橘が救われたのも、過去のトラウマや恐怖を乗り越え、現実の世界で音を奏で、少しずつ人と繋がっていった結果だ。 これは確率論でしかないが、今のところ、ありのままの世界というやつは、僕にとって結構優しい。 だって今日も、なんとか世界の一員として存在させてくれているから。 突然の病や事故で人が命を失ってしまうのは一瞬で簡単だけど、僕も含めて多くの人は、自分にそんなことが起こるはずはないと思っている。 こちらは好き勝手に、今日起きた小さな不運や未来への不安を世界のせいにしたりしているが、世界は今日もただ変わらずに在り続けてくれている。 そんな、意外と優しい世界とちゃんと触れ合うために、怖くても、そっと静かに、手を伸ばしてみようと思う。 深海にいるラブカのように。
20投稿日: 2025.12.23
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
音楽×スパイの異色な物語。 職場と自宅の往復を繰り返す、変わり映えのない橘の生活が、チェロによって彩られていく様が読んでいて心地よかった。 スパイ活動の中で心を取り戻していく橘の中にある「スパイ活動は仕事、だが音楽をしている時の自分や周りの人間のことは好んでいる」というなんとも言えない葛藤にリアリティを感じた。 スパイではもちろんないが、私自身も職場ではある程度「職場に適した自分」を創り出している。その中で「これは本当の自分なのか」と思う時もある。素で接したら職場の人たちはどういう接し方をするのだろうと。 物語終盤で橘の素性がバレても、囲む会/ヴィヴァーチェのみんなは橘を遠ざける事はしなかった。 本当の自分を知られても、離れていかない人達は本当に大切なんだと思った。 小説だけでも好きな世界観だったが、是非映像化して音楽を載せた「ラブカは静かに弓を持つ」を見てみたい。
0投稿日: 2025.12.21
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
音楽著作権侵害の証拠をつかむため、音楽教室に潜入するスパイものの作品 題名の弓で連想したのは弓矢。しかし、なんと楽器のチェロ。表紙のイラスト見ればそうなんですが、、、 私の周りでは見かけたことがない楽器です。実物を間近で見たこと無いかも。 精神的な病気を抱えている主人公 橘は普段から他人との接触をさけていたが、講師の浅葉や教室の仲間との関わりで少しずつ社会生活に馴染んでいく。その中でもちょっと暗い雰囲気が伝わってきて、チェロや音楽教室の風景なども思い浮かべられる良い作品だった。 音楽は子供の頃にピアノ教室に少し通っていたが、私も何かやってみようかな、と 普段仕事に追われて時間的に余裕はないのに、不覚にもそう思ってしまった。
3投稿日: 2025.12.20
powered by ブクログチェロ、いいですね。 私は音楽とは無縁と言っていいような人生を送ってきたので、 音楽の楽しみ方、音楽を奏でるときの感じ方、そう言ったことが綺麗に言語化されていて、 新しい世界の扉を開いたようでした。 ただ単純にチェロの話をするだけでなく、そこにスパイという誰もがワクワクしてしまうような設定が出てきます。 話の内容も実際にあった事件の内容が参考にされており、 どんどん読み進めていってしまうようでした。 スパイなんだけど、登場人物の感情に寄り添いながら、ゆったりとまるでチェロの深い音色を味わうように 文章を楽しませてもらいました。 数々の賞を受賞しているだけあり、間違いなしの1作でした。
10投稿日: 2025.12.19
powered by ブクログ音楽著作権連盟に勤める主人公が、著作権の裁判のために音楽教室に生徒として潜入しろと上司に言われるところから物語は始まります。 そんなの絶対ヤダと思いますが、彼は、それよりもチェロをまた弾かなくてはならないことの方に躊躇します。 でも、音楽教室で、できた人間関係や、チェロの音に癒されていく中で、スパイとしての苦しさを感じだし…というお話。 とても面白かったです。さすが、本屋大賞2位?
1投稿日: 2025.12.13
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
けっこう好きな話。 全著連から音楽教室にチェロの生徒としてスパイで入会。裏切ったのに最後にはその先生が師事。 なんかこんなハッピーエンドの話は大好き。 ほっこり出来た。
0投稿日: 2025.12.09
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
中弛みするところがなく、すぐに読み終えた。 仮に自分が同じ立場なら最後演奏会には行けないと思う。 悪夢が完全になくなってほしいと思うし、一度無くなった信頼も少しずつ取り戻せていけたらと思う。
0投稿日: 2025.12.08
powered by ブクログ『手を伸ばすべき現実はいつも、恐れの向こう側にある』 「やる前から上手くいかないんじゃないか?」 と勝手に頭の中で”不安”になって、 目の前の現実が見えなくなることがあるので、 臆病な私にも刺さる言葉でした “逃げ腰だった主人公”の成長も感じ取れるので、 好きな一文です!
30投稿日: 2025.12.03
powered by ブクログ音楽とスパイというあまり馴染みのないテーマが新鮮で良かった なんとなく読んでるうちに先のストーリーが見えてしまい、大きなどんでん返しも無かった気がしてしまったのは普段読んでる本の性質からだろうか とはいえ、登場人物それぞれの感情が見えやすく、現実世界そっくりだなとも思う 橘くんのような自ら壁を作り続けてしまう人は、今の時代はかなり多いのではないだろうか
1投稿日: 2025.12.01
powered by ブクログスパイ✖️音楽小説とあって、どんな感じだろうと思っていたが、心底悪い人が出てこない! 気がつけば最後まで読んでいて、橘という主人公は過去を乗り越え成長していた。うん、よかったねと思えた。 サードプレイス 好きなことをするものの集まりは心地よいと思う。小さい頃にしていた人も、挫折したけどもう一回やってみようの人も、急にやりたくなって始めた人も、好きなことをできる場所があるっていいなと思った!
1投稿日: 2025.11.30
powered by ブクログ誰もが小さな「嘘」はついたことがあると思う。 自分もその嘘がどんどん大きくなっていくという経験があり、胸が苦しくなるシーンもあった。 しかし、作品でも描かれていたように良い影響が出るような「嘘」もあったり、たとえ「嘘」をついていても、誠意を尽くせば、またやり直せるのだ。 そんな救いを与えてくれる作品であった。
17投稿日: 2025.11.30
powered by ブクログ展開とか、主人公の心のゆらぎとか、まるでジェットコースターのようで、この先どうなっていくのだろう?と、夢中で読んでしまった。 また、目に見えない音楽を、視覚、それも文字だけでイメージさせるのって、相当難しいはずだが、チェロの音色とか、曲の感じとかが頭の中に浮かんできて、描写の妙を感じた。 今年読んだ中でも間違いなく上位にランクインする作品。
18投稿日: 2025.11.27
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
読み終わっちゃうのが寂しかった。 チェロを習いたくなる。ミカサ音楽教室の人たちがいい人達でスパイ行為辞めたくなっていくのが読んでて苦しかった。
1投稿日: 2025.11.26
powered by ブクログ凄く楽しみにしていた本書 期待感が高か過ぎて 個人的なハードルが上がってしまったかも。 すべて、ハッピーエンドではないが、 まぁ、現実的なほぼハッピーエンド。 主人公と講師の浅葉さんとの 音楽教室を通じての交流と葛藤 また、音楽教室でのチェロ仲間との 微妙な関係 どっぷりではなく、 罪悪感を持った中での仲間意識。 また、三船さんやかすみちゃんとの 何か進展がありそうでスカす感じ。 ベタじゃない物語に 共感が持てました。 弓を使う弦楽器は、 引いたことがないけど、 少し触ってみたい。 バイオリンはうるさ過ぎるので、 チェロ、いいかも。
22投稿日: 2025.11.22
powered by ブクログチェロをベースにした小説は初めてだった。音楽と再生がぴったりはまっていて私もまた楽器を始めたいなと思った。
1投稿日: 2025.11.19
powered by ブクログ読むメンタルクリニック スパイという設定上、もっとスリリングでハラハラドキドキさせられるものかと思ったら、まさに深海を泳ぐようなゆったりとした、重くやさしい物語だった。 スパイものというより、心の健康をゆっくり取り戻していく物語だったなあ チェロに救われながらも、それによってゆっくりと首を絞められていくような感覚になりながら、どうかみんなが良い方に向かいますようにと願わずにいられない。 私もアナザーコミュニティほしい
2投稿日: 2025.11.13
powered by ブクログ良かったです。心にキズを抱える主人公がチェロ教室を通じていい感じに上向いところにスパイがバレてハラハラしたけど、最後にまた戻ってこれてホッとしました。学生時代に楽器をやっていたので、またやりたいなと思ってしまった〜
0投稿日: 2025.11.11
powered by ブクログ癒されるお話でした。スパイ×音楽という設定が珍しくて良かった。ラブカって何だろうと思ってたので知れて良かったです。
0投稿日: 2025.11.09
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
とてもおもしろかった。美しい物語だった。ぜひとも映像化してほしい!!!観たい!!! この物語を色で表すと真っ暗闇の漆黒ではなく、深海のような黒に近が深い群青色をベースにしたイメージがあった。 主人公の橘樹は一言では表すのが難しい。会社とミカサ音楽教室、過去と現在を揺蕩っているような輪郭のない、触れそうで触れられない人間という印象。 しかし、物語後半の橘は自分のために自分の意思で会社に立ち向かう。ここで初めて橘という人間の輪郭が見えた。 私は深海で必死に静かにもがきながら、光に向かって手を伸ばす橘樹という主人公が好きだ。 浅葉先生やヴィヴァーチェの仲間たち、音楽を奏でる瞬間は深海に差す一筋の光のよう。 雨の演出や深海と塔、遠くの小さな小窓など。読者に想像力を掻き起こさせる仕掛けが散りばめられており、おもしろかった。 私の印象に残ったシーンは、普段自分の話をしない橘が今も続く子どもの頃のトラウマを話した場面だ。 それは深海からの決死の救難信号。 その話に対して講師の浅葉の言葉が印象に残った。 「橘くんは、もう大人だ。(略)自分のチェロを背負っても、ちゃんと家に帰れるよ」 橘にとって必要なもの。それは安心できる自分の居場所ではないかと思った。 浅葉は大丈夫だよとは言わないが、今の君はあの頃の小さかった頃の君じゃない。″自分のチェロを背負っても、ちゃんと家に帰れるよ″と優しく語りかけた。 とても優しい言葉で私は好きだ。 ーどうか消えてしまわないで。 ーどうか壊れてしまわないで。 私はそう願いながらページを捲り続けた。 今日も橘が自分のチェロを背負っても、家に帰れますように。 エピローグ、文庫版スペシャルストーリー「音色と素性」もとても面白かった。 斉藤壮馬さんの解説は、私が思っていた物語の印象や物語を通して感じたものが似ていてなんだか嬉しかった。 次はAudible版で斉藤壮馬さんと伊東健人さんの声で物語を聴こうと思う。 何度も読み返したい本に出会えた。 本と著者にありがとうを伝えたい。 そして私もチェロをしてみたいと思った。 ちなみにチェロを聴きながらこの本を読むと物語を2倍楽しめます! この読み方はオススメです!
11投稿日: 2025.11.08
powered by ブクログ上司の指令により幼い頃に習っていたチェロを習いに行く男性の話。 主人公はとても真面目な人物なのだと思う。だからこその生きにくさが描かれていました。 チェロを習ってから出会う人たちの温かさにとても心が癒されます。 主人公が演奏した映画音楽を私も聴いてみたいと思いました。もし映画化されたら、観に行きたいです。
8投稿日: 2025.11.07
powered by ブクログ表紙とタイトルからライトノベルっぽい感じがするけど、とても素敵な面白い中身の濃い音楽小説です。音、音楽を言葉で表現するって難しいと思うけど紙面からチェロの響きが聴こえてきそうな素晴らしい文章。私もバッハ好きなので共感度も高かった。キャラクターも魅力的で会話のテンポも良く、企業スパイ業務を巡る緊張感とチェロの音色の美しさが交錯してイッキ読み。タイトルの意味も読んでいくと納得の物語で、声優さんの書いたあとがきまで読み応えがありずっと手元に置いておきたい本です。「蜜蜂と遠雷」以来の感動でした。
10投稿日: 2025.11.01
powered by ブクログこういう誰も死なないスパイ?ものってありそうでなかなかない 予想に反して面白かった スパイ?関連のところはボリュームあるけど、もうちょっと音楽の描写がほしかった。 やっぱ音楽題材にしてるものだとどうしても「蜜蜂と遠雷」を思い出してしまう。
1投稿日: 2025.11.01
powered by ブクログ今期最高。嘘がバレないかのヒヤヒヤさもあるが音楽教室を通じて人間関係を築き青春も感じられて素敵であった、
0投稿日: 2025.10.28
powered by ブクログ「おまえは自分から切り離してしまったものを、また手繰り寄せられるような人間じゃないと思ってた」 浅葉先生の言葉、沁みます。チェロ講師としての自分と企業サラリーマンとを比較している所や、自分自身もまた迷ったりしている一人であるという、とても人間らしい。 登場人物はどれも人間らしく、組織や団体、個人としての顔があること。 物語としてとても魅力的であることに加え、どこか自己啓発を読んだ後の様な読了感。 実写、見たいけど、チェロ協奏曲を聴きながら読み進めた自分の体験止まりにしておきたい気もする。 "戦慄き"初めて読みました。
3投稿日: 2025.10.26
powered by ブクログじーんと癒されていく話だった。平凡過ぎる毎日で自分の人生なんてと思ってしまった時にはこの本を読みたい。話の最後の橘くんとチェロ講師の浅葉先生のやりとりは涙腺崩壊だった。
21投稿日: 2025.10.25
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
とてもいい作品だった!チェロの曲ってあんまり聴いたことなかったけど聴いてみたくなった。「戦慄きのラブカ」架空の曲なのか…残念…
26投稿日: 2025.10.22
powered by ブクログ音楽教室にスパイとして潜入し著作権侵害調査を行う橘とチェロ講師の浅葉の物語。この設定の時点で、いつ露見するのかが気になって加速気味に読了。チェロの音色をじっくり聴きたくなる作品。浅葉の懐の深さに脱帽です
16投稿日: 2025.10.21
powered by ブクログハードボイルド作品に与えられることの多い大藪春彦賞を受賞したスパイ小説と聞き、007ばりに国家間の諜報戦が繰り広げられるのかと思ったら全然違ってた。馳星周が審査員だったら絶対賞は獲れなかっただろうなあと想像するけど、それはそれとして非常に現代的なスパイ小説といえる良作だと思う。 なぜ現代の日本でスパイなのかという点に関しては、なかなか面白いアイデアだなと感心したし、言語化するのが難しいといわれる音楽の描写も素晴らしかった。 主人公とチェロ講師2人の青年の深層心理の描きこみは中盤まで薄味だけど、人間関係が表層的になってきている現代においては逆にリアリティを感じられる。 マイナスポイントはスパイ活動が露見してからの展開が予想通りでやや物足りなかった点ぐらい。本屋大賞2位も納得。 ところで本作、間違いなく映像向きの作品なのだが、果たしてJASRACに忖度せず映像化できるのだろうか。
0投稿日: 2025.10.18
powered by ブクログ読みやすく、わかりやすい。主人公が楽器や人との関わりを通して、人生を楽しんでいけるようになる様子が面白い。
0投稿日: 2025.10.18
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
*⋆*⋆*⋆*⋆*⋆*⋆*⋆*⋆*⋆*⋆*⋆*⋆*⋆*⋆*⋆*⋆*⋆*⋆*⋆*⋆*⋆ *⋆*⋆*⋆*⋆*⋆*⋆*⭐︎ 《心に灯ったことば》 210ページ その代わり、あの日から俺を貫いているのは、この世はまったく信用ならない場所なんだってことなんですよ。ちょっとでも気を抜いたら、暗いところに引摺り込まれる。 307ページ 「たとえ、経歴とかが嘘だったとしても」 人の本質ってもんは繕えないもんだろう、と囁かれて、橘は身を竦ませた。 318ページ 人の心を無条件に振るわせる力が、音楽にはある。 *⋆*⋆*⋆*⋆*⋆*⋆*⋆*⋆*⋆*⋆*⋆*⋆*⋆*⋆*⋆*⋆*⋆*⋆*⋆*⋆*⋆ *⋆*⋆*⋆*⋆*⋆*⋆*⭐︎ 《My book log》 ♦天気で例えると? 嵐→時々、雨だったり曇りだったりする静かな時間もあるが、内側で繰り広げられる葛藤が嵐のように感じた。 人生で嘘をつく瞬間、嘘をつかれる瞬間ってどのくらいあるだろう。 その嘘も大きいものから小さいものまであるし、相手を騙すものや相手を守りたい気持ちから出たものなどがあるだろう。 嘘をついた時はジワジワと自分が蝕まれた感じがし、嘘をつかれた時は信頼が崩れた気がしてどん底の気分になる。 どちらも暗闇に飲み込まれる感覚だ。 嘘をつかなくて、嘘をつかれない人生なんて存在しないと思う。 だからこそ、自分を救ってくれるものが必要なんだろうな。 無理に元気に明るく、嘘なんて忘れろというわけじゃない。 暗闇に飲まれないための対応策。 私の場合は、読書だと思う。 小説に慰められたり元気付けられたり、寄り添ってもらったり。 読書ができなくなった時は、どうなるかと思ってけど、今読書ができるようになって改めてありがたみがわかった。
2投稿日: 2025.10.17
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
もし映像化するならば橘くんを作間龍斗くんにするな!と思いながら読み進めていました。 今までチェロにも、クラシックにも興味は無く自ら調べて聴くことをしなかったけれどこの本に出てくる曲名を調べて聴きながら本を読み進めていました。 仕事の任務としてスパイする事になって、嘘を重ねて2年間過ごした橘くん。でも全部が嘘だった訳じゃなくて、チェロが好きという気持ちとかみんなで過ごす時間が宝物だったのは本当であって。彼の葛藤がすごく伝わった。私も同じように葛藤したと思う。私だったら、チェロから離れるためにコンサートにも行かないしアンサンブルにも行かなかっただろうなー。怖いから。橘くんは怖いと思いながらもアンサンブルに行ってさ、そんな選択をとれる彼が羨ましいなって思ったの。1度めちゃめちゃに信頼関係が崩れてさ、そしたら私は修復するの諦めちゃうもん、会社の犬になって他のところにも割り切って潜入調査しちゃいそうだもん。浅葉先生がちゃんと向き合ってれたりだとか他の登場人物が橘くんのことを思ってくれたりだとか、そういうのが橘くんをアンサンブルに引き寄せたんだろうなあって思った。いいなあそんな仲間とすごく羨ましい。
2投稿日: 2025.10.13
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
チェロの深い音色を思い浮かべながら読んだ。 スパイと言っても大袈裟なことはないなと思いつつ読んでたら、マジで007もどきの場面も出てきて(ちょっと大袈裟?)、ドキドキした。 人間関係がうまく築けない、壁を作ってしまうし不器用な主人公だけど、真面目なんだなとわかるし、チェロへの愛は本当に深い。 先生との関係や、チェロ仲間との関係など、一緒になって緊張したし楽しかったりいろいろあったり、距離を詰めていく様子も良かった。 チェロのアンサンブル、聴きたいなぁ…
2投稿日: 2025.10.11
powered by ブクログ啓光図書室の貸出状況が確認できます 図書館OPACへ⇒https://opac.lib.setsunan.ac.jp/iwjs0021op2/BB50403094 他校地の本の取り寄せも可能です
1投稿日: 2025.10.10
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
美しい...とにかく美しい。 橘の中に眠る深海というイメージを一貫させて、シックな雰囲気を崩さずに終わらせやがった! 展開もベタじゃない。大団円で終わらせずに1つ2つねじれを作って、複雑なドラマを構築させている。 キャラクターに対する造形も並大抵じゃない、最後に浅葉の焦点で終わる時にガラッと雰囲気が変わるあたり、相当登場人物に対して情報を加えて整理したんじゃないかな。 ひとつ違和感があったとしたら、全著連が必要であるという橘の考え方はどのぐらい強くて、どのようにして身についたかが分からない。 じゃないと浅葉に対して講釈を垂れる意味が分からない。 それでもこの小説は面白かったとしか言いようがないな。
2投稿日: 2025.10.09
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スパイ×音楽の小説という前提知識のもと読んだが、007のような雰囲気では無く、ゆったりとまるで深海を泳ぐ魚ような雰囲気で物語が進んでいく。タイトルのラブカとは深海を泳ぐサメであるが、そのサメが人間の音域に最も近いチェロを弾くというのが面白いなと思った。ラブカはサメであり、獲物を狙うために虎視眈々と暗い海の底を泳ぐが、他のサメとは違いゆったりと泳ぐものである。その様が主人公の橘と重なった。そんな橘がチェロという楽器を通してより人間的なものを取り戻していくのがとても情緒的だった。もしかしたらラブカというのは講師の浅葉の方かも知れない。
1投稿日: 2025.10.08
powered by ブクログこの作品では法的かつ世間的には正しいことをしているからと言って人情的かつ倫理的に正しい言動とは限らないということを考えさせられた。 「みんなでなんとなく集まってご飯を食べることが楽しい。特別なことはないかもしれないけど、そう言う時間が大切」。実際、私は大人数のところが苦手だけど、行ったらなんだかんだ楽しい。疲れるのは事実。きっと本音で素で話すことができないから。ただ人を信じれない、疑っているのは自分が何かに傷つけられるのを怖がっている、すなわち自己愛が強いから話すのが苦手になっているのではと考えるきっかけが得られた。「人が信じられない、だから私は行かない」と強がるのは実はただ自己愛が強く、弱いはずの自分を対外的には強く見せるために虚勢を張っているだけなのでないかと。
1投稿日: 2025.10.06
powered by ブクログチェロが気になる最近、この本に出会えてよかったなと思います。作中に登場する作曲家や曲名を検索して、音楽に触れて、読み進める間もとても楽しかったです。
1投稿日: 2025.10.05
powered by ブクログ一度見たら忘れないほどのイケメンなのに、いつも自分に自信がない主人公に目黒蓮を当てはめて読んでいた。 よくある展開ではあるけれど、独特でとても面白かった。 エピローグもとても良かった。
1投稿日: 2025.10.04
powered by ブクログ鮮明に色をイメージさせるタイプの本がある。この本もそのひとつだった。私がこの本で思い浮かべたのは、藍色。それも黒に近いような、近づいてみたら実は色がありましたって言うような藍色だった。 この本は深く暗い。その暗さは社会への絶望を示しており、深さは絶望から逃れる事への諦念を表しているように感じた。こちらの気分も何だか塞ぎ、主人公を応援したくなる。 しかし、出だしからそうであったように、この本には何か出口を感じる。一辺倒の藍色ではなく、濃淡があり、その淡い場所には希望がある感じがする。 暗くヒリヒリした雰囲気の中だったけど、聞こえる音楽を頼りに、希望へと近づいてはくれているような感じの本でした
1投稿日: 2025.10.02
powered by ブクログめっちゃおもしろかった一気読みした、流石にクラシック聴きながら読んでしまった没頭できた、あたしも社会人になったらなんか音楽教室とか通ってみたいハープがしたいの、、、
1投稿日: 2025.10.01
powered by ブクログこれ最後どうなるんだろう、ってハラハラドキドキしながら、そして主人公の気持ちや先生の対応が丁寧に書かれていてとても良かった。
1投稿日: 2025.09.29
powered by ブクログ音楽が気持ちを変えることはよくあるが、それに付随して行動まで変わるところがすごい。 厳しい糾弾もあり、強い想いもあり、立場と気持ちのぶつかり合いに読んでいる私まで心動かされた。
2投稿日: 2025.09.29
powered by ブクログ実際にあった音楽著作権事件をモデルにしたスパイ✖️音楽小説 潜入調査で子供の頃のトラウマがあるチェロ教室に通うことになった主人公 最初は仕事と割り切っていたが、師匠や仲間たちとのつながりが得られてくると次第に気持ちに変化があらわれて 主人公の揺れる心理など読みどころ満載です♪ 戦慄きのラブカが架空の曲とは意外でしたが読んでいるとチェロの音が聞こえてきそうでした♪
7投稿日: 2025.09.28
powered by ブクログ初めて読むタイプの小説だった。 全然予備知識無しで読んだので、主人公の子供の時のトラウマがどういうものなのかが明らかにされていく話しかと思えば、スパイ物の話しに展開していってびっくり。 過去のトラウマから人との壁を作って生きてきた主人公が音楽を通じて出会った人々との交流から、変わっていく様が映画と音楽を絡めながら描かれていく。 橘と浅葉の関係性がとても素敵で恋愛でも友情ともちょっと違う二人の関係性がとてもよく描かれていた
3投稿日: 2025.09.23
powered by ブクログ桜葉先生好き〜!!小さい頃習っていた楽器をまたやりたくなったし、チェロにも挑戦してみたくなった。ところでカラオケで演奏できるのね、、
2投稿日: 2025.09.20
powered by ブクログスパイ要素はあまり感じなかったけれど、作品中の表現がとても綺麗で読んでいてとても清らかな気分になる本だった。ラブカを通して、音楽の奥深さにも気づくことが出来た。
2投稿日: 2025.09.18
powered by ブクログ2年ほど前に単行本で読みましたが、当時は私がヴァイオリンをやっていたということもありチェロの旋律の美しさのイメージが強かったです。 今回文庫版で久しぶりに読むと、音楽の美しさはもちろんのこと人と人の絆や信頼関係といった印象が強かったです。 人はどんなに孤独を望んでも人との関わりがないと生きてはいけないし、その関わりが人生に影響を与えていく。 文庫版に加えられた数ページの浅葉先生目線の物語を読めただけでもこれを買ってよかったですし、感想が変わったのもこれが理由かもしれません。
2投稿日: 2025.09.17
powered by ブクログタイトルに惹かれた 読んだら、登場人物みんな魅力的だった 映画化されたら誰がいいかなぁなんて想像をかき立てるほどに… 潜入調査がテーマなのだから、きっとツラい思いを主人公も周りの人も私もするだろうと。読み進めるのが怖かった 途中、チェロを楽しんでるところだけ読んでいたいと思った 橘の心の変化、今までの自分に抗う姿に勇気をもらった 珠玉の一品だった
2投稿日: 2025.09.16
powered by ブクログ読書友達から薦められて読んだ本。 業務の一環として音楽教室にスパイとして潜り込んだ主人公「橘樹」がチェロの講師「浅葉桜太郎」と出会い、心を動かされスパイとしての立場に苛み、葛藤するお話。 こうまとめると、よくある話しのように見えてしまうけれど、物語を彩る各エピソードがとても豊かで美しかった。 音楽著作権の話しは、「これくらいなら許されるだろう、小さいことを言うな」というありきたりな気持ちと、「その小さいことの積み重ねで生きているひともいるんだ」という当たり前を感じさせてくれたし、映画の話しと絡めた「楽曲」の部分は、本当に美しい音色を想像出来てうっとりしたし。 そして取り巻く人たちの優しさも、一緒に楽しむお料理やお酒の美味しさまで、ほっこりした。 きっと、主人公、橘樹の生い立ちや環境が決して軽いものではなく本人が自分の想像であらゆる可能性を潰してしまっていることに心を痛めながら読み進めていたからか、ラストに向けて、ほんの小さなことに気付き少しずつ前へ、壁の向こうへと歩みだす姿には心からホッとした。 ホッとしすぎて、エピローグ部分は何度も読んでしまった。 とても魅力的な人物、浅葉桜太郎先生目線の文庫版スペシャルショートストーリーも巻末にあり、もっとこの人たちの話を読みたいと思った。
59投稿日: 2025.09.15
powered by ブクログ主人公が音楽学校に潜入していく。会社員でありながら、スパイと言う立場を受け入れていく姿は少し痛ましい。 身近にあった音楽が自分自身を癒してくれるものだと言う事に改めて気づき、その大切な音楽が生き方さえも変えていく。 最後に死ぬ時に後悔のしない生き方。 かなりの葛藤がありながらも、やはり人との関わりからその大切さに気づき、師匠と思える人との巡り会いで主人公が成長していく姿は、応援していきたい気持ちになった。 人生において、何を大切に生きていくか、改めて考えさせられた小説だった。
3投稿日: 2025.09.14
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
全日本音楽著作権連盟で働いている主人公とスパイとしてミカサでチェロを弾いている主人公この二面で悩み苦労している主人公の描き方が良かった。 ラブカの意味を知った時とても驚いた。 信頼関係というのは時間をかけゆっくりと作られていくものであり、その関係が壊れたとしても少しずつ時間をかけて修復していくことも可能だと思った。 この本を通じて音楽は心を落ち着かせるものだなと思った。 チェロについてもっと知りたいと思った。
13投稿日: 2025.09.09
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
主人公に入り込みながら読むタイプなので途中苦しくなって離脱しようか本気で迷った。文体が非常に読みやすく1時間半くらいで読み終わった。
2投稿日: 2025.09.07
powered by ブクログ音楽・著作権・チェロ 全く結びつきそうもないものを丁寧に描写しているような感じがしました。細かい描写に引き込まれる感じがしました。、
5投稿日: 2025.09.07
powered by ブクログラブカが何者なのか、そして戦慄きのラブカという映画が描く背景がこの物語の背景ととてもうまくリンクしていて好き。 橘くんと浅葉先生、橘くんとヴィバーチェに集まるチェロ教室の生徒たち…。 きっかけはさておき、そこで築いた関係に嘘はないしチェロを楽しいと思う橘くんの気持ちにも嘘はない。だから苦しいし辛いんだよね。 何より浅葉先生というキャラがとても魅力的だなと思った。 大人の音楽教室って、なんかいいな。
3投稿日: 2025.09.06
powered by ブクログ音楽描写や所作、情景・心理描写が美しかった。 チェリストの方のMV流しながら読むと魅力にどっぷり浸れました。
16投稿日: 2025.09.03
powered by ブクログ最初はスパイとして潜入して、仕事の為にやっていた橘が講師である浅葉桜太郎と徐々に打ち解けて桜太郎先生を囲む会にまで顔を出すようになったのは読んでいて微笑ましかったです。 だからこそ、本当は仕事で潜入調査していることが辛くなる橘の気持ちも想像できました。すべて打ち明けたくなってしまうだろうな、と。 人付き合いが得意ではないこと、節目節目で友人が途切れていく橘はまるで自分を見ているようでした。だからこそ、打ち解けて話せる花岡さんやかすみちゃんや梶山さんと出会えてよかったなぁなんて感情移入しながら読みました。 サブスクとかあるけど、利用者には良いけど、アーティストにお金って入るのかな?と考えたことがないわけではないので、音楽の著作権ってどこからどこまでというのはなかなか素人にはわからないものだなと思いました。 読みながら楽器弾けるのってやっぱりいいなと思ったし、クラシックにも興味がでてきました。
3投稿日: 2025.08.30
powered by ブクログ©️に関しては、音楽や本に限らず自分の時間を豊かにしてくれたモノを創り出してくれた人に感謝したい気持ちを届けるって意味では大事なシステムなのかなって思います…
13投稿日: 2025.08.28
powered by ブクログ始めのスパイの件から展開が読め、惰性で読んでしまった。 読みやすいが、それぞれのキャラに愛着が生まれず行動の動機も腑に落ちず、共感しにくい描写もしばしば。 音楽をしていたら楽しめたかもしれない。
5投稿日: 2025.08.26
powered by ブクログ読後、再生という言葉が思いつき、その印象が強く残る作品でした。そっと背中を押されていくような感覚があり、よかったです。
2投稿日: 2025.08.25
powered by ブクログチェロの無伴奏組曲が聴きたくなる。 一度完全にこわれた人間関係はごくごく稀に修復できるものだと思う。相互の想像力の豊かさが必要条件だけれど。 思いっきり壊れても、直る見込みがどんなに小さくても、修復したいと思える人間関係を目指したい。ラブカが水面を目指すように。
2投稿日: 2025.08.25
powered by ブクログ誰もが持ってる心の闇。 どこまでも続く終わりの見えない 暗く静かな深海の中から抜け出すにはどうすればいいのか、 何気ない生活の中に 案外出口はあるのかもしれないと思えました。 戦慄きのラブカ 雨の日の迷路 いつか聞いてみたいな。
3投稿日: 2025.08.25
powered by ブクログこの作者さんは「金木犀とメテオラ」に続いて2冊目。本作は2023年の本屋大賞第2位ということもあり期待値も上がる。 音楽の著作権を管理する団体の職員・橘が、音楽教室の演奏実態の調査のために一般客を装った潜入調査を命じられるところから始まる物語。 実際にあった話が下敷きになったようで、2年も潜らせる必要があるのかいなとは思ってしまうが、まあ、いいか。 裏表紙に『心に響く“スパイ×音楽”長編』とあるが、スパイ物と思って読むと、そこに期待されるサスペンス感やゲーム性は殆どなくて肩透かし。 年少の頃のトラウマを抱えた青年が音楽とそれに関わる人々によって再生する物語として読めば、スパイ行為という後ろめたさをスパイスにしてうまく展開されたお話になっており、その行為とは裏腹の、講師の浅葉とのレッスンや教室のチェロを借りての自主練、ホールでの発表会、加えて、講師を囲む会のメンバーとの交流の場面などとても気持ちよく読めた。 チェロの音色の表現、ラブカという深海魚の持つ特徴とスパイが秘密裏に活動する様子や橘の心の深層が重ね合わされた描写も巧み。 私は音楽教室からまで著作権料を取るのかあ?と思うほうなので、橘の、人を欺いていることに後ろめたさは感じはしてもミッションそのものには疑問を抱いていなさそうなところが好きになれず。 それが組織での役割だとすれば、その割には調査を無かったものにしようとする行動を取ったり、その後先考えない甘さも今ひとつ。(総務部の三船女史のほうがよほど腹が座っている) 佳い風にまとまったが、浅葉先生をはじめ皆さんのお陰でしかないな。 ★★★★にはしたが、期待値が高かったこともあって、読後感としてはやや微妙。
94投稿日: 2025.08.24
powered by ブクログチェロの音色が聴こえてきそうな一冊です。 知人から勧められた本ですが私もだれかに勧めたくなる一冊です。
5投稿日: 2025.08.24
powered by ブクログ面白かった!一気に読んでしまった 子供の頃と大人になってからの両方で楽器を習った経験があるので、より楽しめた気がする 楽器つながりの友人って、他のつながりとはちょっと違う 楽器でなくても、趣味が同じでつながった関係は似たような感じかなと思うけど 楽器友達と集まったとき、どういうメンバーでもカノンは鉄板だったので、懐かしかった タイトルを知ったとき、ラブカ…??と思ったものだけど、ラブカの使い方もとても上手かった ナツイチ2025
3投稿日: 2025.08.23
powered by ブクログ音楽や心情のイメージを伝える文章が とても美しいと感じました。 料理もとても美味しそうてす。 会社外の登場人物がみんな素敵な人ばかりで ギャップが激しすぎるのも精神的に辛いですよね… 自分の会社にもスパイいそう(笑)
12投稿日: 2025.08.17
powered by ブクログ静かに進んでいく物語の中で主人公が暗い深海から少しずつ光のある方へ昇っていく。 「音楽は人を救う」 音楽っていいなぁ〜 楽器ができるっていいなぁ〜 そして"同じ好き"がある仲間っていいなぁ〜
15投稿日: 2025.08.17
powered by ブクログ静かな物語だと思う スパイ(スパイ行為は少なめだけど)として潜り込んだ先で自分のトラウマを克服するしていく再生物語のような感じ チェロの伴奏を聴きながらずっと読んでいたい本 そして個人的に音楽著作権の話はずっと気になってる
13投稿日: 2025.08.10
powered by ブクログ軽く乗せた弦の指は、少しずつ深海に潜っていきながら、心の小窓を開ける音を奏でる。 音楽の番人とも言える全日本音楽著作権連盟(通称:全著連)に務める橘は、上司から音楽教室に潜入せよと特命を言い渡される。 戸惑いながら音楽教室の扉を開いた橘を迎えたのは、自分と性格が真逆に見える浅葉先生。第一印象は決して良くなかったものの、次第に橘は浅葉の旋律にわななく。 感想です。 サスペンスやアクションを想像していましたが、日常に潜んでいそうな出会いと別れのアンサンブルでした♪ 映画ネタを所々に挟んで、読者のイメージをアシストしてくるところが粋ですね。なんか映画を見直したくなります。 また、作品のテンポはそこまで気になりませんが、作中の時間の流れが早すぎて、飛ばされちゃった時間の深さを知りたくなります。 個人的に、凪良ゆうさんの『わたしの美しい庭』と似た時間の漂いを感じました(^o^)
56投稿日: 2025.08.10
powered by ブクログ全日本音楽著作権連盟の職員である主人公が、著作権違反をしている疑いのある音楽教室に潜入捜査をするという話。 何かしら楽器を習っていた、または今も習っている人なら、レッスン中の心境や発表会前の緊張感だったりがリアルに伝わってすごく深くのめり込めると思う。 最初はチェロを再び弾く事に後ろ向きだった主人公が、講師とのレッスンや、同じ教室に通う仲間との交流を通じて、次第に人間らしい感情を持つようになり、しかしいずれはそれを自ら壊さなければならない葛藤に苦しむ心境が丁寧に描かれていて心に響いた。
3投稿日: 2025.08.08
powered by ブクログ著作権問題の調査のため、スパイとして音楽教室に潜入する主人公の橘。ドライな関係を望んでいたはずが、出会った人々の優しさに触れるうちに、次第に心が揺らいでいく様子に引き込まれました。 法廷の場面では、「ついに正体がバレるのでは」と内心苦しくなりましたが、別の人物が出廷したことでホッとしたのも束の間、後日ついに事実が明かされてしまい、胸が締めつけられました。 楽曲「戦慄きのラブカ」からは、深海のような重厚感をたたえたチェロの音色が感じられ、ラブカのように孤独を抱える橘の心情が重なって見えました。スパイだと明かされたあとも、橘と浅葉先生の関係がどうか再びつながりますようにと、願わずにはいられませんでした。
8投稿日: 2025.08.07
powered by ブクログ人は何故音楽に心を動かされるのだろう。 音楽を聴くと、いろいろな情景が心に浮かぶ。 それは聴く人の心の中だけにあって、共有することはできない。 だけど確かにそこにあって、悲しい時や苦しい時、音楽を聴いて涙を流し、心が癒やされる瞬間を誰しも経験しているのではないかと思う。 そんな不可思議な音楽を愛する人たちが集まって紡がれる本作品はとても素晴らしかった。 この話を読み終わったあと、自分も音楽を始めたくなった。何歳になっても、音楽はきっと優しく受け入れてくれるのだろう。
2投稿日: 2025.08.06
