
総合評価
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powered by ブクログ北村薫は案外好きだな、と、思った。以前読んだ短編もしかり、気持ちの表現がキザじゃなく、しっかり、だけど、しっとりしてる。ターンの主人公は29歳の女性。筆者(北村薫)は男性だけど、文体が女性っぽい。ひょっとして筆者って…下衆な勘ぐりだが、そのぐらい、綺麗で、魅力ある文体。 ターンはミステリとも言えるし、恋愛ものとも言えるし、奇抜な純文学、のような気もする。この感じが、良い。「スキップ」「リセット」は未読。
0投稿日: 2013.03.09
powered by ブクログストーリーの展開が遅く、結末もまとまっている。 全くもって意外性がない。 けど、ものすごく印象深い。主人公の繊細さ。 真希のいる世界では、“彼女の頭の中”でしか記憶の保存ができない。そのインプットするものの多さ、アウトプットができないことに彼女がどんどん溢れていく姿がなんとも言えない。 私たちが何気なく過ごしている日常にはたくさんの感じられる事柄があって、それを受け取った印としてもっと表現しても良いのではないかと問われている様な気がした。 私たちが生きている世界では、誰かがどこかで感じたことを何かしらのカタチにできる。でも、それらを全部そのままそっくり残すことは不可能。 だからこそ、少しでも人と共有してみても良いのではないだろうか。 真希が芸術家でなければこの話は生まれなかったのかも。 すごく素敵な本でした。
0投稿日: 2013.03.01
powered by ブクログ内容(「BOOK」データベースより) 真希は29歳の版画家。夏の午後、ダンプと衝突する。気がつくと、自宅の座椅子でまどろみから目覚める自分がいた。3時15分。いつも通りの家、いつも通りの外。が、この世界には真希一人のほか誰もいなかった。そしてどんな一日を過ごしても、定刻がくると一日前の座椅子に戻ってしまう。いつかは帰れるの?それともこのまま…だが、150日を過ぎた午後、突然、電話が鳴った。
0投稿日: 2013.02.20
powered by ブクログ時と人シリーズでいちばんすき、 こんなに女性目線で書ける 北村さん、 優しい人なんだなーと思う
0投稿日: 2013.02.18
powered by ブクログ就活の採用試験で 「最近読んだ本の読書感想を書け」 みたいのでこれを書いた。 恋愛モノだけどね。 ま、落ちたけどね。
0投稿日: 2013.02.09
powered by ブクログ最初は二人称に慣れなくて、読み進めるのに時間がかかりました。 でもその秘密が明かされてからは一気! ふたりのやり取りが清らかに甘くて、昔の純文学を読んでいるよう。 想像の余地があって、ひそやかな感じ。贅沢だなぁ。
3投稿日: 2013.02.09
powered by ブクログ【経緯】 ぺりこさんオススメ 【感想】 ことばが丁寧。 気持ちの追い方も丁寧。 その丁寧さが女性の視点のデリケートなところをうまく扱っている。 のに作者は男性というびっくり。 展開はSFで少女漫画的で突飛なようだけど、「もし生産性のない日常に放りこまれたら丁寧に生きる気力が湧くのか」という命題と、「そもそも以前は日々を生産性に生きて来たのか。無駄にしてなかったか」という自問にハッとさせられるので、登場人物を丁寧に描くSFならではの強いメッセージがある作品だなと思う。 【共感】 •誰かがいると分かって寝る心地良さ •嫁ぐことを「帰る」という中国の言葉。紅天女の世界観ですね。少女漫画上等!
0投稿日: 2013.02.02
powered by ブクログ「くるりん」に至るまでの経緯はともかくとして、柿崎君の気持ちも少しわかると思ってしまった。真希さんが理性的すぎて…。 昔読むのにすごく時間がかかった記憶があるんだけどその辺が引っかかってたのかな。
0投稿日: 2013.01.06
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
北村薫の「時と人の3部作」の一つ。 高校生の時に初めて読んで、結構好きだったので再読。 再読して改めて思ったのは、美しい日本語で書かれているなということ。 変に難しい表現や言い回しは使わず、日常の言葉で書かれているけれど、一つ一つの文章がきれいで教科書に出てきそうだと思った。 作者が国語教師だったと知って納得。 また、最初から最後まで主人公の真希の視点で書かれているが、女性の視点をよく捉えているなと思った。初めて読んだ時は女性の作家だと思ったくらい。 いまいち高い点数を付けられないのは、教科書みたいにきれいな文章と、(柿崎君は除いて)良い人すぎる登場人物にあまり感情移入できなかったからかもしれない。 高校生の時は面白いと感じたのにな。
0投稿日: 2012.11.07
powered by ブクログ北村さんの本を読んだことがなく、図書館で目にしたので借りた 読んでいてとても不思議な感覚だった はじめは主人公の独り言を不気味に感じながら読み進めたけれど、終盤でなるほどと思った
0投稿日: 2012.11.01
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
同じ時間を繰り返す主人公のお話、と言えば典型的なSF設定だが、この物語についてはラブロマンスのような少女漫画のような印象だ。その設定自体に意図は無く、ロミオとジュリエットやシラノドベルジュラックのように断絶されたコミュニケーションのせつなさに焦点を当てたストーリーとして読めばきゅんとした気分になれるかもしれない。 主人公は清廉だし、好きな人と電話はつながるし、それは運命の人だったし、唐突に現れた悪党は工夫もなく消えちゃうし、なんか目覚めてやる気が出たら元に戻れたし、主人公は舞台装置の中でバタバタとあがき続けるものの、問題の解決に対しては効果を及ぼして無いように思える。そのあたりのSF的なカタルシスを回避して、ご都合主義をごくんと呑み込めれば楽しめる作品だろう。
0投稿日: 2012.10.25
powered by ブクログ北村薫氏は以前「ベッキーさんシリーズ」を読んでかなりハマったのだが、今作品は今一つハマれなかった。残念。映画にもなっている様なので映像で観ればもうちょっとアレなのかもしれないが
0投稿日: 2012.10.17
powered by ブクログ「スキップ」から立て続けに読みました。 面白いです。 前半は少し安部公房っぽい気もしたのですが、全然違いました・・・(^_^;) ラストがすごく好きです。
0投稿日: 2012.10.06
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
語り口が丁寧で上品ともとれる印象だからこそ、淡々と語られていく奇妙な現象や事件が恐ろしくホラーとも感じられてしまう。 そういう時は読むのが少し辛い。余裕があるときに読みたい本。 けれど、だからこそその中で変わらず日常を大切にする描写がきれいでいとおしいとまで思えるのかもしれない。 もし元の世界に帰れる約束で、自分が同じような事態になったら何をするかと考えるのは楽しい。
0投稿日: 2012.09.23
powered by ブクログ後半引きこまれました。 気付いたら夢中になってたという感じです。 でも最後が少しあっけなく終わってしまった気がしました。 というあんまり本を読まない人の意見。
0投稿日: 2012.09.22
powered by ブクログ29歳、版画家の真希は、ある夏の日の午後にダンプと衝突したのをきっかけに、時間の流れに取り残されることになる。誰もいない世界で午後の3時15分を起点に同じ一日を繰り返す。ことの深刻さに対して物語があくまでも静かにやさしく進むのは、真希と語らう「声」の存在があるからか。読者も、真希とともに行動し考え、やがて時の意味を見出すことができるような作品。なお、文庫版には作品のからくりをあかすような、異例の付記が添えられている。
0投稿日: 2012.09.03
powered by ブクログ恐ろしい話。 時と人シリーズは、恐ろしい。 時の惨さ、美しさをしる。 そして、時間をも支配されてる神さまにただ畏怖の念をもつ… この、 幸せな時間が止まってほしいと 何度願ったことがあるだろうか。 でもそれって、本当になったら、 きみはどう思うかい? 私に語りかける声がした。 一瞬一瞬、本当に一瞬一瞬、 大切にしたい、と思った。 あああーーー なんちゅう!素晴らしいシリーズだった! 全作よめてよかった。
0投稿日: 2012.09.03
powered by ブクログ同じ一日をターン、ターン、ターン。百何十日目か、突然鳴り響いた電話に私は飛びついた…。 繰り返しの今日ではない、新たな明日へ進もうと奮闘する彼女にとても好感が持てる。北村さんの書く女性は、透明感があり儚げでいて、芯が強くてすきです。
0投稿日: 2012.08.20
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
文章が過度に詩的で冗長に感じた。読みにくい。でも設定や展開は興味深い。 人の綺麗な部分は掘り下げるくせに、汚い部分はあまり掘り下げないので現実味が薄い。理想主義的な作家さんなのかな。
0投稿日: 2012.08.18
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
北村薫「時と人シリーズ」第二作。29歳の版画家・真希は、ある交通事故を境に、同じ一日をずっと繰り返す運命を背負ってしまうことに。その世界では1人っきりで、誰もいない。そしてどこへ行っても、何を食べても、どんなケガをしても、3時15分になると、またいつもの「前日」の状態に戻るのだ。 絶望を感じる真希。 しかし、あるとき、電話の呼び出し音が唐突になる。耳を疑う真希。電話の相手はイラストレーターの泉という男性。彼は「現実」の世界に生きる人間。そして、この唯一の「現実世界」への繋がりである『ホットライン』を心の拠り所とし、真希は少しずつ希望を見いだしていく。 前作に続いて、タイムパラドックスがテーマ。タイムスリップ、ときくと、ドラえもんのタイムマシーンのように、何だかロマンチックな感じがしてしまうが、この物語はそんなポップなものではない。だってずーっと同じ一日が100日も200日も続くのだから。しかもずっと1人。(途中で嫌なヤツと出会うけど。)ある意味ホラーだ。自分がこのような目にあったら気が狂ってしまうだろう。 そして、29歳の画家、ということで、自分とも近い所もある。 とても現実ではありえない話だけど、もし、こういう状況になったら・・・と想像力をかなりかき立てられた作品。
0投稿日: 2012.08.09
powered by ブクログ★3.5 電話がかかってくるまでの間は特に「くるりん」の中で変化のない日常が進み、読み進めるのが大変だった。 しかし読み終わってから思えば、主人公が感じていた毎日同じことを繰り返す苛立ちを、自分も一緒に感じていたのかも知れない。 主人公が言っていた、「帰る」という言葉は中国では「嫁ぐ」という意味もあって、本来一緒にいた筈の人の所に帰ること。っていうのがなんだかとても素敵だった。 主人公にとって本来一緒にいた筈の人は、小さい頃から一緒にいた「声の人」だったのね。 運命が決まってるとしたら悔しいので個人的にあまり信じないけど、こうゆうのっていいなぁって思いました。
0投稿日: 2012.08.04
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
うーん・・・ 期待ほど、がーっと読み込めた感じではなかった。 最初のほう、特に文体として入り込みにくかった。 今、産休中というちょっと特殊な環境で共感する部分があった。 毎日同じことが繰り返される閉塞感と不安、恐怖。 何かすることがあること、誰かに話ができることのうれしさ。 自分が知らないところで、勝手にことが進んでいるのがしゃくなのもわかるけど、 泉にいろいろと腹を立てている主人公の心情には、「この状況でもこんな女子的なことを気にするのか」って、 女子の本性?を感じる部分が。。。そこが複雑だったかな。
0投稿日: 2012.08.03
powered by ブクログ直木賞作家・北村薫氏の作品ということで、何気なく手に取った。 ・・・が、よかった。 交通事故をきっかけに、時間の「くるりん」の中に閉じ込められた主人公。 同じ1日を永遠に繰り返し続けるのかという絶望の中、1本の電話がかかってくる。 受話器から聞こえてきたのは、幼い頃から聞いてきた、愛しい声・・・ 「運命」を感じずにはいられない、素敵な話でした。
0投稿日: 2012.07.29
powered by ブクログ時と人シリーズの第2弾。 これはとても不思議な気持ちになりました。 孤独な世界、その中で毎日を繰り返し生きていく29歳の女性の話です。 北村さんの心理描写がとても綺麗でした。
0投稿日: 2012.07.22
powered by ブクログ「スキップ」「ターン」「リセット」の三部作。 意外(失礼)にも、おもしろかったです。 ワクワクドキドキも少しありましたし。 特にラスト近くになって、どんどん読み進みます。 ただ、一番最後の最後が少しものたりないなー。 映像で見たら最後は素敵かも。
0投稿日: 2012.07.03
powered by ブクログふと読みたい衝動に駆られ、10年以上ぶりに再読。探したけど何故か本棚に無かったので、改めて購入。 独特な癖のある文章(意図したものではあるが)で、「こんなに読みづらかったっけ」と思ってしまった。 時間の檻に閉じ込められてしまった主人公の心境を描くために、何気ない日常を、よく言えば丁寧に、悪く言えば長々と書くのは仕方ないのだろうが、やはり読んでいて退屈を感じたというのが正直な感想。 とまあ悪い点を先に挙げてしまったが、それ以上に面白くて魅力的なストーリーである。一度読むと忘れられない作品。 特にラストの、あるべき帰結に向かって自然と収束していく描写は読んでいて心地良い。
0投稿日: 2012.06.24
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
衝突事故によって、同じ日を繰り返すことになる主人公。どんな行動をとっても決まった時刻になると昨日に戻ってしまう。その世界で孤独につつまれながら、毎日毎日同じ日を繰り返す。 やがて1本の電話がかかってくるが、その電話はこちらの世界とあちらの世界をつなぐ唯一の窓口となる。 設定がおもしろい。会話がおもしろい。個人的には《時と人》シリーズでいちばんよかった◎主人公のことを「君」と呼ぶ存在との会話が印象的。
0投稿日: 2012.06.19
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
”◄►ターン。また昨日に戻ってる・・・私はたった一人で、この同じ一日を永遠に繰り返すのだろうか。"(文庫版帯より) 主人公・真希はある夏の日、自動車事故に合う。気がつくと自宅の座椅子で転寝から目覚めるところだった…生命の気配のまるでない、ただ自分一人だけ存在する世界で何をなしても、全てがリセットされ前日の3時15分に戻ってしまう毎日を繰り返す…1本の電話がつながるまで… 音がない世界とはどんなものだろう?自分以外の生物が存在せず、テレビもラジオも砂嵐。自らが発する音以外存在しない時間に主人公・真希は取り残された。 その時間は生み出したすべてをリセットし、うたた寝から目覚める前日の午後に戻り、また同じ時間から始めるのだ。 そんなファンタジックなシチュエーションを超えて、見ず知らずだった男女が"声"だけの交流で、純粋に相手を思いゆっくりと心を通わせる様子が穏やかで温かくて切なくて胸の高まりがとまらない。 二人をつないだのは一枚の真希の版画。お互いがお互いの作品から伝わる人柄に惹かれ恋に落ち、会えない運命に焦がれる上質の恋愛小説だと思う。 北村薫さんの作品は、主人公が自らを深く見つめなおす眼差しが優しくて好きだ。たくさん欠点だったり-後悔だったり、諦めだったり-あるけれど、でも"自分が愛おしい"と言う気持ちがひたひたと伝わってくるのだ。 真希が『自分が何を蔑ろにしていたのか』気付いた時、本当の自分の望みと向き合った時、時間の魔法は再び力を取り戻す。 真希が直面した事態は、実は日常にも置き換えられる事じゃないだろうか?何も変わらないと無為に過ごすことは、大切な何かを自ら蔑ろにしていることじゃないのか?作者は真希を通して大きく語りかけてくる。 全てが最後の言葉に凝縮され、わたしはこの言葉が持つ本当の優しさを知った。
0投稿日: 2012.06.01
powered by ブクログスキップ・ターン・リセットの<時と人三部作>のなかでも一番のお気に入り。 レビューのために古本を買って読み直してみました。 29歳の版画家“森真希”が、交通事故をきっかけに誰もいない1日を延々繰り返す《くるりん》の世界に迷い込む。 5ヵ月後、突然1本の電話がかかってくることによって物語が動き始めます。 全体をまとめてくくると“さわやかな恋愛小説”ですが、私の好物である不思議世界がそれをうまく包み込んでいます。 映画のゴーストにちょっと似たテイストかな。 ふんわりとしたやさしい読了感を味わいたい人は読んでみてください。 女性の方が気に入ってくれるかも。 (お気に入り作品のレビューのための再読シリーズその1)
0投稿日: 2012.05.31
powered by ブクログ中盤までちょい退屈。 もっと無や静けさの中で冒険して欲しかったかなぁ。 でも電話で繋がってからは動き始めて、どんどん読み進める事ができた。 終わりは爽やかでよかった。
2投稿日: 2012.05.26
powered by ブクログ予想していた以上に恋愛小説だった。 そして読み終えた時に、鼻の奥がつぅんとした。 運命の人にしか繋がらない・聞こえない電話、ってロマンチックだなあ。真希の置かれた状況はロマンチックとか言ってる場合じゃないけれど。 “どんだけ似てるように見えても 昨日と今日は絶対に違う”と某二人組が歌ってたのを読みながらふと思い出したりした。 繰り返す夏空の日のイメージがとても鮮烈に残った。 また読み返したいと思えた一冊。
0投稿日: 2012.05.17
powered by ブクログ中学生の時に読みました。 今思えば、恋や愛やものの考え方等、多くをこの本から学びました。 今でも読み返す大好きな一冊です。
3投稿日: 2012.05.16
powered by ブクログ不意に巻き込まれた事故のせいで、同じ1日を何度も何度も「くるりん」と繰り返すことになってしまった真希。 気が遠くなるような孤独の中でも絶望することなく、お店で買い物をすれば誰に咎められるわけでもないのにきちんとお金を払い、庭に水を撒く真希は、やはり北村さんが描く女性ならではの、清潔感とひたむきさを持っていて、すがすがしい。 「君は。。。」という主語で書かれる地の文に戸惑う方も多いようですが、ラストまで読み進むと、そうでなくてはならなかったのだ、とすとんと腑に落ちて感動が深まると思います。 それにしても、運命の人にしかつながらない電話!今、恋をしている人にも、恋にあこがれている人にも読んでもらいたい作品です!
3投稿日: 2012.04.18
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
『ターン。いつかは帰れるの?それともこのまま……だが、150日を過ぎた午後、突然、電話が鳴った。』 この本は、映画化された頃に、一度読んだことがあったのですが(映画はみていません)、文章を読んでも、どうにも細かい部分が思い出せずに、読み直すことにしました。 普段は、結末のわかっている本は、読む気がしないのですが…。読んでいる間はぼんやりと、読んだ後ははっきりと、読んだ記憶があるなと思いながらも、読んでいる間は、最後まできっちりと、新たな本を読む気持ちで読めました。 私は、なにも気にせず、読んでしまった(実際、ほとんどの人が、気にならないと思う)のですが…。文庫版には、ハードカバーの時にはなかった《くるりん》についての付記がありました。 出版前に考えた『自分なりに《こう考えれば解決出来る》という結論』や、省いた意図についての説明がしてありました。
0投稿日: 2012.04.09
powered by ブクログ24時間後には記憶以外は何事も変化なく“昨日”へ戻ってしまうのなら、私だったらヤケクソになってやりたい放題すると思うけど(そしていつしかそれにも飽きてあとは投遣りになるだけだろう)、このヒロインは違うのね。隣家の生ゴミの始末まで気にしちゃうなんて、どこまでいい人なんだろう、と思ってしまう。でもだからこそのみずみずしさがあるのだろう。
0投稿日: 2012.03.17
powered by ブクログ何度も途中で他の本に心移りしながら、ようやく読み終えることが出来た。と言っても、飽きることなくゆったりペースで読めたのは、この作品の独特な間のせいかもしれない。
0投稿日: 2012.03.09
powered by ブクログある時刻に昨日の同じ時刻に戻ってしまうという世界(パラレルワールド)に主人公が迷い込む話。 こういう"時間"や"パラレルワールド"をテーマにした話、大好きです。 主人公の律儀さに脱帽。 自分が同じ"くるりん"のトラブルに巻き込まれたら、お店とかで毎回お金なんて払ってられないと思う(笑) 途中からの話の盛り上げ方が秀逸で、殺人犯が出てきたあたりから展開がスピーディーに。 前半のミステリーな世界観から一転、ドキドキハラハラしながら読めた。 機会があれば映画版も観てみたい。
0投稿日: 2012.02.26
powered by ブクログ何度も同じ日の同じ時間に戻ってしまうようになった女性の物語。繰り返す時間には他には誰もいない孤独。普通なら気が狂いそうだとおもうのに意外と冷静な彼女にあったのは… 最初すこし文章形態の意味がわからず読みにくいのと、最後がソーダ水の泡みたいにしゅわっと消えてしまう感じ。
0投稿日: 2012.02.18
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
時と人三部作中で最も好きな作品。ある日突然自分ひとりの世界に取り残され、しかも同じ毎日を繰り返す中、たった一人だけと繋がる電話。現実にはおよそ考えられない状況の中、主人公と電話の向こうの人とでかわされる会話。主人公と主人公の中から語りかける誰かとの会話。ほのぼのとしていながら、どこか鋭い切り口のやりとりは北村薫さんならでは。どこかほろ苦いけど、静かに爽やかな結末があったからこそ好きと言えるのかもしれないけれど。
0投稿日: 2012.02.14
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
独特な雰囲気を持っているお話。透明感があります。エンジンかかるまでちょっと時間がかかったけど途中からはグイグイ読めた。最後はちょっとあっけない感じ? 何をしても元通りの世界で、私だったら何をするんだろうと考えると、ちょっと楽しい。
0投稿日: 2012.02.09
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
まさかの展開! 最初はすれほど引き込まれなかったんだけれども。 一気に読んでしまいました。 後半、すごいです。
0投稿日: 2012.01.31
powered by ブクログ「スキップ」と似たタイムトラベル・異空間系ですが、私はこっちの方が好きだった。途中からの展開にドキドキする。
0投稿日: 2012.01.20
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
ある一日を繰り返す。 そのこと自体は結構な悪夢だと思うんだけど、そしてこの作品でも全体に薄く不安が漂ってはいるんだけど、それでもどこか奇妙に淡く美しい色彩で描かれたような印象の作品。 「夢の中」であることと、「夏」であること、そして「夢の外に言葉が通じるひとがいること」によって、重苦しい不安と悲嘆に塗れないで済んでいる。 それでもやはり不安は拭いきれていなくて、ラストなんて目を覆うような恐ろしい展開でもあるんだけど、それでもやっぱり面白かったといわざるを得ない。 全体の淡い色彩とは裏腹に、すごく濃い物語だったと思う。 ----------------- どうでもよいことだけど印象深かったのが、主人公の女性が「入院中ベッドで眠っている顔を見られたくない」と相手の男の人にいうシーン。 あれを、どうして男性が書けるのかまったく不思議。 だって多分、男性はああいうこと思わないんじゃないかな。思うかな。 円紫師匠シリーズのときも思ったけど、北村薫…瑞々しい女性の完成を持ちすぎです。
0投稿日: 2012.01.09
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
交通事故をきっかけに、私は同じ1日を繰り返し過ごすようになる。 現代のルーティーンにかけている。 主人公は、時の意味を見出だしたから、そのルーティーンから抜け出すことができたとしている。 そう考えていると、現代の人たちの多くは「くるりん」しているのかなあ、と。
4投稿日: 2011.12.21
powered by ブクログかなり面白かったので一気に読破。 誰もいない世界で一日ごとに自動的に元の場所に帰される・・・この設定だけで何して過ごそうかと妄想がいろいろと膨らむw 主人公の淡々とした性格も案外物語とマッチしてて良かった。
0投稿日: 2011.12.11
powered by ブクログ前回と違った感想が書けないのだけど。。。。 健気で素直で前向きで真面目で優しい若い女性が主人公で、爽やかさとか透明感とか暖かさがキーワード。それが北村ワールドでしょう。 これもそんな北村ワールド全開の作品です。 ====================== 01-07 2001/02/21 ☆☆☆☆ 前作(スキップ)同様、その素晴らしい文体に感心。 同じように若く、けなげな/まじめな女性が主人公であり、似てるといえばそうだが、こちらの方が面白かった。途中で止まらなくなって、結構忙しい時だったが2日で読了。 家内のほうが先に読んだが、こちらにも好評。 もともと、3部作なのだが、あと一冊は文庫本になっていないので、当分お預けですね。元々は推理小説作家。日本の推理小説は基本的には読まないのだが、この人の作品は読んでみようか。。
0投稿日: 2011.12.05
powered by ブクログ人とのつながりを強く感じる。そして、時間は有限。時間を共に進んでいくことは素敵なことだなぁ。大切に刻んでいこう。
0投稿日: 2011.12.02
powered by ブクログスキップに続く、<時と人>三部作の2作目。スキップよりは、ややSF的な感じ。 テンポの良い文章で、どんどん読めてしまう。 一人称、三人称の小説はいろいろ読んできたが、二人称の小説は初めて。ちょっと戸惑うところもあり、自分の解釈が正しいのか疑問も残るが、それもまたこの本の良いところかもしれない。
0投稿日: 2011.10.25
powered by ブクログ最初のほうが読みづらく、時間がかかった。途中からはすらすら読めたけれど。 可愛い恋愛だなあと思った。 普通の世界の普通の人に普通じゃないことが起こるというのが面白いし、SFとかファンタジーとかが苦手な身としては読みやすい非日常ものだった。
0投稿日: 2011.10.21
powered by ブクログ大好きな小説。 はじめは文体に違和感があるけど、その理由が分かった時にゾクゾクっと鳥肌が立つ。繰り返す終わりのない日々に変化が現れたときのドキドキ感と、そこからの展開がほんとスピーディーでおもしろい。 この作者の時間のシリーズの中で一番すきです。
2投稿日: 2011.10.04
powered by ブクログ今までであった中で一番面白かった本の一つ。物語が動き出すまではうずうずしますが、起承転結具合が面白いです。初めて読んだときは文が繊細だったので男性作家さんと聞いて驚きました。これぐらい面白い本とまた出会いたいです..。
0投稿日: 2011.09.18
powered by ブクログ「時と人の三部作」と言われるシリーズの二作目。 何度も同じ日を繰り返ししまうというシチュエーションです。 前に読んだ「スキップ」でも思いましたが、すごく考えられて丁寧に書かれたお話だなということ。今作で言えば、登場人物なんて四人(ヒロインの心のなかで会話してる人も入れれば五人)しかいないんだけど、これだけのページ数で読んでて退屈にさせないのだから。 所々の言動は、現実にはそんなことしないだろうと思ったりもしますが、そもそも状況が非現実なわけだから、そういう細かいことは気にしないで、誠実なキャラクター達を【観て】楽しむのがいいんじゃないかと思います。
0投稿日: 2011.09.08
powered by ブクログ時の三部作「スキップ」「リセット」がとても良かったので、こちらも読んでみました。 ・・・が期待しすぎたのか・・もう一度読んでみるとまた違った感想になるのかな!?
0投稿日: 2011.08.29
powered by ブクログ1日経つと、いつも同じ場所と同じ時間に戻ってしまい、そこから抜け出せないという恐怖感を味わいました。どうしたらそこから抜け出せるのか?そんな気持ちで読み続けたところ、いつの間にか love story に。結末は良かったのだけど、余りにもあっけなく来てしまった!という感じです。
0投稿日: 2011.08.29
powered by ブクログ高校時代の読書感想文で使ったんじゃなかったか、と記憶しております。 繰り返すループの中で、ちょっとずつ変わっていくドキドキ感。 主人公にどっぷり感情移入して読みました。 .
0投稿日: 2011.08.19
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
三部作で二番目に読んだ。 物語が大きく動き出すまでにかなりじれったかったが、動き出してみると一気に読み進めてしまいあっという間に終わった。これほど引き込まれてしまった作品も久しぶりであった。 ただ、やはり自分がひねくれているからだろうが、最後のシーンは出来過ぎている気がする・・・やっぱり自分ひねくれてるなぁ・・・笑
0投稿日: 2011.07.25
powered by ブクログ「スキップ」に続き、前フリが長く読むのが辛いが、物語が動き始めたら、一気に読ませる作品だった。好きな作家の一人になった
2投稿日: 2011.07.18
powered by ブクログ「スキップ」北村薫 真希は29歳の版画家。夏の午後、ダンプと衝突する。気がつくと、自宅の座椅子でまどろみから目覚める自分がいた。3時15分。いつも通りの家、いつも通りの外。が、この世界には真希一人のほか誰もいなかった。そしてどんな一日を過ごしても、定刻がくると一日前の座椅子に戻ってしまう。いつかは帰れるの?それともこのまま…だが、150日を過ぎた午後、突然、電話が鳴った。 (amazonより) とても残酷な時のループに巻き込まれる主人公のお話になります。 しかし、彼女はそのループの世界のことを「くるりん」と呼び、一人しか居ない世界を強く凛々しく生きていくところがとても素敵です。 北村薫さん独特の温かみのある文体なので、設定的にはとても絶望的な世界に居るのですがそう見えないのが彼の文章力なんでしょうね。
0投稿日: 2011.06.29
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
レビューを読んで借りた本。 第2章まで読んだけれど、全く話に入っていけなかった。 結局、最後まで読む気にならず終了。 初めて読んだ作家だったけれど、、 文章が下手というか、、自分に酔ってる感がした。。
0投稿日: 2011.05.27
powered by ブクログ久々に読んだ。 時シリーズ第二弾。 交通事故の時に、何かのはずみで時の流れに置いていかれた主人公。 誰一人いない、時間の進まない異空間で、 凛々しく生きる主人公は立派です。 しかも、ちゃんと王子様が現れる。 物語にはドリームも欠かせませんよね。 自分には絶対起きてほしくないけど、 こんな運命の出会いが待っているとしたら、 素敵だなぁとしみじみ思います。
0投稿日: 2011.04.15
powered by ブクログこの間スキップを読んだのでこちらも借りてみました。 毎日が同じ日々の繰り返し、と良く使われる表現ですがその表現がまんま日常となったら。彼女みたいに強く耐えられるだろうか?と考えると…ちょっと無理かもしれない…。 猫も居ない生活だもんなあ… それにしても時間の鳥かごにとらわれた基準がわからないですね。彼女もあの彼もたまたまだったのかなあ? なかなかロマンティックなお話だなあと思いました。
0投稿日: 2011.04.14
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
もう十年も前の小説なんですね。あの頃はと言えば、会社に入ったばかりで、遠距離恋愛と仕事の狭間で寝る暇なく毎日バタバタしていた。本なんて読む暇なかったなあ。 時間に取り残され、永遠にループする時間の輪の中に置き去りにされる女性の話。 ニーチェの永劫回帰、小乗仏教のダルマ、京大小野先生の『でもやるんですよ。』。彼女がたどり着いたのも、そんな達観の境地だった。 印象に残ったのは、彼女の中に住む『声』。ループする世界に繋がった電話の、『声』。自らが孤独の中で育んできた内なる規範は、外部との共有、共生に堪えうるのか?そんなテーマの続編が読みたい。 しかし、作者の描く女性像には独特の雰囲気と魅力があるなあ。
0投稿日: 2011.03.27
powered by ブクログ「時と人」シリーズの中では、「ターン」という設定が最もややこしく(巻末に解説ページまであった記憶が)、その分、なんだか入りこめなかった。
0投稿日: 2011.03.07
powered by ブクログ救いのある物語でよかった。 柔らかな、優しいタッチで描かれていて、だけれども時折、心の奥底に強く響く言葉がある。 どんな状況でも自分を見失わない強かさ。 時間に翻弄されても、主人公には、困難に立ち向かっていく強かさがある。 その強かさがあるからこそ生まれる言葉、投げかけられる言葉 それらの言葉たちが格言めいて、読んでいる自分に突き刺さってくる。 前へ進もうという気持ちにしてくれる物語というのは、とても貴重なものだと思う。そうそう出会えるものでもないし、自己啓発本とはまたワケが違う。 前作のスキップ、そして今回のターン、主人公の強かさから多く学びとれるものがあった。 うん、読んで良かった。
2投稿日: 2011.02.26
powered by ブクログ作者が年配風だったので心配だったがとても読みやすかった。 前半から中盤にかけてはすごくゆっくり話が進んでいたのでじれったい感じもしたが、後半は展開が速くてあっさり終わってしまったのでもっと読んでいたい気がした。
0投稿日: 2011.02.21
powered by ブクログ読み始めはとっつきにくかった。 それでも、伏線が気になって読み進めた。 中盤から最後で一気に流れが変わって面白かった。
0投稿日: 2011.02.17
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
途中まで読んでいて意味がよくわからなかった。 2人称の相手がわからず不思議な感じ。ありがちな話だけど最初から最後までゆっくりとしたリズムが崩れることなく保たれていて落ち着いて読めた。
0投稿日: 2011.02.15
powered by ブクログ初読の際の驚きがすべて。星新一の「あとがき」に通じるものがある。客観的なジャンル区分はさておき、自分にとってこれは紛れもない《本格ミステリ》であり、『スキップ』と並んで北村作品のベストに挙げる。
0投稿日: 2011.02.12
powered by ブクログ主人公森真希が無限に繰り返す一日を何度も何度もループする話。正直、「長いな・・・」と思ってしまった節もあるけれど、「声」と主人公との会話・・・はまるで絶えず自問自答しているみたいで読んでいておもしろい。p396での柿崎の台詞も、強ち間違ってなかったりして。 主人公がループから抜け出すことができた原因は、自分が有限の存在であると知ったことのようだ。とある海外の作家に、死刑宣告をされた後まさに執行されようという段になり恩赦によって刑を免れたという経験を持つ者がいる。彼は、執行直前に、 もし死ななかったらどうなるだろう!もしも命が戻ってくるとしたら、それはなんという無限だろう!しかもそれが全部自分の者になるんだ!そうなったらぼくは一分を一世紀のように大切にして何ひとつ失わず、一分一分まできちんと勘定して、絶対に何も無駄にしないんだ」 ・・・と考えたそうだ。人生は有限だからこそ頑張ることができるし、何か自分が生きた証を残そうと一所懸命になれる。当たり前かもしれないが、そんなことを改めて感じた。 死刑なり無限ループは極めて稀(後者はフィクションだし)な例だけど、現実に当てはめて考えるなら、人生のあてもなく彷徨う人間(今の自分)も、主人公森真希のような境遇にあるのかもしれない。主人公が銅板に絵を刻み、永遠に残る保証が無くても自らが生きた証を残そうとしたように、何かを刻もうとするならば、人は無限ループの輪から抜け出すことができるだろうか。それとも、音も無く誰にも気付かれること無く、雪のように消えてゆくのだろうか。
0投稿日: 2011.02.01
powered by ブクログ3部作の中の第2部。 あたしは他の2作品は全く合わず、途中で放棄してしまったのですが…このリセットだけは何回も読んでいます。最初に出会ったのは中学生の時だったかな? 独特の世界観、世界に一人だけってありがちな設定だけど、時間が『リセット』されていくのが面白い。 彼女がどうなるのか、まさに起承転結の転で大きな変化が訪れて、きれいにまとまった気がします。 愛がテーマじゃないから、恋愛には含まなかったけれど、二人の繋がり方は結構ツボ。あったかい。
0投稿日: 2011.02.01
powered by ブクログ中学一年の時以来久しぶりに読んだ作品。 版画家の女性が、交通事故をきっかけに時間の流れから放り出され、繰り返しやってくる夏のある一日に閉じ込められてしまう。 誰もいないし、天気も変わらないし。 版画をつくろうにも日記を書こうにも次の日には昨日のことはリセットされ、また同じ日がやってくる。 そんな日々。 そこに一本の電話がかかってくる。あちらの世界とこちらの世界がつながった瞬間。 さーてどうなる。 主人公の彼女は、自分の目が捉えたことについて浮かんだことをそのまま言葉にするような人。 その発想がとてもユニークで、時にはっとさせられて、共感できる。 これって北村薫がふと感じたことを、彼女がそのまま代弁してるんじゃないかと思ってしまったくらい。 いや、実際そうなんだと思う。 初めて読んだ時は設定のおもしろさからくる衝撃が強く、そればかりが記憶に強く残っていた。 だけど今回はまた違う発見。 こんなにもたくさんの色彩に富んだ言葉がつまった作品があるのかっていう発見。 たぶん、同じ一日が繰り返されるから彼女もいろんな考え方ができて、いろんな言葉を乗せることができたんじゃないかと思う。 ちなみに表現の仕方もとても美しかった。 実際、夕焼けの色とか、波の色とか、石の色とか、自然には無限の色がある。 それを言葉だけでもきれいだって、「ああ、あの色かな」って思えるような表現をしていた。 かっこつけとかでなく、表現が本当に美しいってなかなかないですよ。 そしてこれ、大切なテーマが物語を通して流れている。 それは最後に彼女と共有すればいいかな。 ここに作品中の言葉を永久保存したいくらい。 けど全部は無理なのでひとつだけ載せておきます。 「ねえ、心がこんなにも切なく待ってと頼んでいるのに、体はどうして、耳をかさず足早に行ってしまうのかしら」
0投稿日: 2011.01.16
powered by ブクログ時と人シリーズ2冊め。やっぱ主人公が格好いい。話も終わり方も1冊めより好みだった。するする読める感じもすき。
0投稿日: 2010.12.28
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
勧善懲悪ですっきり。 最後「え?え?」ってなったけど 「きっと綺麗な目をしていると思うよ」っていうくだり、私が見ていたとしても息をのんでしまうと思う ってよく他の人に置き換えて妄想した
0投稿日: 2010.12.24
powered by ブクログこの本は、北村作品のなかでも一番好き。 起きている事態はすごく残酷なのに、優しく描かれるのは北村作品ならでは。 北村の描く女性は本当に素敵だ。 こんな出会いをしたい。 最後の一文にしびれる。
2投稿日: 2010.12.09
powered by ブクログ高校卒業前の暇な時間に読んでた一冊デス。 同じ日が毎日繰り返される不思議な話デス。 ふとレンタルビデオ店に行ったら、この映画があってビックリしましたよっ!出演者は牧瀬里穂と中村勘太郎でしたねぇ。
0投稿日: 2010.11.24
powered by ブクログ事故にあった日から、主人公は別の世界で生活することになってしまう。 元の世界と繋がったのは、1本の電話だった。 違うんだけど、自分の今の生活と重ね合わせると、そこに何かメッセージがあるような気がする。
0投稿日: 2010.11.21
powered by ブクログ北村薫っておっちゃんなのに、女性の心理描写がうまいね。 いや、女性が見たらちゃうで〜って思ってるかもしれないけど。 二人称の小説もびっくり。。。。 ネタ的には、結構よくあるパターンのような気がするが これは、心理描写を読ませる小説でしょう。
0投稿日: 2010.11.13
powered by ブクログ主人公の森真希は交通事故にあう。その瞬間、彼女は時間から取り残される。7月のある日の3時15分から次の日の3時14分59秒の間を「くるりん」する。そんな中、一本の電話が鳴った。彼女の版画を見た出版社からである。担当の泉は、彼女が幼いころから心の声として聞いていた声とそっくりである。二人は意気投合し、様々なことを語り合う。幾ばくかの月日が流れたとき、柿崎という男も真希と同様に「くるりん」していることを知る。彼は3時20分から3時19分59秒までである。出発点は大磯。しかし、彼は「くるりん」とは別の原因で消えた。死んだのである。そこで、真希は無限だと思っていた時間が有限であることを悟り、有限であるが故に、有効活用しようと考える。そして、彼女は現実世界の病院にいる彼女となる。 「くるりん」は非現実的であるにしても、同様のことは多くの人間に共感する部分があると思う。すなわち、多くの人々は社会の中で役割を与えられ、それを日々こなしているがゆえ、日々「くるりん」していると錯覚する。しかし、時間は有限なのである。それを意識的に意識し、有意義に日々を過ごすべきである。そうした警鐘を鳴らしてくれる作品である。
0投稿日: 2010.11.06
powered by ブクログ2010.10.31 久しぶりの星5つ。 ため息をつきながら読んだ。 北村 薫作品は2冊目だが、これが『スキップ』と同じ作者であるとは思えない。 私が見落としていただけかもしれない。 『ターン』という世界だからこそ、のものなのかもしれない。 これは本当に良かった。 “どれだけ大きなものを捨てられるかが愛の証だとは限らない” “・・・・・・だって、自分だけを愛してくれるから、その人に魅かれるわけじゃないでしょう。・・・・・・その人が、自分以外の何を、どのように愛するのか、・・・・・・それを知るからこそ、相手を愛せるのでしょう?”
0投稿日: 2010.10.31
powered by ブクログ「スキップ」は時空を飛び越えてしまう話でした。この「ターン」は同じ時間を繰り返してしまう話です。面白いのは記憶を残したまま、同じ時間を繰り返すということ。後半ではハラハラしてしまう出来事もあり、あっという間に読み終えてしまいました。
0投稿日: 2010.10.30
powered by ブクログ【真希は29歳の版画家。夏の午後、ダンプと衝突する。気がつくと、自宅の座椅子でまどろみから目覚める自分がいた。3時15分。いつも通りの家、いつも通りの外。が、この世界には真希一人のほか誰もいなかった。そしてどんな一日を過ごしても、定刻がくると一日前の座椅子に戻ってしまう。いつかは帰れるの?それともこのまま…だが、150日を過ぎた午後、突然、電話が鳴った。 】 誰かと会話しているかのようなやり取りで続く物語。 一人じゃないの?誰と話してるの?と思いながら読み進め、終盤でその謎が解けます。 同じ時間を延々と繰り返すことの絶望感。しかも何かを成し遂げる事も出来ず何もかもゼロへと戻ってしまう。 5か月もそんな状況を繰り返していたら突然鳴った電話に誰でもすがりたくなる。 そんな状況でも(だからこそ?)ちょっとした恋愛色があってなんとなくほんわかしたと思ったら突然「くるりん」の世界に男が登場。ハラハラとした展開で一気に最後まで読めてしまいます。 最後の真紀の言葉「ただいま」がじんわりと胸に広がります。
0投稿日: 2010.10.12
powered by ブクログ前半は「ターン」する毎日を過ごす真希、後半はかかってきた電話から始まる交流が書かれてた。 誰もいない繰り返す世界、そんなのは絶対嫌だけど、期間限定で体験したいと思った(笑)一ヶ月限定とかで。ひたすら読書したり、ひたすら映画見たり。寝たり。 そして見所はやはり電話が通じた後半ですかね。かかってきた電話の男性との交流が、あたしの好みだった(笑)真希のコンプレックスとか遠慮とか安堵感とか、すごく良く分かったな~。というか、この女主人公を男性の作家が書いてるってことがすごいな~と思う。 いまいち納得してないとこもあるけど、かなり面白かった。
0投稿日: 2010.10.11
powered by ブクログ全体的に面白かった。 ミステリーっていうかSF? ただ、時間が無限ループすることが分かってから、男の人に電話がつながるまでがちょっと長くてだれた気がする。 あと、氏の二人称は面白いアイデアだなぁと感心。
0投稿日: 2010.10.02
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
まず、本に「君」と呼びかけられ驚いた。 まるで本と対話してるかのような錯覚に襲われ、 不思議な気持ちで読み始めた。 そして、この本を通して、メゾチントというものの存在を知った。 さらには、「くるりん」を経験した「君」の最初の行動に驚かされ、 私ならどうするだろうと考えた。 そして、明かされる真実ー。 リターン。 ぜひ、すべてを読み終わった後にもう一度読み返し その意味を、この作品を味わいたいと思った。
2投稿日: 2010.08.28
powered by ブクログとても美しい、とても優しい物語だった。 誰もいない、一日たつと同じ時間に戻ってしまう世界に閉じこめられた女性という設定は、まるでファンタジーSFのようだ。主人公を「君」と呼びかけるところから始まる柔らかな文体は、その柔らかさと裏腹に記述そのものに仕掛けがあることを暗示し、知的好奇心をそそる。 それでもなおかつ、この物語は文句なくすばらしいラブストーリーだ。多分僕らは、本当に「巡り会う」ために、赤い糸とは違う奇跡を必要としているのだろう。時々小説内で言及されるロビンソンクルーソーのような、奇妙な空間に閉じこめられた女性の冒険物語ではない。奇妙な空間は「巡り会う」ための装置であり、それは繊細なこの恋物語に不可欠な奇跡だったのだと思う。 僕も、水たまりのそこにプードルを見る目がほしいと思った。
0投稿日: 2010.08.17
powered by ブクログまたまたタイムスリップ系のSF?恋愛小説?です。 お気軽に読める内容、ではあるんですが、話の展開について行けない部分も多少あったりして。(単に読み手のアタマが硬くなっているだけ?)(^^; 起承転結の「転」がえらくお終いに近いところにあるのが意外ですが、読後感は爽やかです。
0投稿日: 2010.07.25
powered by ブクログ北村さんの作品。初めて読む作品…かと思ったら、「盤上の敵」っていう作品を前によんでいたことをおもいだしました。この作品は「自分が想像していたけつまつをいい意味で裏切ってくれた作品」でした。ちょっと難しかったかな…。自分の内なる声とあの人の声が結局なんだったのか、まだ読みとれてません。もっかいよまないとだな。 交通事故にあった主人公が不思議な世界に飛ばされてしまう。 事故に会うまでの1日半をターンのようにひたすらくりかえす。 他に人はいないし、何も記録を残せない。 気が狂いそうな状況の中で、150日を過ぎたとき、劇的な変化が訪れる!! っていう感じ。 ともかく救いのある作品でした。 版画の世界もちょっと感じられたし、ハラハラドキドキも味わえたし、 楽しめました。
0投稿日: 2010.07.22
powered by ブクログこの間読んだ「スキップ」と同じ『時と人』シリーズ。主人公は全然違うんですけど、時間に関連するお話っていうことで「スキップ」「ターン」「リセット」がシリーズってことになっているのです。後、「リセット」を読みたいところ。「スキップ」よりかは「ターン」のほうが私的には好みでしたかね。何で二人目が必要だったのかなぁ。っていうのとかなんであの人だったんだろうとか。何の基準があったんだろうとか謎ですけど。おおむね面白かったですvv
0投稿日: 2010.06.30
powered by ブクログこの状況になったら すっごく怖い・・・ 自分だけになってるとおもったら 本当は自分だけがいなくなってた・・ってホラーだよね
0投稿日: 2010.06.14
powered by ブクログ男女のやりとりがやわらくて、このやわらかさが独特でちょっと居心地に違和感があるんだけど、わたしはこの違和感がなんか好きだなあ。好き嫌いはわかれると思うけど、彼女と語り部としての彼女の中の彼のやりとりと、彼女と実体のある彼とのやりとりにひかれてというか、引っかかりを感じて「おおお?」といううちにぐいぐい読んでしまった。
0投稿日: 2010.05.20
powered by ブクログスキップ、ターン、リセットの三部作では、一番好きな作品。 朝起きて、昨日と同じ、という状態が繰り返されてしまうというのは、一番苦しいと思う。そこから逃れようとする焦りがよく分かり、なんとなく共感できた。きっと、学生時代に読んだからだと思う。 今読めば、また違う印象なのかもしれない。
0投稿日: 2010.05.19
powered by ブクログ読んだのは中学生の時。続きが気になり、駆け足気分でページを捲りました。 そして何度もぞっとした。もし私が主人公と同じ体験をしたら、と想像して。
0投稿日: 2010.04.25
powered by ブクログ再読?再々読?前回読んだのは、多分高校生の頃。 でも、久し振りに読んでも面白かった♪ 時間の輪の中から抜け出せなくなった主人公が どうやって元の時間の流れに戻るのか、 最後までドキドキした☆ (←読んだことあるのに結末忘れてた私。笑) (2007.04メモ→2010.04ブクログ) ―――――――――――――――――――――――――――――――――― (メモ:高等部2年のときに読了。 その後、購入し、数回読みました。)
0投稿日: 2010.04.14
powered by ブクログ『会ってるじゃないか。 面と向かったって、会ってない人たちはいくらもいるよ』 大切にしたい言葉がたくさん出てくる、読み込むほどに味わい深い一冊。
0投稿日: 2010.04.11
powered by ブクログ地の文が二人称というのは珍しい。 あまり作品には関係しないのだけれど 現実でもバーチャルでも女に向けられる《悪意》の種類は ああいったものになってしまうのかという絶望を感じた。
0投稿日: 2010.03.30
powered by ブクログ次々と読み進めたくなって夢中になった! 過程がすごく面白くって、タイムトラベル系って最後納得しないことが多いんだけど綺麗にまとめられててよくよく考えるとん?と思う疑問も気にならない終わり方でした
0投稿日: 2010.03.19
powered by ブクログテーマが魅力的な作品。 時間をテーマにしたSFはいろいろあるけれど、こういう風に時間を調理した作家さんは少ないのでは。
0投稿日: 2010.02.16
powered by ブクログ北村薫の描く主人公が大好きだ。 凛としてて、一本芯が通ってて、明るく前向きで、妙に生真面目だけどユーモアもある。 読んでて爽やかで清々しく温かい。 今回もそんな女性が主人公。 「永遠であるというなら、一瞬さえ永遠だ。」 そうなんだ!人生は目的ではなく一瞬一瞬の積み重ねの過程なのだ。 人生が旅なら、どこへ行くかが問題なのではなく、どのように。どんな手段で、どんな景色を見ながら、何を感じながら、誰と出会い、誰とともに行くかが大切なんだ。それもひとつひとつの出来事を丁寧に感じ、味わいつくして楽しみながら。
5投稿日: 2010.02.14
powered by ブクログ別次元に飛ばされる、そんな発想に至らないしそういう発想をしてもこの人ほど上手に描ける人は非常に少ないと思う。良作
0投稿日: 2010.01.31
powered by ブクログある夏の日、ダンプ事故にあってしまいます。 しかし、起きるといつもの自分の部屋にいる。 時の狭間におちてしまい、そこから抜けられない主人公のお話です。
0投稿日: 2010.01.31
