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世界秩序が変わるとき 新自由主義からのゲームチェンジ
世界秩序が変わるとき 新自由主義からのゲームチェンジ
齋藤ジン/文藝春秋
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総合評価

151件)
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    マクロ経済と地政学の関連性が分かりやすく記載されていてよかった。そもそもマクロ経済単独の理解も浅いため、今後学んでいかねばならない。経済側にしか興味が無い私も、その連動性を知ることで政治にも興味が湧いた

    1
    投稿日: 2025.06.29
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    まずは著者。NHKがトランプ米大統領で特集を組んだ際、コメンテーターとして 登場したのを見たのが最初だった。その容姿にどうしても着目してしまった。 語る内容は鋭い分析力から論理的なものだったが。 調べると、トランスジェンダー。だから何だということはないが、 あたふたしてしまう自分の弱さ。 そしてこの新書。初の著書らしい。わかりやすい。 日本は今チャンスだ、という。 その論拠。 日本は今まで2度覇権国にチャンスを与えられ、2度潰された。 一度目のチャンスは1930年代、当時の覇権国イギリスに与えられた。 しかし出る杭は打たれるで、米英にたたかれ敗戦。 二度目のチャンスは覇権国アメリカに与えられた。米ソ冷戦でアジアの砦となるべく 優遇された。しかしGDPがアメリカに近づき、かつ冷戦が終わり、新自由主義へ。 日本はたたかれ、それが失われた30年に直結する。 その際金融危機の立ち回りも失敗した。 不良債権を抱える銀行への対処のしくみを持たなかった日本は、救済へ向かった。 1割の人間を失業させる、という方法は取らず、皆が1割減収となった。 それがデフレを生み、30年立ち直れなかった。 そして今。新自由主義経済が終わろうとしている。 中国が台頭しつつある。アメリカはそれを許さない。ルールを変えてでも。 この状況で中国たたきのためにアメリカは日本を仲間にするはず。 金利上昇がそのきっかけになる。 一部わからないところもあるけど、理路整然としている。 元銀行マン、不良債権で日本がだめになることを予知?し、 ソロスに認められただけのことはある。 信じてみたいものだ。

    1
    投稿日: 2025.06.29
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    第2次トランプ政権がスタートした時、今後の政策展望などについてNHKニュースウォッチ9に著者が出演されたのを偶然視聴していました。正直なところ、そのコメント内容だけではなく容貌が印象的でした(本書でトランスジェンダーだと述べておられます)。その人が書いた、今後の世界経済の展望に関する新書ということで、読んでみました。 著者の論点は下記のとおり 世界情勢(特にアメリカ) ・約30年続いた新自由主義による世界ルールは終わった ・世界ルールの大きな変更が予想されるが、次のルールを策定する(できる)のはアメリカ ・アメリカはこれまで常にルール変更の主導権を握ってきており、自分に有利なルールを作ることができる ・新自由主義ルール下では、経済効率最優先のサプライチェーン構築が進められたが、今後は地政学的リスクをより重視したサプライチェーンへと変化する ・中国/ロシアが対米で接近することがないように、アメリカはある程度ロシアとの距離を詰めるのではないか 中国 ・新自由主義ルール下で最も恩恵を受けたのは中国だったが、アメリカの覇権を脅かすまで成長したがため、アメリカは本気で中国を叩きに来る(1980年代に著しい経済成長を遂げた日本がアメリカから叩かれたのと同じ構図) ・日本が経験した低成長期を中国は迎えようとしているが、その時期をより悪化した世界経済、より急激な高齢化とともに迎える中国の方が日本よりも厳しい時期にさしかかるのでは ・世界2位の経済大国とはいえ、それはアメリカ主導で策定された新自由主義ルールによる恩恵を享受できたからで、アメリカによって下駄をはかせてもらって2位になったとも言える 日本 ・新自由主義だった30年間、日本は雇用を守り、低成長を受け入れた。その代償として、欧米のような分断・対立を逃れることができた ・アメリカにとって中国封じ込めのための日本の位置づけは、冷戦期の対ソ連封じ込めと同じ構図で、アメリカは再び日本に有利な状況を作り出すのではないか 他にも多くの興味深い指摘、論点がありました。ただ黙って見ているだけで日本が再び上昇基調になるというわけではないにせよ、世界ルールの大転換に置いて、日本には大きな追い風が吹こうとしている、という著者の見解について、説得力のある1冊でした。

    0
    投稿日: 2025.06.27
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    このレビューはネタバレを含みます。

    タイトルからして、自分だと100%買わない、自己啓発系か政治経済に関する本だが、父親が送ってきてくれたので読んだ。 そして読み終わった結果、思ったよりは読みやすく、内容もまあ理解できる方ではあったが、やっぱり自分は政治経済に興味がないなぁ、そして株式とかファンドとかがどう成り立ってるのか一生理解できないからピンと来ないなぁと感じ続ける時間だった。 p5「いわば資産運用業界の“黒子”に徹してきた私が、なぜ初めて本を書くことにしたのか。それは、日本の方々に伝えたいメッセージがあるからです。ひとことで言えば、日本は今、数十年に一度の大きなチャンスを迎えているということです。」 …う、うさんくさすぎる!詐欺メールの頭に書かれていても全く違和感のない文章だ。 上記の「本を書く」を「あなたにメールをする」に変えたら完了! トランプ、ブレグジット、米中対立、ウクライナ戦争など、全部の背景は、新自由主義への反乱。すべてには根っこの原因がある…ほんまか? とはいえ、そもそも円安円高がどう起こるか全くわかっていないし、かと言って単純な理由でもないことはわかっている。でもなぁ… 眉に唾をつけながら読む。 そもそも新自由主義とは?:大きな政府より小さな政府。介入は少ないほどよい。裁定者が政府政治ではなく、市場。個人の権利と選択を尊重。個人の能力主義。なので、経済が重要視される。 なるほど?まあ、わからないではない。そして昔のやり方からこっちに移行してきているというのもまたわからんではない。ピンとは来ないけど。 文一つ一つの意味は頑張れば理解できないこともないが、文脈としての理解は完全に頭を滑っていく。興味がなさすぎる! あと、グローバリスト、デジタリストとか見るたびに、ボーボボ読んだことないのにハジケリストという名詞が頭をよぎる。 為替の変化はどう起きているのか分からんなぁと思ってたが、簡単な説明をしてくれていた。 p79「為替のメカニズムは、温かい水と冷たい水を混ぜると温度が同じになる仕組みに似ています。理論的には、二つの国の間の金利差や購買力の差を中和して同等の水準にするのが為替の役割です。」 でも、各パラメータがどう作用して最終的にあの数値になってるのかは全くわからん。あんまり分かりたくもない。 そもそもこの金融業界が分からないというか気が食わないのは、これから〇〇が伸びる!というときに、その業界を支援するとかそういうのではなく、伸びるからそのときに金を入れておけば儲かるという仕組みだから、つまりは業界には特に思い入れがない。それでなんか面白いことが起きるんかと思ってしまう。偏見強みだけど。 そしてp64からこの人のサクセスストーリーが語られる。 まずは銀行に入ったがバブル時代のやり方に違和感を覚え、アメリカに留学してヘッジファンド向けのコンサルに入る。そして日本の金融危機を最初に予想してすごいと自画自賛。まあええけど。 企業の投資と、いわゆるファンドの投資って違うんだろうか。 設備投資は確実に不動産投資とは違うだろうけど、スタジオカラーは不動産投資で会社の費用を賄ってるとか言うしなぁ。一緒なのかも。 でも、やっぱり本で書いてたような、国内投資が増えてるという意味がよくわからない。 自分もやってるNISAは銘柄にもよるだろうけど国外投資感が強い。でもこれ、投資なのか? 最後まで頑張って読んだが、結局この本から何を学べばいいのか分からなかった。 日本はもう終わりだとか絶望せず、真面目に働いてりゃいいってこと?この流れで、個人としてなにか得はあるのか? いやまあ、他の本も別に何を学ぼうと思って読んでるわけでは基本ないので、別にいいんだけども、それでも「あなたにだけ真実をお話します。さあ、目覚めるのです。」みたいな雰囲気でとても偉そうに語られるが、「な、なんだってー!」というほど驚きの話でもなく。8割くらいはこういうファンド系への妬みと不信感、あとは政治経済に興味がなさすぎるという個人的問題ではあるので、学べない自分を情けなく思うというのもあるけど… でもまあ、これからの日本は良くなるという話なのでシンプルに「良かったね」とは思う。 ただ、それを活かしていけるのだろうか… 国も自分も。 この著者みたいに「分かってる」人は上手く立ち回っていけるかも知れないが、その変化が(本当にあるとして)個まで降りてくるのは相当先の話な気もする。

    0
    投稿日: 2025.06.24
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    このレビューはネタバレを含みます。

    米国は中国との覇権国争いにおいて、太平洋地域で日本に強力なパートナーとなってもらわないと困る。だからこれから日本にはかつての米ソ冷戦時代前半(朝鮮戦争から1970年代まで)のようなチャンスが訪れる。準備せよ!というのが本書の概略。 斎藤氏によると、覇権国争いの結末は以下の3つのいずれかに帰結する: ①戦争で勝敗を決する(事例:太平洋戦争) ②覇権国に跪く(事例:ポンド覇権をドル覇権に譲った第一次大戦後の英国、1980年代の日米貿易摩擦における日本) ③冷戦(事例:米ソ) 斎藤氏は、今回の米中関係は③を志向しつつ、台湾有事で①に転じて米国が勝つシナリオを想定している。しかし、米国が中国より強い根拠が明確に示されていない(あるいは根拠として弱い。まして米国はいろんな紛争に戦力分散させすぎだし、グローバルサウスだけでなく同盟国からも反感を買いすぎ。自ら脱・米国の機運を撒き散らしている)。 米国が戦略上、「強い日本」を欲していることはよく理解できたが、本書には軍事面とAIの情報が含まれていない。イアン・ブレマー氏の多極化シナリオにも触れていない。あくまで金融セクターから眺めた主張である。 一般的に覇権が移動する際、まず生産拠点が世界No.2の国に移動し、そこからの流通網が広がり、最後に資金が大量にNo.2側に流入する。中国は途中まではこの道を進んできた。「世界の工場」と呼ばれ、「一帯一路」に着手し、「AIIB」や「BRICS新通貨」でドル覇権を切り崩そうとしてきた。しかし中国は躓き、「世界の工場」は東南アジアに分散しつつある。AGI開発競争で米国に先を越されてしまうと、戦争で主導権を取られるどころか、ロボットが生産も担うようになるため株式市場も中長期的にはどうなるかわからない。少なくとも労働市場は崩壊するだろう。生産拠点も金融セクターも覇権国の必須条件から外れる可能性すらある。つまりデータセンターと生産ロボットの量産化以降はおカネの需要すらなくなってくる可能性がある。中国も苦しい状況にある。 だからこそ、米ソ冷戦時代の中国がそうであったように、両陣営苦しいからこそ、それを逆手に取って日本がキャスティングボードを握るシナリオも読んでみたかった(齋藤さんは米国の金融セクターの方なので無理な話か)。歴史において日本は、米国より中国に従ってきた期間の方が遥かに長い。「米国が強い」という前提のみで進めるのではなく、多極化や中国覇権、ひいてはその先のインド覇権、あるいはAIが人類を統治するような世界線も想定しながら、今後も国際政治を観ていこうと思う。

    8
    投稿日: 2025.06.22
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    レッセフェール 双子の赤字 新自由主義 小さな政府と大きな政府 マクロプレー ベネルックス(ベルギー、オランダ、ルクセンブルク) マーストリヒト条約→EU ルイスの転換点

    0
    投稿日: 2025.06.16
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    ・弱肉強食型で政府介入の少ない社会経済体制→「大きな政府(政府の裁量機能を是とした社会経済体制:1930年代世界恐慌)」→「より小さな政府(極少人数に利が集中する格差社会・新自由主義:1980年代レーガン革命)」そして今再び一定の政府介入を認めることを前提とするシステムへと大きく動き出している。 日本は、世界が新自由主義のもとで競い合う中、是が非でも雇用を守れと言われ、新しい設備投資も人的投資もしなくなり、あえて逆戻りをして「悲惨の平等な分配」を選んだ結果「失われた30年」を生んだ。逆に中国は日本に変わりどんどんグローバル化が進み力を付けていく。が、それがアメリカにとっては脅威となり中国を追い出すことに舵を取り始めた。トランプ現象は新自由主義の終わりの始まり。新自由主義の恩恵を受けたグローバリズム(中国)とデジタリスト(GAFAM)を叩き始めた。トランプ現象と国民の分断は国家の衰退のように映るが、筆者はそれをアメリカの柔軟性と捉え、今は大きな転換期に来ていると考える。 そしてここからは日本にとって大きなチャンスがやってくるというワクワクする話。 ↓ 「失われた30年」は働かないおじさん(ゾンビ社員)が退職するのを待つ30年だったとも言える。 労働人口減少に伴い賃金が上がり、賃金を上げられない弱小企業は淘汰されていく。国は雇用を救うための無駄なお金を使う必要がなくなり、設備投資と人材育成にお金をかけられる。インフレ傾向となり金利が上がり、貯蓄も増える。 また、覇権国アメリカの敵は中国。そのメインシアターである東アジアにおいて日本の協力は不可欠。強い日本になってもらわなくちゃ、というわけで先端技術の分野で日本が力を持つための投資計画を発表した。追い詰められた中国が台湾侵攻に踏み切る可能性もある。その場合の日本が果たす役目は計り知れない。 いずれにしてももうすでに日本は「勝てる席」についている。国としてはもちろんだが、個人としてもこの大チャンスをつかむタイミングを見逃さないようにしてほしい! ‥という、半信半疑ながらも信じたくなる経験と統計に基づいた夢のようなお話。

    0
    投稿日: 2025.06.15
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    著者の経歴が興味深い。 経済学史的な流れや、世界情勢の分析などは一般的な理解からより踏み込んだ納得の行く内容といった印象。 今後の日本の展望に関しては、章立てからも扇動的ではないかと思えた。

    0
    投稿日: 2025.06.14
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    このレビューはネタバレを含みます。

    日本のバブル期に都市銀行に就職して、土地神話にも違和感を感じ、渡米。 当時はJapan As No.1  日本の銀行にいたということだけで重宝されラッキーだったと。 バブル崩壊。 「梶山官房長官の『不良債権に公的資金投入』の発言はインチキ」との指摘で、ヘッジファンドの途方もない金額の円売りトレードが...

    0
    投稿日: 2025.06.12
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    --参考------ 「副島隆彦の学問道場」の主要コンテンツ 「第2ぼやき」  「147」 斎藤 ジンの本。この30年間の経済と金融市場の動き   https://snsi.jp/daini/「147」斎藤-ジンの本。この30年間の経済と/ 【書評】齋藤ジン氏著『世界秩序が変わるとき』を読んで見えた、日本経済の新しい地平と投資戦略 | 高配当株式で利回り4%を目指す投資ブログ | ファースト・ペンギンのブログ   https://first-penguin.tokyo/2025/06/11/sekaijapan202506/ 日本復活のヒントがここに!『世界秩序が変わるとき 新自由主義からのゲームチェンジ』齋藤ジン | 文春新書  https://books.bunshun.jp/ud/book/num/9784166614783

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    投稿日: 2025.06.11
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    このレビューはネタバレを含みます。

    善悪の判断を保留して、アメリカというカジノオーナーのリアルな本音を冷静に解説していると感じられる内容であった。 一度ではなく二度トランプが選ばれたことは単なる偶発事項ではなく、本格的に新自由主義が行き詰まりつつあるということなのだと思う 冷戦時代に台湾と日本を犠牲にして中国を引き込み、ソ連を打倒した そして冷戦後の新自由主義の時代に、その寵児として発達した中国に対して今度はつぶしにかかっている 今回ウクライナ(+ヨーロッパ)を犠牲にして露中の分断を図っていくのか、露中連合をまとめて対抗していくのかなど問題は残るが、米中関係が今後長らく世界を支配していくのだろう その中で、日、印は矢面に立たされる一方でアメリカから優遇を受けるという 結局覇権国の思惑で世界が振り回されているという絶望はありつつ、善悪は保留して現実に立ち返ってみることが必要で、それを促してくれる本であった

    0
    投稿日: 2025.06.10
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     また今年の良書! 価値観が一回りも二回りも広がった。この三十八年自分が信じてきたこと、当然のように足を置いてきた倫理観の足場がいかにただの新自由主義だったかと突きつけられました。新自由主義なんて言葉昨日まで説明もできなかったのに。わからない言葉ばかり並んでいるのにとてもわかりやすい本でした。アメリカはカジノのオーナーという喩えからしてわかりやすすぎ。本当にためになるありがたい一冊だったな。  個別には、先にヴァンスの『ヒルビリー・エレジー』を読んでいたことも効き、アメリカのトランプ現象への理解が一段と深まってよかった。中国による台湾有事は怖いけれど少なくとも自分の子どもたちが生きる日本は悪くなさそうと希望が持てたのもよかった。  齋藤ジンさんもっと発信してほしい。

    0
    投稿日: 2025.06.09
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    日本人にとっては希望のもてる本だった。それにしても日本人は自分たちの国や経済が下り坂であるとなぜ決めつけるのだろうか。 どちらかというと日本国外にいる人や外国人のほうが日本の文化敵成熟度合いやこれからのアジアにおけるポテンシャル、重要性をよく理解しているように思う。 人口減だけで未来を悲観している人が多すぎるのが日本人。

    0
    投稿日: 2025.06.08
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    経済には疎いので斎藤さんの言いたいことがどれほど理解できたかは正直わからないが、ともあれ今の状況は日本にはチャンスだと言いたいようだ。新自由主義の申し子のような著者だが、経済改革の波に遅れた日本が一周回って今良いポジションにいるということ?かな。斎藤さん自身がヘッジファンドのアドバイザーとして現役でいることでどこかで読んだ内容も説得力は持っていると思う。ただ個人的には著者自身の個人史、銀行にいながら銀行の改革にまで自分の時間は避けないから飛び出したこと、トランス女性として途中からカミングアウトしていった下りがとても印象的でした。もう一度読めばもっと内容把握ができるだろうか。。

    0
    投稿日: 2025.06.08
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    アメリカは自分でルールを作り替えられる強さがある。 日本の失われた30年は雇用を維持して賃金上昇を抑えた結果 人口減少が急に進み人手不足が顕著になっているのでこの何年かが転換点になっている。

    0
    投稿日: 2025.06.03
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    世界が変わる瞬間に何が起きているのか、そしてその波が日本に来ている。これは、危機でもあるが、チャンスでもある。失われた30年と言われ続け、それに何も責任を感じていない政府。そこから見出されてくるのは、アーリーウォーニングサインが出ていたことに気が付かなかった大蔵省の、解体劇。トランプ。こうした事象は、ある一定の安定したイデオロギーの崩壊の兆しになっているのではないかと。筆者の言葉を借りると、システムがおかしくなっているサインであると。日本は、大きな政府と小さな政府、この振り子の中で勝ち組になれると説いています。さて、それは、どんな根拠があるんだろうか。会社は会社を守れど、人は守らず。会社を中から変えてくれよという言葉には、耳を貸さなかった筆者は、都市銀行を辞めてヘッジファンドに入る。 失われた30年を、米国との関係から考察していく展開は、筆者自身が米国でヘッジファンドにアドバイスしていた立場にあった実感、経験も踏まえてのもので、結果論と言えばそうなるが、非常に説得力もあると感じた。SMBCの高橋誠一郎副頭取がアベノミクストレードに踏み切った、つまりある一定のシステムの中で常識にとらわれることで世界の潮流を見失う可能性がある中、そうならない視点が重要だという例でもある。世界大恐慌、世界大戦、日本の経済成長と見てくれば、アメリカが日本を敵視して徹底的に叩き、その後冷戦を迎えて、成長を逆に認め、大目に見てもらって、思いっきり成長。ところが、冷戦終了とともに敵対することになり、銀行潰しから成長を抑えられてしまう、システム的な混乱を作られてしまった。 そして、中国への見方が大きく変わった点が、転換点の一つになる。投資ではなく観光地となった、ということでお金を置く場所ではなくなっている。スパイ法などを振り翳し、独裁と監視を強めたことによるのは明らかで、中国という国が地方債務問題を抱えながら、どこまで内需で伸ばして行けるのか、かなり疑問を持たれている印象だ。 ジャストインタイムのサプライチェーンからジャストインケースへ。政府による統制と。 サービスが倍になってきている日本、特に製造業では改善を貫いてきただけに、劣っていたとされるサービス業。ここにメスが入ってきている。つまり、ホテルの値段が倍になっていることから、同じサービスで倍でもOKとなっているということであり、世界で稀に見る日本ブームなのもうなづける。日本が変わるタイミングがついにきた。この流れを掴め、という力強いメッセージは、体験しているまさに日本への興味、ミステリアスな日本、経済の強い日本、そして次は何かという問いなんだろうと思う。

    0
    投稿日: 2025.06.01
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    面白かったです。 NHKスペシャルで齋藤ジンさんのことを知り、興味を持って本を取りました。 今までの経済の流れがわかりやすく、ワクワクしながら、本を読みました。 転換期を前向きに捉えて、頑張りたいと思います。

    0
    投稿日: 2025.05.25
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    面白い。 世界秩序が変わる=パラダイムシフトが起きる時。 「大きな政府」から「小さな政府」となりまた「大きな政府」になろうとしている。 日本はアメリカが世界の覇権国家である限り、失われた30年が経ち再度アメリカに下駄を履かせてもらって繁栄出来る。その時に個人としてどうするか? 世界経済、政治の動きを読み解きヘッジファンドにレポートを提供してきた経験、トランジェンダーとしての苦悩の経験を織り交ぜつつ世界が今後どう変わっていくのかを分かりやすく説明してくれる。 今自分の会社(技術系グローバル企業)でもアメリカにもの凄く投資しているし、欧州はダメだって言ってるし、インドも重要視しているし、中国からは撤退気味だし、そして日本にももっと投資するって言ってるし、著者が言っている事と見事に一致する。まぁ自分の会社の戦略だってどこかの戦略コンサルが入ってアドバイスしているのだろうから、同じ様な戦略にはなるんだろうけど。 うーん。いいねぇ。日本まだまだ捨てたもんじゃないし、これだけ人材がそろっていて、技術をもった会社が多くあり、政治的にも安定して中立的で、人も勤勉で、デリカシーがある人がおおくて、まだまだ賃金・物価が安い国はない訳ですよ。 バンバン日本に投資してもらって、景気よくなって、再び繁栄しましょ!

    11
    投稿日: 2025.05.24
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    最近、話題となっている齋藤ジンさんの「世界秩序が変わるとき」をGW中に読んでみました。 まず、「相対的にアメリカはまだまだ強い」という世界観には全く賛同です。他方、「その中で、日本は覇権国家に愛されて地位を上げる」という論は、ちとロマンティシズムが過ぎるのではないかなと思えました。確かに国際状況はそうなるかもしれないけど、日本の有権者と政治家とが、本で指摘されている「一周遅れの新自由主義、痛みが少ない新自由主義的経済」に持っていけるのかどうかは、(齋藤さんが書中で評価してくれている)新しい資本主義実現会議の委員を3年以上務めている身からすると、非常心許ない、危ういなと思ってます。 実際、筆者の齋藤さんも自公政権の過半数割れとそれに伴う与野党協議のコスト増大には強い懸念を示しており、私もともすると上記の"遅れてきた新自由主義的経済"にはならずに、深刻なポピュリズムと政治的混乱に日本は陥るのではないかと心配をしております。 そうならない為には、世界の趨勢を見通して、具体的なアクションができる政治家の質を上げる事と、そういう政治家を投票行動で生み出せる有権者の自覚とリテラシーの向上が何よりも大切かと思います。 議員の支援をしたり、時間的にはかなり取られてしまうN高S高政治部の顧問を、私がいまも続けている理由もその辺りにある、と再認識をさせられた本でした。 以上、ごく簡単に感想まで。

    0
    投稿日: 2025.05.14
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    貴重な知見とビューを知れる素晴らしい本だった。 こんなにすごい人が日本人でいたとは、世の中は知らないことがたくさんあるものだと改めて。 米国の覇権はいつまで続くのか、そこについては懐疑的。

    0
    投稿日: 2025.05.07
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    これからの世界の動きを把握するために読んでおくと物事のつながりがわかりやすくなりそう。 理解できないではなく、理解できる情報を集めて自分なりのストーリーを持っておいてもいいと思う。

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    投稿日: 2025.05.06
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    昨年12月の発刊だが、本邦首相や再選された米大統領が今まさに行っていることの裏付けが書かれているよう。 著者は長らく在米でいわば「中の人」であり、目下進行中の新自由主義の崩壊後も米覇権が続くとの前提については、鵜呑みにしてよいのか迷うが、説得力があるように感じた。 台湾有事が起きないことを望みたいが、既定路線のようにも思えてくる。

    0
    投稿日: 2025.05.02
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    20世紀を中心に、過去世界がどのような理由で転換点を迎えてきたかを、マクロな目線で説明。著者の過去のTrack Recordを検証は個人的にはできていないが、それでも著者が、なぜそのような変化を見通すことができたかに関する考察はとても腑に落ちる内容。 今後は「日本にとって有利なものになる」というメッセージも、根拠をデータで示しており説得力がある。後はこのメッセージを基に、自分がどう動くべきかを時間をとって考えたい。 尚、今後新自由主義からどんな体制になるかに関して著者は殆どふれていないが(国・地域ごとの未来には触れているが)、この点は本業の顧客向けの領域なのだろう。

    1
    投稿日: 2025.04.28
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    アメリカから日本人の視点で金融・経済的にこれまでの世界と日本を解釈してくれる本。 大きな/小さな政府、新自由主義などの言葉での説明がわかりやすく世界を解釈してくれる。

    1
    投稿日: 2025.04.27
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    著者は在ワシントンの投資コンサルティング会社の共同経営者としてヘッジファンドらプロの投資運用者に対し、政策や政治の動向をウオッチし、政府当局者からヒアリングし、データを解析しながら金融市場の見通しやリスクを分析しレポート提供するビジネスを行い、金融市場で30年近いキャリアになる。 そんな著者が東西冷戦後世界を席巻した新自由主義的な世界観に基ずく秩序、標準システム(これも元来アメリカに由来する)が、アメリカ内部の変質、中国の台頭により保護主義的、ブロック経済的傾向に潮目が変わり日本に有利な状況が訪れていることを示唆する。 ただ著者が金融市場のコンサルタントであることから、米中摩擦に関し安全保障の観点(台湾有事を視野に入れていることは示されるが、自衛隊が米軍との安保条約下で組み込まれている現実)が抜け落ちて入ることに注意すべきだ。 また著者のキャリアで現トランプ政権のベッセント財務長官がかつて上司だったことからその考えをリアルに感得していることが推察され、興味深く読めた。

    0
    投稿日: 2025.04.26
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    このレビューはネタバレを含みます。

    興味深い内容でした。 日本はチャンスをつかめるのだろうか。 そして自分にも選択する順番が来るのかなあ。 自分なりに準備はしておきたい。

    2
    投稿日: 2025.04.26
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    新自由主義がどう広まって、限界を迎えつつあるのかよく分かった。これからどうなるかについて、もう少し知りたかった

    0
    投稿日: 2025.04.22
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    すごい面白かった。アメリカが自国の覇権を脅かすくらい発展すると潰されるのは日本は戦前と戦後にあり、今中国というのはわかりやすかった。トランプさんはそのために関税とか言ってんのね。具体的日本何をして日本を叩いたのか欲しかったかなぁ新自由主義が終わって、今は新時代というのもわかりやすい。グローバル化が進みすぎて嫌になってる人新自由主義で上手くいってない人も大勢いるよね

    0
    投稿日: 2025.04.20
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    このレビューはネタバレを含みます。

    過去50年くらいの国際情勢を解説してもらい、最終的に日本の未来は明るい?!かも、と希望が持てる本でした。 今は、世界経済と政治が、新自由主義(市場原理主義、経済至上主義)から、新たな秩序に変化する時期だそうです。 新自由主義によって世界は経済成長はしたけれども、それは格差の拡大をもたらし、しかもその恩恵は一部の富裕層に限られ、社会の分断や不安をもらたしました。また、金融危機が起きたことでその脆弱性も露見します。 そういったことから新自由主義への信頼が揺らぎ、結局政府が介入して国を立て直す事態になり、新たな秩序が求められているのが現代です。 日本はこの時期失われた30年といわれていますが、経済成長を諦める代わりに雇用の安定を選んだことで世界の他の国ほど格差社会は進まず、社会の安定性を維持してきました。また、この時期株主に左右されず、長期的な視点で品質向上などを重視した経営を行うスタイルが功を奏したっぽいです。 中国は今まで世界の工場として成長してきましたが、米国との対立が激しさを増しています。 そんななか日本はアメリカにとって地政学的な意味でも重要な国として守られていくでしょう。 アメリカが世界の中心である限り、日本は有利、なはず。チャンスを逃さないでね、というメッセージを受け取りました。 日本が高度成長した理由、その後こんなに落ちてしまった理由など、いろんなことが腑に落ちました。 そしてなにより12月出版の本書ですが、トランプに与えられた役割は今までの秩序をぶち壊すこと、などと書かれており、当たってる!!と驚きました。

    0
    投稿日: 2025.04.16
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    おもしろい。 トランプ政権の見え方が大きく変わる。 新自由主義の終わりは日本にとってのチャンスと著者は言うが、日本得意の官民癒着組織主義の大きな政府方式が勝ち筋だと言われると、その中には居たくない気はする。 ヘッジファンドの仕事の内実も、興味深く読んだ。こちらもまた私には、その中には居たくないと思わされるものではあったが。

    0
    投稿日: 2025.04.13
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    このレビューはネタバレを含みます。

    当方の経済知識は次を知っているくらいのレベル。 「バブルはアメリカによって膨らまされ、そして弾けさせられた」 「世界の経済はアメリカを中心に回っている」 これらの理由は説明できない。だから知りたくて本書を手に取った。 結果は、ものすごく役に立ち、ものすごく眠くなる本だった。 前提としてある程度経済の仕組みや歴史が分かっていないと理解できない。 プラザ合意、金融危機といった言葉が解説無しで頻発する。 自分は朝日新聞ならギリギリ、日経新聞は無理、というレベルなので6割くらいしか理解できなかった。 最終的にはネットで用語を調べて8割。 「プラザ合意」 アメリカによって円高にさせられた合意。それによって日本の景気は低迷。対策として日銀は低金利政策を継続この低金利を利用し、銀行からお金を借りて土地を買い、これを担保にしてさらにお金を借りて土地を買う企業が増加し、バブル景気に突入。 「金融危機」 90年代後半の銀行や証券会社がバンバン倒産した事態。 以下備忘録。 アメリカは成長し過ぎた中国を蹴り落とす準備を開始した。 「失われた30年の理由」 日本がリストラをやり切らなかったから。10人中1人に首を切って給料を維持すれば9人のモチベーションも維持できる。だが日本は10人全員の賃金カットを受け入れた。いつまでもやる気なしで30年。 「アメリカはもう中国に投資をしない」 米中関係、中国経済低迷、反スパイ法 「アメリカは関税の次に構造改革を仕掛けてくる」 中国は逃げられない。 「アメリカはプーチンと手打ちをする」 そうすれば中国に専念できる。 全部納得。 ただし、日本に関係ないことも多くて本当に眠かった。

    0
    投稿日: 2025.04.11
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    これまで読んできた新自由主義の終焉の話は左寄りのものが多かったので、ヘッジファンドというど真ん中の人の分析で現状に対してとても理解が深まった。経済は世界を跨いでどんどん自由化を進めれば良いという価値観への信頼が減ってる。その結果トランプに代表されるエスタブリッシュメントへの反発につながってる。代わりに土着のオーガニックなセルフイメージへの回帰、地政学的なロジックと意思決定の重視。 日本は脱新自由主義で再興するというより、地政学的な立場の変化でのアメリカの後押しと、産官の連携うまいのと、労働力不足による一周遅れの新自由主義的な経済に任せて良い状況が要因とのこと。これで政府も民間も環境技術にお金入れたら良くなりそうに思う。 マクロに成長してなくても、賃金上昇、インフレ、企業の淘汰、ニーズのある産業への労働力の移動が起こればみんな幸せだよな、というのも発見。あとは価値観をその場所固有の文化に根差したものにしつつ、環境との調和を実現できるか。

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    投稿日: 2025.04.09
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    過去と現在のアメリカ、ロシア、中国、日本の立ち位置。地政学よりの内容でした。もっと投資寄りの内容を期待していたので、この評価。

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    投稿日: 2025.03.31
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    久しぶりに経済本を読んだ。 外から日本を眺める視点を持つと、見方が大きく変わることがわかる。 日本のよさ、 政治家の動き、 国内と海外の評価の差、 いろんなことに気づかされることばかりでした。

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    投稿日: 2025.03.30
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    このレビューはネタバレを含みます。

    新自由主義からの転換、及び主に地政学の観点から今後の日本の行く末を論じた一冊。今のアメリカをはじめとする分断が、特殊な一部の人によるものではなく、新自由主義やそれにより恩恵を受けた人々への反発という構造の中で、起こるべくして起こっていることを再認識。国籍や年齢、性別等ではなく、能力のみで評価をしようという新自由主義的な発想は、一見フェアであるようにも思えるが、それをフェアを思わない人も世界にはいる、という言われてみれば当然のこと。 本書を通じて、自身も新自由主義的なシステムを受入れている一人であるということを強く認識した。例えば、自身が米国の大学/企業に就職することを(中国の一部の方がそうであるように)政治上の理由で拒否されれば、強い嫌悪感を抱くと想像するが、これは能力で評価されるべき、というシステム/価値観に沿って物事を考えているから。他者の意見が理解できないとき、その人の能力を疑うのではなく、そもそも依拠している前提が異なるのでは?と疑うことを心掛けられればと思う。 著者曰く、日本は地政学的にも(米国vs中国の構造の中で日本の立ち位置が再度重要に)、トレンド的にも(新自由主義に逆張りした(雇用維持に走った)ことで生産性向上の伸びしろを未だに残す / 「ルイスの転換点」を超える中で賃金UP&景気が改善)今後順風が吹くだろうとのこと。企業で働いている自身の感覚とも一致するが、常に揺り戻しが起こり得ることを念頭に置いて行動したい。順調な時に冷静に将来のリスクを検討し、不調な時には楽観的に将来を見据える、という行動様式は個人にも当てはめられると感じた。 特に印象に残った箇所は以下 ・なぜこんな事態になってしまったのか。ひとつ考えられるのは、新自由主義が世界を席巻したスピードが速すぎたということです。1990年代半ばまで、ドイツとフランスを行き来するにはパスポートが必要だったことを思いだせば、グローバリズムの波は驚異的なスピードで進行しました(中略)人類史上、これほど短期間に経済構造と社会的価値観が劇的に変化した時代はありません。当然、ついていけない人、ついていきたくない人もいますから、「ひずみ」が生まれることになります(p.45) ・アメリカにおける個人の選択のイメージをザックリいうと、「あなたの好きなように生きてみなよ、どの道、社会が責任を取ってくれるもんじゃないし」となります。どの社会にも伝統的、宗教的な価値観に基づく同調圧力はあります。新自由主義は、そうした個人への「介入」を含めて自由選択を尊重する世界観です(p.68~69) ・そこで大事になるのはコンフィデンスです。私のストーリーが正しいにせよ、間違っているにせよ、聞くに値するという信認を置いてもらう必要があるのです。これもチャーチル語録ですが、「政治とは明日、来週、来月、来年にないが起きるかを見通す能力である。そして後日、なぜそうならなかったのかを説明する能力だ」というものがあります(p.85) ・あるシステムの中で育つと、無意識のうちにその基調的な価値観や前提を受け入れ、フレッシュな第三者の視点で見つめ直すことができないことがあります(p.112) ・世界が新自由主義的な競争体制に移行する中、あえて逆張りして、チャーチルの言う、「悲惨の平等な分配」を選んだ結果が「失われた30年です」(p.147) ・答えはわかりませんが、全く白紙の世界を見ているわけではありません。知っていることを積み上げ、変化する情勢に応じて見解を修正し、自分の腹に落ちるポジションをとる、それはヘッジファンドの仕事も、皆さん個人の生き方も同じことだと思います(p.247)

    0
    投稿日: 2025.03.25
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    もちろんポジションありきではあるが、自分が携わっている業界が直面していることと勘案しても納得感があるし、希望を感じる。 これが正だとして、自分はどういうアクションをするか。

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    投稿日: 2025.03.24
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    タイトルと本書を取ろうかと思う前に見た 著者出演のNHKニュース番組の様子に期待値は否応無しに高かったが読了後の感想は やはりポジションありきの話だよね。だった。 が、それはヘッジファンドと言うポジションありき のビジネスを行っているのだから当たり前の話で 無論批評の余地のない事実であるのだから当たり前 だったかと思う。 そう言う事情も折込、正直に読後感想を書くと 読んで良かったである。 理由は、本書を手に入れるまでは 確証を持てずにいた未来への見通しと 過去の分析に確証が得られたからである。 僕は若くはないけど追い風が吹くなら 米国のシナリオの裏を描いて前進するぞ〜◎

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    投稿日: 2025.03.10
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    直前に『西洋の敗北』を読んでたこともあり、重なるところがあってふむふむと頷きながら読めた部分が多かった。今後の日本の未来に希望を感じさせてくれるのは、個人的に好き。

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    投稿日: 2025.03.08
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    2025年12冊目。満足度★★★★☆ トランプ政権になったからとか、そういうことではなく、今、アメリカを中心とする世界が大きく転換の時期に迎えていることがよく理解できた そして、これからの時代、日本は相対的に浮上する国になると

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    投稿日: 2025.02.27
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    マネーの視点に全く留まらない、過去の歴史・地政学の観点から綺麗に整理された、今最新の視座を得るのに最適な本。 覇権国家に過去2度歓迎され、2度叩かれ、3度目の歓迎を受けている日本の現在地を俯瞰。 自分の進言がクライアントの収支に直結する投資コンサルの世界に属する著者の深い洞察と、日本のこれからに前向きになれる内容も相俟って、多くの人が読んでおくべきに思う。 ご自身のマイノリティ感が、過去においてアメリカの金融業界にさえも幾度も驚かすアドバイスやレポートに繋がるくだりには、学者の書く政治・経済の本から得られるものとは一線を画していて、ワクワクさせられた。 これを期に、今後の著書選択のバリエーションを更に拡げていきたい。

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    投稿日: 2025.02.24
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    ワシントンでヘッジファンド向けのコンサルをしついる筆者の本。トランプ現象をキワモノのトランプと大衆の物語とするのではなく、ワシントンで考えられているアメリカの世界戦略に紐付けている点で学びが多かった。また新自由主義からの大転換にあるというのも説得力がある。 世界はそんなに単純ではないが、やはりマスコミ報道は表層的に過ぎるなと思う。日本のマスコミ報道だけを情報源にしないこと、自分の頭で考えられるための教養を持つことが大事だな。 何が正しいかは歴史が決めることだけど、アメリカから見た世界という点では一読の価値があると思う。

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    投稿日: 2025.02.23
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    日本のような少子高齢化の人口動態はインフレ要因にもデフレ要因にもなりうるという指摘が本質的で興味深い。

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    投稿日: 2025.02.11
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    トランプが再選したときにはアメリカどうした?!って思ってたけど、この本を読んで納得した。 教養のある私たちが粗野な人たちに教えてあげなければ!というようなリベラルの薄っすらした上から目線はあるよな。やたら横文字を遣って、それが通じる人同士でしか会話しない感じというか、知らない人は遅れてる人扱いみたいな。 生活に余裕がない人が増えて、これまでの世界構造への反発として、トランプとかEU脱退とか日本でも保守的な政党の支持者が増えたりってことに繋がっていたんだな〜って感じで面白かった。 今後アメリカは中国を封じ込めるために、日本を優遇するという。それについてはまだ実感することはないけど、今後日本の生活が上向くことを期待したい。

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    投稿日: 2025.02.10
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    筆者は、新自由主義に限界が来ており、様々な問題を起こしていると述べる。 確かに経済に対する自由が格差や貧困を生み、自然に対する自由が環境問題を引き起こしている。あまり具体的な処方箋は書かれていないが、我々がいっしょに考えていく必要があるのだろう。

    10
    投稿日: 2025.02.09
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    「転換点」が訪れようとしているマーケットの整理になったことや、日本は経済成長を犠牲に雇用維持を選択した結果が「失われた30年」であるなど歴史の分かりやすい解説、性的マイノリティというコンプレックスを強みに変えて世界の潮流を読むという物語のストーリー性など様々な点が面白かった。 ただ、この本を読んで1番思ったのは、転職熱が高まったこと。

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    投稿日: 2025.02.05
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    そう大きな期待をしないで手に取ったのだが、結果的に大当たりだった。「失われた30年」の解説について、今までで一番論理的で頷ける説明を受けた気がする。そして、今起きようとしている「ゲームチェンジ」についても。 あと、「拓銀令嬢」の副読本にも良いと思う。

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    投稿日: 2025.01.31
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    新自由主義が終わるという認識から日本の今後について書かれているのは新鮮だった。 不景気な気もするけど、賃金が上がっていることの背景などについて学べた気がする。

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    投稿日: 2025.01.28
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    とても勉強になった。伝説のコンサルタントによる今後の日本に対する分析。日本に対して悲観的な考えだったが、この本を読んで日本の今後に希望が持てた。何故日本にとって今後、最大のチャンスになるのか。論理的で、説得力のある内容だった。

    3
    投稿日: 2025.01.28
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    オトラジシリーズ。 https://youtu.be/_uBrPzDPoQg?si=pCV_9E_vhLc_y9tg 世界を捉える視点が広がった。 日本の「失われた30年」をネガティヴな面だけでなく「分断・対立を避けられた」と捉える視点に目から鱗が落ちる。 アメリカは「カジノのオーナーとして好きにルールを変更できる」という表現も腹落ち。 読んでいて、将来への展望がひらける一冊だった。

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    投稿日: 2025.01.27
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    近代史を「大きな政府」と「小さな政府」に揺れる振り子として捉え、現在は新自由主義が瓦解する只中で、「大きな政府」に揺れている過程という話は非常に共感できる。 「大きな政府」というと、ルーズベルトのニューディール政策を思い浮かべ、米国の話かと思っていたが、確かに共産主義もファシズムも「大きな政府」であり、このように捉えるとグローバルなトレンドであるという点も納得感があった。 大局的な視点に立つと、米国は米中対立を制するために強い日本を求め、日本には追い風が吹いているという主張は純粋に嬉しいと同時に、経済成長には自国の努力だけではなく、国際情勢や地理的要因など、外的・偶発的要素も多分に関係することを改めて感じた。 米国は自国第一主義に傾いているものの、中国に覇権を握るほどの力はなく、米国の覇権はまだ続くことを考えると、日本は遂に「失われた30年」を脱するという見立ては、確度が高いように思う。

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    投稿日: 2025.01.06
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    【日本復活のヒントがここに!】世界が激変する中で日本復活のチャンスが到来している。どうすれば千載一遇の機会を掴めるか。伝説のコンサルタントが初めて明かす。

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    投稿日: 2024.11.15