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世界秩序が変わるとき 新自由主義からのゲームチェンジ
世界秩序が変わるとき 新自由主義からのゲームチェンジ
齋藤ジン/文藝春秋
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総合評価

130件)
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    - 日本は今、数十年に一度の大きなチャンスを迎えている。 - 新自由主義的な世界観に支えられてきた既存システムはコンフィデンスを失ったため、パラダイムシフトが発生し、その結果、勝者と敗者の入れ替え戦が始まり、日本は勝ち組になる。 - 新自由主義的とは? - 下記の3つの要素がある - 大きな政府より小さな政府(政府介入の大小の話) - マーケット至上主義 - 個人の権利と選択を尊重 - ⇒「グローバル市民」を追求する世界観 - 財政政策は最小化し、金融政策 - 財政政策は政府介入であり既得権益を生みやすい - 普及すると、マナーが効率的に流れてビジネスコストが低下するので、インフレが起きづらくなる。物価が安定して金利が下がる(グレートモデレーション - なぜ新自由主義はコンフィデンスを失ったのか? - 新自由主義の波に乗れずに取り残された人が非常に多かった(現在のトランプ支持者)。新自由主義が世界を席巻したスピードが速すぎた。 - その結果生まれるパラダイムシフトとは? - そこでなぜ日本が勝ち組になるのか? - アメリカが中国を封じ込めるために強い日本の強力を必要としている。冷戦下のアメリカがソ連を封じ込めるため強い日本の力を求めた時と似ている。 - 失われた30年の本質とは? - 不良債権処理を遅らせ、地方の中小企業のほとんどが法人税を支払わない環境を作り、日銀もゼロ金利を続け、皆んなで頑張って社会の優先事項を果たそうと努力し続けた結果こそが失われた30年。 - 世界が新自由主義的な競争体制に移行する中、あえて逆張りして、チャーチルの言う、「悲惨な平等の分配」を選んだ結果ぎ「失われた30年」です。

    0
    投稿日: 2025.12.28
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    このレビューはネタバレを含みます。

    新自由主義の終焉とパラダイムシフト ・新自由主義の限界: 1980年代以降、市場原理主義、規制緩和、民営化を柱としてきた新自由主義は、極端な格差拡大と中間層の没落を招き、社会の分断を決定的なものにした。 ・「小さな政府」から「大きな政府」へ: 効率性のみを追求するシステムがパンデミックや地政学リスクに対して脆弱であることが露呈し、国家が経済に強く介入する「産業政策の復活」が世界的な潮流となっている。 ・株主資本主義の修正: 利益至上主義から、従業員や地域社会、環境を重視するステークホルダー資本主義への移行が不可欠であると説く。 地政学と経済の融合(ジオエコノミクス) ・グローバル化の変容: 安価なサプライチェーンを追求する「オフショアリング」から、同盟国・友好国で経済圏を完結させる「フレンド・ショアリング」への転換が進んでいる。 ・資源と技術の武器化: 半導体、蓄電池、重要鉱物などが国家安全保障の直結事項となり、自由貿易よりも「経済安全保障」が優先される時代に突入した。 ・米中対立の構造化: 単なる貿易摩擦ではなく、民主主義対権威主義という体制間の生存競争として長期化し、世界経済はブロック化の兆しを見せている。 テクノロジーと通貨の変革 ・デジタル敗戦への警鐘: 日本のIT競争力の低迷を指摘し、DX(デジタルトランスフォーメーション)が単なるIT導入ではなく、社会構造そのものの作り直しであることを強調する。 ・通貨覇権の行方: 中央銀行デジタル通貨(CBDC)の台頭や暗号資産の普及により、米ドル一強体制が揺らぎ、価値の交換手段が多様化する可能性を示唆している。 日本が直面する課題 ・失われた30年からの脱却: 安い賃金を前提としたビジネスモデルを捨て、高付加価値化と賃金上昇の好循環を生み出す必要がある。 ・「ジャパン・アズ・ナンバーワン」の呪縛: 過去の成功体験を捨て、新しいゲームのルール(環境、人権、デジタル)に適応できない企業や個人は淘汰される。 今後の個人的な指針 市場や成長神話を無条件に信じる姿勢を捨て、国家・政治・地政学を含めて世界を立体的に見ることが重要だ。職業や投資においては、単なる効率やコスパではなく「この分野は国家が守るか」「長期的に必要とされるか」を基準に選ぶべきだ。個人としては、特定の組織や制度に依存せず、複数の収入源・スキル・居場所を持つことがリスク耐性を高める。変化を嘆くより、ルール変更を前提に学び続け、柔軟に立ち位置を変えられる者が、これからの世界で生き残る。

    0
    投稿日: 2025.12.28
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    今の世界情勢、日本の現状を把握するのにとても参考になりましたー。 未来のことは誰にもわかりませんが、本書の「今後の日本は勝ち組になるぞー!」という内容は、とても希望がもててよかったと思います。

    11
    投稿日: 2025.12.27
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    いま、日本の先行きは不透明だ。 物価高。インフレ。少子高齢化…。 考えれば考えるほど、わたしたち日本人の未来は暗く、行き詰まっているように思える。 でも。著者によるといま、日本に追い風が吹いている、という。 日本は再び、世界の中で良いポジションに返り咲ける、と。 根拠のない話ではない。 著者は先読みのスペシャリストだ。 いま、一度は読んでおきたい本。

    0
    投稿日: 2025.12.25
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    最初「キワモノ」っぽい印象があって手を出さないでいたが、新聞のインタビュー記事を読んで興味が湧いた。 読んでみたら予想に反して実に面白い。 世界中で「分断」を産んでいる情勢変化を、投資コンサルの立場から論評抜きで冷静に分析している点が秀逸。 著者の過去の実績と相まって実に説得力を感じさせる。 日本の「失われた30年」が、「成長」より「雇用」を優先した結果であり、図らずも30年かけて雇用を適正化した(生産性の低い社員が退場していった)、という視点はユニーク。 ただし、守った「雇用」はあくまで「正規雇用者」という既得権者だ。 そこから取り残された人たちの不満や怨念が「新興政党」への支持を産み、既成政党の意思決定を遅らせる結果になるとは予想外だったかもしれない。 「日本には順風が吹いている」という世界情勢はわかったが、それを生かして再び成長をもたらせるかは、日本人の意思と行動次第である。 「日本にとって有利である」と言われてただ喜んでいるわけにはいかない。

    0
    投稿日: 2025.12.23
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    地政学や経済、政治などさまざまな難しいテーマを著者の考え方を通して学ぶことができる。政治と経済は表裏一体といわれているが、本書でそれがよくわかった。 なぜトランプ大統領が出てきて、どうして人気があるのか、なぜ各国で極端な政策の政党が選ばれているなど、世界のニュースで感じている疑問や不安を可視化してくれた思う。 年齢問わず、読める一冊としてオススメ。

    0
    投稿日: 2025.12.23
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    読みやすく、例えもわかりやすく、時流をつかむ人はこんなにシンプルに世界を捉えている(実際には詳しく深く理解してるのだろうが、それを消化したうえで、シンプルに方向性を見出している)のかと驚いた。 そういうことだったのか、と思うことばかりだが、正直、知識がなさすぎてどこまで正しいのかわからない。

    0
    投稿日: 2025.12.22
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    視座が高いと感じる。 書かれているそれぞれの内容は初耳ではないが、それがどうつながっているか、という視点から考えたことがなかった、ということに気付かされる。 また、何か偏った価値観を支持する表現が感じられない、抑制的な文章であるとも思う。 都銀に就職し、そこを辞めたことを書いている部分。 「1990年代後半になると金融危機が発生し、私の所属していた銀行も大変なことになります。その中で必死に戦った人生も一つの生き方ですし、自分にはできない凄いことだなと思います。ただ私はそれをしたくなかっただけです。」 「必死に戦った人生」 筆者は私の数歳上。似た時代を過ごし、この部分は「戦う」ではなく、「戦った」と記される。 もうそんな時間なんだな、と改めて感じた。 「実際、今思えば、明確な勝算はありませんでした。むしろ沈没する船からネズミが逃げ出すような直感に近いものだったと思います。しかし、この本能的な勘が大切なのです。 のちにヘッジファンド業界で成功する人・失敗する人を山ほど見てきましたが、リスクを見極める直感と喚覚を研き澄ますことが、生き馬の目を抜く国際金融業界でサバイバルするうえでは重要です。」P69 世の中には賢い奴は沢山いる。でもだから計算通り勝てるか、といえばそうではない。この嗅覚が経済的成功には欠かせないように思う。自分に優れたそれがあるかどうか… 「頭のいい奴なんて腐るほどいるから、運のある奴をくれ」P73 やっぱりそういうことだと思う。 社会は振り子のように振れる。 「ちょうどバランスする場所」などあるのかないのかわからないが、とにかく極端から極端に揺れる。 それを理解し、できれば先読みするとよいのだろう。 今、転換点にいるのかもしれない。 何が起こっているのか。 どうしてそうなのか。 次はどう流れていくか。 しっかり考えなければ、と思った。

    0
    投稿日: 2025.12.19
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    わかりやすいです。世界のマーケットの真ん中にいながら、世界の動きを俯瞰し冷静で客観的な視点での論述なので、経済や投資に疎い私でもわかり、腑に落ちる。

    0
    投稿日: 2025.12.19
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    歴史書として優れていると思う。 本名がカタカナで「ジン」だったら凄い。 ちょっと人脈誇示が鼻につく。

    0
    投稿日: 2025.12.14
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    論理的な言及に厚みを持たせながらも、感情的にも前向きにさせてくれる一冊で、とても良かった。 ご自身の優れた判断力に加え、行動力が伴っており、説得力がある。 いま日本はチャンスであるとの書籍を多く目にするようになったが、失われた30年には意味があったと考えさせてくれる内容。 ◉新自由主義とは ①政府の介入小さく②全てはマーケットを通じて最適化され③個人の能力や個性で勝負する ◉マネーが効率的に流れることでビジネスコストが低下する→長期投資に追い風 ◉トランプにはどう変革するかの明確なビジョンはない。取り残された者たちの「システムを壊してくれ」の声を聞く耳を持っている ◉どこまで政治による裁量介入と経済合理性のバランスをとるかが肝 ◉コンフィデンスが重要、聞くに値するという信認を置いてもらう必要がある ◉ストーリー通りにならなかったら、説明できないと信認を失う →つまり予期しておくべきで、耳に心地よいストーリーのみならず、ベスト・コンザバ・ワーストケースの提示し想定しておくことが肝要なのだろう 失われた30年の本質 ◉賃金や経済効率を犠牲にして雇用の維持=デフレの選択、これが失われた30年の選択◉地方議員がゾンビ企業の援助をするのは社会的要請に応えているだけ ◉世界が新自由主義的な競争体制のなか、あえて逆張り、日本人的な考えで起きたもの ◉原因は日本版マグニフィセント・セブンの欠如ではない ◉新自由主義の恩恵を受けたのはグローバリストとデジタリスト ◉アメリカが自由にルール変更して中国と距離 ◉アメリカが中国に負けない理由は人口動態、技術の革新性 ◉ロシアは中国と違ってエネルギー資源が豊富 ◉市場が一番知っているから政治家が一番知っているへ、経済が重要から地政学が重要へ ◉他国は経済格差が課題に対して日本は生産性をあげないと社会が廻らない、つまり逆の悩み ◉EUは国も民族も言語も文化も異なる人々がフェアと感じるバランスをとるのが難しい、ウクライナ危機をみるとアメリカ抜きでEUは機能しない ◉アメリカが中国を抑え込むには日本が必要

    24
    投稿日: 2025.12.14
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    難しかった。要は、「世界のパワーバランスとルールが大きく変わる“転換期”に来ている」ということ。日本も対策が必要。

    0
    投稿日: 2025.12.08
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    わかりやすい。 世界システムが自由放任(レッセフェール)→大きな政府→新自由主義と変化して、現在。 システムを修正しながら今に至っているという物差しで見ると色々なものが理解しやすくなる。

    0
    投稿日: 2025.11.26
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    アメリカに全てを賭けている人がアメリカの優位性を疑えないのは、それはそうだろう、、との感想なんだけど、違うのかな…

    2
    投稿日: 2025.11.26
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    アメリカから眺めた日本の現代経済史的な。 なぜ私たちは失われた30年という季節を過ごさなければいけなかったのか、すこしはすっきりした。

    0
    投稿日: 2025.11.23
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    新自由主義の終焉 ゲームチェンジが起きている 日本は数十年に一度のチャンス 失われた30年の真因 ゾンビ社員が退職するまで待った30年 覇権国アメリカのバックアップ ソ連崩壊による日本の立場喪失 日本潰しの対米国政策 新自由主義の三つの要素 小さな政府から大きな政府へ マーケット至上主義の破綻 グローバル化の黄金時代 格差拡大による分断の招来 取り残された人々の逆襲 トランプ現象とEU離脱 ワシントン・コンセンサスの体系化 カジノのオーナーはアメリカ ハウスが必ず勝つシステム ルールを好きに変えるアメリカ 中国封じ込めの戦略 台湾有事の現実的懸念 ルイスの転換点を超えた日本 生産年齢人口の就業率上昇 労働者確保のための企業ホワイト化 自分らしく生きていく機会 サービス産業の生産性の低さが伸びしろ 日本の低格差社会 富の集中が最も低い国 アメリカとの比較における日本 岸田政権の海外における高評価 インドが最大のチャンスを迎えている セクシャルマイノリティとしての視点 システムの歪みを見抜く能力 リスクを取って行動する勇気 時代の転換点での決断 パラダイムシフトの到来 大きな政府と分配重視への転換 保護主義への時代的転換 インフレと金利上昇の構造 グローバル化の終焉

    0
    投稿日: 2025.11.20
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    新自由主義の終焉とその後の世界秩序を「ゲームチェンジ」として描く一冊。著者はヘッジファンドの助言経験を背景に、米中対立やウクライナ戦争などを旧秩序崩壊の兆候と分析。国家主導の産業政策や経済安全保障の復活を予測し、日本にとっては数十年に一度の好機が到来すると説く。ただし、視点は米国寄りで、未来予測には不確実性もある。世界の変化を理解し、戦略的思考を促す羅針盤となる良書

    1
    投稿日: 2025.11.20
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    1990年代頃から失われた30年を新自由主義の時代だったという。日本は伸び悩み世界でも取り残された。その新自由主義の時代とは何だったのか、というのがこの本の大きなテーマになっている。著者は性的マイノリティとして日本の都市銀行勤務を辞め、自由なアメリカでコンサルタントとして人生を歩むことに賭ける。 新自由主義の時代の前は、経済が重要だった、新自由主義の後に来る時代は政治が重要となる。日本の失われた30年と中国の台頭、アメリカの覇権国家としてのずるさ、しかし日本はこれから復活し、中国は衰退し、アメリカの強さは変わらないという。 著者はコンサルタントとしてジョージ・ソロスを大儲けさせたようだ。この本は、新自由主義からゲームが変わる時代のこれからを、新自由主義を詳細に分析することで、世界情勢の重要なポイントを膨大に一回読んだだけではわからないほど濃密に説明してくれている。私は疎く一回読んで分からず、二回目抜き書きしながらようやく分かった。なぜ今世界がこうなっているのか、日本の失われた30年とは何だったのか、新自由主義時代とはどんな時代だったのか、これから世界がどうなるのかがよくわかる良本です。

    20
    投稿日: 2025.11.18
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    経済の話は少し難しく感じました。中国の変遷の章はわかりやすかったです。 筆者の世界情勢を読むセンスは素晴らしいと思いました。 従業員を切らない選択が、経済的観点では正解でないということは分かりますが、岸田政権への評価、ホワイト大企業への収束、移民労働者の受入れあたりはまだ理解できず、ちょっとついて行けていないです。 最近近所のお店がどんどん潰れて空き地のままになっていることが多く、個性的な個人経営のお店が成り立つような社会になるといいなと思うのですが…。 AIは少し使い方を学んでおこうと思いました。

    0
    投稿日: 2025.11.15
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    ヘッジファンドやグローバルな機関投資家に情報提供する齋藤ジン氏の著書。 自分の出自などプロフィールについてが余計に見えるが、だからこそ内容に深みを感じた。 日本の金融危機をはじめに予見したとされ、政府の経済政策の分析などは、自分のような下流の人間が見てもエンタメ的に興味深かった。 ヘッジファンドという耳慣れしている言葉も、レバレッジをかけて投資を行う大口投資家(機関投資家)であることも当著を通じて理解できた。 多忙なヘッジファンドのオーナーから、「あの人が言うなら...」という人間関係を築くための、膨大な情報と仕組み理解に脱帽。 引き続きアメリカの覇権は続くとしながら、強い日本は復活するという齋藤ジン氏のヨミは心強い。 なぜ伸びるか、それは生産性が低いからであり、それすなわち伸びしろである。とくにトラック運送やサービス分野の生産性は他先進国に比べてひくく、実は経済大国で5位にはいる日本には期待がもてる。 とはいえ、生産性でどんなに伸びてもいつかは労働力の絶対数不足はやってくるので、外国人労働者を受け入れる必要はある。 さらに家計の金融資産の1000兆円が現預金につみあがっている。 他の国はインフレがあったので投資が進んだが、日本はこれから。 この生産性と現預金資産のポテンシャルは、日本にしかない。 ▼2025年最新の世界GDPランキング 順位国名GDP(10億US$) 1位アメリカ合衆国30,507.22 2位中国19,231.71 3位ドイツ4,744.804 4位インド4,187.017 ↑ 5位日本4,186.431 ↓ 6位イギリス3,839.180 7位フランス3,211.292 8位イタリア2,422.855 9位カナダ2,225.341 10位ブラジル2,125.958

    0
    投稿日: 2025.11.10
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    トランプ政権下での日本のこれから、日本に住むものとしてのこれからについて考える良いきっかけとなった。ルールチェンジを繰り返しているアメリカは、これまではアメリカがグローバリズムという枠組みのカジノのオーナーであったから。それがこれからも不変であるとするならば、日本のこれからは期待できるのであろう。

    0
    投稿日: 2025.11.09
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    面白くて一気読み! 経済学の本は難しそうでこれまで手に取ることはなかったのですが、ジンさんの本は投資コンサル目線で日本やアメリカ、中国の情勢を分かりやすく解説。 次はメモを取りながら読み直したい!

    0
    投稿日: 2025.11.09
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     齋藤ジン。ジョージソロスに10億ドル儲けさせたコンサルだという。日本人で、トランスジェンダーで、ワシントン在住のコンサルという触れ込みは、インパクトがある。  本書を読んで、なるほど、アメリカでナマの政治的潮流のなかで生き抜いているコンサルだと思った。実は、「新自由主義」という正体がよくわからなかった。自由であることはいいことだと思うが、何かがおかしいなぁと思っていた。本書は、実にわかりやすく、歴史的な流れを大づかみにつかむことができる。さすが、著者のさばき方が実に上手いと感心した。  自由放任主義(レッセ・フェール)、自由主義、そして新自由主義と受け継いでいる。  齋藤ジンは、歴史的な潮流でものごとを明らかにしようとする。  18世紀(1700年代)のイギリスから始まった自由放任主義。「政府は何も手を出さず、個人や企業の活動を自由にさせるべきだ」という考え方だった。アダム・スミスが唱えた「見えざる手(かみのみえざるて)」という考えが基本になっている。これは、一人ひとりが自分の利益のために自由に競争すれば、結果的に社会全体にとって一番良い状態に自然と導かれる、という考え方だった。  20世紀初頭にかけて、世襲貴族による権力の乱用に対し、商人(ブルジョワ)たちが市場で自由に経済活動を行う社会を目指す中で台頭した。しかし、この極端な市場任せの体制は、世界中の経済活動が失速するなど、大きな経済危機や社会的な矛盾を引き起こた。特に1929年の世界恐慌がその象徴であり、市場の自己調整能力への信頼が崩れた。  齋藤ジンは「第一の地殻変動」として、自由放任主義の限界が露呈したことで「大きな政府」が登場したという。それが、ファシズム国家であり、スターリンによる全体主義的国家の誕生だった。大きな政府は、思想、人種まで口を出し、大量の殺戮を行なった。  そのような人権を無視する国家への反省から、個人の自由と権利を何よりも大切にするという考え方から、自由主義となった。 個人の自由(思想、言論、経済活動など)や、みんなが平等であることを重視する。政治の分野では、王様や独裁的政権などの強い権力に支配されず、国民が政治に参加し、自由を保障されるべきだという考え方が広がった。  齋藤ジンは「第2の地殻変動」として、オイルショックやインフレによって、「大きな政府」による国家介入が行き詰まった結果、自由主義から新自由主義が登場した。アメリカとソ連の対立という東西冷戦終結に伴う「大きな政府」から小さな政府への転換が行われた。  1970年代以降に世界的に広がったのが新自由主義だった。  レーガノミクス、サッチャーによる民営化などの新自由主義。それに加わったのがグローバリズム。多国籍企業の活躍が起こった。その結果、日本は失われた30年となり、中国が大きく躍進し、中国がアメリカに対立するようになった。  大きな政府では、国が年金や医療などの社会保障にお金をかけすぎていたり、色々な規制をしすぎていて、経済の活力が落ちている。だから、国や政府の役割をできるだけ小さくして、小さな政府によって、市場の自由競争をもっと進めるべきだと主張する。具体的には、規制を減らしたり、国営の会社を民間の会社に変えたり(民営化)することを進める。会社や社会の活動に口出しする「大きな政府」から、必要な手助けだけをする「小さな政府」に戻そうという考えだ。  本書での新自由主義は、「政府の意思決定や役割を縮小し、市場原理、民間企業や各個人の意思、判断、選択をより重要視するもの」として定義されている。政府の介入を最小限にし、市場に経済を任せることを基本とする考え方で、政治や政府ではなく、市場を主要な「裁定者」とし、個人の権利と選択を尊重する。あくまでも、マーケットが決めるという考え方だ。  さて、第3の地殻変動はどうなるのか?  齋藤ジンは、2021年以降、新自由主義的な世界観に支えられてきた既存システムは信認(コンフィデンス)を失った。根幹世界観へのコンフィデンスが崩れた以上、パラダイムシフトが発生するという。  アメリカにおけるトランプ現象、イギリスにおけるブレグジット、欧州における極右や自国中心主義の台頭、米中対立、ウクライナ戦争などは、それは「新自由主義への反乱」であるという。  そして、一番大きなことは、アメリカは覇権国家であるために、常にルールを変えてきた。現在のアメリカにとって、一番重要なのは中国の存在なのだ。2001年に中国が、WTOに入ることで、大きく変化した。アメリカも中国に投資をしてきた。それが、中国が世界の工場になったことだ。中国が、民主主義国家になると楽観的に思っていたが、習近平体制の中国となり、アメリカを脅かす存在になっている。そのことが、貿易戦争となり、関税の引き上げがトランプの課題となった。つまり、アメリカにとって中国は投資対象でなくなったのだ。一方で、アメリカでは富の分配が寡占化し、大多数の国民からの信任を失った。ニューヨーク市長選挙での急進左派のマムダニが社会主義的政策で勝利したのが新自由主義への反乱とも言える。    今の大きなパラダイムの変換は、米中対決の中で、日本の位置が大きく注目されることになる。つまり、アメリカの覇権国家を維持するために、日本がその補完的な存在として、復活することが可能な時期に来ていると齋藤ジンはいう。新自由主義とグローバリズムの価値観を変える時期となっている。  アメリカが中国依存から脱却し、信頼できる国で生産する流れの中で、日本という存在が重要となる。日本は、それに応えるというポジションが確保することになる。    齋藤ジンは「失われた30年」は贅沢な実践という。アメリカの持つ人口動態と技術革新性が、中国の少子高齢化問題より優位にあるとしている。EUは、国も民族も言語も違う人々がフェアと感じるバランスを撮ることが難しいとしている。また、ウクライナ戦争からアメリカ抜きにEUが機能しない。  ドイツは、ロシア産のエネルギー供給に依存し、中国需要をとりにいくビジネスモデルが破綻している。アメリカ人は、野球場で起立して国家を斉唱し、涙するというジョークがある。そして、日本人三人の活躍を応援している。トランプへの圧倒的支持、そして創造的破壊は、アメリカたる所以だ。  齋藤ジンの視点は、アメリカが覇権国家として君臨し続ける状況の中で日本がどう振る舞うのか?そのことを問いかけている。今の高市戦略は、そのあたりをよく考えて、トランプにお任せという感じなのかなぁ。それにしても、ポスト新自由主義が、具体的にどうなるかわからないが「大きな政府」にふれるだろうと率直に言っているのは、好感が持てる。

    2
    投稿日: 2025.11.08
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    今年一番の新書 2025年7月に読みました。 10月の高市総理誕生と日経平均5万円越えの展開を、1年前の出版時に想定していたような内容でした。

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    投稿日: 2025.11.03
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    30年後に読み返したい。 ここ5年くらいで世界の行方を描く本が多くなった感がありますが、それだけで「見えてきた」もしくは「確度が上がった」ということなのでしょうね。人の世は人が織り成しているということを改めて認識させられる内容でした。 一種の暴露本としても良いのかな? 井の中の蛙状態のジモティータイプの日本人に対する世界の常識についての啓蒙書としても良いのかな? それとも、ようやく受容、消費できるようになったから出てきた戦略的な教育書でしょうか? 陰謀論的なエンタメ本とは思えませんでした。 私の中のジャンルの仕分けに迷います。 「後悔のない、好きなポジションを取れ!」というメッセージは受け取りました!

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    投稿日: 2025.11.03
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    このレビューはネタバレを含みます。

    「新自由主義の下で、日本はまさに最大の敗者となった。」 日本は失われた30年で敗者だとは思っていたが、最大の敗者であるという筆者の感想にはとても納得がいった。 「現在のグローバル化した社会とはまるで別世界でしたが、ほんの30年前の話です」 テクノロジーの変化が、社会に影響を与える力がどんどん強くなっていっていると思う。私が留学をしていた2014年はスマートフォン、SNSが席巻する時代で、個人が情報を発信することが当たり前の時代になってきた。それにより、グローバル化が進んだと思う。 日本ではコロナ化でビジネス、仕事のビジネス化、DX化が一気に進み出した気がしている。今までは「商慣習」で「リモートなんて。ビジネスはやっぱり対面でしょ」という雰囲気が、「対面で会うのは効率が悪いんで、リモートで」という雰囲気に大きく変わったと思う。 それも、LTE/5Gの通信技術の進歩、映像通信技術の進歩の影響である。 そしてこの「ポスト新自由主義時代」では生成AIの波が大きく影響してくると思う。サムアルトマン氏の警告から引用すると 「アルトマン氏は、AIが民主主義に及ぼす潜在的な影響や、選挙戦で特定の意図をもって偽情報を発信するのに利用されるのが心配だと話した。こうしたことから、AI企業を免許制にするなど、新機関による規制方法をいくつか提案した。」 この未来はすでに現実のものになってしまっていると思われる。 「新自由主義が世界を席巻したスピードが早すぎた。」 これには激しく同意するし、AIが今まで以上に世界を席巻するスピードが早く、大規模言語モデルによって人々の意識のベクトルを統一することも可能になる。 「インかアウトか、その差が非常に大きい。 ーーー インかアウトかの二択」 間違いなくこの世界になる、個人的に次の30年は、AIに使われるAIインの世界か、AIを使う側のAIアウトの世界にもなりうると思う。そしてその両者の格差は年々拡大していくと思われる。 「アリストテレスの幸福論では、人生の最終的な目的は幸福になること」 私は既に幸福のQoLのテッペンに達してしまったので、この幸福を維持していく方向に人生を切り替えている。 ・米を作って精米したての新米を土鍋で食べる ・豚を育てて下ろしたての豚肉のしゃぶしゃぶを食べる ・ニワトリを育ててその卵で卵かけご飯を食べる ・獣を罠で捕まえて、その獣の肉を燻製にして食べる ・球場で応援しているチームが勝っているのをみながらビールを飲む ・大戦争で全ての物流が止まっても上記の生活を維持出来るオフグリッドハウスの構築 ・上記の技術のオープンソース化 次の5年では上記を堅める方向性となる。 「しかしハイテク産業の場合、労働集約型の産業ではなく、知識、資本集約型なので、過剰生産をしても、不動産関連で失った雇用を埋めることは出来ない。これが社会不安のタネとなる」 間違いない。次の5年、AIは間違いなくロボット、自動車に適用される。そうなると、単純労働のパイはどんどん少なくなっていく。日本は人不足なのでいいが、そうでない国は「人余り」が次の社会問題になる。そうなると戦争をして人を使うしか、雇用を産む方法がなくなってしまう。私は次の10-20年内に、上記による世界大戦が発生すると見込んでいる。 「ルイスの転換点」「産業革命の際、工業化が進む中で、農村から都市部への労働供給が拡大し、都市部の第二次産業の賃金は下がったものの、農村からの労働供給が出尽くしたあと、都市部の賃金が急速に上昇した現象」 この本を読んで一番勉強になった部分。 「これからの日本は、効率性を高めないと人手不足で社会が回らない時代」 私の事業では、この悩みを抱えている会社から多くの相談がくる。ただ、大きな会社であればあるほど、上記の悩みは次の10年だと見据えている。というのも最近の60, 70代は元気で、まだ現役で働いている。その世代が抜けたあと、日本の労働力不足は一気にやってくると思われる。 私の会社では、その労働力不足をロボットで補うために、ロボット開発の支援をデジタルツインでサポート出来る様な体制の支援に努めている。その会社を2030年までにバイアウトして、上記の幸福論で述べた様な守りの幸福を固めていきたいと思う。 「彼らの基本戦略は中国とマラソン競争をして、中国が自らの弱さによって潰れるのを待つアプローチ」 私は最近台湾の企業とビジネスを行っているが、よく聞くのは「中国企業はモノを作りすぎている」ということだった モノを作りすぎると、そのモノの値段が下がり、国内ではどんどんデフレが進んでいる、とのことだった。 「日本の軍部のようにジリ貧論を嫌い、中国が台湾有事を仕掛ける可能性」 私には、上記が起こる可能性は分からないが、もし台湾有事が起こった場合の技術視点で持論を持っている。その持論の中で最悪なパターンを下記に述べる。 中国の技術的な優位性は「レアアース」に尽きる。レアアースがなければ、自動車からスマホまで、何も作ることが出来ない。そして中国が台湾を攻撃すれば、一番打撃を受けるのは半導体産業である。 レアアースを止め、半導体産業にダメージを与えると、世界のハイテク産業は一気に止まる。その影響が5-10年続くとすると、既存のデータセンターなどの修理が出来なくなり、資本力のないクラウドからサービスが停止していく。 世界の主要な国は一律で、とてつもないダメージを受ける。 痛み分けの時代になる。 その時代になった時に、強いのはそういったテクノロジーを使わない「衣食住」にfocusした一次産業であると思っている。 かなりのエッジケースであると自負しているが、Maximin modelに従い、私は上記のケースに備えた方向にシフトしていく。 「キッシンジャー外交における最大の敗者は台湾」 上記の地政学背景を全く知らなかった。学ぶべき部分だと思う。 「岸田総理のように歓待された日本の首相はいないと思う」 この主張も意外だった。私も一般市民と同じく、岸田首相は特に何もしていなかったと思うのだが、アメリカではその受け止め方が違うということに、私は自身の視野の狭さを思い知った。 「いずれは労働力の絶対数不足に直面する」 私は、その世界になったときに、ロボットとAIが労働力を補う一因になると思っている。 そうなると、世界的にはロボットとAIに職を奪われると思うので、今産まれる世代はとても大変な時代を迎えると思っている。 そして、平成の時代を謳歌できたことを誇りに思う。 適度にデジタル化され、適度に非効率で、留学がしやすかった時代に生まれて良かったと思いつつ、次の時代は楽観視できないなと、この本を読んで改めて思った。 また、私の周りでは、私の上記の「守りの人生」にシフトしていることに心の底から共感している人がほぼいないが、この本を読んで、私の方向性は間違ってはいなかったのだと再認識できた。

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    投稿日: 2025.11.03
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    おもしろかった。あまり表で語られないようなお金の話もあって良い本でした。 ただ、次に日本が良くなるのは、アメリカがマネーゲームのディーラーの地位を存続できればなので、そこが怪しいような気もしました。 ただ、アメリカが世界のお金のディーラーという前提が崩れなければ、確かに、2位の国をたたくために、3位の国に肩入れする構造で、これから日本は伸びるっていうのは確かになと思います。

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    投稿日: 2025.11.02
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    <OPAC> https://opac.jp.net/Opac/NZ07RHV2FVFkRq0-73eaBwfieml/3otx0MtlzW2WdnnVk1-x6iFo_Ql/description.html

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    投稿日: 2025.10.31
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    このレビューはネタバレを含みます。

    前に読んだ本の要約を掲載します 1) 全体要約(本文) 『世界秩序が変わるとき』。新自由主義の長期的優位が揺らぎ、政治の裁量復権・ブロック化・価値観対立の深刻化が同時進行する中で、米中対立(冷戦化とホットスポットのリスク)とグローバル・サプライチェーン再編が進む。これにより、日本にはリショアリングや労働市場の構造的変化、AI導入の加速を追い風にした再起機会が生じうる、という骨子です。 2) 章立て(本文) 新自由主義の揺らぎと「反乱」 歴史的振り子:小さな政府 ↔ 大きな政府 欧州統合・グローバリズムの加速と反動 格差・分断・ポピュリズムの力学 米中対立シナリオと台湾リスク サプライチェーン再構築と日本の相対優位 人口・賃金・AI導入:日本のチャンス条件 3) 各章の詳細(本文) 第1章 新自由主義の揺らぎと「反乱」 一連の政治・地政学的な激変は、個別事象ではなく新自由主義への広範な反発として説明できる。 新自由主義の前提は「小さな政府」「市場を裁定者とする」「個人の選択と能力を尊ぶ」という三本柱。 1990年代以降の急速なグローバル化・デジタル化が、価値観・経済構造を短期間で劇的に変え、社会に「ひずみ」を蓄積させた。 既存システムの信認が揺らぐ局面では、勝者・敗者が入れ替わる可能性が高い。 日本は新自由主義フェーズで出遅れ、長期停滞を経験したが、振り子が戻る局面では相対的な機会が生まれる。 第2章 歴史的振り子:小さな政府 ↔ 大きな政府 大恐慌を経て、世界は多様な「大きな政府」へと揺り戻し(共産主義型/ニューディール型/ファシズム型)を経験。 政府介入の度合いは、経済危機・戦争・社会分断の深さに応じて拡大・縮小を繰り返す。 現在は市場主導一辺倒の限界が露呈し、産業政策・補助金・規制で政治が再び前面に出る局面。 市場が万能という前提が外れ、国家間の制度競争・補助金競争が企業意思決定を拘束する。 「政治が最終的にわかっている」という認識が広がれば、政策依存度はさらに高まる。 第3章 欧州統合・グローバリズムの加速と反動 単一市場化・共通通貨導入は裁量的介入を減らし、効率・平準化を志向した。 だが、人工的制度への文化・言語・民族・宗教の「土着的価値」の逆襲が発生。 英国の離脱や欧州でのナショナリズム台頭は、制度統合に対する反動として理解できる。 急進的な統合のスピードが、社会の順応能力を上回り、政治的反発を誘発。 結果として、欧州でもブロック内外の再分配・移民・主権問題が再燃。 第4章 格差・分断・ポピュリズムの力学 富の集中(特にデジタル産業)は雇用創出を伴いにくく、分配の歪みを拡大。 再分配に消極的な制度下では、格差拡大が標準的帰結となり、社会的亀裂が累積。 分断は「富の搾取」と「価値観対立」の両面から進行し、政治的過激化を招く。 民主的プロセスを通じた急進的勢力の台頭は、制度の正統性危機と裏腹。 分配の正義と経済効率の両立条件が未解決で、政策選好が二極化。 第5章 米中対立シナリオと台湾リスク 覇権国と新興国の競合の帰結は、戦争・譲歩・冷戦の三択に整理できる。 当面は冷戦が基本線だが、地域的ホットスポット(台湾)での有事可能性は無視できない。 接近阻止・領域拒否戦略の成立により、限定的な軍事行動でも計算が複雑化。 金融制裁・決済網の遮断は既に準備され、経済戦の即応性は高い。 若年層の雇用・社会不満が外部指向的な政策を誘発するリスクがある。 第6章 サプライチェーン再構築と日本の相対優位 新自由主義の信認低下で、政治主導の再編(リショアリング/友好国志向)が前提条件となった。 グローバル最適から安全保障最適へと、設計基準が移行。 国境・関税・補助金の壁が上がり、「広い庭に高い壁」の時代へ。 新自由主義期の最大受益国は逆流コストが大きく、逆に出遅れた国に相対的利益が生じうる。 日本は再編の受け皿になり得る領域が拡大し、製造基盤再評価の機会が生まれる。 第7章 人口・賃金・AI導入:日本のチャンス条件 労働人口制約が恒常化し、企業はホワイト化・省人化・IT投資を迫られる。 賃金上昇が不可逆的となれば、低生産性部門の見直しと自動化が加速。 社会的合意形成が進めば、雇用調整や部門統廃合への抵抗は低減。 AIは労働生産性のボトルネックを補う代替投資として正当化されやすい。 外からの先端技術の受容が、国内制度との整合性の下で前進しやすい環境が整う。 4) 各章の要約(本文) 第1章:新自由主義の三本柱に対する信認低下が、各地の政治変動を貫く説明原理である。社会の適応限界を超えた変化が「ひずみ」を生み、制度の再編を促している。 第2章:危機のたびに国家は介入度を上げ下げし、現在は政策主導の時代へ回帰している。市場万能論の剥落が、企業の意思決定を国家政策に結び付け直している。 第3章:統合の加速は効率を高めたが、土着的価値観の逆襲を招いた。スピードの過剰が政治的反発・離脱運動を誘発している。 第4章:高収益だが雇用吸収力の小さい産業構造が格差を拡大し、分断と過激化を引き起こした。分配と効率の両立条件は未解決のままだ。 第5章:米中は基本的に冷戦的競合だが、台湾での有事リスクは残る。経済・金融の制裁ツールは既に高度に整備されている。 第6章:サプライチェーンは政治最適へ再編され、日本には受け皿としての相対優位が生じうる。出遅れが逆に利点となる局面がある。 第7章:日本では人手不足が構造化し、賃金上昇・IT化・AI導入が不可避の流れ。社会合意の下で生産性向上の投資が加速しやすい。

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    投稿日: 2025.10.30
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    このレビューはネタバレを含みます。

    面白かったです。中世~近世の重商主義時代から筆を起こし新自由主義までの流れを分かりやすく説明していてなるほどと腑に落ちました。そして新自由主義の時代がいよいよ終わるのがここ数年の流れ。それが世界秩序が変わるという表題になっている。我々は好き嫌いに関わらずその流れは抗えないしそこをどうやって上手く生き抜くかというのが要旨だと思う。

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    投稿日: 2025.10.30
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    ジョージ・ソロスの真骨頂は、転換点に全力を傾注する投資方法であること。 1992年 イングランド銀行にポンド売りを仕掛けたソロス・ファンド 当時の右腕が、スタンレー・ドッケンミラーであり、そのチームの一員にスコット・ベッセントさんが居た。 2011年 ベッセントさんはソロスファンドのCIOになり。 2012年 日本に円売りを仕掛けて大儲けする。その一躍を著者の齊藤ジンさんが担う。 ⇒その後、ベッセントさんは日本ファンに! 色々と繋がって見えてきて面白い。 「変な人には人並み外れた離れた能力がある」って思われているというのも、味のある言葉だと思った。

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    投稿日: 2025.10.28
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    派遣国アメリカの都合というか事情次第で世界中の国々の趨勢が左右されて来た事という事が、様々なデータや著者の分析に基づく見解が正しかったという事実をもとに説得力ある形で述べられている。この100年、特に第二次対戦後の30年単位での日本経済の盛衰が、アメリカの戦略によってもたらされたものだと納得させられる。 同じ時代を生きながら、著者の様な歴史を踏まえて時代の動き、流れを、大局的に俯瞰的に捉えることが出来る人は、やはり稀有なのだろう。でないと、大物投資家も納得する的確なコンサルタントとして名を馳せる事は出来ない筈。

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    投稿日: 2025.10.27
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    新書でずっと売れ続けている本書だが、本当に素晴らしい書籍だった。星6つレベル。 時代変化の本質をこれほど明瞭に捉え、個人の性的マイノリティの苦悩とアメリカに移った経験も踏まえて、今の日本人に勇気を与えてくれる。 あまり頁は割かれていないが、中国とロシアに対するアメリカの今の動きの予想がドンピシャすぎて、本当に斎藤さんの嗅覚というか先見の明には脱帽。 こういう逸材を受けいれられず、アメリカに追いやってしまった、日本のかつての社会は本当に残念でしかないが、本書を通じて、若い活力が活きる舞台が日本にも整う事を期待したい。

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    投稿日: 2025.10.27
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    このレビューはネタバレを含みます。

    非常に学びのある本だった。以下、要旨と簡単な感想をまとめる。 第二次世界大戦後、アメリカは覇権国家として世界の主導権を握り、「カジノのオーナー」のように世界の勝者となった。そのもとで日本はアメリカの庇護を受けながら経済発展を遂げ、その後厳しく打ち負かされた。「失われた30年」と呼ばれる「負け組」状態になった。 しかし、今日本には新たにチャンスが訪れている。 現在、世界は新自由主義の時代を終え、新たな価値観へと移りつつある。経済よりも地政学の重要性が高まり、国際関係の構図も変化している。米中対立が冷戦状態にある今、アメリカにとって日本は極めて重要な存在である。 また、労働生産性の向上にも大きな「のびしろ」を持っている。日本は政・財・官の連携に強みを持っているので、サプライチェーンの再構築や将来の成長産業に上手にお金をつけてあげることができる。 こうしたことが、日本が今後の世界の中で「勝ち組」になる要素と考えられる。 他、「失われた30年」で格差は広がったが、他国ほどではなく、日本人が雇用を守ることで「みんなで貧しくなった」ということが良くわかった。日本的というか左翼的というか。耐え忍ぶ日本人という感じ。 アメリカの力の強さが良くわかった。今の日本の政治の裏には常にアメリカの影響があるのでは?と思うようになった。

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    投稿日: 2025.10.26
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ただの金儲けの自慢話ではなく、著者の実体験に基づく世界経済の流れがよく分かる良書。特に1980年代以降の新自由主義と日本の「失われた30年」の関係については非常に納得できた。 「トランプ関税」以降の米中対立関係についても言及されており実際どうなるかは分からないが興味深く読み進められた。

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    投稿日: 2025.10.20
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    あの意見を持ったのは、私が世界で最初です、の圧がすごい。 それだけで、そういう世界で生きてこられた強さを感じまくって、 出世はほどほどでいいやな僕にはガッツリ刺さる。 ・小さな政府で市場に任せてきた新自由主義は終わった ・市場も地政学で動く時代になりつつある。 ・ルールの変わり目ことチャンス。 ・日本は労働需要に追いついてないのたから給与アップ物価アップ、市場価値アップしかない ・不動産がGDP30%の中国、もはや若年失業率の高さを吸収するのは軍と戦争。台湾有事不可避。 ってことらしいです。 ってことはこの本出て1年。 現金比率は上げておくで良いんですかね?

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    投稿日: 2025.10.18
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    鵜呑みにしてはいけないが、本質をついていると感じる。 覇権国家米国の牙城はなかなか崩れない。 政府支出が大きな流れ。 米中対立は覇権争いなので続くし、米国が日本を必要としているのは自然なこと。 労働者の問題で、日本は賃金上昇が続くし、IT化まったなし。

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    投稿日: 2025.10.16
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    田中渓氏がオススメしていたので。著者はアメリカの大手ヘッジファンドのアドバイザーとして活躍するエコノミスト。ややアメリカに肩入れし過ぎている感はあるが、アメリカが今後も覇権を握り続ける理由、その中での日本の復活の兆しについて、納得感のある解説だった。

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    投稿日: 2025.10.13
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    副島氏の最新刊を読んだのですが、その中で紹介されていた本です。日本では新しく高市女氏が自民党総裁に選出されて、それ以来、特にゴールドの価格が急上昇しています、メディアでは円安のためと説明していますが果たしてそれだけなのでしょうか。 そう思っている私にとって、この本に付けられたタイトルは私の興味を惹くのに十分でした。今、世界は新自由主義からの構造変換を迫られているように思います、その「もやもや」としたイメージをこの本の著者である、斎藤氏は解説してくれているように思いました。 以下は気になったポイントです。 ・新自由主義的な世界観とは、1930年代以降、世界システムの支配的な世界観となった「大きな政府」への挑戦として始まり、1991年のソ連崩壊を機に、新しく世界標準システムとして受け入れられるようになった「小さな政府」の価値観を指す(p6) ・既存システムが大きく変わるときは、それを支えてきた世界観、統治感も変化する、7世紀の大化の改新は、それ以前の豪族中心の統治感が揺らぎ、天皇を中心として、唐の律令制や儒教を応用した世界観への変化につながった、鎌倉幕府と武士の世、黒船来航と明治維新、昭和の敗戦、20世紀末の東西冷戦の終結も同じである、重要なポイントは、新しい勝者や敗者が生まれる点である(p9) ・今この瞬間、私たちの目の前で、次の30年を想定するであろう、新たなカジノのルールが書かれようとしている、同時に日本の社会・経済は「失われた30年」というデフレの常態から解き離れつつある、日本はすでに変わり出した(p11) ・新自由主義の三大要素は、1)大きな政府よりも小さな政府、2)政府や政治に代わる裁定者の役割を、市場に委ねる、ルールを決める、3)個人の権利と選択を尊重、政府・宗教・個人の生き方に干渉するものを最小化する(p21) ・小さな政府が瓦解する中で大きな政府に振れたが、そのパターンは、1)共産主義型の大きな政府、2)ニューディール政策に代表されるフランクリン・ルーズベルト型の大きな政府、3)日本の軍国主義を含んだ広義のファシスト型の大きな政府、経済・社会への政府介入を開始した(p25) ・新自由主義が世界に普及すると、マネーが効率的に流れることで、ビジネスコストが低下し、インフレが起きにくくなる、物価が安定し、結果として金利が低下する、投資リターンを得るまでの時間を長く設定できる(p35) ・人類史上、これほど短期間に経済構造と社会的価値観が劇的に変化した時代は無い、当然、ついていけない人、ついて行きたくない人もいるので、歪みが生まれることになる(p45) ・戦争の原因は大きく2つある、1)富の搾取、2)宗教戦争のような価値観を巡る争い、この2つは国家をして殺戮に駆り立てるものである、この2つで社会が分断すると、その対処は非常に難しくなる(p51) ・伝統的な価値観と新しい生き方の折り合いをどのようにつけ、双方が妥協しても良いというバランスをどのように構築するか、大事なポイントは、全ての市民ではないにせよ、一定数以上の市民がこれなら他者と共存できる、そう感じる均衡点を見つけ、それを正当化する世界観を打ち立てることである(p61) ・世界が金融積極主義を追求し、事実上の通貨切り下げ競争に走っているとき、日本だけが慎重な金融政策運営を実施すれば、円高・株安によって日本が大負けするのは明白であった(p111) ・今まさに世界は、再びアメリカを地殻変動の震源地とする、統治観の大転換のただ中にいる、この3度目の転換は、過去二回と同様、この先数十年の世界のあり方を規定することになる、これからの数年間は、歴史家たちが、数十年後に「あの時が日本の転換点だった」と位置付ける時期に相当すると考える(p119) ・アメリカが態度を変える2つの条件、1)経済政策の基本的前提(世界観、統治観)をアメリカが大きく変化させる、2)競合国のGDPがアメリカの50%近くに迫る(p131)日本の経験を鑑みると、中国はすでにアメリカからの容赦ない圧力を引き出す2つの基準を満たしている、これは今、歴史の転換点を迎えていると考えるに足る根拠があることを意味している(p134) ・日本の場合は、全員が10%の賃金カットを受け入れる代わりに誰のクビも切らない、失業率を上げない、という形をとった、しかし企業は損切りが済んでいないので新しい成長局面に入ることができない、一方、毎年全社員が10%の賃金カットを受け入れているので、毎年アウトプットプライスも下落し続けて、その結果として日本は長期にわたるデフレ、ないしはディスインフレに陥った、1999-2022年まで、ベア上昇率がゼロ(p140、202)日本は経済効率を犠牲にして、雇用の維持を図ることにした(p144)これは、日本人はデフレを、つまり「失われた30年」を選択したと言える(p145) ・活力が低下した村では稼げないので、村人は別の村に出稼ぎに行く、そのことは、日本からの海外直接投資が2000年代半ば以降、顕著に伸びていることで確認できる(p141) ・新興国が覇権国家にチャレンジする場合の解決方法は3つしかない、1)覇権国と新興国が戦争で勝敗を決する、例として、大日本帝国による真珠湾攻撃はこのパターン、2)覇権国が新興国にその座を譲る、またはひざまづく、例として、第一次対戦後に大英帝国がアメリカに、1980-1990年台に日本がアメリカにとった態度、日本は構造協議と称する、幾多の経済弱体化要求を飲み、国内の生産能力を海外に移転した、3)冷戦、例として、第二次世界大戦後の米ソ冷戦、である(p176) ・アメリカは一度ある国を自らの覇権を脅かす国として認識すると、相手が潰れるまで決して、その手を緩めることはない、大日本帝国は熱い戦争で、ソ連は冷戦で敗れた(p178) ・中国のGDP統計は少し特殊で、他の主要国が総支出ベースのGDPデータを用いているのに対して、中国は全ての経済部門の付加価値に基づく総生産ベースで統計を作成している、理論上は両者は一緒になるが、中国の場合、両者の算出方法にギャップがあり、それは拡大している、2010-2016年の中国の公式GDP成長率は、毎年1.8ポイントも過大評価されていた可能性がある(p183) ・台湾有事の際、米国のインド太平洋軍が中国に負ける可能性が示唆されている、主な理由は、中国が余りにも多くのミサイルを配備しているので、実際に軍事衝突が発生した場合、米軍は第一列島線の西側では身動きが取れない可能性が高い(p186) ・ロシアはエネルギーが豊富にあるので、直接売ったり必要なものとバーター取引ができるので、G7諸国によるロシアのドル決済からの隔離はそれほど効いていない、しかし中国はエネルギー輸入国なので、ロシアのようにいかない、中国が外国に売るものは製品なので、基本的にはドル決済が多くなる、資本勘定の自由化に踏み切る覚悟がないので、中国はドル決済にチャンレンジする日がいつ頃到来するのかは全く見通せない、人民元の国際決済比率は5%以下、外貨準備としては2%しか保有されていない(p189) ・日本の失われた30年は、ゾンビ社員が退職するまで待った30年であった(p195)ゾンビ社員を抱えていたコストをオフセットするため、氷河期世代の学生を非正規雇用にすることで労働コストを抑えた(p200)最大のインプットコストである賃金が上昇するようになれば、デフレは終わるはず(p201) ・アメリカは強い日本を必要としていて、その度合いは冷戦期を上回る、ソ連が敵の場合、舞台はヨーロッパであったが、今度の敵は中国なので、舞台は東アジアである、アメリカは強い日本というパートナーなしには、有効な対アジア政策を遂行できない、それは誰がアメリカの大統領になろうとも同じである(p205) ・新自由主義の時代には、企業経営者にとって「必要なものを、必要な時に、必要なだけ」調達する「ジャストインタイム」が理想的なサプライチェーンであったが、このビジネスモデルは通用しなくなり、万が一に備えた「ジャストインケース」のサプライチェーン構築を迫られている(p207) ・日本企業は国内において、生産設備投資と人材投資の両方を再開している、雇用調整(クビキリ)を許されなかった日本企業が生き残りをかけて、海外に生産設備を移転し、国内での人的投資を抑制し続けたのが「失われた30年」だとすれば、その逆流が始まっているのは明らか(p208) ・ゾンビ社員の雇用維持装置として主たる働きをしてきたのが、中小企業のサービス業である、日本のサービス業の生産性はアメリカの6賭け程度、しかし逆に言うと、日本のサービス生産性がアメリカの8賭けまでいけば、10ポイントも生産が上がることを意味する(p214) ・低賃金で人が雇えなくなると、賃金を払える企業(例えばイオン)が、払えない企業(例えば、いなげや)を淘汰する時代になる、最終的に利益を確保し、賃金を払えることができる企業だけが生き残ると、その業界は適正化し、そこで働く従業員も毎年給与が上がることになる(p215) ・岸田政権が非常に素晴らしい功績を上げた、世界の転換期とは新しいルールが書かれる時だ、と言うことを明確に理解した上で日本の存在感を高めることに尽力した、30年以上ワシントンにいるが、岸田総理のように歓待された日本の首相はいない、ワシントンや国際金融市場の評価は素晴らしい(p248)具体的には、防衛費の倍増、反撃能力の保有、日米韓関係の再構築という結果を出した、自衛隊をアメリカ軍と「共に戦う」実際の軍隊に変質させるというワシントンでの演説は、ポスト自由主義の日本は真の意味で、アメリカの軍事パートナーになるとの強い意思表示と受け止められた (p249) 2025年10月8日読破 2025年10月10日作成

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    投稿日: 2025.10.10
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    読んでて面白い。むっちゃ仕事できる人でトランスジェンダーってよく見るけど、システムを疑ってるからと書いてあった。みんなそうなのかな。説得力ある感じで岸田さんが褒めてあった。政治って難しいねえ。俺は舛添さんだいすきだしなあ。

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    投稿日: 2025.10.05
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    すごくわかりやすく丁寧簡潔に書かれていると思った。 新自由主義の時代が終わりに近づきポスト新自由主義の台頭から、今後どのような政界情勢になっていくのかといったことが流れるように書かれている。 新自由主義の定義①小さな政府②最低基準を市場にゆだねる③個人の選択と権利を尊重するといった基本的なことから、新自由主義を代表する経済システムの提言であるワシントンコンセンサス、新自由主義の象徴である覇権国家の米国と、その寵児で恩恵を受けてきた中国、波に乗り遅れた村社会の日本など、各国の歴史と関係性を簡潔にわかりやすく解説してある。 ただ米国寄りの意見であるがゆえに少し贔屓目で見ている部分もあるのではないかということと、日本という国における格差の実態や氷河期世代の誕生といった部分の掘り下げが少し弱いかなと感じてしまうため、国内でのポピュリズムの台頭がアジテーションされたものであるかもしれないが、すこし楽観が加わっているように感じる。 とはいえこれから日本は失われた30年が終わり経済成長が見込めるらしい。 これからの未来は明るいのか、それとも単なるこじらせたファシズムに沈んでいくのかどうなのか。

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    投稿日: 2025.10.04
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    . 米国ではドナルド・トランプが大統領選に勝利し(しかも二度)、英国はEUから離脱、そしてロシアはウクライナを侵略。 2010年代後半以降、世界は大きく変化しているように、感じています。 その動きの根底には何があるのか、今後の世界はどうなっていくのか。 そのヒントを得たいと思い、世界情勢を扱った書籍を探していました。 この本の著者は、プロの資産運用者に対して助言をする、コンサルタントとのこと。 これまで“黒子に徹してきた”という著者ですが、ある思いがあり、初めての著作として、本書を世に出すことにしたと言います。 その思いというのは、「世界は大きな変革期を迎えている。日本は数十年に一度のチャンスを迎えている」というもの。 本書は全6章で、構成されています。 序盤では、これまでの世界情勢がどのような変遷をたどってきたのか、主に経済的な視点で説明されています。 本書を読む前は正直、経済は市場に任せるべきで、歴史的にもほぼ一方通行で自由化が進んできたのだと思っていました。 近現代になっても、国による経済への介入が行われてきたこと、そしてその理由を読んで、今後も同様のことが行われる可能性があるのだと、認識しました。 中盤では、日本がなぜ「失われた30年」を経験することになったかが、説明されています。 その上で、米国の政府や金融関係者が現在、中国をどのように見ているかが書かれています。 「敵」や「ライバル」と定めた国への米国の対応は戦略的で、これまでのところ成功している。 そのターゲットになった日本は、限られた選択肢の中で「失われた30年」を選んだ。 判断が遅かったとはいえ、米国政府は一丸となって、対中国の戦略を展開している。 このような状況と理解しました。 「中国は日本と同じ道を選ばないだろう」という、著者の見立てにも信憑性を感じたので、今後の動向をウォッチしていきたいと思います。 そして終盤は、今後の世界はどのようになっていくか、その中で日本は何をすべきか、について。 米国における日本の重要性が高くなり、それに応じて経済の面でも優遇される。 この章を読む前は、「それだけでは、日本の未来はおぼつかない」と思っていました。 しかし、これまで日本が採用してきた政策や特性が、今後は“強み”になると聞いて、なんだか元気が湧いてきました。 全体を通じて、アメリカという国が世界に与える影響を、高く評価し過ぎているのではないか?と感じる部分はありました。 しかし、金融をはじめとする世界のシステムが、米国主導で定められてきたことを踏まえると、あながち過大評価とは言えないのかも知れない、と思い直しました。 本書が出版されたのは、2024年12月。 それからある程度の月日が経ってから読みましたが、その期間に起こった出来事を振り返ると、「著者の見立てに沿って読み解くと、理解しやすいことが多いな」と、感じました。 巨額の資金の運用に長年、携わってきた人の情報収集力と洞察力というのは、相当なレベルの高さなのですね。 とはいえ、国際情勢においては不確実なことが多いのも事実。 今後も関係する書籍を探して、勉強していきたいと思います。  .

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    投稿日: 2025.10.02
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    昨年末から話題になっていた本書が、ようやく図書館から回ってきたので拝読。所々個人的意見と相反する箇所はありつつも、著者が渡米してから経験してきたマクロ視点でのマネーコンサルティングの実績と歴史的見地に立つ洞察は、知らなかった事実も含め、かなり衝撃的で示唆に富む内容が多かった。上梓時点では新自由主義の終わりの始まりに近かった状況が、トランプ再選で加速し、ブロック経済化が進み、過去の教訓が活かせるところまで来ている。ゲームチェンジが日本の復活につながるはオプティミスト過ぎるような感じもするが、30年遅れで本当の新自由主義的歩みが自然発生的に進むという言説には非常に納得感ある。

    3
    投稿日: 2025.10.01
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    【自分用メモ】 「新自由主義」の三大要素 1.「大きな政府」より「小さな政府」が善きもの。政府の介入は少なく。 2.政府や政治に代わる「裁定者」の役割を「マーケット」に委ねる。市場原理や経済合理性が決着をつけてくれる。「神の見えざる手」「マーケット至上主義」 3.個人の権利と選択を尊重し、政府や宗教を始め、個人の生き方に干渉するものを最小化すべき。性別、国籍、年齢、人種、民族、宗教などの属性に伴う待遇の違いは小さくなり、個人に残る能力や個性にこそ価値がある。平等で民主的。 上記3点から派生するものとして、民主的、全員参加型の市場経済の共有で相互依存が高まり戦争も抑制される、ということが挙げられる。 覇権国であるアメリカはカジノのオーナー。必ずハウス(胴元)が勝つシステムを築く。ルールを好きに変えられる。 トランプ大統領の出現は、新自由主義の終わりの始まり。 新自由主義の最大の恩恵を受けた二つのグループがグローバリストとデジタリスト。グローバリズムの持つ悪の象徴が中国。もう一つの怪物がGAFAMに代表されるIT企業。雇用せず、税金払わず。 アメリカは1990年代に日本を壊滅させた要領で中国を潰す。中国の弱みは人口動態。日本より恐ろしいペースで高齢化。すでに世界の高齢者(65歳以上)の24%(四人に一人)は中国人。 日本の「失われた30年」とは、ゾンビ社員が退職するまで待った30年。 「ルイスの転換点」=労働供給が出尽くした後、賃金が急上昇する現象。企業倒産は増加傾向にあるが、失業率にはほとんど変化がない。企業は労働者を確保するためにホワイト化しなければ生き残れず、それは、労働者にとって職を選び、自分らしく行きていく機会を提供する。賃金が払えない企業が倒産しても、新しい職場を見つけることは比較的容易なはず。 アメリカ(カジノのオーナー)は中国を潰すために強い日本が必要。日本は再び「勝てる席」に座らされた。 日本のサービス産業の生産性の低さは「伸びしろ」 日本は「分断・対立」を免れている。低格差社会。資産額で見ると、アメリカの上位10%が所有する資産は全体の79%、日本では41%。OECDの中で富の集中が最も低い国の一つ。 EUはこの先、苦しい局面が続く。難しい政治判断が迫られるとき、国も民族も言語も文化も異なる人々がフェアだと感じるバランスをとることは至難の業。 結局アメリカは強い 中国は大負けする 過去や他国との対比で最大のチャンスを迎えているのがインド。 経済相互依存によって軍事衝突は最小限となるという新自由主義のロジックは破綻し、台湾有事は現実的な懸念。

    1
    投稿日: 2025.10.01
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    失われた30年が人生の大半であった私にとって、今後の日本へ前向きな予想を立てている方の本は、読んでいて気持ちがいい。 勉強になりました。 今後の日本についてあまりポジティブには考えてこれない日々を送って来ましたが、前を向いて頑張って行こうと思わせていただきました。

    0
    投稿日: 2025.09.24
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    ジョージソロスの政策顧問として世界経済に影響を及ぼした。 元銀行マンとしてバブルを銀行を潰す仕組みがない事を提言しジョージソロスを10億ドル儲けさせた。 新自由主義から変わる。 カジノのオーナーはアメリカでありGNPがアメリカを50%に迫ってきたら、敵対国とみなされ、ルールを設定しながら潰す迄やられる。 新自由主義の勝者は中国でいまトランプアメリカに潰されている。 失われた30年はバブルで儲かった資産を人をリストラしない事により生まれた現象。少子化により自然に 日本企業はリストラと同じ効果を享受する事により、 ゲームチェンジにより復活する。

    1
    投稿日: 2025.09.23
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    ん~、可もなく不可もなくといった読後感。著者は日本の将来を極めて明るく見ているようですが、ある意味では首肯できるところもありましたが、なんとなく???疑問符を感じました。確かに世界的に予測が難しい時代だと思います

    7
    投稿日: 2025.09.22
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    2025/09/22 「世界秩序が変わるとき」斎藤ジン ⭐︎⭐︎⭐︎ 新書だがスケールの大きさに圧倒された 世界史を相手  日本は世界覇権国との関係により、国運を左右してきた ①日英同盟1902-1921 対ロシア牽制で同盟 同盟解消はワシントン会議 実質は覇権国の交代による米国の意向  その後新しい覇権国に潰された 1945年敗戦 ②日米同盟 対ソ連冷戦への同盟 ソ連崩壊まで続く  冷戦終了後1990年-米国の標的となり潰された。 バブルの崩壊により瓦解した  米国は小龍(韓国・シンガポール・台湾)で繋ぎ、「中国」を育てた ③再度、日米同盟 対中冷戦への同盟  アジアが主戦場 日本・韓国・台湾そして「インド」  中国習近平の台湾侵攻がポイント 戦前日本の真珠湾攻撃のよう →とりあえず「日本が求められる時代」が来つつある 2025/09/02 齋藤 ジン 世界秩序が変わるとき 新自由主義からのゲームチェンジ (文春新書 1478) 累計14万部突破! ソロスを大儲けさせた、ベッセント財務長官の盟友 伝説のヘッジファンドアドバイザー、初の著書 「ヘッジファンドが見すえる 中国の衰退、そして日本復活」 資産運用業界の〝黒子〟に徹してきた私が、なぜ初めて本を書くことにしたのか。それは、日本の方々に伝えたいメッセージがある。 「日本は今、数十年に一度のチャンスを迎えている」 東西冷戦後の世界秩序を支えてきた「新自由主義」が崩壊し、勝者と敗者がひっくり返る〝ゲームチェンジ〞が起きているのだ――。マネーの奔流を30年近く見てきたコンサルタントによる初の著書。

    6
    投稿日: 2025.09.22
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    アメリカで投資家向けのコンサルタントとして活躍し、自身はセクシャルマイノリティでもある齋藤ジンさんの、初の著書とのこと。一般人にもかなりわかりやすく書いてくれていると思うが、政治経済に関するテキストを読み慣れていないこともあり、読むのにかなり時間がかかってしまった。 冷戦が終結した1990年代以降、新自由主義の時代が30年続いたが、今またその秩序が大きく変化しつつある。冷戦時に勝ち組であった日本は、新自由主義が台頭すると負け組となり、「失われた30年」を受け入れることになったが、新自由主義が崩壊し「大きな政府」に戻りつつある今、日本に有利な流れが来ている、と著者は言っている。新自由主義の波に乗り遅れ、頑なに雇用を守ったために生産性が伸び悩んだことが、人手不足の時代においては逆に伸びしろとなりうるというのは目からウロコだった。 チャンスを掴むためには、時代の転換点が訪れたときに、自らリスクをとって行動できるかが大切だと著者は言う。いくら追い風が吹いて良い波が来ていても、その波に乗ろうとしなければチャンスは掴めない。自身がセクシャルマイノリティであることは、彼女の人生に大きく寄与し、逆風が吹き荒れる日本から順風が吹くアメリカに拠点を移すことにつながった。日本に順風が吹く時代になれば、日本にいながらにしてさまざまなリスクが取りやすくなる。 この本を読んでいて思ったのは(この本の本質ではないかもしれないが)、トランプのやっている事って、めちゃくちゃに見えて意外と理に適っているというか、ある程度は明確な意図と勝算があってやっているんだなという事。もちろん周りには優秀なブレーンが付いてるだろうから、当たり前と言えば当たり前なのだが。この本が出たのは昨年末だが、今年に入ってからの出来事を概ね言い当てており流石だなと思った。 あと、岸田首相の功績について、国内では過小評価されているが、海外では高く評価されているというのは正直驚いた。石破首相についてもぜひ著者の見解を聞いてみたい。 読むと少しだけ賢くなったような気がして、国際情勢のニュースが少しわかるようになる本。

    6
    投稿日: 2025.09.21
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    本書は一見、世界秩序の変動を論じる壮大な試みのように見える。しかし実際に読み進めると、その主張の多くは「アメリカは常に一番強い」という一元的な結論に収束してしまう。 まず、著者は「アメリカが崩れるより先に他国が崩壊する」と断言し、アメリカの優位性を前提に議論を展開する。だが、この視点は根拠の多角性に乏しく、現代の複雑な国際関係を単純化しすぎている。 経済発展についても「アメリカに選ばれた国だけが伸びる」というロジックが繰り返される。日本が再びその恩恵を受ける可能性があると説かれるが、株価や具体的な経済動向には一切触れられず、説得力を欠いている。 中国に関しては「発展しすぎたためアメリカの逆鱗に触れた」という単純な因果関係で説明される。だが、実際には国際経済や地政学的要因はもっと複雑であり、アメリカ対中国という二項対立に押し込める議論はやや粗雑に映る。 著者自身の性的マイノリティとしての経験が挿入され、「既存の概念への懐疑」を養ったと語られるが、それも結局は「だからこそアメリカは最も強い」という結論に回収されてしまう。この部分は個人的体験の深みを活かしきれていない印象だ。 何よりも問題なのは、全編を通じて「アメリカが崩れる可能性」が一切検討されていない点である。タイトルが示唆する「世界秩序の変化」を真に論じるのであれば、アメリカの優位性が揺らぐ可能性こそ避けては通れないはずだ。 総じて本書は、世界の多様な力学を検討するよりも「アメリカ中心史観」を再確認するための書にとどまっている。その徹底ぶりは一種の思想書として読むなら価値があるが、冷静な国際分析を期待する読者には物足りなく感じられるだろう。

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    投稿日: 2025.09.12
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    経済をメインに途中難しいところもあったけど、外交、安全保障、歴史の話もあり、総合的に興味深い本だった。これからも日本の安全保障、外交、経済に関心を持とう。

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    投稿日: 2025.09.07
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    本書の内容がどうこうではなく、私自身がこの分野の話が苦手なのであまり面白くなかった。もちろん、勉強にはなったが基礎知識がないので理解できているのか怪しい。 まず、「新自由主義」が何かも知らなかった。 本書で解説されている三大要素は、以下の通り。 第一に、その世界では「大きな政府」より「小さな政府」が善きものとされます。政府による介入は少なければ少ないほどよい、という考え方です。 第二に、そこでは政府や政治に代わる”裁定者”の役割を「市場(マーケット)」に委ねようとします。公平なルールを定めておけば、あとは裁量的な介入の小さい市場原理や経済合理性が決着をつけてくれる(と想定されている)世界です。「市場が一番よく知っている(The market knows best.)」という有名なフレーズは、「神の見えざる手」の換言であり、マーケット至上主義の核心を凝縮したものだと言えるでしょう。 第三に、その世界では個人の権利と選択を尊重し、政府や宗教を始め、個人の生き方に干渉するものを最小化すべきだと説きます。市場を媒介にした世界であれば、性別や国籍、年齢、人種、民族、宗教といった属性に伴う待遇の違いは小さくなるはずです。属性をはぎ取った後にその個人に残る能力や個性にこそ価値があるのであり、そんな個人が競い合うことは平等であり、民主的だと考えます。(p20) 時間ができて気が向いたら再読しようと思う。

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    投稿日: 2025.09.06
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    NHKの特集での、著者のコメントにインパクトを受けさっそく読んでみた。 古今東西、世界の出来事を、しくみで捉える切り口に斬新さを感じた。また昨今未来のことが語られる際、悲観的な見方が多いなか、希望について述べられていることにも、強い印象を持った。 もう一度、読み直したい。

    0
    投稿日: 2025.09.04
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    このレビューはネタバレを含みます。

    失われた30年とは何だったのか、日本がなぜ今チャンスを迎えているのか、理解できた。 1980年代、全世界が新自由主義へと舵を切る中、日本は完全に乗り遅れた。さらに冷戦終結後、世界経済のオーナーであるアメリカによる日本叩きが苛烈化、企業はとにかく雇用を守ったことで経済成長は見送られるカタチとなったというのが「失われた30年」の本質。 現在、新自由主義(小さな政府)から大きな政府への揺り戻しが進み、かつ米国の仮想敵国が中国へと移ったことから、日本にはまたとないチャンスが訪れているとのこと。 敗戦後の日本経済の急成長は、日本の雇用システムや勤勉な国民性がうまく回り花開いたものだとこれまで思っていたが、それは米国の庇護があってこその結果だった、という見解は納得しつつも切ない気持ちになる。 トランプが出てきたときは衝撃的で、なぜ彼が支持されるのか全く分からなかったが、時代の流れのに来るべくして来る人だったのかと見方が変わった。 これからは少し違った視点でニュースを見ることができそうで楽しみ。

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    投稿日: 2025.09.02
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    日本の失われた30年がどうして起こったかよく分かるし、世界秩序が変わっていく中で、日本にも変化が起きることが必然であることがわかる。

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    投稿日: 2025.08.31
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    地政学的な観点から、経済を見るのは面白かった。これまでの歴史や、現在の国際情勢まで、いろいろ合点がいった。

    0
    投稿日: 2025.08.31
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    このレビューはネタバレを含みます。

    私が衝撃を受けたこと ・日本の高度経済成長は、アメリカに下駄をはかせてもらった(破格の待遇を与えてもらった)結果であり、失われた30年は強くなり過ぎた日本をアメリカが潰そうとした結果だったということ ・日米構造協議等の交渉について 1つの協議で合意しても、アメリカは話を蒸し返して次々に要求を拡大する。日本側はアメリカが常にゴールポストを動かすことに不満だった。(私も疑問だった)しかしこれは、日本側がアメリカとの交渉の本質を見抜けていなかったということ。アメリカにとって協議で合意した数字や方法は物事の本質ではなく、あくまで手段。狙いは日本経済を潰すことだった。   ・岸田政権は今後の日本が進む道を見据え、その下準備をしていたということ ・今後は新自由主義的な体制は綻び、新しいものにとって代わる。今はその過渡期。日本にとってはチャンス。追い風が吹く。 ・トランプ大統領は超個性的ではあるが、大きな流れに沿っている

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    投稿日: 2025.08.28
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    アメリカで、ヘッジファンドのコンサルを長くやってきた方の初めての著書 新自由主義が崩壊して、再び日本に日の目があたる。 カジノのオーナーであるアメリカの地位は揺るがないが、日本に対するアメリカの態度が変わってくるというもの。 良くも悪くも、アメリカの手のひらで転がされている感じはありますが、昨今の株価の急上昇や、円安による輸出企業の好調ぶりなどを見ていると、実感するものを感じました。 日本の手厚い就業環境が流動性をなくし失われた30年を生み出したとのこと。また人手不足や定年退職に伴い、会社を縛る足枷がなくなったことも大きな要因 物価の上昇など厳しい面もありますが、産業構造も、大きく変わっていくのだろうか。それで、少しでも生活が良くなっていくのなら良いです。 一方で、いつ梯子を外されるかもと言う不安もあり。

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    投稿日: 2025.08.22
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    購入:2025/8/11 読了:2025/8/19 この30年を席巻した「新自由主義」は制度疲労を起こし「信認」を失い、それにより世界観・価値観が大きく変容しようとしている  ・格差が深刻化し「取り残された人々」だけでなく多数が「今のシステムを壊してくれるなら」という方向になっている  ・トランプ2.0がそのいい例  ・新自由主義の「各国が経済的に相互関係を持てば戦争は起きない」という理念はウクライナ戦争・台湾有事危機の本格化でもはや「信認」を失った アメリカの今の目的は「中国を叩くこと」。それには日本の存在が必要だから、この先日本には「良い席」が用意されている。  ・1930年代、1980年代にアメリカが日本を叩いたのと同じ構造を中国に対して行おうとしている  ・日本(中国)が妥協を繰り返しても「ゴールポストが動かされる」。これはアメリカの本質的な目的が「日本を叩きのめす」ことだからであり、抗議したとてアメリカが反応することはない。覇権国家=カジノのオーナーにはそういう特権がある。そしてアメリカには「権利を持つならば義務も果たさなければ」という思想はない(憲法にもない)。 チャーチルの言葉「政治とは、明日、来週、来月、来年に何が起こるか見通す能力だ。そして、後日なぜそうならなかったかを説明する能力のことだ」 アメリカの今の混乱を「今までのシステムから国全体が痛みを味わいながら転換しようとしている、『アメリカという国の柔軟性』」と著者が解釈しているのが興味深かった。

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    投稿日: 2025.08.21
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    新自由主義の終わりが近づいており、経済への政治の関与とともに日本の立ち位置が好転するという話は非常に興味深かった。

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    投稿日: 2025.08.17
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    冷戦後日本は「失われた30年」と呼ばれる停滞を経験した。新自由主義の波に乗り損ね成長の果実は乏しく格差だけが残った。だが今、世界は転換期を迎えている。パンデミックや戦争、気候危機が市場万能の時代を終わらせ国家の役割を再評価させている。産業政策や公共投資は再び脚光を浴び日本にとっては追い風となる。停滞を抜け出し新たな秩序の中で力を発揮できるか――歴史は再挑戦の機会を与えようとしている。

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    投稿日: 2025.08.17
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    トランプは日本がアメリカを食いものにしたと言っていたが、逆にアメリカが自国の都合が良いように弄んでいるのが事実なんだね。 日本にいると新聞をはじめとして日本の関連記事が多いので日本が中心で回っているように感じてしまうが、やはり著者のようにグローバルに見ていく必要があるんだね。元駐中国大使の垂さんが中国は日本なんて見ていない、あくまでもアメリカしか見ていないんだと。日本の位置付けが世界でももう少し上にあると思ったけど…。 帝政ロシア・東西冷戦そして対中国の防波堤として利用される立場ではあるが、チャンスを活かしてもう一度復活出来ればいいなぁ。 でも著者のように全体を見通せる人材が日本に多くいるんだろうか?ちょっと不安ですね。 中国の若者の失業率の高さから台湾侵攻の現実性。目から鱗でした。確かに為政者の常套手段として国内の不満を外に向けるのは当然ですね。日本も巻き込まれる可能性が高くて怖い。ましてや参政党の支持が高まっていて日本が右傾化しているので…。

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    投稿日: 2025.08.16
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    経済の予想をする本はたくさんあるけど、とても納得感が高くて一気読みした。 世界の振り子は、「レッセフェール(小さな政府)」→「ルーズベルト型(大きな政府)」→「新自由主義(小さな政府)」とシステムが変わってきて、また大きな政府に振れようとしている。 新自由主義の流れに乗れずに「失われた30年」を耐えた日本だが、次の新しい世界システムでは追い風が吹くだろう。 世界のゲームオーナーであるアメリカは、新自由主義で大きくなった中国を牽制するため、地政学的に強い日本を望んでいる。

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    投稿日: 2025.08.13
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    時折経済の本を手に取るけれど、大抵は退屈で読み切れないのだけれど、この本は違った。非常に大きな視点から、経済につなげて議論を行なっているので、経済に疎い私にもとても説得力がある。切迫感がある。 著書を読んでも、そのあとYouTubeで対談を見ても、とても頭の良い人であることがよくわかる。また素直で実直な人柄も感じ取れる。ファンになってしまいそうだ。この人がまた別のテーマや内容で本を書いてくれても、とても興味深いものになりそうだ。

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    投稿日: 2025.08.11
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    久しぶりに新書で面白い本だった。世界各国の経済が、市場が決める経済から政府が介入する経済に変わっていること。アメリカの覇権がしばらく続く中、中国を叩くためにアメリカは日本の協力が必要なので、そこに日本の勝機があること、が著者の主張である。今の日米の関税交渉を見ていると、なるほどと思うことと、現実の各論ではそんな単純ではないと思う点もある。ただ、今後の日本経済に希望を持てる気がしてきた。

    0
    投稿日: 2025.08.08
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    このレビューはネタバレを含みます。

    歴史を俯瞰して、 経済&安全保障ヤクザ と 舎弟 の関係性を 書いてる本。 世界の見方が新しくなります。 この方、めちゃくちゃアタマが良いのか 『はじめに』 & 『第1章』 でほぼ大事な事を シンプルに わかりやすく 書いてしまっている。 第2章以降も大事ですが(根拠が書いてある)、 時間がない方は、最初のところだけでも 読んだ方がいい。 自分がどこで働くか(国内外問わず) どこに住むか(海外で働きたい人向け) どこに投資するか(そろそろ引退するために) にめちゃくちゃ効く一冊です。 この著者に感謝してます。

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    投稿日: 2025.08.08
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    面白くて一気読みした。書いてあることをそのまま鵜呑みにうるかは一旦落ち着いて考えらければならない(し、本来クローズドな世界で発信するからこそ意味のある情報をオープンにしてるのだからそこに何らかの意図はあるはず)けど、今大きな政府に転換しており、アメリカがゲームチェンジをしようとしていることは一定の説得力がある。そして、それに伴って我々自身も変革をしなければならないことは紛れもない事実。

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    投稿日: 2025.08.06
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    失われた30年を経験した日本が、今後勝ち組になるという予想を説明。本書の観点で、今世界で起こっている、また今後起こるであろう出来事を見てしまう、とても印象に残った一冊。 ・今世界中で起こっている様々な混乱の背景は「新自由主義への反乱」 ・この本での新自由主義とは 1.小さな政府が良きものとされる 2.政府や政治に代わる裁定者の役割を市場(マーケット)に委ねる。マーケット至上主義。 3.個人の権利と選択を尊重 全体的に政治より経済が重要 ・二十世紀初頭までは、自由放任主義が信任されていたが大恐慌で瓦解。3種の大きな政府に振れる。共産主義、ファシスト、ニューディール政策など。フャシストは第二次世界大戦で、共産主義は冷戦で敗れた。残った大きな政府も経済的に課題を抱え、1980年代のレーガン革命時に、大きな政府から新自由主義に基づく小さな政府に転換。 ・新自由主義では、経済のマクロ地区調整ツールは2つ。財政政策と金融政策。前者はバラマキ財政となり既得権を生み出す弊害がある。後者の方が効率性が高い。 ・新自由主義は、経済格差が大きくなりすぎる。取り残される人が多くなり、国の分断を招いている。そのため新自由主義のシステムへの信認が揺らぎ、今世界の趨勢はまた大きな政府へと回帰している。 ・小泉・竹中政策は、経済成長を犠牲にして雇用を維持することにあった。非正規社員が増えた理由。 ・ルイスの転換点。労働力が不足すると賃金が上昇する現象のこと。

    4
    投稿日: 2025.07.30
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    新自由主義を軸に、以前と以後をアメリカを中心とした国際関係や雇用の問題から解説。 特に失われた30年はレイオフを悪とした日本企業のゾンビ社員が辞めるまでの時間という説は、本書の中で1番記憶に残った。 まだいるし、そんなのを正とした太鼓持ちが片付くまでにはまだかかるよね。 ただゲームチェンジして強い日本の復活ぎ、単に他国げ厳しくなるから相対的に見て、というだけなら、本書の意味って何だろうと思った。

    1
    投稿日: 2025.07.30
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    ヘッジファンドの立場から世界経済と社会情勢を俯瞰し、日本の可能性を描いた一冊です。 本書では、新自由主義からの転換やブロック経済へのシフトを背景に、日本の相対的な低い労働生産性はむしろ“伸びしろ”であり、官民一体がプラスに働く時代が来ると論じています。地政学的に優位である一方、東アジアの不安定さには警戒が必要と指摘しました。 今回の参院選の結果も含め、大きな政府への回帰を見据えた長期視点の重要性を示唆していると感じます。 サステナビリティの潮流を意識している個人的な立場としては、 気候変動や人権、環境など社会に通底する課題を踏まえ、サステナビリティを単なる現状維持ではなく「長期的な全体最適への道標」として捉えることができそうです。 ルールが変わる今こそ、自分自身のパーパスを軸に生きることの大切さを感じさせてくれる内容でした。

    0
    投稿日: 2025.07.29
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    このレビューはネタバレを含みます。

    日本でもう少し頑張ろうと思えた本 国内のニュースを見ていると岸田政権や小泉政権を悪く言うニュースが多く自分自身もそう思っていた。しかし、世界から見ると日本を良くしようとしていたんだと分かった。 派遣を使うようになったのも日本が正規労働者を切りづらいと言う風潮と法律が当たった為と感じた。 日本人には受け取りづらいやり方であったが、前向きに転職を考えていればもっと日本はいい方向に向かっていたと思った。 今後は新自由主義のシステムを利用しつつ個人の力をつけて需要の高い職種で活躍していきたいと思った。

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    投稿日: 2025.07.26
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    https://www.nikkei.com/article/DGKKZO90118990Y5A710C2MY6000/

    0
    投稿日: 2025.07.20
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    ◯ トランプ現象は、新自由主義という既存のシステムへの信認(コンフィデンス)の揺らぎである(18p) ★トランプ現象もブレグジットも、当時は何が起きているのかわからなかった。新自由主義が終わろうとしていたんだ。 ★ただ、この本は長かった。

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    投稿日: 2025.07.16
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    日本に生きていることに希望が持てる本。 政治がリスクということがやはり日本に生きている上で心配の種なんだなということを強く感じてみんな選挙行こうよ!と声をあげたくなる。

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    投稿日: 2025.07.15
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    株投資や日本経済の行方など、畑仕事に勤しむ私が気にしてどうする?と思いながら、国際社会が混沌として、日本の将来どうなっていくの?アメリカや中国,ロシアとの関係、自国ファースト寄りの世界で、サプライズチェーンの仕組みが機能しなくなったら、どうなるの??(世界の終わりに、なんていう本を読んだもんですから)  ちょっぴり心配になり、今後の生活予測を立てるべく、手に取ってみた本です。 帯には、「中国の衰退,そして日本復活」  新自由主義時代が終焉し、カオスの今、日本の舵取り、今の政府、首相で大丈夫なの?と、希望もあれど,不安も多し。そんな感想です。  経済も地政学も中学生レベルの私でも,理解できて、読み手を置いてきぼりにしない?迷子にしない,かつ、具体的で情報たっぷりのタイムリーな内容に、新書1位(2024.12.丸善,丸の内本店)も納得。    選挙前に読み終えて,良かったわあー

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    投稿日: 2025.07.12
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    本屋さんでまずはタイトルが目にとまり、中をパラパラとめくってみたら“華麗”な経歴に(早々の自己開示も含め)率直でとても読みやすい文章。本書が初の著書だとのことだけれど、きっとそのスジでは有名な存在だったのでしょう。私としては経済の仕組みや専門用語を知らなすぎたので、その意味するところがわかっただけでも勉強になったけれども、はたして“個人”になにができるのか?と、参議院選挙真っ只中の今、その結果に期待が持てないのが辛いところ。

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    投稿日: 2025.07.11
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    投資コンサルティング業務をするトランスジェンダーの方による、日本の過去30年や現在の世界経済の分析 新自由主義の崩壊と価値観の転換期において、日本には再浮上のチャンスが訪れるというマクロ的視点で非常に興味深かった

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    投稿日: 2025.07.07
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    自由主義とは、本来「政府による干渉からの自由」を求める思想から始まり、近代国家の出発点に深く関与してきた。その後、20世紀における大恐慌や戦争を経て、「大きな政府」への転換が図られ、ルーズベルトのニューディール政策に代表されるように、国家の役割は社会的課題の是正や経済的安定に及ぶようになる。こうした流れに対して、1980年代以降に登場したのが「新自由主義」である。これは「政府の役割は最小限であるべき」とする思想であり、財政・金融・税制・規制・雇用・貿易などあらゆる分野において市場メカニズムを重視する方向性をもたらした。 この新自由主義の象徴とも言えるのが、1989年の「ワシントン・コンセンサス」である。ここでは、政府の裁量による経済運営を否定し、市場競争・自由貿易・民営化などが推進された。加えて、1995年にはWTOが設立され、世界共通ルールの下での自由貿易体制が確立されていった。こうした背景のもとで生じたのが、アメリカを中心にした「グレート・モデレーション」と呼ばれる時代である。低金利・低インフレの環境下でIT革命が加速し、効率性と低コストを前提に経済が拡大していった。 しかしその裏では、新自由主義がもたらした「取り残された者たち」の存在が顕在化していく。グローバル市民という価値観に馴染めない層や、製造業衰退による雇用喪失などを背景に、アメリカでは草の根のトランプ支持、イギリスではブレグジット、欧州では極右の台頭が起こる。これらはいずれも「グローバル化・新自由主義的発想」に対するローカルな価値観の逆襲であった。 日本はこの新自由主義の波に必ずしも乗り切れなかった。1980年代後半、アメリカからの圧力により「日米構造協議」や「輸出自主規制」が実施され、日本型資本主義モデル(護送船団方式や政財官の三角形構造)は弱体化の道を辿った。また、バブル崩壊後に発生した金融危機に際しても、日本銀行は「ビスビュー」と呼ばれる消極的な金融政策を貫いた一方、アメリカのFRBは「フェドビュー」に基づく大胆な金融緩和策を講じた。この差が円高・株安を招き、日本経済は一段と低迷した。 一方で、新自由主義の終焉ともいえる現象も見えてきている。ロシア・ウクライナ戦争を契機に、「経済的相互依存が平和を生む」という新自由主義的信念は崩壊した。また、半導体やレアメタルをめぐる供給網の国家的管理など、国家主導の産業政策が各国で復活している。日本もまた、「政財官のウェットな関係」が弱点ではなく、強みに転じる時代が再来しているのかもしれない。 さらに、日本は労働市場においても「ルイスの転換点」を越えたとされ、生産性の高い企業に人材が自然と集約されていく構造変化が進行中である。かつては生産性よりも雇用維持が優先されたが、人口減少と人手不足の時代には、逆に効率化こそが社会維持の鍵になる。 今後、日本は「一周遅れの新自由主義的構造改革」を進める中で、家計の1000兆円に及ぶ現預金の資産運用や、外国人労働者の受け入れといった未着手領域に向き合っていくことになる。市場原理を敵ではなく味方にする知恵と、政治と経済の適切な関係性を築けるかどうかが、再び「勝てる席」に座るための鍵となる。

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    投稿日: 2025.07.07
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    新自由主義から新たな考えに変化する時。どういう方向になるかはわからない。 アメリカは世界二位の国をたたくので、これからは中国。その時に日本は優遇される側になる。

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    投稿日: 2025.07.05
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    マクロ経済と地政学の関連性が分かりやすく記載されていてよかった。そもそもマクロ経済単独の理解も浅いため、今後学んでいかねばならない。経済側にしか興味が無い私も、その連動性を知ることで政治にも興味が湧いた

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    投稿日: 2025.06.29
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    まずは著者。NHKがトランプ米大統領で特集を組んだ際、コメンテーターとして 登場したのを見たのが最初だった。その容姿にどうしても着目してしまった。 語る内容は鋭い分析力から論理的なものだったが。 調べると、トランスジェンダー。だから何だということはないが、 あたふたしてしまう自分の弱さ。 そしてこの新書。初の著書らしい。わかりやすい。 日本は今チャンスだ、という。 その論拠。 日本は今まで2度覇権国にチャンスを与えられ、2度潰された。 一度目のチャンスは1930年代、当時の覇権国イギリスに与えられた。 しかし出る杭は打たれるで、米英にたたかれ敗戦。 二度目のチャンスは覇権国アメリカに与えられた。米ソ冷戦でアジアの砦となるべく 優遇された。しかしGDPがアメリカに近づき、かつ冷戦が終わり、新自由主義へ。 日本はたたかれ、それが失われた30年に直結する。 その際金融危機の立ち回りも失敗した。 不良債権を抱える銀行への対処のしくみを持たなかった日本は、救済へ向かった。 1割の人間を失業させる、という方法は取らず、皆が1割減収となった。 それがデフレを生み、30年立ち直れなかった。 そして今。新自由主義経済が終わろうとしている。 中国が台頭しつつある。アメリカはそれを許さない。ルールを変えてでも。 この状況で中国たたきのためにアメリカは日本を仲間にするはず。 金利上昇がそのきっかけになる。 一部わからないところもあるけど、理路整然としている。 元銀行マン、不良債権で日本がだめになることを予知?し、 ソロスに認められただけのことはある。 信じてみたいものだ。

    1
    投稿日: 2025.06.29
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    第2次トランプ政権がスタートした時、今後の政策展望などについてNHKニュースウォッチ9に著者が出演されたのを偶然視聴していました。正直なところ、そのコメント内容だけではなく容貌が印象的でした(本書でトランスジェンダーだと述べておられます)。その人が書いた、今後の世界経済の展望に関する新書ということで、読んでみました。 著者の論点は下記のとおり 世界情勢(特にアメリカ) ・約30年続いた新自由主義による世界ルールは終わった ・世界ルールの大きな変更が予想されるが、次のルールを策定する(できる)のはアメリカ ・アメリカはこれまで常にルール変更の主導権を握ってきており、自分に有利なルールを作ることができる ・新自由主義ルール下では、経済効率最優先のサプライチェーン構築が進められたが、今後は地政学的リスクをより重視したサプライチェーンへと変化する ・中国/ロシアが対米で接近することがないように、アメリカはある程度ロシアとの距離を詰めるのではないか 中国 ・新自由主義ルール下で最も恩恵を受けたのは中国だったが、アメリカの覇権を脅かすまで成長したがため、アメリカは本気で中国を叩きに来る(1980年代に著しい経済成長を遂げた日本がアメリカから叩かれたのと同じ構図) ・日本が経験した低成長期を中国は迎えようとしているが、その時期をより悪化した世界経済、より急激な高齢化とともに迎える中国の方が日本よりも厳しい時期にさしかかるのでは ・世界2位の経済大国とはいえ、それはアメリカ主導で策定された新自由主義ルールによる恩恵を享受できたからで、アメリカによって下駄をはかせてもらって2位になったとも言える 日本 ・新自由主義だった30年間、日本は雇用を守り、低成長を受け入れた。その代償として、欧米のような分断・対立を逃れることができた ・アメリカにとって中国封じ込めのための日本の位置づけは、冷戦期の対ソ連封じ込めと同じ構図で、アメリカは再び日本に有利な状況を作り出すのではないか 他にも多くの興味深い指摘、論点がありました。ただ黙って見ているだけで日本が再び上昇基調になるというわけではないにせよ、世界ルールの大転換に置いて、日本には大きな追い風が吹こうとしている、という著者の見解について、説得力のある1冊でした。

    0
    投稿日: 2025.06.27
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    このレビューはネタバレを含みます。

    タイトルからして、自分だと100%買わない、自己啓発系か政治経済に関する本だが、父親が送ってきてくれたので読んだ。 そして読み終わった結果、思ったよりは読みやすく、内容もまあ理解できる方ではあったが、やっぱり自分は政治経済に興味がないなぁ、そして株式とかファンドとかがどう成り立ってるのか一生理解できないからピンと来ないなぁと感じ続ける時間だった。 p5「いわば資産運用業界の“黒子”に徹してきた私が、なぜ初めて本を書くことにしたのか。それは、日本の方々に伝えたいメッセージがあるからです。ひとことで言えば、日本は今、数十年に一度の大きなチャンスを迎えているということです。」 …う、うさんくさすぎる!詐欺メールの頭に書かれていても全く違和感のない文章だ。 上記の「本を書く」を「あなたにメールをする」に変えたら完了! トランプ、ブレグジット、米中対立、ウクライナ戦争など、全部の背景は、新自由主義への反乱。すべてには根っこの原因がある…ほんまか? とはいえ、そもそも円安円高がどう起こるか全くわかっていないし、かと言って単純な理由でもないことはわかっている。でもなぁ… 眉に唾をつけながら読む。 そもそも新自由主義とは?:大きな政府より小さな政府。介入は少ないほどよい。裁定者が政府政治ではなく、市場。個人の権利と選択を尊重。個人の能力主義。なので、経済が重要視される。 なるほど?まあ、わからないではない。そして昔のやり方からこっちに移行してきているというのもまたわからんではない。ピンとは来ないけど。 文一つ一つの意味は頑張れば理解できないこともないが、文脈としての理解は完全に頭を滑っていく。興味がなさすぎる! あと、グローバリスト、デジタリストとか見るたびに、ボーボボ読んだことないのにハジケリストという名詞が頭をよぎる。 為替の変化はどう起きているのか分からんなぁと思ってたが、簡単な説明をしてくれていた。 p79「為替のメカニズムは、温かい水と冷たい水を混ぜると温度が同じになる仕組みに似ています。理論的には、二つの国の間の金利差や購買力の差を中和して同等の水準にするのが為替の役割です。」 でも、各パラメータがどう作用して最終的にあの数値になってるのかは全くわからん。あんまり分かりたくもない。 そもそもこの金融業界が分からないというか気が食わないのは、これから〇〇が伸びる!というときに、その業界を支援するとかそういうのではなく、伸びるからそのときに金を入れておけば儲かるという仕組みだから、つまりは業界には特に思い入れがない。それでなんか面白いことが起きるんかと思ってしまう。偏見強みだけど。 そしてp64からこの人のサクセスストーリーが語られる。 まずは銀行に入ったがバブル時代のやり方に違和感を覚え、アメリカに留学してヘッジファンド向けのコンサルに入る。そして日本の金融危機を最初に予想してすごいと自画自賛。まあええけど。 企業の投資と、いわゆるファンドの投資って違うんだろうか。 設備投資は確実に不動産投資とは違うだろうけど、スタジオカラーは不動産投資で会社の費用を賄ってるとか言うしなぁ。一緒なのかも。 でも、やっぱり本で書いてたような、国内投資が増えてるという意味がよくわからない。 自分もやってるNISAは銘柄にもよるだろうけど国外投資感が強い。でもこれ、投資なのか? 最後まで頑張って読んだが、結局この本から何を学べばいいのか分からなかった。 日本はもう終わりだとか絶望せず、真面目に働いてりゃいいってこと?この流れで、個人としてなにか得はあるのか? いやまあ、他の本も別に何を学ぼうと思って読んでるわけでは基本ないので、別にいいんだけども、それでも「あなたにだけ真実をお話します。さあ、目覚めるのです。」みたいな雰囲気でとても偉そうに語られるが、「な、なんだってー!」というほど驚きの話でもなく。8割くらいはこういうファンド系への妬みと不信感、あとは政治経済に興味がなさすぎるという個人的問題ではあるので、学べない自分を情けなく思うというのもあるけど… でもまあ、これからの日本は良くなるという話なのでシンプルに「良かったね」とは思う。 ただ、それを活かしていけるのだろうか… 国も自分も。 この著者みたいに「分かってる」人は上手く立ち回っていけるかも知れないが、その変化が(本当にあるとして)個まで降りてくるのは相当先の話な気もする。

    0
    投稿日: 2025.06.24
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    米国は中国との覇権国争いにおいて、太平洋地域で日本に強力なパートナーとなってもらわないと困る。だからこれから日本にはかつての米ソ冷戦時代前半(朝鮮戦争から1970年代まで)のようなチャンスが訪れる。準備せよ!というのが本書の概略。 斎藤氏によると、覇権国争いの結末は以下の3つのいずれかに帰結する: ①戦争で勝敗を決する(太平洋戦争) ②覇権国に跪く(ポンド覇権をドル覇権に譲った第一次大戦後の英国、1980年代の日米貿易摩擦における日本) ③冷戦(米ソ) 斎藤氏は、今回の米中関係は③を志向しつつ、台湾有事で①に転じ米国が勝つシナリオを想定している。しかし、米国が中国より強い根拠が明確に示されていない(あるいは根拠として弱い。まして米国はいろんな紛争に戦力分散させすぎである)。 米国が戦略上、「強い日本」を欲していることはよく理解できたが、本書には軍事面とAIの情報が含まれていない。イアン・ブレマー氏の多極化シナリオにも触れていない。あくまで金融セクターから眺めた主張である。 一般的に覇権が移動する際、まず生産拠点が新興国に移動し、そこからの流通網が広がり、最後に資金が新興国側に大量に流入する。中国は途中まではこの道を進んできた。「世界の工場」と呼ばれ、「一帯一路」に着手し、「AIIB」や「BRICS新通貨」でドル覇権を切り崩そうとしてきた。しかし中国は躓き、「世界の工場」は東南アジアに分散しつつある。AGI開発競争で米国に先を越されてしまうと、戦争で主導権を取られるどころか、ロボットが生産も担うようになるため株式市場も中長期的にはどうなるかわからない。少なくとも労働市場は崩壊するだろう。生産拠点も金融セクターも覇権国の必須条件から外れる可能性すらある。中国も苦しい状況にある。 だからこそ、米ソ冷戦時代の中国がそうであったように、両陣営苦しいからこそそれを逆手に取って日本がキャスティングボードを握るシナリオも読んでみたかった。歴史において日本は、米国より中国に従ってきた期間の方が遥かに長い。「米国が強い」という前提のみで進めるのではなく、多極化や中国覇権、ひいてはその先のインド覇権、あるいはAIが人類を統治するような世界線も想定しながら、今後も国際政治を観ていこうと思う。

    7
    投稿日: 2025.06.22
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    レッセフェール 双子の赤字 新自由主義 小さな政府と大きな政府 マクロプレー ベネルックス(ベルギー、オランダ、ルクセンブルク) マーストリヒト条約→EU ルイスの転換点

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    投稿日: 2025.06.16
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    ・弱肉強食型で政府介入の少ない社会経済体制→「大きな政府(政府の裁量機能を是とした社会経済体制:1930年代世界恐慌)」→「より小さな政府(極少人数に利が集中する格差社会・新自由主義:1980年代レーガン革命)」そして今再び一定の政府介入を認めることを前提とするシステムへと大きく動き出している。 日本は、世界が新自由主義のもとで競い合う中、是が非でも雇用を守れと言われ、新しい設備投資も人的投資もしなくなり、あえて逆戻りをして「悲惨の平等な分配」を選んだ結果「失われた30年」を生んだ。逆に中国は日本に変わりどんどんグローバル化が進み力を付けていく。が、それがアメリカにとっては脅威となり中国を追い出すことに舵を取り始めた。トランプ現象は新自由主義の終わりの始まり。新自由主義の恩恵を受けたグローバリズム(中国)とデジタリスト(GAFAM)を叩き始めた。トランプ現象と国民の分断は国家の衰退のように映るが、筆者はそれをアメリカの柔軟性と捉え、今は大きな転換期に来ていると考える。 そしてここからは日本にとって大きなチャンスがやってくるというワクワクする話。 ↓ 「失われた30年」は働かないおじさん(ゾンビ社員)が退職するのを待つ30年だったとも言える。 労働人口減少に伴い賃金が上がり、賃金を上げられない弱小企業は淘汰されていく。国は雇用を救うための無駄なお金を使う必要がなくなり、設備投資と人材育成にお金をかけられる。インフレ傾向となり金利が上がり、貯蓄も増える。 また、覇権国アメリカの敵は中国。そのメインシアターである東アジアにおいて日本の協力は不可欠。強い日本になってもらわなくちゃ、というわけで先端技術の分野で日本が力を持つための投資計画を発表した。追い詰められた中国が台湾侵攻に踏み切る可能性もある。その場合の日本が果たす役目は計り知れない。 いずれにしてももうすでに日本は「勝てる席」についている。国としてはもちろんだが、個人としてもこの大チャンスをつかむタイミングを見逃さないようにしてほしい! ‥という、半信半疑ながらも信じたくなる経験と統計に基づいた夢のようなお話。

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    投稿日: 2025.06.15
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    著者の経歴が興味深い。 経済学史的な流れや、世界情勢の分析などは一般的な理解からより踏み込んだ納得の行く内容といった印象。 今後の日本の展望に関しては、章立てからも扇動的ではないかと思えた。

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    投稿日: 2025.06.14
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    このレビューはネタバレを含みます。

    日本のバブル期に都市銀行に就職して、土地神話にも違和感を感じ、渡米。 当時はJapan As No.1  日本の銀行にいたということだけで重宝されラッキーだったと。 バブル崩壊。 「梶山官房長官の『不良債権に公的資金投入』の発言はインチキ」との指摘で、ヘッジファンドの途方もない金額の円売りトレードが...

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    投稿日: 2025.06.12
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    --参考------ 「副島隆彦の学問道場」の主要コンテンツ 「第2ぼやき」  「147」 斎藤 ジンの本。この30年間の経済と金融市場の動き   https://snsi.jp/daini/「147」斎藤-ジンの本。この30年間の経済と/ 【書評】齋藤ジン氏著『世界秩序が変わるとき』を読んで見えた、日本経済の新しい地平と投資戦略 | 高配当株式で利回り4%を目指す投資ブログ | ファースト・ペンギンのブログ   https://first-penguin.tokyo/2025/06/11/sekaijapan202506/ 日本復活のヒントがここに!『世界秩序が変わるとき 新自由主義からのゲームチェンジ』齋藤ジン | 文春新書  https://books.bunshun.jp/ud/book/num/9784166614783

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    投稿日: 2025.06.11
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    このレビューはネタバレを含みます。

    善悪の判断を保留して、アメリカというカジノオーナーのリアルな本音を冷静に解説していると感じられる内容であった。 一度ではなく二度トランプが選ばれたことは単なる偶発事項ではなく、本格的に新自由主義が行き詰まりつつあるということなのだと思う 冷戦時代に台湾と日本を犠牲にして中国を引き込み、ソ連を打倒した そして冷戦後の新自由主義の時代に、その寵児として発達した中国に対して今度はつぶしにかかっている 今回ウクライナ(+ヨーロッパ)を犠牲にして露中の分断を図っていくのか、露中連合をまとめて対抗していくのかなど問題は残るが、米中関係が今後長らく世界を支配していくのだろう その中で、日、印は矢面に立たされる一方でアメリカから優遇を受けるという 結局覇権国の思惑で世界が振り回されているという絶望はありつつ、善悪は保留して現実に立ち返ってみることが必要で、それを促してくれる本であった

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    投稿日: 2025.06.10
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     また今年の良書! 価値観が一回りも二回りも広がった。この三十八年自分が信じてきたこと、当然のように足を置いてきた倫理観の足場がいかにただの新自由主義だったかと突きつけられました。新自由主義なんて言葉昨日まで説明もできなかったのに。わからない言葉ばかり並んでいるのにとてもわかりやすい本でした。アメリカはカジノのオーナーという喩えからしてわかりやすすぎ。本当にためになるありがたい一冊だったな。  個別には、先にヴァンスの『ヒルビリー・エレジー』を読んでいたことも効き、アメリカのトランプ現象への理解が一段と深まってよかった。中国による台湾有事は怖いけれど少なくとも自分の子どもたちが生きる日本は悪くなさそうと希望が持てたのもよかった。  齋藤ジンさんもっと発信してほしい。

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    投稿日: 2025.06.09
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    日本人にとっては希望のもてる本だった。それにしても日本人は自分たちの国や経済が下り坂であるとなぜ決めつけるのだろうか。 どちらかというと日本国外にいる人や外国人のほうが日本の文化敵成熟度合いやこれからのアジアにおけるポテンシャル、重要性をよく理解しているように思う。 人口減だけで未来を悲観している人が多すぎるのが日本人。

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    投稿日: 2025.06.08
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    経済には疎いので斎藤さんの言いたいことがどれほど理解できたかは正直わからないが、ともあれ今の状況は日本にはチャンスだと言いたいようだ。新自由主義の申し子のような著者だが、経済改革の波に遅れた日本が一周回って今良いポジションにいるということ?かな。斎藤さん自身がヘッジファンドのアドバイザーとして現役でいることでどこかで読んだ内容も説得力は持っていると思う。ただ個人的には著者自身の個人史、銀行にいながら銀行の改革にまで自分の時間は避けないから飛び出したこと、トランス女性として途中からカミングアウトしていった下りがとても印象的でした。もう一度読めばもっと内容把握ができるだろうか。。

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    投稿日: 2025.06.08
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    アメリカは自分でルールを作り替えられる強さがある。 日本の失われた30年は雇用を維持して賃金上昇を抑えた結果 人口減少が急に進み人手不足が顕著になっているのでこの何年かが転換点になっている。

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    投稿日: 2025.06.03
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    世界が変わる瞬間に何が起きているのか、そしてその波が日本に来ている。これは、危機でもあるが、チャンスでもある。失われた30年と言われ続け、それに何も責任を感じていない政府。そこから見出されてくるのは、アーリーウォーニングサインが出ていたことに気が付かなかった大蔵省の、解体劇。トランプ。こうした事象は、ある一定の安定したイデオロギーの崩壊の兆しになっているのではないかと。筆者の言葉を借りると、システムがおかしくなっているサインであると。日本は、大きな政府と小さな政府、この振り子の中で勝ち組になれると説いています。さて、それは、どんな根拠があるんだろうか。会社は会社を守れど、人は守らず。会社を中から変えてくれよという言葉には、耳を貸さなかった筆者は、都市銀行を辞めてヘッジファンドに入る。 失われた30年を、米国との関係から考察していく展開は、筆者自身が米国でヘッジファンドにアドバイスしていた立場にあった実感、経験も踏まえてのもので、結果論と言えばそうなるが、非常に説得力もあると感じた。SMBCの高橋誠一郎副頭取がアベノミクストレードに踏み切った、つまりある一定のシステムの中で常識にとらわれることで世界の潮流を見失う可能性がある中、そうならない視点が重要だという例でもある。世界大恐慌、世界大戦、日本の経済成長と見てくれば、アメリカが日本を敵視して徹底的に叩き、その後冷戦を迎えて、成長を逆に認め、大目に見てもらって、思いっきり成長。ところが、冷戦終了とともに敵対することになり、銀行潰しから成長を抑えられてしまう、システム的な混乱を作られてしまった。 そして、中国への見方が大きく変わった点が、転換点の一つになる。投資ではなく観光地となった、ということでお金を置く場所ではなくなっている。スパイ法などを振り翳し、独裁と監視を強めたことによるのは明らかで、中国という国が地方債務問題を抱えながら、どこまで内需で伸ばして行けるのか、かなり疑問を持たれている印象だ。 ジャストインタイムのサプライチェーンからジャストインケースへ。政府による統制と。 サービスが倍になってきている日本、特に製造業では改善を貫いてきただけに、劣っていたとされるサービス業。ここにメスが入ってきている。つまり、ホテルの値段が倍になっていることから、同じサービスで倍でもOKとなっているということであり、世界で稀に見る日本ブームなのもうなづける。日本が変わるタイミングがついにきた。この流れを掴め、という力強いメッセージは、体験しているまさに日本への興味、ミステリアスな日本、経済の強い日本、そして次は何かという問いなんだろうと思う。

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    投稿日: 2025.06.01
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    面白かったです。 NHKスペシャルで齋藤ジンさんのことを知り、興味を持って本を取りました。 今までの経済の流れがわかりやすく、ワクワクしながら、本を読みました。 転換期を前向きに捉えて、頑張りたいと思います。

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    投稿日: 2025.05.25
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    面白い。 世界秩序が変わる=パラダイムシフトが起きる時。 「大きな政府」から「小さな政府」となりまた「大きな政府」になろうとしている。 日本はアメリカが世界の覇権国家である限り、失われた30年が経ち再度アメリカに下駄を履かせてもらって繁栄出来る。その時に個人としてどうするか? 世界経済、政治の動きを読み解きヘッジファンドにレポートを提供してきた経験、トランジェンダーとしての苦悩の経験を織り交ぜつつ世界が今後どう変わっていくのかを分かりやすく説明してくれる。 今自分の会社(技術系グローバル企業)でもアメリカにもの凄く投資しているし、欧州はダメだって言ってるし、インドも重要視しているし、中国からは撤退気味だし、そして日本にももっと投資するって言ってるし、著者が言っている事と見事に一致する。まぁ自分の会社の戦略だってどこかの戦略コンサルが入ってアドバイスしているのだろうから、同じ様な戦略にはなるんだろうけど。 うーん。いいねぇ。日本まだまだ捨てたもんじゃないし、これだけ人材がそろっていて、技術をもった会社が多くあり、政治的にも安定して中立的で、人も勤勉で、デリカシーがある人がおおくて、まだまだ賃金・物価が安い国はない訳ですよ。 バンバン日本に投資してもらって、景気よくなって、再び繁栄しましょ!

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    投稿日: 2025.05.24
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    最近、話題となっている齋藤ジンさんの「世界秩序が変わるとき」をGW中に読んでみました。 まず、「相対的にアメリカはまだまだ強い」という世界観には全く賛同です。他方、「その中で、日本は覇権国家に愛されて地位を上げる」という論は、ちとロマンティシズムが過ぎるのではないかなと思えました。確かに国際状況はそうなるかもしれないけど、日本の有権者と政治家とが、本で指摘されている「一周遅れの新自由主義、痛みが少ない新自由主義的経済」に持っていけるのかどうかは、(齋藤さんが書中で評価してくれている)新しい資本主義実現会議の委員を3年以上務めている身からすると、非常心許ない、危ういなと思ってます。 実際、筆者の齋藤さんも自公政権の過半数割れとそれに伴う与野党協議のコスト増大には強い懸念を示しており、私もともすると上記の"遅れてきた新自由主義的経済"にはならずに、深刻なポピュリズムと政治的混乱に日本は陥るのではないかと心配をしております。 そうならない為には、世界の趨勢を見通して、具体的なアクションができる政治家の質を上げる事と、そういう政治家を投票行動で生み出せる有権者の自覚とリテラシーの向上が何よりも大切かと思います。 議員の支援をしたり、時間的にはかなり取られてしまうN高S高政治部の顧問を、私がいまも続けている理由もその辺りにある、と再認識をさせられた本でした。 以上、ごく簡単に感想まで。

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    投稿日: 2025.05.14
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    貴重な知見とビューを知れる素晴らしい本だった。 こんなにすごい人が日本人でいたとは、世の中は知らないことがたくさんあるものだと改めて。 米国の覇権はいつまで続くのか、そこについては懐疑的。

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    投稿日: 2025.05.07
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    これからの世界の動きを把握するために読んでおくと物事のつながりがわかりやすくなりそう。 理解できないではなく、理解できる情報を集めて自分なりのストーリーを持っておいてもいいと思う。

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    投稿日: 2025.05.06