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文鳥・夢十夜(新潮文庫)
文鳥・夢十夜(新潮文庫)
夏目漱石/新潮社
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総合評価

247件)
3.9
65
69
64
7
2
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    「夢十夜」目当てで買ったけど、「夢十夜」よりもうひとつの表題作「文鳥」が気に入った。自分の不注意で可愛がってた文鳥を死なせちゃうだけの話だけど。実在する人物が出てくるし、何だかエッセイに近いような感じがするなーと思っていたら解説にそう書いてた。小品という小説とエッセイの中間のような作品を集めた本。2012/326

    0
    投稿日: 2013.11.17
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    全7編からなる作品です。読んでいて何やら不思議な感じがしたと思ったら、「小品」といって、短編小説と随筆の間にある、日本近代文学の独自のジャンルだそうです。初めて知りました。 『文鳥』では、文鳥を昔の女と重ねているようですが、具体的に何があったのかは多くは語られていないので、想像をかきたてられます。 『夢十夜』は、「第一夜」がお気に入りです。

    0
    投稿日: 2013.10.13
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    漱石先生の著書については、数多く読んだわけではないですが、このような内容の作品は初めてです。小説なのか、随筆なのか・・・曖昧な描き様に戸惑いました。  主人公自身が人に勧められて飼いだした文鳥の死は、どう理解すればいいのでしょうか?所々ちらりと昔の女の回想が見え隠れする・・・。  深く考える必要がないのかもしれませんが、ごめんなさい、正直に言ってちょっと理解に苦しみました。  ビミョーな作品ですね(^_^;)   分かる方がいらっしゃったら教えてくださいm(__)m

    0
    投稿日: 2013.10.09
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    オチなしのどうということもない話を集めた短編集。 夏目漱石の人柄が垣間見える。なんかオラオラ系で頑固で絡みにくいオヤジだな~と最初のうちは思っていたけれど、意外とお茶目で憎めない・・・ しかし文鳥のネグレクトはいただけない。

    1
    投稿日: 2013.10.03
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    読み終わるまで随分時間がかかりました。夢十夜は何度か読んだ気がしますがいつも記憶に残る夢が同じでそう言えばこんな話もあったなあ、程度で終わってしまう夢と開きがあります。 漱石氏が九死に一生を得て入院中書いた散文は何とも痛々しいです。どことなくユーモラスではあるのですがやはり悲しい。子供たちが成長して自分の日記を読みどう思うだろう、との一文に彼らの成長を見届けることは無いのだろうと言う諦観がうかがえるような気がしました。

    0
    投稿日: 2013.09.03
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    「夢十夜」は堅い小説を書く漱石の作品でも幻想的な感じがした。「永日小品」は随筆なのか作品なのかわからないが、何故か何度も繰り返し読んでしまう。

    0
    投稿日: 2013.09.02
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    夢見がち! 百合の花って花びらが大きくてまがまがしくてちょっとこわい 漱石は白い百合がすきなんだろうと思うけどそれは多分男の人だから

    0
    投稿日: 2013.08.20
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    100年経っても読まれ続けてる小説。文豪や作家にとってこれ以上ない喜び。良い小説は時代関係なく愛されるものだなと思いました。 また、100年待つことのできる男になりたいとも思いました。

    0
    投稿日: 2013.07.29
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    このレビューはネタバレを含みます。

    内田百けん氏の『冥途』を読んでから、是非とも読んでみたいと思っていた『夢十夜』。 期待通りだった。 やっぱり、第三夜が気味が悪く印象に残る。 けど、個人的に好きなのは第二夜。 侍の煩悶や、何がなんでも悟ると思い込んで魔境に入っていく境地や、何もかもがツボ。 興味深いのは、第四夜、第十夜。 意味がわからないけと何故か読んでしまって、クスリと笑ってしまう。 第八夜が一番幻想的かな。 日常によくある風景から始まって、どこかで突然非日常に迷い込み、そこから抜け出たかどうかわからないままにバスッと終わる。 この短編集は、『夢十夜』のほかにも秀逸な短編がたくさん収録されている。 改めて、夏目漱石氏の凄さを目の当たりにした。 今まで『こころ』、『それから』しか読んだことがなかったが、他にも手を伸ばしてみようと決めた。

    0
    投稿日: 2013.07.28
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    『文鳥』『夢十夜』を始めとした7作が収録された短編集。 「こんな夢を見た。」で始まる『夢十夜』は一つ一つがとても短いけれど、想像力をフル回転して挑みたくなる作品ばかり。うっとりしたり、はっとしたり、にやりとしたり、自分の様々な感情が掘り起こされます。 死ぬ間際の女の枕元に坐る「第一夜」、仁王像を彫る運慶に触発され自分も仁王像を彫ってみる「第六夜」、水菓子屋で出会った女に連れて行かれ崖から飛び降りることを強要される「第十夜」。以上3つが特に琴線に触れた。

    0
    投稿日: 2013.07.15
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    「こんな夢を見た」で始まる幻想的な十編の物語。 特に第三夜が素晴らしい! 今まで見たことのない漱石に出会えます。 同じフレーズで始まる黒沢明の「夢」同様、本人の深層心理が垣間見られる作品です。

    0
    投稿日: 2013.05.31
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    咲く花(話)といえば、第一夜!書との約束を守って待ち続け、そして・・・「百年はもう来ていたんだな」という科白と、枕美な文章がステキです。

    0
    投稿日: 2013.03.22
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    表題作「夢十夜」について学部で読書会を行なって随分理解が深まったので追加。 夢十夜はそれぞれを漱石が見た夢と考えてもいいが、よく読んでみると技工の優れた点や、後の作品の片鱗、漱石らしい主張などなど様々なものが盛り込まれている。 第一夜は、死や土の匂いなど負の要素が確かにあるのにそれを全く意識させない美の連続、流麗な文章の巧みさは漱石ならでは。特に白い肌の色から白百合への色の流れの美しさと輪廻の象徴は脱帽。 他にも七夜八夜が表す英国文化に迎合する日本批判は十夜の庄太郎に見える「それから」の代助の片鱗などなど。たった数ページの文章でも読めば読むほど深みが知れて底が見えない作品でした。

    0
    投稿日: 2013.02.25
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    文鳥、ちょっと切ないというか哀しいというか、きゅんとなる。いのち。夢十夜は怖い~。映画のユメ十夜も不思議だったよねえ。あと漱石先生が病んでるときの話が入ってたよねこの本。読んでてお腹痛くなる…

    0
    投稿日: 2013.02.22
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    こんな夢を見た。 自分はとあるサーカスで働く道化の少年である。白と黒の化粧をし、同じ色の白黒の道化服を着て、毎日客の前に立っている。年齢は幼く、サーカスのヒエラルキヰでいえば底辺に属するような位置である。賃金も大変に少ないが、しかし、自分はさして悲しんではいなかった。自分の隣には、道化の相棒がいるからである。相棒もまた、白黒の紛争をしているが、少しだけ赤色の混じった服を着ている。身長は自分よりわずかに高いが、自分より痩せていた。 自分と相棒はサーカスの部屋でいつも同室であり、二人で共有している錆の浮いた焼き菓子の缶箱がある。 古びたその中には、菓子は入っていない。入っているのは、僅かばかりの金銭である。自分達の賃金から生活費を引いた時に残った、些少の蓄えである。 いつか、ここを出て、二人で成功しよう、と相棒と話している。 缶箱の中では、手垢で汚れた硬貨がわずかに散らばるばかりである。けれど、自分も相棒も、夢が叶う事を疑ってはいなかった。 客の前に立って芸をするうち、相棒のほうが芸に優れている事が分かってきた。ジャグリング、綱渡り、宙返り。相棒はなんでも器用にこなすが、一つ弱点があった。相棒は人付き合いが苦手であった。異様な程に引っ込み思案で、他の団員ともあまり口をきかない。客に対しても同様である。練習ではあれ程見事に芸をこなすのに、客の前に立つと不思議なくらいに何も出来なくなる。そもそも、道化が人前に立つのが苦手、というのが無茶な話なのだ。 そこで、自分は相棒と他の人間との緩衝材になる事に決めた。自分はさして芸も上手くはなかった。しかし、相棒が唯一打ち解けて話せる相手であったし、それなりに人あしらいも上手いと自負していた。 団員と相棒の仲を取り持ち、客の前では相棒の助手を勤める。相棒の代わりに口上を述べ、相棒にリラックスするように心がけさせた。 その甲斐あってか、歳を経る毎に自分と相棒の二人は有名になる事が出来た。二人で共有していた焼き菓子の缶は大きな宝石箱へと変わっていて、その中に入っているのは、真新しい紙幣がぎっしりと詰まっていた。 自分は鼻高々であった。相棒のおかげ、という事も勿論承知していたが、心の何処かで、この成功は自分の功あっての事である、と思っている。相棒の事は信頼していたが、心の何処かで、自分がいなければならないのだ、と思っていて、自然と相棒への言葉も居丈高になっている。 相棒といえば、相変わらずに芸は見事であるが、自分に対してはいつも眉根を下げた困ったような笑みで喋るようになっていた。人あしらいは上手くはないように見え、些か卑屈にさえ感じていた。 自分は他の団員にも、相棒は自分がいなければ駄目だ、と語っている。他の団員は自分の傲慢に辟易したような顔をしているが、自分が気付かない。 ある時、とうとう痺れを切らした団員が、自分に、相棒はお前がいうような人間ではない、と言った。 自分がむっとしているのが分かると、団員は自分をある場所に連れていった。そこはサーカスの練習場であったが、そこに相棒が黙々と練習していた。驚いたのは、その周囲に、何人も団員が集まって談笑していた事である。相棒が何かを言うたび、周囲はどっと湧く。その口上は相棒に気づかれぬ位置で聞いている自分よりも、余程人あしらいの上手いものであった。 自分はそれを聞いて、さっと赤くなった。ひどい羞恥の感情である。相棒が、芸だけでなく、人との付き合いやあしらいも、自分などより上手くなっていた事に気づいた自分は、己の傲慢さに顔が上げられなくなる程に苛まれた。 自分は走ると、相棒との相部屋に駆け込んで顔を覆った。誰にも会いたくはなかった。 その羞恥の感情といたたまれなさは、相棒と二人で貯めた宝石箱を見て、余計に高まった。 これを、何処か自分一人の手柄だと考えていた自分にほとほと嫌気がさしている。その上自分は、相棒を見下してさえいたのだ。相棒のあの困ったような笑みは、自分の傲慢に呆れ、哀れまれていたのではないかと考えて、一層に恥ずかしくなった。 此処にはもういられない、と自分は考える。恥ずかしかった。本当に恥ずかしかった。 自分は宝石箱の中身に一切手をつけず、サーカスから飛び出した。もう帰るつもりはなかった。それ程までに恥ずかしかった。 相棒ならば、一人でも上手くやるだろう。むしろ押さえ付け、遠慮を強いる自分がいないほうが、上手くやれるのではないかとすら思った。 自分は夜半の街を駆けた。駆けて駆けて、走って、どれくらいになるのか。不意に、自分を呼び止める声がした。振り向くと、自分の後ろに相棒が立っていた。奇妙な顔である。 相棒は何事かを叫んでいるのだが、自分はその言葉がどうしても聞こえない。 そうして、そこで目が覚めた。 だから、相棒がその時言った言葉が、傲慢であり逃げ出した自分に対する罵倒だったのか、それとも心優しい相棒の同情の言葉だったのか、自分にはわからない。 多分一生分からないだろうと思っている。

    0
    投稿日: 2013.02.11
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    飼った文鳥が、不注意により死んだみたいな話がなんでこんなに上手くかけるんだろうという、漱石のセンスにはもはや脱帽である。

    1
    投稿日: 2013.01.19
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    このレビューはネタバレを含みます。

    文鳥・・・何やらかわいい話だなぁ、おまけに鈴木三重吉も出ていると喜んでいたのに、最後でどん底。読まなければよかったと後悔した・・・実話でないことを切に願う。

    0
    投稿日: 2012.11.28
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    「思い出す事など」を入院中に読むと贅沢かなぁなんて。「たいみそ」出てます! 「永日小品」が漱石の作品の中でもかなり好きなほうだったりする。 全体的に漱石の可愛らしさが詰まった作品集。表紙がまたかわいいんだ。

    0
    投稿日: 2012.11.28
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    これ以上無いってぐらいの美しさと、ユーモア。 草枕と比べると、老いているせいか程良い脱力感がある。 それでも漱石さんは、やっぱりお洒落な人だなと思う。

    1
    投稿日: 2012.11.28
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    「文鳥・夢十夜」夏目漱石著、新潮文庫、1976.07.30 262p¥420C0195(2019.04.22読了)(2003.08.22購入)(1999.05.20/51刷) 【目次】 文鳥 夢十夜 永日小品 思い出す事など ケーベル先生 変な音 手紙 注解・解説  三好行雄 (表紙より) 人に勧められて飼い始めた可憐な文鳥が家人のちょっとした不注意からあっけなく死んでしまうまでを淡々とした筆致で描き、著者の孤独な心持をにじませた名作『文鳥』、意識の内部に深くわだかまる恐怖・不安・虚無などの感情を正面から凝視し、〈裏切られた期待〉〈人間的意志の無力感〉を無気味な雰囲気を漂わせつつ描き出した『夢十夜』ほか、『思い出す事など』『永日小品』等全7編。

    0
    投稿日: 2012.11.23
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    『文鳥』からは、今で言うSNS疲れを感じさせられました。 ■内容 知人に勧められて金が掛からないならいいか程度の心持ちで文鳥を飼い始めた主人公。 餌やりの為の早起きもままならず、お手伝いさんの助けを借りる飼育生活。少しずつ文鳥に興味を抱き始めるも仕事の忙しさから放置してしまい、ある日文鳥が死ぬ。 主人公は責任をお手伝いさんに押し付ける一方、自分で後始末はしない。 勧めてくれた知人に事情を綴った手紙を出すも、お手伝いさんに対する愚痴に関しては何の共感も得られなかった。 ■SNS疲れ 友人に勧められて登録し、最初は何が楽しいのかわからない。けれど段々と感覚的に楽しみを見出だせてくる。 かといってドップリはまる訳でもなく、次第に飽きてしまう。友人の近況が気になった時に覗いてみると、知らない間に色々とあったみたいだ。なんだか出遅れた。 日記を書いたり呟いたり、その反応が気になったり気になる自分が嫌だったり。妙な疲れが溜まっていく。 嫌なら止めればいい。それだけのことなのに、いざ放置すると孤独を感じてどうすればいいのかわからない。 『文鳥』には若者特有の他人のせいにしたがる傲慢さや言い訳が孤独とごちゃ混ぜになってるどうしようもなさが漂い、読み応えがありました。

    2
    投稿日: 2012.11.18
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    失礼ながらその他の作品は皆様のレビューにお任せいたしまして。 表題作である『夢十夜』。 中でも第一夜については 事前に話は聞いていたので流れも落ちも知っていたにも関わらず しかもたった四頁足らずだと言うのに、涙が止まらなくなりました。 切なさと暖かさと妖しさ。 そして【夢】が与えるあの何とも言えぬ空虚感。 まるで自分がその夢を見たような気持ちにさえなりました。 【I LOVE YOU 】を 【月が綺麗ですね】と訳したと言われる夏目漱石氏。 自分なら何が良いかなと思案した事がありますが、 これを読むと【100年待っています】と訳しても良いかしらなどと思ってしまいました。 何にしてもロマンチック。

    1
    投稿日: 2012.11.10
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    読み返しています。 (2012年11月7日) 読み終えました。 (2012年11月25日)

    0
    投稿日: 2012.11.08
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    「夢十夜」目当てで読みましたが、「文鳥」も好みでした。 夏目漱石の独特の文章は、読みにくいところもあるけれどやっぱり好きだなあと再確認させられました。 文鳥さんがえらくかわいらしく描かれていて、ちょっとほしくなりました。 ほかにもいくつか短編が入っていましたが「永日小品」で、なんだかじっとりとした死生観が覗いたり覗かなかったりしてるのも好きでした。 「変な音」はSSって感じでした。オチをしっかり用意してあって面白かったです!

    0
    投稿日: 2012.09.28
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    「文鳥」以下7編からなる小品集。 「文鳥」は漱石版“文鳥の飼育日記”とでも言おうか。淡々としていながら一抹の切なさが感じられる印象的な一編である。川上弘美氏が好きだというのもとてもよく分かる。 「思い出す事など」は大患によって九死に一生を得た体験とそこから生まれた生の意味をつらつら分析する哲学的な作品。読みながら何度か迷宮入りした。 個人的には「永日小品」がおすすめだ。随筆なのか小説なのか素人の私にはちと判じかねるが、子供の遊戯や、友人との会話、ロンドンでの生活などなど、題材もトーンも変化に富んでいて飽きない。いろんな楽しみ方ができる一冊だった。

    0
    投稿日: 2012.09.25
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    初読。 「文鳥」はもの寂しげ。 「夢十夜」はどことなく緊張感をはらんでる印象。でもよく分かってない。第五夜、第六夜、第七夜が特に印象深い。 「永日小品」はほのぼの。元日・懸物・金・変化が特にすき。変化の二人の関係が良いなと思った。 「思い出すことなど」は三十分の死にまつわる諸々。 「ケーベル先生」は孤独な紳士。「変な音」と「手紙」はほんの少し笑った。 全体的に静かで淡々とした印象。 「夢十夜」を目当てに読み始めたけど、「永日小品」のほうが自分の好みだった。

    0
    投稿日: 2012.09.22
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     再読。 漱石作品としてはマイナーな作を集めた文庫本アンソロジーだが、それなりの発見もあった。やはり手に取ってみるものだ。 鈴木三重吉のすすめで飼い始めた文鳥の死が、意に沿わない相手に嫁いでいった美しい女性の思い出と重なっていく「文鳥」。ロンドン留学時代の記憶の甦りと、現在の生活の点景が連想的に並置される「永日小品」。「修善寺の大患」から回復した時点を現在に、「三十分間の死」という経験の空白に向かって遡行していく「思い出す事など」。漱石が、さまざまな場面、さまざまな場所をとらえて、現在の中に過去を溶け合わせる/現在に記憶の風景を上書きするという試みを繰り返していたことがうかがえる。やはり漱石、うまいですな。こういう小説の技術的な企ては、?外のテクストにはあまり見られないようにも思う。

    0
    投稿日: 2012.08.24
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    『文鳥』のか細く可憐な仕草。命のあっけないほどの儚さ。 こんな夢を見た。で始まる『夢十夜』の(第一夜)は、絵本のようで美しい。 (第六夜)運慶が護国寺の山門で仁王を彫っている豪快な夢、面白い。 『思い出す事など』では、闘病中の漱石の心理状態が、素直に描かれていると思う。

    0
    投稿日: 2012.05.10
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    この間観に行った舞台の中に 夢十夜 を元にした踊りがあったとの話しなので、読んでみる。 短編(小品)が たくさん載っている作品なので 読みやすいのではありますが 字の使い方や漢文などで、読むのに時間がかかりました。 風景や色が読んでいくとその場に現れるような作品。標題の文鳥は 個人的には主人公(及び昔の男性)の 偉そうで冷たい感じが好きではありません。 夏目漱石さんの作品は全体的に 何か冷たくイライラしてる感じが漂ってる気がする…

    0
    投稿日: 2012.04.04
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    『悩む力』を読んで、夏目漱石を再読したい、だったら『夢十夜』が読みたいなぁと思いたってふらりと立ち寄った駅前の本屋で買いました。 『こころ』はわたしの近代文学への興味の扉を開いてくれた大事な小説です。 そしてふとしたきっかけで、読み返してみよう、と思う小説なのです。 そして、読後の感想はいつも違うという不思議な小説でもあるのです。 わたしにとって漱石はマイ・フェイバリットで、つねに心のベストテン第○位なのですが・・・。 今、読みたいのは『夢十夜』

    0
    投稿日: 2012.04.01
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    「文鳥」「夢十夜」などを含む短編が7作品。 特に、夢十夜の独特な雰囲気が好きです。 「こんな夢を見た。」と言って始まる十夜の夜、自分は第一夜と第三夜はお気に入りの夢。 第一夜の無垢な愛情のようなものには初めて読んだ時感動しました。

    0
    投稿日: 2012.03.15
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    最初は読みづらいけど、こういう文体・漢字の使い方に久しぶりに触れるとすごく新鮮。 (2016.07.23再読) 表題の2作が秀作です。小品として綺麗なまとまりのあるお話でした。 夏目漱石さんの魅力がつまった一冊です。

    1
    投稿日: 2012.02.20
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    文鳥と夢十夜は短めの内容で、あとは病床のときの記録的な自伝とか他の短編とか。いつもの漱石さんぽい作品は最後の「手紙」ていう短編くらい。結構フィクションというかファンタジーぽいのも多かった。夏目漱石のイメージとは違う作品を読めた。

    0
    投稿日: 2011.12.17
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    「夢十夜」目当てで図書館で借りてきた。 「こんな夢を見た。」で始まる10作の短篇集。 寝て見る夢らしく、話の前後に繋がりがなくて展開はとても不条理。そこが面白い。 一番好みだと思ったのは「第一夜」。

    0
    投稿日: 2011.11.13
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    「夢十夜」を読みたくて。第一夜もよかったけど、第六夜がよかった。「文鳥」、他、「永日小品」、や「思い出す事」など小説とは少し違った感じの作品も載っていて漱石が何となく身近に感じました。やはり、日本文学を読むのはいいです。少し難しいけど。

    0
    投稿日: 2011.10.22
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    幻想的で、好きです。 でも背伸びして読んだから、よくわかってないと思う。 またいつか時間と心に余裕があるとき読みたい。

    0
    投稿日: 2011.09.29
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    文鳥が急に読みたくなって借りてきました。 文鳥はものすごく官能的な話だなあと読むたびに思います。 ただただ美しくてか弱いいきものが悪意なき悪意によって静かに淡々と、しかしぱたりと死ぬのに官能を感じます。 夢十夜も好きです。 やっぱり第一夜がすきです。 こちらもとても淡々としていて、物悲しくて切なくて美しいと思います。

    0
    投稿日: 2011.09.13
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    夢十夜のみ読了。漱石を尊敬して止まない内田百けんがこれまたけったいな小説を書いているが、その元祖な小説。へっ?もあるがこんなん好きだな、わし。

    0
    投稿日: 2011.09.04
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    小説と日記の間の随筆らしい。感想は特にないけど、夏目漱石の文体を楽しめる本。日常っぽいことを、上手に、文章にするのって、簡単なようで難しいと思う。

    0
    投稿日: 2011.08.07
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    「夢十夜」「文鳥」を読んだ。 夢十夜・・・正直、何を描こうとしたのか、 それがわからない。 第六夜、第七夜からは。メッセージ性を感じるが、 第三夜のようなホラーがあったりもする。

    0
    投稿日: 2011.07.26
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    このレビューはネタバレを含みます。

     「文鳥」など複数の作品が納められている短編集。サクッと借りて「夢十夜」だけサクッと読んでみた。やっぱり漱石は当て字が上手い。

    0
    投稿日: 2011.07.20
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    このレビューはネタバレを含みます。

    とはいっても夢十夜だけを読んだのですが…… その中でも、一夜はすごく好きです。自分はあまり文学作品は読まないのですが、これは好き。夜空がきらめく様子がありあり浮かんできました。降り注ぐような星空。どちらかというと太陽が昇って沈むのを数える話なのですが、私に浮かんだのは星空です。 「百年待っていてください」ちょっと違うかもですが、この言葉に惚れました。あと最後の、暁の星を見て、百年はもう来ていたんだな、と思った所。女性の死に際を、その瞳に映る自分がぼやけることで表すことも。 日本文学苦手な方にも、これはお勧めです。

    0
    投稿日: 2011.07.17
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    このレビューはネタバレを含みます。

    どこか感覚的で、余韻を残してく感じが嫌らしい。漱石の内在的な部分というか、感覚的な部分というかカオスな一面が押し出されいて、「期待への裏切り」というテーマなのか、最後には運命的な出来事や、偶発的な事象によって期待が絶たれる。第7夜の船や海の描写も、人生の不安を掻き立てられずにはいられない。 だけど第一夜だけは、美しい。

    0
    投稿日: 2011.07.17
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    読めば読むほど印象がかわってくる本です。 夢十夜は普段の漱石のイメージと全く違っていて、もっと感覚的で少し病的です。 草枕はすごく面白いです。隙のない文章で、たまたま出会った男と女の微妙な関係を描きながら、一方では哲学的です。あと、文章が難しすぎて時々よくわかりません…漱石が博識なことがよくわかります。

    0
    投稿日: 2011.07.08
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    このレビューはネタバレを含みます。

    第一夜から一気に引き込まれた。 美しい、という形容詞はこの話のためにあるんじゃないか。 ・・・というくらいの強烈な美である。 個人的には第六夜の運慶が仁王を彫る話と、 第七夜の船から海に飛び込む話が好き。

    1
    投稿日: 2011.06.25
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    『文鳥』『夢十夜』『永日小品』『思い出す事など』『ケーベル先生』『変な音』『手紙』が収録された一冊。 やはり「夢十夜」の第一夜が圧倒的に美しい。エロティックで神秘的な情景、それらを豊かな情感をもって描いた筆致は、まさに文豪の名に相応しい。個人的には第三夜と第七夜がブキミで好き。

    0
    投稿日: 2011.06.07
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    夢十夜の第一夜は、あまりにも美しい。 100歳になったときに読んだら、もっとこの美しさに感動すると思う。 まだまだ、今の自分はこの物語を読むためには未成熟過ぎる。

    0
    投稿日: 2011.04.30
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    このレビューはネタバレを含みます。

    印象に残ったもの箇条書き 変な音 暖かい夢 百年 「第二夜」 運慶 天探女 水菓子 船から飛び降りる男の話 そんなかなしい話を、夢の中で母から聞いた。

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    投稿日: 2011.04.17
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    幻想の淵に立つこと - ニーチェ風に言うならば「怪物と戦う者は、自身も怪物になることのないよう気をつけなくてはならない。深淵をのぞく時、深淵もまたこちらをのぞいている」.........ゆめゆめ見ぬような、「こんな夢を見た」(thumoto)

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    投稿日: 2011.04.12
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    「夢十夜」は分かりにくかったけど、「文鳥」を読んでうちのカメもちゃんと世話しなくちゃなと思いました。

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    投稿日: 2011.03.12
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    「夢十夜」。初めて自主的に読もうと思った夏目作品で、唯一全部読みきってしかも内容を覚えてる作品。船の話が一番すきかなぁ。

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    投稿日: 2011.02.05
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    鈴木三重吉に勧められて飼い始めた可憐な文鳥が家人のちょっとした不注意からあっけなく死んでしまうまでを淡々とした筆致で描き、著者の孤独な心持ちをにじませた名作『文鳥』、意識の内部に深くわだかまる恐怖•不安•虚無などの感情を正面から凝視し、〈裏切られた期待〉〈人間的意志の無力感〉を不気味な雰囲気を漂わせつつ描き出した『夢十夜』ほか、『思い出す事など』『永日小品』等全7編。 日本の近代文学には〈小品〉という独自のジャンルがある。小説とも感想ともつかず、いわば短編小説と随筆との間のようなもの。しかし、小説のように身構えることをしない、いたって自由な語り口が、逆に、地味ながらあざやかさをたたえていたり、深い情感に裏切られた新鮮な表現を手に入れていたりする。思いがけない作家の素顔や肉声を彷彿とさせることも多い。 ※鈴木三重吉(1882-1936) 小説家。東大英文科で漱石に学び、その門下となる。文鳥の出てくる小説は、短編集『千代紙』所収の『三月七日』。

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    投稿日: 2011.01.11
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    こんな夢ばかり見てたらノイローゼになりそうですが、そこは小説家の職業病なのでしょうか‥ 「文鳥」では、小鳥に振り回される漱石の意外な一面が見られます。

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    投稿日: 2011.01.04
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    運慶の話が一番好き。旧仮名遣いの版があったら買うんだけどなあ。最近は古本屋でも旧仮名遣いが少なくて困る。

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    投稿日: 2010.12.22
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    文鳥はすごいエゴイスティックな話だと思う。でもそれを認めて発表した点で許される。・・・かな。 永日小品でホームシックを癒したりする。夢十夜では断然ユリの話が好き。ありきたりだけど。

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    投稿日: 2010.11.19
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    文鳥、夢十夜を読破し、ただいま永日小品を読んでます。 文鳥のかわいらしさ、はかなさの描写は秀逸。

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    投稿日: 2010.10.30
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    国語の教科書に第一夜が載っていて、 興味がわいて買ってみた。 やっぱり第一夜が一番好きっ!! 死がキーワードなのに、この話は全く怖い感じじゃないし表現が綺麗で暖かった!

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    投稿日: 2010.10.27
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    慣れない文体は読むのに時間がかかる…。 が、久々の夏目漱石はなかなか味わい深かったです。 淡々とした文章の中にほのかな愛情がにじむ、「文鳥」。 少し怖くて、少し哀しくて、どこか美しい、不思議な世界観の「夢十夜」。 展開の鮮やかさと漱石流のユーモアが印象的な「手紙」。 他に、「永日小品」「思い出す事」などが収録されています。 印象的だったのは、「文鳥」の中の一場面。 餌をやろうと籠の中に手を入れる。 バタバタと綿のような白い毛を散らしながら籠の中で暴れる文鳥。 急に自分の大きな手がいやになり、慌てて引っ込める。 一連の流れの中でふと露わになった自分に対する嫌悪感。 その鮮やかな描写。 私の中で、夏目漱石のイメージは、暗い人。 「坊っちゃん」みたいな話でも、何か吹っ切れないというか、暗さのようなものがつきまとう。 客観性とか理知的な感じとか、ユーモア精神もあるんだけど、やっぱりどこか暗い。 人間が本来持っている「陰」の側面を自分の中にもしっかりと認めて、それをじっと見つめているんだろうな。 だからこそ、今でも人をひきつける作品を残しているんだという気がします。 で、「夢十夜」はその暗さがすごく魅力的な方向で発揮されていて、 こういうの、いっぱい書けばよかったのに、と思ったのでした。 夏目漱石観が深まる一冊。

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    投稿日: 2010.10.26
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    エッセイと短編小説が混じったような作品集。夏目漱石って面白い人やったんやろうなぁとその言葉遣いから思う。派手さはないけれどクスリと笑ってしまう。

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    投稿日: 2010.10.09
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    夏目漱石の小説はどうにもとっつきづらかったんだけど、この「小品」集はとても読みやすかった。 今では偉人みたいな位置づけになっている漱石も、やっぱり1人の人間であって、いろいろと思い悩んでいたんだなぁと。 素直な言葉からそうしたことが感じ取れて、なかなかよかった。

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    投稿日: 2010.10.03
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    小学生のとき『坊ちゃん』で挫折して以来、夏目漱石には苦手意識を持っていたのですが、これはすらすら読めました。 夢十夜の一夜目は綺麗です。 大好きです。 あと、個人的には三夜目が不気味で、落ち着かなくて好きです。

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    投稿日: 2010.09.10
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    「文鳥」「夢十夜」「永日小品」「思い出す事など」「ケーベル先生」「変な音」「手紙」の短編集。 「夢十夜」の第一夜よかった。百年待ってくださいといと女に言われて待ち続ける男。そしたら実は百年経ってましたよっていう。星になってたのさ。何かとても素敵な夢だった。 「永日小品」は人種ばらばらの家族と日本人留学生K君とのわだかまりがよく分からなかった。読み返すのが面倒なので放置している。 全体的に漱石の日記だったと思う。 にしても夏目漱石がこんなに可愛らしい性格の人だとは思わなかった。

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    投稿日: 2010.08.06
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    『文鳥』『夢十夜』『永日小品』『思い出す事など』『ケーベル先生』『変な音』『手紙』全7作。 夏目漱石のこういう短篇は初めて読んだ。短篇になるとこういう不思議な話を書くんだな、とちょっとびっくり。不思議、というよりほとんど不気味かも。 こういう文章が日本語で読める幸せ。文豪の書くものはやっぱりすごいと素直に思う。

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    投稿日: 2010.07.05
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    オチではっとぴりっさせられます。 夢だから道理とか筋道とか何も関係ない世界で いろんな形でなにかを、暗に示している夢。

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    投稿日: 2010.06.16
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    文鳥も変な音もほんとに良かった。夢十夜は第一夜が美しすぎる。坊ちゃんとかこころとか、まどろっこしくてめんどくさくて夏目漱石合わんと思ってたけど、全然そんなことなかったです。素晴らしい短編でした。

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    投稿日: 2010.06.11
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    夢十夜の内容が朧げになったので再読するつもりが、「文鳥」の軽やかで仔細、かつふくよかな表現、刻々と変化する心の機微への洞察力を楽しんだ。 こんな時間の流れの中に何もかもを眺める事ができたら、それはどんな日常だろうかと、憧れのように思う。 そして変に胸がいっぱいになった。

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    投稿日: 2010.05.20
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    明治図書の坊っちゃんと文鳥が一冊になっている文庫を読んだが、見つからなかったので文鳥のレビューはこの本で。 漱石が、弟子の三重吉に文鳥を飼えと言われ飼い始めてから、その文鳥を殺してしまうまでの物語。漱石の自由奔放さが明々とわかる話。最後の下女の反応が面白かった。下女はあの後どうしたのだろうか。食べたのかな(笑)

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    投稿日: 2010.05.15
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    夢十夜目的で買ったものの暫く放置していた本作。 中学のときに夢十夜の一夜を学び、綺麗な作品だ、こういうの好きだなあ、と感じていたのですが漱石さん好きかもしれないとこの本で実感。ちょっと漱石さんのほかの作品にも挑戦したくなった。 思い出すことの霧の最後のかしらんの文章が、個人的に気に入ってしまった。

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    投稿日: 2010.05.05
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    知人の勧めで飼い始めた文鳥が不注意から死んでしまうまでを淡々と綴った『文鳥』、日常の中にもどこか怪異の雰囲気を漂わせる『永日小品』など七編。 これは私小説でしょうか、それとも随筆はたまた日記? 感情などはほんの僅かで、ただ淡々と出来事を書き連ねているようにも感じられます。かと思えば奇異な情景が差し込まれていたり。ですが全体的に単調でじめっとした空気感が漂っていて読むのに非常に苦労しました。夏目漱石といえば『坊っちゃん(たぶん途中までしか読んでない)』とか『吾輩は猫である(出だししか知らないけど)』などの有名作品をイメージしていると面食らってしまうかも。なにより驚くのは、これらが朝日新聞のために書かれたものだということです。ううむ、新聞読みながら眉間にしわが寄りそうです。 ほとほと苦労しましたが、中でも『思い出す事など』は止まりそうになりました。病床に就き<三十分の死>の体験を経て生還するまでを書いてるのですが非常に重苦しく・・ただ、快方の兆しを見せ始めると食欲が湧き、盛んに食べ物を欲する様は面白く読みました。 なんにせよ、私の読解力ではこの辺が限度、あとは解説を読んでふ~んとうなってみるものの、やはりこの世界観を理解するのには程遠かったです。

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    投稿日: 2010.04.21
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    「死んだら、埋めて下さい。大きな真珠貝で穴を掘って。そうして天から落ちて来る星の破片を墓標に置いて下さい。そうして墓の傍に待っていて下さい。また逢いに来ますから」 第一夜のこのフレーズの美しさときたら。

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    投稿日: 2010.04.11
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    夢と現を織り交ぜたようなお話たち。 ほとんどが漱石の実体験に基づくものらしい。 言葉の遣いかたがとてもチャーミングで思わずニンマリしてしまう。 それでいて折々にハッとする深い言葉や考えがあることに気づく。 私的に『夢十夜』の第一夜が幽玄の美しさがあってとても好み。 持病で死の淵にたった話もとても興味深かった。

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    投稿日: 2010.02.21
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    新潮文庫版です。表題作を初めとする、短編というより小品集。 何せ、古い文庫本を古本屋で買ったから、文字が小さい。だた、行間が空いているので、それほど読みづらくはないです。でも、もうちょっと文字間も広いほうが…。 『文鳥』 文鳥の描写は見事。カワイ~v 自分で飼い始めたくせに、家人のせいにするなんてひどいなあ。とちょっと思ったが、自分も文鳥を餓死させた経験があるので、そんなこと言えようもない。(言ってるけど) しかし、自分の前からいなくなった女と文鳥を重ね合わせるならば、この文鳥は死んで然るべきなのかもしれない。 解説には、『うつくしきものの死』を描いたって書いてあったけど、私は『自分の目の前を通り過ぎる愛しげなもの』を描いたんじゃないかなあと思った。 ま、ひとそれぞれやね。 『夢十夜』 一夜めしかよくわからなかったというのが実際のところ。深すぎ…。 感覚的に、エンデの『鏡の中の鏡』に似ていると思う。あれも、読むのが途中でつらくなって、半分くらいよんだところでギブアップしたっけね…高校のとき。 一夜めだけど、これを読んで、やっぱり北村薫『六の宮の姫君』の百合の花はお姉さんであろうと確信いたしました。どうやら次の『朝霧』でお姉さんが結婚する模様。やはり。 なんか、『夢十夜』とぜんぜん関係ないこと書いてるな…;; 『永日小品』 日記のようなかんじのもの。日記なのかな?フィクション入ってるのかな?わからないけれど。 『泥棒』の最後のマヌケっぷりが笑えました。死んでしまった猫は、あの有名な猫くん(のモデル)でしょうか?私はまだ読んでないんですけども(おい) 「そうそう、人ってそうよねっ」と読んでいて納得してしまう人の行動が面白い。

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    投稿日: 2010.01.17
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    夢十夜の第一夜が好き。 「男」の「女」に対する、静かながらも強い想いが美しい。 真っ白い百合や、花弁に落ちてきた雫など 生前の女を思わせる描写をさりげなく使っている、など 表現にも注目したい短編小説。

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    投稿日: 2010.01.02
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    新潮文庫から出ている七編の短編小説集。 『文鳥』 三重吉に勧められて一羽の文鳥を飼う話。 「先生」の身勝手な愛情と、 それに揺さぶられる愛らしい文鳥のはかない命が淡々と綴られます。 作中には文鳥を女性と重ねる描写とかも幾度か出てきます。 籠の掃除をする際に「絶えず眼をぱちぱち」する文鳥と、 先生のいたずらに「不思議そうに瞬」していた美しい女など。 しなやかな美を持つ文鳥と、愛らしい媚態を持つ女性。 いたずらな「先生」からどちらもするりと飛び立ってしまうのですが(ある意味で) 身勝手な飼い主(男)にぴしゃりと締める終わり方が 全体の愛らしい文章の流れをうまく終わらせていてよかったです。 『夢十夜』 『こんな夢を見た』という出だしから始まる掌編十連作。 漱石の内面の分析資料としてもしばし注目される作品群ですが、 それはさておきロマンティシズムあふれる第一夜がやはり大好きです。 何度も何度も読み返すけど、あの不思議な雰囲気が堪りません! ロマンスおじさん漱石の本領発揮です。 『思い出す事など』 後半になるにつれどんどん好きになっていった掌編集。 二十二とか、二十九~三十三とか絶品です。 『尤も夜は長くなる頃であった。暑さも次第に過ぎて、雨の降る日はセルに羽織を重ねるか、思い切って朝から袷を着るかしなければ、肌寒を防ぐ便とならなかった時節である。山の端に落ち込む日は、常の短い日よりも猶の事短く昼を端折って、灯は容易に点いた。そうして夜は中々明けなかった。余はじりじりと昼に食い入る夜長を夜毎に恐れた。眼が開くときっと夜であった。これから何時間位こうしてしんと夜の中に生きながら埋もっている事かと思うと、我ながらわが 病気に堪えられなかった。』 繊細な神経と、美麗なロマンティシズムと、仄暗いとろりとした時間の進行。 結構好みの漱石が見られて楽しかったです。 『変な音』『手紙』 洒落の利いた小品二作品。 『変な音』は生きる者と死に逝く者とのささやかな違いを、 『手紙』は男心のおかしさをさらっと書いています。 軽めで面白い漱石。さらっと愉快に読めてしまいました。

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    投稿日: 2009.12.28
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    文鳥好きの私にとっては、必須でしょ。と思い読みました。 文鳥に対する表現力は素晴らしいです。 ただ、最後がそれでいいものなのか。 文鳥飼いとしては、ちょっと悲しい結末でした。 現実そうなんだろうけど、飼っている身としては残酷です。 あまり後味が良い作品とはいえませんでした。 文学としてはよいのでしょうけど…

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    投稿日: 2009.12.18
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    ・収録作品では『永日小品』のなかの『猫の墓』が好き ・「やがて手に持った、おもちゃの杓子をおろして、猫に供えた茶碗の水をしゃくって飲んだ。それも一度ではない。萩の花の落ちこぼれた水の瀝は、静かな夕暮の中に、幾度か愛子の小さい咽喉のどを潤うるおした。」

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    投稿日: 2009.12.13
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    いつ読んだんだっけか…?確か10代の頃だった筈。 『夢十夜』 はすごく好きなんですけど、『文鳥』 の方は個人的にはイマイチでした。漱石が文鳥を飼っていた頃の話なのですが、余りきちんと世話をしていなかった結果――…文鳥が可哀想な話です。自分自身が昔文鳥を飼っていた経験もあるので、余計に読んでいてつらかったです。しかし、文鳥の美しさを表現する描写は漱石特有で秀逸です。

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    投稿日: 2009.11.26
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    表題作ほか全7編。『夢十夜』は幻想文学的位置づけとしても異彩を放って心をつかまれます。 『思い出す事など』は病床の漱石が死を間近に感じながらも綴った随筆。 文章の美しさ、表現力、歴史に残る作家の筆力を存分に楽しめる一冊。時間をかけて楽しめるお得な本でもあります。

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    投稿日: 2009.11.25
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    文豪の小説はあまり、というかほとんど読まないけれど、ちょっと買ってみた。姜尚中さんの本に夏目漱石のことが載っていたからなんだけど。 そうしたら母に、父の本棚に夏目漱石全集と森鴎外全集があることを教えられた。買わなくてもいいのに、と言われてしまった。もう買わない(笑)。 少し前に高校生の英語の教科書を訳していて、留学中の漱石の話をちらっと読んでいたせいか、思ったよりもずっと面白かった。 そうでなかったら、ただの偏屈なおっさんの繰言としか思えなかったはずだが、事情を知ってから読むと、なんとなく可愛いと思えるから不思議だ。 でもやっぱり、『夢十夜』にはそんな魅力も覚えないんだけどな。

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    投稿日: 2009.11.20
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    昭和57年第11刷。文鳥夢十夜永日小品思い出す事などケーベル先生変な音手紙長年、漱石の研究をしていらっしゃる先生の著書をいただいた。著者ご本人からではなくその御友人を通してではあるが、とにかくいただいたものは読んで、何か申し上げるのが礼儀であろう。「漱石と痛み」ということを考えるために「思い出す事など」を読み返した。「あなたの好きな漱石は?」と訊かれたら、やはり「文鳥」か「永日小品」あるいは「夢十夜」、そして「猫」、と言うべきなので、この本を携えて御礼に伺おうと思う。文鳥は、ほんとうに美しい鳥ですね。

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    投稿日: 2009.11.11
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    表題作である夢十夜は、夢の中のお話ですが、そのどれもが読んでいて風景が浮かぶような、 ほんとうに夢を見ているような不思議なお話です。 すこしこわいものもありますが、なんども読み返したくなります。 『文鳥』も描写、とくに文鳥のようすが細かく書かれていて、まるで日記のようで、台詞が少ないからかとても静かな日常を感じました。 他に数編、短編が入っています。 解説にもある、“短編小説と随筆の中間”である<小品>というジャンルですが、これがとてもすきです。 このあと読んだ夏目漱石は、有名な小説のものより、先に随筆のようなものが多いのですが、それはこの『文鳥・夢十夜』を最初に読んだからです。 それから表紙ですが、わたしが持っているのはこれじゃなくて、『色鳥』というものでした。 たぶん刷りの時期でいろいろ変わってるんだと思いますが、わたしは色鳥がすきです。

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    投稿日: 2009.07.31
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    初めて読んだ夏目漱石。 学校の授業で『夢十夜』を扱うために買わされた(?)のですが、しばらくたって改めて読み返し、夏目漱石を読み始めるきっかけとなった本です。 表題作である夢十夜は、夢の中のお話ですが、そのどれもが読んでいて風景が浮かぶような、 ほんとうに夢を見ているような不思議なお話です。 すこしこわいものもありますが、なんども読み返したくなります。 『文鳥』も描写、とくに文鳥のようすが細かく書かれていて、まるで日記のようで、台詞が少ないからかとても静かな日常を感じました。 他に数編、短編が入っています。 解説にもある、“短編小説と随筆の中間”である<小品>というジャンルですが、これがとてもすきです。 このあと読んだ夏目漱石は、有名な小説のものより、先に随筆のようなものが多いのですが、それはこの『文鳥・夢十夜』を最初に読んだからです。 それから表紙ですが、わたしが持っているのはこれじゃなくて、『色鳥』というものでした。 たぶん刷りの時期でいろいろ変わってるんだと思いますが、わたしは色鳥がすきです。

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    投稿日: 2009.07.21
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    昔に読んだ本を読み返してみるとおもしろい、という話題になり、図書館へ行ったときにこの本をかりてきた。

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    投稿日: 2009.04.30
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    夏目漱石の文章は好きだ。 なんせ昔の文体なのに、読みやすい。 しかも「夢十夜」に至っては、平成の今日(こんにち)でも十分にミステリアスで面白い。 そりゃ伊達に日本紙幣にならんわな。 そういや大学受験の時。 面接で「好きなものは?」と問われ、夏目漱石と答えたっけ。 約5分の持ち時間、ひたすら語った記憶がある。 文学とかそういうのは、実のところよくわからん。 ただ純粋にこの作品は特に読みやすいし 読みやすいからこそ場面を想像しやすいし 想像しやすいからこそ、読者を世界にグイグイひきこんでくれる。 「なんか偉そうで堅そうなオッサンの作品でしょ?」 と思ってまだ手をつけていないSF好きがいたら 私は迷わず一番にこれを薦める。 「夢十夜」。 10の短編オムニバスSF作品は、「世にも奇妙な物語」なんかを親しんだ世代なら きっと大好きになるに違いない。

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    投稿日: 2009.04.25
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    高校生のとき、国語の授業で夢十夜を読んで衝撃を受けて以来、夏目ファン。 夢十夜が大好きです。 そして漱石の言葉が大好きです。 漱石の本を読んだ後は筆が恐ろしいくらい進むのだけれど、その一方で自分の文章じゃなくなる。 それくらい、影響力の大きい存在。

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    投稿日: 2009.04.19
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    夢十夜は何度読んでも美しい話だと思う。 そして恐ろしさもある。 夢はきれいなだけで、残酷なところもある。 そして夢は無秩序なようであって、真理をついているところもある。 私はあまり文学系は読まないのだが、この話に関しては何度読んでも色あせないのである。

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    投稿日: 2009.03.02
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    初めて漱石先生の作品をたっぷり楽しませて頂く契機。 おっとり白い文鳥の羽から、夢永日、ゆくゆく生と死の境を訪ねていく思い出すことなどに入ったきり、もう漱石先生繊細たる感性と視覚的な運筆に惹かれずにはいられませんでした。 小説より漱石先生の散文作品を好む私、今もこんな素晴らしい作品たちに恵まれ、御伽噺になって貰って一緒に寝る前の時間をゆっくり儚い前夢を紡いでいきます。 詩と俳句の雅な哲的な雰囲気に、漱石先生に与えられる独特な視点重ねる叡智、この作品によって彼が文壇上にかけがえのない崇高さを改めて感じております。 読むだけで生きる事さえ幸せだと誠に思っています。

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    投稿日: 2009.02.13
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    「夢十夜」しか読んでない。 第一夜と第六夜が高校の国語の教科書に載ってて、授業ではやらなかったんだけどこの神秘的で奇妙な雰囲気にすごく惹かれた。 夏目漱石って、こんな話書いてたんだという驚きもあった。 ほかの話は堅そうだけど、この話って現代で「世にも奇妙な物語」にそのまま使えそうな感じすらする。 とにかくこのまさに「夢の中」な感じが大好きだ。 特に第一夜が好き。

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    投稿日: 2009.01.31
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    あまりにもポピュラーすぎるけど、でもやっぱり好きだ。今手元にないので、自分がとくに気に入っている話が第何話なのかわからないけど、百合の花が咲く話とか、こどもを背負っていく話とか、もちろん、運慶の話もよかった。こんなに少ない言葉数でこれだけのことが表現できるというのがほんとうにすごい。

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    投稿日: 2009.01.29
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    茶漬が一番大好きなファンタジー(というか幻想)小説。 泣けるし、心が温かくなるとても優しい小説。 夏目漱石が胃潰瘍になった理由が非常によくわかる気がする小説

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    投稿日: 2009.01.24
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    ただひたすら感嘆するしかない作品。 第一夜の美しさには言葉も出ない。大きな真珠貝で穴を掘り、天から落ちて来る星の破片を墓標に置くという幻想さ、百年待ってゐて、と百合の花となって再会するロマンティックさは本当に言葉も出ないほど。ただ美しく儚く幻想的。最後には思わず涙を一粒零してまいそうなくらい、胸に響く。情景が頭に浮かび、それは粋を飲むぐらいの美しさを持って、眼の前に描き出してくれる。わたしの憧れるものすべてが凝縮された一夜。わたしの理想そのものでした。 怖かったのは第三夜。文豪としての夏目漱石の才能がじかに感じ取れる短編だと思う。始まりからして、一瞬に引き込まれてしまう。怖いと思いつつも、興奮させられる第三夜。 一夜一夜が短い短編だというのに、完成された世界。夢とも現実ともつかない話は、夏目漱石の意外な一面を見せてくれると思う。

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    投稿日: 2009.01.01
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    漱石先生の作品の中でも手がつけやすく、かつわかりやすい。 短編集なので、毎夜寝る前に一品ずつというのもよさそう。 基調は怪談、不思議譚である。 それもはらはらどきどきという代物ではなく、考えれば考えるほどジワジワ怖い。 中でももっとも露骨なものは第三夜であろう。 何夜目だったか忘れたけど、運慶が彫刻を彫っている噂を聞きつけて見物に行く話が好き。

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    投稿日: 2008.12.17
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    伝説の「オラレブル」が読みたくて買ったんだけど, この文庫じゃなかった. でもおもしろい. 随筆って言うとカタいけど,つまりはエッセイなんだな. 明治の時代という昔に,ロンドンに留学した元英語教師の,エッセイ. あと夢十夜もすごく良いと思います.第一夜から持ってかれます.

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    投稿日: 2008.11.28
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    夢十夜、色の対比が鮮やかな作品だと思う。しかしながら大学の授業のレポートの題材に選んでしまったために楽しんで読むことができなくなってしまった作品でもある。

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    投稿日: 2008.09.08
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     私は元来漱石は好かなかった。それは一つには鷗外好きとして、何となく敵対視していたこと。そしてもう一つには、まともに読んだことがあるのが「坊ちゃん」や「こころ」など、どこか青臭い、ストレート過ぎておもしろくないタイトルだけだったというのがあると思う。  この1冊は見事に私の期待を裏切ってくれた。  人から仕方なしに譲り受けた文鳥を、可愛がりはするものの結局死なせてしまう「文鳥」。  荒唐無稽な夢を至極現実的な筆致で綴る「夢十夜」。  など、この本には「坊ちゃん」のそれとは全く異なる風味の短編が収録されている。  なにより私には「思い出す事など」が最も感慨深い。  人の今際とはこれほどまでにあっけないものなのか。そしてその死―自分の死―をすら淡々と書き綴る漱石の筆に魅せられた。  ふと振り返れば、死んでしまった文鳥を見つめる漱石と、今際の漱石を前にする医師たちには、視線の冷たさにおいて、心なしか通ずる部分があったように思われる。

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    投稿日: 2008.08.05
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    「文鳥」は、漱石の静かで孤独な生活が伝わってくる話しだった。 鈴木三重吉から、文鳥を飼う話しを持ちかけられても、まったく興味を持っていなかったのが、実際に飼ってみると、少しずつ愛着のようなものが生まれてくる。独り執筆する書斎に、文鳥の千代千代という鳴き声が時々聞こえてくる。文鳥を、昔知っていた女になぞらえてみたり、その姿の描写は、詩的でユーモアがある。 漱石は、生き物に積極的な愛情を持つような性質ではないけれど、関わった以上は面倒をみなくてはという義務感のようなものがある。それでも、どう接していいかわからないし、元々好きで飼ったわけでもないから、頭からすっかり文鳥のことが抜け落ちてしまうこともある。この距離感が、なんだか心地いいと思った。 終わり方はけっこうひどいのだけど、この、鳥への身勝手な関わり方と、後に残るとんでもない寂しさ、どうしようもない取り返しのつかなさこそが、この小説の味なのだと思う。 「夢十夜」は、その名の通り、夢の中の話が10編。 いずれも、夢のもつ不条理さが存分にあらわれた話しだ。ただ、その不思議な感覚を楽しむべきで、その夢にどんな意味があるのか?を分析しようとするのは不粋というものだろう。 読んだ人に、第何夜が一番好きかを聞いてみるのは、その人の嗜好がわかって面白い。自分は、ダントツで第七夜が好きだ。 【好きだった夢ベスト3】 第七夜→大きな船から逃げようとして身を投げる夢 第一夜→死んだ女の墓の前で100年待つ夢 第六夜→運慶が護国寺で仁王を刻んでいる夢 自分は出口を塞いだ左の手の処置に窮した。人の隙を窺って逃げる様な鳥とも見えないので、何となく気の毒になった。三重吉は悪い事を教えた。(「文鳥」)(p.14) ある晩宴会があって遅く帰ったら、冬の月が硝子越しに差し込んで、広い縁側がほの明るく見えるなかに、鳥籠がしんとして、箱の上に乗っていた。その隅に文鳥の体が薄白く浮いたまま留まり木の上に、有るか無きかに思われた。自分は外套の羽根を返して、すぐ鳥籠を箱のなかへ入れてやった。(「文鳥」)(p.23) そのうち船は例の通り黒い煙を吐いて、通り過ぎてしまった。自分は何処へ行くんだか判らない船でも、やっぱり乗っている方がよかったと始めて悟りながら、しかもその悟りを利用する事が出来ずに、無限の後悔と恐怖とを抱いて黒い波の方へ静かに落ちて行った。(「夢十夜・第七夜」)(p.53)

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    投稿日: 2008.08.03
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    「夢十夜」今さらですが、課題で再読しました。 間違いなく、漱石の中で一番好き! イメージのなかで夢うつつ、耽美な言葉に酔いしれていたいのに ゾッとさせられるホラーテイストがぴりっと効いてる。

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    投稿日: 2008.07.13
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    漱石の中で一番好きです。 冒頭が最高に好き。 「こんな夢」はきっと漱石にしか書けないと思います。 映画の『ユメ十夜』では第三夜が良かったなー

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    投稿日: 2008.06.23
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    この二つの作品はすきです! きれいです。 これで片付けたら、もうおしまいですが 文鳥は昔飼っていた十姉妹をまず思い出しました。 私もえさやり忘れて・・・ごめんなさい。 ほしいほしいって飼ってもらったのに 3日でえさやるの忘れてました。馬鹿 漱石と一緒やん 次に今育ててる2つの竹を思い出しました。 朝、水やらなだめなの分かってるのに横目で見ながら 出かけちゃいます。ごめんなさい。 でも、元気です。 そして、チョコちゃん。 チョコちゃんにはよどみない愛情を注いだつもりやけど やっぱり後悔することも多々あるわけで・・・。 チョコ、いつか天国で会おうね。 待っててね〜! 会いたいな。 あんなにつらかったことは、今までありませんでしたし あれからも今のところありません。 今は周りのみんなが健在だから・・・ そして、夢十夜。 これ、一夜と三夜しか覚えてない。 十やとか、なぞやし。 一夜は綺麗。っていってしまえばまたまたそれまで なわけで、でもそれ以上に進めていくのが 難しいんだよね〜 不思議、狐に包まれたような気分になります。 漱石はいつもかならず、読者に訴えかけるために 作品を書いたわけではないのか? ただ、書きたいから書いた。とか・・・?

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    投稿日: 2008.06.05
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    http://coco6calcio.blog96.fc2.com/blog-entry-44.html

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    投稿日: 2008.05.26