Reader Store
笑う月(新潮文庫)
笑う月(新潮文庫)
安部公房/新潮社
作品詳細ページへ戻る

総合評価

116件)
3.8
25
37
31
6
1
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    著者の不思議な世界、夢の中にはいりこみ、なかなか抜け出せなくなってしまう。 彼の独特な感性や文章の種は、彼の無意識の中に潜んでいるのだろう。 不気味で怖いような気持ちを感じながらも、どこかでプッと笑ってしまうユーモアが秀逸。 夢と現実の狭間を行き来する唯一無二の作家と再認識。

    11
    投稿日: 2025.12.19
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    私には難しかった。けどつまらなかったわけでもなかった。 安部公房の他の本を読んだことがないから、いきなり安部公房のアイデアの出所とか、話の作り方の説明をされているようでピンとこず、先に他の本を読むべきだったかもしれないと思った。

    0
    投稿日: 2025.12.14
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    著者の睡眠誘導術から始まる作品。 個人的には「公然の秘密」「自己犠牲」が面白かったです。 難解だと思うところはしばしばありつつも、するすると読めてしまうのが安部公房さんの文体らしいなと思いました。 図書館で借りた本だったのですが、自分の手にも残したいと思うほど気に入りました!

    0
    投稿日: 2025.11.14
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    まず、とっておきの睡眠誘導術を伝授されてから夢の話へ。 「こんな夢を見た」系のエッセイなのかな、と読みはじめました。笑う月、これはトラウマになりそう。 そこからだんだん安部公房の創作や発想のきっかけみたいな話になってきて、これはこれですごく面白かった。 夢のイメージが作品に反映されてるって事は… 作品を読めば安部公房の夢を体験できちゃうってこと?あの独特な雰囲気は、無意識下のイメージ…?うーむなんだか妙に納得。 そしてその後は、夢の話のような創作のような短編作品が続きます。 奥さんの安倍真智による挿絵(コラージュ作品?)も差し込まれていて贅沢。 夢の中感が漂ってる〜〜

    10
    投稿日: 2025.09.26
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    本当に「夢の内容を書き写した創作ノート」以上のものではない。 「公然の秘密」や「シャボン玉の皮」等は思想が見えて面白い。 「弱者への愛にはいつだって殺意がこめられている。」 少し分かる気がした。 理由はまだ言語化出来ない。

    1
    投稿日: 2025.05.31
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    「案内人」「鞄」好き 「藤野君のこと」に出てくるアムダのエピソードは初読の時からずっと忘れられない いま読むと、思想が理解しがたく読んでられない話もある

    0
    投稿日: 2025.05.09
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    夢をテーマにしたちょっぴり怖くて不思議な短編集。 怖いというより…人間の野蛮さが垣間見えて少々気持ち悪い。

    1
    投稿日: 2025.01.15
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    安倍公房17編の短編集。 どれも不思議な話で、理解するのも難しいけどとてもおもしろい。 『鞄』、『公然の秘密』が好き。

    0
    投稿日: 2024.09.05
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    訳の分からなさ加減がクセになる作品集 夢と現実、虚構と潜在意識の混じり合った 不可思議な世界観が気持ち悪くて面白い 発想の種子が詰まりすぎていて嫉妬してしまう

    17
    投稿日: 2024.06.03
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    夢を通してそこから創作の種について語る。エッセイのようなものから完全創作の様に思えるものまで幅広く収録されており、脈略のない展開が続く作品集自体が夢の様であった。現実と寓話の間をゆく著者の作風の一端が知れる微睡の様な作品集。

    2
    投稿日: 2024.05.07
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    夢に関するエッセイ?だけど、小説家なのでだいぶフィクションも含まれてるかと。不思議な趣の話が続くけれど、わりとさらっと読めてしまった。

    1
    投稿日: 2024.04.15
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    夢とは論理では辿り得ない迷路を潜り抜ける方法。 サッカリン、祖父殺し、アリス、廃物・・・全く辻褄の合わない現象の連続ですが、説明不能の面白さでした! 訳がわからないということは限りなく自由だ。

    14
    投稿日: 2024.04.03
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    夢か現実か。夢という「意識下でつづっている創作ノート」から膨らんだ文章だそうだ。 不気味でシュールなユーモアと鋭さ。ハマったら抜け出せなくなりそうな、現実と空想が織り交ぜになった摩訶不思議な世界。 スナップショットは生け捕りにした夢だそうで。いや、なんかおもしろい。

    0
    投稿日: 2023.09.29
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    よくよく見れば全く怖くないものが、なんだか怖く見えてしまう。意識すればするほど背筋がゾワゾワする。そこに理由はなく、生理的な恐怖であるらしい。 作者は夢でこそと言うが、この本自体が夢と現実の狭間のようなものであるからか、度々挟まれる挿絵がとても不気味だと思った。 『砂の女』と『箱男』、今度読んでみようと思う。

    0
    投稿日: 2023.09.15
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    夢を録音していたという話があったが、 安部公房の作品の夢を見ているような感覚の原点は ここにあるのかもしれない。 まさに現実と夢に境目がわからないように、 夢という題材にありながら、 事実のような、フィクションのような、エッセイのような 奇妙な感覚に囚われる作品だった。 ショートショート並みに短い話ばかりでかなり読みやすい が、まあ夢なので「なんじゃこりゃ?」な話もいくつかあるのだった

    0
    投稿日: 2023.07.01
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    自動書記という手法があります。これは執筆者の無意識を反映するために、意図を抱かずに書く方法のことです。 人間が眠っているときに見る夢を文字に起こすと、自動書記のようになるのかとこの作品を読んで感心しました。 おそらく私たち読者にとっては意味のわからない不思議な余韻の残る作品の羅列でしかないのですが、書いている安部公房さんにとっては「これはこのような意味なのかもしれない」と思いながら書き進めていったのではないでしょうか。 他人の夢の内容を文字に起こした上でそれを読めるのは貴重な体験ですね。しかも世界的前衛作家の安部公房さんの夢となると、さらにその貴重さが増すように思います。 個人的に気に入った作品は「発想の種子」です。 ぜひ読んでみてください。

    0
    投稿日: 2022.08.20
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    この本に納められている「鞄」を読み返したかった。 「鞄」は、たしか高校の国語の教科書に載っていた話。 高校生当時は、わけわかんないけど不思議な味わいのする話だな、と思っていた。なぜか記憶に残っていた。 読み返してみて、やっぱりわけわかんないけど、不思議な味わいのする話だった。

    0
    投稿日: 2022.04.11
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    初めて読んだ安部公房の本 この本が最初でよかったわからないけれど短編でサクサク読めた 逆説的な表現が多くてこいつ好きな子いじめるタイプだと思った

    2
    投稿日: 2021.12.07
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    高校の教科書にあった『鞄』が好きで購入。結局、授業では取り上げてくれなかったなぁ… 夢で見たことなどをヒントにした短編集。夢でなくても不思議な感覚に陥るものが多い。「笑う月」などは月が笑いながら追っかけてくるところを想像してしまい、笑ってしまった。

    0
    投稿日: 2021.04.19
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    初めて安部公房の作品を読んだ。夢の内容をモチーフにした短編やエッセイが収録されていた。不気味でよく分からない物も多いが引き付けられる文章で、ページ数も短くすぐに読める。

    0
    投稿日: 2021.03.03
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    阿部公房に負けない夢私も見たいなぁ  明け方の夢がシュールになるのは分かる気がするなぁ  夢って不思議だね

    0
    投稿日: 2021.02.13
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    夢に見たことを起床後に作文しようとするといかにストーリー化するのが困難かがわかる。作話が夢でなく、思い出している時に見繕っていることなのかも知れぬ。本書では、実際夢の中でのでき事が夢としてリアルに(?)感じる。巻末に解説が欲しいと思った。2021.1.19

    0
    投稿日: 2021.01.19
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

     夢にまつわるエッセイ集。彼自身が見た夢の内容あり夢に対する考察ありでオモシロかった。独特なストーリ―設定が著者の魅力の1つだと思うけど着想のベースに夢があることもあるらしく枕元にテープレコーダーを置いてこまめに記録していたらしい。前半は創作の秘話が夢に絡めて語られていて、空想である小説と夢は切っても切り離せない関係なんだなと思えた。ただし、あくまで「夢は周辺部でしか捉えられず中心に据えると正体を見失い夢らしさは失われる」とも言っていて、あくまで「発想の種子」でしかなくて、いつ発芽するのかは待つしかないという話は「降りてくる」系エピソードそのもの。安部公房は話の角度も毎回ビックリするけど展開も斜め上なことばかりで理詰めの創作ではないから惹きつけられるのかもしれない。  夢の内容は短編小説そのものであり当然オモシロいのはもちろんのこと、個人的にはエッセイの方が好きだった。特に好きだったのは「ワラゲン考」「蓄音機」。いずれもくだらない内容なんだけど戦後すぐの時代がどのようなムードだったのかよく伝わってくる。(さらっとギョッとするようなことやっているところとか)最後に好きだったラインを引用。何かと意味を求めたり役に立つかどうかを問われてしまう今の時代にこそゴミが必要だ。 とにかくぼくは、ゴミにひかれる。廃物や廃人との出会いが、何よりも僕を触発する。それは人間の恥部に似ている。虚しく、壮麗で、ただ存在することによってあらゆる意味を圧倒してしまう。当然のことだ。「有用性」が「廃物」に負けることはありえても、「廃物」が「有用性」に屈服したりすることはまず不可能だろう。

    1
    投稿日: 2020.12.04
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    随筆でもあり小説でもある感じの話と、スナップショットが詰まっていた。 他の作品に比べると読みやすい。 私も夢(悪夢)をみることが多いほうだとおもうけど、安部公房がみる夢はやっぱりひと味違う。 他の作品にも通じるところがあって、不条理で少し怖い。 スナップショットも安部公房らしい味わいがあって良かった。

    0
    投稿日: 2020.08.18
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    ダイダイ色の月が笑いながら追いかけてくる。恐怖の極限のイメージ。 安部文学の秘密に迫る17の「夢」絵巻。 禁じ手「夢の記録」が示す異世界は、あり得ないほど遠く、心落ち着くほど親近感湧くクリエイティブ。 船上でのサバイバルを描く『自己犠牲』が大好き。

    3
    投稿日: 2020.03.28
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    阿波環状線の話が面白かった。 イメージのない認識のみの夢... この発想が安部公房のすごいところなのかな?

    0
    投稿日: 2019.06.01
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    「選ぶ道がなければ、迷うこともない。私は嫌になるほど自由だった」 安部公房にハマるきっかけになった「鞄」をまた数十年振り振りぐらいに読みたくなった。 昔は選択できることが少なくて迷うこともなく進むことが出来たのに、大人になるにつれて選べることが増え、どんどん僕は不自由になってしまった。

    1
    投稿日: 2019.05.06
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    小説かと思ったら半分くらいエッセイ。エッセイの方は作品のルーツがわかるような内容のようだが、肝心の作品をそこまで多く読んでいないし最後に読んだのも遥か前で余り感じるところなく。 最後の数篇は正に夢を元にしたらしい小説。案内人や密会の出口の無さや性的イメージは自分の見る夢に近い。 鞄は夢の感覚とは離れているような気もするけど、起承転結が見事で好き。

    0
    投稿日: 2019.04.28
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    読んでると、夢の話なのか、色々よくわからなくなってくる。 この不思議な感覚はやはり安部公房だなと思う。

    0
    投稿日: 2018.10.31
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    夢と現実の溝に挟まって、でも、 だからといって 抵抗するでもなく受け入れるでもない感じ… はっきりしないまま途切れ途切れに延長していく「夢」のメモ。 朝、天井を見て 「あれ、ここどこだっけ?……あ、私の部屋か…」 「今日、何曜日だっけ?!……大丈夫だ、休みの日だった…」 っていう寝覚めのような、 あの一瞬脳みそ持ってかれるような読後感です。

    0
    投稿日: 2018.10.08
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    読む順番を間違えた……。 出来れば最後に読みたかったです。 夢日記を辿りながらのエッセイですが、公房の夢は何故か奇妙でちょっと怖い。 夢はありのまま捉えるのが一番だ。 この言葉からすると、常にストレスに悩まされていたのかなとも思います。 がしかし、やはり夢の基礎は断片的で、ちらと見たり聞いたりした内容からやはり作られているのはよくわかりました。 出来れば、デジャヴュのことも書いて欲しかった。 公房はデジャヴュを何と考えて、どう捉えていたのか知りたかったです。 なかなか真似の出来ない夢日記。 といった感じです。

    1
    投稿日: 2018.09.08
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    著者が見た夢(寝ている間に見ている方の)について、それを文字にして描写した作品。 夢をこんなに深く追及するという発想はなかったし、だからこそとても興味深く感じた。 余談だが、村上春樹は安部公房の作品を読んで、少なからず影響を受けたのではないかな、と思う。

    0
    投稿日: 2018.07.16
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    短編なのでスイスイ読めるが、独特の世界観に難渋。著者は頭が良すぎて、我ら凡人には理解できない思考回路のような気がする。 氏が創作する過程が垣間見えたのは非常に楽しい。

    2
    投稿日: 2017.12.14
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    なかなかに悪夢。 ちょっとでもつま先を浸そうものなら、がっしと足首掴まれて引きずり込まれそうな…。 でも心惹かれる世界。

    0
    投稿日: 2017.01.04
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    ・しばらく歩きつづけていると、さすがに肩にこたえはじめた。それでもまだ、我慢できないほどではなかった。ところが、急に腰骨の間に背骨がめり込む音がして、そうなるともう一歩も進めない。気がつくと、何時の間にやら私は事務所を出て、急な上り坂にさしかかっているのだった。方向転換すると、また歩けはじめた。そのまま事務所に引返すつもりだったが、どうもうまくいかない。いくら道順を思い浮かべてみても、ふだんはまるで意識しなかった、坂や石段にさえぎられ、ずたずたに寸断されて使いものにならないのだ。やむを得ず、とにかく歩ける方向に歩いてみるしかなかった。そのうち、何処を歩いているのか、よく分らなくなってしまった。  べつに不安は感じなかった。ちゃんと鞄が私を導いてくれている。私は、ためらうことなく、何処までもただ歩きつづけていればよかった。選ぶ道がなければ、迷うこともない。私は嫌になるほど自由だった。

    0
    投稿日: 2016.11.25
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    エッセイ集。夢の話が多かった気がする。散文でエッセイだけど詩を読んでるような感じ。 全集全30巻には相当な数のエッセイが掲載されており、文庫で気軽に読めるエッセイはごく一部。そういう意味でも貴重な一冊。

    0
    投稿日: 2016.06.25
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    意外と読んでいなかった本作。 無意識から生まれ来るものについて、 安部公房が語るように、 精神分析的な解釈を考えるよりも、 その無意識に動かされ、遊び、昇華することを生業としている、 芸術家達が言葉にするのが、 とてもおもしろいと感じる。 鞄 公然の秘密 が、強く残った。

    0
    投稿日: 2016.06.24
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    安部公房がいかにして物語を編むのか、創作の舞台裏をみるような一冊。 彼の紡ぐ世界は、書こうと思って書けるようなものでない。 ピカソの絵をみて、自分でも描けるのではないかと言う人がままいる。しかし、実際描こうとすると、途端に筆が止まるのではないか。描いてはみたものの、「なにか」が違う。彼の絵はデタラメに描いたのでは真似できない、「なにか」を備えている。だから人心を揺する。 例えはピカソでなくてもいいのだが、安部公房の作品の凄みは、ピカソのそれと似ている。意気込んで筆をとってみても、意図した途端に死んでしまう世界。彼はそれに命を吹き込む。それができる作家なのだ。今まで思ってもみなかったことだが、彼の編む世界に欲情した。なんてセクシーなんだろう。

    3
    投稿日: 2016.05.09
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    高校の国語の教科書に掲載されていていまだに印象に残っていた『鞄』。なんてことのない、鞄が重くて運べない、といった話がいまだに忘れられず、この度10年振りに再読した。夢小説らしく、不思議な、ただやはり忘れがたい小説である。

    0
    投稿日: 2016.02.10
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    夜に見る夢の話。一編が短いから読みやすい。 初の安部公房だったけどかなり好きになれそうな感じだった。また読んでみたい。

    0
    投稿日: 2016.01.26
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    夢という切り口を通して現実世界と「安部公房の世界」とを結び付ける安部公房の頭の中を垣間見ることができる興味深い短編集。著者の着眼点や発想力はいずれの作品でも驚かされるばかりだが、なるほど、こういう空想から生まれるのである。 いずれの短編も優れた佳作だが、個人的には人間の残酷さと幾許かのホラーを感じる「蓄音機」と、「自己犠牲」が寓話的ブラックユーモアが効いて面白かった。

    0
    投稿日: 2015.12.13
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    作者の作品はどこか非現実的な部分と現実的な部分が錯綜しながら、危ういバランスで成り立っていると感じていたが、この作品を読んで、その源泉は夢なのだということに気がついた。 物語として成立するぎりぎりの展開は読みにくいが、その点短編集であることがいいですね。独特の感覚は癖になる。ユーモアや恐怖があり、飽きさせない。

    0
    投稿日: 2015.09.12
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    スラスラって読めるもの、 ゾッとするもの、 淡々と進むが何とも言えない後味が残るもの、 「えっ?」と読み返したくなるもの(個人的には『自己犠牲』がそうでした) エッセー・小説の間というのでしょうか。 安部公房ならでは、の独特な短編集です。

    0
    投稿日: 2015.06.22
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    夢に関するエッセイ。鬼才・安部公房の頭の中がほんの少し覗けるような。エッセイではあるのだけれども安部がどこまで真実を語っているのかわからないようなところもまた味であろう。後半に収録されている、短編は流石安部公房。どれも完成度が高い。2013/163

    0
    投稿日: 2015.04.09
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    「睡眠誘導術」★★★ 「笑う月」★★★ 「たとえば、タブの研究」★★★ 「発想の種子」★★★ 「藤野君のこと」★★★ 「蓄音機」★★★ 「ワラゲン考」★★★ 「アリスのカメラ」★★★ 「シャボン玉の皮」★★★ 「ある芸術家の肖像」★★★ 「阿波環状線の夢」★★★ 「案内人」★★★ 「自己犠牲」★★★★ 「空飛ぶ男」★★★ 「鞄」★★★ 「公然の秘密」★★★ 「密会」★★★

    0
    投稿日: 2015.03.17
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    今読んでる文章が誰の視点で何として語られているのか、読んでるうちに分からなくなる。今いるここが夢なのか現実なのか分からなくなってくるように。その揺らぎに病みつきになる

    0
    投稿日: 2014.12.01
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    再読 安部公房版『夢十夜』というのは些かちゃちな例えか。 夢についてのエッセイを読み進めるうち、だんだん夢そのものに侵食されていく様にクラクラと心地よい酩酊感を覚える。 『ワラゲン考』『藤野君のこと』『阿波環状線の夢』あたりの大真面目なホラ話が好き。

    0
    投稿日: 2014.11.02
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    「昨日見た夢の話など興味ない 退屈さ」というスキマスイッチの歌があるが、この人の夢にはこの人の書く小説並に不条理で、面白いとか退屈とかいう月並みな言葉で表現できるものとは一味違う。「藤野君のこと」に出てきたアムダの下りが特に良い。

    0
    投稿日: 2014.10.10
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    夢とインスピレーション。聞き間違い。笑う月が追いかけてくる。焦燥感。 安部公房を読んだのはこれが初めてだけど強く惹きこまれた。

    0
    投稿日: 2014.08.01
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    再読。 「藤野君のこと」だけは思い出すと読みたくなるので、たぶん5読目くらい。 何故か(本気で分からない)藤野君が気になる。 最初に読んだのはおそらく大学受験の頃で、今もやはり気になる。 好きとか嫌いとかそういう感情ではなくて、おそらく私は藤野君に降伏してしまっているのだ。 会ったこともないのに。 文中の悲しい取り巻き達のように。 それにしても安部さん(なんか違和感)の夢は怖い。 小説もこんな空気だった。 だんだんついて行けなくなって途中でやめてしまった本が多かった。 なんというか沼なのだ。たぶん。 のみこまれたら二度と這い上がれなくなりそうな沼。 そんな気がしてきた。 でも、今年は再チャレンジするつもり。

    5
    投稿日: 2014.05.16
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    すごい読みやすかった。 夢の話なんだけど、現実と夢の境がすごく曖昧。ある意味すごくリアル。 何か内容がそこまで自分の中で残らなかったなぁ。 なんでだろ。 他の安部公房の作品に比べて、自分としては評価が低かったです。

    0
    投稿日: 2014.03.05
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    うーん、これには唸らされる。創作についての話も興味深いが安部さんに夢そのものを描かせたらいつもにも増してシュール。特に後半には圧倒された。取りあえず「蓄音機」「自己犠牲」「空飛ぶ男」「鞄」「公然の秘密」がお気に入り。何度も繰り返し読み返したくなる面白さが詰まっている。すでにいくつかはそうなっているし・・・、夢物語を捕えるつもりが、こちらが捕えられたか(笑)・・・・かなり完成度が高いものもあると思う。

    0
    投稿日: 2014.02.13
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    夢とは何だろうか。ただの想像力の膨満による産物ではない。 なにが夢を夢たらしめているのだろうか。 安部公房作品のふわふわとした感覚は、夢のようだけれど、こういう創作過程から産まれたものだからなのだろうな。すきです。

    0
    投稿日: 2014.01.15
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    Wikipediaでは随筆に分類されているが、本編はまぎれもなく小説だ。中には例えば「発想の種子」のように、それ単体ではエッセイと呼ぶ方が相応しそうなものもあるが、全体としては、意識的に再構成された小説である。冒頭に置かれた「睡眠誘導装置」による入眠から始まって、一旦は覚醒したかのように見せながら、最後の「密会」では、より深い眠りの中に入っていくのだ。ただし、最後の数篇を除いては、その夢が驚くほど理性的で論理的な構造の中に置かれている。安倍公房らしさがより鮮明に表れているのは果たしてどちらだろうか。

    1
    投稿日: 2014.01.13
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    ぱっくりと口の裂けた月がニヤニヤ笑いながら追いかけてきて、ドアを閉めてもその隙間からにゅっとあらわれる。そういう世界だそうです安部公房が夢を見たのは。夢のおはなしというけれど、安部公房の圧倒的な想像力に唖然。なにかの暗示かと思ったらそうでもないところも怖い。

    0
    投稿日: 2013.12.09
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    「笑う月」も含めて17作の短編集。 多くは夢でのお話。 どこからが夢でどこからが現実か、その境界が曖昧で 今この現実ですら、ほんとは夢なんじゃないかと考えてしまう。 夢という理屈とか常識とかが通用しない世界だからなのか、結局どういうことなのか書かずに、スパンと終わってしまう話も多い。 読んだ後、なんだか背筋がスっとする。 けれどもそんな雰囲気が好きだ。

    0
    投稿日: 2013.11.15
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    これから入ったのがいけなかっただけだと思う。所々なるほど…とかあぁ確かに…って思う部分はあるものの、何というか結局夢の話だからなぁ…何とも言い難い 中島らもも言っていたけど他人の夢の話ってつまんないな、という印象です

    0
    投稿日: 2013.11.07
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    睡眠と夢についてのメモ的掌編。 帝国大学にて医学を学び、医師としての一面も持っていた安部公房独特の、夢についての見解は非常に興味深い。 また、安部公房ファンであったならば、例えば『燃えつきた地図』『箱男』といった作品へと繋がっていった、断片的なメモに、興奮するんじゃなかろうか。 夢については、あたしも現在大いに興味がある。 高校時代は枕元に置いた携帯電話のボイスメモに、起き抜け、夢を記録していた。 安部公房、やはり、面白い。

    0
    投稿日: 2013.08.17
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    「公然の秘密」が教科書に載っていたのを 何となく思い出し、購入。 創作メモらしいのだが、 どこからが夢で、どこからが本人の語りで、 どこからが派生か全く分からなくなる。 もしくは全て夢なのか、 すべて作者の実際にあった事なのかも。 面白いよ。 他も読もう。箱男がよいな。

    0
    投稿日: 2013.08.15
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    夢を切り取った短編のようなものから、 長編作品の素を記したエッセイまで、 ページは少ないけど、安部公房のエッセンスが溢れる一冊。 夢を言葉にしてしかも他の人が読んで面白い文章で書くなんて。 見る夢からして次元が違う内容。 長編に出てくるシュールな発想の源泉。

    0
    投稿日: 2013.06.28
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    作者が実際に見た夢のスケッチ。 何しろ夢なので展開に取り留めや整合性が薄く、のっけからシュールな展開だったりする。 内容と作者の距離感がどうにも不思議で、普段の作風が作風だけに、夢のメモというよりは不条理短編小説を読んでる気分になるのが奇妙な感覚です。 時折冷静な視点が入って創作メモになってたり、つかみどころのない、でも阿部公房著作として非常に捨てがたい感じです。 何度読み返してもただただ、奇妙。 ほかの作品とリンクした内容もあり、興味深い。 阿部公房ファン、基本的な作品を既に読んだ人向けでしょうね~w 初読者にこの酩酊感は敷居が高いんじゃないでしょうか。

    0
    投稿日: 2013.05.13
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    どんな作家にも幻想であるにしろ自分との類似性を見出す事は可能である。 勿論、表現技法や思考回路といった部分にである。 しかし安部公房にはそれを露ほども見出す事が出来ない。 狂気の沙汰すら微塵も感じない。それが余りに自然だからだ。 それは羨望や理解不能を超越した神々しい輝きを持っている。 勿論、それらは鈍く。余りに鈍く光るのだから救いがない

    0
    投稿日: 2013.04.29
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    『笑う月』は安倍公房の創作ノートであるが、読者は本作で夢と現のあいだをぬらりぬらりと彷徨うことができるだろう。安部公房が夢から持ち帰った生々しい断片たちは私たちを宙に漂わせる。 フロイトは夢を抑圧された欲望の現れだとしているが、『笑う月』の作品たちはおそらくどれも不安夢の連続だ。収録されている『阿波環状線の夢』は特に階段の描写や性への欲求などフロイトを想起させるものだと思う。 著者の綿密でありながら湿度を有する言葉と思想は私たちをほの暗く美しい夢へといざなう。安部公房の他作品である『燃え尽きた地図』にも通じる話も収録されており、読者は何度も繰り返し彼の催眠術にかかることができるだろう。だがその催眠術は決して私たちを食傷させることはない。

    0
    投稿日: 2013.03.24
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    モヤモヤ、ジトジト…。暗い。まとわりつくような気持ち悪さ。しかしこの気持ち悪さは共感する。人の頭の中の普段は表に出していない部分を覗いた感じでした 。

    0
    投稿日: 2013.03.24
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    合間本にと思っていたのに全く合間本にならず。 面白すぎて辛抱たまらず一気に読み通してしまいました。 発想の種子とか脳内での広がり方とか、 小説とはまた違う言葉の使い回しの巧妙さに触れる事ができて、心底感動。

    0
    投稿日: 2013.01.25
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    燃え尽きた地図や壁なんかの裏側が覗ける。安部公房って作品だけじゃなくて、本人もだいぶ頭ヤバイ人なんだなーと。安部公房好きなら、面白い一冊。

    0
    投稿日: 2012.11.12
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    安部公房の本を読みたかったし、エッセイで読みやすそうだったので、購入した 夢をノートに記すということ 良い夢に関してのそれは経験があるけれど、頭が混乱しないのだろうか

    0
    投稿日: 2012.10.13
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    インク壺の毒蛇たち こぼれて地図になる 地図を指がさぐると 指が夢をみる 蓄音機という牢屋に閉じ込められた 夢をみる (「蓄音機」より) 安部公房の短編集。 生け捕りにされた鮮やかな夢が17編。 安部公房を初めて手に取る方にはおすすめ。 やっぱり、この人の選ぶ言葉がとても好きです。 的確な比喩の力、その湿度、美しい言葉の選び方や、置き方。 夢を丸ごと書き写したような作品だ、と どの作品も毎回くらくらするような読後感を抱くのですが 安部公房という人は本当に自分の夢を枕元で書き留めて それを元に作品を紡いでいった方だと最近知って、大納得。 個人的には 【蓄音機】【シャボン玉の皮】が好き。 夢と、砂と、女性の脚。 彼の作品には、この3つがやっぱり欠かせない。

    0
    投稿日: 2012.05.09
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    安部公房の短編集。表題作は大阪大の英作文問題や学校のテストでも扱われていたので、個人的には馴染み深い。夢の内容をテープレコーダーで保存して叙述したもの等々、なかなかおもしろい。「空飛ぶ男」や「密会」といった後に長編となる小説の土台となる短編も含まれていて、なんとなく安部公房の小説の「膨らませ方」が垣間見えた気がした。(たぶんいくつかの小説をまとめているのだと思う)安部文学の長編とは違う切り口が見られて良かった。

    0
    投稿日: 2012.03.16
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    『笑う月』は、安部公房の短編集である。 筆者自身の見た夢を記述した小説であり、彼の正確な描写力と表現力は圧巻である。 特に、夢の言語化に関する考察などは秀逸で、言語と視覚の関係を、夢を通して思考実験を行うことにより、夢だけではなく現実の中であっても言語と視覚の関係は濃密であるという結論に達している。 夢の幻想性と超現実性を厳格な筆致で描き出した作品であると感じた。

    0
    投稿日: 2012.03.07
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    良質な短編を読もうと思って知人に借りて読みました。  本文の目次です。 装丁とか 全体の感想 気になった文章 最後に 装丁とか  例によって例の如く表紙からして不気味です。  題名のフォントも歪ですし。ホント阿部公房らしいというか何というか。  ですが、本書は一字一字が大きく、スペースも十分に取られているので非常に読みやすいのが嬉しい。  昭和59年発行ですが、編集者のこだわりがあるのでしょう。それが何かは分かりませんが読みやすいのは嬉しいのです。  また、途中にカラーで写真が載っています。文庫で、しかもエッセイでこういうことをするのは珍しい気がするのですがどうでしょう。ちなみに写っているのは良く分からないけど不気味な何か。やっぱり良く分かりません。 全体の感想  さて、内容ですが、本作は他の作品のゴリゴリに不気味な感じではなくどちらかというとエッセイ的な要素が強い作品でした。  夢のことを良くノートに取っておくこととかその夢の話とか。  ただ、そこはそれ。氏の作品ですので、どこがエッセイでどこが作りものなのか。それとも全て創作なのか。その境界線が曖昧で、夢の中に入り込む様な出来となっております。  そうです。阿部公房の作品は基本的に悪い夢の中に入り込んだような気分になる話ばかりなのです。 (以前読んだときの感想はブログを始めていなかった2年以上前なので載せてません。ブクログにあるのでそちらをどうぞ→wakkyの本棚)  今回はその夢がそこまで悪い夢じゃなかった感じ。 気になった文章  阿部公房の文章は不気味なくせに引き込まれるので文章がうまいのだろうなと思うのですが、今回はその文章や言葉で気になったところを挙げていきます。 ・おそらく睡りの中で、まず恐怖の生理がつくられ、その生理が夢のスクリーンにあの月を投影したに違いない。だが、恐怖の極限のイメージが、なぜ笑う月なのか~ p.19より (夢分析。整理が先に作られているから恐怖のイメージを見ると言うのは確かにそうなのかもしれない。) ・白昼の意識は、しばしば夢の論理以上に、独断と偏見にみちている。 p.30より (全く謎の「タブ」というものについての考察。白昼夢だけどw 間違った前提の元に進められる論理は不気味なのです。) ・藤野君のこと(これは短編の題名です) (この話はつまるところ聞き間違いの話なのですが、聞き間違いで「北海道ではアムダという人間そっくりの生き物を狩って肉を食べたり川を靴やカバンにしたりする」という。どうやったらそんな聞き間違いをするんだw やはり不気味な話を書く人は頭の中が平時から不気味モードなんでしょうか。) ・世界一のカメラ生産国である日本は、同時にカメラの購買力においても世界一を誇っている。…日本人のフィルム使用料は信じ難く低いのである。 p.71より (バブル期に「カメラを首にかけた出っ歯の日本人」というステレオタイプが流行っていた様に思うけれど、買うだけ買ってあれは取っていなかったのか 笑 謎の行動です。) ・この体験は書くという行為の持つ意味を、あらためて考えさせてくれるものだった。夢を書くのに適したスタイルで書けない夢は、夢としての価値もない。…見なかった夢を―それがいかに発明にみちた着想であろうと―作品を発酵させる発想の種子だと錯覚したとたん、取返しのきかない衰弱がはじまるのである。 p.101より (夢を書くのに適したスタイルなんてものがあるのか。考えたことがありませんでした。以前夢を題材に小説を書いたこともあるのでこれは考えてみたいのです。ちなみにその小説はこちら→夢の話) ・自己犠牲(これは短編の名前です。) (この話は、極限状況で喜んで自分の肉を食ってくれと言い合うという三人の話。喜劇、なのか…?) ・当然だろう、弱者への愛には、いつだって殺意がこめられている。 p.145より (阿部公房はこういう本当かどうかは分からないけれど、さも当たり前のことのように不条理な論理を書くのがうまいのです。それが前提となって話が進むからこそ怖いのですが。) 最後に  どうも阿部公房の作品は、どこが不気味か分からないから怖いのであって、分からないということは感想が書きにくいということで。  すいません。今回はあまり感想になっていなかったですね。  ただカバー裏に「意識化でつづっている創作ノート」と書いてあるのは本当のことだと思うので、阿部公房作品が好きな人は読んでみると阿部公房作品誕生の秘密が垣間見れて面白いかもです。

    0
    投稿日: 2012.02.15
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    安部公房の随筆&短編集。何度読んでも眉間にしわが寄る、様々な解釈が可能な文章が魅力。一生読み続けられる本。

    0
    投稿日: 2012.01.29
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    創作ノート的題材がこれほど作品として秀逸なことに驚き。 読み終わった作品を含め、もう一度安部公房という人の著作を改めて読み直したいという気になった。 冒頭の短編での睡眠への導入方法を試してみたけど中々眠れなかった。

    0
    投稿日: 2011.12.24
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    失敗した。読む順を間違えた。 この作品は阿部さんの見た不可思議な夢を題材にたエッセイだ。夢を題材にしているというと漱石の「夢十夜」を思い浮かべるが、夢十夜が夢を題材にした短編小説なのに比べ、こちらは、夢を題材に考察を交えながら過去の作品がどんな発想から生まれたかを書く「創作ノート」的エッセイだった。 問題は、私が阿部さんの作品を「砂の女」しか読んだことがない、ということ。 裏話は表を知らないと楽しめない。 もう少し阿部さんの作品を読んで、またいつか読み返したいと思う。 ただ作品として普通に面白いものも多く、「自己犠牲」、「鞄」など世にも奇妙な系短編は楽しかった。

    1
    投稿日: 2011.12.11
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    夢。 奇妙なお話の数々。 私も夢の力は信じている方で、「夢は人に話さないと正夢になる」という話を聞いてからというもの、誰かが不幸になる夢を見る度に慌てて人に話してまわっていたりする。 夢と現実の境界線はどこなのか考えると恐ろしくなったり、「夢は現実ではない」なんて未だに割り切れない私には、この奇妙な、不気味な話が何故だか怖くて、面白くて。 自分の夢も面白いけど、人の夢の話も面白いね。

    0
    投稿日: 2011.11.21
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    安部公房をすすめるときは、まずこれをすすめる。 短い作品たちの中に、見事に公房ワールドが展開されている作品。 淡々とした不気味さ、隠されていない狂気に脳内がゾクっとして、それが物足りない人はぜひ長編を読んでほしい。

    1
    投稿日: 2011.11.08
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    随筆みたいな文と小説の超短編。ショートショートとでも言えるのか? それにしても安部公房の作品はどいつもこいつも難しい。次は中3の時に挫折した「砂の女」

    0
    投稿日: 2011.09.28
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    何度も読み返している、もしかしたら一番好きかも知れない作品。 非現実的でありながら素晴らしいリアリティ。語り口にいつの間にかのみ込まれ、どこかであるんじゃないかと思えるところがさすが安部公房さん。 何だかいろんなものを許されているような気分になり、読む度に安心できます。特に『アリスのカメラ』が大好き。 安部公房作品としては、とても読みやすい本。

    1
    投稿日: 2011.07.15
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    驚く程読み心地がいい作品。 例えるならスポンジやパンが、水を吸収していく様な感覚に等しくさらりと読める。

    1
    投稿日: 2011.07.06
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    高校の時の教科書に載っていた鞄というお話が特に好きです。こんな鞄をもって生きている人がいるんじゃないかと妄想したりします。不思議!

    0
    投稿日: 2011.06.13
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    活字というより絵画鑑賞のような視覚的な作品に思えたのは作者の夢の短編集だからか。そして夢だけに非現実でシュール。中でも「空飛ぶ男」が好き。作者のようなこんな感性の男が近くにいたら絶対近づく。でも相手にされず、そして現実的に本人を理解できず、結局、彼の作品だけを愛しそう。(考え過ぎ)

    0
    投稿日: 2011.06.02
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    著者の夢の記録から生まれた発想を、断章風に、あるいは短編小説風に綴った短い文章が集められた一冊で、小説作品の舞台裏を垣間見せてくれる。ゴミへの偏愛を語った「シャボン玉の皮」など実に興味深い。

    0
    投稿日: 2011.05.22
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    この本を読んでから、僕も夢を記録している。夢ってすごい。自分の想像をなぜか悠々と超えてしまうのだから。

    0
    投稿日: 2011.05.20
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    彼の夢の話。わけわからんことが日常に同化してゆく。少し不気味テイストだが、ほっこりしたい時に読みませう。

    0
    投稿日: 2011.05.07
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    安部公房の著書の中ではかなり読みやすい方でスラスラ読めた。夢についてこんなに深く考察するあたりや言い回し、アプローチの仕方はさすがだと思う。

    1
    投稿日: 2011.03.09
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    「通常の論理的思考(覚めた言葉)では辿りきれない迷路だったとしたら、その道を辿ろうとすること自体が無駄な努力と言うべきだろう」 「芸術が現実からの反発である以上(僕はそう信じている)、いくら無いように見えても、何らかの道筋はあるに違いない。地図に作成しかねるような道だからこそ、創造的表現にも辿り着けるのではあるまいか。」

    0
    投稿日: 2011.01.03
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    安部公房が眠っているうちにみた夢の記録。 不思議で少し怖い無意識の物語。 これほどじっくりと他人の夢の話に耳を傾けることはあまりないので、大変興味深かったです。

    0
    投稿日: 2010.12.17
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    私を笑いながら追いかけてくる、直径二メートルほどの月――。 表題作『笑う月』の他、安部公房の捕えた夢のスナップショットたち。 小さい頃に見た、不気味な夢のような小説を書く安部公房ですが、この作品はその出発点、創造の芽である夢の話。 安部公房にしては珍しい、エッセイというようなものなんでしょうか。 最初に読んだ時は、安部公房節のきいた短編集かと思って、少し混乱してしまいました。 でも細かい設定、考え方等が織り込まれていない分、短編集としては、安部公房にあんまり慣れない人でも楽しめるんじゃないでしょうか。 シンプルな不合理だか合理だか分らないものに対する不思議な好奇心を引きつけられるけれど、あの人を混乱させまくる小難しさが無い。 それにしても、エッセイというか、普段考えていることを綴っているだけのはずの短編集で、あんな訳の分らんことを普通に考えている時点で、やっぱり安部公房は天才という名の馬鹿なんだろうなあ、と思ってしまいました。

    0
    投稿日: 2010.08.28
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    「公然の秘密」という短編は 何度読んでもどういうわけか 涙が出てきます。 ストレッサーとなりうる話の筋 だからでしょうか。 他編も好きです。

    0
    投稿日: 2010.06.16
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    小説だと思って買ってエッセイだったことがショックで買ってから随分経つがあまり読み進められていない。 安部さんらしさはぷんぷんにおってるけどね。

    0
    投稿日: 2010.04.13
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    夢のスナップショットが中心の創作エッセイ 読了日:2007.4.30 分 類:エッセイ ページ:156P 値 段:362円 発行日:1975年11月新潮社、1984年7月発行 出版社:新潮文庫 評 定:★★★+ ●作品データ● ---------------------------- テーマ:夢 語り口:エッセイ ジャンル:エッセイ 対 象:一般向け 雰囲気:夢か創作か? カバー:安部 真知 --------------------------- ---【100字紹介】---------------------- 夢は意識下で書きつづる創作ノートである。 ただし白昼光の中ではみるみる変質してしまう。 有効利用には、新鮮なうちに料理しておくべきだ。 枕元に置いたテープレコーダーで、 その場で生け捕りにした安部式夢エッセイ --------------------------------------- 安部公房です。こういう評価の高い故人の大物作家さんを読むと、ちょっと緊張してしまう菜の花です。だって、凄いんですよね?それをもしも凄いなあ、と思えなかったら、何だか菜の花の読者としてのレベルが低い気がしちゃうんですよね。まあ、でも、読書なんて趣味のことですから、たまたま趣味が合わなかったんだ、ということなのでしょうけれど。意外に菜の花、権威主義だったらしい…? そんな心配をしながら読み始めましたが…、ああ、これは。他に類を見ないと言いますか。この独自性は素晴らしいですね。最初の発行が菜の花の生まれる前。何しろ著者自身が故人ですものね、古いですよね。それでも、今読んでも全然問題ないというか、時代とか関係ないというか、色あせないというか…、そう、古いものを読んだとき、古いなあと思わせないものがあるのはきっと普遍的な面白さを内包しているからだと思うのですが、まさに。これが文学的ってやつかな、と思ったりします。時間と共に消えてゆくなら、それは流行りものに過ぎない。真の文学は決して、色あせたりしないのだよ、とページの向こうから声をかけられるような。 そもそも、素材が「夢」。 表題作「笑う月」の中で著者自身が ただし夢というやつは、白昼の光にさらされたとたん、 見るみる色あせ、変質し始める。―(本文より) と書いているくらいで、簡単に色あせてしまってうまく伝えられないものなんですよね。菜の花も毎日のように奇妙な夢を見るのですが、これをうまく日記に書いて人に伝えられないのがもどかしいものです。夢の話は自分の中の暗黙の了解と、目の前で認識される動きが複雑に絡み合って印象づけられますから、その辺りの分析を冷静に行なう必要があるのと、更にそれを自然に伝えられる筆力が要求されます。 著者は夢を見たらすぐに生け捕りに出来るように、なんと枕元にテープレコーダーを置いておいて目が覚めたらすぐに吹き込む、なんてことをしていたそうですが、うーん、凄いガッツ。そして十分な分析力と筆力を有していたために、こんな作品が出来上がったというわけですね。しかも大いに文学的だ…。 とりあえず、この著者が評価されるのは納得できたということで。しかし、珍しい作品ですね。夢の話か…。そしてここから着想を得て、周りから見ると不思議ながらも確かにそれを育て上げた(と本人が分析する)作品があるというのも、ああ、作家さんだなーという感じ。 ところでこの「笑う月」とは、著者が何度も見たという、なじみ深い夢に出てくるもの。直径1メートル半ほどのオレンジ色の満月で、花王石鹸の商標みたいな顔があって、地上3メートルのあたりをふわふわと追いかけてくるらしいです。とても怖い夢らしいのですが…謎ですね。不気味ではありますが。 …菜の花もテープレコーダー作戦とかやってみるか?と思わず本気で検討してしまいました。まあ、今時ならICレコーダかな。 ●菜の花の独断と偏見による評定● --------------------------------- 文章・描写 :★★★★ 展開・結末 :★★★+ 簡 潔 性 :★★★+ 独 自 性 :★★★★★ 読 後 感 :★★★ ---------------------------------

    0
    投稿日: 2010.04.12
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    今回は安部公房の『笑う月』に収録されている。自己犠牲という短編のレビューです。 【自己犠牲】 荒波にもまれ漂流した3人の物語。 食料以外完備したボートの中で過ごすことになった。 5日目にして医者、コック長、二等航海士の3人は同じ見解に至った。自分自身を食料にしよう、と。 3人の言い分はこうであった。 医者『医者には、他人の生命を守り、維持しなければならない義務がある。私を食べてくれ』 コック長『とんでもない。医者には、注射をするとか、死亡診断書を書くとか、他の仕事もあるでしょう。しかし、料理人は、純粋に、他人に食料を提供するという目的のためだけに存在しているのである。私を食べてくれ。』 二等航海士『なるほど、料理人は、食料の加工が必要でしょう。だが、加工品の提供には、料理の材料を請求する権利と義務があり、医者には、その料理人が義務を遂行するために必要な、健康管理の義務がある、そうなると、差し引きして残った僕が、料理の材料になるしかない。』 三人は、こぞって自分を食べてくれと、自己を犠牲にしようとするのである。 この後誰が生き残るのか・・・。 というお話。 興味を持った人はぜひ本書を読んでみてください。10数ページの短編ですが、おもしろかったです。

    0
    投稿日: 2010.03.20
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    恥ずかしながら最近読みました。 エッセイ(?)なのに面白い。 この本を読んだら「ああ、私に作家なんて無理だな」と感じた。 こんな思考回路持てませんて。

    0
    投稿日: 2010.01.28
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    「箱男」を途中までしか読んでなかったのになぜか売ってしまった中学時代!なぐりたい(その自分を)! 安部公房(この人はフルネームで呼びつけたくなりますね)のアタマの中ってやっぱりちょっとシュールだよね 書かれてることはたぶん氷山の一角にしかすぎないけど

    1
    投稿日: 2009.11.04
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    安部公房の最後の本(確か)。よりにもよって、これを一番最初に読んでしまった。 でも、にも関わらず今では私は安部公房オタク。

    0
    投稿日: 2009.10.14
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    もう何度読み返したか分からない 著者の魅力は、リアリティ溢れる描写だけど 非現実をしっかり「もの」に組み立てていく文章術は、真似したいです できないけど。

    1
    投稿日: 2009.08.18
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    何度読んでも面白い。無人島に一冊だけ小説を持ち込んでいいと言われたら迷わずこの本を持っていきます。それぐらい好き。公房は長編よりも短編のが、自分は好きだ。

    1
    投稿日: 2009.07.21
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    安部公房の夢を短く綴った本。 17編もの話が載ってて、教科書にも載るような作品も多いみたい。 けどちょっと読んでてだるいかも。 P.21 「笑う月」 意識の網にかかってくれないからと言って、夢を簡単に雑魚あつかいしてはいけない。思考の飛躍は、しばしば意識の周辺で行われるものだ。自分の経験から言っても、仕事にはずみが出て精神が活性化している時ほど、よく夢を見る。回数が増えるだけでなく、内容が複雑になり、細部が具体的になる。同時に、夢が豊富になっている時は、それだけ発想も飛翔力を得ているようだ。いくらエンジンを全開にしていても、地図に出ているコースを走っている間は、まだ駄目なのである。いつかコースを外れ、盲目にちかい周辺飛行を経過してからでないと、納得のいく目的地(作品)には辿り着けないのだ。 P.32 「発想の種子」 ○クモが餌をたぐりよせる動作。その手順は、不可解なほどまわりくどい。不合理と受け取るべきか、それとも、「別の合理性」と考えるべきか。 ○都市――墓場のカーニバル。厚化粧した廃墟。 P.136 「鞄」 べつに不安は感じなかった。ちゃんと鞄が私を導いてくれている。私は、ためらうことなく、何処までもただ歩き続けていればよかった。選ぶ道がなければ、迷うこともない。私は嫌になるほど自由だった。

    0
    投稿日: 2009.07.19
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    youtubeで「飛ぶ男」の映像作品を目にし、なかなか面白かったので手にとりました。 安部公房が見た夢を綴っている作品です。 うーん、やっぱり常人じゃない!というのが率直な感想です。 朝起きて、その日見た夢を逃すまいとテープに吹き込んでいたそう。 これ、やってみたいかも・・・(笑) 私が好きなのは「藤野君のこと」「ワラゲン考」「阿波環状線の夢」です。 「藤野君のこと」で登場する<アムダ>の話が面白かったです。 勘違いの種が元になって出来た<ウエー>が気になったので早速「どれい狩り」を読んでいます。感想は後日書きます。 「ワラゲン考」は数少ない安部公房の若かりし頃の話です。 「阿波環状線の夢」は寓話的で、アムダの話に近いかなって思います。 安部公房の思考の秘密が垣間見えました。

    0
    投稿日: 2009.06.28
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    創意の種そのものですね! どうしても思いつかないアイディアに閉口してしまいました。 だから現代に帰属しなければならないと勝手に認定しました。 でもちょっと惜しいのは、私自らの問題かもしれませんね。 なんかしっかり読んでも解しがたいところがありふれて、それは作者のと自身のロジックに合わないのでしょう。 わたしはつくづく考えました。 やはり芸術なのは直感で鑑賞することです。 どんなに巧妙なものや浅ましいものも、張り合いで満ちて唄える方が大勢いますよね(笑)

    0
    投稿日: 2009.05.14