
総合評価
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powered by ブクログ最初に読んだのは、大学受験が終わった日だったか。おもしろかった。それから何度も読んでいる本。もはや、ストーリーをなぞるように読んでいて、おもしろいとか感じることはない。それでも、たまに思い出して、読んでしまう。
1投稿日: 2010.10.31
powered by ブクログ人類の未来を予言する機械の開発に当たる勝見博士。実験に選んだ男の殺人事件に巻き込まれ謎の男からの脅迫電話が。強制的に堕胎させられる妊婦たち。胎児の誘拐事件。勝見自身の子供も誘拐される。勝見の助手である頼木が明かす「第四間氷期」の謎。水棲人間達の研究。 2010年9月28日読了
1投稿日: 2010.09.28
powered by ブクログ今まで読んだ安部公房の中でダントツに読みやすく、分りやすかった。 そして面白かった。 話の展開の飛び方がすごくて途中までは着地点が全く見えない。 出オチな話が多いような気がする安部公房の作品の中では変わっているのかも。 「未来」を描く場合は、あるいはそうなるのかもしれない。 恐ろしいと思ったのは、読者はちゃんと 主人公の「先生」に共感するように描かれている(とおもう)のに 話の後半から、「狂っている」とされる側の話が 客観的に見て、部分的にでも全体的にでも、 共感せざるを得ないように書かれていることだ。 主人公の側に立っていると、最終的に 必然的に、自分が殺されることに納得してしまわなければ いけないような(論理に従っていくとそうなるのだ) そんな気分になる。 日常の延長に長く続く未来は無いというのは怖いけどその通りなのかも。 心理描写と角度、話の特異性や展開もそうだが 私は安部公房の情況描写が好きなので、 それだけ拾っていくのも楽しい。 話の通りにとても端的で客観的なのに、詩的で美しいのだ。
0投稿日: 2010.09.16
powered by ブクログ過去に読んだSF小説とは一味違う。より現実を共なった内容だった。 価値観も、正義も悪も相対的な基準でしかない。
0投稿日: 2010.09.06
powered by ブクログ50年前に書かれたものとは思えない。 圧倒的心理描写はあるが公房の他作品比べると読みやすい分、登場人物達の複雑な心理変化が少なくネタに頼り切っている印象で、もうちょっと練れたのでは?と思ってしまった。
0投稿日: 2010.08.16
powered by ブクログ・真の未来は、おそらく、現在の価値判断をこえた、断絶の向こうに、「もの」のように現れる。 ・未来を裁く対象としてではなく、逆に現在を裁くものとして、とらえる。 あとがきより
0投稿日: 2010.06.13
powered by ブクログ未来を予言する装置から発展するは予想もつかない展開。 非現実的なのに、何処か真実味のあるように感じられるのは作者の技巧なのだろうか。何時か、こんな世界が来るかもしれない―――そう思うと、とてもぞっとしてしまう。
0投稿日: 2010.04.28
powered by ブクログこれが純粋な日本のSF超大作、 だと思った。 50年代に執筆したものとは思えない。 ウェルズのタイムマシンが読みたくなった。
0投稿日: 2010.04.21
powered by ブクログ未来を見ることの出来る「予言機械」を作った勝美博士。しかし予言機機械は政治的に重大な影響を及ぼす可能性を持つため、厳しい政府の管理下におかれ、政治に関わらない題目しか予言させることが出来ないという制約を持たされた。 政治に影響を与えない未来の予言は個人の未来の予言であると気づいた博士は、その助手頼木と共に予言機械の実験体となる人物を探す。 しかし理想的なモデルを発見するも、彼は何者かに殺されてしまう。 ひょんなことから殺人事件の容疑者となりえる立場になってしまった勝美博士は、自身の潔白の証明と、予言機械の威信をかけて、独自に犯人の捜査に乗り出す。 しかし捜査を続けるうちに、勝美博士は、自分が殺人事件以上の大きな何かに巻き込まれていることに気づきはじめる。 そして全てを告げられた勝美博士が予言機械を通して見たものは、想像を遥かに超えた、人類の未来だった。 ********************************************* この話の面白い点は、主人公の勝美博士が、未来を覗く予言機械を作っておきながら、 未来へは無頓着な点だと思う。 勝美博士は予言機械を製作し、プログラミングにおいては右に出るものがいない学者である。 しかし機械的な作業を好み、理論を好む。そして日常の連続、現在の安穏が破壊されることを恐れる。 割と頑固で、硬い価値観を持っている。 よって、未来を見ることのできる予言機械の最高の利用方法は、未来を覗くことによって、起こりうる最悪の事態を免れること、すなわち現状をよりよく維持することだった。 おそらく、現実世界、ほとんどの人は勝美博士のような人間だと思う。 しかし安部公房はあとがきでも書いているが、そのことに警鐘をならす。 未来が希望に満ち溢れているか、絶望に満ちているかは、現在の価値観からは判断しかねるものである。 しかし、現状に甘んじていては未来は単なる苦悩の世界でしかない。 現在から遠くはなれた未来は、現在の連続する日常性からかけ離れていて、残酷である。 もちろん未来とは遠いものなので私が見ることはないかもしれないけど、しかしそれは確実に訪れうる。 もしかしたら私がその過渡期にあたるかもしれない。 現状に甘んじることなく、常に残酷な未来と対峙する姿勢を喚起する内容となっている。 いつもどおり、想像のはるか斜め上をいく展開。 しかし安部公房のメッセージ性が濃く、割と意外だと思う点も多々あった。 科学や生物学など、専門的知識が存分に多用され、架空の設定も細かく理論詰めされているのはさすが。 読んでいて現実の話なのではないかと錯覚してしまうほど。 プライドが高く、現状維持を望む勝美博士の心理的な描写もしっかり作りこまれていて、非常に感情移入しやすい。 また、サスペンス要素も多いので、一気に読み終えてしまえる作品。
0投稿日: 2010.04.17
powered by ブクログ安部公房は生きていれば86歳、今から17年前の1993年1月22日に68歳で亡くなった小説家・劇作家。 という風に始まる一文を8日前に書いたのですが、まさかの出し忘れというか、まだ未完成のままですが、とにかくお目見えさせます。お恥ずかしいことに、こんなのがごろごろ、50数編滞っています。 安部公房、彼こそ日本SF黎明期に先んじてひとり孤高の先駆をなした人で、 安部公房『第四間氷期』・・・・・・・・・・・・・・1958年 星新一『人造美人』・・・・・・・・・・・・・・・・1961年 三島由紀夫『美しい星』・・・・・・・・・・・・・・1962年 小松左京『日本アパッチ族』・・・・・・・・・・・・1964年 小松左京『果てしなき流れの果てに』・・・・・・・・1965年 光瀬龍『百億の昼と千億の夜 』・・・・・・・・・・1965年 筒井康隆『東海道戦争』・・・・・・・・・・・・・・1965年 上記のように、試みにその時期に書かれた我が名作たちを少しラインアップするだけでも、彼の先験性がいかにずば抜けたものかがわかるというものです。 ここに三島由紀夫を登場させたのは、他でもありません、彼は完全にSFを理解していた訳ではありませんが、非戦だの民主主義だのと喧しい戦後文学に飽き飽きしていた矢先、キューバ危機あり怒涛のような日本SFの胎動ありの時に、自らは中世やら通俗あるいは事件の中に文学世界を展開していた中で、彼なりのひとつの解答というかSF的なものへのラブコールというか、安部公房を世界文学としての同志もしくはライバルとして対抗して書いたと言っていい作品だと思います。 だから、それは、適当に書いたような片手間なものではなく、あのような傑作になったのですが、ええっと、いまは安部公房の話でした。 ・・・核戦争後の世界は、テレスクリーンという監視カメラで管理された社会という、ジョージ・オーウェルの『1984』やレイ・ブラッドベリの『華氏451度』のようなディストピア小説として描いたものですが、何と言ってもまだコンピュータのコの字も一般的には目にすることもなかった時代に、まるで予言するかのような描写は、さすが新しもの好きで科学的思考・発想の持ち主の面目躍如というところです。 ・・・まだまだ、序の口。もっと書かかなきゃ・・・
0投稿日: 2010.01.23
powered by ブクログ本当に未来はこうなるかもしれない・・・。 最後の先祖がえりのエピソードが美しくて悲しい。 水と風の匂いを感じました。
0投稿日: 2009.12.23
powered by ブクログタイトルからはその内容は全く想像つかずに、最初は読む勢いもそぞろだったが、帯に描いてあったコメント(電子頭脳による画期的な予言機械の発明・・・・)に惹かれて読み進める。 そのうち、安倍文学の世界に無事に入ることができ、面白く読み終えることが出来た。 いつものながら、結びの部分はどうも釈然としない氏の作品だが、その内容は現代でも通ずるぐらいのおもしろさ。
0投稿日: 2009.12.10
powered by ブクログ2009年12月5日読了。 数十年以上経った今でも未来を感じる事が出来た。 この人の未来を見る目には感服した。現在ですらそれが未来に存在しうるように見える。それを数十年前に見ていたというのが凄い。 そしてそれを裏打ちする理論、理論を支える豊富な知識にはただ圧倒された。 ただ、技術屋が機械に対して興味を持たないってのは仕方ないんじゃないかなあとは思った。 技術者はともかく、技術屋ってのは未来より現在の事象に興味を抱いてる訳なんだし。 だからこそ、ああいう結末になったんだけども……。 それ以外はずっぽりと世界観に飲み込まれた。
0投稿日: 2009.12.05
powered by ブクログ17年前、実家から持ち去った文庫本。 ダークなSF。最後に読んだのは高校時代だと思う。 筆者後書きより - 「おそらく、残酷な未来、というものがあるのではない。未来は、それが未来だということで、すでに本来的に残酷なのである」
0投稿日: 2009.11.22
powered by ブクログ未来とは、いったい何なのだろうか。未だ来ぬ「未来」を楽観的に想像するか、悲観的に想像するか、それは個人の自由だ。ただ、実際の未来は、その想像や判断をはるかに超えるだろう。だから、人類が未来を想像したり機械に予言させたりすることは、自由であり、同時に、ナンセンスなのだ。SF作品はあまり選り好んで読まないが、本書は別格。私は本書を、サイエンスフィクションというより、現代の科学技術の進歩や産業の成長の先にある人類が直面する問題を提起しているサイエンスノンフィクションではないか。序章の情景描写に圧倒されるうちに、みるみる本編に惹き込まれていくところは、無意識の衝撃。最初はおよそ理解できない状況や人物関係も、複雑に絡み合った紐が1本ずつ解れていくように明らかになっていく快感。それでも何かすっきりしないもどかしさ。想像を絶する新種生物への恐怖。安部ワールド炸裂!皮肉にも、人類の発明が自らの首を絞める展開には、ホラー小説を読むような緊張感がある。それは、主人公を案じるのはもちろん、現代を生きる私たち人類を案じるのも。水棲人間なんて滑稽な発想だと思うが、本書を読めば、それも「未来」には十分あり得ると不思議と感じてしまうのだ。予言機械なんて、要らない。
0投稿日: 2009.09.01
powered by ブクログ現在にとって未来とは何か? 文明の行き付く先に現れる未来は天国か地獄か? 万能の電子頭脳に平凡な中年男の未来を予言させようとしたことに端を発して事態は急転直下、つぎつぎと意外な方向へ展開してゆき、やがて機械は人類の苛酷な未来を語りだすのであった・・・。 (裏表紙から引用) SFチックな物語。1959年…ちょうど50年前に発表されたようです。 未来が見える機械を開発するというのは、夢だけれど怖いものです。 この物語のさわりは「水棲人」です。その研究所を訪れるシーンがとても印象的で、ありありと、グロテスクに想像できました。 特に水棲牛!!薄暗い古びた研究所の奥に、大きな水槽があって、そこでばたついている姿が、自分で見たように感じられました。 50年経った現代は、生物工学(といえばいいのかな?)が以前と比べて格段に進歩し、クローンの研究なんかもされていますが・・・ 人間のクローンを作ることは倫理的にタブーですよね。 でも、どこかの研究所で…きっと地下でしょう…人間をも研究対象として極秘の研究が進められている…なんていう可能性も考えてしまいますね。 それこそ、水棲人の研究が行われていて、地球上のどこかに水中植民地が作られているかもしれません。 単なる夢物語に思えない、恐ろしさがありました。 個体発生を、系統発生から切り離す・・・。 安部公房は本当に犀利な方ですよね。その紡ぎだす言葉がやたら説得力を持っています。 面白かったけれど、私はやっぱり中後期の、安部公房が確立された頃の作品がすきです。
0投稿日: 2009.06.16
powered by ブクログ僕は、未来に耐えられる人間だろうか。 それとも。 モラルとは何か、正しさとは何か。 物事のほとんどは、角度によって姿を変える。
0投稿日: 2008.05.12
powered by ブクログ「第四間氷期」は未来を予言しようと機械を発明した男が、徐々にその機械と未来に追い詰められていく話です。 サスペンス調で進められる本作、ラストまできちんとまとまってて読みやすいと思います。 “未来”に追い詰められて“現在”がなくなる。とても面白い視点だと思います。 さすが公房!!!
0投稿日: 2008.05.05
powered by ブクログ「未来予言機」その作動に制限がかかり、ついには研究所の封鎖も危ぶまれた研究者は、ついに人間の未来を予言することを思いつく。しかし、サンプルに選んだ人間は何かの事件に巻き込まれて命を落としてしまう。そして、気がつけば彼もまた事件に巻き込まれていることに気がつく・・・。 ひとつひとつの設定が詳細になされていて、それゆえにリアリティーを感じさせてくれます。彼の作品は、いつもその独自の設定の深さが、イマジネーションを駆り立ててくれます。また、文の一句一句に無駄がなく、凝縮された文章である印象を受ける安部公房の作品は、読後の満足感がいっぱいです。ちょっと、食べすぎますた\(^o^)/
0投稿日: 2008.02.02
powered by ブクログ未来が現代を規定するとして、果たして優先されるべきはどちらなのか。 過去は、そして現代は、未来のための単なるかりそめなのか。 第四間氷期が、終わる。
0投稿日: 2008.01.23
powered by ブクログ格好よすぎる!スリリングでコミカルでファンタジーでサイエンスフィクション、最後にはえも言われぬ余韻がずっと残る。面白すぎで格好よすぎです。
0投稿日: 2007.04.27
powered by ブクログ日本でもこれだけちゃんとした本格的なSFミステリーがあるんだよ! と、胸を張って言いたくなります。 アーサー・クラークの「幼年期の終わり」に続いて、久々にSFを読んでみたのは、やはり幾つになっても過去ではなく未来を見つめていたいから?
0投稿日: 2007.02.02
powered by ブクログ予言機械と胎児売買の奇妙なつながり。未来はいつでも明るいとは思えなくなった自分に。一見無関係なようで絡み合う事件と出来事がすごい
0投稿日: 2006.11.09
powered by ブクログ非現実的なことが現実的に思えてしまう、説得力が彼の文章にはある。未来を予言するコンピュータを、30年以上も前に頭に描いていた彼は、やはり天才。
0投稿日: 2006.01.24
powered by ブクログSFと聞くと子供だましの印象を持ちがちだが、この作品にはそういった、「世界観における違和感」の入り込む隙が無く実に計算し尽くされた、文字通り“科学的寓話”である。嘘くささがまるで無い。こういった世界も有り得るのではないかと思わせられる。何重にも張られた難解なテストと、それに沿って目まぐるしく移り変わる展開、全く無関係だと思われていた事象が複雑に絡み合って、やっとタイトルへ辿り着く。
0投稿日: 2005.10.19
powered by ブクログん〜なかなか面白かったです。最初の展開からだいぶかけ離れていきすぎかな?とは思いましたが、随所にいい文章があり響きました。
0投稿日: 2005.07.22
powered by ブクログ字も小さいし、一見読みにくそうですが、ものすごくおもしろいです。物語ラストの方の少年が水辺から上がり物思うシーンが印象的です。
0投稿日: 2004.11.14
powered by ブクログ安部公房作品の中で、最も読みやすく楽しめる長篇だと思ってます。軽快なテンポと世紀末的ユーモアが冴え渡ります。
0投稿日: 2004.10.05
