Webサイト「コロナEX」で連載中の橘歩空(漫画)、皐月めい(原作)、いもいち(キャラクター原案)による「目が覚めたら投獄された悪女だった」の第1巻。「伯爵家の恥知らず」と虐げられた薬師ソフィアと「傲慢な悪女」と呼ばれた妖艶なヴァイオレットの入れ替わりから始まる物語です。本巻は物語の導入として、ソフィアとヴァイオレットの現在の状況や過去の状況が描かれており、まだまだ物語がどんな方向に進んでいくのか分かりません。ラストがとても気になる終わり方をしており、第2巻の発売まで待てるか不安です。原作読もうかな。

「虐げられる薄幸令嬢と希代の悪女の中身が入れ替わる」という、あまり多くはないが少なくもないタイプの作品。乙女ゲーム設定や転生要素等は無し。 設定・あらすじ自体は大して珍しくもないものだが、ストーリーの構成と展開、心理描写、緩急付けがとても良く、読みやすくも没入できる内容に仕上がっている。薄幸令嬢に入った悪女と悪女に入った薄幸令嬢、この２人の行いによってそれぞれの境遇・評判が改善していくのが見ていて面白い。 あまり期待せずに買ってみたが、想像以上に楽しい内容で驚いた。こりゃ2巻も楽しみやでぇ。