
総合評価
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powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
イモージェン・クワイシリーズの第3弾。今までとは毛色が違う話だった。まず大学が舞台ではなく、アカデミックな雰囲気もかなり削がれて、普通のミステリだった。ちょっと残念。 セント・アガサ・カレッジの卒業生である大企業「ファラン・グループ」の会長が転落死する。さらに後継者も殺されてしまう。内部告発、スキャンダル、株の大暴落が起こり、それがセント・アガサ・カレッジの存続危機に繋がってしまう。周りの人間が会社や大学の一大事に右往左往する中、イモージェンは1人、一連の事件の犯人を探し出す。 期待していた話ではなかったけど、まあまあ面白かった。でもイモージェン、アンドルーに失恋したみたいになっているけれど、彼は落ち着きないし、勝手な奴だし、全く魅力的じゃない。くっ付かなくて大正解。 イモージェンクワイのシリーズはあと1作あるそうだ。
4投稿日: 2026.06.03
powered by ブクログイギリスの作家ジル・ペイトン・ウォルシュの長篇ミステリ作品『貧乏カレッジの困った遺産(原題:Debts of Dishonour)』を読みました。 イギリスの作家の作品は先日読了したレオ・ブルースの『レオ・ブルース短編全集』以来ですね。 -----story------------- 敏腕経営者の卒業生の訃報が、カレッジにとんでもない危機を……実力派が贈る英国ミステリの粋、学寮付き保健師〈イモージェン・クワイ〉シリーズ セント・アガサ・カレッジはケンブリッジ大学屈指の貧乏学寮。 その学寮付き保健師(カレツジ・ナース)イモージェン・クワイのもとに、卒業生で国際的大企業の経営者の訃報が届いた。 誤って崖から転落したというのだが、以前イモージェンは彼から、さまざまな相手に命を狙われていると打ち明けられていた……。 『ウィンダム図書館の奇妙な事件』にはじまる、〈イモージェン・クワイ〉シリーズ第三弾。 解説=若林踏 ----------------------- 2006年(平成18年)に刊行された作品……イモージェン・クワイ・シリーズの第3作です。 ジル・ペイトン・ウォルシュの作品を読んだのは初めてでしたが、とても愉しめました! 事件の構造そのものは決して派手ではないのですが、真相の見せ方と、真犯人の「結末の付け方」が予想外の方向へ転がっていく……その意外性が愉しめる作品でしたね、、、 論理の積み重ねよりも、人物の倫理観や価値観が事件の輪郭を決めていくところに面白さを感じました……真相が明らかになった瞬間よりも、その後に訪れる、イモージェンの悩み、そして犯人の選択の方が強く印象に残りました。 犯人の行動は、善悪の単純な線引きでは語れない複雑さを帯びており、そう来るか! と驚かされつつも、どこか納得してしまう……静かで皮肉な結末でした、、、 もうひとつ、本作の魅力として外せないのが、イモージェンと元恋人アンドルーの関係性……2人は決して険悪ではないのに、どこか噛み合わないんですよねー 互いに相手を理解しているようで、実は微妙に視点がずれている、読んでいて歯がゆくなるような、そんな距離感が事件の合間にふっと差し込まれるたび、物語に柔らかい陰影を与えてくれていると感じました。 派手なトリックや劇的な展開を期待すると物足りないかもしれませんが、人物の心理の揺れや倫理と選択の重さ、人間関係の微妙な距離感といった、ドラマが味わえる満足度の高い一冊だと思います……特に、真犯人の結末の付け方に漂う皮肉と哀しみは、読み終えてからもしばらく心に残りました、、、 本シリーズの他の作品も読んでみたいですね。
1投稿日: 2026.03.15
powered by ブクログケンブリッジ大学のセント・アガサ・カレッジの保健師イモージェン・クワイの3つ目の事件。 カレッジの存続に関わる事件だった。 でも、なんかズルい! 都合良く片付けてるけど、殺人事件が2件あったのだ。この結末でハッピーエンド的に終わるのは、いかがなものか? 期待していただけに、がっかりだった。
2投稿日: 2025.11.01
powered by ブクログセント・アガサ・カレッジの保健師イモージェン・クワイは今回も危殆な状況に果敢に踏み込んで行く。大学の支援者で実業家のファランの崖からの墜落死により財政破綻の危機に陥ったカレッジを救うべくファランの死の真相を求めて相続人や不審な人間に探りを入れていく。 相変わらず完璧過ぎるクワイ、性格や行動に少しは弱点があればより魅力的になるのにと思いながら読了。
15投稿日: 2025.06.10
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
イモージェン・クワイシリーズ第三弾。 カレッジの卒業生である大企業の経営者の死亡事故に不信感を抱いた主人公が元彼と独自に捜査に乗り出す話。 二弾読んでないけど先に読んじゃった。 イモージェン、地味に色んな人と繋がりがあって話術もあるし探偵向いてる。 アンドルーも悪くない奴なんだろうけど終始イライラする。イモージェンに甘えすぎだろ。主人公は早く吹っ切れて忘れた方が良いよ……。 犯人当てとか考えずに読んでたけど、真相が分かると結構伏線がいろいろと散らばってたなって感じ。 マックスが本当にただのクズ男でちょっと笑った。経営者としても駄目だったし。 サラッと前科持ち医師が出てきたり情報量多いな。 今回は恋愛要素が多かったな。人間関係ややこし過ぎる。 次作もあるらしいから読みたい。
0投稿日: 2025.04.26
powered by ブクログシリーズ第三弾。 ケンブリッジ大学の貧乏学寮・セント・アガサ・カレッジで学寮付き保健師(カレツジ・ナース)として働くイモージェン。 彼女はカレッジが開いたディナーの席で、同カレッジのOBで大規模な金融グループ〈ファラン・グループ〉の会長であるサー・ジュリアスから自身が誰かに命を狙われている旨を打ち明けられます。 その数ヶ月後、サー・ジュリアスが崖から転落死したというニュースを聞いたイモージェンは、その死に疑問を抱いて調査に乗り出しますが・・。 今回はカレッジ内の事件ではないので、前二作のような大学ならではの情景描写は控えめで、大企業〈ファラン・グループ〉のゴタゴタというかドロドロした内幕がメインに描かれている印象です。 ミステリ的には疑惑の転落死からの、第二の殺人発生といったシンプルな流れで、真相の意外さも含めて普通に楽しめるのですが、個人的にイモージェンと共に調査をする、アンドルーの言動に終始モヤモヤしちゃいました。 このアンドルーが、イモージェンの元カレ的なポジションなのですが、気が多くて軽薄だし、調査の時もイモージェンの足を引っ張るような言動ばかりした挙句、途中からは調査自体をイモージェンに丸投げしちゃうという・・(-_-;) で、イモージェンもイモージェンでアンドルーのどこがいいのか、彼への未練を断ち切れず、完全に"都合のいい女"になってしまっているので、読みながら"もしコイツとよりを戻したとしても、100%浮気するから止めとき!"と、イモージェンの肩を揺さぶりたくなった私です。 と、いうことでミステリ云々よりもイモージェンの事が色々と心配になった本作でございました。 ラストでの寂しそうな彼女の姿に、しんみりとした気持ちになりながら、いつかイモージェン自身に幸せが訪れるよう祈らずにいられなくなった次第です。 因みに解説によると、著者のジル・ペイトン・ウォルシュさんが2022年に亡くなられている為、このシリーズも次巻で最後になるとか・・うーん、寂しいですね~。
29投稿日: 2025.03.23
powered by ブクログ『学寮付き保健師〈イモジェン・クワイ〉』シリーズの三冊目ですね。 イモジェン・クワイはセント・アガサ・カレッジのディナーに招待された。カレッジの卒業生で、大会社の会長ジュリアス・ファランを招待してのディナーで、女性の参加者を学寮長が探していたのだ。 もちろん、イモジェンは参加することに…♪ ところが、元セント・アガサ・カレッジの経済学者だったのが、ファランに引き抜かれて、〈ファラングループ〉のエージェントになっているアンドルー・ダンカンが、イモジェンの家に転がり込んでくる。 アンドルーは、イモジェンの元恋人で、今は結婚しているはずだが……? これ以上は、ネタバレになるので、差し控えます。 相変わらず、事件性の無いところから、事件を導き出すイモジェンの活躍で、物語に引き込まれていきます。 コージーですが、アガサ・クリスティやドロシー・L・セイヤーズの善き面白さを魅せてくれています。 一つだけ、最後のどんでん返しが、物語のクライマックスです。ミステリーの醍醐味ですね♪
58投稿日: 2025.02.08
