
総合評価
(164件)| 18 | ||
| 28 | ||
| 81 | ||
| 14 | ||
| 2 |
powered by ブクログ『わたし』を冷静かつ客観的にみての作品。辛い時ほど、自分を客観視できるのかも知れない。生きづらいとき、苦しいとき、人と分かり合えないとき。 『女』としての視点が痛いほど登場。 西さん、強い!
12投稿日: 2024.03.10
powered by ブクログインパクト大!海外文学の訳書を読んでいるようだった。 『くもをさがす』でご自身が経験されたことが色濃く反映されている短編はどの話も「しがらみ」に苦しみもがいて「わたし」を見つけて自分を解放しよう(決して「されよう」ではない)としている。酸素はあるけど薄くて足りない場所から、みんが大きく息を吸える場所にいけるよう切に願う。
5投稿日: 2024.03.08
powered by ブクログ自分は誰のものでも誰のためでもなく、ただ自分のために存在している。少し難しくて付いていけないお話もあったけれど、西さんらしい8話短編。
2投稿日: 2024.02.29
powered by ブクログ人間の体の事を赤裸々に綴っており、その体の事で不快に思ったり、煩わしく思ったりし、さまざまな感情が揺れ動く。短編ですが、どのテーマもヘビーで考えさせられる内容でした。
3投稿日: 2024.02.29
powered by ブクログあなたの中から ママと戦う チェンジ が個人的には好きだった。 月経など女性の性について生々しい描写があり、最初は戸惑った。更年期障害の一症状であるホットフラッシュなど私の初めて知ることもあり、新たな発見もあった。20代で小説によって初めて知るということは、今まで女性のことを理解しようとしてこなかったのかなと反省するととともに、女性に対して無理解な自分を恥じた。
4投稿日: 2024.02.28
powered by ブクログくもをさがす、を読んだ直後ということもあり重複する部分をうまくキャッチできず、というか短編集で受け取ることは自分には出来ず、改めて長編作家としての魅力を感じました。テーマにしろ、ストーリーにしろ、これを描きたいし、書くことによって勇気づけたいという社会性みたいなものを感じました。また新作を読みたいので楽しみにします。
9投稿日: 2024.02.23
powered by ブクログ私が「わたし」なのに、近かったり、遠かったり、好きだったり、嫌いだったり。私が、「わたし」だから。 私が生きる。「わたし」が生きる。 傷ついても、苦しくても、好きでも、嫌いでも、世界平和を祈っても、誰かを強く憎んでも、私と生きる。
3投稿日: 2024.02.23
powered by ブクログ西加奈子さんの作品はサラバで感動し、 遡って読み切り、今回に至りますがこんな駄作なら出さなければいいのに…と思うほど面白くなかったです
2投稿日: 2024.02.23
powered by ブクログ女性向きの本なのかなと思いました。男性である自分には理解できない部分がありました。また、各短編がつながっているのかいないのかもよく分かりませんでした。
3投稿日: 2024.02.20
powered by ブクログ女性が主人公の短編8編。さまざまな角度から女性の性について書いた作品集である。わたしは身体も心も男性であるが、それぞれの主人公を通して、女性(もちろん一括りには言えないが)から見た社会の女性の扱いや男たちの見え方がわかった。新しい想像力を持たせてくれる作品であった。 気づかないうちに搾取されたり、進路を狭められたりして、この世の中で女性が「自分」を生きることがどれだけ難しいことなのか、考えさせられる内容であった。 一方で、自身や社会が目まぐるしく変化するこの世の中では、1人の人間が一貫性を持てるのは、その人がその人であるという一点だけではないか。そこに性差はない。
12投稿日: 2024.02.20
powered by ブクログ自分の心を、身体を、価値を 自分の手に取り戻していく主人公たち。 私自身今まで生きてきた中で こんなふうに「自分」というものについて真剣に考えたことがあっただろうか。 他の誰かからの視線や価値観で、自分のことを決めてしまっていたのではないか。。。 考え出したら深みにはまってしまいそうな命題を 西さんはいつも、堂々とそして颯爽と 小説の中で証明してくれる。 本の中から、西さんの全女性へのエールが 聞こえて来るようでした。
6投稿日: 2024.02.14
powered by ブクログ短編集だが余り面白くない話ばかりだったな。第一話だけは良かった。その他は悲しい女性たちばかり、女性作家さんの作品でびっくり!もっともっと素敵なあなたの作品に会いたい!
4投稿日: 2024.02.14
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
やはり闘病生活は大変だったのかな、と思わされる、短編の中の話が経験からきているのかな、と思ってしまう。また生きることへの熱意、情熱のような、強い力を感じる8つの短編集 大病を経た作者ならではなのか? VIO 脱毛体験から、黒いモノだけを燃やすレーザーから世界の殺戮を考え出す…作家の頭の中は摩訶不思議 露あらわ 名前だった… そして乳がんで両全摘後、グラビアの仕事がなくなり、保存していた自分の乳首を乾燥させて初めてのピアスにする。 かなりぶっ飛んだ作品… Crazy in love 一戸ふみえ 1977年5月7日生まれ 「両乳房全摘出日帰り」の手術をする日の手術室に入るまでの超短編。かなりこれは私小説なのでは?
6投稿日: 2024.02.14
powered by ブクログ西加奈子さんの最新短編集。扱うテーマだけに男性作家では書けない、女性作家も”強く”は触れない内容を、西加奈子流に描く。それは西さんの病気の経験を通して、とても生々しく。そういうものが短編集となると、味の濃い料理のフルコースのような、うまく消化しづらい部分もあったように思うが、西さんが今出すものとしては、とても思いが込められたもので、ひとつひとつ前向きに受け止めることができた。とはいえ、短編集やノンフィクションは、西さんの戦場ではない気がする。悪い意味ではなく、長編が好きすぎるのかもしれない、あくまでも個人的に。 もうひとりの”あなた”から見た自分を描く「あなたの中から」、世の胸の価値を改めて問う「あらわ」、本作の書き下ろし「チェンジ」が面白かった。 ★3.2
163投稿日: 2024.02.11
powered by ブクログ西加奈子の乳がん闘病の影響を感じる作品も多くある。 女性の身体や容姿について、ブスでもイビツでも、愛するしかないのですね。せめて自分だけでも。きっと愛着が湧いて、イビツさも愛おしくなる。 「ママと戦う」のママ、なんかすごく愛おしいキャラでした。
12投稿日: 2024.02.10
powered by ブクログ読書記録3. 『わたしに会いたい』 西加奈子 著 『くもをさがす』での経験が十二分に活かされたであろう作品 差別、多様性、社会貢献、母娘、ルッキズムなど女性性にフォーカスした作品達 なかなかに際どい描写がありつつも、ガールズバーでアルバイトするリナと脱毛サロンのヨウさんの話に惹きつけられた
3投稿日: 2024.02.08
powered by ブクログとても読みやすい作品。自分が今までに感じたこと、悩んだことがある内容が、等身大のことのようにストーリーから感じられる。なんだみんなも同じかっと自分を肯定してくれる作品だった。
4投稿日: 2024.02.03
powered by ブクログ短編集8篇 ドッペルゲンガーのわたしに会いたい「表題作」、癌細胞が語りかける「あなたの中から」、きわどい描写の「VIO」などわたしって何と問いかける作品群。
3投稿日: 2024.02.01
powered by ブクログ【いちぶん】 「人が死にたいと願うとき、死は近づいてくるけれど、むしろ遠ざけるために近づいてくるんだよ。死を強く意識させ、そして気配だけを残して去ってゆく。その人を生かすために。その人が何より生きるために。」 (p.27)
3投稿日: 2024.02.01
powered by ブクログ「くもをさがす」で初めてこの作家に出会い、小説はこれが初めてだ。「くもをさがす」が衝撃的であっただけに、この短編集はなんだかしっくりこない。長編も読んでみなければと思った。
3投稿日: 2024.01.30
powered by ブクログ『くもをさがす』から、西さんのありありとした闘病生活を見ていたので、その内容から派生するストーリーは非常に読みやすかった。 『女性』を取り巻く様々な課題(女性特有の疾患?偏見?性的な問題?)が、自分の中にずっと入ってくるような感覚があった。 男女の違いや女性としての『自分』の在り方を、闘病生活を通して改めて俯瞰的に考えられたのだろう。
4投稿日: 2024.01.28
powered by ブクログ最近ドギツイ内容の本ばかり読んでるせいか結構すらすら読み終えた。 女性特有の目線で書かれているがそこまで嫌な感じがしないのは、作者がその辺をよく考えて書いてるからか、作者の人柄か。 人間は一度死を意識するような体験をすると(僕もそうだが)、人生観と言うか世界観が変わるので作者のこれからの作品も以前とは変わっていくのではないか。 楽しみでもある。
4投稿日: 2024.01.26
powered by ブクログご自身の病気経験があっての 今 西加奈子さんが 声を大にして 言いたい事を小説にしたって感じでしょうか 「女だから」「男だから」と言うのは 死語に近くなって来ましたし 特に最近は「ダイバーシティ」「ノーマライゼーション」「トランスジェンダー」等の新しい言葉も出て来て その言葉に もう差別的な事は無いと世間は安心している? でも 中々人は変わらない。女は男はこうあるべき と思っている人が まだまだいるような気がします。
13投稿日: 2024.01.23
powered by ブクログ短編集。 『ママと戦う』が印象的だった。ママVS娘なのか、ママ&娘VS誰かなのか不明なタイトルからは想像つかない話の展開。 女を売って生きてきた女が、今更女の権利を主張するなと叩かれたり、14歳の女子がタンポンを買うことに難癖つけてくる変態がいるこの世の中、くだらな。 でもそんな中でママと娘は一生懸命生きてきたんだ、と最後はそう思える。 乳がんで両乳房を失ったグラビアアイドルの話(『露(あらわ)』)も面白かった。 グラビアの頃は見られたがっていた乳首が、乳房が無くなった途端に存在を否定される。皮肉なものだと思う。 身体の美しさって誰かが決める訳では無いのに、いつの間にか影響されて自分の身体は美しくない、愛せないと思ってしまう。それは辛いし、楽しくない。やっぱり自分と自分の身体を好きでいられる方が人生楽しい。
9投稿日: 2024.01.19
powered by ブクログ西さん今これを書きたかったんだろうなぁと思った。わかるわかる、いや全然分からないとこもあるか。だけどみんな自分らしくあるためにもがいている。最終章の主人公が「チェンジ!!」と叫ぶ。大きな声で叫べることはホントに大事
3投稿日: 2024.01.17
powered by ブクログ難しい文章や表現では無いのだけど、何故か難解。女性にはスッと入ってくるんだろうか。って感想もNGな意志を感じる作品。苦手だったかな。
19投稿日: 2024.01.15
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
乳がんの話、性の話が多いなと思う。 私は30代だけど、あまり共感できなかった。 著者と同じ40代くらいの女性だと共感するんだろうか? 「あなたの中から」だけ、すばるで読んだことがあった。 ↓「すばる」の感想から引用。 乳がんになる女性の話。最初の方は、男尊女卑の家庭で生まれた主人公の女性の生い立ちが、「82年生まれ、キム・ジヨン」みたいだなと思った。 抗がん剤治療が死にたくなるほどつらいことがわかった…。私ががんになったら、抗がん剤治療耐えられるかな…と思ってしまった。
3投稿日: 2024.01.14
powered by ブクログ『VIO』と『ママと戦う』、『掌』が特に好き。近頃の多様性って何だろうってずっと思ってる。受け入れるとか開示するとか、なに? 開示しなきゃいけないことでも、受け入れなきゃいけないものでもない。すべてを知る必要もないと思う。ただそういう事実があると知っておく、多様性ってそれでいいんじゃなんじゃないのかって、でもそんなふうに思う自分も薄情な気がして気が引けた。そんなわたしに、この作品は多様性の生き方に自分の生き方に少し目印をつけてくれた気がした。 特に『VIO』は、読んでいて何だか泣きそうになった。たったそれだけのことでよかったんだ。
4投稿日: 2024.01.14
powered by ブクログticktockでおすすめされていたから読んでみたけど、 私には合わなかった。 一周回ってフィクションっぽいというか、 誇張されすぎていると感じた。
3投稿日: 2024.01.13
powered by ブクログ自分を見つめ直す良いきっかけになった。 自分自身を愛するって意外と難しかったりする。 本当の自分を貫いて、世間体とか周りの評価とかの型からはみ出ると、周囲から責められたり避けられたりすることって多々ある。 この本を読んで感じたのはそんなものからはどんどんはみ出して自分を愛する心を持つこと。 極論、どこの誰になんと思われようが自分が幸せならそれでいい。 自分を貫いて、そんな自分でも愛してくれる人がいるのなら、その人たちだけを大切にしていく人生でいいのかなと思った。
3投稿日: 2024.01.13
powered by ブクログ生や性について考えさせられる。そういう作品だと思って手に取ったわけではなかったので、面食らったところがあります。
3投稿日: 2024.01.11
powered by ブクログなんか読んでいて痛い小説だった。 差別用語、汚い言葉がいっぱい出てきたような。 (違うかもしれないけど)読んでいてちょっとつらかったというのが正直な感想。 乳がんになって切除した乳首をイヤリング?ピアス?にするって乾燥してカッサカッサにならないの?なにかでコーティングしてからとか? 最後の”チェンジ”知らない世界のことがわかって(ドアを開けた時に言わなきゃいけないんだって、部屋に入ってからじゃだめで)面白かった。
2投稿日: 2024.01.09
powered by ブクログ「あらわ」が清々しくてとてもよかった。 西加奈子さんの本は何冊か読んでるが、あまり私に合わないので、他はちょっとピンとこなかったかな、、
3投稿日: 2024.01.08
powered by ブクログ映画も小説も娯楽だと思っているので、あんまりにもこう、何かに偏ってるとか、強い意志とか、向かうとか進むとか、まあそういった内容は苦手なのですが、本書内短編冒頭のまさに「わたしに会いたい」は、おもしろかったかな。これ、いちばん西さんらしさを感じたんですが。他のお話はいまいちわたしのわたしにはなかなかな会えないお話でした。好みなどもあり、ひとそれぞれですからねー。
7投稿日: 2024.01.07
powered by ブクログ西さんの短編集。発売日に購入したけどいつもの西さんの作品と少し違う感じで、しばらく放置しちゃってたやつ。治療時の体の描写が多いと、どうしても苦手です… カナダでの乳がん治療について書いたエッセイと内容が被るものとか、治療の経験をもとに発想したのかなって感じのものが複数あった。全体として、「女性の生きづらさ」とか「女性の体」をテーマにした短編集だった。
5投稿日: 2024.01.06
powered by ブクログ日本で女で生きていくことの難しさと面白さ、身体は大切にしようねとも言われてるような気がした。西さんの短編は初めてだったから、ちょっと期待と違ったけど、コロナかに乳ガン手術をされて、また色々とつたえたいことが増えたから新たなアプローチなんだと思った。 だけど正直何が伝えたかったのかわかってから読みたいなと、途中から思いだしてに会いたい、この本についてのインタビュー記事読んでから読んだ。自分のからだは自分のもの。自分のものにするってこと。 ガンの描写は生々しくて辛かった。
3投稿日: 2024.01.01
powered by ブクログところどころ共感できる部分はあるのだけれど、全体的にイマイチだった。 くもをさがすはよかったんだけどなぁ。
3投稿日: 2023.12.28
powered by ブクログcrazy in loveだけどこかで読んだことあったけど他は全部初。乳癌と闘った、闘ってる西さんだから書ける短編しかなくて読み応えたっぷりで個人的には大満足です。
3投稿日: 2023.12.18
powered by ブクログ久しぶりに読んだ西さん。何と4年ぶりで「i 」以来。ずいぶんと赤裸々に書かれていて驚いた。「VIO」と「あらわ」がお気に入り。以前は西さん自身もルッキズムに囚われている印象があったけど、それが変化していた。その辺が「ママと戦う」に描かれていたのかな〜
2投稿日: 2023.12.14
powered by ブクログ前作衝撃的だったので、続編を連想させるタイトルに惹かれたが、こんな短期間にそんな訳ないか。“生々しい女の生き様”みたいなお話し。あまり共感できないまま読了。出版社のいじましさか。
5投稿日: 2023.12.11
powered by ブクログ女性としての息苦しさや生きづらさが生々しく描かれていた。読みながらついつい眉をひそめたくなる場面もあったけれど、それがリアルな世の中だと思わされた。
3投稿日: 2023.12.09
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
短編8作 今作は装画に手が震え、内容に心が冷たくなる 怒りと苦しみ、悲しみやさまざまな感情が怒涛の炸裂パワーで、どの作品も大阪弁に脳内変換されていたが、今回は変換されなかったほどだ 全ては受け止められずだいぶこぼれてしまったけど、残ったものは大事に取っとく
3投稿日: 2023.12.08
powered by ブクログいろんな「あなた」と「わたし」がいて、それは自分の中にもいるし、例えば道ですれ違った赤の他人の中にもいる。 西さんの小説を久しぶりに読んだ。 メッセージがダイレクトに響くお話が多く、短編集のうちの何編かは翻訳された文章に感じた。 途中で大阪弁になると、途端に違った印象になったけど。 女性が女性の身体である限り、性的な視線から逃れる事はできないのだろうか。 生きづらさを語ること自体、許されないのだろうか。 もちろん性別に関係なく、生きづらい事はたくさんある。 でも、性差に伴う生きづらさは多分その性(男性も女性も)にしか分からないんだろう。 「わたし」は「わたし」で誰のものでもなくて、もっと自由に大切に扱うものなんだよ と、私の中の「わたし」に伝えようと思った。
4投稿日: 2023.12.02
powered by ブクログ「わたしに会いたい」 「あなたの中から」 「VIO」 「あらわ」 「掌」 「Crazy In Love」 「ママと戦う」 「チェンジ」 8話収録の短編集。 とても軽やかに描かれているが、文中から感じたのは怒りと祈り。 差別や偏見、性的搾取、人を人として見る以前に性的対象として扱われる事の不快さや生き辛さがじわじわと伝わって来た。 前作『くもをさがす』で西さんの壮絶な闘病記を読んでいるだけに、社会に対する切なる願いのようなものも作品中に感じ取れる。 闘わなくていい、あるがままの自分でいられるそんな世界が実現する事を願ってやまない。
7投稿日: 2023.12.01
powered by ブクログ女性を主人公にし、いわゆる「女性的な」 ことをテーマにして、赤裸々に突き進む短編集。 病気や性的ことが割りと語られる。面白いとか面白くないとかの地平線上にはいない。ひたすらに強烈。ブズと言われた子がどうかわっていくのかを畫いた「 あなたの中から」がベスト。文字のゴシック体の使い方も巧い。
3投稿日: 2023.12.01
powered by ブクログ西さんの作品には、最近は自分を見つめ直し、自分とはなにかを考えさせられる作品が多い印象がある。 西加奈子さんの今の心の叫びのようなものがダイレクトに伝わってくる一冊。 短編集。 表題作『わたしに会いたい』が一番好きだった、 今作は闘病前後に執筆した短編を集めた本だからだろうか。 性と生、性と死を扱った作品が多い印象。 特に女性性を生きること、そして、他人により自分の性が搾取されるのはおかしい、自分の性の価値は自分が決めていくことだと必死に訴えかけている気がした。 西さんの文章だからサクサク読めたけど、性の描写も多く、ヘビーだった。 今後作風が変わっていくのだろうか。
5投稿日: 2023.11.30
powered by ブクログヘビーでした。 差別とか偏見とかが無い世界はありえない。 だからこそ、自分が自分をどう捉えて、他人をどう受け入れていくか。 目線を変えれば幸でも不幸でもある。 それを知って毎日をどう過ごしていくか、私にも出来ることはまだまだあると感じました。
11投稿日: 2023.11.30
powered by ブクログ西さんは個人的に好き(某テレビ番組で、私の フォト575作品を評価してくれたし)だが、この本を読んでさらに好きになった。 最も印象的だったのが「あらわ」。 読めば読むほど、そうそう、そうだよね!と思うことばかり。 同じこと経験してもここまで書ける人って他にはいないだろうなぁ、と思う。
10投稿日: 2023.11.29
powered by ブクログ頭の先から足の先まで自分の身体は自分だけのもので、誰にも批評されたりバカにされたり無遠慮に見られていいものではない、大切にするべき、されるべきものだということを改めて感じ、 それと同時に、生きているだけでたくさんの呪いにかかっているんだなぁということにも気付かされ、 これからを生きる子たちにはそんな呪いをかけたくないし、かかってほしくない。 文章の端々から西さんの怒りが感じられ、読んでいるこちらの心にもにも火がともるような、そんなパワーのある一冊でした。
7投稿日: 2023.11.27
powered by ブクログ書かれているテーマはとても関心があるし、問題意識も共有できるし、この小説たちが書かれる意義もわかるのだが。 全部が性急過ぎてちょっとしんどい。西加奈子さんの体調もあるのかなと勘繰ってしまう。余計なお世話だろうけど。 もっと熟成させてゆっくり読みたいテーマです。
20投稿日: 2023.11.22
powered by ブクログAmazonの紹介より 『くもをさがす』の西加奈子が贈る、8つのラブレター。 この本を読んだあと、あなたは、きっと、自分の体を愛おしいと思う。 「わたし」の体と生きづらさを見つめる珠玉の短編小説集。 コロナ禍以前の2019年より、自身の乳がん発覚から治療を行った22年にかけて発表された7編と書き下ろし1編を含む、全8編を収録。 ・「わたしに会いたい」──ある日、ドッペルゲンガーの「わたし」がわたしに会いに来る。 ・「あなたの中から」──女であることにこだわる「あなた」に、私が語りかける。 ・「VIO」──年齢を重ねることを恐れる24歳の私は、陰毛脱毛を決意する。 ・「あらわ」──グラビアアイドルの露(あらわ)は、乳がんのためGカップの乳房を全摘出する。 ・「掌」──深夜のビル清掃のアルバイトをするアズサが手に入れた不思議な能力とは。 ・「Crazy In Love」──乳がんの摘出手術を受けることになった一戸ふみえと看護師との束の間のやり取り。 ・「ママと戦う」──フェミニズムに目覚めたママと一人娘のモモは、戦うことを誓う。 ・「チェンジ」(書き下ろし)──デリヘルで働く私は、客から「チェンジ。」を告げられる。 西さんらしさが詰まった作品でした。もしかして西さんが実際に体験したものもあるのでは⁉︎と思うエピソードも ここまでオープンにしていいの⁉︎と思うくらい、女性達の「体」に関する悩みが赤裸々に描かれていて、西さんにしか描けない清々しい世界観だなと思いました。 余すことなく、女性の部分を晒していて、正直男性としてはあまり実感がわかない領域であり、最初は恥ずかしさやいやらしさがあったのですが、段々と当たり前のように綴っているので、後半になると、後ろ清々しく感じました。 8編の短編集ですが、一つ一つもう少しじっくり書いてもよかったかなと思いました。 えっ!?ここで終わり!?と思うようなスパッと終わった感があり、もう少し世界観を味わいたかったなと思いました。 ただ、どのエピソードも「希望」を感じた作品でした。女性のならではの悩みに苦悩しながらも、西さんのポジティブさを感じながら、「登場人物」のフィルターを通して、伝わっている感覚がありました。 わたしはわたしのままで頑張ろうというメッセージ性が伝わっているなと思いました。 自分は男なので、登場人物達の苦悩に共感することがあまりできなかったのですが、登場人物達の持ち前の明るさは伝わってきて、すごいポジティブだなと思いました。 明るく元気に!ここまで「女性」について晒した小説は初めてで、男にとっては戸惑いがありましたが、この作品を読んで自分の心を前向きにできること間違いなし!と思えるような作品でした。
6投稿日: 2023.11.22
powered by ブクログ前作「くもをさがす」に描かれる闘病前後に文芸誌で発表された作品をまとめた、わたしの体を慈しむための短編集。 表題作「わたしに会いたい」の、これぞ西加奈子の小説!という興奮と、「あなたの中から」に表れる、わたしとわたしの邂逅。西加奈子を読む意味がこの2作品だけでも十分にあるよ。 女の体を持つみんな、女の体に興味を持つみんな、読もうぜ。
3投稿日: 2023.11.20
powered by ブクログ女性の「わたし」が抱える様々な生きづらさを描いた短編集。 ご自身の乳癌の体験から書かれたのかなと思う作品や、VIO脱毛、性交などなど、なかなか書きづらそうなテーマがリアルに表現されていた。(とっても西さんらしい!) 共感できるものばかりではなかったけど、その人らしさを持ち続けることは大事だなぁと思った。
28投稿日: 2023.11.19
powered by ブクログ2023/11/19時点 my favorite storyは「ママと戦う」 ママと娘の葛藤を柔道で昇華させるとは!対等にやり合う描写に一番心震えたので
3投稿日: 2023.11.19
powered by ブクログ人が抱えるコンプレックスや、世の中の生きづらさをよく表現している。でも、元気なやり方でで応援してくれる、パワーを貰う本。 私も私らしく生きてやるぞって思わせてくれる本。
3投稿日: 2023.11.15
powered by ブクログ世間的に身体のこと、特に女性の身体の事に触れるのはタブーとされる風潮がある。 もちろん大勢の前で身体の事や性的事を話したいとは思わないし、恥ずかしいし、誰かに大声でお前の○○は○○だ〜みたいな事を言われたら不快だ。 けど、その延長線上なのかは分からないけど、体調が女性的な事でしんどいと言う事も隠し通さなければいけない、触れてはいけない。そんな風になってる事も多々ある。 けど、西さんが書くこの短編集にはそんな風潮をカラリと爽やかな風で吹き飛ばすような力に満ちている。 おっぱいだ、乳首だ、おならだ何だと話の中で沢山出てきても、そこにいやらしさなんて物は全くなく、むしろ生きている!これが自分の身体と共に生きていると言う事なんだ!!と、強く感じる。 生命力とパワーに溢れた1冊だった。
7投稿日: 2023.11.11
powered by ブクログ小説って、その人の今の人生、主張、考え、気持ち、想いをリアルタイムに言ってくれるものなのかもと思った。 西さんの小説を読み、ヒップホップの歌詞を思った。 自分の主張や、スタイル、今の段階を曝け出していいと思うし、それが間違っている、変わった、など言われる筋合いも権利もないと気付かされた。 あらゆる価値観、世間からの目に縛られている自分たちは知らない間に生きづらさを感じているのかもしれない。 自分はどんな姿になってもどんな気持ちであっても 私は私のままでいる、 その自分を肯定する、抱きしめてあげる でも、そんな自分は私一人しかいなくって 他の人にはできない 誤解されても、いろんなことを言われても 私だけでも自分の味方でいてあげる 言葉でいうのはとても簡単だけれども 実行するのは難しい その歯痒さ、難しさ、だけれど大事であることを伝えてくれる小説
4投稿日: 2023.11.10
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
女の身体にかけられたいろんな呪いを大声で笑い飛ばしていく一冊。 今の、西加奈子にしか書けないこの世界。 私がわたしであることで、その心に、身体にまとわりつく様々な呪い。 背の高さや身体の重さ、眼や胸の大きさ、声の質やしなやかさ、そんな私を形作るわたしのカケラたちが、私にかけてくる問い。 わたしって、何? 私って、誰? 見た目が変わったら私じゃなくなる? 心が気持ちが変わったらわたしじゃなくなる? 私をわたしたらしめているものっていったい何? 世界から、男たちから、そして母親からがんじがらめに形作られてきた私のなかのわたしが、苦しんで悲しんで泣いて叫んでいるわたしを見つけ出すための、その一歩がここにある。 私のなかのわたしが関西弁で叫ぶ。「私はわたしと一緒に戦うで!!!」
7投稿日: 2023.11.07
powered by ブクログ湿度を持った、ねばねばしたような、正直わたしはあまり得意ではないけれど、 とても大切なメッセージが各ストーリーに織り込まれていました。 西さんが伝えようとしてくれているものに、こちらも真剣に向き合わないといけない。 ちゃんとわたしに会うために、目を背けてはいけないんだ。 そんなふうに思わされました。
3投稿日: 2023.11.07
powered by ブクログ8つの短編集。 今の日本で女として生きることの生きづらさが描かれている。 こういう生きづらさあるよなーと思うこともれば、自分の中ではまだアップデートされていない価値観もあり、すべてが「そうだよね!」とはならなかった。 でも、それは、この短編集で描かれている問題が、まだ解決を見ない問題だからなのか、とも思った。 西加奈子さんの小説ではいつも最後に「希望」のようなものを感じる。その「希望」は小さいながらもこの短編集にも感じた。
4投稿日: 2023.11.05
powered by ブクログ感想 いつも1番近くにいる。なのに気づけない。家族が友達が、社会が。私と私の間に立ちはだかる。だから時々様子を伺いにいく。さみしくないように。
2投稿日: 2023.11.04
powered by ブクログ久しぶりの西加奈子の新刊。 待ってた。ありがとうございます。 すごく、こう…自分が女であることに、知らず知らずのうちにかなり傷ついてきたのだと気づかされる短編ばかり。忘れていた、忘れようとしていた色々なこと。 あなたの中から に出てくる主人公が20代の時やりとげていた、「体力があり役にたつ可愛がりのある女」「やる気があるが高望みはせず、上司のセクハラも笑っていなす」は、まさに自分が20代の時やろうとしていたことだった。 苦しかったけど、苦しくないと思おうとしていた。 ママと戦う、が一番響いた。 自分をブスと自虐して笑い飛ばさないとやっていけないことってあるよ。その過去を誰が責められる? そして、男性が不自然に背後に立つ時の、心臓が嫌なふうに高鳴る感じも、しっかり覚えがあるし。 最後、生き延びて!と言われながら本気で柔道でぶつかり合うところ、そして母たちが泣いたところ、自分も泣いてしまった。娘を持つ母になったから余計泣けたのかも知れなかった。
2投稿日: 2023.11.03
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
本日発売の「わたしに会いたい」。 今回は、発売日にゲット、読了できた! 西さんが好きすぎて期待値が高すぎた(大好きだけど、文芸誌までは追えてなかったので全て初見)&ジェンダー、性に関する現実を目を背けたくなるほど突き付けられ心が苦しくなってしまった自分の問題が背景にあり、星は控えめに3つ。 もちろん日本で女性として生きづらさを感じることはよくよくあるし、ジェンダー学を専攻してみたい、と過去に思ったこともあるけど、今は個人的に、女性学っていうのは男性との分断を引き起そうとしているもののように思えてならない。 そのままでいいわけはない、誰かが現実を訴えかける必要はあるのかもしれない。 だけど、丸々一冊"女性としての生きづらさ!"が詰め込まれていて、ちょっとくるしくなってしまった。なんというか、当たり前だけど、そしてそういう問題ではないと分かってはいるのだけど、「みんながみんなそうじゃないよな」と思わずにはいられなくなってしまった…。 女性の苦しみを描くにあたって、男性を置いてけぼりにしてしまっている感があったのかな。 8つも物語が入っているのだから、マジメにフマジメなものももう少し期待したかったけど、短編集としてはテーマが統一されていて良いのかもしれない。 一番お気に入りは、表題作「わたしに会いたい」。じわっとあったかくなったし、最近まで世界地図に凝っていたので、世界地図の絨毯がめちゃくちゃほしくなった。 P.55 「あなた」が苦しんでいるとき、私も苦しんでいた。薬は確実に、私の息の根を止めようとした。私は、生きるために分裂した。もう一つの胸へ、そしてリンパ節へ。 ちょうどその頃、世界中に、未知のウィルスが蔓延していた。彼らは「あなた」たちに攻撃されるたびに姿を変え、形を変えて生き残り続けた。私は彼らにシンパシーを感じた。彼らも私も、決して「あなた」たちを攻撃するつもりなどなかった。「あなた」たちと同じように、気がついたら存在していて、存在したからには、生きたいのだった。そして生きているだけで、どうしようもなく「あなた」たちを傷つけてしまうのだった。 P.117 露は、乳首を小瓶から取り出し、それぞれ窓辺でじっくり乾燥させた。(略)二つの乳首は縮んで、チョコレート色になった。ピストルにこめられるのを待っている弾丸のように見えたし、立派な果物を実らせる何かの種のようにも見えた。それを樹脂で固めて、フックをつけた。露は自分の乳首で、ピアスを作ったのだった。 P.170 ママはその時のことを、エッセイ集として出版している。『惨敗育児』というその本は、シングルマザーとして子供を育てることの「悲喜こもごも」を「ユーモラス」に書いていて、当時はバラエティ番組で活躍していたタレント(のちに薬物所持で捕まった)から、「やっぱり日本の母ちゃんは強い!!」という推薦コメントをもらった。 ※ここは妙にリアルで面白く、なぜか印象に残った。 P.217 初めて言われた「チェンジ」が、こんなに自分を傷つけるなんて、思いもしなかった。傷ついている自分が嫌だったし、私を傷つけたあのマスクの男にもムカついた。 「チェンジ。」 それだけではなかった。私たちに、「みんな結構歳だから、これからは人妻で売ろう」と言ってきたデリヘルのオーナーにもムカつくし、「派遣だから身の程をわきまえろよ」って感じを隠さないアパレル店の店長にもムカつくし、「金なくなっても体売れるから女っていいよな」って言いやがったいつかの客にもムカつくし、「風俗業に従事するかわいそうな女性たちを救いたい」って上から目線の慈善家にもムカつくし、クソ偉そうだったくせに仕事がなくなったらあっさり鬱になった父親にもムカつくし、そんな父親に未だにビクビクしている母親にもムカつくし、サラリーマンでぎゅうぎゅうの満員電車は許すくせに水商売を目の敵にして営業停止に追い込む政治家にもムカつくし、その政治家をネチネチ批判してるだけで何もしない知識人って奴らにもムカつくし、ああもう、そいつら全部がいる、全部全部いる、あの世界にムカつく。 情熱的で、文章が汗をかいているような、でも最後にはっきり希望が持てるような西さんの長編が読みたいな~~~! 今回この本を読んで感じたことは、P.158"私は女性たちに、その理想通りであって欲しいのだ"という思いを西さんに対して少し感じてしまったのかもしれない、などと思った。
8投稿日: 2023.11.02
powered by ブクログ「わたしに会いたい」無料試し読みしました。周りが思う、一般論としての人としての幸せではくても、人は幸せになれるし人に感動を与えられる。
5投稿日: 2023.10.22
