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powered by ブクログ文学賞について書いている章で、芥川賞を取ることがすごいことと思い込んでいる人が多いから、村上さん賞を取れなくて残念でしたねとか来年はきっと取れますよ!とか言われるけど、村上春樹がそもそもその前提を同じくしてないので面倒くさかった、というボヤきにクスッとした 今、毎年ノーベル賞候補とか言われてるから、またボヤいてるかもww In the chapter about literary awards, he writes about many people assume winning the Akutagawa Prize is an incredible achievement, so he has often heard things like, “I’m sorrys you didn’t get it,” or “You’ll definitely win next year!” I laughed at his little grumble about how annoying that was, since he didn’t share that premise to begin with. Now that people keep saying Hariki is a Nobel Prize contender every year, I can’t help but wonder if the same thing’s happening again.
135投稿日: 2026.01.12
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
村上春樹の小説は学生時代には何冊か呼んだことがあり、どの小説も当時はよくわからなかった。 反面、このエッセイはとてもわかりやすく、共感できるポイントが多くあった。 他人の批評や徹底的な推敲を大切にしているところが意外であった。もっと自己中心的なスタイルで書いているという先入観があったからだ。 どんな文章にも必ず改善の余地はあるという謙虚な姿勢と、フィジカルな営みとして小説を書くという忍耐強さは好感が持てた。 学生時代が終わり10年以上が経った今なら、村上春樹の小説も面白いと思えるかもしれない。『田崎つくる』が興味を引いたので、手に取ってみようかと思う。
3投稿日: 2026.01.09
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
村上春樹の小説を書く事に対する考えや読者のついて小説家になったきっかけなど面白いな~。やっぱり面白い人だな。こういう本を読んでいると村上春樹が好きになる。この人の本の話を読んでいると本を読みたくなるし食べ物の話は食べたくなる、
2投稿日: 2026.01.05
powered by ブクログ読み応えがありました。小説家という職業の、苦しみと喜びがよく伝わってきました。フィジカル的にも精神的にもタフさが求められる仕事なのだと思いました。また、日々の生活の中で素材となるものを観察しストックしておく、様々な技法にチャレンジするなど。熱心な読者の存在に感謝していることと同時に、業界の自分自身に対する批判、批評にはかなり卑屈さを感じられているところも窺えて、面白かったです。村上春樹さんの作品が海外でも愛されている理由も分かり、もっと彼の作品を読んでみたいと思いました。
2投稿日: 2025.12.21
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
7年振りに再読(25年11月末)。名言が多いが特に感じた点は①観察者としての小説家②ロジカルよりもフィジカルの2点。以下の引用箇所にも記載の通りだが、いかに著者が細かく人や事象を観察し、その断片的な記憶を蓄積しているかが分かる。それは半ば無意識的な行為であり、小説家ではない我々も日常的に行っていることではあるが、面白い/異常な行為はそれを知覚/解釈する負荷の高い作業も包含しているように感じられ、中々それらの間に共通したテーマ等を見出すのは難しい。著者は小説家としてアウトプットを出すために日常的に運動を行い、体力を維持しているとのことだが、確かにこれらのあくまで断片的なものを収集/再解釈し、それらに一本の筋を通すストーリーを紡ぐというのは、相当に体力の要ることなのだろうと思う。また、今回は「実感」「個人的な思い」等の言葉が印象的であった。ロジカルに考えれば真っ先に捨て去られてしまうような考え(自分の場合だと文系博士課程留学)であっても、そこに何かしらの実感や欲求があるのであれば、それを育てていくのも一つの手であるということ。もちろん、いばらの道であり、自分の中の種を育てていくことは必須条件となるが、その自分の中にある一種の才能?の可能性を強く信じること。どこまでも個人的な営みとはなるが、その負荷を受け入れ、フィジカルな実感を感じ続けること。ある意味では小説家の仕事とも共通する部分があるのかなと思い、励まされたような気がした。 特に印象に残った箇所は以下 ・自分のオリジナルの文体なり語法なりを見つけ出すためには、まず出発点として「自分に何かを加算していく」よりはむしろ、「自分から何かをマイナスしていく」という作業が必要とされるみたいです(p.107-108) ・多くの場合、僕が進んで記憶に留めるのは、ある事実の(ある人物の、ある事象の)興味深いいくつかの細部です。全体をそっくりそのまま記憶するのはむずかしいから(というか、記憶したところでたぶんすぐに忘れてしまうから)、そこにある個別の具体的なディテールをいくつか抜き出し、それを思い出しやすいかたちで頭に保管しておくように心がけます(p.125) ・ジェームズ・ジョイスは「イマジネーションとは記憶のことだ」と実に簡潔に言い切っています。そしてそのとおりだろうと僕も思います。ジェームズ・ジョイスは実に正しい。イマジネーションというのはまさに、脈絡を欠いた断片的な記憶のコンビネーションのことなのです。あるいは語義的に矛盾した表現に聞こえるかもしれませんが、「有効に組み合わされた脈絡のない記憶」は、それ自体の直感を持ち、予見性を持つようになります。そしてそれこそが正しい物語の動力となるべきものです(p.128) ・人の営みというのは、一見してどんなにつまらないものに見えようと、そういう興味深いものをあとから自然に生み出していくものなのです。そこでいちばん大事なことは、繰り返すようですが、「健全な野心を失わない」ということです。それがキーポイントです(p.140) ・自分の「実感」を何よりも信じましょう。たとえまわりがなんと言おうと、そんなことは関係ありません。書き手にとっても、また読み手にとっても、「実感」にまさる基準はどこにもありません(p.175) ・僕は思うのですが、人は本来、誰かに頼まれて小説を書くわけではありません。「小説を書きたい」という強い個人的な思いがあるからこそ、そういう内なる力をひしひしと感じるからこそ、それなりに苦労してがんばって小説を書くのです(p.181) ・僕が言いたいのは、ある意味においては、小説家は小説を創作しているのと同時に、小説によって自らをある部分、創作されているのだということです(p.259) ・全員を喜ばせようとしたって、そんなことは現実的に不可能ですし、こっちが空回りして消耗するだけです。それなら開き直って、自分がいちばん楽しめることを、自分が「こうしたい」と思うことを、自分がやりたいようにやっていればいいわけです(中略)もちろん自分が楽しめれば、結果的にそれが芸術作品として優れているということにはなりません。言うまでもなく、そこには峻烈な自己相対化作業が必要とされます。最低限の支持者を獲得することも、プロとしての必須条件になります(p.278-279) ・日本という土壌から、その固い枠組みから逃れたくて、いわば「国外流出者」として外国にやってきたのに、その結果、元ある土壌との関係性に戻っていかざるを得ないわけですから(p.324) ・そのフロンティアがうまく有効に切り拓けるかどうか、それは僕にもわかりません。しかし繰り返すようですが、何かしらの旗印を目標として掲げられるというのは素晴らしいことです。たとえ何歳になろうが、たとえどんなところにいようが(p.325)
2投稿日: 2025.11.21
powered by ブクログエッセイとか村上春樹の考え方を知れば知るほど、小説の方も好きになる。まだあんまり読めてないけど。 難しい言葉を並べなくても良いし、人を感心させる表現をしなくてもいいんだ、というところが小説を書かない自分にとっても響いた。 余計な言葉は足さずに、簡潔なのに心に響く文、確かにそんな表現をできるようになりたい。
13投稿日: 2025.11.10
powered by ブクログこの人のエッセイは、もともと内省的な作家なのがさらに内省的になりしかもこのような自分のことを説明するエッセイなので、ものすごく内省的である。自分はそれが嫌いではない。とくに疲れているとき静かな気持ちになりたいときにこの本を読むと安らぐ感じがする。なんというか他人のことや世間のことはおいておいて自分の価値観や好みを深く掘り下げて生きていく平和で調和の取れた安定した世界がそこにある。
1投稿日: 2025.10.29
powered by ブクログ多分、小説家を目指す人達が手に取る本だと思いますが、ネタは脳内キャビネットから取り出したものを使って書くとか、まるでジョンレノンがメロディと歌詞が天から降ってくる…的な天才が語る話だな、と思いました ちなみに毎日10km走って、5〜6時間机に向かって書く、というようなマッチョ?なのですね また、昔からの読者は今更なのでしょうけど若い時から洋書を原書で読み漁っていて翻訳の仕事をするなどアメリカの出版界ともその頃から繋がりがあって現在があるようです。そして、書くにあたってどんな企画でどんな内容にするかなども、かなり当初から自由に書かれていたということなので、小説家志望の方達にはあまり参考にならないと思いましたがどうでしょうか 村上春樹さんファンの方たちが、仕事ぶりも深く知りたいという意味ではよく内情が理解できる本だと思います
10投稿日: 2025.10.13
powered by ブクログまだ読み終えていないのだが、とても面白い。そして、私は、彼の小説をちゃんと読んだことがない。ハマる人は、ハマるのですよね。なぜだか、数ページ読んで、やめてしまったり。文体なのか、なんなのか、わからないけれど、昔読んだときは、あまり、スーッと物語に入っていけなかった。そう、思い出したが、ノルウェーの森は読んだ。とても話題になったので、ざーっと読んで、映画を見てしまった。ざーっと流し読み、飛ばし読み的に読んだので、読んだと言えないのかも。 この本を読んでから、彼の小説に対する思いがわかって、なるほどと、良い印象を受けた。彼の小説を読んでみようかなと思えた。
5投稿日: 2025.09.19
powered by ブクログこの人の感覚、気楽でいいなーと思ったのがいちばんの感想。素直で無理してなくて、活動的なのが素敵だなと思った!
1投稿日: 2025.09.15
powered by ブクログ村上春樹が自身の脳内現象を語っている本。日常的なことに至るまで語られていて、小説家云々よりも人間ってそういう生き方もできるんだと可能性を感じさせてくれた。
2投稿日: 2025.08.24
powered by ブクログ自分が小説家になろう(なれる)と思った理由はよく分からないこと言って誤魔化してるのに、小説を書くためにやっていることは結構具体的に書いているのが、誠実な感じがする。小説家という領分に対してあまり縄張り意識がないらしい。
2投稿日: 2025.08.20
powered by ブクログ正直な話 村上春樹さんの小説は 1冊も読んだことがないのです。 もしかしたら 読みづらいのでは?とか マニアックな方々が読んでいる気がするから などど 言い訳しつつ 長編読めるだろうかなどなど。 図書館で見つけた 「職業としての小説家」 これは 自伝。 自伝が大好きな私は 村上春樹さんを知るには 一番 わかりやすい。 読んだ感想は いつもなら 難しいと感じたら すぐ閉じるのに じっくり読みたいがために 時間をかけて読んだ気がする。 そこで 好きなシーンを書き留めた。 「毎日朝早く目覚めて キッチンでコーヒーを温め 大きなマグカップに注ぎ そのマグカップを持って机の前に座りコンピューターを立ち上げます。さーこれから何を書こうかと考えをめぐらせます。その時は 本当に幸せです」 意外に こんなシーンが好きな私で 動画があればもっとハマり何度も見返してしまう。 「小説を書くには何はともあれ 多くの本を読まなくてはならない。人を描くためには多くの人を知らなくてはならない」 多くの本を読むことは 小説家にとって一番大切なこと。 こんなシーンを書き留めていた。。 そこで 村上春樹さんのことを知ったので 読んでみたい。 さて どの本から読んでみようか。。 たくさんあるから 困ってしまう。
7投稿日: 2025.07.31
powered by ブクログうん、読んで良かった! 村上春樹も普通の人間だ。 ただ才能が溢れるところでちゃんと溢れ、世に還元してくれただけの、私と同じ人間だった。 自分の気持ちというか、したいことに対して純粋にまっすぐに生きる、その姿勢はとても参考になった。なんだか自分が人生を自ら難しくしているような気がした。それに気づけた。 この本から何かを得てやるんだという気持ちで読んだわけじゃない。村上春樹の本は何冊か読んだ程度で、小説家が自分が小説家であるというとことについて書いたものを読んだことがなかったから手に取っただけだが、心に留まるような考え方、フワッと心が軽くなる考え方がいくつかあった。こういうときに「ああ、読んでよかったな」となる。本を読んで毎回できる体験じゃないので嬉しい。
1投稿日: 2025.07.31
powered by ブクログ改めて読んでフリーランスとして生きていく上での規律性の重要性と言うものを痛感させられるし、一方で冷静な状態で読むとシンプルに天才の話だな、と言うふうに一見片付けられてしまう部分もある。とは言えだからといってこれは自分に当てはめられないとむげにしてしまうのはすごくもったいない。春樹さんがこの本の中で書かれているように体力はもすごく重要だし、仕事をすることと同じ位重要度を上げて取り組むことが長い人生を息切れせずに、自分のやりたいことをやりたいようにやっていくことにつながるのだと思わされる。いつ読んでも名著。
4投稿日: 2025.07.08
powered by ブクログ村上春樹がどのようにして小説家を志したか、どのようにして小説を書いていいのか、どう悩みどう見切りをつけ、どう心がけているのかが明らかになっていく。過去のインタビュー集に対する回答がまとまっており、読み進める中で自分の考えも整理されていき、新しいものの見方ができるように思う。もう一度、村上さんの作品を読み直したいと思える、そんな本でした。小説家とは素晴らしい職業ですね。
7投稿日: 2025.06.27
powered by ブクログ2025年45冊目。満足度★★★★☆ 日本が世界に誇る現役の小説家・村上春樹の本書はエッセイ 自らの創作活動等をテーマにしている 小説家だから、当たり前なのかもしれないが、様々なことについて多面的な視点で考え、それを豊富な語彙で表現 流石だと思った
1投稿日: 2025.05.27
powered by ブクログ私は小説家になりたいと思ったことは無いけれど、本業でも副業でもあるいは趣味でも、小説家になってみたい人にとっては希望の本になると思う。 学校の話だけものすごく共感してしまった。私にとっては半世紀以上年上の人なのに笑
1投稿日: 2025.05.23
powered by ブクログ小説家に対するイメージが良い意味でガラッと変わった。小説家は自堕落で破天荒な生活を送っている人、という偏見を持っていたが、長く小説を書き続けるにはある種の体力的な強靭さが必要というのは考えを改めさせられた。 また、本、特に小説に対する著者の熱い想いというのが存分に伝わってきた。『小説というものは、物語というものは、男女間や世代間の対立や、その他様々なステレオタイプな対立を宥め、その切先を緩和する機能を有しているものだと、僕は常々考えているからです。』もっともっと本を読んで、自分の視点を広げていきたいなと強く思った。
1投稿日: 2025.05.21
powered by ブクログ本気で小説家になりたい人のバイブルです。 公募やコンテストに参加する予定、参加する人に必須と言えます。 「天才の言葉だから凡人や、それ以下の人間には関係ない」と敬遠せずに見本としたり、実際に真似てみると執筆がしやすくなったり、捗るようなります。 村上先生が好きな人はもちろん、作品を読んだことがない人にも読んでいただきたいなと思います。
11投稿日: 2025.05.13
powered by ブクログこういう風に書いてはるんやなぁ、っていうのがわかりやすかった。 しかし、世の中変な風に捉える人がいるんだね
2投稿日: 2025.05.04
powered by ブクログとても印象に残る本だった。 印象に残ったパートはたくさんある。例えば、下記のような部分だ。 【引用】 今の時点で言えるのは、僕はそれらの作品を書くにあたって惜しみなく時間をかけたし、カーヴァーの言葉を借りれば、「力の及ぶ限りにおいて最良のもの」を書くべく努力したということくらいです。どの作品をとっても「もう少し時間があればもっとうまく書けたんだけれどもね」というようなことはありません。もしうまく書けていなかったとしたら、その作品を書いた時点では僕はまだ作家としての力量が不足していた-それだけのことです。残念なことではありますが、恥ずべきことではありません。不足している力量はあとから努力して埋めることができます。しかし失われた機会を取り戻すことはできません。 僕はそのような書き方を可能にしてくれる、自分なりの固有のシステムを、長い歳月をかけてこしらえ、僕なりに丁寧に注意深く整備し、大事に維持してきました。汚れを拭き、油を差し、錆びつかないように気を配ってきました。そしてそのことについては、一人の作家として、ささやかではありますが誇りみたいなものを感じています。個々の作品の出来映えや評価について語るよりも、むしろそういうジェネラルなシステムそのものに対して語る方が、僕としては楽しいかもしれません。具体的に語りがいがあります。 【引用終わり】 村上春樹という作家・小説家は、小説を書くにあたって、その時々で最大限の努力を尽くしてきたばかりではなく、良質な小説を書く方法論についても、自ら努力して編み出し、それを維持・改良するためにも、最大限の努力を払っているということを言っており、そして、本書を読めば、実際に村上春樹がそのような最大限の努力を、長年に渡ってストイックに、誠実に続けてきたことが、よく分かるようになっていて、そこがとても印象深く感じた。 村上春樹の小説は、作品によって好き嫌いはあるが、それでも、それらが誠実な努力の裏づけをもった作品であることを知ることが出来て、とても良かったと思う。
20投稿日: 2025.04.09
powered by ブクログ久しぶりに、村上春樹さんの本がとても読みたくなった。 若い頃に流行りに乗って?よく読んだけれど…正直なところどれもよく分からないなぁという印象だった。 今ならわかるところもあるかもしれない。 分からなかったくせに…村上春樹さんの文体はすごく読みやすくて好きだなぁと思っていて、文体の謎(自分が英語で書いたものを日本語に翻訳して体得した文体…!)が解けて、めちゃくちゃ小説を読んで確認したくなる。それだけじゃなくて、音楽を好むみたいだからそのリズム感的なものもあるのかなとも思ったけど。 自伝的エッセイなので、ハルキストの方はきっと読んでいて感動するんだろうなと思います。全体的にストイックでやっぱ天才は努力家でもあるのだなと、本人はなんでもないことのように書いているけれど、やはり素晴らしいと思いました。
13投稿日: 2025.03.25
powered by ブクログ村上作品はこのようにして創られているのかととても面白く読み進めた。個人的には、ドカベンの作者が「まさかあそこでドカベンがホームランを打つとは思わなかった」と語っていたのと同じ感覚を村上春樹さんが小説内の人物から得ていることが特に興味深かった。
1投稿日: 2024.12.11
powered by ブクログ小説家になるためには、どんなことが求められるのかを著者の体験をもとに語っていく。著者によると、小説を1つ書くこと自体は簡単とまでは言わないが、誰にでも書けるという。しかし、何十年も継続して小説を書くのは困難である。これはある種の才能が必要とされる。とはいえ先ほど述べたように、小説を書くことに何らかの制約はない。言い換えると、小説家とはどんな経歴の持ち主でも参加できるプロレスリングのようなものである。 当然の話ではあるが、小説家になる以上、できるだけ多くの本を読むことをすすめる。優れた小説、それほど優れていない小説、ろくでもない小説、どんなものでもいいので、若いうちから幅広い読書をしていくことは書くうえで重要である。加えて、自分が目にする事物、事象を子細に観察する習慣をつけることも重要である。これは周囲の人間の観察も含まれる。さまざまな人(それがたとえ苦手な人であったとしても)の外見、言動の特徴を把握することが登場人物を創り上げる際に必要とされ、現状に近い形で頭に留めておくことがのちに効く。 では実際に何かを書こうと考えたとき、何を表現すべきか。多くの人はこの段階で思い悩む。その悩みにたいして著者はこう答える。自分にとって何を求めていないのかを考えるべきだと、つまり、自分がそれをしているときに楽しい気持ちになれないものを考えて、自分にとって不要なコンテンツを捨てて、情報系統をすっきりさせていくべきだという。そうすることで、自分が表現したいこと、いわばオリジナリティのある作品を創作できるという。とはいえ、自分が創り上げた作品が今後残る保証はない。それは時の試練を受けて初めてわかることなので、こればかりは自分自身ではどうしようもない。小説家にできることは、作品ごとに全力を尽くして創作することである。 そこで、著者がこれまで長編小説を書きあげるのに、どれほどの仕事量、時間を費やしたのかを具体的に語る。著者が長編小説を書く場合、1日400字詰めの原稿を十枚書く。たとえ調子が良い状態また体調がすぐれない日でも決まって朝4時に起きて、毎日机で4~5時間執筆する。ポイントは、その日の気分、体調にかかわらず、上記の枚数を毎日書く。なぜなら著者にとって規則性を保つことが長期間の執筆を続けるのに大切だからである。このように、自分の意志でコントロールできる箇所には積極的に関与して、一定の生活リズムを保つことが著者にとって小説を描き続けられる要因なのである。
3投稿日: 2024.10.24
powered by ブクログ村上春樹の文句言ひ 再読。 個人的な体験を隠蔽してきた村上春樹、かれの文句が拝める点でいい本ではある。芥川賞、いやそもそもどんな賞でもどうでもいいんだとか、なんとか。言ってゐる。 学生運動を支持してゐたが、殺人が起きて幻滅した、ともある。 「オリジナリティーについて」は、私も同様に、やはり創作するうへでは基礎的なかんがへになってゐる。 村上春樹の(ほんの一部の)正体を摑むうへでは読んだほうがいいだらう。読まなくてもいいけれど。
1投稿日: 2024.10.22
powered by ブクログ村上Radioの声で読んでいた。何故、村上春樹はこんなに英語が出来るのか?という疑問を話していたことがこの本を手に取ったきっかけ。216ページあたりからバッチリ答えが載っていた。皆んなが真似できる訳ではないけど、軸のブレなさが本当にかっこいい。悩んだり迷った時に村上春樹ならどう考えるか想像してみたら割と答えが見つかりそうな気がする。
1投稿日: 2024.09.30
powered by ブクログこの本のいくつかの村上氏の私見を理解することで、小説の読み方がより深くなると思う。 特に、最近読んだセンスと哲学に語られてた部分と重なる点がいくつかあり興味深い。 以下印象に残ったところ。 小説を書くというのは鈍臭い作業である。自分のテーマをたとえばを繰り返しメタファーとして記していく極めて非効率な作業。 人生をできるだけ苦労しろと言うつもりはない。でも、何かしらの苦境にいることできつい思いをしているのなら、今はまあ大変でしょうが、先になって実るかもしれませんのと言いたい。 小説を書いているとき、文章を書いているというよりは音楽を演奏している感覚があった。その感覚を今でも大事にしており、頭ではなく体感で文章を書く。 自分のオリジナリティを見つけ出すには、加算ではなくマイナスしていく作業が必要。選択肢が多すぎる現代で不必要なものを減らし、情報系統をスッキリさせる。単純に、それをしているとき楽しく思えるか?といつ単純な問い。 小説家になりたいなら、まず本をたくさん読む。その次に自分が目にする事象を仔細に観察する。物事の意味や価値を求めるのではなく、その素材として注意深く見つめて、そのまま脳内にインプットする。 小説家は小説を創作していると同時に、小説によって自らのある部分を創作されている。
1投稿日: 2024.08.31
powered by ブクログ村上春樹の考え方は謙虚なのに、行動に狂気が混じっていて最高。そんな人の考えを知る機会なんてなかなかないから読書はいいんだよ。 身の回りの違和感を観察し、自分の無意識に深く降りていって、内的に発生する感情を言葉にする。そうして生まれるキャラクターは勝手に物語を作り上げる。小説を書くのって孤独で自由で救いがある行為なんだろう。
2投稿日: 2024.04.13
powered by ブクログ物書きとして、人生を賭して生きてみようという勇気を喚起された。村上春樹さんの生き様、息遣いがボクの心身に染み渡った。
1投稿日: 2024.04.11
powered by ブクログAudibleで読了。 村上春樹の自分語りというか、どんなスタンスで物書きをしているかを茶目っ気たっぷりに書いてある。 特に面白かったのは海外へ自分の作品を売り込む話。 バブル期にあって充分日本で贅沢できたところを、逆に海外へ目を向けて地道に売り込みをかける所が素晴らしいと思った。
1投稿日: 2024.03.30
powered by ブクログなぜかわからないけど読み終わるまでに結構時間がかかった小説。 小説家になりたい人だけじゃなく、一人の人間の生き方として色んなひとにも読んでもらいたいかも。得るものは多かったです
2投稿日: 2024.03.17
powered by ブクログパーソナルな語り口に終始して、過度に一般化しないところが好きでした。 良くも悪くも売れた時期のためにミーム化したり揶揄されている印象が読書を邪魔していた。だがこの本を読んで、作られた像でなく村上春樹という人そのものを小説家という切り口で知ることができてとても興味深かった。小説をまた再読してみようと思う。
3投稿日: 2024.02.25
powered by ブクログ文章を書くリズムや筋書き、キャラクターのものとになるものの源泉や奥さんとの校正の仕方など舞台裏が赤裸々に語られていて面白かった 読者とのつながり方はナオミのインスタライブみたいな感じだなと思った。等身大で打ち明ける語り口から見てる人は勝手に友達だと思ってるみたく、芸能人と一般人、作家先生と読者の関係とは違う感じがする。 自分がやりたいことやるための基盤の作り方や切り開いた新領域、ビジネスマン的な才覚も垣間見えた
3投稿日: 2024.01.01
powered by ブクログいつ購入して読み始めたかわからず、途中まで読んでまた再度初めから読み返しました。ようやく読了したのは令和5年12月1日で、とても清々しく達成感を得ました。 読了後の書籍には沢山の付箋を付けましたが、一番私が気に入ったのは、あとがきに書かれていた『最後にお断りしておきたいのだが、‥‥得意ではない人間である。ロジカルな論考や、‥‥考えられない。フィジカルに‥‥把握していくことができる。』という文章でした。 この文章は、何度も読み返しました。 それは比べるのも恐れ多いのですが、私自身が文章を書く時と共感出来る部分があったからです。私は文章を「論理的思考法」や「抽象的思考」で書くのは得意ではありません。その技法さえ私の場合は持ち合わせていません。ただひたすらペンで書き進め、何度も読み返して、書き直します。 『職業としての小説家』という題名で何を村上春樹氏が語るのか、とても興味深く読みました。村上春樹氏が小説家になるまでの経歴や作品を書き上げるまでの経過など、その他現在に(出版当時に至るまで)至るまでの考え方が書かれていて、とても興味深く[随分と細切れに読みましたが]読めました。 一言で言えば、この様なことを考えてて小説家として小説を書かれていたのか!?という驚きや納得で楽しく読めた一冊でした。 村上春樹さん、ありがとうございます。今後も少しずつですが、また読み続けます。
25投稿日: 2023.12.08
powered by ブクログこの人はこういうことを考えながら本を書いていたのかと感心する点がいくつもあり、改めて小説を読み直したいと思った。 生き方としても面白いところがあるなと思った。
3投稿日: 2023.11.23
powered by ブクログ表面は平温だが、内側にはものすごい情熱を持って、真摯に小説に取り組んでいることがよく分かった。こんなに何度も読み直して書き直していることに驚いた。自分の仕事に自信を持つには、他人の評価ではなく、こうやって「やるべきことはやった」と思えるまでやり抜くしかないんだな。
3投稿日: 2023.11.05
powered by ブクログアイザック・ディネーセンは、私は希望もなく、絶望もなく、毎日ちょっとずつ書きます。と言っています。それと同じように、僕は毎日十枚の原稿を書きます。
3投稿日: 2023.10.04
powered by ブクログ知人に読んでみると面白いよと言われて読んでみた本。村上先生の小説にはこれまでそれほど親しんでこなかったけど、エッセイ風の本書は村上先生の小説に対する考え方とか、姿勢が直感的に伝わってきて、非常に興味深かった。自分も小説を書いているので、共感できる部分もあるし、「なるほど……そういう考え方もあるかも」と参考になる部分も大いにあった。一番身に染みたのは持続力がとても大事ということ。小説以外にもいろんなことに通じる話ですよね。誰に褒められるわけでもなく、愚直にひたすら毎日続ける姿勢は自分も見習わないとと思いました。
3投稿日: 2023.09.30
powered by ブクログ村上春樹の小説の書き方、生き方がわかる貴重なエッセイ。 特に第2回の「小説家になった頃」が特によかった。野球を見ていて、あ、小説書かなきゃと思ったというエピソードがすごく好き。 何かを長年続けるということはとても難しいことなんだなと思いました。
3投稿日: 2023.09.26
powered by ブクログ私はいわゆる「右向け右」的な人間だ。そんな自分に納得がいかずあらぬ方向に迷走した時期もあったが(誰しも一度は通る道じゃないだろうか?)結局そこへ抜け切る勇気はなく、平々凡々な人生を歩んでいる。 この本を読むと、何かに突出している人間は生まれ持ってどこかその他大勢とは違う部分があって(良くも悪くも)、またそれは無理矢理創り上げられたものとは圧倒的に違っていて、ごくごく自然にその人間に馴染んでいる事がよくわかる。 辻褄が合うっていうか。 そのような人達をきっと私たち凡人が「みんなと違うからダメな奴だ」とジャッジしてしまうんだよなあ。恐ろしいことだ。 自分と関わる人たちの、本人も気づいていないような個性や長所を見つけて尊重できるようになりたい。 それはそうと、村上さんの小説はよく読むけどエッセイもいいなぁ。小説はもちろんお人柄もファンです。
3投稿日: 2023.09.06
powered by ブクログ・「今、この場所にいる理由」 これを考えることはしばしばあったが、自分が考えている事が言語化されていたような感覚になった。自分ではその気持ちを“違和感”と処理していたが、あの村上春樹先生と同じ事を同じ事を考えていた!と思えたら嬉しくなった。 思えば、急にアメリカに行った事も、ゲトーで家庭教師をしたのも、日本にいる事に苦痛を感じた上での反射的な行動であった。収入は今の1/10にも満たなかったが、幸福度は10倍であった。 「生きる意味とは、自分を幸せにする義務である」という精神科医 岩谷泰志先生の言葉を思い出す。この場所にいて幸せだろうか。そうでないとすればどう動こうか。そんな事を考えると楽しくなってくる。 ・ルールを決める これまでは、時間だけがルールであったが、仕事量においても毎日決まったルールがあると良いかもしれない。今晩、できるところを自分で決めて、明日から早速実行してみよう。
3投稿日: 2023.07.23
powered by ブクログ世には「ハルキスト」という人たちがいるようだ。村上春樹さんの小説をこよなく愛し、村上さんのものの考え方や生活スタイルやよく聞いておられる音楽にも影響されている方々が。私はそういう方々が羨ましくなる。 村上さんの数々のエッセイや紀行文は昔からワクワクしながら読んでいる(安西水丸さんのイラストが入ったものも多かった)。その文章、考え方、生活スタイルに憧れるし、同意することや自分と同じだと思うところも多々あり、私が愛してやまない作家さんの1人であることに変わりはない。 村上さんが書かれる文章全体、一文一文洗練された言葉の使い方等々、素晴らしいと言わざるを得ない。少し読むだけで村上さんの作品であることが直ぐに分かってしまう。真似をしようとしてもできるものではない。人生の大先輩として尊敬している。それは大前提としてある。 しかし、短編であれ長編であれ、小説のストーリーが心の底の方で面白いとは思えない場合がある。おそらく私自身の感性の問題なのか?人生経験の問題なのか?相性の問題なのか?とにかくせっかくの作品を読んで楽しめないのは損をしているような気分になってくるのだ。 私にとっての問題は、「それでもふと気がつくと、長編、短編を含め、村上さんの小説を手に取ってしまっている。」ということ。そして性懲りも無く「????」という気持ちを抱いてしまう、ということ。 これは学生時代に「ノルウェイの森」を読んだ時から。世間で大きな評価を得て、本屋にも平積みされている時代にワクワクしながら読んだのだけれど、あまり楽しめなかった。 最近だと、短編集「女なのいない男たち」の中の一編に「木野」という作品がある。これは村上さんご自身が語っておられたのだが、単行本化するに際して相当修文されたということであった。しかし、私には「どうしてこのような展開になるのか?」「どこが面白いのか?」「どうして木野がこのような目に会わなければならないのか?」が分からなかった。悲しいことに。それでも、今まさに書いたように頭のん中にストーリーが残ってしまっている。 もちろん、短編集「一人称単数」の中に収められている「チャーリー・パーカー・プレイズ・ボサノバ」のように鮮烈な光と音楽を感じさせながら、静かな余韻に耽ってしまうような(私にとっての)名作もある。本作が私の印象に強く残っているのは、作品の中に登場してくる、バード、ジョビンたちの姿形、演奏等を頭の中で再現できるからなのかもしれない。とすると、やはり私自身が経験した、記憶、感性が作品の感動に大きく影響を与えていることになってしまう。 どうして、これだけ精根を込めて作られたことがわかっている作品を楽しむことができないのか?素晴らしい文章なのにストーリーの中に没入できないでいるのか?損をしている気分になる。私自身の感性や経験の問題であれば仕方がないのだが、それでは残念なのでなんとかならないか?と考え続けている。 一度何らかのヒントになるような作品を読んでみよう、というわけで「職業としての小説家」を読むことにした。既に存じ上げている村上さんの自伝的なところも多かったのだが、それなりに納得するとことも多々あった。 村上さんが小説を書くときの状況を思い浮かべてみる。作品中の登場人物たちの背景、キャラクター、心理状態の描き方について考えてみる。村上さんが文章を書いておられるその時を想像して私自身に重ね合わせようとしても難しい。(あたりまえだ!) 「職業としての小説家」を読んで、村上さんが作品を創り上げる真摯な姿勢というものは既にわかっているつもりだったが、更にしっかりと理解することができたと思う。 ご自身がおっしゃる通り、村上さんの作品はオリジナリティの塊であることは十分に理解できる。しかし、私が上手く理解できないということは私の感性がそのオリジナリティについていけてないということなのだろうか? 世界中で村上さんの作品が読まれる様になった背景についてもよく分かった。優れた翻訳者というのは重要なポイントだろう。文化・歴史的な背景が異なっても人間というものに大きな違いはない。 もう少し時間をかけて読んだり、人生経験をさらに積んだり、視点を変えてみたりすれば読後感が変わってくるのだろうか?小説以外の村上さんの作品はこんなに楽しめるのに? それでも「つい読んでしまう」ということ自体が既に魅せられているということだろうか?
20投稿日: 2023.06.03
powered by ブクログ小説家は寛容な人種なのか 小説家になった頃 文学賞について オリジナリティーについて さて、何を書けばいいのか? 時間を味方につける―長編小説を書くこと どこまでも個人的でフィジカルな営み 学校について どんな人物を登場させようか? 誰のために書くのか? 海外へ出て行く。新しいフロンティア 物語のあるところ―河合隼雄先生の思い出
2投稿日: 2023.05.23
powered by ブクログ村上春樹の本についてはフィクションしか読んだことがなかったが、これはまた新鮮なエッセイであった。 小説家として、なぜ書いているのか、何を書いているのか、その時点で文章を書くとなるとやはり自分のことを書かざるを得ない。台所で書いた最初の小説「風の歌を聴け」から世界的な作家になった経緯まで(最も彼は自分自身を世界的作家など言うわけもないのだが)。 彼の作品ばかりを読んでいるとどこか得体の知れない独特な空想世界に迷い込んでいる気分になる。故に作者の得体も知れない。だが本書では春樹氏自身の小説の書き方の変異、そして書くこと自体に対する考えが語りかけられるように記される。それにはどこか懐の広さを感じさせるような春樹氏自身の等身大の姿を垣間見ることができるし、様々な良作を生み出しているあの村上春樹も人間なんだ笑とどこか納得できる気持ちも湧いてくる。 本書では春樹氏は小説家志望の人のガイドブックになるかはわからないと書いているが、指南書としてではなく、ある1人の作家としてのモデルケースを知る書として大変に優れていると思う。 それにタイトル通り職業としての小説家という立ち位置、優れた作家として仕事への向き合う姿も本書の魅力の一つだろう。 この彼の姿を感じた読後感のまま、「風の歌を聴け」から読み返してみようと思えた。
3投稿日: 2023.05.01
powered by ブクログ自分は春樹さんの中、長編は全て読んでいるけど、短編は余り、エッセイについても少ししか手にしてないです。それでも氏の暗喩的に世界と個人を深く、そして不思議に描いた含蓄に富む小説群は大好きです。 このエッセイはタイトルが「職業としての小説家」となっていますが、特に限定して小説家を志す人に向けての書ではなく、彼の生き方とそのスタイルが直接的な方法で語られ多ものになっています。 小説は暗喩的ですが、それは直接的な氏の考えに基づく発露なので、暗喩は暗喩で勿論物語として面白いのですが、このエッセイは、氏の直接的なものの考え方のエッセンスが読めて氏のファンとして面白かったです。 春樹さんもこの本の中でこう言っています。 「小説を書き続けるということは、とりもなおさず自己を表現し続けることであるのだから、書くという作業について語り出せば、どうしても自己というものについて語らないわけにはいかない。」 なのでこのエッセイは、まさに氏の物語のエッセンスであると思いました。
5投稿日: 2023.04.01
powered by ブクログ村上春樹の講義を受けているような気持ちになる。小説を書いたきっかけ、文学賞について、自身の高校時代、翻訳の出版などどれも興味深い話だった。最近村上春樹の小説を読んでいなかったので今年は読もうと思う。
15投稿日: 2023.02.09
powered by ブクログ【読もうと思ったキッカケ】 20年以上前に村上春樹氏の『ねじまき鳥クロニクル』を読了したが、何が面白いのかが全く分からず、それ以来、村上春樹氏の作品は全く読んでいなかった。ただ最近本好きの知人から、村上春樹氏の長編作品はなかなか理解が難しいが、短編やエッセイは、同一人物が書いたとは思えない程、非常に読みやすいとのこと。『じゃあ、一度エッセイでも読んでみよう』と思ったのが切っ掛け。 【読了後の感想】 知人の言う通り、びっくりするぐらい読みやすかった。また、勝手にイメージしていた作者像とは全く違い、長編作品を描くときは、毎日5〜6時間座り、調子が良い時も、調子が悪い時も関係なく、原稿用紙400字×10枚分は(4,000字)欠かさず書くとのこと。また1日1時間のランニングは欠かさず30年以上続けているんだとか。 この上なくストイックで、真面目に小説と向き合っていることが伝わり、正直に読んで良かったと思った。今後また村上春樹氏の長編作品を読んでみようと思ったことが、この作品を読んだ最大の収穫かも。 また最後の12回の項目の【河合隼雄先生との思い出】に記載してあった、過去出会った人間の中で唯一河合隼雄先生のみが、深い共感を感じれた人物だったんだとか。 そんな魅力的な人物なら、書いた作品を当然読んでみたくなってしまい、この後河合隼雄氏の『こころの処方箋』を読むつもり。
31投稿日: 2023.01.31
powered by ブクログ村上春樹さんの、生の声を聞いたようでした。 仕事として、第一線で小説を書き続けることは、精神的にも肉体的にも、ストイックでタフなのですね。
2投稿日: 2023.01.14
powered by ブクログとても良かった。 小説を書く上での考え方、向き合い方など参考にできるところが沢山あった。何度でも読み返したい。
1投稿日: 2023.01.04
powered by ブクログいくつかのテーマについて村上春樹が語っている。 決して強がらずに、それでいて力強い主張の数々に勇気づけられる。 エッセイという形式だからこそ感じられる村上春樹の魅力が詰まっている。 肩の力は抜けているけど、信念を貫いているような感じがする。 気軽に頭の中を覗けて思考をトレースできたと思ったら、急に追い出されるような感じもある。 様々な立場を想起でき、多様な場面で応用が利く考え方に溢れている。
4投稿日: 2022.11.12
powered by ブクログ村上さんに批判的な声が多かった時代の事をあまりよく覚えていないのが残念。自分も当時はノルウェイの森をまったく理解できなかったクチなので!あまり興味もなく、流行り物的にしか認識していなかったんだろうが…
1投稿日: 2022.11.03
powered by ブクログまごうことなき、現代日本の誇る作家である著者が、わりとセキララに、自分の執筆活動について述べた本書は、割といろんな本で参照されている。そういうところから手に取ってみると、なかなか面白いと感じた。独自のスタイルを築き、それでいて文筆活動を生涯続けるには、やはりプロフェッショナルな心意気(矜持)みたいなものも軽いタッチで述べられている。章ごとの終わり方特に後半から、村上節だなぁと思いました。いいか悪いか別にして。
1投稿日: 2022.10.16
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
筆者が規則性を大事にしていることがよく分かる。毎朝早くに起きてコーヒーを淹れ、机に向かう。どんなに調子の良い日も、悪い日も、原稿用紙10枚分を書き進める。長編小説を書くには体力が必要で、筆者はジョギングを欠かさない。
1投稿日: 2022.10.09
powered by ブクログこの本で初めて著者の文に触れたけれど、想像よりもよほど触れやすく共感の持てるものでした。 こんなふうに人生というか文筆家としてのご自身を語られる方の長編に挑んでみたくなり、次の作品に手をのばすに至りました。 楽しみです。
1投稿日: 2022.09.22
powered by ブクログ出した小説が一発目から文学賞をとったり一見天才に思える村上春樹だが、裏にはちゃんとそれに根付くものがちゃんとあったのだとわかった。 例えば、音楽や文学を大量にきいたりよんだりする圧倒的なインプット量とか。
1投稿日: 2022.09.18
powered by ブクログ村上春樹さんご自身のことが書かれたエッセイのような本。毎日走るのは自分にとって必要なことだと信じているから、英語への翻訳版出版は自身でアメリカの作家の土俵で戦った事、神宮球場で天啓を受けた事等、著者自身や考え方が知れて面白かった。
1投稿日: 2022.09.07
powered by ブクログ小説家の頭の中とか生活がふと気になったからなんとなく買った。この本は物語とかじゃなくて村上春樹の自伝みたいな感じ。実は村上春樹の作品は読んだことない。読んだことない小説の作者の自伝なんて正直面白くないんじゃ…って思っていたけどすごく良かった、私に合っていた。小説家には言うまでもなく持続力が必要、基礎体力を身につけること。逞しくしぶといフィジカルな力を獲得すること。自分の身体を味方につけること。村上春樹は30年以上ほぼ毎日1時間ランニングしてるらしい。そんなストイックな人がどんな話を書いてるのか興味が湧いた、また小説も必ず読もうと思う。淡々と小説の考え方やどんなことをしてるか書いてあるだけなのにすごい読みやすくて面白かった。
4投稿日: 2022.09.01
powered by ブクログ村上さんはなぜ走るのか…それは好むと好まざるとにかかわらず、必然的に走らなければならなかったから。長編小説作家にとって、深い井戸の中に入っていくように精神力と、長い年月をかけて書き続けるための体力を維持するためには、走ることしかなかった。そして、規則正しい生活を送ること、朝起きたら5、6時間ぶっ続けで書き続けること。書きたいことが湧き出てきても、何も思い浮かばなくても、毎日コツコツ400字詰め原稿用紙に10枚書く。改めて村上春樹の凄さを痛感。 春樹節というか、比喩がふんだんに使われているところや、所々でつぶやいていることなど、やはり村上春樹のことが好きだなぁと思った。 何度も何度も読み返した本であっても、パラっと開いたページに新たな発見がある。35歳を人生の折り返し地点として意識する。…私の人生の大きな喜びや、自分を律する心は、村上春樹無くしては語れない。
5投稿日: 2022.07.27
powered by ブクログ村上さんのことが身近に感じられた。身体と知性のことは、内田樹さんや齊藤孝さんも何度もあちこちで言及しておられる。村上さんも同じように説得力が絶大である。職業としての、ということは、続けられること、成果物が商品になること、好きであること。公開されれば叩かれる。それでもプロは根幹が堅固だから、書き続けられる。作家はタフな職業だ。これから作品を読むとき、前よりもっと味わえそうです。読んでよかった。
1投稿日: 2022.07.23
powered by ブクログAudibleで再読。 全体を通して感じる、村上さんの誤解を生まないように配慮しつつ正直にありのままを語ろうとする姿勢にとても好感を覚えた。 この本を通して、はるか遠くの方にいる村上さんを、本を読んでいるときだけは身近に感じることができ、 その体験がとても楽しかった。 書くことに関する色んな話が出てくるけれどやっぱり作品に関する裏話を話すところが一番興味を持つことができた。 出てきた作品で最近読めていないものがあるとつい読みたくなってしまうし、見方もちょっと変わってくる。 初稿が終わったあとの編集者まで持っていく流れの説明のところは、あぁ天才なのは間違いないけれど それ以上に作品に対して熱を持って努力されている方なのだなと改めて思った。 村上作品全部読み返したいと思わせてくれるいいエッセイでした。
1投稿日: 2022.07.17
powered by ブクログ印象に残ったところ 第8回 学校について 「いろんな種類の本を読み漁ったことで視野がある程度ナチュラルに相対化された」 「本に描かれた様々な感情をほとんど自分のものとして体験し、イマジネーションの中で時間や空間を自由に行き来し、様々な不思議な風景を目にし、様々な言葉を自分の体に通過させたことによって僕の視点は多かれ少なかれ複合的になっていったということです。」 「今自分が立っている地点から世界を眺めるというだけではなく、少し離れたよその地点から世界を眺めている自分自身の姿をもそれなりに客観的に眺めることができるようになったのです。」 「物事を自分の観点からばかり眺めていると、どうしても世界がグツグツと煮詰まってきます。体がこわばりフットワークが重くなりうまく身動きが取れなくなってきます。でも幾つの視点から自分の立ち位置を眺めることができるようになると言い換えれば、自分という体系を何か別の体型にたくせるようになると、世界はより立体性と柔軟性を持つようになります。」 「これは人がこの世界を生きていく上でとても大事な意味を持つ姿勢であると僕は考えています。読書を通してそれを学とれたということはとても大きな収穫でした。」
3投稿日: 2022.07.17
powered by ブクログ■ Before(本の選定理由) 長らく村上春樹さんの小説を読んでいない。 エッセイを読んでから積読にも手を出してみよう。 ■ 気づき とても率直に、誠実に想いを言葉にしてくれている。 独特な文体が私も好きだが、自らがそれを「発明」と呼んで、さらにアゴダ・クリストフに近いものを感じた、というのは納得。なんだか嬉しかった。 【印象的なフレーズ】 文学部に行きましたが、時代的なこともあって、ほとんど何も学ばず、髪をのばして髭を生やして汚い格好をしてその辺をふらふらしているだけでした。ある日ふと思いついて、最初の小説"みたいなもの"を書いたのです。 ■ Todo 小説なんて気負って書かなくてもいい。 伝えたい「何か」を自分も探索してみたい。
6投稿日: 2022.07.13
powered by ブクログ神宮球場で、小説を書くことになる啓示が描かれているが、 読者はそれに騙されてしまうんじゃないだろうか。 少なくとも私は騙されかけている。 自分にも小説が書けるんじゃないかと。 実際に書くかどうかおいておいて (書かないけど) そういう気持ちをそわそわさせながら、 村上流の小説とはなんたるかを、 とつとつと聞くのが、楽しい。
6投稿日: 2022.07.10
powered by ブクログ今までで村上春樹さんのことよくわからない人だなぁと思ってたけどこの本で人となりが少しわかって親近感が湧いた。また村上さんの本ガッツリ読んでみたいなぁ。クロニクルも途中頭がボーッとして飛ばして読んだところもあったから今回はそこも読んでみたい。
1投稿日: 2022.07.07
powered by ブクログ村上春樹氏の名前は知っていたが、失礼ながら小説を1冊も読んでいなかった。 今回は自叙伝ということで、入りやすく読んでみた。 小説家になった背景から、小説を書き続ける理由までが書かれており大変勉強になった。やはり好きこそものの上手なれだ。
1投稿日: 2022.06.05
powered by ブクログ「返済するお金が足りない時は、夜中に街中を練り歩いてお金を拾って、なんとかピッタリ足りるように なるのだから不思議なものだ」みたいな 本当か!?ハルキ先生ジョークか!? って内容もあるのですが…そこも含めて ユーモアたっぷりエッセイでした。笑 個人的に春樹先生が日本の教育の事を言及していた 章ではめちゃくちゃしっくり来ました。 …不思議な事ですが、春樹先生の文章を読んでいると なんだか泣けてくる気持ちになります。 例えるなら、雨が降って空が暗い朝のような…
1投稿日: 2022.06.05
powered by ブクログ村上春樹が本を書く時や普段考えていることをテーマごとに書いていったもの。 読み物としても面白いし、書く側の視点を教えてもらえるのは嬉しい。 登場人物にまつわる章は特に面白かった。一人称と三人称視点でどういう物語を描けるのかだったり、話を進めるキャラクターについてだったり。 『言動にある程度予測不可能なところのある人物をその作品の中心に据えなくてはならない』 という見解は、小説の面白さへの理解を深めるようにしてくれたと思う。
1投稿日: 2022.03.20
powered by ブクログ(本書は結果的に「自伝的エッセイ」という扱いを受けることになりそう)とあったが、私にはファンブック(?)に思えた。表紙からしてやけに目が合う(笑)こんなふうに考えて小説を書くんだ!とか、この作品はこんな感じで書いてたのか!とか、海外進出ってこんなふうにするんだ!とか。 なんだか自分がひどく村上春樹ファンになってしまっている気がするが、、楽しんで読みました。
7投稿日: 2022.03.19
powered by ブクログ村上春樹という人間の小説家としての歩みや在り方について書かれている。仕事への取り組み方や物語の創り出し方(生まれ方)みたいなものが書かれていた。 持続力を身につけるために、基礎体力を身につけること。逞しくしぶといフィジカルな力を獲得すること。 学校の勉強よりも大切なことで忙しかった学生時代。 誰のために。もし全員を楽しませられないなら、自分で楽しむしかないじゃないか(リックネルソン、ガーデンパーティ) 村上春樹の読者層幅広く男女の割合同じくらい、女性読者に美しい方が多い。
2投稿日: 2022.03.13
powered by ブクログ村上春樹という小説家の小説を書くアプローチが正直に赤裸々に書き留められている。そこには、凡庸で不器用な性格と頑固て愚直な職人気質が強調されているが、非凡な才能を開花させるための方法が間違いなく記載されている。 小さなことを多く重ねることが、とんでもないところに行くただ一つの道
1投稿日: 2022.03.13
powered by ブクログ人から借りた本にはその人の思いも乗っかっている気がして、なんだか嬉しい。 そしてその本が素敵だとより、嬉しい気持ちになる。 伝えたい気持ちを本に乗せて受け取るって好きだな まず、表紙の写真は、アラーキーらしいけれど、モノクロだからこそ、際立つ血管の肉体的な蠢きがとても魅力的だ。 小説を書く仕事を、フィジカルのみではなく、体力仕事だとする村上春樹を一枚で表すいい写真。 学校教育の意味を感じないところに共感した 想像力が豊かすぎる人を受け入れる器が日本には少ないよなあ こんな人たちが自分を愛せる社会にしたい
1投稿日: 2022.02.28
powered by ブクログ自由丁で交換した本を自由丁の本棚にもどしてきた。 村上さんはノルウェイの森を中学時代に挫折してそれ以来。 今回も読み終わらず。 小説家の人柄を少し知って満足。 カバーがなくて、使用感があって、沢山旅してきた様子に惹かれた。
1投稿日: 2021.12.22
powered by ブクログ総合政策学科 伊藤由希子先生 推薦! 研究者も小説家も文章を書くことを生業とする仕事。 村上さんがクリエイティブであるために心がけていることが、参考になります。
1投稿日: 2021.12.07
powered by ブクログ本書を読んで、村上春樹さんの人となりや小説家になった経緯、それから小説家という職業について知ることができました。エピファニー(突然何かが現れて、そこから一気に物事が変化してしまうさま)によって小説家になったというのはとても驚きました。 嫌ことがあっても、自分の信念を貫いて、30年以上も作品を書き続けてきたことに尊敬の念を抱きました。何かを継続するには、生活の規則性とそれを維持する確固たる意志が大事なんですね。 村上春樹さんの作品を読み始めたばかりなので、これからじっくり堪能したいと思います。
9投稿日: 2021.11.26
powered by ブクログ読んだ理由: 村上春樹氏の小説は苦手だけどエッセイは好きなので。 神宮球場で野球観戦中に「そうだ、僕にも小説が書けるかもしれない」というエピソードだけは知っていた。小説を書くというのは効率の悪い作業で、物語を作るには自分の心の下層まで降りていかなくてはならないという部分を読んで、頭の中にあるイメージをちょうど良い言葉を当てはめて世界を構築するのは大変な仕事だなと思いました。 小説家の考えが少し分かって嬉しかった。
1投稿日: 2021.11.01
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
村上春樹が小説を書き始めたきっかけは前から知っていた。ヒルトンも赤鬼もすぐ思い浮かぶ。 音楽と読書が彼の抽斗を増やし、それが多彩な小説を生み出す素となっている。 もし全員を楽しませられないなら 自分で楽しむしかないじゃないか という歌詞には勇気づけられる。 面白い箇所はたくさんあったが 河合隼雄先生の思い出は興味深い。 河合先生が、意識してとった受動体勢アンダーグラウンドの春樹の姿勢とシンクロする。
10投稿日: 2021.08.16
powered by ブクログ☆5に近い。 情熱大陸!村上春樹といった感じで、彼の創作にまつわるエピソードが色々読めます。 著作を好きな方なら、楽しく読めます。 私には小説家は無理だなあすごいなあと感じました。
3投稿日: 2021.06.18
powered by ブクログ村上春樹の職業としての小説家の心意気みたいなのを目にした。 この人のものの書き方は淡々と?ちがうな、読んでいて、堅実な書き方をされる方なんだなと思った。 お堅い感じの文ではなく30人ぐらいを相手に講演しているイメージで書かれる文章は、親しみやすさが出ていた。
2投稿日: 2021.05.26
powered by ブクログ作品は読んでいてしんどくなるので読まないが、小説を書く事、ものを生み出す事について書かれたこの本はとても参考になった。
1投稿日: 2021.04.23
powered by ブクログ村上春樹という名前がひとり歩きして、勝手に自分の中で偉大な作家というイメージを作り上げていたことに気がついた。 いや、実際偉大な作家であることには違いないとは思う。 しかし、この本をよんで、村上春樹もひとりの人間であり、「普通の人」であることがわかった。
2投稿日: 2021.04.03
powered by ブクログもともと村上春樹の本はそこまで好きではなかったが、最近読み直しているうちに彼の個性や作品の雰囲気がだんだん好きになってきて、エッセイあたりも読み始めている。 このようなエッセイを読むと、なんだか自分たちと物事の捉え方や感性が全く違うような気がする。やっぱり若い時に海外の作品を中心に読み漁っていたから、独特な作風になっているのか? quote: 最初の小説を書いたときに感じた、文章を書くことの「気持ちの良さ」「楽しさ」今でも基本的に変化していません。・・・ものを書くことを苦痛だと感じたことは一度もありません。小説が書けなくて苦労した経験も(ありがたいことに)一度もありません。というか、もし楽しくないなら、そもそも小説を書く意味なんてないだろうと考えています。苦役として小説を書くという考え方に、どうしても僕は馴染めないのです。小説というのは、基本的にすらすらと湧き出るように書くものだろうと思います。 ↑本人は才能じゃないって否定しているけど、これも一種の才能だろうなあ。こうして自分の世界を創りあげられる能力がシンプルに羨ましい。
3投稿日: 2021.02.25
powered by ブクログやっぱり重厚な作品を長くコンスタントに書き続けている作家というのは習慣を大切にしている心身共に健康(であろうと心がけている)な人なんだなと思った。 指南書として本著から私が受け取れたことは ・習慣の大切さ ・自分の世界を何よりも大切にする(信じる) ・他者の意見を気にしない ・根底ではみんな物語で繋がっている ・自分の中の旗印があればなお良し 彼が小説の書き方や自身で思考錯誤した創作の過程など色々語ってくれるのはとても貴重だし面白かった。 久しぶりに読んだけど、本当にリズムのあるやさしい音楽のような文章だなあ。 村上春樹は根底でみんな繋がっているという信念のもと、語らないことによって(全部を語れば個人的になる)うまく読み手それぞれに普及させていく。 それぞれみんなが個々の奥底にある物語を感じさせるよう意図してるみたいな。 彼が見据える根底は「人間」を対象としているから全世界通用するのかなと思う。 そんなことができるぐらい、フラットな人なんだろうな。
1投稿日: 2021.02.20
powered by ブクログ小説家を志す人間ではないにせよ小説家に必要とされる資質として「十全に生きる」ことを挙げていたのはコロナ禍で生活が緩慢になっている自分にはいささか刺さるものがあった。 小説家というスピリチュアルなものとの親和性が非常に高い職業の人間がフィジカルを軽視せずむしろフィジカルとスピリチュアルの両輪で物語を推し進めていこうと考えていることに好印象というとおこがましいけどやっぱりそうなんだと腑に落ちた。 風の歌を聴けから多崎つくるまで各作品を筆者の視点からメタ的に捉え直せたのはもう一つ深いレベルで各作品を味わえた気がして心地よかった。
2投稿日: 2021.02.08
powered by ブクログ芥川龍之介の戯作三昧に並ぶ、僕のバイブル 楽しいから書くというスタイルは、長く続ける上で大切だと思った。
1投稿日: 2021.01.26
powered by ブクログ職業としての、と言っているが、やっぱり天性の小説家だと思う。小説でも運命に突き動かされて進んでいくことが多いけど、彼自身もそういうことを感じる人なんだな。天才と自分を一緒にしてはいけないけど、でも小説に対する考え方や姿勢は、似たものを感じて(私は対象が小説ではないけど)、これでいいんだと思えた。創作に行き詰まったら読み返したいな。
1投稿日: 2021.01.05
powered by ブクログ小説を書くというのはフィジカルな営みだという所が、印象的だった。 コツコツ、堅実に自立した主人公像は、確かに彼から生まれたんだなと思った。 創作とは、頭の中(だけ)ではなく、生活習慣を含めた身体全体で練られ、ついに表出するものなのだと理解した。 身体は、一種のブラックボックスのようだ。その中でどのように体験や知識が合わさり発酵していくのかは定かではない。 ただ、出来ることは意識的に身体と関わっていくことで、村上春樹さんにとってのそれがランニングだったということ。 僕も、村上春樹さんを見習って、毎日走ってみたが日頃の運動不足が祟ってか、太ももの裏が肉離れした。
2投稿日: 2021.01.03
powered by ブクログ小説家を志す人へのガイドブック。 小説家じゃなくても長い仕事をやるコツだったり、体調管理だったり、時間の使い方の話はすごく面白かった。
2投稿日: 2020.12.13
powered by ブクログ以前に村上春樹さんが訳した 「ティファニーで朝食を」読みました。 ですが、著作はこれが初めてでした。 作品を知らない中で読んでしまいましたが、 それでも小説に対する姿勢、海外のこと、教育への考えを知ることができ、とても面白かったです。 改めて村上さんの小説を読んでから、再び読みたいと思います。
6投稿日: 2020.12.03
powered by ブクログ長編小説を書くことって、こんなにも大変なことなのかぁと思いました。毎日書くのもシンドイだろうなぁ。 ただ、最近の本は、すごく簡単にできているようです。ホリエモンは1年に100冊もの本を出していますが、たぶん一冊2時間程度のインタビューを受ければ一冊の本が作成されるのだ。
4投稿日: 2020.11.22
powered by ブクログこんな風に小説を書くのか、と楽しく読んだ。 予想されるような反論を想定しながら自身の意見をかなり(言い方は悪いが)回りくどく書かれていたのが印象的だった。 村上さんは大変慎重な方なんだなぁ……と思ったが実際のところはどうなんだろうか。
6投稿日: 2020.10.10
powered by ブクログモチベーション高まって最高です。職業作家として力を発揮するために早寝早起きして体を鍛えるところ、共感します。昔の自分ならがっかりしただろうその姿勢。健康的にいきいきと生きたって、文学者としての根っこはかわらないからいいんです。
11投稿日: 2020.07.26
powered by ブクログ村上春樹さんがどのような姿勢、ライフスタイルで小説を執筆されているのかを知れて大変興味深かったです。 一日5時間、毎日コンスタントに執筆されて、その後何度も何度も手直しされているそうで、だから彼の作品は濾過し尽くされたように精度が高いのだなと。そんな行程を経て、あれらの長編が世に出ているのだなぁと。 印象深かったのは、いろんなものを観察して、何か引っかかったものをそのまま記憶にストックしておくということ。時々描写にハッとさせられる部分が多いのは、きっとそういうストックから描かれたものなのだろうなと、自分の中ですごくストンときました。
1投稿日: 2020.04.28
powered by ブクログ村上ファンなので彼の「小説家」としての仕事観や、更には長編を書くときの具体的なプロセスまで知れて大変興味深いものでした。個人的には「海外に出ること」について書かれてある章が一番面白かったです。他の章も別に方法論を説くというスタイルではないのですが、海外に挑戦すると決めたその心情にはパッションと好奇心を感じました!
1投稿日: 2020.04.02
powered by ブクログすごく好きな人にこの本を読んだと話したら、「鍵かっこ多すぎじゃない?」とか、「理屈っぽくてしつこい」と言ってて、最高だと思った。
1投稿日: 2020.03.23
powered by ブクログ実際に読んだのはスイッチ・パブリッシング発行の単行本の方。特に村上春樹のファンというわけでなく小説家をめざしているわけでもないけれど、小説論として面白く読める部分や、ある程度集中が必要とされる表現物の制作に携わる経験からは、とてもうなずける部分もあったりして、それなりに楽しんで読みました。特に前半部分は。 学校論とかになると・・・うーん、別にこの人の経験を聞く必要はなかったなという感じではある。
1投稿日: 2020.03.08
powered by ブクログ村上春樹が書く純文学は文体・モチーフ・リズム感全てにおいてとても苦手ですが。評論、エッセイはスラスラ読めます。(著書内にも書いてある通り、自分でモードを変えてる様です) 今生きている作家の中で一番世界的な評価を受けている作家の生な制作現場や手法、歴史的なシーンを一人称で読めたのは良い経験でした。 個人的に新進気鋭の作家求ってタイプでもないのにこういう作家志望者を鼓舞するものが書けるのは、僕らの想像や彼が言う以上に日本の文壇に於いての強い責任を感じているが故にだと思います。 引き続き彼の純文学は読んでみて無理だと思ったら素直に面白くないと言うつもりではいますが、彼の小説家としてのスタンスはヒジョーにカッコイイです、尊敬します。
1投稿日: 2020.02.19
powered by ブクログ村上春樹の小説は まだ読んだことがない。 この本が初めてだ 走ることについて語った本に次いで2冊目 作品は何冊あるのか 全部揃えてから 若い順に読むと決めた それも次に新作が出た タイミングで読む 何年先になるか・・
1投稿日: 2020.01.20
powered by ブクログ村上春樹が小説を書くということについて、真摯かつカジュアルに語った一冊。 今まで村上春樹の小説は得意ではなく、なぜかというとやや細か過ぎる情景描写などについていけなかった(自分の読解力の低さのせい)というのがあるが、物語を立体的にするパーツとして機能していることを意識すると、腑に落ちてそれからは村上春樹の小説の解釈が変わった。 村上春樹は29歳で小説を、ふと思い立って描き始めたという。アートの世界ではきらびやかな才能にスポットライトがあたりやすいけれど、本当に長く続けていくには説得力のある姿勢と鍛錬が必要なのだという、自分にとっては励ましになるような教訓が得られてよかった。
1投稿日: 2020.01.14
powered by ブクログ本を読む、本を書く、生活する。走る。全てが繋がっている。単なる成功物語ではない自分がやりたいことをやってきた証がそこにある。
1投稿日: 2019.08.29
