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ペンギンの憂鬱
ペンギンの憂鬱
アンドレイ・クルコフ、沼野恭子/新潮社
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総合評価

179件)
4.0
46
75
36
2
4
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    このレビューはネタバレを含みます。

    以前からタイトルだけ知っていたが、ペンギン主役のファンタジーかと思い込んでおり、何年も手を付けていなかった。 アマゾンのレビューで、そうでないことを知り、また翻訳が美しいというので手に取ったら、ものすごく面白かった!! 翻訳は本当に美しい。発言者やその状況が目に見えるような文章。村上春樹を思わせるな〜と思っていたら、訳者もそう思っており、著者も村上氏のファンだとのことだった。 ストーリー上の謎は解けないまま話が終わってしまったが、ソ連崩壊後のウクライナにはとてもあり得る話なのだろうと、受入れざるを得ない。でも、それが今の私がロシアの小説から読み取りたいことなのだった。 ペンギンのミーシャがとてもかわいい。ミーシャという名前はロシアではどんなポジション(?)なのだろう。日本の名前ではどんなものに当たるんだろう。存在そのものがユーモラスで、寂しさのようなものが全体に漂う作品の中で、ほっとさせられた。彼は生きているのかな。本当はもういないんじゃないのかな。生きていてほしいな。

    2
    投稿日: 2013.03.17
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    だいぶ前に途中までになってたのを初めから読んで読了。 ペンギンとの共同生活を送る男に降りかかる不条理な出来事の数々。ペンギンのミーシャがかわいいという意見をちらほら見ていたけれど、私はソーニャのあどけないセリフたちがなんとなくかわいく思えた。ミーシャに冷凍シャケを与えるという描写がなんとなく好きだ。 ロシアの人はなぜか安部公房が好きだ、となんとなく聞いたことがあったが、醸し出される雰囲気は似ているような気がする。引っ越し前にがらんどうになった空き部屋を見た時のような寂しさともなんともつかない気持ちが不思議と呼び起こされる。他人がいちいち新鮮に見えたり、不気味なものに見えたりする不思議な感覚である。

    3
    投稿日: 2013.03.04
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    売れない作家はベンギンを飼っている ある日新聞社から追悼記事を依頼される 言われたまま原稿を書くが、それが現実の死亡記事とリンクすることに気づく やがて自分の追悼記事を書いている男を知り、逃げることにする わりと怖い設置なのに主人公とベンギンがのんびりしているので軽く読めてしまう

    1
    投稿日: 2013.01.12
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    “ペンギンとの生活”とは如何云った情態だろうか。 犬猫とも勿論違い、飼育用の小鳥とも違う。其れ等の動物には各々に自由が有る。 ペンギンは緩慢な動きで近場を彷徨い歩く他に術は無いのだ。 一層意思を汲み取る事は難しく、其処はかと無しに緩やかで、叉神経質な印象が在る。 ヴィクトルの奔放さは宛らペンギンのミーシャと重なる様に思う。 ヴィクトルの小説が売れないのは、環境や景色に対して無感動且つ、日々に何らかのアクションや変化を望まなかったからだろう。寧ろ日常に怯え、平坦許りを追求する、消極的な男だった。 未だ生きている人々の追悼記事“十字架”を書く事。其れは酷く惨酷だ。 段々と犯罪行為に加担しているのを知り恐れるが、其れで無くとも悍しい事では無いだろうか。 其れを職に食べて行く事自体が、慣れて行く事が、自身の枷と為り錘と成って脱け出せなくなるのではないだろうか。 ラスト展開は締め括りとして面白かった。巧く構成されている。 ヴィクトルはペンギンになったのだ。其の感情の非人間的な故に。犯した罪から免れる為に。 親友を裏切ったと云うよりは、互いに離れる事になる顛末の歯車を狂わせただけなのだろう。 他者の人生を左右する容易さと、自らの人生を揺るがす難儀さを、此所で最後に転換した。 可愛そうで孤独なペンギン、ミーシャと、自身で撰んだ道の為に同じ形態で身を滅ぼす事になった可哀想で孤独な男、ヴィクトル。 二つの存在は限り無く似ている。 露文学のイルージョン、文章が淡泊で幻想チックな所が魅力的だ。 此の一冊からは特に其の長所が引き立って見えた。

    3
    投稿日: 2012.12.08
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    ロシア文学ってふだん読まないですが、この小説は、展開が気になって一気に読了(^ω^) 表紙のペンギンもかわいらしい☆

    2
    投稿日: 2012.11.28
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    このレビューはネタバレを含みます。

    装丁の可愛さに反し、中々ハードボイルドなお話でした。 読み進むにつれ徐々に不穏な空気が漂い、全く先も読めず、 もしやこのまま最悪な方向に行ってしまうのではと、 正直ビクビクしていたのですが…そうきたか(ホッ)と。 あとがきには「さりげないアイロニーと諦念、 ペーソスとユーモアが響きあった(中略)サスペンス溢れる長編」とありました。 作者は村上春樹の「羊をめぐる冒険」がお気に入りだそうです。 なるほど、っぽい。

    2
    投稿日: 2012.09.01
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    主人公の名前はヴィクトル。 ペンギンのミーシャと暮らしている。 エサをろくにやれなくなった動物園が欲しい人に譲るということでペンギンを貰ってきた。 ペンギンと同居するのは相当大変そうだと思うが、ミーシャはうつ病なのでおとなしい。 ヴィクトルは、売れない小説家で、生活のために、まだ死んでいない人の追悼記事を書くという仕事をはじめた。 元気でピンピンしている人の追悼記事を書き、新聞社にストックをためていったが、ヴィクトルが追悼記事を書いた人がなぜか次々と死んでいく。 そのうち同居人は、皇帝ペンギンだけでなくソーニャという女の子も加わるのだが、さまざまな陰謀がうごめくウクライナを舞台に主人公のヴィクトルは知らず知らずの間に不可解な出来事に巻き込まれていく。 文章にテンポがあり、読みやすく愉しい本だ。 ペンギンのミーシャじゃないミーシャや、留守の間世話をしてくれる警官、動物園でペンギンの世話をしていたペンギン学者、編集長、ギャングの娘のソーニャ、ソーニャのベビーシッターのニーナなどなど、個性的で魅力ある登場人物たちが物語を盛り上げてくれる。 奇想天外な部分も多い本ですが、一気読みには最適です。 作者のアンドレイ・クルコフは、1961年サンクト・ペテルブルグ生まれ。 現在、ウクライナのキエフに住む。奥さんはイギリス人だそう。 本書『ペンギンの憂鬱』が世界的なベストセラーになり国際的に知られる作家になる。 ちなみにペンギンと同居したことはないそうだが、やけに描写にリアリティがあり笑わせてくれるのだ。

    2
    投稿日: 2012.08.25
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    このレビューはネタバレを含みます。

     明るい話かと思ったら、後味悪く終わった。孤独なヴィクトルの日常にペンギンが加わり、それからどんどん平穏な日常とはかけ離れたものになっていく。信頼することができる友達になったかと思えば、様々な理由で自分の元から去って行く。そして、毎日顔を合わせるのは、家族のようで家族とは全く別の人たち。読了後に内容を思い返すと、普通の生活をしていると思っているヴィクトル自身に、「気をつけろ」と声をかけたくなる。  ヴィクトルにとっては、ソーニャもニーナも自分とはまた別の世界にいるような存在。唯一仲間意識を持っていたのがミーシャ。しかし、ミーシャが入院してしまい、終いには誰もいなくなってしまった。最後に行く場所は南極。ヴィクトルの人生は、坂から転がり落ちるかのように、悪い方向へと向かっているような気がした。  物語のほか、死体を放っておいたり、あまり新鮮ではなさそうな牛乳(もしかしたら腐っているかもしれない牛乳)を飲んだりと、色々驚かされるところがあった。食料が少ないせいなのか、ジャガイモばかり食べているところも気になった。  ついでにいうと、ミーシャにはソーニャの心臓が移植されるのではないか、と内心ひやひやしながら読み進めていた。

    2
    投稿日: 2012.04.21
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    このどんより暗い感じ、理由も良くわからないがあまり希望の持てない、主人公の人生。平穏に暮らしたいと思っているのに、なぜかどんどんと面倒なことに巻き込まれていく。じんわり恐ろしい。突拍子もないけど、ペンギンの存在だけが、ちょっとした安らぎ。

    2
    投稿日: 2012.03.11
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    「ペンギンの憂鬱」(アンドレイ・クルコフ:沼野恭子 訳)を読み終った。物語の舞台はキエフ。売れない小説家と憂鬱症のペンギンが寄り添うように生活しているその日常がだんだん不可解な事態に引き込まれていく。静かにじわじわと包囲されていく感じが怖い。この終わり方は衝撃的。 この終わり方は衝撃的。とはつぶやいたけれど、実は正直言って終わりの部分がまだ嚥下できていない感じで、落ち着かないのだ。「いいのかこの終わり方で?ミーシャに会わせてくれ!」みたいな感じ。かなり面白いです。

    2
    投稿日: 2012.03.08
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    ペンギン・ミーシャと暮らす売れない小説家ヴィクトル。新聞の死亡記事を書く仕事をきっかけに次々起きる不可解な事件・・・。 ロシア作家が不条理な世界を描き出します。

    2
    投稿日: 2012.01.07
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ミーチャ! かわいい! それにつきる もおうミーチャかわいすぎて自分の何かが崩壊するところだった すばらしいよミーチャ 女の子の書き方があまり好みではなかった ああ、やっぱりそこでその人とって

    2
    投稿日: 2011.12.16
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    「「流儀」という、髭のリョーシャが好んで使っていた言葉を思い出した。「俺も自分の流儀を考えださないといけないかな。『自殺』する前になにか新しいことをするとか。これまで一度も行ったことのないところに行くか。一度も行ったことのないところなら、だれも俺のことを探したりしないだろう!」 なんとも不思議な物語。 ブロ友読み友オススメの一冊でありました。 不思議、というかミステリ、と言ってしまっていいのか。。。 憂鬱症のペンギン。孤独なヴィクトル。 束の間の家族。 すきま風が寒いのを肌で感じられるような、世界観。 日本ではこのような物語は生まれないんだろうなぁ。 切ないというか、淋しいというか、、、 この気持をなんと言っていいのかわからず、ただ静かに物語を噛み砕くのにいっぱいなお話でした。 【8/6読了・初読・市立図書館】

    2
    投稿日: 2011.08.06
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    自分が書いている「十字架」という死亡記事に絡んで、裏で色んなことが起こっているのに、黙々と進むストーリー。近しい誰かが死んでも、それほど主人公は考えをめぐらせたりしない。 ペンギンのミーシャと子供のソーニャの存在が、読書感を楽しく和やかにさせる。アップダウンのない文体は非常に好みだった。 最後までひっぱった組織の謎はきっちり明かされるが、全般として謎をメインとはしていないように思えた。謎は正直なんでもよかったんじゃないかとさえ思った。ウクライナというなじみのない国が舞台なので、どこか架空の国の話のような浮遊感があった。その辺がハルキぽいと言われる所以だろうけど、僕が思い浮かべたのはブローディガンの方です。 読み終えて、すぐれた長編でしか体験できない、遠くまで出かけていったという感覚はしっかりと残ります。

    2
    投稿日: 2011.08.01
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    ペンギンのミーシャがとてもかわいい、と思う。 皇帝ペンギン、けっこう大きい。 けっこうというかかなり大きい。 エヴァのミサトさんが一緒に住んでるペンペンは何ペンギンなんだろう。。。 そしてロシアといえばチェーホフしか読んだことなかったけど、 やはり冬のグレーの空、どよんとした雲みたいな印象を受けた。

    2
    投稿日: 2011.07.01
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    翻訳物はなんとなく敷居が高いのだけど、これは違和感なくすらすら読めた。ペンギンのふるまいが親近感。うちにもいたらいいのに。

    2
    投稿日: 2011.05.17
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     ソ連時代の混迷が描かれてる。フィクションだけどノンフィクションともいえる作品である。雰囲気がどことなく村上春樹っぽいなと思ったら、訳者もあとがきでそのように述べていたw。ペンギンと売れない短編小説家という組み合わせには確かに舌を巻かざるをえない。ペンギンは基本的には集団で生活する動物であるが、ペットとして主人公に飼われているために孤独の象徴として物語に重要なメタファーを与えているように思う。群れで生活すべき動物が種としては孤独という状況に置かれることによってなすすべもなく憂鬱な気分に駆られてしまうのである。これは当時のソ連の社会状況における象徴的な人々と重なっている部分である。 自分が手の込んだ作戦に協力しているということに気づかないこと、また全体像を知るものが特定の一部にしかいないようにするというクォーター化の原則というKBGをはじめとする諜報活動組織の鉄則が描かれていて大変興味深くそしてどこか懐かしくもせつない物語になっていた。

    2
    投稿日: 2011.02.06
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    海外ものの良品を読みたいなと思い、図書館で借りました。 そういうときは、新潮クレストブックスから探すといいのです。 ウクライナの売れない短編小説家ヴィクトルは、恋人に去られた後、経営難の動物園から皇帝ペンギンのミーシャを引き取る。 孤独と孤独がよりそうような一人と一匹の生活。 そんなある日、新聞社から追悼記事の仕事を依頼される。 それは、亡くなった人について書くことではなく、重要人物の追悼記事を予め書いておきストックしておく、というもの。 ヴィクトルには追悼記事の文才、というものがあった。 仕事は順調に進む一方、社会情勢の不安とあいまって身辺に不穏な空気が立ち込めてきて――というお話。 孤独な男の人生とそこにそっと宿る愛、のようなものが物語の軸。 そして、サスペンス的な不穏な空気と展開が物語の推進力。 先が読めそうで読めないところもいい。 よくできてるなあ。 こういう本に出会えると嬉しい。

    2
    投稿日: 2010.12.06
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    たまに「何か面白い本ある?」と聞かれて、困ることがあるのだけど、いまならこの本を挙げます。 20カ国以上で翻訳されているとかで、誰にでもおすすめできる読み易い本です。村上春樹の「羊をめぐる冒険」に似ているという訳者の言葉もあったけど、もうすこし抑えた感じです。 舞台はウクライナ。憂鬱なペンギンと暮らす売れない作家の主人公に奇妙な仕事が舞い込み、すこしずつ歯車が回りだす。。。

    2
    投稿日: 2010.09.18
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    年齢を重ねる毎に、人生のカードは減っていく。更には、どのカードを手に取るかさえ、実は自分以外の何かに規定されている。そんな観念が頭をもたげることもあるだろう。 この作品も、人生が何者かによって支配され、支配されている事実を少しずつ認識する物語である。 ペンギンと暮らすしがない小説家は、生きている人の追悼記事を書いて生計をたてている。身の回りで起こる幾多の不可思議な事件をきっかけに、主人公は自分の仕事の裏に潜む巨大な陰謀に気がつき始める。しかし彼の手の中に、選択の余地は残されていなかった・・・。 この世は残酷な現実に満ちていて、時に唾棄したくなる時もある。但し残念なことに、人間は残酷な現実を変える力も、受け入れる術も持ち合わせていない。その事実を認識した末に、不可能と知りながら変革を試みるのか、それとも認識に従い受容するのか。その葛藤こそが、正に人間の姿そのものではなかろうか。 だからこそ、主人公が現実を認識したその後を丁寧に書いてほしかった。その点は是非とも続編に期待したい。

    2
    投稿日: 2010.08.23
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    ウクライナの雰囲気にぴったりマッチしたペンギンと主人公。頁をめくる手が止まらなくて一気に読んだけれど、またじっくり読み返したい気分。

    2
    投稿日: 2010.08.18
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    [ 内容 ] 恋人に去られた孤独なヴィクトルは、憂鬱症のペンギンと暮らす売れない小説家。 生活のために新聞の死亡記事を書く仕事を始めたが、そのうちまだ生きている大物政治家や財界人や軍人たちの「追悼記事」をあらかじめ書いておく仕事を頼まれ、やがてその大物たちが次々に死んでいく。 舞台はソ連崩壊後の新生国家ウクライナの首都キエフ。 ヴィクトルの身辺にも不穏な影がちらつく。 そしてペンギンの運命は…。 欧米各国で翻訳され絶大な賞賛と人気を得た、不条理で物語にみちた長編小説。 [ 目次 ] [ POP ] [ おすすめ度 ] ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度 ☆☆☆☆☆☆☆ 文章 ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性 ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性 ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度 共感度(空振り三振・一部・参った!) 読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ) [ 関連図書 ] [ 参考となる書評 ]

    2
    投稿日: 2010.07.19
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    売れない小説家ヴィクトルは、死亡記事を書く仕事をもらう。しかし、自分の仕事は何か大きなものに支配されているようだ。その本当の意味や目的は不明なまま。そして本物ではない脆い家族(ペンギン+友人の4歳の娘など)とともに過ごす生活。「この人生、なんだかしっくりこない」とヴィクトル自身が思うように、真実を知らない仕事+仮の家族との生活は、借り物の人生を送っているような気分にさせる。 知らぬ間に物事が進んでいくなかで、ペンギンのミーシャの温かさだけが妙なリアリティを持っている。

    2
    投稿日: 2010.07.17
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    ロシア文学を読んだのは初めてかもしれない。。。 独特な雰囲気がすごくいい。 ラストのシニカルな笑い、ユーモアがとても素敵♪

    2
    投稿日: 2010.06.05
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    秀逸。淡々とした何気ない描写にも不気味さがあり、どきどきしながら読める。ラストもとても良かった。それからペンギンが可愛い。

    2
    投稿日: 2010.06.01
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    個人が全く知らないところで、国家とか社会状況にじわじわ追い詰められてく恐怖や、からめとられていく切実さとか、すっとぼけた文章でも秀逸。

    2
    投稿日: 2010.05.28
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    不条理な物語です。オチとかも結構シリアスだった気がしますがもうあんまり覚えてない。カバーがやわらかくて読みやすかったはず

    2
    投稿日: 2010.05.13
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    話題になっていたわりには、私にはちょっと分からなかった。非現実的な感じで、主人公の心の中とかはすごく分かりやすく表現されていて言い回しがおもしろかったりはしたが、淡々としていた。 でも人と人のつながりみたいな所とか、気持ちの微妙な変化とかはおもしろかった。みんなやっぱり一人じゃ生きていけないし、何かしら人とつながっていたい。情ってやっぱりあるんだな、とかそういうはっきりとしないつながりを心温まる感じで書いていた

    2
    投稿日: 2010.05.02
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    可愛い表紙。 不眠症のペンギンの歩く足音…ぺたぺた。 バスタブで水のはねる音…ぱしゃぱしゃ。 可愛いお話がはじまりそう。 でもそうではありません。 ヴィクトルもペンギンのミーシャもとても淋しさでいっぱい… 新聞の死亡記事を書く仕事を引き受けたことから さらに悲劇が訪れます。 最後のヴィクトルの言葉が悲しかった。 全体のお話の雰囲気が大好きです。 憂鬱症のミーシャの存在が、この本をすごく魅力的にしています。 ペンギン、飼いたい。。

    2
    投稿日: 2010.03.11
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    スムーズに読む事が出来た。 続編『カタツムリの法則』があるらしいので 翻訳されたら、読もうと思う。

    2
    投稿日: 2010.02.04
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    このままずっとずっと続けば良いと思える偽物の愛無き家族。 次第に忍び寄る暗い影。 ぞくぞくするくらいの不安感。 終盤に向けてどんどん陰鬱になっていくのに、どうしてこんなのめりこんでしまうんだろう。 そしてペンギンのミーシャの可愛いこと可愛いこと。 ぺたぺた歩くところや膝頭に頭をすりつけてくるところやバスルームで冷水にはしゃぐところなど。 今すぐ、動物園へ行ってペンギンに会いたい!いや、お家に持って帰りたい!!笑 先日動物園でペンギンを盗もうとした男性の気持ちにほんのちょっぴり共感しちゃうくらい、物語の内容に関係なく五つ星つけたくなっちゃうくらい、ミーシャの可愛さに翻弄されました。 周りの人間とよりペンギンとの絆が深くて何が悪いって思います。 主人公は自分のことをとても孤独だと思っているけれど、 ミーシャと通じ合っている主人公よりも、ソーニャやニーナの方がずっとずっと淋しく寄る辺のない存在に、私には思えます。 ミーシャの後日談が知りたい。 あらら、レビューがほとんどペンギンの話になっちゃった。笑

    2
    投稿日: 2010.01.30
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    書店のペーパーで気になり、図書館でわざわざ取り寄せてもらった。結論から言えば、買ってもいい作品。主人公のペットのペンギンがとにかく可愛いくて癒されてしまうけど、実はかなりブラックで気味の悪い話。でもそこがミステリー。

    2
    投稿日: 2009.11.19
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    本来いるべき場所 にいなくても生きてはいける ただ いるべき場所 にいることができないと大なり小なり支障が出てくる 動物は人間が位置付けた生態系に沿って いるべき場所 を人間が認識する 人間も動物だが人間の いるべき場所 がどこなのかを位置付けるのは当人だったり当人外だったり いるべき場所 は何処ですか?

    2
    投稿日: 2009.10.21
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    電車の中、図書館、喫茶店、公園ーーー 周りに人があふれているけど自分が一人でいれる場所 そういう空間を私は好む。 この作品の主人公ヴィクトルは、常にそのような 人々にかこまれながらも孤独である、そういう中にいた。 そちら側にいがちな私は、彼の抱える(抱えてしまう)孤独感に ひどく惹き付けられる。 人と関わり、人に好意を持って付き合い、うまくやっていても なぜか孤独感は消え去らない。 次から次へとやってくる彼の庇護者たち。 さらに孤独の影を彼へと落として去って行く。 唯一この孤独を分け合えるようなペンギンのミーシャ。 ミーシャは彼の唯一の理解者であり、そして彼自身でもあった。 あれからペンギンのミーシャはどうなったのか。 きっと前と同じようにどこかの部屋に片隅で、 立ったままずっとどこかを見つめているのだろう。 それを考えると切なくてたまらなくなる。

    2
    投稿日: 2009.08.22
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    いままで読んだ中で、一番面白いミステリーです。 「ペンギンの憂鬱」というかわいらしくも、ヘンなタイトルですが、ラストで、そのタイトルが自然にスっと入ってきます。 何度も読んでしまいます。一番のオススメです。

    2
    投稿日: 2009.08.07
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    ウクライナ人作家の作品。 主人公ヴィクトルは、ペットのペンギンと二人暮らしの売れない作家。生活のために、まだ生きている著名人の追悼記事「十字架」を書きためる仕事を始める。 仕事は順調だったが、やがてヴィクトルが追悼記事を書いた著名人たちが次々に死んでいき…。 と、ここまではよくあるサスペンスなのですが、 主人公は、ハリウッドのヒーローのように、不可解な出来事を解明しようとはしません。 不穏な空気をまといながらも、毎日は淡々と進んでいくのです。 いったいヴィクトルの運命とは…。 全体に漂う不気味さが妙に心地よい一作。

    2
    投稿日: 2009.07.21
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    表紙絵がかわいい。 乾いているが冷たくはない。 憂鬱なのかペンギンかその隣にいる人の憂鬱を吸い取っているからなのか。 擬似家族の中に安らぎなど生まれっこないのかな

    2
    投稿日: 2009.02.17
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    鬱病のペンギンを引き取った売れない小説家。 不条理小説か、擬似家族の心震えるストーリー…と思いきや、後半一転、鮮やかな状況の変転。 息をのまれました。 てか、ぞっとしました。 「カタツムリの法則」という続編があるらしいけど、まだ日本語訳は出てないようだなー。

    2
    投稿日: 2009.01.19
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    「自分には何もかも揃っている、まともな生活に必要なものが揃っている、と横になったまま思うのだった。妻、子供、ペットのペンギン、自分。これら四つをまとまったひとつのものと考えるのが不自然だということは百も承知だったが、不自然でも心地よく、一時的な幻影でも幸福を感じることができるので、「百も承知」は頭から払いのけていた。もっともその幸福感は、幸福とはこういうものじゃないかと朝起きぬけの理性的な頭で描く幻影とは違うかもしれない。」 アンドレイ・クルコフという名前を初めて意識したのは、英訳されたソフトカバーをバンコクの本棚で見つけた時だった。その外見は、如何にも一癖ありそうなそれでいてちょっとポップな東欧圏の小説(って、何が東欧圏の小説なのかをよく解って言っているわけではありません。要するに自分にとって少しエキゾティックな感じの小説という意味です)というように見受けられた。手に取り頁をめくった。数行読んで、その不思議な世界に引き込まれた。その場にあった彼の本を全部(三冊)買った(未だ読了せず)。この不思議な世界をロシア語から英語に直された言葉を更に日本語脳で読み解いていて、ニュアンスを取り違えているのじゃないかという恐怖に押しつぶされそうになっていた頃、アマゾンのお勧めに出てきたのがこの「ペンギンの憂鬱」だった。これはもしやと思い手元にある本の著者名を確認すると、ああやっぱり。なんだこの本だったのかと(クレストは本屋ではよく眺めるので記憶の彼方に表紙のイメージあり)購入。こんな偶然(というか単に自分の趣味がそこらにちらばるものの中から似たようなものを救い上げているだけともいえる)を伴った読書が楽しくない訳がない。 不思議な味わいのする小説である。どこへ行くのか、ほんの少しだけ読むモノに期待を抱かせながら、非常にゆったりと、どこでもない所へ流れていく。まるで幅広い河が小さなさざ波一つ立てずに静かに流れていくかのように。東欧の一般的な事情に疎いということで何もかもが自分の知る生活観からは大きくかけ離れた出来事のように感じられてしまう、ということなのかも知れないけれども、アンドレイ・クルコフの描く世界では、全てが抗いようのないことであるかのように、ゆっくりと力強く流されていってしまうように思う。 ペンギンと、ある男から託された少女と、別のある男から紹介された女性との、一見すれば家族とも見えるまとまりの中で、やっぱり全ては流れていく。そこにはきちんとしたぬくもり(但し、日本人的感覚でのぬくもり、と急いで言い添えなければならないだろう)は、無い。 主人公は何かから逃れようとしているのかも知れない。しかし何から? 不自然なほどに過去は語られず、また束の間語られる未来は瞬く間に扉を閉ざす。語られるのは、もっぱら少し奇妙な、今、である。そして、ぬくもりの代わりに、ここには死が満ちている。更に、吐息の白さが見えてきそうな乾いた冷気。だからといって、この小説が暗く陰気くさい小説だとは思わない。むしろ、逆だ。何かとてもニュートラルな雰囲気の中に陰気なユーモアが満ちているとさえ言えるように思う。 このニュートラルな感じは、一つの見方をすれば作家にとっては当たり前かも知れない今を丁寧に切り取り続けることによって裏打ちされている感覚であるのかも知れない。但し、なんども言うように、それが極東に生まれた自分には少し奇妙なものに見えるのだが、主人公は少しも動じた風がない。よくない紋切り型の表現だとは思うけれども、そんなところに少しだけロシア文学的(アンドレイ・クルコフはロシア語で執筆するウクライナ人、だけれども)だなという思いもよぎる。 それにしても、アルコールの分量を、重さ、で言うところ、ソ連時代にその分野の技術を導入したベトナムで、原油の量を、トン[t]、で言い表す(業界一般的には、バーレル[bbl]、すなわち容積)のと同じだね。なるほどなるほど。

    2
    投稿日: 2008.12.19
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    ペンギンがかわいい。 あとは社会批判の話なのかな? ミーシャが死んだらどうしようとそればかり考えていた。

    2
    投稿日: 2008.10.30
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    作者はウクライナのロシア文学者だそうで(*^^*) 言葉が近いんでしょうか? 大陸にある国ってそういうこともあるんですね。 「可愛いのんびりした本が読みたいなぁ。」と思っていたのですが…。 オビの紹介文には"素晴らしいブラックジョーク"だとか"ペンギンが居ることが素晴らしい"だとか書いていたんです。 表紙超可愛いんです。 が。 超暗い。 朝、銃声で目が覚める時代ですよ。 憂鬱症のペンギンですよ。 短編小説家の主人公が死んでない人の新聞の追悼文(通称十字架)ですよ。 クリスマスプレゼントにピストルですよ。 南極行きのボランティアですよ!! 意味分からないですね。業とです。なかなかのネタバレですが。 中盤は幸せだったんです。 なんというか、色の感じる本でした。グレーのセピアといったところでしょうか。 あと喪服ですね。 ペンギンが特徴です。 外国のブラックジョークよりも日本の毒舌の方が傷つかない気がします。 ロシア文学。他の本も読んでみますかね。 トラウマが生まれても素晴らしいものだと思ったんです。

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    投稿日: 2008.08.28
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    居間をペンギン(それも皇帝ペンギンがっ)が歩いているその光景は不思議な空間。 淡々とした文。政治的謀略に巻き込まれていく作家の憂鬱。

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    投稿日: 2008.06.14
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    未読です。 でもペンギン好きとしては、 読まずにいられない。 座敷ペンギンはエヴァのペンペン以来。

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    投稿日: 2008.05.27
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    売れない作家がある仕事を手にした所から、色々な物を手に入れる。一見、何一つ不自由のないその生活の裏では得体のしれない人たちがいて・・・。 家の中をペンギンが歩いているだけで、ソ連崩壊直後のウクライナという殺伐とした背景がこんなにも和らぐのだろう。しかも、彼は何かを喋るわけじゃないし、むしろ部屋の隅で壁を向いて立っている様な憂鬱症なのに。とはいえ、ペンギンのミーシャは決してマスコットとして登場するわけではなく、主人公の声を代弁したり、疑似家族に一石を投じる役割ではあるのだが。そう、最後の一言がこの本の全てを凝縮している。(3/17)

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    投稿日: 2008.03.31
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    ウクライナの不安な政情や危うさが、なぜかペンギンというとぼけた存在で浮き彫りに。何もものを言わないペンギンが...。おもいがけず良かった一冊。

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    投稿日: 2008.03.25
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     新潮クレスト・ブックスの中でもずっと気になっていた本。タイトルからして気になりませんか? ヴィクトルは鬱病のペンギンと暮らす売れない作家。そんなヴィクトルに新しい仕事が舞い込んだ。新しい仕事とはまだ現役活躍中の人物の追悼記事を書くこと。仕事が順調になるにつれ周りで起こる不可解な事件…緊迫した情勢の中でペンギンの存在は大きいこの作品。ロシアの情勢が垣間見れる新ロシア文学です。最後まで楽しめた作品でした。 

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    投稿日: 2008.01.23
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    ペンギンがーペンギンがー かーわーいーいー。 というかこの憂鬱な感じ。 愛もない何もない。 だけどそれでいいんだね。

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    投稿日: 2007.08.30
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    2006年05月28日 ふと自分を探したくなった時にふらふらと池袋ジュンク堂に辿り着いたことがありました。その時、まるで電車の中で見知らぬお兄さんと目が合ってしまうように、この本に出会いました。  方向音痴の私でも読めてしまう展開。それでも読み続けたくなってしまうのは、この物語自体が最初から有り得ない設定を土台に敷いているからだと思います。ペンギンと暮らしている売れない小説家ヴィクトルに舞い込んでくる依頼。それはまだ生きている人の追悼記事を書く仕事。ヴィクトルは仕事に精を出しますが、次々と不可解な出来事に巻き込まれていきます。  どうして?結局あの人たちはなんだったの?え?様々な疑問が、突然地下水脈にぶち当たったように吹き出してくるのは最後のページを読み終えた後。でも誰も答えてくれません。恐怖さえ思わせる孤独に見舞われました。  古美術研究旅行事前発表直前に読んでしまった小説、不条理とはこういうことをいうのかな、と思わせてくれる作品でした。

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    投稿日: 2007.07.22
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    うつ病でひきこもりのペンギンと売れない小説家が一緒に暮らすという奇妙な設定の新ロシア文学。 ある日、小説家に仕事が舞い込む。順調に進んでいくんだけど、何かおかしい。裏がある。そのうち身の危険を感じる。 長編だったけど最後まで楽しめました。

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    投稿日: 2007.07.01
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    ロシアの暗い現状と、憂鬱症のペンギンとの不思議な日々か描かれています。 「何故か気付いたらそうなってしまっていた」という心情に共感できます。新感覚ロシア文学。

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    投稿日: 2007.05.25
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    憂鬱症のペンギン・ミーシャと暮らす売れない小説家ヴィクトル。新聞の死亡 記事を書く仕事をきっかけに次々起きる不可解な変死。不条理な世界を描く 新ロシア文学。

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    投稿日: 2007.05.11
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    ウクライナの作家によるロシア語で書かれた小説というとかなり気が遠くなりますが、「売れない短編小説家」と同居する「ペンギンのミーシャ」という、まるで「修二と彰」みたいなゴールデンタッグに惹かれてジャケ買い。新潮クレストブックは素敵なカバーを剥いで、より素敵な裸の状態で読むと気分が外国に飛ぶので好きです。蒐集心をくすぐられるシリーズ!

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    投稿日: 2007.05.02
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    2007.4.24 ソーニャとミーシャが加わることで、独特の世界観が完成。 友人となった警官の人生に涙。

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    投稿日: 2007.04.30
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    もう寺田順三さんの表紙ってだけで読みたい!って思えて、憂鬱症のペンギンと売れない小説家ってあらすじでもう一目惚れ… 中身も、いい!いいっていうか全体的に雰囲気がなんともいえない…!翻訳者さんの訳しかたがいいのかな?とっても読みやすかったー。 ペンギンのミーシャの行動が愛らしい!

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    投稿日: 2007.03.07
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    空気、好きです。ペンギンの擬人化も絶妙。でも決して明るい話じゃないし。沼野さんの訳もとてもいいです。きっとまた読みます。

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    投稿日: 2007.01.07
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    いいなあ。サスペンスなんだけれど、でも流れる雰囲気はなんだかゆったりしてるんだよね。それもミーシャの存在があってこそ、かな。続編も是非読みたい!

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    投稿日: 2006.12.15
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    ロシアの、一人のさえない男性と憂鬱病のペンギンのお話。サスペンスらしいのだけど、ペンギンのミーシャを想像するからか、サスペンスっぽさをあまり感じずに、すらすら読めておもしろい。 ラストは意外な展開で、ちょっとびっくりします…。

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    投稿日: 2006.11.20
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    素晴らしい日本語訳(ただし、私だったら「俺」ではなく「僕」と訳すと思う。)すうっとソ連崩壊後のウクライナ、キエフの世界に入っていけました。かの地へ行かずして、まるでそこへ行ってきたかのような気分になれる一冊。感情表現が少なくて、淡々としたテンポと意外な結末が印象に残りました。英語では、続編がPenguin Lostというタイトルで出ています。(2006年11月の課題本。)

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    投稿日: 2006.11.13
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    ウクライナの作家。世界的にベストセラーになったのは、作品全体の出来もさることながら、やっぱりペンギンのミーシャの魅力に依るところは大きいだろう。現実的にはあり得ないけど、「ペンギンのいる生活」というのが妙にリアルに感じる。リアルなんだか不条理なんだか宙ぶらりんなストーリーが、ペンギンというこれまたリアルなんだか不条理なんだかわからない存在を狂言回しに進んでいく。傑作!とは言難いが、味のある作品かな。続編があるらしいので、それも一応読んでみたい。 (2005 Oct)

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    投稿日: 2006.10.19
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     白黒の鳥、飛べない鳥、二本足で歩く鳥。『ペンギン』という動物はとても愛嬌があり、皆さん大好きなのではないでしょうか? 動物園で見られるペンギンは、多くても十数羽くらいですが、実際に生息しているキングペンギンともなると、数万羽という膨大な群れで暮らすこともあり、写真を見ると圧巻されます。しかし、この話の中に登場するペンギンは、群れの中からはぐれてしまった、孤独なペンギンです。  ヴィクトルはウクライナ・キエフ市内に住む小説家。小説家といっても、書くのはもっぱら短編。短編だけでは食べてゆくことのできない、しがないもの書きです。同棲していた女性が出て行ったのは一年前。一年前から代わりに、部屋に住んでいるのは一羽のペンギン。ペンギン・ミーシャは寂れた動物園から貰い受けた憂鬱症の皇帝ペンギンなのです。  ある日、書き終えた短編を新聞社に持ち込んだヴィクトルは、一風変わった執筆を持ちかけられます。それは、まだ生きている著名人の追悼記事。通称『十字架』。『十字架』は当人が亡くなって、初めて掲載されるのです。『十字架』のキャストを探すため、様々な新聞を買い込み、ノートをつけるヴィクトル。しだいに『十字架』のキャストは編集長から渡される資料に書かれた人物になり、さらに資料にも赤線が引かれるように…  物語は一貫として、陰鬱な雰囲気に包まれています。ことに、自分の身に暗い影が忍び寄る中でも、淡々と仕事をこなしていくヴィクトルの姿には、社会からはみ出てしまった、小説家という職業のもの悲しさ、孤独さを偲ばせます。彼は、成り行きで預かることになった4歳の少女ソーニャ、ベビーシッターのニーナ、警官セルゲイ、ペンギン学者のピドパールィ、そしてミーシャ… 様々な人(?)と関わるのですが、どの人もヴィクトルの心の隙間を満たす存在になれないのです。憂鬱な売れない小説家。部屋を街中をさまようヴィクトルの姿は、群れから取り残されたペンギン、そのもの姿のではないでしょうか。

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    投稿日: 2006.08.25
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    ペンギンのミーシャの仕草の愛らしさが、我が愛犬のトイプーに重なって胸を打つ。 ニーナという女性が無意識にふてぶてしくなっていく感じが印象的。 もっと村上春樹っぽいかと思ったらそうでもなかった。 いや、むしろその方が良かったと思う。 いい小説です。 新潮社クレストブックスは美しい。 2006.01.18-22

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    投稿日: 2006.07.31
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    ジャケ買い&タイトル買いだったわりに、あたりだった。不条理な巻き込まれ型ミステリといったところかで、憂鬱症のペンギン、ミーシャのユーモラスな存在感が話の重要な要。面倒を見ることになったマフィアの娘と主人公の友達の警官、そしてペンギンとのなごやかな休日のくだりなんかが個人的には好きで、サスペンスなお話だけど、この微妙にゆったりとした空気が流れているところがこの本の持ち味。話の舞台である、自分がよく知らないキエフという街にも思いを馳せてしまう。

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    投稿日: 2006.06.13
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    憂鬱症のペンギンと売れない小説家の組み合わせ。擬似家族。ロシアの寒い空気。不条理。村上春樹やら別役実がよぎります。

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    投稿日: 2006.05.05
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    憂鬱症のペンギンと暮らす売れない小説家ヴィクトルが知らないうちに世の中の裏側に巻き込まれていく物語。 外国の小説で感じることは、やっぱり思想や環境の違い。 常識のずれから生じる違和感でしょうか。 それでも、後半に行くほどドキドキ感が増して、最終的にはタイトルの絶妙さに納得させられる形になりました。

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    投稿日: 2006.01.08
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    憂鬱性のペンギンと暮らす売れない短編小説家がまだ死んでいない人物の死亡記事を書く事を依頼されて……という話。 ペンギン・ミーシャの絶妙な存在感が好き。 海外小説だけど読みやすいので良いのではないかと。ただちょっぴり単調?

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    投稿日: 2006.01.06
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    憂鬱症のペンギンと同居する主人公は、ぱっとしないもの書き。 まだ死んでもいない著名人の追悼文を予め書いておくという、奇妙な仕事を頼まれる内に、国家規模の陰謀に巻き込まれていく…。 なんともいえない不思議な印象の本です。しっかりとエンターテイメントの骨格をもっているのに、全編に漂う雰囲気は何ともいえない「憂鬱」。先の見通しのきかない閉塞間と、もやもやとした落ち着かなさ。けれど、結構重い話なのに読後感は不思議と爽やかです。やはりそれは、物語の中をぺたぺたと歩き回るペンギンのミーシャの愛らしさでしょうか。 ウクライナの村上春樹と言われているそうですが、他にも私の好きな作家で、スペインの村上春樹と言われている方がおります。一体世界にはどれだけ村上春樹がいるんだ。

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    投稿日: 2005.11.06
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    タイトルがいい。ロシアの鬱積した空気が伝わってきて、ペンギンのミーシャも気がかりだが、同居人の最後がどうなるか、一気に読んだ。

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    投稿日: 2005.11.04
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    とんでもないものに巻き込まれている感じが不気味に漂う。狙われている! 日常も事件も自分から打破することなく、誰かの意思で流されるように過ごしてきた主人公が ペンギンに対してのみ意思的に動く。ペンギン・ミーシャは搭乗できるか?自らをペンギンと名のるドラマチック場面! エンディングにより、長かった前フリが実を結んだ。

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    投稿日: 2005.09.30
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    表紙につられて読みました。←そんなんばっかりかい きっとペンギンと主人公の心温まる日常のお話なんだ!と思っていましたが大間違い。最近想像と現実が違うことが多いです。(-L-) 主人公がとある新聞に死亡記事を書く仕事をすることになった、という不況の世の中にもかかわらず、職がみつかるという明るい話題で始まります。 定収入だしー。食うにこまらないしー。好きなことを生かした仕事だしー。 と最初ホクホクしていたのもつかの間、仕事に疑問を持ち始めたとたん彼の人生は暗雲にのみこまれます。 まだ死んでもいない人物の死亡コラムを書くなんて普通どう考えてもおかしい・・・。 ソビエト時代の不安定な情勢の渦にどんどんと巻き込まれていく主人公が無力。 これってマフィア小説になるんでしょうか・・・。 何も知らず知らされず、無神経に裏社会に踏み込んでいく主人公。 仕事が順調に進み、友を得、家族を得、すべてがうまくいきそうに思えたのもつかの間、彼の人生は相棒のペンギンが病気にかかった途端に転落の一途をたどります。 ペンギンの存在は小説中ではマスコット的存在ですが、主人公の人生の節目にも影響を与えている道標的存在でもあります。これが小説の構成上うまいんではないかと。 最後らへんは、彼が今までどんなに危険な場所に足をふみこんでいたのかが知れて寒いです。 結局彼をこんなふうにしてしまったのは誰のせいなのでしょう。 姿の見えない物体が彼をどんどん裏社会の闇に連れて行ってしまいました。 うおー。怖い。面白かったけど、怖かったです。これホラー? この作品、ペンギンのその後が気になるという読者のために続編が出たらしいですね。わしとしてはすべてが中途半端なこの終わり方が気に入ってるんですが・・・。 そういいながら続編が翻訳されればもちろん読みますよYO。

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    投稿日: 2005.09.19
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    「憂鬱症のペンギンと暮らす売れない短編小説家。」というオビの言葉にぐぐっと惹かれて購入。 舞台はソ連崩壊後の新生国家ウクライナの首都キエフ。ウクライナといえば例の大統領選挙をめぐる疑惑の数々が記憶に新しいけれど、本作も実に、旧共産主義国家の混乱や腐敗やそれを諦めにも似た思いでやりすごしていく人々の乾いた生活感のようなものがにじみ出ていて。またそれは、物語の重要なファクターともなっている。 自分を取り巻く世界に違和感を抱きつつそれに対する自らの無力もまた受け入れている「売れない短編小説家」ヴィクトルの孤独。そしてその孤独は「憂鬱症のペンギン」ミーシャにしか理解されることがないという皮肉。なんとも滑稽なシチュエーションだけれど、不穏な空気の渦巻くウクライナが舞台ということになると、その滑稽さがカサカサとした物悲しさへと転化してしまう。そのバランスは見事。物語自体には自分としてはそれほど感銘しなかったけれど、独特の乾いた空気感は長く心に残る感じ。

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    投稿日: 2005.07.28
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    めろめろ!全体に漂う異常な空気感だとか、ペンギンの可愛さに惚れています。和訳が読みやすいところも良いです。

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    投稿日: 2005.07.13
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    この小説は第二次世界大戦後の旧ソ連を舞台にした話です。 主人公は売れない物書きで・友達の娘を預かったりします。 ペットはペンギン。 主人公は他人の追悼記事を書く仕事に就き・万事順調に行っていたのですが事件の影がちらついて・・?! と・不思議いっぱいでとってもムーディーな物語ですXD とってもお気に入りデス:) 落ち着いた雰囲気で読みやすいです:P

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    投稿日: 2005.06.14
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    ペンギンブームだったので、ついでに。 最初はなんとも思ってなかったミーシャですが、最後入院してしまったときは、ミーシャがいないと言うだけで、不安でしょうがなかったです。今後の行方が気になる。続刊も、翻訳希望です!

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    投稿日: 2005.06.12
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    内容的には冷静に考えると特別面白くなる要素はあまり無いと思う むしろ暗い^_^; ペンギン「ミーシャ」の存在が物語りを生かせている 特にミーシャのしぐさなどの表現はペンギンなんか 良く観察したこともない人にも十分伝わってくる 個人的にはラストがちょっと気に入らない 最後のところだけ、そこまでの雰囲気を 全てどっかに追いやってしまった感じがする 作家自体 どう収束させるか結構悩んだんじゃないかなぁ? とはいえ全体的にはとっても面白かった

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    投稿日: 2005.06.08
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    本屋をフラフラとしていたら、表紙を見て表紙買いしました。 中身は何となく暗いのだけれども、ペンギンの仕草がすごく可愛いと思いました。最後は・・・笑った。続編がないのが惜しい

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    投稿日: 2005.04.11
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    恐怖を滲ませながら淡々と続いていく物語の合間合間にペンギンのいじらしいまでの可愛らしさ溢れる描写がたまりませんでした。続編も気になります。

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    投稿日: 2005.02.16
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    ペンギンの行動読むだけでも価値があると思います。キエフという街の灰色な体制の名残りがとてもいい風味を添えています。

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    投稿日: 2004.11.04
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    初めて「Zero City」を観た時のような、いかんともしがたいのに、妙に心休まり、楽しくてしょうがないという相反する気持ちで大満足したのを思い出した。なんか、凍った空気に永遠に停滞している埃を観察しているような、ともすればそれすら忘れてただ日常に流されてしまいそうな、途方もない緊張感。最高。

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    投稿日: 2004.10.26
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    可愛い表紙に一目惚れ。2日間で読破というのは私にしては早いほうだ。ウクライナの首都キエフに住む売れない作家。新聞社から、まだ死んでいない人物の追悼記事を書くという奇妙な仕事の依頼を引き受ける。社会情勢不安定。ダークな世界観の一方で、同居している憂鬱症(うつ病)のペンギンが愛くるしく振る舞う。サスペンスタッチのストーリーと、罪のない可愛いペンギンのミスマッチが最高に面白い。文字を目で追いながら、つい、ペンギンがどんな風に行動しているかを想像してしまう。ただ、ちょっとラストはあっけなく感じてしまったような気が?

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    投稿日: 2004.10.11