
総合評価
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powered by ブクログすごい漫画です。 戦争知識 戦争という非日常の中での主人公をとりまくユニークさ そして震えにも似た感動がぶわーって来た。
0投稿日: 2010.09.18
powered by ブクログ名著『夕凪の街 桜の国』の著者の話題の新作。同じく広島を主題としたものであるが、今回は原爆投下前の日常に焦点を当てて描く。若い夫婦が見合い結婚をし、少しずつ情を通わせ、妻が婚家になじんでいく様子を慈しみ深く表現しながら、少しずつ、少しずつ、戦争の暗さが忍び寄ってくる(しかし、その暗さもふっとばす新妻のボケっぷりがいい)。 最終巻に入り、戦局が悪しくなってくると同時に物語は一気に渦を巻いて流れ出し、登場人物も巻き込まれていく。 淡々と読み進めていったが、最後の3ページで自分でも驚くくらいに突然、涙があふれ出した。 そして、二度、三度、読み返すと気づかなかったたくさんの伏線に出会い、また感動を新たにした。
1投稿日: 2010.08.30
powered by ブクログパンク修理の合間にさらっと読む。 こうの史代さんは戦争のマンガが多いなあ。 主人公夫婦がとても素敵で、ああなんかいいなあって思った。 残酷なことをとてもさらっと描いていて、うっかりするとその残酷さに気づかないくらい。 さらっと流さざるをえない現実、それがまたリアルなのかもしれない。
0投稿日: 2010.08.29
powered by ブクログ太平洋戦争時の広島・呉の話です。 上巻からの感想を全部かきます。ネタバレするのでご注意。 たくさん戦時中の本を読んだりドキュメントを見てきましたが、これは素晴らしいのでぜひ読んで欲しい本です。絶賛できます。 日常を丁寧に描いている上、主人公すずの可愛らしい性格も相まって、うっかり戦時中だということを忘れそうになりながら、「何年何月」という進み方のため、じわりじわりと「戦争」というものが実感できてしまいます。 同じ著者でやはり広島の「夕凪の街 桜の国」がありますが、わたしはこちらの「この世界の片隅で」の方が胸にきました。 上巻は比較的というかかなり穏やかです。主人公を筆頭にその周りの人も表情が暗くなく、この本が戦争ものだということを忘れてしまいそうでした。 なによりすずの無邪気で可愛らしいこと。少女時代からお嫁に行くまでです。むしろ、お嫁に行った先で大丈夫なのかなあと心配になってしまいました。 中巻は、いよいよ空襲がくるものの、まだまだ穏やかでした。すっかり家族になって周りとも溶け込んだすずとその家族の微笑ましいお話が多く、戦争ものというより人情もののような… 旦那さんとの初々しいお話につい頬が緩んだりしました。不幸なこともあるし不便なこともあるし理不尽なこともあるけど、それでも幸せそうでした。 下巻。 怒涛の展開にもう目が離せませんでした。一気に終戦まで。 戦争で大切なものを失う理不尽さとそれによって受ける精神的打撃に、無邪気だったすずの表情の変わりように胸が締め付けられました。 それでも、最後はこれから頑張って生きて行こうという暖かさで〆られて、復興していく彼らの姿も見たいなと思いました。
0投稿日: 2010.08.24
powered by ブクログ上、中巻のほのぼのした雰囲気から一転、この巻ではすずに対して辛い出来事が次々と降りかかる。 そんな中でも、何とかして日常生活を続けていこうとする人々。 特に、終戦後の台風がきた時の話が好きだ。 ふんだりけったりな状況を笑い飛ばそうとする、人の強さを感じた。
0投稿日: 2010.03.25
powered by ブクログ上中下を通して読む。 良質の作品を一気に読みきれる幸せ。 日常とその中で起きた出来事の描写のバランスが秀逸。 登場人物の「いい人ではない」ところが、豊かに描かれている。 この作品を読んでよかった。
0投稿日: 2010.03.10
powered by ブクログこの世界の片隅で、私を見つけれくれてありがとう。自分を大切に思ってくれる人に、そう言える日が普通に続く事、そんな幸せな事の大切さを思います。 単に戦争に負けてせいせいした、という話ではなく、敗戦に、瞬間の悲しみを覚えるシーンも秀逸だと思った。 「戦争に意味は無い」、我々が叩き込まれてきた、あるいは、戦争を2度と起こさないために重要な感情。しかし、これが当事者にとってどれほど難しい考え方であるのか。友人を、家族を亡くした人たちの気持ち、どう描かれても、わからないものはわからない。ただ、全てが終わった時、「納得できない」と思った気持ちは、それが一瞬のうちに忘れられたとしても、また真実なのだろう。
0投稿日: 2010.02.16
powered by ブクログ一家を襲った不幸、そしてすずを襲った不幸には、涙が止まらない。健全そのものだったすずの心身を蝕んでしまった戦争。改めて恐ろしさを感じる。亡くなられた方はもちろん、生き残られた方にもどんなに深い傷を残したことか。 鬼いちゃん、リンさんとのつながりも見事。
0投稿日: 2009.12.07
powered by ブクログ主人公がおっとり気味とはいえ普通で、本当に普通に生きている人達ばかりでそれが逆に、この時代の過酷さが際立ちました。 すずさんと周作さんの会話が好きです。
0投稿日: 2009.12.02
powered by ブクログ戦争が終わった時の主人公がすごかった。今の時代に生きている私からしたら、終わって良かったと思うけど、それはあくまで未来から過去を見てる目線でしかないんだなあとしみじみ。 もちろん終わって良かったと思う気持ちがなかったとは思わないけど、ただ良かった良かった、では割り切れないものがあるんだなあと思った。 泣ける話と言うより、生きている事に感謝したくなる話だった。普通に生きていけると言う事が、それだけで素晴らしい。
0投稿日: 2009.11.18
powered by ブクログ読了後、声を上げてないた。 なぜか涙がとまらなかった。 戦争・原爆、テーマは重いが、小さな生活の積み重ね上に今の僕らがいることを感じる。 今と1945年が地続きにつながり、今を生きているのだと感じたのか。
0投稿日: 2009.11.08
powered by ブクログ人間が命のある間に感じたり愛したりするふつうの物事や生活の記憶の輝かしさ、尊さ。何千何万という人の死の意味は、その人の数だけの記憶の数であるというメッセージ。そういった記憶を引き受けていくことこそ、いまこうして世界の片隅に生きているわたしたちの役割なのではないかと本作は訴えているのだと思う。
0投稿日: 2009.11.03
powered by ブクログ中巻以後に物語がどんな佳境を迎えようとするのかを読みたくて、単行本の発売が待ち遠しかった。 太平洋戦争時、軍都・呉に生きるありふれた庶民の家庭にスポットをあて、銃後の生活を単純な抑圧と絶望の日々として描かなかったところに、このマンガの価値がある。 物語は年代記的な筋立てで進みながら、こちらの想像とはかなりちがう結末へと奔流のように押し流されていく。 下巻では、昭和20年4月〜21年1月までの1年に満たぬ期間が描かれていくのだが、それこそページをめくるごとに次々と重大な出来事が主人公すずの身の上に押し寄せてくる。 戦争の時代に生きるとは、きっとこのような時間体験をすることなのだと読者に思わせるのが、作者の狙うところだったのだろう。 大切なものをいくつも失い、正義なるものに決定的な不信を抱き、戦争とは裏切りと暴力を変換キーに掛けたものであることを見抜いたすずが、傷ついた身体への自己憐憫に淫することなく、〈普通の人〉を生き続けようと決意する姿は感動的といえるだろう。 8月15日の玉音放送をもって戦争が終結したという記述など、ただの書かれた歴史に過ぎない。この日をもって死んだのは国家大義であった。市民の生活はなお途絶えはしない。瀕死にあろうと留まることなく、傷にえぐられようと立ち枯れることなく、戦争の痛みの記憶を宿して川のように現在へと流れ着く。 自衛隊が海賊退治を名目に平然と海外派兵される時代に、この作品がどんな影響力を読者に持ちうるだろうか。 だからこそ、ひとこと余計な注文を付け加えるとすれば、登場人物が全て「善人」からなる「こうのワールド」はこの作品で完成を見たと思いたい。 作者が今後もこのテーマを掘り下げてくれるならば、いずれ「加害者」の側から戦争の正体に踏み込んでみてほしい。 戦争を遂行を容認した人々、積極的に加担した人々、そして彼らによって生を抑圧された人々…。 そんな庶民の姿をありのままに作品に盛り込んでほしいと思う。 敗戦を知ったすずが嗚咽する場面に、そんな方向性への萌芽が読めたように思った。 「どうして戦争を止められなかったの?」 いつか子どもたちに、そんな質問をされる日が来るかもしれない。 そんな不幸はごめんです。
0投稿日: 2009.09.20
powered by ブクログこの漫画が売れている国ってのはまたすごいなと思いました。 きっとみんなどこかでモヤモヤしてたんだと思う。 こういう形で戦争を忘れないことが大切。
0投稿日: 2009.08.24
powered by ブクログ8/10 予約 8/19 読了 読み終えた後、何とも言えない気持ちになりました。 寝ていても物語が浮かんできて涙がでた
0投稿日: 2009.08.20
powered by ブクログ幸福だった人の心も身体も風景も歪んでしまう。それが戦争。それは暴力。それでも前を向いて生きることの強さ、優しさ。美しさ、せつなさを想う。
0投稿日: 2009.07.20
powered by ブクログ一見ほのぼのした絵ですが、 色気や毒気もあり、何より生きる悲しみ、そして希望に満ちた作品です。 必読!!
0投稿日: 2009.07.01
powered by ブクログ戦争ものにありがちな悲惨な描写は、ほとんどない。普通の人の暮らしと思いがよくわかり、また悲しさが胸に突き刺さる。上・中は、さらりと読めてしまったけれど、それを踏まえて読んだ下は、苦しいほど悲しかった。ここでこうして暮らしていける平和の尊さを思い知らされる一冊。
0投稿日: 2009.06.19
powered by ブクログ下巻はいよいよ昭和20年、戦争の激化とともにやはり辛い展開になっていく。怒りや悲しみ、喪失感を見せるシーンが多くなるが、それでも生活は続いていく。手法の洗練が凄まじい。たとえば、第43話、主人公のすずがお隣の刈谷さんといっしょに買出しに行く話の冒頭、リヤカーを引く刈谷さんがふと公民館の脇で立ち止まり後ろから押すすずがつまづくという、つい読み飛ばしてしまいそうな何気ないシーンがある。話の最後にこのシーンの意味があきらかにされ、前の話のこれまた読み飛ばしていたようなコマにつながっていく。ほかにも、失われた右手の語る物語など、あわてて上巻・中巻読み返したけれど、それでも読み落としている場面があるような気がする。日本の漫画表現の最前線がここにあると思う。なんとか最後まで読み終えて、ラストのカラーページの暖かさと笑いにホッとさせられる。
0投稿日: 2009.05.26
powered by ブクログ第二次世界大戦のさなかの広島県呉市。 嫁入りした「すず」の日常。 「悲しい」とか「可哀想」とかいうモノじゃないんだけど、体にズシリと残るモノがある。 戦争が始まって、食料が少なくなったり、親類が兵隊に取られたりして生活は不便になっていったり、家族が死んだり。 でもこの話の趣旨はそこに根付いている日常。 教科書や学校の授業で教えられるのとはまた別の視点から『戦争』を見ることができる。
0投稿日: 2009.05.21
powered by ブクログ八月に隣保館の横で兵隊さんが行き倒れとったんじゃが どうも四月に陸軍にとられて広島に行ったうちの息子じゃったらしい あの子の友達から九月に貰うた手紙でようやっとわかった 自分の息子じゃと気づかんかったようちは 『すず』 …………………… 『すず』 あんたも目の前で晴美さんを… さぞや無念じゃったろうね 『この世界で普通で』 『まともで居ってくれ』 ………………はい 『わしを笑うて思い出してくれ』 なんでうちが生き残ったんかわからんし 晴美さんんを思うて泣く資格はうちにはない気がします でもけっきょくうちの居場所はここなんですよね 『それが出来んようなら忘れてくれ』 生きとろうが死んどろうが もう会えん人が居って ものがあって 『あっち見てってええ? 何のフネが居りんさるかね』 【青葉よ】 【居ったのは青葉よ晴美さん】 うちにしか持っとらんそれの記憶がある うちはその記憶の器としてこの世界に在り続けるしかないんですよね 【哲さん いまあなたの笑顔の端に波を切る青葉が宿っていた うさぎの跳ねる海が さぎの渡る空が宿っていた わたしがちいさく 晴美さんがちいさく宿っていた】 【わたしのこの世界で出会ったすべては わたしの笑うまなじりに 涙する鼻の奥に】 晴美さんとは一緒に笑うた記憶しかない 【寄せる眉間に】 じゃけえ笑うたびに思い出します 【ふり仰ぐ頸に宿っている】 たぶんずっと 何十年経っても (第43回 水鳥の青葉(20年12月))
0投稿日: 2009.05.16
powered by ブクログ傑作だなぁ…… 一躍こうの史代の名を世間に知らしめた『夕凪の街 桜の国』からこっち、『長い道』『さんさん録』と出す度に最高傑作を更新し続けているこうの史代ですよ。『この世界の片隅に』もその連続記録を更新する超大傑作。そして、もちろん、こうの史代にしか描けない。 善良でかっわいいヒロインが、鋭く強く世界に異議を申し立てる瞬間、そのカタルシスを何度でも体験したくて読んでいる。ということに、読み終わって気付いたのだったが、その気付きは同時に「こうの史代って人もきっとそうなんだ……!!」という新たな恐怖を呼んでいるのだった。 鈴木先生とこうの史代と『罪と罰』(後記)が一緒に載ってる「アクション」ってすげえ雑誌だな。現代プロレタリアマンガ誌だ。毎号買っちゃおうかしら。
0投稿日: 2009.05.04
powered by ブクログ待望の最終巻を購入。感想がカンタンに出てこない。こうの史代さんの才能に驚く。その、ひとこと、を、まず書く。また、上、中、下巻を読み直してみると、ちがった感想が出てくるかなと思い、いま、読み直しているところ。じっくりと、味わってみます。大河ドラマ的なスケールのコミックといえるでしょう。こんどは、こうの史代さんのファンタジックな作品を読んでみたいものです。
0投稿日: 2009.05.01
