Reader Store
大人は泣かないと思っていた
大人は泣かないと思っていた
寺地はるな/集英社
作品詳細ページへ戻る

総合評価

264件)
4.0
66
120
56
7
0
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    出てくる登場人物みんな優しくて それぞれの状況によって かわるが、強さがあってよかった じっくり読める作品だと思いました

    16
    投稿日: 2023.12.19
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    2019年本屋大賞53位。 本屋大賞を基準に本を選びがちなので、つい何位だったのか調べてしまう。 面白かったからこそ。 まだまだいい本が埋もれていると感じた。 強いエピソードはないものの、それぞれの視点で語られる話が興味深く、面白い。 田舎での女性の扱いが、聞くに堪えない、、けど、それが日常なのか。 平野さんが自分を冷静に分析した「妥当じゃない」読み応えがあった。 翼と鉄腕の関係もいい。 ラストに蕎麦屋での愛の告白が、え、結局そうゆう気持ちで翼と一緒にいたのか!?と見事に騙されて、まさかの展開に笑みが溢れた。

    0
    投稿日: 2023.11.23
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    初めて寺地さんの作品を読みました。 登場人物の心情に感情移入してしまいとても感動しました。 読み終わった後のしみじみとした感動は得難いものでした。

    1
    投稿日: 2023.11.18
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    とある田舎に住む人々の連作短編。 寺地さんの作品は多分初めて読んだけど、とても読みやすくて所々ジーンと沁みる場面も。 あらすじ 時田翼32歳。九州の田舎町で、大酒呑みで不機嫌な父と暮らしている。母は11年前に出奔。翼は農協に勤め、休日の菓子作りを一番の楽しみにしてきた。ある朝、隣人の老婆が庭のゆずを盗む現場を押さえろと父から命じられる。小学校からの同級生・鉄腕が協力を買って出て、見事にゆず泥棒を捕まえるが、犯人は予想外の人物で――(「大人は泣かないと思っていた」)。 小柳レモン22歳。バイト先のファミリーレストランで店長を頭突きしてクビになった。理由は言いたくない。偶然居合わせた時田翼に車で送ってもらう途中、義父の小柳さんから母が倒れたと連絡が入って……(「小柳さんと小柳さん」)ほか全7編収録。 恋愛や結婚、家族の「あるべき形」に傷つけられてきた大人たちが、もう一度、自分の足で歩き出す姿を描きだす。人生が愛おしくなる、始まりの物語。

    0
    投稿日: 2023.11.17
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    ひとりひとりに物語があって、その物語は自分の決めたルールに沿って進んでて。 柔軟だと思ってる人や、あの人は人の気持ちがわかる人だって思われてる人だって、意外と自分の物語のルールには意固地だったりして。 そうやって守っている部分もあるけれど、人には頼らないと思ってても意外と支えられたりして。 それぞれにルールがある世界の中で、交われる世界線の人がいるっていうだけで幸せだね。

    1
    投稿日: 2023.11.14
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    登場人物の個性がうまく、わかりやすく書かれていた。寺地さんの小説は、人生の真理が時折直球で書かれているので、好きです。

    2
    投稿日: 2023.11.09
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    色々な人の人生が織り交ぜられていてよかった。主人公は男性だが、思考が自分と似ていて共感できるところがたくさんあった。

    2
    投稿日: 2023.11.03
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    ちょうど父の入院もあってこの話は すごくタイムリーだった。 男はこうあるべき 女はこうじゃなくちゃいけないとか、 他人のことや噂話が最高の楽しみという人たち、 小さな町での生きづらさや、 人が人に求める理想像や役割 そんなものは必要ないと 思っていてもなかなかそこから 逃げられないジレンマみたいたもの、 男は泣くもんじゃないと育てられた主人公の 言葉や行動がいいなと思う。 この主人公がもつ強さとやさしさ、 これが好きだ。 男らしいとか頼りになるたくましさ というのとも違う 人の本質としてのやさしさ。 結婚をしたらその家のしきたりに従う 女はだまってハイと言ってればいい こういう風潮、というか、雰囲気って それはこの物語に出てくるような ちっちゃな町や土地柄だけじゃない。 結婚した時を思い出した、 何でお義父さんはずっと座ってるのかな? どうしてダンナは私が食べずに台所にいるのに 飲んだり食べたりし始めるんだろう? 男の人は呑んでるだけで何にも手伝わないの? コップを割って、開口一番何やってんだよ、 というのはなぜ?大丈夫?じゃないんだ、とか すごーく大昔のことだけど そんなことを思い出したシーンがあった。 どこにでも起こりそうな話だったからなのか 自分の過去にも重なったからなのか 共感することが多かったな。

    1
    投稿日: 2023.10.22
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    みんな過去を受け入れながら、色々な選択をして、今を生きているんだな。 未来のことを考えすぎて今を大切にできない私と登場人物が重なった。だけど、レモンちゃんや千夜子さんのように自分の意志をもって少しでも現状をより良いものに変えようと行動を起こす姿を見て憧れの気持ちを抱いた。 人からどう思われるかじゃなくて、自分がどうしたいかで行動していけばきっと明日はもっといい日になる。 寺地さんの誰の生き方も否定せずに、ふわっと優しく受け止めてくれるような文体がとても好きなのでまた他の作品も読んでいきたい。

    6
    投稿日: 2023.10.16
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    じんわり心に響く作品。 モヤモヤしてたことの答え、求めていた言葉がたくさんあった。 『「もともとやりたかったこと」じゃなくても仕事はできるし、それがしっかりできてたら「やりたかったことをやってる人」に引け目を感じる必要もない』 『どうせ頭をつかうなら、あの時こうしてたら…じゃなくて、今いるこの場所をどうやったらもぅと楽しくできるか考えたい』 『黙って去っていくのは、卑怯。ふたりではじめたことの後始末を残った1人に押し付けるのは。去った方は楽です。でも去られた方は違う。自分でいろいろ考えて、結論出して、そのことに折り合いをつけてかなきゃならない。ちゃんと別れを告げることが、去っていく人間の最低限の礼儀』 目に見える結果だけ見て、決めつけることはしたくない! 読んでよかった!

    2
    投稿日: 2023.10.15
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    今年読んだ中で1番好きだったかも。 出てくる登場人物全員好きになれた。 翼のお母さんもお父さんも、鉄腕の家族も。 そして小柳さんの家族もみんな。 田舎だからこそある仕来りやルール、固定概念。それはどの世界でもあるようなもので…そんなの無意味だよと翼が言ってくれて心が軽くなった。 初めての寺地はるなさんの作品。めちゃくちゃ良かったです!!!他の作品も読みます!!

    5
    投稿日: 2023.10.14
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    田舎のあるあるな価値観を、他人事とは思えず読みきってしまいました。こうあるべき、というのはひとそれぞれであり、誰かのためではなく、自分らしさを失わず生きていくことの大切さを気づかせてくれました。

    2
    投稿日: 2023.10.06
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    連作短篇集。 ついつい先を見て、行動できない時田翼が、周りとの関わりで、行動を起こそうとする、そんな様子が描かれている。 女性だから我慢しないといけないものではなく、自分を出していける存在であることなど、一つ一つのエピソード、そうそうと思えるところがたくさんあった。

    3
    投稿日: 2023.09.27
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    初めて読んだ作家さんでしたが、とても読みやすかった。 色んな人の視点から描かれている作品を見ると、みんなそれぞれに人生があるんだなぁと改めて思う。 本当にふとした出会いが、自分の人生や価値観を変えたりする。 現実は人と付き合うのって、家族でさえも大変だけど、やっぱり成長させてくれたり、助けてくれるのも人で。だから、人生って面白いのかな。 私はあの子は花を摘まないがしっくりきました。

    1
    投稿日: 2023.09.21
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    安定と信頼のブランド(?)寺地はるな。本作もしっかり読ませてグっと考えさせてくれる佳作の連作短編小説。 九州の田舎町、その中でも限界集落と言われているところに住む32歳の男、時田翼が主人公の短編から始まり関連人物が主人公となる短編が続いて、最後1年後の時田翼がまた主人公となる短編で終わる構成。 全ての短編、すべての登場人物たちの言動想いすべてに何かしらの心当たりがあって、読み易い文章ながら色々思いを馳せて考えを巡らせて、時には自分の言ってきたことやってきたことに羞恥してソワソワしたり。 世間の流れは変わっていくし、不動と思っている価値観も変わっていく。犯罪的に古い価値観や慣習を捨てられずとまどっている人もたくさんいる。誰もが自分の価値観と生きる社会における評価のギャップにストレスを感じているのだろう。 自分の思う通り生きたらいい、他人が思う通り生きることを出来るだけ尊重できたらいい。今はそう思えているが、その価値観も変わっていくのかもなぁ…。

    1
    投稿日: 2023.09.18
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    寺地はるなさんは、今回初読みの作家さんだった。 『大人は泣かないと思っていた』 九州の架空の田舎町、耳中市肘差を舞台にした7編の短編集で登場人物は全編で繋がっている構成 「大人は泣かないと思っていた」 「小柳さんと小柳さん」 「翼が無いなら跳ぶまでだ」 「あの子は花を摘まない」 「妥当じゃない」 「おれは外套を脱げない」 「君のために生まれてきたわけじゃない」 特に「翼が無いなら跳ぶまでだ」と「君のために生まれてきたわけじゃない」は印象的だった。 女らしさや男らしさ、長男だからとか家柄とか、古い慣習や教えに拘って逆らえずに生きる人や、それでよしとする人、或いはそこから抜け出したり、抜け出さなくとも変わろうとする人の物語 本作は、短編毎に主人公を変え様々な目線で読み手に語りかけている様な構成だった。また、それぞれの主人公に肩入れせずフェアな立場を保ち、その目線や立場での思いや葛藤が丁寧に綴られているため、読み手の思考が良い意味ですごく揺さぶられる。 個人的には鉄腕と玲子のカップルが好きだなぁと思った。 2人からは田舎町に住む上での前向きなヒントや希望が感じられた。こういう人が増えると田舎町も変わっていくだろう。 また、22歳という若さながら、田舎町で様々な思いをして暮らして来た知恵と勇気から、確固たる信念と拘りを持って逞しく生きる小柳レモンにもエールを送りたい。 そして、時田翼… レモンと幸せになって欲しいなぁと心から思う。 人の痛みが分かる一方で、臆病で繊細で傷付きやすい。 母の広海のためと父の入院を知らせずにいるが、たとえ大酒呑みで頑固な別れた夫であっても、病床に伏していると聞けば広海は駆けつけると思う。 生き方と人の心は、そう器用に割り切れるものじゃないのだから。 人が決めた○○らしくよりも、自分らしくいられる道を探す方が、何より幸せで、自分を解放し、受け入れることが出来る近道だと思う。 寺地はるなさんは初めて読んだ作家さんだが、是非他の作品も読んでみたいと思える作品だった。

    21
    投稿日: 2023.08.25
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    田舎の嫌なところがぎゅっと詰まってて心が死にそうになった。その中で、でもちゃんと立ってる人たちの話だった。ちょっと理想的すぎて、こうなれたらいい、と思うと、自分の醜さも直視することになるけど。

    2
    投稿日: 2023.08.18
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    32歳の男性、時田翼は大酒飲みの父と暮らしている。 母は出奔した。 周囲のうわさや好奇心にさらされるような小さな村に住んでいる翼と、翼の周囲の人たちが語り手となる七つの短編連作。 恋愛や結婚に悩み、時に傷つき、けれども進むべき道を自分で選び取る。 大きな出来事がある訳ではないが、じっくりと読ませる。 人生は捨てたものじゃない。

    1
    投稿日: 2023.07.25
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    私が購入したのは、21年のものだからか、 表紙が黄色のイラストでした。 時田翼。 彼を取り巻く人物たちが、 代わる代わる物語のメインになる短編集です。 自宅のゆずを盗んでいくゆず泥棒とお隣さん、 母親、友人、同僚、父親。 日常の一点、 気に留めなければ流れて行ってしまう時間、 だけど胸がきゅっと痛くて苦しくなる瞬間。 翼が淡々としているけど人間味があるというか。 主人公のはずだけど、周りの方が騒々しいです。笑 でも、それが良くて。 圧倒的に地味な日常なんですが、 村社会のしがらみとか、 家族との距離感、 友情と結婚、焦燥と圧力。 変わりたいけど、変われないこととか。 ああ、本当にあるかもしれない、こんな時間。 似たような時間があった気がする。 と思うような一冊です。 大きな事件も、ハラハラもないですが、 ほろっと涙を流したくなるような本です。 まわりと調和をはかりながら、 相手を大切にしながら、 でも自分に嘘をつかずに生きていたい。 最後は、翼の父親がメインになりますが、 そこに母親が登場しないのが良かったです。 なんていうか、潔いというか。 変に家族、家族みたいな風に来ないのが。

    8
    投稿日: 2023.07.16
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    フォロワーの皆さんの評価が高かったのでポチった一冊。 先日読んだ 川のほとりに立つ者は がなかなか好みだったこともあり、即決。 時田翼、32歳、農協勤務、九州の田舎町に住む。趣味はお菓子作りのなよなよした男。 酒飲み、周囲とうまくやれない我儘な父と二人で暮らしている。母親は父親と離婚し、家を出ていた。 ある日父が、庭にゆず泥棒が現れると言う。 しかも、隣の婆さんだと。 翼は偶然にも、そのゆず泥棒に遭遇する。 そこから翼の日常に少しずつ変化が。。。 一つ一つの物語は短編なのだが、翼が軸になって繋がっていく。 どの話も、女性目線でかなり頷けるところが多い。 最後にはしっかり着地点があり、ほっこり(^^) すぐに内容は忘れてしまうかもしれないが、このほっこりした気持ちは忘れないだろうと思った(^-^)

    96
    投稿日: 2023.06.30
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    世間の「あるべき」論に違和感を感じている人たちの連作短編集 7編収録 ・大人は泣かないと思っていた ・小柳さんと小柳さん ・翼が無いなら跳ぶまでだ ・あの子は花を摘まない ・妥当じゃない ・おれは外套を脱げない ・君のために生まれてきたわけじゃない 解説 こだま  舞台は最近市と合併した九州のとある田舎の村 男女の「こうあるべき」を村全体で共有している ・大人は泣かないと思っていた 時田翼 32歳、独身、農協勤務、田舎町のさらに奥地で父親と二人暮らし 父親が、庭の柚子を隣家の老婆が盗むので捕まえろ、というので見張っていたところ、柚子泥棒はその老婆の孫だった 柚子を盗む理由とは? 男なら泣くなと言い続けてきた父親が、母親が出て行った時に泣きながら表札の名前を消した父親の姿を思い出す 「泣くな、とは俺は言わない。相手が男であれ女であれ、誰にもそんなことは言わない」 ・小柳さんと小柳さん 小柳レモン 母 木綿子、義父 三四郎 レモンが煙草を吸って髪を染めた理由 ファミレスと略さずにファミリーレストランと呼ぶのは、世話になった感謝の気持ちがあるんだろうなぁ 三四郎は主人公になっていないけど、立場としては他の登場人物達と引けを取らないくらいに世間の偏見をくらていると思う 私自身、似たような立場を経験したのでわかる 言う人達は良かれと思ってなのだろうけど、当人たちを傷つける可能性は考えないのでしょうねぇ ・翼が無いなら跳ぶまでだ 時田鉄也 玲子さんという離婚歴のある女性との結婚話 鉄腕は玲子さんを好きになった理由を思い出すといいよ ・あの子は花を摘まない 翼の母 広海 息子は花の命が短くなることを嫌って花を摘まなかったという回想 息子に自由にしてもよいという助言は、ある意味で自分が言われたかった言葉なんだろうな 「逃げても良い」という言葉は肯定的にも捉えられるし、否定的な意味にも取れる 毎日選んでいるという翼の返しがよいと思った ・妥当じゃない 平野さん 結婚適齢期というあやふやな概念 結婚したいけれども、焦っている素振りを悟られたくはないという思い 平野さん視点では、翼は鈍いなと思うけど 翼視点だと別に違和感を感じないんだよなぁ ・おれは外套を脱げない 鉄腕の父 義孝 この世代と一括りにするのも乱暴だけど、世代間での価値観のギャップってありますよねー ・君のために生まれてきたわけじゃない また翼視点 章タイトルから不穏なものを感じるけど、実際はまったく逆で良い意味で使われている 人は何かの目的を持って生まれてくるわけじゃないんだよなー それぞれの話の共通点としては、男女それぞれのあるべき論への違和感と恋愛事情でしょうか イメージ的に、九州の田舎というと男尊女卑という印象を抱いてしまう ま、これもものすごく偏見なんですけどね 解説は「夫のちんぽが入らない」で有名なこだまさん あの作品も夫婦のあるべき論に対する違和感のエッセイでしたねぇ

    1
    投稿日: 2023.06.13
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    私も大人は泣かないと思っていた。 自分だって大人なのだが…親や上司はじめ、自分より大人な人は泣かないと、どこかで思っていたからこそ、泣けた1冊。 気丈な伯母が祖母の葬儀で泣き、崩れ落ちた時のことを思い出した。

    8
    投稿日: 2023.06.03
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    この題名に惹かれて思わず手に取った。 大人だって泣くし、夫婦だってずっと一緒じゃない。 家族の在り方もさまざまできっと正解はなく、迷いはいつまでもあるんだなと。 泣き虫な自分を恥じていたけど、これ読んでそれでもいいんだなって思えました。 あまり人前で泣いてたら、子供には示すつかないけれど、、、

    1
    投稿日: 2023.05.28
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    人間らしさが現れていてる物語です。私も一人っ子なので、解りますが主人公の翼は、仕事で意欲がなくなり不眠になったり私達も、同じことを経験します、翼の父親が病気で入院すると自分の好きな事を、我慢してやらなくなるもどかしさは、すごく解ります。一人っ子の人や片親で一緒に暮らしているにとは、是非読んでください。

    2
    投稿日: 2023.05.28
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    村という狭いコミュニティの中での親子の関係、恋人との関係など、人間関係を考えさせられる物語。 小柳さんと小柳さん、が一番おすすめの短編。 実の母の再婚相手の小柳さんが、家族を会社に例えて、助け合って生きていこうと言っていた。 家族であることよりも支えあうことが大切と考えている小柳さん(父)が素敵だった。 他の短編も、関係性に固執する主人公たちが、関係性より自分達の思いを大切にするように変わっていく姿を描いている。各短編を読むことで、話を読んだ後にその関係性の人を大切にしようと思うことができた。

    0
    投稿日: 2023.05.26
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    短編かと思ったら、シチュエーションというのか、登場人物は同じだったから嬉しかった。長編が好き、短編は疲れるんだよね。 やっぱ男は若い子にいくんやな、、、、、って思った章がありました。

    1
    投稿日: 2023.05.16
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    連作短編集です。一人ひとりの人生にとても丁寧にスポットが当てられていて、読みながら各登場人物に感情移入して楽しめました。外側から見る姿だけでは想像しきれない人の感情を覗ける、群像劇小説の醍醐味とも言える面白さを味わえます。

    2
    投稿日: 2023.05.13
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    田舎ならではの男尊女卑の雰囲気や、世間の狭さ(本当にくだらない噂話があっという間に広がったり!)が、自分の地元の雰囲気と重なり、ウッヘェとなったけど、『俺は外套を脱げない』の父親を見ていてふと考える。 「男たるものこういうものだ!」と教えられてきたのに、古臭い思考の持ち主は軽蔑される。「時代は変わるんですよ」とどんどん置いていかれる。…ううむ。 寺地さんの小説は、「女」「男」「家族」であること以前に、「一人の人間」として生きることを考えさせてくれる。 物語に出てくる人物の心情に共感しつつ、私の幸せな生き方ってなんなんやろうな、とぼんやり考える。 自分らしく生きるって、私らしいって何やろうなぁ。 ⚫そんなのくだらないわ、自分は自分でしょ、と言える人だっていっぱいいることは知っている。私はだけどいつだって「みんな」と同じ側にいたい。向かい風の中をひとりで歩んでいくような生きかたを私は望まない。望まない人間に「常識なんてくだらない、 もっと強くなれ」と言うのは、それは「はやく結婚しなきゃね」と言うのと同じ価値観の押しつけでしかないのだ。言っていることは正反対であっても、同じ種類の圧力だ。 ⚫「いろんなひとを傷つけもしたし、迷惑をかけたもの。でも過去があっての、今のあたし。だからどうせ頭をつかうなら、あの時こうしてたらどうなったかな、なんてことじ ゃなくて、今いるこの場所をどうやったらもっと楽しくできるか、ってことを考えたいのよね」 翼さんがとても好きだった。 近くにいたらきっと惹かれるタイプなんだろうなぁ。

    1
    投稿日: 2023.05.13
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    寺地はるなさんの作品のあたたかいところは、 すくい上げてくれるところ。 人と違うところもなんてことなく受け入れてくれるし、けっして否定しない。 そこに救われる。 子どもの頃、大人はもっと大人だと思っていた。 正しく間違わず、どんなことも、きちんとできる。 自分も大人になったらそうなるんだと思っていた。 だけど、いつまで経っても自分が思い描いていた大人に全然なれない。 ふと思い出したのは、祖母に先立たれた祖父の姿だ。 膝を抱えて、しょんぼりと床に座っていた。 どこへ行ったらいいのかもわからない 迷子の子どもみたいだった。 あんなに小さな祖父は見たことがない。 私のおじいちゃんが「おじいちゃん」という枠から外れた唯一の瞬間だった。 私には、おじいちゃんが泣くなんて考えすらなくて。 でも、正しかった。まっすぐに。 愛する人を失ったひとりの人間として。 だって人間なんだもん、みんな。 完璧じゃないし、間違ったり、 躓いたり、泣いたりする。 完璧である必要なんてないんだ。 私たちは寄り添いあったり、支えあったり、 手を取りあって生きていけるんだから。 すべての人が完璧だったら、誰も何も要らない。 欠けを補い合って生きていく。 それができるって素敵だなと思う。 寄り添えるこの世界が素敵。 様々な状況下の人たちが物語には登場するけれど、 その誰もが責めることなく、 ほのかな希望をもたらしている。 そういうところが、あたたかくて優しい。 どんな自分も受け止めてくれている。 大人だって泣いてもいいんだよ。 大丈夫、誰だってそんなに強くないし、 強くなくたっていいんだよ、って許してくれる。 そっと微笑んで、照らしていてくれている。 そこに、救われる。

    5
    投稿日: 2023.05.09
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    妥当じゃない が良かった。 好きな人を妥当か妥当じゃないかで悩んでいたら、 ひたむきに、切実に、その人を求めてる人に取られてしまう。 そして、取られてから妥当とかじゃなく「好き」だったと気付かされる。 頭の中では理解できても、行動はすぐには変えられない。 数年後、本当に幸せな顔をして笑っている平野さんを見たいと思った。 その頃には、ひたむきになれてるのだろうか?

    3
    投稿日: 2023.05.06
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    レモンちゃんのお義父さんの 血が繋がってたって他人だという話が印象的だった 人のために生きるのではなく 自分の人生を生きていきたいと思った

    4
    投稿日: 2023.05.05
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    いいタイトルだ。 この作品に出てくる人、近くにいたらちょっとイラッとしそうだけど物語の中だと思うと受け入れられるのか不思議。俯瞰して見ることで彼らの悩みに共感できるからだろか。 限界集落はちょっとしたわかりやすい舞台装置だなぁ、と思うがそこだけちょっと好きになれない 2023.5.4 74

    4
    投稿日: 2023.05.04
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    自分らしさを貫き通す。そこにはその人しかわからない思いや葛藤があり、周りからは理解され難いことが多い。それでもそれぞれのエピソードから見える各々の「自分らしさ」を読んで、苦しさの末、一歩踏み出して新たな道を見出した時のせつなさや感動に胸が熱くなった。

    1
    投稿日: 2023.04.21
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    とっても好きな本 時田さん素敵な考え方するなあ って終始思わされた 小柳さんの ものすごーく好きになれる相手って、実はあんまりいないもんだよね。出会いなんていくらでもある、と言う人もいるけど、すごく気の合う相手も好きになれる相手も限られてる。ほんとうに一生に一度、現れるかどうかだよ っていう言葉も好き 失恋したばかりの自分にはかなりささった

    2
    投稿日: 2023.04.11
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    「わからないことはいっぱいあるよ。わからないで済ませるしかない時だっていっぱいあるよ。でもせめて玲子さんのことはわかろうとしろよ、結婚するんだろ!」 て怒れる翼カッコ良すぎた。 元彼との別れ際 何か考えてるんだろうなと思ったけど聞くのは面倒だった て言われたのを思い出した。 いつも何も聞いてくれないし勇気出して言ったことも聞いてなくて私がハッキリ言えないのが悪いってずっと思ってたけど、わからなくていいからわかろうとして欲しいよね 翼の元カノもかっこいい 私は平野さんと似てるかなって思った あそこまで卑屈ではないけど。友達が呼んでくれたら嬉しいから喜んで行くよ 目指すはレモンちゃんだなあ。 鉄腕のお父さんも、内面を見ると可愛らしいと思えた

    1
    投稿日: 2023.03.27
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    小柳さんのまっすぐな想いが好き。 翼とこのあとどうなって行くのかな。 最後、希望で終わる寺地はるなさんがやっぱり好き。

    3
    投稿日: 2023.03.23
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    主人公時田翼の日常は静かに淡々と過ぎて行くようで実は…。誠実だからこそ周りの人からの印象が薄かったが、読み進めて行く内に時田翼でいいか…から時田翼がいい!に私の中でも変わって行った。 私も時田翼のように温厚で芯がブレる事なく周りの人と上手く関わりながら生きて行けたらいいなと思った。

    6
    投稿日: 2023.03.20
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    かなり前から本棚登録をしていた。今になって中古で求め、なぜもっと早くに読まなかったのかと悔やまれる。 最近多い、ほっこり短編小説でしょと思っていたけど、かなり良かった。まぁ、ほっこり短編小説で間違いはないんだけど、何故か自分にはやたらと刺さる言葉が多く、ジーンと心に沁みてしまった。 翼のお母さんの話が1番良かった。

    14
    投稿日: 2023.03.19
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    感想 家族は選べない。しかし自分が作る家庭は選べる。親や近所の人に考えを押し付けられても。やがては自分の人生を歩んでいける。道の始まり。

    1
    投稿日: 2023.03.19
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    田舎特有の価値観や男女で異なる考え方など、隠れた問題を考えさせられる作品でした。年齢を重ねた大人の方にこそ共感できる部分が多いと思います。

    2
    投稿日: 2023.03.10
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    固定概念や決められた価値観とどう向き合っていくのか考えさせられるな。 田舎の閉塞感がリアル。 ホロリと泣けるあったかいお話だった。 「どの場所で咲くことを選んでも、良いことと悪いことの総量は同じなのかもしれない。」

    4
    投稿日: 2023.02.19
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    ゆず泥棒から始まり、誘拐の話なんかもある。時田翼を中心に、繋がる人々それぞれの立場から語られる穏やかな物語。 劇的な事件や泣けるエピソードがあるというわけではないが、心にしっとりと染み込むような印象を受ける。家族のあり方が様々な視点から描かれていて、自分はどうだろうか、と考えさせられる。 登場人物様々の視点から描いているだけあり、心理描写などバランスがよく、不快になることがない。文章も平易で読みやすく、抵抗なくすらすらと読み終えてしまった。

    3
    投稿日: 2023.02.12
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    話が繋がっていく短編集。この形式のお話好きです。 田舎で父とふたり暮らす翼さん。 なんて出来た息子なんだ。それだけに最終章は泣けた。 田舎あるある、狭い社会、古くさいしきたり。 恋人の父親相手にビシッと言える玲子さんのお話が好きです。

    2
    投稿日: 2023.02.10
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    「生きていくのは大事業だよ。その事業が継続できるならさ、どんな編成だっていいんだよ。お母さんが3人いたって、夫婦二人だけだって、子供が20人いたって、全員に血のつながりがなくたって、うまくいっているのならいいと思うんだよ。もちろん、1人だってさ。」 「いろんな人を傷つけたし、迷惑もかけたもの。でも過去があっての、今の私。だからどうせ頭を使うならあの時こうしてたらどうなったかな、なんてことじゃなくて、今いるこの場所をどうやったらもっと楽しくするかってことを考えたいのよね。」

    2
    投稿日: 2023.02.04
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    良かった。田舎が舞台の物語。 狭い世界で生きる、○○らしくない翼。 そんな翼のことが気になる女性2人。 昔ながらの男らしさを妻に押し付ける夫達。 あることがきっかけで考え方を変える妻達。 みんなそれぞれ悩んで考えて生きてる。 作者の読んだ作品の中で1番面白かったです。

    10
    投稿日: 2023.01.25
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    寺地はるなさんの本を初めて読みました。誰のことも否定しない寺地さんの言葉選びが好きです。 みんなが抱える悩みを描いてて、わかるわかる、、と共感する場面も多く読みやすかったです。 読み終えて、心がほっこり温まる感じがしました^ ^

    0
    投稿日: 2023.01.22
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    リレー形式といえばリレー形式 この地名他の本でも見たような・・・と思いながら読む ありえない出会いをあり得るような気にさせる。 お酌警察とはいい言葉だ しみじみとした愛や恋を感じる本

    0
    投稿日: 2023.01.22
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    いつも寺地はるなさんの本を読み終えた時感じるのは、 個性的な登場人物の皆さんが素敵で温かく お互いを尊重しながら、歩み寄り 支え合って成長していく姿です。 今回も時田翼くんを中心に織りなす素敵なメンバーが、お互いの心の傷にも、向き合いながら 思いやりを持って一歩一歩歩き出し素敵に成長していくお話が連作短編になっています。

    6
    投稿日: 2023.01.14
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    自分も翼と同じように、人に頼ることが苦手で自分で何でもしようとするところがあるから最後の章がとても心に響いた。 そうだよね、頼られたり頼ったりして人は生きていくんだな、と。 それに相反するように、誰のために生きてるわけではないというのも妙に説得力もあり。 章の中ではおじさんの章が印象に残りました。 うまくまとまらないけど、よかったです。

    2
    投稿日: 2023.01.06
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    視点を変えながら紡がれる短編集。 各々が「〜らしさ」という鎖に囚われながら揺れ動く様子が丁寧に描かれている。 男、女、年齢…常識に当てはめることは楽なようにみえて、自分を苦しめる。 自分の生き方を狭める枠から出た時、本当の自分を生きられる 無意識に私も〜らしさで片付けて諦めてたな

    2
    投稿日: 2023.01.01
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    家族の価値観の変遷が手にとるようにわかる本書。 連作短編集は、レモンちゃんとの出会いからお付き合いまで。 私も、一人っ子で、両親が離婚してて、女性。 自分でいろいろ決めてきたつもりだけど、社会の価値観に振り回され、抗い、今がある事を再認識できた。

    2
    投稿日: 2022.12.06
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    田舎の青年の日常の物語だけれども、その周りの人々に語り手が変わっていくことで奥深いものを感じる。人はみんなそれぞれに物語があるんだなーとつくづく思う。時田翼という青年、お菓子作りをしたり少し女っぽいところがあるけれど結構好きなタイプ。高校生で母親に出ていかれてからは大酒飲みの父親と2人暮らし。そんな家庭環境も彼の性格に影響はあるのだろう。少年の時から鉄腕という友人がいたことは彼にとって救いだったに違いない。彼の未来が幸せであることを願うばかりだ。

    2
    投稿日: 2022.12.05
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    九州の田舎に住む時田を主として短編でそれぞれの視点がかわっていく。 大人になっても泣くシーンが最終的に描かれていて共感しつつ読み進んだ。 田舎独特の感性であったり固定観念の中での苦しさもあり、特に平野さんと亜衣の結婚への焦りのシーンはわかると思いながら読んだ。

    1
    投稿日: 2022.11.22
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    誰もが囚われる、普通だの、常識だの 空気だのたる、それぞれのルールや生き方を 肯定してくれるような  誰もに優しい一冊。 大人だから囚われる訳じゃない。 けど、誰にも理想や本音があって、 どうやったって分かり合えない事まで 解決する必要なんてないように思える。 ちょっとだけ許されたような 解放してくれるような作品。

    2
    投稿日: 2022.11.22
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    「寺地はるな」さん、初読みです。 登場人物が、それぞれ語り手となって綴らた7篇の連作小説です。 一度は皆も悩んだであろう「らしさ」という言葉。男らしさ、女らしさ、 日常のよくある風景。これらの言葉や風習に囚われて揺れ動く心情が、わかり易く丁寧に表現されている。おかしいと感じながら、抵抗せずなんとなくやり過ごしてきた古い価値観に対し、大きな変化ではなくても小さな波紋は起こせる。自分らしく生きる人々を応援する、そして自身のおかしな価値観を脱ぐことで楽になれる。 大変共感し、楽しく読むことが出来ました。

    24
    投稿日: 2022.11.20
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    排他的な狭い町の七人の物語。 古くから住む一族が偉く、人の家のことに興味津々で根掘り葉掘り。 住む世界が狭すぎて想像力が乏しくデリカシーのない人達が、無遠慮に人を傷付ける。 なんだか今、私が住んでいる土地にまあまあ似ている。 この、オオサンショウウオめっ‼︎ と、わなわなする事もたまにあったけど、コロナの影響でそんなことも二、三年忘れていた。 (注・オオサンショウウオさん達への悪口ではありません) そんな息が詰まるような世界で踠きながら頑張って生きている人達、みんな色々あるよね… 人からは簡単に好き勝手に言われちゃうけど、その人にはその人の物語がある。 何にこだわって誰を想うのか、合わせたくない人達とどこから距離をとるのか。 そんな自分に合わない人にも、その人の物語がある… 読んで良かった。 読み終わる時には、登場人物ほぼ全員を応援したい気持ちになっていた。 そして、本書の表紙のように砂浜を散歩してみたい。 一章のなかに、とても簡単な柚子シロップの作り方が出てくる。 一晩で作れる柚子シロップは初めて知りました、これは作ってみたいʕ•ᴥ•ʔ

    46
    投稿日: 2022.11.19
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    男尊女卑の価値観固まる田舎での物語。 ・ ・ 大人は泣かないと思っていた。 私自身も子供の頃は思っていたからこそ、 この本のタイトルに惹かれた。 ・ ・ ○大人だから〜 ○女だから〜 ○結婚したから〜といった 「こうあらねば」という環境にもがく人達。 子供ではなく、大人だからこそ嫌なことにも 向き合わなくてはならない時がある。 そんな時は、大人でも泣いてしまう。 ・ ・ 著書の中で、出てくる台詞が 等身大の自分に刺さる言葉が多くありました。 新しい時代を創る若者にも、 時代に取り残されていると感じる方にも 刺さる本なのかなと思いました。 章ごとに主人公が変わるので、 感情移入しやすい登場人物に出会えます。

    0
    投稿日: 2022.11.11
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    全員が主人公のお話。すごく読みやすかった。 一人ひとりが誰かのために生きているわけでもなく、誰かのために生まれてきたわけでもない。みんな主人公なのだ。その人生という名のストーリーを毎日毎日、自分自身で選択し続けるのだ。また、「らしさ」にとらわれたくないとはずっと思ってきたが、「らしさ」にとらわれている人のことを考えたこともなかった。そういう「らしさ」の外套を「脱がない」のではなく「脱げない」人もいるということに初めて気づいた。 結果だけで判断するのではなくその経過まで考えられるように、そして先の先のことではなく目の前のこともしっかりと見られるように、生きていきたいと思う。 【追記】 読み終わってすぐは⭐︎4にしていたが、時間が経って新しい本を読み始めてもこの本を忘れられない。レモンちゃんを忘れられない。この物語のあたたかさを忘れられない。それほどまでに心に残る物語だったのだ。ということで⭐︎5に変更した。

    0
    投稿日: 2022.11.08
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    翼みたいな男性なんかいいな。 それと世代によって刷り込まれてきた価値観って違うんだよね!と共感しました。

    1
    投稿日: 2022.11.07
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    七つの短編。九州の田舎町で繰り広げられる物語。大人だから、男だから、女だから、そんな古い価値観から抜け出す人、抜け出せない人。読後はほんのり暖かく、良かった。強く心に残ったのは、アンチエイジングという言葉が好きではない、年齢を重ねたからの美しさを大切にしたい、というところ。

    9
    投稿日: 2022.10.28
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    寺地はるなさんは初めての作家さん。 小さな町に住む7人の物語。 大きな出来事が起こるわけではないけれど どの話も後味が良くて心地よかった。 「大人は泣かないと思っていた」 このタイトルにも惹かれた。 大人になるにつれていろんな知識や経験を積んで 出来ることは増えていく。 でも大人ってすごいわけでも、偉いわけでも、強いわけでもない。 むしろ色々な経験を積んだが故に臆病になったり、苦しくなったりするものなんじゃないかと思う。 からだと同じように心の傷も癒えるのに時間がかかる。 時田翼の印象が少しずつ変化していって逞しさを感じるようになった。 彼は弱くない。 誰かに頼ることを知った彼はきっとこれからもっと素敵な大人になると思う。

    1
    投稿日: 2022.10.28
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    男だから、女だから、〜だから、、、そういう固定概念いっぱいの環境下で、それぞれのキャラクターが自分の信念を貫く姿に、自分の中にある固定概念や、〜だから仕方ないとしてしまってたことを思い起こさせてくれました。「時田翼」の完璧ではない、でも彼なりの信念は、人間らしさが見えて、より身近に感じながら読み進められました。 短編集よりも長編が好みの為星2つとしましたが、中身はとてもほっこりするもので、読んで良かったです。

    0
    投稿日: 2022.10.26
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    好き いろんな登場人物にスポットが当たっていく連作短編集 れもんと翼くんが最後砂浜を歩くシーンの、先のことは分からないけどとりあえず今を大切にしようという考え方に惹かれた

    1
    投稿日: 2022.10.24
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    「らしさ」や「こうあるべき」という概念に静かに一石を投じる作品。日常にあふれる固定観念、まあ、こういうもんだし、と見逃していることに違和感を感じる人が描かれる。ただ、そのサイドが無条件に正しい、というような描き方は決してせず、固定観念に縛られる側にも苦悩があることを描いていたりして、嫌な感情が全く湧かない。きれいな作品。 ちょっと勇気を出して、違和感と戦ってみようか、という気持ちになる。

    3
    投稿日: 2022.09.24
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    大人だから、若いから、関係ない。 みんなそれぞれの人生をその人なりに歩んでる。 正解も不正解もない。 強いて言うなら、自分に素直に、感謝を忘れず、目の前にあることを一生懸命に頑張る。 気づけばその人生は輝いている。

    2
    投稿日: 2022.09.13
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    田舎町で暮らす人々の日常の物語。 古い価値観対新しい価値観。 分かる分かると思う所もあり、共感出来るところも出来ないところもあり、読みやすい物語でした。 偏見もありましたが、それもまた面白かったです。

    10
    投稿日: 2022.09.07
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    寺地作品3作目。 九州の田舎町を舞台とした短編集。 農協に勤める時田翼と、彼の周囲の人間の視点で描かれた各章から構成されています。 寺地作品は、私の好きな伊坂幸太郎さんの作風と共通する部分があるように感じます。 それは登場人物達の台詞に使われる言葉選びのセンス。 ユーモアがあって、上っ面ではない優しさがあり、かつ物事の本質を鷲掴みにしているような、そんな雰囲気。 伊坂作品は、社会問題をテーマにしている部分が大きいですが、寺地さんは家族や友人、恋人などの身近な人間関係をテーマにしていることが多いのかなぁと思います。 登場人物達、それぞれの葛藤や悩みがリアルだし、各章の終わり方もきれいすぎなくて、これもまた良し。 残念なのは帯。 ブクログから引用してるレビューも、出版社が作ったであろう文もチープすぎて合ってないと感じました。 2021年20冊目。

    1
    投稿日: 2022.09.02
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    人生で初めてのサイン本。 初読みの作家さんだけど、何だか親近感がわくなぁ。 うさぎさんのイラストが可愛い。 大事にしよう。 『大人は泣かないと思っていた』 寺地はるな (集英社文庫) 主人公は、父と二人暮らしをしている農協勤務の時田翼32歳。 彼を取りまく人々が章ごとに語り手となる連作短編集だ。 視点が変わるだけで見え方が180度変わる、全員が主役のとても優しいお話は、どんな価値観もすべて肯定してくれる。 寺地さんの文章は会話文が地の文に溶け込んでいて、言葉が自由に漂っている感じがする。 読んでいて心地良いし、物語世界にぐっと入っていける。 まだまだ古い価値観の残る九州の田舎町で、それでも自分らしくありたいと思う人々が、本当の自分に気付き、前を向いて歩き始める物語だ。 時田翼は、性格は地味で大人しく、お菓子作りが趣味で、昔人間の父からは、男のくせにとかなよなよしてる、などといつも文句を言われている。 ある日翼は、庭のゆずを盗もうとした小柳レモンという少女と出会う。 レモンもまた、派手な見た目とキラキラネームのせいで、“そういう子”というレッテルを貼られていた。 「自分の可能性を信じたい」と家を出た母・広海、バツイチ年上女性と結婚しようとしている幼なじみの鉄腕、世間の常識に縛られて結婚を焦っている同僚の平野喜美恵。 時代と常識の囲いの中で受け継がれてきた悪しき慣習や決めつけが、これでもかと登場する。 自分が若かった頃を思い出し、そうそうそんなんやった、と頷きながら読み進んだ。 解説にもある「こうあらねばならない」の鎖にやっぱり縛られている私には、この物語の登場人物たちの気持ちの揺れが、とても身近に感じられた。 翼の母は自分の夢のために家を出たけれど、自分は逃げた、家族を捨てた、という罪の意識をずっと持ち続けていた。 そんな母に翼は言う。 「昔のことにたいして罪悪感を抱えるんじゃなくて、そうまでして選びとったものを大切にして生きてくれるほうがいい」 良い悪いの二択で物事を分けてしまいがちな私たちって何なんだろうね。 しかもそれは今判断することなのか、とかもね。 結婚なんかしなくてもいいと言うのは、結婚しなさいと言うのと同じ価値観だと、平野さんが思うシーンがある。 言っていることは正反対であっても、同じ種類の圧力だと。 多様性、と今よく言われているけれど、それを言うあまり何かを否定してしまっては、多様性じゃなくなってしまう。 世間の常識から外れたくない平野さんも、時代に合わせて考え方を変えることが今更できない父親たちも、それは間違っているよ、と断罪することは誰にもできない。 主人公の翼のキャラクターがいい。 一見地味で存在感が薄いように見えて、彼は結構周りの人たちに影響を与えている。 シンプルだけど正鵠を射た翼の言葉は、知らず知らず誰かを救っているのだ。 恋愛についても、長年付き合っていた女性がいて、結婚を考えたこともあったりして、それなりの経験は積んでいる大人の男、……のはずなのに。 平野さんやレモンちゃんに対しては、まったくトンチンカンな、あさっての方を向いた行動をする。 誰に対してもフラットで懐が広いと思いきや、自分のことになると、ぐるぐると考え込んで落ち込んで、ドツボにはまる。 語り手が、翼→レモン→鉄腕→広海→平野さん→鉄腕の父→ときて、最後にまた翼に戻ってくるのがうまいなぁと思う。 周りの人が翼を語ることで、翼の人物造形がどんどん豊かになっていって、最後に本人がちゃんと一歩を踏み出せる。 その過程を彼らと一緒に見ることができて、ラストシーンを読み終えたときの充足感ったらない。 いやそれにしても、32歳(出会いから一年たったから33歳)男性の女の子への告白のセリフが、「一緒にいられてうれしいなと思って」ってどうよ。 なんだよ可愛いじゃないかよ、しかもこの期に及んで「小柳さん」呼びしてんじゃないわよ、などとツッコミを入れつつ楽しく読了。 最後がレモンとのシーンだからだろうか、それともゆずジュースを作る場面だからだろうか。 レモンイエローの明るい光が爽やかに差し込む風景が、目の前にぱっと広がって、この二人の未来が素敵なものでありますように、と祈らずにはいられなかった。

    0
    投稿日: 2022.09.01
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    最近、いつ泣いただろか? 漠然とした見えない不安に襲われて涙が出てくる。 そんな気持ちは10代の頃には無かった。  連作短編小説、この物語は一人一人が主人公だ。 一人一人の人生を肯定的にその人の物語を伝えてくる。 お気に入りは、おれは外套を脱げない。頑固親父の晩年の過ごし方に黄昏を感じた。 寺地作品では何作にも渡りモッサァレラゆたかがピエロの様に描かれているのが何故か嬉しくなる。笑 ゆたかが「大丈夫、俺みたいな奴がいるから泣くな!悲しむな!嘲笑え!」エール送っている様だ。

    11
    投稿日: 2022.08.20
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    面白かった♪ 寺地さんの作品はさらっと読みやすい。 けど何気にスパっと爽快なセリフが出てくる。 「大人は泣かないと思っていた」 あ〜そんな事考えたことなかったなぁ うちも星一徹みたいな父親で卓袱台ひっくり返すような家で…凄く嫌だったことを思いだした笑 祭りの時の玲子さんの啖呵は気持ち良かったな(^ ^)

    21
    投稿日: 2022.08.18
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    個人の生活に焦点を当てていて、昭和のお父さんが背負う考え方の短編に共感した。 私たち自身が共感することの多い身近な内容だった。

    1
    投稿日: 2022.08.18
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    現代社会の溝がよく表現されている作品。 男尊女卑、毒親、めんどくさい上司。 現代社会は表面的には生きやすくなったとされるが、こうした問題は根深く残っている。 特に田舎では、都会に比べて地位共同体の結びつきが強く、人付き合いは避けて通れない。 生きづらさを抱え、葛藤しながらも自分らしさを模索する物語。 また、登場人物全員が主人公である作品だと感じる。 賛同できない価値観や考え方もあるだろうが、根っからの悪人は存在しない。 それぞれが社会で生きやすいよう順応した結果、染み付いてしまった固定観念。 皆、時の流れに上手く乗れない不器用な人々なのだ。 そうした彼らがどう成長し変わるのか。 読み終えたら、ぜひとも自身や周囲の環境を振り返って考えて欲しい作品である。

    1
    投稿日: 2022.08.17
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    心が優しくなる話。 特に日本人は「こうでないといけない!」っていう同調圧力が強いから、読んでて気が楽になった〜

    3
    投稿日: 2022.08.11
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    仕事のルール やるべきことを速やかにやること やってはいけないことを絶対にやらないこと 今いるこの場所をどうやったらもっと楽しく出来るか? 女らしさ男らしさこうであるべきレッテルにより、視野が縮小されたり蔑まれたり。そうなったとしても、自分の価値観を大切に出来るのは、自分だけなんだよなあ。

    1
    投稿日: 2022.08.10
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    7つの短編集。田舎に父と住む翼の周りの人を描いている。主人公を好きになれるかって、物語において重要。最初から最後まで読んで、翼のことがすごく好き。仕事を頑張っていて、誠実で、人のことを悪く言わないし、優しい。お菓子作りが趣味なところ。両親が離婚して、母が出ていった。自分は捨てられたと嘆いてもいいところを、夢を追いかける母の背中を押せるところ。「人間が人間を捨てることなんてほんとはできないんだよ、ゴミじゃないんだから捨てるとか捨てられるとか、そんなふうに……そんな言い方やめてくれよ。」って、本当にやめてほしいことは言葉を尽くしてやめてって言えるところが好き。慎重で臆病者でやさしすぎる翼がちょっとずつ変容するさまも、よかった。 誰とどこにいたって、幸せは瞬間。 田舎の閉鎖感とか噂話とか男尊女卑が蔓延っていることとか、そういうものに対する作者の嫌悪感が伝わってきて、すごく好きだった。男らしくとか女らしくとか、父親なんだから母親なんだからという言葉に縛られすぎないように。みんな誰かのために生まれてくるわけじゃない。もちろん自分の人生は自分だけのもの。でも、誰かのために、というか、いっしょにいたいなって思える人に出会えるって素敵なことなんだなあ。 遠くばかり見ないように、と今は思う。遠くを見過ぎで、目の前にあることをないがしろにしないように。「来年」や「将来」が、あらかじめ設定されていて、ただそこに向かって駒を進めるようにして生きていければ、楽だろうなと思う。でも違う。予想外のことがかならずおこる。俺たちはたぶん目の前に現れるものにひとつずつ対処しながら、一歩踏み出す方向を決めるしかないのだろう。いちいち悩んだり、まごついたりしながら。

    4
    投稿日: 2022.08.07
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    女の隙につけこむような男を、私は好きになりませんから。そういう人からもてなくても、平気なんです。 バ先の社員さんに隙がないよね、と言われた矢先だったから、この言葉が今の自分に刺さりすぎた。 今度言われたらこう言い返してやるんだ。

    3
    投稿日: 2022.07.28
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    「不便」とは他人のわけのわからないプライドのために利用される、ということだ 自分の人生を他人の娯楽のために消費させない

    1
    投稿日: 2022.07.13
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    田舎の閉塞感がものすごくリアル。一番最後の話の「お前も、親の面倒を見るために生まれてきたわけじゃないだろ」が一番響いた。作者の寺地さんが言われた言葉なのか言われたかった言葉なのか言われたい言葉なのかはわからないけど、親の世話をするのが子供の義務だと押し付けそうな翼の父親の言った言葉だからなおさらよかった。 とりあえず翼は職場で出世してお酌警察を撲滅することに尽力して欲しい。

    1
    投稿日: 2022.07.07
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    スラスラと読める内容だった。 章毎に主人公が代わるたび、それぞれのものの見方や考え方、価値観が生々しく伝わって来た。 「おれは外套を脱げない」の、「ねぇお父さん、長生きしましょうよ」というセリフで価値観が全然違くても、長い間本音をぶつけずに結婚生活をしていたとしても、愛は生まれるんだなぁと思った。 「愛する人に迷惑をかける」とっても難しいけどとっても大事なことだなぁと感じた

    1
    投稿日: 2022.07.04
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    九州の田舎町・肘差村で生きる人たちが主人公の短編集。 ある話では強い人として描かれていた人が次の話ではその人の脆い面が描かれたり、他の話ではその逆転が起こっていたりする。読み進むにつれて登場人物が立体的に見えてくるのが素敵。 何か目立つことをすればすぐに広まってしまうような田舎の狭いコミュニティの中で、それでも自分を削り取らずに生きようとしている主人公たちが眩しかった。

    2
    投稿日: 2022.06.29
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    寺地さんのお話って、派手じゃなくて、登場人物みんなの人格をそれぞれ否定もしてなくて、あったかくてスーッと入ってくる。 ヒーリング小説。

    1
    投稿日: 2022.06.24
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    男は、女は!って、考えに同意は出来ませんが… 人それぞれ価値観は違うけど、自分と違うから、間違ってるじゃなくて。自分の価値観、他人の価値観。古い価値観、新しい価値観。それぞれ認めれる大人になりたいなぁと思いました。

    2
    投稿日: 2022.06.14
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    ❇︎ 大人は泣かないと思っていた 小柳さんと小柳さん 翼がないなら跳ぶまでだ あの子は花を摘まない 妥当じゃない おれは外套を脱げない 君のために生まれてきたわけじゃない 何でもない平凡に見える毎日。 その中で、悩みながらも大切に生きる人。 一日一日が輝いて見えるような優しい物語。

    11
    投稿日: 2022.06.14
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    この本の中に出てくる人、全てが主人公の連作小説。ゆず泥棒退治で時田翼、時田鉄也が小柳レモンと出会うことから話が進んでいく。 今の時代に誰にでもいつかおきそうな出来事。介護の難しさ、悲しさ。義理の親子関係、離婚、男尊女卑、世間体、結婚など。 時田翼が母親に言った言葉や、小柳レモンの義父が言った言葉、まだまだたくさんの人たちの言葉が傷ついた人に対して優しかった。そして時田翼がおじさんに言った言葉は、未だに残る女性蔑視に対して、男性にもきちんわかってくれている人がいるという希望だった。大事なことはきちんと言わなければ人には伝わらない。 とても心に残る小説だった。ゆずシロップも作りたくなった。

    3
    投稿日: 2022.06.13
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    「らしさ」という価値観。田舎の特質、九州のイメージ、古い価値観。きらきらネームをつける親のイメージ。昔と今は違うことはたくさんある。どんどん毎日凄い早さで変わっている。 知らないことはないが、変わらないのではなく、変えれない人も多い。そんな人たちを否定せず、優しく扱える寺地さんがすごい。 心に重くのしかかる話だったので、読むのに日にちはかかったが、内容は読みやすく、疲れてなければどんどん読める。寺地さんの話は読みやすい。

    3
    投稿日: 2022.06.09
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    2022.6.2 父を思い出した。母を想った。遠くを見過ぎて、目の前にあることをないがしろにしないように。最後、彼女は何と言ったのだろう。

    1
    投稿日: 2022.06.02
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    翼くんと、翼くんの周りにいる人たちについて。 昔ながらの街に暮らす翼くん。 頑固なお父さん。 理不尽なような職場の人…でもいい人。 みんなを取り巻く話だけど、最後不完全燃焼。続きが気になるけど、自分で想像してね、と言う感じかな。 想像力乏しいわたしには、もやもやする終わり方でした。

    0
    投稿日: 2022.05.30
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    2022/5/22 短編からなる連作の小説で、短編ごとに中心人物が入れ替わりながら話が進んでいく。 この小説の根底にあるものが固定観念とのギャップや、その変化にあるように感じる。 男だからとか女だからと当たり前に今まで過ごしてきた自分の生活や、身の回りの人の生活に変化が起きて新しい環境になったに自分の置かれている状況との違いとか、今まで自分が当たり前だと思ってきたことが実は違うんじゃないかとか、そんな葛藤とどう向き合うのか、大人でも色々と悩んで泣くことだってあるんだなぁと改めて思います。

    1
    投稿日: 2022.05.24
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    大人も泣くんよ。 大人だから〜親だから〜とがんじがらめになって 泣けないことも多いけれど 溢れるように泣きたい時がある。 初めて読む作家さん。 良かった〜。日頃はミステリ寄りの私だけど やはりホッとひと息つけるような本もいい。 「水を縫う」の作者さんだったのか。 タイトルだけ知っていたけれど 今度手に取って読んでみよう。

    6
    投稿日: 2022.05.16
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    久しぶりに、好きな作家さんに出会えた! ふと気になって買ってみる、このセレンディピティな瞬間はやっぱり嬉しい。 それぞれの登場人物の葛藤や、それぞれの人物像が凄く魅力的で、会ってみたいと思った。 タイトルも秀逸ですよね〜。 この方の本をもっと読んでみたいと検索したら 『ビオレタ』を読んだ事があり、その作品もとても気に入っていた事を思い出した。 またしてもお気に入りの作家さんが増えた。 積読が一向に減らないのに、読みたい本ばかりが増えていく。

    0
    投稿日: 2022.05.13
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    "誰かのために生きる"ことは"誰かのせいにして生きる"ための言い訳になりかねない。 わたしは誰かのために生まれてきたわけじゃない、だから自分で選ばなきゃならない。 あちらを選んでいたら…とか、あの時こうしていれば…とか、これからどうなるのかな…とか、過去や未来に思いを馳せてしまいがちだけど、自分の選択した今を大切にして生きていきたいと思った。 読めて良かった。

    1
    投稿日: 2022.05.04
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    私も大人は泣かないと思ってた。 大人になって泣く回数は随分少なくなったけど、それでもやっぱりしんどくなって悩んで時には泣いたりもする。 でも、あの時選ばなかった別の選択肢に思いをはせて悲しんだり憂いたりはやめようと思った。 それよりも今いる場所をもっと楽しく過ごす為の時間に充てた方がずっとずっと有意義だ。 そして、最後の章「君のために生まれたわけじゃない」サブタイトルから悲しい結末になるのかな?と思ったけど… 自分の人生は自分の為に。 翼くんの考え方、ほんとに好き。

    4
    投稿日: 2022.04.27
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    小説を読んでいて日頃なんとなくモヤモヤしていたことが腑に落ちることがある。  父親が入院して主人公が看護師さんにいろいろ言われる場面の文章がめちゃめちゃ腑に落ちた。職場の人の顔が浮かんで笑ってしまった。それから少し嫌でなくなって優しく対応できるようになったかもしれません。 兄弟がいたら、交代で看病もできるのにね、たいへん。ひとりっ子ってたいっへん。宮野さんは相変わらずにこにこしている。それか、お嫁さんがいたらよかったのにね、とも言う。「ああだったら、こうだったら」と他人の人生にあれこれ口を挟むのはこのあたりの人たちの娯楽なので、生返事をしながらこの話が終わるのを辛抱強く待つ。みんな、自分の人生に飽きているのだ。

    1
    投稿日: 2022.04.14
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    本があふれている世の中で、これまで読んだことのない、また聞いたこともない作家さんの本を手にすることはある意味容易い。 しかしそれが面白いかどうかは、手にして良かったと思うかどうかは、決して容易いことではない。 この本は、存在を知らなかったし、作家さんのお名前も存じ上げなかった。 おそらく本屋さんで普通に選んでいたら決して目にすることはなかったであろう。 大阪のとある本屋さんが、オリジナルのブックカバーで評判である。 私もその本屋さんのファンのひとりだ。 その本屋さんが、コーヒーショップとコラボして、コーヒー豆とブックカバーと本屋さんが選んだ”匿名”の本を1冊、セット販売している。 本書はそう言う理由で私の手元にやって来た。 九州の田舎(それも昔ながらの村社会がいまだ根付いている地域だ)に父親と二人暮らし、休日にはスイーツ作りが趣味の32歳の男。 彼をめぐる、彼の周りの人たちの連作短編集。 初めて読む作家さんの場合、短編集を選ぶ傾向にあるので、とてもありがたい選書だった。 そして期待以上に、面白い本だったことも大変ありがたかった。 ☆を一つマイナスにした理由は、 テンポ良すぎて、もう少し深掘りしてほしいお話しが2,3あったので。

    1
    投稿日: 2022.04.11
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    水を縫うをキッカケに読みはじめた寺地はるなさんの小説。 田舎暮らしの実家暮らし独身には刺さるものがあった。寺地はるなさんの作品は読後感が好みなんです。 モッツァレラゆたかって人物名はふと思い出すとふふっと笑ってしまう

    0
    投稿日: 2022.04.07
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    読んで良かった 君のために生まれてきたわけじゃない そうだね そうなんだけどね ってなるね 男とは女とはとか カテゴライズしてくる人は苦手だけど その人は知らないだけなんだなって 私もなんでも決めつける人って カテゴライズしてたなって反省 わたしはすぐ言い返したり 反発したり、文句言ったりするけど 翼くんみたいにおだやかに受け入れたり 話したりできる人になりたい

    0
    投稿日: 2022.04.04
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    良かった 私の乏しい語彙力では語れないけれど 登場人物みんないい人 NHKの「土曜ドラマ」枠でドラマ化してほしい

    2
    投稿日: 2022.04.03
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    「水を縫う」を読んでの2作目。この作品の方が前に書かれていたんだね。 同じようなタッチと思ったけど、私は水を縫うの方が好きかな。

    1
    投稿日: 2022.03.27
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    田舎の村を舞台に色々な人に焦点を当てながら物語が進行していく。 お酌警察を解体するために部長になるといった主人公にそんなことのためにと思ったけど、案外そんなものでもいいのかもしれないと心が軽くなった。 周りのことは気にしすぎず、でも敵対もせず、自分が今手にしているものを大切にする姿は軽やかである。

    2
    投稿日: 2022.03.25
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    ものすごーく好きになれる相手って、実はあんまりいないもんだよね。 出会いなんていくらでもある、という人もいるけど、すごく気の合う相手も好きになれる相手も限られてる。 ほんとうに一生に一度、現れるかどうかだよ。 血が繋がってたってさ、他人だよ。 親子になるのだって、きょうだいになるんだって、偶然だよ。 面接や試験で集まった人間の集合体と、たいして変わんないよ。 生きていくのは大事業だよ。 その事業が継続できるならさ、どんな編成だっていいんだよ。 なにもかもうまくいく場所などどこにもない。 どの場所でさくことをえらんでも、良いことや悪いことの総量は同じなのかもしれない。 生まれてから死ぬまでの時間で均してみれば。 いろんなひとを傷つけもしたし、迷惑をかけたもの。 でも過去があっての、今のあたし。 黙って去っていくのは卑怯なことです。 ふたりではじめたことの後始末を残ったひとりに押しつけるのは。 去った方はそりゃ、楽です。 ただ忘れればいいんだから。 でも去られたほうは違う。 自分でいろいろ考えて、結論を出して、そのことに折り合いをつけていかなきゃならない。 ちゃんと別れを告げることが、去っていく人間の最低限の礼儀だと思います。

    3
    投稿日: 2022.03.25