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大人は泣かないと思っていた
大人は泣かないと思っていた
寺地はるな/集英社
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総合評価

251件)
4.0
63
114
54
7
0
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    大人になってから泣くことって減った分その分重たいんだよね。 人と人との繋がりを大切にしたいって思わせてくれる作品。

    0
    投稿日: 2026.01.05
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    あったかい短編小説。共感できる言葉、励まされる言葉が出てきてホッとする作品だった。みんなそれぞれの立場、それぞれの環境で色々悩みがあるよね。でも先を見過ぎで、今を蔑ろにしないようにしたいなと思った。

    5
    投稿日: 2025.12.27
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    このレビューはネタバレを含みます。

    大切にしたい言葉がたくさんあって、一気読みしましたが、結末がどうしても受け入れられない。そこやっぱりくっつくのね。最後の方はくっつくなと願いながら読んでいました。

    0
    投稿日: 2025.12.23
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    九州の田舎という閉ざされた場所を舞台に、古い価値観に縛られた人々と、新しい価値観の中で生きていく人々を対比させながら、誰かのためではなく、自分で選び、自分の人生を生きることの尊さや、人生に正解はないこと、人は誰かのために生まれてきたわけではないこと、大切なのは自分で選び、自分の人生を生きることなどを、この作品は思い出させてくれる。「人は何のために生きるのか」を静かに問いかけてくる物語。

    0
    投稿日: 2025.12.14
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    大人だって泣くよね…?私めっちゃ泣くもん(笑)と思ったら、どんな本なのか気になった。 私も先の先…遠い未来を見過ぎて不安になること多いので、手元足元の幸せをとりこぼさぬようにしつつ、目の前のことに立ち向かっていきたいなと思いました。 心配している将来も、実際そうなってみないと何もわからないし!

    3
    投稿日: 2025.12.12
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    地味かもしれないけど力強い、花ではなく根っこを連想する物語でした。 素直な感情が溢れ出すその半歩手前のラストも素敵。

    1
    投稿日: 2025.12.09
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    寺地はるなさんは「水を縫う」に続いて2作目でした。不思議な力のあるお話だと感じました。 登場人物それぞれの人生が何処か力が抜けたような語り口で描かれていますが、ところどころですっと腹落ちして前向きになれるフレーズがあったり、分かってはいるんたけど中々言えないようなフレーズがあったり、自分もこんな考え方してしまうことってあるなと思ったり、不思議なお話でした。 相手の視点を考えつつも、自分らしさは持っていたい、そんな思いを持ちました。

    55
    投稿日: 2025.12.05
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    この一冊でいろんな人のドラマを見た。亜衣の友達をまっすぐに想う心と他人に迷惑をかけろよという鉄腕の言葉が刺さった。

    1
    投稿日: 2025.11.26
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    Audibleにて聴書。 なによりタイトルが良い。 隣家の人間が柚子を盗みに来る。それを捕まえてみたら、、、というドラマの導入部は向田邦子を思わせる。登場する人間の描写が丁寧なため大事件が起きないが各編ドラマになっているのが良い。できれば全編このタイトルを感じさせる物語であってほしかった。 #読了 #Audible #聴記録 #大人は泣かないと思っていた #寺地はるな

    3
    投稿日: 2025.11.14
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    やっぱ若い子好きじゃん笑 うちもすれてない頃の自分のが好き。 親友の彼女が親友の家の祭の宴にお呼ばれする話が好き。そこであ、これ九州の話か。。。ってなった。 日本どこでもそんなもんだと思ってたけど、関東に住んで中年になった今だに九州ってさ亭主関白文化なんでしょ〜wって言われることがたまにある。まぁそうかもせんけど、こちらの生活してても、結婚してなくても割と感じるけどな。

    1
    投稿日: 2025.11.13
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    7編の連作短編は、どれも大きな事件が起こるわけではない。でも、どの登場人物からもそれぞれの心の揺らぎが伝わってきて、誰もが一生懸命いろんなことを考え、悩みながら生きているんだな、と実感させられる。 周囲の目とか、かくあるべきとされる固定観念とか、生きる中で自分を縛ろうとするものは沢山あるけれど、自分がどうしたいのかを見つめ、選び取って生きていくことを大事にしたい、ということを感じさせてくれる作品だった。

    9
    投稿日: 2025.11.09
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    良かった。 じれったいけど、当事者はそんなもんかも。 私から見たら、20代も30代も、同じくらい若いけどね。 この作家さんの作品の中では、上位な印象だった。 表現的には中学生でも問題はないけど、主人公の葛藤や心の揺れは理解できないかもね。

    1
    投稿日: 2025.11.06
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    あとがきにも書かれていた通り、寺地はるなさんの視点がフェアであることがとても好み 女だから〜、男だから〜、というのは全く必要なくて、その人そのものをみて理解することが大切なんだと思う

    6
    投稿日: 2025.10.11
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    寺地はるなさんの本を読むのは2冊目。 前回の「水を縫う」でも感じだけど、本作でも登場人物たちが誰も“善悪”で描かれていないことに感心した。 誰かの生き方を絶賛するでもなく、誰かの価値観を否定するでもなく、「その人はそう生きている」という事実として丁寧に描かれている。 最初は「嫌な人だな」と思う登場人物でも、読み進めるうちに「ああ、私の中にもこういう感情があるな」と気づかされる。 そして、そんな自分の中の不器用で複雑な部分までやさしく掬い上げて、「それも人間らしさだよ」と受け止めてくれるような温かさがある。 「違いがあるまま、そこにいる」ことの尊さを感じさせてくれる物語だった。

    0
    投稿日: 2025.10.10
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    物語に大きな起伏がなくて、ほっこりする話だけれど、主人公の父親が病気になった時とか、所々にグサっと刺さるような場面がありました。 主人公の男性が穏やかで優しくて、若いけれど達観しているようなところがあって、好感が持てます。 田舎の閉塞感、男尊女卑など重苦しい空気がある中で、親友の鉄腕の単純な明るさと、ヒロインのレモンちゃんの身軽な可愛らしさが、救いでした。

    2
    投稿日: 2025.08.17
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    「こうあるべき」って昭和的な考えな気もするけど、割と誰の中にも知らず知らずにあるもの。 本のタイトルが素敵だし、ほんとにそう思ってた。

    0
    投稿日: 2025.08.03
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ど田舎を舞台とした人々の連続短編集。 主人公の翼から始まり、お隣さん、親友、母親、同僚…とさまざまな人の視点から描かれている。 最初はヒューマン系特有の感動させようとしてる雰囲気が微妙かもと思っていたが、登場人物の性格を読者側が理解するにつれて楽しめる仕様。 読後に「うわー、この章が良かったな」っていうのはぶっちゃけ無いんだけど、でも読んだことを後悔するような作品では無い。 おそらく、田舎特有の噂が一瞬で巡る閉鎖的なところとか、亭主関白的な前時代的なものの考えとかに妙な納得感があって読み進めてしまうのだと思う。

    2
    投稿日: 2025.08.01
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    日常がミクロ的で想起がしやすい。 お父さんは何もいわないけど、相手のことを一番思ってる人なのかもしれない。

    0
    投稿日: 2025.06.26
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    タイトルに惹かれて読みました。 本当に子供の頃は、大人は当たり前に 泣かないと思ってました。 でも、それは勘違いだなと思う 大人の方が感情的になってしまうことが あると思う… 読んでみて改めて思いました。 登場人物みんなが豊かな人生を 歩めますように(*˘ᵕ˘*).。.:*☆

    21
    投稿日: 2025.06.25
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    めちゃくちゃ面白かった!とかではないけど要所要所で刺さるフレーズはあった あの子は花を摘まない が好きでした

    0
    投稿日: 2025.06.11
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    自分の身近な人が思い浮かぶようで、登場人物たちに親しみやすさがあり話が入ってきやすかったです。鉄腕のお父さんは、他者視点だとこういう面倒くさいひといるよなあと思ってしまいましたが、本人視点だと仕方ないというかなるほどなあと思わされてよかったです。

    5
    投稿日: 2025.05.29
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    このレビューはネタバレを含みます。

    主人公いい人すぎない…?!って思った笑 過去を振り返らないで今を楽しむ方法を考えようって自分を置いてった親に言えるのすごいなー。

    0
    投稿日: 2025.05.23
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    ひとり1話形式で、主人公の翼、レモン、鉄也、母の広海、同僚の原田、鉄也父、と来て最後に再び翼。そこまでのたうちまわる翼はちょっと変わり者だか、よい人で誰もが「絶賛」する「今時」の男のようだ。が、父の入院を機にちょっと怪しくなる。父は死期が近く回復する事は無さそうだ、そんな状況で仕事にも影響し、元カノが登場して自分の嫌なところを自覚させられる。挙句、レモンにも…そんな彼を救ったのは親友の鉄也だった。スマートなままの翼はちょっと「出来杉くん」過ぎたので最後に「拗らせくん」なところを見せた翼は良かった。

    0
    投稿日: 2025.05.07
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    1話完結の短編集かと思ってたら、珠数繋ぎの短編集。ひょろっとした翼君や、九州男子のお父さんなど周りに同じような人が多いので妙に親近感の湧いたお話でした。

    5
    投稿日: 2025.05.04
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    このレビューはネタバレを含みます。

    大人は泣かないと思っていた 時田翼 三十二歳。父と二人暮らし。耳中市農業協同組合勤務。休日に菓子をつくることがいちばんの楽しみ。隣人の老婆が庭のゆずを盗む現場を押さえろと父から命じられる。 時田正雄 翼の父。七十八歳。田中絹江とたいへん仲が悪い。大酒呑み。 時田広海 翼の母。十一年前に出て行った。 田中絹江 時田の隣人。八十歳。 飯盛 翼の後輩。 平野 眼鏡をかけたおとなしい女子。 課長 熊 時田鉄也 翼の小学校からの同級生。内装工事。 玲子 鉄也の恋人。 小柳レモン 田中絹江の孫。時田家のゆずを盗み捕まった。 桜木涼介 小柳さんと小柳さん 小柳レモン。二十二歳。先月バイトとして採用されたファミリーレストラン・ビバーチェを店長を頭突きしてクビになった。五年前の誕生日の翌々日に田中から小柳になった。 時田翼 レモンのおばあちゃんの家の隣に住んでいる。 平野 翼の職場の女性。 木綿子 レモンの母。病院に勤めている。看護師。 小柳三四郎 レモンの義父。市外の病院に勤めている。診療放射線技師。父、兄二人は医者。 小柳さんの兄 耳中市でいちばん大きな総合病院の外科の先生。 翼が無いなら跳ぶまでだ 時田翼 小学一年のとき、鉄也の隣のクラスのおかっぱ。 時田鉄也 いじめれていた翼を助けた。スガ工務店。 時田正雄 翼の父。 木原玲子 鉄也の恋人。三歳年上。離婚歴あり。耳中市内の損害保険会社で働いている。 サクラサキコ ひとりで店をやっている。 社長 スガ工務店の社長。 ミドリ スガ工務店の社長の奥さん。 白山広海 株式会社ベル代表。翼の母。 あの子は花を摘まない 広海 千代子 広海と株式会社ベルの共同経営者。中学の同級生。 翼 平野 飯盛 小柳レモン 田鍋 広海の隣人の元カレ。 妥当じゃない 平野貴美恵 耳中市農業協同組合。共済課。 原田亜衣 貴美恵の同期。飯盛と結婚する。 重田 亜衣が辞めて欲しいと思う先輩。 飯盛 共済課の職員。二十八歳。 時田翼 小柳レモン おれは外套を脱げない 時田翼 時田鉄也 玲子 飯盛春馬 義孝の妻の遠縁の若者。 義孝 鉄也の父。農協系列の自動車販売会社に定年まで勤め上げた。 あき子 義孝の妻。 平野 原田亜衣 松田えま 偽名。飯盛の元カノ。 ミユキ 義孝が妻と見合いする前にいい仲になったスナックの女。 正敏 義孝の長男。 雪菜 義孝の娘。ネイリスト。 君のために生まれてきたわけじゃない 時田正雄 時田翼 小柳レモン 時田鉄也 宮野 看護師。 みっこ 翼の元カノ。

    0
    投稿日: 2025.05.03
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    タイトルからシリアスな内容だと思っていたが、人の弱さの描画がコミカルに表現されていて、小説を読むようになってから初めて人前でふふってなった 未来を心配し過ぎて今を楽しめないのは勿体無いと頭では分かっているけど‥

    6
    投稿日: 2025.04.26
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    田舎の固定概念に従ってきた人たち、その固定概念に苦しめられてきた人たち、その固定概念を無くそうとする人。それぞれの登場人物が「学び」「気付き」「後悔」を通じて、少しずつ成長していく物語。

    0
    投稿日: 2025.04.24
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    初めて拝読する作家さんで、タイトルに惹かれて、絶対泣かされるやつだ!と勝手にハードル上げて読み始めてしまったので、第1章であれ?という感じだったが、読み進めると泣けはしなかったが良かった。特に最後の「君のために生まれてきたわけじゃない」はいい終わりだった。 他の作品も読んでみたい。

    10
    投稿日: 2025.04.14
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    生きづらそうな田舎町で好きでもやりがいを感じるわけでもないが出世をして『お酌警察を撲滅させたい』という夢をもつ翼といつでもだれても受け入れてくれるファミリーレストランで働きたいという小柳さんがとてもかっこよくて好き。色々な考え方の人がいる中でもぶれずに生きるってなかなか難しい。夢ってべつに大きくなくてもいいんだよね。

    8
    投稿日: 2025.04.07
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    インスタで見かけて気になってた本。 1つ1つが短編になっていて読みやすい。 読み終えると前向きな温かい気持ちになる。 恋愛や結婚など、在り方について刺さるし考えさせられるところあり。日々色々なことがあるけれど、その中でも1番は自分の気持ちに素直でありたいなあ。

    0
    投稿日: 2025.03.28
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    以前からちょこちょこ寺地さんの本を読んでいたのもあって、「この題名は、気になるなぁ」と、図書館で借りてきました。なぜだか女性が主人公だと思っていて、時田翼が男性だと知った冒頭が1番の衝撃になってしまいました(*ノω・*) 「世間は狭い」ということが、この連作短編でわかりやすく表現されていました。そして新たな一歩を踏み出す大人にだって泣きたい気持ちがあることを改めて感じました。 『知らないところで色んな人たちに心配されたり世話を焼かれてたりしているのだと思い知った。誰にも頼っちゃいけないなんて、大した思い上がりだったということも。-君のために生まれてきたわけじゃない-』 『昔の事に対して罪悪感を抱えるんじゃなくて、そうしてまで選び取ったものを大切にして生きてくれる方がいい、そのほうがずっといい。あれは決別の言葉ではなかった。-あの子は花を摘まない-』 すぐにぼんやりとして、本作の内容を忘れてしまいそうだけど、新しい出会いの多い春にこそ、思いおこしたい内容な気がしました。 2025.3

    54
    投稿日: 2025.03.22
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    後半に行くに連れ、だんだん女性の強さが際立っていく感じがとても好きだった。 人生において誰と出会うかは、本当に重要な事だなって思った。

    2
    投稿日: 2025.03.17
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    この作品は、題名からして前から気になっていた。自身としても小さい頃に周りの大人たちを見ると物怖じせずに悩みなんて一つもないように思えていた。何に対しても完璧にできるんだと思い込んでいた。今回この作品を読んで、大人になっても悩み事はあり試練に立ち向かわないといけないことがあることを思い知らされた。大人になってからも、生きている限り自分が気づいていない所で沢山迷惑をかけていることがあると改めて思った。この作品を読んで、逆に迷惑をかけることは悪いことではないような気持ちになった。なぜなら、人間は1人では生きていくことができないし、お互いに頼り合いながら、支え合いながら生きているからだ。迷惑をかけたことで、新しい関係を築く架け橋になるかもしれない。人にはそれぞれ悩み事や欠陥があるが、それがあるからこそその試練を乗り越えた先に新たな道をみつけることができるのだと思わせてくれる作品であった。 立ち止まったときは、この物語に戻ってきたいと思う。

    1
    投稿日: 2025.03.07
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    読了。 大人は泣かないと思っていた / 寺地はるな 寺地はるなさん2作目。 凄く好きな文章で、他の作品ももっと読みたいと思った。 インタビューで仰られていた 〝自分も子どもの相手をしていると過剰に叱りすぎてしまうこともあるし、すごく悩むことも多いんです。その時に「すごく愛情を持って育てているから大丈夫だよ」みたいに慰められると、「え、愛していたら何をしてもいいの」と思って。それで、振りかざされる愛って気持ち悪いなと思ったんです。そんなに万能なものでもないでしょう、ということが言いたくて。〟 という言葉もとても共感。

    4
    投稿日: 2025.03.07
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    なんかホヮーンとして良かった。他愛もないことなんだろうけど、それがまたいい。 完璧な人なんていないんだし、頼ったり頼られたりして暮らしているってなかなか気づけないと思うけど、そういうことがジワジワと伝わってくる。 読んで良かったと思える本だった。

    0
    投稿日: 2025.03.06
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    泣かせに来なかったが押しつけがましくなく良かった。 オムニバスというか、主人公の周辺にいる人物の短編集というか。 人は、大人は、変哲のない人に見えてもそれぞれのストーリーがあって、色々な涙、色々な流し方があるのだなぁ。 私は私のストーリーを感じながら生きているだろうか、、、 最近泣いてないなぁ。

    21
    投稿日: 2025.03.04
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    頼りなく見える主人公と周りの人々。悩んで傷つきながらも、「当たり前」と向き合っていく物語 「誰かのために生まれたわけじゃない」 この一文が刺さった

    0
    投稿日: 2025.03.03
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    大人だって泣いている。いろんな場面でもがいてどうにもならなくて泣いている。 男らしさ、女らしさ。やっとタブーになってきた言葉。無意識のうちに女らしくもいたいし、相手に男らしさを求めている。 どの章もみんなが主人公で葛藤を抜け出そうともがいている。 泣いてる大人、みんながんばれ。がんばれ、自分。

    11
    投稿日: 2025.02.24
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    このレビューはネタバレを含みます。

    「複雑なことはめっぽう苦手だ。わからん、と大きな声で言えば他人の目にはそれが男らしい態度とうつるらしい。細かいことを気にしない、さっぱりした気性の男に見えるらしい。実際の俺はただ、何も考えていないだけだと言うのに。」p98 「摘まれた花は、摘まれない花より、はやく枯れる。だから翼は花を摘まない。でも私は花を摘む。摘まれた花はだって、咲いた場所とは違うところに行ける。違う景色を見る事ができる。たとえ命が短くても。」p141 「呼び慣れたその名前を、あの日からずっと、呼ばないようにしていた。頭の中で考える時でさえも。そうやって必死に遠ざけねばならないほど大きな存在だった。」p257 「遠くを見すぎて、目の前にあることをないがしろにしないように。」「来年や将来があらかじめ設定されていて、ただそこに向かって駒を進めるようにして生きて行ければ楽だろう。でも違う。予想外のことが必ず起こる。俺たちは多分目の前に現れるものにひとつずつ対処しながら、1歩踏み出す方向を決めるしかないのだろう。いちいち悩んだり、まごついたりしながら。」p274

    0
    投稿日: 2025.02.19
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    誰かの目を気にせず、自分が大切なこと・人をまっすぐ大切にする翼と檸檬、そんな2人を見て変わっていく周りの人達。「男は仕事、女は家庭に入り子供を育てる」のような概念に取り憑かれず、みんなが幸せであって欲しいと思えるお話でした。

    1
    投稿日: 2025.02.10
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    https://paz-library.opac.jp/opac/Holding_list?rgtn=00056967

    0
    投稿日: 2025.01.29
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    “こうであるべき“という概念が強く染み付いている場所での人々の物語だった。 正直、その考え方に不快感を覚えたけれど、はっきりとした自分の考えと価値観を持っている人がいて、その人たちの言葉にハッとさせられる。大人は正しいとは限らない。生きている人分の考え方がある。 人間の黒い部分がすごくたくさん感じられたけど、その中でも光みたいなものがあり、少しずつ黒い部分が解けていくような感覚だった。翼くんとレモンちゃんには幸せになってほしい。

    2
    投稿日: 2025.01.24
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    男らしさや女らしさ、世間の目を気にせず生きていけたらどんなに楽か。それぞれの立場で悩み、葛藤を抱える人々。登場人物みんなを応援したくなるような話だった。

    7
    投稿日: 2025.01.12
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    このレビューはネタバレを含みます。

    心の点滴になった。すらすらと読みやすい文体。田舎特有のなんともいえないあの感じを絶妙に表していて、自分もその場にいるかのような居心地の悪さを感じる。その場にいる人たちの多くは「そういうもの」と疑問も抱かないが、玲子はびしっと反撃。強い。 あとは心情の描写が自然で沁みる。このところ続く不眠、タバコを減らしたせいだろうと思おうとしていたが、認めざるを得ないのは肺に見つかった影。もし重い病気だったら…という不安が不眠の正体だったという。“(あなたとの)結婚生活で溜まった愚痴を聞いてもらうために、あなたには長生きしてもらわなくちゃね”という妻の寄り添い方。 祖父が亡くなったばかりの今、読むべくして読む本だったように思う。

    0
    投稿日: 2025.01.11
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    全部の話の内容に共感ができた。27歳になり人生経験を積んだこと、田舎生まれなこと、父が亭主関白風なこともある。父の病気や姉の離婚と子育てで今年の帰省は話すことが多い中で、改めて家族の在り方に考えさせられた。 この小説は悪者がいない。それぞれの視点に公平に気持ちや過去を綴ってくれている。そのため、家族の正しい在り方は自分で決めなさいと少し厳しいメッセージも感じた。 誰かを思って行動したり話すことで、大きな世界は変えられないかもしれないが、自分の周りの人たちに少しは影響を与えることができるよと教えてくれる話だった。

    9
    投稿日: 2024.12.26
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    連作短編集。ってなんだ?と思って読んだら、ちゃんと登場人物もお話も繋がってて、全体で一つの物語になってました。読みやすかったし、なんか背中を押してもらった気分で、予想してた以上に良かったです。

    46
    投稿日: 2024.12.12
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    自分にとって本を読むきっかけとなったので星5。 こういう気持ちなるなぁ、、と共感できる部分が多かったので良かったです。 章ごとに語り手が変わり、主人公含め、周りの心情の変化が細かく描かれていました。 この登場人物は苦手なタイプだなと感じていても、背景を知ってその人を理解することで意外と苦手じゃないかも、と思えたりしました。 私はこれまで苦手な人を避けてきていましたが、人それぞれの背景があって、相手を理解することで避けなくてもいい方法があるのではないかと感じました。実践してみます。

    1
    投稿日: 2024.11.29
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    登場人物の心の動きが丁寧に描かれていて、こういう感情ってあるよね、、って共感したり、全く自分とは違う感情の動きが面白かったです。 特に、最後の章の、真っ直ぐには想いを伝えられない主人公の心情が、とてもリアルに想像できて、 勝手にレモンちゃんの立場になりながら、じーんと嬉しい気持ちになって、あぁ、恋愛ってこういう素敵な瞬間があるよなーって、懐かしい気持ちになりました。

    1
    投稿日: 2024.11.18
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    ルールを変えるにはルールをつくる側に行かなければならない。 出世しないといけない。 ↑ このフレーズがとても心に残った。

    1
    投稿日: 2024.11.03
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    価値観にとらわれる。こうあるべき、するべきなど、“べき派“の人が多い中、自分の価値観を大切にする。貫くその難しさを感じながら読んだ。 自分もここまでじゃないけれど、田舎の出身のため、風習や価値観に息苦しさを感じて外に出たかった気持ちを思い出した。 今回は、友人との仙台への旅行のお供に連れて行った。会社でも、あえてキャラクターを作ることで身を守ったり、処世術としてやってることもあるのだけど、最近では“自分らしく“いることを意識してる。ダメな自分も認めてさらけ出しちゃう方が良いと気づいた。 結局は、自分もこうあるべきという思考から抜け出せない人なんだと思う。 世間の目を気にするというか、体裁というか。 おそらく、自分は世間が思うような幸せから外れてるのかなと感じる。きっと正しいことがすべてじゃないよね。親とか家族の将来のためには、こうするべきだと思うし、そっちも良いと思う。けど誰にも言えない本音はそうじゃないんだよなぁって思えて、ぐるぐるしてる。どうしても家族あっての自分って気持ちを否定できないし、したくない。きっともっと自分を認めて解放していくことが必要になるのだろうと、この本を読んで考えた。ってなんの話をしてるんだ笑 鉄也が良いやつで、好きだ!! 登場人物が、田舎のめんどくさい慣習とか世間体とかのコミニティの中、ちゃんと自分と向き合って行動していく姿が良かった。 選択をした後も続く道でこれからどう生きるか、最期にどう振り返るのかを考える時間でした。 仙台も最高の思い出になりました!! 思い切って休みとって良かった!自分に感謝!!

    0
    投稿日: 2024.10.19
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    各キャラクター視点で小さな村の人間模様を描く連作短編集。寺地さんは、一人称の語りが本当に上手いと思う。老若男女どの視点の語りでも、本当にその年齢、性別の人が書いているように思える。それだけキャラクターの解像度が高く、飽きずに最後まで楽しく読めた。特に鉄腕の章がお気に入り。

    1
    投稿日: 2024.10.16
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    人に迷惑をかけたり頼ることもあるから、その分自分も誰かに頼られた時は思いっきり助けようと思った。 翼のお母さん素敵、年齢に関係なく自分の好きなことやときめくものを大事にしたい。 小柳さんの素直さも素敵。 他人に自分の役割とか自分の考えを決めさせない。 家族は生きていくために力を合わせる。

    0
    投稿日: 2024.10.08
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    小さい村社会での生きづらさ、女性蔑視、男らしさの強要を強いられる不便な日々を登場人物ごとの視点で表現されていて、読みやすいし面白かった。 特に主人公の時田翼君は非常に好感を持てる人で、応援したい気持ちで読める。 恋愛的な良さもあり、ヒューマンドラマ的な暖かさもある良作

    1
    投稿日: 2024.10.06
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    思ってたよりよかった… いま思い悩んでる自分に刺さる言葉も多く、固定観念や常識にとらわれずに自分の人生を思いっきり楽しんで生きようと思わせてくれた。

    0
    投稿日: 2024.09.26
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    男だから女だから大人だから...世の中には"だから"の呪縛はいくつあるのだろうか(強いられることもあれば自ら決めつけていたり)寺地さんの言葉がきつい結び目をほどいてくれるようで、読み終わる頃なんだかほっとしました。

    8
    投稿日: 2024.09.24
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    2024.9/12 優しいフェミニズム小説ともとれる。 短編、ひとつひとつ、最後に必ずじんわりと涙が出る。特別なにか大きな出来事が起きるわけでもない。それなのに、じんわりと心が湿っていく不思議な物語たち。 最後の「君のために生まれてきたわけじゃない」で、お父さんが言った「たき」はなんだったのか。。 ラストでレモンが言ったセリフはなんだったのか。 そんな疑問を、おそらく私は一生抱えるんだろうなと思った。それは、もやもやとした疑問ではなく、 優しく私の中に沈殿していくキラキラとしたものだ。

    0
    投稿日: 2024.09.12
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    寺地さんのお話にはキャラが「弱いけど強い」のような方が出てくる印象があります。 リアルではこのような方は少ないのではとは思いますが。 特に印象に残るセリフはなかったのですが、全体に優しい感じは良く伝わりました。

    0
    投稿日: 2024.08.22
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    どのお話も愛せる。 人が1人死ぬと言うのは、その人の物語がなくなると言うこと、そしてそれを全部知ってるのは自分しかいない。自分でも自分のことがわかっていない時しばしばあるけど、その通りだと思う。 特に自分と重ね合わせたのは『妥当じゃない』。 「自分の好きな人のもとへ全速力で走っていくようなひたむきさを、私は持ち合わせていなかった。」 自分の気持ちをちゃんと知ろうとせずに、カッコつけて生きてると、後悔したり欲しいものが手に入れられなかったりする。分かる。 小柳さんの瑞々しさと意見をしっかり言える潔さが眩しかった。

    4
    投稿日: 2024.08.21
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    なんかモヤモヤした読後感。狭い世間の古臭い考え方が大嫌いで反発する思いのせいだろうか。題目は凄く良くて期待し過ぎたかも。主人公の2人に共感しきれなかったし。

    0
    投稿日: 2024.08.10
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    このレビューはネタバレを含みます。

    私が買った文庫の表紙はブクログに載ってるものと違ってる。 私のは、ゆずを持った時田翼らしき男性と、猫を膝に乗せた小柳レモンらしき女性が、背中合わせに座ってるイラストになってる。 この2人の出会い、父、母、友人、同僚といった人々の物語が連作短編になっている。 タイトルをながめると、7作のうち6作が「ない」という否定する言葉が入っている。 表題のほかに「翼が無いなら飛ぶまでだ」「あの子は花を摘まない」「妥当じゃない」「おれは外套を脱げない」「君のために生まれてきたわけじゃない」 全部を読んだあとにみるこれらの「ない」には、現状の中で、自分はこうしたい、こうありたい、っていうささやかな決意みたいのがあらわれてる気がした。 「あの子は花を摘まない」 離婚して翼とは別に暮らしている母、広海。 昔のことに罪悪感を抱えている。 これって誰でもある。消したい過去は誰にでもある。人を傷つけたり迷惑かけたりしてきている。それは消せない。でも過去があっての今の自分。あのときこうしてたら、、、に とらわれるのではなく、それも含めて大切にしてこれからの自分を幸せにしたいと思う。 これを翼と、千夜子から教えられた広海。 「妥当じゃない」 翼の同僚の平野貴美恵。結婚しなきゃ!と思ってる。相手は妥当な人がいい。 控え目で地味な自分の、隠れた良さに気づいてくれる人と「自然に」出会って求婚されたいと願っている。翼がいい、、と思っている。 彼女は常にみんなと同じ側にいたい。 自分は自分、という考え方もあるとしても、 彼女はそういう生き方は望まない。 望まない人に「常識にとらわれるな」とか言うのは、「早く結婚しなさい」と言うのと同じで価値観の押し付け、圧力だ。 会話って難しいなあ。。。。 何気なく「こうすればいいのに」「気にしなくていいのに」と、言ってしまう。 それは私の感覚であって、相手は違うかもしれないのに。頭で理解は出来るけど、励ましのつもりで言っちゃうよなあ。。。。 小柳レモンに出会って、貴美恵は気がつく。 若い子はいいな、かなわないな、ではない。 年齢じゃない。若い頃から貴美恵はただ見ているだけで、誰かが好きになってくれることをぼんやり夢見てただけだった。どう思われるかばかり考えて、なにもしなかったんだと。 「君のために生まれてきたわけじゃない」 翼の父が入院した。 過度の飲酒は自分を痛めつけるという点で、 リストカットなどと変わらない。 毎日大量に酒を飲んでるのを知ってたのに、 何もしなかった。だから父が肝臓の病気になった責任の一端は自分にあると翼は思う。 身体や心が弱ると、自分は役にたたない、いなくても誰も困らない、などと考えがち。 だけど、役に立つために生きてるわけじゃない。他人のために生きてるわけじゃない。 自分のために生きてるんだって思う。 でもこれって、上の、貴美恵の物語に照らせば、人の役に立ちたいと願ってた人に対して 人のために生きてるわけじゃないよと言ったらどうなるんだろう。。。絶望させないのかな。これからは自分のために生きてみたらどうかな、のように話せばいいのかな。 その人がいま聞きたいだろう言葉を探すしかないのかな。相手がどんな言葉で励まされ、どんな言葉が気持ちに響くのか、難しいなあ。 結局はその人自身が気づくしかないのかな。 などと考えながら読んだ。 田舎で、固定観念の中で生きてきた男尊女卑オヤジや、お母さんや、その子どもたちが、それぞれの立場でそれぞれの生き方を振り返り、今後を生きていこうとする物語。 結婚式に元カノが入り込むとかは、ちょっと作りすぎだなーと思ったけど。。。 でも、別れるときはちゃんと別れを告げるべき。突然連絡を絶つのは相手を長い事苦しめる。そんなふうに、描かれる出来事や想いがとても身近で、気持ちがすんなりと入る。 自分の周りの人達に優しくしたくなる本でした。

    0
    投稿日: 2024.07.17
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    淡々とした主人公がいい リアルな人間感情なんだろうと思ったが気持ち悪かった 水を縫うがよくて読んでみたが胸糞悪さはこっちが上

    1
    投稿日: 2024.07.14
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    小説にハマった原因である寺地はるなさんの作品。 ハチミツから小説が大好きになった。今度もすごく面白かった。どんな価値観も優劣をつけない文章が読んでいてすごく安心できた。 今、ちょうど自分が読むべきだった本だった。 こういう出会いがあるから本を読む事はやめられないなぁ、と思う。 今を生きる事。 将来を考えて生きる事。 どっちもそりゃめちゃくちゃ大事。 それはわかる。 でも、それで何も動けなくなっているのは違うんじゃないか、それは面白くなくないか?と、思う。 自分がどうすべきか、どうしたいか、このバランスはよく考えて自分の人生を生きて行きたいと思った。 本当にこの本に今出会えてよかった。 将来を悩んでいる方はぜひ一度読んでみてほしい作品。

    3
    投稿日: 2024.07.14
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    摘まれた化は、摘まれない花より、はやく枯れる。だから翼は花を摘まない。でも、わたしは花を摘む。摘まれた花はだって、咲いた場所とは違うところに行ける。 自分は後者だな。 たとえ寿命が短くなっても色んな景色をみて、色んな感情になりたい。 寺地さんの小説は誰も傷つけない、意見を押し付けない。色んな角度から物事を見ることができる。

    1
    投稿日: 2024.07.09
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    寺地はるな著作を読むのは「雨夜の星たち」「水を縫う」に引き続き三作目です。 田舎のある町を舞台に、さまざまな人の「生きづらさ」「ジェンダーロール」などを取り上げたお話です。 寺地さんの作品では「大衆の側にはいられない人」を描くことが多く、その人物の描き方が好きな作家さんです。 連作短編となっており、毎回語り手が変わります。同じ町内の出来事を見ていても、人によって違いがあるということが見て取れて、そこも面白いポイントでした。 主人公(というと今作では語弊がありそうですが)の翼と年が近いこともあり、田舎暮らしのリアルな現実を目の当たりに、「うへぇ……」となりました。 私ならとてもとても、こんな生活は考えられない。 すぐに「あの子は云々」と非難されそうです。 私が女性だからというのもあるでしょうが、とにかくよい意味でツッコミどころ満載(!)の作品です。 翼の父は母に愛想をつかされ息子と二人暮らし。お菓子作りをする息子のことを「男のくせに」と揶揄するような、典型的(昨今では逆に珍しい?)な古い考えを持っているし、祭となると男性は酒宴を楽しみ、女性はそれに供する料理をつくるという前時代的な性別役割分業が未だに残っている文化圏です。 それでも、ここに生きている人たちにとっては「前時代的」であろうとなかろうと、目の前の現実なんだなあと考えさせられました。時代は変わった、とはいえ、ここら一帯の日常は何十年も前からずっと変わっていないよ。そんな登場人物たちの声が聞こえてくるようです。 解説に「変わらない」のではなく「変われない人」もいる、というようなことが書かれていましたが、幼い頃から”性別役割分業”を事あるごとに刷り込まれてきてしまった結果、疑問を持つ機会がとても少ないのだろうなと想像しました。 翼は真面目で父親に対してそれほど怒りとか恨みとかが少なかったからこそ、父親と一緒にいることを選べたのでしょうが、翼の母からしたらとても許せなかったんでしょうね。 翼はそのあたりも見抜いたうえで、母親を責めることはしなかったんだろうなと思いました。 「女だから」「男だから」という言葉は、一昔前では当たり前のように使われていて、ある意味では便利な言葉でした。 しかし、現代になってみると、その言葉は互いへの呪縛であり、錘になる言葉で、本当は不必要な言葉だったのだと痛感します。 「一緒」がいいからこそ、そこに入れなくて苦しい。 「一緒」が苦手だからこそ、皆でいると息苦しい。 皆一緒に枠の中にいて、枠からはみ出た人が後ろ指差される――それでいいのだろうか? と、物語の端々からメッセージを投げかけられている気がしました。

    1
    投稿日: 2024.07.05
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    世間の目  狭い世界でどう思われているか らしさ 自分の物語に現れるその他大勢の目に合わせて、囚われて動く操り人形のように 女だからこうじゃなきゃいけない。 長男だからこう生きなきゃいけない。 それは違うと物語のキャラが動いて、語っている。 何かに囚われて、自分を捨てるんじゃない。 誰かのために生まれたわけじゃない。 自分のために人生を生きるということ。 それがこの小説にはあった。

    1
    投稿日: 2024.05.23
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    自分 「川のほとりに立つ者は」が面白くて他の作品もと手に取りました。人間の一筋縄ではいかない難しさや優しさを表現しているなってこの作品でも思いました。 自分らしく自分の人生を生きることは難しいと思います。誰かの影響を受け誰かに頼り生きているのが人生のように思います。 「大人は泣かないと思っていた」は短編集ですが、つながったお話です。最後のお話「君のために生まれてきたわけじゃない」、父への思い、母への思い、元カノへの思い、親友への思い、恋人への思い、色々な思いがあふれていて、そうやって生きている人間の美しさや強さなんかが感じられました。良い作品でした。ありがとうございました。

    0
    投稿日: 2024.05.06
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    このレビューはネタバレを含みます。

    性役割について、家族のあり方について、深く考えさせられました。とても他人事とは思えないお話でした。他の方も書かれていますが、全部読み終わったあとに、改めて表紙を見ると、とても微笑ましく思えます。 「女だから」とか「男のくせに」という「偏見」が、この物語のテーマの1つだと思うのですが、言動や行動をそれぞれの性別としてのあり方に勝手にカテゴライズしてくる人達に対して、腹立たしく思いつつも、主人公の翼がお菓子作りが趣味というのを読んだ時に「男性でめずらしいな〜」と思ってしまったのも事実で。もちろん嫌な意味で捉えたわけじゃないけど、視点を変えれば、気付かぬうちに私も、性別を自分のものさしで測っていたんだなとハッとしました。 そして、限界集落が物語の舞台となっていますが、(ここまでではないですが)私も田舎出身なので、より身近に感じられて感情移入してしまいました。 本文より、 「このまちでは噂が広まるのが異様にはやい。広まるのがはやいなら収束するのもはやいかと思いきやそうでもなく、みんないつまでもしつこく覚えている。そして何年経過しても、とっておきのお菓子を味わうように話題にして楽しむ。」 特に、「とっておきのお菓子を味わうように〜」の一文、こんな的を得た表現ありますか??衝撃でした。もう共感しすぎて首がもげるほど頷きました。

    2
    投稿日: 2024.05.05
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    別れがあれば、出会いもある。 読了後に表紙をみると、2人が浜辺を歩いている姿が感慨深く思える。 男らしさや女らしさという前時代的な価値観から降りたとき、自分らしさが顔をだす。誰からも役割を押し付けられることなく、抑圧されることなく、自分の価値観を大事に生きられる。 クライマックスが幸せでよかった!!

    12
    投稿日: 2024.04.30
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    読みやすいし、情景やお料理のにおいを表す表現がすてきだった。そして、心に響く言葉がところどころに散りばめられている。 登場人物は個性豊かで、章ごとに各人物目線でストーリーが進む。そうすると、不思議とどの人物にも共感してしまう。ので、気持ちが入ってどんどん没入していった。。 好きだったのは、この二文。 ①女の隙につけこむような男を、私は好きにはなりませんから。そういう人からもてなくても、平気なんです。 ②子どもの頃、大人は泣かないと思っていた。そんなふうに思えるほど、子どもだった。 ②はほんとに、そう。私は今24歳だが、全然泣く。笑 小さな頃は、学生じゃなくなればいじめもないしテストもないし、泣くことなんてもうなくて、スルスル生きてくんだと思っていた。 昔の私よ、あなただけじゃなく、みんなが実はもがきながら生きてるんだぞっ 大人になると、泣いてることや悩んでることを隠すのがうまくなるだけ。きっと私は泣き虫だから、おばあちゃんになってもときどき泣いたりもしながら生きていくんだぞ!

    3
    投稿日: 2024.04.29
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    じんわり…といい話しね。 誰か一人でも味方になってくれると 生活は全然違うよね。 胃のあたりがじわっと温かくなる。

    0
    投稿日: 2024.04.27
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    子供の学校の課題図書で購入。優しい主人公が、そういうものと押し付けてくる世間を良しとしない、というのは水を縫うと共通するものがある。

    0
    投稿日: 2024.04.18
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    当たり前とされていることを当たり前にしてしまうのも自分次第。おかしいと感じたことも何もしないのはその場は平穏にやり過ごせても、それは悪事なのだと思い知った。「誰かも自分は我慢してもそれでよくても、他の人が嫌な思いをするかもしれないから、自分は言うよ。」という記事が印象に残っている。自分だけがよければいい人にはなりたくない。人を守れる人になりたい。そのためには自分の考えをはっきり伝えられる人になりたい。でも相手を否定するのではなくて、「私はこう思う」と伝えたい。相手を否定する権利はない。自分の意見や選んだ選択は自分の価値観で決めたことだからということを忘れたくない。 人がどんな経験をして、どんな傷を負って、どんな過程を過ごして今に至るのかなんて分からない。だから意見も否定もせず、人の考えをただ尊重できる人でいたい。相手のことを評価するのが相手への関心ではなく、相手のことを評価しないのが無関心ではない。自分の考えを持ってして、相手の考えを尊重することは無関心ではない。 どう見られるかばかりを気にして、自分の気持ちや考えを押し殺すことで、自分がどうしたいのか、どう感じているのか、自分の本当の気持ちが分からない。私は自分を殺しているんだなと思う。 今ある環境を変えることだけが選択ではない。そのまま変えないことも選択。どちらの選択も間違っていない。どっちが正しいとかそんなことはない。 環境は変わっていくもの。だから遠くだけを見るのだけではなく、今を精一杯楽しむことを大切にしたい。それは自分を大切にするということだと感じる。

    0
    投稿日: 2024.04.18
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    男尊女卑、男らしい、女らしい等という考えは古いと言われつつも根強く残っているし囚われて生きてる人たちもいる。 それらを良いか悪いかでは表現せず、「自分らしく」生きていこうとする人間たちの物語を描いて、読み手に自由捉えさせ、考えさせるストーリーが良かった。

    0
    投稿日: 2024.04.05
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    男らしさ、女らしさ、古い価値観がしみついてる地方の田舎で生きる人たちの物語。翼くんのフラットな姿勢が良かったな。少しずつ変わりゆく世間の価値観の最中のおはなし。

    0
    投稿日: 2024.04.03
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    泣きますよ、大人になってもそれは。 涙を流さずとも、心の中で。 なんて思いながら手にした本です。 人の弱さをグサリと遠慮なく書かれているお話でした。 生きづらさを抱えている、こんな言葉をよく聞くようになりましたが私は自分の生きづらささえ言葉では説明出来ませんでした。 ですがこの本を読んでそう、そういうふうに感じていた。そう言葉で表せば良かったんだ!と。 自分自身の思いに気づかされる本に出会えたのは初めてかもしれません。 これはいつかまた再読します。

    33
    投稿日: 2024.03.31
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    寺地はるなさんの文章が好きなため、水を縫うから2連続でよみました。登場人物それぞれ個性的でどのストーリーも面白かったです。

    0
    投稿日: 2024.03.30
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    寺地さんの作品は、「〜のくせに」「〜のように」ではなく、「自分らしく」。今回も同テーマで、正直なところ「またか」と思った。思ったけど、予想もついているけど、でも読む。普通の人たちの、普通の生活の話だけに、そこで綴られる、王道の、鉄板のテーマがよく馴染む。好きなフレーズもたくさんあったけど、これも特別な言葉、かっこいい言葉ではなく、ありきたりの言葉。でも、それでいい。それがいい。

    0
    投稿日: 2024.03.28
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    登場人物全てが美化されず、人間味溢れている物語り。連作短編で、つぎは誰が主人公になるのかと思い巡らせて読む楽しみも味わえた。それにしても、田舎って、こんなに面倒なものなんだろうか。

    36
    投稿日: 2024.03.22
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    いろんな考え方の人がいて いろんな見方があって 正解とかじゃなくて 自分が考えて選んだ事を信じて進めばいいんだよって気持ちを前向きにさせてくれる話でした。良かった。 この言葉、いいなと思って付箋を貼った箇所が幾つも… 化粧は若づくりのためではない。異性に見せるためにするのでもない。自分の心を明るく保つためにある。 摘まれた花は摘まれない花よりはやく枯れる…わたしは花を摘む。摘まれた花だって咲いた場所とは違うところに行ける。違う景色を見ることができる。たとえ命が短くても。

    3
    投稿日: 2024.03.19
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    涙と笑いと心に沁みる言葉と、父と息子、母と息子、友情と恋愛、同僚と仕事、色んなことが心地良く混ざっていて、今までにない感覚を味わえました✨ 読んで良かった。 ありがとうございます✨

    1
    投稿日: 2024.03.13
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    連作短編だから読みやすくて、すぐ読み終わっちゃった。 いろいろな人からの目線で描かれてるから、考え方とか感じ方がたくさんあるだろうし、受け取る側としても、いろいろな角度から入ってきやすかった。 わたしは古い考えの人が苦手で、頭ごなしに否定とか拒否してしまうんだけど、 そういう人たちだって、別に変わらないわけじゃなくて変えられないだけなのかもな、とか こっちから歩み寄ることも必要だよね… なんか人生の道標になりそうな本だった…

    2
    投稿日: 2024.03.12
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    寺地さんはうわー!いるいる!この人!会社に3人はいる!ってくらいその辺にいそうなおじさんの描写が上手だと思ってます!この本にもちょっとうざおじさんが出てくるので、おじさんに注目してほしいです!

    1
    投稿日: 2024.03.12
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    ある地域に生まれ育った人たちのそれぞれの日常の物語。 短編ごとに主人公が入れ替わり、重なる物語によって少しずつその人たちの見え方が変わってくる。他の物語で出てきた時にはうーんと思っていた人でも、その人視点だとその苦しさなどが見えてきて、葛藤からくる言動だと思うと受け止められる気持ちになる。 寺地さんの視点はフェアだ、その人自身を決して否定をしないと解説の方が書いていたけれど、本当にそう思えた。 人それぞれであることを肯定してれるようなお話でした。 小柳さん一家のお話が特に好きでした。

    6
    投稿日: 2024.02.20
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    初めましての寺地さん。 この本、数ヶ月前に購入して積んであったのだけど、今読んで良かった。きわめて個人的な事情だけど、まさに今このタイミングで読むべき本だった。 人間の持つ凹凸を描くのがうまいと思った。 例えば多くの人が欠点と捉えるような性質を持つ登場人物であっても、憎めないというか。 「なんかいいなあ」とさえ思ってしまう。 どんな凹凸であっても人間に厚みを持たせる個性として描いているところに好感。 どの登場人物にも共感できる点があって、だからするっと入り込める。 大袈裟かもしれないけど、「これは自分の物語だ」と思ってしまう。 それと、各話最後の一文がとても印象的。沁みるわ〜。 思わず感嘆のため息が出る。 読んでみたい寺地さんの本、以前から何冊かリストアップしていたので、これからどんどん読んでいこうと思った。

    2
    投稿日: 2024.02.18
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    一章一章の題名がとてもいい。 読み終わったあとの納得感! どの物語もストレートにメッセージが伝わってきて心に響いたけど、大人になって読むとより胸に刺さる物語になるのかもしれない… 「小柳さんと小柳さん」が一番好きな話だった。 レモンと小柳さんの優しさと言ったら… (2023.8.)

    1
    投稿日: 2024.02.12
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    ・子どもの頃、大人は泣かないと思っていた。そんなふうに思えるほど、子どもだった。泣くな、とは俺は言わない。相手が男であれ女であれ、誰にもそんなことは言わない。 ・「隙のない女は、もてないよ?」 「女の隙につけこむような男を、私は好きにはなりませんから。そういう人からもてなくても、平気なんです」 なんと。なんとかっこいい女なのか。俺はもうその瞬間、玲子に惚れてしまったのだ。 ・化粧は若づくりのためではない。異性に見せるためにするものでもない。自分の心を明るく保つためにある。

    2
    投稿日: 2024.01.23
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    最初の二章を読んだあたりでは、あまり面白くないなと正直思ってましてが、読み進めていくうちに、一人一人の人生や生き方がじわじわ心に染み込んできて、読み終わった時には、スポンジがたっぷり水を吸い込んだみたいに、いろんなものがタプタプに染みてました。 解説に、『寺田さんの小説には脇役がいない』と書いてありました。 確かに連作短編集は、それぞれが小説の中の主人公であり、それぞれの人生があって、ひとつの小説になった時に、とても深くて厚みのあるものになっていると思われます。 男だから女だからではなく、古い観念を一つずつ変えていって、本当の自分を生きることの大切さを教えられました

    2
    投稿日: 2024.01.22
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    「少し上の世代の頃までは共有されていた」と思っていた価値観が現代でもまだこんなに強く残っている場所もあるのかということにまずびっくりした。 そんな狭い世間でしがらみにしばられながらも、自分らしく生きようと葛藤する彼らの姿をすごく清々しく素敵に思いながら読んだ。 寺地さんの作品、やっぱりかなり好きだ。

    6
    投稿日: 2023.12.29
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    出てくる登場人物みんな優しくて それぞれの状況によって かわるが、強さがあってよかった じっくり読める作品だと思いました

    16
    投稿日: 2023.12.19
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    このレビューはネタバレを含みます。

    2019年本屋大賞53位。 本屋大賞を基準に本を選びがちなので、つい何位だったのか調べてしまう。 面白かったからこそ。 まだまだいい本が埋もれていると感じた。 強いエピソードはないものの、それぞれの視点で語られる話が興味深く、面白い。 田舎での女性の扱いが、聞くに堪えない、、けど、それが日常なのか。 平野さんが自分を冷静に分析した「妥当じゃない」読み応えがあった。 翼と鉄腕の関係もいい。 ラストに蕎麦屋での愛の告白が、え、結局そうゆう気持ちで翼と一緒にいたのか!?と見事に騙されて、まさかの展開に笑みが溢れた。

    0
    投稿日: 2023.11.23
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    初めて寺地さんの作品を読みました。 登場人物の心情に感情移入してしまいとても感動しました。 読み終わった後のしみじみとした感動は得難いものでした。

    1
    投稿日: 2023.11.18
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    このレビューはネタバレを含みます。

    とある田舎に住む人々の連作短編。 寺地さんの作品は多分初めて読んだけど、とても読みやすくて所々ジーンと沁みる場面も。 あらすじ 時田翼32歳。九州の田舎町で、大酒呑みで不機嫌な父と暮らしている。母は11年前に出奔。翼は農協に勤め、休日の菓子作りを一番の楽しみにしてきた。ある朝、隣人の老婆が庭のゆずを盗む現場を押さえろと父から命じられる。小学校からの同級生・鉄腕が協力を買って出て、見事にゆず泥棒を捕まえるが、犯人は予想外の人物で――(「大人は泣かないと思っていた」)。 小柳レモン22歳。バイト先のファミリーレストランで店長を頭突きしてクビになった。理由は言いたくない。偶然居合わせた時田翼に車で送ってもらう途中、義父の小柳さんから母が倒れたと連絡が入って……(「小柳さんと小柳さん」)ほか全7編収録。 恋愛や結婚、家族の「あるべき形」に傷つけられてきた大人たちが、もう一度、自分の足で歩き出す姿を描きだす。人生が愛おしくなる、始まりの物語。

    0
    投稿日: 2023.11.17
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    ひとりひとりに物語があって、その物語は自分の決めたルールに沿って進んでて。 柔軟だと思ってる人や、あの人は人の気持ちがわかる人だって思われてる人だって、意外と自分の物語のルールには意固地だったりして。 そうやって守っている部分もあるけれど、人には頼らないと思ってても意外と支えられたりして。 それぞれにルールがある世界の中で、交われる世界線の人がいるっていうだけで幸せだね。

    1
    投稿日: 2023.11.14
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    登場人物の個性がうまく、わかりやすく書かれていた。寺地さんの小説は、人生の真理が時折直球で書かれているので、好きです。

    2
    投稿日: 2023.11.09
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    色々な人の人生が織り交ぜられていてよかった。主人公は男性だが、思考が自分と似ていて共感できるところがたくさんあった。

    2
    投稿日: 2023.11.03
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    ちょうど父の入院もあってこの話は すごくタイムリーだった。 男はこうあるべき 女はこうじゃなくちゃいけないとか、 他人のことや噂話が最高の楽しみという人たち、 小さな町での生きづらさや、 人が人に求める理想像や役割 そんなものは必要ないと 思っていてもなかなかそこから 逃げられないジレンマみたいたもの、 男は泣くもんじゃないと育てられた主人公の 言葉や行動がいいなと思う。 この主人公がもつ強さとやさしさ、 これが好きだ。 男らしいとか頼りになるたくましさ というのとも違う 人の本質としてのやさしさ。 結婚をしたらその家のしきたりに従う 女はだまってハイと言ってればいい こういう風潮、というか、雰囲気って それはこの物語に出てくるような ちっちゃな町や土地柄だけじゃない。 結婚した時を思い出した、 何でお義父さんはずっと座ってるのかな? どうしてダンナは私が食べずに台所にいるのに 飲んだり食べたりし始めるんだろう? 男の人は呑んでるだけで何にも手伝わないの? コップを割って、開口一番何やってんだよ、 というのはなぜ?大丈夫?じゃないんだ、とか すごーく大昔のことだけど そんなことを思い出したシーンがあった。 どこにでも起こりそうな話だったからなのか 自分の過去にも重なったからなのか 共感することが多かったな。

    1
    投稿日: 2023.10.22
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    みんな過去を受け入れながら、色々な選択をして、今を生きているんだな。 未来のことを考えすぎて今を大切にできない私と登場人物が重なった。だけど、レモンちゃんや千夜子さんのように自分の意志をもって少しでも現状をより良いものに変えようと行動を起こす姿を見て憧れの気持ちを抱いた。 人からどう思われるかじゃなくて、自分がどうしたいかで行動していけばきっと明日はもっといい日になる。 寺地さんの誰の生き方も否定せずに、ふわっと優しく受け止めてくれるような文体がとても好きなのでまた他の作品も読んでいきたい。

    6
    投稿日: 2023.10.16
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    じんわり心に響く作品。 モヤモヤしてたことの答え、求めていた言葉がたくさんあった。 『「もともとやりたかったこと」じゃなくても仕事はできるし、それがしっかりできてたら「やりたかったことをやってる人」に引け目を感じる必要もない』 『どうせ頭をつかうなら、あの時こうしてたら…じゃなくて、今いるこの場所をどうやったらもぅと楽しくできるか考えたい』 『黙って去っていくのは、卑怯。ふたりではじめたことの後始末を残った1人に押し付けるのは。去った方は楽です。でも去られた方は違う。自分でいろいろ考えて、結論出して、そのことに折り合いをつけてかなきゃならない。ちゃんと別れを告げることが、去っていく人間の最低限の礼儀』 目に見える結果だけ見て、決めつけることはしたくない! 読んでよかった!

    2
    投稿日: 2023.10.15
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    今年読んだ中で1番好きだったかも。 出てくる登場人物全員好きになれた。 翼のお母さんもお父さんも、鉄腕の家族も。 そして小柳さんの家族もみんな。 田舎だからこそある仕来りやルール、固定概念。それはどの世界でもあるようなもので…そんなの無意味だよと翼が言ってくれて心が軽くなった。 初めての寺地はるなさんの作品。めちゃくちゃ良かったです!!!他の作品も読みます!!

    5
    投稿日: 2023.10.14
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    田舎のあるあるな価値観を、他人事とは思えず読みきってしまいました。こうあるべき、というのはひとそれぞれであり、誰かのためではなく、自分らしさを失わず生きていくことの大切さを気づかせてくれました。

    2
    投稿日: 2023.10.06