
総合評価
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powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
ー自分の経験談を語るのは、境界線の外にいた者だけだ。 〈あらすじ〉 5歳の時に、双子の毱絵は死んでしまった。残されたのは雪絵だけ。自分を取り戻すために、ある場所へ向かう。「楽園」含む他4題。 〈感想〉 日本で何かしらの苦悩を抱えた人たちが突然トンガ王国を舞台に苦悩と向き合っていくのが、私にとって現実とかけ離れすぎていて、読み進めてもこれは何なんだろう、、、という気持ちになるばかりで、あまり作品に入り込めずにいました。 トンガ王国が非日常すぎるリゾート地だからなんだろうな、と思います。 しかし、最後の「絶唱」で、湊かなえさんはこれを描きたかったのか、と腑に落ちました。 震災は体験したことのある人しかわからないこともあります。これが「閉じている」ということになるのかもしれませんが、実際に自分がどれだけの体験をしたか語ることそのものが、境界線の外にいる人にしかできない、というフレーズに猛烈に頷いてしまいます。 湊かなえさんも震災を経験されたんですね。 人はいつだって死と隣り合わせですが、思いがけない突然の死というのは本当に辛いです。 トンガの人たちの「別れは辛いけど、死は悲しいことじゃない」というのが少し沁みます。
1投稿日: 2023.06.07
powered by ブクログトンガを舞台に繰り広げられる再生の物語。 行きたくなりましたね、トンガ 登場人物たちの心の痛みの描写が繊細で、読み手にもすーっと染み渡りました!
2投稿日: 2023.05.18
powered by ブクログ読みやすくて一気に読めました。最後の「絶唱」は最初誰の話か分からなかったけど、意外な展開にびっくりしました。 誰かの善意が人を傷つけること、誰かの苦しみに寄り添えなかったことが傷を残すこと、人って難しいと思います。まずは身近な人を大切にできるようにしたいです。
2投稿日: 2023.05.01
powered by ブクログ日本での震災を経ていろいろあった人が最終的にトンガに集結する話 なんとなくそういう人はインドに行くイメージだけど、トンガもそういう国なのね 仏教だとインド、キリスト教だとトンガなのかな やっぱり日本は結婚式はキリスト教、葬式は仏教みたいな謎の宗教観があって不思議だなだと思う 毎週日曜に3回も教会行かないといけないのは大変だよなぁ それくらいしないと天国にはいけないシステムなのね という勉強にもなる本
1投稿日: 2023.04.26
powered by ブクログひとつひとつの話でも十分に楽しめるが、誰がどこで誰と繋がっているのかを知って何度も読み返したくなった。人が人に与える影響を考えさせられました。
1投稿日: 2023.04.24
powered by ブクログ“子どもたちが輝かない場所に、作物は実らない、人は集まらない、町はできない。だけど、どんなに絶望的な出来事が起きても、子どもたちが輝いている限り、そこに未来は必ず訪れる。” 誰にも言えない秘密を抱え、四人が辿り着いた南洋の島トンガ。 あまり馴染みのないトンガという国を割と長めに紹介しているので、読んでいて現地がどんな様子なのか想像がしやすかった。 阪神・淡路大震災がストーリーの根底にあり、トンガの美しい情景と登場人物のほの暗さが対比になっている。 あらすじには号泣ミステリーとあったのだがミステリー感はあまりない。どちらかといえばヒューマンストーリー。 短編集で読みやすかったのだが、どの登場人物にも共感できず低めに評価。 ラストの一遍は湊かなえの自叙伝のようなストーリーになっているので、著者が好きな方は是非読んでみてはいかがだろうか。 震災をテーマに作者の想いがつまった一冊だ。 こんな人におすすめ .ᐟ.ᐟ ・阪神・淡路大震災がテーマのストーリーが読みたい人 ・湊かなえが好きな人 ・ヒューマンストーリーが好きな人 ・旅行が好きな人 ・再生を再生を描いた作品が好きな人
8投稿日: 2023.04.03
powered by ブクログ久しぶりの湊かなえさん。 いつも、どれも切ない話が多いが、これも切ない。 しかし、他の作品とはちょっと違うかなぁ。 阪神淡路大震災の話が出てくるが、湊かなえさんも被災者だったと思う。 常にそれが心に残ってて、そんな話も出てくる。 実話もかなり交じってるんだろう。 だから、他の作品とは違うと感じるのかもしれない。 被災者の気持ちに寄り添うには良い本だと思います。
1投稿日: 2023.03.30
powered by ブクログ主人公一人ひとりが過去と向き合い悩んで闘いながら生きてきた中で、トンガとその人々で結び付き出会ったことがすごく明るく壮大な夢のある物語だなと思った。それがまさか湊かなえさんとも関わっているとは思わず最後まで読んで良かったと思えた。
3投稿日: 2023.03.24
powered by ブクログ2021/10/01 #絶唱 #湊かなえ 湊かなえさんが、アナザースカイに主演された時。 紹介されたトンガ王国を題材にしたお話。 そこで、湊さん自身も青年海外協力隊員として 2年間過ごされた様です。 この本を読んで湊かなえさんの想いとか、 なぜ小説を書いてるのかが、少しばかりわかる気がします。 内容は、ミステリーではなく今までと違ったテイストです! トンガ王国に住んでいる日本人女性の尚美さんとの 関わりによって、4つの物語の主人公達が 大きな心境の変化を起こすのです。 4つの物語は最後にバシッと繋がります。 この小説を書いた理由、 そして書いたのは 最後の章の主人公千晴(湊かなえ)なんです。 阪神淡路大震災から20数年経ちました。 震災によって大切な人・場所を亡くした人。 生きていく環境がガラッと変わってしまった人。 場所によって震災程度は違く、それぞれの考えも違います。 トンガには自分をゆっくり考え直したい、 そんな時に是非訪れてみたいと思いました。 湊さんは、この小説を完成させ、 恩人である尚美(仮名)へ渡したかったのです。 ですが、尚美さんは既に他界されてしまい間に合わなかったのですが、5年掛けこの本を完成させたんですって! 読み終えてから人と人との関わりって 大事だなと改めて思いました。 #湊かなえワールド #湊かなえ作品 #湊かなえ好き #湊かなえさんシリーズ #book #文庫本 #小説 #文庫本が好き #小説好きな人と繋がりたい #湊かなえ好きと繋がりたい
4投稿日: 2023.02.14
powered by ブクログ裏表紙に号泣ミステリーと書かれていたが、ミステリー要素は少ないかな?号泣もちょっと大袈裟だけど、泣ける要素は多いと思いました。 今まで読んだ湊かなえさんの本とは全く違った印象だったけど、私の中では好きな作品になりました。
1投稿日: 2023.02.04
powered by ブクログ感情ごと引き込まれる、揺さぶられるようなお話。それぞれの震災での経験がトンガに結び付いてて、経験が人を作るを体感した感じがする。震災の外と内の話は心に留めておきたい。
1投稿日: 2022.12.30
powered by ブクログ湊かなえさんの本は、告白から始まり、豆の上で眠る、母性、Nのためにと続いてこちらでした。 それまでの3冊は、一つの事件を巡り各自の目線が描写されていき、この人にとってのあの出来事はそういう意味だったのか、と気づいていくまさにミステリーだったのですが、こちらは、同じ震災経験をした、全く立場や年齢も違う人達のそれぞれの感動のストーリーです。 イヤミスと有名な湊かなえさんの話だと、期待して読み進めていくうちに、感動の涙が溢れると言う、良い意味で裏切られた読書体験ができました。 たまに心に栄養補給したい時、おすすめの一冊です。
2投稿日: 2022.12.25
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
阪神・淡路大震災とフレンドリーアイランドと呼ばれるトンガ王国。この2つが繋ぐ人と人との物語、というのが今回の小説のテーマであると私は思います。 1章〜3章では、3人の女性視点のトンガ王国に来た経緯と、トンガでの日々について綴られていました。1章では、恋人がかつて描いてくれた景色でなら、自分とは何なのかを見つけられるのではないかとトンガに来た女性。2章では、ある人との約束を守るためと言い聞かせ、婚約者で居続けている男性がいるが、これが本当に私の人生なのだろうかと悩む女性。3章では、大学を中退してまで女手1つで子供(5歳)を育てているが、かつての恩師に会いたい一心で、何もかもから逃げたくてトンガにきた女性、の3人で最初の3章は構成されていました。3人それぞれに阪神・淡路大震災での辛い記憶があり、けれど、トンガに「何か」を求めて訪れ、これまでとこれからの人生について、気付き、考えるといった内容でした。どのお話もとても印象深く、心に残りました。 最後の章では、著者の私小説と言った感じの形式でした。この章も阪神・淡路大震災、トンガ王国、周りの人との繋がりが書かれていました。周りに人がいるようで「自分も他人からも1番ではない」というのは、割と誰もが1度は思ってしまうことなのではないかと思います。しかし、それでも人生は続くし、人との出会いと思い出は人生において必要不可欠であり、大切なものです。筆者の実体験だと理解した上で、もう一度読むと、この本を執筆・出版すると決めた覚悟までどんな道のりを湊かなえさんがたどってきたか知ることができました。 全ての話を読み終え、4人それぞれ(個人的には尚美さんも入れて5人)の人生を振り返り、トンガでの出会いを経て、これからの4人の人生を応援したくなったと同時に涙が止まりませんでした。 湊かなえさんといえばミステリーが多い(重めの作品もある)イメージが強かったのですが、この本は個人的にはミステリーというジャンルではないと思います。しかし、大変読む価値があり、物語に引き込まれ、考えさせられることが沢山あったので、読んだことの無い方や、普段ミステリー作家さんの作品は読まないという方々にも強くおすすめします。
12投稿日: 2022.12.14
powered by ブクログ「往復書簡」から続けて読んだせいか、話が繋がっているのか?と錯覚した。国際ボランティア、最終話の手紙、登場人物の名前… 湊かなえさんの本2冊しか読んでないけど、どちらも出てくる男性ステキな人多いなぁ(あ「太陽」の正也以外ね)
2投稿日: 2022.12.03
powered by ブクログ※ あの日の出来事をさまざまな人たちの記憶、 想い、時間、それぞれの視点から描かれた物語。 ・楽園 ・約束 ・太陽 ・絶唱 〜どんな絶望的な出来事が起きても 子供たちが輝いている限り、そこに未来は 必ず訪れる〜 とても印象的なフレーズでした。 1995(平成7)1/17 阪神淡路大震災から 20年後2015/1/17発行
9投稿日: 2022.11.18
powered by ブクログ登場人物の全員が、叫びたがってるように感じる本。 喪失と再生の物語、すごく美しい本だと思う。 4つの物語を通して、何か大きな決意表明をしているような、力強い物語だと思った。 トンガ島で見つけた力を、これから彼女たちは人生の中で紡いでいくのだろう。
2投稿日: 2022.11.12
powered by ブクログきっと著者の体験も踏まえて書かれた作品なのでしょうか。 短編集なのでかなり読みやすかったですが、やはりテーマが重いので少し辛くなる部分もありました。 ふだんの湊かなえさんとはまた違った作品を読むことが出来て良かったと思います。
2投稿日: 2022.10.01
powered by ブクログ実話なのか分からないが、実際に体験しなけらばわからないような事柄、心理が描写されているので、今までにない考えを知ることができた。
0投稿日: 2022.09.27
powered by ブクログ仲良し三人組、自分以外の二人組が本当の仲良しで、自分はプラスワンで、という「わたし」がわたしに重なる。他の二人が本当にそう思っているか否かはどうだっていい、わたしがそう感じているということが全て。 愛し愛され生きるのさを歌ってくれる人が、いつかわたしにも現れますように。 思っていたような本ではなかった。良くも悪くも。
0投稿日: 2022.09.23
powered by ブクログいつもの様なミステリーとは一味違った。著者の経験をもとに書かれているのだろう。 震災を語るのはいつも外側にいた人達だ、というのは印象深い。 幸い私は不幸な経験がないが、実際に経験した著者が、この様な小説を書いた事へは並ならぬ覚悟があったのだろう。
0投稿日: 2022.09.02
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
湊かなえ、初めて読んだけど読みやすい。 トンガの南国の景色が目に浮かぶ。 阪神大震災は、私にとって境界の外側だった。 けれど、後に出会うことになる神戸の友人は一生で1番の出来事だったらしい。
0投稿日: 2022.08.03
powered by ブクログ地震をきっかけに国際ボランティアに影響を受けた人の物語。『楽園』の主人公だけは違う目的でトンガに行く。心温まるような、ギュッと掴まれるような切なさがある。
0投稿日: 2022.07.27
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
これが実体験に基づくお話なら、なんて辛い思いをしたのだろうと泣けてくる。 仲の良い3人組でいつも自分は3番目、自分に自信がなくて、控えめだけど、良い子なのではなく、じっと暗い目で友人達の黒い部分も静かに見つめる、そしてその事に自覚的で自分の負の部分も深く理解している。だけどそれを含めた自分が嫌いでそこを友人に見破られて責め立てられた。震災で友人になんで逃げたと責められるなんて、こんな辛い酷いことはない。でもそれ以上に辛く酷い思いをしている人が(自分よりも)数えきれないくらいいることも理解できる。自分の被った思いや実際の被害なんて人に話すような大した事じゃない。だから震災にあってないふりをする。だけどだけどだけど傷ついた自分がふと暴れ出す。 最初はあまり現実味のないストーリーと感じて?という感じでしたが読み進めていくうちに話がつながって最後の絶唱で引き込まれました。さすが湊かなえさん、暗さがピカイチです。
0投稿日: 2022.07.24
powered by ブクログ賛否両論の作品のようですが、すごく良かった。 きっと、この作品を書くことはものすごく覚悟がいることだったと思う。 正直、作品として楽しんでいいのかもわからない。そこも含めて湊かなえって天才なんだなと思う。いい経験した、読書っていいな、と思える作品。 阪神淡路大震災で被災した4人の主人公が、南の島トンガのゲストハウスで繋がっていく。途中のトンガの人々の描写がやけに生々しかったのも、そういうことだったのかと気が付く。 『楽園』 震災で死んでしまった双子の毬絵。生き残り大学生になった雪絵は、楽園を求めてトンガへ。彼女は自分はマリエだと名乗る。 『約束』 国際ボランティアでトンガにきた、家庭科教師の理恵子。彼女に会いに婚約者の宗一がやってくる。宗一•••こういう男、無理。 『太陽』 楽園でも登場する杏子。彼女が幼い花恋をつれてトンガに来たのは、震災の時に出会ったボランティアのセミシさんに会いたくて、ということだった。身につまされる。特別でなくていいから、幸せでいて欲しいと思う。 『絶唱』 ゲストハウスの尚美さんにあてた”主人公”からの手紙。つらい•••。絶唱とは、声をかぎり感情をこめて歌うことだそうだ。 本編とは関係ないけど、文庫版の帯、読後にみたら煽りすぎで少し嫌だった。あえてなん?フィクションだとしてもよくない。
14投稿日: 2022.07.16
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
最初の「楽園」でネグレクト気味の若いママ出てきたから読むのめげそうになったけど 最後まで読んでよかった。 「約束」は流浪の月の現実的な救いがあるバージョンのようなかんじ。 カタルシスがあってよかった。 「太陽」も一番ひっかかってた杏子の内面と再生が見られてよかった。 人の表面や行動だけ見て判断してはいけない。 みんな平気な顔して色々抱えている、と 改めて気が付いた。
0投稿日: 2022.07.11
powered by ブクログ実話なのかな?!と思える内容だった。震災が起きた時の話だが、境界線の内側と外側で外側にいた人がその時の話をする、みたいな事が書いてあって確かに辛い出来事が起きた時、本当に辛い事があった人は自ら口には出さなくて少しでもそういったことをかじった人が経験したと口にだしやすいと思った。自分のニックネームがさいだが、トンガ語でいいねやすごいという意味があると知って嬉しくなった。
0投稿日: 2022.06.21
powered by ブクログ湊かなえの本を初めて読んだ。 湊かなえなのに、ミステリーものから読まずに、この本から。 心がぎゅるんぎゅるんにかき混ぜられた。 自分の実体験をもとに書かれた、最終章の【絶唱】。 読み終わり、「生きねば」という「生」への義務感と、「生きよう」という「生」への勇気が満ち溢れてきた。 いよいよ8月から、私も湊かなえさんと同じ青年海外協力隊員として出国。 今、私は生きている。
2投稿日: 2022.06.19
powered by ブクログ読了 楽園、約束、太陽、絶唱の4つのお話 全てが繋がっています。 読んでいくうちにいつもの湊かなえの沼から光が見えてきたと思ったら最後に落とされました。 4つの話に共通するのは、阪神淡路大震災とトンガのトンガタプ島です。 湊かなえ、裏切らないですね〜
0投稿日: 2022.05.26
powered by ブクログブックオフでセールを実施中、ランキング上位なので買ってみた。久しぶりの湊かなえ様。 実際に起こった震災を題材をもとに書いている。斬新な試みだし、有名な作家としてはとても勇気の要る執筆だと思う。トンガという設定にもその歴史的背景から決して甘くない選択だと思う。そうなのですが…話に入っていけない。どうにも主人公の気持ちに入り込んでいけない自分がいるんです。「告白」のようなミステリーを読み過ぎなのかもしれません。また、別のかなえ様読んで比較してみようと思います。
1投稿日: 2022.05.19
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
舞台は南の島トンガ。 様々な事情を抱えた人間が、トンガへとやってくる。今回の話では4人の人物が主人公になったものがそれぞれ書かれていた。 私は最後の話の中で記憶に残ったのが、"わたしはあの時〜、と自分のことを語りたがるのは、境界線のもっと外側にいた人ばかりです"という文章だ。私自身、東日本大震災を経験した人間だが、震源地である東北の方からは離れており、どちらかというと安全な場所に暮らしていた。しかし、作中で書かれているように「当時〜」と話したことがある。それで今回の作品を読んで自分が当てはまり恥ずかしく感じた。テレビなどで見て震源地の現状を知っているのに、こんなことを言っていたのは本当に被災した人からしたら嫌な気持ちだろうなと感じた
0投稿日: 2022.05.16
powered by ブクログ湊かなえ=ミステリーという頭になっていたので、最初は少し拍子抜け。けれど読み進めているうちにどんどんハマりました。 それぞれの話が絶妙に絡み合っている構成も好き。 震災、といわれても私にはあまり体験がない。 1995年。私は2歳。しかも北海道生まれ北海道育ちなのでいよいよ何も記憶に残ってはいない。 2011年の東日本大震災は、北海道のど真ん中にいた。ニュースの映像は記憶にあるし大学の同期となった者に被災者はいたが、私自身には何も振りかからなかった。 その後の胆振地方の地震では、停電になった。けれど、それだけだ。 私には、語れるものが何もない。台風も津波もひっくるめて、自然災害に遭ったことがない。何もかも想像することしかできない。分かったような気にしかなれない。 さて、本作は震災によって何らかの傷を負った人たちが語り手だ。その傷はトンガで癒されていくのだが… 人によって物語の視点が違う。この人から見るととても嫌な人なのに、その人視点になるとこうも印象が違うのかと驚く。 無意識に人に傷を見せてしまう人と、深いところに隠して消して人に見せようとしない人。その違いでこんなにも人の印象って変わってしまうんだなぁ。 『子どものときのことを憶えていない、と平気な顔をして言う人は、普通に楽しく過ごしていたからだ。憶えてない、イコール、幸せ、だ。』 『訳ありで来ているのかもしれないが、誰かそれに気付いてください、という顔は初対面の人間にするもんじゃない。笑って隠せ。』 『わたしは(僕は)あのとき〜、と自分のことを語りたがるのは、境界線のもっと外側にいた人たちばかりなのです。』 『これから先も、逃げ出したくなったり、投げ出したくなったり、誰かのせいにしてみたくなったりするときが、きっとあるはずだ。だけど、そんなあたしを見届けてくれる人がいる。』
6投稿日: 2022.05.13
powered by ブクログザ ミステリー、読後感の悪い結末、な湊かなえの小説を最近読んだので、著者に対してはその印象が強かったが、この作品は全く違った内容だった。 ミステリーを期待して読まない方が良い。 阪神大震災で人生が変わった、トラウマを抱えた人たちが、トンガを通して関わっていくお話。短編集かと思いきや、最終的に全ての人が尚美さんを中心につながっていく。 トンガの壮大な自然の描写も多く、雰囲気はさほど暗くない。最終的には登場人物それぞれに希望が見える結末。
0投稿日: 2022.05.05
powered by ブクログ冒頭にトンガの挨拶など カタカナ、ローマ字が多くて 少し読み辛かった。 2話目の「約束」でやっとテンポ良く 読めるようになった感じ… それぞれの話で 各主人公が抱えている トラウマというかしがらみに 感情移入してしまった。 最後の「絶唱」で ダイレクトに阪神淡路大震災の話になり、 私自身、震災の頃に 被害が大きかった神戸にいたけれど 当時は3才で 周りの人から守られて生きてきたことを 改めて実感したと共に 記憶が曖昧な自分は 震災を語る資格はないと 恥ずかしくなりました。 読み終わった後は 読みはじめよりもずっと 心に残る本になりました。
0投稿日: 2022.04.29
powered by ブクログ読むときは面白かったけど、読後は何も残らず…。 あ。いっこだけ残ってた。 「トンガいいなー行きたいなぁー」
0投稿日: 2022.04.16
powered by ブクログ思っていたのと感じが違った。 ごめんなさいごめんなさいごめんなさいって帯にあるものだから、どんなに悔やんでいるのか、どれほど苦しい思いをしているのか、私と一緒に泣いてくれるのかと期待していたのに… トンガの陽気な気候に毒が消されてしまったんだろうね。
0投稿日: 2022.04.15
powered by ブクログ良かった。 短編集だと思って読み始めたら、4つの物語が絶妙に絡み合っていて、面白かった。 初めて読んだ湊かなえ作品は「告白」で、その時はジェットコースターみたいに刺激的で、中毒性のあるお話に夢中になって読んだけど、救いのなさになんとも言えない読後感をもたらされた記憶が… それに比べると、こちらは主人公それぞれのやり場のない思いにちゃんと出口を指し示してくれている感じ。その一筋の光をもたらしてくれるのが、全編に登場する尚美さんであり、トンガという南国のおおらかさなのかな。 「楽園」と「太陽」に登場する杏子が私としては印象的。自分も母なので、だからこその嫌悪感と共感とが混ざり合って、複雑な気持ちに。でも最後の尚美さんとの会話が良くて、涙腺緩んでしまうくらい。杏子の事も、自分の事も応援したい気持ちになれた。 前向きになりたい時に読むといいかも。
2投稿日: 2022.03.16
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
湊かなえのミステリーを読みたくて買ったので少し期待外れ。ただ、伝えたいという思いというか熱量は感じた。熱い文章だった。
3投稿日: 2022.03.06
powered by ブクログ湊かなえのミステリーが読みたくて購入。 しかし、ミステリーではなく最初こそガッカリしたが、読み進めていくうちにハマった。 阪神淡路大震災を経験、トンガと共通点がある四組の話。 どの話も登場人物が抱えている物の重さに途中辛くなるが、最後は前向きな気分になれる。 手元に置いておきたい一冊。
2投稿日: 2022.03.02
powered by ブクログ2021/12/30読了 「楽園」「約束」「太陽」「絶唱」4つの短編集 それぞれの主人公が阪神淡路大震災とトンガを通じて別々の話のようで絶妙に絡み合っている。 尚美さんに出会って過去とこれからにそれぞれ向き合っていく…といった感じでしょうか。 読みやすくはあったけど、いつもの湊かなえ作品と比べて少し物足りない感じもした。が、 順番に読み進めていくうちに、あれ?もしかして?と思ってた事が最後の最後に繋がって、本を閉じてからも暫くその場から動けなかった。 指先がじわじわして、胸がざわついて、ただただ登場した人物みんなが幸せであって欲しい。 動けない間そんな事を考えていた
1投稿日: 2022.02.28
powered by ブクログ杏子さんの話が一番心に残っている。同じ母として、環境も性格も違うから杏子さんのことを全て理解できるわけではないけれど、こどもから離れたい気持ちになることも、日々一杯一杯に過ごすことも、共感しながら読んでいた。それでも花恋ちゃんへの声かけは決してイライラを込めている言葉ではなく、優しい声かけをしていてすごいなあと思っていた。自分はすぐにイライラしてこどもに当たってしまう... 杏子さんの気持ちが最後に救われたようで一緒に泣いた。
3投稿日: 2022.02.24
powered by ブクログ湊かなえさんの、おそらく実体験を そのままではないにしろ元に書かれてる作品。 帯コメントやあらすじのイメージとは 結構かけ離れた内容だったように思います。 震災のお話であることを書いていても、良いと思うけど… ミステリーではないかな、私小説のが強い。 トンガに楽園があるならば行ってみたい
1投稿日: 2022.02.19
powered by ブクログトンガと阪神・淡路大震災が繋がった短編集 湊かなえさんをwikiで調べたらやはりトンガに行ってて、阪神淡路大震災を体験している ほぼ実話なのかどうか分からないが、湊かなえらしい要素も少しはあるが、全体的にあの時代の自分(湊かなえ)への想いを本にしてるように感じる
2投稿日: 2022.02.16
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
面白かった点 ★構成 章ごとの短編小説のようになっていて、最後の章でまとめるところ。 物足りなかった点 ★想像と違う 物足りなかったというのとは違うけれど、裏表紙のあらすじから自分が想像していた話とは違っていた。 まとめ 想像とは違うストーリーだったけれど、ジンときて少し泣いた。読後感は爽やかで温かい。 話とは関係ないが新潮文庫は栞が付いていて良いと思った。
1投稿日: 2022.02.05
powered by ブクログ阪神大震災とトンガという共通点を持った四つの短編集。 この小説に出てくるトンガが、ついこないだの海底火山噴火で日本にも津波が到達した、あのトンガだと気付いたのは一昨日のことだった。 久しぶりの読書で、けど夢中になり、やっぱり読書はいいなと思った。 共感することが多かった。痛みを分け合えるよね、本って。
1投稿日: 2022.02.05
powered by ブクログ阪神・淡路大震災は生まれる前の出来事だけど、面白かった。最後の方の話の人を褒めない男は私がいちばん嫌いなタイプの男だなーと感じた
1投稿日: 2022.01.27
powered by ブクログ「…なのに、大変でしたね、と続き、わたしは(僕は)あのとき〜、と自分のことを語りたがるのは、境界線のもっと外側にいた人たちばかりなのです。」(p. 295) 大切なひとやものを失った人に、元どおりなんてない。だから悲しみを、無闇に共感しようとしたり、自分事化してはいけないんだとハッとさせられた。でも、助けが必要な人に、一番に駆けつけて寄り添う、そんな人でありたいと思った。
1投稿日: 2022.01.18
powered by ブクログ阪神淡路大震災の爪痕が残る4つの物語。 「絶唱:声を限りに感情をこめて歌うこと」 文章から本当に主人公の声が聞こえてくるようだった。私は「辛い」という感情に優劣をつけて、優秀認定された「辛かった」話をぺらぺらと語ってしまう。そして時と共に忘れていく。心に記憶が刻まれてしまった人たちが、叫びたいけど叫べない人たちが、災害を記録として残すからこそ、悲惨さを伝えられるのだと思った。
1投稿日: 2022.01.13
powered by ブクログこれはただの短編集ではありません!!! 湊かなえさんにしては伏線が弱いというか、 話が淡々と進んでいくと思いました。 ラスト2ページまでは。 この小説は先の大震災を軸に物語が進みます。 自然災害の残酷さを描いてるわけではなく、 言葉で表すことのできない、でも確実にじわりじわりと苦しめる大きな重りを描かれていました。 「自分のことを語りたがるのは、境界線のもっと外側にいた人たちばかり」 このフレーズにグッときました。
2投稿日: 2021.12.28
powered by ブクログミステリー…なのかな? そこが引っかかって★3 「わたしはあの時〜、と 自分のことを語りたがるのは、 境界線のもっと外側にいた人たちばかりなのです」 真実
1投稿日: 2021.12.21
powered by ブクログ読みやすい 部外者ほど多くを語るとはその通り、本当の辛さを味わった者は多くを語らない 湊かなえは告白などサスペンス色強い作品が多いといった考えだったが、地震の体験も踏まえた心動かされる物語だった
3投稿日: 2021.12.21
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
3つの短編と主題「絶唱」 阪神淡路大震災のそれぞれの経験、苦悩、後悔、 そしてトンガでの尚美さんとの出会い、救い、希望。 4編は巧みに絡み合っていく。 3編を作中作品のような形でまとめた「絶唱」 震災を言葉にすること、読むことは それぞれの受け取りかたがあると思う 声の限りうたうこと「絶唱」が確かに聞こえてくる ような気がした
3投稿日: 2021.12.19
powered by ブクログ「楽園」「約束」「太陽」「絶唱」の四話収録。阪神大震災の被災者たちが訪れたトンガで再生を目指す。 最後の「絶唱」はそれまでの物語の集大成、かな。 どの章にも(多分)湊さんの体験が描かれていて胸が詰まった。
1投稿日: 2021.12.13
powered by ブクログ阪神淡路大震災に関わる短編集。立場も違う人たちが被災した経験から絡み合う人間模様。いろんな傷跡がある。天災である、誰のせいでもないはずなのに人はどうして自分を責めるのか。とても切ない後味だった。
1投稿日: 2021.12.13
powered by ブクログ特段先入観なく読んでいる中で、トンガにびっくり。でもって、「Kingdom of Tonga」は一つのハナシではなく、根底に流れるテーマと言うか、現実であるニホンに対する部分として位置する、楽園として描かれています。でも、単純な楽園って話ではないのですね。皆さまが日本から飛ぶ時間の部分は割愛されているところが多いですが、実際通りです。南国の別世界です。しかし、人の一生はそこでつながっているんです。私小説めいた締めは、テーマがテーマだけに響きますね。トンガのコントラストとともに、くっきりと。
2投稿日: 2021.11.29
powered by ブクログ4篇の短編構成。 全てに共通するのは、「尚美さん」「トンガ」「阪神淡路大震災」。 湊かなえさんは、大学卒業後にトンガに青年海外協力隊として2年間赴任されていたそうだ。トンガのお話がとてもリアルだった。それに、当時西宮で大学生活を送られていた湊さんは阪神淡路大震災を経験されている。私は二回生だったので、2歳上の湊さんは四回生だったはずだ。 絶唱とは「心のこもった見事な歌いぶり」のことらしい。 こちらの本は、伏線回収とか面白いとか読みやすいとかよりも、震災をテーマのひとつにしたストーリーだとは知らなかったこともあって、ただただあの頃のことに急に思いを馳せ色々と思い出し勝手に泣けてきて自分でも驚いた。喪失と再生の物語。湊かなえさんはこんなストーリーも書けるのか。凄い方だ
2投稿日: 2021.11.23
powered by ブクログトンガという暖かな島国で各キャラクターが背負ってしまっている十字架と向き合っていく物語。 どの作品も背負っている贖罪や罪悪感、自由になりたいといった気持ちが生々しく、またそれを徐々に解きほぐしていくトンガの暖かな情景描写が印象的だった。しかし正直最後の短編の突然の告白に全てを持っていかれてしまった。あれは湊かなえさんご自身の経験ということなのでしょうか、、、?
1投稿日: 2021.11.22
powered by ブクログ読みやすく、一気に最後まで読めました。 恥ずかしくて蓋をしたいような、向き合わないで逃げたくなるような心の中のイヤな部分の表現がとても良く、考えさせられる話でした。 とある南国の、とあるゲストハウスで交錯する阪神淡路大震災に関係する訳アリの人たちの物語。
3投稿日: 2021.11.18
powered by ブクログ阪神淡路大震災で罹災し心に傷を抱えたまま生きる4人の女性のその後の物語。 震災という重たい大テーマだけれど、軽やかに描かれているのはトンガという国の穏やかさと美しさのおかげなのかな? なぜトンガなのかまったくわからなかったのと、震災以外の設定がまぁまぁ突飛で腑に落ちないところも多かったかな。
1投稿日: 2021.11.15
powered by ブクログ楽園、約束、太陽、絶唱の4篇となっていて、阪神淡路大震災の関係性があります。 楽園の出だしは、いつもの湊さんらしいものだったが、やがて南の楽園トンガに展開していく。 母と娘の間のなんとも言えない葛藤とか思い込みとか、湊さんの作品によく出てきますね。 母の娘時代が描かれると、誰にも若い時があったんだと思う。当たり前だけど。
9投稿日: 2021.11.14
powered by ブクログ震災と南洋の島でのボランティアをテーマにしたお話。 湊かなえにしては珍しく、私小説的要素もある。 考えさせられる部分は多いものの、「告白」に比べると好き嫌いが分かれそう。
1投稿日: 2021.11.07
powered by ブクログ湊かなえ先生の作品は複数キャラクターの視点によってストーリーが両面を語られるから、自分自身の思い込みや偏見にはっとする瞬間があり、それが面白い。
2投稿日: 2021.10.01
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
楽園 双子ネタでこれは予想しやすい。 直接震災と関係してるわけでもなかった。 約束 松本理恵子先生のお話。 絶唱 "そうして、わたしはマリエちゃん、理恵子さん、杏子さん・花恋ちゃん親子のモデルになった人たちにお会いすることができました。" 今までの3編は千晴が書いたものだったのか…。尚美さんだけが本当に実在する人物? 湊かなえにしては淡々とした内容だなぁと思ってはいたけれど、なるほど。
5投稿日: 2021.09.24
powered by ブクログ実話、湊かなえが体験した阪神淡路大震災の話。震災でいろんな傷つき方をしたのが伝わってくる。 トンガという馴染みのない国を楽園に見立て、あらゆる人たちが何かを求めて現地で過ごす2019/09/17 20:19
2投稿日: 2021.09.20
powered by ブクログ杏子さんの関西弁が気になった。文字にするとこうなってしまうのか、ドラマで見る関西弁の違和感に似てる。
1投稿日: 2021.09.14
powered by ブクログ前情報なく、読みました。絶唱という言葉の意味も知らず、字面から湊かなえさんのブラックミステリーを想像していたため、すこし拍子抜けしました。 湊かなえさんの他の小説では、恐怖であったり気持ちの悪さを感じつつも圧倒された気持ちで読み終わるのですが、現実にあった震災がテーマで明るい描写も多いのですが重い気持になってしまいました。
1投稿日: 2021.08.29
powered by ブクログトンガに向かう阪神淡路大震災をキッカケに人生が変化した女性達の話。単純にものすごくトンガに行ってみたい気持ちがある。とても綺麗な島なのだろう。泣ける、とまでは言わないけど、彼女達が今格闘している辛さに、ただ寄り添う尚美さんがどうにも温かくて、トンガという国が温かくて、阪神淡路大震災の辛さや強さを和らげてくれる。忘れたり、知らないふりをするんじゃなくて、前に進むために。
2投稿日: 2021.08.12
powered by ブクログ別れは悲しいけれど、死は悲しくない。 震災について、作者が長年抱いていた想いを、 今のキャリアでようやく物語にできたんだろうな。
1投稿日: 2021.08.11
powered by ブクログ2021.07.31 双子の片割れを亡くした大学生 家庭科教師 シングルマザーの母子 作家 阪神淡路大震災を経験した4人の話。筆者の私小説なのかな?トンガにも行ってた? ホワイト湊かなえ作品
1投稿日: 2021.07.31
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
おもしろくはない。 面白くなりそうでそうならなかった。 でも著者の書きたいものだったんだろうと思う。
0投稿日: 2021.07.19
powered by ブクログ各章、訳有りな旅行者の事が分かって最後に集結して意外な物語に、って勝手に思い込んで読んでいたが… あれ?、「号泣」?「ミステリー」? せめて各章の後日談みたいなのがほしかったような。
2投稿日: 2021.07.08
powered by ブクログ凄かった。さすが湊かなえ。一気に読みきった。様々な角度から生きることへの足掻きや誠意を見れてよかった。人によっては生きる死ぬということへの価値観を新しくできるだろう。
2投稿日: 2021.07.07
powered by ブクログ日本神戸の震災とトンガという違う歴史と文化を持つ国が必然のように絡み合う。上手いなあ。 日常あるいは非日常の中で、僅かに潜む悪意、偽善。他の作品も含めて、その表現が好きです。
7投稿日: 2021.06.27
powered by ブクログイヤミスとは無縁の穏やか且つ心の温まる作品でした。 『喪失と再生、これは人生の物語』と謳われた4つの物語から構成されるストーリー。 主人公達の旅とそこでの経験や出会いを経て、『再生』に通じていくわけですが、文章を通して、登場人物達の心情が巧みに表されており、惹き込まれる物語でした。 いつか行ってみたいなあ。トンガ。
1投稿日: 2021.06.25
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
楽園は、私にはいまいちだった。 言葉選びピンと来ず、なシーンが多かった。 ストーリーは面白い。 せっかくの楽園、もう少し想像を掻き立てるような文章にして欲しかったな。 約束を今読んでいるところ。 途中だけど、面白い。この後どういう展開になるのか。 普通の短編集かと思っていたら、一冊の中で何かしら関わり合っている人が代わる代わる主人公となる短編集のようだ。 約束〜絶唱まで全て読み終えた。 震災のストーリーは、読んでいて辛いものがあったが、共感できる部分も多々あった。 絶唱は、震災がメインに出てくるせいもあり、読んでいて自然と涙が出てきた。 太陽が1番好きな話だったかな。ダメな母親の話だけど、キャラクターを1番話の中で身近に感じる。 花恋ちゃんには幸せになってほしい。
2投稿日: 2021.06.20
powered by ブクログ今まで読んだ湊かなえ作品とは少し毛色が違う感じだった。阪神淡路大震災をキーとして、何人かの登場人物とトンガという地が、4つの章に分かれながらも少しずつ重なり合う様に出てくる。 著者のお歳からして、その時いたであろう場所を鑑みても、第4章の「絶唱」に出てくる千晴は著者自身、ひいてはこの本全体は事実を主体として書かれているのでは、と思う様な内容。大学時代は家政学部被服学科にいらっしゃったことや、青年海外協力隊でトンガに赴任していた経験も事実と重なっている。 トンガの人々の死に対する考え方がとても興味深かった。「別れることが悲しいのであって、死自体は悲しいことではない。死とはイエス様と同じ世界に住むことが許されたという証で、喜ばしいこと」というもの。お葬式でも明るいマーチを一晩中演奏して、死者を見送るそう。なんかこういうお葬式いいな〜と思った。
12投稿日: 2021.06.05
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
南の島、トンガの人々や自然の情景がすっと浮かび上がってくる表現力の高さに感心した。本作のジャンルの定義は難しく、ミステリーとも自叙伝とも言うことができる。それは我々の解釈に委ねられることになるが、どちらとも受け取れる筆者の構成力と訴求力には脱帽した。
1投稿日: 2021.05.26
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4つの物語が最後ひとつの結末に集約され、ハッピーエンドとは言い切れないながらも心が凪いでいく想いがしました。
0投稿日: 2021.05.26
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人間関係の負の交錯を晴らすため、そしてそれぞれが生きようと一歩を踏み出すためにトンガ島に来ている。 最初に杏子さんが花恋ちゃんを置いて出て行った時、かなり苛立ちを覚えたが、やはり湊かなえ作品、しっかりバックグラウンドを見ると同情してしまう。 最初の章である「楽園」は綺麗な島の様相が鮮明に浮かび上がり、この作品の導入部分として素晴らしいと思った。雪絵として生きることを押し付けられた毬絵だとわかった時が一番悲しいポイントだった。 この本のタイトルであり、最終章の「絶唱」では、まるで作者の実体験であったかのように書かれている。こんなことをもし本当に体験しているのだとしたら、その心中は計り知れない。
1投稿日: 2021.05.21
powered by ブクログあんまり感動とわかりきってる現実の話と絡んだ物語は読まないけど1番最後にどっかーん!だった(勝手な印象)どんな状態でも、今日も頑張れそうって思えたお話しだった
1投稿日: 2021.05.20
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
楽園、約束、太陽、絶唱と読んでいき、人間関係や物語が繋がる部分があり、読んでいて新しい発見がある。また、最後の絶唱ではそれまでの3つの章の本当の姿が明らかになる。伏線回収のテンポが良く、とても読みやすかった。
1投稿日: 2021.05.08
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阪神淡路大震災をきっかけにトンガでの出会いや出来事が綴られていく女性4人のストーリー。 トンガの雄大な自然と国民性と、日本での悲哀な過去との対比が悲しくもあり美しく、最終的には各話を清々しい気持ちで終えることができる。 微妙に交差する女性たちの関係も読んでいて面白かった。
1投稿日: 2021.05.03
powered by ブクログ4つの短編集で、それぞれの共通点は阪神・淡路大震災の被災者、トンガ。文庫本の裏表紙のあらすじの「号泣ミステリー」という文字に惹かれて手に取った。今まで読んだ湊かなえさんの本とは、少し違ったな。4つ目の短編を読んで、初めてちゃんと湊かなえさんの経歴をネットで確認してみて、納得した。被災者の抱える辛い思いや、人の悪いところ、暖かいところが印象的だった。
0投稿日: 2021.04.17
powered by ブクログ登場人物が何人か出てきて、その人達の物語があるんだけど、共通点として阪神・淡路大震災とトンガがある。トンガの国の風景や環境、住む人々の優しさに触れて過去の傷を癒されていく。人は人に傷つけられるけど助けてくれる、癒してくれるのも人なんだな。
0投稿日: 2021.04.10
powered by ブクログ傷を抱えた人々が太平洋のど真ん中に位置するトンガという島国でその傷と向き合い、再起を志す連作短篇集。 阪神・淡路大震災について、時折ニュースで騒ぐようなこと以外はよく知りません。ですがこの本を読んで、震災は多くの人の命を奪っただけでなく、生き延びた人の心にも壮絶な傷を残したんだと、胸が痛みました。
1投稿日: 2021.04.06
powered by ブクログ阪神大震災で被災した人達による連作短編タイトルの絶唱は湊かなえ自身の私小説とも読み取れる。 一番書きたかったのは絶唱だろうやと容易にわかるので前の3作は壮大な前振りのようにも思える。 いやミスではないけれどこれはこれであり。
1投稿日: 2021.03.29
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正直余り面白くなかったですが、最後の章を読んで納得。以下、Wikipediaより湊かなえさんのプロフィールを抜粋。 -------------- 武庫川女子大学卒業後アパレルメーカーに就職し、青年海外協力隊隊員としてトンガに2年間赴いた後、淡路島の高校で家庭科の非常勤講師となる。結婚後「形に残せるものに挑戦したい」と創作を始めた。昼は主婦業をこなし、朝晩は執筆に励む。
0投稿日: 2021.03.21
powered by ブクログ神戸淡路震災を背景に… フレンドリーアイランドと呼ばれるトンガ王国で出会いに、出会う4つの短編 楽園、約束、太陽、絶唱 それぞれで人と人の出会うや別れ、旅立ちが… 絶唱とは声をかぎりに感情をこめて唄うことだそうです。
3投稿日: 2021.03.07
powered by ブクログ阪神大震災を経験した人とトンガ王国を舞台にした短編集かと思ったが、学生時代に阪神大震災を経験した作者の思いも含まれていたように思う。
1投稿日: 2021.03.07
powered by ブクログトンガという国と阪神大震災の被災者の物語。 最終章でこういうとかと。 「わたしは(僕は)あのとき〜、と自分のことを語りたがるのは、境界線のもっと外側にいた人たちばかりなのです。」 湊かなえさん自身がこれを書くまでに長い年月と葛藤を繰り返されてきたのだろう。
0投稿日: 2021.03.05
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・湊かなえ=イヤミスだったので、その前提で読んだら、テイストが違って最初は戸惑った ・全4篇にわたって、登場人物が、主役のときと脇役のときとで、主役のときには丁寧に、脇役のときには脇役としてあっさりと描かれていた ・他者から見た各人の描写があることで、その登場人物が主役になったときのストーリーにより深みと優しさを感じた ・読後暫くしてから、父の名前を尋ねる…のくだりのある小説なんだっけ?と、他にもっと泣いたシーンとか刺さったシーンがあったはずなのに、何故か、そのくだりが印象に残った
1投稿日: 2021.03.04
powered by ブクログ阪神淡路大震災×トンガ 2つを共通点の4篇からなる連続短編集。 みんな震災で運命、人格、人間関係がかわる。 とてもわかる。 トンガという楽園でその傷を癒やし再起をかける人々の必死さがよく伝わり、さらに物語の発信地点の違いがあるのにも関わらず絡み合う絶望感と再起という言葉に負けない成長の姿を描く筆者に脱帽。 (東北震災を経験して) トンガという楽園に飛び立てる、再起をかけられる事自体実際はとても贅沢。地元で、または『外』で故郷の安寧を願いつつ必死に生活を取り戻す、ただそれだけというのも事実。
0投稿日: 2021.03.04
powered by ブクログトンガの民宿がほとんどの舞台になってるんだけど、そのトンガの描写がとっても素敵でとにかく自粛が明けたら絶対行きたい! 全体的にちょっと悲しい話が含まれてるのに、読み終わりがあったかい気持ちになるのは、トンガの人たちの暖かさがすっごく出てるからだなーー 阪神淡路大震災の話なんだけど、なんだか旅した気持ちになったよ。 毎章ごとに驚きが隠されてるのも、さすが湊さんって感じで面白い!
0投稿日: 2021.02.27
powered by ブクログ阪神淡路大震災とトンガ王国。「震災で負った心の傷を南の島で癒す」という単純なテーマに収まらず、4作品それぞれで視点を変えた登場人物たちが抱えたものを一つずつ吐露していって、読み易いのに不思議な深みのある物語だった。 特に最後の短編、亡き人への書簡体で綴られる<絶唱>は私小説的要素が強い。故にそれまでの登場人物が感じた喪失感や無力感、やるせなさ、自省の念が一気に現実味を持って胸に迫ってきた。最後に「その後また災害がありました」と東日本大震災を彷彿させる記述など特に。 個人的には<楽園>と<太陽>の二つを読んで若いシングルマザー杏子の印象ががらりと変わったのが印象的。湊先生はそういう一つの状況に対する複数の視点の書き分け(特に女性同士)というか、「こっちにはこっちの事情があるのよ」っていう描写がどの作品でも物凄く上手いと思う。 セミシさんも尚美さん(のモデルになった方?)も亡くなってしまい、彼女らの思いが届かなかったのが残念。だけどそれも相まって、「綺麗事で終わらない感」というか、痛々しいリアルな形が伝わる。女の子たちによる路上での復興ソング弾き語り・CD販売が「震災を利用した金儲け」と捉えられる場面が強烈に胸を痛めた。 <約束>は理恵子先生が勝手なのと最後を無理やり綺麗にまとめ過ぎて逆に後味が悪かった。帯に書いてあるような痛切な「ごめんなさい」と滝本くんのやったことがそれほど釣り合わない気もする。
1投稿日: 2021.02.26
powered by ブクログ震災をきっかけに、色々な人の弱さにあてられて立ち止まってしまった人が トンガという遠い異国の自然や文化、人々によって癒され 次の一歩を踏み出すきっかけを掴む物語、といった感じか ものすごく派手でドラマチックなわけではない分 「人の弱さ」の部分はなかなかリアルに感じられてちょっと辛いけど それを乗り越えていく様は、押し付けがましくも説教臭くもなく 個人的にはとても心地良く感じた とはいえ、外からしか震災を見る事ができない自分が この物語の登場人物たちを語って良いのか、 語るべき言葉を持っているのか、と 複雑な気分にもさせられた
1投稿日: 2021.02.22
powered by ブクログ今回の湊かなえさんの本にも、まさかの驚きの多い内容の本だった。 阪神大震災を経験した人のストーリーが続いているんだと思ったら、まさかの誰かが書いた本だった
0投稿日: 2021.02.16
powered by ブクログ阪神淡路大震災とトンガ国を繋ぐ、それぞれ登場人物の苦しみや葛藤が描かれた4つの連作短編集。 当時、大阪の北摂で被災した私は、爆弾が落ちたような衝動と、激しい揺れに恐怖の余り布団にくるまり叫び続けた。 今でも当時抱いた恐怖心が身体に染み付いている。 そのため、東日本大地震を東京で被災した時のフラッシュバックは特段激しかった。 本作最後の【絶唱】を読んだ時、あの時の記憶とともに、絶望からの再生と、希望の念を、強く深く感じ受け取った作品だった。
50投稿日: 2021.02.14
powered by ブクログ阪神大震災は朝のTVから知ったのだけど、東北の大震災は数日間、水や電気が止まるという状況にはあった。 あの長い揺れと、その後の無音な世界は忘れる事が出来ない。 あの程度でもそう感じるのに、身近な人を亡くされた方々は……うまく言葉では言えない。 どの話も胸が締め付けられるようだった。 震災さえなければ… ほんとに 震災さえなければ。 ほかに 言いようがない。 震災さえなければ…
9投稿日: 2021.02.09
powered by ブクログ短編集だけど少しずつ内容が重なっていて、最終章にハッとさせられた 勝手に湊かなえ=ミステリーと思っていたから、拍子抜けな内容だったけど読んでよかった 「震災を語れるのは外側の人間」
0投稿日: 2021.02.08
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
境界線の内側と外側について語っている箇所がとても突き刺さった。 震災後生き延びた人々の葛藤が描かれていて、胸に迫るものがあった。自分を責めないで欲しいと思うが、自分がその立場になったとしたら、やはり苦しむと思う。 色々考えられるので読んで良かった。
2投稿日: 2021.02.07
powered by ブクログ読もう読もうと思っていて積読からやっと読了。 湊かなえ様には珍しいイヤミスではない小説。 相手から見た自分、自分から見た相手、人それぞれ見えないストーリーがあって、見えているものが全てではないと、"母性"という作品に引き続き思わせてくれた一冊。 最後の章では驚きと共に涙が出た。 とりあえずトンガに行ってみたくなる作品でした
1投稿日: 2021.02.04
