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絶唱(新潮文庫)
絶唱(新潮文庫)
湊かなえ/新潮社
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総合評価

319件)
3.6
41
121
114
18
4
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    トンガ島と阪神淡路大震災をモチーフに描く4つの物語。タイトル作の「絶唱」はもしかすると著者の私小説に近く、著者の心の奥底に潜む叫びなのかもしれない。他人からは見えない本人の苦悩や葛藤を著者十八番の一人称視点を重ねることで複眼的に物語を仕立てる。震災を契機に奥底に潜む核が開放され、トンガ島という象徴をもって想いは解放し昇華する。作品の後半、トンガ島の出来事は「そうだった…」と思い出させられるものだが、ゆえに人と人が瞬間瞬間真剣に向き合うことの大切さを気付かせてくれる作品である。

    1
    投稿日: 2025.12.10
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    始めは雪絵が異国の地トンガで何かを追い求める物語かと思っていたが想像を裏切られた。 島国トンガの陽気な雰囲気を感じられる描写が多く今まで国名しか知らなかったトンガに少し興味が湧いた。 1章の"楽園"では他の章に比べ前向きな話でトンガの文化に触れたり一人で旅する様子は読んでいて楽しかった。それに加え毬絵が探し求めていた楽園の圧巻の描写や主人公は雪絵ではなく毬絵だったことのどんでん返しなどもあり1番好きな章だった。 2章の"約束"では毬絵より前にトンガで暮らし教師をしていた理恵子目線で話が進む。在住期間が毬絵よりも長くより詳しくトンガの文化に触れることはできたがストーリー的にはありきたりに感じた。 3章の"太陽"では1章では毬絵目線で語られた自分勝手な杏子の話だったが、読んでいるうちに杏子の過去を知ると身勝手な言動にも共感できる部分があった。それでも娘を放置するのは良くないと思うし、最後は杏子もそこに気付き花恋に感謝することができてよかった。 セミシさんと尚美さんが夫婦であった展開も良かった。 最終章の"絶唱"では著者目線で阪神・淡路大震災の経験談が描かれる。 これまでのトンガの陽気な雰囲気とは一変し、震災の現実や被災後の人々の行動など深いテーマへと変わっていった。 著者から尚美さんへの手紙という形式だったが、個人的にはこれまでの物語が重なるような展開が見たかった。 それぞれの物語は読みやすく面白かったがもう少し伏線回収や重なる場面なんかがあったらもっと楽しく読めたのだと思う。 解説の本当の絶唱は本話そのものなのだと感じるという考えには深く共感した。

    0
    投稿日: 2025.12.07
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    このレビューはネタバレを含みます。

    トンガと災害のお話。 それぞれの喪失と再生のお話。 外からじゃ語る資格ないって本当に思った。もっと深い傷を受けている人、もっともっと深い傷を受けている人なんて無限にいる。 湊かなえ作品の中でトップレベルに好き

    0
    投稿日: 2025.12.03
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    結局実話なの?じゃなくて湊かなえ先生も外側の人なら震災をネタにした作話でここまでやりきるの? と、読みきっても尚湊かなえワールドにハマり、心が余震のように揺れている 尚美さんはスレンダーで肌黒体育会系な女性を想像していましたが、ふくよかなんですね

    0
    投稿日: 2025.12.01
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    最初は、短編集ってやっぱ話が薄いなーと思ったけど最後まで読み終えてほんわり通じていることがわかって星が増えた

    0
    投稿日: 2025.11.29
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    このレビューはネタバレを含みます。

    トンガっていう国の知識が全く無かったからお話の舞台としてすごく新鮮だった。 何事もなく平和に終わるのかなと思ったけど、最後は少し意外だった。 さすが湊かなえさん。 ここでも裏切ってきた。

    0
    投稿日: 2025.11.27
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    人間交差点。(大体の小説がそうだから、1行無駄使い) 震災や南国の島が舞台。心の窮屈さ=逃げ場となりうる南国の楽園。 言動の裏に利他があるか利己があるか、、ただ見た目では分からないのが他人の気持ちと過去。(大体の小説がそうだから、全文無駄使い)

    16
    投稿日: 2025.11.22
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    阪神淡路大震災とトンガを絡めた4部作。 罪悪感や後悔、どうして自分が生き残ったのか、忌々しい災害の記憶とその中でそれぞれが希望を見つけられていることに救われる。

    0
    投稿日: 2025.11.14
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    私は、湊かなえ先生の小説は''母性''と''告白''しか読んだことなかったので、この本は比較的明るいように感じた。自分もバカンスに行っているような描写が楽しかったが、それぞれの登場人物が抱える悩みが見えたとき、ただ楽しいだけではなく、色々かんがえさせられた。私は阪神淡路大震災を経験していない。もし私がそれを経験していたら、“内側”の人間だったら、静香と泰代に対してどう思うのか。“外側''の人間だったら何か行動を起こせるのか。深く考え込んでしまった。そして後半、フィクションではないことに気づく。そうだよなぁ、自分は経験していないけど、こんなこと本当に起こりうるんだよなぁとハッとさせられた。かなえ先生は、イヤミスだけじゃない。新しい一面を見れた気がした。 ミステリーというよりはヒューマンドラマな感じたった。

    0
    投稿日: 2025.10.29
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    このレビューはネタバレを含みます。

    震災の話と思わず読んだから、思いがけず暗くなってしまったけど、南の島との関係を描いているところが、斬新で、暖かさを残してくれていたので、すんなり読むことができた。ボランティアを色んなとこでやってる身としては刺さる言葉もたくさんあったけど、色んな思いを抱えながらも生きていくみんなの姿に勇気をもらった。

    1
    投稿日: 2025.10.23
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    「楽園」。この言葉からイメージされる楽園像は人それぞれ違ったものだろうが、この物語に出てきたトンガは私が思い描く楽園そのものだった。遠い遠い国の美しい島、濁りのない透明な空と海、白い砂浜に自分ただ1人。 自分を殺して、押しつぶされながら、やっと辿り着いた楽園に心が震えた。 また、「太陽」では、見事に”リアルな人間”が描かれており、自分の中のエゴや偽善に迫ってきて、1人でばつが悪くなる(これがあるから、湊さんはやめられない...!)。見えない傷を抱えていること、それぞれが思い通りにならない人生を一生懸命に生きていることに気付かされる。 救いと寄り添いを感じ、毒気が少ない作品だったため、湊かなえさんに猛毒を求める人には物足りないかもしれない。 しかし、トンガの文化や震災の話を交えながら、生死や人との繋がりについても思いを巡らせることができる。ただのエンタメ小説に留まらない、非常に考えさせられる作品だと思う。

    1
    投稿日: 2025.10.12
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    集中できなくてしっかり読めなかったかもしれない、一応読了。 震災は直接的、物理的な被害、心理的なトラウマだけでなく、遠くまで影響を及ぼしているのに、経験している人としていない人の距離は遠いと感じて、なんとも言いがたい気持ちになった。友達の安否よりも避難して友達じゃないと非難されたところは切なかった。

    1
    投稿日: 2025.10.04
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    それぞれのキャラクターと災害が様々な形で関わりあう。それによって登場人物がトンガ王国に行き、尚美さんと出会い、それぞれが抱える悩みや不満が事細かに描かれている。

    0
    投稿日: 2025.09.30
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    阪神淡路大震災を経験した人たちの物語 彼らは傷ついてトンガへと辿り着く 時間は経っても彼らが傷ついた事実は決してなくならないそんな厳しいことをトンガの人たちが優しく包み込む温かな小説だった

    5
    投稿日: 2025.09.28
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    あんまり面白くない。 結局登場人物が何を求めて島に来たのか、そしてそれらの登場人物の共通点みたいなのも見えてこないし、そういうものではあるもののそれぞれが切り取られていて、なんていうか、、、

    0
    投稿日: 2025.09.26
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    登場人物が多く、少々読むのに苦労した。 トンガの情景が美しく思い浮かんだ。イヤミス作品ではなく、ある種のヒューマンドラマのように感じた。 最終章で、あぁなるほどと思った。

    1
    投稿日: 2025.09.24
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    震災について考えることは多い。自分は被災したことがないため、他人事のように思ってしまう。震災を利用した商売だけはしてはいけない。

    1
    投稿日: 2025.09.19
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    新潮文庫の100冊に選ばれていたこともあり、しおり欲しさに手に取りました。 湊かなえ作品ということで期待を膨らませすぎたせいか…今回は少し相性が合わず、集中しきれない読書時間になってしまいました。 テーマは「阪神淡路大震災」と「人生の決断」。 人生の大きな決断を前に、トンガに行き着いた人々が登場します。トンガの大自然に包まれ、精神的にも肉体的にも開放されながら、自分と向き合っていく――過去の自分を捨てるために。 読んでいて思ったのは、新たな自分に生まれ変わるためには、強制的に日常とは別の環境に身を置く必要があるのかもしれない、ということでした。 日本での日常の延長線上で「明日から新しい自分になる!」というのは難しい。慌ただしい日常では流されてしまい、決断も曖昧なままです。 だからこそ、ゆったりとした開放的な場所で、押し込めていた感情を解き放ち、自分とひたすら向き合う時間が必要なのだと思いました。その先に揺らがない心が生まれるのかもしれません。 著者自身もトンガで人生の転機を迎えたと知り、物語によりリアリティを感じました。 印象に残った一節があります。 「わたしたちも、今いるこの場所が楽園だと、本当に思えるのは、日本での日常生活に戻ってからじゃないかな。楽園、ってそういう場所のことだと思う」 楽園かどうかは、結局は自分次第。 トンガでの経験をどう生かすかは、これからの人生にかかっています。 この物語の登場人物たちが、心から幸せに過ごしていますように――そんな思いを抱きながら本を閉じました。

    31
    投稿日: 2025.09.17
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    これまで震災について考えたことなんてなかったけど表題作の絶唱を読んでこんなことが起こり得るんだと恐ろしくなった。

    1
    投稿日: 2025.09.14
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    湊かなえらしくない面白さだった。実際に体験してきたことだからかもしれないが、文章が生きててたのしかった。得に第1章

    2
    投稿日: 2025.09.13
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    このレビューはネタバレを含みます。

    最初は震災小説だと思わずに読み進めていた。トンガが舞台だったこともあって、どこかファンタジーや異世界ものの雰囲気すら感じていた。けれども最後には、すべての物語が阪神淡路大震災につながり、尚美やトンガという要素を中心にして一つにまとまっていく。その流れの巧みさに圧倒された。 一番印象に残ったのは、第4章で静香が亡くなったあと、泰代が千春にかけた言葉の場面。震災のなかで友人を助けに行こうと奔走する泰代と、自分のことで精一杯になった千春。どちらが正しいとか間違っているとか、他人が評価できることじゃないと思う。だけど泰代の責めるような言葉は千春の心の深く根付き、その後の人生に影響を与えたことは痛々しかった。辛い経験を糧にして「だからこそ今がある」「だからこそのこの縁だ」と思えることもあるけれど、罪悪感や憎さからそれを壊してしまいたくなる気持ちも確かにある。心が理性に追いつかない瞬間、震災や戦争のような出来事が人を大きく変えてしまうんだと実感した。 トンガの文化について描かれた部分も面白かった。自分が留学したときのことを思い出したし、異なる文化を知る楽しさを改めて感じた。 最後に登場するマリエの恋人ゆうたは完璧すぎて、もっと彼とマリエのエピソードを読みたいと思ったほど。 喪失や苦しみを描きながらも、読後には痛みと同時に、不思議とあたたかい余韻が残った。

    1
    投稿日: 2025.09.03
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    このレビューはネタバレを含みます。

    震災とトンガ王国との繋がりを元に阪神・淡路大震災で経た経験や傷を描いている作品。 震災を経験した人は大きな被害があるにしろないにしろ、ずっと人生の中に忘れられないものとして根深く残ってしまうんだろうと言うのは伝わってくるしそのこと自体は辛いことであると思うけど、小説として読むのであれば全体的に暗く山場も特になく淡々と短編の物語が綴られているという感じだった。

    0
    投稿日: 2025.09.03
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    トンガに関係する素敵な人、出来事と震災というテーマが混ざり合ったノンフィクションのような話。 誰かの背中を押すこと、押されること。 両方できることが幸せなんだと思います。

    10
    投稿日: 2025.08.10
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    感想を書くのにはあまり悩まないのだが、こちらは進まない(・_・; 美容院で少し読んで気になって図書館で借りた。 3作品は震災を絡めた作品…というイメージで最後は尚美さんかな?と読み進めたのだが。 ズドーンと心に響いた。 あの時、私は揺れを経験した。 でも、私は外側。 日に日に増える死傷者数は同じ日本で起こっているとは思えないくらいだった。 そんな内側が書かれていて、気持ちの上でも傍観者だった自分を恥ずかしく思った。 読後、 『私は何ができただろう?できるだろう?』 そんな自問を繰り返しています。

    4
    投稿日: 2025.07.31
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    湊さんの経験に基づいた話だと知った時、鳥肌が止まらなかった。 トンガの温かい人たち。いつか行ってみたいな。

    1
    投稿日: 2025.07.18
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    【2025年83冊目】 日本との時差は4時間、170以上の島々からなるトンガ国には、ちょっと訳ありの日本人達がやってくる。双子の片割れをなくした女、結婚を間近に控えた女、夜職のシングルマザー、友人を亡くした女――阪神・淡路大震災でに被災し、心に傷を追った女達の過去と今と未来の物語。 あらすじ未読で読み始めました。イヤミスの女王の新境地と言いますか、新たな一面と言いますか。震災を題材に描くのは結構な勇気があったはず。解説を読んで湊さんがトンガにJOCVとして行っていたことを知りました。そうか、だからあんなに描写がリアルだったのかと納得。トンガでの生活や文化と、震災と、それに関わる登場人物たちを絶妙なバランスで描いています。 改めてあらすじを読むと「喪失と再生を描く号泣ミステリー」とありました。全く泣きはしませんでしたが、考えさせられる話であることには間違いなく、そこまで厚くないので課題図書みたいにしてもいいんじゃないかなと。面白かったといえば不適切な気がしますが、引き込まれる短編集でした。

    2
    投稿日: 2025.07.15
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    トンガの人たちの明るく前向きな気持ちでいようとする姿勢がまぶしいです。悲しみに耽って、感情のままに泣いてばかりいることは簡単な一方、明るくいることって努力がいるんですよね。賑やかに故人を送り出す葬式もそうだし、見知らぬ人でも外で会ったら手を振ったり、声をかけて助け合ったり、先祖に感謝するのも、子どもを尊ぶのも、宗教が影響している場合もあると思うけど、とても素敵だなと思いました。

    2
    投稿日: 2025.07.15
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    各章は実はどこかで繋がりがあって、過去や同じ時を分かりやすく行き来することができる。辛く悲しい出来事が人を強くしたり優しくしたり、逆に醜くさせたりと、人間の内面にひそむものを改めて考えさせられた。

    0
    投稿日: 2025.07.09
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    家にあるの気づかず、内容もすっかり忘れていて2冊目買ってた。 何回読んでも楽しませてくれてありがとう

    0
    投稿日: 2025.07.06
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    楽園、約束、太陽、絶唱の四部構成でそれぞれ震災がテーマになったオムニバス作品である。 特に絶唱は湊かなえ自身の経験に基づいて描かれた作品だと最後に分かり、鳥肌がたった。 この中で一番好きな作品は約束で、最後に宗一がかけてくれる言葉が感動的。

    0
    投稿日: 2025.06.29
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    何年か経った後に、また読みたくなるような作品。また、現地に行きたくなるような感覚に引き込まれていく。震災の地にもゆかりがあるので手元に置いておきたい。

    0
    投稿日: 2025.06.27
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ミステリーではなく、実体験を混ぜた小説。 不思議な出来事もあるから、少しはミステリーっぽい?でも物足りない。 4つの短編集がそれぞれちゃんと混ざっていて、さすが湊かなえ。 阪神淡路大震災やトンガのことが知れて良かったきな。私も杏子と花恋みたいに、トンガにバカンスに行きたい。

    0
    投稿日: 2025.05.22
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    舞台のトンガはあまり馴染みがない土地。南の島で、ラグビー選手が多いくらいのイメージ。 登場人物は日本人で、連作短編になる。それぞれの短編に出てくる人が少しずつ関わる。人は見かけによらないというか人は多面的で、嫌な感じの人がどうして嫌な感じになるのかとか、前の短編の主役が別の視点で見るとあらららという風に見えたり。 いつもの湊かなえさんのイヤミスではなくて、心の傷と再生の物語だった。 みんないろいろあっても生きてる。そんな心強くなれる作品だった。

    33
    投稿日: 2025.05.18
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    阪神淡路大震災とトンガ王国を絡めた短編集。 最後の絶唱の内容から、各話にモデルがいて取材してきたのでは?と検索をかけてみたが、特別そう断言できるような記事は見つからなかった。 創作話としては物足りないところだが、実話として見ればしんどい話でもあり、おそらく両方混ざってるのだろうが、終わり方は思わせぶりなのでどっちなんだと。

    23
    投稿日: 2025.05.16
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    タイトルの絶唱だけか、それ以外の話で別の本にした方が良かったなぁと。絶唱以外を読み進める上では、伏線の張り方やワクワク感的なものもあり面白かったが、絶唱だけ、話がやや別物に感じ、1人の登場人物が共通するだけであまり繋がらなく、「?」のままそれなりに良い終わりに。 なんだか勿体無いなぁと。 湊かなえのバックグラウンドを使った作品にも関わらず、本人のWikipediaの中での扱いが地味な理由がわかった気がする。

    0
    投稿日: 2025.05.15
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    このレビューはネタバレを含みます。

    阪神・淡路大震災をテーマにした4つのエピソード。ミステリーさは感じず、震災を経験したそれぞれの物語がある。最後の章は湊氏の経験だろうか。尚美さんとても素敵な女性だな。「悲しいのは別れであって死では無い」すごく心にきた。マリエが感じた「楽園」見てみたいな…。

    0
    投稿日: 2025.05.14
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    震災をテーマにした作品。 3部構成でそれぞれ繋がりがあるのが好きでした。 登場人物が人間臭くて、読んでて面白かった。

    0
    投稿日: 2025.04.05
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    このレビューはネタバレを含みます。

    登場人物が多くて途中で少しこんがらがってしまった。 しかし、それぞれが持つ記憶の中での震災が鮮明に描かれていて面白かった。そして最後は湊さん自身というのも、読んでいてスッキリした、

    2
    投稿日: 2025.04.04
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    震災の時期が来るたびに話す事がある。 あの時は何歳で、どこにいて、何をしていて、周りの状況は、、、。 でも、その話ができるのは外側にいたからだと痛感する。 読後は胸が痛むが、トンガの自然や人に癒される。 私も自信をもって父の名前を紹介したい。

    11
    投稿日: 2025.04.03
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    このレビューはネタバレを含みます。

    湊かなえ先生の主題があって、それに対する裏側がちょっとずつ見えていくっていう展開が大好き。 尚美さんのサイドストーリーもあると思ったのに無かったのが意外だったかも

    1
    投稿日: 2025.03.15
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    南の島トンガの白い砂浜、青い海、綺麗な風景とは対照的な心に傷を負った主人公たち 震災の経験者たちだったのを知り、暗い展開を読み進めていくのは辛かった トンガの人たちは、熱心なクリスチャンで1日3回も祈るのは故人の為でなく、死後イエス様ときちんと話ができるように練習しているという内容には衝撃だった、日本とはかなり価値観が違う 最後の絶唱は湊かなえさん自身が主人公と知り、実体験だと、そしてマリエ、理恵子、杏子花恋親子のモデルになった人たちとお会いすることができたとある どれも実話が元になっていると知り、震災の描写も具体的で真に迫るものがあったのも納得 そしてトンガの人たちが、傷を抱えた主人公たちを暖かく迎えて、癒してくれたことで、素晴らしい国があるとこの小説を読めて知れた

    0
    投稿日: 2025.02.16
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    湊かなえはとことん暗いのを期待してるから、途中でギブアップした記憶 もっと地獄の底から淡々と読み上げるような、どす黒い語りをきかせて…

    7
    投稿日: 2025.02.13
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    このレビューはネタバレを含みます。

    2025.02.10 震災の話。 誰も悪くないのに、どうしようもなく辛くなるからあんまり得意ではなくて、読んでて辛いし苦しかったけど、絶唱がなんかすごく刺さった。 上手く言葉に表せないけど、1人の人としての湊かなえさんをすごく感じれてよかった。 まさか最後の主人公が湊さんだったなんて…。 正確には実話を元にした。くらいだと思うけど。 鳥肌だった。 途中では、祈るのは亡くなった人と話すためじゃなくて自分が死んだ後神様と話すためみたいな感じだったのに、最後の絶唱で、尚美さんが主人公に、祈るのは亡くなった人と話すためって言ってたことだけが謎。 誰か解説してください。 私の浅はかな思考力ではわからない。

    1
    投稿日: 2025.02.10
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    著者らしいイヤミス感は無く、でも心のざらつきを的確に表現する文章にはドキッとさせられる部分もあり、気付けばぐんぐん読み進めていました。 震災がテーマとなっていることを知らずに手に取ったものの、今年は震災から30年の節目の年。私も何か見えない糸でこの本に引き寄せられたのではと思わずにはいられません。

    1
    投稿日: 2025.01.31
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    このレビューはネタバレを含みます。

    イヤミスの女王、湊かなえの実体験をもとにしたミステリー。誰かが私小説のようだと言っていたがまさしくその通り。 楽園ーー主人公が軽はずみに口にできず抱えてきた過去は実際にひとりの人間が背負うには重苦しいできごとだが、彼氏の裕太が素晴らしい。思い詰めたひとの心を軽くさせる人間性が読み取れる。特に海から引き上げてからの会話のやり取り。読んでいて頭に浮かんだ海と空の景色は、まるで青春映画のラストシーンみたいにきらきらとしていた。 約束ーー亡くなった人間との約束は必ず守るべきなのか、否か。額面通りではなくて、故人が願ったことを汲み取るのに生きてる側の願望が反映されていないのか。難題だが、この作品での結末は当事者全員の正解だったように思う。あわよくば理恵子がどんなひとと結婚したのか教えてほしい。 太陽ーー楽園に出てきた杏子には同情の余地もなかったように思えたが、杏子視点になることで憎めなくなる著者の書き方が秀逸。愚かしいところは確かにあっても庇いたくなる。太陽のようだった憧れのひとを追いかけて身近にある太陽に気付く帰結は美しかった。 絶唱ーー震災当日の話。境界線の内と外。突然やってきた災害のなか、正しい立ち振る舞いをすることは難しい。なにが正解かなんて振り返っても分からない。 「誰の顔も浮かんでこなかった」「わたしにはそういうたった一人の人がいなかったということでしょうか」がとても寂しく心に残った。主人公がこの日のことを書けるようになって、あの日一度会ったきりだった青年と結ばれていて心が軽くなっていることがわかって、こちらの心が暖かくなった。 全編通して登場する尚美さんが善人だからか、全くイヤミスではなかったが、いつまでも覚えておきたい話になった。

    1
    投稿日: 2025.01.25
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    トンガ王国と阪神淡路大震災 ややミステリーと言う感じ 全く関係ないけれど 私がまだ本をあまり読まなかった頃 イヤミスにハマっていた前夫の義母へ 内容も知らずにこちらの単行本を 湊かなえだからとプレゼントした事がある 別に何と言うわけではないけれど 何とも浅い考えのプレゼントだったなぁ 反省

    19
    投稿日: 2025.01.04
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    このレビューはネタバレを含みます。

    本作は湊かなえ氏2015年の作品。 先般読んだ『山女日記』(2014)と似たテイスト。 『山女~』も連作構成で、テーマは山でした。そして、登山(山)を背景に人間模様を浮かび上がらせるという形でした。 で、本作のテーマは「トンガ」。 トンガっていっても良く分かりません。ラグビーのイメージはありますが、それ以外は「南の島」という印象しかありません。 トンガと縁がある人たちがふと島へ行き、一種のカタルシスを起こす。というと興ざめなサマリーでしょうか。 ・・・ もう一つのテーマとして「震災」というものがあります。 「震災」というと、一般に記憶に新しいのは東日本大震災ですが、本作では1995年の阪神淡路大震災をベースにしていると思われます。 各連作の登場人物は、震災で大事な人を亡くしたり、震災をきっかけに大きな変化にあた、あるいは震災後に非常にお世話になった人がいた、等々、震災が絡んできます。 筆者が兵庫の大学に通ってらっしゃったことを鑑みると、『山女日記』同様、筆者の経験を交えて創作されたのかな、と想像致しました。 ・・・ ちなみに4部からなる連作ですが、以下のような筋です。 「楽園」…震災で双子の片割れを亡くした毬絵。その後心を壊した母に付き従ってきた彼女は、とある日、ふとトンガへ向かう。 「約束」…女子高の教師の理恵子は派遣されトンガの高校で働く。突然そこへ訪れた婚約者宗一。結婚式の段取りを話す彼に、突然別れを切り出す理恵子。彼女がこれまでため込んだ想いとは。 「太陽」…杏子は震災に遭い被災、中学生時に県立学校での避難生活を経験。そこでお世話になったのがトンガ人のセシミ。長じてシングルマザーとなり、大学を中退し、子育てと仕事の歯車がかみ合わなくなる中、杏子はセシミの面影を追ってトンガへ向かう。 「絶唱」…震災に被災し友人を亡くした千晴。その死に自らの責任や裏切りを感じるなか大学を卒業し、ふと訪れたトンガ。そこで知り合った尚美との出会いから、最終的に作家となった彼女の回想。 ちなみに、最後の章の「絶唱」の千晴は大卒後丸福デパート勤務ということでしたが、この丸福デパートというのは前作『山女物語』の登場人物の幾人かが勤務するというデパートという設定でしたね。 もう少し注意深く読むと関連個所箇所がもう少しあるかもですね。 ・・・ ということで湊氏の作品でした。 本作はこれまでの湊氏の作品とはかなりテイストが異なりましたね。ミステリーではないですね。 なお、裏表紙の粗筋が書いてあるところに『喪失と再生を描く号泣ミステリー』とありますが、やや誇張かな。 震災で直接被害はなかったものの感じるものがあった、そういう方々には関心をもって読んでいただけるのではないでしょうか。

    0
    投稿日: 2024.12.25
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    湊かなえといえばイヤミスだけど、これは読み終わったあとイヤな気持ちじゃないし、ミステリーじゃない。 小説家って、自分の経験と他人の経験を言語化して繋げてお話にして、すごいなあって純粋に思った。 取り扱ってる題材がセンシティブだからこそ、この作品の重みが分かる。阪神淡路大震災、私は体験していないけど、本当に多くの人の命を暮らしを人生を大きく変えたんだろうなと実感。 おもしろかった。とても。作品として、とてもおもしろかった。心掴まれた。湊かなえの新しい一面を見て、もっと好きになれた。

    1
    投稿日: 2024.12.16
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    トンガ王国と阪神・淡路大震災のお話。 "悲しいのは別れであって死ではない。" トンガのお葬式や宗教に対する考え方が素敵だなと思った。

    0
    投稿日: 2024.12.03
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    トンガ、楽園、震災 湊かなえやっぱりすごい、、なんでこんな話が書けるんだ、、 今の自分と歳が近い登場人物が多く出てきて、かなり感情移入した それぞれが抱える悩みの重さと、トンガの陽気な雰囲気が相対してて不思議な気持ちになった でも考えてみれば、楽園には安らぎを求めるのだからそれぞれ何かを抱えた人達が集まるのも不思議な事じゃないなと思う 登場人物のそれぞれの悩みや過去を知った上で、最初からもう一度読みたいなと思った

    0
    投稿日: 2024.11.23
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    湊さんによる阪神大震災本。イヤミスじゃないな、と軽快に読んでたら、4分の3位で心臓を鷲掴みにされた。若さゆえか、未熟さゆえか、思うような行動を起こせなかった主人公たちに、当時の自分を重ねて、深く思う。

    19
    投稿日: 2024.11.06
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    号泣ミステリーって書いてるけど自分的にはミステリーなんかな?って感じ。 トンガ王国と阪神淡路大震災の話。イヤミス、ミステリーかと思いながら読んでたからあんまりだった。 現実なのかフィクションなのかわからない作品。 イヤミスを欲してる自分にはハマらなかった。

    2
    投稿日: 2024.11.04
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    少し前に読み終えてましたが、感想は書けず。 いつもと違う湊さんでした。いろんな感情が出てくる小説でした。

    4
    投稿日: 2024.10.19
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    トンガと阪神淡路大震災を軸にしたオムニバス短編集。何かを掴みかけた気がして、でも実際は何も掴まず読み終わってしまった。 短編集ってどうも苦手だ。

    11
    投稿日: 2024.10.15
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    心理描写の細やかさはさすが湊かなえといった感じ。ミステリと銘打ってはいるけど、それにはちょっと疑問に残るかな。 トンガの風景や震災の話がリアルだった……ほぼ実体験を書いたのか、フィクションとノンフィクションの狭間でこれは読んで良かったな。

    2
    投稿日: 2024.10.14
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    絶唱。 楽園。約束。太陽。絶唱。 4つのお話からなる今作はいづれも阪神・淡路大震災との関連をもったお話。 それぞれ主人公の阪神・淡路大震災との向き合い方を読者が一緒に追っていく。 ドキュメンタリーを見ているかのような小説で、しかしながら先の展開が気になるミステリー要素も含まれた非常に面白い1作でした。

    3
    投稿日: 2024.10.10
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    阪神・淡路大震災で多くのものを失った。 その失ったものは家族や友人、 そして自分自身だったのかもしれない。 そんな失った自分自身の傷を癒して、登場人物たちが前を向けるようにまでを描いた本作。 そしてトンガという国が彼らを癒す大役を担っており、来訪してみたい思いに駆られた。 「楽園」 楽園を求めてトンガを訪れた雪絵。そして雪絵には、5歳のときに阪神・淡路大震災で亡くした双子の毬絵がいた。そして毬絵の死には、悲しき真実があった。 なぜ雪絵はトンガを訪れたのか。トンガの美しい自然と雪絵の思いが交錯する。 「約束」 婚約していた彼を日本に残し、トンガで働く理恵子。そして彼女に会うためにトンガを訪れた彼に、彼女は婚約破棄を言い渡さそうとしている。なぜ婚約破棄に至ったのか、そして彼女がトンガに来た理由とは。 「太陽」 雪絵と同じゲストハウスに宿泊することになった杏子と花恋親子。杏子は20歳で花恋を産み、1人で育ててきた。そして住んでいるマンションの修復工事の間、阪神・淡路大震災のときにボランティアをしていたセミシに会うためにトンガを来訪する決意をする。しかしトンガに来ても彼に会えないもどかしさや、花恋への煩わしさや雪絵に対する嫉妬からとんでもない行動に出る。果たして杏子が抱える闇とは、そして彼女は変われるのか。 「絶唱」 阪神・淡路大震災で親友静香を亡くした千晴。彼女は割と安全な地域に住んでいたにも関わらず、危険地帯にいる静香を慮ることなく、自分だけが地震地域から逃げてしまった。それに対してもう1人の親友泰代から罵られ、千晴は自分を見失ってしまう。そして千晴は日本を離れトンガに赴任し、尚美との出会いなどを通して自分を見つめ始めることに。果たして彼女は自分を見つめ、再出発できるのか。 今回の湊作品は救済話がメインで、 とても心が揺さぶられた。 みんな何かを失って、でも元のかたちに戻らなくても必死に失ったものから何かを見つけようとしている姿勢に読む手が止まらなかった。 トンガという国が登場人物たちの光になっていると痛感したので、私もいつかトンガを来訪して彼らの見た景色を一緒に見たいと思う!!

    2
    投稿日: 2024.10.09
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    このレビューはネタバレを含みます。

    最初の章は湊さんらしいという印象。 ただ、最後の章を読んでからはこの本の印象がガラリと変わった。最後の章の語り部はもしかしたら湊かなえさん自身では、と調べてみた。 どこまでが実話なのかははっきりはわからないけど、湊さんは家政系の勉強をしていたこと、在学中に阪神淡路大震災にあい、サークル仲間が亡くなっていること。デパートで働いていたこと、2年間トンガに青年海外協力隊として赴任していたこと等は分かった。 フィクションは混ざっているだろうけども、かなり実体験に基づいた話なのかもしれない。 トンガの文化や人々の様子もすごく鮮やかに表現されていた。 トンガの人は、逆算してギリギリまでゆっくりした後に目を見張るスピード感で物事をやりとげる、とか。初対面の人と話す時に自分の名前のほかに当然のように父親の名前を聞く、とか。ココナッツオイルを魔除けに使う、とか。それに死生観。 震災の表現や、周囲の人との本当に生々しく、胸がズシンと重くなるようなリアルさがあった。 湊さんが後悔や罪の意識、悲しみに向き合い続け、それでも伝えたいことがあって書いた本なのかなと思った。 心をえぐるような悲しいシーンも沢山あった。 それでもトンガの人やナオミさんの暖かさに触れ、登場人物が再生に向かって歩んでいくラストには、(見たこともない)トンガの青い海に反射した優しい太陽の光のような希望が見えた気がした。

    2
    投稿日: 2024.10.07
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    震災は被災者の心と体を蝕み、大切な人を失った悲しみで打ちのめしてしまう。 そして自分の人生がその震災によって狂わされ破壊されたという思いに縛られてしまう。 何故私がこんな事にならなければいけないのか、この震災さえなかったならという思い。 しかし著者はこの震災を自分の現在有様の言い訳にする事、この震災があったからこそ今があると考える事に嫌悪感を持っていた。 多くの命を奪って行った震災を自分の歴史を振り返る際のひとつの目印にする事が許しがたいと。 本作では4人の女性たちは皆トンガ王国を訪れる。 彼女たちの人生にはいろんな形で阪神淡路のあの震災が影を落としていた。 観光地としてメジャーではないトンガに彼女たちはそれぞれの思いを抱えて行く。 トンガの自然とおおらかな人々が彼女たちの傷を癒す事など考えていなかったかもしれないが。 最終章「絶唱」で、著者本人と思える千晴がボランティアスタッフとしてトンガに渡りそこで出会った現地に住む日本人尚美と知り合い彼女を通してトンガの人々の考え、それは多分日本人とはまったく異なる死と死者に対する考えに触れ、拒否反応を示していた宗教にも何かしらの意味を感じ自分の中にあった震災を根拠に何かをするという事に対する嫌悪感が変わって行ったのだろう。 帰国後に小説家になった千晴が尚美の後押しを受け阪神淡路大震災をキーにした小説を書くこととなったのはトンガの大きな自然とトンガの人々の悲しみで涙を流しても歩みを止めない生き方、そして尚美の「今何をなすべきか」が大切なことであるという思いを受け止めたからだろうか。

    1
    投稿日: 2024.10.05
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    このレビューはネタバレを含みます。

    章によって主人公が変わるので、短編みたいで読みやすかった! 湊かなえっぽくは無い これはこれで面白く読めたけども! 震災と南の国を主軸として、様々な人たちがその島を訪れる。 みーんな訳あり、重めの。 人が死んだ事が自分の責任だと思ってしまう事って、人生の中でも結構上位のストレスだと思う。めっちゃ辛い。それがひしひしと伝わってきて、もう死んでしまってるから、どうしようも無いんだけど、あなたは悪くないよって言いたい。でも考え方によっては自分に責任があるとも取れてしまうから、逃げられない。結局は自分で折り合いを付けるしかないから。死んじゃってるし。相手は。 ここに来れば大丈夫な気にさせてくれる尚美さん、素敵だな〜 ギャルママ、色々言われるし、しっかりダメではあるんだけど、頑張ってると私は思う!偉い!!頑張れ!! 人って死なんでほしすぎる

    1
    投稿日: 2024.10.01
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    簡単に言うと、阪神淡路大震災とトンガ王国のお話。 トンガ王国に興味のある方なら面白いかも。 湊かなえさんっぽいミステリーを期待して読むと残念に思う。

    1
    投稿日: 2024.09.29
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    トンガの文化、国民性がわかり、いつか訪れてみたいなと思った。 阪神大震災の様子も、報道からはわからないリアルな人間模様が伝わってきた

    0
    投稿日: 2024.09.29
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    阪神淡路大震災を境に大きな喪失感を抱えながら生きる人々が、南国のトンガで生きる力を取り戻す、連作短編集。 南の島=癒し、再生という使い古されたようなテーマにやや辟易したが、それぞれのストーリーに嫌味がないのが救い。 特に冒頭の「楽園」はこれだけで一作品になってもいいのでは、と思った。もう少し母親との関係などの背景を掘り下げた長編があってもいい。

    1
    投稿日: 2024.08.05
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    内容を知らずに読み始めたが、青年海外協力隊でトンガに行ってた知人がいるので、とても驚きました。 2章までは読んだのですが、3章に入ったところで断念。読むのやめました。 あまりストレスなく読めますが、あまり面白く感じられず、何より、期待感がないので。 好みに合いませんでした。

    0
    投稿日: 2024.07.03
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    現実なのか、フィクションなのか分からなくなるような話で読み終わった後もそれが実際に起きた事のように感じました。 どの物語もただただ、心が悲しみでいっぱいになります。

    0
    投稿日: 2024.06.22
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    イヤミス作品ではない。4人の女性がある共通した出来事からの喪失、再生を描いた短編小説。 これを題材にするのはかなり重いし色々考えて描かれたのではないかと思う。

    0
    投稿日: 2024.06.09
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    「苦手だった。特にお話聞きます隊、という人たちは。」とか「自分のことを語りたがるのは、境界線のもっと外側にいた人たちばかりなのです。」 独りよがりな人助けや自己満足の共感は、心のケアになっている(かも知れない)一方で、当事者が喜べない行動になっているかも知れない。受け取ることのできる「優しさ」は人によって違うということを学びました。

    0
    投稿日: 2024.05.27
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    『楽園』 →5歳の双子の姉妹毬絵ちゃんと雪絵ちゃん。 阪神淡路大震災で毬絵ちゃんが亡くなってしまい、雪絵ちゃんは「毬絵ちゃんの分まで生きようなんて思わなくて良い。雪絵ちゃんは雪絵ちゃんらしく生きてくれれば。」と言われて育つけど・・・。 大学生になり、二十歳を目前に控え・・・。  読みは合ってました。でもやるせなかったなぁ。彼氏が良い子で良かった良かった。 『約束』 →大学のテニスサークルで出会った理恵子と宗一。 社会人になりこのまま結婚しようと思ってたけれど、理恵子は踏み切れずにいて、、、。 『太陽』 →25歳の杏子と5歳の花恋(かれん)。 母娘二人でどうにかやってきたけど、このままでいいわけはなくて、、、。 『絶唱』 →女子大生の千晴は阪神淡路大震災で大事な人を亡くす。 あの時、もっと出来る事があったんじゃないか、他にやりようがあったんじゃないか・・・。  4編の短編集なんですが、全て関連がありました。 みんな阪神淡路大震災で大切な人を亡くし、心に傷を負い、地上の楽園トンガに行きつきます。

    13
    投稿日: 2024.05.16
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    このレビューはネタバレを含みます。

    感動は思ったよりもしなかったけれど、それなりに面白かった! 震災の時に友人のところに駆け付けなかった子が己の人間性について悩むところ、私も助けられる立場と思い込み同じことをしそうで頭を抱えました…

    0
    投稿日: 2024.05.15
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    ミステリーとは異なる湊かなえ作品。阪神淡路大震災をモチーフテーマにした、心に傷を負った登場人物達がトンガで日本人がオーナーのゲストハウスで自分を赦していく物語。 「わたし(僕は)あのとき〜、と自分のことを語りたがるのは、境界線のもっと外側にいた人ばかりなのです。」 私も、境界線の外側にいた人だ。そして、境界線の内側に居なかった事に自責の念を感じる事がある。 安全で、安心場所に居られるのが1番なはずなのに、内側に居た人に対して、外側にいてごめんなさい と思ってしまう。 こんな風に感じているのは自分くらいかと思っていたから、本著に会えて、きっと他にも同じ痛みを(勝手に)抱えてしまっている人が居ると思うと、それだけで少し心が癒された。

    0
    投稿日: 2024.04.27
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    正直そこまで引き込まれなくて義務の様に読んでた おもしろいなぁっておもう部分もあったけど 全体的にすすまない本

    2
    投稿日: 2024.03.21
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    友人に借りた本 久々の湊かなえは、ミステリーっぽくなくて心が少しジーンとなるやつだった。 個人的にはドロンとしたミステリが好き

    17
    投稿日: 2024.03.13
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    トンガ行ってみたいなあ。 どこにあるか想像もできないけどいつか絶対行きたい。 マリエとユキエの話はもっと掘り下げたものを読んでみたい。 神戸市出身なので地震のお話であることを知った時は驚きました。 湊かなえさんが大学兵庫だったなんて! いつもの作風と違ってそれもまた面白かったです。

    0
    投稿日: 2024.02.27
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    湊かなえさんの小説は何冊も読んできましたが、この作品が1番好きです! トンガに行ってみたくなりました。

    0
    投稿日: 2024.02.18
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    他の作品とはだいぶ作風が異なるけど、とても良かった。湊かなえの小説で一二を争うくらい好きかもしれない。 南の島トンガと阪神淡路大震災というかけ離れた取り合わせだけど、それがとても良く合っている。挨拶や文化などトンガの描写が具体的で、リアリティを感じるところも良かった。 他の話も良かったけれど表題作の『絶唱』は特に読んでいて呆然としてしまう出来栄えだった。当事者だったとしてもそうじゃなくても、あれを書けるのはすごい。

    1
    投稿日: 2024.02.15
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    このレビューはネタバレを含みます。

    イヤミスを求めて前情報を何も無しに読み始めたので、期待していたものと違ったが、震災が起こした人間模様は考えさせられるものがあった。

    1
    投稿日: 2024.02.14
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    登場人物それぞれ色々あった中で、トンガという島国が絡んで深くストーリーが展開していくのは興味深かったが、最後まで今一つ入り込めなかった。

    1
    投稿日: 2024.01.20
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    第1章「楽園」はミステリーだったが、ほかの3つの章はそうでは無かったことに拍子抜けしたが、それでも十分に楽しめる作品だった。 「楽園」では湊かなえ作品ではおなじみの、歪な愛を押し付ける母親を見ることが出来て、嫌な気持ちになりつつもテンションが上がった。 ほかの章でもそれぞれで、生々しい嫌さを持った登場人物が出てきて鬱屈した気持ちになったものの、結末はその章の主人公たちが未来の希望に少し目を向けて終わる漢字だったので、読み終わりはいつも温かい気持ちになった。 特に第3章「太陽」の結末は感動的だった。杏子にとってセミシさんが、あたたかい光で包み込む太陽であったように、自分も誰かにとって太陽のような存在になれたらいいなと思った。 第4章「絶唱」の「ー自分のことを語りたがるのは境界線のもっと外側にいた人たちばかりなのです。」という言葉が印象的だった。震災に限らず、事件の渦中にいた人間はいちばん辛い思いをした人を目の当たりにしているから不用意に発言をしないんだろうなと思った。

    1
    投稿日: 2024.01.11
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    阪神淡路大震災によって生じた哀しみを抱える4人の主人公の物語。大地震のような大きな災害を前にして、なぜ自分は生きているのか、なぜあの人は死んでしまったのかを問い続ける。人は偶然生きていて偶然死んでいくものだということを改めて感じた。

    1
    投稿日: 2024.01.08
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    阪神淡路大震災に関わる傷を抱えた人々の物語。舞台は美しい海を持つフレンドリーアイランド、トンガ。登場人物が少しずつ交錯する連作。読後はあたたかな気持ちになった。

    0
    投稿日: 2024.01.05
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    阪神大震災とトンガという2つのテーマをもとに、視点の異なる4人の登場人物の心情が丁寧に描かれた作品。 どの章も、読んだ後はあたたかい気持ちが流れるお話でした。特に3章の「太陽」が好きです。

    0
    投稿日: 2023.12.31
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    このレビューはネタバレを含みます。

    4つの短編それぞれの主人公達にとって、阪神・淡路大震災が彼女達の人生の大きな転機となります。タイトルの『絶唱』には、天災という自分の力ではどうすることも出来なかった様々な被災者の声の限りの叫びが詰め込まれているように思います。短編の中では特に「太陽」が印象的でした。杏子の陰鬱とした避難所生活を明るく照らしてくれたセミシさんの温かさにこちらも励まされました。

    0
    投稿日: 2023.11.23
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    フレンドリー。トンガに行きたくなっちゃうね。 「約束」だけ読んだ記憶がある。なんだったかな。 連作ならではの面白さにも引き込まれました。

    0
    投稿日: 2023.11.19
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    4人の女性達の経験した阪神淡路大震災と過去からの再生を描いている連作短編集。 それぞれがたどり着いた南洋の島で物語が動き出す。 特に印象的だったのが表題にもなっている『絶唱』でした。 震災を経験した方が、こんなに複雑な思いを抱えていたなんて…。 こうした思いが、湊かなえさんの物語を書く出発点であり、原動力となっているのかな…と感じます。

    3
    投稿日: 2023.11.12
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    このレビューはネタバレを含みます。

    正直言って期待していたものと違かったって印象。 ただ最後の絶唱を読み、湊かなえさんの経歴を見たら、この作品が湊かなえさん自身の話しであると気付く。 最初の評価としては悪いけど、2,3度読むとこの評価も変わる印象。

    0
    投稿日: 2023.10.31
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    震災を経験した4人の女性の話。トンガ王国で過ごし過去と未来を見つめ直す過程に自分を重ねる。震災がなければ良かったのに、と何度この小説を読みながら思ったろうか。 「楽園」震災で死んだ双子の毬絵、生き残った雪絵はトンガに行きマリエと名乗り生活をする。トンガの綺麗さと母親の冷酷さ、雪絵が雪絵として生きていこうと決めた姿が眩しい。 「約束」ボランティアでトンガに来た理恵子、追ってきた婚約者と向き合う話。婚約者に嫌悪と憎悪が湧くが、震災時に抱え込んでしまった物をトンガで昇華させれて良かったと思う。 「太陽」震災でボランティアに来てくれた人に会うためトンガに来た杏子。シングルマザーで「楽園」に出てきた杏子の裏側を知り印象が変わる。子供にとっての太陽は杏子やと思うよ。 「絶唱」絶唱とは感情をこめ夢中になって歌うことである。震災時の自分のことを語るのは境界線の外側にいた人、内にも外にもいたことのない私は聞くことすらも躊躇する。仲良し三人組、自分以外の2人が本当の仲良しで自分はプラス1、というのが他人事に思えず苦笑しつつ読んだ。そう思う自分が嫌なんやけど。震災のおかげがあってはいけない、と自分を律する千晴に胸が痛む。

    1
    投稿日: 2023.10.26
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    トンガとゆう全ての人を受け入れてくれる国、いや尚美さんが全ての人を受け入れてくれるのか めずらしく全てが繋がってはいるけど短編集のようなお話 初めの『楽園』の展開は湊さんらしくてどんどん続きが読みたくなる感じで、オチもおもしろかった その後『約束』『太陽』と読み最後『絶唱』を読むと気づくと涙が止まらなくなってて最後にはじわーんと心があったかくなった 震災に限らず忘れてはいけないそれぞれの記憶があって、 どこかで赦しを求めてること、自分を責め続けていることは多くの人にとってあるモノなのかなと思った

    0
    投稿日: 2023.10.24
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    もっと丁寧に読むべきだった。 大きなダメージを受けたことの回復は、なかなか難しい。 しかし、 ちょっとした見え方の違い、小さな家族のもめごと、小さな交通事故、いろんな小さなことは、消化してもらいました。

    4
    投稿日: 2023.09.26
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    何かを抱えた人たちが、導かれるようにして辿り着いたトンガ。それぞれの震災、それぞれの過去と向き合う短編集でした。 湊かなえ作品の特徴なのか、淡々としていて深掘りするよりパッと次の展開へ移っていくところがあまり馴染みきれなかったのですが、震災への心情描写が長ったらしくなく簡潔に読めたところは良かったです。 トンガの人たち、トンガの景色に興味を惹かれました。先祖を誇りに思うことが身近なのが新鮮に、良い事に感じられました。

    7
    投稿日: 2023.09.20
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    どのお話も最後には希望を感じられる内容で、読み終わった後に暖かい気持ちになる。 湊かなえさんの、所謂イヤミスでは無いこの手のお話も私はとっても大好き

    1
    投稿日: 2023.09.09
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ノンフィクションを元にしたフィクション。時間が経つことでやっと書けるようになったんだろうか。読んでいて、東北大震災の時のことをいろいろ思い出した。 トンガって本当にこの小説に出てくるような素敵な所なんだろうか。いつか行ってみたいな(たぶん行かないけど)。

    3
    投稿日: 2023.09.08
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    喪失と再生を描いた短編集です。 どの話も阪神淡路大震災が背景にあり、それに人生を大きく揺さぶられた登場人物たちが描かれています。 どの話も希望を感じられるもので、読後感は温かい気持ちになるものでした。 それでも内容はそれなりに重く、人間のグロテスクな一面を見ることが出来るものでした。 とはいえ、湊かなえ作品の中ではかなり優しい物語に位置づけられるものだと思います。 作中の「子どものときのことを憶えていない、と平気な顔をして言う人は、普通に楽しく過ごしていたからだ。憶えていない、イコール、幸せ、だ。」というフレーズに深く共感しました。 恐怖と隣合わせの日常を送った者ほど幼少期の記憶は根深く残りますよね。分かります。 ラストの絶唱を読んで、なるほどこの本はそういうコンセプトだったのか!と納得しました。 ノンフィクションなのかフィクションなのか気になりますが、どちらにせよ当事者の皆様が現在平穏に暮らしていられるよう心よりお祈り申し上げます。

    1
    投稿日: 2023.08.16
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    4章にわたる4人の女性の物語。震災で失ったものをトンガ王国を通して取り戻していく。 それぞれの関わり方にとても生々しさがあり、読んでいて切なかった。もう一度時間を置いて読もうと思う。前情報あった方が話に入り込みやすいような気がします。

    2
    投稿日: 2023.07.29
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ー自分の経験談を語るのは、境界線の外にいた者だけだ。 〈あらすじ〉 5歳の時に、双子の毱絵は死んでしまった。残されたのは雪絵だけ。自分を取り戻すために、ある場所へ向かう。「楽園」含む他4題。 〈感想〉 日本で何かしらの苦悩を抱えた人たちが突然トンガ王国を舞台に苦悩と向き合っていくのが、私にとって現実とかけ離れすぎていて、読み進めてもこれは何なんだろう、、、という気持ちになるばかりで、あまり作品に入り込めずにいました。 トンガ王国が非日常すぎるリゾート地だからなんだろうな、と思います。 しかし、最後の「絶唱」で、湊かなえさんはこれを描きたかったのか、と腑に落ちました。 震災は体験したことのある人しかわからないこともあります。これが「閉じている」ということになるのかもしれませんが、実際に自分がどれだけの体験をしたか語ることそのものが、境界線の外にいる人にしかできない、というフレーズに猛烈に頷いてしまいます。 湊かなえさんも震災を経験されたんですね。 人はいつだって死と隣り合わせですが、思いがけない突然の死というのは本当に辛いです。 トンガの人たちの「別れは辛いけど、死は悲しいことじゃない」というのが少し沁みます。

    1
    投稿日: 2023.06.07
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    トンガを舞台に繰り広げられる再生の物語。 行きたくなりましたね、トンガ 登場人物たちの心の痛みの描写が繊細で、読み手にもすーっと染み渡りました!

    2
    投稿日: 2023.05.18
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    読みやすくて一気に読めました。最後の「絶唱」は最初誰の話か分からなかったけど、意外な展開にびっくりしました。 誰かの善意が人を傷つけること、誰かの苦しみに寄り添えなかったことが傷を残すこと、人って難しいと思います。まずは身近な人を大切にできるようにしたいです。

    2
    投稿日: 2023.05.01
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    日本での震災を経ていろいろあった人が最終的にトンガに集結する話 なんとなくそういう人はインドに行くイメージだけど、トンガもそういう国なのね 仏教だとインド、キリスト教だとトンガなのかな やっぱり日本は結婚式はキリスト教、葬式は仏教みたいな謎の宗教観があって不思議だなだと思う 毎週日曜に3回も教会行かないといけないのは大変だよなぁ それくらいしないと天国にはいけないシステムなのね という勉強にもなる本

    1
    投稿日: 2023.04.26
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    ひとつひとつの話でも十分に楽しめるが、誰がどこで誰と繋がっているのかを知って何度も読み返したくなった。人が人に与える影響を考えさせられました。

    1
    投稿日: 2023.04.24
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    “子どもたちが輝かない場所に、作物は実らない、人は集まらない、町はできない。だけど、どんなに絶望的な出来事が起きても、子どもたちが輝いている限り、そこに未来は必ず訪れる。” 誰にも言えない秘密を抱え、四人が辿り着いた南洋の島トンガ。 あまり馴染みのないトンガという国を割と長めに紹介しているので、読んでいて現地がどんな様子なのか想像がしやすかった。 阪神・淡路大震災がストーリーの根底にあり、トンガの美しい情景と登場人物のほの暗さが対比になっている。 あらすじには号泣ミステリーとあったのだがミステリー感はあまりない。どちらかといえばヒューマンストーリー。 短編集で読みやすかったのだが、どの登場人物にも共感できず低めに評価。 ラストの一遍は湊かなえの自叙伝のようなストーリーになっているので、著者が好きな方は是非読んでみてはいかがだろうか。 震災をテーマに作者の想いがつまった一冊だ。 こんな人におすすめ .ᐟ.ᐟ ・阪神・淡路大震災がテーマのストーリーが読みたい人 ・湊かなえが好きな人 ・ヒューマンストーリーが好きな人 ・旅行が好きな人 ・再生を再生を描いた作品が好きな人

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    投稿日: 2023.04.03
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    久しぶりの湊かなえさん。 いつも、どれも切ない話が多いが、これも切ない。 しかし、他の作品とはちょっと違うかなぁ。 阪神淡路大震災の話が出てくるが、湊かなえさんも被災者だったと思う。 常にそれが心に残ってて、そんな話も出てくる。 実話もかなり交じってるんだろう。 だから、他の作品とは違うと感じるのかもしれない。 被災者の気持ちに寄り添うには良い本だと思います。

    1
    投稿日: 2023.03.30