
総合評価
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powered by ブクログおこがましいけど、芳さんと近いファッション感覚を抱いていたのですごく報われました 自分でもファッションの歴史を勉強してみたいと思います
0投稿日: 2022.02.26
powered by ブクログ千早さん、初めましてでした。 文体がキリッと凛々しいのに、どこか柔でもろい雰囲気。 服に魅入られた人々が紡ぐ、澄んだ静けさに広がる美しい物語。最近自分のコンプレックスが解消されつつあってから、途端に洋服の歴史を知るのが楽しくなって。そんな時に出会った、大切な一冊。 描かれる景色はなんて眩しくて綺麗なんだろうとため息ばかり。ああ、いいなあ、服に性別ってないんだなあ。華やかな世界の裏でひっそりと寄り添う人々の健気さを、たくさん垣間見れて良かった。
0投稿日: 2022.02.07
powered by ブクログ千早茜さんの本は、言葉が綺麗だなと改めて思いました。 洋服補修士というお仕事を始めて知ったし、お洋服をたくさん愛してる人もいるんだなと思えました。
0投稿日: 2022.01.02
powered by ブクログ洋服補修士という仕事があるんだ。トラウマを後生大事に抱えたくはないのに、抱え込まざるをえない生き方しかできない不器用な人たちの物語。青柳、纏子、芳。三者三様、服への思いがあり、トラウマを抱え込んでいる。出会いのきっかけは「コルセット」。身体のラインを際立たせて美しさを競った当時の女性の健気さと執念のようなものも感じる。それはきっと今も昔もさほど変わらない。コルセットを身につける芳。つけることでわかる立居振る舞いまでの実感はよかった。「服」に対する熱量がすごくて、たかが服、されど服で侮れない。
0投稿日: 2021.12.19
powered by ブクログ強さ、脆さ、生きづらさを語りつつも静謐...。知らんことも多々あったが、そんなことはどうでもいいぐらい身に纏った鎧、価値観、こだわりに鋭いメスが突き刺さる...。今、この作品に出会えて良かった。クロージングも好みでした。読めば服を買いたくなる一冊。
13投稿日: 2021.12.03
powered by ブクログ洋服補修士の纏子、デパートのカフェで働く芳、服飾美術館で働く晶。纏子は幼い頃の事件で男性恐怖症であり、芳もまた男性でありながら女性の服に惹かれて傷ついた事がある。それぞれの事情を抱えた者たちが美術館で共に過ごしていくうちに少しずつ変わっていく。過去からの沢山の服が目の前に広がるような文章に、圧倒された。
0投稿日: 2021.10.27
powered by ブクログ服に詳しいわけでもないのに、 豪華絢爛な刺繍や、繊細なレース、 たっぷりとした袖、少し色褪せたコルセット、 全てが脳裏に浮かんでくる。 気づけばもう私もそこにいる。 靴の音が静かに響く白い空間 足元の金木犀 色鮮やかなクローゼット おそらく目立つ建物ではないのに この服飾美術館に 迷いなく入り込ませてしまう文章力が圧巻。 静かなのに、美しくて、登場人物も魅力的。
3投稿日: 2021.10.19
powered by ブクログ服への知識や興味に惹かれたことと、文体の読みやすさやから一気読み。 軸となる3人のお話も面白かったし、それぞれの人間としての魅力も良かった。 また、それ以外の人たちもキャラが強いため想像しやすく、物語として読み進めやすかった。 最後は、メイン3人の成長に自然と涙が出てきた。 お洋服が好きな人は是非読んでほしい! きっとお洋服の事が愛しくなります!
0投稿日: 2021.10.03
powered by ブクログ服飾美術館の補修士という存在を初めて知った。凄い。本気の本物の人達が扱う収蔵品に興味がわいた。心情面のストーリーももちろん心に響いたが、新しいことに興味を持てたことが収穫。といっても、実際に見たら「地味だなー」「綺麗だなー」くらいの感想になると思うが…。
0投稿日: 2021.09.23
powered by ブクログ服が好きな人は、まず、楽しい。 お気に入りの、キヨミズの1着を買ってみたいな。 ユニクロばっか着てるけど、一張羅を大事にすることもしたいな。 時間との戦いである。
0投稿日: 2021.08.30
powered by ブクログ・・書評より。 千早さんの小説には魔法がある。幻想的な遊郭の島を描いたデビュー作『魚神』から、天才調香師の物語である最新作『透明な夜の香り』まで、千早さんの言葉には魔力が宿っている。 もう、これだけで良いだろう。私の感想なんて・・ ハードか文庫で悩んだが、値段で文庫にしたら、巻末にこの書評(普段は私は読まない派)と対談が載っており、なかなかおすすめなんです
1投稿日: 2021.08.08
powered by ブクログ静謐で、やや幻想的な印象の場面もあり、まるでミニシアターの映画を見たような読後感だった。静かで、かつピリッとした文体が魅力的。 服飾美術館という特別な環境に、とても心ひかれたが、同時掲載の対談から、実在の美術館を題材にしていると知り、さらに興味深さが増した。 「その服を着ていた人間の一生のうちの一瞬を甦らせる」という表現が印象的だった。服飾のことをもっと知りたくなる。「修復士」という、服を甦らせる仕事も興味深い。 登場する人物もそれぞれ、個性的に、確かな存在感で描かれている。修復士の仕事と、人物像や、心理的な課題とも、深い関わりがある。 「西洋菓子店プティ・フール」で初めて読んだ作家さんで、とても良かったので、この本を購入してみた。空気感と文体が好き。他の作品も読んでみたいと思う。
0投稿日: 2021.07.28
powered by ブクログ“あなたの身体に触れていいのは、あなたが選んだものだけ” という言葉が、この物語の全てだなあと思った。
0投稿日: 2021.07.11
powered by ブクログクローゼット 千早茜 2021/1/28 他者を理解しようとするのは傲慢なのかもしれない。 その人がこれまでの人生で何を経験し、その時に何を感じ、今はどう思っているのか。 それを知識として得ることができたとしても、本当の意味で理解し、共感することは可能なのだろうか。 僕らは普段、人のことを性別だとか服装だとか、目に見えるもので判断しようとする。 僕は必ずしもそれが悪いことだとは思わない。 実際性別や外見と中身の相関関係はある程度あると思うし、それを排除していたら何も考えられなくなると思う。 んー。それとは別に、よくも悪くも特に何も残らない本である。 読んでいる最中はスルスルと自分の中に入ってきて、いいこと言ってるーみたいなことを思いもするんだけど、読み終わると忘れている。 なんかおかゆみたいな本。 ▶︎pick up そう、服を選んで自分の体ににまとうということは、意思だ。
0投稿日: 2021.06.14
powered by ブクログ題名「クローゼット」に惹かれて、読んだ。著者は以前読んだ『西洋菓子店プティ・フール』の作者千早茜さん。 可愛らしい表紙とタイトルと対照的に、内容はどこか悲しいというか、寂しい過去を待つ登場人物たち。 中世など昔の美しい洋服を描く表現が好き。
0投稿日: 2021.06.09
powered by ブクログ十八世紀のコルセットやレース、バレンシアガのコートにディオールのドレスまで、約一万点が眠る服飾美術館。ここの洋服補修士の纏子は、幼い頃の事件で男性恐怖症を抱えている。一方、デパート店員の芳も、男だけど女性服が好きというだけで傷ついた過去があった。デパートでの展示を機に出会った纏子と芳。でも二人を繋ぐ糸は遠い記憶の中にもあって…。洋服と、心の傷みに寄り添う物語。(e-honより)
0投稿日: 2021.05.11
powered by ブクログ服の生地、ビーズやスパンコール、レース、刺繍等の描写が、まるで自分の目の前に存在しているかのように想像できるほど、濃密で繊細で美しかった。 洋服を通して、男女のこうあるべきという価値観に縛られず、自由な選択をできるようにという内容は、フェミニズムのような現代的なテーマも感じました。
1投稿日: 2021.04.18
powered by ブクログ千早茜さんの本は『ガーデン』『透明な夜の香り』『西洋菓子店プティ・フール』しか読んでいないが、この人は職人ものを書くのが得意なのかな、好きなのかな、と感じた。 お菓子もお洋服も、おそらくご本人がお好きなもので、『透明な〜』や『西洋〜』、そして『クローゼット』は好きなものへの愛と知識に溢れた本のように感じた。そういう意味でわたしの中では『透明な〜』『西洋』『クローゼット』は同ジャンルというかどれか好きなら他の二冊も好きになる確率が高い本、という印象だった。 もうすぐ新刊(ひきなみ)が出るらしいが、どんな雰囲気の本なのか気になる。
0投稿日: 2021.04.10
powered by ブクログ芳と同じように、美術館の衣装たちを見たくて知りたくてページを捲った。表現が美しく、本当に目の前にあるかのように思えた。 人に寛容であること、許すこと、傷と共に歩むこと…ありそうでなかった素敵な結末。 自分の中にある偏見について考えてさせられた。そしてクローゼットを見直し、服を大切に着ようと思った。
4投稿日: 2021.04.09
powered by ブクログ服は好きやけど、昔の服の歴史に関しては全くの無知なので、共感できる部分は少なかった。 最後の最後に爆弾落としていく千早さんが憎い(´;ω;`)
0投稿日: 2021.03.29
powered by ブクログ生きて、生き抜くことが、相手に負けなかった証、相手の影響力が自分において大きくなくなった証になることがあるよね。 ちょうど自身に無意識の異性への警戒心があることに気づきどう処理するのが良いのか考えていたときに読み始め、シンクロに驚く。
3投稿日: 2021.03.28
powered by ブクログ長編は初読みの作家さん。 とても静かで、ぴりりとした雪の日のような緊張感のある雰囲気。白い建物のイメージもはたらいているかもしれない。 芳がデパートで、昔のクリノリンやコルセットに出会うところ、美術館の収蔵庫で宮廷服の刺繍に出会うところ、纏子がアンティークレースを眺めるところ、八重桜色のドレスを直そうとするところ・・・ 服と一人で向き合うときに、心情と服が重ねられているシーンが印象深い。なんのために作られたのかを思うとき、ひるがえって自分自身はどのように在りたいのかを考えさせられるという・・・。 愛を注ぐ対象とは、そのような映し鏡なのだなと思う。私は服のことをあまり愛してはいないが、たとえば植物を前に、自分について考えることもある。 そうやって、服をよすがに生きてきた芳、纏子、晶が出会うことで、鏡が2面、3面になり変化が起こる。ゆっくりだが着実な歩みが好ましく、見守っていたくなる。 巻末の、モデルにした財団のキュレーターと作者との対談もおもしろかった。
3投稿日: 2021.03.23
powered by ブクログ想像できる画がきれいで、登場する洋服たちに色が着いている。この物語に踏み込んでみたいと思える作品。世界観が儚いけど美しい、の表現が似合う。そして晶は、菜々緒さんにしか思えない。
1投稿日: 2021.03.16
powered by ブクログ真っ白な服飾美術館を舞台に、服飾修復師の纏子の再生のおはなし。 著者の服飾に対する愛情がひしひしと伝わってくる。 素敵なものがたりだったなあ。自分の作品を本当に大切にしているんだろうなあ。 読んでいるこちらも、ゆっくりと噛み締めて読みすすめる。 晶、纏子、芳のような主要人物だけでなく、周りの大人も魅力的。 写真家さんは石内都さんを彷彿とさせるよね。 ウィスキーのように、また時間を重ねて読みたい一冊。
16投稿日: 2021.03.14
powered by ブクログおもしろかったー。 純粋に、こんなファッションの世界があるんだー、と。 クローゼット、美術館、その静かな空気を感じながら読んだ。 芳、纏子、晶。 雛倉と周防の2人も好きだった。2人とも大人のお洒落を楽しんでいるようで、こんな大人になりたいと思った。 千早茜さん2冊目。
0投稿日: 2021.03.14
powered by ブクログ売られ、着られるためでなく、保存される服が在ることを、知りませんでした。 古書や古美術品など、それぞれの分野で修復師はいますが、いずれも 修復後のイメージが明確であること、イメージを裏付ける膨大な知識が必要な職業でしょう。 ひとつの事柄に深く深く入り込む人の物語を、私は好ましく読みます。自分もそうした性質を持っているからかも知れません。 考えてみると、服ほど、性別で形が決まっているものって、珍しいかも。時代的には、服装の区別は 社会的立場を表していたものだったようですが、現代の服装の区別が ほぼ性別であるというのは、そこにもっとも大きな区別(差別)が残っていることの象徴のようです。
0投稿日: 2021.03.13
powered by ブクログ西洋の歴史とか服とかに興味ある人が読んだら面白いかも 私は服に無頓着なので(?)メタファーがよくわからんかった。
1投稿日: 2021.03.06
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
芳もまきこも晶も大好きだなー。 服から得られる世界も服への情熱も。 服の世界で生きているのに、服と向き合ってきてなかったことに反省さえする。 高木やタダノでさえ、服で自分たちを守ってる。 服って素晴らしい。明日からそれを心底思って仕事しよう。
0投稿日: 2021.03.03
powered by ブクログ正直、物足りなかった。 核となる、纏子と芳それぞれの目線から見た世界の違いも弱かったように思うし、起伏がなくて終始同じペースだったのもあるかな。 干渉されたくないことは誰しも持っているし、当人にしか分からない感覚や想いもあるだろうし、でもこの二人には共通した記憶があったわけだから、もう少し進展のある絡みが見たかったような。 最後にその記憶が現実となって現れたけど、そんな簡単に出現させて終わりでいいの?って思ったし、その場面を描くにはページ数が圧倒的に足りず、ちょこちょこってまとめただけなのがな…。 他のキャラクター達も個性的ではあるが、あまり立体人物として変換できなかったのが勿体なかった。 服には、あまり拘りはない。 自分が良いと感じたもの、サイズが合えば着るし、身につける。 ブランドにも興味がなくはないが、自分がまとったり着飾るというよりは視覚で愛でる事の方がほとんどだ。 時代時代を彩ってきた服達を保存、後世へ伝えていく為に、それらを補修士なる方々が尽力されているのだと知った。 表舞台には出来上がったもの達が上がるけれど、その裏にはその道のプロが何処かに必ずいるんだな。
0投稿日: 2021.02.26
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
これ、今読んで良かった。 キラキラしたスパンコールやビーズ、ひらひらした繊細なレースで彩られた洋服の話かと思ったら、心の奥底の、正しくクローゼットの扉の奥とでも呼ぶべきであろう箇所を刺激された。すとんと落ちてきた。 洋服が沢山出てきて、そしてそれらを大事に扱う人々を想像する度に、何だか優しい気持ちになれた。 ただこれは、洋服とは何ぞやという話だけではなく、他人から見た自分に対して押し付けられた価値観とか、こうあるべきとかそういったことに、どうやって対峙していけばいいのかとか、そういう面もあるんだろうなと感じた。 それは、纏子にとっての修復士の仕事であり、芳にとっての好きな洋服を着ることなんだろう。 私にとっての"それ"は何なんだろうな。 このクローゼットというタイトルは、自分が自分でいられる場所とか物だったり、安心出来る場所、心の拠り所のようなものを引っくるめているのかな、なんて思った。
6投稿日: 2021.02.21
powered by ブクログひらひらのスカートはぶりっ子。でも、ほんとは着たかった。プリキュアの変身した衣装、おもちゃ売り場に行く度に立ち止まって眺めてた。 今は着たいと思わないけれど、あの時の「着たい」をもっと大切にしたらよかった。 「〜らしさ」は使い方を間違えたらだめだ。
2投稿日: 2021.02.14
powered by ブクログ「自分らしさ」を求めて着飾る男の子と、服飾美術館ではたらく補修士や学芸員さんたちのおはなし。 クリノリンにコルセット、レースに刺繍。服飾に対する細やかな描写とその歴史にぐぐっと引き込まれました。 そして男女のファッションの変遷を通して語られる、双方の生きづらさについて。それらについても深く考えさせられる作品でした。また絶対読み返します。
0投稿日: 2021.02.13
powered by ブクログ作者のその道のプロの表現には毎回舌を巻く。カメラマンだったり、洋菓子屋だったり、服飾の修復士だったり… 映像が思い浮かぶ作品だったな。
0投稿日: 2021.01.24
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
まるで研究施設のような真四角の白い建物。青柳服飾美術館ではわずかな人数の学芸員と補修士が膨大な量の貴重な服飾を守っていた。 デパートのカフェでアルバイトをする芳は小さな出会いをきっかけに美術館に足を踏み入れ、その美術館のコレクションの虜になる。 秘めた生い立ちを抱えた登場人物たちの屈託が、補修されていく衣服に投影され、少しずつ生きづらさから解放されていくさまがとても温かい。 続編が読んでみたいような作品。
1投稿日: 2021.01.17
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
なんか良かった。 ものを大切にする人達の物語は、それだけで気持ち良い。 芳が偏見の目を意識はしつつも、ウエットじゃないのが良かった。まきこがああなるのは仕方ないとして、芳もウツウツとしてたら、読んでいてしんどいだろうし、傷を舐め合うような再会になるのもきつい。 互いを再確認した二人が、安易にくっつかず、今後もしかしたら、という程度で終わるのも良い。くっついて終わりだったら、大切な思い出だった分、これから現実に負けるんじゃ?と意地悪い気持ちになりそうだし。
0投稿日: 2021.01.03
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
服とはなんなのだろうなぁと考えてしまった。 私かお洒落をする時は試験等に勝ち負けが決まる時。 お洒落して、余り好きではないアクセサリーをつけて、御守りの指輪を右手の中指に嵌める。 それが私の戦装束。 そんな事も考えてしまった一冊です。
4投稿日: 2020.12.12
powered by ブクログあぁ、やっぱり千早茜さん好きだなぁって思える一冊。 千早茜さんのお話を読むといつも感じるのが、冬の朝のような、凛としつつも優しい静けさ。登場人物がさまざまな過去や痛みを抱えているけれども、それぞれがお互いを色んな形で支えて、救われてる。私も優しい言葉に救われている1人。 今回の作品では、服の描写が本当に美しくて、私も実際に美術館へ行ってみたいと感じた。服への接し方がこれから変わっていく予感。
5投稿日: 2020.12.11
powered by ブクログ服飾の美術館を舞台に何かしらの悩みを抱えた人たちが、「自分」と向き合いながら、優しく寄り添うように一歩踏み出していきます。 千早さんの作品は、2作目ですが、言葉を大切にしている印象がありました。繊細に服を扱うかのように言葉も丁寧に取り扱っていて、優しく包み込むような空気を醸し出していました。 題名の「クローゼット」は、服を収納する家具ですが、ここでは他にもトラウマの元となった物や心が寄り添える場所など様々な意味が込められた表現としても取り扱っています。 服飾についての歴史が多く登場するのですが、一つ一つの服に対する深みや重みを感じました。個人的には今まであまり服には興味がなかったのですが、歴史を紐解くことで、その時代を映す物として表現されていることにちょっと興味を感じました。 内容としては、大きな盛り上がりというものはなく、それぞれの登場人物の心理描写を丁寧に繊細に描いていて、心が穏やかな気持ちにさせてくれました。 途中、差別や恐怖を感じさせる部分はありましたが、表現が控えめなので、暗い気持ちにはなりませんでした。むしろその後の心の傷を消すことはできないが、修復することは可能というような表現が温かい気持ちにさせてくれるので、登場人物を応援したくなる気持ちが増してきました。 補修士の心の成長を垣間見れる優しい作品でした。
0投稿日: 2020.12.02
powered by ブクログ始まり方がユニーク。 どんどん引き込まれて行くし、テンポ良く読める。 千早さんの書く作品はどれもその世界観が素晴らしい。 登場する服やレース等々想像したら、本物はどんなに素晴らしいのかと欲張りになる。 本当に魅力的な物語!
0投稿日: 2020.11.03
