
総合評価
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powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
短編の話がいくつも入っている小説。全て恋愛を主題とした話ではあるけれども、それぞれ展開や状況が違っていて、別人視点の恋愛話をいくつもみているような面白い本だった。また話の内容が恋愛といっても高校生が読むようなキュンキュン系ではなくて、もっと大人な話?が多かった。なんというか現実味が強いというか、グロい話がいくつかあったので、ドラマのような話を期待して読むとちょっと違うと思うかもしれない。 しかしながらこういう本を読んでみたかった自分もいるため、総じて面白い作品だったと思う。
1投稿日: 2025.12.10
powered by ブクログ恋に対する短編集とあったが、 人間関係のもつれ・駆け引きあれこれ、という感じではなく 日常のささいなシーンを切り取ったような、 そして後からかけがえのない瞬間だったと思いをはせるような 美しい集合体。 正直最近心に余裕がなく、 文章の上を目が滑っていたが、 日曜日の早朝、ベッドの中で落ち着いた心で本書を読んだら 心にしみた。 ゆったりした気持ちで読みたい本。
2投稿日: 2025.07.23
powered by ブクログ短編は苦手だと避けていたけどたまたま手にとって読んでみたらすごい読みやすかった、いろんな恋があっていいな
0投稿日: 2025.07.05
powered by ブクログ特に感動的な話だったり強く心に残る話という訳ではないのに確かに心が救われる。 どこかの誰かのささやかな日常のたったの一部分、たったの数ページでこんなにも豊かな気持ちになれるなんて読む前の私は思いもしない。
9投稿日: 2025.01.04
powered by ブクログここにある恋や愛は、最後にざらりとしている。 ほっこり、切ない、驚き。それぞれ違う感触なのに、やっぱりどれもざらりとしている。 かわいくて、おもしろくて、切なくて、ユーモアのある、おもしろい23の恋愛の数々でした。
27投稿日: 2024.12.26
powered by ブクログ読みやすい恋愛小説だなぁ。 最初の感想はこうでした。 でも、段々とその中にあるものが、じわりじわりと染み込んできました。 恋愛小説のなかには『え?こんな風になる??こんな事しちゃうのかぁ』と思うような、人物の心理描写がありました。ある人にとっては、それに共感ししっくりくるのだと思いますが、私にとっては恐怖でしかないような。 この小説も、最初はそんな印象でした。 でも、じわりじわりと染み込んでくると、その中にあるものがとても分かるのです。 恋愛って、やるせないし愛おしいし。苦しいし楽しいし。そうだよねぇ、と。
0投稿日: 2024.07.17
powered by ブクログいろんな恋愛関係が丁寧な情景描写によってエモい感じで表現されていた すばらしく巧みな文章だが、深みはあまり感じられなかった(理解力の欠如によるものかも)
0投稿日: 2024.04.20
powered by ブクログなにげない、さりげない日常の中で、とりわけ大声を上げて叫ぶほどでもないけれど、やり過ごすこともできない.....そんな「ざらざらな気持ち」を集めた短編集です
0投稿日: 2024.04.14
powered by ブクログざらざらって言葉がぴったりの短編集だった。 なんだが消化しきれず残る、ざらざらがどのお話にも描かれていた。決して、でこぼことか、ガサガサとかじゃない。不快でもないけど、心地よくもない、なんか気になる…。 「大人な恋愛」って感じのものが多かった。 他の作家さんの書く大人な恋愛は、私がまだ幼いせいか、少し引いてしまうんだけど、この短編の恋愛は、不思議と嫌悪感を抱くことがなかった。不思議。 川上弘美さんの作品の登場人物あるあるだけど、みんな、どこか俯瞰的に見ていて、淡々としているのがたまらなく好き。どこか遠いところから自分を見てて、駄目な自分のことも、十分に理解している感じ。 一番好きなのは『菊ちゃんのおむすび』だった。 こういう関係性って、いいよね。
0投稿日: 2024.01.13
powered by ブクログ一編一編が味わい深くて、余韻に浸りながら編ごとに何度も読み返した。タイトル通り、後味が「ざらざら」とした短編集。けれど不快感のざらざらではなくて、ふとした瞬間に訳もなく泣きたくなるような、後悔に似た気持ちが残る感じ。 この本を読んでいるあいだ、かつて愛したひとたちとの幸福の瞬間を思い出していた。洗濯機の使い方がわからないわたしに、洗剤と柔軟剤を入れる場所を教えてくれたこと。彼の実家で食べた、キンキンに冷やしたイチゴに白砂糖と練乳をかけたものが美味しくて、今でも春になると自分で作って食べること。当時はマイナーだった、彼の好きなアーティストがテレビに出ていると、つい教えてあげたくなること。愛だったものは消えてなくなったのではなく、ひっそりと習慣のなかで息づいているのだと気がついた。
1投稿日: 2023.07.25
powered by ブクログ読んだのは2度目。 もう全然内容は覚えていなかったんだけど、とてもとても今の心にぐっとくる。 大好きな本になった。 いてもいられない状態なんてそんなに長く続かないから大丈夫。 みたいなことが書いてあって、本当にその通りだなと思う。 早くこのざわざわした気持ちが去ればいいのにと思う時、この言葉を呪文のように唱えてします。
0投稿日: 2023.07.18
powered by ブクログあなたは、短編が好きですか?それとも、長編が好きですか? 小説にはさまざまなジャンルがあります。恋愛もの、青春もの、そして学園もの。横文字でいけば、ミステリー、ファンタジー、そしてホラー。さらには、京都が舞台、お仕事小説、そしてタイムトラベル…切り分け方次第で一つの作品であってもさまざまな分類の仕方ができると思います。例えば京都が舞台と言っても、青春ものに振った瀧羽麻子さん「左京区七夕通東入ル」、恋愛&SFに振った七月隆文さん「ぼくは明日、昨日のきみとデートする」では、読み味が全く異なりますし、それぞれに好き嫌いも出てくると思います。内容の分類だけで好みの作品を見つけるのもなかなか難しいものです。 一方で、その作品の分量から分類することもできるでしょう。文庫本500ページで一つの作品というボリューム感のある長編、同じ分量の中に複数の作品が収録されている中編、そしてさらに短い短編など同じ小説といってもその長さによって楽しみ方は変わってくるように思います。また、長編、中編、そして短編と作家さんによってどの分量の作品に力量や魅力を感じるかということもあると思います。そして、読者の側にもそんな分類の好き好きは当然にあるでしょう。作品の世界に浸りたい!そんな気分の時には長大な長編が似合うでしょうし、時間がない中にサクッと気軽な読書を楽しみたいなら短編に手を伸ばしもします。選択の幅があるということはとても幸せなことだと改めて思います。 さて、そんな風に分量で小説を分類する時にもう一つの区分けが存在します。”掌編”と呼ばれるものの存在です。読み始めたと思ってページをめくったら結末だったという極端に短い作品含め、ごく短い内容の中に物語を見る”掌編”。ここにそんな”掌編の名手”と呼ばれる川上弘美さんの掌編集があります。文庫本にして、わずか221ページの中に23もの”掌編”がさまざまな物語世界を見せてくれるこの作品。表題作の〈ざらざら〉含め、そんなところから章題をつけるの!と感心してしまうこの作品。そしてそれは、短く綴られる物語の中に、どこか愛おしさと切なさを感じさせてくれる物語です。 『風の吹くまま、奈良にでもいってみようか』と和史(かずふみ)に言われ、『なんで奈良なわけ』と訊くと『なんとなく』と返され『どうしてこんな男とあたしは三年間も縁を切らずにやってきたんだろう』と思うのは主人公の陽子。『夏の奈良は、いいよ、きっと』と言うと『いそいそと旅支度を』始めた和史を見て、『夏の奈良、という言葉にちょっと嬉しくなっ』た陽子も『旅支度を始め』ました。場面は変わり、『鹿くさい…おまけに、なんなんだ、この暑さは』と『眉をしかめながら』言う和史に『奈良に来ようと決めたのはあんたでしょ』と言おうとするも『我慢した』陽子。そんな二人は『午後早くに近鉄奈良駅に着』くと『ガイドブックに載っていた蕎麦屋をめざし』、『三十分以上もさがしまわって』『路地の奥の奥にようやくめざす蕎麦屋』をみつけるも『今月いっぱい夏休み』と張り出されていました。やむなく『蕎麦屋のかわりに入ろうとした釜めし屋』ですが、『並びはじめてから十五分くらいたったところで、和史はとうとう音を上げはじめ』ます。『鹿って、鹿くさくてやだよ、まったく』と言う和史に『鹿なんだもん、鹿くさくてもしょうがないよ』と答える陽子を睨むと、『ボストンバッグからポータブルラジオを取り出し、ぱちんとスイッチを入れ』た和史。『現在太平洋高気圧が張り出しています。今日はこの夏いちばんの暑さ…』と『アナウンサーの声が突然明瞭に響』き、『一緒に並んでいる人たち』に一斉に『顔を向け』られ、スイッチを切った和史。陽子は『いたたまれなくて赤面し』ます。そして、ようやく順番が回ってきました。『五目釜めしに鰻釜めしね』と注文する和史に『あたし、そうめんでいいよ』と言うも『せっかく釜めし屋に来たのに…信義にもとる』と和史に否定されてしまった陽子。『なんなのよ、信義って、何に対する信義よ…まったく、わけのわからない男だ』と思う陽子は『むっつりと黙りこ』みます。しばらくして『釜めし』が到着すると和史は『五目釜めしと鰻釜めし両方の釜のふたを開け、それぞれのしゃもじでていねいにそれぞれの茶碗によそ』うと、陽子に渡してくれました。『うまいでしょ』、『うまい、けどさ』、『釜飯にして、よかったでしょ』、『よかった、けどさ』と会話する二人は、和史が笑うと、それにつられて陽子も笑います。『まだちょっといまいましい気分だったけれど、釜めしは確かにおいしかった』という陽子。そんな和史と陽子のどこか微笑ましい奈良への旅が淡々と描かれていきます…という最初の短編〈ラジオの夏〉。恋人二人のなんとも言えないひと夏の一瞬を絶妙に切り取った好編でした。 “短編小説よりもさらに短い作品を指す”という”掌編小説”。そんな”掌編”がなんと23編も収録されたこの作品。文庫本で221ページしかないことから一編あたりのページ数も単純平均で10ページもありません。読み始めて作品世界を理解して、その世界にどんどん入っていこうと思ったら終わっていた…”掌編小説”はとっつきやすい一方で深く作品世界に入り込めないもどかしさと背中合わせの読書が前提となるものでもあります。まあ、クラシック音楽と言ってもマーラーの長大な交響曲を聴くのと、シューベルトの歌曲を聴くのではその楽しみ方は当然異なりますし、それは何にでも言えることだと思います。しかし、長ければ、逆に短ければ感動が深いというものでもないと思いますので、これはある意味で小説のカテゴリーの違いとも言えます。一方で避けているわけでもないのですが、私はあまり”掌編”を読む機会なく今日に至っており、今までに私が読んだ”掌編小説”と言えば、31もの”掌編”が盛り込まれた、山本史緒さん「ファースト・プライオリティー」くらいしか思い浮かびません。ということで、久々の”掌編小説”の読書となりましたが、川上さんの小気味良い作風もあって、サクッ、サクッとした読み味の中にどこか余韻を残す好印象な読書の時間を楽しむことができました。 ということで、レビューとなりますが、”掌編”の場合、下手に内容を書きすぎると、完全にネタバレになってしまうというなかなかレビューの難しい作品でもあります。どうにか頑張って私の気に入った三編をご紹介しましょう。 ・〈ハッカ〉: 『子供のころはいつも床屋さんで髪を切っていた』というのは主人公の『私』。『おばさんの手でおかっぱにしてもら』い、帰りに『ニッキ味の飴』をもらった『私』。大人になった『私』は、『久しぶりに、床屋さんに行こう』と思い立ちます。そして、朝、テレビをつけると平打ちパスタのお店が紹介されているのを見て、『きしめんが好きだった』原田のことを思い出します。『三年間つきあっ』て『去年別れた』原田は『散髪が好き』でした。そんな原田の『剃りたての』うなじを思い出す『私』…。 ・〈トリスを飲んで〉: 『やっぱり日本人なら、トリスを飲んでハワイへ行こう、だよな』と『着陸の態勢にはいった』機内で『むっつりした顔のまま』そう言った父を見る主人公の鈴子。『鈴子も三十だから』と『母がつけた一応の「理由」』で親子三人で出かけたハワイ・マウイ島への家族旅。『二年に一度は女友達たちと一緒に海外にでかけていた』母に対して『本当に行きたい』のかと聞く鈴子に『父はただ「ああ」と答えるばかり』でした。『母にくらべて、はなはだしく口数が少ない』父が楽しめているのか気になる鈴子…。 ・〈オルゴール〉: 『関東北部の小さな町に暮らす小説家を』訪ねてきたのは、担当編集者の『私』。しかし『二時間以上も電車に揺られて来た』にも関わらず、飼い猫が『急病になったという電話で』あっけなく終わった打合せ。小説家を見送り『猫の話をしていたときの、いつくしみに満ちた』表情を思い出す『私』は、『誰かを好きになりたいな』と、『唐突に思』います。『鉄道で少し行けば、旅館がありますよ』と案内された『私』は『合宿所』のような『旅館』へと宿泊することになりますが…。 〈トリスを飲んで〉のような親子を扱った”掌編”もあるとは言え、他の大半の”掌編”は、現在進行形もしくは過去の恋愛を振り返る女性が主人公となる作品が集められています。なんとも言えない余韻を漂わせてくれるのがとても印象的です。もちろん上記した通り、この作品は”掌編”ばかりで、舞台背景を十全に理解する頃には結末に至っている、しかもその結末はハッキリしたオチというよりは、ふわっとまとめられているため起承転結のある物語を読みたいという方には向かないと思います。しかし、サラッ、サラッと流れていく中に、なんだか良いなあ、ふとそんな思いを抱くことができるのもこの作品の特徴です。 例えば上記で取り上げた〈オルゴール〉です。舞台設定は『関東北部の小さな町』、小説家と打ち合わせに訪れた編集者が打合せ後の時間にふと訪れるそんな街の様子、図らずも宿泊することになった『合宿所』のような『旅館』が描かれていきます。『部屋出しではなく、食堂でいっせいに食べる』夕食、そんな場は、『湖に面した大きな窓には紗のカーテンがかかっており、暮れかけてゆく景色をうすぼんやりと透かし見せていた』と描かれていきます。『鮎。白魚。ワカサギ。あさりご飯』と、湖で採れたものがふんだんに使ってある夕食。そんな場には『オルゴールのような音色のインストゥルメンタルが』、『棚に置かれたラジカセから流れていた』と印象深く描かれていきます。あっという間に終わる”掌編”には、だからといって何か大きなことが起こるでもなく淡々と結末を迎えます。『恋は、もうずいぶんしていなかった。たぶん、三年くらい』という主人公の『私』の胸に去来するもの、物語ではそんな心の内が語られることはありません。しかし、そこに描かれる情景が読者をなんだかとても切ない思いに駆り立てていく物語は、”掌編”でここまで雰囲気感が出せるものなのかと驚くばかりです。 そんな”掌編”のうち20編は川上さんが雑誌「クウネル」に創刊号から連載し続けたものでもあります。雑誌の特集自体でハワイを取り上げた際に掲載されたという〈トリスを飲んで〉では、親子三人の関係性が、短い”掌編”の中に鮮やかに浮かび上がります。『せっかくの親子三人水入らずなんだから』と『マウイ島のコンドミニアムの予約をてきぱきと手配』する中に実現したハワイの旅。そこには、旅慣れた母が見せる表情に対比して、『母にくらべて、はなはだしく口数が少ない』という父、この旅のためにパスポートを取ったという父のことを気にかける娘の鈴子の心の内が細やかに描かれていきます。父が楽しめているのだろうかと心配する中に『一瞬ほほえんだ』という瞬間を見る鈴子。そんな家族三人のハワイの旅が描かれていくこの”掌編”にもやはり読者の心を動かす何かを感じることができます。23の短編それぞれに、それぞれ短い物語の中に、ふと何かを感じさせるものがあるこの作品、”掌編の名手”とも言われる川上さんの魅力溢れる”掌編”の世界を存分に楽しませていただきました。 『剃りたての原田くんのうなじをさわってみるのが、わたしは好きだった。ひんやりとしたうなじ』。 23もの”掌編”が集められたこの作品では、ほんの些細なことにも関わらず、いいなあ、としみじみ感じる瞬間、そんな瞬間を思う主人公の姿が描かれていました。舞台も登場人物もさまざまな舞台の中に、サクッと物語を楽しませる川上さんの筆の力を感じさせるこの作品。気軽に読み進めていける分、もっとこの物語世界に浸っていたいという思いが逆に募るこの作品。 柔らかく穏やかに綴られていく物語の中に、居心地の良い時間を過ごさせていただいた、そんな作品でした。
159投稿日: 2023.05.03
powered by ブクログ若い女性が内心考えている(と想像させるような)話がたくさん収録されていて、男性の私は読んでいてドキドキしてしまった。
0投稿日: 2023.01.04
powered by ブクログ私って心のどこかで女の人しかいない世界になれば良いと思ってるのかもしれない、と思った。「大きな鳥にさらわれないよう」で描かれたみたいな川上弘美ユートピア観と私のユートピア観?が、ぼんやり重なっているのかも。 川上弘美の描く女の人たちって、文章って、俯瞰的で落ち着いてる。恋をしても傾倒しても。 修三ちゃんとあんこに会えて嬉しかった。順番的には、こちらが先だったけど。 胸が痛んだ。果物絞り器でぎゅっとしぼられているように、あたしの胸は、痛んだ。 よしもとばななの、「ソフトクリームをぐりぐりなすりつけてやりたいくらいに好きなんだ」って節と並べるくらいに好き
4投稿日: 2022.05.10
powered by ブクログ恋にまつわる23の掌編。 雑誌「クウネル」にて掲載されていたためか、女性たちのライフスタイルがさり気なく演出されている。 短いながらも、きっと彼女たちはこういう歩みできたんだろうなと何となく察せられました。 「びんちょうまぐろ」のゆきちゃんにはゾッとしてしまったかな…。「卒業」が特に好き。
0投稿日: 2022.01.12
powered by ブクログずっと、楽しみだったものが終わってしまう、一歩手前の切なさを思い起こさせる。 日曜日の午後2時から日が暮れるまでの時間帯。 きっとこの瞬間、時が経ってから思い出すんだろうなと思いながら、誰かと一緒にすごす今を愛おしむ気持ちが詰まっている。
1投稿日: 2021.11.09
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
一編、10ページ程の短編集。 地球に住まう誰かのお話です。 「夏の奈良、という言葉にちょっと嬉しくなって あたしも旅支度を始めた。」 「エアコンの強くきいた店内に入ると、汗が急に引 いた。汗は引いたが、反対に外の暑さがどっとま とめてやってくる感じだ。」 ※『ラジオの夏(p9〜p17)』 あれ。私も恋人も一緒に夏の奈良に行って「鹿くせぇ」と言ったことある気がするぞ。 「黒田課長の性器を思い出そうとしたが、どうして もうまくゆかなかった。忘れたのではなく、望遠 鏡を逆さから覗くような感じで、黒田課長のこと がものすごく遠く非現実的にしか思えないの だ。」 ※『びんちょうまぐろ(p18〜p25) 黒田課長の性器は思い出せないけど、なんか愛しいような感じのものじゃなかったろうか。 「深刻ぶるのってヘボいよ、アン子。」 ※『山羊のいる草原(p77〜p85) へぇ。すみません。 いつの間にか私のお話になっています。 日常の場面でも、非日常の場面でも、そこに登場する人の感情の流れや起伏に無理がなく、身に覚えがあるからかもしれません。 嬉しいことに、今紹介した文章は全て本の前半に載っているものです。 ガッタンゴットン、まだまだ私の話は続いていきます
0投稿日: 2021.11.06
powered by ブクログ23の短編そのどれもが少し寂しい終わり方をする。狭義の恋愛話ばかりではないけれど、どれも誰かに愛着を持つ話。中で印象に残ったのは「トリスを飲んで」「パステル」「草色の便箋、草色の封筒」。一番好きな登場人物は修三ちゃんかな。
0投稿日: 2021.02.14
powered by ブクログ23の、恋や愛についての短編集。 彼女の文章で書かれる小説は読後感がとても気持ち良い。 個人的には「同行二人」「笹の葉さらさら」が心に突き刺さった。
0投稿日: 2021.02.02
powered by ブクログ短編23編のいずれもがなかなかに優れものの1冊です。梅酒の如くサラリと読めますね♪ 2002~2006年にかけて掲載された作品を纏めたものです。 作者40代半ばの頃の作品。 短編は作者の特色がけっこう出てくるので面白いし気軽に読めて良いですね。
18投稿日: 2020.07.05
powered by ブクログ通り過ぎるような、あるようなことを引き延ばしてふわりとお話になった、かんじ。月火水では、「やっぱりいいです」と言いそうになったが、やっぱりと言いはじめたあたりで、おじさんがくるりと振り向いて・・たのでいいやめることができた。この感じがよくわかる。私も迷い癖があるので、相手に委ねたい方だから(笑) 好みでは、菊ちゃんのおむすび。菊ちゃんは尻ポケットから何やらたたんだものを取り出す。小さな青いビニールふろしきだった。青いビニール風呂敷か(笑)!?と、私はひとり突っ込みを入れる。 椰子の実では、「それより、咲はおれのかわりに親孝行してくれ」ってところが泣けた。 合間にちょっと読むも、次も次もとやめられず離れられなくなる。へこんだときも、なんかうれしくなる本。
7投稿日: 2020.06.14
powered by ブクログ川上弘美には冬が似合う気がする。からりと乾いた感じが、何となく。 川上ワールドの女性達は、没個性な印象を強く受けるのに、何故かみんな魅力的です。短編集だと、そんなチャーミングなヒロインに沢山会えるから、一冊で何粒も美味しい。 ほんの10ページ前後で描かれるのは、彼女達の人生どころか、本当に些細な日常のワンシーンのそのまた一部。 なのに、読んでいる瞬間、強烈に彼女達の人生の淵に立って体感してる感覚を得られるのも心地良いのです。
0投稿日: 2020.02.10
powered by ブクログ恋愛について、他人には表面的なところしか話せない。知りたいのは、聞きたいのは、話したいのはそういうことじゃないと、頭の片隅にその気持ちを押しやって、それでも近況のひとつとして披露する。そういうとき私は本や音楽に頼る。答えが載っているわけではない。けれど、誰からも教えてもらえない微妙な心の揺れや名前がつかない感情がたっぷりと描かれている。こんなに四六時中考えているわけではないけれど、気づいたらぼんやりと想ってしまう何か。その凝縮のような短編集でした。
0投稿日: 2019.09.22
powered by ブクログ23編の短い物語をまとめた掌編小説集です。 さまざまな登場人物たちの体験する恋愛が、何気ない風景を切り取ってきたかのようにえがかれています。江國香織の小説にすこし近い雰囲気もあるのですが、本書の物語のほうがもうすこしドライで、不思議な静けさが感じられるように思います。 個人的には、著者の作品ではもうすこし明快なテーマ性のある作品のほうが好きですが、これはこれでたのしんで読むことができました。
0投稿日: 2019.08.15
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
雑誌『クウネル』に連載された23話の短編集。 改めて思う。私、このシリーズ好きだな、と。 どの話も可愛くてほのぼのしていてラストはちょっといい気分になれて、このままずっと読んでいたくなる。 『オルゴール』の主人公のつぶやき「やっぱり、恋をしたいな」に象徴されるように、様々な恋の話が繰り広げられる。 中でも『コーヒーメーカー』『山羊のいる草原』の修三ちゃんとアン子の二人のやり取りは大好き。前回読んだ『猫を拾いに』(シリーズ第3弾)で出てきたおかまの修三ちゃんは第1弾から出てたんだね。 恋人とうまくいかずうじうじ悩むアン子に向かってバッサリ言いきる修三ちゃん、私も叱って! 『春の絵』の小学4年のすすむくんの、冒頭のセリフ「女をすきになるなんて、思ってもみなかった」には参った。 「女子」じゃなく「女」。 すきな女に対し大人顔負けの男気を見せるすすむくん、とってもいい。 『月火水木金土日』の籠おばさんも良かった。 ラスト、できるだけ姿勢よく歩いて行こうとする、迷いぐせのなかなか治らなかった彼女を自分と重ね合わせて、とてもさっぱりしたいい気分になれた。 第2弾を読むのが楽しみになった。
7投稿日: 2018.07.05
powered by ブクログ好き、恋、愛、いろいろあるなかで、楽しくて桃色なことばかりじゃなくて、それこそ心が「ざらざら」することは少なからずあって。 失恋とか今までの関係が変わっていってしまうやるせなさの中にいるときに、しっとりと読んだら、ざらざらした気持ちが少しは落ち着きそうな、そんな本。
1投稿日: 2018.06.22
powered by ブクログはしばみ色ってどんな色だろうって調べたし、やっぱり胸ばっかり見られたら嫌かなぁ、とも考えた。 高い波はこない。でもずっと、気持ちよく揺蕩っていられる。 そんな川上さんの本が、好きです。
0投稿日: 2018.04.15
powered by ブクログこの小さなお話たちの漂わせる空気がとても好きです。 ふわふわと、しんみりと、恋したり恋を失ったり、それでも生活したり。あんなに愛したのに、今では少しも心を動かされない相手、わたしにも居るなぁと、わたしもしんみりしました。 まるで、誰かの話を隣で聞いているようです。 おかまの修三ちゃんがやっぱりとても好きで、わたしもこんな友だちに出会いたいです。 綺麗な青に卵の、かわいい表紙も好きです。
2投稿日: 2018.04.04
powered by ブクログめっちゃいいです。 心がとても癒やされます。 ざらざらした棘が丸く優しくなります。 短編小説の天才、川上弘美さん、これからもがんばれ!!
0投稿日: 2017.07.19
powered by ブクログこの前に「おめでとう」を読んでいるけど、較べると此方は随分と読みやすく感じた。それ以外は特に何も。 私が男だからなんだろうな、と思う。
0投稿日: 2017.04.18
powered by ブクログこちらが少し元気のないときにじんわりあたためてくれるミルクティーのような味わい。苦いような甘いような…。 また他の作品も読もうと思った。
2投稿日: 2017.03.11
powered by ブクログ初川上弘美。 まさに人肌温度の短編集。濃すぎず淡泊すぎない。悲しい、寂しい、いろいろあるけれど、決してとげとげしていない。手触りはタイトル通り”ざらざら”。
0投稿日: 2015.11.29
powered by ブクログ2015/07/21 読了 さらっと読めるけどちょくちょく、頻繁に出てくる独特の川上節がじんわりとくる。
0投稿日: 2015.07.21
powered by ブクログやっぱり川上弘美は好きです。 女の子で良かったと思うのはこの人の本を読むとき。 共感できる部分が絶対見つかってほっとする。 ・トリスを飲んで ・山羊のいる草原 がお気に入り。 一つの物語が二駅分くらいなので気軽にさくっとーー。
0投稿日: 2015.01.13
powered by ブクログ人と人との出会い、交差、別れの予感と余韻を颯爽とした筆で描いてみせた。線だけで風を書くのは実は相当の力量が要る。「あたし」だけはどうも頂けないが。
0投稿日: 2014.11.17
powered by ブクログ【本の内容】 風の吹くまま和史に連れられ、なぜか奈良で鹿にえさをやっているあたし(「ラジオの夏」)。 こたつを囲みおだをあげ、お正月が終わってからお正月ごっこをしているヒマな秋菜と恒美とバンちゃん(「ざらざら」)。 恋はそんな場所にもお構いなしに現れて、それぞれに軽く無茶をさせたりして、やがて消えていく。 おかしくも愛おしい恋する時間の豊かさを、柔らかに綴る23の物語のきらめき。 [ 目次 ] [ POP ] ちょっとした日常を切り取った23のショートショートの詰め合わせです。 はじめの物語から順番に読むも良し、気になる物語から読むも良し。 その日の気分で好きな話を、お気に入りの場所で楽しんでください。 [ おすすめ度 ] ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度 ☆☆☆☆☆☆☆ 文章 ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性 ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性 ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度 共感度(空振り三振・一部・参った!) 読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ) [ 関連図書 ] [ 参考となる書評 ]
0投稿日: 2014.10.25
powered by ブクログ女の子が大人の女になるときに 通る道 好きってことに、恋してる様な「ざらざら」って 感覚 あ~こんな気持ち 忘れちゃったなぁ~(*^^*)
0投稿日: 2014.08.04
powered by ブクログさらさらーと読めた。 女の子友達と一緒に読みたい本かも。 全然感動的なお話ではないけれど、こういうのがちょっとした栄養をくれると思う。
0投稿日: 2014.07.25
powered by ブクログ23の短編集で さらりと読みやすい恋愛小説でした。それぞれが淡々と日常が流れてて読み終えた今、ふわふわした感覚でなんだか不思議な感じ。
0投稿日: 2014.02.09
powered by ブクログku:nelの連載小説1冊目。川上弘美さんはあまり読んでいなかったけど、この短編集は本当に好き。もっと開拓してみようかなぁ。 沢山の恋の余韻が、そこここに浮遊している。でも、どれも緩やかに終わりに向かってる。そういう倦怠感が漂っている感じ。 でも、まだ余韻に浸っていたい…諦めきれない。女心は複雑です。男の方がよっぽど引きずるとか、よく言うけど、多分ね、女の方が“終わり”の前に長く永くその余韻に浸ってるのです。でも、一度糸を切ってしまったら、もう涙を拭いて前を向くのが、女という生き物なのです。 別に見栄を張ってるんじゃなくて、そうしなきゃって思えば、女は強いんだと思う。それをきっと彼女はよく知っている。川上弘美さんという方はね。そんな感じがするんです。
3投稿日: 2013.12.20
powered by ブクログ大きな起承転結があるわけではない。 日々は淡々とすぎる。 淡々とすぎる毎日の中で、小さな感情の揺れによって人は生きてることを実感するんだよなぁということに気づかされる。 言葉にできない、けれど確実に感じている小さな感情の揺れを的確に表現できるところが川上さんの素敵なところ。
0投稿日: 2013.10.27
powered by ブクログ23篇の短い物語からなる作品集。表題の付け方は、相変わらず凝っているような、いいかげんなようなだ。この中では、籠おばさんの話を唯一の例外として、すべてリアリズム小説。女子高生から中年一歩手前まで、さまざまな年齢の女性たちの日常を一見さりげなく描く。個々の作品もそうなのだけれど、全体を通してみると、なおさら暖かいような、せつないような気分になる。けっして「感動的だった!」というタイプの小説ではないし、また川上弘美は、そのような作家でもない。しかし、しみじみと「うまい」作家だなあと思う。
0投稿日: 2013.09.25
powered by ブクログ佐藤優さんの本で解説を書いていた作家なので、読んでみる。 嫌味がない。 後味も悪くない。 短編集って、あまり好きではないが、何かいい!! クウネルで連載されていた作品だという。 今度は、神様を読んでみたい。
0投稿日: 2013.07.24
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
・自動扉がジーという音をたてて開く。そのまま曇り空の下へ踏み出すと、秋の匂いがした。秋の匂いって、いったい何の匂いなんだろう、とわたしはぼんやり思う。乾いていて、わずかに香ばしくて、少し悲しい匂い。 ・中林さん、と口に出して言ってみたが、何も感じなかった。じゃあ、あたし、中林さんのこと、もう好きじゃないんだ。そう思って、おなかの中がへんな感じになった。淋しい、とか、悲しい、とかいうのと、ちょっと違う感じ。そうだ。中林さんが、かわいそう、とあたしは思ったのだ。あんなに好かれていたのに。もうひとかけらも好かれていない。ひとかけらも嫌われていない。何の感情も、あたしにいだかれていないんだ。
0投稿日: 2013.07.12
powered by ブクログさくさく読めた。 もやもやな言葉にならない気持ちとかが表現されている。 けど言葉にならない気持ちはやっぱり明確にはならない。 そこがいいんだけどね。
0投稿日: 2013.05.12
powered by ブクログ23の恋の物語。 いや、22かな? でもやっぱり23にしとく。 恋じゃ無いのもある。 でも、やっぱり恋。 女っていろいろ。不器用で愛おしい。 ざらざらだ… でも、つるつるでふわふわでもある。 そこね。愛おしいところ。 ぐずぐずでぐらぐらなところとか。 またね。愛おしいところ。 きらきらでちゃきちゃき でもねちねち… でもにだって、やっぱりのオンパレード。 全部がまざって女は出来ている。
0投稿日: 2013.05.06
powered by ブクログエッセイのような小説。 なんとなくな日々で川上さんにはまって読んでみたけど、短編集よりエッセイの方が好きかも。 10ページ足らずできちんとひとつのお話になるんだな。
0投稿日: 2013.04.27
powered by ブクログ緩やかな時間を刻むような23の恋愛物語集。 女の子ってかわいいなぁとつくづく思う。本音を言えば怖いところもあるけど、この小説に出てくる女の子はみんなかわいい。 女の子二人で裸エプロンで過ごす一日なんて、男の世界では勿論有り得ない世界だ。愛おしくて愛くるしい。
0投稿日: 2013.03.04
powered by ブクログ「信じられる男がいるんじゃなくて、信じようって女が決めるかどうか、それが問題なのよ」と協子伯母は言う。 そうかなあ、そうかもね。あたしはつぶやきながら、アルファハイツまでの夜道を歩いて戻る。隣家の笹に、一枚、短冊がさがっている。風に軽く揺れている。めくって見ると、「世界人類が平和でありますように」と書かれていた。 (笹の葉さらさら)
0投稿日: 2013.02.26
powered by ブクログ短編集、というか掌編集。全部がそうではないけれど、主として、敵わなかった恋の話だった。ほんのり百合な話もいくつか。それぞれにちょっと切なかったり、ちょっと微笑ましかったりする。 ……のだが、恋愛が主題の話ではなかった一篇、普段は地味な靴下なのに、小説を書くときににだけカラフルなパステルカラーの靴下を履く作家(中年男性)の話がいちばん印象に残ったのはなぜなんだぜ……。自分はそこまでフェチではないと信じたい、のだが否定しきれない。妙な趣味に目覚めたらどうしよう。(動揺)
1投稿日: 2013.02.01
powered by ブクログ「ざらざら」と言われてみれば「ざらざら」な短編集。 女の子な短編集。 でも男の人にも読んで欲しいような。
0投稿日: 2013.01.18
powered by ブクログうまいなー。 川上弘美って、短編が、キツネが憑いたようなうまさがある。 乙女心を書いた作品集。 たいして乙女心を持ち合わせていない私でも、しびれる瞬間があります。 乙女たちが読んだら、たまらんのではなかろうか。
1投稿日: 2013.01.05
powered by ブクログ恋愛の高揚感と侘しさ、切なさ、もどかしさを描いた23の短編集。 10ページに満たない作品たちは、どれもどこかふわりと地に足がつかないような、うつろいを感じさせる。 題のつけかたが、好いなあ。 修三ちゃんと杏子の関係も、晴彦叔父さんも、尚くんも、ありありと描かれているのに加え、川上節ともいえる表現が散りばめられていて、ため息が漏れる。 『果物絞り器でぎゅっとしぼられているように、あたしの胸は、傷んだ』とかさ。
0投稿日: 2013.01.04
powered by ブクログおもしろかった。ふわっとしてる。だから、あまり印象に残らない。でもこの本はそれがいいところ。 なんっにも難しいこと考えないで、ふっと開いてちょっと幸せになればいい。 たったの221ページに23の短編。そんな読み方にもぴったりのつくり、なんじゃないでしょーか。
0投稿日: 2012.12.22
powered by ブクログ短編ってあまり読まないのですが、ジャケットのかわいさに惹かれて読みました。 想像していたよりも心にキュンときました。 またしばらく経ったら読み返したくなりそう。
0投稿日: 2012.12.14
powered by ブクログわるくはないんだけれど、「おめでとう」を読んだときほどの衝撃やこころに残るフレーズは見つからず。 でももう一度再読してみます。
0投稿日: 2012.10.24
powered by ブクログ川上さんの本は2冊目だったけれど、具体的な食べ物がでてくるのってなんでこんなにおいしそうなんだろう。食べ物にはいろんな気持ちが上乗せされてゆくなぁ。短編ということもあって、さらっとしているけれど、時々ぐさり。笹の葉さらさらとかぐさり。それにしてもなんでこういう恋愛ものってあんまりききたくない言葉が頻繁にでてきてしまうんだろう。そういうものなの?恋愛のなかでそれは必要不可欠ってことなのか
0投稿日: 2012.10.20
powered by ブクログ川上弘美の文章はとても好きである。子供の様なおとなたち。ふざけている様で真剣だった恋愛たち。結局は大人も身体だけは大きいがみな弱い子供なんだ。
0投稿日: 2012.10.18
powered by ブクログもっともっと!というところでしめられて置いてきぼりにされるから短編小説は普段好んで読まないけれど、村上春樹と、川上弘美の短編は好きだなあと思う。 「菊ちゃんのおむすび」「ざらざら」「山羊のいる草原」「桃サンド」がとてもよかった。
0投稿日: 2012.06.03
powered by ブクログ恋愛中の女たちの日常を虫眼鏡的に綴ってある短編集。 川上さんの作品を読むと生活を受け入れるすべがあれば夢なんていらないんじゃないのかなとまで思えてしまう。 「椰子の実」がとてもよかった。たった10ページの中に恋愛と家族の歴史までが入っていてその変遷に読み応えを感じた。
0投稿日: 2012.05.28
powered by ブクログ片想いとか、失恋とか、心の中のもやもやしたものをおもしろ可笑しく書いてある。 悲しいはずなのに、何だか満ち足りているようにも見える。 滑稽な自分を楽しんでるっていうか、読んでいてとても楽しかった。 「びんちょうまぐろ」の、恋愛みたいなこと(もの)、という表現がいいなぁ。
4投稿日: 2012.04.01
powered by ブクログ淡い恋、ぬるい恋、あつい恋……が 川上弘美さんの柔らかい言葉で綴られていました。 不思議だけれど、あたたかくなるお話。 わたしもこんな気持ち、ある、と思える瞬間が、 読んでいて幸せ。 「山羊のいる草原」「笹の葉さらさら」「月火水木金土日」が、とくに好きでした。 思いもよらず「女 」を好きになってしまう男の子が、かわいくも凛々しかったです。
0投稿日: 2012.02.27
powered by ブクログこの、淡々とした文体が好きです。 内容はけっこう、えぇ!?って感じに進行するんですが。。 よく分からない夢を見たような、と解説に書かれてたけど まさにそんな感じ。
2投稿日: 2012.02.22
powered by ブクログ大好きな川上弘美の短編集。 結構前に買ったのに積読中でした。 でも読んでよかった! 短いけれど、すてきな話ばかり。 特にすきなのは 「コーヒーメーカー」と「山羊のいる草原」 これは、同じ登場人物で描かれているけど すごく気持ちが伝わって息が苦しくなりそうなくらい。 「トリスを飲んで」は 家族のあったかさにじーんときた。 川上作品はやっぱりこういう短編集が一番素敵だなぁと思う。
0投稿日: 2012.01.29
powered by ブクログ「失恋」だとか「片思い」だとか、一言で片付けることのできない恋の機微が丁寧に描かれていて、全てを吸収したくなった。 特別な言葉が使われているわけではないのに(だから上手く気に入った箇所を引用することができない)、ここでしか読めないと思わせる文章が並んでいて、23のストーリーそれぞれがすんなりと心に入ってくる。
0投稿日: 2011.12.26
powered by ブクログ短編集。 妙齢の女性が主人公のものが多く 密やかな寂しさを感じさせ共感するところもあった。 コロボックルを思わせる籠おばさんが好きだった。 あんな風にそっと寄り添ってくれるような存在いいなぁ。
0投稿日: 2011.12.13
powered by ブクログ川上弘美さんの小説を読み終わると、毎度のことながら時間がしばらく経つまで、その世界観にどっぷりとはまりこんでしまう。文章のリズムのせいなのだろうか、どっぷりと浸かってしまったときは一気に読み込んでしまうのに、足先だけをほんの少し浸けたくらいでは読み進めるのは容易ではない。チーズや漬け物と似ている、発酵されゆくほどに浸かりきってしまう。その独特さ。毒毒しさに。 初期の作品ではゆったりとした中に棘を隠していて、少し気を抜いてしまえば刺されそうなほど攻撃的だったのに、今回読んだ「ざらざら」は沼の底にいるような、おどろおどろしい雰囲気がして呑み込まれそうになる。 それにしても解説の吉本由美さんのいう通り、川上弘美さんは男の子をかくのがうまい。彼女が所々で登場させる男の子(高校生以下)には、実の所私も結構どきどきさせられている。
1投稿日: 2011.12.09
powered by ブクログいろんなひとの恋のはなし。 川上弘美は感情を"うれい"に包んでしまうひとだという解説を読んで、なるほどと思った。 かなしさやうれしさや、あとはせつなさが、たくさんたくさん描かれているのに、"うれい"に包むことで、なんでもないことのように感じられる。 けれどその分、読み手が気持ちのいれ方をすきなように調整できるのが、この本のいいところだと私は思う。 著者からの「ここは盛り上がりどころですよ」っていう押し付けがましさがなくて、ここちよい。 くくくっと読めるけど、あとからあとから、じっとりと味わい深い。そんなかんじ。
0投稿日: 2011.11.16
powered by ブクログ悲しいんだか嬉しいんだか切ないんだか、もやもやっとした気持ちになる。でも懐かしくてキュンとした想いもよみがえる一冊。
0投稿日: 2011.11.14
powered by ブクログクウネルで一度読んでるはずなのだけど、こうやってまとめて読むとなんかまた違った感じ。 ざらざら、とのタイトル通り、すーっと読めるのだがなんか引っかかる。
0投稿日: 2011.11.13
powered by ブクログざらざらと、うまくいかない心情や、乾いたこころ、恋の輝き、満たされていくかなしみを綴った短編集。たくさんの人間が出てくる。その誰もが、いい意味でも悪い意味でも人間っぽい。思考はなんにも難しくなくて、なんでもない毎日を過ごし、たまに誰かを愛したりしていて、そんな姿が愛しいと思える。春の絵の“おれ”が好きです。
0投稿日: 2011.11.11
powered by ブクログ「センセイの鞄」は苦手な文体だと思ったけど、こちらは好きです。 他の短編集にもちょいちょい出てくる「中林さん」とのことを時系列で読んでみたい。
0投稿日: 2011.11.07
powered by ブクログどこかで見たことあったり、 なんか聞いたことがある話し言葉だったり、 身近で狭い世界でぐるぐるしていたり、 共感できるけどどこかふつうじゃない。 またそんな話がたくさん入っていた。
0投稿日: 2011.11.05
powered by ブクログ女性作家の書く短編恋愛小説って、中身だけ読んだら著者分かんないかも。 でも川上さんの文章くらいだな、読んでて辞書ひかなきゃ分かんない語彙一つ二つが出てくるの。 修三ちゃんみたいなおかまの友達欲しいなぁ。
0投稿日: 2011.10.24
powered by ブクログ初川上さん。 恋はそんな場所にもお構いなしに現れて、それぞれに軽く無茶をさせたりして、やがて消えていく。 うんうん。 風がレースカーテン揺らすようなさらりさらりとした感じ。
0投稿日: 2011.10.06
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
日常の、ざらっとする一瞬、心が引っかかるときのお話いろいろ。 引っかかった瞬間に考える間も無く過ごしてきた過去とか、振り返るきっかけにはなるかも。 楽しい作業ではない場面ばかりだけど。
0投稿日: 2011.10.03
powered by ブクログ「そのままずっと歩いた。風があたたかかった。忘れない。みんなみんな、忘れない。旨の中で繰り返しながら、歩いた。歩を進めるたびに、卒業証書を入れた紙の筒が、サブバックごしに、足にあたった。風が、きりなく、桜の花びらを散らしつづけていた。」(「卒業」より) 文庫化による再読・・・。 そしてまさかに2冊持ち・・・。 やっぱり文庫化された時点で買っていたか!!! もっとちゃんと本の整理をしておかなくてはいけないと痛感(泣) 相変わらずのふんわりした物語たち。 淋しいなとか哀しいなとか、そういう思いを持たせるのだけれど、 どこかそれでもいいか。 そういう気持ちと一緒に過ごしていけば良いのか、 と肯定してくれるような気持ちになる。 そして後から気付いたのだけれど、 この物語には、美味しそうなものがたくさん出てくる。 なんだかおなかが空いてしまったわ。 案外読みやすい短編集なのではないかしら。 【9/8読了・初読・私の本☆】
0投稿日: 2011.09.17
powered by ブクログさらさら苦もなく読み終えた。それにしても、引っかかるものあまり無かった…。毒にも薬にもならない印象。
0投稿日: 2011.09.15
powered by ブクログいろいろ目線。思い当たる時間を過ごしてきたし、こんな時間を過ごすのだろうかとぼんやり思った。 春の色のオレ目線が新鮮で良かった。
0投稿日: 2011.09.04
powered by ブクログ恋愛ものの短編ということで避けていたわけだけど、読んでみると、味わい深くて、寝る前に1つか2つずつ、ゆっくり読んだ。 文庫でほんの5,6ページの長さなのに、きれいにまとまっていて、うまい。 他の短編集も要チェックだな。
0投稿日: 2011.09.04
powered by ブクログなんとういうか、「透明なボウルにお水を張って、プラスティックの宝石をカラカラと沈めました」というような短編集。 大きな口ではきはきと喋る女の子たちだな、と思いながら、きらきらするプラスティックを足場に跳ねていると、だんだんぷくぷくと水の中に沈んでいって、しっとりしたり歪んだりする。そんな感じ。 そういうのが解説で吉本さんが触れていた「うれい」なのかもしれない。 感覚的なレビューを書きたくなる、繊細で多分に感覚的なお話群。 そうだった。足りないのは男の子ではなくて女の子だったのだ。 そう気づけて、すっとした。間違わない。
0投稿日: 2011.08.02
powered by ブクログ川上弘美がすきです。 さりげない一瞬をきりとって、たゆたっていく物語たち。 なんでもない場面なのに、涙がにじみました。 今回珍しく、短編のなかに続編がありました。
0投稿日: 2011.07.11
powered by ブクログ迷いぐせはまだ完全にはなおらないけれど、わたしは一人でけっこう楽しく生きている。あけびの蔓の籠は、出かけるときなどにときどき提げて歩く。空は青くて、鳥はちくちく鳴く。できるだけ姿勢よく、わたしは歩いてゆく。
0投稿日: 2011.06.28
powered by ブクログ少しだけ重たい。 女々しいかんじ。 古いかんじかしてしかたなかった。 青色はすきだけどゆで卵きらい。
0投稿日: 2011.06.26
powered by ブクログこの人の本ではじめて読んだのは『センセイの鞄』という物語でした。 そのときから「なんて読みやすいのだろう」しみじみと感じていましたが今回もさららと読める本。 23話のオムニバス。 一番初めにあった「ラジオの夏」って言う話がよかった。
0投稿日: 2011.06.12
powered by ブクログふわふわして気持ちいい短編集。女の子チックな気分にもなれる。クウネルでの連載と知り、うむ、納得。 いすずさんには好印象を持つけど、ああなりたくないと思う気持ちもちょっとあったり。 あと、川上さんの小説の中では、料理をしたり、食べたりする描写が多くて、それがとてもおいしそうで、気持ち良さそうで、時にほろ苦いけど大事な営みで、すごく好きだ。
0投稿日: 2011.06.05
powered by ブクログ短編集って一気に読んじゃうと全部の話がごちゃごちゃになってしまって,あんまり頭に残らない...ので,これは寝る前に2,3話ずつ読みました.どの話も川上さんらしい不思議な感じの素敵な話でした.
0投稿日: 2011.05.29
powered by ブクログ「体のどこかに空いた穴から、血がどんどん流れ出していくようだった」(クレヨンの花束)という一文に身震いしそうになった。もうそのまんま、思い出せすぎて。そういうところがいっぱい詰まっていて、やっぱりこの人の本は間違いないなぁと思う。よかった。
0投稿日: 2011.05.25
powered by ブクログショートストーリー。場面場面の雰囲気がさらっとしているので、いい意味で深く残らず何度読み返しても楽しめる。
0投稿日: 2011.05.16
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
短編集。 もーなんだか、響いた、いまのわたしに。 折り折りでまた読み返したら、また違う気持ちを持つかしら。
0投稿日: 2011.05.10
powered by ブクログ昔の恋愛や、淡い思い出がフラッシュバックするような短編集。ほろ苦くてほのかに甘い。そのストーリーに合うように、表記に気を配っているところがたまらない。
0投稿日: 2011.05.03
powered by ブクログ短い短い23の物語が詰まった短編集。 いろんな恋の形が描かれているので、 ひとつひとつの物語を読みおわったあとに、 淡く切なくなったり淡く幸せを感じたり いろんな気持ちになれました。 ドロップ缶のような本。 でもやっぱりあくまで“淡”くって、 やや物足りなかった気もするので、3つ星で。
0投稿日: 2011.05.01
powered by ブクログ私は川上で父親はヒロシで母親はハルミであるために、カワカミヒロミは他人には思えないので真鶴とかも大好きです。この短編集はクウネルとかに連載されていた物。カルネの話が印象に残った。印象に残らない話もあった。心に余裕が無いせいかも。
0投稿日: 2011.04.29
powered by ブクログ久しぶりに本を読みました 3.11の影響で、福島へ在来線で向かっている途中に読みました 川上弘美からは、生活のなかにたくさんある、切り取ったら面白いかな、と思わせる瞬間を、食材を無駄なく使う料理人のように物語にされている様な印象を受けます 安心して読める作家の一人
0投稿日: 2011.04.18
powered by ブクログかつて単行本で読んだのを忘れていて、つい文庫本を買ってしまったので、もう一度読み直してみました。 それにしても上手いなぁ・・・。プロの作家に対して失礼な云い方ですが、でもやっぱり、川上弘美さんって上手いなぁというのが率直な感想です。 この本は、23の物語からなる掌編集なのですが、わずかなページの中に、日常の一場面や、感情の浮き沈みをぎゅぎゅぎゅぅぅぅっと凝縮させてしまうだけでなく、登場人物がこれまで歩んできた道のりや、背負ってきたものや、ときには胸の奥底の襞々までを、一瞬にして読者に分からせてしまわなければならないのですから、それはプロの作家でもなかなか難しいことなのだろうなと想像がつきます。しかも、川上さんの場合、切なさも、哀しみも、深刻ぶらずに、やさしくふわふわした、やわらかい感じで語られるので、言葉選びのセンスもピカイチなんだろうなぁ。 ・・・と、いうようなことからも、川上弘美さんの文章って、やっぱり良いなぁ。ステキだなぁ。上手いなぁと思いました。
0投稿日: 2011.04.13
powered by ブクログ恋愛をテーマにする23の短編。 ごく薄い本です。一作品が10ページも無く、ショートショートと言ってよい長さです。それぞれが恋愛のワンシーンの心の揺れを切り取ったもので、あと少しと言う感じを残して終わります。 承知の上で買ったのですが、やはり恋愛物(当然主人公たちは女性が多い)という事で、最初はいまいち乗り切れませんでした。でも、最後まで読み、最初の印象は少し変わりました。最後の2編(月火水木金土日/卒業)が気持ち良かったせいなのでしょう。川上さんらしい(何とも言えない)雰囲気は十分にあります。 でも、やっぱり川上さんはウソ物語が好きだなぁ。
0投稿日: 2011.04.13
powered by ブクログさらりと読むことができて、でも十分楽しむこともできて、いいなってカンジ。 この著者ならでわの不思議さが、いい方向で効いている印象。 ショートストーリーで積み上げられる「何か」の雰囲気も素敵。
0投稿日: 2011.04.06
powered by ブクログいつも読むほどに怖かった川上作品が、あれ?怖くない? それは私が変わったから?それとも川上作品の新しい側面が出たから? 解らないけど、きっとどちらもなんだろう。 女は進化する生き物なんだな、きっと。たぶん。 じっくりと夢うつつを漂いながら生きていく川上の女たち。 恋したり、うだうだ言ったり、人を大切に思ったり、嫌いになったり… 「びんちょうまぐろ」 「山羊のいる草原」 「パステル」 「淋しいな」 「笹の葉さらさら」 「草色の便箋、草色の封筒」が好き。 特に秀逸なのは「びんちょうまぐろ」「パステル」かな。 キャラクターがいいのは「草色〜」 「淋しいな」は…女の作品って感じがする。
0投稿日: 2011.04.04
powered by ブクログ久しぶりに手に取った小説はやはり川上弘美。 クウネルで連載していた時から単行本化を楽しみにしていた。 短編だからということもあるけれど、すごくさらっと読める…読め過ぎるかも。日曜の午後にはぴったりだけど。 吉本由美さんの解説も良かったです。
0投稿日: 2011.04.03
powered by ブクログ二十三の短編からなる本。読み始めてしばらくは、実に下らないと思いつつ、それでも一編一編が短いので読み進むうちに妙な面白さに心地よくなる。そうなれば作者の思う壺なのかもしれないが、なんだか知れぬ心地よさがあるのだ。何処にでもありそうで何処にでもなさそうな、普通のようでいて普通でなさそうな。そうか、こんな会話をしている女達がいるのか、などと納得してみたり、とにかく面白さに嵌ってしまった。中でも好きな三編は、「山羊のいる草原」修三ちゃんがいい! 「椰子の実」これはちょっと泣ける。 「月火水木金土日」ちょっと不思議なとこが異色といえば異色。 わたしは、この三話がお気に入りだった。読む人によってそれぞれのお気に入りが見つかりそうな、そんな楽しい短編集だ。
0投稿日: 2011.04.03
