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小澤征爾さんと、音楽について話をする(新潮文庫)
小澤征爾さんと、音楽について話をする(新潮文庫)
小澤征爾、村上春樹/新潮社
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総合評価

63件)
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    最初から最後までずーーっと音楽の話。 当然音楽オンチの私は、ちんぷんかんぷんだった。 あとがきにもある通り、村上春樹さんは音楽をよく勉強されている。感心した。小澤征爾さんに物怖じせず、時にはリードしながら音楽談義をされたなんて凄い。

    10
    投稿日: 2025.11.24
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    指揮者自身は音を出さないが、大勢の奏者を躍らせて音楽を生み出す。 作家もまた一人で作中の登場人物を自在に操り物語を紡ぐ。 同業者同士の対話は、共通認識を語らず細部や流行に傾きやすい。 しかし異業種の対話では、むしろ幹が浮かび上がる。 小澤征爾と村上春樹のやりとりからは、音楽のディテールに加え、創作の根本や未来への視点までもが立ち現れてくる。

    1
    投稿日: 2025.09.05
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    お二人の対談形式で、小澤征爾氏のこれまでの演奏にまつわるエピソードや、様々な演奏のレコード(CD・DVD)を聴きながら、その演奏に対してマニアックなやり取り、想い出話が繰り広げられる。村上春樹氏がこんなにクラシックをはじめとした音楽に造詣が深いとは知らなかったが、お二人の会話のキャッチボールの中で、小澤征爾氏の音楽哲学や音楽への思い、お人柄が浮かび上がる。大西順子氏とのやり取りはとても印象的。

    1
    投稿日: 2025.07.20
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    47冊目『小澤征爾さんと、音楽について話をする』(小澤征爾/村上春樹 著、2014年7月、新潮社) 稀代の指揮者と小説家による対談集。クラシック音楽に造詣が深い村上が聞き役に徹し、小澤が波乱に満ちた自身の音楽家人生を語るというインタビュー形式がとられている。 小澤がスイスで行っている若い奏者のためのセミナーや、ジャズピアニスト大西順子と組んで行われたGigのルポも収録。「良き音楽」が生み出されてゆく過程に迫る。 〈「良き音楽」は愛と同じように、いくらたくさんあっても、多すぎるということはないのだから〉

    16
    投稿日: 2025.06.03
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    小説家の村上春樹は、指揮者の小澤征爾も驚嘆するほどの鋭い耳を持っている。 そして、クラシックに関する造詣も深い。 時には、小澤も知らないような知識を披瀝して小澤を驚かせる。 村上春樹は、若い頃ジャズ喫茶を経営していたので、ジャズに関する知識は尋常ではないと思っていたが、クラシックに関しても同様だ。 音楽に対する、途轍もない情熱を持っているのだ。 その情熱が小澤征爾を刺激して、通常では語らないようなことまで語り出す。 ボストン•シンフォニーでのエピソード、師であるカラヤンとバーンスタインの差などが続々と出てきて「えっ、そうだったの」と感嘆しきり。 極付で面白い。 中でも、ジャズ•ピアニストの大西順子とのエピソードが感動的だ。 村上春樹が大西順子の引退コンサートに誘う。 演奏に感動した小澤征爾は「ブラボー!」と叫ぶだけではなく、楽屋に行き、大西に「引退を許さない」と伝えるのだ。 小澤征爾の面目躍如。 そのためにどうしたかと言うと、小澤は、松本でのサイトウキネンフェスティバルに大西を招いたのだ。 そこで競演したのが、「ラプソディ•イン•ブルー」。 その時の演奏はYoutube で観ることが出来る。 その緊張感あるピアノとオーケストラの掛け合い。 どう動くが分からない大西の演奏を、柔軟に臨機応変に受けてみせる小澤の懐の深さ。 大西が演奏継続を決めたのは、この演奏で受けた刺激のためだと言う。 村上春樹の取り持った感動的な出会いだ。 その前には、さりげなく、カズオ•イシグロとの交友が述べられている。 村上春樹は、東京でカズオ•イシグロと食事をした際、二人ともジャズもクラシックも大好きなことを知る。 カズオ•イシグロは長篇を書き終えたばかりだった。 彼はタイトルも内容も語らなかった。 日本のジャズ•ミュージシャンの話になったとき、村上春樹が推したのが大西順子だ。 そして、彼女のCDをプレゼントしている。 その後、イシグロはノーベル書を受賞する作品を発表するが、そのタイトルを見て、村上春樹は驚く。 タイトルは「Never let me go」。 それは、大西順子のCDに収められたジャズのスタンダード•ナンバーだった。 (「Never let me go」は、邦訳「わたしを離さないで」) 大西順子を挟んだ、村上春樹とカズオ•イシグロの麗しい関係が分かって楽しい一節だ。 小澤征爾の「征爾」という変わった名前が、小澤の生まれた満州で満州軍を指揮していた板垣征四郎の「征」と、満州事変を起こした石原莞爾の「爾」から取られているのは有名な話だ。 二人は小澤征爾の父開作の友人だったのだ。 それだけで、開作という男が只者ではないことがわかろうというものだ。 その父の血を受けて、アジアに夢を見るのではなく、世界に夢を見たのが小澤征爾だったのだ。 もう、小澤征爾がこの世界に居ない。 そのことが、どれほど悲しいことなのか、本書は教えてくれる。

    2
    投稿日: 2024.10.08
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    小澤征爾が亡くなって、未だに悲しい。昔読んだ本をまた読み返した。 村上春樹は本当に優しい人だとわかる。特に「スイスの小さな町で」がいい。 小澤征爾がもう少し若い時に語り合ったら、もっとエネルギッシュな話が聞けただろうな。 もうこれ以上、話が聞けないのが、また悲しい。

    1
    投稿日: 2024.08.09
  • 村上春樹の音楽エッセイは好き

    クラシック音楽はグレン・グールドと村治佳織ぐらいしか聴かなかったので、小澤征爾も名前ぐらいしか知らなかったが、村上春樹の音楽エッセイは好きだし、グレン・グールドについての記述もあるみたいなので買ってみた。実際読んでみるとグールドの記述は期待通り面白く読めたし、その他の指揮者/演奏家の記述も面白かった。正直言ってこの本を読んだ後、ブラームスやベートーヴェンの協奏曲を聴き直してみたが、書いてる内容がわかるところもあれば、わからないところもある。 (ほんとにこれはバーンスタイン、とかやっぱりカラヤンだね、とかわかるのか?集中が足りないのかもしれないが、別にそれでもいい?) とは言え文章は読みやすいし、聴いてみたい音楽が増えるし、やっぱり村上春樹の音楽エッセイは好きだ。

    0
    投稿日: 2024.05.08
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    https://www.tfm.co.jp/murakamiradio/ https://ameblo.jp/yasuryokei/entry-12850421514.html

    1
    投稿日: 2024.04.30
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    音楽の知識がゼロでも読み物としてなぜか楽しめてしまう一冊。わたしはピアノも弾けないし、学生時代の音楽鑑賞会で寝てしまうような音楽好きからしたら怒られるような存在です。そんな自分でもボリューミーな本書を楽しむことができました。それはおそらく、村上春樹さんならではの読ませるテンポのおかげかもと思っています。村上さんは本書の中で、文章も音楽も素晴らしいものには魅せるテンポなど共通点があるようなことを話されています。そして、わたしは本書を小澤征爾さんが指揮されるオーケストラを聴きながら読みましたが、不思議なことに、全く眠くなりませんでした。わたしが大人になったのか、素晴らしいものは眠くならないのか。 とにかく、クラシック音楽に造詣がある方が読んだらもっと楽しめるんだろうなと思います。 ■一体どういう曲なのだろうと興味が湧く クラシック音楽の知識がゼロです。そんな自分でも、どういう曲なのか読んでいるうちに興味が湧き、youtubeで探しました。特にページ数をかけて語られていた、マーラーについては明日からも聞いていきたいと思わされました。 ■楽しむ音楽のジャンルが違うだけかもしれない 村上春樹さんは、いつの公演といつの公演がどうとか、同じ曲を違う指揮者が振るとどうとかそういうレベルのお話をされます。そしてその曲ができた背景や時代も考察して音楽を楽しまれており、クラシック音楽をハイレベルで楽しめる方の感覚に圧倒されます。 ところで、わたしはクラシックの知識はありませんが、似たような感覚を思い出しました。薄っぺらい話ですが、アイドルの公演の比較です。確かに、あの時の公演の歌はとか、同じ曲でも違うメンバーとかカバーだとどうとか比較して見がちなんですよね。バンドとか歌手でもそういう感想ってあると思います。音楽の楽しみ方の根本って意外と共通しているのかもしれません。 ■本書を読む前に 特にクラシックファンではない方は、 ボクの音楽武者修行/小澤征爾 は必読です。 わたしは事前に読んでいたので、少し前提知識があったので本書を読みきれたかもしれません。こちらは音楽談義よりも、小澤征爾さんの26歳くらいまでの人生を振り返ったエッセイという感じです。 わたしの感想:https://booklog.jp/users/rocobooks/archives/1/4101228019

    4
    投稿日: 2024.04.05
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    これホント面白いわ。内訳話みたいで。カラヤンとバーンスタインとか世間で語られるとおりなんだなぁとか。グールド記載できないくらい変とか。笑 カラヤンとバーンスタインのグールドのピアノコンチェルト3番ベートーヴェン聴き比べた。カラヤンはどこまでいってもカラヤンだね。バーンスタインは迷いがある?YouTubeで聞いたけど便利な時代といっていいのだろうか。

    0
    投稿日: 2024.02.21
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    このレビューはネタバレを含みます。

    小澤征爾訃報を聞き、ああいよいよこの日が来たか…と思った。生で演奏を聞いたことがない(とてつもなく後悔している)し、人柄やキャリアという面でも特に知らないでいたのだけど、ニュースを一連見ている中で興味がわき、調べてみたら本人の著作や対談本などたくさん出ていることを知った。その中でまずは対談本を、ということで村上春樹、武満徹、大江健三郎との本を借りてきたので、源氏の傍ら読むつもりである。 この本はとにもかくにも面白かった!!に尽きる。二人の会話も面白いし、もちろん小澤征爾の(意味もなくフルネームで呼びたくなる)出てくる逸話にうなり、紹介されている録音を聞きながら読んではああだこうだと感情が湧き上がり面白かった…。もっと早く読めばよかった! すごい人だったんだな…松本にも行けばよかった… ベートーヴェン・ピアノ協奏曲第3番 グールドの録音、初めて聞いたのだけど、これは面白い演奏すぎてわくわくしてしまった。グールドこんなのも(?)あったんだ!っていう新鮮な驚き。それからバーンスタインの言い訳というかイントロも笑笑笑っていう感じで。 マーラー 「だからベルリオーズの場合、我々演奏家にとっての自由はうんと多いんです。マーラーの場合は、それに比べると自由は少ないんだけど、でも最後の微妙なところに来ると、今あなたが言ったような、ユニヴァーサルな余地って、たしかにあると思います。日本人、東洋人には、独自の哀しみの感情があります。それはユダヤ人の哀しみとも、ヨーロッパ人の哀しみとも、少し成り立ちの違うものです。そういう心のあり方を深いところできちんと把握し、理解すれば、そしてそういう地点に立ってしっかり選択をおこなっていけば、そこには自ずから道が開けると思います。東洋人が西洋人の書いた音楽を演奏する独自の意味も出てくる、ということです。そういうことを試みるだけの価値はあると、僕は考えています」「…東洋人にしか演奏できない、西洋音楽のあり方っていうのがあるかもしれません。僕はそういう可能性を信じてやっていきたいんです」(p.288、小澤征爾の言葉) 意識的にも無意識的にも、クラシックはやはり欧州で育った、欧州のオケでなければ聞く価値はないと思っていた(日本はもちろん、アメリカもダメ。聞かずにいると禁断症状が出るので日本にいる間はもちろんN響を聞くのですが笑)自分は明確にいて、それを真正面からそうじゃない可能性を信じてみようじゃないか、と熱く語りかけられた気がした。そこで猛烈に、ああこの人の作る音楽を、この人が夢見ているものの一部を、生で見てみたかったと強く思った。 R.I.P.小澤征爾さん、この本は間違いなく一生モノの本になり、私のクラシックとの関わり方はこの先の人生変わるでしょう。クラシック音楽を愛する者として、この先も音楽を通じて今更ながらではあるかもしれないけれど、出会えたこと、出会い続けられることに感謝します。 村上春樹もすごい知識量で改めて敬服。もっともっとこういう本が出ればいいのに!

    0
    投稿日: 2024.02.16
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    村上春樹さんの音楽の知識はすごいのだけれど、小澤征爾さんとの会話が本当に楽しい。それは日常が垣間見れるからではないかと思う。そう感じたのは、村上さんの家に小澤さんが遊びに来るシーンだ。村上さんが冷蔵庫から冷えたビールを何種類か出す。小澤さんはその中から懐かしいなあと言って一番安い外国製のビールを選ぶ。 「これこれ、これがうまいんだよ。貧乏をした時によく飲んだなあ」と言いながらグビグビと飲むその姿が目の前に見えてなんだかとても美味しそうに思えた。 音楽祭で若手の音楽家へのお二人の会話もクラシック音楽は素人に近い私でも音楽が聞こえてくるようで楽しかった。

    1
    投稿日: 2024.01.04
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    当たり障りのない対談かなと思って読み始めたら、とんでもない。ご本人も「これは残すべき」と思われたと言うくらい、貴重な会話でした。 若き日のマエストロの師匠、レニー氏やカラヤン先生の思い出や、コンツェルトでの指揮者とソリストの力関係などクスっと笑える話、音楽の解釈や良き音楽ができる過程など、本当に面白いです。 ブラームスの交響曲で、ホルンの息継ぎを消す消さないの問題があったり、一方で、スイスの合宿では弦楽器は「不幸にして」息継ぎがないのでブレスを意識して演奏しなければならない、と指導があったり。音楽の解釈は一つではなく、幾通りものやり方があって、その中から信じるものを選び、構築していく。大変な作業のようです。

    2
    投稿日: 2023.11.03
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    文体に村上春樹さを感じ、クラシックを聴くきっかけになった本。 オーケストラと文章のリズムは似ている。作文が上手くなりたい。

    1
    投稿日: 2023.06.24
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    深い。深すぎてついていけない。 なんだ、この知識量は! こんなふうに一つの曲を聴き比べたことなんてない。 ピアノ曲はさすがに弾く人によって違う、好き嫌いもあることが体感としてわかってきた。 でもオーケストラや指揮者の違い、プラスそのコンビネーション、さらにソロを取る人の組み合わせって計り知れない数になる。それらを飄々と語り合っちゃう二人、すごすぎる。 慌てることはない。 人生の最後までゆっくり音楽は楽しめばいい。 とは、思っているけどね。

    3
    投稿日: 2023.04.07
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    小澤征爾さんが言う音楽がすとんと入ってくる…というような境地。すごいなぁ。居住まいを正したくなる本。

    1
    投稿日: 2023.01.15
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    このレビューはネタバレを含みます。

     一流の音楽家(指揮者)と小説家の対談、どちらも自身の作品を通して自分自身を曝け出す商売だ。  音楽家は自らが歩みを人のつながりを通して語ろうとする、一方で小説家は音楽家の作品から感じ取れる意味を言語化しようとする。  時折ふたりの語りにすれ違いを感じることができることが本著の価値なのではないだろうか。

    1
    投稿日: 2022.12.19
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    2人の音楽の聴き方 深くて深くて 私はいつも音楽を表面でしか聴けていないのだと思った。私も音楽を 深く聴ける人 になりたい。ラデクバボラークが出てきた。嬉しい。やったー!!

    1
    投稿日: 2022.12.14
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    音楽は殆ど知らないし、楽器も弾けませんが、それでも読んでいてすごくおもしろかったです。今度、子どもを連れてコンサートに行ってみようと思います。

    1
    投稿日: 2021.11.15
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    3回は読み返してるけど、毎回読んでよかったと思う。 何度も手に取ってしまう理由を言語化しようと試みたけど、諦めました(*´∇`*) クラシックを鑑賞する面白さを理解したい。 小澤征爾の仕事(指揮者)を少し理解したい。 笑いたい。 そんな欲求を満たしてくれた素敵な本です。 二つ以上当てはまる方、ぜひ読んでみてください!

    2
    投稿日: 2021.11.02
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    クラッシック音楽の聴き方変わる。 「厚木からの長い道のり」に向けての物語のようだった。 村上春樹が見る小澤征爾の想いが胸を熱くさせた。 まさかこんなにすばらしい物語が読めるとは思ってもいなかったので、買ったまま本棚に置いたままで読むのを忘れていたのが残念でしょうがない。 p84 小澤「・・・墨田区のトリフォニーホール。あれが今、東京の中では、レコーディングするにはいちばん良いホールだと思います」 世界の小澤の褒めるホールがうちの近くにあるとは!

    2
    投稿日: 2021.09.03
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    予想以上に面白かった。 やはり村上春樹は小説よりこういうインタヴューものやエッセイの ほうが良いのではないだろうか。 それもクラシックオタクではなくもう評論家・研究家の域なので 小澤さんが知らないことや気づいていなかったことまで 深く掘り下げることができる。 指揮や楽器を学んだらそこそこプロとして活躍できたのでは と思わせられるほどの注意力、洞察力がある。 題材は以下。いずれも素晴らしい曲ばかり。BGMにどうぞ。 マーラーの9番なんて泣けてきそうです。 ・ベートーヴェンのピアノ協奏曲第3番 ・ベルリオーズ幻想交響曲 ・ブラームス交響曲第1番4楽章 ・マーラー交響曲第9番4楽章、1番3楽章 小澤さんの指揮は5年前にウィーンフィルの公開リハーサルで見たきり。 リハーサルを聞きに来ただけと思っていたら突如舞台に立ちフィデリオを指揮。 闘病中と聞いていたので胸にグッとくるものがあるのを思い出しました。

    8
    投稿日: 2021.02.13
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    このレビューはネタバレを含みます。

    音楽は挫折した身であるし、ここに出てくる音楽のほとんを分からないが、おもしろい。小澤征爾、とてもチャーミングな人だ。

    1
    投稿日: 2021.01.25
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    こんなマニアックそうな対談、私に読めるかしらとずっと積読状態だったのですが… もっと早く読めば良かった

    2
    投稿日: 2021.01.19
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    この本をきっかけに苦手意識のあったベートーヴェンを聴くようになった。ピアノコンチェルト3番が大好きになり丁度アニバーサルイヤーだった昨年生で聴けたのは感慨深く縁を感じた。ご本人達はおそらく" (レコード収集家の人たちには) 興味のない聴き方"といった話をされてたが自分は好きな曲や人軸で聴き比べするのがクラシックの醍醐味たる聴き方だと思っているのでこの本に出てきた曲をspotify podcastでプレイリストも作って色々と聴き比べている。マエストロの昔話を交えた前半の聴き比べをもっとやってほしかった。後半はどちらかというとマエストロの現在の活動(執筆当時)にフォーカスされているのだがおふたりの関係性の深さが読み進めるごとに感じられ、対談の形式ではあるがその場その場の寄せ集めではなく村上さんがマエストロの活動に足を運んでしっかり取材されており(取材という目的でやってるのではなく2人とも本当に好きなものに吸い寄せられてその場が生まれてる感じがまた良い)最後のハプニングには思わず吹いたしこの本のハイライト。またそれらの対談や取材を通してせまった "良き音楽""良き音楽家"は、村上春樹でさえも言葉にできないような、でもそれが真に感じられるようなエピソードだった。大好きな一冊。

    1
    投稿日: 2021.01.11
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    この本が素晴らしいのは、実のある夢のコラボレーション。小澤征爾さんは世界的な指揮者ですが、彼の音楽家としての実力は、われわれはいつもは、演奏される音からしか、うかがい知ることができません。 村上春樹さんは、素敵な小説家ですが、ノンフィクションライターとしての実力も、アンダーグラウンドなどで実証済み。この本でわかったことは、春樹さんは、それに加えて、小澤さんが活躍されるクラシック音楽についても、永く深く聴き込んでいたということ。ちょっと他にいなさそうな稀有なリスナーをインタビュアーに配して、さまざまな演奏を共に聴きながら発せられる質問や感想に刺激され、小澤さんは古い記憶もよみがえり、語り、それを当代きってのノンフィクションライターが臨場感ある文章にしたのが、この本。演奏以外の形で、小澤さんの奥行きの深さを示しています。

    1
    投稿日: 2020.05.25
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    村上さんの音楽知識、音楽への誠実な向き合い方が伝わってきます。オーケストラにそこまで興味を持ったことがない人でも読後は聴きたくなること請け合い。音楽家っていいなって思いました。

    1
    投稿日: 2019.11.23
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    村上氏がジャズに造詣が深いのは知っていたけど、小澤氏からこれだけ引き出せるほどクラシックにも造詣が深いとは。

    1
    投稿日: 2019.06.27
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    クラッシックは聴かないので何話してんだかよくわからないんだけど、小澤征爾がすごすぎてわからないながらもなんかすごいことだけはわかった。 とにかくよく偉い人に気に入られていい仕事に巡り合えてるみたいなんだけど、本人の努力と才能もあるんだろうけど、きっとものすごい人間的魅力がある人なんだろうなー。

    1
    投稿日: 2019.02.09
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    螟ァ螟芽?蜻ウ豺ア縺?悽縲ょー乗セ、蠕∫粟繧ゅ&繧九%縺ィ縺ェ縺後i縲∵搗荳頑丼讓ケ縺ョ繧ッ繝ゥ繝?す繝?け髻ウ讌ス縺ク縺ョ騾?隧」縺ョ豺ア縺輔↓諢滄釜縲

    1
    投稿日: 2018.12.31
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    2人のやりとりがものすごい。 マーラーのくだりが特に面白かった。 カラヤンやベームが、その雑多性や猥雑性、分裂性が生理的に我慢できなくて、自分の音楽に適した容れ物になるものしか演奏してないーとか、 ボストンの演奏はレベルの高いチームプレーでオケの音から外れるようなことはしないが、マーラーの場合は必ずしもそれが正しいとは限らないーとか、 リヒャルトはドイツ音楽を辿ってくればその流れで読めるけど、マーラーはまったく新しいアングルが必要になってくるーとか。 音楽教室の話は、自分もカルテットやクインテットをやるので、頷ける所が多く、気持ちが引き締まった所でもある。 早くチェロを弾きたくなった。 弦楽四重奏ができなければ、何もできない。 「みみずくは黄昏に飛びたつ(しかもこちらもインタビュー本)」を読んでいた時に行った梟書茶房で、案内された席になんと!設置されていたため、思わずその場で読破。 引きの強さというかなんというか。クラシックやってて春樹も好きな私としてはずっと気になっていた本ではあったのだけど、この出会い方には運命的なものを感じてしまった。

    1
    投稿日: 2018.08.28
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    ジャズバー経営の経歴をもつ村上春樹さんだが、クラシック音楽の視聴歴もそれに劣らないくらい長く、かつ深い。 小澤征爾さんが病気療養を余儀なくされた期間中、様々なレコード演奏を聞きながら、小澤さんが師事したカラヤン、バーンスタインがどうやってテンポの取り方やオーケストレーションを作っていったのかマエストロの口から語られる。プロならば当然の常識だろうけれど、一般の音楽ファンにとっては新鮮な知見が披露され興趣はつきない。 聴き手である村上さんのクラシック音楽への理解の深さがなせるわざか、小澤さんへの質問が絶妙で、お二人のやり取りを追っているうちに、こちらも一緒に現場で音楽を聴いているような感覚につつまれる。 まさに奇跡のインタビュー。 白眉は、本書終盤に出てくる、小澤さん主宰のスイスでの若手演奏家に対する弦楽四重奏のトレーニング。 最初はバラバラだった4つの音が、互いの音をきき、プロからの細かなアドバイスを受けながら、全体として人を感動させる「音楽」に仕上がっていく。 クラシック音楽を聴く喜びを堪能できる一冊に仕上がった。

    4
    投稿日: 2018.06.07
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    とても楽しく、そして為になる一冊でした。大西順子さんとのラプソディインブルーの経緯も詳しく書かれていました。私はテレビでこのライブを観たのですが、感動ものでした。 音楽を教える一人として確信を得たり、勉強になったりと読み終わって充実した気分です。いつまでも手元に置いておきたい一冊。

    1
    投稿日: 2018.02.01
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    文中に「○○は完璧な音楽だった」という記載があり、「完璧な文章など存在しない」という文章を過去に書いていた村上春樹が「完璧な音楽」という表現を使ったのに非常にグッと来た。 あと、今回は再読だったけど、初読の時に比べて違う角度で文章が読めた気がする。違う角度が入ったために、より深く本の内容を理解できた、というか。ともあれ無性にマーラーの音楽が聴きたくなってきた。

    1
    投稿日: 2018.01.07
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    タイトル通りの内容。小澤征爾さんと村上春樹さんが音楽について話をする。村上春樹さんの音楽好きさ加減がよくわかる。作家であることもプラスに働いて小澤征爾の活動を中心に語られる。オケが形になっていくプロセスを垣間見れる。これはいろんなことに通じていると思う。なので、読んでいて刺激的でとても面白かった。

    1
    投稿日: 2017.12.18
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    同じかもしれないし、違うところもある、二人の話。 村上春樹のエッセイが好きだ。ジャズが好きなのは知っていたけれど、クラシックにも詳しいとは。レコードを聴き比べたことがないし、それほどオーケストラに思い入れもないけれど、二人の対談は色々と感心することが多かった。指揮者の話、小澤さんの考え方だけでなく、バーンスタインやカラヤンほかの指揮者、またソリストのことや、弦楽四重奏の魅力など、今まで注目していなかった世界を知ることができた喜び。 「良き音楽」とは。楽譜を演奏するとは。指揮とは。考えたら、楽譜を書いた作曲者の意図は、もしかしたら指揮者や演奏者が思っているのと、全然違うかもしれない。それは、作家が描いた物語が、全然意図していない、もしくは意図していたものを超えて、読者に読まれるのと似ているのかも。でも、音楽は、作曲者、指揮者や演奏者だけでなく、聴く人というポジションもある。 異なるかもしれないけれど、通じ合えるかもしれないところ。それを探すのは、ロマンだな、と。

    2
    投稿日: 2017.11.16
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    単行本が出版された時から読みたいと思っていたが、クラシックに詳しくなく、よくわからないかなと思い、その後、文庫になった時も同様で、ここまで読まずに来た。図書館の文庫本の棚で、読まないままだとずっと気になってそうなので借りて読むことにした。 出てくる音楽をスマホで検索し、そのままYouTubeで流しながら、読んだ。同じ時の同じ演奏者の演奏をそんな簡単にタダで聴けるわけもなく、ただ曲が一緒、良くて演奏者も一緒、というレベルなので、厳密に言えば参考にはならないのだが、私にとってはありがたいことだった。 日本を代表する指揮者と小説家の対談が面白くないわけはない。村上さんは小澤さんも感心するほどの音楽通だ。 私にとっては、ほとんど本当の意味ではついていけてないのだが、面白かった。 全編楽しみながら読めたのだが、特に、スイスの小澤さん主宰の音楽塾の章が印象に残っている。 ここは対談ではなく、村上さんの訪問記。 「良き音楽」が出来上がるのに必要なのは、スパークとマジックだと村上さんは書いている。これは、音楽だけではなく他の「良き〇〇」にも当てはまるような気がする。 あと、文庫版の方だけに収録されている「厚木からの長い道のり」も。個人的に厚木に思い入れみたいなものがあり、文庫本出版の時から、どういうことだろうと気になっていた。「そういうことだったのか」と長年の謎?が解けた気分だ。 結局私にとっては、偉大なもうお亡くなりになった音楽家たちに対して、知識が少なすぎて、肝心の小澤さんの回顧の部分が、面白くはあるけど、印象としては薄いということなのだろう。 小澤さんは、村上さんと話すことによって、次から次へと思い出が溢れてくるとおっしゃって、この対談を始められたので、そちらがメインということになるだろう。でも、仕方がない。クラシックファンの方が楽しくお読みになれる素晴らしい対談集だったと思う。そして、しつこいが私のような門外漢もとても楽しめたと改めて書いておこう。

    1
    投稿日: 2016.07.30
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    小澤征爾と村上春樹という、クラシック音楽と文壇の巨人による対談集。「マーラー」「オペラ」「バーンスタイン「グレン・グールド」というテーマについて、二人は縦横無尽に語り尽くす。あるときはレコードを聴きながら、あるときは村上の仕事場で。この二人にとって、バーンスタインの存在は大きいようだ。小澤征爾の若手音楽家に接する姿勢やリハーサルの仕方は、ほとんどバーンスタインのやり方をまねていると言っていいだろう。文庫化にあたり、日本を代表するジャズ・ピアニスト大西順子が、小澤指揮のサイトウ・キネン・オーケストラと2013年9月に共演したときの顛末が追加収録されている。 大西はこの公演の直前に引退を表明し。音楽とは関係ない仕事に就くことが決まっていた。ところがこの演奏を引き受けたことで、彼女はその仕事を断られてしまう。村上は淡々と事実をふり返るが、おそらく内心では、彼女ほどの実績を持つ人間が正当に評価されていないという憤りを感じているに違いない。

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    投稿日: 2016.05.14
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    小澤征爾という人は人を惹きつける不思議な魅力を持っているな。何を語るにも全く鼻に付くところが無い。 もっと多くの言葉を後世に伝えてほしい。 村上春樹のツウぶりには辟易するところもあるけど、彼の感性とそれを表現する力は認めざるを得ない。

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    投稿日: 2016.01.28
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    読みながら音楽を聴ける環境推奨。セットで音つきで高くなってもほしい。小澤さんが砂糖だよねと確認したものはどんなものだったのか見たい。

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    投稿日: 2015.11.27
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    今まで読んだ対談集の中で一番面白かった。村上春樹さんの知識と聞いた音楽の数は凄まじい。だからこそ小澤さんの忘れていたこともたくさん導き出せているのだろうな。村上春樹さんの作品は小説よりエッセイが好きなのだけれど、これから他のインタビューものも読んでみたくなった。

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    投稿日: 2015.10.15
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    クラシックなんて門外漢の私でも楽しく読み進めることができました。なにしろ登場人物が超一流。小澤氏は、バーンスタインのことはレニーと愛称で呼ぶのに対して、カラヤンは必ず先生をつけて呼ぶ、なんてことだけでも面白いし、小澤氏だからこそ知るグールドのエピソードも興味津々。語られる専門的な内容はよく分からなくても、トップランナー同士の心の通じ合いが心地よく感じられ、そこに流れている時間や場所が奇跡的なことだということが自ずから理解されました。 でも、クラシック好きの人が読んだら、このうえない至福の1冊なのだろうなぁ、と思うとちょっと悔しいです。

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    投稿日: 2015.07.19
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    クラシックには全く手も出ない完璧なROCK&POPに毒された当方ですが、この本から滲み出る音楽への愛情は半端なものではないと一目で分かります。 信じがたい小澤征爾の素直さと村上春樹の音楽への造詣が本作を凡百の対談ものと一線を画すものへと昇華させとります。しの物言わずに読んでみるべしです。

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    投稿日: 2015.06.19
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    文章にも天性のリズムがあって、それが読み易さとか魅力になる。と、小澤さんが仰ると説得力が違う。 また、海外修行の回想を読むに、音楽以外では、意味での鈍感力が成功に繋がったのだと感じた。 一方で、村上春樹氏の言葉・文面だが、本書に関しては対象的にやや冗長さが。 ブラームスを聴きながら読んだから?

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    投稿日: 2015.05.30
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    ジャズだけでなくクラシックにもそうとう造詣の深い村上春樹が、病気療養のためにやっと時間が取れたという小澤征爾さんと話す。その内容の豊かさにはほんとうに圧倒される。クラシック音楽を聴かなかった自分の人生が勿体なく思えてならない。後悔と共に、極上の音楽を聴いたような気分を味わうという不思議な読書体験であった。

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    投稿日: 2015.05.25
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    クラッシック音楽に造詣がそれ程深くない私には、音の違いが良く分かりませんが、何故か村上春樹さんの言葉で分かったような気がするのは不思議なものです

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    投稿日: 2015.04.04
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    これは…音楽わからないひとが読んでも面白いのかな!? 自分はベートーヴェンのピアノ協奏曲もブラ1も幻想もスコア持ってる人間ですが、それでも本だけではちょっとついて行けなかったくらいでした。語られる音楽の中身が深すぎるー! 小沢征爾さんの様々な回想や、オケや作曲家の裏話などがたくさん聞けたことは大変面白かったし、勉強になった。

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    投稿日: 2014.12.18
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    村上春樹 と聞くとジャズをイメージするのだけれど、 本の中でも小澤さんが言っていたように クラシックについても驚くほど知識を持っている人なんだと驚いた。 小澤さんがフッと「~って 知ってる?」というような質問にも さらりと「~の~~ですね」と答えてしまうところは クラシック音楽鑑賞の入り口で楽しんでいるだけの私には すごいなぁ と言うしかないほど。 そんな私でも、タイトルだけは知っていたり よく知られた有名な楽団、指揮者の名前が出てくると どんな演奏だったか改めて聞きたくなってしまったのは 世界的有名な指揮者でありながら、親しみやすい雰囲気のある小澤さんと これまた世界的に有名な村上さんの文章だからなのか。 とにかく、第2弾の対談集が出ないかなぁ と思ってしまう読後でした。

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    投稿日: 2014.12.14
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    このレビューはネタバレを含みます。

    再読。クラシック初心者にも二人が語り合う曲を聴きたいと思わせる。実際初めて読んだあと、「『小澤征爾さんと、音楽について話をする』で聴いたクラシック」というCDを買って聴いた。これ電子書籍に音楽を埋め込むような形で、読みながら聴けたらいいのになあ。このインタビューを映像で見れたらなあ、と一瞬思ったが、きっと村上さんの文章で読むからこそ、伝わるものがたくさんあるんだろうなあ。なk層になった箇所がいくつもありました。お二人がこの出会いをとても大切にされているのが感じられ、そのおこぼれにあずかれて幸せです。

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    投稿日: 2014.10.17
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    ベートーベンピアノ協奏曲3番、ブラームス交響曲1番などのCDを二人で聴きながら、語りある場面。村上の鑑賞力の深さに驚くとともに、指揮者の視点からのフレーズ毎の詳細説明は実に説得力があり、惹きこまれる。ブラ1番第4楽章のホルン・ソロの説明は中でも出色。マネジメントに向かなかったバーンスタイン!身につまされる。マーラー、オペラについての対話も楽しい。春樹が文章のリズムについて音楽を作るのと同じ要領だと語る部分は彼の文章が正にリズムそのものだと思っていた私には深く頷けた。また小澤の多くの人に愛される人となりが、いろいろな逸話・裏話が語られる中で痛感した。ジャズピアニスト大西順子と、サイトウ・キネン・オーケストラによるラプソディ・イン・ブルー共演の実現までの経緯は実に愉快!

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    投稿日: 2014.10.09
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    やっと文庫になりました。待ち遠しかった。一気に読みました。カラヤンとグールドのベートーヴェンピアノ協奏曲3番をちゃんと聴きました。どこがどうずれているのかとかよく分からないのだけれど。ブラームスの1番はサイトウ・キネンで1990年の録音を。ベルリオーズの幻想交響曲はズービン・メータの分しかないのでそれを聴きました。たぶん、買って一度聞いたきりになっていましたが、あらためて聞くと印象がずいぶん違い、いいなあと思えるところが多くなっていました。マーラーはサイトウ・キネンで2000年録音の復活を聴きました。まあ、どれもこれも、読みながら聴いており、深く音楽に聴き入っているわけでもなく、本書で話されているような内容に気付くはずもありません。まあ、でも小澤征爾さんのいろいろなエピソードはおもしろい。スイスのセミナーはたしかテレビでも見ていたけれど、村上春樹の目と耳を通しての感想は新鮮でまた良い。ここから何か教育法についてのヒントがほしかったけれど、残念ながら今のところ読み取ることができていない。大西順子さんについてのエッセイを読みたくて、「考える人」を買ったのに、文庫に収録されていた。なんだか、得したんだか損したんだか・・・ブラームスのピアノ協奏曲1番バーンスタイン指揮、ウィーンフィルの演奏を聴きながら。ピアノはツィメルマン。

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    投稿日: 2014.09.29
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    私はクラシック音楽を知らない。モーツァルト、ベートーヴェンといった著名な音楽家くらいなら名前は知っている。しかし、ベートーヴェンのピアノ協奏曲第三番などと言われたらお手上げである。曲名を聞いてパッと音楽が頭の中で鳴り始めるようなことはない。 そんな人間にクラシック音楽の話をしたら、どうなるだろうか?退屈で眠くなってしまうかもしれない。どんなにその素晴らしさを語られたところで、たぶん私の心には響かない。 しかし、この本は響いた。その音楽を知らない。どんなものか見当もつかない。ただ、関わる人々が情熱的野心を持って、時には自分の命を削りながら芸術を追求し続ける姿勢は、なぜか私の心を打った。その最たる例が、小澤征爾である。 小澤征爾と村上春樹。ひたむきに芸術に向き合う人生が、雑多な語りの中から垣間見える。その確かさに触れるたび、自分が求める生き方とはいったいどういうものであるのかと、考え込んでしまう。

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    投稿日: 2014.09.28
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    20140923読了。 作家村上春樹が指揮者小沢征爾とクラシック音楽について語り合う本。 村上春樹のクラシックに関する造詣の深さに驚かされた。 小沢征爾と「この部分の入りが・・・」とマニアックにに話が進んでいくのだけれど、インタビュアーにありがちの上っ面だけの知識じゃないことが伝わってくる。 小沢征爾の熱さもかっこいい。 もっとクラシックを聴きこんでから読めばまた別の面白さが感じられたのだろうけど、いくら聴き込んでも味わい尽くせない気もする。

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    投稿日: 2014.09.23
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    村上春樹の小説にはクラシック音楽がよく登場するが、こんなにも聴きこんでいるとは。小澤征爾も「正気の範囲をはるかに超えている」と言ってしまうほど。 クラシック音楽はあまり聴かないので、iPhoneのYouTubeを片手に読み進めた。ここのホルンの入りが…とかはいまいち分からないのだが、何より二人の会話が楽しそうでいい。音楽愛がひしひしと伝わってくる。 そして、ここまで小澤征爾の話を引き出せたのも、相手が村上春樹だったからだろうなぁと思う。文章と音楽との関係についての考察も面白い。「歴史的な対談」と言ってもいいのではないだろうか。

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    投稿日: 2014.09.04
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    家にあるCDの聞き方が変わりそうだなぁと苦笑。 小澤さんも村上さんも二人ともチャーミングで素敵な対談だった。こういうものを読むと村上さんの根っこは変わってないのだなぁと思って安心する(笑) おそらく村上さんはお話を聞く能力にたけているんだろうなと思う。それが、昨今の作品に反映されていないのが悲しい……。

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    投稿日: 2014.08.14
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    村上さんのクラシック音楽に対する知識の深さにびっくり。クラシックをもっとじっくり聞いてみたくなった。スコアも見たい。特にブラ1。

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    投稿日: 2014.08.12
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    とめどなくとめどなく話す2人の対談。ほぼ話し言葉そのままで進んでいくからか、読んでくうちに、本当にインタビューを聞いているような気分に。さらに読み進めていくうちにテーマになっている楽曲をいけば彼らの感性に近づけるんじゃないか、、、とおおいなる勘違いをしてしまったり。。2人の音楽愛が伝わる素敵な本でした。

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    投稿日: 2014.08.06
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    内容は興味深かったが、インタビュアーが村上春樹であることの独自性までは感じられなかった。 (2014.7)

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    投稿日: 2014.08.06
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    村上春樹さんの著書を読むと、そこに流れる演奏すら演出になるくらい、細かく描写されていることに気づく。この小澤征爾さんとの対談は、村上氏の音楽の聴き方、演奏者がどのように演奏し、それをどう感じたか、ちょっとおタクっぽいところがあるが、音楽を楽しむとはどんなことか、その一つの楽しみ方を披露しているように読める。 村上氏は結構好き勝手にしゃべっているような気がするが、対する小澤氏は会話を楽しむように応えているので読者としては気楽に読める本である。取り上げられている原曲をよく知っていれば、さらに楽しめるが、知らなくても小澤氏の人柄に接することができる本として楽しめると思う。

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    投稿日: 2014.08.03
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    音楽には疎い私には、ちんぷんかんぷんの話ばかりだが、この本を読んで、俄かにクラシック音楽を興味を持ち、ツタヤでクラシックのCDを借りてきたのが、私にとっての変化である。 村上春樹が、小説と音楽を比較して、小説にもリズムが必要で、リズムのない文章を書く作家は大成しないと言っていたのが、興味深かった。 でも、音楽に興味を持つことによって、人生がより豊かになるのは、確かだ。

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    投稿日: 2014.08.03
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    単行本が出たときに購入を見送った理由は2つある。1つは、村上春樹の新しい文章を読む楽しみをキープしておきたかったから。2つめは音楽に関するノンフィクションだったからだ。 ジャズのことが書かれた文章を読んだとき、私にジャズの素養がないため、内容を今一つ味わいきれてない読後感が残った。今回のクラシックに関する本も、私が素人であるがゆえに、ついていけないかもと思ったのだ。

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    投稿日: 2014.07.31
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    初めのブラームス関連の技術的な話が面白く、マーラーの観念的な話はイマイチで、最後の若い音楽家の教育の話は面白かった。個人的には村上春樹の観念的な音楽論は好きなのに、不思議。それだけ、小澤征爾の「現場の話」が面白かったという事かもしれない。

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    投稿日: 2014.07.13
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     ハルキストでも熱狂的なオザワ信者でもないが、それでも、読み進むうちにどんどん膝を乗り出すように2人の対話に引き込まれてしまった。  音楽家は、楽譜に書かれた音符を通し作曲家と対話することで音楽と向き合う。それに対して、楽器を弾かず、ろくすぽ譜面も読めず、だが人一倍音楽を愛する人間は、とかく聴こえてくる音楽のむこうになにかしら文脈のようなものを読み取ろうとするものである。ここでの村上春樹の立場は、いわばそうした「音楽愛好者の代表」にほかならない。ぼく自身、まさにそのようなごくふつうの「音楽愛好者」なので、この本の中での村上春樹の発言やその意図については手に取るようにわかる。  ふつう、おなじ「音」について語ったとしても、こうしたまったく異なるアプローチの仕方で音楽とつきあってきた者同士の対話は失敗に終わることが多い。  ところが、会話が「滑ってる」という印象を受けないどころか、むしろ「奇跡」と呼んでよいほどに濃い対話が生まれているのは、それが一流の音楽家でありながら誰よりも強い好奇心と行動力をもつ小沢征爾と、音楽愛好者でありながら作家として誰よりも深い洞察力と多彩な語彙をもった村上春樹という選ばれた2人によるものだからにちがいない。元々、音楽を離れたところで2人が友人であったという事情も大きいだろう。  ベートーヴェンのピアノ協奏曲第3番をめぐっておこなわれた「第1回」のインタビューでは、村上春樹による巧みなリードの下、「指揮者という仕事」についてその手の内を明かすようなエピソードがさまざま語られていて興味深い。たとえば、太く長い「線」をつくることをなにより重視するカラヤンの音作りの指向性(文中、小澤は「ディレクション」と呼んでいる)は、たしかに指揮者カラヤンの音楽性を端的に表現したものである。  いっぽう、第3回「1960年代に起こったこと」を読んで、ぼくは、他にもたくさん優れた才能の持ち主がいるなかでなぜオザワが世界の頂点にまで登り詰めることができたのか、その「秘密」の一端に触れえた気がした。それは小沢征爾の天性の「人間力」、そしていい意味での「鈍感力」ではないか。  そのことは、第5回「オペラは楽しい」にもつながっている。しばしば「総合芸術」といわれ、音楽以外にも文学、美術、歴史などヨーロッパの文化や伝統に対する深い理解を求められるその特異な世界にあって、楽譜を深く読み込む力さえあれば十分通用することを小澤は証明してみせた。これは、もう、本当にすごいことだと思うのだけれど、ザルツブルグで、しかも『コシ・ファン・トゥッテ』(!)で彼をオペラデビューさせたカラヤンの慧眼にも驚かずにはいられない。  だが、いちばん興味深かったのは、小沢征爾がスイスで開催している若い音楽家たちのためのセミナーについて語り合った第6回「決まった教え方があるわけじゃありません。その場その場で考えながらやっているんです」。現地で視察した村上春樹によるレポートも併せて収められている。  技術を超えたところで、はたして「音楽」はどのように教えられるのか、教えられたものはどのように咀嚼され、継承されるのか。音楽家にとってはあたりまえでも、音楽愛好者にとっては秘密めいた儀式のようにもみえるそのやりとりが、「文字で」書かれていることにまず感動をおぼえる。目の前に、予期せぬご馳走を並べられた気分。  「それはちょっと僕には聞けないことだし、聞いてもきっと正直には言わないだろうな」。村上春樹が、セミナーに参加した東欧人+ロシア人からなるクアルテットに「どうして(自分たちのルーツとは疎遠な)ラヴェルの楽曲をあえて選んだの?」と質問したと聞いたときの小澤の反応である。  単身ヨーロッパに渡り、「東洋人がなぜベートーヴェンやモーツァルトを演るのか? バッハは理解できるのか?」と言われながら現在の地位を得た小沢征爾の胸中には、そのときさまざまな思いがよぎったことだろう。そして、なによりも大切なのは、音楽と深いところで対話すること。それさえできれば、どこに行っても通用する。彼が若い音楽家たちに伝えたいのは、あるいはそういうことかもしれない。  文庫版の付録には、一度は引退を決めたジャズピアニスト大西順子を小澤がサイトウキネンフェスティバルになかば強引に引っ張り出し、共演を果たした際のエピソードが明かされている。そんな出来事があったとはまったく知らなかったのが、たまたま入った喫茶店で小澤・大西両氏の打ち合わせ場面に遭遇したぼくとしては、とても興味深かった。  たぶん、いずれまた読み返すであろう刺激的な一冊。

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    投稿日: 2014.07.07