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おそろし 三島屋変調百物語事始
おそろし 三島屋変調百物語事始
宮部みゆき/KADOKAWA
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総合評価

300件)
4.0
69
130
72
2
0
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    中々面白かった。 宮部みゆきさんが 時代物の作品を描いている のに、まずびっくりした。 自分の過去から逃げきれない 主人公が周りの人達の 咎を一緒に背負っていく 様がいい。 次作も早く読みたい。

    0
    投稿日: 2026.05.07
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    ちょっと趣の違う百物語。 ホラー落ちではなく、白黒つけられない話。 めっちゃ上品な本です。ただの百物語なら江戸時代じゃなくてもよかったでしょうが、花や家屋や、手仕事が趣旨なのであれば、それは江戸時代でなきゃいけない。 副題「三島屋変調百物語」 これこそズバリ、三島屋が集めました不思議な百物語といったところでしょう。 面白いシリーズに手を出してしまった。

    79
    投稿日: 2026.03.30
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    シリーズ第一段 忌まわしい経験をし塞ぎがちだったおちかだったが、少しずつ前を向き始めていく様子に安心しつつも、そのきっかけをもたらしてゆく人々の物語にどんどん引き込まれて行きました。 一言で、不思議とか不気味では片付けられない語りは、「日本人ならではの感性」と思われました。目の前に見えるものより、見えないものに目を凝らす独特な豊かな感性、それは私には圧倒的に足りない感性で、感覚的にわかる気がする程度なのですが。 また読み続けていけるシリーズに出会えたのが嬉しいです。

    1
    投稿日: 2026.03.29
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    宮部みゆきの小説は読むべきものがあまりに多すぎるので、このシリーズはまだ手をつけていなかった。シリーズ物を読むのはあまり気乗りしなかったのだが、読んでみてビックリ!傑作だった! まず怪談としての品質が高い!とくに「曼珠沙華」「魔鏡」は本当いい塩梅であるとしか言いようがない。 シリーズであるのにこの一冊のみで一応の完結がされている。これも実に有難い!百物語とのことなので、てっきり松太郎の話はてっきり最後かなと思っていたが、まさかの一冊目でしっかりやってくれるとは、、 客人の話をきき、心から同情することで自らの過去と向き合い成長するおちかと、おちかに許されることで自らの過ちと向き合う事ができた怪談の登場人物達を描いている。この辺はえらくキリスト教的かと思った。 この後のシリーズも非常に楽しみ!

    2
    投稿日: 2026.03.09
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    川崎宿の旅籠の娘おちかが、目の前で起こった惨事の衝撃でかたくなに心を閉ざしてしまったことが発端。江戸で袋屋「三島屋」を営む叔父の伊兵衛はおちかを引き取り、彼女の心をひらくための荒療治として客を招いて百物語を聞かせることにしたのである。 伊兵衛がこの荒療治が有効だとなぜ思ったのか、疑問が残るが続編で語られるのか? この百物語事始は、恨み悲しみを蓄えた屋敷そのものにおちかが立ち向かい、成仏(?)させた形で一件落着のようだ。 続編を読むのが楽しみ。

    1
    投稿日: 2026.02.23
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    三島屋のおちかちゃんが聞く100物語を短編として一緒に楽しむのかと思ってたら、実は一冊まるごとつながってるとは、、、。 江戸の怪奇もの、だけど壮大なファンタジー。 おちかちゃんのこころが揺れたりとけたり、みんなのあたたかい気持ちに触れて少しずつ息を吹き返していくのにほっこり、思わずホロリ。 とっても好きな本になりました。次も読みたい。

    29
    投稿日: 2026.02.15
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    このレビューはネタバレを含みます。

    凄惨な過去により心を閉ざしてしまったおちかが人の怪談(a.k.aトラウマ)を聞くことで自分の過去のトラウマと向き合うことになる。こんな怪談話は読んだことがない。 解説で「やさしい怪談」と評されていたけど、語った者もそれだけで憑き物が落ちたように救われる訳ではなく、痛みや後悔と共に生きていく決心が着くような作りになっていて「優しい」けれど、「生易しくはない」ところがめちゃくちゃ好感。 なぜ怪談を語るのか、なぜ怪談を聞くのか、怪談の存在意義に思いを馳せつつ何かと悩み事の多い今の時代だからこそ読まれるべき百物語だと感じた。

    8
    投稿日: 2026.02.05
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    面白いと聞いて、読みました。 評判通りの面白さ。人情話みたいな感じで、個人的にはそこまでホラー要素が強くなくて読みやすかった。

    2
    投稿日: 2026.02.02
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    皆さん大好き「三島屋変調百物語事始」。 袋物屋の親戚・三島屋に身を寄せることになったおちかに、江戸の人々が語っていく百物語。 第一話「曼珠沙華」 第二話「凶宅」 第三話「邪恋」 第四話「魔鏡」 第五話「家鳴り」 曼珠沙華、凶宅、魔鏡といった、古くから使われてきた恐怖のモチーフを用いながら、そこに宮部さんらしい人情や哀しみが重ねられていく。 一話完結でありながら、語り手であるおちか自身の物語も静かに進行していく連作構成がお見事です。 なかでも第三話「邪恋」は印象深い。 おちか自身の、語られなかった辛い恋と事件の記憶が、怪談の中の人々の心情と重なり合います。 ただ「おそろしい」だけでは終わりません。

    113
    投稿日: 2026.02.01
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    時代物の怪談話で気軽に読めるかな、と思って買いました。実際に読んでみると、想像していたよりしっかり読み応えのある内容でした。是非次の巻も読みたくなりました。

    5
    投稿日: 2026.01.24
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    布団に入った後になんか怖くなってきて、ホラーじゃん!って実感しました。時代ものだと読みにくいのかなと思ってましたがさすがの宮部みゆき、めちゃくちゃ入り込みやすいです。

    1
    投稿日: 2025.11.13
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    おちかが三島屋に身を寄せるようになったいきさつ、百物語を聴き始めるようになった経緯が記されています。 一冊読むのに時間がかかりました(内容が濃いしぎっしり詰まっているので)。でもそれぞれの話は短編集のようで読みやすいです。 霊や呪いがかかわる話が多いので、ドキドキしながら読めます。

    9
    投稿日: 2025.10.18
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    このレビューはネタバレを含みます。

    神田の三島町にある袋物屋、三島屋。 川崎の旅籠丸千の一人娘おちかは、父方の叔父伊兵衛の三島屋にて見習い奉公をする。 ある日叔父の留守にお客様藤兵衛の相手をすることになり、三島屋の白黒の間で彼の話を聴く。 おちかに話したことで、藤兵衛は心の中の棘が抜けておちかも丸千での過去に向き合うことに。 藤兵衛の心を癒した事から、伊兵衛はおちかに、 白黒の間で、お客様から不思議なはなしをかききあつめる 百物語を始めることに。 実際現代もある地名が出てきたり、想像しながら一気読みできた。 続編がまだまだあるので、楽しみです。

    0
    投稿日: 2025.09.27
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    宮部みゆきの江戸時代もので女の子が変わった話を次々と聞いていく、そんなストーリーで面白くないわけがない。またシリーズを始めないといけないものが増えた。

    0
    投稿日: 2025.09.20
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    同作者の「あやし」を読んだときにも思ったが、やはりホラーと時代小説は相性がいい。 幽霊や鬼、妖怪など現代よりも江戸時代の方が違和感なく受け入れられるし、なんとなく洋室よりも和室のほうが怖い感じもする。 鼻緒が切れると縁起が悪いといった、昔ながらの俗信が実際の出来事として起きるのも面白い。 基本オムニバス形式で、各章それぞれ面白いのだが、最終章だけ、現実味を欠いた展開になり、個人的には好みに合わなかった。

    1
    投稿日: 2025.09.20
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    ホラーは好きでも時代物はからきし苦手だったが、本好きの知人から再三勧められて遂に本書を。結果、めちゃくちゃ面白かった。怖さはさほどないけれど、江戸の生活とそこに生きる人が持っていたであろう矜持が小難しいことなく伝わってくる。小物や所作の描写もワクワクする。なんでもっと早く読まなかったのかという感じ。単純な短編集かと思ったけど主人公の過去を柱に全てが繋がり、最終話で予想以上のスペクタクルとなり驚いた。巣窟に挑む時の凛々しさにはしびれた。

    0
    投稿日: 2025.09.01
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    おもしろかったです! ホラーは好きですが、時代物はあまり読んだことがなく、知らない単語が多くて想像したり覚えるのに時間を要しました ただ昔の単語があるだけで言い回しは難しくなかったので、第一章の半分も読めば慣れてきて すんなりお話も入ってきました。 お化けメインというより人間の罪、贖罪、後悔や念が入り混じる話でとても切なくなりました。 続編がある終わり方ですが この本でも一応完結はされているのでちゃんと読了感もあります。 ホラー好きとしては怖さの刺激が少ないので 2冊目を買うか迷いましたが、結局買いました笑 ページを捲るのが止まらない!というより、 各章ごとにカフェでゆっくり読むのにちょうどいい本だと思います。 次作も楽しみです。

    0
    投稿日: 2025.08.31
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    時は江戸時代。 半年前に起きた事件をきっかけに自分の中に塞ぎこむようになった17歳のおちか。 腫物を触るように気を遣われるのも、周囲に気兼ねして生きるのにも疲れたおちかは三島屋という商店で商いをする叔父夫婦に働かせてくれと頼みこむ。 初めは女中見習いとして働いていたおちかだが、叔父の計らいで新たな仕事を申し付けられる。 それが様々な人々の奇怪な話を聞いて、現代版の百物語を創り上げる事。 こうして三島屋にて不思議な語り場が出来上がった。 という感じに奇妙な話のアンソロジー。 どれも怖すぎなくていい。 2話目の蔵の話はオチも含めて結構、怖かった。

    3
    投稿日: 2025.08.21
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    さすが宮部みゆきさん。文章がうまくて、内容がスイスイ頭に入って来て読みやすい。私にとっても新しいジャンルで楽しく読めた。

    0
    投稿日: 2025.08.07
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    ジャケ買い。宮部みゆきは話がうまい。面白かった。 江戸時代の庶民・商人の様子が丁寧に描かれている。 17歳のおちかが三島屋の黒白の間で訪客の不思議話を聞く物語であるが、恐ろしくも悲しい話で、どれも引き込まれる。 曼珠沙華、土蔵、鏡など恐怖心を煽る小物が登場するが、人の心の奥底にある負の感情の方が怖い。 おちか自身の残酷な体験話もあるが、おちかの成長物語でもある。 続編があるのが楽しみ。

    1
    投稿日: 2025.06.21
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    おもしろかった〜! 奇妙で少し怖い、でも温かい宮部みゆき百物語シリーズ。 おちか含め四つの物語にでてくる登場人物達が、最後の章で一番奇妙な屋敷の中で勢揃いし、綺麗に締めくくられのめり込んで読んだ。読了後、清々しい気分になる。

    1
    投稿日: 2025.06.06
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    宮部みゆきさんの「よりすぐり短篇集」に入っていた「邪恋」が面白かったことから、どうにもほかの話が気になりまして本作を手に取りました。今回はプロの朗読者による朗読音源を聴くという形で楽しんだところ、まるで自分が“おちか”さんと一緒に黒白の間に並んで座って、来客の百物語を聞かされているような気分で、恐ろしさが倍増するのでした。対話が多い本作のような作品にはオススメの楽しみ方かもしれませんね。

    14
    投稿日: 2025.06.03
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    時代小説でハマったの、この作品が初めてだ。 二作目を読んでみたいと思ったのも。 怖くて優しくて泣ける怪談か…面白いな。 百物語形式のため当然ながら怪異は登場するけど、面白いのはそこではない。 語り手の心の暗部を抉り出して浄化するようなストーリーが魅力なんです。

    4
    投稿日: 2025.05.20
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    このレビューはネタバレを含みます。

    おそろし 三島屋変調百物語事始(宮部 みゆき (著))読了。 以下ネタバレ含みます。 17歳のおちかは、実家で起きたある事件をきっかけに心を閉ざした。 今は江戸で袋物屋・三島屋を営む叔父夫婦の元で暮らしている。 三島屋を訪れる人々の不思議話がおちかの心を溶かし始める。 おっちょこちょいなので、シリーズものを途中から読み始めることがたまにあります。 実はこの後のお話の「よって件のごとし: 三島屋変調百物語八之続」を先に読んでしまいました。 天上の神様の御つかいをする楽しい話や不思議な話などでしたので、そのような作品を想像して読み始めました。 実はそれとは全く違っていて暗い話が多かったです。 恐ろしいことは化け物などではなく人の心なのだと思いました。 最後には登場人物が揃って出てきて、混とんとした様子で終わりました。 著者としては百物語の最初から明るい話は書けなかったのでしょう。 でも私としては「よって件のごとし~」のような作品が読みたかったです。 この先の作品を読むかどうか少し悩んでいます。

    0
    投稿日: 2025.05.17
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ①曼珠沙華 藤吉、兄:吉蔵のお話し。 ②凶宅 父:辰二郎、娘:おたかさん達家族、鍵の師匠:清六、その孫:清太郎のお話。 ③邪恋 おちか、松太郎、良助のお話。 ④魔境 お福、お彩、市太郎、鉄五郎、おかね、お吉のお話。 ⑤家鳴り 蔵のお話。

    0
    投稿日: 2025.05.04
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    このレビューはネタバレを含みます。

    稲生物怪録の世界を宮部みゆきは生み出そうとしているのか?心を閉ざした「おちか」が江戸に住む叔父・三島屋の下に身を寄せるなか、心療療法なのか金を出し怪談話を集めて姪に聞かせていく日々、凶宅の謎の男が怪異に関わる、おそらく男がこの物語のラスボスで今回の凶宅は企みの手駒であり、他の人同様「おちか」は餌の一つだったが、おちかに芽生えた共感力が怪異の中から寄り添い力を貸す物の怪にめぐり合わせて、謎の男に対峙する存在になったのだろう 1巻時点では、謎の男が後の巻で似たような怪異の存在を手駒にまた出てくる気がする おちかが「餌」として狙われたのは、彼女の心の傷が関係してる可能性が高い。凶宅の怪異は、弱ってる人や強い感情を持ってる人に引き寄せられる、おちかは男にとって「いいターゲット」だった おちかが「対峙する存在」になったのは、彼女の内面の強さと、三島屋という「怪異と向き合う場」があったから、人とめぐり合いおちかが成長していったためシリーズ化が決定(冗談)

    0
    投稿日: 2025.04.24
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    再読でござる。新刊が出たもので…。いやー、面白い。常に人の薄暗い想いだけを飲み込んで、だからこそ美しい人喰いの屋敷。生者と亡者が交錯するその場所に、呑み込まれた人々がいる。想いと屋敷を道連れにして去り行く人たちの姿が私にとっては物悲しいものに見えた。

    1
    投稿日: 2025.03.01
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    このレビューはネタバレを含みます。

    江戸の袋物屋三島屋、そこの主の伊兵衛と妻のお民の元には姪のおちかという娘が預けられていた。おちかには家を出て叔父夫婦に世話になる深い理由があった。 「曼珠沙華」:この百物語の始まり、藤兵衛とその兄である吉蔵の話。尊敬する大好きだった兄が人を殺し、身内の犯した過ちに自身が苦しめられる。どうしても兄を恨んでしまうのは仕方ない感情だ。弟に苦労をかけた罪悪感を持つのも当たり前の感情だ。どちらの罪の意識にも共感できるだけに辛い話。 「凶宅」:おたかとその家族が巻き込まれたお化け屋敷の話。おたかの話は過去の出来事だが、読んでいる方としてはダメぜったい!と何度止めたことか。お父さんがお金に目が眩んだせいで、身内も周りも巻き込むバッドエンドだ。お金の誘惑に勝つのは難しそうだ。 「邪恋」:主人公であるおちかの過去の話。おちかをはじめ、兄の喜一、両親誰も悪気がないのが質が悪い。誰も悪気はない、だがそれが松太郎を苦しめ、悩ませ、悪い方へ悪い方へ転がっていった。思わせぶりは相手を傷つける行為だ。 「魔鏡」:三島屋の女中頭のおしまの知り合い、お福とその姉と兄の話。惹かれ合ってしまうその気持ちを心を止めることは困難だろう。理性ではダメだと分かっていても感情は相手を求めてしまう。恋心を止めるのはとても難しい。 「家鳴り」:これまでの話がつながる話。まさにここに繋がるのかと、一部の元凶はここなのかと納得してしまった。この1冊を通じておちかの成長が感じられた。 おそろしという題名でいろいろな怪談話を読めるのか思った。確かに、この物語は幽霊も出てくれば、怪しい場所、呪いの道具、など怖いものが登場する。だが、個人的に1番おそろしいと感じたのは人の心だ。人の心も自分の心もつねに何かを感じ、動いている。それは時に優しく、時に醜く、1人1人の物語を作っている。私はどんな物語をこれから作っていけるだろうか。

    1
    投稿日: 2025.02.16
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    このレビューはネタバレを含みます。

    三島屋変調百物語シリーズは初読みでした。怖い話を収拾していく話なのだろうと思いながら読み始めたけれど、少し趣が違って面白かった。個人的には鏡の話が一番しんどかったなあ。

    1
    投稿日: 2025.01.04
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     ある事件をきっかけに心を閉ざしたおちかの心を、訪れる人々の不思議話が溶かし始める。(オーディブル)  久しぶりの宮部作品でしたが、読み始めたら一気に百物語の世界に浸かっていました。  おちかだけではなく、不思議話を持ち込んでくる人々は、いずれも心に傷を負っており、話すことでその傷が癒えていくようでした。  そして、それは聞いているおちかの心の傷も癒し、同時に読んでいる自分の心にも同じような救いが届いてくるように感じました。  最後のエピソードによって、これまでの不思議話がつながっていく展開も読みごたえがあり、心に残る結末となりました。  現代のように科学の発達していない時代だからこそ、人の心の闇が不思議な現象となって表出するのでしょう。  この作品は、百物語の事始めなので、これから長い付き合いになりそうで、とても楽しみです。

    46
    投稿日: 2024.12.31
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    宮部みゆきの時代小説を初めて読んだんだけど、この人はめちゃくちゃすごい作家さんなのでは? いやもうそれは誰もが知ってる当たり前のことなんだろうけども。 去年初めて宮部みゆきの本を読んで思ったよりも面白くて、もっと読みたいと思いながらも何を読むべきか迷っていた。 「さて、百物語の始まりです。」という帯の文句に惹かれてこの本を選ぶ。 百物語ってことは昔から伝わる怖い話を宮部みゆきが語るのかなと思ったけど全く違う。 ホラーだとか、おどろおどろしい話が出てくるかと少し怖かったんだけど、そういう怖さとは違う怖さ。 ああ、語彙力! 人を殺めるだのはあるけれども、不可思議で哀しくて切ない。 解説で「怪談による心療内科」と書いてあったけど、ふむふむなるほど。しかしなかなかの荒治療。 主人公おちかの叔父さんは他人の怪談をおちかに聞かせて、おちかの辛く悲しい過去の出来事への苦しみをなんとかしようとしている。 こりゃ吉と出るか凶とでるか、じゃないか? シリーズになっているのが嬉しい。 続きも読んでいくぞ。

    3
    投稿日: 2024.12.15
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    物語の中に物語が多く現れ、見えない敵と対峙する緊張感のある展開。人間の真意とは?を問いかけ続ける展開と、その本質を突くからこそ結論が出ていない点が、奥深い。

    0
    投稿日: 2024.11.17
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    このシリーズも前後して読んでいる。それでも、問題なく楽しく読めた。 うーん、そういうことかと気づかされる話も盛りだくさん。 良かった。

    0
    投稿日: 2024.09.24
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    納涼第三段は『このホラーが凄い!』でも紹介されている時代物ホラーです。 宮部みゆきさんはミステリー作家さんのイメージしか無かったのですが、実は時代物がお得意だと土瓶さんに教えて頂き、こちらをお勧め頂きました。 納涼レベルは0ですが、良質な和ホラー雰囲気5の切なさが4…。 そうです、怖いより切なさ溢れるホラーでございます。 和ホラーって悲しいイメージも強いんですが、これはまさに物悲しい…。 主人公のおちかは、生家の旅籠屋で非常に悲しい事件に遭遇してしまい、それが自身のせいであるとずっと苦しんでいました。 そこで叔父の家、三島屋へと預けられる事に。江戸で袋物屋を営んでいる主人と女将はおちかを本当の娘のように迎え入れ、いずれはお嫁に出そうと思っているものの、本人は結婚するつもりはなく女中のように働きたいと志願します。 人前に出るのも苦手になってしまったおちか。あんな過去があったらそりゃあそうなるよね…。 働いている時は自身の辛い悩みも忘れられると無我夢中に働いています。 そんな折、不思議な幽霊話をたまたま客人がおちかに話す事になりそれがきっかけで叔父は百物語を集める事に。 蝋燭も無ければ百話連続で話すわけでもなく、一人ずつやって来ては怪談話をして行く。この一風変わった百物語の聞き手役に抜擢されたのがおちかです。 おちかちゃん、何とも聞き上手!! どのお話も悲しい事情を伴っているのですが、一人一人の悲しみに寄り添うようにして、そんな馬鹿な、と一蹴せずに丁寧に聞き取って行きます。 カウンセラーみたいにも思えて来ますが、この一見バラバラな話が最後に驚きの繋がりを見せる事に。 おちかはなるべくして聞き手役になったのですね。 おちかは三島屋の縁側で話を聞くのですが、庭を挑めます。庭には彼岸花が。黄泉の花と知られているので本作でも世間では忌み嫌われていますが、叔父は敢えてそのままにしています。この彼岸花が良い具合に物語を彩ってくれており、百物語の前座としても非常に重要な役割を果たしています。 余談なのですが(珍しく早めに来た)中学生の頃、祖母の家に遊びに行く道中に彼岸花が大量に咲いている道を通った事があります。 運転していた父に「真っ赤で綺麗だね」と感想を述べた際に「なんであんなに赤いか知ってるか?人の血を吸ってるんだぞ。彼岸花の下には生贄の死体が…怖いぞ~」と安っぽい怪談話をしてくれたものでした。 父の怖いぞ~は、洒落にならなかったり(医者である父の友人が勤め先の病院で体験した話などは頼むからやめて!!と懇願した程)この人何歳だっけ?大丈夫?と思うレベルのものまで多岐に渡っていたのですが、こうした怪談話を聞く、話す、という事が日本の文化のようにもなって来ていますね。 話を戻しましょう。 時代物という事で、島流しや身売りなどが出てきます。非常に詳しく書かれてあるのでこの時代に明るくない私でも情景がありありと浮かんで来ました。宮部さんはこちらが真骨頂なのでしょうか?こんなに素人(というのも変な表現ですが)にも分かりやすく、かつ面白く書ける宮部さん、流石の筆力! 百物語、記念すべき1話目は不思議な屋敷の話。土蔵に付いている鍵が触り物で、人に噛み付くらしい。 ホーンテッドマンション?!と、つい愉快めに想像してしまいますが、とんでもない。 ここには座敷牢の存在があったのです。 1話目の最後に意外な展開が待っており、また、冒頭でも書きましたがこれが2話目以降に関係してくる非常に重要な始まりでもあります。 ですが読んでいる時は一切そんな事は気付きません。次の話は鏡の話です。 鏡の話がこれまた…辛い… 人が愛し合うとはこんなにも大変な事なのか…。 話を聞く事で少し自身も浄化されていくおちかが、最後にはより強くなっている姿が良かったです。 おちかが皆を救い、そして彼女も救われる。本作に登場するのはどれもベーシックな和ホラーなのに、最終的にはちょっと新しい時代物ホラーに変身。まだまだ色々なホラーの見せ方があるなあと感心してしまいました。 ホラーが苦手とか、あまり怖いのはちょっと、という方にもお勧め出来る作品です。 土瓶さん、宮部さんの時代物、堪能出来ました!ありがとうございます。 調べてみると、宮部さんファンの方は最近はまた時代物が多いけど現代ミステリーに帰って欲しいという声も多いみたいですね。 これもシリーズ物のようですが、単品としても十分楽しめました。現在シリーズ物が渋滞しておりますので一旦、百物語はこれにて終了いたします。

    36
    投稿日: 2024.09.01
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    宮部みゆきお得意の時代物。 不思議でちょっと怖いお話を、三島屋の姪である主人公のおちかが聞き集めるというお話。 おちかも心に傷を負っていて、他人の経験した不思議な話を聞きながら少しずつ心を開いていく様子は微笑ましい。 だけど毎日少しずつ読み進めたせいかもしれないが、世界に入り込めず感情移入できなかった。 なんとなく消化不良な感じなので評価は3。

    1
    投稿日: 2024.08.31
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    「おそろし」 ⁡ 読んでみたかったシリーズ! ⁡ だいぶ以前にこの作品の半分くらいまで読んでたのに、図書館ラッシュで途中放棄したままになってたやつ。 かれこれ、もう1年以上。。。 もう、忘れたわー! 、、って事でまたまた最初から(σ・з・)σ ⁡ 実家でのある事件をきっかけに心を閉ざしてしまったおちかは、江戸の叔父の家「三島屋」に身を寄せる。 ふさぎ込むおちかに叔父は、ここを訪れる客の身の上話(百物語)を聴くという役目を与える。 ⁡ 不思議で薄ら怖い怪談話。 どちらかと言うと、怖さよりなんだか物悲しさを感じる。 がっつりホラーは苦手だけど、これは大丈夫◎ それにしても、弱ってるおちかに、叔父はなかなかの荒療治(笑) ⁡ 今回は5話まで。 それぞれ別のお話だけど、最後は各話の登場人物がみんな出てきて上手く収拾ついたかな。 面白かった〜! 百物語だから、まだまだ先は長いな。 マイペースに読み進めます✌︎(๑˃̶͈̀◡︎˂̶͈́๑)✌︎ ⁡ ⁡ ⁡

    74
    投稿日: 2024.06.20
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    あさのあつこのおいちを同時期に読んでいた。どちらも怪異系の時代もので、主人公も同じ年頃で似ているがそれぞれに作家の個性が出ている。 一番好きな話は魔境。ありがちだが最後によくつながっている。伏線回収はお見事。

    1
    投稿日: 2024.06.09
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    おもしろかった〜!! 昔話を聞いているような…というような、彼らのことを覗き見ているような、江戸の芝居小屋で観ているような、内容は不気味なのに楽しい時間でした。 やむを得ない理由で罪を犯した人のために心を痛める主人公。では被害者はどうなる?加害者に同情の余地があると皆が心を痛めたら被害者は…?そこまで踏み込んだ話だった。

    10
    投稿日: 2024.06.08
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ぞわぞわするような話が続いていったあとのラストはまさに救いの話だった。 それにしても凶宅の恐ろしさよ。 でも、家守り?商人?の口ぶりからまだ縁がありそう。 これがまだ6巻も続くんです!?

    1
    投稿日: 2024.06.02
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    日経朝刊連載小説で続編を読み、興味が湧いて最初から読みたくなった。 図書館ではいつも誰かが借りているようだし、文庫ながら結構厚いので躊躇していた。 でも今回、書棚で見かけたので思い切って借りてみた。 図書館で借りるのは積読防止も兼ねているのだが久々にほぼ一気読み。 各章が関連付いているからか、つい先が知りたくなるのは書き方が上手いからか。 百物語だから怪談?怪奇?日頃無縁な領域なんだが怖いというより「不思議なお話」的感覚。 続編も読みたいが更に厚そうなんだな。

    0
    投稿日: 2024.05.19
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    このレビューはネタバレを含みます。

    順番通り読まないのは邪道かもしれないが、こういう読み方で楽しめた。人は話すことで自分の内省が理解でき、吐き出すことですっきりする。また、聞くことで癒されるのか。うまく話を聞きだすことにも技術がいる。また読むことにも。「松太郎」の気の毒さが伝わってくる。

    0
    投稿日: 2024.05.07
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    黒白の間で人々の話を聞くことは、辛く悲しい出来事があったのはおちかだけじゃないのだから堪えろという押し付けではなくて、語られた出来事の様々な側面を思うことで、おちか自身の過去を俯瞰して見るきっかけを作ってくれる、優しい荒療治なのだろう。 暗くて狭い蔵の中から外へ出て行ったように、おちかの気持ちが内から外へ踏み出して、過去に折り合いをつけていく最初の一歩のお話。

    1
    投稿日: 2024.03.29
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    このレビューはネタバレを含みます。

    【2024年54冊目】 変調百物語――通常の百物語は人々が一堂に会して行うが、三島屋で行われているそれは、語り部がやってきて、話が済めば帰ってしまう、まさに変調の百物語だ。とある事情で三島屋に身を寄せている「おちか」は、叔父の伊兵衛の依頼でその百物語の聞き手となるのだが…。 外れなしの宮部みゆきさんの三島屋変調百物語シリーズ第一作目です。やはり外れなし!五つの連作短編集をドキドキしながら読みました。 章が進む度に主軸となる主人公のおちかの過去のあれそれも明らかになっていき、最終章の五章では過去話となっていたこれまでのお話が一つになりました。見事! おちかの成長ぶりも良いですし、最終章で姿を見せたラスボスも良いですね。いつか彼の話を聞くことにもなりそうな気がします。 なんとシリーズは9作目まで出ているようで二作目以降を読むのが楽しみです。

    1
    投稿日: 2024.03.12
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    長いシリーズになっているから、今から読み始めるのに抵抗があったが、なんのことはない。 この巻でちゃんと広げた風呂敷がとりあえず畳まれている(大団円がちゃんとある)。そして次巻以降を読む価値もある、と思わせる面白さもある。なので、とりあえず一巻だけ…で全然よいのでした。 どの話にも、語り手が「わざわざ三島屋に語りに来る」事情があって、それが怪談に語り手の後悔や恐怖心を乗っける仕掛けになっているから、ただの怪異短編集とは違う、新感覚の「ものがたり」として読める。

    3
    投稿日: 2024.02.25
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    辛い経験をきっかけに心を閉ざしてしまった17才のおちかは、袋物屋「三島屋」の主人である叔父の元に身を寄せる。 叔父はおちかに三島屋を訪れる客から「変わり百物語」を聞くよう言い付ける。 三島屋を訪れる客達から辛く不思議な話を聞くうちに、おちかの心境にも変化が、、、。  三島屋シリーズ第一弾。 第一話『曼珠沙華』 第二話『凶宅』 第三話『邪恋』 第四話『魔鏡』 第五話『家鳴り』  江戸時代を舞台にしたお話しなので、慣れるのに時間がかかりましたが、内容自体はとても面白かったです。あと、昭和の死語だと思ってた言葉が江戸時代からの言葉だったと知りビックリしました。《おきゃん》《おちゃっぴぃ》《こんこんちき》、、、知らない事がいっぱいあるなぁ。 ☆おきゃん 活発な女性をさす言葉。 昔は男性にも使ってたらしいです。 感じで書くと「御侠」。任侠の侠。すごい意外な感じ。 ☆おちゃっぴぃ 意味  →お喋りで活発な女の子やその様。   語源 →遊郭で暇な遊女にお茶挽きをさせていた  お茶曳き→おちゃっぴぃ →暇な遊女はおしゃべりばかりしていて、  しとやかさに欠ける事から上記の意味で使われるように。 ☆こんこんちき →狐のことらしいです。  めっちゃバカにする言葉らしい。 こんこん憑きって事かと思ったら、そんな事はないらしい。

    10
    投稿日: 2024.02.23
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    読んでからずいぶんたつ。宮部みゆき初体験であり、時代物とホラーにはまるきっかけとなった。 自身の辛い体験から心を閉ざし、江戸で袋物屋を営む叔父のもとに身を寄せたおちか。叔父の代わりに相手をした客から、不思議な体験談を聞く。 その後、訪れた客の不可思議な話を聞くことになり、おちか自身が抱える心の闇とも向き合っていく‥。 一筋縄では行かない、人の心、行い、すれ違う想い。基本的に怖いのだけど、深く、心に刺さる話ばかりだった。おちかも気の毒な身の上だけど、結果的に間違ってしまったことの描写にも容赦はない。そして、赦しにつながる出来事もあり、人っていいなあ、という気持ちにさせてくれる。 「凶宅」という話。このシリーズもたくさん刊行されて全て読んできたけど、今でもこの話がいちばん怖ろしかったと思っている。NHKでドラマ化されて波瑠が主演だったけど、この話はやっぱり怖かったなあ。 ちなみにこれを読もうと思ったきっかけは、新聞広告。もう忘れてしまったけど、とてもいい宣伝文句だった。大袈裟な煽り文句が苦手なので、(号泣!とか感動の嵐!とか)そうではない、静かだけど、心に訴えかけてくる感じだった。物語もその通りで、この本に出会えてほんとうに良かったと思っている。

    11
    投稿日: 2024.02.23
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    江戸の袋物屋で働く娘が、店に訪れる客から不思議な話を1話ずつ聞いていく、という形で進むホラー歴史小説。 ホラーといいつつ、ただ怖いという話ではなく、人の心の機微が丁寧に描かれていて、気づくとあらゆる人物に感情移入しながら読んでしまいました。 怪異譚としての肌触りは、創作怪談や都市伝説ホラーとはまた違った感覚。実話怪談を聞いた時のような、不気味さと「説明のつかなさ」がじわりと滲んでいるように思います。

    1
    投稿日: 2024.02.17
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    心の闇、あやかし、どちらもおそろしい。 枠物語は枠でなく存在感あるメインストーリー。 ふくよかでこまやかな文章に、ええもん読んでる気分になれます。 事情あり他者と接したぁあらへんおちかに叔父の染物屋三島屋伊兵衛は、松田屋藤兵衛と曼珠沙華のできごとののち、変わり百物語を集めたいと言い出し訪ねてくる人々から怪談話を聞き出すよう命じる(おちかのリハビリ目的でしょう)。 心閉ざすおちかが他者の怖い話を聞くうち、なんやしらんけどいつの間にかタフになってもうてて怪談の方を救う。 メフィスト的なキャラが登場、おちかのライバルとなる? 曼珠沙華:曼珠沙華の影になにが見える? 凶宅:安藤坂の屋敷。おたかが語る。 邪恋:おちかの事情、あまり引っ張らず早くも明かされる。 魔鏡:お福と、超絶美女の姉お彩と、美形の兄市太郎。 家鳴り:兄の喜一が来る。安藤坂の屋敷ふたたび。対峙することになる。これまでに話を聞いたことにも意味があり「おちか講」結成。今度はおちかが怪談を救う番だ。 ■メモ おちか。三島屋伊兵衛(叔父、染物屋)。お民(伊兵衛の妻)。おしま(女中頭)。八十助(使用人)。喜一(兄)。松太郎(微妙な位置づけ)。良介(婚約者だった)。松田屋藤兵衛。おたか。安藤坂の屋敷。清太郎(草履問屋越後屋の跡取り)。お福。お彩(石倉屋の娘)。市太郎(石倉屋の息子)。石倉屋鉄五郎。おかね(鉄五郎の妻)。宗助(石倉屋の奉公人)。清六(錠前職人)。お吉(市太郎の妻)。春吉(おたかの弟)。家守。 世の中には、恐ろしいことも割り切れないことも、たんとある。答えの出ないこともあれば、出口の見つからないこともある。(p.193) 病というより、呪いみたいなものでございます(p.292) ひとつひとつの話は、忘れられてゆく。(p.460)

    1
    投稿日: 2024.01.27
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    宮部みゆきさんのホラー時代小説 すでに8巻まで出版済みの三島屋シリーズ 初めて、「事始」の1巻を読んだ。 怪異を描いているけれど、関係する人々の心情、 事情を深いところまで、掘って掘って、掘り下げて描く。 人間の気持ちそのものが怪異なのか! 宮部みゆきさんの文章は読みやすくて奥深く、そして美しい。 400ページ超、あっという間だった。

    22
    投稿日: 2024.01.15
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    三島屋シリーズの第一弾。 黒白の間という部屋で聞き手のおちかが客人の話し手から怪談話を聞くと言った内容でした。 怪談話と言っても実際に話し手が経験した話で、ホラー的な怖さはないですが人間の醜さというか弱さというか違う意味では怖いと思いました。 最後の方はファンタジーのような展開になっていき、別々の話が合わさっていくんですが、ちょっと強引に感じてしまいました。

    19
    投稿日: 2023.12.25
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    宮部みゆきは単なるミステリ作家ではない。当代きっての天才作家だ。どんなジャンルでも質が高くて面白い。その中でも時代物のファンは割と多いのではないだろうか。 私は特に「ぼんくら」シリーズが好きだ。ミステリと人情、江戸の庶民の暮らしを生き生きと描いた細かい描写。かなり江戸文化についても研究しているのだなと感じる。 今回の作品は「三島屋変調百物語」シリーズの第一作である。相変わらず江戸時代の空気感が伝わる精緻な描写は「ぼんくら」シリーズと同じだが、本シリーズの最大の特徴はこれが怪談という事だ。宮部みゆき自身が「怪談を書きたかった」と言っており、また百物語の体裁をとっていることから作者の並々ならぬ意気込みを感じる。 本作では「亡者」とか「怨念」といったスピリチュアルな表現がたくさん出てくるし、物語の重要な部分にもなっている。これはこの作品が怪談だからではない。当時の江戸時代の人々にとってはこのスピリチュアルな概念や現象が当たり前であり常識であった。当時の空気感や人々の思考を忠実に再現しようとすれば何の違和感もなく、それがまたこの作品の恐ろしさや面白さを高めている。 本当にこのシリーズが99話まで続くのかは分からないが、宮部みゆきのライフワークでもあるので次回作も楽しみにしている。

    25
    投稿日: 2023.12.20
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    再読だが、改めておちかの壮絶な経験に心が痛む。齢17歳にして、一番多感なお年頃にする経験にしては重すぎる。これから聞く「変わり物語」がおちかちゃんの心を解してくれることを願います。禍福は糾える縄の如しという言葉があるように、悪いことばかりではないでしょう。

    0
    投稿日: 2023.12.06
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    どの話も序盤は比較的気持ちが乗らないかも、、と思いきや中盤からどんどんひきこまれ、先が気になり一気に読む、の繰り返しだった。 2作目以降も読んでみよう! 1冊を通して読後感がとても良かった。

    0
    投稿日: 2023.11.28
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    読み出しはなかなか手が進まず。 途中から段々と面白くなってきた。 あまり主人公に共感ができなかった。

    0
    投稿日: 2023.10.27
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    この作家さんの作品は好きなのと嫌いなのがあって、これは間違いなく好きな方。あるある、普通に生きてたらそんな他人への妬みやら憧れやらだらけ。でもそれが膨らみすぎると、人の生き死ににまで発展してしまうような登場人物みたいなことになる。だからものすごく共感できた。主人公の女の子が少しずつ強くなる様子がとても小気味良かった。

    0
    投稿日: 2023.10.08
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    宮部さんの現代ものはあらかた読み終わり、残るは時代小説だけに。とはいえ、とんでもない著作がありますけども……。 宮部さんの本を読む度に感じるのが、「なんて語る力が強いんだろう」ということ。 物語で扱われるテーマは決して身近なものとはいえず、文量もずっしりとあるのに、いつしかぐいぐいと引き込まれてゆく。だからこそ何度も、宮部さんの本を手に取ってしまうのだと思います。 そんな宮部さんの「語る力」と、「百物語の聞き手」はまさにぴったりの要素ではないでしょうか。 最初に収められた「曼珠沙華」はふむふむと読み進めていたのに、続く「凶宅」では背筋がゾゾゾ……。終わってみればこれが最後の舞台にもなっていますから、それだけ気合が入っていたのかもしれません。 そして聞き手である「おちか」の成長ぶりといったら! ある惨劇から心を閉ざしていたおちか。最終章ではなんとも頼もしく、その凛とした姿に惚れ惚れしてしまいました。 私自身怖い話があまり得意ではなく、そういった理由でこのシリーズも避けていたのですが。 怖いといっても「人間が怖い」系ですし、何よりそれ以上に描こうとしているのは、起こったことをどう解釈するか/どう許すか、という我々生きている人間に共通する命題だったのではないかなと思います。 これらの出来事を受けて一回りもニ回りも人間として大きくなったおちか。そして某お面屋さんそっくりなお屋敷の家守はまた登場するのか……? 今後のシリーズでの新たな活躍が楽しみです。

    9
    投稿日: 2023.09.27
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    このシリーズの新刊がでたことから、どうせなら1作目から読んでみようと手に取った1冊。 10年くらい前にNHKで波瑠さん主演でドラマ化されていたのは視聴済みで、波瑠さんを思い浮かべながら読了。ドラマも面白かった。 人間の、真の心の内を本当に繊細に、そして深く表現されていて、単なる怪異物ではない奥深さを感じながら楽しめました。

    7
    投稿日: 2023.08.13
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    京極さんっぽいなあ、人気あるなあと、気になってはいた作家さん、ついに読み始めた。優しく繊細な怪談、心の中を丁寧に言葉にしてくれる。本当に百物語の勢いで続きそうだ。 「『あるとき突然、見たこともないような形の不幸の雲がやって、わたしたち石倉屋の家族は、ただもう見とれているうちにずぶ濡れになって、雷に打たれて、何もかも打ち壊されてしまいました。そいういことだったんでございますよ』止めようがありませでした――」

    0
    投稿日: 2023.08.08
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    実家でのある事件をきっかけに心を閉ざした17歳のおちかは、叔父である伊兵衛が営む三島屋で女中仕事をしながら過ごしていた。 ある日、伊兵衛の代わりに応対した来客から曼珠沙華に関わる不思議な話を聞くことになり……。シリーズ一作目→ 宮部みゆき版百物語。一作目では5篇の怪談が語られている。 といっても、各話は繋がっていて、ラストには大きな仕掛けもあり、ミステリ好きな私もドキドキしながら読んだ。(まぁ、怪談なんで不思議な話は不思議なまま終わるんだけど) おちかちゃんの過去をシリーズで引っ張るのかな、と思って→ いたので、一作目で全てが明かされてびっくりしたんだけど、そういう事じゃないんだろうな。これはシリーズ読まなきゃですよ! いやぁ、久しぶりの宮部みゆき、やっぱり好きだぁぁぁ!! 尚、カドフェス2020の帯が付いておりますね。3年積んでました。熟成してるぅぅ(笑) 以下は、リアリタイムツイート 宮部みゆきさんの時代小説はぼんくら以来? あ、「この世の春」以来か。 長く続いているシリーズだから楽しみ〜!! 1話目、読み終わる。 これは……夏に読むべきお話!ゾクリとする〜!!ああ宮部さーん!! 最後に救いがあるのがまた良い……良いんだよ……! え?シリーズ9冊目まで出てるの?嬉すぎじゃない?(笑) 2話目読んだ……なんだこのべらぼうにゾクゾクする感じ……百物語だよ……これは宮部版怪談だよ……いやもう怖いよね(たのしい)(面白い)(こういう怖い話は大好物) ああ……そうか、そうなのか。そういう考え方もあるんだよね。 「あるとき突然、見たこともないような形の不幸の雲がやってきて、わたしたち(中略)はただもう見とれているうちにずぶ濡れになって、雷に打たれて、何もかも打ち壊されてしまいました」(341ページ) なるほどなぁ。 誰が悪い、何が悪い、自分が悪い、じゃないんだよな。 そうじゃない。そうじゃないんだよ。きっと。 読んだわ……なるほど。どうやってシリーズ化するのかな?と思っていたけど、ラストでゾワワッとなった。 そういうふうに進むわけね。ふむふむ。 こんなん次読みたくなるやつやーん!!(笑)

    6
    投稿日: 2023.08.05
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    「幻色江戸ごよみ」ではじめて宮部さんの小説を読み、不思議と引き込まれる文章が印象に残っている。 今回はずっと気になっていた本作を読了。 江戸ごよみの時にも感じた、物語の一つひとつが「怪談っぽいのにすっと心にとけてゆく」感覚。 ついおちかの立場になって、語り手と対面して物語をきいている気分になった。安藤坂の屋敷の話は、恐ろしいところだとわかっていながら、美しい描写に惹かれてしまった。行ってみたい、と。

    4
    投稿日: 2023.06.23
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    家鳴りがほぼほぼファンタジーな世界が最後まで続き飽きてしまい、読むのが疲れて全くワクワクしなかった。 途中のエピソードはタイトルそのまま、おそろしい描写が過ぎて自分にはウンザリしてしまった(むしろ凄い描写力)。各エピソードで人への真の深い思いやりのようなものを教えてくれた気がする。 宮部さんのミステリー作品の大ファンであるが、時代小説、どうやら自分には合わないかもしれない。

    0
    投稿日: 2023.04.21
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    おちかの過去をこのシリーズ二冊目となる事始で知る。この一から順番に読みたかった。図書館でそこそこ借りおわったら、集めてしまうかも。 おちかって17なんですね。凄惨な過去があったからか、落ち着いていて忘れてしまいます。 ホラーと言うより切ない百物語。

    1
    投稿日: 2023.04.04
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    このレビューはネタバレを含みます。

    タイトルに『事始』とある様に、何故この物語が始まったかの「始まり」の物語。 1つ1つ独立している話の様で、第5話の「家鳴り」に全て繋がって行く。細い糸で編まれた様な一冊で作者の構成力が光る。

    1
    投稿日: 2023.04.01
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    おそろしい、でも怖いわけじゃない . 辛い目にあい、自分の感情自分の存在を肯定出来なくなってしまったおちかさんが 預かり先となっている叔父のお店三島屋にて、人が話す奇妙な話を百物語として収集する その聞き手を担うことで話は始まる . 話をして話を聞いて荷が解けていく、取り残されてしまった人も登場人物も この時代の人情も優しく描かれていて良かったです シリーズ物らしいので、次の作品もまたゆっくり読みたい

    1
    投稿日: 2023.03.31
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    宮部みゆきである。 作家名は知っているけど、全然読んでない人シリーズのひとりであった。 タイトルが面白そうなんで手に取ったのが、たまたま宮部みゆきだったのだけど、これシリーズものなのね。 読んじゃうじゃん。 面白かったし。 川崎宿の旅籠の娘おちかは、とある事情から江戸で袋物屋「三島屋」を営む叔父夫妻の元へ行儀見習いとして身を寄せている。 そこで、叔父から江戸中の不思議な話を聞くように言われる…。 ざっくりあらすじ。 つまりは百物語をするわけですが、短編でつないでいきながら、一冊で一つの物語にもなるパターン。 しゃばげとは違う切り口で面白い。 次も読もう。

    0
    投稿日: 2023.01.02
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    ページ数もあり 読み終わるのに時間がかかるかなと思いながら読み始め。 1話1話結末が知りたくなり 気がつけば徹夜でラストまで読んでしまいました。 おそろしや〜 曼珠沙華が印象に残り 最後の藤兵衛の にこやかな音声で「ああ、兄さん」「どこにいるのかと思ったよ」というシーン 涙が出てきました。

    4
    投稿日: 2022.12.23
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    宮部さんの時代小説好きです。 ただ怪談系はそもそも好きではなかったので、 こちらの作品(シリーズ)は敬遠してました。 ところが、読んでみたら流石でした。 最後まで楽しんで読めました!お話が面白く、文章も好みなのかも。 次作も読みます。

    1
    投稿日: 2022.12.04
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    ちょっとしたきっかけで不幸な事件に巻き込まれてしまい、その屈託を抱えて生きている市井の人々がたくさんいる。誰にも話せずに蓄積した想いを、変わった趣向の百物語という形で吐き出させることによって解放することを目指すような内容でした。 幾つもの物語の関係者が最後に力を合わせて大きな力に対抗する構成は読み応えがありました。 ここまでしっかりとした構成で一冊を書き終えた作品が、シリーズとしてどのような進化を見せるのか、次作以降が楽しみです。

    2
    投稿日: 2022.10.21
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    17歳の”おちか”がお店を訪れる人々の不思議な話を聞いていきます。不思議な話とはおばけや霊といった話だけど、どれも面白かった!そして、意外な最後の結末やおちかの変化なども面白く良かった\(^o^)/

    0
    投稿日: 2022.10.10
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    ずっと避けてきた時代モノ。怖い話読みたさに、手を出した。 結果、ビックリするくらい、するする読めた!ほぼ一気読み。昔は今より、妖怪とかもののけとかいそうなので、話がすっと入ってきた。人ってなんか、哀しい

    0
    投稿日: 2022.09.22
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    短編でありながら、大きな流れの連作である本。 誰しもが持つ心の陰。若い者の過ち、年寄りの懐の深さ。怪談話の底に流れる人情話に涙しました。 何度読んでも胸に沁みます。

    1
    投稿日: 2022.09.20
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    今日、曼珠沙華を見て、自分が体験したかのように、「思い出した」。ぞくぞくぞくぞく。思い出した、んじゃなくて、本で読んだんだ、とわかるまで、3秒ぐらいなのかな。 これぞ読書の醍醐味。

    7
    投稿日: 2022.09.19
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    やっぱり宮部みゆきさんは面白い!と思わせてもらえた。キャラがいい。百物語系の話なので結構な人数の登場人物がいるにも関わらず、「あれ?この人なんだっけ?」とならないところが特にすごい。藤吉さんと宗助さんカッコいい…。続きが気になるので読もうと思います。

    0
    投稿日: 2022.09.18
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    このレビューはネタバレを含みます。

    久々に宮部みゆき。このシリーズは何故かずっと手を付けずにほったらかしてしまってたが、面白いやない。なんで今まで読んでなかったのか? 時代小説かつ怪談、綺譚ものなのだが、人の情(人情というとちょっとイメージが違う)を扱った連作短編。とはいってもすべての物語につながりがあり、最初から読まないと話がつながらないので、長編と考えた方が良いか。 京極夏彦だったか「一番怖いのは人」という言葉があるが、まさにその怖さ…というか儚さ弱さが怪異を生むといったテーマ。おちかちゃん、こんなやっかいな人の気持ちばかりをこれから100も聞くことになるんだけど、大丈夫だろうか?カミーユのように壊れなければいいんだが…と余計な心配をしてしまう。

    3
    投稿日: 2022.09.05
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    百物語なりに身の毛もよだつおそろしさはあるものの、そのおそろしさをも上回る哀しみ、切なさに圧倒されました。 最後は冒険ファンタジーみたいで、物語はまだまだこれからだよと言われているような終わり方に、身震いと、これからの物語への期待が高まりました。

    12
    投稿日: 2022.08.27
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    久しぶりの宮部さん。さすが!世界に引き込むのがお上手。百物語、私も全部聞いたら何か起こるの!?って考えてしまったりして。怖くなったら99話でやめておこう。何も考えずにシリーズものに色々手を出してしまっており、若干迷子ですが、事続、また夏の季節に読みたいな。

    11
    投稿日: 2022.08.27
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    初めてシリーズ物を読むことに。おちかさんの成長を応援したくなる物語。おちかさんがどうなっていくのかとても楽しみで、2巻目のあんじゅうを読みたくてうずうずしてしまう。

    2
    投稿日: 2022.08.22
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    怪談ものとしてすごくいい。 六作目から読んでしまった私からすると、若干の物足りなさはあるけどそれでも大満足。 そろえます。

    0
    投稿日: 2022.08.15
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    大好きなシリーズ。 ただ怖いだけではなく、人の恐ろしさ、哀しさ、面白さがたくさん詰まっている。 私のイチオシはお勝さん。 お勝さんとおちかの出会いの場面が出てくるのを楽しみにまた、一作目から読み直してます。

    0
    投稿日: 2022.08.15
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    『あやし』で勢いついて、次はシリーズ物で行こうと三島屋シリーズを選び 正解。 初めは、おちかさんにしっくりこなかったものの、だんだん彼女のひととなり、ただのお嬢じゃない、その強さに今後が楽しみ。 最初の藤吉さんの話は良かった。 人の思いというものの悲しさ、恐ろしさ。 最後はクーンツの本に出てくる勇気ある女主人公のようなおちかさん。 かっこいい。 

    0
    投稿日: 2022.08.07
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    川崎宿の旅籠の娘おちかは、目の前で起こった惨劇で心を閉ざし、神田で袋物問屋を営む叔父の三島屋伊平衛とお民夫婦のもとに預けられる。気丈にふるまうおちかであったが立ち直れないままであった。ある日、急の用事で三島屋夫婦が不在になり来客の相手をすることに。その来客は庭の曼殊沙華の花を見て取り乱し、秘めていた身の上をおちかに語ることになった。その経緯を聞いた三島屋伊平は、おちかの能力に気づき心を開かせるために、不思議な話をしてくれる語り部を募集することに。そして不思議な、おどろおどろしい話が展開していく。 個々の話はそれぞで小編となっているが、最後の第5話の「家鳴り」で、おちかの心を閉ざした惨劇とともに全てがまとめ上げられる。 宮部みゆき時代小説ワールドにはまり、この三島屋変調百物語シリーズに到達したが、どうもこの手のホラー、オカルト系の話は苦手だ。怖いというより、霊の世界を信じない自分としては、死人との会話とかになるとあまりに現実感がなく気持ちが入っていかないのです。SF小説なども現実感がないと言えばないのだけど、割と好きなので何が基準か自分でもわからないのですが、、、 というわけで、このシリーズは現時点で8巻まで刊行されているようですが、好んでは手を出すことはなさそう。

    1
    投稿日: 2022.08.06
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    時代物は少し苦手で、宮部みゆきさんの作品は今回が初です。 最初は読みづらいと感じましたが、徐々に慣れました。 この時代の空気感により 「本当にあったかも…」 と何故かわたしは思ってしまいました。 人の事情や、言えずに抱える過去。ホラーというほど恐くはありませんでしたか不思議な話ばかりで、切なく、そして先が気になる面白さでした。 シリーズのようなので次の本も購入したいです。

    1
    投稿日: 2022.07.29
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    訳あって袋物屋を生業とする三島屋に身を寄せる少女おちかは、叔父である伊兵衛にいざなわれるようにして、数奇な百物語の聞き手となる。 連作短編集であり、各短編はどちらかというと怪談に近いのですが、生者と死者が、それぞれの欲望や悲しみ、痛みが、聞き役のおちかを通して昇華されていく様を、またその過程を通じておちか自身が強く一歩を踏み出す様をやさしい描いた物語です。 宮部みゆきの端正かつ淡々、しかし人情や人を想い敬う心を丁寧に織り込んだ筆致は読みやすく、また読後に深い余韻を残します。 かなりシリーズが出ているので、これから追いかけるのが楽しみです。

    2
    投稿日: 2022.07.25
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     2008年単行本刊。江戸時代と思われる背景の、怪談シリーズの最初の1冊。現在もこのシリーズは続いているようだ。  怪談、と書いたが、全体の印象は微妙だ。ホラー小説というくくりにはちょっと当てはまらない雰囲気を持っている。  以前『誰か』(2003)を読んだ時、ああ、これは変ホ長調だ、と思った。それはミステリではあるもののあまり暗さが無く、全体にはほんわりとした穏やかな明るさがあり、これは、変ホ長調のアンダンテのカラーだ、と感じたものだ。今まで確か3冊くらいしか読んでいない宮部みゆきさんは、サスペンスフルに、「スピーディーに」読ませるというのとはちょっと違っていて、筆致はなんとなくどっしりとしており、落ち着いた穏やかさで描写が重ねられていく気配がある。スピード重視、スリルとサスペンス命、という人にはあまり向いていない小説世界だと思うのだが、何故かこれは当代随一の人気作家の一人であって、東野圭吾さんなどとは確かに違うカラーを持ったこの小説スタイルを気に入る人が多いらしい。  本書でも、確かに怪談的な場面は出てくるし、ストーリーが急迫してくる部分もある。が、それはじきに、もとの「変ホ長調のアンダンテ」な気分に戻ってくるので、全体の印象はおよそホラー的ではないのだ。  それと本作の構成の妙が際立っている。「百物語」というサブタイトルが入っているので、次々と怪奇現象が語られていく連作短編かと思っていたら、本書全体のストーリーの流れが強く、エピソード的な部分もあるが、これはむしろ長編小説である。最後の章には本巻で出てきた人物がオールスター総出演みたいなことになり、それはまるで、ウルトラマンAにウルトラ兄弟が揃って登場するあの豪華さ、嬉しさを思い出させてくれた。  先入観とはかなり違った長編だったが、面白いし、構成面で特に巧みに作り上げられた、なかなか上質の作品だったと思う。  このシリーズ、その後8巻くらいまで出ているようだが、6巻以降は怪談の「聴き手」が「おちか」から別の人物に変わるらしい。

    0
    投稿日: 2022.07.21
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    宮部みゆきさんのライフワークとして現在も続く時代小説シリーズ。心に傷を負ったおちかが、ある屋敷に引き取られ江戸の町で暮らす様々な人の話を聞く。百物語の様相で進む物語は思わぬ怪異を招く。凄い、、なんて面白いもながたりがこんなにも押し寄せてくるなんて…稀代のストーリーテラーとして名高い宮部みゆき作品の中でも高水準だ。

    0
    投稿日: 2022.07.14
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    17歳のおちかは叔父夫婦が江戸で営む袋物屋「三島屋」に身を寄せ働くことになる。ある日、叔父の伊兵衛より「これから訪ねてくるという客の応対を任せる」とお願いを受ける。過去のある事件が他人へ心を閉ざしていたおちかだが、次々に訪れる客の話をキッカケに心境の変化が綴られた5話の連作短編集。 宮部みゆき2作品目。 前読『火車』で宮部みゆきデビューを果たした私へ、ブク友の土瓶さんに本作をお薦めいただき早々に入手。更にブク友のmegmilk999さんからも本作をお薦めいただいたこともあり、これは今こそ読みごろだと手に取った。 時代小説は初体験で時代に応じた設定・物語・セリフ回し、登場人物の多さにはじめは馴染めず何度も読み戻したが、ようやくおちかの姿見が脳内で映像化された途端、一気に魅き込まれた。 時代小説、面白いではないか。 本作は短編でありながら総じて『人の心に潜む感情(業)』が怪談テイストで描かれている。 形容するならば「怖い、でも切なく悲しい、そして愛おしい」物語だ。 一人ひとりの登場人物が丁寧に描かれており個性があるので必然と愛着が湧く。 はじめの2話は来客の話が主体、3話目からおちかの過去が明かされるのだがこれがもう兎角切ない。そしてこの時点で私はもはや江戸にいて、ここから一気読みで読了。最終話の『家鳴り』が1番面白かったのだが、これは前編4話あってこその印象だ。 私が本作で江戸に行って感じたことは、過去も現代も人情や生きる知恵がある一方で、人間とは欲深くこの世で一番怖いのは人間だということ。そして人の心の弱さから生まれた愚かさこそ【おそろし】なのだと腑に落ちた。 しかし宮部みゆきの多彩多才に感服。ファンが多いことに納得。 本作はシリーズ第1作とのこと。 また折を見てつづきに触れたいと思う。 どんちゃん、megmilk999さん、私を江戸へと誘ってくださりありがとうございました。

    195
    投稿日: 2022.06.18
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    三島屋百物語の1巻目。短編集の構成だが4話が関連しつつ展開し最後に一体化する宮部独特の構成。会話調を主体とした、ストーリーテリング。 4巻目から読み一巻に戻る。

    1
    投稿日: 2022.06.05
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    一つ一つの恐ろしい話が丁寧に作られていて、ゾッとするというより、人間の浅ましさがじっくり描かれるじわじわくるホラー。ファンタジーっぽさも少しあるかも。 最後の話の少年漫画のようなアツい展開がたまらなかったので続きを買います

    4
    投稿日: 2022.06.03
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    序盤面白いなあと思って読み進めていたのですが、段々まどろっこしい感じになって、最後は。。。となってしまいました。 長いお話の導入ということからくるものなんでしょうけれども、その割には種を明かし過ぎ、つまりは先を急かせるような構成になっていないかなと。

    1
    投稿日: 2022.05.27
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    このレビューはネタバレを含みます。

    百物語をいきなり姪にやらせる叔父さんの気持ちがわからないのとお兄さんが知ってるのに話さない松太郎の親と関係ありそうでこわい 全然関係ないかもしれないけど

    0
    投稿日: 2022.02.03
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    このレビューはネタバレを含みます。

    「魂手形」を読んでおちかさんの事が出ていたので そういえば始まりはどうだっただろうかと再読。 登録していたつもりがし忘れていたようで何年前に読んだものかは不明です。 最初の一冊は「おそろし」 これ以上ないタイトルですね。内容ずばり。 そしてこの本の表紙がまた良いのです。 この絵、話の内容を表してもいて、まさにこれから始まる所なのがまた良いです。 昔読んだ時は あれだけ恨んであんな言葉を残して死んだ人が 現れてみたら全然恨んでいない所に不自然さしか感じなかったのですが 今読んでみると、憑き物が落ちるというか 恨みや怒りや憎しみで行動しても いざやってしまったら後悔するのもあるかもしれない…と 感じるものがまた違い楽しめました。 話を聞いた事でおちかさんが呼ばれたように 富次郎さんも呼ばれて対峙するのはありだな、とか 聞き手を降りてもおちかさんと商人がまた会うのもありかな、とか 色々予想してしまい続きが楽しみで仕方ありません。 忘れていましたが最初の一冊目は一つ一つ話が独立していると言うより 滑らかに全てが繋がっているような感じで進んでいたのですね。 記憶力がイマイチだと数年空ければ再読で何度でも楽しめてしまいます。

    1
    投稿日: 2021.12.16
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    宮部みゆきの「三島屋変調百物語」シリーズを読んでみようという気になり、まずは1巻目の本作を読んでみました! 物語は、不幸な目に合った、主人公のおちかが、叔父の家に身を寄せ、リハビリ生活を過ごす中、少しでも立ち直って欲しいという叔父の想いから、怪談のような物語を聞くことになり、それを聞き入るうちに、自分の不幸な事件に対する向き方も変わってきて、難事に立ち向かうという展開でしたが、これ1巻でも完結するような話だっただけに、これからこれがどう続いていくのかが気になり、2巻目も早速読んでみようと思います!

    1
    投稿日: 2021.11.18
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     ホラーかつ時代小説という、私が普段読まないジャンル×2.  ストーリーが怖いのではなく、主人公が相手から怖い話を聞くという、まるで額縁小説に片足踏み入れたような形式。怪談を聴くという小さい頃に経験したようなスタイルで、懐かしさというか親しみやすさがあった。  テレビで時代劇を観ている時にも感じる、「情」が物語を動かす中心になっている印象。何か具体的な行動ではなく、時として何かを思う気持ちが、次の事象を決めてゆく。  人々の心ない行動により傷付けられた人の怒りが形となって現れる話が多かった。  解説でいかにも昔は良かった的なことが書いてあるけど、人情という言葉は往々にして危険が伴う主観的なものだ。物語の上で裁かれる善悪の基準が何より不気味だった。

    1
    投稿日: 2021.11.03
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     三島屋の百物語には、一筋縄でいかない人の世の不条理が詰め込まれていることがわかるシリーズ1作目。  心底の悪人が為す悪事には、相手を憎み倒せる分、まだ救いがあるのではとすら思ってしまう。本当に怖いことは、ありふれた日常の中でボタンの掛け違えのように少しずつたまる澱から生まれるものだと感じさせられた。  不条理に襲われる中にも、主人公のおちかが遍く不幸に対する心構えや気の持ち方を少しずつ獲得していくという希望もある、恐ろしいだけではない素晴らしい作品。

    0
    投稿日: 2021.10.30
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    このレビューはネタバレを含みます。

    これ、初めて読んだの、いつだったんでしょう。最新の「七之続」をやっと借りることができて、おちか編に絡むくだりが出てきたもんだから、読み返したくなって。この度、kindle合本版を購入しての、再読。けっこう忘れてるもんですね。あの、怪しい商人風の男、この「事始」から登場してました。恐るべし、宮部みゆき。 「曼殊沙華」  曼殊沙華の陰から覗いていたのは、自分の顔だった。兄を追い詰め自死させた負い目を抱えていた藤吉。黒白の間の語り手第一号です。 「凶宅」  法外な報酬につられて怪しげな空き屋敷に、家族もろとも住むことにした辰二郎。この話を黒白の間に持ち込んだのは、唯一の生き残りのおたか。二段構えの凝ったつくりであるだけでなく、重要な伏線ともなるお話でした。 「邪恋」  黒白の間、三人目の語り手はヒロインおちか。三島屋に来る原因となった悲しい出来事を女中仲間のおしまに語ります。 「魔鏡」  美貌の姉弟の道ならぬ恋。かなわぬ恋に自ら命を絶ったお彩の念が鏡に宿る。姉弟の妹で石倉屋の唯一の生き残りお福の語るお家滅亡のお話。最後のお民の言葉が身に沁みます。お民は健全で善良なんです。 「家鳴り」  解決編的役割の一編です。連作短編集の鑑のような構成。これまでのお話が全てこれに集約されてくるわけです。怪しい商人風の男が大活躍します。何者なんでしょう。人外の存在であることは間違いなく、おちかに「凶宅」の主になるよう迫るのですが、おちかはかろうじてその誘いを拒み、人の世に戻ってきます。  でも、おちかって、ただ可哀そうで健気なだけの子じゃないんだな。おちかの身勝手なところ、八方美人なところ、イヤなところが垣間見えてきて。不穏です。そして、続きを読まずにはいられないのでした。

    0
    投稿日: 2021.10.05
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     この本を買ってみたのは、地元の新聞でこの話の続きが書かれてたのが一つの理由。  ドラマでも見たことがあって、いつかは本を読んでみたいと思っていた。  いい機会なので、手に取ってみた。  短編5話からなるお話。  まずは1話1話読んでいく。  ドラマと違って、文字にするともう少し怖さが出てくるのかと思いきや、  人間ドラマの感じがとっても強く感じた。  結局どの話も人対人。  人の感情が、少しの行き違いが大きな過ちや、心の傷となり残る。  どれも心に残る話だけど、  やはりこの一冊の一番は5話目。  すべての登場人物が一様に介し、話が進んでいく。  この話で私が一番心に残った言葉がある。 「あなたは人でなしの味方ばかりしている」  心に深く刻まれてしまった。  

    1
    投稿日: 2021.09.24
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    三島屋変調百物語シリーズ1 時代物だけどのんびり楽しく読めた。 江戸時代ならではの面妖なモノが出てきても作者の描写力の巧みさで、おどろおどろしくなり過ぎずいい案配だった。 第二弾のあんじゅうにも期待。

    0
    投稿日: 2021.09.14
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    このレビューはネタバレを含みます。

    時代小説にあまり馴染みがなかったのと、幽霊の類の話に若干の抵抗があったため、あまり興味が湧かなかったのですが、宮部さんの文章が好きだったため、読んでみた一冊です。 少し訳ありの過去を持つ主人公が、同じく訳ありな人々から自伝を語られることを一つのストーリーとし、オムニバス形式にまとめられた一冊で、最初は主人公が聞き役で淡々と語られるという設定があまりピンとこなく、また現代文と違い少し読みづらい点もあって、苦手な部類かと思いました。 しかし、独立していると思っていた1話1話が、終盤主人公の過去との向き合いに全て繋がる様子が徐々に描かれるにつれ、どんどん先が気になる一冊と変わっていきました。 懸念していたファンタジーな部分についても奇抜すぎず、時代背景に馴染んだ不気味さや詳細な設定のおかげで白けることなく楽しめました。 ぜひこれから読まれる方は、最後まで読み進めることをおすすめしたいです。 何冊も書かれているシリーズというのは知った上で読み始め、その期待通りでしたので、続きも楽しみに読みたいと思います。

    1
    投稿日: 2021.09.13
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    神田三崎町の袋物屋の主人の伊兵衛夫妻は、川崎の旅籠屋の兄夫妻の娘おちかを預かることになった。 おちかには、誰にも話すことのできない、そして誰とも会いたくなくなる、辛く悲しい出来事があった。 そのために実家を離れ、叔父夫妻のもとで働くことになった。 働いていれば、無心になれる。 それでも、思い浮かんでくる言葉にできない苦しみ。 悔やんでも悔やみきれない悲しい過去。 ある日、おちかは叔父夫婦の代わりに客の応対をすることになる。 「黒白の間」で、相手の話にじっくりと耳を傾ける。 「この話をすっかり聞き出してしまうことは、今や、おちかにとっても大切な試みとなっていた。なぜかはわからない。が、どうしてもそうだという気がした」(「第一話 曼珠沙華」P47) 「伊兵衛はかまわず続けた。『聞き手はおまえ一人だ。そういう約束で人を集めたから、違えるわけにはいかない。話を聞き終えたら、おまえはそれを心のなかでよく吟味して、次のお客がくるまでのあいだに、今度は私に語ってきかせておくれ』」(「第二話 凶宅」P99) 「でも、思いがけず早くに、今こそそのときが来ているのではないか。おちかは語りたくなっていた。吐き出したくなっていた。おちかにそうし向けてくれたのは、おしまのあの気取りのない腕の頼もしさと温かさであったのだ」(「第三話 邪恋」P194) 「これまでも、何度となく自問自答してきた。その答えが、今のおちかには、やっとわかったような気がする。これもまた、おしまに語ったことで、事件の直後から今まで、混乱したまましまいこまれていたものが整理されたからだろう」(「第四話 魔鏡」P247) 「効いているという実感は、今の今までなかった。でも、兄さんに会ってわかった。そうだ、あたしはいつの間にか、暗い落とし穴の底でうずくまることをやめていた。自分で自分の膝を抱えて、膝頭におでこをくっつけて、口に入るものは自分の涙だけ--という心の持ちようから抜け出していた」(「第五話 家鳴り」P366) 明日が全く見えない闇の中でも。 出口の見えないトンネルの中でも。 夜明けの来ない夜はない。 冬は必ず春となる。 宮部みゆきのライフワークの百物語事始。 対話とレジリエンスの物語。

    2
    投稿日: 2021.09.12
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    まあまあ面白かったけど 期待ほどではない このシリーズ5冊を買ってしまっている 次に期待 途中からファンタジーチックだった そういえば宮部さんは、ファンタジー本も結構書いてたなあ、あんま面白くなかったけど と思い出した 日暮しシリーズのようなシンプルな謎解きを期待していた こっちの方が得意ではないかと思うのだが

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    投稿日: 2021.09.03