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晴天の迷いクジラ(新潮文庫)
晴天の迷いクジラ(新潮文庫)
窪美澄/新潮社
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総合評価

162件)
4.0
44
66
33
5
2
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    第3回(2012年度)山田風太郎賞受賞作。前回読んだ『ふがいない僕は空を見た』も同じ感想なのだが、極限の人間の心理描写が上手い、その濃度を濃くしてサスペンス寄りにしたのが、遠田潤子著『雪の鉄樹 』という位置づけになる。どちらも人間の深いところをえぐっていく方向はおなじだが、窪美澄の方が読んでいて笑えるぶん評価はたかい。

    2
    投稿日: 2018.03.04
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    窪さん初読み。正子の最後の決断には、うんそれでいい、と頷いてしまった。死と生と。ばぁちゃん、いいねぇ。きっと辛い思いとたくさんの生死を見つめてきたから、慈しむ心が人に届くんだろうな。くじらもぐっじょぶ。どこでもいいからみんな笑顔でいられる場所にいて欲しい。曇天の雲の切れ間から暖かい光が溢れだすようなお話

    1
    投稿日: 2017.10.21
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    いつかまた、人生に迷った時この本を読みたい。その答えがここにあるんじゃないか、そう思わせてくれる一冊でした。

    1
    投稿日: 2017.08.20
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     前半は読んでいて胸が苦しくなった。後半は、読んでいて気が付いたら泣いていた。生きているだけで、ここにいるだけでいいんだと、そう思わせてくれた。  それぞれ異なった理由で3人の主人公たちが生きることをやめようとしていた。でも、やめることをやめた。  いわゆる、「生きていればいいことがある」みたいな当たり障りのないものではなく、「ここにいればそれでいい」という最低限のもの。そう言ってくれる人がいるだけで、人は救われるんだなって感じた。  私にはそういうひとは多分いない。もうやめてもいいのかもしれないけど、この本との出会いが私を止めようとしているのかもしれない…と感じたら、もう少し。と少しだけ思えた。

    1
    投稿日: 2017.08.17
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    このレビューはネタバレを含みます。

    以前読んだアニバーサリーはそんなに胸に来なかったけれど、この本はページを繰る手を止められない程一気に読んだ。年齢も性別も違うけれど、それぞれに深い絶望を抱いていた3人が死を選ぶ前に湾に迷い込んだクジラを見に行く。その3人のそれぞれの事情もきちんと描かれるのでこの3人が絶望を抱くに至った心境も理解できる。そして迷いクジラの陥っている状況と3人の心情がリンクしクジラが自力で何とか沖へと向かう姿にそれぞれが生きるということを見いだすラストには感動。

    1
    投稿日: 2017.08.10
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    みんなそれぞれ生きることに必死で、疲れて、なにも希望も見いだせなくて、病んでいる。一人ひとりの違った痛みのさまがすごく魅力的だった。 野乃花の高校生での妊娠、子供を置いて出ていくまでの壮絶な人生。 正子の毒母に壊されていく思春期。娘を抑圧し管理する描写がすごくリアルで怖かった。 最初から最後の一行までとても良い。 要所要所で登場するフェルトのハートのおもちゃが可愛くて、作品のシンボルのようでとても印象に残りました。

    2
    投稿日: 2017.07.17
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    解説を白石一文が書いているのが凄いや。本当に参っている人にどう優しくしたらいいのか、考えさせられました。

    0
    投稿日: 2017.06.04
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    さまざまな理由で人生に絶望した人たちが登場する物語なので、ちょうど心が弱っているタイミングに読むにはキツかった。

    1
    投稿日: 2017.06.03
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    本屋大賞2013年6位。1章から3章まで章ごとに異なる3人の苦しい生活のお話があって、4章で3人でくじらを見に行く物語。この人の文書にリアリティがありすぎて、2、3章あたりは胸がしめつけられるようになって読むが辛かった。最後はハッピーエンドとまではいかないけど、前向きな希望が感じられる結末でさわやかな読後感が残る。

    2
    投稿日: 2017.04.20
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    このレビューはネタバレを含みます。

    読み終わったあとに、生きている心地がした。最後の由人の「だけど僕は死なない。たぶん。」がすべてを掻っ攫っていって、不思議な読了感があった。生きているだけで、それだけでいいんだと許してくれる窪さんの本はどんな救いの言葉よりも強力な気がした。きっとまた数年経って、違う立場になって読んでみたら、また違う感想を抱くんじゃないかと思った。

    1
    投稿日: 2017.02.20
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    生まれて初めてされた本のプレゼントが、この一冊だった。 激務や兄弟の死など、身に覚えのある悲しみもちらほら。 結婚すらしたことはないけれど、街中で泣き叫ぶ子どもを見て「私は立派な母親になれるのだろうか」と思うことも多く、野乃花の逃げ出す気持ちも、同じ女として他人事ではないように感じた。 混沌としているのに爽やか、悲しいのにさらっとしている、そんな不思議な読後感。

    1
    投稿日: 2016.10.01
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    デザイン会社に勤める由人は、失恋と激務でうつを発症した。社長の野乃花は、潰れゆく会社とともに人生を終わらせる決意をした。死を選ぶ前にと、湾に迷い込んだクジラを見に南の半島へ向かった二人は、道中、女子高生の正子を拾う。母との関係で心を壊した彼女もまた、生きることを止めようとしていた――。苛烈な生と、その果ての希望を鮮やかに描き出す長編。 中身は重たいはずなのに、風に吹き飛ばされてしまいそうな軽さのある文章で、不思議な感じ。野乃花の過去に対する正子の言葉にグサッときた。私、子供捨てた経験とかないけど。でも、間違えることが怖くて子を縛ってしまいそうなのは正子の母と似ているかもしれない。子育てにしろ働き方にしろ、「正解」なんてなくて挫けることは数えきれないほどあるのだろう。でも、死んでしまえば何も残らないし、明日生きてることで幸せなことがひとつはあるかも。誰か心を預けられる人と一緒に歩けますように。

    2
    投稿日: 2016.07.02
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    思い内容だけど、サラッとしたタッチで描かれていて、読後感はむしろ清々しい感じ。結末がドロドロじゃないから、ってことかもしれないけど。4章構成で、別々の主人公の物語が、最後でひと繋がりになるっていう、僕の好物パターン。それら好印象が相俟って、やっぱり「山田風太郎賞」受賞作にはハズレがない、という思いを新たにしました。皆が家族関係に悩みを抱えているんだけど、それが黄金パターンってことなんでしょうか。実世界で、どの程度までそれが当て嵌まるのか、ってことが気になっちゃいます。

    2
    投稿日: 2016.05.28
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    さまざまな環境で追い詰められた三人がクジラを見に行く話。田舎のおばあちゃんの暖かさがよかったぁ。東京を離れて田舎に行ったのは、三人がこれから生きていくために必要なものを与えてくれる選択だった。 初窪美澄だったけどびっくりするくらいすんなり入ってきた。重いテーマなのに時にコミカルに、淡々と進むので読みやすかった。たくさんの人がなんとなく抱えてる苦悩を描くのが上手い。

    2
    投稿日: 2016.05.20
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    女性の作家さんの作品てあんまし肌に合うものがないから普段何となく避けているんだけど、この作家さんは前作の「ふがいない僕は〜」がズドンと響いたので手に取ってみた。私の中では湊かなえと桜庭一樹の中間的な立ち位置で、描かれている世界観はやっぱりもの凄く好みでした。 最初の3章で登場人物それぞれのキャラクターをじっとり(って形容詞がすごい的確な気がする)描いて、最終章では3人それぞれが欠けてる部分を不格好に補い合いながら、自分をほんのちょっとだけ取り戻していく。絶望的な世界の中のふんわりとした幸せが、何とも言えない余韻を残してくれます。

    2
    投稿日: 2016.04.20
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    由人は母親から愛されていた実感のない子供、野乃花は子供を捨てた母親、正子は母親の過干渉を受けている子供、三者三様の過去があり、悩みがあって、人生の迷宮に入り込んだようで、特に自分と同じ性別である野乃花と正子に関しては息苦しさを感じた。 死にたくなった3人が浅瀬に迷い込んだクジラを見に行き、それぞれ心の整理をつけ、最後には明るい兆しが見えて読み終わった後は心底ほっとした。 3人を家に泊めてくれたおばあちゃんが実にいい味を出していた。

    2
    投稿日: 2016.02.04
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    このレビューはネタバレを含みます。

    □ソラナックスルボックス ちょうど、私も仕事で思い悩み働きすぎて壊れてしまっていた時に読んでいたので、感情移入しすぎてしまった作品。苦悩の描写がとてもリアルだった。 由人、野乃花、正子、3人がそろった最終章は、ロードムービー風。 打ち上げられた瀕死のマッコウクジラを見に南の町で過しているうちに 絶望から前向きに又生きようとするところで終わった。 由人の「僕は死なない。たぶん。」というフレーズ おそらくまた死にたくなるけど、生きたいけど、死にたくなる。 どうしようもない気持にさせられた。

    1
    投稿日: 2016.01.27
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    胸のあたりを大砲で吹き飛ばされたような喪失感 彼の絵に決定的に足りないもの。それは、貧しさや、病や、孤独のなかに深く埋もれながら、それでも自分の描く絵のなかに微かな光をつかみとろうとしたひたむきさ、のようなもの、なのかもしれなかった。 死ぬなよ。絶対に死ぬな。生きてるだけでいいんだ。ただそれだけ、言えばよかったんだ。 真実の絶望を描くことなしに真実の希望を見出すことができないのは自明

    1
    投稿日: 2015.12.27
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    心震える物語だった。 おばあちゃんの言葉が身にしみた。 明日への一歩を踏み出していく勇気を与えてくれるお話。

    1
    投稿日: 2015.12.25
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    生きる中で人は、心も体も呼吸をしている。 心の呼吸が出来なくなったら…… 教え諭すのではなく、呼吸するための空気穴をひとつ、作ってもらえる作品。

    3
    投稿日: 2015.11.17
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    由人、野及花、正美、死へと向かっていた3人が湾に迷い込んだクジラを観に行くという話を窪さんがどう描くのか、読む前から期待大。 一人一人の背景が丁寧に描かれていてそれぞれの辛さや苦しみがひしひしと伝わる。そして3人が交わりクジラを観る最後の章では、3人共が少しずつ生へと向かっていくその変化がとても自然で 無理に頑張って立ち上がることなんてない、と気付かされる。ラスト、由人がフラれた彼女に貰ったキーホルダーを叫びながら投げる場面で一気に力が抜けて未来は明るいだろうと想像。

    2
    投稿日: 2015.10.29
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    このレビューはネタバレを含みます。

    人生に絶望した3人の話。生きるって大変だな。クジラの街のおばあちゃんの話が泣ける。ただ生きていればいい。

    1
    投稿日: 2015.10.17
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    三人に潜む悩み 遠いようで誰でも抱く悩み 深い 答えがない問題だけにちょっとした光が見えただけでも目立つ

    1
    投稿日: 2015.10.13
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    なんか 息苦しかった 生きて行くって かなり大変なんだよね(゜.゜) テレビで難民の人が 生きてることは 奇跡なんですよって言ってたけど そうかもしれない 病を障害をもって 毎日薬もたくさん飲んですごしてる 止めたら 人混みに行ったら… そんなこと 考えたりするけど みんな いろんなことで 自分と向かい合っているんだなぁと 重ねたりして 苦しかったです

    2
    投稿日: 2015.10.01
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    なんとなく、自分の過去と重なる部分が多くてリアルだった。主人公が多い多角的視点の作品は個人的に読みやすいのでまたこの著者の本を読もう、と思った。

    2
    投稿日: 2015.09.06
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    ありふれた喪失と後悔が胸を締め付ける。 息苦しい。 薬を飲む。 手首を切る。 打ちのめされ、死に向かう彼らが見た迷いクジラ。 生きていれば続いていくし、やり直せる。 命自体に希望がある。 誰かを自分の居場所にして。

    1
    投稿日: 2015.08.12
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     面白い……んだけれども、物語が起きるまでの登場人物たちそれぞれの過去と、出会ってからの現在の姿に微妙な違和感を感じる。え、これ同じ人なの?的な違和感がある。過去書いてる方が楽しそう。  ただ、構成としても、過去に2/3、そこからエンディングまでが1/3の割合になっており、後半スピード展開すぎる気がする。もう少し丁寧に書いて欲しかったなぁ。  あと、全員毒母で笑うしかない。  女の部分を排除した老婆しか赦されないってどれだけ女性を憎んでいるんだろうか。女の敵は女か。憎む先はそこなのかってなる。

    2
    投稿日: 2015.08.05
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    なんか、、すごい本だった。 クジラの町のばあちゃんの独白と、雅晴の独白は悲しかったなぁ。泣いた。 子どもは親を選べない。 そのことの重みが、ずっしりとくる。 正子ちゃんのやりたいことすればよか。 正子ちゃんはそんために生まれてきたとよ。 涙涙。

    2
    投稿日: 2015.07.23
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    家族の歪み。偏り。 歪んでしまった家族のなかに居ることに耐えられなかったそれぞれ3人が、たまたま出会い、仮初の「家族」になる。 座礁クジラというスケールの大きな存在と、死に向かう彼らが重ね合わされて、やるせなくて苦しくてたまらない。 どの家族にも、「母」の歪みがある。 執着。不安定。感情的。 いますごくこどもを抱きしめたい。

    2
    投稿日: 2015.07.05
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    ふがいない僕は、、、の人の2作目。 2作目って結構なハードルあると思うけど、そのハードルはゆうゆうと越えてくれました。 一人一人の物語が濃ゆくて、そして実際にある話だからはいりこみやすい。一人一人の物語の導入部分が暴力的なほどに力強い。一度読み始めると、粘着性の物語に絡め取られてなかなか抜け出せない。 おばあちゃんと正子の会話で涙が出た。 人が生きるということは、宇宙で星が瞬くことと同じようなことなのかもしれない。 と、この作品を読んで思う。 星が瞬くのに理由はない。 ふがいない僕は、、は物凄く生々しいものを眼前に突きつけられて、息ができなくなるような濃密な作品だったけど、本作はそこまで濃密なものはないながらも、やはり色濃い人間の生の生が描かれている。 個人的にはクジラ博士が語ることがとても真理だなあとおもっている。 そしておばあちゃんの死んだ人に対する想いも、大変真摯なものがあり、学ばされました。

    1
    投稿日: 2015.05.09
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    「ふがいない僕は空を見た」が思いがけなく良かったので期待しすぎた感があり。ある人の読メの感想で読みながら嗚咽したとあったので響く人にはかなりの衝撃みたい。深い傷を負って死を考えた3人が迷い込んだクジラを見物に出かける。瀕死のクジラもこの3人と重なってるから雄叫びをあげながら沖に出たのはそれぞれの再出発だ。最後は由人の恋人が戻ってくると思ってた。でも彼にとってはきっぱりミカと別れることが始まりだったんだ。

    3
    投稿日: 2015.04.06
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    自ら死のうとしていた性別も年齢もバラバラの男女三人が出逢い、ひょんなことからある島の入り江に迷い込んだクジラを見に向かうという物語。 三人はそれぞれ、いわゆる“毒親”の元に育ち、その影響もあって間違いを犯したり失敗したりして傷つき、ぼろぼろの状態で死のうとしていた。 一人ずつのエピソード、そして三人が出逢った最終章。 絶望から始まった物語に、光は見えるのか。 それぞれのエピソードの章は胸が痛かったし、解る、と思うところがいくつかあった。 きっとどんな人が読んでもそう思う瞬間があるのではないかと思う。 窪さんの小説は、とても温かい。 駄目でも、いろんなことがうまくいかない人生でも、「それでいいんだよ、あなたは悪くない」と言われてるような気持ちになる。 そうして自分自身も、大切な人が苦しんでいるときに、理屈じゃなく「ただ生きていて欲しい」と言える強さを持ちたいと願う。 けっこう何でも読むわりに「好きな作家は?」と訊かれると言葉に窮するかも、と最近なんとなく感じていて、でも今もし同じ質問をされたら窪美澄さんって答えると思う。他の既刊の小説をもっと読みたい。

    8
    投稿日: 2015.04.06
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    身勝手で自己中なやさしさや勝手な思いやりに翻弄された人たちが、折れた心を癒してまた人生をやり直す物語です。 3人の気持ち(特にきつかったのは野乃花でしょうか?)がとてもよくわかります。誰かに自分を投影してエールを送りたい1冊です。

    2
    投稿日: 2015.03.01
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    このレビューはネタバレを含みます。

    短編のようでつながっていた。 主に親子関係のもつれや、親の愛情の影響について考えさせられました。 心を病んだ3人が死を選ぶ前に湾に迷い込んだクジラを見に行く話。 最終的には生きることを選ぶのだけど、それまでのつらさとか切なさがリアルに描かれています。

    1
    投稿日: 2015.01.22
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    最後はじんわり泣いてしまった。 誰でもうつになる可能性は秘めてるから、由人がはやい段階で立ち止まってくれて良かった。 野乃花の人生も、正子の人生、全て希望が持てるのでよかった。

    1
    投稿日: 2015.01.05
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    生きていくことが辛い状況に置かれている3人… 社長の事がわかるなー。 私は、リンクして三人が出会うまで退屈。 三人がで出会ってから止まらない! 絶望を抱えて生きていて、ふとしたきっかけでその絶望が溢れ出す。 迷い苦しんで、それでも生きる、自分の人生を精一杯生きなきゃいかんのですよ。 生きるも死ぬも考えるのは当り前だが... 命ってなんだろうって….考えたわ。 目的なく他人任せに生きることは簡単、自らの存在意義を生きてきた証として残すことの難しさ。仕事でもいいし、誰かの心に残る存在であれば、生きて来た証になるのだろうと思う。大なり小なり、そうなっていくように頑張っているつもりなんだけど...笑

    2
    投稿日: 2014.12.11
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    『ふがいない僕は空を見た』で抱いた期待を そのまま持ち込むのは酷だったのかもしれない。 登場人物3人の出生の不幸の大枠が、 どうもステレオタイプに思えて、 序盤からいまいち乗り切れなかった。 だからといって終盤が、 グンと盛り上がるわけでもないし。 だけどそれでも読めてしまうのは、 文章自体が流れるようにスムーズだし、 ディテールの記述がうまいから。 最後の終わり方も、ちょっと好きだった。 映画にしたらどんな風になるんだろうと 勝手な妄想が湧く。 由人は窪田正孝だなーやっぱり。

    3
    投稿日: 2014.10.25
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    登場人物3人の苦しさ、辛さ、救いようのなさに、何度も読む手を止めていたけど、ようやく読了。迷い込んだクジラ、3人の行方、すかっとした晴天のような読後感ではないけど、曇天の中で少し光が差してたような少しだけ温もりを感じる終わり。窪さんはいま自分の中で新作は必ず買う作家になった。

    1
    投稿日: 2014.10.07
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    デザイン会社の女社長と激務でうつ病を発症した若手社員、偶々出会ったどこか危うい女子高生。奇妙なメンツで湾に迷いこんだクジラを見に行く。

    1
    投稿日: 2014.10.04
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    生きていくことがつらい状況に置かれている、48歳の野乃花、24歳の由人、16歳の正子。苦難な過去、深刻な現在、希望なき未来、「死」を選択するしかない三人に、湾に迷い込んだクジラから声なきメッセージを得ようとする。 解説の白石一文氏の言葉どおり、生きることや死ぬということだけでなく、命とは何かを問う物語である。目的なく生きることは簡単だが、自らの存在意義を生きてきた証として残すことの難しさ。仕事でもいい、家族でも、親友でもいい。誰かの心に残る存在であれば、この生命は確かなものである。

    2
    投稿日: 2014.09.28
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    誰しも色々と悩みを抱えているものだなと、改めて思います。 それでも、生きないとですね。 生きてさえいればって素晴らしく思いました。 ただそれだけで、きっといつか良いこともありましょう‼︎ 無ければ無いで、死ぬときに後悔すればそれで良いですね。

    1
    投稿日: 2014.09.11
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    読んでるときはホントに苦しかったけど、やっぱり読んで良かったと思います。 どんなに苦しくても、生きていたら絶対何かが起こったり、誰かに出会ったりしていつの間にか救われていくんだなって思えました。

    2
    投稿日: 2014.09.10
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    2013年本屋大賞6位 「死にたい」と思った3人が出会い、湾に迷い込んだクジラを見に行く話。 本の4分の3が三者三様の「死にたい」と思うまでの生い立ち。 かといって取り立てて感情移入するほどでもなく、逆に腹立たしく、憂鬱になってくる。 でも、そんな「負」の状態が、3人が出会ってからの最後の4分の1は… マイナス×マイナスはプラス? それとも 毒を以て毒を制す、ってこと? いつの間にか泣いてもーたぁ。

    3
    投稿日: 2014.09.06
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    倒産したデザイン会社の社長と社員、途中で拾った女子高生の3人で湾に迷い込んだクジラを行く話。 死んでしまうのはクジラを見てからにしよう…、クジラと周辺の人達と過ごすにつれて少しずつ変わっていく3人。

    2
    投稿日: 2014.08.14
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    初窪美澄作品。 ばきゅーん。心を射抜かれる。 絶望の淵で、ふと伸ばしたら指先に手掛かりがあった時のような読後感。 「言わなくちゃ。死んでしまったら、何も話せないから。」 言ったことを後悔するより、言わなかったことを後悔したい。 迷いに迷い、惑いに惑い、ダメダメ自分。ちゃんと向き合えるかな。

    2
    投稿日: 2014.08.05
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    ふがいない僕は、がなかなかよかったので読んでみた いやぁ予想以上によかった。 なんともいえない複合的な題材とちょっと強引とも思える展開、結構好みですね。「ふがいない僕は、」より2段階ぐらいよかった。 最終章のクジラがやっぱある意味決め手かもな

    1
    投稿日: 2014.08.05
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    今年22冊目。「言わなくちゃ。死んでしまったら、何も話せないから。」 帯に惹かれて読むことにしたのだけど、まさかの一気読みでした。 誰もが、誰にも言えない絶望を抱えて生きていて、それでも、みんな何もないかのようにしてて。 ふとしたきっかけでその絶望が溢れ出すのかもしれない。 絶望の向こうに、光り輝く希望なんか、なかなか見つけられないけど。 迷って苦しんで、それでも生きなくちゃ、言わなくちゃ、自分の人生を精一杯生きなくちゃ、と思いました。 重いけど、素敵な小説でした。 母の愛の在り方にも、いろんなかたちがあるなあ、というのも感想のひとつ。

    3
    投稿日: 2014.08.05
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    自殺を考えている性別も年齢も異なる3人が、ひょんなことから出会い、共に、ある湾に迷い込んだクジラを見に行くことになる… 自殺を考えるようになるまでのそれぞれの経歴が章毎に詳しく描かれるが、それぞれの家族、夫婦、親子、仕事、恋愛等の問題が身近に感じられて息詰まるような苦しさを感じ、読んでいても辛い。 後書きにあるように、この本の登場人物と同じような苦しみや絶望を抱えた人に勧めたい。読んで救われるかどうかはわからないけれど、でもとにかく、作者の強いメッセージは伝わると思う。

    2
    投稿日: 2014.08.05
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    「死にたい」と思う気持ちと、自死を選ぶまでの距離が、うんと離れていますように…と願う。私にも、どの人にも。 疑似家族ゆえの調和に、深く納得する反面で切なくなった。 してほしかったこと、したかったこと。 他の誰かじゃなく、かけがえのない相手に伝えられるといいな。

    1
    投稿日: 2014.08.03
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    このレビューはネタバレを含みます。

    このお話の主要キャラの3人、皆それぞれ死にたいなって追いつめられているのですが、 自殺考えている割には自分ではない誰かが自殺しようを考えているのを目の当たりにすると「死んだらだめ」って思うところが矛盾しているというか、人間くさいというかなんか好きでした。 後は3人がくじらを見に行った先で出会ったばあちゃんが死について語っているとこが好きでした。 亡くなった大切な人の代わりにやりたいことをなんでもやってやろうと思った事や、 実は亡くなった後もそばにいるような気がして、何かにつけて心の中で話しかけていた事。 大切な人を失って「自分だけ幸せになっていいのか?」って思ってしまいそうなところを「その人の代わりにやりたいことやって幸せになってやる!」ってところがステキ。 失って悲しい気持ちを忘れることで吹っ切るのではなく、その人を忘れずにいて、前向きに生きていく。 かっこいいばあちゃん! 読んでいて驚きとかハラハラとかある感じではないけど、登場人物達それぞれの悩みや辛さ、それを乗り越えていく様を見守りたくなるようなお話でした。

    1
    投稿日: 2014.08.02
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    デザイン会社社員・由人、デザイン会社社長・野乃花、女子高生・正子の3人は、死にたいと思っている。 主要登場人物が死にたくなった背景を描き、クジラを見に行く様子を描く。 女性作家にありがちな『悩みがリアル』戦法。 リアルな悩みは出口がないから、ただただウツになる。 迷いこんだクジラは、その後どうなったのかは分からないけど、一旦は海に戻れてよかった、と思う。たぶん、良かった。

    0
    投稿日: 2014.07.31
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    このレビューはネタバレを含みます。

    誰もが迷いながら、ひりつく思いを時に抱えながら、それでも生きて行くのだと、しみじみ思う。決して人それぞれが抱える人生のしんどさを、他人は同じようにわかることができないのだから、やっぱり、自分で解決するしかない。自分しか答えは見つけられないのだと、改めて思う。 主人公たちの日々(気持ち!)を丹念に描いていて、 「ふがいない~」同様、人物描写がすっごくうまいので、心を添わせて読んでいたから、時々本当に苦しくなった。 それでも、もがきながら生きていくうちに、必ず光はみえてくるんじゃないかな、と希望が見えて救われる思いがした。

    3
    投稿日: 2014.07.29
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    このレビューはネタバレを含みます。

    「ふがいない僕は空を見た」に続き、連続して2作目。 前作から続く章の展開の仕方だったから、ソーダアイスの夏休みに出てくる正子が誰なのかしばらく懸命に考えてしまった。笑 まー、今作も登場人物たちはかなり絶望的な状況にいる。 そして、別にその状況の解決を見るわけでもない。 ただ、光が見えなくて自殺しようとしている3人が、 クジラ見物を通して、前を向いて生きていこうとする。 それはそれは大きな変化。 前作に続き、エネルギーがあふれている作品。

    1
    投稿日: 2014.07.27
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     『晴天の迷いクジラ』は各自それぞれに喪失を抱えた由人、野々花、正子の三人が訪れる場所に迷い込んでいる象徴的なクジラがいる。まるで先祖帰りして陸を目指すかのようなこの巨大な生物の行動は自殺に似ている。三人は「鯨の胎内」に入り再び出てくるという死の世界から戻って来るような通過儀礼の代わりに、その町で(彼らと同じように)大事なものを失った人とある種の偽装的な「家族」のような日々を過ごす。そして、死のベクトルから生のベクトルに向かって行く。それは癒しに似ている生への渇望であり、柔らかな日差しが差し込んで冷えきった体の緊張が解かれるような喜びのようにみえる。  闇をきちんと見据えた上での光。それは共存し、どちらかがなくなることはない。彼らは死の側(絶望)から生の側(希望)に少しだけ向かいだす。そして、僕たちは出会った人たちとすべて別れて行く。得たものはすべて失ってしまう。あなたも僕もやがて消えて行く存在だ。  だけど、いつかやって来る喪失と向かい合いながらも諦めずに日々を生きて行くこと。それは、死を見据えながら毎日を生きて行くということだろう。そんなふうに、それでも誰かと生きていきたいと思える小説が『晴天の迷いクジラ』であり、窪美澄という作家の作品の骨格にはあると思う。  ほんの少しの光や温かさが冷めきった心をわずかばかりに癒す、完全には癒せなくてもそれで少しだけ笑えたら、前に進めたらそれはとても素敵な事だと思うから。

    2
    投稿日: 2014.07.22
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    独りは淋しくて何かココロにひずみが生じるのかもしれないけれど、親子の確執というのもまた、ココロの基本になってしまうのね。切なく哀しい、だけど前を向ける、そんな小説。ばあちゃん、半端ない。泣ける。

    2
    投稿日: 2014.07.22
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    14/07/20読了 素敵な話だった。 母親と離れろと言われ、田舎を出てデザイン会社に勤めるものの彼女にフられうつになった由人。 貧しい家庭から妊娠して"玉の輿"になったものの子どもをおいて上京し、おこしたデザイン会社を潰すことになった野乃花。幼くして亡くなった姉を通じた母親との関係に苦しみ、初めての友人を亡くして逃げだした正子。 3人が、迷い込んだクジラを見に行くものがたり。

    2
    投稿日: 2014.07.21
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    過労と失恋のダブルパンチで鬱になった青年由人、暗い過去を捨て起業するもあっけなく会社を倒産させてしまい自殺を考える女社長野乃花、過保護な母に育てられ精神を病んでしまった高校生正子。死を考えた3人が、それぞれの想いを引きずりながら、湾に迷い込んだクジラを見に旅をする。3人や周りの人々の抱えるつらい過去や現在に気が重くなりつつも、最後にはそれでも生きていく希望が湧いてくる。自分がどれだけ恵まれているか思い知る。

    2
    投稿日: 2014.07.20
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    人は色んな悩みを持って生きている。絶望からの脱却。生きてるだけでいい、死ぬ気になればなんだってできるし、自分以上の悩みを持つ人だってたくさんいる。クジラを見て自分を見て空を見て、未来を見る。自分と照らし合わせられる、わかりやすくいい本だった

    2
    投稿日: 2014.07.18
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    本って、本当に良いものだなと思った。 本を読んでいると、この主人公のような体験をしてみたいと思うことがある。 遊園地や水族館、花火大会、旅行、スカイダイビング・・・。 本の中の世界に、良い意味で影響されることで、世界が広がってゆく。 でも、時には、あまり体験したくない出来事が書かれていることもある。 人は、簡単に壊れてしまう。死んでしまう。 この本を読んで、改めて教えてもらった。 大切な人の全てを受け入れて、何かを求めるんじゃなくて、ただ、自分の傍にいてくれる。それだけの事が、とてつもなく幸せなことなんだと。 悲しい思いをするために生まれてくる人なんて一人もいない。みんな、幸せになって良いんだよと言っているような気がした、心が暖かくなる小説でした。

    8
    投稿日: 2014.07.14
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    社長と社員と女子高生がクジラを見に行く話。 迷っても悩んでも苦しくても 失敗しても失恋しても後悔しても 生きていたほうがいいのかな。

    2
    投稿日: 2014.07.06
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    生れ落ちた環境の中でがんぱって生きてきた。けれど、どんなにがんばっても、うまくいかない。窪さんはそんな人生を描くのが上手い。いろいろな人生があっていろいろな苦しみがある。もう生きるのはいやだと思った時、もっと違う世界があると知れば救われるのかもしれない。

    2
    投稿日: 2014.07.06
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    デザイン会社勤務の由人は失恋と激務でうつを発症.社長の野乃花はつぶれゆく会社とともに人生を終わらせる決意をする.二人は人生の最後に港に迷い込んだクジラをみるために車を走らせる.道中,母との関係で心を壊した女子高生の正子と出会う.彼女もまた死を求めてさまよっていた. 誰しも人には語れない傷を抱えているもの.もがき,苦しみ,そして傷つきながらも生きていく.果たして,そこまでして希望を探さねばならないのだろうか・・・ ふと,そんなネガティブな考えが頭を過ってしまった. 興味深い作品でしたが,ストーリとしてはちょっと,まとまってない印象を受けました.

    3
    投稿日: 2014.07.06