
総合評価
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powered by ブクログ古き良きタイムマシンもの。俺が産まれる前に書かれたと思えば確かに凄いけれど、この手のが好きなワケでなければわざわざ読む程ではないかな。
0投稿日: 2012.06.13
powered by ブクログ私が生まれたころの作品とは思えない。 (作者の広瀬さんは大正生まれ!) すごい。 今まで読んできたタイムトラベル物のルーツがここにあるような気がする。 ハインラインの「夏への扉」のように、 もっともっと知られてもいいと思うけどなあ。 ただ、絶対タイトルで損をしているよね! もっと、作品のイメージを感じさせるもののほうが よかったのになあ。
0投稿日: 2012.04.10
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
いや,展開は王道だからわかるから,いいんだけどさ,圧倒的なリーダビリティ.読みやすさが段違い.久々に500ページ3時間気が付いたら読破だよ. 広瀬正,あさってみてもいいかもしんない.
1投稿日: 2012.02.28
powered by ブクログ時間軸の使い方が天才的です。 タイムスリップもの。予想より長くタイムスリップしてるしどれが昔でどれが今かとか途中からどうでもよくなってしまう。 親殺しのパラドックス、これは良い解決方法だと思った。
0投稿日: 2012.02.15
powered by ブクログタイムトラベルものの傑作。 昭和20年、隣家の年上のお姉さんに淡い恋心を抱く いたって普通の少年俊夫。 ある日空襲で燃える隣家に駆けつけると、 そこの親父(伊沢先生)が倒れており、 息絶える前に俊夫にある頼みごとをする。 18年後、中年になった俊夫は 伊沢先生との約束を守るべくある場所に訪れた。 それが数十年にも及ぶ俊夫の旅の始まりとなるとは…という作品。 登場人物が非常に良い味を出しており、 どのレビューにも書かれているけど、 昭和初期の風俗描写がとても活気があって、 その時代に生きていないのに「昔は良かった…」 となぜかせつなくなるんだな。 俊夫が旅路の果てに得たものとは! 読後感もとても良いです! (つっこみどころはありますが)
0投稿日: 2012.02.05
powered by ブクログタイムトラベル物が好きなかたは 一読の価値がいっぱいあります。 昭和テイスト満載で、味がありました。 ラストも話が上手に一地点に集約して良かったです。
0投稿日: 2012.01.17
powered by ブクログタイムマシンでも、舞台はかなり遠くの未来や過去ではなく、昭和の30年間くらいの範囲に限定されている。その為か、人の一生を何度も行ったり来たりすることで、リアリティが出ているように思う。SFをキーにしながらも、戦前戦後の生活や東京の街もよう、恋愛がミックスされていて良い。
0投稿日: 2012.01.14
powered by ブクログ言わば日本版Back To The Future、タイムマシンでのタイムスリップもの。 と言っても舞台が昭和とか戦前とかなので、デロリアンのようなSFメカ的なかっこよさは全くなく、全体的にノスタルジックな雰囲気に溢れています。 緻密に張りめぐらされた伏線と、無関係に見える数々の事象がラストでしっかりと一つに収束する完璧さは、読んでいてかなり爽快! 後から伏線だったと判明する部分も多々あるので、 一度読むとまた読み返したくなります。
0投稿日: 2012.01.12
powered by ブクログ紹介を受けてひさしぶりに読んだタイムトラベルもの。この手の作品はタイムパラドックスが矛盾なきように論理展開が大前提である。恋愛とパラドックスをうまく絡めていて大変読みやすいストーリーに仕上がっている。俺とあいつ、彼女と君は‥!?更に魅力がもう一点。昭和初期の銀座の様子がきめ細やかに描写されている。4丁目の交差点の様など目に浮かぶようである。名作です。さて光速を超える‥が発見出来たという事は理論的にいよいよ夢のタイムマシーンの完成がカウントダウンか♪
0投稿日: 2011.11.23
powered by ブクログ小学生以来、読んでいなかったSF小説。 それに再びハマることになったキッカケの作品。 最初の展開にワクワク、ハラハラ。 中盤どうなるんだ?と思いながら、最後には度肝を抜かれた。 おもしろいです。
0投稿日: 2011.11.01
powered by ブクログ時に憑かれた作家 広瀬正氏のSF小説。 終戦間際の昭和20年、東京を空襲が襲う。主人公である14歳の浜田俊夫に、隣人の伊沢先生は18年後の同じ日にこの場所に来るようにと言い息絶える。 伊沢の娘の17歳の啓子は見つからず空襲で死亡したとされる。 18年後、俊夫がその場所に行くと、タイムマシンが現れ、中には17歳の啓子が... 俊夫は、啓子とともに生活を始めるが、衝動的にタイムマシンで昭和7年へ行ってしまう。 元の昭和38年に戻ろうとするが、アクシデントで、俊夫を残してタイムマシンだけ消えてしまい、俊夫は昭和7年に取り残される。 俊夫は、タイムマシンを所有している伊沢に出会えれば元の時代に戻れると考えるが・・・ 一言で言うと、ミステリーのようなSF小説。 緻密な構成で、いろいろな登場人物や随所にちりばめられた伏線が終盤で見事につながっていき、この点でまさにミステリー。 タイムスリップ、タイムパラドックスをテーマにしている小説、ドラマは現在では多数あるが、この小説が昭和40年に書かれ、この時代にタイムパラドックスをテーマとしていることに驚く。 また、タイムパラドックスについての著者の考えも伺える。 単にSFというだけではなく、俊夫が過ごすことになる昭和初期の風景や人物、当時の技術、銀座の町並み、風俗が詳しく描写されており素晴らしい。 かなりの読み応えあり。
0投稿日: 2011.09.18
powered by ブクログ何度読んでも面白い、タイムトラベルものの傑作。 タイムパラドックスは歴史が修正するのかという発想も、広瀬正が走りだと思う。 緻密な時代描写、ロマンチックな展開も、他のタイムトラベルものと一線を画す。 活躍時期が短く、著作のほとんどが絶版だったりしたので、知らない人が多いけれど(全集には星新一や筒井康隆が文章寄せてるのに)、もっとたくさんの人に読んでほしい。
0投稿日: 2011.08.15
powered by ブクログ時の流れという最大の批評家にも耐え得る。 ただ、着地点はやっぱりこれか、これしかないか、の感は少々。
0投稿日: 2011.06.27
powered by ブクログ相棒が絶賛してたので手に取ったのだけど、残念ながらハラハラしすぎてうまく読みすすめない………。もうすこし時間を置いて、自分のコンディションが換わったら、もう一度読もう。
0投稿日: 2011.06.24
powered by ブクログSF小説はあまり読まない。タイムトラベルも初めて。 でもトントンとリズム良く読むことが出来た。途中ダレてしまったけども。 これが昭和40年代に書かれたなんて、驚きました。
0投稿日: 2011.06.19
powered by ブクログズドンという衝撃が身体中に走った。この著者の発想力はすごいですね。昭和38年からタイムマシンで時空を超えて昭和7年の世界へ。その当時の銀座の街並み、カシラを筆頭に人々の人情が活き活きと描かれていてそれだけでもとても楽しい。そして多くの散らばっていた伏線がひとつになりどういう結末を迎えるんだろうと思ったけど、最後は想像を遥かに超えた終わり方だった。幾つかのタイムパラドックスが描かれているけど、著者はひとつの答えを軸にしているので違和感を感じることはなかった。とても素晴らしいSF小説だった。
0投稿日: 2011.06.13
powered by ブクログ子どものころ読んで以来の再読。今の時代から見るとさすがに昭和7年はおろか39年もあまりに遠い昔になってしまってはいるけれども、文章のテンポ、展開の意外性など、エンタテインメントとしての魅力は少しも古びていないと思った。何よりこのタイムパラドックスに正面切って挑む覇気がすてき。やはり日本SFの金字塔だと思う。
0投稿日: 2011.06.03
powered by ブクログ長年の宿題、広瀬正をやっと。当然素晴らしい。ノスタルジックでほのぼのとした過去の情景をゆったり味わえつつもワクワク感を持続させる筋運び、そして美しい時間の輪の回収。堪能した!
0投稿日: 2011.04.21
powered by ブクログタイムスリップSF 。全体を通して感じたことは、主人公のようにどんな状況においてもその状況を受け入れ精一杯生きられる人は強いということでした。
0投稿日: 2011.03.24
powered by ブクログSFもの ストーリーがちょっと強引? 面白かったけど中盤の中だるみっぷりは異常 昔の東京を知るにはいいかもしれない。
0投稿日: 2011.02.17
powered by ブクログ太平洋戦争の前後という激動の時代を挟む「タイムトラベル」系SF。設定から受ける印象とは裏腹に、細やかに描かれる戦前・戦後の風俗、若干ライトな登場人物描写と相まって、全体を通して穏やかな雰囲気が漂っている。「時間もの」として落とし所もやり過ぎ感がなく、読後感はスッキリしていて気持ち良かった。
1投稿日: 2011.01.28
powered by ブクログ感じ方はそれぞれかと思いますが。 「SF」を前提にして読むと、少し趣がことなるかもしれません。 いわゆるSFと言うよりも、時間冒険市井小説、とでもいうような印象です。 スタートから巡り巡って時間をあちらこちらへと旅しながら振り出しに戻ってくる奇妙なスゴロクのようです。 途中で、主人公が誰なのか(読み手がなっているようにも思いますが)わからなくなるような、今どこへ連れていかれているのか、どこに着地するのか、放りだされるような感じを覚えます。 けれど、しっかりとゴールはあって。 それも、「ああ」と安堵の気持ちとすとんと腑に落ちる感じがあって、読後はなるほど、と思わされます。 個人的な好みから言うと、すこし長いかな、と思います。
0投稿日: 2011.01.16
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
復刻全集が出たときに本屋で平積みになっていたので手に取った. タイムマシンものとしては古典的. と思ったけど, もともと書かれた年を考えると, 古典的な作品が影響されているところの古典の方に属するのかなぁと. 時代背景の記述が詳細で, その時代をよく知っている人にとっては懐かしさを覚える「三丁目の夕日」や「20世紀少年」が持っているのと同じ側面を持っているような気がする.
0投稿日: 2010.12.23
powered by ブクログ「マイナス・ゼロ」は広瀬正のタイム・トラベルものの傑作SF。1960年に刊行された小説だけど、今読んでも最高に面白く、全く古さを感じさせない驚異的な作品。一時は絶版になっていて、結構な値段で売られていた記憶がある。 2008年に復刊された時の文庫本のチラシには 不朽の感動に満ちあふれた作品世界に書店員さん大絶賛!! 「日本人によって書かれたタイムトラベル小説の最高傑作。」 「今読んでも古びてない、むしろ風味が増していてさらに熟成している名作」 「当店店長が十年以上前に読んで、今も印象に残っているという一冊。」 「奇抜なアイデア、どんでん返し。ぜひ、もう一度売りたいし、売れる!!これは。」 さすが目利きの書店員さん。すべて言い尽くしてますね。新刊だったら「本屋大賞」に選ばれること間違いなしでしょ。 ストーリーは、空襲のさなかに主人公は隣に住む「先生」から憧れの啓子さんを18年後に迎えにきて欲しいと頼まれる。そして見事にタイムトラベルした啓子さんを迎えることができるのだが、今度は自分がタイムトラベルする羽目に・・・というもの。 僕はタイムトラベルものでも、タイムパラドクスをメインとしたアイデア中心の作品は好みじゃなくて、行きたい時代に行けなかったり、会いたい人に会えなかったりでハラハラしたり切なかったり感情を揺さぶってもくれる作品が好き。「マイナス・ゼロ」はその代表。何層にも入り組んだタイムラインとそこでの登場人物の思いが最後には見事に収束。ほんと何度読んでも惚れ惚れする。 しかも主人公は昔の日本に一人放りだされても全然めげずに、技術者としての知識を生かして前向きに生きてゆくのが、また好ましいところ。 僕の中で「マイナス・ゼロ」に近い位置づけの傑作タイムトラベルものは、ハインラインの「夏への扉」。こちらもハラハラしたり切なかったり。タイムトラベルものとラブロマンスって食い合わせがいいと思う。そういえば、こちらも主人公は前向きな技術者だった。 あとタイムトラベルSFの傑作は、ケン・グリムウッドの「リプレイ」。こちらは何度も何度も人生を繰り返す男の話で、これも切なかった。日本では北村薫のタイムトラベル三部作「スキップ」「ターン」「リセット」。特に「リセット」は泣けたな?。 映画では「バタフライエフェクト」が断トツ。この切なさったらないね。最後のシーンで街の喧騒が消えた一瞬にオアシスの「Stop Crying Your Heart Out」がそっと流れる。痺れる~
0投稿日: 2010.12.10
powered by ブクログタイムマシンものです。 なにげな~く読んでいて、最後に「あっ!」と驚かされるような感じでした。 途中で、「えっ、これどうなっちゃうわけ?」と思うようなことが起こって、そこから先は一気に「おお~、そうかぁ」と、タイムマシンものの醍醐味と言えるような展開になります。 ドラえもんで、ドラえもんがのび太の宿題をやるために、2時間後・4時間後とかの自分をタイムマシンで連れてきて、一緒に宿題をやらせる、というのがありましたが、あれを読んだときと同じような感覚に陥りました。
0投稿日: 2010.12.09
powered by ブクログ最近の本はみなさまお読みの事と思い あえて、少し昔の本を選びました。 出てくる人がみなやさしいんですよねえ
0投稿日: 2010.12.03
powered by ブクログ初、広瀬正作品。 伏線がすごくて、途中で何度か考え直す必要がありましたが、 昭和初期の人々の暮らしぶりや温かさも垣間見ることができ、 とても楽しく読むことができました。 最後は頭が混乱して整理しないと難しくなってしまいましたが、 1つ1つ繋がる毎に興奮し、全てが繋がってしまえば すごい!としか言い様がなかったです。 全てが繋がった時、じんわり心が温かくなります。 浜田の人の良さが全てを良い方向へ進め、 人への親切が自分に帰ってきたまさに良い例ですよね(笑) でも、、そもそもタイムマシンは何処からやってきたのだろう? 疑問も残ります。 【1945年の東京。空襲のさなか、浜田少年は息絶えようとする隣人の「先生」から奇妙な頼まれごとをする。18年後の今日、ここに来てほしい、というのだ。そして約束の日、約束の場所で彼が目にした不思議な機械―それは「先生」が密かに開発したタイムマシンだった。時を超え「昭和」の東京を旅する浜田が見たものは?】
0投稿日: 2010.11.20
powered by ブクログ戦時中の昭和20年5月25日、俊夫は隣の家に住む伊沢先生が空襲で倒れているのを発見する。その時、先生は俊夫に18年後の5月25日の0時に庭にあるドーム型の建物に来るよう伝えた。18年後、俊夫がそこを訪れると、そこには18年前と同じ姿をした隣の家に住んでいた啓子がいた。彼女はタイムスリップし、そこに立っていた。しかし、その後、俊夫は啓子を残し、31年前にタイムスリップする。俊夫はそこで帰る術をなくし、中河原伝蔵として生きていく。その後、俊夫は戦争を経て家に戻ると、隣のドーム型の家には小田切美子という女優が住んでいた。伝蔵は彼女と結婚し、彼女の本名である及川を名乗るようになる。彼と彼女はそこに住んだ。15年後、浜田俊夫という男が訪ねてきた。その後、彼は消え、啓子という女だけが残った。そして、啓子は過去に消え、美子は過去を思い出すのである。啓子は自分自身であり、自分の母親であり、自分の娘であったのだ。 タイムマシンの導入部分がやや簡素にされていたところで、やばいかなーと思ったが、その後の過去の東京、特に銀座の描写の美しさ、そしてケー子や山城といった人物の登場の仕方等を通じてそうした不安は消え去った。どんどん話に引き込まれていくのである。ケー子のメモ書き、浜中啓小及、の意味に気づくことができなかった分、最期にその意味を知っていく過程はすごかった。タイムパラドックスに関しては、基本的に起こらない、もしくは避けられるものと捉えながらも、一人の人間の誕生に関して循環的に描かれていることには、タイムパラドックス以上に衝撃を受けた。時間という手段を使いながら、人の謎を巧みに描いた面白い作品であったと思う。
0投稿日: 2010.10.28
powered by ブクログタイムスリップ小説として有名なこの作品。 タイムパラドックスの構造を楽しむと言うよりは、 それに巻き込まれた人物描写に力点が置かれている。 それでも最後に意外なパラドックスも残されていた。 後書きに書いてあったタイムスリップ経験談が興味深かった。 タイムスリップとは自分の中の時間と外の時間のズレである。 星新一による解説はなんでこの人に頼んだのだろうかと思ってしまう内容。 よく、広瀬正といえば『マイナス・ゼロ』と言われるが、個人的には『鏡の国のアリス』の方が良くできてるかなと思った。 彼の小説はまだ数冊しか読んでいないが、これから楽しめる本がもう残り少ないことが寂しい。早くに亡くなったことが悔やまれる。 残った本もぜひ読みたいと思う。
0投稿日: 2010.10.14
powered by ブクログ文句なく最高のパラドックスでした。実は最初の出だしと、表紙の絵で戦争ものだと思って読み始めたのですが、すぐに違うことがわかりました。 4つの名前と3つの時空。 最後はあまりにややこしくて、卵が先か?鶏が先か?の議論に陥ってしまいました。 以下ネタバレ注意 私は娘の言葉に脱帽しました。「まあいいじゃない、いまは幸せなんだし。それにお父さんとお母さんは究極の近親相姦をしたわけだけど、こうして娘が立派に育っているんだし。」と言うような台詞だったと思うんですが、なかなか言えない台詞だと思いますね〜。 普通だったら、聞いだけで頭が混乱してしまいますよ。だって、お母さんがお母さんを産んで、そのお母さんが自分を産んだんですよ? ね、これだけ聞いただけでも頭が痛くなってきたでしょ。なのに、今が幸せなんだから良いじゃない、って台詞が言えるなんて、強い子だな〜って思いました。
0投稿日: 2010.10.01
powered by ブクログ20数年前に初めて出会って、夢中で読んだ。その後もふと読みたくなって、時々読んでしまうお気に入りの一冊。
0投稿日: 2010.08.29
powered by ブクログタイムマシンに翻弄された人生。 考えさせられるなぁ。 頭ん中がこんがらがるけど、おもしろい。 ラストの真相はちょっと予想外。
0投稿日: 2010.08.24
powered by ブクログ1972年、48歳で急死したSF小説家、広瀬正による傑作タイムトラベル小説。 昭和38年、主人公の前に突然、現れたタイムマシンを発端に、主人公は時系列の渦に巻き込まれる。 タイムトラベルによるパラドックスをこれでもかと張り巡らし、数々の複線が最後には気持ちよくまとまっていく。 実はコノ人はアレで、アノ人はコレだった・・・。そんな展開を繰り返し、「あー、こういうことだったのか」と、主人公も読者も納得の大団円、ハッピーエンド。 「近親相姦」なんてコトバが浮かびそうな気がしないでもないラストではあるけど、壮大で練りに練り込まれたストーリーに感動してしまった。
0投稿日: 2010.08.22
powered by ブクログタイムトラベルものSF。優しい視点でノスタルジックかつ緻密に描写される昭和初期の生活が良かった。随所に仕込まれた伏線が終盤で一気に回収されていくのも爽快。面白かった!!。
0投稿日: 2010.08.03
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
鮮やかだ。ジグソーパズルのピースが一枚一枚あわさっていって、そして最後の一枚がパチリと音を立ててはまる瞬間の、あの鮮かさだ。ラストが近付くにつれて震えが止まらなくなり、読み終わったときにはしばし茫然とした。 タイム・マシンに憑りつかれ、夭折した広瀬正の代表作。全体を貫くテーマは、「存在の環のパラドクス」だが、アイデア一発ではなく、的確な肉付けによって血が通い、活き活きと躍動する一遍の小説に仕上がっている。とくに戦後間もない銀座の描写は、解説の星新一ならずとも、感銘を受けるところだろう。そして、ずっと暗示されていた大きな環(ネタバレするので、詳細略)の存在が示されたとき、すべてのピースがおさまるべき場所におさまり、一枚の、しかし無限に続く絵が浮かび上がる。小さな環(ライター)が好対照を成しているのも素晴しい。
0投稿日: 2010.07.25
powered by ブクログとっても物語に引き込まれました。 引き込まれすぎて電車を乗り過ごしたり、「ここは過去だ」と錯覚したり。
0投稿日: 2010.07.06
powered by ブクログ長編タイムトラベルものの楽しさは、タイムパラドックスをいかにしてうまく丸め込んで最後にパズルのピースをぴったりあわせるか、だと思う。「マイナス・ゼロ」も順調にパズルのピースが埋まっていくのがまさに快感。だがしかし先の見え透いた予定調和ではなく、予想外の事柄も起こりつつきっちり落ち着くところにまとまるのには参ったというしかない。特に終盤の展開は、まさかの連続。矛盾がないといえば嘘になるが、そんな重箱の隅をほじくるのが野暮に思えるほど全体構成の完成度が高い。 タイムマシンが跳んだ昭和初期を舞台に戦前日本の人々の暮らしが蘇って、昭和をあまり知らない私にとっては、二重の意味でタイムトラベルしたみたいだった。日本人として、読んでおきたいSFと言われている(?)のも素直に肯ける。
0投稿日: 2010.07.04
powered by ブクログ途中の展開はある程度読めましたが、最後の最後で裏をかかれ、いい意味で筆者に一杯食わされた感じがします。司馬遼太郎氏が絶賛したのにも頷けます。
0投稿日: 2010.06.25
powered by ブクログ●十分な準備もせずタイムマシンを動かしたり、しどろもどろな話しから 不審がられタイムマシンのことを話してしまったりと、場当たり的な 俊夫の行動に辟易しながら読んでいたが、何をやっても歴史が辻褄を あわせてしまう、むしろ歴史の通りになるようにことを運ばなければ ならない、と俊夫が考えていることは興味深い。俊夫の行動は論理的な ものではなく、本能的なものに思える。歴史の通りに事を運ばなければ、 自分の生存が脅かされると感じているのかもしれない。 ☆きっかけは『SFはこれを読め』を見たことと、病院の本屋でみつけたこと。 読了日:2010/06/23
0投稿日: 2010.06.24
powered by ブクログタイムトラベル物であるが、 非常に優れた作品に仕上がっている。 各ピースが、パチリパチリと狙った所に上手く収まって、 最終的に上手く 1 本の線となっていく。 作者のテクニックに脱帽する。 戦前の東京の描写も秀逸。
0投稿日: 2010.06.18
powered by ブクログ私は「未来からやって来た人」というのに、いまだかつて遭遇したことがない。遠い将来、我々の文明が高度なタイムトラベル技術を開発していて、タイムマシンでの時空を超えた旅行が現実のものになっていれば、もっと「未来人」らしき人にバンバン出遭っていてもよさそうなものだが、(あっ! あの人、未来人ちゃうか!?)というような人間には、ついぞお目にかからないのである。 私がイメージする「未来人」らしき人をごく簡単に説明すると以下のようになる。 ①メタリックな全身タイツとでも言うべき「未来服」を隠し持っていて(目的地に着いたら、その時代の衣装を着ているが、出発時はタイツ的なものを着用)、時々それが時空旅行先の人間に見つかりそうになるために不自然に慌てふためいている。 ②妙な予言をふと口走って、(しまった…!!)という顔をしている。 ③変容してしまいそうな未来の歴史を修正するためだろう、いつもなぜか忙しそうにバタバタと走り回っている。 ④困り果てた顔で、「実は未来からやって来た」と渋々白状している。 などなど。 しかしながら、三十四年間生きてきた中で、そういう挙動不審の人間は周囲にはいなかったような気がするのだ。皆さんの周りはどうだろう? もしかすると、タイムトラベルは可能なものとなっているが、人間が存在する時代への旅行は、関わり方によっては後の歴史を大きく変える危険性があるために「時空旅行に関する国際法」で禁止されているということも考えられる。せいぜい、「古生物見学ツアー」が組まれる程度のものなのかもしれない。それでも、厳しい細則にのっとってツアー客は行動しなければならないはずだ。どんなに微小な生物でも指で潰したりするのは厳禁である。その生物の遺伝子が損なわれたことによって、後に生物学上ものすごい進化を遂げたかもしれない動物が消滅してしまうこともありうるし、何より、その遺伝子を持った小さな生物が自分のご先祖様かもしれないからである。特に、後々哺乳類に進化していく可能性がある脊索(せきさく)動物は要注意だ。触れず、関わらず、ひたすら観るだけ。時空旅行も意外に面倒くさいものなのである。 『マイナス・ゼロ』では、そういう時空旅行で行き着く先が昭和七年の世界なのだが、主人公である「浜田俊夫」がタイムマシンに乗って過去へ出発する基点となる時代が昭和三十八年であるから、現代の我々からすると、その昭和三十八年の情景そのものが既に、時空旅行で味わうノスタルジィを帯びている。私が誕生する、たった十二年前の世界には違いないが、両親がまだ十歳の少年少女という時代でもある。更に昭和七年ともなれば、その両親が生まれる二十一年前となり、私の祖父母らの子供時代となるのだ。この作品で描写されている昭和三十八年・七年は、私に連なる人々が実際に生き、元気に駆け回って体験した世界なのだ。したがって、私以外の読者でも若い方ならば、これは誰々が何歳だった時とか、私よりも年長の方ならば、この年は自分が何々をしていた時とかいった具合に、思い出に浸り、懐かしさを覚えながら、この作品を読むことが出来るはずである。 昭和二十年五月二十五日深更、十四歳の浜田俊夫は、住まいのある東京で空襲を経験する。母と避難しようとする俊夫は、隣家に住む三つ年上の憧れの女学生「伊沢啓子」とその父「伊沢先生」が無事に避難したかどうかを確かめる為に隣家に立ち寄るが、彼が発見したのは、焼夷弾の直撃を受けて頭に怪我を負い、気息奄々としている伊沢先生の姿であった。娘の啓子の姿はどこにもない。瀕死の伊沢先生は「十八年後の一九六三年五月二十六日午前零時、この場所に再び来て欲しい」との遺言を浜田俊夫に残してこと切れた―――――。 一九六三年(昭和三十八年)、浜田俊夫は戦争の終盤を生き抜いて三十二歳の働き盛りになっていた。就職した会社はテープ・レコーダーとトランジスタ・ラジオの製作で急成長し、彼はその技術部長として働いていたが、十八年前の伊沢先生の遺言がずっと気がかりになっている。約束の期日が近づく。彼は意を決して、当時、伊沢先生と啓子が住んでいた家の現在の住人が、及川という初老の男性であることを突き止め、その彼に連絡を取り、母屋の隣に昭和二十年当時からあるドーム型の研究室に居させて欲しいと願い出るのだった。 俊夫は、自分がそこに行ったからといって何が起こるのかは一切分かっていなかった。やがて、約束の時間がやって来て、研究室のドアを内側から開けた者は―――――、防空頭巾をかぶり、モンペをはいた憧れの啓子さんであった! 終戦間近の時点では俊夫十四歳、啓子十七歳だったはずの年齢差が、昭和三十八年の再会では、俊夫の方がはるかに彼女の年齢を上回ることになってしまった。当初、啓子は自分が十八年後の世界に一足飛びに来てしまったことに気付かず、パニックに陥り、俊夫は俊夫で、啓子が昭和二十年五月二十五日以降の記憶を失った状態で自分の前に現れたのだと解釈したのだが…。三歳上の啓子が変らず可憐な少女の容貌を保っていることに不審を抱いた俊夫は、彼女が本当に昭和二十年の世界から時を越えてやってきたのではないかと考え始める。そして研究室の中を覗くと、見たこともなく使用法も不明の、のっぺりした箱状のものが鎮座しているのであった。 そこから、俊夫と啓子の認識のすり合せが始まる。俊夫は啓子に16型テレビ・セットを見せ、ガスライターを使わせ、コカ・コーラを飲ませた。昭和三十八年の新聞、日本が無条件降服したこと、東京タワー、ありとあらゆるものを見聞させ、結果、啓子は自分が空襲の夜から十八年後の平和な時代へ、一瞬の内に移動したことを悟ったのであった。彼らは、現在では及川邸となっている元・伊沢家のドーム型研究室にある箱状のものがタイムマシンであり、伊沢先生が娘を空襲から逃れさせる為に、それを使ったのだという結論に至る。伊沢先生が残した大学ノートというものがタイムマシン内部にあり、旧字体と全く見覚えのない文字で書かれた日記が発見されるのだが、その不思議な文字を大雑把に解読し推理すると、伊沢先生が、はるか未来から昭和初期に来て住みついた人らしいことが分かっていく。 そして、それがタイムマシンであるということを理解した時から、彼らの数奇な運命の歯車がにわかに廻り始めるである。否、読み終えてから考えてみるに、二人がタイムマシンの存在を知らない頃から、彼らの人生はそのタイムマシンによって翻弄されていたとも云える。 俊夫は、啓子がうたた寝をしている間にタイムマシンの内部を検分するのだが、そのうち、タイムマシンを動かしてみたい衝動に駆られ始める。彼は啓子が眠っている間に、二十九年前の昭和九年へ行ってみることにした。これは伊沢先生が日本に来た翌年とされているのだ。啓子が眠っている間に行って、すぐ帰ってこれるものと考えていた俊夫はとうとうタイムマシンのボタンを押してしまったのであった………。 結論から言うと、俊夫が到着したのは更に二年昔の昭和七年の世界であった。この二年の誤差が生じた理由として、俊夫および我々の時代の十進法と、伊沢先生が元々の世界で用いていたらしい十二進法の違いが挙げられるのだが、この十進法と十二進法に関する勘違いが、この『マイナス・ゼロ』という作品をより一層面白くし、物語が佳境に入るにつれて、パズルの一片一片がカチカチカチッと奇麗にはまっていくような気分を我々に味わわせてくれる、いわば仕掛けになっている。ちなみに私は、俊夫による十進法と十二進法の推理、そしてノートに記された謎の文字の解読の箇所で、一回読み流すだけでは理解できなかったので何度も読み直しを余儀なくされた…。 が、その推理と解説を乗り越えた後のストーリー展開が、「計算し尽くされた推理小説」という範疇を超えて、浜田俊夫が出会う心優しい人々との「人情世界」、失われた古き良き時代をもう一度ゆったりと闊歩する「懐古趣味」といったものに彩られているせいか、なんだか心がジーンとしてくるのだ。昭和七年の東京の街並みなど知りもしないはずの私が、作者・広瀬正氏の綿密な風景描写のお蔭で、云いようのない懐かしさを感じる。このノスタルジィ。これこそが『マイナス・ゼロ』が単なる推理小説・タイムトラベル小説以上の作品と評価される所以(ゆえん)なのである。 浜田俊夫は昭和七年に到着した後、ある一つの不都合事が起こって、昭和三十八年に帰れなくなってしまう。普通なら、元の世界から誰かが都合よく救出に来てくれるものなのだが、浜田俊夫に助け手は現れない。いや、助けようとする人がいたことは終盤になって判明するのだが、やはり十二進法の勘違いに阻まれて直接的な救出が行えなかったのである。したがって俊夫は、昭和七年から三十八年までを、もう一度生き直すことになってしまった。むしろ彼の助け手となったのは昭和七年を生きる人々であり、間借りをさせてくれることになった仕事師のカシラやそのおかみさん達だ。 時、折りしも、日本が戦時体制へと変遷していく頃(ころおい)である。彼は昭和七年で生活するにあたって戸籍の必要を感じ、潜伏する予定の、とある共産党員の戸籍をそっくり受け継ぐことにした。俊夫がその共産党員に支払う見返りは千円。共産党員はそれを活動資金にして地下へ潜るのである。その人物の戸籍を貰ったことで、浜田俊夫は「中河原伝蔵」という名になった。しかし、このことで中河原伝蔵宛ての赤紙(召集令状)が、俊夫のもとに届く結果となるのだ。本物の中河原伝蔵が予備役陸軍歩兵一等兵だったこともあるが、共産党員でもあることへの懲罰的意味合いがあったらしい。 俊夫は応召しなければならないのか…、それともほかに何らかの逃げ道があるのか………!? 『マイナス・ゼロ』において非常に好感が持てるのは、先にも書いたように浜田俊夫(中河原伝蔵)を昭和三十八年に連れ戻す救出者が出ないことである。都合が悪くなったら元の世界へとんぼ返り、もしくは元の世界と移動先の世界を行ったり来たりというご都合主義の作品に仕上がってはいないということなのだ。だからこそ俊夫は、これから自分が生活していかなくてはならない昭和七年の東京の街々を、じっくりと観察しながら歩いている。様々な物の値段を調べ、当時の貨幣価値や物価感覚に馴染んでいく。その観察や体験が、当時の人々のささやかな生活を鮮やかに浮かび上がらせていく。この「救出者無し」という設定が、『マイナス・ゼロ』を大きく動かしていく原動力になっているのだ。 また、指定できるのが行きたい年代のみ、というタイムマシンのシンプルな性能も、この作品を魅力的なものとするのに一役買っている。最近のタイムマシンは行きたい年代や日時のみならず、場所も任意設定なのが標準装備だと思われるが、俊夫が乗るタイムマシンは場所の設定が出来ないことになっているのである。よって、年代がどれだけ変わっても、タイムマシンが出現する処はドーム型研究室の内部にあたる場所で、そこが時代によってただの原っぱだったり、屋内だったりする。更に建物の床の高さから出発して移動先が何もない原っぱだとすると、床の高さからマシンが落ちてしまうので、かなりの衝撃があるし、反対に地面から出発して建造物の内部に到着する場合などはマシンが床と衝突し、粉々になってしまう危険もある。 そういうタイムマシンの不便な部分があることによって、昭和三十八年にすぐ戻れると考えていた時期の浜田俊夫は、カシラたちにマシンの高さを調整する仕事を依頼せねばならず、それが縁となって親密な人間関係が生まれていく。そして、彼が元の世界に戻ることが不可能になってからも、その人間関係が浜田俊夫の昭和七年での生活を支えていくのである。タイムマシンが極めて高性能で、日時から場所から搭乗者の意のままになり、困ることがないようだったらドラマなんて起こりっこない。 浜田俊夫は、「昭和八年ごろからヨーヨーが流行りだした」という、今は亡き母の言葉を思い出して、そのヨーヨーで一攫千金を狙ったりもしている。試作品を作って、カシラの子供たちに向けて実演し、事務所まで借りて製作販売を担当してくれる玩具屋を募るのだが、こちらの事業はどうやら失敗したようだ。白木屋百貨店の火災事故に遭遇もし、ダットサンの一人乗り小型車・フェートンを千二百五十円で購入もしている。そういう、ちょっとしたエピソードの数々によって、読者の我々にも懐かしい昭和の香りが蘇ってくること請け合いだ。 最終的には、及川氏や物語の所々で名前の出てくる活動写真女優の小田切美子などもパズルのピースとなって物語上の重要な鍵を握り、それこそ時空がある一点へ向かってギュウッと収斂して行くのを見せつけられるかのように、作中に配置された謎が一気に解決していく。俊夫が昭和七年へ行ってしまった後、伊沢啓子が取る行動によってものすごい結末が用意されているのが見物の小説である。 平成二十二年五月十九日 読了
0投稿日: 2010.05.30
powered by ブクログタイムトラベルものとして、よく練られていて、目に付くパラドックスもなく、しかも最後にはどんでん返しがある。 タイムトラベルものでは、因果関係の遊びが色々されてる良作がたまにあるけど、この作品もそういった遊びがあり、しかも破綻が無くよくできていた。 だが、昭和に行ってからの描写では、特に何か事件が起こるわけでもなく、日々の生活が長々と展開していくので、ちょっと読むのがつらかった。
0投稿日: 2010.05.09
powered by ブクログ『マイナス・ゼロ』のタイムマシンの行く先が「昭和7年」!大工のカシラの家に間借りするシチュエーションがユーモア溢れてますよ。 「あり合わせですみません」とおかみさんが出したのが、クサヤの干物。ゴールデンバットで一服、いやあ、いいですね。 主人公が巡る自分史の旅に同行するようなリアリティ溢れる描写がいい。驚くほど詳細な銀座の風景が甦ります。ゲーリー・クーパーとマレーネ・デートリッヒの映画「モロッコ」もも登場!ダットサンが無免許で運転出来たこと、ジョニ黒が1本9円、外国タバコはゲルベゾルテ、慶応の選手・水原、ヨーヨーに白木屋・・・ 和田誠のカバーイラストと解説の星新一もいいですね。傑作SF小説!!
0投稿日: 2010.05.07
powered by ブクログ始まりが戦争時。 またえらい所から始まってる…と読み始めれば面白い! 妙な申し出をそのまま受け取る家主に 久しぶりに会ったとなりのお姉さん。 そして出会った人々。 始まりは最初に。 最初は始まりに。 ぐるぐると回るメビウスの輪、です。 3分の2くらい読んで、展開が分かってきます。 が、それでも面白い。 かなり続きが気になって仕方がないです。 そして最後までいきついて、あれ? と。 そして奥付を見てびっくりでした。 そこでやっと『今』がどこなのかが分かって なるほど、と1人納得でしたw
0投稿日: 2010.05.02
powered by ブクログうわー、すごいタイムパラドックス。こういう終わり方をするとは思わなかった。かなり意欲的な作品。電気や真空管の話など、著者の傾倒するものへのコダワリが面白い。
0投稿日: 2010.04.28
powered by ブクログ祝・復刊。 SF苦手という方にもすすめたい。 理系っぽいSF的想像力はもちろんだが、具体的な町の描写にリアリティがある。 特に、銀座が生まれた町で、思い入れがあるようで、2作とも主要な舞台として扱われている。 解説によると、広瀬正は工学部出身で、建築を先行していたらしい。 立体的に町を捉える視点を持っていたんだろう。
0投稿日: 2010.03.06
powered by ブクログ名作の誉れ高い本作を今頃読んで言うのもなんなんですが…。やっぱり古い。「夏への扉」は「文化女中器」なんて名称が出てくるのに古くさく感じないのだけど。 どうしても納得いかないのがヒロインをはじめとした女性の描き方。顔がきれいだという以外なーんにも書いてなくって全然魅力的じゃない。「運命の恋」ともとれるお話なのにそういうムードは全く漂わない。ただただタイムトラベルというこの上なく魅惑的なテーマに全体が奉仕している感じ…。 でも、それもわかる気がする。タイムトラベル!それだけでもう三つ星だ!「七瀬」も「タイムトラベラー」もここを源流として生まれてきたんだろうな。(なぜかどれも若い女性が出てくる。好意的に考えれば「取り返しのつかないもの」を強く意識させるせいだからだろう。意地悪く見れば多くのSFは「大人の女性」が苦手だからだ。←これは本当にしばしば感じる) それにしても、失礼を顧みず言えば、このストーリーをもっと小説のうまい作家で読みたい。伊坂幸太郎が書いたら大傑作ができそうだ。
0投稿日: 2009.11.17
powered by ブクログタイムパラドックスものとして日本SF最高の作品と讃えられるのが広瀬正の「マイナス・ゼロ」です。 広瀬正は残念ながら若くして亡くなってしまいましたので残された作品の数は少ないのですが、どの作品も第一級の作品に仕上がっていると思います。 その珠玉の作品でのなかで最高峰の作品がこの「マイナス・ゼロ」でしょう。ず~~っと昔に、NHKのラジオドラマ、日曜夜9時の「日曜名作座」でも森繁久弥さん、加藤道子さんの名演で本当によかったと思います。 日本のSFにこんな作品があるのか、目から鱗とはこんなことかと思ってしまうこと請け合いです。 長い間絶版みたいな状態で、古本を地道に探すしかなかったのが再版されて入手しやすくなったのはよいことだと思います。
1投稿日: 2009.11.07
powered by ブクログ私の時間モノのバイブルという作品。時間ものを作ろうとする人は、まずこれを読んでからにして欲しい。酷い時間ものが多すぎる。
0投稿日: 2009.09.26
powered by ブクログ浜田少年は、戦時中に空襲に巻き込まれた隣人との約束を守り、18年後約束の場所へ。そこに現れたのは・・・・ずっと会いたかった、懐かしい人物であった。タイムマシーンが登場する、読んでいる側の読者もタイムスリップしたような感覚になれる、読み応えのあるSF小説。(2009.7.3)
0投稿日: 2009.09.21
powered by ブクログ張り巡らされた伏線の回収の仕方、緻密な描写が本当にすごい小説。 浜田俊夫本人の手で、浜田俊夫自身の人生が形成されていく様。 昭和7年の銀座の通りをあれだけ緻密に再現できるのはすごい。 あえて、突っ込むならレイ子の扱いがやや弱いぐらいか。 本当に美しい小説です。 作者は自分の力の及ばないところで決まることが多い人生も そんなに悪くはないもんだというメッセージを込めたんではないかと、 個人的には思った。
0投稿日: 2009.09.13
powered by ブクログタイムマシンで時代を超えて過去から来た少女と、タイムマシンで過去へ行き、過去を変えなかったことで今に至った男。まっすぐ進んでいたようで交差し、循環する道。 読み始めてすぐにオチが想像できてしまうネタもあるが、早とちりをしたネタもあって「そうきたか」と最後まで一気に読んだ。 ただ、一つ二つ、先生のことやレイ子さんの数字等 未消化の(説明を省いた)ネタもあるんじゃないかなぁと思うのは、読み込みがたりなかったからか。 読者の解釈の余地を残しているのか。 あれがここにつながるか、というものが 途中、端々にあったとしても 小さなピースが大きな幹へつながっていく 最終的な速度は圧巻
0投稿日: 2009.08.28
powered by ブクログこの手のタイムマシンものに期待するのは、最後にいろんなつじつまがビシッと合うところ。その点で、もうひとつ足りない。 啓子の父だった異人さんは誰なのか?タイムマシンはどこから来たのか?消化不良。 また、最後に分かる啓子と美子の関係は・・・どうかと思う。 ただ、タイムマシンにより過去・未来を少し変えてしまうことを肯定しているのは、思い切っている。「歴史を変えてはいけない!」が、今まで読んだタイムマシンものだった。
0投稿日: 2009.08.17
powered by ブクログちょっと前から気になっていた広瀬 正の小説全集が文庫化ということで、読んでみました。 時間SFです。 時間SFは、実は、頭があんまり良くないので、何回か読まないと理解できないという……。あっちにも、こっちにも自分がいたり、完全に閉じた系を時間のなかに作ったりというのは、けっこうおもしろかったですけども……。それが、知的ななにかの発見に繋がっているかというと、あんまり繋がっていない。 どっちかというと、まあ、ある人の不思議な人生という感じです。 けっこう、飛躍したことをかいているのですが、表現とか描写は、ものすごく地に足が付いています。よくいうと、リアル。感じた印象をそのまま言葉にすると、「地味」でした。 多分、過去の描写とかは、ものすごくその時代の人には、感じるところがあるんだろうなぁと思います。でも、わたしは、あんまりノスタルジィってわからないのです。 地味で、真面目で、あっけらかん。 おもしろくないことはないけれど。 そんな感じの1冊でした。
0投稿日: 2009.07.28
powered by ブクログ広瀬正のマイナス・ゼロを読みました。タイムマシンを題材にしたSFでした。広瀬正のこの小説は昔読んだときにとても気に入っていたので、再販されたので再度買って読み直したのでしたが、以前どおり面白く読むことができました。タイムマシンのパラドクスが縦糸になっていますが、横糸に第二次大戦前後の日本の庶民の風俗が描かれていて興味深く読みました。私が生まれたのが昭和30年なので、そこから20年位前を舞台にした物語に引き込まれてしまいます。また、タイムマシンのパラドクスも2重3重にトリックが仕掛けてあって、読み応えがあります。そう言えば、この本の中でフレドリックブラウンのショートショートが引用されていました。ひょっとしたら私はこの本が縁でフレドリックブラウンのSFを読み始めたのかもしれないなあ、と思ってしまいました。先日本屋で見かけたときに、復刊されたこのシリーズ6冊組を全部買おうと思ったのですが、文庫本なのに全部で5000円になってしまうことがわかったので、マイナス・ゼロだけを買いました。他の5冊は自分の家の物置に積んである文庫本の山の中から発掘して読み直そうと思いました。
0投稿日: 2009.06.20
powered by ブクログほぼ30年ぶりに読み返してみたが、全く色褪せることなく、最後まで読めた。 広瀬正、といっても、ほとんどの方はご存じないであろう。 日本SF界の最高峰といっても過言ではない作品なので、日本人の常識として、読んでおくことをお薦めする。
0投稿日: 2009.02.15
powered by ブクログめちゃくちゃすばらしい。 ジャズマンの経緯を持ち、直木賞候補3回なってるのに受賞してないとか、若くしてなくなっていることとか、いろいろ「ふーん」がいっぱい。 広瀬正さん、お名前しか存じ上げていませんでした。復刻されてるのも知らなくて、見つけた瞬間レジへ。急いで帰ってダーッと読みました。 昭和7年から昭和38年が舞台。 戦争時の幼い俊夫。 女の子が結構好きな30代独身男性の俊夫。 及川。 やばいー!内容はもったいないから割愛。 文章がとっても読みやすく、テンポがよく、さくさく読めます。そして、だんだんハマってごはんも食べられませんでしたw タイムトラベルものって多くの作家の方が書いているけれど、これはやばい。中学校のときに、「ターン」って本にはまったけど、それ以上でした。 タイムトラベルものって時代遅れっちゃそうなのだけれど、だからこそ粋なかんじがします。
1投稿日: 2009.01.13
powered by ブクログ特にそんなに盛り上がりとかは なかった気がしますが 全体的に昭和っぽい雰囲気だったのが素敵でした ぽいというか昭和の話なんですけどね H21.1.9読了
0投稿日: 2009.01.09
powered by ブクログこの小説は タイムトラベル小説として、かなり秀逸! 戦前の日本の雰囲気。そしてそれを裏づけする風俗・値段。 トリップの仕掛けと、2度読み返してみたくなる味。 読んで損の無い作品だと思います。
0投稿日: 2008.12.25
powered by ブクログタイムスリップというか タイムトラベルというか。。 時空を旅してます。 改訂新版になる前に文庫本で読んだので 字が小さくて読みにくかったな〜。
0投稿日: 2008.09.08
powered by ブクログ最近復刊されたのを知り、おそらく数10年ぶりの再読です。 広瀬正を知った時(当時から知名度は低く、発見と言う感じでした)、この人の作品は面白いと、次々に購入した覚えがあります。今は1冊も残っていませんし、内容はすっかり忘れてしまっていましたが。 久しぶりの再読の感想は。。。。 どうもハードSFの見方になってしまい(私の方が変ったのでしょうね)「タイムパラドックスをああいい加減に処理しちゃアカンやろ」 やや期待が大きすぎましたかね。 ただ、どこか「夏への扉」に似た、ノスタルジーやファンタジックな印象があり、その面では良い作品だと思います。
0投稿日: 2008.08.05
powered by ブクログまさしく日本のタイムマシン小説の金字塔だなぁ。SFとしてのアイディアもいいが、普通小説としての完成度が素晴らしい。カシラ、オヤブンなど脇を固めるキャラの描き方も素晴らしい。
0投稿日: 2008.07.23
