Reader Store
異邦人
異邦人
原田マハ/PHP研究所
作品詳細ページへ戻る

総合評価

151件)
3.9
37
56
45
4
0
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    今日も関東は激暑でした。 本当に日本はどうなってしまったのか。 先日沖縄に旅行に行った友人が、沖縄は涼しかったよと言っていて、夏の沖縄は避暑地だったっけ?と不思議な感覚でその話を聞いていた。 庭のお花達の面倒を見るのも難しく、水を遣るのがせいぜい。しかも大汗かくので、大急ぎで終了する。庭の水撒きは、心のオアシスだったはずなのに。なんという違いだろう。 日本の古き良き夏は、どこへ。。 で、異邦人ですが。 久しぶりに星5としました。 面白い!よくできたお話でした。 特に、京都を舞台としているので、その京都らしさと画家の作品とがコラボしてなんとも言えぬ、世界観を醸し出していて、美しかった。 芸術に向き合うことの厳しさと美しさを描き、主人公が自分らしい生き方を見つけていく姿に静かな感動がありました。 真の強さと、芸術に対するブレない心。 若干菜穂の傍若無人さに、引くところもあるけど。笑笑 それは小説の主人公だからと、グッと堪えて。 それでもステキ゚+.゚(´▽`人)゚+.゚

    30
    投稿日: 2025.08.24
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    表紙からも想像させるけど、結構ダークな感じ。 最初から一樹と克子の関係が怪しく光ってたけど、それは今後の展開の伏線になってたのかなと思った。照山と樹の関係、樹と菜穂の関係、照山と樹の父の関係、喜三郎と菜穂の関係、怪しい関係がうじゃうじゃ。 京都が舞台で祇園祭りなど詳しく書かれててそれだけでも面白かったけど、菜穂の出生の秘密がわかった時そんなこと考えもしてなかったから純粋に驚いた。思ってた展開より斜め上をいくようなお話でした。

    0
    投稿日: 2025.08.19
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    ジャンル分けするとミステリになるのだろうか。導入部の不可思議さと、結末に舌を巻いた。まるで不可思議な絵画の世界に迷い込んだようなふわふわとした奇妙な感覚がある(そんな話では全くないのに)。 芸術や美しさを見ると心が洗われる人間がほとんどだが、それを見ると狂わされる人間もいる。例えば古の神話に姿を見ただけで狂うものがいるように、美しさはある特定の人間にとっては劇薬以上の何かの役割を果たすのではないか。 本作の登場人物たちも、美術や芸術の美しさによって狂わされていく。ある者は性愛に、あるものは金に。不思議なのは狂わされた人間たちが誰一人として欠片も自らを省みない事だ。運が悪かった、とでも言うように。芸術に全てを振り切りすぎると人としての常識が才能の代償に抜け落ちるのかもしれない。 柔らかな破滅に向かってひた走るのに後味は悪くない。酒の苦味がまずくなく、癖になるのと同じように。

    0
    投稿日: 2025.07.19
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    菜穂のこと、最初は世間知らずのお嬢様すぎると苦手意識を持ったけど、芸術に携わるためには並の家庭と教養、才能では無理だと中盤から分からされた。自分が良いと思ったもののためには何でもするという、序盤から一貫した態度が最後になって気持ちよかった。 反対に、一輝は自分の保身の時だけ凄く大胆な手を打って、それがことごとく失敗するという、、、。 芸術を愛し愛された者と、見放された者のドロドロ劇。

    0
    投稿日: 2025.06.02
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    京都 それは別格の異空間 よそ者(異邦人)はただの通行人。そうして伝統や格を守ってきた。震災を契機に妊婦の菜穂がこの地に赴き絵画を通して自らの道を切り拓く。京都の四季移ろいや方言、祭り、しきたりなど盛りだくさんの内容で京都ステイしたような気になった。また最初会った樹と恋に落ちるのではと思ったがそうはならない。全体的にそんな感じで予想つかない方向へいくのが良かった。

    9
    投稿日: 2025.05.25
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    菜穂の傍若無人さと白根樹の意志のなさに少し引っ掛かるものの、生まれ持った才能がある者同士が強く惹かれ合う空気感が鮮明に伝わって良かった。この本を読んで、唐突に美術館で絵が見たくなり、ちょうど近くで開催していたモネ展へ行った。良い影響を与えてもらった。

    9
    投稿日: 2025.05.17
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    読み応えのあるアート小説だ。普段、絵画とは縁がない私にとって、非日常な世界に浸れたことが喜ばしい。震災の記憶と京都の奥深さ。鷹野先生の人間としての大きさ。そして、美術を一心に追求する菜穂の凄まじい執着。菜穂と樹の関係に驚愕!

    0
    投稿日: 2025.05.05
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    高畑充希さん主演のドラマを観る前に、原作を読んでおこうと思い本作を手に取りました。作者はキュレーターとしての経験を活かして、特に震災後の美術館や画廊が抱える内情について赤裸々に描いています。また、主人公が暮らす京都の町並みの四季の移ろいの描写も素敵です。ハラハラする物語の展開も相まって、アートが好きで京都が好きという自分にとって、面白さを存分に堪能できる作品でした。さて、ドラマではカギを握るアート作品や京都の四季をどんなふうに映像化しているのか、楽しんで観ることにします。

    1
    投稿日: 2025.03.03
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    見てはいけないものを見ている、ような感覚になった。面白かった! 人間関係が怪しいというか危ういというか、そんな感じだからかな。 本心をぶつけあえていたら結末は変わったのだろうか。

    0
    投稿日: 2025.01.13
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    さすが原田マハさん。 文章使いが上手いからやはり引き込まれる。 章立ても良いところと特長。 このストーリー菜穂に振り回されました。 樹とあったその日から、やはりという感じはしましたが、面白かった。 個人的には、京都の描写もすごくおもしろく読みすすめられた。

    0
    投稿日: 2025.01.06
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    東北震災で身重の主人公は東京から京都の書家宅に世話になる。そこでの美意識が身に沁みるが、いつまでもよそ者を思わされるのはこの美意識によるものだ。題はそれを表している。そして表紙の絵が三人である意味を読後に知る。

    1
    投稿日: 2025.01.05
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    個人で美術館を開いている有吉不動産娘の菜穂 銀座老舗画廊息子の一樹 地震が起こり妊娠中の菜穂は京都へ避難しそこで無名の画家樹の絵を見つける 互いの家の業績不振 芸術にかける菜穂の思い家族や周りの人の思い 見えているだけではなく自分の意思を通すだけではなく互いの気持ちをぶつけ合い話していたら変わっていたのかと思う本だった

    0
    投稿日: 2024.09.18
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

     「異邦人」とは誰のことを指すのでしょうか?  読んでいる最中、私は屏風祭りで外から展示物を見る1人の観光客でした。物語は私たちには遠いような近いような、全てを目に焼き付ける傍観者の視点で進みます。  一年をかけて菜穂と一樹を取り巻く環境・心情の変化を追っていきます。一年を追うことで、登場人物のことをよく知る人物であったかのような、親近感を覚えました。それぞれがどのように人生を歩むのかを、花が咲くのを楽しみに待つ老人のように、またやっと食べられる美味しいご飯をかきこむ子供のようの読み進めていました。ページを捲る手が止まらないです。  京都の桜散るある日、蒸し暑い夏、紅葉の綺麗な秋、凍えるような冬、それぞれが肌に吸い付くように、感じられました。京都に住んでいた日のことがありありと目に浮かびます。  とても面白い作品です。また読み直したいです。 おすすめです。  

    0
    投稿日: 2024.08.13
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    震災後のストーリーにしなくてはならなかったのかな。 東京脱出の部分は、地震や原発の被災後を知っているせいか、 違和感がどうしても残る。 マハさんの作品は読んでいるほうだけど、 これは、ちょっと残念かな。

    0
    投稿日: 2024.07.11
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    どこか敷居の高い京都。 よそもんには厳しい京都。 そんな京都の空気、四季の移ろいが感じられた。 ドラマを先に見たのだけれど、原作に忠実に作られていたんだなとしみじみ。 芸術に愛され愛した人と、芸術に人生を狂わされた人の物語。

    1
    投稿日: 2024.06.02
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    ドロドロした昼ドラのような男女関係         +    アートが紡ぐ感動 京都の風情、独創性や画家の作品を頭の中でイメージしながら読みました。 まるで自分も京都に行って日本画を目の前で観たように想像できて楽しく読ませてもらいました♪

    1
    投稿日: 2024.05.16
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    日本画や京都の伝統に興味を掻き立てられる一冊。 星4つにしたのは、ラストで厄介な人物があっけなく病死するので、ストーリー展開がそこだけ雑に感じたから。 それ以外は、さすがと唸ってしまうほど、美術の世界へどっぷり浸からせてくれる物語。 竹内栖鳳、見てみたいな。

    0
    投稿日: 2024.05.16
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    この作家さんお得意の美術に関する話。 今回は画廊、美術館、画家のそれぞれの思いと、血縁関係が入り混じった物語になっている。 ワタシ自身は美術に関してまったく才能がないのでわからないのだが、わかる人には作品と出会った時に「刺さる」そうだ。 その「刺さる」と表現する人の中にも、才能の高い低いがあるようだ。 画廊や美術館で働く人は、無名の作家の作品を高値で買い取って有名になった時にさらに高値になることを見抜くチカラが必要らしい。 さらにその画家に個展などを開いて投資をし、世間に名を知らしめるようなこともするそうだ。 日本美術界もバブルの時にすごい金額でゴッホの絵を買ったというニュースを見たりしたが、恐ろしい世界だ。 この物語もそんな美術界とお金と人間関係の話。 面白かったです。

    0
    投稿日: 2024.03.29
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    東日本大震災のち、東京から京都に一時的に移り住んだ有吉菜穂は、美術館、不動産を持つ有吉家の令嬢。夫は銀座で画廊を営む一輝。菜穂は妊娠中であったため、療養で京都に滞在していたが、徐々に京都での文化的な生活に魅力を感じ、また夫との物理的な距離から精神的距離も生まれてしまう。そんな中、1人の画家と出会う…。 上手く粗筋をまとめられなかったけれど、面白くて一気に読んでしまった。京都に行きたくなる。

    0
    投稿日: 2024.03.18
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    暑くなって来ましたねw ってな事で原田マハの『異邦人 いりびと』 マハさんらしく美術色全開の内容w お嬢様育ちで家族が経営する会社の美術品を集めた美術館の副館長として働く有吉奈穂。 その旦那で美術画廊の専務の篁一輝。 その二人を取り巻く家族、美術、原発、新たな新人画家との複雑で熱い絡みがなんとも言えんw 兎に角、中盤から面白くなってネタバレしたいけど我慢しときます(笑) 2016年31冊目

    0
    投稿日: 2024.02.04
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    京都の雅な世界の中で描かれる、人間の業。 「異邦人」として頑張る菜穂を描いているのかと思っていたが、菜穂は異邦人どころか京都にDNAを持っていた。まさかのどんでん返し。 ただ、その背景を知ると、菜穂の言動に合点がいく。モネの睡蓮が売られた時、友の訃報に触れたような悲しさ、と言っていたが、それもそのはずなんだろう。実の父と母が亡くなっている以上、自分には父が引き継いでくれた審美眼と、父が残してくれた絵画、美術館が菜穂にとってのよりどころ。それらが自分の意志とは関係なく第三者に渡される、しかもお金のために、というのは、自分の尊厳が傷つけられた気持ちになるのだろう。 また、この本によって、アートを取り巻く商売を学んだ。画家が描いた絵の売り手を画商が担い、コレクターへ売っていく。絵画は数々のコレクター(時には美術館)の手を渡り、永遠の時を生きる、、絵画が持つ悠久さを知った。

    0
    投稿日: 2023.09.26
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    マハさんの知識量の多さに、また感心させられた。題材が京都というところが興味深く面白かった。 読み始めた時、あれ?男性が主人公か、珍しいのでは?と思ったけれど、すぐに男女両方の語りで物語が展開するようになり、結局最後も男性で締めたけれど女性の物語として終わった感じだった。 もう少し先まで知りたいけれど、これはこれで想像が膨らんで良かったのかも知れない。 長いけど最後まで読ませるマハさんの文章の魅力は本当に凄いな。

    0
    投稿日: 2023.01.29
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    彼の物語かと思っていたら 彼女のだった ちょっとやなヤツって思っていたら どんどん素敵に・強靭になって アレアレってラストでした

    0
    投稿日: 2023.01.28
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    画家と画商とコレクターの関係 生み出された名画は資産家のもとを渡り歩き財力のある方へと流れて行く 一時は留まり所有欲を満たしても誰の物でもないとか・・ 姉妹の出会いも偶然ではなく必然に思えたりパトロン欲全開で支えようとジョーカを切った卓越した鑑定眼を持った菜緒の掟破りのマネジメント能力が発動した。京都って名士の紹介があるとどんどん扉が開いて進んでいけるとこなんだなと感じました。まあそれが叶うのは人を魅了することができるお宝を持ってる者なんだろうなとか 芸妓のしたたかな情念が二人の魂に共振したような・・ 引き込まれて読み進みましたがラストが飽ちゃたのか以外とありそうな展開でさらっとまとめてしまってるのは集中力切らせたような着地で物足りなさがあるんですけど一輝は納得しちゃたんだろな。

    4
    投稿日: 2022.12.29
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    最後の樹と菜穂が姉妹だったと分かるまで、吸い込まれるようにどうなるんや!て読み進めてた。 けど姉妹と分かって、うまくいきすぎる話で冷めてしまった。 けどやっぱりマハさんの書く女性は強い。素晴らしい。 京都生まれで知ってることも多かったけど、知らんことも多くて。京都の四季の移ろいやったり歴史を重んじてるところ、羨ましいと思えた。京都に住んでるのに今まで出来てなかったことが悔やまれるほど、せんさんなんかは綺麗な生き方。お金がなかったら出来ひんこともあるけど、いいなあ。

    0
    投稿日: 2022.11.30
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    原田さんのアートもの・・・ではあるのですが、いつものようなアート主軸というより、どちらかというと“人の業”が渦巻く様を描いた作品となっております。 資産家の娘で実家が所有する美術館の副館長・菜穂の視点と、彼女の夫で銀座の画廊の経営者の息子・一輝の視点が交互に綴れていく構成です。 原田さんの小説の登場人物にしては珍しく、この作品のメインキャラは我の強さや執着があったりと、所謂“いい人”ではないのですが、そんな生々しい人間たちの気持ちの変化や思惑の交差が、京都の移ろう四季の情景描写と見事に調和しているので、本来ドロドロな内容が情緒あふれる印象になっているのが流石です。 そして、ミステリアスな美貌の女性画家・白根樹の存在も際立っていましたね。 樹の抱える哀しい事情と菜穂の出生の秘密がリンクしてくる終盤は怒涛の展開でした。 個人的に京都は割としょっちゅう訪れているので、街並みを頭に思い浮かべながら、どっぷり浸らせて頂きました。やっぱり古の都は奥が深いですね。

    5
    投稿日: 2022.08.01
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    なんの不自由もなく、美術に親しみながらお嬢様として育った菜穂は、付き合いのある画廊の息子と結婚し、子を身ごもっていた。 原発事故によってお腹の子への影響を考え京都へと一時的に避難することにした菜穂だったが、次第に京都に魅了され、1枚の絵と出会ったことですべてが一変してしまう。 大学時代は京都で遊んでばかりいたので、空気感が懐かしく、また季節も丁度舞台と今が同じ頃なので、夏の持つ熱気なんかをより身近に感じながら読んだ。 大円団ではない物語の引き際が、その先に無限の可能性があってよかったな。

    1
    投稿日: 2022.07.17
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    まあよくもこんだけ魅力的な女達を登場させたもんだと感心する。 一般人のこちらからすると、キラキラギラギラまぶしい女達。それに比べて力不足の男達、でも、その男達に守られ、しばられ、生きる現実。 絶対的な画力を持つ樹 絶対的な眼力を持つ菜緒 これが天下の宝刀のごとく発揮される内容は ちょいつまらない感じがした。 克子と一樹の関係があっさり暴露される展開も物足りない。 後半の謎解き的な手法はちょっと、安易な感じがした。 京都感は満喫できる!!

    1
    投稿日: 2022.07.09
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    京都に行きたくなるし、住みたくなる小説です。 訪れたところがある場所も登場するし、まだまだ知らないところもあるし、何度も京都を訪れているけれど、祇園祭や五山の送り火は見たことがなくて、でも、一度は行きたくて、この小説を読みながら行った気分を味わっていました。

    0
    投稿日: 2022.06.19
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    展開は、興味深かったけどだんだん血筋が成せる技みないな結論になってしまったのが残念だった。確かにいきなり魅了される絵画や仏像はある。それは、どうにも抗えない感覚で、そのあまりに個人的な世界観を原田さんに表現して欲しかった。

    0
    投稿日: 2022.06.06
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    「スイート・ホーム」を読んでから、こちらを読んだが、同じ作者なのかと驚くほど、世界観が違い驚いた。扱うのは美しい絵画だが、ドロドロした人間の心理があり、本当の世の中はこっちに近いのかと思った。 世知辛い世の中なら、小説だけでも「スイート・ホーム」のほんわかした話を読みたいと思った。

    1
    投稿日: 2022.05.29
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    いい意味で裏切られた。 マハさんはこんな作品も書くのかと驚いた。 登場人物がそれぞれ一癖も二癖もあって、キャラクターが濃かった。 京都の移りゆく風景と守られ続ける伝統も感じることができた。 菜穂はただの美術に魅せられた、わがままなお嬢様ではなかった。 どこまでも美術を愛し、祖父、いや父の意志を受け継ぎ、自分で生きる道を決めることができる人だった。 無慈悲なようでとてもかっこいい。 世界観にのめり込む作品でした。

    0
    投稿日: 2022.05.05
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    銀座の老舗画廊、たかむら画廊の跡取り一樹と、その妻で資産家のお嬢様で天才的な審美眼を持った菜穂の視点で展開されるお話。結末は予想通りで、残念ながらあまり感動とかはありませんでした。京都を舞台に、そこに住む一部の人にしか開かれていない世界を覗き見ることができたり、絵画や京都の文化についての描写がとても美しいのが良かったところでしょうか。

    2
    投稿日: 2022.05.04
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    芸術とは、こんなにも魅力的なものなのか。 菜穂の芸術に対する執着に驚く。 京都の描写はとても美しく、心地よかったが、登場人物に共感する事はできなかった。

    0
    投稿日: 2022.04.17
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    気になってあっという間に読了。 京都に6年住んだだけだけど、本来の京都のおつきあいの、そら恐ろしさみたいなのがよく描かれてる気がする。一輝の驚く美濃山さんの人柄は多分ごく普通だし、せんさんのような人を介すと、すごい人脈にたどりつけるのも普通。菜穂は祖父のおかげで非常に恵まれていたと思う。 画壇の独特さは未知の世界で面白かった。 照山先生はしかしながら、樹の絵は辞めさせなかったのだから、本当に絵がお好きな人なんだなと、それは私には胸に迫るものがあった。

    0
    投稿日: 2022.04.12
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    「異邦人」とは誰のことなのか。 余所者として受け入れてもらえないのは誰のことなのか。 最後まで読んでこの題に戦慄。 そうか…異邦人。 余所者は入れない。選民意識。 そして京都の人は京都でしか生きられない。 京都って魅力しかない。憧れしか感じない。 でも、とても恐ろしい所ですよねー。 京都に旅行に行って感じる異世界感。 私は異邦人ですもの。

    0
    投稿日: 2022.03.31
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    アートなんだけれども、どこか他の原田マハさんの作品とは違う感じがした。最後はハッピーエンドになって欲しかった(菜穂にとってはハッピーエンド?)京都の風景が思い浮かんだ。

    0
    投稿日: 2022.03.25
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    初、原田マハさん。 我が儘お嬢様の気まぐれでやや感情移入しづらいもののアート素人にも「週末美術館に行ってみたいかも」欲が湧いてくる美しい文書。装丁デザインも完読後に改めての良さ☺︎

    0
    投稿日: 2022.03.06
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    最後の展開が早くて、余韻が残る終わり方だった。京都の人は奥ゆかしい(思慮深い)?京都弁と京都の文化と東京の現代さが対比されていて、話がつかみやすかった。

    0
    投稿日: 2022.02.05
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    NHKの料理番組で京都の料理人さんが 「西京味噌」という呼び方に物申していた。 東京から見たら西の味噌ということなんでしょうけど、私らは西京味噌という呼び方は絶対に、絶対にしません、白味噌です。との事だった。やっと言ってやった、と お雑煮を丁寧に拵えながら。お味噌を何度も裏ごしする。京都の人のプライドの高さを改めて見てちょっと驚く。 京都へ旅行へ行った時に乗ったタクシーの運転手さんにも、この土地へのプライドを感じた。その時の運転手さんがたまたまだったのかもしれないけれど、東への、東京への見下したような物言いをどうしたって感じてしまう。 いや、待てよ、もしかしてこれは逆に言えば都民の京都に対する僻みなのか..? この本では、なんでそんなに「格」が違うのか、表現される「美」で有無を言わさず納得させられてしまったようだ。 楽園のカンバスやジヴェルニーの食卓で、原田さんの描く西洋の景色や風に魅了させられていた。 だから日本が舞台というと、実はそんなに期待していなかったのだ。だけれども、京都の景色は格別だった。 長い歴史の中、シンプルな美を、突きつめて、磨かれた木の床や苔や鴨川の川の香りまで香ってくるかのような表現にただただ脱帽。ジリジリとして盆地の暑さも、汗も、もしかしたら京都で、というだけで美しいのかもしれない。 日本画の美しさ、それに対峙して私も一緒に感動していた。 原田マハさんの本は、ゲージュツに全く素人な私にでも芸術を愛でる目を与えてくれる。 改めて素晴らしいなぁと、人生を豊かにしてくれて本当に感謝しています。

    0
    投稿日: 2022.01.12
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    なかなか後味悪い読後感だった。でもそれは私がどちらかというと一輝に感情移入してたからで、菜穂に感情移入して読んだらまた印象は全然違ったのかも。ずっと文章から不穏さが漂ってるのが良かった。

    1
    投稿日: 2021.12.16
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    京都が舞台。 二人の数奇な女性の行く末。美への執念、妄念。すさまじい作品であった。 『スィートホーム』などとは打って変わって、悪い人ばかり出てきた。 原田マハ、恐るべしである。

    0
    投稿日: 2021.10.27
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    京都の四季の移ろい、日本画の美しさが印象的。 様々な人がそれぞれの生き方、価値観を持ち、他人から見たら理解できないような言動でも、当人にはすごく筋が通っているものであったりするのだなと思った。

    0
    投稿日: 2021.10.01
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    言葉の選び方が美しい。情景が浮かび上がってくるのでいちいち視覚化していたら読むのに時間がかかったが、京都の奥深さや絵画に浸れた気がした。 克子が実の母であった方がより業が深くなりそうで惜しく感じたが、樹との関係が本筋なのだとしたら血の濃さを描きたかったのならあれで正解か。 こういうのを読むと美術を解する目に憧れ、それが無い自分が少し寂しい。

    0
    投稿日: 2021.07.29
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    今まで読んだマハさんの作品とは少し違った印象を受けた。 静かな京都を舞台にしたアート小説かと思ったら、後半は一気にドロドロとした感じ。 でもたまにはこんなのもあり!ラストは結構衝撃的で、急展開すぎたかな?とも思います。 でも毎度のことながら、マハさんの世界に一気に引き込まれていきます。

    0
    投稿日: 2021.06.16
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    なんと残酷で 美しい作品だろう。 一枚の絵が発端で繰り広げられる、京都の画壇を揺さぶる物語。 時空をさまよいながら、陶酔にも似た気持ちを抱きながら読んだ。 この作品では、絵画だけでなく、千二百年以上に及んで 京都が守ってきた文化や、人々の暮らしに対する矜持のようなものが描かれている。 行事、建物、庭、そして人々の立ち居ふるまい、そのどれもが美しく描かれている。 とりわけ、後半で登場する立野家別邸「無尽居」の庭、 そしてその庭と新人画家の絵が織りなす情景描写は、 巨大で色彩豊かな日本画を見ているよう。 原田マハさんの言葉の力にうっとりした。 巻末に『月刊文庫におよそ二年間にわたって連載されたものを 加筆・修正したものです』とあり、 ほぼ同じ長さの23の章で構成されているのはそういうことだったのかと納得した。 それぞれの章には、京都ゆかりの情緒あるタイトルがついていて、 楽しく、読み易い。 最後に、ひと言。それにしても一輝さん、お気の毒すぎます。

    11
    投稿日: 2021.04.17
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    東日本大震災による放射能汚染から避難して来た京都でクレーターの奈緒は新人絵師を見つける。その人は、父親違いの妹とだったという、二人の人生が交わり新しい日が始まる。

    0
    投稿日: 2021.01.06
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    絵の描写を思い描きながら読みました。人物の関係性が有り得ないですがそれも又、面白い。京都の季節の表現が京都らしく素敵でした。

    0
    投稿日: 2020.12.13
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    えっ!って思うような結末だったが、まあ、おもしろかった! まあ、途中で「そうかな?」って思うところもあったけど。 一輝の側から考えれば、ちょっとあり得ないことだらけで、 菜穂の側からみれば、すべてが回収されていく結末で・・・ ちょっと一輝はどうなんだろう?ってとこかなあ。

    0
    投稿日: 2020.12.01
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    原田マハは美術の世界に連れて行ってくれるから、面白い。人間の絆も思わぬ落とし穴があり、その中でどう生きるか判断が問われる

    1
    投稿日: 2020.08.09
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    一輝と菜穂、両者の視点を交互に辿り、進んでいくストーリー。読みやすい。 菜穂のような生き方・感性に憧れはするけど、凡人な自分には一輝の気持ちの方が分かる。 血縁の有無がどうであれ、菜穂の母娘関係は生々しく、現実を反映しているような気がした。

    7
    投稿日: 2020.08.04
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    礼を正し、誠実に向き合えば、たとえ異邦人であろうと受け入れてくれるのが京都なのかもしれないと思った。菜穂は特殊な例だが。 京都の趣きが所々に散りばめられていて出掛けてみたくなる。 物語自体は、相変わらずゾクゾクする展開で、最後まで一気に読めるが、少し強引。

    0
    投稿日: 2020.07.17
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    京都を舞台に画廊と美術館と画家の間の巨額の取引の中で翻弄された2人の女性。 一枚の絵が2人を結びつける。 最後は衝撃的な結末に驚く。

    0
    投稿日: 2020.04.23
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    高尚なのか低俗なのかわからない人間模様。 とにかく一輝は男としてはダメダメ。 京都の彩りが美しい。 ただこんなに甘くないのがほんとの京都だと思うのだが…

    0
    投稿日: 2019.09.11
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    原田マハさんの作品の中でも上位に入るくらい面白かった。先が気になって一気読み。一輝が小者過ぎて、なんで結婚しちゃったんだろ…でも、菜穂のおかげでスカッとした。樹や祖父との関係が分かった時は鳥肌。

    0
    投稿日: 2019.08.16
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    昼ドラかーーーーーーーい。 美貌の女流画家はどんだけ妖しい瞳をしてればいいんだよ。 喋れないって設定で入って最後あっさり発声させる(しかもその上過去をぺらぺら喋る)って二時間ドラマかい。しかもたたみ方めっちゃ雑。 文章がところどころつっかえる感じで、作家の盛り上げたいところが何かチープな表現で現実に返ってしまう。 しかも原発をダシにすんじゃないよ。全然原発である必要ないし。つか主人公(?)は自力で金を稼げ。これは私が東北民なのと貧乏なんで僻みが入っていることは否めない。 教養があって文章も書ける人が、自分の中にプールされてる言葉で書いたって感じ。そりゃ素人より遥かに上手なんだけど創作感がないっていうか。比喩も作者が練り上げたものじゃなく今まで見たり聞いたりしたよさそうな言葉を切り貼りしてるっていうか。表現力に乏しいというか。 唯一、画家と画商の関係とか美術品がどうやって世に出るのかとかそういったところはつまびらかに書いてあって「へー、こうなってんのかあ」と面白く読みました。ここは生の言葉って感じだなあと思ったらそういえばこの作者美術畑の人じゃん。納得。この点だけでも読んでよかった。 京都の描写は京都の賞受賞してるだけあって現実に即してるんだろうか。それならその点も読んでよかった。私も宵山に行きたくなった 初原田マハ。失敗したかも。 (自分の)ほとぼりが冷めたら諦めず『楽園のカンヴァス』あたりを読みたいです。

    1
    投稿日: 2019.01.04
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    京都の美意識の高さについての描写が細かく、イメージしやすかった。審美眼を持って生まれた富豪の娘のアレコレはよくある話だけれど、美術を愛する、価値をわかる、ということについての話でもあった。あと、京都の洗練と、東京の洗練て、また違うよねぇとどちらも垣間見て感じていたことを言語化してもらった感じ。 価値のある美術について刺さる、としか言いようのない感覚。それが欲情につながるほどの。そんな人もいるのかもしれない。 この作者の小説はいくつか読んだが、どれも小説全体としては定番の展開、定番の描写表現で、作者の主張があまり感じられず、物足りなく感じることもあるのだけれど、美術や美意識に対する記載にはやっぱり作者のこだわりが感じられて、そこが好みである。

    0
    投稿日: 2019.01.03
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    星3.5くらいでした。途中まではなかなか面白い展開を見せていたけど、終盤のオチが並みの流れになってしまったので残念でした。絶対美術感みたいな感覚を有する菜穂と彼女が運命的な発掘をした口の効けない若き女性画家、舞台は因習の京都との設定で興味深い展開だったのですが。上質な日本画ミステリ-小説が後半のバタバタ劇で並みの小説になってしまった感。

    3
    投稿日: 2018.12.26
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    2015年作なのに2018年の京都本大賞、このタイムラグは何なんだろう、何れにしてもこの作品の存在も知らなかったのだから、いい本を紹介してもらったようなものだ。最近は安定した原田マハであって、読んで損のないことは間違いなしだ。流石キュレーターだけあって美術事情に精通しており、東日本大震災当時の状況も織り込んだストーリー展開は見事だ。おまけにラストはミステリー展開となっており、樹は見事に復讐を果たしたということなのだろうか。初めは一輝との不倫展開になるのかと思っていたら、もっと意外な結末が待ち受けていた。

    0
    投稿日: 2018.11.15
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    展開に引き込まれて一気に読んでしまう。ドラマっぽいベタだか、へーそうなんだ、と思わされた。スカッとしたのかわからないが、よかった。

    0
    投稿日: 2018.08.01
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    原田マハの、アート小説以外の物語を読むのは、初めてになる。 アート小説では、神々しいまでに光り輝いていた物語が、この作品では急激に萎んでしまっている。 『楽園のカンヴァス』などにはあったが、この作品には神々しいまでの力強さが無かった。

    0
    投稿日: 2018.07.18
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    原田マハさんの美術にまつわる著作は発表されるたびに毎回楽しみに読んでいます。 いつもは絵を描く側とその関係者が中心人物だが、今回は、絵を見て選ぶ側、評価する側が主要人物となっている。 京都の四季折々の美しい風景や伝統ある祭に、日本画の描写がマッチしていて、そこにあるべき日本の姿を見ているような、そんな気分にさせられる。 ミステリー要素もあり、明と暗を分けるような意外な結末を迎えていて、ストーリーとしては申し分なく面白かったと思うんだけど、登場人物(主人公も含めて)がどいつもこいつも自分勝手な奴らばかり(笑)私利私欲に駆られる人間の醜さを嫌と言う程に見せつけられた気がする。

    0
    投稿日: 2018.05.21
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    長編で奥の深いストーリーでした。 前半は、主人公の人物像を読み取るのが楽しく、 後半は、サスペンスドラマを見ているような感覚で読みました。 予測しては外れるという、推理ドラマのような… ドキドキしながら、結末が気になって仕方がない心境でしたが、やはり読者の期待を裏切らない!!!という感じで完結です。 やっぱり感動の幕閉じでした!

    1
    投稿日: 2018.05.15
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    2015.7/11 銀座画廊の2代目と、大企業の実家の私設美術館の副館長である妻の話。ゆえにたっくさんの名画が"登場"します(^_^)そしていつものマハ調とはまた違う不穏な人間関係...小池真理子とか唯川恵など女流作家の作品たちを思わせます。悪くない。ただマハさん(いや出版元かな?)お願いです。白黒で構いません、登場絵画作品を巻末にでも掲載してくださいませんか?スマホ片手に読書は疲れます(;^_^A

    0
    投稿日: 2018.01.09
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    この時期、関東から出た人はそこそこいたのだと思う。そう言えば、子供とともにやってきたという人がいたなぁ、近くにも。 その避難先が京都で、その後に書家のところに厄介になれるってすごく恵まれている。芸術に慣れ親しんできた人ならではやな。 こんな計算高い夫いらないよ。子供は手に入った。子供ができたから京都に来られたと思うと、そうなる運命だったのよ。腹違いの妹もこれからいい方向に人生が向いていきそうな予感。他人に頼らず自分の力で。

    1
    投稿日: 2018.01.04
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    最初は、自己中心的な主人公に呆れた。自分の直感が動くものにしか興味がなく、我儘で、才能にものを言わせて好き勝手。家族や生計のことも考えていない。 でも、本当に自己中心的なのは誰だ?周りをかえりみていないのは誰だ? 主人公の秘密が明かされたとき、あぁ、それならばあの行動、発言も納得だな、と思ってしまった現金な自分に一番呆れた。 結局自分も、ステイタスや持っているもので、その人を判断しているのではないか、と。 主人公の見方が最初と最後でガラリと変わるとともに、そのように思ってしまった自分が少し嫌になった。まるで自分の心をうつし出すような作品でした。

    0
    投稿日: 2017.12.21
  • いりびと(異邦人)の意味

    題名にルビがふってあるように,「いほうじん」ではなく「いりびと」です。 キーワードはまず『京都』,そしていつものように『絵画』,そしてこの作家さんには珍しい設定の『仕掛け』が最後にびっくりさせてくれます。 最初の方は,勝手気ままなお嬢さん育ちの画商の妻っていう感じでしかないのですが,一人の画家の卵との出会いが運命を大きく変えます。 最後の70~80頁ぐらいは,一部は予想できたものの,ちょっと意外な感じでした。これからの作品に拡がりができるかという期待も含め,5つ星の評価としました(お気に入りの作家さんなので,少し甘めですが。)

    0
    投稿日: 2017.10.20
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    ちょっとミステリーの入ったお話。 日本画の実在の大家や現代美術の杉本博とか、知ってる名が登場すると何故か嬉しいね。

    0
    投稿日: 2017.10.12
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    図書館の本 読了 内容(「BOOK」データベースより) たかむら画廊の青年専務・篁一輝と結婚した有吉美術館の副館長・菜穂は、出産を控えて東京を離れ、京都に長期逗留していた。妊婦としての生活に鬱々とする菜穂だったが、気分転換に出かけた老舗の画廊で、一毎の絵に心を奪われる。画廊の奥で、強い磁力を放つその絵を描いたのは、まだ無名の若き女性画家。深く、冷たい瞳を持つ彼女は、声を失くしていた―。京都の移ろう四季を背景に描かれる、若き画家の才能をめぐる人々の「業」。『楽園のカンヴァス』の著者、新境地の衝撃作。 原田マハという作家を気に入ってもう数冊読んでいるのですが、このアンハッピーエンド感は初めてだと思うの。 京都という町がとても妖しく感じる作品でした。 日本画家の巨匠は誰がモデルなんだろう?

    0
    投稿日: 2017.09.05
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    京都のミステリアスな雰囲気と相まって少しおどろおどろしい感じ。 すっきりとはしないが、登場人物それぞれが、自分の欲望に走っていて人間味の強い作品

    0
    投稿日: 2017.08.11
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    最後のどんでん返しで全てが繋がった。 主人公が1人ではなく、登場人物の心境が多方面から描かれていて読みやすかったと思う。

    0
    投稿日: 2017.07.10
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    震災の後の四月。たかむら画廊の専務・篁一輝が、初めての子を妊娠し、原発被害から逃れて京都のホテルに逗留する妻・菜穂を訪ねようと、深夜の京都駅に着いたところから物語は始まる。 幼い頃から祖父の蒐集した名画に親しみ、芸大で学んだ菜穂は、美に対する鋭い感性を持っていた。 ふたりがクレーの美術展会場で見かけた美しい後ろ姿の女性が、やがて菜穂の運命に大きく関わる事になる… 少しずつ変わる季節を背景に、一輝の視点からの章と、菜穂の視点からの章が交互に描かれる。 うーん、これは面白かった! 原田マハさんのアートに対する愛を描いた作品は、もちろんどれも面白かったけれど、今作は、アートに対する愛と欲と飢え、現実的な取引のかけひきや画壇のしきたりまで、ぐぐっと迫る生々しい迫力があった。 一輝の章は、社長の父に逆らえず、妻の母でありながら秋波を送ってくる義母・克子に悩み、そして美術品を扱う人間として足元にも及ばない審美眼を持つ菜穂に平伏し…と、かなり気の毒な、ひとりの男性の葛藤。 菜穂の章は、初めは京都に異邦人として訪れた女性が、才能ある作家・白根樹を見出した事から、夫も家族も振り捨てて、アートに対する自らの感性と欲望に従って生きようとする、羽化の過程のよう。 菜穂が、京都に磨かれ、樹との交流に研ぎ澄まされ、祖父の愛情に涙し、やがて京都に根を下ろし、母となる変化が鮮烈。 恐ろしく醜悪なのは、克子と志村照山。 そのふたりに、選びようもなく育てられたふたり、菜穂と樹が、それぞれに美に愛されたのは、本当の親たちのおかげなのだろう。 終章近く、菜樹が加わり、三人になった家族のおだやかな様子が、ひときわ美しい。 表紙の高山辰雄の絵が選ばれていた意味が、ここまできてようやくわかった。 最終章が、菜穂にも京都にも受け入れられず、虚無に打ちのめされた様子の一輝で終わる、ほろ苦さと寄る辺なさ、 だから、この題名なのかな…

    2
    投稿日: 2017.07.05
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    嵐山辺りを思い浮かべながら、心地よく読んだ。原田マハさんの物語は、読了後、幸せな気持ちになれるから、好き。

    0
    投稿日: 2017.05.24
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    美術にうといので前半はなかなか進まず。後半からぐっと展開があってそこからはおもしろくなっていった。原田マハさん初ですが素晴らしい作品でした。本屋大賞の暗幕のゲルニカもすぐに読みたい。

    0
    投稿日: 2017.03.12
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    マハさんは海外の画家のエピソードとかを書くことが多いから今回もか? と思っていたら京都が舞台。 作中の京都弁とマハさんの書き出す京都がなんとも怪しく魅惑の歴史ある芸術の街の空気を醸し出す。 最初は夫の一輝の気持ちに肩入れしていたのが読み進めて行くうちにどんどん菜穂の方に感情移入。 そして後半からのまさかの展開に一気読みでした。

    0
    投稿日: 2017.03.07
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    じめじめとした人間関係と、雅な雰囲気が合わさって、なんとも言えない甘美さがある小説。京都らしい空気を味わえる。 雰囲気を味わう小説と思わせておいて、最後の怒涛の展開と、伏線の明かされ方がミステリー小説のそれだった。 楽園のカンヴァスのような絵が中心という話でもなく、京都という土地の魔力が感じられ、地元民としては、きちんとした「京都らしさ」を感じさせてくれたことに感謝したい作品。 こういうじめっとした人間関係と、美術文化の合わさった作品は好みだった。 美術を収集するようなお金持ちの世界がどんなものだかさっぱり想像がつかなかったのだが、この小説では美術品のやりとりや、身内の駆け引きみたいなものが楽しめて、自分とは縁のない世界へといざなわれるようだった。 世界に一点しかない作品を所有したり、新たな才能を発掘しパトロンとなったりと、富裕層のお金の使い方が大変興味深かった。 親に振り回された夫と、親子関係を断ち切ってでも自分の感性を優先させる妻と、どちらも幸せではないが、菜穂の決断は清々しかった。 京都に住む人間だが、美術や文化、京野菜や、祇園祭など、普段ただ生活しているだけでは向き合ってこれなかったさまざまなものとも向き合ってみたくなった。

    1
    投稿日: 2017.01.19
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    原田マハさんの作品は、すばらしい絵画に出会った時の感動を体験させてくれる。 今回もそんな気分を味わった。 菜穂の心に刺さった時の高揚、抗えない興奮、むくむくと湧き出す支配欲、、、 読んでいて、芸術作品にこんなにも感情を揺さぶられる菜穂を羨ましく思う反面、作品の引力の強さや底知れなさに畏れも感じた。 プラスとマイナスの感情で大きく揺れ動き、満たされました。

    1
    投稿日: 2016.09.18
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    「楽園のカンヴァス」の著者の、同じく美術の世界をテーマにした物語が読みたくて手に取った。 芸術家とその作品を世に出したいと願う者の感性は、サラリーマンの身にはなかなか理解し難いものと痛感。 そしてこの物語は、引き付けあうふたりの間に隠された秘密に辿り着く。

    0
    投稿日: 2016.09.08
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    内容紹介 一枚の絵が、ふたりの止まった時間を動かし始める。 たかむら画廊の青年専務・篁一輝(たかむら・かずき)と結婚した有吉美術館の副館長・菜穂は、出産を控えて東京を離れ、京都に長期逗留していた。妊婦としての生活に鬱々とする菜穂だったが、気分転換に出かけた老舗の画廊で、一枚の絵に心を奪われる。画廊の奥で、強い磁力を放つその絵を描いたのは、まだ無名の若き女性画家。深く、冷たい瞳を持つ彼女は、声を失くしていた――。 京都の移ろう四季を背景に描かれる、若き画家の才能をめぐる人々の「業」。 『楽園のカンヴァス』の著者、新境地の衝撃作。

    0
    投稿日: 2016.07.25
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    一枚の絵が、ふたりの止まった時間を動かし始める。 たかむら画廊の青年専務・篁一輝(たかむら・かずき)と結婚した有吉美術館の副館長・菜穂は、出産を控えて東京を離れ、京都に長期逗留していた。 妊婦としての生活に鬱々とする菜穂だったが、気分転換に出かけた老舗の画廊で、一枚の絵に心を奪われる。 画廊の奥で、強い磁力を放つその絵を描いたのは、まだ無名の若き女性画家。 深く、冷たい瞳を持つ彼女は、声を失くしていた――。 京都の移ろう四季を背景に描かれる、若き画家の才能をめぐる人々の「業」。 この人の描くアートの世界が本当に好きだ。

    0
    投稿日: 2016.07.03
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    一枚の絵が、ふたりの止まった時間を動かし始める。 たかむら画廊の青年専務・篁一輝(たかむら・かずき)と結婚した有吉美術館の副館長・菜穂は、出産を控えて東京を離れ、京都に長期逗留していた。妊婦としての生活に鬱々とする菜穂だったが、気分転換に出かけた老舗の画廊で、一枚の絵に心を奪われる。画廊の奥で、強い磁力を放つその絵を描いたのは、まだ無名の若き女性画家。深く、冷たい瞳を持つ彼女は、声を失くしていた――。 京都の移ろう四季を背景に描かれる、若き画家の才能をめぐる人々の「業」。 『楽園のカンヴァス』の著者、新境地の衝撃作。 「Amazon内容紹介」より 京都は新参者をなかなか受け入れてくれない街という印象だが、ほんものを受け入れる器をもっている街だとも思う、というのは住んでいる印象. 途中まで、菜穂の言動にいら立ちを感じていたけれども、それが自分の感性を信じる心や意思を貫く強さから来ているものだと分かって以降は、称賛に値するほんものだと思った. 人間、いやだと思っていることをずっと続けているとダメになってしまう.でも、やりたいと思うことを続けられる環境にいるのは難しいこと.どれだけ信念をもっていて、貫くことができるのか、だろう.

    6
    投稿日: 2016.05.07
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    有吉美術館の副館長・菜穂とたかむら画廊の専務・篁一輝夫婦。放射能汚染を恐れて京都へ避難した妊婦の菜穂は画廊の応接室で見たある一枚の絵に魅了された。それは無名の話すことができない女流画家の絵だった。アート業界の経営が厳しくなる環境の中、あやうい均衡がいつか崩れ落ちそうな物語が始まる。 京都画壇や美術業界のドロドロとしたものが見え隠れする。夫婦、親子、男女、義母義父との関係が昼ドラのような感じで、いつか壊れるんだろう、それがどう壊れるのか、読み進めながらどきどきしてしまった。ただ、母親も菜穂も一輝も金持ちの鼻につく感じで感情移入はまったくできなかったけど、美術に魅了されることがこわいとは思った。

    0
    投稿日: 2016.04.29
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    昼ドラのようなメロドラマ! 展開はあれだけど、 日本画や京都の文化の描写が美しかった。 表紙絵の「いだく」(髙山辰雄 東京国立きんだい)をいつか直接見てみたい。

    0
    投稿日: 2016.04.10
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    Four beautiful seasons in Kyoto, human dramas beyond my expectations, this novel reminds me about ”Koto” written by Yasunari KAWABATA.

    1
    投稿日: 2016.02.12
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    この先どうなるの?という展開を作り出すのが抜群に上手い。読まずにはいられない、この引力。 秘密の共有は、何よりも深い愛になる。秘密を知らなければ、いつまで経っても馴染めない、異邦人と同じ。

    0
    投稿日: 2016.02.07
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    面白かった あまりに自己本位でちょっとイライラさせられた菜穂子だけれど、納得できるラストかな それにしても私とは無縁のセレブの暮らし 美術品はやはりお金持ちのものやねえ マハさん、好きなんですが ≪ 京都には 狭い門戸の 奥深さ ≫

    0
    投稿日: 2016.02.03
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    長編でしたが、あっという間に読めました。 後半に行くにつれて、少しミステリーの様な事実が次々と出てきて、それが繋がっていきゾクゾクしました。 ここからはネタバラシになりますが、まさかの父違いの姉妹、そして殺人現場の目撃、そしてもしかしての殺人だったのか… 樹の絵に引き寄せられたのも、血の繋がりだったのかなぁ…奥深い。 本当に面白かったです

    0
    投稿日: 2016.01.20
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    一番思ったのは「なんなの、このラスト」・・・。かな。 京都の方々は、よそモンにはなかなかうちとけない、というのは聞いたことがありますが、こりゃもう異邦人どころか、ただ嫌な奴じゃん、と思った私のほうがイヤなヤツなのかもしれませんけど。 結局、誰が異邦人だったんでしょう。(菜穂?) 私は貧乏人なんで、ワガママなお嬢さんの話に共感できなかっただけかもしれないですが。 でも、睡蓮の絵は見てみたいです。 オットから見た、お金持ちのワガママな妻と、その妻の考えていることが同時にわかる・・・第三者的に書かれているから、逆に私には共感できなかったのかもしれないです。 他の方のレビューを見て、楽しみに借りたんですが。 残念。

    0
    投稿日: 2016.01.04
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    2015/12/5。絵そのものと絵画マーケットの世界が何となくわかった。ストーリーは予想を裏切られた。すべてが救われ、ハッピーエンドだとおもっていたが、誰もが自分のしたいようにあるいは自分を救うために一生懸命だった。それぞれのゴールへのベクトルが永遠に交わらないほど。元々こうなる運命だったのか、どこかで修正できたのか?関係するキャストにもっと合理的にリード出来る人がいなくて残念。

    0
    投稿日: 2015.12.06
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    前半は著者独特の物静かでアーティスティックな雰囲気に包まれていて良かった。舞台である京都の描写も、関東人としては新鮮で読めた。 しかしながらラストの方の昼ドラ的な展開で一気に冷めた。一輝も前半部分はそんなに残念な男ではなかったはずなのに最後の方はいつの間にか残念な男に成り下がっている。 登場人物のキャラクター性が一貫していないことと、どこかで見たような安いドラマという残念な結末が待ち受けているとは・・・。

    0
    投稿日: 2015.11.26
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    京都を舞台に、逗留していた資産家の若妻と画家や画廊をめぐる物語。 美術界を扱うのはお手の物ですが、ドラマとしては新境地のようです。 画廊経営者の息子で専務の篁一輝は、資産家の令嬢・菜穂と結婚した。 東日本大震災後で原発の事故が起き、妊娠中の菜穂は、京都に一時避難することに。 菜穂は美術には目利きで、祖父のコレクションを有する有吉美術館の副館長でもあった。 うつうつと過ごしていた菜穂はある日、老舗画廊で小品『青葉』を発見する。その絵の作者はまだ無名の若い娘・白根樹だった。 京都に馴染み、謎めいた白根樹の作品にのめりこんでいく菜穂。 ところが、東京では画廊と有吉不動産の経営は危機に陥っていた‥ 最初は、お金持ちらしくわがままな印象だった菜穂ですが、美術への感性が鋭く、真摯な気持ちを抱いていることは伝わってきます。 ある意味では、東京の家族に何もわからない若い娘のように扱われていて‥そのへんをひっくり返して反逆していく話かも。 鷹野せんの家に預けられてからは素直な感じに。 こういう京都なら知りたいと思いますよね。 悪気はないけど周りに押され気味な夫の困惑。 自分を押し通しているけど、その陰には以前からの事情も実はあった有吉の母。 京都画壇の重鎮や、老舗の画商。 どろどろした人間関係は、さわやかな印象が強い原田マハにしては、ねっとりしたストーリー。 ただその描写はあまり突っ込んではいないので、修羅場は追っていません。その辺が原田さんらしい、抑制したタッチになっています。 画家の樹も神秘的な面があっていいけれど、最後に明かされる点は、‥え? まとまるような、まとまらないような。 芸術家と作品への尊敬が何より輝いているので、他の面が出てくると意外な落ちに感じるようです。

    12
    投稿日: 2015.11.06
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    グイグイ読ませたし引き込まれたけど アクの強い身勝手な人ばかり。 震災についても描かれてることや 何より「自分は正しい」「だから私の考えにみんなが従うべき」な人を身近に見ているだけに (それも震災で更に増強しただけに) 読後感はモヤモヤ。 内容はドロドロしてるのに全体に清謐にすら感じるのは筆者の力量か。 【図書館・初読・11/6読了】 なんと!ここに登録しようとするまで 既に読んでいたことに気付かなかった(唖然) WOWOWドラマを観て原作を読みたくなった。 別な命をお腹にもつ主人公と 叫びを封印し声を閉ざして絵筆にぶつける女 それだけではなくドラマ全体に流れる閉塞感はなんだろうと思っていたけれど 原発事故が発端だったと知りふにおちた。 [図書館·再読·2022年1月21日読了]

    0
    投稿日: 2015.11.06
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    読み終えて装画を見るとゾクッとするほど、この絵が物語を表している。当初京都という余所者を受け付けない街の異邦人だった菜穂だけど、物語が進むにつれ異邦人は別の人へ……面白くないわけではないけれど最近のマハ作品は美術系が多すぎる気がする。そして私の中で『楽園のカンヴァス』を超えるアートマハ作品はない。

    1
    投稿日: 2015.10.15
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    原発事故がきっかけで、京都に一時的に非難しそこで偶然出会った絵画から始まるおはなし。 芸術に対して理解とセンスがある人間はやはり感覚が一般階級と異なるところがあり、お金がなければ生きていけないのだなと感じた。 万人が持てるセンスではないので、大切にしなければならないと思うし、大切にすべきだと思うけど、やはり主人公の感覚には理解しがたいものがあった。 ただ、主人公の母親と夫もちょっとおかしかったので、なんともいけないけど。 芸術というのは難しいな。

    0
    投稿日: 2015.10.15
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    出だしはとっつきづらく、というか、面白くなかった、、、んだけど、 後半は面白かった。 やはり絵画にまつわるくだりの迫力は素晴らしい。 絵画に対する心の持ちようについて語っている部分に強く魅き付けられた。 終わりはまた、う~ん、まあ、そんなもんかな。

    0
    投稿日: 2015.10.07
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    最近読んだ原田マハ作品がどれも好みではなかったので、敬遠していたのだけど大好きな「京都」が舞台としり、即購入。原田マハさんこんなのもかけるんだー。序盤から引き込まれ京都の雰囲気に包み込まれて一気に読んでしまった。読んでる最中も「すごい良い本を読んでいるのでは?」と思い、とても良い読書ができた。 アートを題材としているせいか、言葉も綺麗で読んでいて心地よかった。 最初は共感の持てなかった菜穂に対しても、後半は感じ方が変わり応援する気持ちになる。

    1
    投稿日: 2015.09.29
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    原田マハをちょっと見くびっていたかもしれない。勝手に既定路線をひた走る優等生的な作家だと思っていた。ごめんなさい。 それほどまでにこの作品が期待を裏切って良い作品だったということ。 私の中では「楽園のカンヴァス」と同等もしくは超えたかもしれない。 同じようにアートを扱っている作品には違いないが、今回は作品そのもの作家そのものに焦点を当てているわけではなくそれを取り巻く画壇、画商、コレクターなど普段知ることのない世界を織り交ぜて描いているところが決定的に違う。 まだデビューしていない謎の画家を登場させてミステリー仕立てにしているところはお見事。 舞台となった京都の移ろいゆく季節や文化、人間模様が描かれる様は耽美的であでやか、妖艶といった形容詞がぴったり。観光客として訪れるだけでは決して見ることのできないブルジョアな京の暮らしが物語のほとんどを占めているが、まったく嫌みなところがない。このぎりぎりまで抑えた筆さばきに好感を覚えた。 もしこれが林真理子だったら目も当てられないだろう、なんて勝手な感想。 とにかく全編にわたって楽しめた。 登場する人物が一癖も二癖もある人ばかりではあるが、いい人ばかりではつまらない。 わがままなお嬢さん育ちの菜穂をはじめ、京都画壇の重鎮である志村照山、菜穂をサポートする書家の鷹野せん、ミステリアスな白根樹などなど。 最後の最後で表紙を見ると・・・、いや憎いですねマハさん。 今までの爽やかで読後感の良い原田マハ作品が好きな人は苦手な作品かも。 好き嫌いが分かれるかな。

    23
    投稿日: 2015.09.07
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    たかむら画廊の青年専務・篁一輝と結婚した有吉美術館の副館長・菜穂は、出産を控えて東京を離れ、京都に長期逗留していた。妊婦としての生活に鬱々とする菜穂だったが、気分転換に出かけた老舗の画廊で、一毎の絵に心を奪われる。画廊の奥で、強い磁力を放つその絵を描いたのは、まだ無名の若き女性画家。深く、冷たい瞳を持つ彼女は、声を失くしていた―。京都の移ろう四季を背景に描かれる、若き画家の才能をめぐる人々の「業」。『楽園のカンヴァス』の著者、新境地の衝撃作。 「BOOKデータベース」より 美術館に行きたくなった. もう長いこと美しい情熱に触れていない.無性に心が乾いていることを感じた.涙がこぼれた.いろんなところに深いふかい溝を感じた作品だった. 本の中で紡がれることばから頭の中に浮かび上がる絵はきらびやかで美しく、紅葉の葉一枚が、苔むした岩一つが、目の前にあるような感覚に陥るような文章だった. 激しい感情は感性を守る鎧、譲れないものをもつものは強いと思った. 京都はよそ者には不親切な街だ、よそ者を受け入れない街だ、とよく聞く.それは一面事実であるけれども、そうではない部分がある.京都のうわべだけを見るものには開かれない扉があるのだろう.求める心が強ければ開く扉もある. 才能は裕福な家の子どもに降りてくるばかりではない.才能を見出す人がいて後世に残るものもある.絵から情熱を感じるたびに、作者だけでなく、それを残そうとした人々へ尊敬の念を禁じえない. 嗚呼、美しいものに触れたい.

    18
    投稿日: 2015.08.26
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    2015.08.25.読了 星3つ半かな。 最後 そう来るか!という感じですが、 原田マハファンなので 許せるかな。 京都は本当に奥が深そう。 原田マハさんの本を読むと きちんとした生活しなくては と、思ってしまいます。

    0
    投稿日: 2015.08.25
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    原田マハ著『異邦人』(いりびと)読了。 高額な絵画を扱う人達の別世界の話??? そんな読み始めであったが、読み続けるにあたり、 ミステリー性のある内容にどっぷり魅了された。 美術館・震災・祇園祭・画廊・出産・生誕の秘密… 絵画の話で展開する原田マハさんの作品は楽しめる。 我儘なお嬢様に生まれ持った秘められた想いが、 徐々に開花してゆき、運命的に引き寄せられた。 ある意味、祖父(実父)と実母の思惑通りな人生なのか。。。 女性は清々しく、そして男は女々しい。。。 菜樹がセンスある女性になっていくのは必然であろう。

    0
    投稿日: 2015.08.22