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Aではない君と
Aではない君と
薬丸岳/講談社
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総合評価

285件)
4.3
120
107
43
3
0
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    殺した人と、心を殺した人。どちらが悪いの? 強烈な言葉だと思った。 自分が聞かれたら何と答えたらいいのだろう。考えても答えは出なかったが、読み終わった後には、著者なりの答えなのか、自分自身じっくりときた回答がえられた。 もっと著者の作品を読んでみたいと思った。

    1
    投稿日: 2023.02.14
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    このレビューはネタバレを含みます。

    「子供がどうしてそんなことをしたのか?考えるのが親だ」・・・親として、人としての想像力の極み。 解決の無い問いへの真摯な向かい方に感銘を受けた。

    1
    投稿日: 2023.01.31
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    3.15 被害者側だと思うよね 加害者だった時の衝撃 辛いし色々と問題が発生する こーゆー場合味方になってくれる人ってやっぱいないんですかねぇ もし自分もそーだし周りでこーゆー事があったらいつもみたいに接する事が出来るのか 当事者だと変になっちゃうかも 頭ごなしに責めるのではなく、「何で、どうして」というのを考えてあげる やらなきゃいけないなぁと思った作品

    2
    投稿日: 2023.01.23
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    いじめを受けた本人と、いじめを受けた子供を持つ親には ガツンとくる物語。 「子供がどうしてそんなことをしたのかを考えるのが親だ」 物語のなかで加害者の親はこれを考えた。 被害者の親はこれを考えただろうか。 全ての親が考えるべき事柄だと思います。 いじめをする本人と、いじめをした子供を持つ親の心にも 届く物語があるといいと思います。

    17
    投稿日: 2023.01.08
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    中学生の息子が同級生を殺してしまった。 本当に殺意があって殺したのか? 殺した理由を知りたいのに全く話さない。 さらに事件の前、父親の携帯に電話をかけた息子。 だけど、仕事中で出られず留守電もなし。 果たして息子は父親に何を伝えたかったのか? 父親目線でずっとお話が進んでいく。 重いお話なのに全然止まらず読める。 息子が殺した同級生の父親は弁護士。 裁判でどうなるのだろうかとハラハラしたし 息子は、弁護する見方の弁護士に敵意をみせるのでなぜ嫌っているのか気にななった。 心を殺されるのと体を殺すのとどちらが悪いのか 考えさせられました。 被害に遭ったのが自分の家族だったらどうするだろうか? 命の重み。それを奪った時、一生背負わないといけない十字架。自分の気持ちや心の中で考えていることを言葉にしないといけないなと感じました。相手の心の中も、考えていることも分かるのなんて難しいけど、想像する力を働かせないといけないなと思う作品でした。 最後の写真立ての場面ではけっこう泣きました。 [印象に残ったことば] もし翼が優斗くんを殺したと告白していたら、翼が人殺しだということが疑いようのない事実だとしたら、自分は明日からどのように生きていけばいいのだろう。(吉永圭一) 世間の誰もが少年Aとして翼を憎んだとしても、自分だけは翼を愛し続けるしかない。(吉永圭一)

    9
    投稿日: 2022.12.21
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    中学生の、不安定で、純粋で、容赦のない衝動は、エグくて脆くてつらくて。 これからの人生がイバラの道であることに気づいた翼の気持ちがつらい。 早く結末を知って、安心したかったけど、結末もつらい。 満点です。

    10
    投稿日: 2022.12.02
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    「お父さん、お母さん。僕の事、好き?」 「自業自得だよ。あんなひどいことをさせる人間に育ててしまったんだから」 この言葉に少しばかり共感してしまいました。 人間の心は美しいものではなく、それが偽りのない心ではないかと考えています。 心とからだ、どちらを殺しても殺されても、人生は死んでしまうのだと思います。

    7
    投稿日: 2022.11.21
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    すごく良かった 物語は苦痛の連続ですが 14 歳の息子が同級生を殺して… 子供の世界に大人が踏みこまない、見て見ぬ振りをすると、こんな事件が起きてしまうのかな 何があったのか、息子は一切語らず 父母、弁護士たちに、少年Aの気持ちが伝わらず、真相はとても悲しいものです

    10
    投稿日: 2022.11.13
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    心身共にそれなりに元気なときじゃないと読めない薬丸さん。 妻と離婚したものの仕事は絶好調だし、新しい彼女もできて毎日が楽しい。唯一の気がかりは妻が引き取った息子のことぐらいだが、会うのは数ヶ月に一度。そんな折、息子が同級生を殺した罪で捕まったとしたら。 両親、特に父親が「どうするどうする」と悩むだけの約470頁と言えなくもありません。だけど一緒になって深く考えさせられてしまう。心と体、どちらを殺すほうが悪いのかについては父親の返答に唸りました。更生したかどうかの基準なんてわからない。 著者が誰であろうと、京極さんの選評にはついつい注目してしまう私です。

    3
    投稿日: 2022.11.08
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    怖くて怖くて 早く最後まで読みたかった あまりにもリアリティがあった 私に息子がいるからなのだろうな 自分が吉永の立場だったらどうするだろう そればかり考えて読んでた 自分の思春期のことを思い出してみたりしたけど やっぱり親に話したくないこともあるし 相談したくなることもあった 翼は本当はいい子だったんだろう… 違う環境にいたら こんなことにはならなかったと思う せつない… 昔 ラジオのDJが 車に乗るには免許がいるのに 親になるのには免許も試験も無い と言っていたのを事あるごとに思い出す 息子にも読んでほしい本 薬丸岳さん 文章はとても読みやすかったので 次も読みたくなった でも内容はまたこんな感じなんでしょうか…

    4
    投稿日: 2022.11.04
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    息子が犯罪を犯してしまい、罪から逃げずに立ち向かう物語。更生とは何か。心を殺されたが、身体を傷付ける事はなぜ悪なのかを考えさせられました。最後の最後で号泣してしまい。後にドラマ化されている事を知りました。キャスティングも含め良かったです。

    4
    投稿日: 2022.10.15
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    いじめという犯罪と復讐による殺人の更正に対して深く考えさせる作品。特に親としての立場に立っての葛藤をうまく表していると思った。

    3
    投稿日: 2022.09.26
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    犯罪と更正について、深く考えさせられる作品。 加害者と被害者がともに14歳の少年であり、また物語は加害者の父親の目線で書かれていることから、 自分の子供が罪を犯してしまったら… 自分の子供が被害者になったら… という思考をめぐらせながら読みました(子供はいませんが)。 拘置所にいる息子に、ジュースを差し入れるシーンや 美味しいものを食べに連れていってあげたいと思うシーンは個人的に特に印象に残っています。 私が少年の親だったら、同じように少しでも栄養を摂ってほしい、困っていることがあるなら差し入れしたい、そう思うでしょう。 けれど、自分の子供の命を奪われた立場だったら、 ジュースを差し入れただなんて聞いただけで、激昂するでしょう。 第三者の立場でも眉をひそめるかもしれません。 更正とは。 罪を犯した者が社会に戻って生きていく事とは。 謝罪とは。 本を読むことで、想像する事ができます。 仮の人生を生きる事ができます。 楽しいことは実際に経験する方が、もちろんいいのですが、辛く悲しい事は、できるだけ経験したくないもの。 けれど、知っておかなければいけない事でもあります。 私自身の為にも、いつか自分の子供からの色々な質問に回答する為にも、様々な本を読んでおきたい、出来る限りの経験を積んでおきたいと思いました。 2016年5冊目。

    1
    投稿日: 2022.09.15
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    子を持つ親は是非読んでもらいたい。 過ちとどう付き合うかの本質をついている! テーマは「間違いの反芻」だと思って読み終わった。

    1
    投稿日: 2022.08.28
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    このレビューはネタバレを含みます。

    14歳の息子が殺人を犯した。父親の視点で描かれた作品。面会する父親にも、父親が雇った弁護士にも一切口を開かない息子。事件に至った経緯を知ることができないまま審判の日は近づいていく。 父親は一生懸命息子に寄り添う努力をし、ついに息子の口から被害者から受けたイジメが語られる。 心と体どちらを殺すのが悪いのか。翼くんがこのセリフを言った時、私はどちらも同じくらいだと思ったけど、お話の最後に父親が出した答えに納得した。

    4
    投稿日: 2022.08.28
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    離婚して離れて暮らしていた息子が、殺人を犯して逮捕された。逮捕された後の息子は、口を閉ざしたまま何があったのか、どうして殺してしまったのか話さない。 自分の息子が起こしてしまった罪を、逃げずに共に背負う父親を通して、人を殺してしまうとはどういうことなのか、贖罪•更生とはなんなのかという答えのない問いに向き合い続けている本作は、薬丸岳さんらしい作品だなと思った。 未熟で閉じた世界に生きるしかない少年たちの犯した罪(心であれ体であれ、人を殺すこと)は、重く一生つきまとうものであることを真摯に伝える話だった。

    2
    投稿日: 2022.08.26
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    このレビューはネタバレを含みます。

    もし、自分の息子が息子の同級生を殺してしまった時の親の反応の手順でもかかれているかのようなリアルさがあった。犯人の息子の気持ち、その父と母の気持ちや過失、遺族の気持ちなどが本当に忠実すぎた。自分にはこういう経験はないし、周りでも聞いたことがない。しかし、この小説を読んで想像がすごくつく。自分ならこう思うなと思ったり、想像しながら読み進めると自分自身の中で壁にぶつかり悩んでしまう。とても難しい。何が正しくて何が正しくないかは人それぞれ。それを人生と割り切って生きていく姿勢も大切なのかもしれない。

    2
    投稿日: 2022.08.12
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    少年犯罪と加害者家族。被害者と遺族。色々な感情や出来事が複雑に絡み合いながら進んで行くストーリーは、疾走感は無いのですが、容疑者の少年Aがなぜ事件を起こしてしまったのかの過程が丁寧に描写された作品です。これからお子さんが生まれる方や小さいお子さんがいる方には是非、読んで頂きたい作品です♪

    2
    投稿日: 2022.07.29
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    弁護士の神崎先生が魅力的。 同情する事情はあれど、人を殺すということの罪の重さを考える一冊だったと思う。 それは少年であれ、大人であれ、同じなのかと思った。

    4
    投稿日: 2022.07.22
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    この読了感をどう伝えればいいのか言葉になりません。 自分の10代を振り返ると、あれほど感受性豊かだった時はもう二度とないなと思います。 それと同時にもう少し振れ幅がなければ人の想いを誤解したり、傷ついたり傷つけることも少なかったのかもしれないとも。 ただ、越えてはいけない一線だけはわかっていました。 それを超えてしまうこどもたちが実際にいることが悲しいです。 この本を通して、人ひとりの命の重さを、大人も子供も改めて感じることができると思います。

    2
    投稿日: 2022.07.12
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    3章ある構成がいい。2章で終わらなかったのが。 ここで終わりではなくて、人生は続いていく。 きれいごとではなく、何か爆弾を抱えながらも生きていく…そしてそこでいかに生きるか、なんだな。 弁護士さんを見て、あぁ、こういう仕事っていいなと思った。人に向き合い、つづいていくその人生に寄り添ってくれる感じがして。

    3
    投稿日: 2022.07.09
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    2022.6.30 最初はダメ親っぷりに腹立たしくてたまらなかったけど最後にはリスペクト。 リアルに徹して描いてくれた作者様に感謝です。 子供産む前の教科書にしても良いくらい…

    4
    投稿日: 2022.07.04
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    内容に反して文章は読みやすい。 親になることって生半可なことじゃないなという感想。 犯罪を犯して生きていく当人も、周りの人も、背負うものが大きい。そして世間は冷たい。 全ての犯罪者に同情の余地があるとは思わないけどね。 少年法は今後どうなるんだろう? ネット時代では意味の無い法になっていくのかも。 思春期のさ、特に男の子とは向き合うのが難しいように感じる。

    5
    投稿日: 2022.06.16
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    クラスメイトを殺め犯罪加害者となってしまった息子の父親目線で物語は展開される。 正直読むのがしんどかった。どうかいい方に転んでくれとずっと思いながら読んでいた。ストレスに感じるほどなのに、ページを捲る手が止まらない。真実が明るみになるにつれてどんどん心が苦しくなる。 心を殺すことと体を殺すこと、どちらがいけないことなのか。正直読んだ後もどちらがいけないかなんてはっきり言えない。 薬丸岳の本は「真の贖罪とは」「更生とはなにか」を考えさせられる内容が多い。 正解なんてわからない、答えが出ないものを永遠に、死ぬまで、被害者や遺族のために考え続けることが贖罪なのかもしれない。

    11
    投稿日: 2022.06.14
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    物事の良し悪しとは別に、子供がどうしてそんなことをしたのかを考えるのが親だ。   同級生を殺めてしまった翼  心を殺された翼 息子を支え、寄り添って行こうとする吉永の描写がリアルに描かれている 自分は子供と向き合えているのだろうか ?と考えさせられた一冊

    13
    投稿日: 2022.06.04
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    世の中は人を殺めてしまった人間に更生しなさいと言うが更生とは一体何なのか考えさせられる。 『身体を殺すのと、心を殺すのどっちが悪いの?』 身体を殺されたら全てがなくなる。 心を殺されたら身体は残るが元のようには生きられない。 ただ身体を殺すことは周りの人間の心を殺すことにもなる。 だからといって、どっちが悪いかなんてのは誰も判断できない。

    6
    投稿日: 2022.06.01
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    主人公は、同級生を殺してしまった息子の父親である吉永。 とにかく暗い作品だが、子供がいる親は考えさせられる部分が多々あるように思う。 物語後半まで同級生を殺害した動機をなかなか話そうとしない息子(もはや言葉も発さない)に若干もどかしさを感じつつも、その動機が気になりサクサクと読めた。

    2
    投稿日: 2022.05.29
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    心を殺すこと、体を殺すこと、どちらに天秤が傾くか、最後まで読んでも結論は出せなかった。 この二つを比べることはあまりにも危険かつ重要なことで、しかも未成年の口からこの問いが発せられたとき、周りの成人した大人はどう返答するべきか、模範解答があるなら教えてほしい。

    6
    投稿日: 2022.05.19
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    このレビューはネタバレを含みます。

    「物事のよし悪しとは別に、子供がどうしてそんなことをしたのかを考えるのが親だ」 「心とからだと、どっちを殺したほうが悪いの?」 同級生の殺人容疑で十四歳の息子・翼が逮捕された。親や弁護士の問いに口を閉ざす翼は事件の直前、父親に電話をかけていた。真相は語られないまま、親子は少年審判の日を迎えるが…… 加害者の父親目線から描く社会派小説。 逮捕後から出所まで静かに、リアルに描かれている。 本作に出てくる加害少年の家庭環境は、特別悪いわけでもない。むしろ日本ならどこにでもある家庭環境である。 両親が離婚していており、仕事が忙しく子供のSOSに気づけなかったとあるが、親は子供の為に仕事を頑張る。そんな頑張っている親に心配かけまいとして、子供は何も無いふりをする。 それでも気づいて欲しくて出す小さなSOSに気づける親は、世の中にどのくらいいるのだろうか。 心に余裕がなければ気づくことなどできないかもしれない。 心に余裕を持てない程の仕事とは何なのだろうか。 日本人は働きすぎとよく言われるが、本作を読むと痛感する。 「心とからだと、どっちを殺したほうが悪いの?」 加害少年が言ったセリフが印象的で、それに対し父親は“からだ”と答える。 からだが消えてしまえば、許しを乞うことも償うこともできないからだ。 被害者に罪があったとしても殺してしまえば罰せられ、一生罪を背負わなくてはならない。 大人として、親として考えさせられる1冊だ。 こんな人におすすめ.ᐟ.ᐟ ・少年犯罪に興味があるひと ・子育て中のひと ・社会派が好きなひと ・考えさせられる話が好きなひと

    3
    投稿日: 2022.05.16
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    とても重い内容だった。 少年犯罪について詳しく書かれてあり勉強になった。 どちらも被害者であり、心と体を殺すことについて色々と考えさせられた。

    0
    投稿日: 2022.05.11
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    はじめは息子が人の心も無いような悪人かと思っていましたが、読み進めると息子も心を殺された被害者だったことがわかります。 しかしひとたび犯罪を犯してしまったら、息子は加害者でしかありません。 そこに至るまでの過程は、息子を裁く上で情状酌量の余地でしかなく、「加害者」の烙印は一生消えることがないのです。 被害者の親も辛いでしょうが、加害者の親も辛い。 周りからの同情が無く、プライバシーもないように扱われる点では被害者の親よりも辛い。 罪の重さ、罪を償うということの意味を改めて考えさせられる作品でした。

    23
    投稿日: 2022.04.24
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    このレビューはネタバレを含みます。

    一気読み 最後は泣いた。 同級生を殺してしまった息子と向き合うために奮闘する父親がいい。 子供のSOSに気づかなかったことが事件をまねいたかんじなので、親になる人や親が読むといいなと思った。 心を殺されるのと、体を殺すのどっちがだめなの?という言葉にハッとさせられる。 息子が殺した理由が切ない。

    7
    投稿日: 2022.04.22
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    う〜ん…重い… 子供に愛情たっぷり注いで、こんな悲劇が起こらんようにする事が一番やけど… 自分の子供が、人殺しか… 確かにイジメとかあったかもしれんけど… どんな理由があれ…あかん事やしな… でも、実際に起こったら、自分自身が子供にどんな態度を取るか… 理想論では、自分の子供は、どんな事があっても、寄り添っていかなあかん!… ほんまにできるんかな…って不安になるけど、自分の子供やから、やるしかない! 翼くんは、犯罪犯したかもしれんけど、中身はまともな感じがする。親殺しとかの事件がある昨今を考えるとね… これから、どうするなんてのに、答えはないから、子供に寄り添って、試行錯誤しがら、更生していくしかないんやろな… 考えさせられる内容に、語尾が「…」だらけ(^_^;) 薬丸さん、相変わらず重いのありがとう……………(「…」連打…)

    52
    投稿日: 2022.04.14
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    だいぶ重い内容で考えさせられた。 肉体の死、心の死…法で裁かれるのは肉体の死のみ…でも心の死は生きることに希望がもてなくなるのも事実。 加害者が1番大切にしていたペロを殺さなくてはいけない場面は完全にこころが死んだだろうと思うと苦しかった。最後優斗と翼の写真で優斗がいい表情をしていたのも苦しかった。 言葉で現すのは難しい内容。 一気読みでした。このままヘビーな本を次に読むのは 辛いので軽く読める1冊を読んでまた薬丸作品に戻ろうかな 笑

    10
    投稿日: 2022.04.02
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    しんどくて途中休憩を挟みながらようやく読み終えた。つらくてボロボロ泣いてしまった。どのような殺人も同じだけど、特に少年犯罪はその家族がキツいのかもしれない。親子だって、そばにいたってそれぞれの心の内はわからないのに世間は認めてはくれないね。

    6
    投稿日: 2022.03.22
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    一気に読んでしまう内容だった。 事実を知りたくなり、次をめくるが、苦しくなった。 最後に、父親が子供からの質問に答えを出しているところが良かった。

    3
    投稿日: 2022.03.22
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    高校生の時に心を救われた本 加害者の父親目線で書かれているので、加害少年が責められ虐げられるのでは無く、少年の心情に寄り添って書かれている様に感じる 当然の様に加害者は悪、被害者は善として見る世間と、心の傷を抱えた1人の少年とその家族のギャップもリアルで共感出来るものが多い

    2
    投稿日: 2022.02.26
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    同級生を殺してしまった息子。 父である吉永は妻との離婚で息子の翼とは離れて暮らしていた。 月に一度会うのが、二ヶ月に一度、三ヶ月に一度となっていく中でその事件は起こる。 しかも、事件の直前に翼から携帯に電話があったのに、出なかった。折り返したがすでに繋がらなかった。 逮捕された翼はなかなか事件について供述しない。 どうして仲の良かった友達を殺したのか… 父として知らなければならない。受け止めなければならない。 しかし、それは大きな恐怖でもあった。 「友罪」の少年のことが頭に甦る。 2022.1.30

    1
    投稿日: 2022.01.30
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    タイトルからすごい重たい雰囲気になることは承知の上ではあったものの想像以上に現実味を帯びていてじっとりとした空気感が面白い。 何よりこういうストーリーにありがちなどんでん返しみたいなものは一切なく疑惑が容疑に変わり事実が確定していく様と親の描写は刺さるものがある。 最も心に残るキーワードは「心は殺すのは許されるのにどうしてからだは殺しちゃいけないの?」というセリフ。 思春期ならではの感性とイジメという背景が生み出すこのセリフは色々なことを考えさせられる。

    2
    投稿日: 2022.01.24
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    生まれた子どもが、何も出来ない赤ん坊であるように 親もまた、始めは親として新米だ。 子どもと一緒に苦悩しながら、親になっていく。 完璧な親も子どももいない、、 だからこそ、大切だと思う、 「物事のよし悪しとは別に、子供がどうしてそんなことをしたのかを考えるのが親だ」 という主人公の父の話が。 親である自分にはしみる、、

    4
    投稿日: 2022.01.19
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    このレビューはネタバレを含みます。

    この作者の作品は初めてでした。 深く思いテーマ。 うまく感想が言えない。 最後まで、被害者への嫌悪感はなくならなかった。 加害者に共感してしまった。やったことは良くないこと、許されないこと。それは理解できる。でもだったらどうすることができたのか? 父親は電話に出ていれば止めることができたのか?

    3
    投稿日: 2021.12.17
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    このレビューはネタバレを含みます。

    腹が立って仕方がなかった。吉永、藤井、双方の父親にイライラした。ずっとフワフワとした吉永の言い訳の上っ面を読んでいるようで、何が言いたくて書かれた小説なのか理解できなかった。藤井の、亡くした息子の守り方にも納得がいかなかった。 と、最終章を読むまでの感想。 多分、母親の描き方を中途半端に感じてしまったからだろう。シングルという境遇に重ねてしまい、私には純子が理解できなかったからなのかもしれない。そして、私自身の思春期の子供にも、悲しく辛い経験をさせてしまったから、藤井に同情できないのだろうと思う。そもそも、ペットを殺させた時点で、犯罪者じゃないか! 最終章で評価を変えたのは、「心を殺すこと、体を殺すこと」の答えに納得したから。また、翼の嗚咽が、心からの謝罪が、本当に聞こえてくるような気がしたから。ただ、写真一枚に、優斗の苦しみも感じてしまったので、余計に藤井が嫌いになったけれど… まだ悲しみの中にいる私の大事な子供にも、なんだかんだで読ませたい気もする。

    1
    投稿日: 2021.12.16
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    薬丸作品ということで、かなりの衝撃的な内容だろうとは思っていたが想像以上に衝撃的な作品だった。どうして少年は加害者になってしまったのか、父親の苦悩と自責の念の日々、とても重く深い内容。 単行本化の際に第三章が加筆されたということだが、今後どう更生していくのか第四章以降があれば読みたいと思わせる作品だった。

    2
    投稿日: 2021.12.03
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    このレビューはネタバレを含みます。

     本当の意味での贖罪とは何か、罪を犯すとはどういうことか、おそらく著者が人生をかけて導き出したであろう答えがしっかりと描かれた、魂のこもった作品だった。犯罪をテーマに描くにはこれほどの覚悟がなければならないのだろうと感服した。また、子どもが罪を犯したとき、親はどう向き合えばいいのか、真に迫った作品だった。  しかし、私の意見としては人を殺してはいけないと思えない。殺されても仕方がない人間もいる。優斗は自業自得、殺されて当然だ。心と身体、どちらを殺すのが悪かという問い、私は心だと思う。身体の方が悪いというのは、"生きてさえいれば"という意味だろう。しかし、心の傷だって簡単に癒えない。ましてやあんな目に遭わされたら、一生トラウマとなって残るだろう。完全に克服することはできない。それなのに身体の方が大切だというの?どんなに苦しい現実が待ち受けていようと、生きてさえいればなんとかなると?私はそんなこととても言えない。翼は悪くない。殺意を持つのも仕方がない。  とはいえ、社会がそれを許さない。結果的に彼は凄惨ないじめを受けたトラウマだけでなく、人殺しとしての十字架も背負い続けるという、二重の苦しみを抱えることになった。  かなしい。

    2
    投稿日: 2021.11.29
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    息子が殺人容疑で逮捕され、加害者家族の父親として息子や被害者家族、社会と向き合っていく物語。 読み進めるたび胸が痛くなり、重い話だけど目を背けず向き合って考えることの大切さを感じた1冊。 同著者の「友罪」を事前に読んでいたこともあり、多少の免疫がついてたので衝撃少なく読み進めることができた。(「友罪」は読みながら思考がいっぱいいっぱいになって溢れた…) 家族の形や状況は様々で全く同じ人はいない。 主人公だけでなく母親や恋人ほか登場人物が抱く感情や行動は、誰もが抱きうるものであり起こりうる状況だと思った。1人ひとり個性があって違う人だからこそ、子育てだって1つだけの正解はないだろう。 だた、大切だと共感したのは主人公の父親が発した言葉。 「物事の良し悪しとは別に、子供がどうしてそんなことをしたのかを考えるのが親だ」 もがきながらも息子と向き合い前に進もうとする父親の想いや行動から考え学べる事が多かった。 少年犯罪に関わる人の心情をそれぞれの立場から繊細に描く著者の熱意がすごい。 引き続き別の作品も読んで心を鍛え磨きたい。

    21
    投稿日: 2021.11.26
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    犯罪を犯した少年の親目線。加害者の親。親自身も心を蝕まれていく中で、どれだけ子どもの為にと考えられるだろうか。愛おしい存在だからこそ、傷つけるのも、傷つけられるのも、傷つけたことで自分が傷つくのも、自分を傷つけたことで相手が傷つくのだって、怖い。自分の行いを呪っても、不寛容な社会を呪っても、例え子どもと縁を切ったとしても、犯罪者やその関係者というレッテルは一生消えることなくついてまわる。そんな現実と、子どもと、どう向き合っていくのか。 いろんな立場の人の、それぞれの反応。どれも真っ当で、間違いじゃない。だからどうにもならなくって辛い。ただ受け止めるしかないことが、とてつもなくしんどい。

    2
    投稿日: 2021.11.02
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    最後の1ページまで貪るように読んだ。 親子って…。 『どっちの罪が重いの?』 『心とからだと、どっちを殺したほうが悪いの?』 自分が親だったら、人を殺してしまった我が子 と向き合えるのか? 子供の心の悲鳴に気付き寄り添えるのか? 吉永さんの気持ちを痛いほど感じながら 最初から終わりまで自分なら、夫なら、 子供たちなら、何をどう感じてどう行動するのかを 自問しながら読み続けた。 作品を通して貴重な追体験をさせてもらった 気がします。

    16
    投稿日: 2021.10.27
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    このレビューはネタバレを含みます。

    著者の作品は初読みでしたが、ブクログ内でのフォロー&フォロワーさんの評価が高くずっと気になりながらも積読となっていた一冊です。 切なくて、苦しくて、なにより重たい作品でしたが、迷わず☆5つ。 本作の主人公は14歳の息子が同級生を殺害した容疑で逮捕された息子(翼)を持つ父親・吉永。 決して許されることのない罪を犯し、14歳という若さで加害者として十字架を背負うこととなった息子を持つ父親の姿、殺人を犯してしまった少年がいかにして自分と向き合い、家族や友人と向き合い、そして罪と向き合う姿。 子を持つ親として、本書は超弩級の衝撃作。 加害者の視点で書かれる作品は何冊か思い出しますが、加害者(少年)の親の視点ってどうしても自分ならどうする?と比べてしまいます。 単身赴任とコロナ禍を言い訳に、私自身も吉永のように最愛の我が子と自然と距離があいてしまいました。 誰よりも側にいたい最愛の娘。 親と子、それは単なる血の繋がりだけではなく、もっと根幹の部分で繋がっている。 しかし、それに甘んずること無く、側にいて、触れてやることも親の務めだと改めて思わされました。 読みながら「北斗 ある殺人者の回心(石田衣良)」、「とんび(重松清)」を思い出しました。 未読の方は是非‼︎ 説明 内容紹介 同級生の殺人容疑で逮捕された14歳の息子。だが弁護士に何も話さない。真相は。親子は少年審判の日を迎える。吉川文学新人賞受賞作 第37回吉川文学新人賞受賞作 *選考委員のコメントより 伊集院静氏 思わず唸った。 薬丸岳という小説家の力量と才能に頭が下がった。 大沢在昌氏 より道のないまっすぐな物語は、最後まで密度を失わず、 重く暗い話でありながら、目をそらすことを許さない。 名状しがたい感動を私は味わった。 京極夏彦氏 提起された問題は読み手のい許に届き、 読者それぞれが「つけられない結末」を共有できる。 恩田陸氏 もし自分が主人公の立場に立ったら、と 胸が痛くなるような心地でハラハラしながら読んだ。 内容(「BOOK」データベースより) あの晩、あの電話に出ていたら。同級生の殺人容疑で十四歳の息子・翼が逮捕された。親や弁護士の問いに口を閉ざす翼は事件の直前、父親に電話をかけていた。真相は語られないまま、親子は少年審判の日を迎えるが。少年犯罪に向き合ってきた著者の一つの到達点にして真摯な眼差しが胸を打つ吉川文学新人賞受賞作。 著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より) 薬丸/岳 1969年兵庫県明石市生まれ。駒澤大学高等学校卒業。2005年、『天使のナイフ』(講談社文庫)で第51回江戸川乱歩賞を受賞。連続ドラマ化された刑事・夏目信人シリーズがある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

    29
    投稿日: 2021.10.26
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    途中までだらだら進展もなく長く、飽きそうだった...なのでラスト間際ぐんぐん読んだ。親としての思いは響いた。

    0
    投稿日: 2021.10.25
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    このレビューはネタバレを含みます。

    中盤まで先を急ぐ面白さだったけど、だんだんいつまでも話さないの繰り返しで中弛み。 話し出したと思ったら、最低な展開… 飼っていたペットを殺させられた!? なにそれ聞きたくない話だわ。 10年も過ごした可愛がってたペットなんて、家族殺させられたのと同じだけど、加害者と被害者の親はそこんとこわかってんのかな? どーもどっちの親も命に対して反応が軽いんだよね。 翼くんだけが絶望感を感じられた。 母親の頼りなさと言ったら。 マスコミ対策としたって大阪行ってる場合じゃないわ。 とにかく母親にイライラした。 子供の友達の名前も知らないとか。 暮らしてた息子が人殺してるのに、あんた存在うすっ! 自分が大変大変ばかりで離婚したのお前だろ。 母親の母親が甘すぎなんだよ。 なんでもかんでも娘の味方してるから、娘が自分上げになって旦那馬鹿にしてつけあがるんだわ。 夫婦生活といい母親も父親も自分が大変ばかりで、もっと子供のこと一番に考えてって感じだった。 胸糞すぎた。 被害者の親が『いい子なんです』ってどこがだよ。 イジメの限度を越えてるわ。 ペロもハムスターも殺すんじゃなくて殺させるんだよ? サイコパスすぎる。 とにかく犠牲になったペロちゃんに胸が苦しくて辛かった。 フィクションだとしても本当にその部分を読むのがしんどすぎた。 ペロちゃんの絶望感ったら無いよ。 赤ちゃんの頃から一緒に育って、一番信頼していた飼い主に殺されるなんて。 私が翼なら壊れるわ。 優斗死んでとーぜんすぎる。 それでも法律がある限り殺したらダメなんですけどね。 そして、動物は法律上『物』でしかないんですけどね。 犠牲になるのはいつだって弱者。

    1
    投稿日: 2021.10.22
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    苦しい物語だった。 当事者だとしたらどうすればいいのか。 やってしまった事は取り返せない。 どの様に償っていくかしかない。。

    1
    投稿日: 2021.09.30
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    赦しとは、救いとはを感じさせられた。愛と憎しみは表裏一体だと思った。とても面白く一気読みしてしまった。

    1
    投稿日: 2021.09.25
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    吉永と純子の子ども翼は優斗の殺人容疑で逮捕されてしまう。 純子とは離婚し別居し、翼とも数ヶ月に一度会う程度だった吉永は翼が何故殺人を犯したのか理解できなかった。 何度も翼の元を訪れ、真実を問いただすが翼は一言も答えない。やがて吉永は自分を守るために翼のことはよく考えていなかったと思い始め、例え殺人を犯したとしても翼の1番の味方でありたいと本音をぶつけるようになる。 最後まで翼は真実を全て話すことはなかったが、2年間の少年院生活を送り、釈放される。あの時翼は、優斗達からいじめを受けており、吉永からもらった中で1番嬉しかった愛犬ペロを殺せと言われ、その後もハムスターを殺し続けた。翼は心を殺され、その結果優斗の体を殺した。心を殺すのと、体を殺すどちらがいけないのか、と翼は吉永に尋ね、吉永は四年後に体を殺す方がいけない。体を殺すと何も話かけることも守ってやることもできないと伝える。 いつか、吉永も純子も亡くなる時が来ても、翼は一生償い続けていかなければならない 2019/09/18 12:58

    3
    投稿日: 2021.09.20
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     少年犯罪がテーマの作品が多い薬丸岳さん。既読は4作目くらいだが、今回も重めだった。もし息子が同級生を殺した罪で逮捕されたら。元々精神疾患持ちという設定だったが、母親があまりに不甲斐なさすぎて少しイライラした。最終的にはちゃんと逃げずに息子と向き合い、一緒に考えようとした父親が良かった。恐らく誰もが心に残るだろう息子の問い「心と体、どっちを殺した方が悪いの?」に対する答えは、「どちらも同じくらい悪いが」と前置きすれば、もう少しすんなり翼の心に届かなかっただろうか。可愛がっていたペットを殺させたり、イジメの内容が鬼畜の所業だった。

    2
    投稿日: 2021.09.13
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    息子が殺人を犯した容疑で逮捕される。 我が子が加害者となった時、親として成すべきことは何かを問う、加害者の親の視点で描かれた物語。 著者作品は本作で3作目。 前読の「天使のナイフ」も少年法がテーマだったが、同じテーマでも被疑者と被害者の立場が異なるだけで、まったく別の重みを感じさせられた。 もしも我が子が被害者に、加害者になったなら…を想像しつつ、心が大きく揺さぶられた。 我々には必ず親が存在する。 たとえば、そこに複雑な事情があれど、親がいて、断ち切れない血縁があって今の自分が存在する。 よって誰しもが明日は我が身となる問題であると思う。 作中、主人公である父が、自身が幼少期についた嘘を親に見透かされていたことを知り、老父へ何故咎めなかったのかと問う場面がある。 「物事の良し悪しとは別に、子供がどうしてそんなことをしたのかを考えるのが親だ」と即答する老父。 電撃が走った。 作中、殺人を犯した主人公の子どもが、殺人に至る動機を父へ語る上で、問う場面がある。 「心を殺すのと、体を殺すのとどちらが悪いことなの」 衝撃を受けた。 先般、DVDで視聴した湊かなえ作品【告白】において、私は以下感想を綴った。 『少年法に守られた子どもは、何人殺しても罰せられない制度は、はたして世の中にとって良い事なのだろうか。』 殺人は許されるものではない。 この考えに未だ迷いも揺らぎもない。殺人は悪だ。 ただ俯瞰するだけでなく、なぜ犯行に至ったのか。 加害者、加害者家族の事情・葛藤、これから一生背負い生きていく心の傷を、自分ごととして想像し向き合うことも必要ではないかと、改めて考えさせられたのも事実だ。 本作品は、加害者家族、被害者遺族の心理描写が細部にわたりとてもリアルに描かれている。 少年犯罪をテーマにした小説に興味がある方へ、是非ともお勧めしたい作品である。

    190
    投稿日: 2021.09.12
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    同級生を殺害した加害者少年とその両親の話。 父親の視点で話が進んでゆくが、圧倒的筆力により怒涛の速さで展開してゆく。 自分は子供の異変に気づけるのか? 親は子の責任を負うべきか? 加害者の更正とは? 問うべき課題が山ほどでてきて読者を悩ませる。 母親が弱すぎるところとか、父親が終始お金の心配ばかりしているところとか、多少気になるところもあったけれど、暗い気持ちになりながら一気読みできました。

    2
    投稿日: 2021.09.04
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    重たいし、暗い でも心に染みる本 ハッピーエンドではないけれど 辛いことがあっても生きなきゃいけない 前を向いて歩いていこうと 思わせてくれる本

    1
    投稿日: 2021.08.30
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    心が打ち震えた一冊でした。罪とは、償いとは、赦しとは……それらを背負って生きることはできるのか。共に抱えることはできるのか。登場人物たちの心情や決意、選択に強く揺さぶられ、熱い感情が溢れました。 主人公は離婚したため今は離れて暮らす自分の息子が、殺人事件の容疑者として逮捕された父親。 一向に事件のことを話そうとしない息子の真意とは? という動機の謎に加えて、物語を引っ張るのは息子が逮捕されたことによって起こる様々な問題。 職場に事件がばれないように神経をすり減らす日々。離れていく人間関係。弁護士との接見や警察や裁判の結審。そうした諸々の問題が絶え間なく主人公を追い込んでいき、自然と物語に引き込まれていく。 そして、話が進むにつれてさらに難しい問題が立ち現れていきます。事件の真の全容が見えてくるにつけて、「なぜ人を殺すことは悪いのか」「体を殺すことと心を殺すことに差があるのか」そういった、根本的な問題を突き付けられます。 動機を描いた作品はいくつか読んできて、犯罪者側に同情してしまう作品というのも何作かあったと思うけれど、この『Aではない君と』はそうした作品たちとは、一線を画するものだと思います。 犯罪者側に同情してしまう部分もあるのだけれど、それでも罪は罪であると、向き合おうとするその揺るぎない視点。 ただその視点は決してただ厳しいだけではない。罪は決して消えない。それでも罪から目を背けず、背負って生きようとする者の覚悟や想いというものを、著者である薬丸岳さんが限界まで想像し、たどり着いた先というものがこの作品では示されているように思います。 それを登場人物たちが苦悩の中から選択する。だからこそ自分の中の感情というものが強く揺さぶられました。 少年犯罪を扱った作品で少年法の問題点や、被害者の苦悩を描いたものは多いです。デビュー作から折に触れて、そうした語られがちなところだけでなく、加害者側の在り方も作品の中で模索していった薬丸さん。 それだけでも、他の作家さんとは少し違う視点を持った人だと思っていたのですが、その真摯な視点が一つの到達点に達した渾身の傑作だったと思います。 第37回吉川英治文学新人賞

    5
    投稿日: 2021.08.22
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    読み応えのある本。最後までぐいぐい引っ張られた。 吉川英治文学新人賞ってすごい。歴代の受賞作を読んでみたくなった。

    1
    投稿日: 2021.08.21
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    このレビューはネタバレを含みます。

     同級生の殺人容疑で逮捕された十四歳の息子と、その親が辿る審判までの日、そして更生に向けての長い日々が、寄り道もせずストレートに描かれる。  未成年の犯罪と少年司法の在り方など、普段、なかなか伺い知ることのない世界がリアルに描かれていてページを繰る手が止まらない類の作品だった。 「心とからだと、どっちを殺したほうが悪いの?」  序盤、まったく口をきいてくれない少年青葉翼。表紙絵のような感情を感じさせない無気力な姿は、心が殺されていたということか。  徐々に生気を取り戻していく様子が丁寧に綴られていく著者の筆致に唸らさせる。  親や弁護士の問いに口を閉ざす少年と、その真相が明らかになる経緯を描くが、事件そのものの謎解きがテーマではない。 親と子の関係と、あるいは、如何に相手の立場になって考えることが出来るか、その大切さを思い知らされる。  被害者の家族からの賠償金請求を心配した少年の父親吉永が、弁護士にその額について尋ねた時、弁護士は「あなたならいくら要求するか?」と逆に反問する。勿論、吉永は窮するのだが、それは、相手は今は被害者で自分が加害者の身内であるが、いつ、その立場が入れ替わるか分からないぞと思わせられた瞬間だった。  また、吉永は、弁護士にどのような気持ちで弁護に臨むのかを尋ねると、その答えは、 「弁護士といってもいろんな人間がおりますから一概には言えませんけど・・・わたしにかぎって言いますと、事件を起こした被疑者被告人や少年と面会する前には、被害者やそのご家族のことを想像するようにしています。被害に遭ったのが自分の家族であったらと考えながら、警察署や拘置所や鑑別所に入ります。面会室のドアを開けてからは、加害者がもし自分の夫であったり子どもであったりしたろ・・・と考えます。裁判や審判が終わるまでその繰り返しです。」  これは、弁護士だけでなく、人として、いかに相手のことを立場にたって考えられるか、親なら、子の身になって親身に対応できるか、ということを問うている気がする。  基本、加害者の父と子の目線からの物語が綴られるのであるが、わずかな運命のいたずらで、その立場はいつ逆になってもおかしくない人生のアヤに思いを馳せずにはいられない。  週刊誌に連載された第1章、第2章。単行本化に際し加筆された第三章。事件の様相が、半ば反転する最終章の存在は、賛否あると思うところ。  ただ、人生は切り立った危うい細尾根の上で、右か左のどちらかに滑落しかねない微妙なバランスで歩んでいくようなものであると思い知らされる、より重い物語として記憶されることになる。  少年犯罪に向き合ってきたという著者ならではの味付けであったのだろう。

    3
    投稿日: 2021.07.03
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    読みながら親の在り方を考えさせられた。 なんてことのない日々の生活の中で、埋もれがちな子どもからのサインを見逃すと、誰もが吉永や藤井の立場になりうるのだと、この本を読んで、私自身、母の在り方を考えさせられた。 衝動的な行動を起こしてしまいがちな多感な時期は、被害者が一転して加害者になってしまう。 切ない気持ちになりながら一気読みしました。 重めなテーマに読むか迷ったけど、読んでよかった!

    7
    投稿日: 2021.06.11
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    加害者の父親が主人公で加害者である息子と贖罪について共に考えていくというストーリー。 薬丸岳さんは加害者と被害者の両方の見解を参考文献等から調べ上げ、片側に偏らないような執筆活動をしていることで有名だ。主人公が加害者サイドだけに、加害者からの見解が多いが、被害者の視点も合わせており、とても腑に落ちる。物語に一貫性があり、とても読みやすかった。

    17
    投稿日: 2021.06.01
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    先輩作家達を唸らせた傑作と評判になった作品。吉永の父親の言葉「子供がどうしてそんなことをしたのかを考えるのが親だ」親としての苦悩は計り知れない。人間洞察に脱帽。

    62
    投稿日: 2021.05.20
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    ものすごくリアル。 何も語らない翼の、少しずつ明らかになる真実と本当の気持ち。 息子のサイン、絶対に見逃さないようにしよう。

    21
    投稿日: 2021.05.03
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    殺人を犯してしまった14歳の息子と父親の物語。 都合の良い展開には、易々と転ばない。 薬丸岳さんの、情に流されない文章が好き。 「心とからだと、どっちを殺した方が悪いの?」 に対する父親なりの回答が凄く良かった。 あれは響く。伝わる。 正直、審判前の翼の訴えも理解出来てしまったから 納得出来る回答って何だろう…と思っていたし 反省や更生の兆しは皆無に見えていたから尚更。 思わず、ラストのシーンでは泣いてしまった。 逃げずに立ち向かい、罪と向き合い続ける。 言葉にすれば簡単だけど、実行するのは…。 読了後の今も、放心してしまうような、 喪失感でいっぱいになる作品だった。

    15
    投稿日: 2021.04.17
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    2020年 3冊目 『Aではない君と』 @r3wE4UBR2RdP6Gm オススメ本! 少年犯罪の話。 心を殺す行為と身体を殺す行為は決して同じじゃない 物事のよしあしとは別に子どもがなぜそんな事をしたのかを考えるのが親の役目 改めてヒトの命の重さと親の存在の大切さを感じた

    2
    投稿日: 2021.03.01
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    「心とからだと、どっちを殺したほうが悪いの?」 14歳の少年が、親友を殺した。 警察にも、弁護士にも、親にも、事件のことは何も話さない。父親が、異例の付添人になることで、少しずつ事件の概要がわかってくる。 思春期の友達関係、親子関係、本当に難しい、、 すごく良かった。

    2
    投稿日: 2021.03.01
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    翼の問い「体を殺すのと心を殺すのはどちらが悪いの?」についても深く考えさせられましたがエンディングでの翼の父の言葉に納得出来ました。 魔の14歳と言われる翼と優斗の思春期ならではの行動や気持ちも丁寧に描かれ、そうさせたのはやはり親の責任や環境なのか? もしあの時、別の行動を取っていたら事件は防げたのか?など色々考えさせられました。 丁寧に描かれた読み応え十分の作品です。

    2
    投稿日: 2021.02.27
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    去年読んだはずなのだが、ブクログへの登録を失念していたようなので、 今更ながらの登録(^-^; あまりの大作で放心状態になり、登録するのを忘れてしまったのか・・・。 同級生殺人の罪で息子が逮捕されたことを知る吉永。 弁護士を依頼するも、息子は沈黙をし続ける。 父親が接見しても、息子は何も話そうとしない。 父親が手配した弁護士との面会を拒否する息子に、弁護士が新しい女性弁護士を紹介する。 女性弁護士 神崎の協力を得ながら、父親は息子に手紙を書き、息子に寄りそおうとする。 ある日息子は自らの罪を認めるも、事件の動機を話そうとしない。 神崎から弁護士に対して反感を持っている?のではと訊かされた吉永は、自分が付添人になることを決意する。 翼の従妹から愛猫ペロが死んだ時の話を聞き、その時期に違和感を持つ。 そこから次第に真実が見えてくる。 重たく、苦しい話だが、かなり惹きつけられる作品だった。 複雑な家族関係。 動機が見えず、もがき苦しむ父親。 息子とのやりとり。 そして見えてきた真実。 この物語をどうやって落としてくるのだろう?と不安にすらなるが、最後はきっちり嵌るべきピースが嵌るような感覚に。 読み終えて放心状態になるような、重厚な作品だった。 読み終わった本は、全て実の叔母に回しているのだが、叔母も甚くこの作品を気に入ったようだった。

    34
    投稿日: 2021.02.12
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    このレビューはネタバレを含みます。

    親の懊悩が清濁併せ呑んでいるような、それでいて「子供のため」に流れ着くような決着の付け方がすごく現実的で読み応えがあった。勧善懲悪とはいかず、殺してはいないかも…という僅かばかりの可能性をチラつかせながら、親や弁護士同様、読み手も加害者の絶望に巻き込まれていく感じ。どうあったとしても、救われない。でも生きていくしかない。そこにただ1人でも、自分を支えてくれる誰かがいれば、それはすごく心強いことなんだな。罪の背負い方が、重松清の十字架っぽかったな。

    2
    投稿日: 2021.01.31
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    最初はミステリーを読むような感覚で、犯人は少年ではないのではないか!?など探るような気持ちで楽しんでいた。しかし、期待するような展開ではなく、殺人を犯した息子と共に罪の重さを背負わなくてはいけない親の責任感を痛々しいほどに感じる作品だった。 読み終えた今、暗い気持ちになっているが、夢中になって読むことができた。

    9
    投稿日: 2021.01.30
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    正直、こんな重い話だと思ってなくてミステリーの気持ちで読み始めていたから、予期せぬ展開に戸惑ったけれど、絶対読むべき作品だと思った。 つい、読者としてこうあってほしいって思う展開があるけど薬丸さんは都合の良い展開にせずに私たち人間が直面する問題から逃げずにフォーカスを当てていた。辛いけど、読む価値があって話としても面白い、あらすじで言い切れない深みがあった。

    2
    投稿日: 2020.12.08
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    このレビューはネタバレを含みます。

    同級生を殺害した罪で逮捕された14歳の翼。以前に夫婦は離婚し、元妻が親権を持つ。父親の吉永は順調に会社員をしていたが、息子の逮捕により生活が一変する。息子は同級生の殺害を一切喋らない。吉永と元妻が自責の念が高まる中、吉永は「翼の計画的犯行を否定」したものの、翼はそれでも明言を拒否。その後、翼は2年間少年院入院生活を終え、吉永への一言、「あの時は殺意があった」。翼は死ぬまで背負わざるを得ない十字架。被害者とどう向き合うべきか?父親として、少年Aではない翼に何ができるのか?贖罪の意味について考えさせられた。

    29
    投稿日: 2020.11.15
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    父が、いじめを受けていた同級生を殺した息子が向き合っていく姿や心情の変化が丁寧かつストレートに描かれていた。 人として、はじめては息子を受け入れられない葛藤や元妻のせいにしたい心情が父である吉永の目線で綴られていて、他の人たちはどんなふうに思っていたのかなーと気になった。 翼が「心とからだと、どっちを殺したほうが悪いの?」と問いかける場面で、後から吉永はからだを殺すことだと断言していたのが印象に残った。 確かに、命を奪えば生き返ることはないし、取り戻すことができないからそうだよな、とわかる部分と、心だって殺してしまえば元に戻らないこともあると思うから、わたし個人としての価値観は、どちらも悪いとしか言えない。それこそ受けた経験や人によって感じることも違うと思う。 でも、吉永が“Aではない”翼くんと向き合って、彼のことだけを考えて、彼にとって今必要な答えを出したのが、とてもよかった。 面白かったです!

    5
    投稿日: 2020.10.13
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    このレビューはネタバレを含みます。

    一気読み。こういう話で、地道に踏ん張っていこうとする者を阻む人が裁かれないのって、好きじゃない。それが現実というのもやはり寂しい。

    2
    投稿日: 2020.09.27
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    同級生を殺した14歳の息子と、 その息子と向き合う父親の話。 子育てをするようになってから 無意識のうちにかも知れないけれど 親目線の小説をよく選んで読むようになりました。 Aではない君と、というタイトルに 始めはピンと来ませんでしたが 中盤くらいから少しずつその意味が見えてきます。 この本を読んで感じたことは 「子供を愛する」ことと「子供と向き合う」ということは 時として大きく違うということでした。 「物事のよし悪しとは別に、子供がどうしてそんなことをしたのかを考えるのか親だ」 という一文が印象的です。 加害者も、被害者も、 親は愛情を持っていたと言うが決して真っ直ぐには伝わっていなかった。 大概の親は自分の子供のことを愛しているけれど それだけでは不十分な時がある。 (多分子供の成長につれてどんどん増えてくる) 子供との向き合い方は、家庭によっても、子供の成長段階によってもきっと違っていて だからこそその度に真剣に考えていかなければいけないのだと思わされました。 重たいテーマではありますが、 同じく子を持つ親にとっては おすすめしたい1冊です。

    2
    投稿日: 2020.09.20
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    第37回吉川文学新人賞受賞作品 重く、暗い気持ちになる物語 少年犯罪、加害者家族、被害者家族感情の物語 ストーリとしては 14歳の息子・翼が同級生を殺害した容疑で逮捕。 警察だけでなく、親にも弁護士にも口を閉ざす翼。 なぜ、口を閉ざし続けるのか? 両親は離婚していて、母親の純子が育ててきていますが、ここで描かれている純子はかなりひどい母親という印象です。 一方で主人公である父親の吉永。 息子の事件を受け入れられない父親の動揺が描かれていきます。そして、世間の対応。会社での立場など 自分がその立場になったらと考えさせられます。 父親が事件の真相を本人から聞き出そうと奔走します。 父親が息子に本気で向き合った結果、明らかになる真実 ミステリーとしては、想像通りの展開です(笑) しかし、この物語の本質はそこではありません。 被害者と被害者の父親の感情 正直、この被害者および被害者の父親には同意できない。 一方で、突きつけられる 「体を殺す事と心を殺すことはどちらが悪いのか?」 といった翼の想い 考えさせられます。 お勧め!

    21
    投稿日: 2020.09.19
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    子を持つ親として主人公の立場になったら…と想像し、苦しくなりながら読みました。最後の場面は涙なしには読めません。「物事のよし悪しとは別に、子供がどうしてそんなことをしたのか考えるのが親だ」心に留めておきたいセリフです。

    2
    投稿日: 2020.08.26
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    非常に重い作品だった。 最後に主人公たち親子は救われたのだろうか? そうであっても、そうでなくても、彼らは一生その罪を背負って生きていく。 事件を通して吉永は悩み抜いた。そして最後に「本当の親」になったと思うのは私だけだろうか…

    2
    投稿日: 2020.08.21
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    ◆読んだ目的 ・少年犯罪を犯した子どもを持つ親の心境を知りたかった ◆ひと言でいうと? ・子どもは親に愛されているか不安で、言葉は飲み込み、行動で反応する ◆どういうことか? ①子どもは親に愛されているか常に不安 ②ただ本当の事を話すと嫌われないからふあんになり、本心を話さない ③意識的か無意識的か、子どもは親に振り向いてほしくて時として危険な行動(SOS)をだす

    5
    投稿日: 2020.05.11
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    少年犯罪の小説。 将来自分が親になった時、起こるかもしれないと感じた。 ”すべての人には親がいる" "物事の良し悪しとは別に、子供がどうしてそんなことをしたのか考えるのが親だ。" 親の子を愛する気持ちが強く描かれている。 いじめからの展開に圧巻。

    4
    投稿日: 2020.03.06
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    ドラマ化した民放番組を見て原作を手に取る。 少年犯罪を扱い、勧善懲悪ではない物語。なんとも複雑な感情が湧いてくる。絶対的被害者が加害者へと変容したとき、それも殺人を犯したとき、その罪はどう断罪すべきか。親はどう子と向き合うべきか。いずれの登場人物も利己的で弱い人間だからこそ、自分の弱さが重なってしまい誰を責められもしない。ただ全員の利己を浴びた翼の行為は、法治主義のもとでは当然罰を受けるが、酷くやるせない気持ちを感じさせる。「なぜ反省しないといけないの?」、翼の言葉の意味は重い。 陰鬱な読後ではあるが面白い。

    6
    投稿日: 2020.03.02
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    著者のライフワークとも呼べる少年犯罪を扱った本作。重い、重すぎる...。親子の愛着にフォーカスされているが、社会構造的な問題をサラッと盛り込んでいるのは流石。中盤のいじめに至る背景暴露からの展開は圧巻である。氷山モデルを思い出し、海の下に沈んだ目に見えないものを推し量ることができるのか?そこに興味・関心を持つことが始めの一歩だと...。 「物事のよし悪しとは別に、子供がどうしてそんなことをしたのかを考えるのが親だ」

    7
    投稿日: 2020.02.14
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    とても心を動かされた!! 心と体、どっちを殺すほうが悪いの? という問いの答えは、 体を殺したら、周りの人の心をも殺すことになるんだね 印象的だった

    3
    投稿日: 2020.02.07
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    このレビューはネタバレを含みます。

    更生し被害者の父への謝罪を目前に、加害者の逃れられない宿命にさらされる場面は胸が痛かったが、これが現実だと感じた。 翼と向き合おうとする吉永の変化はめざましく、今後翼の大きな支えになると感じた。

    2
    投稿日: 2020.01.28
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    とても面白かった。 読み始めから、ぐいぐいと引き込まれて一気に読み終わりました。息子はどうして何も話をしてくれないのか?最終章の告白はとても読みごたえがありました。 この作品はぜひおすすめです。

    2
    投稿日: 2020.01.17
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    読んだの結構前だけど、この前ドラマの再放送をみた。 内容の重さと深さに圧倒されて最後がいまいち理解出来ないでいたけど、ドラマみて納得できた気がする。 心と身体どちらを殺すのが悪いの? 自分の中で明確な答えを出せないでいるけど、本っていいなと初めて思った一冊。

    4
    投稿日: 2020.01.08
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    中学生が同級生を殺す話。 その親の葛藤を見事に描写している。 読んでいても辛いのだが、どんどん読み進んでいく。 辛いシーンに繋がるストーリーが何度も続き、犯罪者である息子の告白がリアリティが高い。 少年犯罪って誰も幸せにしない。

    3
    投稿日: 2020.01.06
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    このレビューはネタバレを含みます。

    非常に重たいテーマの小説。離婚して妻が親権を持ったため離れて暮らす息子が、殺人容疑で逮捕された。その父親の物語。 父親は自責の念を抱き、悩みながらも息子に寄り添っていく決断をする。そして、何も語らない息子が、なぜ友達を殺すという凶行にいたったのか理解しようと努力する。その努力する姿は立派だが、妻とのやりとりでときどき、「こういう男いるよね、女性の『仕事』を見下して、俺の方が仕事が忙しい、子育ては妻の責任だと思ってて…」と感じる場面が出てくる。だからこそ夫婦がうまくいかず離婚したんだろうし、子どもの心にも取り返しのつかない傷を残す。 事件が起きてからでは遅いが、主人公の父親はそんな自分の間違いにも気づきながら、これからどうすればいいのかを深く考えていく。 東野圭吾の「手紙」同様、殺人という罪がどれだけ重いものなのかが結論としてわかる展開になっている。たとえこの少年が根本的には悪くないとしても、殺人を犯すということは、言い訳のしようもなくやはり悪いことなのだ。子どもが「どうして人を殺してはいけないの?」などと聞いた場合、うまい答えはないものかと思うけど、この小説を読めばなぜ殺人がいけないのかよくわかる。でもそれは決して一言では説明できないものだ。 この著者の他の作品では「友罪」を読んだことがあったが、他にも良い作品があるようなので読んでみようと思います。

    2
    投稿日: 2019.12.15
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    ある日、14歳の自分の息子が同級生を殺した。 息子と向き合うことをしなかった母親 息子と向き合うことができなかった父親 事件が起こって気が付く息子の心の傷と闇 そして殺人を起こした犯人への世間の対応 「なぜこの事件が起こったのか…」 あらためて息子と向かい合い 調べていくうちに驚きの真実を知ることになる… 最後の最後まで油断できない小説! そして最後まで哀しさとどうしようもないやるせなさを感じる小説! 自分がこの息子の翼だったら… 自分が父親の吉永圭一だったら… 自分が母親の吉永純子だったら… 人を殺すということは大きな罪だとはわかってはいるけど、殺された人に「心を殺されていた」としたら… 肉体を殺すことと心を殺すことはどちらが重い罪なのか? チャーハンのシーン…胸が苦しくなるぐらいせつなかった。

    11
    投稿日: 2019.11.25
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    ★転調する第3章★乱歩賞受賞作を含め少年犯罪は著者のライフワークなのだろう。口を閉ざしていた犯人の少年を巡り、2章まではある意味で予期されたとおりにどんでん返しが進む。出色なのは少年院から社会に戻った後の3章。もうひとつの逆転というより、子どもの心境と、子の距離を探る父親の悩みが沁みてくる。

    6
    投稿日: 2019.11.13
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    僕は読み終わった後に色々と考えさせられる話が好きなんですけど、コレはまさしくそういう話でした。 自分が主人公の立場だったら、、自分が被害者家族の立場だったら、、もし自分が幼いときに同じような犯罪を犯していたら、、、

    2
    投稿日: 2019.11.10
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    子どもが大きくなるにしたがい、いじめ問題には少なからず直面すると思う。 テーマとしては非常に重い。 が、向き合って読むことで、自身の子供との関わり方を学んでいきたいと思う。

    5
    投稿日: 2019.10.19
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    終始苦しいというか、もどかしさがありました。 自分がこのお父さんの状況になったとしたら、ちょっと正気ではいられないと思います。中盤からは苦しさに加えてもどかしさがありました。息子の翼くんの心境は少し想像できず。。ここまで気持ちを表現するのは困難なのかしら?と思ってしまい、正直もどかしさが湧きました。ただ、人命が絡む出来事に直面したとき、ましてや少年がその当事者になったとき、 これがリアルな状態なのかなとも思いました。 小説ですが、予定調和ではないノンフィクションに近い作品なので、ノンフィクション好きな方は読んで損ないと思います。

    1
    投稿日: 2019.10.18
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    胸が詰まりそうになりながら一気読み。 同級生を殺害した14歳の少年の父親が主人公。 殆どが明らかになっていく真実と反応しない息子への父親の苦悩。別れてから事件までの息子の生活がわかる度に主人公の父親は何度も何度も後悔を繰り返す。そして諦めない。 このお話はあくまでも加害者の父親の目線なのだけれど、 私は藤井君の父親がどう感じているか気にしながら読んだ。最後に少し感情を表すけれど、 どう悩んだのか?主人公と同じように息子との関わりに向き合ったのか?向き合っても息子はもう居ないから答えが無いのかって。作中には無い部分を考えさせられた。

    11
    投稿日: 2019.10.14
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    昨年TVドラマ化 佐藤浩一主演 https://www.tv-tokyo.co.jp/adehanai/  今日この本を一気に読み終わり放心状態のままあとがきの部分になって、同時にYOU TUBE からこの曲が流れてきて…https://youtu.be/wmn8qGn5zt8 とても辛くて目を背けたいが考えなくてはならないと思った深い作品でした。 付箋 ・ダニエル・デイ=ルイスが主演した「父の祈りを」 ・誰もがどちらの立場にもなる可能性を持っています。だから両方の立場を想像することは、職業にかかわらず必要ではないかと思います ・電子書籍で本を買うと、登録しているリーダーに同時に配信される ・物事のよし悪しとは別に、子供がどうしてそんなことをしたのかを考えるのが親だ 以下、解説より ・子を持つ身にとって、わが子を失うことと、わが子が人を殺めてしまうことは、想像もしたくない最悪の事態である ・子を持つ親はもちろん、少年にもぜひ読んでいただきたい作品 吉川文学新人賞

    1
    投稿日: 2019.09.23
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    もし、あの晩、あの電話に出ていたら、... 『天使のナイフ』以降、少年犯罪をテーマに、様々な作品を生み出す「薬丸 岳」の魂を揺さぶる作品のひとつ。 離婚はしたものの、充実した毎日を送っていた吉永圭一。 ある日、別れた妻と暮らしている中学二年生の息子の翼がクラスメートを刺殺した容疑で逮捕された。 しかし、翼は、両親はもとより、弁護士など、誰にも何も語ろうとはしない。 なぜ、自分の息子が、こんな事件を起こしたのか? やがて、少しずつ、明らかになる驚愕の真実。 そして、本当の贖罪とは? 最後に、父親としての吉永の決断とは? 本作品は、重いテーマではありますが、加害者側の視点から、その両親の苦悩や葛藤、償いの在り方など、様々な姿を描いた傑作と思います。

    8
    投稿日: 2019.09.18
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    妻と離婚し離れて暮らす中学生の息子が同級生を殺してしまった…!なぜ、あの息子が?父親である主人公の葛藤を描く。 主人公である父親は、離婚後仕事に精を出し、会社で部下の女性と良い雰囲気になり…と、サラリーマンにありそうな普通の日常を送っていた。あの事件がおこるまでは。 事件後、父親は自分が知らなかった息子の姿や、息子から出されていたわずかなサインに気付いていく。 テレビニュースでこのような事件を見ると、加害者の親という視点で想像をはたらかせないので、この本を読んで、こんな立場もあるのだなと思った。色々な生き方があり、考え方がある。しかし、子供がもしいるのなら、人生の多くを【子供】が占めていてほしい。仕事や、恋愛も、大事だが、それで【子供】が蔑ろにされないでほしい。

    4
    投稿日: 2019.07.24
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    少年犯罪者の父親が一人称となり、どう過去や今に向き合うかを一緒に考えさせられた。犯罪者の家族、被害者の家族のことを今後事件ニュースを見たら考えてみたい。

    4
    投稿日: 2019.05.19
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    3.8新聞に書かれる事実は、事実の1パーセントでしかないと言う話。真実に迫るためには、自分が精一杯生きるしかない。

    2
    投稿日: 2019.04.14