
総合評価
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powered by ブクログこんな良い話を書く人とは思いませんでした。決して美談だけにせず人間の嫌な面も描いていますがそこが良く、読後感もほのぼのと心暖まるものでした。後悔だけの毎日を積み重ねている身としては、ぜひこの聴診器を持った若い女医さんに看取ってもらいたいと思います。
2投稿日: 2020.01.08
powered by ブクログ+++ 神田川病院に勤務する医師の早坂ルミ子は末期のがん患者を診ているが、患者の気持ちがわからないのが悩みの種。ある日、ルミ子は病院の中庭で不思議な聴診器を拾う。その聴診器を胸に当てると、患者の“心の声”が聞こえてくるのだ。「もし高校時代に戻れたら、芸能界デビューしたい」―母に反対されて夢を諦めた小都子が目を閉じて願うと、“もうひとつの人生”へ通じる扉が現れる。念願の女優になった小都子だが…。聴診器の力で“あの日”へ戻った患者達の人生は、どんな結末を迎えるのか。夢、家族、結婚、友情。共感の嵐を呼んだヒューマンドラマ。 +++ 題材はシリアスなのだが、設定にファンタジー要素があるためか、深刻になり過ぎずに読める。患者や家族の前で、無意識に不用意な発言をして、不興を買ったり、空気が読めずに気まずい思いをしたりすることが多かったルミ子だが、ある日、患者の心の声が聞こえ、過去に戻って人生をやり直すことができる不思議な聴診器を拾ったことから、患者に寄り添って安心して最期を任せられる医師、という評判を得ることになる。いくら不思議な聴診器を拾ったからと言って、それを生かせなければどうにもならないわけで、患者のために生かすことができたルミ子の医療に取り組む真剣な姿勢が好ましい。実際に過去に戻って人生の悔いを改めた患者たちの第二の人生が、本来の人生と比べてどうだったかはそれぞれだが、読者は、いま生きている人生について考えることになる。人生をやり直したくなるような悔いを残さないように日々を生きようと、改めて思わされる一冊でもある。
0投稿日: 2020.01.08
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
もしあの時にああしていたら。人間誰しも後悔するが、もし自分がもうすぐ死ぬ身で一瞬だけでも過去に戻れるのなら。不思議な聴診器の力で末期癌患者の「後悔」を読み取り「もしもの世界」へ誘う主人公の女医・ルミ子。筆者にしてはとてもファンタジーな作風で、しかしながら現実もしっかり見据えていて実に面白く読み進めていた。 家族と自分自身のあり方、人生の送り方、遺されたものの生き方について考えてしまう。選択肢が色々ある中で果たしてベストな人生だったと思える人がどれだけいるだろう?作品の中で「やり直した人生」(扉の向こう)は必ずしもハッピーエンドではない。現実より酷い結果も待ち受けている。不満や後悔があっても、自分が選んだ「今」ほど恵まれた人生はないのである。少しの幸せを感じ旅立ちを迎えられたらそれで充分なのだろう。ルミ子の母の言葉「人生プラスマイナスゼロ」ではないか。
1投稿日: 2020.01.07
powered by ブクログ人の気持ちや空気をいまいち読めない女医が庭で聴診器を拾う。それは心が読める、後悔のある過去を振り返られる不思議なもの。うん、なんだろ、面白くない訳でもないけど、全体的に薄っぺらい印象…。ドラマっぽいっていうか、展開が、そんな都合よくいくかいなって気持ちになる。
3投稿日: 2019.10.30
powered by ブクログ現実世界に変化があると思ってたのに読むと心の中で後悔をやりなおすとは!ルミ子さんご苦労様相談にのるって元気な人でも大変。やっぱり失敗や後悔があっても人生は一度きりやから頑張れるって思いました。
0投稿日: 2019.08.31
powered by ブクログ空気が読めないと悩むお医者様(早坂ルミ子)、患者さんに余計なことを言ってしまい顰蹙もの、まして余命宣告を受けている患者さんにはキツイ。ところが、当てると「心の声」が聞こえる聴診器を拾って使ったことから、患者さんの気持ちや後悔などがわかるようになった。ちょっとファンタジーみたいなんだけど、さすが垣谷美雨さんの筆運びは、人生の真実を突いてなるほどと思わせる物語になる。4つの物語にヒロインルミ子の人生が絡まって大団円となるのは安心して読めるということ。 人の心はわからない、だから複雑に解いて見せる文学が生まれる。byばあチャル(笑)
5投稿日: 2019.07.28
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
もやもやとした不安なんだけど、はっきり見たくないなあ…と先送りにしている問題を、「ちゃんと見なさいよ!」と目の前に付き付けてくる、そんな作品が多い垣谷氏。 これはちょっと、ファンタジーっぽいかな? 患者の心の声が聞こえるという聴診器は「ききみみずきん」みたいだし、別の人生を5分で体験できるのは、「邯鄲の夢」のようでもある。 人は時々、「あの時、別の答えを選べば違った人生を送れたのかなあ」などと考える。 もっといい連れ合いと結婚できたかも、とか、もっと裕福になれたかも、とか。 それは人間が欲張りだからだ。 どちらかを選ばないといけないと言われても、本当はどちらも欲しい。 あとから、選ばなかった方の物件が惜しくてたまらなくなるのだ。 そう思いつつも、毎日を生きるのに忙しく、そのまま人生を終えてしまう。 ところが、ヒロインの女医・早坂ルミ子が担当する、余命いくばくもない癌患者たちは、過去への悔いが鮮明で激しい。 ルミ子は、せめて心残りを取り除いて安らかに旅立ってほしいと思い、不思議な聴診器を使う。 別の人生を生きた結果、どうでした? これが「別の現実」です。 良いことだけの人生もなければ、悪いことだけの人生もない。 生きるのはあなたなのだから、待っているのはあなたに応じた人生です。 あっ! ファンタジーと見せかけて、やっぱり現実を突きつけられてる垣谷作品! しかし、別の人生を体験することで、「今」ある家族の真実が浮かび上がったり… 亡くなった人はもうあずかり知らぬことではあるが、意外な結末が待っていたりした。 そして、KYで、患者の気にさわることを悪気なく言ってしまう、という欠点を持つルミ子だったが、患者に付き添って人生のやり直しを体験する中で、人それぞれの考え方の変化を見る。 患者への、ルミ子の接し方も段々変って行くのが分かる。 「人の気持ちが分からない」のは、他人にあまり関心がなく、経験値が少なかったからだろう。 母を喜ばせるために勉強をして、医者になった後は仕事以外は寝るだけの生活をし… ルミ子は真面目すぎるあまり、世界が狭かったのだ。 もう一つの人生なんて夢。 今までの自分の選択に自信を持つこと。 今まで生きてきた自分を肯定すること。 振り返ってもいいけれど、首は必ず前向きに戻すことが大切なのだろう。 ルミ子の"卒業"おめでとう。
2投稿日: 2019.07.26
powered by ブクログ今読むべきタイミングではなかったのかも? 軽さを求めている時に読むとちょうど良いかも。この本から何かを得ようとするのは、難しい。気分転換に。
0投稿日: 2019.05.17
powered by ブクログ人とは、人生の中でいくつかの岐路に立たされつつ、今の人生を歩んでいる。しかし、時として、「もしも、あの時、別の選択をしていれば?」と思うことも多々ある。それが、人生の終わりが見えた末期ガンだと知った時には。そんなときに、その「たられば」が可能なら・・・。 33歳の女医が、ある日花壇で不思議な聴診器を見つけたことからは始まるストーリーとは。
0投稿日: 2019.04.20
powered by ブクログいまいち患者の気持ちがわからない女医のルミ子は不思議な聴診器を拾い、患者の心の声が聞こえるようになり、過去へ戻りもう一つの人生を体験させることもできるようになる。 4人の末期がんの患者の最期に心の中で過去をやり直す手助けをする。人生の終わりにある後悔。あの時違う選択をしていたら違った人生だったかもしれないのに。 もう一つの人生は果たして幸せなのか?今の人生の幸せをかみしめるというよりは、今の方が幾分かマシといった感じだったりするのだけど、納得した上で人生を終えられるという意味で一役買ったのでは。 過去のやり直しという意味では同じ作者の「リセット」に少し似た感じ。こちらは短編もの。
0投稿日: 2019.03.26
powered by ブクログ後悔することは誰だってある。 あのときああしていれば、のやり直しをした場合の人生とは…。 必ずしも幸せとは限らないのがリアルだなあと。 結局どう過ごしたって後悔は付き物で 苦労したり嫌なことがあったりするものです。 今生きてる人生が最良と思って 今を懸命に過ごすことが大事だな、と感じました。
2投稿日: 2019.01.16
powered by ブクログ「今を全力で生きること」の大切さを感じた。 余命が短い患者さんが自分の人生を嘆き、不思議な聴診器の力によって、人生をやり直す。ただ、やり直したとしても自分が望んでいた結果が得られるとは限らない。だからこそ、一期一会を大切にし今を全力で生きることが大切なのだろう。
0投稿日: 2019.01.15
powered by ブクログあなたの人生、片づけます が良くて、購入しました。 鈍くて、不用意な発言をして患者さんを怒らせてしまう女医ルミ子。 そんなルミ子が手にした不思議な聴診器を使うと、患者の心の声が聞こえ、過去をやり直せる… 知らなくても良かったことや、やり直しをイメージすることで現在について考えさせられることも多く、ずしっときました。 後悔したことと、向き合うのはしんどいこともあるけど、なんか…胸が苦しくなる話と、一筋縄ではいかない人間模様にどきっとしたり。 ルミ子のキャラクターはあまり好きではなかったけど、この作品のフォーカスはそこではないと思ってました。 だからエピローグにはびっくり! 最後に茶目っ気がでてて、びっくりしました。笑
0投稿日: 2019.01.03
powered by ブクログなんか既読感があるなぁと思ったら「if サヨナラが言えない理由」を改題、加筆・改稿したものでした。それでも新たな気分で読める内容。自分の人生を、過去をやり直せるとしたら?…結局はどの道を選んでいてもプラスマイナスは同じようにあるだろう、だから自分の人生を肯定しては?というメッセージなのかなぁと思います。
1投稿日: 2018.11.29
powered by ブクログまだまだ先は長いと思っていた人生が ここで途絶えてしまうとわかったら、 人生やり直したいと思う人もいるだろう。 あの日あの時あの場所で(・・・歌詞ではない) あの選択をしてなければと。 後悔を抱えた余命いくばくもない末期がんの患者に、医師のルミ子が見せるもう一つの『あったかもしれない人生』は決して甘いバラ色の人生ではない。 後悔する人は、たとえもう一つの人生を選んでいたとしても、やっぱり後悔したのかもしれないけれど やり直しのきかない一度きりの人生だからこそ 愛おしく輝くのだろう。 『このパターンね』・・・と思って安心して読んでいると、面白い展開が待っていますよ^^
0投稿日: 2018.10.26
powered by ブクログ患者の後悔の声が聞こえる聴診器を拾った医師・早坂ルミ子は、末期ガン患者の心の声を聞き・・・。 誰しも「あのときああしていれば」という思いを死の間際に話しておきたいというのは分かる気がします。さらに過去の分岐点に戻ることもできてしまう。必ずしもめでたしめでたし、とはならないところが面白かったです。 長年心に引っかかっていることも相手側からしたら全く違った、なんてこともあるのかも。
0投稿日: 2018.09.28
powered by ブクログ余命いくばくかの入院患者4名の後悔している出来事「もしもあのとき・・・」をやりなおしてみたらどうなる?な短編集。
0投稿日: 2018.05.22
powered by ブクログキミコ先生がレビュー書いてたの見て購入しました。 フィクションだからね、いいんです。おもしろい設定です。 ただ患者と家族の会話を長く聞く機会はほとんどなくて、回診中は家族は原則部屋の外で待っているものです。 岩清水先生とのラブストーリー的要素ははっきりいって余分だと思います。
0投稿日: 2017.11.08
powered by ブクログ空気を読めずに心ない言葉を吐いて患者をたびたび傷つけてしまう内科の女医・ルミ子。ある日、中庭の茂みに落ちていた聴診器を拾う。その聴診器を患者の胸に当ててみればアラ不思議。心の声が聞こえてきて、それからは評判は一転、患者の気持ちのわかる医者に。 ルミ子に聴診器を当てられた末期癌の患者たちは過去を振り返り、選択を誤ったと後悔している時へ、想像の世界で戻ることができます。果たして異なる選択をしていたら、悔いのない人生を送ることができたのか。 てっきり感動的な話だろうと思ったら、そうは問屋が卸さない(笑)。けっこう皮肉な人生に苦笑い。久坂部羊のブラックユーモア満載の短編を思い出しました。また、『君の膵臓をたべたい』の「君が今までしてきた選択と、私が今までしてきた選択」のくだりを思い出し、後悔はしても、その都度ちゃんと選択してきたということだよねと思ったりも。 こりゃイヤミス認定でもいいかなと思ったら、最後はきっちりいい話。おみそれしました。そうだ、聴診器なんてなくたって大丈夫。
2投稿日: 2017.10.29
powered by ブクログ文春の社長さんが「図書館で文庫を貸し出さないで」と言った先から文庫を借りてしまって、なんか心苦しい思いをしながら読みました。だって、先月から予約してたし、小学館文庫だし……。 今回も、ちょっとSF?ファンタジー?という要素の入った人間悲喜劇で、しみじみしながら読みました。「心の声」が聞こえて、「過去のやり直し」を体験できる聴診器を拾った若き女医が主人公で、長編というより連作短編集っぽい雰囲気です(連ドラに合いそうですが、最近病院もの多いからなぁ……)。 垣谷さんにしてはやや毒が薄いように感じたので、今回は星3。「あら、すみません。まだ回診中だったんですね」と、何かしながら見舞客との会話を聞いていて看護師に睨まれる、という場面の繰り返しは、連ドラなら水戸黄門パターンとして受け入れられるかも?
0投稿日: 2017.10.21
powered by ブクログ読み始めてから気付いた・・・、 これ読んだことあるじゃん! どうして文庫化するとタイトル変えるのかな? まあ前のタイトルも特にいいとは思わないけど、 「後悔病棟」もいいとは思えないけどなぁ
1投稿日: 2017.09.07
powered by ブクログ死を目前にした人たちの邂逅。ああすればよかった、こうであってよかった。不思議な聴診器を持つ医師によって引き出される意識。後悔なく一生を終えるというのはどういうことなんだろうと考えさせられる。
0投稿日: 2017.08.26
powered by ブクログ大好きな垣谷美雨さんの「後悔病棟」(2017.4 文庫)、とても期待してました。でも、この作品は、2014.11に刊行された「if サヨナラが言えない理由」を改題し、加筆改稿して文庫化したものでした。加筆改稿ってどれくらいあるんでしょうね~。「後悔先に立たず」でした(^-^)
0投稿日: 2017.05.04
powered by ブクログ後悔のない人生というものは存在するのだろうか。すべてに折り合いをつけて逝けたらどれだけ幸せだろう。この物語は不思議だ。もう一つの選択肢がバラ色であったなら、彼らは健やかに逝けただろうか。そう考えると、あれはもう一つの現実なのではなく、安息の地へ向かうための優しい幻だったような気がする。 あらすじ(背表紙より) 神田川病院に勤務する医師の早坂ルミ子は末期のがん患者を診ているが、患者の気持ちがわからないのが悩みの種。ある日、ルミ子は病院の中庭で不思議な聴診器を拾う。その聴診器を胸に当てると、患者の“心の声”が聞こえてくるのだ。「もし高校時代に戻れたら、芸能界デビューしたい」―母に反対されて夢を諦めた小都子が目を閉じて願うと、“もうひとつの人生”へ通じる扉が現れる。念願の女優になった小都子だが…。聴診器の力で“あの日”へ戻った患者達の人生は、どんな結末を迎えるのか。夢、家族、結婚、友情。共感の嵐を呼んだヒューマンドラマ。
3投稿日: 2017.04.12
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
メディアリクエスト 期待して読み始めたのに、どこかで読んだ?と思った。ブクログの他の方のレビューで、 if: サヨナラが言えない理由 の改題だと知り、納得。 文庫化のとき、タイトルを変えるのは、どうしてなのでしょう?私のように感じる人もいるのではないでしょうか? 本自体はとてもいいのに、なんともがっかり。
0投稿日: 2017.04.01
