
総合評価
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powered by ブクログじっとりとした読後感 舞台女優のファンダムのトップの女性と、その女性の昔の同級生と、舞台女優の3人の人生の部分を描いた短編集 打算と承認欲求に塗れた心理描写がとても丁寧でリアル とにかく、革命を起こせるかも知れないカードは使わないとただの最弱だってこと
0投稿日: 2025.12.28
powered by ブクログいくら待っていても、革命は起きない。持ち得るカードで自分から戦うしかないのだ。 人生をトランプの大富豪に見立て、変わり行く周囲と変われない自分、取り残されることで初めて気付く惨めさを描き出す。自分の人生が向かう先は自分でしか変えられない、代表作『何者』にも通じる朝井リョウの一貫した世界観を本作からも感じます。 愛季とむつ美、つかさの生い立ち、ミステリー要素のある美しい伏線回収も印象的でした。
22投稿日: 2025.12.01
powered by ブクログ今年、業務量のあまりの多さに、押し潰されそうな日々を送っています。頼んでくれた人のため、社会のため、と思って倒れそうになりながら奮闘していますが、、、本書の「ハートの2」を読んで、なんと自分は偽善的でカッコつけだったのだろうと、なんだか笑いたくなりました。むつ美が「誰かのため、という前提で行っていた物事は全て、自分のため」と気づき、生きるのが楽になったシーン。私もすごくスッキリしました。頑張ってる業務は人のため、ではなく褒められたいという自己承認欲求を満たすため、迷惑かけないため、というより怒られたくないため。まぁ、自分でも気づいてはいたのですが、それが言語化された本を読んで、それでいっか!となんだかホッとしました。自分のために、エゴに、仕事頑張ります。
0投稿日: 2025.11.16
powered by ブクログヅカのOG会の代表、そのOG会に入ってきた代表の小学校の同級生、そしてOGの短編連作集。 共感できる人はいないんだけど、こういう人たちいるよね、とこういう人たちが作り上げてるコミュニティというなんか妙な納得感。 実際はもっとさっぱりしてそうだが。
6投稿日: 2025.11.07
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
当方ヅカヲタです。 ヅカヲタはスペードの3とダイヤのエースだけでも読んで欲しい。宝塚独特の世界観、そしてそれをサポートする会の存在について、ほんとそれ状態。 スターには物語が要る。田舎生まれだったり、失敗談だったり……そつなくできるスターよりも物語のあるスターを求めてるんですよね……。 って朝井さん、誰の会員(ファミリア)だったんですか??
0投稿日: 2025.11.03
powered by ブクログ最初のファミリアの話は興味深さやリアルさもあって面白かったけど、後半2章は特に展開もなく、呆気なく終わったかな。どういうメッセージ性が込められているかがイマイチ分からずに終わったけれど、人間の本性が露わになっていく様子は読んでいて面白かった。
0投稿日: 2025.10.26
powered by ブクログフィクションなのに本当に人の心を覗いて書いているのではないか、と思う程丁寧な心理描写は見事。 前に踏み出せない心理、自身の行動理由を後付けだと自覚し、自分がなりたい自分になろうとする心理、特別ではない自分自身を受け入れる勇気、どれも共感できる部分があった。
0投稿日: 2025.09.15
powered by ブクログ朝井リョウさんは、人生の中で感じる何気ないことを文章にするのがとても上手いと、読むたびに思う。なにか劇的な事件が起こるわけでもない、どんでん返しがあるわけでもない、それでもなぜか引き込まれてしまう力がある。自分の身近にある気持ち、感覚、違和感。それをすべて文章化してくれていてとても読みながら唸りそうになる。 美知代、むつ美、つかさ。それぞれ違う人生を歩んできた、全く違う3人のお話。声高らかに発言して共感を求めたくなるほどではない、でも生きていく上で感じるもやもやとしたもの。私は、3人ともに共感できたけどつかさのパートがとても心に入ってきた。つかさにも共感したけど、私が一番共感したのはつかさパートに出てくる円。 かわいそうな私を見て! 私はこんなに壮絶な過去があるの! だから私はそこらの人間とは違うの! 自分自身、どこにでもいそうな人生だとは思ってない。家庭環境、いじめ、精神疾患、挫折。割と暗い過去を持っていると思っている。でも上のように言葉にすると大げさに聞こえるが、同じような経験、またはもっとつらい経験をした人間はたくさんいると思う。だけど、その過去にこだわる、というか他の人とは違うと自覚する節はあると思う。だからこそ、読書感想文でこのような身の上話をするわけで。しかも、円がつかさに最後に向けた言葉たち。円はそれを自覚しているんだろう。そういう部分も、自分と似ているなあと共感をしてしまった。私以外にも同じように思っている人間はたくさんいるのかもしれない。 ほとんど身の上話になってしまいましたが最後まで読んでくれてありがとうございました。朝井リョウさんは定期的に読みたくなりますね。
8投稿日: 2025.09.13
powered by ブクログ打算ではどうしても勝てない存在がいたり、過去から逃れたくても逃れられなかったり、日陰者の辛さが嫉妬・自己顕示欲・自虐心などの感情を通して解像度高く描かれていた。一個目はスポットライトが自分から他人に向くパターン、二個目は望まない場面で照らされるパターン、三個目は常に隣が照らされているパターンと思えた。特に『ダイヤのエース』はお気に入り。評価されたり注目されるのに必要な物語を持つ者と持たざる者の戦い方が対照的で面白かった。
1投稿日: 2025.08.26
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
やっぱこういうテーマで書くの上手いなーーって思って面白かったけどアキってお前かい!!ってなったのがピークすぎて3章目が相対的にのっぺりした感じに思えてしまった。1章目が衝撃すぎて、そこから引っ張ってる黄色いストールのことを考えすぎていたからかもしれない......。
0投稿日: 2025.08.17
powered by ブクログ3.8/5.0 小説全体を覆うテーマ性が、少しバラバラな気がした。 結局なんだったんだろう、と感じる箇所がいくつかあった。 つかさが抱える、自分には分かりやすい悲劇や物語がなく、それなりに恵まれて育ってきたという「コンプレックス」は、比較的平和な現代のこの国で育ってきた人々が共通して抱える思いな気がする。 大事なのは背景や物語ではなく「今、何をやるか」だ、というこの小説の姿勢には勇気づけられた。
1投稿日: 2025.08.13
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
・上手くいかなくても社会人は進まなければいけない ・小学生のときの女子独特の世界は大人になっても続く ・革命を起こすのは自分だ ・ハートの2、ダイヤのエースも読みたい!
0投稿日: 2025.08.11
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
3人の女性が主人公。 つかさ様ファンクラブを取り仕切る女性、くるくる天パのアキちゃん、つかさ様。 一章のアキちゃんとむっちゃんの叙述トリックがおもろかった、そこで種明かししちゃうんだ的な。普通の本なら最後に明かす種な仕掛けを中盤で明かしていた。 最終章のつかさ様から円への感情が人間らしくてよかった。ほどの良い悲劇があることで、演技の背景に深みが生まれる、私には何もない(悪い意味でこれで順調すぎた) ファミリア内のいざこざやアキちゃんからみちよへの制裁なども、つかさ様からは何も見えていないけど、それぞれで悩みや葛藤をもちつつ、自分のコンプレックスや黒歴史と奮闘している様がおもろかった。
0投稿日: 2025.08.05
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
〜1周目〜 2025.08.02 他人を羨ましく思う小学校のころからの気持ちがいつまでも続いてる、他人と比べることが1番自分の価値を知れる人たちの話。 そんな人たちみたいになっちゃうこともあるだろうけど、自分をしっかり持って行動することができるようになりたい。
1投稿日: 2025.08.03
powered by ブクログ誰しもが持ってるけれども口に出さない、 道徳的ではない欲望を、朝井リョウ氏は どうしてこんなに解像度高く表現できるのか。 朝井氏の話としては、今後どのように生きるべきかが示されているので、明るい気持ちで読み終えることができた。自分の現在のポジションを変えたいなら積極的に動こう、そんなところだろうか。 私は長年の宝塚ファンですが、 ファンから見ても正確にファンクラブの裏側を描いていて素晴らしい。 ただ、会員の属性が多様なファンクラブにおいては、会への貢献度(チケットの購入枚数)に応じて序列(いい席のチケットが与えられる)をつけることで、他の会員も競ってチケットを買うようになるので、運営としては合理的なのかも。もちろんこの話で書かれているように、そんなことができる時間的・経済的余裕のない会員からの不満は高まりますが。
0投稿日: 2025.06.08
powered by ブクログそれぞれの視点でのそれぞれの思い。 自分が1番になりたいという人間の貪欲さ。 その為に必要な自分の武器とは何か。 結局今の自分以上の自分にはなれない。 これまでの自分があって、今の自分があるということ。
4投稿日: 2025.06.01
powered by ブクログ一つの物語に3つの視点。それぞれ背景や思いがあっておもしろい。第二章ではあだ名が同じだけど途中までどっちかわからなくて惑わされて意外性があっておもしろかった!!
0投稿日: 2025.05.20
powered by ブクログ僕の好きな朝井リョウが詰まっていた。 とくに、情景を伝える時の例えが秀逸な点と人間の捻くれた部分の解像度の高さに魅力を感じた。 文章を読むだけで朝井リョウさんの本だと分かるくらい色が出ていた。 スペードの3の意味は理解出来たけど、ハートの2とダイヤのエースの意味もあるのか気になった。
0投稿日: 2025.04.26
powered by ブクログ朝井リョウさんって女の子の人生も生きたことあるのかな?ってくらい小学生時代にありがちなリアルなエピソードが描かれていた。 私は、私のために、よりよくなりたい。 誰かのために、なんて前提はなくてもいい。そんな前提の前に、自分のため。という大前提があることを恥じなくていいし、あるべき欲望だと思った。
1投稿日: 2025.04.13
powered by ブクログこの作者はひとの心理描写が本当にスゴいと思う。特に女性の。 ストーリーに起伏がものすごくあるわけではないが、心理描写だけで面白く感じさせる。
0投稿日: 2025.04.03
powered by ブクログ変わりたかった自分の根本が変われていないことに気づいた時、虚しくなる 誰かに言われて気づくのなら尚更
0投稿日: 2025.02.11
powered by ブクログ朝井リョウ独特の、人間の醜いけど誰しもが心当たりのある感情みたいなものを表現する、というのが全面に出ている感じがした。自分がありたい姿と、そうはなれないと諦めて他の何かに原因を押しつけてしまう心が、自分にも少なからず思い当たる節があって、共感しつつ、ここには共感したくなかった…と悔しくなる部分もあった。
1投稿日: 2025.01.05
powered by ブクログ宝塚の追っかけってこういう感じなんだということを知らなかったので、興味深く読みました。 それぞれが不幸を抱えつつも、嘘を抱えつつ、そこに限界を感じつつも毎日を生きていこうとしていて、人間らしい話でよかったです。面白かった。
0投稿日: 2024.12.29
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
香北つかさファンクラブ「ファミリア」をまとめる「家」のメンバー、美知代。優位に立ちたい学級委員の気持ちのまま大人になり、あの時、下に見ていたアキが現れる。自分の立ち位置がグラグラ、よりによって、あの子に足もとをすくわれる。愛季はどこまでもいい子で、そんなふうになりたいけどなれない自分にイヤ気がさす。 連作だけど最初のこれが一番好み。嫌な面をえぐり出すので、元気な時に読むほうがいいのかな。
1投稿日: 2024.12.06
powered by ブクログ一つ目のスペードの3が1番良かった。題名の回収などもあって、最後にはなるほどねとなる展開だったと思う残りの二つは取ってつけたような感じがしてしまった。結局ハート2、ダイヤのエースが何を表すのか自分は読み取ることができなかった。 三つの作品どれにも言えることとして、変わる瞬間というのは突然やってくるということだ。確かに変わるきっかけはちょっとずつはあったが、最後のひと押しは突然やってくる。結局そこで踏み出せるかどうかが変われるがどうかだと思った。その一歩を踏み出すためにこの本があるのだと感じた。
2投稿日: 2024.11.26
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
悪くはないけど「何者」と比べると落ちるかなという評価。「何者」が良すぎてハードル上がっていたというのはある。 どの話の主人公もどこか捻くれていて作者らしさがあり、表題作でのミスリードの誘い方も流石に上手い。 ……んだけれども登場人物の言動に対する説得性や女性の描き方の2点が少し弱いと感じた。 具体的にそれが顕著だったのが「ハートの2」 ①登場人物の言動に対する説得性 むつ美は自身の過去を振り返るなかで、表題作ではむつ美に声をかけていた(はずの)美知代の名前すら出てこず、反対に小学校時代にむつ美に話かけている描写があまりなかった愛季の名前はしっかりと出てきている。 「何者」では二宮拓人が終盤でイタいツイートをしていた情報が開示されて、それまでの印象がひっくり返るという驚きや二面性が面白く、納得させられる部分であったが、本作ではそれがなく表題作でむつ美が美知代にかけた言葉に説得力がなく、逆恨みしているように見えてしまった。 例えば「ハートの2」のなかで「美知代はむつ美に親切にしているつもりだったが、実は他人に親切にしている自分に酔っていた」「美知代はよく打算的な言動をしていた」といった具体的なエピソードがあれば、登場人物の二面性や感情への共感、2つの物語の間で話に厚みが生まれたのではないかと感じた。 ②女性の描き方 登場人物の男女比が同じくらいであれば多分気にならない程度の作者だと思うが、登場人物がほぼ全員女性だとちょっとひっかかる部分があった。 特に表題作の終盤、むつ美が美知代に「愛季と壮太が結婚して子どももいる」と言い攻撃しているシーン。 作者的にこれが美知代への精神攻撃に繋がると思って会話のなかに組み込んだのだろうが、現在の職場に気になる人がいるという美知代の描写をした上でのこれは余計というか、女性的にはダメージを受けないと思われる。(逆に男性はむつ美のこのような言葉でダメージを受けるんでしょうか?) この展開であれば、現在の美知代の好きな人に対して美知代にマウントを取るためだけに、むつ美からアタックをかけたりデートをしたことがあると話したりといった方向に持っていった方が女性読者にとっても臨場感があるのではないかと感じた。なんとなくここのシーンの女性への解像度が低くて冷めてしまった。
1投稿日: 2024.11.05
powered by ブクログやっぱり朝井リョウは裏切らない。 嫉妬や独占欲、承認欲求などの感情の変化を言語化するのが上手すぎる。女性の感情や機微な人間関係を、なぜ朝井リョウはこんなにも的確にそして面白く書けるのだろう。 すべての注目をかっさらってその場の主人公になっちゃう目障りな人っているよね〜、誰かのためっていうフリをしながら実際は全部自分のために行動してるってこと結構あるよね〜、と共感しっぱなし。 そして登場人物たちに共感している自分の性格の悪さを突っつかれているようにも感じた。 朝井リョウの小説を読んでいると、毎度自分の腹黒さや性格の悪さなどを指摘されているようで、「ごめんなさい、ごめんなさい」と謝罪と反省の言葉ばかり頭に浮かぶけれど、でもそんな読書体験がクセになってむしろ快くも感じられて、もう朝井リョウの世界から抜け出せないんだな、これが。
1投稿日: 2024.11.02
powered by ブクログ何でこの人はこんなにも人の心を言語化するんが上手いのだろうって作品読むたび思う。今回もグサグサ刺さりました。 カタカナの部署は漢字2文字で表記できる仕事をして漢字2文字の部署がカタカナの仕事をするっていうの面白かったな
1投稿日: 2024.10.15
powered by ブクログ自分を変えたいのに変えられないと思ってる人の背中を押してくれるようなストーリーでした。3つの連作で、どれもおもしろかったです。
1投稿日: 2024.09.17
powered by ブクログあっという間に読めたが、作者が伝えたかったことは何か? 自分は変わらないといけない? 変わらなくてもいい?人それぞれ悩みがある?色々考えさせられた。
1投稿日: 2024.07.30
powered by ブクログ他人を嫉み妬み、それでも自分以外の何者にもなれない女性3人の物語 若いからこそなのか登場人物たちの自我が強すぎるが故の悩みかな
2投稿日: 2024.07.25
powered by ブクログ読んでて心がざわざわした。 女性たちの集団の中での感情ってすでに小学生の頃から方向付けられてる気がして、その中での立ち居振る舞いは大人になった今でも基盤になっているような…。 どうしてもそう振る舞ってしまう、そんな主人公たちのままならない心情が描かれているからか、私の心がぎゅーっと苦しくなる場面、いくつもありました。 面白いけど時折つらい、またすぐ読み返したい!とは思わないけど魅力的な本です。
2投稿日: 2024.07.16
powered by ブクログ人の負の感情が燻っている様をこんな風に言語化できるのが凄すぎる。朝井リョウさん、人生何周目? 人の“えぐみ”を描く天才ではと思う。 隣の芝生は青いけど、芝生の青さという表面しか実は知り得ない。学級委員の心の内もいつも下を向いてるあの子も技術は高い表現者も。人生の革命を起こす切り札は自分で見つけるしかないんだよね。
3投稿日: 2024.05.16
powered by ブクログ第1章・第2章も良い意味で度肝を抜かれたが、私はなによりも第3章に心を惹かれた。私はあまり芸能の世界には明るくないが、自分の人生すら切り売りして生きる芸能人も少ないながら知っている。その切り売りされた「物語」が事実なのか虚構なのか、ファンはそれをどちらに捉えているのか私は知らない。だが、どっちにしろその「物語」も含めてファンは彼らに惹かれているのだろうし、そうやって彼らを「消費」しているとも言える。そういったやり方は彼らを追い詰めるのか、はたまた栄光を手にする手段となり得るのだろうか? 第3章の主人公・つかさは最終的には自分の人生にファンの心を掴む「物語」がなくとも舞台に立ち続けることを決めた。そういった決断ができるつかさは芸能人としても人間としてもひたすらに強いと言える。「推し活」が叫ばれて久しいこの頃だが、これは「推し活」のあり方を問う小説でもある。少なくとも生身の人間を「消費」するような推し方はしたくない、そう思わせる物語であった。
1投稿日: 2024.05.15
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
自分が自覚したくない、目を背けたくなる心情だったりを三人称の人がドンピシャで淡々と主人公に伝えて、新しいグロテスクかなって感じました。 特にむつみの「どれだけ待ってても、革命なんて起きないよ」はチビります
2投稿日: 2024.04.01
powered by ブクログ友達は多い方が良い。 人は1人では生きられないから、友人をはじめとする人との繋がりは大切。 人間は社会的な生き物だから、人の中でしか生きられない。 どれも間違えていないと思う。もちろん、山に篭って、自給自足で。。と言う生き方もあるが、おそらく少数派だろう、仙人になれる人は少ない。 しかし、人が集まって集団となると、それを束ねるヒエラルキーが生まれる。学校では、学級委員と言うクラスを束ねる役割が生まれ、グループでは、リーダーの様な役割が生まれる。 自分が自分らしくある為には、リーダーでなれけばいけないと言う思いがあったら。承認欲求を満たす場を、そのにのみ置いてしまっていたら。言い換えれば、管理される下の存在がいる事が自分を保つ方法になってしまっていたら。その動機は、集団をよりよくする物ではなく、もっと個人的なものに変わる。。そして、人は感覚的にそれを嗅ぎ分ける能力を持つのかもしれない。 自身の行動、発言の背後に何が隠れているのかを意識する必要を感じるのと同時に、見たく無いものが出てきたらどうしようという、恐怖を覚えた。
2投稿日: 2024.03.16
powered by ブクログミュージカル女優のつかさのファンクラブのリーダー的存在の未知代、 ファンクラブに途中で入ってきたメンバー、 つかささ自身 それぞれの視点での物語。 学生時代とかの、自分の立ち振る舞いや考えの恥ずかしいところがブワーッと思い出される。。 心理描写のリアルさに、自分のこと書かれているかと思うような心のざわつきがある。 心の中のずるさに気付かされる。 学生時代に読んで気づきたかった!って思うけど、 学生時代に読んでもわからなかっただろうなとも思う。
5投稿日: 2024.03.04
powered by ブクログ面白かった。 3人の視点から描かれた話。 ファンクラブを取り仕切る立場の美知代、昔はいじめられていたむつ美、スターのつかさ。それぞれ、自分が自分らしくいるために朝必死にもがいている様子がよく伝わった。
1投稿日: 2024.02.28
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
有名劇団(現実でいう宝塚を想像して欲しい)に所属する"香北つかさ"とそのファンクラブ。 本作は3つ話で構成されており、1つめはファンクラブ"ファミリア"のメンバーをまとめるリーダー格美知代。学生の頃からずっとリーダーとして過ごしてきた彼女だが、転校してきた人物の登場、ファミリアに新たに加入してきたメンバーによって、平穏が乱されていく様子がとてもイメージしやすく、美知代の焦燥感がめちゃくちゃ伝わった。 2つ目は美知代の同級生でいじめられっ子だった"むつ美" 彼女は小学生時代いじめられていたが、中学校に上がる際に学区の関係から同じ中学に通う友達のいない学校へ進学し、演劇部へ芸術班として入る。 これまでの自分を変えたい。どことなく自分と似ている憧れの人のようになりたい。 ものすごく強い意志を持って、行動を起こす彼女のラストに驚きを感じた。 最後3つ目は有名劇団のスター香北つかさ。 彼女はいつも娘役のスター円に嫌悪感を抱いていた。 存在だけで周りを巻き込むことができる吸引力、物語性、どれをとっても自分には無いものと、きっと悔しい思いをしていたのでは無いだろうか。 あまり描写はされていなかったが、だんだんと小さくなる舞台にも焦りがあったのでは無いだろうか。 彼女の存在に嫉妬しつつ、ファミリアの前では決して本心は見せない。そのプロ意識は本当にすごいと思う。
2投稿日: 2024.02.05
powered by ブクログ主人公になりたくてなれなかった人の話。人間の汚いところを描くのがやはり上手いなと感じた。スペードの3の話は心当たりのある部分もあってきつかった。物語のないことがあってもいいと思う。
5投稿日: 2024.02.01
powered by ブクログ小学生の話ですかね。 イジメられっこが見違える姿で現れる。 実際ありそうな話。 最後の話以外はサクサク読めた。 皆自分の居場所を守るのに必死なんだと。 大なり小なりあれど思い当たる所は有るのでは。 最後には今後の変化を感じる場面があるのが良いかな。
3投稿日: 2024.01.06
powered by ブクログ浅井リョウの描く繊細な心理描写が好きだ。 きっと誰もがもっているであろう人間のずるいところ、醜さ、自己保身、それらをこうも匠に言語化して炙り出せることに毎度脱帽する。 第一章なんかは小学校の頃のスクールカーストを鮮明に思い出して切なくなった。 この本を通して何かを得られるということはないけれども、娯楽としてよかった。
2投稿日: 2023.11.11
powered by ブクログ分かるような、分からないような。そんな感じの作品。これを読んで何かを得るタイプの物語ではない。某劇団が取り上げられてたのが少し面白かったかな。
1投稿日: 2023.10.26
powered by ブクログ美知代の気持ちわかる、、全部自分の思い通りに進んだ小学生時代とそこから徐々にうまくいかなくなる、でもプライドは育っている美知代が切なすぎた。そして大人になってもアキとして美知代を変えようとしてくるむっちゃんにも狂気を感じた。みんな好きなように生きて欲しい。。
1投稿日: 2023.10.23
powered by ブクログ人と自分を比べた、優越感や劣等感が悪意たっぷりに描かれている。 リアリティを持って言語化されると、ゾワゾワする。 が、これまで読んだ朝井リョウの作品に比べればそこまでハマらなかった。
1投稿日: 2023.10.12
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
面白かった!朝井リョウの書く「人に話せない程度には悪い思考だけど、とんでもなく残忍で無慈悲というわけでもない、絶妙な性格の悪さ」が好きだと思った。 何者での友人の内定先の会社名+ブラックで検索かけたりするような行動が代表例。 「スペードの3」は、ファミリアで学級委員として働いている美知代の話。ファミリアの中では学級委員でいられるから、ファミリアを依存先に使っている。彼女の行動すべてが小賢しく、しかし覚えのある行動でもあった。美知代の小賢しさに似たものを、私も小学生時代持っていたことがあるな……と思ったりした。美知代、マジで小賢しいな……。 「ハートの2」はむつ実の話。なんか色々と絶妙だった。 「ダイヤのエース」はつかさ様の話。よかった。何か特別な理由があったわけじゃない、いじめられた経験も、演劇に救われた経験も何もないことに罪悪感を抱いている、というのがすごくよかったし、わかるなあ、と思った。自分に何の物語もないことに焦る気持ちはどこか覚えがあるものだった。
1投稿日: 2023.10.08
powered by ブクログ助けてください! 剛大のエピソードがよくわかりません…。 志望動機は、なんで医師になったのか聞かれるので、同僚の話でズルいって思うことはありました。
9投稿日: 2023.09.17
powered by ブクログ朝井リョウの文章は、あぁ、こういう感覚って言語化するとこうなるんだ、と気づかされる。そんな文章がたくさん散りばめられている。 ポジションに縋る優等生、環境と共に自分も変えてやるという実は強い意志を持った地味な少女、人生に何も物語がなく主人公にはなれないとライバルに引け目を感じる舞台女優。 こんなに色んなタイプの人の心情や言動を書き分ける文章力は素晴らしいと思う。 そして、誰でもこんな部分少しはあるよなっていう、あんまり自慢できない感情やできれば知られたくない奥底に沈んでる思いも描かれるので、ひっそりと共感を得やすいのでは。
7投稿日: 2023.09.13
powered by ブクログどういう表現にしているのか、参考にしようと思っていても、ついつい食い入るように読み進めてしまう。朝井リョウさんの心情表現はわかりやすくて、気持ち悪くて、気持ちいい。そんなこと書かないで欲しいと思うような心情も描く。しっかり描く。蓋をして逃げ出すことを許さない。小説で描いて現実世界を刺すような、それでいて完全に悪だとは到底思えない、朝井リョウさんの表現が大好きだし、もっと勉強したいし、これからも読み続けたい。
1投稿日: 2023.09.02
powered by ブクログ人間の"浅ましさ"が絶妙に描かれた作品。 私小さい頃1番最後に線香花火やりたくて、最後まで隠し持ってる子供だったなあ。
2投稿日: 2023.06.19
powered by ブクログ小学生のとき、こんな気持ちあったなーと何回も思った。 この人のすごいところは、女性の気持ちも、小学生の気持ちも表現できるとこなんじゃないかと思う。 なんでそんなにわかるの?と思う
4投稿日: 2023.06.08
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
秀作。 誰もが思う10代から20代の悩み。感受性が高すぎる。 朝井リョウさんの真骨頂。よく小さい頃ことを覚えていると感心する。
2投稿日: 2023.05.27
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
面白かった。女性間関係を描いた書籍はホラーやミステリーが多いけど、これはからくり小説や処方箋として良い。人間関係にお困りの女性に。そして小説家養成学校の学生講師におすすめ。次回の朝活の教材に。/本来読んでたらわかることだけど、一夜明けて「あれ?じゃああの記事は‥はっ!?」ってなった(遅効性の醍醐味)。読み返すと帯の「それぞれ革命の時を伺う」とあるのが違った意味で良い。大貧民最強の2もそれ以外最強のAも何かに気づけないと幸せになれないんですね。憧れと嫉妬、そして配られたカードと自分の話でした。
1投稿日: 2023.05.16
powered by ブクログ何でこんなに「もうやめてくれ…。」と思うような胸を抉る話をかけるのか でもその抉れた跡に残る少しの希望はクセになりそう
2投稿日: 2023.04.19
powered by ブクログなんかわかるなぁ、、と思う反面 すんなり認めたくない気もしてしまう。 自分にも同じようなところがあるのでは?あったのでは?と考え始めると落ち着いては読み進められない。
5投稿日: 2023.04.05
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
何かの中心になりたいし、何かに固執して無駄に執着してしまう。俺も18ぐらいまで地球人の主人公だと思ってた。
1投稿日: 2023.03.13
powered by ブクログ自分の人生なのに主人公感がないというか、「特別な人」になれなかった人のちょっとドロっとした気持ち、わかるー
2投稿日: 2023.03.08
powered by ブクログ★4.0 私が朝井リョウを好きな理由が、この本に詰まっているなって思いました。 人生に革命は起こらない。誰もがみんなドラマチックな過去を持っている訳ではない。それでも、今の自分に満足していないのなら変わらないといけない。たとえ、ほんの小さなことからでも。他人から反対されることでも。 朝井リョウは、ハッとする気付きをくれます。ときどき自己嫌悪になります。それでも、登場人物への愛が感じられて、最後には未来への期待が少しだけ見えます。だから私は朝井リョウ作品を読まずにはいられないのです。
9投稿日: 2023.02.19
powered by ブクログこんな感情あったなぁと3人の女性それぞれに少しずつ共感するところがあり、自分の醜い部分を改めて思い出した気がした。
1投稿日: 2023.02.13
powered by ブクログ朝井リョウさんの女子視点の話は女の私よりも女子のドロドロとした感情を良く捉えて描写されていると思う。今回の話もよかった。 今回は3つの連作短編集。 ・スペードの3 学級委員、ファンクラブのリーダー。集団を率いて、時に人の嫌がることを率先してやることにより自分は集団を動かせるほどのすごい人間だと思い込みたい女の感情が露になっている。終始仲良くしていた子達を「取り巻き」と呼んでいたのが印象深かった。美千代にとってはあの子たちは自分を持ち上げる人間A、人間B程度のものだと思っているのだろう。最終的に、呼び名を上司に伝えることで、プライドを捨てきれないけれどそれでも1歩踏み出した美千代。終わり方がいいと思った。 ・ハートの2 中学時代のむつ美の話。弟を助けるためという大義名分を得ることによりようやく思い切り進みたい道へと進めたむつ美。愛季と再会した時の「神様はいる。むつ美はそう思う。神様はこうして、たまに、忘れられないようにしてくれる。自分が生きていくべき場所を、勘違いさせないようにしてくれる」という文が好きだ。くれるを使うことにより、むつ美が世界の在り方、視点をどうしようもなく冷静に見ていて、自分は愛季のようなキラキラとした女の子にはなれないしなってはいけないということに自覚的なことが伝わってくる。 ・ダイヤのエース つかさ様の話。果たして、むつ美が思った通り、つかさはむつ美に似ていた。同期の、人々に憐れみを誘う物語を背景にゆらめかせる円に、嫉妬を抱かせていた。確かに順風満帆な人よりも、悲劇的な背景をもつ人物の方が世間では評判をうみやすい。安易な不幸話はその人を見る目に物語を育ませることはよく共感出来たので、ずるいというつかさの気持ちには何度も頷いた。ずるいことを自覚していることが1番ずるいと思うのもよく分かる。ただの不幸な女の子なのではなく、不幸で、だけどそれに甘えることなく確かな実力と努力をも併せ持つ円は本当にずるい。全体的に特に共感する部分が多い話だった。
1投稿日: 2023.02.08
powered by ブクログ劇団夢組のエース、つかさ様の追っかけのリーダーに抜擢された化粧品会社のやり手OL美知子。ファミリアと言われるファンクラブをまとめ、つかさ様に不快にならないように気を配る。そんなある日、新たなファミリアになりたいという女性が現れた。それは、小学校の頃に美知子を姫の座から引き摺り下ろした同級生だった…。 華やかな表面の裏で、実はあがいている人、逆に他人から疎まれているが隠れた特技で活躍する人。そしてそれらの順調に行きそうなところを天真爛漫にぶち壊していくか、もしくは計算ずくで壊していく人。そのあたりのバランス感を描くところはさすがである。 また、朝井リョウらしく、ブログサービスや各種SNSの結構細かい部分まで、サービスそのままを描写するという、それらがなくなってしまった後に意味がわからなくなるところまでをリアリティとして書いている部分は感心する。 また、細かいところではあるが、イラストを趣味にする中学生が、「手と靴が描けない」というのはネットで調べたのだろうが、よく調べているもので感心した。 しかしながら、全体に盛り上がりが今一つだし、盛り上げるために頻繁に過去の描写に飛び読んでいて混乱するなど、不出来部分が目立った作品でもある。 また、総タイトルからそれぞれ短編のタイトルまで、トランプの大富豪のルールに沿ったものになっているが、最初の項は2で、次が3では?という、部分がずっと気になったので☆減点。 買って損したというタイプのがっかりではなく、面白いは面白いものの、色々と最終的に納得はいっていない話であった。
0投稿日: 2023.02.03
powered by ブクログ一章の委員長の話は共感もあってかよかったけど、他はあまりはまらず、、 朝井リョウが書く女の解像度、ちょっと低い気する、単に私とズレてるだけかもしれないけど
0投稿日: 2023.02.03
powered by ブクログ一章と二章の繋がりが腑に落ちないところがあった。むつみがそれほどまで美知代を恨む理由が? 三章は決断の理由など所詮後付けが大きいということに納得できた。
0投稿日: 2023.01.31
powered by ブクログ久しぶりに朝井作品に触れようと思い手に取りました。 同一の場面に至る過程が3人の登場人物から描かれる作品です。私は劣等感がこの物語のテーマであると感じました。三者三様の劣等感が見事に描かれており、実態を持った登場人物の存在感を感じました。 ただ、3章から構成される本書のなかで第1章「スペードの3」のタイトルは理解できるのですが、特に第2章「ハートの2」は何を指すのかあまり腑に落ちませんでした。本書のテーマだと思われる大富豪の要素が、どこまで文脈にかかっているのか良くわからず、もやもやとしたまま読了してしまいました。 朝井リョウ作品の中では、比較的マイルドな作品だと思います。心に余裕がないが、筆者の作品に触れたい人にはお勧めできる一冊です。
0投稿日: 2023.01.28
powered by ブクログ劣等感で自分をゴリゴリ削って自分が被害者であることで悲劇のヒロインぶっても何も変わらないから、自分で変えろ、自分で動け、自分の人生を周りの人に譲るな、というメッセージを受け取った。私も小さなことでいいから、変化、進化し続けていきたいと思った。
1投稿日: 2023.01.07
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
誰しも誰かに認められたくて 生きているのかもしれないと感じました。 こう思われたいという理想があって、 その理想と現実のギャップに 時に苦しみ、悩み、 周りの人を妬んだりするのだと思いました。 完璧になんてなれない。 完璧になろうとしなくていい。 少しずつ成長していこうと思える作品でした。
1投稿日: 2023.01.06
powered by ブクログ読後、「もう読み返すことはないだろうな」と思った。この物語たちを100%フィクションとして楽しめる、愛季や円側の人もいるのだろう。けれど、わたしにはできなかった。とっくに割り切ったと思っていた「あのこには勝てない」という気持ちが、劣等感が、胸のなかでどこまでも膨らんでいく。 それでも、いま自分が持っている手札で戦って生きていくしかないのだと、覚悟を決めようと思える作品だった。
1投稿日: 2022.12.30
powered by ブクログ頑張る女性3人のそれぞれのお話。 自分を他人と比較して、自分をダメだと思いつつも、どこか他人よりは優っている、それでいて、自分はどうしてもっとこうなれないんだという苦悩を描いているように感じた。 ちょっと周りより特別な存在でいたい女性、変わることへの勇気を持ち、見事に返信を遂げた女性、真面目で優等生ゆえに周りの期待もありつつ、けどどこか自信を持てず、隣の芝は青く見えてしまうスターの女性。 自分を認識するには、他人と比較するしかないと思う。その感覚を繊細に表現しているのが朝井リョウの特徴な気がする。 みんな自分に自信を持っていい。完璧でなくていい。生きているだけで素晴らしい。 なんか、ふとそう思えた小説だった。
0投稿日: 2022.12.29
powered by ブクログ宝塚だ。数回しか見たことのないにわかだから分からないけどイメージ的にこんな感じする。 3人の女性を主人公にした話だけど(繋がった世界)めんどくさい性格だなと思った。特に小中学生の時の自意識過剰な所とかいるなこんな子。と思った。めんどくさくて粘着質でざわざわした雰囲気がこの小説を纏ってた。
2投稿日: 2022.12.27
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
世界観繋がってる系短編集 一つ目のお話は、うわあそういう女いるよね〜と思った。 自分がトップでいられる場所は気持ちが良くて、なくなってほしくないんだなあ、私は自分がトップだと不安になってしまうタイプなので、そんな人もいるんだと思った。 三つ目のお話の主人公のライバル(?)の人が好きだった。 注目されるってわかっててあえて不思議な行動してみたり、不幸な身の上を話してみたりして、自分の勝ち方を自分で模索したのかな?と思った。 そんな子と常にまっすぐ向き合っているように見えた、つかさ様も私はわりと好きだった。
0投稿日: 2022.12.18
powered by ブクログこの本で朝井リョウさんを知りました。 すぐ名前を検索して男の人なのにびっくりしたなあ。 人の覗いてはいけないところを覗いてしまって、そのまま見続けていいの?大丈夫?と思いながら見てしまうお話。特に最初のお話。
0投稿日: 2022.12.08
powered by ブクログ正確に書くと星3.8。 連作短編集なので繋がりがあり、その視点で書くんだ!というのもあった。 一つ目の話は伏線が途中で完全に分かったのでその驚きはなかったが、それでも面白く読めた。 だんだん朝井さんの書き方というものが見えてきた。
1投稿日: 2022.11.26
powered by ブクログつかさファン「ファミリア」を束ねる立場の美千代。 美千代の小学生時代の同級生で、新規にファミリアに加入したむつみ。 劇団退団後、舞台で活動するつかさ。 この3人の女性を主人公にした連作小説。 美千代が主人公の「スペードの3」が力作で、朝井リョウの小説だなぁ!っていう感じだった。 人間のいやらしさ、優越感と劣等感。大人になってからも、子どもくさいそれらを引きずっている美千代。 小学生時代のエピソードも秀逸だけど、こういう感情(好きな男子を独り占めしたいとか、自分より可愛い子と可愛くない子で区別する)って、表に出さないだけで結構多くの人が持っていると思う。 問題は、それを大人になってもふるえる場があったということか。美千代にとってのその場所が「ファミリア」だった。 スペードの3が読みごたえのある力作だったからか、あとの2作はちょっと失速した感じがした。 特に最後のつかさのお話。多くのファンがいて、華々しく舞台に立っている彼女も、虚しさや劣等感を引きずっている。 しかし、大劇団の準トップまで登りつめ、退団後も舞台活動を続けている人にしては、どうも中身が薄っぺらいというか「若いな」という感じがした。 いつまでも「15歳で舞踊学校を受験したとき」の動機やエピソードをひきずっているのが、どうにも若すぎるというか、共感ができなかった。 舞台人に限らず、働いていると「なぜこの仕事に就こうと思ったのですか?」という質問をされることは多い。 けど、私には、人が欲するようなエピソードや立派な動機は全くない。 職業に就きたての頃は、それが自分の薄っぺらさにつながる気がして、人に語れるようなエピソードがほしいと思ったこともある。 ただ、10年以上同じ仕事していると、最初の「動機」なんてどう~でも良くなるんだよね。それよりも、自分がどんな仕事をしてきたのか、実績がすべてになる。 目指した動機?ドラマ見てて楽しそうだと思ったから、で良くない?と、本気で思うようになる。 10年も経てば、同業者がテンプレみたいに「私が◯歳のとき、〜という出来事があり(〜という人に出会い)、理不尽な思いをしている人を助けたいと思ったからです」とか語ってるのを見ても、劣等感を抱くことはなくなった。 つかさ様が生きている世界も、そうなのではないか。「舞台がかっこよかったから、憧れました」で良いのでは。 オーディションに受からないのは、残念ながらつかさ様の人生経験の問題ではなく、演出家の好みに合わないことや、実績不十分、実力不十分ということなのだろうと思うよ…。つかさ様、虚構の自分に囚われすぎて、地に足がついてない感じがしてしまった。 もっとも、このあたりは私がヅカファンなので辛口なのかも。ヅカOGをモチーフに書くなら、もっとステキに書いてほしかった!という欲なのかなぁ。 だから、大劇団の準トップまで登りつめたのに、自分のこれまでの歩みを信じられず、人生経験のせいにして正当な努力をしないつかさが、ひどく悲しい人に思えた。 一般人であるむつみですら、好きになれなかった過去の自分を変えるために努力して、「つかさ様に似てる!」と言われて、人が寄ってくるまでになったのに。 過去や虚構に囚われているところは、つかさと美知代は似ていると思った。 私は宝塚歌劇団が好きなので、宝塚をモチーフにした作品ということで手にとってみた。 ところどころ、宝塚のシステムだぁ~と思える描写もあり、本筋だけでなく楽しく読むことができました。 朝井氏も、宝塚好きなのかな?
4投稿日: 2022.11.07
powered by ブクログ女性特有の嫉妬心やドロドロとした感情が描かれているのに、不思議と読み終わった後に嫌な気持ちにならない。むしろ前向きな気持ちになる。 舞台(おそらく宝塚?)のオタクと女優が主人公になっていて、オタクの私にとっては馴染みやすいテーマ。 宝塚のファンコミュニティのあり方はよく知らなかったから、こんな感じなのか〜と思いながら読み進めていた(この小説が実際の宝塚オタクの在り方をどこまで描写してるかわからんけど)
0投稿日: 2022.10.29
powered by ブクログ大人になっても学級委員でいたい美千代 小学校時代クラスから孤立していたむつ美 引退を考えているミュージカル女優つかさ 立場が違う3人の葛藤や隠してきた気持ちが手に取るように分かる。 簡潔な文章で読み手にここまで分からせるってすごいです。
1投稿日: 2022.10.24
powered by ブクログ宝塚ファンの世界を垣間見れるかと思い読んでみたら、小学生の頃の生々しい女子の気持ちに期せずして触れ、心がゾワゾワする羽目に。自分の性格的に確実に沼にハマるので敢えて避けてきた宝塚の世界がどんなものか楽しみにしていたが、メインテーマではなかった。 何らかの形で目立てなくても親友と呼べる存在を必死に探す様や、友達の1番になろうとする様はどれも覚えのある黒い気持ちだった。私はこの中ではアキの中学時代に1番共感した。 朝井さん男性で、しかも執筆当時若かったのになぜ女子のこの気持ちわかるのか…。友人や恋人だったらすごく心読まれそうで恐い。
3投稿日: 2022.10.04
powered by ブクログ小学生時代の過去に知らず知らずとらわれていた女性、過去を克服した女性、物語になるような過去がないと自覚している女性、三者三様の人生。ストーリーの展開など、少々わざとらしく感じる部分もあったが、面白かった。
0投稿日: 2022.09.25
powered by ブクログ三人の女の子の生き方。だれしもが人には言わないけど心にかかえているもやっとしたコンプレックスや不安。朝井さんが凄いなぁと思うのはそれを上手く描写されて、かつ、読んだ人が少しだけ前を向けるような展開に仕上げているところ。
1投稿日: 2022.09.04
powered by ブクログ3篇からなる連作短編。 3人の女性の劣等感と、それを持っての生き方について。 1篇目の「スペードの3」の終盤までは、淡々と暗い話が続くのかと、ちょっと身構えたが、 どの篇も少しだけ前を向く、ふんわり爽やかな締め方になっていて良い。 じんわりと心に染み入るような良さがありました。
1投稿日: 2022.07.13
powered by ブクログ『こんな自分をごまかすことができるだけの理由や言い訳を探すことに時間がかかってしまったけれど、そうでなくていいのだと思った。私は、私のために、よりよくなりたい。そう思うことでこんなにも呼吸がしやすくなるのならば、きっとそれは醜い欲望ではないのだ。』 ミュージカル女優、その女優を推すファンクラブのリーダーと新しく入った一員。悩みを抱える3人の物語。 作者の作品は派手さはないがリアリティがある。 今作もそうだ。 登場人物達の抱える悩みやエピソードの一つ一つがあるあるだったり、口には出す程でもないような些細な、けれど取れそうで取れない歯に挟まったポップコーンのようなモヤモヤをかわりに登場人物達が吐き出してくれるある意味デトックス小説だ。 名前のないモヤモヤを作者の語彙力で言語化され、読むことで悩みを聞いてもらったような感覚になる。 登場人物達を通して自分と向き合った作品だった。 こんな人におすすめ.ᐟ.ᐟ ・さらっと読めるものが好きなひと ・自分探しをしているひと ・他人と比べてしまう人 ・女性
2投稿日: 2022.06.02
powered by ブクログ人はそれぞれの人生とか物語があって 思い描いとる理想があれば 必ず現実もある みんな日々の生活の中で 逆転する時を待っとるんやろうけど、 そうゆうきっかけって 結構自分で見つけれるんやないかなとも思う
1投稿日: 2022.05.22
powered by ブクログ宝塚好きならオススメと薦められた一冊 それぞれの人物の葛藤や誰かを羨んだり憎んだりする描写がとても繊細でリアルだからこそ、どの登場人物の中にも似ている自分がいて辛くなった
0投稿日: 2022.04.19
powered by ブクログ朝井リョウという作家は、他の作家が膨大な文章量で表現するような人の感情を、少ない文章でぎゅっと的確に表現できる人だなと思った。 一文一文読むごとに、悔しさ、恥ずかしさ、暗い思い、変わろうとする勇気、たくさんの感情が伝わってきた。 特に女性に響く作品だと思った。
2投稿日: 2022.04.04
powered by ブクログどうしても人と比べる人間社会。優位にことを運ぼうとする人、変化を選ぶ人、絶対的なものが足りていない人、人物像は美知代とつかさが寄っていて、むつみは対照的でしょうか
0投稿日: 2022.03.21
powered by ブクログ「誰かのため」に行っていたことは全て「自分のため」に行っていた。「誰かのため」と言いつつ、周りよりも少し自分がリードしていることに優越感を感じる。 朝井リョウさんの作品は自分の醜い部分をえぐり取られることが多くて、読んでいて思わず笑ってしまう…。こういう作品が本当に大好きです。 「誰かのため」という前提の前に「自分のため」という前提。自分は自分のためにより良くなりたい、という素直な気持ちをもつ勇気をもらえました。
0投稿日: 2022.02.13
powered by ブクログ朝井リョウさんの作品「正欲」に続き2作目。 スペードの3 社会ではその波に乗って生きていける。それくらいには普通で以上も以下もない。けれど、誤魔化すことに全振りして革命を願う。 頭の中を覗かれているみたいだった。 ハートの2 自分の中の欲は素直でありたい。そこに至るまでの過程はぐちゃぐちゃでみっともなくても。ズルを経験しても。 それが全て。 ダイヤのエース 行動に大層な理由などない。中身がペラッペラなことが理由になり得る。
0投稿日: 2022.02.05
powered by ブクログ朝井リョウという人は、人間の中の悪い内面や感情表現を書かせると右に出る人はいないんじゃなかろうか。思わずあるあると頷ける。
0投稿日: 2022.02.05
powered by ブクログ悲劇のヒロインに憧れて、そういう物語を背負った自分を妄想したことがある。でも今は、何でもない平穏な日々を過ごしてきた自分を受け入れて、その自分に誇りを持てるようになってきている。 こういう物語が欲しい感情って、みんなあるんだなぁ。よかった。と思った。 学級委員長の話はあまり共感できず。たしかにそういう遠回しなマウントでプライドを満たしている人は、クラスにいたかも。でも興味なかったから記憶にない。 教訓は、革命を起こせるほど天性の何かを持っていないなら、それを欲しがるのではなくて、今ある自分を認めて、主体的に自分の行動で変えていかなきゃってことかね。
0投稿日: 2022.01.31
powered by ブクログエゴ、エゴ、エゴがすごい。自分の腹の底にある汚いドロドロしたものを、目に見える形にされるというか、なんというか。いろんなことが刺さりまくって、読み進めるのに時間がかかった。朝井リョウさん、何気に初。 愛季や円は、シンデレラのようだと思った。無自覚でそういうことをやっちゃう子、いるんだよね。円は自覚していたみたいだけど。もし“革命”が起きるとしたら、こんな子たちになんだろうな。 結果、そうじゃない人には革命なんていくら待っても起きないもので。自分で地道にちょっとずつ行動していくしかない。 なにも持ってないんだから、革命なんて起きやしない。現実を見ろ、愚か者。
0投稿日: 2022.01.28
powered by ブクログいつもの朝井さんの、主人公をを変えて進む物語だったけど、3人だけにフォーカスされてたからか濃密だった。 いっつも最後にあ!っとなる展開。 読んでて楽しい。
1投稿日: 2022.01.05
powered by ブクログ三者三様の章立て。 「スペードの3」はジョーカーをも上回る切り札でもあり、革命が起こると一番強いカード。 しかし、本当のジョーカーは自分自身であり、待っていても革命は起こらない。 アキが美知代に「最後のカード(スペードの3)いつ使うつもり?」というセリフが印象的。 人それぞれ葛藤や劣等感の中生きていて、それを受け入れることこそ、スペードの3を隠し持つ意味と感じた。 3時間弱で読了。
0投稿日: 2021.12.31
powered by ブクログ* やっぱり似てるよ、あの子。 * 有名劇団のかつてのスター"つかさ様"そのファンクラブ「ファミリア」を取り仕切る美知代、ある日再会したのは昔の同級生だった。 . 『チア男子!!』が良かったので朝井さんの作品を読みたくなり購入。 . トランプカードの名前の3章に分かれていて、それが大富豪でいう強さ、そしてそのテーマになる人に合わせたカードって所から面白さがある。 . それぞれの視点で書かれているが、完璧な人にも必ず何かコンプレックスや考え方の偏りがあって、そこを突いてくる存在に出会ってしまったときの苦しさや現実が生々しかった。 .
0投稿日: 2021.12.12
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
面白かった〜。美千代の気持ちわかるなあ。根本的に自分に自信がないから自分の城を築き上げていく感じ。 自分を必死に変えようと躍起になって変わっても、 この世界でのヒロインは自分じゃないんだとまぞまざと見せつけられる感じ、辛かった。
0投稿日: 2021.11.22
powered by ブクログ朝井リョウ氏はなぜこんなに女性の気持ちがわかるのだろうか。憧れ、嫉妬、コンプレックス、妬み、諦観。しっかりとした物語構成でそれらを積み上げていく。 ただ、最も共感したところが、後にその人の語った嘘であるということがわかった時は残念だった。自分の中の消化できないモヤモヤを言語化してくれたと思ったのに。いや、言語化はしてくれたのか。それを私にとっての真実だと思えば良いだけのことか。
0投稿日: 2021.10.21
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
一度目読んだ時の印象は意地悪さが気持ちいい話 二度目読んだら思ったよりも成長や希望が描かれて た話で救いがあって驚いた。 過去の栄光に縋ってしまうところ、狭い組織で威張りたい性格、自分よりも下にいる人を見下して安心する気持ち、権力者と仲良くすることで力を得たような感覚、必死で頑張っているにも関わらずアキのような美人が無自覚にすべてをかっさらっていく展開、 美知代ほどではないけど気持ちがわかってしまうからこそ、痛い目にあった時に逆にスカッとした。 朝井さんのひねくれた気持ちの描写が好き。
0投稿日: 2021.09.23
powered by ブクログコンプレックス(ここでは劣等感。日本だけみたいですけど)は誰にでもあります。 でもそれは人様々。 だから乗り越え方も人様々。 まずそれが個性なんだと気付く。 そしてそれを変えたいのなら、行動を起こす。 それだけ。それだけなんだけど難しい…ですよね。 コンプレックス≒(これも日本だけ。国際的には≈) アイデンティティだとしても、無意識のうちに築いてきた自分を認識し、ましてや変えるなんて。 気付く、 行動を起こす、 今の自分でいいんだと認める、 そんな連作。
1投稿日: 2021.09.12
powered by ブクログスペード3(講談社文庫) 著作者:朝井リョウ 発行者:講談社 タイムライン http://booklog.jp/timeline/users/collabo39698 革命を起こすのは自分だけだ
0投稿日: 2021.08.21
powered by ブクログ3部構成 どんどん中心に寄っていくような体感。 他者への憧れ、目立った存在でいたいという気持ち、そういう存在でいるためには周りの感情を動かせるような物語を背景にもってないといけないのか。この感情が女性特有のものあわからないけど、昔〜今の自分と重ね合わせてしまった。 ただ自分の中の弱さを実感させられ、惨めになって終わり、ではなくて、3人とも一歩前に進めたと思う。 追記 周りから憧れの存在と思われてる人でも、内面に妬み嫉妬焦燥感、他者と比べる気持ちを抱えている 最後の切り札=自分がどうしたいかが題名とリンク
0投稿日: 2021.08.08
powered by ブクログ「いい子」や「優等生」が無意識に抱いていた自己顕示欲や他者への優越感、劣等感、マウント欲をえげつない程丁寧に書いていて戦慄した。側から見れば一見何もかも持ち得ていて満たされているように見える人でも、実は誰しも多かれ少なかれ劣等感や嫉妬といったマイナス感情を抱えていて、でも言うことはできずに皆一人で抱えて生きているのだと思わせられた。朝井リョウはそんな言語化できない負の感情を書くのが本当に上手いと思う。第一章では、主人公の立場をおびやかす「アキ」の正体がまさかのミスリードになっていて「やられた!」と思った。
1投稿日: 2021.07.15
powered by ブクログ* 優等生 地位にしがみつく美知代 地味な むつ美 転校生の登場で其々の立ち位置が変わり始める。 女優 つかさ 同期生の円へ認めたくない感情を抱いていた。 待っていたって変化なんて起きない 弱くても戦いはじめるしかない。 特別な物語なんて無くてもそれが自分 そんな風に認めれるのか。 空っぽの自分を曝け出す。
2投稿日: 2021.07.15
