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TVピープル
TVピープル
村上春樹/文藝春秋
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総合評価

219件)
3.6
20
87
75
16
0
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    村上春樹さん 文藝春秋1993年5月発行 短編6つ ・TVピープル ・飛行機 ・我らの時代のフォークロア ・加納クレタ 違う小説にも出てくるクレタさん ・ゾンビ ・眠り 絵本のときは、「ねむり」で改稿されてるけど 私はこちらの作品が好きです 短編の場合、不思議な作品が多い気がします

    0
    投稿日: 2025.12.15
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    自分はたまにものすごく怖い夢を見ることがあります。あともう少し見続けていたらきっと死んでしまっているような不穏な夢です。でも決まって最後のギリギリのところで目が覚めるのです。本書はそんな悪い夢に似た物語集でした。 * 村上春樹さんの本は数えるくらいしか読んでいませんが、本書は元気な村上さんという印象です。 元気といっても明るい内容ではなく、不安が増幅されるようなものが多いので、少し怖い系に入ると思います。 とはいえ現実とファンタジーを行き来する不思議な感覚は健在で、さらに独特のキザな言い回しも楽しめます。 * あー怖い。でも本でよかった

    12
    投稿日: 2025.11.30
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    面白かった! 1回じゃ理解しきれない話ももちろんあったけど、想像を膨らませる余地のある話で何度も読みたいと思った。 1話目「TVピープル」が1番理解するのが難しかった。 1番好きな話だったのは「眠り」。

    0
    投稿日: 2025.11.18
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    2025.14 前に読んだと思う 少なくともTVピープルは 覚えている作品と記憶にない作品があった どれも不思議で不気味で ハロウィンに読むのにちょうど良かった 村上春樹は本当にアンナカレーニナが好きだな

    0
    投稿日: 2025.11.02
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ホラー文学みたいな。 よく分からない話なのに怖いという作品が多かった。加納クレタの怖さが光ってる。結局TVピープルって何なの…。 眠りが1番好き。

    1
    投稿日: 2025.10.28
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    このレビューはネタバレを含みます。

    暗い話が多い短編集だったなあ、あんまり読み返したい気持ちにはならないかも。 村上春樹の主人公は妻が帰ってこないことが多い。なんで?潜在的に妻が帰ってこないことを恐れているのだろうか。今作ではTVピープルの1人がそのことを告げる。 眠り、が好きだった。ある日突然眠れなくなり読書に没頭する女性。終わり方が酷すぎ。なんで襲われないといけないんだ。 加納クレタも結構酷い。殺されてから水の音を聴けるようになる皮肉。なんの救いもない。加納マルタのキャラもこんなんだっけ?ねじまき鳥ではもう少し落ち着いた言葉遣いしてた気がする。 飛行機-あるいは彼はいかにして詩を読むようにひとりごとを言ったか は結構いい。会話と彼の内省で話が進んでいく。いつも通りのパターンだけど落ち着いた雰囲気でいい。もう少し彼の詩を読みたかったけどそれは結局村上春樹自身が生み出すものであり、村上春樹の詩を読みたいとは思わない。文章は好きだけど詩はあんまり。

    1
    投稿日: 2025.10.07
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    良さがわからない 「TVピープル」  小人のピープルが日常生活にテレビを持ちこむ。その瞬間を僕は目擊するが、しかし周囲は全くそれを感知しない。妻も、会社の同僚も、だ。  知らずに生活に入りこむテレビをたとへた寓話かもしれない。でも、そんなのはどうでもいいことだ。SFとしてもそんなに好きぢゃないし。  妻の生態について、雑誌の位置をずらすと怒る等。妙にリアル。妻の職業は編集者で、僕の仕事は広告だ。これはいつもの村上春樹のパターンだし。

    0
    投稿日: 2025.09.14
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    TVピープル。実際にこういうことが起こることはまずないと思う。だけど、どうしてもその存在が気になる。みんな普通に「在ること」を受け入れているけど、この状況には違和があるのでは?と感じてしまう。そういうのはあるのかもなって思った。

    0
    投稿日: 2025.06.27
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    このレビューはネタバレを含みます。

    三宅香帆の著作で人生を狂わす作品として紹介。 だいぶご無沙汰な村上春樹でした。初出誌が生まれ年の1989年というのに親近感。 標題作品の『TVピープル』を始め、全編不気味な雰囲気を纏っている。少し常識から踏み外した世界観から、私たちの日常生活への小さな歪みみたいなものを抉り出される感覚。 『眠り』の舞台設定が我が身と類似点があり、1番ゾワっとした。眠りを超越し、傾向的な消費から解放され自分の時間を過ごしている。そこに自分の人生を生きているという充実感を覚える。反面、昼間の生活に対する不信感や、踏み込んだ嫌悪感を意識してしまうに至る。夫と息子の寝顔を見ながらの感情の吐露は凄みがある。 さらに、「死」とは終わりではなく、暗闇の中で永遠に続く覚醒かもしれないという気づき。眠りの延長線上でしか「死」を意識していないのは私も一緒で、この考究はある種の絶望を与えられた。 ラストの誰でもない誰かに迫られる恐怖。深夜という非日常な世界における異質さと無秩序な空気感がおどろおどろしいわ。 村上春樹の奥深さと、やっぱり好きかもという懐古。勢いに任せて『ノウウェイの森』文庫を購入。久しぶりにこの代表作を読んでみよう。

    1
    投稿日: 2025.06.23
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    現代においてのスマホ、 当時のテレビがもたらした、思考を迷わすデジタルメディアを実写化? なんかスマホを手にとってダラダラ見ちゃう。 テレビがついてるとついつい見続けちゃう。 何か考えたはずだったのに、なんだったっけ?ま、いっか。 となる現象を不思議な小説で描いてる。 細かい描写がすごく丁寧で、頭に残る短編小説。

    0
    投稿日: 2025.06.21
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    この作品は、1990年1月の発行。これの前の短編集が「パン屋再襲撃」で1986年の発行なので、少し間が空いている。ただ、村上春樹は、初期の頃には短編集を頻繁に発表していたが、「パン屋再襲撃」以降は、その頻度ははっきりと落ちている。この「TVピープル」の次は、1996年の「レキシントンの幽霊」。そこからの短編集は、2000年の「神の子どもたちはみな踊る」、2005年の「東京奇譚集」、2014年の「女のいない男たち」、2020年の「一人称単数」となる。また、長編発表とのタイミングで言えば、本作の前は、1988年の「ダンス・ダンス・ダンス」、後が1992年の「国境の東、太陽の西」、また、1994年には「ねじまき鳥クロニクル」を発表している。村上春樹としては、小説作品を比較的多作していた時代と言えるかもしれない。 文庫本の小説(小説に限らずだけれども)には、普通、「解説」がついている。作家以外の人が、その作品についての背景を語ったり、あるいは、作品そのものについて説明を加えたりするものである。ところが、私の記憶の限りにおいて、村上春樹の文庫の小説作品には、「解説」が付されていない(単行本には、村上春樹の作品に限らず、普通、「解説」が付されていないので、村上春樹の小説には、という言い方をしても良いと思うが)。「解説」を付けるかどうかを誰が決めるのかは知らないが、普通に考えると、村上春樹が「自分の小説には解説を付けて欲しくない」と言い、出版社がそれに従ったと考えるのが自然であろう。だから、村上春樹の小説の感想を書こうとすると、「解説」の助けなしに、小説そのものに向き合って考えて書くしかない。それが、村上春樹が読者に対して望んでいることだと思う。 この短編集には、6編の短編が収められている。その中で、自分が一番好きだったのは、3番目に収められている「我らの時代のフォークロア -高度資本主義前史」だった。 「フォークロア」というのは、小説中に「民間伝承」と説明が加えられている。小説は、「これは実話であり、それと同時に寓話である。そしてまた、我らが1960年代のフォークロア(民間伝承)でもある。」と始まっている。ネットで調べると、「民間伝承」とは、「昔から人々の間で語り継がれてきた習慣、信仰、儀礼、説話、民謡、諺などを意味します」とある。 主人公は1949年に生まれた男性である。1960年代に青春・思春期を過ごした。その時代は、主人公によれば、色々なものが洗練される前の時代、すなわち、「高度資本主義前史」の時代であった。主人公は、中部イタリアで偶然に高校の同級生に会い、彼の話を聞く。同級生は、いわゆる「優等生」であり、その後も東大に入り、商社に入社し、その後、自らビジネスを始めて成功する。彼は、高校時代、これも非の打ちどころの無い「優等生」だった女性とつき合っており、彼の話は、高校時代から、32歳(だったよな)までの、彼から見た、彼と彼女のつき合いについてのものだった。主人公は、この「優等生」が苦手だったのだが、異国での偶然の再会でもあり、また、彼の話の興味深さにひかれていく。 彼の話の内容は省略するが、主人公は、短編の最後に、「でもこれは彼の身に起こった話であり、我々みんなの身に起こった話である。」と書いている。要するに、彼と彼女に起こったことは、同じ時代を生きた「我々」の誰にでも起こる話であり、だから、その話が「フォークロア(民間伝承)」であると言っているのである。 私自身は、まずは、それに違和感を覚えた。主人公の昔の同級生の話は、ありふれた、誰にでも起こる話ではない。「高度資本主義前史」である、1960年代の彼らの青春時代にありふれた話とはとても思えない。あるいは、村上春樹は、「こういった話がありふれたものであった時代が1960年代だった」と言っているのだろうか。と考えて、もう少し別の解釈もあり得るな、と考えるようになった。すなわち、彼と彼女の物語の細部は、よくある話ではないが、高校生の男の子と女の子が出会い恋をして、お互いのことを思いながらも不器用にしか相手に接することができない。そのうち、別れてしまい、記憶も薄れていくが、でも、心の奥のどこかで相手のことを思いやっている。そういった歴史はかけがえのないものであり、それを壊さないように、自分たちは生きており、それは、同時代の皆も同じだよね、と語りかけている、と解釈すれば、この題名は理解できるし、物語としても、より美しいものとして読める。

    18
    投稿日: 2025.06.15
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    Humans cannot escape certain personal tendencies, whether in their thoughts or actions. However, I want to live my life breaking free from those tendencies.

    0
    投稿日: 2025.06.06
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    加納姉妹の話大好き! 眠れない女性の車のシーンずっと覚えてる。アンナカレーニナ読もうかな,とあれからずっと思ってる

    0
    投稿日: 2025.05.24
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    不意に部屋にやってきた妖精のようなTVピープル。詩を読むように独り言を言う若者。不眠症の妻。少し不気味で奇妙で、だけど淡々としたいつもの村上春樹ワールドが楽しめる短編集だった。

    0
    投稿日: 2025.05.17
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    ポッドキャスト「ペーパードライブ」を聴いて読んでみた。表題作と眠りについては別の短編集「象の消滅」で読んだことがあった。他の短編については正直なところあまり印象に残らなかった。 TVピープルは、何に対しても情熱を持つことが無い空疎な主人公に、さらに空っぽそうなよくわからないもの(オレンジの皮むき器のような飛行機?)が流し込まれる話と感じた。いろいろなものに白けた態度をとり続けた空の箱のような人には、少しのきっかけで何でも流し込める恐ろしさ。 この当時、ソニーのTVはきっと最新の製品と思うけど、2025年に読み返すとノスタルジックなものに見える。また、その時代設定のせいか、TVピープルが登場する際の空間の歪の描写も、80年代後半から90年代初頭の荒い画像処理で自分の脳内で再生されるのも面白かった。あの頃の世にも奇妙な物語のような質感というか。リアルタイムで読んでいるとまた全然違う世界観で読めたものなのだろうと思うと、当時読んだ人に聞いてみたい気持ちになる。 また、冒頭から主人公に聞こえている音の擬音が不思議なもので、その変なカタカナの連なり方は、表紙が佐々木マキなこともあり、佐々木マキのムッシュムニエルの呪文を連想し、より一層、奇妙な物語感が強まった。 眠りはこの短編集の中で一番良いと思った。というより、記憶の中ではこれまで読んだ村上春樹の短編の中で一番好きな作品。主人公は女性だが、途中まで主人公の性別がわからないくらい、語り口が女性的ではなく、ここにリアリティがあると感じている。女性も頭の中で考えを巡らせるときはこのような性別を超えた文章で考えるように思うので。 また、主人公が抱える苦悩(同じような毎日が繰り返される、傾向を消費される等)は、勿論女性としての苦悩であると思うし、実は男性にも響く内容だと思い、普遍性があると感じた。今読んでも全く古く感じないので、性別だけではなく時代も超えているのだろう。 ラストは恐ろしいけれどれも、この話自体が長い夢の中であり、夫と息子に起こされる描写にも見えるし、やっぱり死を想起させるものとも思えた。物語の後半で、主人公が頭と体を切り離し機械のように必要なタスクをこなしていく事は理想的な状態ではないけれども、生きているからこそできる事であり、死を迎えるときは精神と体を切り離せない状態に向かっていくのであれば、恐怖が頭の中に充満し、身体も支配されたラストは死を迎える際の一つの創造しうるパターンとして考えられそうだなと思った。でも、こんなに恐怖を感じるのだとすると本当に死ぬのが恐ろしい。

    2
    投稿日: 2025.05.04
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    不思議な短編集。表題のTVピープルが印象に残った。ねじまき鳥クロニクルにもでてくる加納クレタの話もありました。著者の一昔前の作品だが、やはりどれも掴みどころのない内容になっていた。

    1
    投稿日: 2025.03.01
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    三宅香帆さんが勧めてた「眠り」目的で読み始めた。 微ホラー?世にも奇妙な物語的な?感じの短編集。 「我らの時代のフォークロア」「眠り」は私が著者に持ってるイメージに近い作品だなと思った。村上春樹を読むと、シーンと静かな虚無感とか悲しさに包まれる。 だけど私にはよく分からない短編も多かった。よく分からないのに理不尽に怖くて気持ち悪い話。ひたすら不快であまり好きじゃなかった。考察できる人にはなにか気づきがあるのかもしれない。「加納クレタ」とか本当に意味が分からなくてもやもやしたんだけど、同じ名前のキャラがねじまき鳥クロニクルに出てくるみたい。あの話のキャラがでてくるのか……

    2
    投稿日: 2025.02.20
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    加納クレタやTVピープルが出てくるということで読んでみた。 中々に分かりづらい物が多かった。加納クレタや眠りは特に

    1
    投稿日: 2024.12.09
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    登場人物たちは、なぜこんなに理不尽な目に遭わなくてはいけないのか? この世界は彼らにしか見えていないのか? また、別の話では、何かを象徴している出来事なのか? うっすら肌をあわ立てながらも、深掘りし始めると止まらない。 オノマトペ?でもない?不思議な音がカタカナで表されている。 【TVピープル】 TVピープルは、この人にしか見えていない「小さいおじさん」的なものなのか。 【飛行機-----あるいは彼はいかにして詩を読むようにひとりごとを言ったか】 彼、20歳になったばかり。 彼女、27歳既婚、子供あり。夫は旅行会社に勤め、月の半分は海外に行っている。家庭に問題があるわけじゃない、と彼女。ならどうして彼と寝るのか。 【我らの時代のフォークロア ———高度資本主義前史】 1960年代に若者だった僕。 「処女性」がどれくらい重要視されていたのか。 この時代は知能の高い女性でもこんな考え方だった。そういう時代だったなあ・・・ だから、これは彼の話であり、我々みんなに起こったことでもあった。 【加納クレタ】 男たちはクレタを見ると必ず犯そうとした。 ひどい運命。 【ゾンビ】 真夜中、マイケルジャクソンのビデオみたいに、墓場の近くを歩く。 【眠り】 結婚して、子供を持ってから、自分というものがなくなってしまった主婦の願望のように思える。 昼間の時間は夫と子どもに支配されている。眠っている時間を自分のために使えたらどんなにいいだろう、という願望をかなえたらこうなった? 主婦になったら本を読めなくなった、読んでいても気がつくと別のことを考えている。わかる。

    1
    投稿日: 2024.10.15
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    表題作だけ 全体的に洗練されていない感じ、解説読めば理解できる やっぱり村上春樹作品は長編の方が好き

    0
    投稿日: 2024.09.06
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    このレビューはネタバレを含みます。

    不気味な話が多かったなと言うのが最初の感想だった。 初めはファンタジーちっくな話ばかり!と思っていたけど、どの主人公もちょっとおかしな点が多いことに気づいて少し怖くなった。 「加納クレタ」は本当に意味がわからなかったし、怖かった。クレタがなぜ殺されなければいけなかったのか、クレタが成功したのを狙っていたかのように襲った大きな男は、クレタたちと関係があったのかとても気になる。 「眠り」も主人公は何かしらの病気を抱えてるのかな〜と思った。自分では魅力的に映っているのかもしれないが、側から見ると17日も眠らず、毎日プールで1時間も泳いでいるのは結構異常だ。最後の男から窓を叩かれるのも眠っていないことからくる幻聴、幻覚なのではないかと思った。

    1
    投稿日: 2024.02.02
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    「自我とか意識とか」 80年代末に書かれたダークな短編たち。 個人的に村上春樹の短編はもう4、5冊目になるけど、本作は全体的にダークな印象。 後に発表される『ねじまき鳥クロニクル』とか『アフターダーク』とかに続きそうな空気が全面に感じられる。 村上春樹は自我/自己とか意識/無意識みたいな対比がちょくちょく出てくる。 本作もそんな対比の中で揺り動かされる主人公たちがポップの殻を被って描かれている。でも作中に見え隠れする闇を感じずにはいられないんだよなぁ。 表題にもなってるTVピープルなんて特にそう。 奴らは大胆に姿を現しているのに、それがあたかも、 「いや、私らなんて全然無害な存在なんですよぉ」って感じでむっつり出てくる。 それが腹立たしくもおもしろい。 その片方で自分の世界と照らし合わせて読んだらちょっと怖くもある。 悪いやつが堂々と表通りを闊歩しているのにそれが自然になってて、しかもみんな見向きもしない、ってのは妙に落ち着かないよね。 そんなざわざわした気持ちにさせてくれる短編たち。 どこか愛おしさを感じるのは村上マジックのせいだけど。 日常に飽き飽きしてる人ほど、どこか引っかかるものがあるはず。ぜひご一読を。

    7
    投稿日: 2024.01.21
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    1989〜90年発表の短編をまとめた作品集。 長編へ繋がる布石‥‥プロトタイプやアイデアや試行錯誤を発見できるのは面白い。

    14
    投稿日: 2023.12.06
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    奇妙なお話の短編。 やっぱり村上春樹は読みやすい。 スーッと入ってくる。 奇妙でも。 「眠り」が一番記憶に残る。 話の持っていき方が面白いし、世界観の広げ方が共感できる流れで好きだった。 眠りと死について。 その関係性について興味を持った。 村上春樹にしてはファンタジー過ぎない。

    2
    投稿日: 2023.08.31
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    高校生の時にこれを読んで村上春樹作品にハマった。 長編はあまりグッとこなかったけれど、文体が好きで高校生〜大学生時分は常に1冊文庫本を持ち歩いていた。いろいろ読んだけれどTVピープルを超える衝撃や発見はなかった。 いわゆる比喩、概念的な話だけれどストンと入ってきた記憶がある。日常の中で何かが変わっているけれど、それが何かは分からない。確実に自分の周りは変化していて、明らかになった(別れ)時にはもう遅い。テレビの言っていることは本当なのか?でもそんな事は個人の問題の前ではどうでもいいしどっちでもいい。むしろ個人的な問題もどうしようもないしどうでもいい…。 不穏な空気を文章で表したらきっとこういう感じなんだろうと感じた作品だった。

    0
    投稿日: 2023.08.27
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    女性が主語の村上春樹の作品を読んだのは初めてかもしれない。「加納クレタ」と「眠り」。「ゾンビ」も視点は女性側だ。これまで村上春樹の描く女性が苦手で、なんだか本当にいない人たちみたいだと思ってきたけど、今回はそんなふうに思わなかった。特に「眠り」は、わたし、村上春樹作品のなかでも結構好きかもしれない。 逆にこれらの作品の中では、相手役?の男性はシンボル化されていて、中には読んだら人間味が感じられないという人もいるかもしれない。本人の殻の外にいる人たちは、相対的によく分からない存在になるということなんだろうか。 「眠り」の中で描かれている気持ちは、私よくわかる…という気持ちで読んでいた。

    1
    投稿日: 2023.07.29
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    村上春樹の中でも特にすきだった 眠りは、ちょうどこのまえ金縛りになったから想像力がむくむく膨らんでにやにやした 果てしなく深い覚醒した暗闇 そういう暗黒の中で永遠に覚醒しつづけてることかもしれない休息ではない死、なんてやばい

    3
    投稿日: 2023.06.11
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    要領を得ない星新一みたいな。眠れない女が、幸せになって欲しかったな。我らの時代のフォークロアは好きだったな。

    0
    投稿日: 2023.04.14
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    学生の時以来10数年ぶりに読み返した。 短編の中では「眠り」「我らの時代のフォークロア」の空気感が好き。 言葉にしづらい違和感が作品を通してぼんやりと伝わってくる感覚が良い。 読んだ当時と異なって、レミーマルタンが飲みたくなったので、デパートに探しに行きたい。

    0
    投稿日: 2023.01.29
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    「TVピープル」はつまらなかったが、「眠り」はとても面白い。時間、女性という性、死、などの要素が複合的に混ざり合っている。

    0
    投稿日: 2023.01.12
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    「我らの時代のフォークロア」が最も共感しやすく面白かった。 自分の中にある、名前もない、形もない感情のようなもの(自分の行動を根底から決定づけてしまう支配的なもの)を捉えてユーモアのある言葉で表現できる村上春樹はやっぱり凄い。

    0
    投稿日: 2022.10.01
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    2022年8月24日読了。謎めいた「TVピープル」の出現が主人公を違和感に満ちた世界に誘う表題作など、ダークな雰囲気に満ちた短編6篇。何かふとしたきっかけで、自分の暮らしている日常は容易に見知らぬ異世界に滑り落ちていってしまうのではないか、と不安にさせられるのはさすがに村上氏の筆力か。親しい人の死や別離、レイプなどのイメージがどの作品にも強くあらわれているのは当時の筆者の精神状況を反映しているというが、作家稼業というのも大変なものだねえ…。

    0
    投稿日: 2022.08.25
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    眠り、ゾンビはスラスラと続きが気になる内容で読みやすかった 他は読みにくかったり読みやすいけど普通に内容がすきじゃなかった

    0
    投稿日: 2022.07.15
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    村上春樹の短編集の中でもリズミカルな文体で読みやすい。我らの時代のフォークロアー高度資本主義前史ーと眠りがよかった。

    0
    投稿日: 2022.07.15
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    「ピープル」2 「飛行機」2 「我らの時代のフォークロア」3 「加納クレタ」2 「ゾンビ」2 「眠り」3

    0
    投稿日: 2022.06.21
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    やっぱおもろいな〜 眠り。読書に没頭してた時間何だったのか、図書館で調べてからの眠りに対しての考えが面白かった。拾いきれてないだけで、もっともっともっと、面白い所があるんだろな〜

    0
    投稿日: 2022.06.04
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    ちょっと評価をつけるのが難しいけども、、ノルウェイの森を読み終え、1Q84の途中でのこの本。 大事な友達が色々と気分が落ち込んでた時に貸してくれた本です。 分からない短編はほんとに分からなかったですが、読んで良かったです。 村上春樹さんを全部読んだことがあるわけではないので、一概には言えないけれど、読んだ感想として「村上春樹は、分からないやつはほんとに分からないけど、響くやつはほんとに響く」 と思いました。特に、我らの時代のフォークロアと眠りはすごい好きだったし、加納クレタ、ゾンビも面白く読めました。 「深い哀しみにはいささかの滑稽さが含まれている」 う~ん。分かる。

    2
    投稿日: 2022.04.01
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    このレビューはネタバレを含みます。

    「眠り」が読めたので、この本を買ってよかった。他の作品はどうなのかというと、おもしろいのだけれど、手放しにそれをおもってはいけないような何かがある。ひとりの友人と村上春樹についての話をするときに、その人は作品性をこんなふうに評する。何もない、残らない、と。この一言二言だけを言ってもそのテクストの全ては伝わらないにちがいない。どうか曲解はしないでほしい。ここでそれを深く説明したりはしないけれど、たまたま耳に入った街の声くらいにおもってほしい。ただ友人に言われて僕はなんだか腑に落ちる。読み終わるときにその先、がないような気になる。読み方の問題はあるとおもうけれど。 「眠り」はよかった。ああ、ちゃんと最後まで書いてあるという安心と満足感があった。いい女性主人公がいた。アンナ・カレーニナを読みたくなった。こういう僕にとってのいい短編があるからこれからもぽつぽつと村上春樹を読みつづけるのだろうとおもう。

    1
    投稿日: 2022.03.02
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    短編集。表題作は、世にも奇妙な物語で映像化できそう。「加納クレタ」のお姉ちゃんがいい。過激だけど妹思い。妹の方は不条理としか言いようがない。「眠り」は、本人的に大丈夫でも、読んでいるこちらからすると全然大丈夫じゃない。問題ないように見えていたものが徐々に歪んで、ついには人知れず崩壊するような感じが不気味だった。

    0
    投稿日: 2021.11.29
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    TVピープル 自分だけが気づいている世界のちょっとした違和感がどんどん増幅して行って、ついには平穏な日常が奪われる。しかし、そのことに気づいた時にはもう遅くて、日常は帰ってこない。なぜならもう駄目だから。 TVピープルがなんで小さいのか、なんでテレビを運び込むだけなのか、妻はどうしていなくなったのか、疑問点はたくさんあるけれどなによりも哀しい話として読んだ。そもそもTVピープルって悪なるものなのかな?そこもはっきりしないところが春樹っぽい。 我らの時代のフォークロア 人生のある一時点でしか成立し得ない男女のみずみずしいケミストリーみたいなものが年月を経て、失われるのを見るとなんとも言えない寂寞とした思いに包まれる。初恋の人に久々に会って幻滅したみたいな話とはまた訳が違う物悲しさ。彼女との関係性という視点で自分の人生を相対化してみた時にどこにも辿り着かない、虚無感だけが残ったのだろう。 眠り 全体として不気味な雰囲気が漂う。私が子供につける視線がなんとも言えず悲しい。「結局は他人なんだ、と私は思った。この子は大きくなったって、私の気持ちなんか絶対に理解しないだろうなと私は思った。」 究極的には人生は孤独だということに気づき、自分の冷たさに驚きつつも孤独という真理自体は揺らぐことはない。 眠るという行為が単調にすぎていく人生の意味をある種曖昧に「してくれる」。眠るという行為無くしては人間の意識は極端に先鋭化する。そして、今まで無思考に自明としてきた数多くのものが自明には思えなくなってくる。

    6
    投稿日: 2021.09.08
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    どの話もかなり好きだった! ちょっとホラー要素のあるものが多くて、村上春樹の中では珍しいなと感じた。

    0
    投稿日: 2021.08.28
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    あまり言及がないような気がするのだけれど、わたしは昔から「我らの時代のフォークロア」が結構好きで、久々に読んでみたら変わらずとても沁みた。やや直裁ではあるのだけれど、20歳前後の男女のすれ違い、若さの傲慢さが胸に刺さる。あと「眠り」は本当に傑作ですね。優しい夫と可愛い息子に囲まれて、なに不自由ない生活を送りながらも、次第に窒息していく女の描写の凄みよ。やはり女の作家より女がなまなましく、生きている。

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    投稿日: 2021.08.11
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    こわい、の種類には「ホラー的な怖さ」「絶叫マシーン的な怖さ」の2種類かと思っていたが、そうか、「言いようのない気持ち悪い怖さ」もあるだなあ……ということに気付かされた短編集。寝る前に読んで、案の定後味が悪く眠りづらくなってしまった。笑 しかし、病みつきになる面白さ興味深さがある。 そして、精神疾患について最近いろいろと調べている上で村上春樹作品を読むと、登場人物たちはあるいはみんな、なんらかの疾患を抱えているからこそこのようなことになるのでは……?と思ったりする。 ところで、、 人間に対する拷問の中で、最もひどいことのうちの1つに、「その人から眠りを奪う」と言うものがあるらしい。人は寝れない日々が続くと、最後には発狂して気絶してしまうらしい。これは別の所でも最近聞いた話で、まさにこのようなモチーフが使われた短編があった。アンテナがたっているからこそ、こうして情報や類似のことが集まってくるのか。この現象もまた興味深いな、と思う。

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    投稿日: 2021.07.04
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    「ゾンビ」と「眠り」に出てくる女性たちの心の動きにひたすら共感しました。もちろん全く同じ出来事ではないけれど、足の裏にじんわり汗をかいて冷たくなっていくあの感覚を、村上春樹さんはこうやって表現するんだと思いました。じっとりと思い起こさせられて背筋がヒンヤリしました。

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    投稿日: 2021.02.23
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    どの話も起承転結って感じじゃないから難しかった 自分なりの解釈で合っているか分からんけど、気づかされることがあった

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    投稿日: 2021.02.11
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    好きな話もあれば面白くない話もありました。共通して言えるのは、「そこで終わるのか?」村上春樹さんを読むにあたってそこにケチをつけても仕方ないのですが。

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    投稿日: 2021.01.06
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    「TVピープル」は、日曜日の夕方、3人のTVピープルが僕の部屋にやってきてテレビを運び込むという、首をひねりたくなるような不思議な話。 「我らの時代のフォークロア」と、「眠り」が面白かった。 この先何が起こるのだろうと期待しながら読み進めるのだけれど、結局何も起こらず、決定的なオチもなく、そのことがかえってこちらをホッとさせる。 村上作品は、すべてが現実離れしているようだけど、意外と現実を鋭い目で見てるのではと思える部分がある。 だからこそ共感できるし、不可解だけど面白い。

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    投稿日: 2021.01.04
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    初期の村上春樹作品。 現実よりもそこに生ずる些細な歪みを全開にしたような作品集。 かなりシュールレアリスティック。悪夢とは言い難い、しかし心地よい夢とはかけ離れた夢の世界。 表題TVピープルからの前半三作はまだ読んでいて安心できる話で、後半三作の怒涛の悪夢感は闇の村上春樹を覗いたように感じる。 特にねじまき鳥にも登場する加納クレタの話は救われない上にドライなバイオレンスで怖かった。 最終作の眠りは唐突に終わるのが村上春樹らしい。 村上春樹作品好きな人の中でも恐らく好みが分かれる本だと思う。

    0
    投稿日: 2020.12.25
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    短編集だが、どの作品にも村上春樹だなと感じる部分が多い。やっぱり独特の世界観があって、まだ慣れてないかもしれない。

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    投稿日: 2020.11.07
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    このレビューはネタバレを含みます。

    飛行機の話の、温度の低い感じがかなりすきです。天井からぶらさがる色とりどりの紐、まさに地下2階だこれは…と思いました。後半の作品はこわすぎて(ホラー苦手)、個人的にはもう読めない、もちろん素晴らしいです。

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    投稿日: 2020.10.04
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    このレビューはネタバレを含みます。

    外出自粛期間中に読んだ本。久しぶりに小説を読むにあたり、村上春樹の本なら読めるかなと思ってチョイス。 結果、面白かった。独特の雰囲気芸と、オシャレ感、あまり物事に真剣になっていない感じは自分は好きじゃないはずだが、村上先生の本は好きなのだ。

    0
    投稿日: 2020.10.04
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    日常のなかのちょっとした違和感から底のない暗闇にひきづり込まれていく感じ。理解できないものへの恐怖ではなく、自分ですらも気づいていないことを追体験をしたような恐怖。非現実なようで、どこまでも現実的に感じる不思議。この現実と非現実の狭間で揺れられる時間、最高の娯楽だなぁ。

    1
    投稿日: 2020.10.03
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    このレビューはネタバレを含みます。

    不思議な短編集。 星新一の短編や世にも奇妙な物語のような、わかりやすい不思議さよりもわかりにくい不思議さ。でも、不思議であることは間違いない。 「我らの時代のフォークロア」は不思議ではないけど。 全体的に、細々と出てくる描写がなんのメタファーなのかわからんなあとなるが、それが説明できなくても、その描写から立ち上る"感じ"が捉えられているならまあいいのかもね、と思った。 「眠り」「我らの時代のフォークロア」が好き。 「眠り」は様々な哲学が重層性を持ちながら散りばめられている。 主人公VS夫&息子の対比。 金縛りに出てきた老人は何を暗示してるんだろうか。 「我らの時代のフォークロア」は、好きではあるけど"違う"という"感じ"が全体として立ち現れていて良い。 なぜかと聞かれて、明確に単純な言葉で表すことはできないが、でももう会うことはないとはっきり言える、そういった"感じ"を文章で出すのがすごいね。

    1
    投稿日: 2020.08.20
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    むらかみさん二つ目。息子の本棚から読みやすそうなこれを選ぶ。 TVピープル、わけがわからなかった。きっと電気屋さんが三人係りでテレビを納品に来たのだろう、ぐらいに思ったのだが違ったようだ。難解そのもの。後であれこれ考える。 我らの時代のフォークロアは強烈だった。ミスタークリーンが過去を回想する。確固たる意志で拒み続ける彼女。愛し合っているのに結ばれないふたり。消化不良だ。気鬱な気分だ。 加納クレタは、ますますわからなくなるが、奇想天外で面白い。ゾンビも。 一番は「眠り」だ。主人公の女性は、ずっと眠れていないそうだ。だけど周りは気づかない。つらつらと綴れた心境がわかることも多くて、自分に似てるところもあって。 一見、平穏ななんの不自由もない生活に身を委ねる女性だが・・最後のほうに太字でこう綴っている。 「何かが間違っている」と。 読み手によって、取り方は違ってくると思う。女性がノイローゼなのは間違いないと思った。ちょっと頭が痛くなった。

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    投稿日: 2020.07.14
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    このレビューはネタバレを含みます。

    村上春樹作品って難解なかんじなんですが こちらは短編ということでさらっと読めることができました。 特にお気に入りのお話は「ゾンビ」主人公が彼氏に夢の中で罵倒される。 「ああ、いやな夢だった」と目を覚ますけど実は…みたいな 村上春樹バージョンの世にも奇妙な物語感がある短編。 短いお話だけど、いい意味で村上春樹っぽくない怖い話を読むことができました。 あと、短編の3話の「我ら時代のフォークロア」というお話と 最後の「眠り」というお話が繋がってたり 他の村上春樹作品にも登場するキャラクターのお話を読めたりと 村上春樹作品は一作だけ読んでも完全には理解できない作家だと再確認 一作だけで敬遠せずに他の作品も読んで作品の共通点があることに気づいて  色んな考察をできるのが村上春樹の楽しみかたなんだなと感じることができた作品でした。

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    投稿日: 2020.03.11
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    今年もやってまいりました。定期的に発症する【村上春樹たまには読んどくか症候群】。症状の名前は毎回変わりますが気にしてません← 今作はかなり初期の作品になるのかな。いつもはその時々の新刊を読んでるけど、図書館で探したので本作を手に取りました。 なんか………近年の村上作品にふんだんに盛り込まれてるシャレオツ・アーバンのかほりが、この頃の作品からは匂い立ってこないのね。音楽とか食品の描写がないからかな。それにしても、なんとなく垢抜けない。時代がかった言い回しのせいかしら。私が村上春樹に期待するSophisticatedなセンテンスが味わいたかったので、ちょっと残念。 語り手は全て男性だけど、主役は全員語られる女性の方なのかもしれないな、っていう感覚は面白かった。この時代は特に、「女はかくあれかし」が今以上にあっただろうしな〜。 【内容まとめ:ちょっと村上春樹文体を意識して書いてみた】 ◉TVピープル…TVピープルは、よりにもよって日曜日の夕方にやってきて、その上、壊れたテレビを三人がかりで設置していった。誰もが彼らの存在に気付いていながら気づいていない振りをしているが、ある日ぼくは、テレビの画面から出てきたTVピープルと奇妙な会話を交わすことになる。 ◉飛行機ーあるいは彼はいかにして詩を読むようにひとりごとを言ったか…どうやら僕にはひとり言を言う癖があるらしい。夫と子供のいる身で僕と交わる女の指摘に、僕はどんなひとり言を言っているのか問い質した。 ◉我らの時代のフォークロアー高度資本主義前史…何でもできる男子学生と、何でもできる女子学生。彼等は自他共に認める最高のカップルで、二人を分け隔てる障害は何もないように思えたーーただ1つ、処女性の保持と放棄に関してを除いて。 ◉加納クレタ…男は私を見ると、みんな決まって私を犯そうとする。それもこれも、私の体の中を流れる水音のせいだ。かつて暴漢から身を守るために人を手にかけた私が、最後に聞いた私の中に流れる水音。 ◉ゾンビ…結婚間近の恋人に、男は不穏な夜道を歩きながら幾つもの不満を論った。茫然とする女の目の前で、男は突如化けの皮を剥がす。 ◉眠り…眠れない私は、かつて夢中になった読書に夜毎勤しむ。機械的に家事をし、子供の面倒を見て、夫とセックスする。そうして皆が寝静まった深夜には、家を抜け出し夜の街を車で疾駆するのだーー以前の私ではない何者かに、自分が変化していることを感じながら。そうして最後、眠らない私の車は何者かに揺さぶられる。

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    投稿日: 2020.02.02
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    久々の村上春樹。 読書という一連の私の中の営みの中で 村上春樹を読むということは一種、「休憩」 のような行為。 それほど私の中のリズムとあっている。 その村上春樹のリズムを存分に楽しめる短編集。

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    投稿日: 2019.11.27
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    ありきたりの日常が「ちょっと」違う違和感。「ちょっと」がこんなにも奇妙で不気味な世界になる。村上春樹作品の後半で度々味わう非日常の異世界感、そこを取り出したような短編集である。TVピープルやクレタ・マルタなど、その後の作品に通じるモチーフが登場し、村上氏のまた違った一面を味わえる。個人的なお気に入りは「我らの時代のフォークロア」である。

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    投稿日: 2019.07.25
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    6つのストーリーからなる短編集。 潜在意識がこの本の共通のテーマであるような気がした。 普段意識していない本当の自分の存在を垣間見たとき人はどのような行動に出るのか? 村上春樹の作品には言葉では言い表せない読後感がいつもある。話の内容がうまく理解出来ない事もあるが独特の世界観に引き込まれてる。その感覚は病みつきになる人がいるのも頷ける。 今回は特に引き込まれて読み進めることが出来た。

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    投稿日: 2019.06.22
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    1980年代終盤から1990年代初頭にかけての作品集。 電話はダイヤル式。 テレビは大きな立方体。 昭和の終わりと平成の始まり。 21世紀へ向けての期待感と空虚感。 「TVピープル」 我が家にやってきた「TVピープル」。勝手にテレビを設置して去ってしまった。だが、妻はそれに気づかない。雑誌の並びが変わるだけでも敏感なはずなのに。 3人組の彼らは、会社にまでやってくる。でも私以外は誰も気づかない。 「飛行機--あるいは彼はいかにして詩を読むようにひとりごとを言ったか」 20歳の彼は、7歳年上の彼女の家にいる。彼女には夫も子供もいる。 彼女は彼の「ひとりごと」を指摘する。 「人の心というのは、深い井戸みたいなものじゃないかって思うの。何が底にあるかは誰にもわからない。ときどきそこから浮かびあがってくるものの形から想像するしかないのよ」 「我らの時代のフォークロア--高度資本主義前史」 高校時代の同級生と中部イタリアのルッカで再会した。 ミスタークリーンといわれた優等生は、ミスクリーンといわれた美女とつきあっていた。 その時の告白が思わぬ形でされる。 「加納クレタ」 「水の音を聴く仕事」をする姉のマルタの手伝いをしている。 ある理由から、世間と断絶して生活していた彼女に、訪問者がやってくる。 「ゾンビ」 男は女に語る。 彼女のがにまたを。右の耳のすぐ内側のほくろを。わきがを。ブラウスの裾の汚れを。似合わないイヤリングを。 もうやめて! その先にあるものは……。 「眠り」 彼女は全く眠れなくなった。 眠れなくなって17日。 疲れない。 むしろ、頭が冴え渡る。 与えられた時間に、彼女は読書を続ける。 トルストイのアンナ・カレーニナの世界にどっぷりと浸っていく。 言葉に出来ないもの。 言い表せない空気のようなもの。 誰にも見えないけれど、誰もが共感できる何かが描かれている。 だから、村上春樹は世界で読まれている。 そして、村上春樹をまた読みたくなるのだ。

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    投稿日: 2019.04.06
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    このレビューはネタバレを含みます。

    改めて村上春樹の短編は面白いと再認識させられた。シュールでオチもあまりなくてヘンテコな世界観だけど確かに考えさせられることがあって何より謎に面白い。特に「ゾンビ」は結婚を目前に控えた男女の心の内を残酷に描いていて、最後の彼の発言には恐怖を感じた。そして「眠り」は個人的に一番好きな作品。眠りとはなにか、死とは何なのかについて考えさせられる。「深い覚醒した暗闇」という死の表現が、あまりにも恐怖心を掻き立てるので、思わず死について真面目に考えて泣いてしまった。私は金縛りによく遭うので、金縛りの描写についてもお見事!と思いました。

    0
    投稿日: 2019.01.15
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    村上春樹さんの今から約30年前の1989年に書かれた作品集。村上さんのユーモアは乾いた笑いで例えクスリとも笑えなくても何となく別な何かを暗示しているかのような気配が漂っている所が良いのでしょうね。頻繁に出て来る擬音については何を意味しているのか深く考えて悩まないのが正解でしょうね。本書の作品は2つ目の「飛行機」を除いてはラストがバッドエンドで時代の陰りと暗い雰囲気が色濃く滲み出ているように感じられますね。そんな中で私はやはりおふざけ無しで真っ直ぐな悲恋物語の「我らの時代のフォークロア」がお気に入りですね。 『TVピープル』ウルトラQやトワイライトゾーンの世界でしょうか。妻は何処へ5分後には何が待つのか?『飛行機』意識せずにうわの空で漏らす独り言。まあ大した事ないさ。『我らの時代のフォークロア』つまる所こんな面倒くさい我が儘な女はあっさりと縁を切ればいいのに,そうできないのが男って奴なのですね。『加納クレタ』二重人格のミニサイコドラマ。「れろっぷ・りろっぷ」の意味がわかる方は教えてください。『ゾンビ』いわれなき残酷な中傷。暴力の時代の暗示でしょうか。『眠り』不吉な予感。寿命は突然に絶たれる場合もあるのですね。

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    投稿日: 2019.01.12
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    高校生のころ安部公房を読んでいた。大学生になって村上春樹を読みだした。奇妙な話には十分に免疫があった。見知らぬ人が自分の家に居座っていても、それはありなのだ。家電メーカーの宣伝部署か何かに勤めていて、テレビを持っていない。そんな家にテレビが搬入される。番組が見られるわけではない。それでもテレビはある。妻はそれに気づいているのか、いないのか。別のメーカーのテレビが会社に運び込まれる。ほかの従業員はそれに気づいているのか、いないのか。空間的にはテレビの占める割合は大きい、いまでも。しかし、時間的にはスマホの方が大きい部分をしめている。いまなら、スマホピープルが押し寄せてくるのか。「やれやれ」2回。眠れずにトルストイを読む。「アンナ・カレーニナ」を1週間で3回続けて読むのはどういう気分なのだろう。たしかに、寝なければ時間は約1.5倍にふくらむ。僕の読書渋滞は解消されるかもしれない。しかし、ふつうなら眠くて同じ個所を何度も読み返すことになりそうだ。「やれやれ」は2回。結局、本書には2作品中4回登場するにとどまる。「我らの時代のフォークロア」著者からすると、僕は一回り下の世代になる。学生運動はすでに終わっていた。ドアーズは聴いたことがなかった。僕が高校生のときにジョンが殺された。恋愛はずいぶん自由になっていたし、処女性もさほど重要視されなくなっていたと思う、たぶん。時代は変わっても、クラスには目立つ存在と、そうでない存在があった。クラスのスーパースターにもそれなりの悩みはあるわけだ。それを思うと、少し苦しくなる。 あした、「トニー滝谷」の映画を観る。「ハナレイ・ベイ」が映画になって、近々公開される。こちらも観てみたい。「ノルウェイの森」のことがあるので、村上春樹原作の映画には少し慎重にならざるを得ないのだが。

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    投稿日: 2018.10.06
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    短編集。賛否わかれる話が多い。そして自分的には合わないと感じた。途中でバッサリ終わる短編ばかり。余韻とかではなくて、突如の終了にイラつきさえ感じる。それでも眠りあたりは引き込まれるストーリーだった

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    投稿日: 2018.09.22
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    「眠り」の女の人に会いに。 TVピープル、加納クレタ、眠りあたりは春樹らしさを感じたけど、こんなのも書いていたんだなぁと少し意外な話もあった。 TVピープルも終わり方はちょっと意外だったし。 ぞくっとするお話たち。

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    投稿日: 2018.09.08
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    荒く鋭く、これは怖いな…という箇所もあり。村上春樹さんの今書かれている小説の、原液のような部分を感じた。

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    投稿日: 2017.08.25
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    村上春樹にしてはあまり聞かないタイトルだと思って借りたたが、案の定という感じ。短編集で、随所にらしさはあるが、SEX表現が目立つ。

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    投稿日: 2017.08.24
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    TVピープル 日常生活に突然入り込んできたTVピープルと、彼らがもってくるまともに映らないテレビ。非現実的で象徴的な存在が登場したときには、それがなにを象徴するものなのかを考えることになります。 でも、そのややこしい思考作業をすっ飛ばして、ただただカジュアルににシュルレアリスムのおかしみだけを楽しむこともできます。 飛行機――あるいは彼はいかにして詩をよむようにひとりごとを言ったか この作品にはなぜか感想が思いうかばないです。引っかかりがないというか、乾燥しているというか。きっと人それぞれなんだろうけど。 我らの時代のフォークロア――高度資本主義前史 美しくも悲しい、若き日のふたりの話。彼らは互いに愛し合っていましたが、それぞれ異なる道筋で大人へ向け歩を進めていました。でもまぁ、そもそもありとあらゆる人と人とには、大なり小なりの差があるものです。だから原理的には特定の誰かとすべてを分かり合えるなんてことはないのかもしれません。たぶん、たまたまその差を認め合うことができたり、無視できる種類のものだったりするふたりだけが、奇跡的に添い遂げられるってだけなのです。結果的に。 このふたりは宿命的なほどに多くの共通点をもちながら、致命的な相違点をもっていました。だから、より悲しいのです。とても。 ゾンビ これはもう、女性に対する罵詈雑言を思いつく限りに書きつくすことを目的にしたんじゃないかっていうような感じ。これはゾッとしますよ、ホント。最後の最後まで。 加納クレタ 救いのない話。まぁ、救いのある話なんてないんだけどね。 眠り 不安と不満と疑問となにかがないまぜになって、なんと呼んだらいいか分からない感情に支配されることってたまにあると思うんです。そういうものが主人公には不眠となって発現して、読書欲とともにエスカレートしてしまいます。現れ方は別にして、この心理状態は誰だって陥り得るものかもしれません。

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    投稿日: 2017.06.17
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    当時、斬新さと不可思議さを感じて読み進めた記憶がある。6つの短篇はどれも奇妙で、だからこそページが進んだ。カフカを読んだときのようなシュール感。登場人物に「何かが間違っている」とつぶやかせることで、シュールと現実世界を行き来させてくれる。こんな作風は春樹さんならではだろう。

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    投稿日: 2017.03.21
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    『TVピープル』を読んだときその後が気になりすぎて何時間も何時間も縛られ続けた。 『眠り』を読んだとき、のめりこみすぎてゾッとした。この感覚を味わうには村上春樹しかいない。村上春樹で一番好きな短編集。

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    投稿日: 2016.11.27
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    2016.11 本棚整理のため再読 よくわからない系短編の短編集。村上春樹作品の中では個人的には外れの部類

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    投稿日: 2016.11.18
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    このレビューはネタバレを含みます。

    村上ワールドってよく分からないのだけど、この本の中にある短編の一つ一つがそうなのかなと思う。 あまりに少ない作品しか読んでいないけど、何かそんな空気のようなリズムのようなものがそうなのかなと。 ただ、彼の本は必ず完結せずに予測しなくてはいけないという点では今まで読んだものはほとんどそんな終わり方をしている。 ただ、疲れたり辛かったりと言うことがない文章であることは間違いないと思う。

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    投稿日: 2016.11.14
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    このレビューはネタバレを含みます。

    加納クレタの話が読みやすくて好きだった。とにかく男に強姦されるというとんでも設定が春樹さんらしくて好き。 あと元カノに別の人と結婚するまでできないという約束をされた男の話も春樹らしくて好き。そこまで病的に拘られる処女性って何なんだろうと思った。したいときにすればいいと思うよ。 表題のTVピープルは微妙にホラーでなんかTVを見ない人にTVを与えたかったんだろうなとは思った。私もテレビみないのでTVピープルがやってきてしまうかもしれない。 あとゾンビで紳士でフェミニストっぽい春樹が女性をボロカスにディスっててびびりました。まあ、あくまでも小説ですけど。のびきったゴムみたいなあそこって何?笑

    1
    投稿日: 2016.02.14
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    心の深層部分に入りこんでくるような、奇妙で魅惑に満ちた短編集。 『我らの時代のフォークロア』は、この間読んだばかりの回転木馬のデッドヒートに収録されていそうな話でした。 ーーすべてが終わったあとで、王様も家来もみんな腹を抱えておお笑いしました この一文の滑稽さと、切ない哀しさがひしひし伝わってくる。 『眠り』では、村上春樹作品で始めて女主人公視点の物語を読んだかもしれない。 17日間一睡もできず、さらに目が冴えてくる。毎夜アンナカレーニナを読み返す。 そんなことってありえないけど、どうしてか親密さが感じられて不思議だった。 眠りを放棄することで、現実と夢との境界が曖昧になっていくような心許なさ。 そうして彼女が辿りついた死生観にはすごく共感しました。 おだやかだったはずの日常の、そこに潜む歪みから目を背けることができなくなってしまった、そんなラストがただただ怖かった。 村上春樹はいつもどうしてもまるで自分のことのよう読んでしまう。

    0
    投稿日: 2016.02.13
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    6編の短編集。 『TVピープル』 『飛行機』 『我らの時代のフォークロア』 『加納クレタ』 『ゾンビ』 『眠り』 村上春樹は長編のほうがおもしろいかな。 --- memo 67 「あなたはまるで詩を読むみたいにひとりごとを言うのよ」 154 「気をつけてね」と私が言う。「大丈夫」と彼は言う。いつも同じセリフの繰り返しだ。でも私はそう口にしないわけにはいかないのだ。気をつけてね、と。そして夫はこう答えないわけにはいかないのだ。大丈夫、と。

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    投稿日: 2016.02.13
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    ラジオ番組で、表題作の朗読を時々聞いている。 それで、気になって全体を読んでみたくなった。 「タルップ・ク・シャウス」など、不思議な擬声語が印象的だった。 壊れていく夫婦が、独特の乾いた感じで描かれていた。 短編集なので、それ以外の作品も収録されているわけだが… どうも何というか、読んだ後、いつまでも心がざわざわする作品ばかりだった。 どれも男女の関係を主題とした物語。 男性パートナーを受け入れられない女性たちがたくさん出てくる。 「ノルウェイの森」の直子を思い出す。 「加納クレタ」は、女性として読んでいて痛々しかった。 正直、熱心な春樹ファンではない私だけれど、「海辺のカフカ」などの長編小説を読んだときほど魅了されなかった。 こういう作品がダメなあたりが、ファンになりきれないところなのかもしれない。

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    投稿日: 2015.08.29
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    TVピープル ★4 飛行機 ★4.5 我らの時代のフォークフロア ★4 加納クレタ ★3 ゾンビ ★4 眠り ★4

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    投稿日: 2015.05.07
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    加納クレタの短編があって驚いた。知らなかった。 嬉しかったけれど、結末でしょんぼりとすることになった、、 「TVピープル」「眠り」はだいぶ好き。 でもやっぱり全部、結末が腑に落ちないというか、なんとも言えない読後感だった。

    0
    投稿日: 2015.04.29
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    ホラーテイストの作品が多かったような。 表題作の「TVピープル」は『1Q84』のリトルピープルを連想させるし、『ねじまき鳥……』にでてくる「加納クレタ」という話しもある。 長編を読み尽くした今、読んでよかったかも。

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    投稿日: 2015.04.29
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    我らの時代のフォークロアが切ない… 加納クレタなにあれ… ゾンビは世にも奇妙な物語ショートバージョンみたいな 眠りを夜に読んだ… TVピープル、飛行機、意味不明…

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    投稿日: 2015.04.25
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    私にとってはホラー小説。 「眠り」はもう読めない。 「我らの時代のフォークロア」は妙に自分とリンクする。 「ねじまき鳥~」ファンの人は加納クレタについての 短編があるので是非。 .

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    投稿日: 2015.04.17
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    非常に読みやすい文章、そして続きが気になる所で終わらせてしまうのだから。この物足りなさがなんとも心地よいのだ。

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    投稿日: 2015.02.22
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    村上春樹の作品はまあまあ読んできたのだが、この短編集は良い意味で今まで私が読んだ村上春樹らしくないものだった。少しゾクッとするような話が多く感じた。村上春樹にはまりはじめた方はぜひ読んでみてほしい。

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    投稿日: 2014.12.07
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    「我らの時代のフォークロア―高度資本主義前史 」「眠り」は秀逸だ。『ねじまき鳥クロニクル』の前に「加納クレタ」を読んでてよかった。

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    投稿日: 2014.09.22
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    以前一度読んだと思うけど、全く覚えてなかった。全体的にいたたまれない感じがやはりハルキだなぁと思った。

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    投稿日: 2014.08.30
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    我らの時代のフォークロアー高度資本主義前史 失ったもののことを考える。もう戻らないもののこと。歳月。いまよりも若かったこと。傷つきやすく、実際に傷ついていたこと。わたしが生きているのは21世紀であること。なにかが損なわれてしまったこと。男の子の無理解と鈍感さにひどく苦しむこと。絶対的に孤独であるということ。誰も助けてくれないこと。こういうあり方でしかいれないということ。どうしようもない。どうしようもないのだ。どうしようもなく悲しい夜、誰も救ってはくれない。わたしはありとあらゆるものにじっと耐えて、静かに、やり過ごすしかないのだ。そしてそれは事後的に語られるしかない。そういうことを千光年くらい離れたところから突き放すように語られて、どうしようもなく悲しくて悲しくてひとしきり泣いたけどなにも解決しない。 眠り 人生が拡大していく。日常の無関心。あったはずのものが失われる。心の震えも失われる。なにかが決定的に欠けているようだ。なんで女の人の心がこういう風になってゆくことをきちんとした形で捉えて、語れるのに、残酷なことを言うのか。きっとわたしは、人生のあいだずっとこの人の小説を読むのだと思った。しかし、読むことですら救いではないのだ。読むことは救いかと思っていたけれど、そうではないということに気づいてしまった。「私の生きる意味はなんなのか?」まったく、その通りである。

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    投稿日: 2014.08.25
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    この本のどの作品もデジャヴを匂わせてる印象。一周まわって淡々と日常を過ごしているのだ、みたいに言われてる気がした。特にゾンビと眠りはそんな感じ。 加納クレタのブラック感はとても好き。レイプをさらさらと書いてしまう所が素朴すぎて怖いし、最後のシーンはじぶんの立場にするのも怖い。今まで読んだ村上春樹作品にはない感じがした(彼の全部の本は読んでないけど)。 作品によってはSF要素も含まれてるので、読んでいても飽きない。文章が鼻に付くとか言ってる人もこれなら読める作品があるかも。不思議。

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    投稿日: 2014.08.04
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    (2014/6/23読了) 単行本では不便な事があり、図書館の書架にある中から選んだ文庫本。長編も時間的に難しかったので、短編集のこちらを選びました。 全てのお話に、到達点というか、ゴールは見えませんでした。あらすじの中に書かれている「到達点」は、あくまでも「作家の」であり、初期の村上さんの新しい事への挑戦だったのかもしれない。 「加納クレタ」は、「ねじまき鳥のクロニクル」にも登場しているけど、少し人生が違っていた。 (内容) 不意に部屋に侵入してきたTVピープル。詩を読むようにひとりごとを言う若者。男にとても犯されやすいという特性をもつ美しい女性建築家。17日間一睡もできず、さらに目が冴えている女。-それぞれが謎をかけてくるような、怖くて、奇妙な世界をつくりだす。作家の新しい到達点を示す、魅惑にみちた六つの短篇。 (目次) TVピープル/飛行機ーあるいは彼はいかにして詩を読むようにひとりごとを言ったか/我らの時代のフォークロアー高度資本主義前史/加納クレタ/ゾンビ/眠り

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    投稿日: 2014.06.23
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    収録作 TVピープル 飛行機―あるいは彼はいかにして詩を読むようにひとりごとを言ったか 我らの時代のフォークロア―高度資本主義前史 加納クレタ ゾンビ 眠り 「加納クレタ」、「ゾンビ」以外は象の消滅とめくらやなぎと眠る女に収録されている。

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    投稿日: 2014.06.12
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    この中の「眠り」という作品が大好きで、何度も何度も読み返しています。チョコレートが食べたくなり、お酒が飲みたくなり、思い切り泳ぎたくなります。

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    投稿日: 2014.05.03
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    村上春樹の短編集。 そのどれもが不可思議。 ハッ!っとして、はぁ?!と思う。 何を言いたいのか、内容は理解出来ないが、 文章は理解できる。 それがすごく不思議。 すっと入ってくると同時に、 すっと出ていく。 ほんと不思議。 理解できないのは 私の想像力が追い付かないだけかもしれない…

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    投稿日: 2013.11.11
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    もう村上春樹!! と読みながら、なんども独り言を言った気がする。 不思議シチュエーション。 登場人物。人じゃないのもいるけど… あの不明が残る感じも好きだ。 基本的に短編小説は好きじゃないけど、村上春樹のみは悩まずに買ってしまう!

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    投稿日: 2013.11.11
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    不思議なテイストの短編集。 他の村上作品より読みやすいのでは。 ストーリーではなく雰囲気を楽しむと良いですね。 何となくまた読みたくなる感じ。短いしね。

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    投稿日: 2013.11.03
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    我らの時代のフォークロアが好き。加納クレタは血が苦手なので読めなかった。時間と空間の奇妙さは春樹らしい、と思ったけど当たり障りなくて物足りなくもあったり。

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    投稿日: 2013.10.31
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    相変わらず伏線の回収は無し。 オチはあったりなかったり。「ゾンビ」はすっごい怖がりながら読んだしオチにも「バカァ!!!」ってなった。怖いわ!!!! 今回怖い話多くなかった?多かったよね。怖いわ!!!! 「我らの時代のフォークロア」がすごい好きだった。 歯磨き粉のコマーシャルみたいな二人。ミスター・クリーンとミス・クリーン。この話はすごく好き。

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    投稿日: 2013.10.25
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    表題作は、「僕」とは無関係であったはずの周囲のシュールな状況が、やがて「僕」を浸食してゆく物語。「飛行機」と「我らの時代のフォークロア」は『めくらやなぎと眠る女』にも収録。後者は、愛と青春とを共に喪失してゆく物語で、せつない哀感に満ちている。「加納クレタ」と「ゾンビ」は、ホラー。「眠り」は、眠らない女の物語。こうしてみると、なんだかバラバラのようなのだが、そこにしいて共通項を求めるとするならば、それは日常に隣接した「異和」ということになるだろうか。篇中では、それぞれに味わいがあるものの、やはり表題作か。

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    投稿日: 2013.09.24
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    「加納クレタ」はねじまき鳥に出てくる加納姉妹の仕事について書かれていて、春樹ファンとしては嬉しいばかり。発表はこっちのほうが先だからねじまき鳥はこれから派生したのかな。矢張り村上春樹の短編は長編に繋がっていると感じた。2010/041

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    投稿日: 2013.09.05
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     我らの時代のフォークロアを読んで、ちょっと・・・いやすごく切なくなり、 「眠り」は、なんだか分かるんだよなぁ。好きなはずの人が、ある日を境にちょっと違う風に見えてしまうような感覚だったり、 何かが間違っていると強く思いながらも、この変えることもできず逃げ出すことも出来ずに、ただどうしようもない閉塞感を抱えながら、ときおりあふれ出てくる涙を流して、それでも生きていかねばならない現実から少しだけ逃れて、まだ大丈夫だと言い聞かせる現在に、  とても重なる気がしました。  祝900作品。

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    投稿日: 2013.08.17
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    春樹ファンから借りた本。「ゾンビ」はかなり怖い。覚めない悪夢という、よくある形式だけど。 全体に漂う暴力的な気配には面食らうけど、これは若さだという気もします。もう20年以上も前の本だからかな。携帯もないし!(◎_◎;)

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    投稿日: 2013.07.28
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    3時間以上。 わけわかんない村上作品の中でも、終わりが不思議なことを納得してしまう魔法のかかった話だった

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    投稿日: 2013.06.08