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パードレはそこにいる 上
パードレはそこにいる 上
サンドローネ ダツィエーリ、清水 由貴子/早川書房
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総合評価

20件)
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    イタリアの作家サンドローネ・ダツィエーリの長篇ミステリ作品『パードレはそこにいる〈上〉〈下〉(原題:UCCIDI IL PADRE)』を読みました。 イタリアの作家の作品は、昨年12月に読了したドナート・カッリージの『六人目の少女』以来ですね。 -----story------------- 〈上〉 イタリアのノンストップ・サスペンス ローマで残虐な殺人事件が起き、少年が行方不明になった。 捜査の責任者である機動隊隊長は、休職中の部下コロンバに事件を託す。 彼女は、自身も幼少期に誘拐被害にあったことがある異色の失踪人捜索コンサルタント、ダンテに協力を求める。 ふたりは衝突しながらも連続誘拐犯を追う! 強面の美女警察官と閉所恐怖症の男性コンサルタントがタッグを組むイタリアの人気ミステリ。 ジェフリー・ディーヴァー絶賛! 〈下〉 休職中の警察官コロンバと、コンサルタントのダンテ。 二人が不承不承とりかかった失踪人捜索は、意外な展開を見せる。 凶悪な犯人に立ち向かおうと決めた二人は、警察それ自体からも追われることになり……。 ジェフリー・ディーヴァー絶賛。 大型エンターテイメント・サスペンス登場! ----------------------- 2014年(平成26年)に刊行された作品……凄腕だが休職中の女性刑事コロンバ・カセッリと過去に誘拐され閉所恐怖症のコンサルタントのダンテ・トッレのコンビが事件を解決するパードレはそこにいるシリーズの第1作です。  ■Ⅰ 以前  ■Ⅱ 石の輪  ■Ⅲ 以前  ■Ⅳ 昔の友人  ■Ⅴ 以前  ■Ⅵ それぞれの家庭  ■Ⅶ 以前  ■Ⅷ 羅針盤  ■エピローグ  ■訳者あとがき 勇猛果敢でずば抜けた能力を持ちながらも、現在は休職中の女性捜査官コロンバ・カセッリ……少年時代を誘拐犯に監禁されて過ごし、閉所恐怖症をわずらう失踪人捜索専門のコンサルタントのダンテ・トッレ、、、 ローマで女性が惨殺され、その歳6の息子ルカ・バレストリが行方不明になったとき、捜査の行く先を懸念する警察幹部アルフレード・ローヴェレは、ひそかに事件を彼らの手に託した……それぞれ過去の凄惨な出来事が残した傷を抱えるふたりは、喧嘩を重ねつつも協力して真相を追う! ローマで起きた児童失踪事件……その裏には、幼い自分を誘拐し、11年間にわたり監禁した犯人“パードレ”がいる――そう考えるダンテを、しだいに信じるようになったコロンバ、、、 しかし味方のはずの警察は、型破りなふたりに疑いの眼差しを向ける。 孤立無援のふたりは、独自に過去の事件を洗いなおす……わずかな証拠をたどった先で待っていたものとは? 緻密なプロットと息詰まる展開! イタリアのベストセラー・サスペンス! 姿なき誘拐犯は実在するのか……それとも、事件は、すべてダンテの強迫的な妄想にすぎないのか!? という、事件そのものが空想かも という展開から、誘拐事件の背景にある壮大な陰謀劇が判明し、予測のつかない底深い展開をみせる終盤の展開は愉しめましたね、、、 でも、ちょっと長いかなぁ……中盤は少し中だるみ、集中力を欠きながら読んだ感じでした。 意外な真犯人やどこからともなく現れるパードレに対する恐怖 等、愉しめる部分も多かったんですけどねー 次の展開を示唆するようなエピローグだったので、これが次作に繋がるんでしょうね、、、 3部作らしいのですが……続篇を読むかどうかは微妙なところですね。

    0
    投稿日: 2025.09.06
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    原点回帰!! ということで久しぶりのハヤカワ・ミステリ文庫。 おなじみの赤い背表紙が愛おしい^^ アガサ・クリスティーとか、だいたいこれだったよね。 でも、背表紙が緑とか黄色とか紺色とかもあったような。 どういう違いがあるのだろう? あ、内容の感想は下巻にて。

    27
    投稿日: 2023.02.16
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    うひゃあ面白い!そして読みやすい! 休職中の女性捜査官コロンバと失踪人専門コンサルタントのダンテはふたりともとんでとないトラウマを抱えていて生きづらい上に時にとんでもないピンチを呼び込んだりする この2人がバディとなってぶつかり合いながら信頼関係を築いていく過程がすごい良い! イタリアミステリー侮れないぞ!と思いつつ下巻へGO!

    41
    投稿日: 2022.07.07
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    3部作の1作目。 珍しいイタリア発のミステリ、迫力あります。 コロンバ・カセッリは機動隊副隊長の有能な女性だが、休職中。 子供が失踪した事件の捜査に呼び出されます。 ダンテ・トッレは、失踪人捜索専門のコンサルタント。 自身が幼い頃に拉致され、監禁されていた過去がありました。 現場で、ダンテは戦慄を覚えます。 そこには、かって自分を誘拐した「パードレ」の影が… コロンバは32歳、彫りが深い顔立ちで筋肉質のたくましい女性。 ダンテは長身で、「デヴィッド・ボウイにちょっと似ていて、もっと痩せている」って、どんだけ痩せてるの~? つまり肉体的に頼りになるのは、コロンバの方。 最初はぎくしゃくするが、次第に信頼が高まっていく、恋までは行かないバディ物? 事件は深刻で、動機も理解しがたい(後に構造がわかってもまだ)陰惨さ。 爆破シーンの描写が恐ろしく上手です。作者は映像関係の脚本家だったそうで、間近に見てきた成果でしょうか。 文章はテンポよく、ぐいぐい読み進められます。

    10
    投稿日: 2021.11.11
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    パードレの謎を追う二人。無関係だと思われた事件の全貌が少しづつ明らかになる展開に王道感がある。前編ラストも衝撃展開。後編に期待。

    1
    投稿日: 2021.01.21
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    読みやすいし面白かった。1人は警察機動隊(花形らしい)勤務中に事故に合い、休職していたが、全然トラウマから立ち直っていない。1人はかつて誘拐され長い間監禁されていた人物で、幼少期を健やかに育っていないため、あとやはり物事によっては激しく動揺したりする。不安定な2人が、現在起こっているであろう、誘拐事件に巻き込まれることになり、という話で、書いてみるとよくある使い古された内容だが、非常に躍動感あり、トラウマにより生活苦な様子も嫌みなく程よく書けていて、見てみろ、褒めるレビューだって書けるんだもん!

    2
    投稿日: 2020.12.26
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    細い細い糸をたぐり、途切れても、細い細い糸を手繰り続ける。それにつれて、事件も広がる。 過去の事件が原因で心に傷を抱える二人が、衝突を繰り返しながら、協力して真相に迫る。 ダンテのキャラクタは、これまでにない感じ。

    3
    投稿日: 2020.02.09
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    このレビューはネタバレを含みます。

    最初こんな女性刑事読んだよなーと思いつつ進む。主人公?の活動の制限がまどろっこしいが、それをうまく話の流れでつかいつつ下巻へ。彼はどう関わってるの? イタリアのミステリーは初めてだが、組織の感じは万国共通。名前が少しだけ覚えにくいかな。

    2
    投稿日: 2020.01.06
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    あまり馴染みのなかったイタリア産のミステリー作品で、翻訳小説独特の読み辛さが殆ど無かった。翻訳者の方の手腕なのか、それともイタリア語と日本語の親和性は意外に高いのか。著者は映像作品の脚本家とのことで、情景をイメージし易い的確な描写に加え、翻訳小説にありがちな冗長さもなく、スピーディーな展開が繰り広げられる。それ故に展開も情報量も詰め込まれており、折り返し地点の上巻で既に満腹感が…。捜査がスムーズに進展し過ぎるのは多少引っかかるし、仄かに漂うロマンスの香りは苦手な類だが、終盤のテンション最高潮のまま下巻へ。

    3
    投稿日: 2019.11.18
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    イタリアのミステリーってどうなんだろう?と思っていたけど、面白くてグイグイ読めます! 脳内で映像化されていきます。ダンテのキャラがいい。気になるところで終わったので、下巻にいきます!

    2
    投稿日: 2019.04.19
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    読メでの評判が良さそうなので手にとってみた。コロンバもさることながらダンテの人物造詣が独特の緊張感をもたらして面白いじゃないですか!

    0
    投稿日: 2018.12.25
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    ネットで見かけて。 休職中の美人元機動隊副隊長、 警官たちから尊敬のまなざしで見られるほど優秀だったという設定だが、 そこが詳しく描かれていなくてちょっと不満だった。 何せそのライバルというか、パートナーは、 元囚われの少年が、その経験を生かし、 次々と人々の嘘を、真実を鮮やかに見抜いていく。 途中までは。 (下巻へ続く)

    4
    投稿日: 2017.11.23
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    このレビューはネタバレを含みます。

    あらすじ ローマで子供が誘拐された。パリで爆発に遭い休職中の女性刑事コロンバが調査する。少年時代に誘拐犯に11年間監禁されていたダンテをコンサルタントに迎えて。どうやらこの事件はダンテ事件の犯人、パードレ(父という意味)によるものらしい…。

    0
    投稿日: 2017.07.30
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    初めてのイタリアンミステリー。名前が覚えにくいので、何度も最初のページに戻ってしまいます。でも、テンポよい展開で面白かったです。爆破シーンの説明が詳しすぎて、映像が目に浮かぶほど。こういう描写は初めて読みました。映画などでは一瞬で終わってしまいますが、中ではこういうシーンがあるんだろうなあ。テロ事件なども思い浮かび、戦慄しました。それほどの描写力です。手強い敵にどう迫るのか、下巻が楽しみです。

    2
    投稿日: 2017.07.27
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    このレビューはネタバレを含みます。

    先日までドイツ物を読んでいたが、今度はイタリア。 ということで相変わらず名前が覚えずらいが、ドイツよりはましかな? しかし、内容は面白い。とてつもないトラウマを持った女刑事と失踪人を探すプロ。二人が連続児童誘拐犯を追うというストーリー展開だが、何より二人のキャラが良くできているうえ、会話もユーモアをまぶしながらも歯切れが良い。トラウマ描写もスパイスになる程度で物語の足を引っ張っておらず、誘拐犯との知恵比べが次々に展開されて、テンポも良い。 凝った構成にも引き込まれるし、作者の描写力も視覚的にも迫力があって、”爆破シーン”の描写なんてすさまじい。 いよいよ犯人像が浮かび上がって情感は終わるが、下巻はまだヒネリがあるんだろうなぁ。 楽しみ!

    2
    投稿日: 2017.07.25
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    イタリアのミステリーと言うのは初めてですが、中々、面白いです。 上巻の終盤で明らかになりますが、捜査中の出来事でPTSDに陥った刑事と、幼少期の誘拐の影響で、これまたPTSDで、且つ、犯罪や周辺の環境について極めて敏感になってしまった元被害者。意外な組み合わせでの捜査は、凸凹しながらも核心に近づいていきます。 それと、上巻の最後。中々、衝撃的な出来事が起きます。下巻に期待です。

    2
    投稿日: 2017.06.23
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    マジかここで終わるのか。下巻読まなくちゃ!! ダンテが憎めないなぁ。CCもが可愛いけど。いや、とにかく下巻をだな…!!

    1
    投稿日: 2017.05.23
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    この先どうなるのか? 全く先が読めず、ワクワクどきどき感が止まらない。 冒頭のシーンも重要な伏線であったとは…。

    1
    投稿日: 2017.03.10
  • ジェフリー・ディーヴァー絶賛のミステリー

    イタリアを舞台にした警察と犯罪者の緊迫感溢れるせめぎあいが描かれる。 心に闇をかかえるコンビが葛藤しながらも互いに惹かれあって行く。 ジェフリー・ディーヴァー絶賛のミステリー。 ディーヴァーっぽいテーストが一杯に散りばめられ,彼のファンなら充分に楽しめると思います。

    1
    投稿日: 2017.01.09
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    正直なところ余り期待していなかったのだが、上巻を一気読みした程のものすごく面白いイタリアン・ミステリーだった。 ある出来事をきっかけに休職に追い込まれた女性捜査官コロンバと、少年時代に誘拐犯に監禁され続けた過去を持つ失踪人捜索コンサルタントのダンテの二人が、ローマで起きた女性の惨殺と彼女の六歳の息子の失踪事件を追う。 早々にダンテの壮絶な過去は明らかになるのだが、コロンバが休職に追い込まれた理由はなかなか明かされない。その理由も気になるのだが、次々と驚きの展開を見せる女性の惨殺と六歳の男子の失踪事件からも全く目が離せない。 これは絶対にお勧めの海外ミステリーだ。

    5
    投稿日: 2016.10.04