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人工知能と経済の未来 2030年雇用大崩壊
人工知能と経済の未来 2030年雇用大崩壊
井上智洋/文藝春秋
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総合評価

96件)
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     本書を読みながら、人工知能(AI)について一つの整理を行いたい。 特に、2016年当時のAIに対する考え方を振り返ることは、その背景を理解する上で重要である。本書の副題「2030年雇用大崩壊」が示すように、その頃はAIによる大失業の可能性が多く議論されていた。当時のAIの進展状況を見ると、チェスや囲碁、将棋においてAIが勝利を収める時期であった。チェスに関しては1997年にDeep Blueが勝利し、囲碁と将棋に関しては2017年にAIが人間に勝った。  ここで重要な概念の一つは「技術的失業」である。この概念について、著者は特に興味深く述べている。イノベーションは省力化を促進し、その結果として人員削減が生じる傾向がある。  歴史的には、イギリスにおいてラッダイト運動という労働者の抗議運動が起こった。ケインズは1930年のエッセイ『孫の世代に可能性を』の中で、「技術的失業」という言葉を初めて用い、省力化に伴う失業のリスクを指摘した。  また、カーツワイルはシンギュラリティの到来を予見しており、遺伝子工学、ナノテクノロジー、ロボット工学のGNA革命が引き起こすとした。カーツワイルは人間の意識のアップロード、すなわちマインドアップローディングが2030年代には実現する可能性を示唆している。カーツワイルによればに、肉体の死後も精神がコンピュータ上で生き続けることになる。  著者は、2045年のシンギュラリティよりも前倒しされた2030年頃に、AIが人間の知能に追いつき、ホワイトカラーの事務職や医師、弁護士などの専門職も失業の危機に瀕するという。その結果、人口の最大9割が仕事を失う可能性が示されている。労働の種類別に見れば、最初に影響を受けるのは肉体労働と事務労働、その次に頭脳労働であるとされる。この時点ではディープラーニングが始まっているものの、生成型AIは当時未だ実装されていなかった。  著者は、AIは人間の知能に追いつくものの、「すべて」ではなく、「大部分」の知能を獲得すると述べている。シンギュラリティの到来の特徴を次の四つに整理している。 ① AIが人間の知性を超えること。 ② AIが自己増殖を可能にし、「知能爆発」が起きること。 ③ AIが人類に代わり世界の覇権を握ること。 ④ 人間とコンピュータの融合により、ポストヒューマンの実現。  これらを実現するためのアプローチとして、「特徴表現獲得の壁」や「言語の壁」を超えるために、「全能アーキテクチャ」が提唱されている。これは、以下のような構造を持つ。 ① 脳はモジュールに分割可能である。 ② 各モジュールは機械学習器で構成されている。 ③ それらが組み合わさることで、機能と知性が創発的に現れる。  しかし、「生命の壁」が依然として克服の難しい課題として存在している。AIは創造的な仕事を成し得るのか、意識を持つことは可能か、また、AIに責任を負わせるべきかといった問いも投げかけられている。  全脳エミュレーションは個人の脳の「コピー」を作成し、意識の再現を試みるものであり、これに対して全脳アーキテクチャは人間のような汎用知能を持つAIの構築を目指すものである。双方の違いは明確である。  AIは、バッハと同じような曲や模倣された曲も作ることができる。特に、既存の音楽理論の枠を超え、複雑な対位法や無限の変奏、高速に生成される新たな構造を持つ音楽を創出できる可能性がある。大量の音楽データから、人間が気付かないパターンや組み合わせを発見し、新しい音楽ジャンルや概念を超えた「新たな響き」を生み出すことも現実的となるだろう。バッハの音楽の精神性や時代を超えた感動、人間が持つ「深み」をAIが超えることができるかについては、今後の課題である。  感覚の「通用性」がAIにとって得られるかも重要なポイントだ。AIはあくまで「作曲を支援する強力なツール」かつ、「人間が気付いていない音楽の可能性を探るアシスタント」としての役割を果たすと考えられる。しかし、意味のある飛躍的なアイデアや心地よくて革新的なメロディは、AIにとっては生み出しにくい部分である。そこをいかにブレークスルーできるかが重要な課題である。  また、イノベーションと経済成長に関して、蒸気機関による第一次産業革命、内燃機関と電気モータによる第二次産業革命、パソコンやインターネットによる第三次産業革命を経て、2030年代の汎用AI・全脳アーキテクチャによる第四次革命が予見される。そして、「生命の壁」をどう克服するかが大きなテーマとなる。  AIは生産効率を飛躍的に向上させ、人間の労働の大部分を代替し、経済構造を根本から変革する。経済学の立場からは、技術進歩は持続的な経済成長をもたらすとされるが、その一方で、AIによる技術的失業も懸念される。労働移動には時間がかかり、移動先の仕事が見つからないことが原因で失業が生じると考えられる。これに対処するためには、金融政策としてマネーストックを増やし、失業の緩和を図る必要がある。  労働の中でも、クリエイティブ系(C)、マネジメント系(M)、ホスピタリティ系(H)の仕事はAI時代に残存しやすいとされる。これらは他者との感覚的な交流や感性の通用性を必要とし、それが生き残るポイントとなる。2015年の就業者は約6400万人であるが、その中でCMHに従事する人は約2000万人であった。そして、AI時代においては、この代わりに必要とされる人員は半分の1000万人程度に激減すると予測される。これにより、「純粋機械化経済」へと移行し、最終的には人間の労働が不要となる脱労働化社会へと進むことになる。  ポール・クルーグマンは、「長い目で見れば、人間のすることを機械がすべてこなせるようになる。しかし、その頃には、この問題を考えるのも機械になっている」という。  これに対し、著者は、AIによる大量の雇用喪失に対処し、社会の持続を図るために、社会保障をベーシックインカムに一本化し、すべての人に年齢に関わらず一律の生活保障を支給すべきだと提案している。これは、失業や所得格差といった社会問題の解決策としても一つのアプローチといえる。  以上のように、本書はAIと経済の未来について、多角的かつ深い考察を行っており、今後の技術革新と社会の在り方を考える上で重要な示唆を与えている。著者がいう2030年雇用大崩壊は、あと5年だ。日本政府は、時給を上げるというが、失業者が増大する可能性もある。

    4
    投稿日: 2025.07.02
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    コロナ禍前の2016年に、気鋭の経済学者によって発表された本。当然ながらChat GPTのような生成AIが社会に出回る兆しも見られない頃の著書。 だからこそ、「便乗して書かれたのではない」古典的な説得力がある。 普通、最先端技術と経済に関する書は、少しでも古くなると記述内容の価値も激減してしまうことが多いように思われるが(もちろん記述の質や正確性によっても左右されるが)、 本書は、経済学者である著者の理念が前面に出ているとは言え、結果的にその予測通りに社会基盤の変化が加速している今、古典的に参照する書として大いに参考になると感じた。 新型コロナウイルスやAIについては、流言や都市伝説の類いも飛び交っていて、 それらの言説全体が怪しく見えてしまうような奇妙な状況になっている。 その話題に直接的には触れていないとしても、この2〜3年の間に刊行された書物に対しては(誠実かつ真摯に著述されているかたに対しては大変失礼で申し訳ない話だけれども)少なからず流言性や都市伝説性を疑いながら読み進めざるを得ない印象が拭えない。 著者の経済学者としての業績などはまったく知らずに私見を述べてしまっているが、 少なくとも記述内容は2024年時点での社会状況をそれなりに正確に捉えたものであり、 かつ上記のような「疑わしさ」に煩わされることなく読み進めることができる点は非常に評価に値すると思う。 星5にしても良かったけれども、綿密な分析を提示しないまま一部の仮説のみを頼りに大雑把な予測のみを提示した書である点を(わかりやすさを重視して意図的にそのように著述したのかもしれないが)一応、割り引いて星4つとした。 「大雑把」と言っても、説明自体は身近な例を挙げながら具体的で分かり易かった。 一般人向けに書かれているのだから当然と言えば当然だとも思う。良書。 個人的には、 全脳エミュレーション方式のものを含めてAIと捉えるのが自然だと感じるので、 その部分に妙に線引きしている点に関しては違和感が残った。 そもそも何をもってAIあるいは人格あるいは主体と呼ぶのか、ということ自体、 これから再定義したり哲学的に見直して議論を深める必要があるように感じられるので、 単純に「全脳エミュレーション方式のものを除外」する姿勢は短絡的過ぎる感は否めなかった。 最後に。 現在、なぜベーシックインカム制度の導入が進む気配がないのか。 ・・・それは世相を観察すれば、自ずと見えてくることのようにも思われる。 そもそも人は合理的に動く生き物ではないし、目先の環境の維持も安定に固執する傾向が強い、 ということも少なからず影響しているだろうことは、想像に難くない。

    1
    投稿日: 2024.01.13
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    経済学者がAIが発展した未来を予想した本。経済用語が多く少し難しかったが、わかりやすく説明されていた。 2030年までには人間に限りなく近い形のAIが完成し、2045年までにはそれが実用化されて社会が変わるような大変革が起きるらしい。その時には仕事の1割しか残らず、9割の仕事は消滅する。 そんな未来は人間にとってユートピアなのか?それともAIに支配されるディストピアなのか?著者によると、ベーシックインカムが実現した場合ユートピアになり得るらしい。突拍子もない意見に聞こえるが、経済理論で詳細に説明されていたので納得できた。

    0
    投稿日: 2022.01.04
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    人工知能の進化の先にどんな未来が待っているのか。肉体労働や事務系の仕事は今後ますますAIによって代替され、残るのは資本家かマネジメントの仕事のみ。新しい産業が生まれるから大丈夫かと言われると、誰もが労働移動できるわけではないし、これまで技術進化が進まなかったサービス産業にも人はいらなくなる。1割ほどの職を除いて、働く必要のない社会を大胆に予測している。著者が提唱するベーシックインカムの導入には懐疑的だけど、今の仕事に安住するのは危険。人生100年時代、自分の市場価値を上げて、変化に対応できるように勉強し続けないとダメですね。

    1
    投稿日: 2021.04.22
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    良い本でした。 AIの可能性を過剰に見積もるのでもなく,だからといって,その可能性を全面否定するわけでもなく,AIの可能性(いつまでにどのようなことができるようになるのか)をデータから冷静に分析し,今後の経済(労働)の行き末を予測する。 「未来」の予測とはこのように行うのかと勉強になりました。 AIによって到達する未来がユートピアになるのか,ディストピアになるのかはわかりません。本書ではその両方のシナリオが冷静に提示されています。 逆に言えば,AIの発展はユートピアの到来の可能性も秘めているのであり,そうなるように活動を作っていくことが必要なのだと思います。

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    投稿日: 2021.01.24
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    1810年代に、紡績機や織機の導入に反対するラッダイト運動が起きたが、綿布を安く供給できるようになったために消費需要は増大し、工場労働者の需要も増大した。 コンピュータの導入によって、事務労働の人手が減少したため、1980年代から中間所得層の雇用が減少した。コンピュータとインターネットが引き起こした第三次産業革命によって、1990年代からアメリカの生産性上昇率が高くなり始めた。 ディープマインド社が開発したDQNは、ゲームのルールを教わらずにプレイの仕方をマスターした。囲碁AIのアルファ碁もディープマインド社によって開発された。 今後のAI技術発展の道のりには、言語の壁と生命の壁がある。 第四次産業革命で鍵となる技術の候補は、汎用AI、IoT、3Dプリンターがあげられる。汎用ロボットの原初的なものとして、リシンク・ロボティクス社が作ったバクスターがある。バクスターは、2つの腕を持っており、人間がその腕を動かすことで作業の仕方を覚え込ませることができる。 汎用AIにも生命の壁があるため、クリエイティブ系、マネージメント系、ホスピタリティ系の管理職、研究者、教育者、医者、介護、調理、接客、給仕などの仕事はなくならないと予想される。 汎用AI・ロボットの普及によって、それを所有する資本家の所得は増大するが、労働者の所得は減少する可能性がある。

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    投稿日: 2020.12.30
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    テーマはマクロ経済とAI。歯ごたえのあるテーマだが、平易な文章で語られるのでするする頭に入ってくる。スピーディーに読み進めていくうちに、インパクトのある記述にちょくちょく遭遇する。気がつけば付箋で一杯になっていた。この先生の講義を受けたいと強く思った。

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    投稿日: 2020.07.24
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    「純粋機械化経済」ベストセラー 村松弁護士事務所推薦 AIの時代→2045年へ  技術の進展  雇用へのインパクト  マクロ経済学のアプローチ 2019年11月読後時よりは冷静 コロナのインパクトもあり、一直線には向かわないと思う

    0
    投稿日: 2020.05.03
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    人工知能の歴史から、研究のアプローチ、今後の展望(第四次産業革命)まで1冊にまとまっており全体のトレンドを知るのに良い

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    投稿日: 2020.01.29
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    p6 ところが、〜汎用人工知能が実現し普及したならば、〜あらゆる人間の労働が汎用人工知能とそれを搭載したロボットなどの機械に代替され、経済構造が劇的に変化する〜。 p8 汎用人工知能の普及の果てに訪れる世界は、あらゆる人々が豊かに暮らすことのできるユートピアになるのでしょうか?それとも、一部の人々だけが豊かになり他は貧しくなるディストピアにあるのでしょうか?それはどのような未来を私達自身が選びとるかに掛かっています。 p112 GPT(#General Purpose Technology)は、補完的な発明を連鎖的に生じさせるとともに、あらゆる産業に影響を及ぼす技術で、蒸気機関がその代表的な例です。〜マクロ経済全体で見た時に、産業革命の期間は他の期間比べて生産性の上昇率が高かったわけではありません。〜19世紀における生産性上昇率のピークは、むしろ産業革命が終わった後の1830年から1870年です。 p113 生産性上昇率は19世紀を通じてまず上がってから下がっています。〜イノベーションに関する二つの相反する効果、「肩車効果」と「取り尽くし効果」〜。 p124 1970年代以降の工業の相対的縮小期であっても、幸いサービス業の労働需要が増大し、余剰人員がサービス業へ労働移動したため、〜労働集約型産業であるサービス業は生産性上昇率が低いので、サービス業のシェアが増大するということは、マクロ経済全体での生産性上昇率が低くなるということを意味しています。 p133 「需要不足による失業」とは、消費需要や投資需要が不足しているために、「労働需要」が「労働供給」に対して不足して発生する失業です。 p137 一般的には、金融政策の方が経済全体を潤す効果を持ちます。〜紙幣を市中にばらまくだけで景気が良くなって失業が減ります。 #異次元金融緩和で一向に需要(消費)が上向かないのに? p138 人々が持つお金が増えれば、その「資産効果」で消費需要も増大します。すると、失業していた人々が労働に従事するので、その分だけ実際に生産量が増大します。 #消費需要は増大するかもしれないが、本書はその労働の多くを今後は機械が代替するという事を言いたいのでは? p139 〜機械の導入などによって生産性が1.5倍に上昇したならば、消費需要も1.5倍に増えるようにお金の量を増やす必要があります。〜そのようにマネーストックを増やさなければ、デフレに陥ってしまいます。〜お金というのはそもそも絶えず増やさなければならないものなのです。#順番が逆??人が機械と競って1.5倍以上の生産性を達成する必要がある?人間の射幸心やモチベーションを維持するため?今は気持ちの向かう先(需要)の存在感が薄くなったことが問題? p191 〜純粋機械化経済では、多くの労働は汎用あAI・ロボットによって行われるので、人間は労働から解放されます。レジャーとしての仕事〜は残るでしょうが、賃金を得るための労働はあらかたなくなります。その時立ち現れる社会を「脱労働化社会」〜。 p204 国民の大半にただ飯を食わせたらみんな働かなくなってしまうとか〜それらは要らぬ心配〜。〜労働が不要になっているからこそ労働者は社会保障なしには生活できないのです。 p224 BI(#ベーシックインカム)の給付額が多いと労働しない人が増えるでしょう。#労働が不要になるのでは??労働需要分以上には働きようがない。 p230 少子化は解消できないでしょう。#解消する必要ある? p243 〜物事のなかに直接のよろこびを見出すことができる人、汗して働くことも紡ぐこともしない野の百合のような人を、尊敬するようになる。 #とてもいい。

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    投稿日: 2020.01.14
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    2030年よりも早くAI出現しそうな予感がします。 なかなか面白く、未来経済を考えさせられる一冊です #AI #近未来 #経済 #人工知能

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    投稿日: 2020.01.09
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    読みごたえがありました。特に後半。ベーシックインカムは他でもいろいろ言われており、弊害の方が言われるようになりましたが、2年前はこのようなとらえでしたね。 それよりも「おわりに」にあるバタイユの有用性の考えは、今必死で塾通いをしている子供たちや将来のためにビジネス書を読んでるサラリーマンに対してはハッとさせられる内容でした。 至高性という概念を知りたくなりました。

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    投稿日: 2019.12.23
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    2030年に考慮すること 1.特化型→汎用型AIの台頭 2.希少性→過剰性経済へ 3.有用性→至高性価値へ 「価値あるものが価値を無くしていく。 物事のなかに喜びを見出していくこと。 至高性が見直される時代へ。」 読みづらそうを裏切る簡易な文言での展開です。 業務、大きくいえば事業領域を再考する機会となる書籍です。

    1
    投稿日: 2019.09.25
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    このレビューはネタバレを含みます。

    参考になる新書だと思う。 後半に書かれているベーシックインカムについては賛否両論ありそうだが 資本を持つものが強くなるのは、AI化が加速したら尚更。 読んでいるといろんな映画でも描かれている内容を思い出す。 前半部には特に経済理論も参照にしながら人工知能技術が進化するとどういうことが起こるか 一般的な概要書と書かれていることは似ているかもしれないが、論理立っていて読みやすい。

    0
    投稿日: 2019.05.27
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    「人工知能」とはコンピュータに知的な作業をさせる技術だそうです。 そうなると人の仕事を機械がやってくれる時代が来るのかもしれません。 それを「技術的失業」と言うそうです。 本書でもベーシックインカムに言及されてますね。 「ビッグデータとデータマイニング」 僕もいまいちビッグデータの活用方法がよくわからないんですよねσ^_^; ビッグデータには無数のテキストデータが入っています。 テキストマイニングが重要でデータからどんな成果を引き出すのかは人間がやらないといけないのではないかと思います。 しかし今後はディープラーニングによるブレイクスルーがあるのかもしれません。 それがAIがAIを教育するシンギュラリティなのかもしれません。 そうなると人間に何ができるのか…ってなりますσ^_^; 「特徴表現獲得の壁」 また読まないといけないんですが東大の松尾豊さんはAIはディープラーニングによって特徴表現獲得の壁を越えたとおっしゃってます。 これでAIが自ら特徴を見出すことが可能になると人間を越えるベースができたのかもしれません。 今後人間はどうしていけば良いのか悩ましいところです。 AIが ①生産の効率性を向上させる ②人間の労働の大部分を代替し経済構造を変革する という2つの効果を通じて経済成長を促進する 「産業政策とイノベーション政策は峻別する」 民間に任せていては街灯が十分設置されないのと同様に政府が研究開発を支援せず、ただ民間に任せているだけではイノベーションは過少にしか引き起こされない。 政府はAIの産業育成ではなく新たなAI技術を生み出す研究開発の促進にそこ力を入れるべき。 とあります。 最後にベーシックインカムについて書かれていました。 負の所得税的な書き方をされてます。 これを読んでるとベーシックインカムを導入するかしないかは結局は政治がどう判断するかにかかってくるのかなあと思います。 日本でもやってやれんことはないんやと思います。

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    投稿日: 2019.02.18
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    AIが発達する2030年頃はベーシックインカムがないと貧富の差がつきすぎてヤバイらしい。著者は月7万円くらいあればよいと言っているが。

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    投稿日: 2019.01.20
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    「遠い未来には、機械に労働させて、人間はベーシックインカムで暮らすようになるのかな」 この本では、人工知能の登場により、2030年から世界は第四次産業革命に突入し、2045年くらいにはその経済の形が出来ているという。 今の生産活動では機械と労働の両方を必要としているが、AIの普及によって生産活動に必要なのは機械だけになるだろう。これは経済構造の大きな変動である。純粋機械化経済に移行することで、経済の成長率も上昇する。 第二次産業革命の時、イギリスを始めとした欧米諸国の経済は、工業化し機械化することによって豊かになり、逆にそれを取り入れなかったアジア・アフリカ諸国は停滞し、むしろ欧米諸国に収奪されることになり、より貧しくなった。 今が第四次産業革命の分岐点だとしたら、AIをいち早く導入した国々が経済面で圧倒的となる。 実際、第三次産業革命に乗り遅れた日本は、パソコンの基本ソフトウェアはWindows、捜索エンジンはGoogle、ネットショッピングはAmazon、SNSはTwitterというように、それらのサービスや製品で得られる収益はアメリカの各企業に持っていかれてる。 日本は今度こそこの分野に乗り遅れてはいけないのではないだろうか。リードできる可能性はある。 AI研究を進め、その技術を平和利用し、世界中の人々が豊かに暮らせるよう役立てる。軍事国ではないアメリカや中国ではない、日本だからこそできると思う。 AIの普及によって無くなる仕事は多い 機械との競争に負けている平均的なスキルを持った労働者の需要は増えないだろう しかし、機械に奪われにくい仕事もある。それは以下の三つ ・クリエイティブ系 創造性 小説を書く イラスト 発明 新しい商品の企画 研究して論文を書くなど ・マネージメント系 経営・管理 店舗やプロジェクトの管理、会社経営など ・ホスピタリティ系 もてなし 介護士 保育 インストラクターなど これらの仕事に共通しているのは、他人との感覚の通有性が必要。 AIが普及し、多くの労働者が働けなくなる状態になったとしたら。 クーポン型至上主義とベーシックインカム(収入の水準に関係なく、全ての人に無条件に、最低限の生活費を一律にあげる制度)の考えは面白い。 今の人間は、仕事が見つからなかったり収入が少ないだけで、自分は意味のない人間だと感じてしまい勝ちではないだろうか。私もそうだ。自らを社会にとって役に立つ道具かどうかとして考えてしまっている。しかし、有用性があるかどうかとしてしか自分を見れないのは辛い。AIの発達によって、真に価値あるものを明らかにしてくれるといいな。 人間の生それ自体に、価値があるのではないだろうか。それを実感できる時代、その価値観が広まった時代にはやくなってほしい。

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    投稿日: 2019.01.10
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    このレビューはネタバレを含みます。

    人口知能がこれからの社会をどう変えていくのかについて論じている。人口知能は、今は特化型(目的に応じたもの)だが、いずれ人間のように、汎用型人口知能が開発されていくと指摘されている。 人口知能には言語の壁と生命の壁がある。言語の壁とは、抽象的な言葉の意味が分からないこと、生命の壁とは、感覚の通有性と身体知である。前者は、人間が共通して持っている感覚。例えば、レストランの接客中に現れたゴキブリは潰しても、ネズミは潰さないこと。後者は身体がないということ。 また、人口知能によって代えられない仕事としては、クリエイティブなもの、マネージメント系、ホスピタリティ系と言っているが、それらの仕事でさえ、汎用型人口知能に代替されるだろう。 最後のベイシックインカムには賛同できないが、全体的に論理的かつ説得力があり、読んでよかった本だった。

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    投稿日: 2019.01.04
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    このレビューはネタバレを含みます。

    先生の本はこれで3冊読んだけど、やはりこの本を最初に読むべきでした。この本の前半が「人工超知能」に後半が「AI時代の新・ベーシックインカム論」でさらに展開されたような気がする。そういう意味では先に続く2冊を読んでしまって、改めてここに戻ってきて書くべきことも少ないような気もするけど、あとがきに書かれていたバタイユの話が印象的。バタイユは有用な営みに覆われた人生は奴隷的と考え、有用性の対極に至高性を対置している。なぜ、有用性が奴隷的なのかというと役に立つが故に価値があるものは、役に立たなくなった時点で価値を失うので、その価値が独立的でないというのだ。AIやロボットが進化し、人間にとって有用なことはどんどん機械によって提供されるようになる。故に人間の価値も有用であることではなく至高性があることに価値が見いだされるのだと解釈すべきらしい。何だか今の価値観を180度変えるような考えでもあり、またそういう時代が来る可能性を考えると、とても示唆に富む内容だったように思う。

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    投稿日: 2018.12.28
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    このレビューはネタバレを含みます。

    人工知能の技術が発展して、経済がどう変わっていくのかを話した本 納得感はあるけど、結構普通の視点であまり新しい発想というものはない。 結局ベージックインカムという結論出し。ベーシックインカムの弱者優位性が面白かった。特に子供のあたり。 肉体労働、事務労働、頭脳労働の3種類がある、ITにより事務労働が減っていく そうして中央の事務労働層がへり、資産が2極化していく 人造肉は研究はされている AIには欲望がない、もし持った場合にシンギュラリティが起きるだろう。人間の欲望とは方向が違う イノベーションには2つの効果がある、この2つによりロジスティック曲線で成長する。 肩車効果:先人たちの知識を役立てることで発展すること 取り尽くし効果:発展が進み新たな発展がなくなっていくこと クリエイティブ、マネージメント、ホスピタリティの仕事はAIに取られにくいと考えられている 月7万円ほどのBIがちょうどいいのではないか、暮らすのに完全に十分ではないが、基本的には生きていけそう 子育て世帯が今より大きな利益を得ることとなる お金持ち、独身が比較的不利益を被ることになる。

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    投稿日: 2018.12.08
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    このレビューはネタバレを含みます。

    AIが人の知能を超えることは考えにくい。クリエイティブ、マネージメント、ホスピタリティは人の仕事として残る。

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    投稿日: 2018.11.19
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    人工知能はこれから飛躍的に発達するが、人間の知性全てを超えると予想することは難しい、という筆者の主張には説得力がある。全脳エミュレーション方式では人間の脳と同じ働きをするが非常に実現性が低く、今開発が進む全脳アーキテクチャ方式では、潜在的な感性・感覚・欲望の全てを拾い上げることができず、新しい尺度を発明し得ないからだ。加えて、人工知能は感覚の通有性や身体知を持ち合わせていないという点にも合点がいく。ただし、既存の仕事の多くを代替していまうくらいの能力にはなるということだ。 筆者は、これから人々の仕事が消えるというのだが、本当だろうか。需要にたいする供給が多くの分野で過剰になる可能性を筆者は指摘するのだが、現在圧倒的に供給不足の分野がある。それは、人と人との繋がりだ。定年後話し相手のいない人、一生独身の人、、、そうした人が増加している。携帯端末がどれほど値崩れしようと、若者の車離れが如何に深刻化しようと、仲間を求める人間の本質は変わるまい。VRのキャラクターが話し相手をするにしても、個人の生老病死を受け止めるほど高度化するとは考えにくい。民生委員や日曜教会、あるいは神社の氏子コミュニティのようなものが発展したビジネスが、21世紀の主要産業になるのではないか?そしてそれは、人工知能に最も代替されにくい職種形態であろう。本書はあまりに技術面に偏っており、歴史哲学からの切り込みが少なく、BIに関する議論には説得力がない。

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    投稿日: 2018.11.05
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    【由来】 ・ 【期待したもの】 ・最初は図書館の新書アラートだったかも 【要約】 ・ 【ノート】 ・何か、イマイチっぽいと感じたんだけど、帯見たら絶賛されてる。理解が足らないのか? 【目次】

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    投稿日: 2018.10.28
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    このレビューはネタバレを含みます。

    AIがもたらす未来の姿を経済学的、哲学的視点から解説した著作。近代合理主義によって到来した資本主義社会は、汎用AIの普及によって終焉し、新しい経済=機械化経済が到来するとの実は構想は壮大な著作。もっと深掘りして読んでみたい印象で、新書ではなくハードカバーの大著として構成し直すべき著作。そういう意味でもったいない本です。ぜひ次作期待です。ただしベーシックインカム導入という方向性については「はてな」マーク。付加価値生産活動がもたらす「承認欲求充足」という根元的な効用=著者いうところの「至高性」についてもっと深掘りするとベーシックインカムとは別の世界観を展開できるのではと思います。

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    投稿日: 2018.09.17
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    2045年のシンギュラリティにかんして懐疑的、ベーシックインカムBIに関して最後は述べられています。流石経済学者。

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    投稿日: 2018.07.30
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    AIの話が中心かと思ったけど、マクロ経済学の話だった。 本書はAIが発達→労働不要→ベーシックインカムの流れになるとのことであった。 確かにAIの発展は労働不要になるかもしれないけど、僅か10パーセントだけが働く世の中が2045年までに到来するかわからない。

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    投稿日: 2018.07.29
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    AIが発達し2030年ごろに汎用AIが完成したら労働者の雇用が奪われるかもしれないという話。いまいちピンとこないがそういう未来がもうすぐそこまで来ているのかもしれない。詳細→http://takeshi3017.chu.jp/file7/naiyou26201.html

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    投稿日: 2018.07.24
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    筆者は新進気鋭の経済学者。本業はマクロ経済学。AIの登場による社会への影響を、主に雇用面から占う。特化型AIの段階では、人が創造性やもてなしを必要とする労働を担うことで人の共存は可能。しかし、汎用AIが登場すると、それらも含め全ての仕事が機械に代替される純粋機械化経済に移行するという。 少し机の上の議論感はあるものの、経済学的な議論については理論的に面白い。ただ、ベーシックインカムに係る部分については、インフレや高所得者の反対といった導入に際する問題についても、脇において議論を進めずに向き合ってほしかった。

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    投稿日: 2018.07.22
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    このレビューはネタバレを含みます。

     私たちの脳と身体は神経系で複雑につながっており、身体知はそのような総体によって獲得されています。人間は無数の身体感覚を持っており、それがスポーツばかりでなく、学問や芸術、ビジネス、対人サービスにとって必要な技能やひらめきを与えています。ホーキング博士が言うように脳は確かに筋肉ではありませんが、筋肉は脳のように思考に関与しています。  AIがたとえ人口の身体であるロボットに搭載された倒しても、その身体は生命であるところの人間のものとは異なっています。そうであるならば、そのAI・ロボットは人間が獲得しているような身体知を自ら発見し獲得することはできません。(p.94)  われわれはもう一度手段より目的を高く評価し、効用よりも善を選ぶことになる。われわれはこの時間、この1日の高潔でじょうずな過ごし方を教示してくれることができる人、物事のなかに直接のよろこびを見出すことができる人、汗して働くことも紡ぐこともしない野の百合のような人を、尊敬するようになる。(ケインズ、p.243)

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    投稿日: 2018.06.21
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    全体的にとても有用。BIに関する部分も分かりやすく、基本的な考え方を説明してくれているので役に立つ。

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    投稿日: 2018.06.12
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    このレビューはネタバレを含みます。

    著者の説明が非常にわかりやすい。それだけに、最終章でベーシックインカム(BI)に論点が移る流れが非常にわかりにくい。AIが高度に発達した社会にはBIが必要としつつ、筆者はAIが発達しない社会においてもBIが導入されるべきと主張しており、BIに対する主張にいささか唐突感を覚えた。

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    投稿日: 2018.06.11
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    ★4.6(3.57) 2016年7月20日発行。2回目の読了だったとは。今回改めてこの本の素晴らしさを実感できた。前読んだときはベーシックインカムなんてあり得ないと思ったが、今回読んでみると、確かにこの考えもあり得るかもと。それにしても2030年以降の世界が、ディストピアになるかユートピアになるか・・・。真剣に我々の未来を考える必要があるのに、今の若者はこの現実に気付いているのだろうか。日本が今後どう進もうと、世界は待ってはくれない。一刻も早くこのAIの世界に追いついていかないと・・・。この第四次産業革命がスタートすると思われる2030年、この予言の書の結果は如何に。ディストピアでないことを祈る。

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    投稿日: 2018.05.26
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    この本の著者も、名の知れたAIの研究者もやはりAIに対しては、過剰な期待を抱いてはいないようです。シンギュラリティという、AIが人間の能力のすべてを超越して、社会の中心になるというのは現状ではSFの世界の妄想にすぎないようです。最後の章に於いて、AIが労働を奪った後に、人間がどのように所得を得て生きてくのかと言った議論にベーシックインカムの議論がありますが、日本で実現するには相当な思いきりと改革が必要なようで、現実にはちょっと実現しにくいと感じました。

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    投稿日: 2018.05.11
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    最近少しずつプランドハプンスタンスが時代に合うようになってんじゃないかってスタンスにシフトしつつある。 この本で言うと「仕事が機械に奪われる事を恐れるのは、有用性を重視する資本主義思考に染まってるから」って論理と通ずるものがある。 金利上昇を前提とすれば、「将来の為に今を我慢する」という山登り型のキャリア観は正しい。転職が前提になり「成長」がキーワードになっても”勝ち馬に乗る”という視点が生まれただけで本質的にはそんなに違いはない。 が、これからはマーケットキャップが富を生む時代に更にシフトしていくと思う。ただでさえ身近な需要は飽和に向かっているのにこれから先は更なる生産性革命が起きるのだとすれば尚更。 一方、内容としては、AIで雇用が減る論理がザックリだからBIの展開がトンデモに見えるのが勿体無い気がする。サービスの需要が飽和しない限り(そしてそんなことは当分ありえない)仕事がなくなることはない、と考えている派。 BI自体の有用性は理解できたから別で議論した方が良さそう。

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    投稿日: 2018.04.22
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    このレビューはネタバレを含みます。

    著者的には、AIが知性の大部分を超えるとは思うがすべてを超えるとは思わない、全脳エミュレーションじゃないとだめらしい、感覚の通有性は出ない、需要不足による失業の問題が出る、マクロ政策はじゃぶじゃぶで行くべし、貨幣は長期的に中立ではない、AIとロボットで雇用は2045年に全人口の1割、純機械化経済では需要が制約になりうる、汎用AI研究進めるべし、資源制約はナノテクで何とかする(のだが結構大変そう)、純機械化経済では過剰性の社会が来る、対策としてはベーシックインカム、という立場。 どうも資源制約のところが私としては引っかかる。それと、1割の人間の欲とAIの純粋性と。 読んでると読めてしまうがどうも何べん読んでもうまく腑に落ちないし、毎回書けるマップも違う。ポランニーの時はすっと落ちたのになんでだか。

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    投稿日: 2018.04.16
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    全体として、具体的な数字を用いた説得力があったが、人間の感性の観点が欠如していたように思えた。合理的だが、現在の世界を動かしているのは資本家やその政治家多いので技術だけでは世界の貧富の差が広がるだけだと思った。 ベーシックインカム制度を資本主義の頂点でもある政治家が導入するかどうか。

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    投稿日: 2018.04.11
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    人工知能が経済に与える影響を、論理的に推測しようとする試みは参考になる。 過去何度かの産業革命と同様に、仕事の在り方を一変させるような変化が私たちを待ち受けていることは明らかだ。 ただし、BIのコンセプトが出てくると途端に怪しくなるのはなぜなのだろう。AIからBIへ的な論説が出た途端に、日本の国家財政が破綻する的な胡散臭い本と同レベルに成り下がるような気がする。

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    投稿日: 2018.03.12
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    この本を読んでからバタイユのことばかり考えている…AIとベーシックインカムを結びつける考えは面白い。ベーシックインカムは将来的に実現するような気がしてる。AIとブロックチェーンと電子マネーを組み合わせることで実現するような気がする。

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    投稿日: 2018.03.04
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    最近やたらと多い人工知能ものとは少し違う。経済学と人工知能の見地から、未来を予測しており内容にはうなずけるところが多いやはりこのような学際的な見方というのがこれから大切になってくるのだろう。

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    投稿日: 2018.02.28
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    確かにベーシックインカムを真剣に検討すべき状況が近づいていると思う。グローバル社会が蔓延して人間の価値をその有用性に求める度合いが究極になってしまっている状況で、このコペルニクス的転換をどのように無血革命で成し遂げていくかが、この数十年の人類の最大の課題だと思った。久しぶりに新書で良書を読んだ。

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    投稿日: 2018.01.24
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    AI がこれからどのような方向性で進化していくか、それによる将来を経済、産業の面から予想している。将来は多くの人が働かないことが普通になり、それによって当然収入がなくなるのでベーシックインカムが必要だという主張。自分の子供は将来どういう方向に進んだら良いか、単純にやりたいことをさせれば良いとか、夢を追いかければ良いとかではなく、本書にあるような将来を念頭に真剣に家族で考えなければと思った。というかまず自分が少しでも資本を増やしとかないとまずいってことだと思うが・・・

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    投稿日: 2018.01.24
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    人工知能の現状と発達の可能性・限界,発達が経済に与える影響を論じた上で,人工知能によって代替され失業する労働者の生活を保障する仕組みとして,ベーシック・インカムの導入を提唱する.人工知能にはヒトの脳の個々の機能をモジュールとして捉えてその再現を目指す「全脳アーキテクチャ」方式と,ヒトの脳の神経構造そのもの(コネクトーム)の転写・再現を目指す「全脳エミュレーション」方式があり,いち早く実現するとされるのは前者というのは勉強になった.本書とは関係ないが,以前NHKの番組で,ロボット研究の第一人者である石黒浩氏が,「遠い将来人間は自身の身体を機械で置き換え,有機物でできた身体を捨てて無機物からなる存在に進化する」という見通しを出していたのを思い出した.一方本書はそのように,人工知能をヒトが自身の脳機能に組み入れ・置き換えるという段階に達するには,まだ100年以上かかるという見通しで,そうした事態までは想定していない.人工知能に辛うじて勝てる上位の人間になれるとは思えないし,かと言って失業者の生活を保障する仕組みが,何かとレスポンスの遅い日本で整うのかという疑問もあり,数十年後の将来に対してやや暗澹たる思いを抱く.

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    投稿日: 2018.01.20
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ★2018年1月20日読了『人工知能と経済の将来 2030年雇用大崩壊』井上智洋著 評価B+ しばらく期待外れだったAI(人工知能)の発展が急速になり、いよいよ人類と人工知能の共存が真剣に問題になる時代が近づいている。 その先には、どのような人類の未来が待っているのか?この本では、その解決策は、選別主義的社会保障である生活保護ではなく、普遍主義的社会保障たるベーシックインカム給付が予測されると述べている。しかし、それで、人類はその先生き残っていけるのか?やっても、やらなくても同じ、人と同じような待遇に甘んじていられるに慣れて、人類の発展は止まってしまい退歩し始めるのではないかとも危惧してしまう。 1800年代初頭のような人手労働を奪う機械装置を人々が襲撃して壊した機械打ち壊し運動(ラッダイト運動)のようなことが再び起きるのか? 間違いなく情報技術を使いこなす高いスキルを持った労働者の需要が増大する。その一方で、定型的な入力、事務処理労働は急速にAIで取って代わられ、それらの職は減少すると予測されている。著名な発明家のカーツワイルは、2045年にSigularityすなわちコンピュータが全人類の知性を超える時がやってくると予言している。 過去人類の歴史であったような技術進歩に応じた需要の拡大がないと、人々の失業が長期化する懸念もある。それを補う政府によるマクロ経済政策も必要かもしれない。 一方、残る仕事と見られるのは次の3系統 1.Creative系 2.Management系(Social Intelliigent) 3.Hospitality系である。 今後AI化の進歩により生産活動自体は機械装置(AI,ロボット)に任され、その生産技術と製品の開発、研究には人が携わる。生産装置の進化によって生産性は必然的に高まっていくため、潜在的な経済成長の可能性は高まるものの、実際には需要はそれに追いついていくとは考えられない。 脱労働化社会となっていき、賃金のみから収入を得る労働者と利子、配当だけで収入を得る資本家に二極化していく。 最終的には、機械が究極の生産を担う形になっていくとすれば、必然的に労働者は不要となり、多くのものが失業する可能性が出てくる。 ジョン・ローマーは、その場合に、クーポン型市場社会主義と呼ばれる企業の株主に、国民が割り当てられ、企業の利潤を配当として個人株主に配当する、その代わり株主は死ぬまで止められず、死んだら株は国へ返還され、他人に渡されるシステムとなる。要はクーポンのような仕組みで、国民の生活を支える形とする。また、Basic Incomeの保証として、毎月全国民に一律適正な定額は支給される形も想定される。 こうなってくると、賃金によって測られる人間の有用性はさほど問題ではなくなり、残された余暇時間の多くは未来利得の獲得のためではなく、現在の時間を楽しむことが重要となる。 ジョン・メイナード・ケインズは、『われわれはもう一度手段より目的を高く評価し、効用よりも善を選ぶことになる。我々はこの時間、この一日の高潔でじょうずな過ごし方を教示してくれる人、物事の中に直接喜びを見出す事ができる人、汗して働くことも紡ぐこともしない野の百合のような人を尊敬するようになる。』と予言している。

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    投稿日: 2018.01.20
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    【文章】  読み易い 【気付き】  ★★★★・ 【ハマり】  ★★★★・ 【共感度】  ★★★★★ 汎用AIへのアプローチ ・全脳アーキテクチャ…脳をスキャンして機能をコピー(※トランセンデンス) ・全脳エミュレーション…脳の部位毎に機能を作って統合 自発的な欲望獲得の有無が、AIと生命の壁 純粋機械化経済への移行からベーシックインカムが実現するまでの期間を、如何にやり過ごすかが問題 有用性から至高性への転換 「誰かの役に立っている」ということに価値を感じてしまうのは資本主義が生み出した幻想にすぎない、「人間の"生"そのものに価値がある」という価値観への転換が必要 やはり、AIが抽象化能力を獲得したのは大きいと思う。もうその段階で、ある一定数の人間の知能を超えてしまっている気がする。

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    投稿日: 2018.01.15
  • 未来に希望が持てる本

    ●本書の良い点 ・数字と統計を使って論理的な主張がされている ・AIやシンギュラリティについて現状を理解しやすい ●本書の悪い点 ・ベーシックインカムについての主張については「そこまでうまくいくのか」という読者に疑問符を与えるスキがあるように思う。 ●総評 全ての社会人に一度読んでほしい、とオススメできる

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    投稿日: 2017.12.31
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    AIの発達によって多くの人が技術的失業に直面し、事務系の職種に始まり、肉体的職種、頭脳的職種と仕事は無くなり、2030年には汎用性のあるAIが広がっていき働いている人は今の半分となり、2045年には1割になるだろうというなかなか衝撃の内容。働き続けることができる人は、資本家と突き抜けてクリエイティブなことができる人、突き抜けてホスピタリティがある人とのこと。ひと口にAIの進化と言っても、全ての神経系を完全にコピーしようとする全脳エミュレーションと脳の機能ごとに人がプログラムを作ること全脳アーキテクチャとがあり、今進んでいるのは全脳アーキテクチャの方で、人間の脳に含まれる1000億のニューロンと1000億のシナプスの完全な図面ヒトコネクトノームを手に入れるにはコン世紀末まで時間はかかりそうとのこと。全脳アーキテクチャの場合も生命の壁はあり、偉大な芸術的創作というのは、人間の脳に眠る知られざる感動のパターンを掘り起こす作業であり、AIは人間と同じ脳を有していないので、人間が何に感動するのかを先立って知ることは出来ないとのこと。人間の潜在的な欲望や感性は知ることは出来ないのでその分野においては人間に対して劣ると言えるらしい。ただなんにせよ、2030年には汎用AIが実現し、2045年には人間にしかできない仕事はかなり狭いものになり、ホワイトカラーの労働者は激減するだろうと予測される。機械に奪われにくい仕事としては、クリエイティブ系、マネージメント系とホスピタリティ系。人間に残される仕事のスキルは創造性と社会的知性(マネージメントとホスピタリティ)。大学でさえ、ネットで教育動画を提供するサービスであるムークなどがあり、存在意義が脅かされている。2045年、AIが台頭した純粋機械化経済のの中で働く人が1割という世の中では、ベーシック・インカムを導入する以外には仕事がない人たちが飢えない方法はなく、その財源も確保できるとするのが作者の主張。目標とかを立てやすい年末に読むにはなかなかの本。こういう未来が予想される中で何をするのか、この数年の学びが将来を大きく左右すると思う。来年は今まで以上に本を読み、知識を蓄え、この先について考えて行きたい。

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    投稿日: 2017.12.30
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    シンギュラリティ、その時雇用は大崩壊する。その世界が、ユートピアになるのか、ディストピアになるのかは、BI(ベーシックインカム)を導入できるかどうかで決まる。BIのないシンギュラリティはごく少数の富裕者とそれ以外の貧者になる。なにしろ雇用がなくなるのだから。  この本の白眉は現在でもBIは導入できる、しかも多くの国民にとっては実質の増税はなしに・・・という試算。ひとり7万円/月のBIなら20%の所得税の増税で賄える。非常に単純化した試算だが、課税所得が800万円なら160万円の増税。夫婦と子供一人の家計であれば7万円×12ヶ月×3人=252万円のBI収入。一人暮らしだと減収になるけど、生活のコストも少ない。そういうことである。マイナンバーを使って、BIを導入すれば、ユートピアが待っている。

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    投稿日: 2017.12.29
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ちょろっと知り合いの井上先生の新書。 2030年に仮に汎用人工知能が実際に出てきたとしての労働のあり方はどうなるかを推察し、最後に提言している書籍。著者は一環してベーシックインカムを推奨している。確かにそれが実現すればユートピアではあるものの、結構多くの血が流れるなとも思うし、難しいのではと。 <メモ> ・1956年、計算機科学者がアメリカのダートマス大学で開いた会議「ダートマス会議」の提案書で「人工知能」という用語が初めて使われた。 ・オックスフォード大学のカールフレイとマイケルオズボーンは「雇用の未来」という論文の中で、クリエイティビティ(創造性)、ソーシャルインテリジェンス(社会的知性)、コグニション&マニピュレーション(認識と操作)の3つがオートメーション化されにくいと発表した。 ・シンギュラリティを技術的特異点という意味で初めて使ったのはアメリカの数学者のノイマンである。 ・カーツワイルはあと15年生きれば毎年1歳寿命が伸びると信じている。 ・人間の脳内には約1000億個のニューロンがあり、ニューロン同士は100兆個のシナプスによって接続されている。 ・人間は視覚情報などに結びついていない「自由」「権利」「所有」「市場」などの抽象概念を使いこなすことができるがAIには・・・ ・イノベーション活性化のためのGPT(General Purpose Technology 汎用目的技術)。 ・ディフュージョン(拡散、普及)テクノロジーの広がりなどに使われる。 ・ジーンズの価格は下がるがサービス業の価格は下がらない ・2011年のドイツのインダストリー4.0。スマートファクトリー、考える工場。機械同士が会話して学習する。 ・汎用人工知能を握った国が次のヘゲモニー国家になりうる。まあそうだろう。17世紀オランダ、19世紀イギリス、20世紀アメリカ、21世紀どこ? ・汎用ロボット、ルンバ作った人の「バクスター」 ・「マルサスの罠」技術進歩で食べる量が増大しても人口が増えるから一人あたりの食い扶持増えない。

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    投稿日: 2017.11.16
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    2030年雇用大崩壊、という副題がついている本で、通勤途上の本屋さんで目に留まり手に取りました。今年(2017)から数えて13年後ということになりますが、大崩壊の前兆はいつ起きるのでしょうか、私の勘としては、東京五輪(2020)の後辺りと思っています。 2030年に突然来るのであれば、私は個人的には社会人を引退している歳でありますが、2020年ともなれば話は別になります。この雇用大崩壊は、今日現在に起きている社会現象(少子高齢化、労働人口減少、若者の嗜好・感が方の変化、AI・ドローン・自動運転の受け入れ、2020大学入試改革等)を見ていても予想できるものかもしれません。 現在の上司は、外国人であれ異性であれ、ともかく人間ですが、これがコンピュータによって判断されるとなったとき、人間はどうなるのでしょうか、人間が(当初は普通の人、最終的にはほぼ全員)人間でないものに支配される世界がやってくるのでしょうか。 それには順序があると思いますが、その一歩が、この本で開設される「雇用大崩壊」なのでしょうか。人間の暮らしを楽にするために開発してきたコンピュータ、AIに、最後には人間が不要、と判断されて、人間が奴隷として働く世界が来ないことを祈りたいと思いました。 以下は気になったポイントです。 ・今の世の中に存在する人工知能は全て「特化型人工知能」であるが、2030年には、人間のように様々な知的作業をこなす「汎用人工知能」の開発にめどが立つと言われている(p5) ・2015年頃から汎用人工知能の世界的な開発競争が始まっている、最初に実現導入した国が世界の覇権を握ってしまう可能性がある(p8) ・ロボットが身体部分を担当、AIが頭脳部分を担当していることになるだろう(p20) ・コンピュータは未だに商品企画や研究開発などの頭脳労働、介護・看護、建設などの「肉体労働」ができずにいる一方で、文書作成、解析、事務手続きなどを効率した「事務労働」に必要な人手を減らしている、アメリカではその雇用が大幅に減少している(p34) ・創造性と社会性、そして認識と操作の3つが、オートメーション化されにくいスキルだろうと仮定したが、認識と操作という作業(文字通り、物体を目で認識して手で取り扱う)は、肉体作業の多く、そして、会計士・弁護士助手のような頭脳労働の一部も消滅する可能性が高い(p38) ・2015年で1000ドルのコンピュータ計算速度は、ネズミと同程度だが、2020年には人間一人の脳、2040年には全人類の脳全てに比肩する(p41) ・遺伝子工学の発達によって、人造肉が可能になる、生きた動物を畜産するのではなく、タンやレバーというパーツを工場で作り出して食肉として供給できる、こうすればベジタリアンが焼肉を食べれる(p46) ・2歳のハツカネズミの細胞に、NADという化合物を注入することで、生後6か月に若返らせることが可能である、人間でいうと60歳のおばあちゃんが、20歳の女性に若返るようなもの(p48) ・人間の意識をコンピュータ上に移し替えるということは、トランセンデンス、という映画で描かれている(p48) ・20世紀のAI研究で目指していたのは、記号を処理すること、人間の論理的思考を再現することであったが、21世紀は人間の直感的思考を再現する、視覚・聴覚情報を処理すること(p63) ・人間の遺伝子情報「ヒトゲノム」は2003年に解読終了したが、脳神経バージョンとも言える「ヒト・コネクトーム」(1000億のニューロン、100兆シナプス)の解読は始まったばかり(全能アーキテクチャ方式)、脳の各部位の機能をプログラムで再現して結合する方が現実的、このいずれかの方式かによって、汎用AIの成しえる範囲は大きく変わる(p80、82、86) ・脳の作動原理が分かっても全ての知性は再現できない、私達のもつ無数の欲望や感性と結びついているから、人間の心に潜む欲望感性の全ては取り出せない(p87) ・狩猟採集から農業を始めた「定住革命」、蒸気機関による第一次産業革命(1760頃)=第一の大分岐、内燃機関・電気モータによる第二次産業革命(1870頃)、インターネットにより第三次産業革命(1995開始)、汎用AI・全能アーキテクチャによる第四次産業革命(2030開始)=第二の大分岐、資本主義2.0(p103) ・AIの2つの効果、1)生産の効率性を向上、2)人間の労働の大部分を代替し、経済構造を変革する、これによる経済効果も期待できる(p106) ・機械同士が会話するとは、ネットワークに接続された機械と機械が情報を交換しながら動作すること、機械と部品も会話する、部品自身が生産プロセスにおいてどのように加工されるべきかを生産機械に伝達する(p130) ・第四次産業革命で鍵となる汎用目的技術とは、AIや、モノのインターネット、3Dプリンターである(p152) ・ロボットの身体部分に関する技術については、AIにおけるディープランニングに匹敵するような画期的な技術が出てきておらず、ゆっくりとした進歩が続くだろう(’p157) ・バグスターというロボットは、作業ごとのプログラムが不要、人間がその腕を動かすことで、作業のやり方を覚えさせられる。パターン認識、機械学習といったAI技術が応用されている(p158) ・機械に奪われにくい仕事=生命の壁とは、1)創造性、2)経営管理、3)おもてなし、と考えられる(p161) ・生産活動に必要なインプットが機械だけであるような純粋機械化経済になると、成長率が年々上昇する、これは資本主義が消滅するとも言える(p183、191) 2017年11月26日作成

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    投稿日: 2017.11.12
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    人工知能の発達によって経済、世界の覇権についてどのような影響が出るのか、また人工知能が「技術的失業」をもたらすだろうが、その解決策としてベーシックインカムを主張している内容。

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    投稿日: 2017.11.05
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    2045年に起こるとされるシンギュラリティ、AIが人間の頭脳を超えてしまうといいます。 現在のAIの劇的な進歩から言ったら、そうなるでしょう。 将棋や囲碁がAIの方が強くなっても、それは特異な分野でのことです。 全ての分野で人間の頭脳を超える、汎用性のあるAIが出現するまでにはまだ時間があります。 しかしAIにより、あらゆる職業が危機に瀕していると著者は指摘します。 その結果、最大で日本の人口の9割が失業する可能性もあると言います。 AIによって奪われた労働は、BI(ベーシックインカム)で補完しようと、著者は訴えます。 社会保障をBIに一元化して行くということです。 そういう考え方はありませんでした。 確かにそういう未来も、可能かもしれません。

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    投稿日: 2017.10.28
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    本書を読むことで、読者は3つの点を学ぶであろう。 第一の点。現在人工知能と呼ばれる技術は、1950年代に創始された神経回路網理論にもとづくものである。 第二の点。ベーシックインカムとは、人間である以上同等の権利を持つことを前提に、能力や健康状態にかかわらず、すべての人間に基礎的な生活が可能な一定の収入を与えるという考えである。 第三の点。現在人間が行っている仕事の多くを人工知能に置き換えることができるという見込みは、たぶん間違っていない。(岡ノ谷一夫)

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    投稿日: 2017.10.21
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    2030年ごろに、汎用人工知能が開発される。汎用人工知能の活用とベーシック・インカムの組み合わせ。 AI、IOT、ビッグデータ。3Dプリンター。 技術的失業の再現がおきる。 貧富の差の拡大の理由=肉体労働、事務労働、頭脳労働に分けると、中間の事務労働が減り、肉体労働または頭脳労働に移行する。その結果、貧富の差が拡大する。 ディフュージョン=拡散、普及の時間が短くなる。その結果失業の受け入れが追いつかない。 データマイニング、テキストマイニングのあとに、ディープラーニングによるブレイクスルーがおきた。 プロ棋士の真似をするのではなく、新しい手を指すことができる。 容易に収穫できる果実は食べつくされた=イノベーションが生まれにくくなっている。 肩車効果=新しい発見が新たな発見を生む、による技術開発の加速と、取り尽くし効果=新たなアイデアの発見が難しくなる、による停滞のせめぎあい。 ボーモルのコスト病=労働集約型産業の相対価格が上昇する=労働集約型産業は生産性が上昇しにくい。 技術進歩はそれによって需要が増大すれば雇用を増やすが、無ければ雇用を減らす。 技術的失業は摩擦的失業であれば吸収されるが、需要不足による失業になれば、解決できない。 金本位制または金属貨幣ではデフレ不況が度々発生した。貨幣は中立的である、という命題は間違い。ヘリコプターマネーが必要。 2030年ごろは、siriのようなものがもっと賢くなる。事務作業ができるようになる。 機会に奪われにくい仕事=クリエイティブ系、マネジメント系、ホスピタリティ系。 経済学者もデータサイエンティストに近い(トマ・ピケティの著作など)。これもAIのほうが優れている。 世界は工業化することで、欧米とアジア・アフリカで大分岐がおきた。収穫逓増の経済が登場した。 機械化経済では、超長期的には2%程度の経済成長に落ち着く。純粋機械化経済では、労働がボトルネックにならないので成長は無限(ただしサプライサイドのみを考えた場合)。 価格を決定するための需要と供給は要因が無数なので市場に任せる以外に決定する方法がない=社会主義がうまく行かなかった理由。 クーポン型市場社会主義の可能性(ジョンローマーが提唱)=政府がクーポンを配り、それで企業の株を買う。すべての会社は個人株主の所有となり、利潤が個人に配分される。死亡時には政府に返す。 企業利益を全員に配分する方法。 ベーシックインカム=イランやアラスカの天然資源による収益は分配されている。 ハイパーインフレになる心配。少しずつ増やす。 生活保護のほうが実質的コストがかかる。 マイナンバーと紐付ければBIはかからない。 BIのお金は、国内で使われるからなくならない。 ただし、大幅増税になる。半数はBIより税金が多くなる。

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    投稿日: 2017.10.15
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    希望の党が選挙公約に盛り込んで、にわかに脚光を浴びている「ベーシックインカム」。本書は、ざっくり言えば、人工知能が進化していって、人間の仕事が人工知能に置き換わっていくと、人間はみんな失業しちゃうよね、失業したらどうやって生きていくの?その答えがベーシックインカムあるんだ、というはなし。 本書の中では、AIはひとつの仕事を特化してこなす「特化型AI」と、どんな仕事もこなす「汎用AI」に区別して議論が展開されていきます。プロ棋士を打ちのめした最強将棋ソフトPonanzaは、特化型AI。iPhoneに入ってるSiriも特化型AI。将棋や会話(+α)しかできません。というか、今世の中にあるAIは全部、特化型AI。まだそこまで技術は進んでないんですね。ドラえもんが生まれたら、汎用AIです。 特化型AIであるうちはいいんですよ。人間の仕事の多くは(手始めに会計とか事務作業でしょうか)AIに置き換わっていくかもしれませんが、それでも仕事をさせるのは人間です。人間は、特化型AIよりも得意な作業をしていればいい。 でも、汎用AIになったら話は別です(何年先の話になるのかわかりませんが)。汎用AIが特化型AIに自ら仕事をさせ始める。そうすると経済は人間抜きに回っていく。人間が仕事をする場面はなくなるわけですね。みんな失業状態です。(バーテンダーとか、人間性が重要な仕事は一部残るでしょう。でもやっぱりごく一部。著者に言わせれば約1割。) じゃあみんな失業したから餓死するのか、というとそうじゃありません。AIは勝手に仕事をしてくれますので、食料その他もろもろを生産します。それを(お金として)みんなに配る。これがベーシックインカム。生活保護は資力調査とか行政コストがかかるし、ソビエト的計画経済は市場を通じて需要と供給の調節ができないから情報の吸上げに難がある。だからベーシックインカム。まあ、実際には、ほとんどみんな失業している極端な世界でなくても、仕事が人からAI(機械)に移っていったところで初めていくことになるでしょう。 「働かざるもの食うべからず」という格言がありますが、AIが進化している世界で、この概念はもう古い。人間が労働から解放されるのは、素晴らしいことだとぼくは思うけど。 最後にちょっと批判的なコメントを。AIの発展により需要不足が発生した場合のマクロ経済的解決手法として、金融緩和政策があげられています。じゃぶじゃぶに緩和すれば、それで需要が発生するので万事解決、みたいなことが書いてありますが、それでうまくいくのかというのはかなり疑問。まあこれはマクロ経済学上の宗教戦争に発展するので、ここまでにしときます。 もうひとつ、いまベーシックインカムを導入した時の財源問題ですが、かなり楽観的かなと思いました。ベーシックインカムがあるから(フルタイムで)働くのやめよって人も出るはずで、そもそもの全体の税収は落ちるはず。財源問題は慎重に検討する必要があります。 とはいえ、ベーシックインカムは(いろんな問題をクリアして)導入できれば素晴らしい制度だと思うし、AIの進化に伴って技術的失業の議論は避けて通れない。ベーシックインカムなんて突拍子もなくて馬鹿馬鹿しい、という見方もあるようだけれど、正しく理解してもらいたい政策です。

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    投稿日: 2017.10.14
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    ところどころ「?」なところがあるものの、極かいつまんでAIの脅威を解説できていると思う。 特に後半のイノヴェーションやBIについては興味深く読んだ。イノベーションは仕事を奪う側面、それに伴う新しい雇用需要を生み出すこともある、ということであった。 しかしすべての仕事をAIが行うようになれば、どうなるであろうか。著者は1割しか社会で働かない社会がそう遠くない将来来るであろうとする。著者はBIというか、負の所得税を算出している。財源的にも問題ないであろうと考える。 資本主義が始まってまだ300年経っていない。延命措置を行いながらも、だましだまし続けている。あともう早くて50年、遅くとも100年以内にAIが経済の屋台骨を支え、BIが配られる世の中になるかもしれない。それはかのシュンペーターが説いた、「安楽死された資本主義社会≒社会主義」へと至るであろう。しかしそれでも、人類は技術革新を続けるであろうか。

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    投稿日: 2017.10.13
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    AIとBIをつないで語る論説は初めて。大学の先生と居酒屋で話しているようなざっくり放談みたいだけど、でも、そうなるよな…という納得感。AIとは何か?とかシンギュラリティは来るのか?とかの先の、人工知能の時代はどんな社会制度になるのか、という意味で大雑把でも必要な議論だと思いました。資本主義の終わりが社会主義的なものになるという歴史感、刺激になりました。前原代表の「all for all」期待していたけど、尻窄みになりそうな今、ベーシックインカムを社会保障の観点だけでなく、テクノロジーの視点から光を当てる試み、さらに活発になるといいな…

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    投稿日: 2017.10.02
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    1つの例外があれば経済の基本理論を間違いだと言い切り,1つだけの例で違う理論を言い立てる,そんなの理論でもなんでもなくて思いつき。 AIの理解も正しいのか非常に疑問。 ヘリコプターマネーとほとんど同じ記述が散在する。 純粋機械化経済になってほとんどの人が働かなくなってベーシックインカムだけの生活になった時に,生産性が向上して生産されるものを誰が消費するの? 生産性は向上しても消費量が増大しないから生産量はそんなに増えないだろ?

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    投稿日: 2017.09.25
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    去年出てたんだ、売れてるのに最近まで知らなかったが、読んでよかった。大胆な未来予想図だが、ここまでぶち上げて社会的影響を考えていると、1つのモデルとして指針になっていいと思う。ベーシックインカムの議論は、若干、無理やりAIに繋げてきた感はあるが、筋も通っている。なによりあとがき部分がよかった。注部分をパラ見したときから気になっていたが、後書きではバタイユの有用性批判とケインズをひいて資本主義的考え方、特に時間認識を批判する。欲を言えば、著者のよって立つケインズ主義側じゃなく、新古典派側がAIによる社会問題をどう見るかは気になった。

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    投稿日: 2017.09.20
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    AIのスタートアップでのインターン面接に際し読破。 AI開発エンジニアや業界人とは全く違う経済学者からの視点でAIが今後経済にもたらす影響今後の動向を述べている。 技術的失業は避けられないがその中で生き残るクリエイティブとソーシャルインテリジェンスという2つの業界があるなどなど学ぶものが多かった。

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    投稿日: 2017.09.14
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    このレビューはネタバレを含みます。

    生き残るのはクリエイティブ、マネジメント、ホスピタリティー。 雇用の未来では、クリエイティブとソーシャルインテリジェンス。 筆者は、ソーシャルインテリジェンスの中のホスピタリティーを重視。 バーテンダーは客を楽しませ、配膳はロボット。 →アメリカ軍、ペンタゴン長官が述べたケンタウルス作戦では?

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    投稿日: 2017.08.30
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    著者は経済学者であって、人工知能を専門とする科学者ではない。ということがすべて。 冒頭に「私が特に注力したいのは、汎用人工知能が2030年頃に出現するならば、それ以降、経済システムの構造がどのように変化し、それによって経済成長や雇用がいかなる影響をこうむるかといった議論です。」とあるが、まさにその「出現するならば」という仮定の部分に関して実際には「出現しない」というのがその道の専門家の意見なので、もはや読む価値はない。 あくまで「経済学本」として読めばまだ面白いが、人工知能について知りたいと思って手に取ってしまったのが間違いだった。 33 アメリカでは2000年以降、所得の中央値は下落しているにもかかわらず、一人当たりのGDPは上昇しています。(一般的な労働者は貧しくなっているが、金持ちは更に豊かになっている) 86 全脳エミュレーションと全脳アーキテクチャ 98 様々な欲望をおのずと獲得できるようなAIが開発できたら、そのようなAIは生命的であるといえます。 158 バクスターは作業ごとのプログラムを必要とせず、人間がその腕を動かすことで、作業のやり方を覚え混ませることができます。日本でもファナック車が、ディープラーニングの美術を用いて、人間に教えられることなく様々なものをつかんで運ぶロボットの開発に成功しています 174 19世紀の第一次産業革命の頃に、蒸気機関などによる機械的生産を導入した欧米諸国と導入しなかったアジア・アフリカ諸国との間に経済成長に関する最初の「大分岐」が生じました 194 所得は「資本の取り分である利子・配当所得」と「労働の取り分である賃金所得」に分けられ、資本分配率は前者の割合を意味します。この資本分配率が上昇しているがために、所得格差が拡大しているとピケティは指摘しています。 (純粋機械化経済に至ると)労働者階級は賃金が得られなくなることにより消滅し、資本家階級が全てを手にすることで資本主義は終焉します。 226 一国の経済にとって実質的なコストと言うのは、お金を使うことではなく労力を費やすことなのです。 (使ったお金は別の国民の手元に移るだけ)

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    投稿日: 2017.08.12
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    20170807 コンピュータの進化は人間を幸せにしない。今の価値観では自然とそうなる。どこかの変数を変える事で皆が幸せになれるのではないかと考えさせられる。別の本で書いてあった「懐かしい未来」というフレーズが浮かんで来た。幸せの基準は人それぞれなのだが誰も喜ばない未来は要らないと思う。

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    投稿日: 2017.08.07
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    人工知能、いわゆるAIの普及が経済に及ぼす影響について考察した本。とても興味深く読んだ。 AIには2種類あり、特化型と汎用型だが、この汎用型が波多津すれば、機械やロボットが自分で考えて行動することができるようになり、現在の人間による肉体労働や事務仕事のほとんどはAIにとってかわられるという。そしてそれが起こるのが、2030年と予想している。 その際に当然起こる、失業にどう対処していくのか。マクロ経済の専門家である著者は、ベーシックインカム制度の導入を唱える。機械により効率化された労働分の収入を、政府が国民一人一律に支給するという政策のことである。 ベーシックインカムの是非はともかくとして、読者が読み進めて疑問に思うことや反論への議論をすべて用意してあるところが素晴らしい。学者だけに、言葉の選び方も慎重で、経済に詳しくない人にもわかりやすく書いてある。人々がAIの普及に対して不安を抱くよりも、希望を持てるように意図してある。 AIに何ができて、何ができないのかを知るのも参考になった。

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    投稿日: 2017.07.28
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    現在のAIは特化型で、そこまで脅威ではない まだ未開発の汎用型AIが出てくると仕事が1割になるかも。 取り尽くし効果という概念は面白い 簡単なアイデアから使われるのでイノベーションが進むと新たなアイデアが生まれにくくなっていく AIやロボットが発展して仕事がなくなったとき、人間は有用性の鎖から解き放たれ、真の価値が生まれることになる 役に立つかどうかは気にされなくなる

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    投稿日: 2017.07.19
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    シンギュラリティについては楽観的な著者。かなり手前の部分しか見ていないような気がするが、ベーシック・インカムの重要性を語りたかったからなのではないかとも思う。AIによる社会の変化に経済基盤の変化がついて行けるのか。

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    投稿日: 2017.06.27
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    ん~……。 最近のAIのニュースを知っていたら、ある程度本書のような予想はできますし、『AIによって仕事が奪われる』ってのも本書を読まなくてもなんとなく分かります。 で、AIが普及して、将来的には1割の人しか仕事をしなくて良い社会になって、所得が無くなってしまうから、ベーシックインカムを導入しよう、というのが著者の主張ですが、どうもなんか拙速なように感じました。 僕は、AIの普及によって、お金の概念が大きく変わるんじゃないかなぁと思います。具体的にどんな風に変わるのかは全然分かりませんが(笑)、交換価値としてのお金は廃れるんじゃないでしょうか……。パラダイムシフトが起きるだろうし、この舵取りを間違えれば大変な事(悲観)になると思います。 AIによって労働から開放された社会になると、土地や石油等の資源価値が高くなって、資源獲得の戦争が一層強まりそうです。 頭の中の整理がつかないので感想がぐちゃぐちゃですが、僕の評価はA-にします。

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    投稿日: 2017.06.16
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    このレビューはネタバレを含みます。

    AIの発展と未来に待ち受ける雇用の大崩壊。クリエイティブな仕事であってもAIやロボットの進歩は、それも壊していく。 技術的なシンギュラリティが起きうる可能性は、2030年時点でもないかもしれないけど、ディープラーニングの登場以降は、AIの発展も目を見張る。ゲームの画面を見て、ゲームのスコアを最大化するようにひとに教わらずにプレーすると言うのには驚きました。 汎用的AIが本格的に登場したらどんな世界になるのか。おっかないけど、覗いて見たい世界です。

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    投稿日: 2017.06.08
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    このレビューはネタバレを含みます。

    人工知能。Siriに代表されるように私たちの生活にも欠かせないものとなりつつある技術だ。よく都市伝説として紹介されているのが、この人工知能が人間の知能を上回り世界を支配するというものだ。こちらはターミネーターのスカイネットを思い浮かべてもらえれば十分だろう。  AIには二つの種類がある。人の脳を完全にコピーするものと脳の各機能を個々にコピーするものだ。人のゲノムが解読されたように数十年もあれば脳の神経の構造のコピーだってできてしまうはずだ。これがもたらすのはすなわち人間を超えるということだ。現在でもAIによる仕事の代替が進んでいる。これが完全に成されれば人はする仕事がなくなる。帯にあるように1割の人間のみ働く社会になるであろう。そこで考えられるのがベーシックインカム制度だ。社会主義に近い形であるが、年金や生活保護のように審査をする必要のある制度でなくすべての人に平等に給付を行えば仕事をせずとも経済を回すことが出来る。30年後の未来の話であるが、5年以内には自動運転の車が普及するということも考えればあながち間違いとは言えないだろう。  特に若い世代は自分が働く時代に起こる変革の話だ。この本で予習しておくのも手であろう。

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    投稿日: 2017.05.14
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    人工知能と経済、特に雇用の関係について考えたい人には必読の書だろう。人工知能の基礎知識についても大まかにではあるが書かれているし、それが雇用に与える影響についてもよくまとめられている。ただ、それらはあくまで著者の仮説であり、予想に過ぎない。一つの仮説が崩れれば、すべてが狂ってくるたぐいのものであり、本書に書かれていることがそのまま現実になるとは思わない方がよい。 ただ、こういったことが起こるかもしれず、その際に社会を維持するためにはベーシックインカムというシステムという選択肢があることを知っておくことは意味のあることだろう。ちなみに本書の最重要ポイントは人工知能ではなく、ベーシックインカムにある。その点は買う前に知っておいたほうがいいかもしれない。

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    投稿日: 2017.05.11
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    このレビューはネタバレを含みます。

    概要 AIは爆発的に普及、既存の労働を代替することにより、雇用が消失し社会システムが崩壊する。 新しい世界ではAIとベーシックインカムによって社会が成り立っている。 所見 AIを汎用目的技術と位置づけている。蒸気機関と同様の汎用目的技術であるため、社会的インパクトが大きいということは分かりやすい。また、汎用であるがゆえにAIそのものよりもAIを用いて構成される新たな機能やシステムが価値を持つという点も、人を輸送する蒸気機関車か、衣類を作る自動織機かという対比を考えると理解しやすい。またこの蒸気機関の例でも分かるように汎用であるがゆえにAI自体はコストをかけることなく、容易に拡散していくことから、AIそのものを産業化するよりもAIを使って何をするかを考える方が得策と結論できる。 ベーシックインカムについては、労働が不要となった世界で資本家を除く大多数の人間の生活を支える経済システムを問題とし、生活保護、社会主義、ベーシックインカムを比較検討している。この中でとシステムとしての単純さと普遍主義(選別主義と対比)ゆえにベーシックインカムに優位性を見出している。

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    投稿日: 2017.05.06
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    これまでのAIに関する情報を整理し、ベーシックインカムが解決策であると論じている。帯の広告が訴えるほど新しい示唆は得られなかった。

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    投稿日: 2017.04.26
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    何かおかしい気がする論考だけれども、何がおかしいのかは、よく分からない。 でも、トンデモ本の匂いがする

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    投稿日: 2017.04.09
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    本書の要諦は「2045年には汎用AIの普及によって9割の職が奪われ労働者が飢えて死ぬ時代が来るからその事態に備えてBI(ベーシックインカム)の導入を積極的に検討すべきである」というところだと思うのだが、終章のBIの財源の検討は現時点の経済状況がベースになっているように見受けられる。9割の労働人口が収入を絶たれんとしている時に財源をどうするのか。純粋機械化経済のうなぎのぼりの生産から得るのか──。種々の課題や検討材料を提示する一つの思考実験としては面白いが、例えばエマニュエル・トッドのような現代の予言の書として読むには議論の方々にまだまだ穴が多いように思う。

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    投稿日: 2017.04.09
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    このレビューはネタバレを含みます。

    人工知能と経済の未来  2015年頃から汎用人口知能の世界的開発競争が始まっており、この技術を最初に実践し導入した国が世界の覇権を握ってしまう可能性がある。開発に乗り遅れた国は、覇権国に食い物にされてしまう可能性あり。日本が食い物にされる側に回り、後進国に転げ落ちていく可能性あり。 技術的失業が問題になっている。現在の趨勢は「スキル偏向的技術進歩」。情報技術を使いこなす高いスキルを持った労働者の需要が増大することを意味する。情報技術に代替されやすいスキルを持った労働者の需要は減少する。代替されやすいスキルというのは近年では主に、「事務労働」のスキル。コンピューターは商品企画や研究開発などの「頭脳労働」や介護や看護、建設などの「肉体労働」をできるずにいる一方で、文書の作成や解析、「事務労働」に必要な人手を減らしている。その結果、アメリカでは、コールセンターや旅行代理店などの事務労働の雇用が大幅に減少している。現在、雇用破壊が進んでいるのは、中間所得層が主に従事する事務労働。技術的失業を被った労働者は、より低賃金の肉体労働や高賃金の頭脳労働の方へ移動する。中間所得層の労働が減り、低賃金と高賃金の労働が増大するこうした現象は、労働市場の「二極化」と言われいる。  事務労働に続いて肉体労働がこれから機械によって大幅に駆逐されていく可能性がある。会計士や弁護士助手といった頭脳労働の一部も消滅する可能性が高い。アメリカの労働者の半分近くが従事する仕事が、10~20年後に高い確率(70%以上の確率)で、機械によって代替可能になると予想されている。新しい技術や商品が開発されてから社会に広く普及するようになるまでにはある時間が掛かる。この過程は経済学では「ディフュージョン」(拡散、普及)と呼ばれている。ディフュージョンの分だけ、新しい技術や商品が実際に労働者を駆逐するまでには余計に時間が掛かる。ディフュージョンの期間はかなり時間は短くなっており、アメリカで自動車が人口の50%まで普及するのに要した時間は80年以上だったが、テレビやビデオは30年ほど、携帯電話は10年ほど。ディフュージョンの期間は今後ますます短くなっていく。  コンピューターが全人類の知性を超える未来のある時点のことを「シンギュラリティ―」(特異点、技術展特異点)と言う。カーツワイルはシンギュラリティ―が2045年に到来すると予測している。  仮に、AIの発達によって経済や社会のあり方が抜本的に変革されることをシングギュラリティと呼ぶなら2045までにそれは起きる可能性がある。  シンギュラリティの意味するところは、  (1)AIが人間の知性を超える。  (2)AIがAIを生み出すことによって知能爆発が起きる。  (3)AIが人間に代わって世界の覇権を握る。  (4)人間がコンピュータと融合することによってポストヒューマンになる。 といった4点に集約される。  AIの発達によって需要が不足がちになるのでマクロ経済政策の重要性が高まっていく。  マクロ経済学の理論的分析に基づけば、機械の導入などによって生産性が1・5倍に上昇したなら、消費需要も1・5倍に増えるようにお金の量を増やす必要がある。  汎用AIは経済構造を抜本的に変革する。汎用AIが平均的な人間の成し得る仕事を大部分奪ってしまう。  第四次産業革命では、生産活動が「純粋に」機械化される。それ以降の経済は、純粋機械化経済では、労働の必要がなくなり、AIやロボットなどの機械のみが直接的な生産活動を担うようになる。機械が「生産の手段」から「生産の主力」に成り代わる。人間は、新しい技術の研究や新商品を開発するようなクリエイティブな仕事に引き続き携わることだろう。マネジメントやホスピタリティに関わる仕事も人間に残される可能性がある。  純粋機械化経済は、それらを例外として機械のみによる生産活動が全面化し、極度にオートメーション化が進んだ経済。  純粋機械化経済に至ると、労働者が機械を使うのではなく、機械が労働者のハンドリングなしに自ら生産を行うようになる。資本主義は進化の果てに自死する。純粋機械化経済は「資本主義2.0」。  いずれにせよ純粋機械化経済では、多くの労働は汎用AI・ロボットによって行われるので、人間は労働から解放される。レジャーとしての仕事、楽しみとしての仕事は残るだろうが、賃金を得るための仕事はあらかた無くなる。  ロボットが商品を作る無人工場があり、それを所有する資本家のみが所得を得て、労働者は所得を得られない可能性がある。工場や機械等の生産手段の保有者、つまりつまり経営者や株主の収益のシェアが拡大する傾向は現在でも見られるが、それが際立つようになるのはこれからだと思われる。労働者をAI・ロボットに置き換える度に、労働者の取り分が減って経営者や株主の取り分が増えていく。 現在のアメリカにおける所得格差の多くの部分は、金融業界やIT業界で働くエリート労働者とそれ以外の労働者との賃金格差によってもたらされている。そのような賃金格差はしばらく拡大するが、いずれの労働者も結局のところ純粋機械化経済に至って賃金が得られなくなる。 労働者階級は賃金を得られなくなることにより消滅し、資本家階級が全てを手にすることで資本家階級が全てを手にすることで資本主義が終了する。  収入の道を断たれた労働者は有料の商品を買うことができない。純粋機械化経済に至って全ての労働者は労働から解放され、もはや搾取されることもなくなるが、それと同時に飢えて死ぬしかなくなる。何の社会保障もなければそうせざるを得ない。  純粋機械化経済に移行した後の未来の社会において、貧しくなった多くの国民に生活保護を適用するという政策が妥当か?  AIの発達によって生産力が高度に高まり労働が不要になった経済で、労働者が働かず生活保護を受給して飯を食っていたところで、それはむしろ理にかなった暮らしぶり。AIの発達によって雇用を奪われ収入源を断たれる人が増えてくれば、生活保護の適用対象を拡大しなければならなくなり、この制度も問題点もそれにともなって大きくなる。  生活保護は適用にあたって、救済に値するものと値しないものに選り分けなければならない。「資力調査」と呼ばれるそのような選別は、多額な行政コストを要するにかかわらず失敗に終わる。  純粋機械化経済において、生活保護制度によって貧困を防ぐならば、その適用対象は国民の大半にのぼる。その時、膨大な量の資力調査の作業が発生する。その作業をAIが担うことができれば行政コストはそれほどかからない。AIが人間の知能と同様に万能でないために、生活保護を適用すべき人に適用せず、適用すべきでない人に適用するといった選別の失敗を多々生じさせることは目に見えている。 純粋機械化経済では、ロボットのみが働く無人工場などの資本を所有しない者は所得を得ることができない。そこで、資本=生産手段を国家が所有することが解決案として考えられる。そ連型社会主義は所得を等しくするような経済体制ではない。ソ連型社会主義の失敗の主な要因は所得の平等ではなくて、資本=生産手段を国有化した体制が「計画経済」を採用せざるを得ないという点にある。  計画経済が成功するかどうかは、分権的なシステムである市場経済を集中的な権力を持った中央計画当局が再現できるか否かに掛かっている。計画経済が市場経済のように円滑に機能するのかとどうかといった問いをめぐる一連の議論を「社会主義経済計算論争」と言う。  情報の局在性ゆえに計画経済では妥当な価格の決定はできない。現場にいる個々の経済主体が意志決定を行う分権的なシステムの方が効率的であると言える。適切な価格付けがなされないだけでなく、局所的な情報に基づく商品・サービスの改善やイノベーションが起きにくくなり、ソ連邦と同じ失敗が予測される。  アメリカの経済学者ジョン・ローマ―が1990年代に提案した社会主義は、ソ連型社会主義とは大きく異なっており、「クーポン型市場社会主義」と言われている。この体制では国民全員が株主。成人すると株式を購入できるクーポンを政府からもらうことができる。株式を売り買いすることは自由ですが、売ったお金で消費財を買うことはできない。国民全員が強制的に資本家にさせられ、資本家をやめることはできなという制度。ただし、株式は相続を禁止されており、死んだら国に返還される。さしあたりこの体制は資本家しか収入が得られない純粋機械化経済にふさわしいものと考えられる。  政治的実現可能性について、この制度を始めるにあたって、既存の株主から株式を取り上げられなければならない。株式から得られる収入は極めて不安定。この体制のもとでも社会保障制度が必要。  純粋機械化経済において、労働者の所得を保障するために最もふさわしい制度はベーシックインカム。「ベーシックインカム」(BI)は、収入の水準に拠らず全ての人に無条件に、最低限の生活費を一律に給付する制度を意味する。  BIの現代的な起源は、カナダの思想家であるクリフォード・ヒュー・ダグラスのいう「国民配当」(公的な収益の分配)。BIには「社会制度としての側面」の他に「国民配当としての側面」もある。  BIを社会保障制度の一種として見た場合、それは「普遍的社会保障」として位置づけられる。生活保護が選別主義的社会保障」であるのとは対照的。社会保障は大きく、・貧困者支援 ・障害者支援に分けて考えることができる。BIは貧困者支援の全てに取って代わることができるが、障害者や傷病者の支援の代わりにはならない。  

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    投稿日: 2017.04.09
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    なんだろ、人工知能により労働が減っていくのはそうだとして、食料生産すら人工知能により効率的にできるようになったとして、なんか足りない気がする。 ベーシックインカムもいいのだけど、人工知能がつきつけるのは、労働そのものの意義か。 人工知能がほんとにどんな影響を与えていくのか、イメージできないけど、会社によっては、これを活用していくところもあるみたいだし、思ってるよりも早く人工知能と接することになるかもです。

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    投稿日: 2017.04.04
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    AIが経済に与える影響について、広く、簡潔に記載されており、参考になる。 BI(Basic Income)が純粋機械経済の経済方式に相応しいというが、本当なのだろうか?

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    投稿日: 2017.03.19
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    AIが進化しても残る仕事は、 クリエイティブ、マネージメント、ホスピタリティ。 人間機械に仕事を奪われるがその分別の仕事にシフトしていく。新たな仕事も生まれる。 ベーシックインカム(一律全国民に7万支給)は財源を所得税で賄うから大丈夫というのは少し短絡的じゃないかと思ったが。

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    投稿日: 2017.03.18
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    おもしろくて一気読み。 人工知能「AI」の文字を見ない日はないくらい話題になっている。そのAIの歴史と現状、そして2030年くらいから進展するだろう第四次産業革命をけん引する新たなGPT(General Purpose Technology)の一つが汎用AIであることがよく分かった。 第四次産業革命に日本が乗り遅れた場合、ロボットが働く無人の工場・店舗を所有する外国資本の企業から商品やサービスを購入しなければならなくなります(p189) こんな事態は避けなければならない。

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    投稿日: 2017.03.12
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    ベーシックインカムの効能に興味があり、AI時代にベーシックインカム最強!という宣伝文句で読んでみたものの、タイトルの通りAIで職業なくなる話が大半。肝心のベーシックインカム話は最後にちょっとしか出でこなかったのが残念でした。AIの背景的な話は知っていたので、個人的な有益な情報は少なかったです。なので星少ない。

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    投稿日: 2017.02.25
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    人工知能の本というより、ベーシックインカムを推奨する本。たしかに、似たような社会保障で制度である生活保護は行政コストがかかるので、ベーシックインカムの方がよっぽど効率的と思った。 脳型AIを開発する方式はプロジェクトによって様々ですが、ここでは単純化して「全脳エミュレーション」と「全脳アーキテクチャ」の2つに分けて考えようと思います。「全脳アーキテクチャ」は、新皮質、基底核、海馬などの脳の各部位ごとの昨日をプログラム(モジュール)として再現し、後で結合する方法をとります。「全脳エミュレーション」は脳の神経系のネットワーク構造の全てをスキャンするなどしてコンピュータ上で再現します。P78 少し細かいことを言うと、マクロ経済全体で見た時に、産業革命の期間は他の期間に比べて生産性の上昇率が高かったわけではありません。19世紀における生産性上昇率のピークは、むしろ産業革命が終わった後の1830年から1870年です。P112 「技術進歩は経済成長をもたらし雇用を増やす」と考える人は少なくありません。しかし、技術進歩は一般に経済成長をもたらす一方で、労働を節約し雇用を減らす効果を持ちます。(中略)ただし、労働集約型産業であるサービス業は生産性上昇率が低いので、サービス業のシェアが増大するということは、マクロ経済全体での生産性上昇率が低くなるということを意味しています。P124 このように市場経済は各経済主体が別々に意思決定をしているので「分権的な経済」と言われています。それに対し計画経済は、中央計画当局に価格や生産量に関する決定権が集中している「集権的な経済」です。計画経済が成功するかどうかは、分権的なシステムである市場経済を集中的な権力を持った中央計画当局が人為的に再現できるか否かに掛かっています。P208 要するに、この体制(クーポン型市場社会主義)では国民全員が株主です。成人すると株式を購入できるクーポンを政府からもらうことができます。株式を売り買いすること自体は自由ですが、売ったお金で消費財を買うことはできません。ソ連型社会主義とは反対で、資本家を撲滅して国民全員を労働者にするのではなく、国民全員が強制的に資本家にさせられ、資本家をやめることはできないという制度です。P213

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    投稿日: 2017.02.14
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    筆者は経済学者なので、人工知能の技術的な情報を求めてこの本を手に取るとがっかりするかもしれません。事実、私もそうでした。その上、BI含め書籍内で展開されている経済的な見解は、AIの普及とはそこまで密接な結びつきがあるように見えないので、単に著者の経済論を読まされた感は否めません。  皮肉にも一番良かったのは、「おわりに」の章。汎用AIによって、フランスの思想家ジョルジュ・バタイユが批判したように「有用性」(役に立つこと)に隷属した生き方ではなく、ケインズが提唱した「手段より目的を高く評価し、効用よりも善を選ぶことになる」ような未来がやってくるでしょうというくだりです。 会計士は、AIにとってかわられる職業として上位に挙げられますが、確かに事務作業的な部分ことが現在の業務の大半を占めているような気がします。法人ではTOEICの点数UPを推奨していますが、翻訳は簡単にAIにとって代わられるでしょう。すると、これから力を入れていくべきことをもっと戦略的に絞っていくべきだと思います。

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    投稿日: 2017.02.05
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    このレビューはネタバレを含みます。

    友人から借りた本 その友人の書評やタイトルから その内容は理解できていたが、やはり働いている一個人として衝撃的な未来を描かれてショックだった。 まさに今 いろんなことが便利になり、自らが望んでもないところまで手が届くようなそんな便利さが蔓延している中で、さらなる効率化、便利さの追求を行うには 人からの指示ではなく自分で考えるAI技術であることは明らかであり、 これらがもたらす未来は、まさに失業の未来である。 仕事をしながら効率化をめざし、さらなる売上の増大、余剰時間の創出、創造的な業務への移行 そんな合言葉でやって来ていることも、もとを正せば仕事する時間を減らす、人を減らす、失業する ってことである。 自らを守るには、自分を磨き、人でないとできない仕事へのシフト、機械にもAIにも置き換えることのできない仕事へのシフトが必要であり、今やっていることが人でないとできないことに直結しているのか?効率化の範囲なのか?ホントしっかり考えて行かないと未来の自分が危うい気がして・・・・・ 全てが本のようにはならないだろうけど、想像できる近未来に思えた。

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    投稿日: 2017.01.30
  • 人類の未来は資本主義に飲み込まれてしまうのだろうか

    AIの進化が引き起こす社会へのインパクト、とりわけ"労働が不要"になることについて経済学的視点から論じている。 しかし、それはユートピアではない。 シンギュラリティを迎える2045年には労働のシェアは圧倒的にAIが占めるようになり、人が労働で賃金を得ることが難しくなる。資本家はAIを活用することで利潤を増やし、ますます資産を膨張させ、ピケティが『21世紀の資本論』で明らかにしたように貧富の差はさらに拡大する。 著者は処方箋としてベーシックインカムの導入を熱心に論じる。ただ富裕層から高額の税金を徴収する点については具体性に欠ける。現実には資産はより税率の低い国・地域(タックスヘイヴン)に移されていくからだ。これは政治の問題か。

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    投稿日: 2017.01.06
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    推測される社会状況(職種ごとの従事者の数など)の変化に言及がなく、ベーシックインカム導入の影響がイメージしにくい。

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    投稿日: 2016.12.28
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    とても面白かった。 要旨としては将来汎用AIが普及することで、作家などのクリエイティブ系、経営者などのマネージメント系、介護師、保育士などのホスピタリティ系を除く仕事は根こそぎ機械が奪っていき、大部分の人は失業してしまう。 その利益を一部の資本家だけが独占するか皆で享受するかの問題が出て来て、著者は当然後者を選び、手段としてはベーシック・インカムを挙げてます。 まぁ本格的に汎用AIが活用されるのはあと30年後くらいを予想されてるので、それまでの過渡期における労働者は就職氷河期世代以上の辛酸を嘗めることになるのでしょうか?

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    投稿日: 2016.12.23
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    前半は人工知能の概要で興味を持てた。後半はとって付けたような経済の話。結論を述べるには情報不足な感じ。分析も無理やりな印象、そうかな?と疑問に思った。

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    投稿日: 2016.11.30
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    2030年頃を境にそれ以前を「特化型AIの時代」、それ以降を「汎用AIの時代」と位置づけることができます。 分業が進むにつれて、人々の大部分の仕事が「単純な仕事に限定」され、仕事において「理解力を働かせたり、創意を働かせたりする必要がない」ため、「人間としてなりうるかぎり愚かで無知になる」「寛大、高貴、あるいはやさしい感情をもつこともできなく」なる(前掲書)と警鐘 経済学では、技術進歩こそが持続的な経済成長をもたらすと考えられています。 アメリカの経済学者タイラー・コーエンは、その著書『大停滞』で、人々の物質的な生活は1950年代以降ほとんど変化しておらず、自動車も冷蔵庫も洗濯機も既に存在しており、なかったのはインターネットくらいであると言っています。 今後イノベーションは枯渇するのか、活発化するのか。そのような問題を論じるにあたって、「汎用目的技術」(General Purpose Technology, GPT(19))という概念が鍵になると思われます。GPTは、補完的な発明を連鎖的に生じさせるとともに、あらゆる産業に影響を及ぼす技術で、蒸気機関がその代表的な例です。 産業革命は、これまで一次から三次まで3回発生していますが、それぞれがGPTによって主導 「肩車効果」は、既に存在する技術のアーカイブ(蓄積)を参照することによって新たな技術の発見が容易になる効果の 「取り尽くし効果」は、簡単な発見はすぐに成し得るので、イノベーションが進むにつれて、新たなアイディアの発見が難しくなっていく GPTが現れてから、しばらくは「肩車効果」が優位に働き補完的発明が続きます。しかし、やがてそのような発明はネタ切れを起こし、イノベーションは枯渇 内燃機関や電気モータなどのGPTは第二次産業革命を 「ディフュージョン」(拡散、普及)には長い時間が掛かります。家電製品の多くは19世紀に既に発明されていましたが、それが拡散し尽くしたのはアメリカでは1960年代、日本では1970年代で、他の先進国でも振れ幅はあるものの同様の時期 アメリカでは1927年リーバイスのジーンズの値段は女性のヘアーカット代のおよそ13倍でしたが、1997年にはそれが3倍 ジーンズの相対価格が下がる理由は、生産を機械化できるので機械の進歩に応じて幾らでも生産を効率化 蒸気機関や電気モータは、運送業以外のサービス業の生産性の向上にそれほど貢献しそうにはありません。 現代の日本のようなサービス業の割合の大きい国で、マクロ経済全体の生産性上昇率を高くしようと思ったら、サービス業における生産性上昇率を向上させる必要があります。 技術「情報通信技術」(ICT、以下「情報技術」とする)は、サービス業全般の生産性

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    投稿日: 2016.11.21
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    「機械との競争:エリック・ブリニョルフソン アンドリュー・マカフィー著」と「ポスト・ヒューマン誕生:レイ・カーツワイル著」をベースに人工知能など科学技術によって人間の仕事が奪われていくことを著者の専門である経済学の立場で論じて、最終的にはベーシックインカムを提唱してます。 私見では、レイ・カーツワイル氏がいうところのシンギュラリティ自体が、現在の脳科学のレベルからして懐疑的ですが、そうなることを想定した場合の経済動向という意味では、とても興味深く読めました。 冒頭で、Race Against the Machine(機械との競争)を紹介するとき、Rage Against the Machineのもじりだとして、バンドの紹介をしているのですが、「レッド・ツェッペリン(メタルでも良いけど)とパブリック・エナミーの融合」との一言は入れて欲しかったw

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    投稿日: 2016.11.20
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    関心に符合。経済構造の中でどうとらえるか。注目が高まっているよう。 ありそうでなかった、AIがもたらす経済への影響と対応。ベーシックインカムとの組み合わせはいいように思えるが果たして。 近代思想にも紐づけつつ刺激的な論考。

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    投稿日: 2016.11.04
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    <目次> はじめに 第1章  人類vs機械 第2章  人工知能はどのように進化するか? 第3章  イノベーション・経済成長・技術的失業 第4章  第二の大分岐~第四次産業革命後の経済 第5章  なぜ人工知能にベーシックインカムが必要なのか? おわりに <内容> 著書は経済学者だが、人工知能と経済学の関係を研究している。著者の描く未来ははっきり言ってかなり楽天的な未来である。いわゆる「労働」はほんのわずかな分野を除いて、機械(AIを含む)がおこない、そこから商品が生み出されるわけだから、その「労働」をしているところが法人税や所得税などを払い、「人間」の大多数は「年金」によって生活をする、というものだ。本のタイトルから、AIの進化によりどんな業種が仕事がなくなるか、具体的な話が読みたかったが、それはほとんどなく(ホワイトカラーが最初に仕事を奪われるが、その後会計士やウェートレスなどもなくなるという。残るのは、クリエーティブ系・マネージメント系・ホスピタリティ系)、2030年には第四次産業革命が起こり、2045年には純粋機械経済になるという。 その中で人間の生きるためには、ベーシックインカム(国民に一律最低限の生活費を支給すること。世帯ではなく、個人が対象)を取り入れるべき、との提案である。 なんか、日本だけが最後までこうした変革に取り残される気がするな…。

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    投稿日: 2016.10.09
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    人工知能の進化にも生き残る為にはどうしたらいいのか考えさせられた。ベーシックインカムについて、真剣に議論する日が来るだろう。

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    投稿日: 2016.10.08
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    人口知能の発達と、それに伴う日本経済の変化について記述した一冊。 AIやそれを搭載したロボットが発達すれば、単純労働者の失業が増え、ベーシックインカム(BI)が必須になると書いた著者の論説には説得力があった。

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    投稿日: 2016.09.11
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    いま一番気になっていることズバリの本だったので早速読んでみた。 汎用AIの出現によって、2035年頃の就労人口は全人口の1割ぐらいになるだろうという内容。 まぁ、そうなるかもしれないし、ならないかもしれない。 しかし、遅かれ早かれそういう社会が来るのは間違いないように思う。 なぜなら人間社会には国際間や企業間の競争原理が常に働いているから。 AIによる社会構造の変化は、産業革命以上の変化になるのではないかと思う。狩猟採集社会から定住社会になり階層や国家や誕生した農業革命以来の大変化へと続いていく序章なのではないか。SFのように聞こえるかもしれないが、ディープラーニング技術の出現は今までの「人工知能」と呼ばれていたものとはまったく違う新しい可能性がそこには潜んでいるように思う。AIが人間を超え、AIがAIを作る社会が出現したときにどういう世の中になるのか、そこまではまだ想像できない。 しかし当面、汎用AIにより多くの職業が不要になる時代に人々はどうやって食べていけばいいのか?という一つのシナリオ(ベーシックインカム制度)が提示されている。それも一つの可能性だろうし、順調にいけばそれしかないのではないかと現時点では思う。けれど、まだまだ予期できない事象により未来が変わるような気も捨てきれない。例えばAIを使った第三国によるテロや戦争。10億人近い人口を抱える超大国で発生するだろう超大量の失業者による飢餓や反乱や制御不能の状態。人智を超えたAIがコンピュータウィルスや人間には読み解けない暗号を作ったらどうなるのか、AI同士のイデオロギーの対立などは発生しないのだろうか、などなど・・・。まだまだ気になることは多い。

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    投稿日: 2016.08.08
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    第1、2章では人工知能(AI)のテクノロジーが現状どのようになっているのかを解説し、第3章でAIが雇用を奪うのかどうか、そして第4章では「第4次産業革命」が第2の「大分岐」をもたらす可能性、純粋機械化経済における雇用の未来について、そして第5章でベーシックインカムの導入によるユートピアについて展望している。 全体に平易な理論で明快に論じられており、説得力がある本になっている。帯の惹句には「人工知能に仕事を奪われ職に就けるのはたった1割!?」とセンセーショナルな文句が踊るが、もし本当に純粋機械化経済が人間の仕事を肩代わりしてくれて、めちゃくちゃ生産力が上がって、我々はベーシックインカムで悠々自適に暮らせるのならば、本書が言うようにそれは「希少性の経済学」が没落し、「過剰性の経済学」(バタイユのいうような)が支配的なバラ色の未来が開けるということになる。

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    投稿日: 2016.08.03
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    もう10年もするとどうせリタイアするからなあ。前倒しで雇用崩壊してくれないかしら。なんでもロボットがやってくれる世界が来るとは思っていなかったけれど、ちょっと期待してはいた。それがどうやらあと2~30年ほどでやって来そうな気配がある。私たちがやって来た仕事のほとんどをキカイ(AI)がやってくれる。そうすると我々は失業する。そうなったとき、どうやって生きていけばよいのか。そこに登場するのがベーシックインカム(BI)。生活保護とは違うという。すべての人に(子どもから大人・老人まで)月額7万円なら7万円が支給される。財源は増税だという。たくさんもうけている人にはたくさん税金を納めてもらって、均等に配分する。審査など必要としないので、事務処理がずいぶん削減できる。マイナンバーと銀行口座を紐付けすればすぐにできそうな施策だ。そんなことすると、皆働かなくなって税金を納める人間がいなくなるのではないか。けれど、まず働く必要がなくなるのだ。そして、1割くらいのそれでもお金儲けをしたい人たちが大量に儲けて税金を払う。この社会の格差が最大限にまで広がってしまうのか。そのとき、テロはなくなっているのか。私の読み方が甘いのかも知れないが、結構本書を読んでいると楽観的に感じてしまう。「手段より目的を高く評価し、効用よりも善を選ぶ。物事のなかに直接のよろこびを見出すことのできる人、汗して働くことも紡ぐこともしない野の百合のような人」ケインズの言うこういう人に私もなりたい。

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    投稿日: 2016.07.25
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    【AIにはBIで対抗すべし! 新時代の経済とは?】二〇三〇年、人工知能は人間並みの能力を獲得する? AI技術と資本主義の未来を緻密に分析し、失業者たちを救う社会保障を提言する

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    投稿日: 2016.07.01