
総合評価
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powered by ブクログこの季節に読めてよかったと思う。 夏は別れの彩度を高く、記憶させる。ひと夏って時期で見たら短いのに、すごく長い間一緒にいた気持ちになれる。出会って別れるにはちょうどいい季節すぎる。 登場人物全員、どれだけ強く抱きしめても、熱く引き止めても、伝わらなさそうな他人感があった。現実でもたまにそういう人がいるけど、この他人感を払拭しようとするのは違うし指摘するのも違うんだろうな。 全員の萃に向けてなのか分からない、無力感が伝わってくる。でも「やれることはやった」という諦めのような達成感も感じれる。物語全体的に不思議な作品。 あと、あとがきに元気づけられたな。
0投稿日: 2026.08.31
powered by ブクログ悔しいんだけど、最後まで、リズムが合わなかった。読み終わった後に、夢だったのかな?って感じ。ただもしリズムがピタッとハマったら、この本が、ずっと大切に抱きしめていたい本になるんだろうなというのもわかった。 でもいいんだ、吉本ばななさんの本いつか読んでみたかったから!
1投稿日: 2026.08.30
powered by ブクログ吉本ばなな大好きなのに、萃を好きになれなかった。文章は相変わらず季節の描写とかが綺麗で、前半はずっと読んでいたいくらいだったのに。重い。 吉本ばななの本で好きな所はもうひとつあって、あとがきを読むのが好き。でもこれも今回はすごく重い気持ちになった。 私は、永遠に、キッチンを繰り返し読んでいたい。
0投稿日: 2026.03.21
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
あなたに出会ってから、よくあなたのことを考える。 保護者っぽいあなた。 つらくなる。初めて会ったとき真昼の公園で、おごってもらったアイスのとけるのがすごくはやかったように。 子供のころ、友達の家で悪いことをしていると、急に親の顔がフラッシュバックするように、 好きでない人とデートしているときふとしたことでほんとうに好きな人のことを思いだして暗くなってしまうように、 私がずっと見ようとつとめていた奇妙な夢の狭い世界に、ある衝撃を伴ってあなたの存在が入り込んできたのです。 保護者という言葉に萃が求め渇望してきたもの、風美に見出していたものが顕れていて胸が締め付けられるようだった。萃が自殺に巻き込もうとするほど風美に対して特別な感情を抱いていたり風美もまた萃に対して同じような想いを持っていたのは恋人のこと以外にも育った環境、境遇に共通するものがあったから、というのもあるかもしれない、、(両親、双方からの子に対する無償の愛みたいなのの欠如(ゼロではないが確かに欠けている)とそれが及ぼすものについて、とか)。吉本ばなな作品にはそういう背景を持つ人が多く描かれているのだけど、後書きに萃と似た人物が身近にいて彼女から影響を受けたこととか自分の周りのことについて少し書かれているのを読むとなるほどなあと思う、そして萃のモデルのような人の深刻な告白について詳細は描かれていないけどなんとなくそういうことかと察してしまいどうしようもなく重い気持ちになったりした
0投稿日: 2025.08.24
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
斜め読みの境地。 訳がわからない夏のひとときを自分も風美一緒に過ごした感覚で、読後の訳のわからなさが妙に、 ”わたしがこの夏体験した不思議な出来事”感を増していて、なんだこの小説は、ってなった。 小説なのに永遠と詩を読み続けたような感覚。 いろんな思考が混沌としたかんじ。 で、あとがきを読んで、ばななさんが、 『オカルト、宗教、テレパシー、シンパシー、近親相姦というこれまでやってきたテーマをすべて織り込んでみたけど、うまく書けなかった』と記載あり、本当にそのとおり、と感じた。 だけどやっぱり、訳がわからないのに、描写がぼんやりとやわらかく浮かぶところにばななさんの描写の繊細さを感じずにはいられない。 あとは、絶対に惹かれる登場人物がひとり、ちゃんと出てくる。読後もしっかり尾を引きずってくるような女の子。 こういう小説こそ、意外とクセになって、何年か後に読み返してみたりするんだろうな。
1投稿日: 2025.08.14
powered by ブクログ「N・P」吉本ばなな 読了。再読。 アメリカに暮らす日本人作家の遺作となった短編集「N・P」。翻訳作業者が連続して不審死を遂げるというばななさんには珍しいミステリーな始まり。 飄々と繰り広げられる会話劇とは裏腹に熱っぽい感情が刺しにくる。 切なくもからっとしている本作、自分は割と好き。
0投稿日: 2025.06.04
powered by ブクログ翻訳に関わったものが何人も自殺している高瀬皿男の遺した短編集。或る夏。彼の遺子である咲と乙彦と萃に風美は出会う。物語が人を殺めることも有るのだろうか。高瀬皿男の遺作に惹かれたものは既にそれぞれ死ぬ理由を孕んでいたのでないか。私が私であるというような。確かに呪いのようだと思う。本を読み終えても萃の嵐のような魅力を思い出すだろう。例えば無人のATMで。もう会えないなんて。
0投稿日: 2025.05.16
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
吉本ばななさんの本は本作で5冊目。今まで読んだどの作品も「大事な人の死と向き合うこと」をテーマにしていたので、翠も乙彦も生きていくことを選ぶ予感がしていた。賛否がありそうな話だったが、個人的には楽しむことができた。 本能のままに生きることは難しいからこそ、翠やその父のような人間に、みんなが惹かれてしまうのが分かる。 翠の性格や複雑な生い立ちなどから、江國香織さんの「落下する夕方」と何処となく雰囲気が似てるように感じた。本作が気に入った方には是非こちらもおすすめしたい。
3投稿日: 2025.02.07
powered by ブクログ現在でも色々タブーなことを、この物語の中ではまるで空気のようにさらっと語られていて、進んでいく。ほんとは全然、さらっとでもないのだけど、主人公の受け止め方、関わり方が絶妙なのだと思う。 だから萃も乙彦も咲も惹かれて、いつの間にか頼ってしまうのだと。 難しいテーマなのに、嫌悪感もなく不思議とすんなり溶け込んでいくのは、文章の美しさ、純粋さ、夏という暑くて熱い季節の描写のせいなんだと思う。何度読み返しても、新しい気付きがありそうです。
3投稿日: 2024.08.22
powered by ブクログ高校生の頃に読んだ吉本ばなな作品をアラフォになった今みた読みたくなった。 一番記憶に残っていて、一番好きな作品。 萃という魅力的だけど危うい女性。そうとは知らず父親と関係を持ち、父親の死後には異母兄弟の乙彦と交際。そして乙彦の子供を妊娠し、自殺を思い止まり別の男性と結婚。 萃は魅力的だけど危うい女性。そうとは知らず父親と関係を持ち、父親の死後には異母兄弟の乙彦と交際。 彼女は機能不全家庭で育ち、ただ親や家族の愛情を求めていたように思う。父親と関係を持ってしまったがために?乙彦とも男女の関係でしか繋がれなかったのではないかと。 今度は自分が親になり子供から無償の愛をもらい欠けた心も満たされるといいな。 最後は主人公の風美と乙彦が海で焚き火をしながら良い雰囲気になって終わるけど、その二人がくっついてもずっと萃の姿がチラついて不健全じゃない?と老婆心ながら心配。
1投稿日: 2024.02.16
powered by ブクログ萃(すい)ちゃんが生きる選択をしてくれてよかった。「萃ちゃんは魔物」って乙彦の漁村ボスが言ってたけど、現実で私はそんな人に会ったことがまだない。瞳の中が真っ暗だけど、振る舞いは頭抜けて明るいショッキングピンクみたいな人。今の私だと、そんな女の人にあったら、きっとその人の色に染まってしまいそうだなあ。 私も漁村のボスみたいに人を見る目、明るく振る舞っててもほんとは辛いことを抱えてたりする人を見分ける目を養いたい。辛そうな人を助けてあげたいという傲慢な考えはないし、そうゆう人を避けるためでもない。ただ見極める目があったらいいなと思う。
0投稿日: 2023.12.10
powered by ブクログ吉本ばなな自身が、一番好きな話(思い入れのある話だったかな?)だと、対談で話していた気がしたから、読んでみた。 濃ゆくて、ややこしくて、でも魅力的なメンバー達の夏だった。
0投稿日: 2023.10.22
powered by ブクログ友達に読んでみて、と貸してもらった。初めて吉本ばななさんの作品を読んだ。終始淋しい、という感想。でもなんだかその中にもキラキラしたものがあったなぁ。
2投稿日: 2023.09.23
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
吉本ばななのことを尊敬している。一冊読むと必ずいくつか好きだなと思う文章がある。しかも感情表現の時に多い。僕は、他の作家の惹かれる文章だと、情景描写が多い。 真夏の1、2週間は不思議だ。永遠に変わらないような陽射しの中で、いろんなことが進展していたりする。人の心や、出来事。そうしているうちに、秋が牙をといでいる。時間がたたないなんて錯覚だったというふうに、ある朝突然冷たい風や高い空で思い知る。 覚えておきたい。真夏をこんなふうに感じられたら、その夏はちゃんと過ごせたと思える気がするから。 吉本ばななの小説の主人公は、いつもちゃんと見ている。そこが好きだ。 N・Pでも主人公の語りが好きだった。けれども他の小説に比べて、主人公自体にあんまり動きがなかった気がする。それがイヤだったということではない。ただ僕には莢という女性が、流れ星のように、ふっと目の前をいなくなってしまった気がするのだ。そのまま小説が終わりを迎えたことに淋しさを感じた。
1投稿日: 2023.06.25
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
「TSUGUMI」に似ているような感じ。すごく強い何かを放っているのと同時にすごく死とも近い人物が、ばななさんの本にはよく出てくる。最後のスイの手紙が好き。
1投稿日: 2023.06.10
powered by ブクログ20数年の時を経て、2度目の読了。 読み返してもほぼ内容に記憶がないのですが、当時ものすごく心を揺さぶられたような。 でも今回はあまり心にくることがなくて、これは私の心が疲れすぎているのかもしれない。 また、もう少し心の余裕を作って読んでみたい。
3投稿日: 2023.06.04
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
ここまで惹きつけられた本は今までなかったかもしれない。 それだけ愛や死と向き合う人の心情と、どうしようもない状況の中でなんとか生きている情景が浮かんだ。 内容もそうだけど、当人しか感じない空気感が言語化されていた。 ずっとそこに浸っていたいような、恐怖を感じて一旦読むのをやめるような、ふわふわした世界観。 この本自体が翠のようだった
0投稿日: 2023.04.06
powered by ブクログ10年以上振りの再読。 やはり初期のばななさん作品は面白かった。 勘や見えないもの、思念、死といったものはばななさんにとって永遠のテーマなのだろう。 登場人物のキャラクターが溌剌としていて、若さと暑い夏でこちらも若返った様な気持ちになった。 ただ、乙彦が萃のことを悪女の様に、魔物の様に風美に脅かす様に伝えていたのはよくわからなかった。 そして、避妊していたのかという問いに対して「避妊していたよ、萃がピルを飲んでいた」という答えにも、それは避妊していたとは言わんだろうと乙彦の勝手な言い分に嫌気が差した。 私の中で乙彦だけがよくわからない人物だった。 とはいえ全体を通して物語として楽しめた。
0投稿日: 2023.03.28
powered by ブクログ大好きな本。何度読み返したかわからない小説です。 ある小説家が遺した一冊の小説に惹かれつつも囚われて呪われた4人の物語。英文学研究室で働く主人公の風美、小説家の子どもの咲と乙彦、乙彦の恋人の翠。わくわくするようで、切なくて濃密なひと夏のお話。 暑くなりはじめた時から、ぎらぎらの夏の日射し、少しずつ涼しくなって終わっていく「夏」の描写がとてもいいです。毎年のようにクーラーの効いた部屋で読む作品。 飲食の表現も印象深い。夏の夜に道端に腰掛けて飲む大きな缶の麦茶、久々の再会時に分けあって食べるカニサラダ、屋上で飲むワイン、美しいラストシーン、そこに出てくるたき火で炙ったビスケット。 いつ読んでも面白いのですが、夏に必ず思い出します。
1投稿日: 2022.11.08
powered by ブクログあらすじがさもミステリーチックな書き方だったので、初期のものではあってもなかなか手を出せないでいた。TSUGUMIを読んでいると、夏の海の音が聞こえてくるような気がするが、この作品は夏の白い午後の光、真夏真昼の光が浮かんでくる。 夏というのはAZUKI七さんが言うように特別な季節だと思う。何もかもが続くような気がして、終わりがないような感じを抱かせる。彼女がよしもとさんの本を読んでいたかはわからないが、同じように感じていたのだと思う。GARNET CROWには夏が織り込まれた歌がとても多い。 アムリタあたりからだと思うが、自分が自分であるところのもの、そのひとがそのひとであるところの、ことばにならない何かというものが少しずつ芽吹いている感じの作品だと思う。この時はまだ、特別な他者というところに向いているが、これが少しずつ自分というところに向いていくそんな途中のような気がする。
0投稿日: 2021.08.15
powered by ブクログ97本の短編が収録された「N・P」。著者・高瀬皿男はアメリカに暮らし、48歳で自殺を遂げている。彼には2人の遺児がいた。咲、乙彦の二卵性双生児の姉弟。風美は、高校生のときに恋人の庄司と、狂気の光を目にたたえる姉弟とパーティで出会っていた。そののち、「N・P」未収録の98話目を訳していた庄司もまた自ら命を絶った。その翻訳に関わった3人目の死者だった。5年後、風美は乙彦と再会し、狂信的な「N・P」マニアの存在を知り、いずれ風美の前に姿をあらわすだろうと告げられる。それは、苛烈な炎が風美をつつんだ瞬間でもあった。激しい愛が生んだ奇跡を描く、吉本ばななの傑作長編。
0投稿日: 2021.08.11
powered by ブクログN・Pという小説を書いて自殺した小説家の父をもつ3人の子どもらと、その小説の翻訳をして自殺した男の恋人だった主人公とのつながりを描く。 高校生の時に何回も読み直した本。 そのわりにストーリーを覚えていなかったため、約20年ぶりに再読。 なぜかレズの話だと思い込んでいたのだが、そういうわけでもなかった。ただ、主人公の風美を振り回す萃という女性は、あやうげながらも魅力的で、小説N・Pを象徴する人物。二人のやりとりは、友情よりも濃厚なもの。それは、共通の自殺した恋人を持つ者同士、N・Pを心に持ち続ける者同士としての、共鳴というか。 高校生で読んだ時には、それを単純に恋愛だと解釈してレズというイメージを持ったのかもしれない。 咲、乙彦という人物も魅力的。 久々に読んだ感想としては、こんなに散文的だっけ?と思った。短い場面が断片的に、詩集のように繰り返される。きれいな情景で切り取られたそれらは、思春期の子には刺さるんだろうなぁと思うが、きれいすぎるんじゃないか?と思って読んでいた。 でもラストになって「ああ、ここで今までのことを思い出してたから、こんな書き方してたのか」と合点がいく(と私は解釈しました)。ただの散文で終わらず、ラストの乙彦との焚火の前での会話が読後の余韻をひろげていく。言葉にならない感情を、言葉にせずに表現していて、好きだなと思う。
3投稿日: 2021.05.08
powered by ブクログイメージの中で、よしもとばななさんの本に出てくる登場人物はいつも人が聞いたら心配せずにはいられないような境遇にいることが多い気がします。彼らはそのもがくしかないどうしていいかをまだ考えられないような間、本当に落ち込んで、落ち込んでいるけれど突発的に泣きそうになったり人と思いがけず繋がって生活をしています。でも、あまりに苦しいので、あるいは外部的な要因により仕方なく、死にそうになる。そうした物語の終盤は追いかけるこちらも堪らなく思います。こころの機微がキラキラ散りばめられた文章の中で一層逃れられないような感じがします。 けれど、n.pでも、その他の作品でも(私が読んだ作品では)彼らは奇跡的に死を回避したりギリギリのところで死を選ばなかったりします。その底にあるエネルギーにいつも人間の美しさを魅せられるようです。 また時間が経ったらどんな風に思うのかと、次回読む機会が楽しみです。
3投稿日: 2020.11.24
powered by ブクログよしもとばななさんの作品は、長編が好きだなっと思った。 レズビアン、近親者との愛、テレパシーとシンパシー、 (テレパシーは言葉じゃ無く、念で相手に思いや考えを伝え、そしてそれができるひとのこと。 シンパシーは相手の気持ちを想像する気持ち。) オカルト、宗教、などがテーマのこの小説。 風美、咲、乙彦、萃 。 今まで読んできたよしもとばななさんの作品の中で、 一番、人間模様の複雑な生き様が、よしもとばななさんの世界観で現れている作品な気がして、 なんか読んでてすごい怖くなった部分もあった。 人間の弱さ、一人で生きて行けないこと、生きていはだめなことが妙に描かれている気がして、 人との出逢いって、不思議で、 それが突然やってきて、その突然やってきたひとたちが、 自分にとって、とてつもない人たちで、とてつもなく大好きなひとたちで、 咲と風美ちゃんの仲の良さあり方とか羨ましくもなったりしたな。 最近、お母さんから、孤独に強くならなきゃだめ。孤立はしてはだめだけど。 って言われた。 でも、なんか人間って、っていうか、わたしは、 孤独が怖くて、変に孤立したりして、ややこしくしてしまうのだな。 だめだ。 でも、風美ちゃんが言ってたように、 「今、すっごく楽しい」 っていうぐらい、今出逢えてるひとたちと、 色んな時間過ごせたらいいな。 久しぶりに読んだ、よしもとばななさんの作品。 やっぱり好きだな。 あとがきが、とっても素敵だった。 私も含めて、私のまわりにも。あなたを含めて多分あなたのまわりにも、 「困った人」はたくさんいます。 才能だったり、欠落だったり、生きていきにくい何かをいつも抱えて歩いている人。 でも、この世にいるどのような人も、 誰にもはばからずに好きな位置でその人が思うように生きていい、 そういうことを自分も含めて忘れそうになりそうなので、 それを強くこめて、いまここで作品にしたかったのです。 いつかのよしもとばななさんの月記で書いてた通りだ。 人に伝えたいことを、この人は本を通して本気で伝えてくれてる。 だから、私も本気で受け止めたかったりもする。
0投稿日: 2020.06.19
powered by ブクログ自我と感性が剥き出しだった思春期と吉本ばななさんのデビューが重なってしまった宿命で、キッチン以来すべての本を読み続けている。 NPはそんなに読み返す事もない本で、そういえばどんな話だっけな、と数十年ぶりに本棚から手に取った。そして驚いた。一字一句、気持ち悪いくらいに覚えていたのである。 当時、どれほどの貪欲さでこの本を読んでいたのか自分で引く…… 強烈な夏の印象。ビニールバックに原稿をいれてショートパンツでコピーを取りに行った記憶まで鮮やかに残っている。 翠と確かに過ごした夏。
3投稿日: 2019.11.25
powered by ブクログ身内恋愛がでてきたので少しびっくりした。 よしもとばななだなぁという感じ。 美し〜という感じではなく、少し複雑だった。
0投稿日: 2019.08.21
powered by ブクログ自殺した作家の作品を日本語に翻訳しようとした人たちが相次いで自殺する、という筋立てから、伊藤計劃『虐殺器官』やテッド・チャン『あなたの人生の物語』みたいな、言語の神秘的な力の話かなって思ってワクワクしたら、肩透かし。どこかおかしくなってしまった人たちの近親相姦もの、かな。吉本ばななの文章はいつも素晴らしくて好きなのだけど、わたしは彼女の作るエキセントリック「風」なキャラクターに全く魅力を感じないので、正直途中からどうでもよくなってしまった。
0投稿日: 2019.04.03
powered by ブクログあらすじ読んで面白そうーむかし実家にあったなー。 と思って読んだら、いやこれ読んでたわ。多分高校生くらいの頃… リリカルな少女漫画みたいな美しさがあるな。 ばななの文章はみずみずしいなあ。
2投稿日: 2019.02.02
powered by ブクログ愛も恋も生も死も思い出も現在も、そして未来も。 すべてが同じ重みを持って私の人生に立ち現れる。 NPという小説も、98話目も、99話目も、咲も庄司も、萃も乙彦も、私のひと夏を記憶に刻み込むための触媒に過ぎない。 現実的な物語としてはまったく魅力を感じないけれど、「真夏の午後の夢」としての世界観を彩る言葉たちは魅力にあふれている。 そこだけがよかったと思う。
0投稿日: 2018.11.22
powered by ブクログ夏が好きで、大好きで仕方ない風美とは気が合うと思う。絶対に。 物語は意味を持ってそこに在って、人はやっぱり物語を生きている。 麻薬的な中毒で何かに惹かれてしまうことは、ものすごく素晴らしくて、ものすごくバカバカしくて、ものすごくエネルギーがいる。 それは呪いにも似てるのかもしれないけれど、真っ直ぐな思いが黒く染まってしまわない様に、心を強く持っている人でいたい。
0投稿日: 2017.09.17
powered by ブクログ再読。夏になると読み返したくなる。 空が高くて影が濃い日中の電車内、薄青い夕闇に暮れた部屋で見る夢みたいな話。
0投稿日: 2017.07.18歪みや欠けを愛でるのは日本人の特性だけど
約30年ぶりに読んだのだが、すっかり忘れていた。再読して、そういやこの人、昔はこういうのだったわ、と思い出した。 迷惑なまでに己に正直忠実、アクが強いクセが強い、どこかしらが歪んでいびつ、だけど底無しに無垢で透明な魂の持ち主で、困りながらも惹かれずにいられない… あいにくと私はそういう複雑なものを美しいと感じる繊細な感性は持ち合わせていないので、そういう設定というだけで半ばうんざりなのである。
0投稿日: 2017.02.24
powered by ブクログまとめて読みたかったが、この本に手をつけた途端、精神的にも肉体的にも忙しない日が続いて、登場人物たちの想いを一部お気楽に感じてしまった自分に残念な思い。 身近な人が自分で自分の人生を終わらせることは、残された者たちに消えることのない後悔を残すし、生き方を変えてしまうこともあることは身にしみてわかっているのに。 また気持ちの余裕が出たときに再読しようと思う。 解説:村上龍
0投稿日: 2015.11.14
powered by ブクログきらきら燃えてしゅうと消えてくような暑くて美しい夏。すいの表情が、身体が、きらきら光ってて、読後感のすっきりした感じが好き。吉本ばななでいちばん好き。
0投稿日: 2015.04.30
powered by ブクログ2015.4.9読了 物語の中には言葉で表せない何かモヤモヤとしたエネルギーがあった。あと、少しの寂しさ。年月が経って庄司のことを忘れたような、でも時折泣きたくなる風美、ふとした瞬間に思い出して苦しい後悔のような、、咲の印象は薄かったなあ。忘れていく後ろめたさ、のような。
0投稿日: 2015.04.05
powered by ブクログじっとりとした夏を感じる。 とらえどころがない、ふわふわとした文体が著者らしいなと感じた。年に何回かほしくなるやつだ。
0投稿日: 2014.07.13
powered by ブクログ再読。ばななさんの初期作品は、なぜこんなに圧倒的にその世界へ引き込まれてしまうのか。ある真夏の空間で、刹那的な翠の存在に、あっけらかんとした咲の明るさに、静かだけれど「起こったことのすべてが、なにもかもが美しい」ラストに、やられてしまった。
2投稿日: 2014.07.07
powered by ブクログ久しぶりに吉本バナナの本を読んだ。 彼女の本の熱くなくクールな感じを嫌いぶってみる時期もあったけど、やっぱり嫌いじゃない。村上春樹を嫌いぶってみるっていうのと似ている気がする。 それとも、この本が吉本ばななっぽくないからなのか。何か自分も体験したことあるようなちょっと精神的な何かがあったり。 特に萃の人を魅了させるけど、悪魔にもさせる変な魅力を持つ女の子っていたな、とか。その子と主人公の関係性は私とその女の子のそれと似てるな、とか。 抜粋 『私は時間のないような気分で生活しているので、母に会うたびにふいにきちんとした未来に、タイムマシン的にひゅっと運ばれた気がする』 『人ってもっと、変で薄汚くて、どろどろしてて、情けなくて、高貴で、無限の断層があるっていう感じ。ってずっと思ってた。人生っていいなって。恋っていいなって。女っぽいふりしたり、強かったり、弱小だったり、大喧嘩して声をからした後並んで月見たり、同じことしてるのに日によって感じたり感じなかったり。ないたり、怖がらせたり。でも全部自分なの。いつも好きな人に会いに行くときは、何度でも誰にでも、繰り返しおしゃれして出かけてくのよ。理屈はないの、本能なのね、きっと」 あらすじ 「97本の短編が収録された「N・P」。著者・高瀬皿男はアメリカに暮らし、48歳で自殺を遂げている。彼には2人の遺児がいた。咲、乙彦の二卵性双生児の姉弟。風美は、高校生のときに恋人の庄司と、狂気の光を目にたたえる姉弟とパーティで出会っていた。そののち、「N・P」未収録の98話目を訳していた庄司もまた自ら命を絶った。その翻訳に関わった3人目の死者だった。5年後、風美は乙彦と再会し、狂信的な「N・P」マニアの存在を知り、いずれ風美の前に姿をあらわすだろうと告げられる。それは、苛烈な炎が風美をつつんだ瞬間でもあった。激しい愛が生んだ奇跡を描く、吉本ばななの傑作長編。」
0投稿日: 2014.05.08
powered by ブクログ確か『哀しい予感』を読んで、えらく感動して、彼女の作品をまとめて買ったときに、この本も混じっていたのだと思う。タイトルにひかれながらも、例のごとく置き去りにされていた本の中の一冊。 私には理解しがたい世界の作品ではありますが、簡単に人が死んでしまう本が多い中で、このエンディングはちょっとホッとしました。 全体的に会話でストーリーが展開しているので、ボーッとしていると、あれ、この台詞は誰が言ったんだというところが、何回かありました。読みやすい作品ですが、結構集中して読みました。
0投稿日: 2014.05.03
powered by ブクログN・Pという短編集を取り巻く人々の物語です。 近親相姦とか、ややこしい家族関係について描かれてるので、そういうテーマが苦手な人にはおすすめしない。 最初はN・Pに関わった人の謎めいた死が仄めかされていたので、連続殺人事件に繋がったり、ミステリアスな流れになるのかと期待しましたが、全然そんなことはありませんでした。 つまるところ、小説とその著者、訳者という関係性でもって紡がれた人間関係を描いている作品。 素直な印象としては、若者たちがわいわいやってるだけ。 青春っぽくていいな、とも思いつつ、反面謎に対する明確な解答は示されないのかよ…という感じ。 終わり方もなんだか盛り上がりに欠けるっていうか、たしかに当人達にとっては大事件なのかもしれないけど、表現が淡々とし過ぎてて衝撃が感じられない。 ストーリーの起伏が少ないように感じました。 終わり方も軟着陸させた感じで、読後も特別に惜しいとか、ここが気になるという点もなかった。 別に読んで損したとも思わないが、得したとも思わない。 自分がクリーンな家族関係に身を置いてるからそういう部分を感じなかっただけかもしれませんが。
0投稿日: 2013.12.22
powered by ブクログエンタメ性が高い作品だと思う。 ハラハラしながらも、酔える世界観に、ドキドキする恋愛や友情模様。 魅力のあるキャラたちが、小さな関係図の中で様々な感情を渦巻く展開は、のちの王国シリーズにも似通ったものを感じる。
0投稿日: 2013.11.05
powered by ブクログランダムに読んできたが、ばなな作品もこれで24作目。これは他の彼女の物語の文体とは明らかに異質だ。「秋が牙をといでいる。時間がたたないなんて錯覚だったというふうに、ある朝突然冷たい風や高い空で思い知る。」―こんな風な表現は、まさしくばななの小説の真骨頂なのだが、語り手の風美をはじめ、他の3人いずれもの人物造形が抽象的で、生活感に乏しいのだ。彼ら同士の関係性もまた、本来は濃密であるはずなのに、希薄感がぬぐえない。近親相姦のテーマもどこか遠い。作家にとって、新しい小説の方向への模索期だったのだろうと思われる。
0投稿日: 2013.09.25
powered by ブクログミステリーのようなホラーのような思わせぶりな書き方で引き込まれたが結局自分が期待してた謎に対する答えでは無かった。翻訳業界あるある的な答えやから納得がいかんかったんかも。 最後に乙彦が明かした話を読んで、萃の事を思うと切なくなったし、萃が十代前半の出来事やったと知ってエロ親父やなぁとも思った。 以前、夜中にテレビでチラッと観た『キッチン』の橋爪功が不気味で、ずっと避けてた吉本ばなな。読み易かったので他のも読んでみようと思う。
0投稿日: 2013.09.07
powered by ブクログ2013.07.13読了。芸術作品に触れたような気分。叙情的な表現は性格上すきなので親しみをもてたけど、登場人物たちが、98話に囚われながら孤独な世界で息苦しく生きていく姿が健気というか痛々しかった。でも、終わり方は前向きで、だからこそ成立しているのかとも思う。
0投稿日: 2013.07.13
powered by ブクログいつものばなな氏より一歩、登場人物の精神世界? みたいなものに近づいているような、あるいは掘り下げているような…そんな感覚を覚えましたね。この静寂なる世界…嫌いじゃないです! ていうか、好きです! みたいな… ヽ(・ω・)/ズコー 「哀しい予感」とかいう小説で果たせなかったアレを今作ではぜひとも果たしたい! そんなばなな氏の意気込みが満遍なく感じられる今作は今まで読んできたばなな氏の作品の中では一位、二位を争うくらいに僕にはビビッと来ましたね…! 社畜死ね!! ヽ(・ω・)/ズコー どこがいいというわけでもなく…なんというか作品全体に漂う雰囲気が好き、といったところでせうか…人によっては悲しい・暗いなどと判別されてしまう作品やもしれませんけれども、僕は好き、ですよ! ていうか、ばなな氏の作品は基本、暗いし、悲しいのかもしれません…生命が続いていく、その事自体に悲嘆している感じがあるし…まあ、読んで損はないかナー、などと自信なさげに言ってみたところでさよなラーメン…。 ヽ(・ω・)/ズコー
0投稿日: 2013.06.30
powered by ブクログ10代の頃に読んだ時には、よく分からなかった。 死にたいという気持ちがそんなに身近にあるなんて、 想像できなくて、怖かった。 30代の今は、そういうことも受け入れて読める。 あの時、私はまだまだ子どもだったし、 吉本女史も若かったのだと思う。 文体がとがっている。 でも、インパクトはでかい。
1投稿日: 2013.06.15
powered by ブクログこういう、世界にいつの間にか取り込まれてしまうものは、読んでいて怖くなる。スピードがわからなくなる。 でも、だから、好き。
0投稿日: 2013.04.17
powered by ブクログ夏はこんなに濃密だったか。 吉本ばななが創る甘くて暗い恋の呪縛に まんまとはめられた。 世界観は普通なのにこの独特の空気感、すごい。 しばらく出てこれなくなる。 めっちゃ好き。 しかし、「皿男」て(笑)
0投稿日: 2013.04.10
powered by ブクログ『N・P』という98の短編小説。作者自身が自殺し、そして訳に関わった者が3人自殺したいわくつきの小説… その自殺した訳者の1人を恋人に持っていた風美は、作者高瀬の双子の子どもたちに出逢う。 いつもばななの小説は重い内容を含んでるけどこれは特に重い レズビアン、自殺、近親相姦… この雰囲気が好きか嫌いかは別として、この人の小説は矛盾なくて好き。 今回はキーパーソンのすいを好きになれなかったから話としてさ微妙だと思っちゃったけどね 『恋をしているものどうしにさえそんなことがあるというのを噂には聞いていた。でもそんな虚しいことが現実にありうるなんて、その時の私はまだ知らなかった。遠い砂漠の物語のように、はるかにかすんだ世界で昔起こって、もう決してありえないつらいお話しなのかと思っていた。そういう楽園に、自分だけは住んでいるつもりでいた。』
1投稿日: 2013.03.02
powered by ブクログ心情や情景の描写がとても好みでした。言葉選びが素敵な人の本は読んでいて気持ちがいいですね。誰もが背負っている暗い部分と折り合いがつけられるというか許されるというか。読み終わったあとの懐かしむような悲しいようなでもすっきりする感じがとてもいいです。
0投稿日: 2013.02.15
powered by ブクログとにかく、文章が綺麗。何も難しい事は書いていないのに。 萃という人物の存在が強烈。不在も強烈。 自殺、近親相姦、虐待……と重く暗いテーマなのに物語全体が夏の光のように眩しく輝いて見えるのは、この著者ならではでしょうか。 夏の終わりと共に物語が終わり、夏が懐かしくて恋しくなります。
0投稿日: 2013.01.08
powered by ブクログ(1992.12.01読了)(1992.11.12購入) (「BOOK」データベースより) 97本の短編が収録された「N・P」。著者・高瀬皿男はアメリカに暮らし、48歳で自殺を遂げている。彼には2人の遺児がいた。咲、乙彦の二卵性双生児の姉弟。風美は、高校生のときに恋人の庄司と、狂気の光を目にたたえる姉弟とパーティで出会っていた。そののち、「N・P」未収録の98話目を訳していた庄司もまた自ら命を絶った。その翻訳に関わった3人目の死者だった。5年後、風美は乙彦と再会し、狂信的な「N・P」マニアの存在を知り、いずれ風美の前に姿をあらわすだろうと告げられる。それは、苛烈な炎が風美をつつんだ瞬間でもあった。激しい愛が生んだ奇跡を描く、吉本ばななの傑作長編。 ☆吉本ばななさんの本(既読) 「TUGUMI」吉本ばなな著、中央公論社、1989.03.20 「哀しい予感」吉本ばなな著、角川文庫、1991.09.25 「キッチン」吉本ばなな著、福武文庫、1991.10.17 「うたかた/サンクチュアリ」吉本ばなな著、福武文庫、1991.11.15 「パイナップリン」吉本ばなな著、角川文庫、1992.01.25 「白河夜船」吉本ばなな著、福武文庫、1992.02.15
1投稿日: 2013.01.07
powered by ブクログ萃ちゃんが強烈すぎた。 他の著作よりも伝えたいことがむき出しになっている感じがする。他の作品だともう少しオブラートに包んでやさしく描写してる印象…
0投稿日: 2012.10.01
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
夏の、湿っぽい熱気にうかされたような物語。同時にきらきらした儚い感じもあって、ばななワールドに浸れました。物語の最後は夏が終わる切なさそのもの。また来年くることが分かってるけど、寂しくて切なくてどうしようもなくて、でも秋が訪れると意外とさっくり諦められる感じが、翠の自殺未遂?からの失踪や手紙によく似てる。来年の夏も読みたい。
0投稿日: 2012.09.30
powered by ブクログどうしたらこんな情景の表現の仕方を思いつくんだろうと思った。 非常にどろどろした設定ではあるが、それに対して嫌悪感を感じる事はなかった。
0投稿日: 2012.09.23
powered by ブクログ何年か振りに再読。 ちょっとしっくりこない感があるのだけれど、この空気にどっぷり浸かりたくなる時があります。
0投稿日: 2012.06.29
powered by ブクログ近親相姦を笑い飛ばす姉⇔弟⇔姉に違和感を持たずにはいられなかったけど、夏っていう季節に限定して展開された物語だからか、後味の悪さは少なかった。 吉本ばななの小説はさりげなく衝撃的な文章が紛れ込んでいて、気を抜いてると痛い目に遭うね。 ある小説をめぐる人々の話って、恩田陸とか他に誰かのも読んだけど、なんでかすごく惹かれる。 こういう本もっと読みたいなぁ。
0投稿日: 2012.06.02
powered by ブクログ吉本ばななの本で、初めて読んだのは、偶然高校の図書館で見つけたキッチン。すごい!今まで読んだことのない文体!と感激した。 それからツグミを読んだ。 これも素敵だった。 でも、それ以降は、何だか人との相違が行き過ぎた感じのキャラ設定についていけずの感が否めない。 これ、N.Pはたまたま古本で安く買ったのだが、近親相姦の設定には少し気分が悪くなった。
0投稿日: 2012.05.23
powered by ブクログ2014/08/30再読 ひと夏の物語。不吉な小説に捕らわれたままの4人が運命のように集まり、息苦しい夏を過ごす。近づきすぎた4人は最後にはバラバラ。でも全てすっきりとした感じ。 今の季節にぴったりの話だった。 _ _ _ 高瀬皿男が書いた小説N・Pの98話目を中心に、主人公の風美と皿男の子供の咲・乙彦姉弟と萃の話。 ”98話目を訳した人は自殺する”そんな呪いに少し翻弄されながら過ごす4人。 「哀しい予感」と小説の雰囲気は似てたかな。
0投稿日: 2012.04.07
powered by ブクログ暗いけど読んじゃう 読後はさっぱりじゃないけどいやでもない 夏のきらきらがぎゅっと濃縮されたくらーい小説。 あるお話を巡る家族と一人の物語 ボストンてきれいなんだー
0投稿日: 2012.04.02
powered by ブクログばななさんの本にはいつも救われます。 特にこの本は、自分が自分でいることを肯定してくれているように感じました。
0投稿日: 2012.03.09
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
97話の小説を残して自殺した小説家、高瀬皿男。その小説「N・P」。 世には出回っていない98話目を巡り、高瀬の息子・娘達と、98話目の翻訳に関わった主人公をめぐる物語。 よしもとばななの小説は平易な言葉しか使われていないのに文章に深みがある。 あとがきで作者も述べているが、この小説にはテーマが多様に盛り込まれている。それらを語るよしもとばななのストレートな言葉の選択は、読者をはっとさせる。 登場人物達は何を考え、何を思ってこの行動を取ったのか。彼ら彼女らを動かすものは一体何なのか。 考えれば考えるほど共感と反感が交互にやってくるような物語である。 解説は村上龍氏。
0投稿日: 2012.03.08
powered by ブクログ@ Singapore 「N・P」という小説をテーマに、複雑な人間関係を描かれています。 そこに登場する人物は、他の作品と同様、人間味がある。 ただ、たまに、あまりにも、その関係とか、登場人物の行為とかが 羨ましいのかは分からないけど、直視できないことがある。 よくいえば、微笑ましい。 比喩でいうと、暖かい熱を持っているような。 吉本ばななの作品は、簡単に読み終わりそうで なかなか読み終えないことが多い。
0投稿日: 2012.03.04
powered by ブクログ自殺した作家と子どもたちの危うい関係は、なんとかバランスをとりながら保たれている。 登場人物の関係性、時の流れ方など、物語の世界にぐいぐい引き込まれる。
0投稿日: 2012.02.29
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
最初、N•Pってなんだろう?なにかの略?もしかしてこの作品は何かの続編なのかな?と少しモヤモヤしながら読んだのですが、中盤あたりでこの作品がすごく好きになった。私のなかでよしもとばなな作品中TSUGUMIと並んででおそらくトップ…かもしれない。 近親相姦ネタは好きじゃないけど、この作品で良いなと思ったのが4人の友情。 公園で食べるアイスや夜中に地べたで飲むお茶も海辺でのキャンプも美しい感じで描かれてる。 夏がとても恋しく感じる。
0投稿日: 2012.02.26
powered by ブクログこれもトラウマ的。 口で言葉にしなくても顔で表情で友達だといったかもしれないという場面が残ってる。
0投稿日: 2012.02.06
powered by ブクログ初読は確か中学生。あの頃は解らなかったけれど、大人になった今だからこそ、淡白で濃密なこの世界が解りかけている気がします。
0投稿日: 2011.12.18
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
☆は3つにしてしまったけど、他のばなな作品と同様の魅力はある。 けど、ストーリー展開だけ何だかしっくり来なかった。でもそれは作者の力量の問題ではなく、私側のタイミングの問題のような気がする。 他のばなな作品もそうだけど、展開が突飛、ゆるい、ありえない、日常的、と、相反する言葉を並べて説明できる内容なので、そこに入り込める時期とそうでない時期があるような気がする。そして今はその時期じゃなかっただけ。だから、しばらくばなな作品はお休みしようかな。 最後の村上龍の解説が見事。 「乾いていて、正確な表現」 これは、すべてのばなな作品に言える解説だと思う。 ただ「共感出来る」としか表現出来なかった凡人の自分とは、やっぱ違うなぁ~。(笑)
0投稿日: 2011.12.02
powered by ブクログ彼女の描く人物がすごくすき。 みんなかなしみをちゃんと受け入れて、でも悲観に溺れず、 穏やかに、豊かに生きている。 わたしもそんなふうにありたい、といつも思う。 夏を愛せるひとは素敵だ。
0投稿日: 2011.11.29
powered by ブクログ吉本作品の登場人物は、どこかで会ったような気がする。こんな人達いるはずがないのに。 近親相姦や偏執的な愛情をこうさらっと書かれると、それが至って普通なことに思えてくるから不思議。 繊細なものは美しいけど、それを形成する過程はいつでも汚いような気がする。 なにがどうなんだって話じゃないけれど、ある作家の狂気を含む作品を巡る話。陳腐な表現を使えば、じーんとしました。 2009年11月25日 00:55
0投稿日: 2011.11.13
powered by ブクログわりと好き、いやかなり好き。 なんか不思議で冷たい空気なのにあたたかい感じ。 萃みたいな女、身近にいたら嫌だろうけど、魅力的なんだよな。 ラストが少し残念だったかな、妊娠して子供産むって決めて、風美と乙彦が旅立って終わる、んー 昔のばななさんの作品はやたらひんやりしてて好き
0投稿日: 2011.11.04
powered by ブクログ初めて読んだのは小学生のとき。 当時は萃って危険だけどいい女だな~くらいの感想しかなかったけど、改めて読み返すと重い話だ…。 読みながら憂鬱になるというか、エネルギーを吸いとられる。
0投稿日: 2011.09.21
powered by ブクログ僕らは皆、運命の決めた役割を演じているだけだからね。運命に従うのも運命、運命に逆らうのも運命。人の人生を予め規程している何か(仏教でいうと業ですね、iPhoneがバカでうまく変換出来なかった)の正体を示そうとしてくれる小説。面白いですよ。
0投稿日: 2011.09.11
powered by ブクログ昔から知っているみたいに すぐ大好きになれること。 何か思い込み、思想が 呪いみたいなものを作ること。 それはある種の雰囲気で、何か強烈なきっかけがないと、その空気はふっきることができないこと。 ポストみたいな存在。 見つけるのは案外難しいけれど、実はそこかしこにあること。 その存在を思い出すだけで、安心して緊張して泣きそうになること。 その感覚はきっと一生消えないこと。 どんな閉塞感漂う状況でも、何かのきっかけで抜け出すことができれば、しばらくは思い出に苦しくなるけれど、次の物語に進めること。 人生はいくつもの物語からなっている。
0投稿日: 2011.08.27
powered by ブクログばななさんの小説のなかで、このストーリーは個人的にはあまり好きではなかったけど、ひとつひとつの描写はやっぱりすばらしいです。ラストを際立たせるために書かれているようにも思えます。村上龍さんの解説がまた、龍さんぽい。
0投稿日: 2011.08.14
powered by ブクログよしもとばなな以前の「吉本ばなな」時代のテーマがふんだんに盛り込まれた作品。 「翻訳すると現れるある感情、雰囲気」という設定に、著者が如何にコトバと向き合っているかを、感じることが出来る。文章のチカラを信じているのだと。 物語全体から醸し出される雰囲気は、小説の設定そのもののように、作品を通して、夏の盛りを夏の終わりに懐かしむ様な感情を呼び起こされる。 夏になると、必ず開きたくなる小説。
0投稿日: 2011.08.05
powered by ブクログ97話の短編からなる「N.P」という英文小説。 それを書いた本人も、翻訳に関わっていた人もみな自殺。 「呪われた小説?」 N.Pに関わる4名を描いた作品です。 彼女の小説は色に溢れている気がします。 中でもN.Pは、総じて青い小説。 「哀しい予感」の青を、煎じて詰めたような青。 ミステリーとしてよりも、ばななワールドを楽しむ本だと思います。 「近親相姦」「不倫」「シンパシー」「死」etc・・・ テーマは深い。けれど、重くない。 小説全体に漂う薄暗さ、退廃的なところ、夏の匂いが好き。 ちょうど、読んだ時の自分のトーンとぴったり合いました。
1投稿日: 2011.07.31
powered by ブクログ毎年夏が来ると必ず読み返してしまう。哀しいような切ないような、夏が始まってから秋が始まるまでのひとつの物語。 自分について、自分が今感じていることについて、家族の歴史について、一冊の本について、移り変わる季節について、傍らにいる者について、失ってしまったものについて…。人は、一瞬一瞬、様々なことを考えながら、時を重ねていく。そのことを意識化し再確認するために、毎年この物語を私は読み返すのかもしれない。そしてまた、夏という特別な季節が私にそうさせる、のかもしれない。
2投稿日: 2011.07.28
powered by ブクログ一瞬で魅せられた。 レビューを見て読みたくなった。 読みたくて読みたくてたまらなくて すぐに本屋にかけこんだ。 見つからなくておあずけくらうのがいやで 絶対見つかる大きな本屋にいった。 読み出したら、他のこと手付かずになるから 時間がくるまで、待とうと思った。 でも、できなくて、 いつでもカバンにいれていた。 ふと、たった二駅の短い電車の中で 開いて読み始めてしまったが最後 何をしてても、続きが気になってたまらなかった がーーっと読んでは眠り なぜか、読んだらすごく眠くなった。 カフェで、がーっと読んだはいいけど すごく眠くて、知らぬ間に2時間ほど 眠ってしまっていたみたい。 最悪なことに目覚めてからまだ夢の中みたいで ふわふわしたままお店をでたら 本がなかった。 忘れたわけじゃないはずなのに 見つけれなかった すごいショックでたまらなかった でも、またすぐに買いに急いで 二度とはなさい勢いで読み切った。 そしたら、半日以上眠ってた。 すごく体力が削られるみたいな そんな本でした。
0投稿日: 2011.07.08
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
図書館から借りました 現代。近親相姦? 恋愛物? とある曰くある小説の翻訳を手がけていた恋人が自殺してしまった主人公風美。 運命的に、その作者の遺児たちと交流することになる一夏の物語。 作者もまた自殺していた。 莢(すい)という色硝子のような女。実の父親と知らずに関係を持って、知ってからも続けて。自殺されて。母親違いの兄弟乙彦と恋人になって、異様なまでのテンションの高さ。スコールのような激しさ。 莢はラストには子供を身ごもって、大好きな風美と心中、というか風美を眠らせて、横で自分は死のうという面倒なことをしでかそうとするが、果たせずに疾走する。純粋ではた迷惑で、魅力的な暴風雨。 透き通るような描写。濁りのないような、上澄みを集めて作ったような文。 冷たい水の中から、金色に光る空を見上げているような気がするのは、設定が夏のせいか。
0投稿日: 2011.05.29
powered by ブクログ吉本ばななさんの、どこか非現実的な世界が好きです。 そして、命と愛と・・・・ 哀しいくらいに強い愛を感じました。
0投稿日: 2011.05.24
powered by ブクログ夏!! 夏のにおいと、死のにおいは正反対みたいでそっくりなのかもしれないと思った。 夏特有のあの焦燥感、ときめき、切なさ、そうゆうのぜんぶ詰まってて、たまらなくなる。 吉本ばななの小説ってほんとに『色』がついているみたい。 限りなく透明な、深い、夜のあお。
1投稿日: 2011.03.16
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
まったく面白くなかった。良い作品だけど、まったく面白くなかった。 なぜ面白くなかったかというと、「結局いつもの吉本ばななじゃん」という感じが強かったから。仕掛けが仕掛けとして全然機能していないじゃないか、という感じが強かったから。これならむしろ仕掛けはいらなかったのではないでしょうか。別種の面白さなのだ、この仕掛けが生み出すものは。そう思います。だから期待をことごとく裏切られた感じがしたし、結局吉本ばなな的お話に小奇麗にまとまっちゃったなあというのがつまらなかった。そうじゃなくて、物語の機能と本来の吉本ばなな的文脈の接続による効果を面白さに昇華するべきでしょう。この書き出しなら。そう思いました。 好きか嫌いかで言えば嫌いだし、面白いか面白くないかで言えば面白くない。ただ良いか悪いかで言えば間違いなく良いと言える部分も多く、なんか複雑な感じです。割と悔しい、ずるいって感情もあります。まあそういう距離感の作家さんがいてもいいでしょ、ぐらいに思ってますが。ただ、これは、総合的には失敗作ではないですか。いつもの良さは勿論当たり前のようにここにあるし、手紙のくだりはさすがに凄いと思いましたけど、もう少しサービス精神があってもいい気がします。吉本ばななの良さならいくらでも見出せるけど、作品としての良さがあまり見出せない。私にはそういう小説でした。
0投稿日: 2011.02.24
powered by ブクログ吉本ばななの作品の中で、1位を争うほどに好きな作品。 1冊の短編集『N・P』をめぐる登場人物の葛藤や捻じ曲げられた運命についての小説。 夏の描写の生々しさも、心理描写も、萃というキャラクターも冴えている。 特に最後の萃からの手紙は本当に素晴らしかった。 自殺、死への情念、そこへ向かうエネルギーみたいなものを書ききっている。 ラストは希望の残る展開だったけれど、それも他の作品のようにただ前向きなのではなく 暗さに徹底的に向き合った上での希望だったのが好感が持てた。
0投稿日: 2011.01.03
powered by ブクログこの本は、著者の過渡期に書かれた本の1冊として興味深いです。 キッチン・哀しい予感…からの流れをここで一度止めて、あらたな世界観を築かれているように思います。ちがうかな?
0投稿日: 2010.11.20
powered by ブクログ今の心境とかのせいで、ちょっとのめり込んで読んでしまった。 ひとりでいることは怖くないのに、 ひとりにされることはとってもとっても怖いと、 本当はとっても心配で狂いそうだって、自分で自覚してしまった。 ひきずりこまれる生死の渦を、 もっと大人になって、少しでも操作できるひとになれたら、 どれだけわたしも救われるんだろう。 ちょっと大げさな言い方だけど、きっと拭えない意識だから、 いいほうに、そういう流れを変えていける人になれたらいいなって 心の底から思います。
0投稿日: 2010.10.20
powered by ブクログ物語が始まる、ということがある。 失われたピースが少しずつ集まりピタッとはまっていくように 全てが一度に自分の元に集まってくる「とき」が人生にはあるのだ。 これはそんなひと夏を体験した風美の物語。 よしもとばななの作品にはいつも「死」が描かれている。 が、山本直樹のそれと違いよしもとばななの「死」には匂いがない。 それは静謐でひたひたと足音もなくやってきて わたしたちの傍らにそのまま居座ってしまう。 わたしたちは死を内包した生を生きているのだ。 彼女の小説を読んでいると何故か 小さい頃の断片的な情景が次々に浮かんでくる。 忘れていたのに、そのときに感じていた気持ちとともに 湧き起こってくるのだ。 歌いながら歩いた帰り道、家族の団らんになじめない自分、 お風呂の窓から見た空のあまりにも美しい青。 彼女が紡ぐ物語は そういうものも死も全てひっくるめた上で生があるのだ ということをわたしたちに気づかせてくれる。
0投稿日: 2010.10.19
powered by ブクログかなり特殊な運命を自分で生きている萃に不思議な魅力を感じました。生きた感覚を言葉の膜で包んだような、そんな小説でした。
0投稿日: 2010.10.01
powered by ブクログこの頃の、いわゆる初期のばななさんの本はみんな好きです。今と違う雰囲気があって。とくにこの『N.P』は独特の空気があって魅力的です。翠にあこがれたなあ…高校生の頃。
0投稿日: 2010.09.08
powered by ブクログ最初の印象はもっとオカルトな感じなのかと思ったけど 全然そんなことなくすんなり読めました。 吉本ばななの描く人物はなぜにこう魅力的なんだろう?! 文章が美しいです。
0投稿日: 2010.09.02
powered by ブクログ重いテーマのわりに、言葉遣いのせいかさっぱりとしていて、爽やかで、夏の夜にちょっと読むのに良かった。
0投稿日: 2010.08.23
powered by ブクログ旅の中で再読しました。 登場人物の萃が魅力的なのは、夏のように純粋で、そのまんまで、 くっきりとしているからだと思います。 後半、緊迫感がありますが、読み終わりは気持ちがよく、 後からは、美しい風景だけが思い浮かぶ良い作品です。
0投稿日: 2010.08.12
powered by ブクログまだ子供だった頃、強烈に惹かれた作品。初期作だよね。 自分の幼さ、不安定さと作者の感性がすごくシンクロしたのかな。 思い出深い作品です。
0投稿日: 2010.06.20
powered by ブクログ物語の主人公は私なんだけど、途中から語り手のような存在になってくる。とても複雑で重たい話なのに、ラストは案外カラッとしている。恋愛と死は同等だ、みたいな文章があるんだけどまさにそれ。ずるずる呪いだの自殺だの言ってる割りには、1つの恋愛が終わればこれまでの事を終わらせてしまう。人生終わらせるよりかは恋愛終わらせたほうがよっぽどいいやと思った。
0投稿日: 2010.06.16
powered by ブクログオカルトめいた話。 強烈な話で、一時期やたら繰り返し読む中毒にかかってしまった。またへたれすぎる乙彦くんが大好きで、それも個人的には魅力的…!翠(スイ。漢字はさだかでないです)のたくましさ、したたかさに憧れます。
0投稿日: 2010.03.21
powered by ブクログどこが、と具体的にどうしても説明できないのだけれど、初めて読んだ中学生の頃 すごくこの世界観にはまってしまい、自分も100話目にまぎれこんでしまったような気がしていた。 風美が暴力的に待ち遠しいくらい夏が好きなところが、私と共通しているせいだろうか。 なんでも吸収してしまうところが似ているから? 言葉のひとつひとつに引き込まれてしまうのだ。 至極私的なことで恐縮だが、当時お金がなくて本が買えず、心に残ったところを書留めていたのだが この本に関してはあまりに好きなところが多すぎて、そっくり写本した。 文字を追ってそのまま中身を追って自分のものにして書き写しているうち、 世界観や思考にすっかりとりつかれてしまい、日常にも風美や翠がのりうつってきた。 自分が実の兄と(そんなものはいないけれど)付き合っているような気になって どこかうしろめたく、落ち着かなかった。 庄司や風美のお母さんが陥っていたのはこういう状況だったのだろうと思った。 異国の言葉を辞書を繰り、一言一言に丁寧に向き合っていれば尚更のことだろう。 普通に読書をしていてのめりこむことはよくあったけれど、 この時の体験はそれとは異質だった。まさに、服を着たままで夜の海を泳いでいるような まとわりつく不安のようなものがあった。 『呪い』を疑似体験したかのような、面白い経験だった。 最後の海のシーンはとても心に残っている。 穏やかで哀しいけれど、ハッピーエンドだったのだと。 命の美しさを感じる。
0投稿日: 2010.02.08
powered by ブクログスイからの手紙の部分を読んだら、ものすごく救われた気持ちになった。 彼女は強烈でめちゃくちゃな人なのに…不思議ね。 辛く苦しくなったら、この手紙の部分を読み返すという人は私だけじゃないと思う。 誰もが凶悪で強力な闇を抱えて生きている。 だけど、それに支配されず自由に生きていいのだと思えた。
0投稿日: 2009.12.24
powered by ブクログ哀しい予感についで、オカルト系作品第二弾。 前作では(哀しい予感)表現しきれず納得できなかったので、本作で挽回できたとか何とか、どこかの雑誌で著者が語っているのを見かけてがっかりした覚えが。 私としては、よしもと作品の中では、今も昔も、群を抜いて、哀しい予感が一番の作品だから。 作り上げた本人からそんな否定的な意見は聞きたくなかったなーと言うのが、正直な感想。 実際、哀しい予感の二番煎じ的な仕上がりだと思うのだが。
0投稿日: 2009.12.18
powered by ブクログきらきらしていて、 その隙間に見え隠れする真っ暗な闇が徐々に大きくなっていって、 だけど最後にはすっきりとさりげないあたたかさが残る。 そんな本でした。 さらりと読んだようで、きっとすごく後を引くんだろうな。そんな気がする。 そう、ラストが良かったんだ。 無性に海に行きたくなった。コイビトと一緒に。 そして何故だかわからないけどRie fuのpresentを聴きたくなった。 重いテーマがどろどろしすぎずさらりと書かれているのは、さすがばななさん、といった感じ。 次読むときは夏がいいなぁ。
0投稿日: 2009.12.02
powered by ブクログ読書好きな私のベスト1!! 旅行とか行くとき必ず持ち歩く1冊です。 夏っぽいとこも好き ちょっと暗いので好みはあると思いますが・・・。 彼女の作品の中ではマイナーなのかな? 暗いながらも、最後の望みはある感じが良いです。 色に例えると深くて澄んだ青という感じ。 (2005.10)
0投稿日: 2009.11.16
