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ゴーン・ガール 下
ゴーン・ガール 下
ギリアン・フリン、中谷友紀子/小学館
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総合評価

86件)
3.8
17
32
27
2
0
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    このレビューはネタバレを含みます。

    下巻に入り、エミリーの素顔が自身の語りでも夫語り側に出てくるエミリーによる過去の被害者証言からも明らかになってくる。 これは、、、 自己愛が強い境界性パーソナリティ障害なのではないか。夫の気質もだいぶやばいと思っていたが、進んでみるとエミリーの思考や怨念のこわさったらない。 ところが、最終的におもしろいのは、 ハッピーエンドともいえずバッドエンドともいえないようなぶっ飛んだ2人の夫婦喧嘩みたいに仕舞われてしまった!?ような驚き。 愛があるかは全く違うけど、Mr.&Mrs.スミスという映画を思い出した。 学びや新しい気づきがある書ではないもののエンターテイメント的な驚きのちょいドロっと小説。 夫ニックについた弁護士の言葉で印象に残った部分を覚書。 「いまメディアは、法的環境の隅々にまで浸透している。インターネットやら、フェイスブックやら、ユーチューブのせいで、先入観のない陪審員などのぞむべかもない。白紙の状態など存在しない。法廷に入るまでに、裁判の行方は八、九割方決まってしまっている。」選挙同様、裁判も当然、数年前より世論操作の影響を受けやすく、陪審員や裁判官には一層の自立した思考が求められる。

    0
    投稿日: 2025.09.09
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    このレビューはネタバレを含みます。

    上巻の終わりを受けての展開。 そういう構図か! サスペンスというよりイヤミス、しかも終始もやもやするやつ。 これはいずれに転んでもスッキリしないわーと思いながら読み進める。 ところどころ出る少々際どいもの言いは単なる卑猥さを通り越して愚かさに対する棘のよう。 わざとらしく唐突に、何でもないことのように過激な発言をすることで、余計に暗にそれに反応してしまう者をあざ笑っているみたい。 これじゃあ全方位皮肉で埋め尽くされていて救いないなーと思っていたが結末、意外でないにもかかわらず、もしかしてそれが言いたかった?と思えるほどシンプルな教訓を示す。 無条件の愛などない。 色々突っ込みたくなる気持ちや、いやこの経過を経てのこの結末はあり得ないという気持ちも大きいのだが、その真理一点においてのみ、この顛末を上回るなるほど感はあった。 次に読み始めた本に、家族の中でひとり特性の異なるエイミーが出て来ているという不思議な読書連鎖あるあるも興味深し。

    40
    投稿日: 2025.07.26
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    【結婚5周年の記念日、妻のエイミーが突然謎の失踪を遂げる。アリバイのない夫ニックに嫌疑がかけられる】 下巻に入った途端にガラッと変わる。 上下巻の使い方が上手い。 これはどういうカタチで終わるんだろう…とストーリーが予測不可能で面白い。 読後感は良くないけど、決まりきった定型的なオチにならずに最後まで予想を裏切ってくれる結末は好きだった。

    73
    投稿日: 2024.12.01
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    個人的・夏のホラー特集。上巻同様、最後まで読了してもやはり、印象はミステリ。人間の怖さ、って意味でのホラーですわな。夫婦そろって大概なんだけど、最終的にはやっぱり、妻の側の勝利ってことになるのかな。怒涛の展開で、最後まで楽しませてもらいました。

    0
    投稿日: 2024.09.26
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    ミステリが好きで、アメリカが映画が好きな私が、なんで今までこれを読んでなかったのか。不明を恥じる。一気読みでした!〈ここからネタバレ〉混じり気なしのサイコパス・エイミーは、しかし、強烈にミソジニーと闘うアンチヒロインでもあって、応援したくなってくる笑笑 二転三転してからの衝撃…というか、あんぐりビックリなラスト! そーきたかー。楽しかったぜ。

    0
    投稿日: 2024.09.08
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    このレビューはネタバレを含みます。

    後半は気になって一気読み。 わたしは妻が夫を上回るモンスターという前情報はあった上で読んでしまったけど、完全に何も知らない方が下巻更に驚けて楽しめたかも。 それにしてもこのカタルシスのないラストは…エンタメというより、しっかり夫婦の人間ドラマで着地した。 「人生」すぎて、どちらかが死刑になるよりずっと重い気持ちになった。この物語の地味バージョンが不幸な結婚だとするとぞっとする。

    19
    投稿日: 2024.05.26
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    このレビューはネタバレを含みます。

    めちゃくちゃ怖かった!! 私も自分で性格悪いと思っているけど、それをも超える陰湿さを感じた(笑) ニックの最終部での感情が意外。私の経験上では、男の人はそこまで単純じゃないと思ってた。 途中退屈な部分もあったけど、クライマックスは最後の数ページまでどうなるかわからなくて、ヒヤヒヤしながら読んだ。最後の数十ページまでは★3、最後の数十ページからは★5。

    0
    投稿日: 2024.04.16
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    妻エイミーの失踪。エイミーは何故いなくなったのか? 夫と妻が交互に語る形で物語は進み、展開が読めな過ぎてあっという間に読み終えてしまいました! 最後迄どうなるかわからず、そうきたか!で終わりました。それでいいのか!? 妻も夫も理解できないけど面白かった!

    1
    投稿日: 2023.12.30
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    ゴーンガールは2014年にデヴィット・フィンチャー監督で映画化された。「ファイト・クラブ」とか「セブン」「エイリアン3」の監督なんで、どんな感じになったのかな。著者のギリアン・フリンが脚本を手掛けている。 ニックはベン・アフレック エイミーはロザムンド・パイク 

    9
    投稿日: 2023.10.10
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    ニックは34歳、ニューヨークで雑誌のライターをしていたが、電子書籍の隆盛で仕事を失い、2年前に妻エイミーとともに故郷ミズーリ州の田舎町に帰ってきた。 しかし、両親ともに高名な童話作家で、その人気児童文学シリーズのモデルでもあったニューヨーク育ちのエイミーにとって、この田舎町での生活は決して満足するものではなかった。 そんななか、結婚5周年の記念日にエイミーが突如謎の失踪を遂げる。家には争った形跡があり、確かなアリバイのないニックに容疑がかけられる。 次々とニックに不利な事実が浮上するなか、彼はみずから妻探しを始めるが、その一方で何かを隠すかのように嘘を重ねるのだった。 ニックの語る結婚生活と、交互に挿入されるエイミーの日記。夫婦双方の言い分からなるふたつの物語が重なるとき、大胆な仕掛けと息苦しいほどの緻密さで描写される夫婦のリアルな愛憎劇、やがて浮かび上がる衝撃の真実とは。 デヴィッド・フィンチャー監督で映画化された傑作サスペンス小説。 ストーリーはほぼ映画と同じだが小説のほうが、ニックにエイミーが結婚記念日のプレゼントに導く手がかりが付き合っている時の思い出に繋がっているのにそれに気づかないニックに不満を募らせていく心情の変化やエイミーの周りに「パーフェクト・エイミー」と認められたい一心で努力する過剰な虚栄心そして周りの男性を上手く利用し侍らす小悪魔ぶりや暴力的な父親のせいで権力に盲従するようになったニックの性格や夢の結婚を台無しにした夫に対して恨みを募らせていくエイミーの心情が丁寧に描いているので、より夫婦関係の負の側面や現代社会の批評が描かれたサスペンス小説の傑作に仕上がっています。 ニックが映画好きなだけに、細かな映画ネタも、満載です。

    0
    投稿日: 2022.12.05
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    怖…本を閉じて、一呼吸おいて出た言葉はこれ。 色んな意味で怖くて、ぞくっとした。 読んでる間はもっと色々な感情に振り回されて、それが面白かったのだけど、最終的にはこれだった。 その発想も、行動も、コントロールされる民衆も、自分も…あらゆるものが怖いよ。 アメリカの田舎の雰囲気を感じられたのも興味深かったな。なんだか勝手にもっと個人個人が解き放たれた国のイメージを持っていたけれど、全然違った。 他の作品も読んでみたい作家さんだ。

    2
    投稿日: 2022.11.03
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    このレビューはネタバレを含みます。

    上巻は確かにミステリーだった。 下巻はもはやホラー。 10年も前の小説とはね。 なぜ今まで読まなかったのかとやや後悔。

    0
    投稿日: 2022.08.08
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    下巻では夫婦の更に熾烈な攻防戦が繰り広げられ、ジェットコースターさながらの急展開が続く。キャビンでのくだりなど、エイミーが完全無欠ではないことが歪さをより一層強調しているようだ。ハッピーエンドorバッドエンドの二極化では括れない結末だが、最後の一言でニックはエイミーに一矢報えたのだろうか。人は誰しも表の顔と素の顔を持ち合わせており、他者の前で自分を演じるのはある種のマナーだが、それが行き過ぎると引き返せなくなる。無駄なプライドや虚栄心を捨てれば、きっとその分だけ楽になるはず。これは自戒の念を強く込めて…。

    2
    投稿日: 2021.09.24
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    映画版の方が好きだったな〜。 デジー映画だとナヨナヨ金持ち元彼だったのに原作はマザコンクソ野郎だった。 エイミー子供作るのは無しだろう… 子供が可哀想だ…

    0
    投稿日: 2021.03.28
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    失業し、都会から夫の故郷の田舎に帰り住んだ夫婦。結婚5周年記念日に、妻が自宅から行方不明となる。争った跡、血痕、疑われる夫。夫の事件後進行形の視点、妻の日記の過去語り。両親が出版した、子供向けベストセラー本の主人公として描かれてきた理想の人生。 謎だけではなく、それぞれの人が何を思いどう考えて行動してきたか、で織りなされているのがすごい。ニューヨークとミズーリって、アメリカの人には都会と田舎の差が実感としてあるんでしょうね。

    0
    投稿日: 2020.10.09
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    このレビューはネタバレを含みます。

    海外ミステリーの話をする際、『ゴーン・ガール』みたいな…という言葉をよく聞くので、いつかは読まなくては!とずっと思っていた。 それだけたくさんの人が読み、印象に残っているということ。マストリードってやつ。 なるほど!イヤミスの濃いやつ。確かに似た作品はいくつも浮かぶがこれは濃い。 サイコパス×サイコパス いや、サイコパスとして鍛えられていく成長もの。 好みでした。ラストの形もよい。読めて良かった。 (エイミーが、ブラッドベリの感想を「面白いわ」で済ませたグレタのことを痛切に頭の中で批判する場面を思い出す笑)

    0
    投稿日: 2020.07.01
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    このレビューはネタバレを含みます。

    少し前に読んだ”でっちあげ”を思い出した。 最後スッキリしないけど、展開が予想できなくて面白かった。

    0
    投稿日: 2020.01.17
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    退屈だなぁって思いながら読んでいたけれど、アンディが現れてから一気に面白くなった。上巻から下巻に移ってぐんぐん読むスピードが上がって、やったぁ読んだぁ!完全犯罪にするには無理があるような気がして。警察ってそんなに無能かなぁ…と、この本の真髄に外れた読後感。

    1
    投稿日: 2019.11.04
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    いやあ、これは強烈。共感を誘う上巻から、えーっと驚く下巻へのひっくり返し方には参った。読者の大方が期待するであろう地点に着地しないところがすごい。読後感は決して良くないけど、ここまでやってくれたら降参です。

    3
    投稿日: 2019.03.16
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    このレビューはネタバレを含みます。

    途中ニックのクソ男っぷりにイライラしたけど面白かった。最高に愉快な美しき殺人者。素晴らしい賛辞。まさにアメージング・エイミー!

    1
    投稿日: 2017.12.27
  • 上巻のイライラが一気に吹っ飛ぶ下巻

    下巻に入ってからの展開はかなり面白い。 目まぐるしい状況の変化にハラハラ、ドキドキさせられる。 でも結末が・・・。 おいおい、それでいいのかよ、ニック。 どうもすっきりしない最後だ。 陪審員制度のもとでは、世論の支持があるかないかで、裁判の前に既に判決は決まってしまうという恐ろしさ。 真実よりもマスコミを使ったパフォーマンスが勝負という現実の方がよっぽど怖い。

    0
    投稿日: 2017.08.16
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    すんごい本だった。最高。ぞっくぞくしてた。星100個ぐらい付けたいくらい。 上巻を三ヶ月くらい前に読んでそのときはレビューした通りニックが犯人の殺人事件なんだろうと、まんまーと単純に思ってた。下巻をついに買って、読んで本当によかったですわ サスペンスなのかと思ってたら、最後の方、エイミーが戻ってきてからニックが逮捕に導くのかと思ったからつまらないなと思ったけど、最後の最後の終わり方は本当にサスペンスじゃなくてもう 男と女の関係、現代の夫婦関係、人間について の話なのだと分かった。 最後の方ニックの父親が死んだときの記述「女に囲まれて死んだ」って文が、結局彼も女を毛嫌いしていたけど生死の力になっていたのは女だったという皮肉と自然の摂理、男と女の動物的な役割というものを考えた この本はサスペンスではなくて、夫婦関係を保つための一般のケンカとかを極限に揶揄した、夫婦関係ハウツー本みたいなものなんだと思った。読む人によって色々なことが感じ取れるすばらしい本だと思った。まだまだまとめられないけども、最高です

    5
    投稿日: 2017.07.13
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    やはり翻訳小説は苦手。でもこれはイヤミスの名に相応しい一冊。なんだかんだ言いつつ最後まで読めた。しかし夫も妻も嫌だわ…つらいわーこの夫婦。

    0
    投稿日: 2017.06.24
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    最初の頃は退屈なアメリカン夫婦だなあと思って読んでいました。でも途中途中、おや?おや?と思うところがあり、先が読めない展開にだんだん引き込まれていき、夜更かしして一気読みしてしまいました。私としては、ちょ、おま、それで良いんかい?って思うような割と意外な結末でした。そうきたか~!という後味の悪い面白さ、嫌いじゃありません。ミステリーだったりサスペンスだったりしますが、お互いにだましあったり信じてみたり、ちょっと歪んだ男女の、馬鹿げて斜め上な成長物語っていう読み方もありかもしれません。楽しませてもらいました。

    4
    投稿日: 2016.12.29
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    このレビューはネタバレを含みます。

    米ドラマを見るような気持ちで読んでいくと、妻の失踪は妻の狂言だった…のところまでは予想出来るのですが、その妻のサイコっぷりがここまでだとは想像していなかったので実に実にイヤな読後でした。 救いは、夫のニックもそれなりにイヤな奴なので結末にそれほど心が痛まないところでしょうか。 しかし生まれてくる命のことを考えるとつらい…。 シーズン2でも書いてエミリーを何とかしてもらえまいか。いや、でももうこの夫妻には会いたくないです。 彼らに巻き込まれた人間の気持ちが実感できるほどうんざりします。

    0
    投稿日: 2016.11.10
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    エイミーの賢さ、したたかさに圧倒されまくる。ここでひっくり返ればスッキリするのにそれも許されず。イヤミスだ。間違いない。 でも最後に出てくるニックのひとことで、なんかいい話に思えてしまった。自分にはこの人しかいない、皮肉にもある意味ソウルメイトになってしまう2人。うーん、嫌なんだけど、でも面白かった!

    0
    投稿日: 2016.10.18
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    実際にこのような事件があったならば、もっと徹底的な捜査が行われるであろうし、穴だらけのアリバイだなあとは思う。だけれども、作者が一番描き立ったのは、エイミーのサイコパスぶりの恐怖だろうから、それはそれでいいのかなとは思う。

    1
    投稿日: 2016.10.10
  • 「不快」なだけに留まらない広がりを持った物語。

    下巻の冒頭で、上巻で気になっていた「食い違い」の部分が「タネ明かし」をされ、その事への驚きからの最後の結末に至るこの物語は、そこに至り、又その後にも続くであろう、夫ニックと妻エイミー2人のひたすら「内向き」で「虚無」な世界の物語であり、それは私達とは案外無縁な話でも無いのでは、と感じつつ読了しました。夫婦の関係だけでは無く、兄弟、親子、地縁といった様々な関係の切り口からこの作品は語られる事が可能な、間口の広い物語となっているようにも思われ、「不快」と感じる点も多々ありつつ、それ以外にも色々な感情を喚起させられた作品でした。

    7
    投稿日: 2016.06.24
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    このレビューはネタバレを含みます。

    予想外の展開でハラハラしました。こんなサイコが自分の周囲にいない事を願います。もしいたらまんまと嵌められて人生終了ですよ!ここまで完璧なサイコ女はいないにしても、ちょっとだけならこんな人いるよなぁ。最後は夫のダンが華麗に復讐して終わるものだと思ってたのに…なぜサイコ女の言いなりになっちゃうんやダン!!自分なら精神的に病んで発狂するよ。

    0
    投稿日: 2016.05.09
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    ダラダラとした描写の続くかったるい上巻から一転、予測できない展開に引き込まれた。帯の紹介文にもあるように、女の怖さというか誰にでもあるどす黒い意地悪さを体現したかのようなエイミーに感服する。一方で冷静にみれば、ただの依存した関係の迷惑カップルの物語とも言える。

    0
    投稿日: 2016.04.10
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    このレビューはネタバレを含みます。

    妻の夫への憎しみの深淵は恐ろしく残酷だ しかしそこには失ってしまった愛の悲嘆を感じさせる いやはや、ここまで人が人を憎むことができるのか? ましてや、かつて愛した人を… 憎しみのマグマが大噴火し怒涛の火砕流が夫をじわじわと追い詰めて行く 読んでいて寒気を感じるほど、ただただ怖い  取りあえずDVD借りてこよっと

    0
    投稿日: 2016.02.26
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    いや、これイヤミスなんてもんじゃない気がする! 上巻のレビューで、『実は結末を知っていて、、』 と書いたのですが 全然違がった! 本当に起きた事件を少し脚色した物語だとばっかり思ってたので。 何か本当に怖いわー。 そうまでして一緒にいる意味が私には全くわからない! どうやら海外のこの手の小説は苦手みたい。

    0
    投稿日: 2016.02.03
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    このレビューはネタバレを含みます。

    評判どうりな感じのラスト 私個人的にエイミーの気持ちが結構理解できる。 だけど好きじゃない! 以下ネタバレ含む。 上巻はエイミーの日記ばかりで ダラダラと続くので イマイチだったんだけど だんだん読んでいくうちに もしかしてエイミーが騙しているだけなんじゃないの? とか思ってたら なんと下巻では予想的中! 下巻からはテンポもでてきて面白くなった。 さあこれからニックが反撃 いまか今かとエイミーの本性を暴くのを 待っていたのに あのラストはないよ~ なんで諦めちゃうのさぁ~ 子どもだってニックの子とも限らないよ? エイミーは本当に賢い女だよね。 まさにアメイジングエイミー 完全にほとんどの人を騙した。 最後の最後まで デジーにしたことだって最低だわ だけどあのラストをみせられると なんだかどうしようもないおバカな2人にみえなくもない 笑 なんだかんだ結局一緒にいるなんて SM気質があるのか? お騒がせセレブじゃないんだから! 1番可哀想なのはデジーでしょ わたしの理想のような人だなーと読んでいて思った

    0
    投稿日: 2016.01.18
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    間抜けな男を翻弄する悪女を描いた作品と単純化すれば身も蓋も無いが、ひたすらに構成の巧さに唸る秀作だ。 早くも倦怠期を迎えた若い夫婦、夫は独白、妻は日記という交互の視点で語っていく。発端で既に妻は失踪し、その日記は過去のエピソードから始まっている。妻殺しの疑いを掛けられた夫の状況と、行方不明の妻の「いま」がいつ交差し、どのような過程を経て謎が解明されていくのかという構成の妙が冴える。さらに、極めて生々しい感情を互いに記録しながらも、読者には二人が果たして真実を語っているのかが分からない。極限まで各々追い詰めらていく男と女。その立場は時に逆転し、自己防衛の為の策は新たな暴力へと繋がり、事態をさらに悪化させていく。 練り込まれたプロット、時系列や伏線を複雑に絡ませて生み出す見事なサスペンス、女性作家ならではの「女の恐さ」の描き方、メディアを利用した犯罪の現代性など、様々な味わい方の出来る作品だ。

    0
    投稿日: 2016.01.10
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    一気読みできたので、良い正月となった。 たくさんの人に支持される小説がしばしばそうであるように、この小説もいろんな分野の共感スイッチがあった。 わたしのスイッチは、まず、ニューヨークと中西部の対比。自分自身も東京から地方の田舎町に移り住んでいるので、その価値観の相違、都会人の上から目線などが書きたてられている。西川美和監督も、北関東あたりの田舎町のねっとりした息苦しさを描くのがすごくうまいといつもうなるが、フリン氏もなかなかである。ジャンクな、あるいは野暮ったい食べ物、近くのモールで買う服、建売住宅、ウワサ好きの閉塞的な土地柄など、具体例をこれでもかと出してアメリカの田舎の退屈さ、醜さを訴えかける。そこに都会人の洗練された生活にとらわれすぎる滑稽さを書き加えるのも忘れない。エイミーがぼやくひとつひとつのネタに苦笑しながら共感する。都会と田舎の精神的な隔たりというのは好みのテーマである。 もう一つはもちろん、この小説のメインテーマである、夫婦のこと。男女関係とは支配被支配の関係なのか。愛なのか。支配したい女と女嫌いの男。延々と繰り広げられる対決。もちろん、そもそも、勝ち負けに意味はない、そうわかりつつ戦いを続けることが唯一お互いの生存を可能にするとでもいうように。夫婦は補いあうもの、お互いを高めあうもの、という理想がなまっちょろく響くくらいに。 ま、うちはうまくいってるし、こんなことになるわけだないんだけどね、といいつつ、ところどころで、実は心の奥深くでは自分がダンナに対して、親に対して、子どもに対して、世間に対して、こんなふうなどす黒い感情を隠し持っていてそれを知らないふりをしているだけと認めざるを得ないくらい、自分の中身もえぐり出される、筆力のある小説だった。

    0
    投稿日: 2016.01.04
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    上巻からのどんでん返しが最高。 人間のイカれた考えにぞわぞわするけど、読むのを止められない。 怖いもの見たさで一気読み。 最後の最後のエミリーの切り札に脱帽。 ここまで考えるかぁと呆れるほどの自分の理想形への執着心。 「私(僕)はこうあるはずだ」に囚われてどんどん自分の幸せからは遠ざかる。 こうはなりたくないと思いながらも、少し自分の中にもありそうなのが怖い。

    4
    投稿日: 2015.11.28
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    読後の後味の悪さはダントツ。一言でいうと「結婚て怖いな…」っていう物語です。結婚というよりも人間の怖さだろうか…こんなに頭が回る生き物だったんだっていう…。人間の汚いところが非常にうまく描かれた小説だと思います。

    0
    投稿日: 2015.08.23
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    人間の嫌な部分が全面に出てる!! 面白い話だとは思うけど 読後 なーんか嫌な気持ちになる話でした この2人 タイプは違うけど どちらもダメ人間

    0
    投稿日: 2015.08.09
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    上に続き、最後まで一気に読めた。最後は妻の日記❓感想で終わるが、締めの言葉が痛快。 夫を虐げてきて、夫は自分なしでは生きていけないようにしてきたのが、いつの間にか立場が逆転していたというのが面白かった。 人によっては他の捉え方も出来る結末かもしれない。

    0
    投稿日: 2015.07.16
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    このレビューはネタバレを含みます。

    本「ゴーン・ガール 下」映画原作。失踪した妻の行方と容疑者となった夫は…。 http://youyou-bookmovie.blog.so-net.ne.jp/2015-06-23

    0
    投稿日: 2015.07.02
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    映画は血がこわくてみられなさそう、と思ったので本で読んだけど、映画の方がおもしろいんだろうと思う。 大抵の人がニック的な要素かエイミー的な要素を必ず隠し持ってるはず。わたしはエイミー。かなり共感してしまって、ラストの詰めまで予測通り。たのしかった。 ゲームはルールを共有した同じレベルの人とやるからこそ楽しいのであって、結局ふたりはお似合いの夫婦なのだ。夫婦にしかできないゲーム、ゲームによって確かめられた夫婦。 エイミーは完璧な天才という訳でもない。安宿で金を取られる場面以降、エイミーの想定していたルールが通用しない世界ではエイミーは無力だった。ニックもアンディとは噛み合わない。そして、互いに命が惜しい以上に自分の論理と体裁が通用する小さな世界が惜しくなって、それを認めてみたら案外愛しいぞ、と。 そういう風にどうでもいいものを必死で保護しながら永遠に闘い続けるライバルが夫婦なのかな。学生の分際で夫婦を語ると殴られそう。

    0
    投稿日: 2015.06.20
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    あああぁぁぁ!!! 期待してた割にこの結末はなんなのーーー? 気に食わない。 なんだかなぁ~~。 史上最悪なビッチのくせに、最後は二人ともトーンダウンしてるみたい。 まぁ、形としては、エイミーが夫を自分に服従させ、元の生活に戻ることができたわけだけど、それにしてもイマイチ。ドロドロだった復讐劇だった割に冴えない結末。 それでも、エイミーの頭の良さとサイコな性格には圧倒された。こわすぎるーーー!! 執念深い女はたくさんいるけれど、ここまで計算しつくして復讐を遂げる女は彼女しかいないなぁ。 エイミーのアリ地獄にハマったら最後。 絶対逃れるれない。 ニックが哀れだけど、そんな女をもらってしまい、そんな女である妻に背いたんだから仕方ないかぁ。 愛し合っていないのに、お互いを必要とすることに何の意味があるのか。

    1
    投稿日: 2015.06.15
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    エイミーの自分が一番じゃなかったら嫌感が凄くよくわかる。 逆にそこまで執着を持つ相手がいないからしないだけで、 策を練るのはおもしろそう… 別に嫌ミスって感じじゃなかった。 むしろ理解出来ちゃう私はサイコなのか⁇

    0
    投稿日: 2015.06.11
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    映画の方がスピード感があった。冒頭、捏造リストをチェックする「チェック checked」っていう彼女の声が聞こえてきて怖かった。エイミーが戻ってきて、ニックが腹をくくっていく様子は、原作の方が良し。まぁほんとクソ女でした。

    0
    投稿日: 2015.05.16
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    映画が気になっていたけど結局観に行かず、小説で先に読むことに。 下巻の途中までは読む前からの予測通りで、どんなラストにもっていくのかと思ったけど、吐きそうだ。上巻は読み進めるのが面倒になるぐらいだったけど、下巻はラストどうもっていくのかぐいぐい読んだ。それにしてもとにかく不快だし滑稽にも思える。

    0
    投稿日: 2015.05.05
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    ニック、エイミー、妹マーゴ。 上巻〜映画〜下巻。 日記のエイミーの超絶面倒くさく気持ち悪い様が天才的。 いやー、参ったわ。 「この桜吹雪を忘れたとは言わせねぇぜ。」 とか言ってくれる金さんに助けてもらいたくなるよなー。 証拠がないんだもん。 引き込まれて読み応えがあるのはいいけど、苦しいのが辛い。 第1作目「KIZUー傷ー」2作目「冥闇」、 読みたい気もするが悩む。 力がある作家さんは大変なのか、もしかして。

    0
    投稿日: 2015.05.04
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    ベン・アフレックとロザムンド・パイクの共演で大ヒットしたミステリーサスペンス映画の原作。 映画は枝葉をうまく刈り込みながら、ほぼ原作に忠実に作られていたという事がわかる。つまりはそれだけ原作も面白いということ。 映画はビジュアルなものなので、小説にはできないところに力を入れて見せ場を作っている。例えば、妻のエイミーが監禁状態から脱するところ。小説は割とあっさり済ませているが、映画ではあのシーンが一番の見せ場だったろう。 一方で映画には中々できない部分は登場人物の心理描写だ。小説は各章を夫婦が交代で一人称で語っていく。特に前半は夫のモノローグが中心だ。映画も少しモノローグの部分があるが、基本は三人称の世界なので、心の動きは言葉と表情でしか伝えられないが、小説はその心の動きを原動力に読者を引っ張っていく。特に次々と窮地に追いやられていく夫の焦りが、読者を次の頁へと誘って、一気に読ませていく。 恐るべき妻エイミーが仕掛けた罠だが、そこに絡め取られる夫ニックのキャラクターの方がより重要な要素だと考える。

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    投稿日: 2015.05.03
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    上巻では、主人公にイライラしてたけど、下巻では奥さんにイライラしっぱなしだった。しかも終わり方が唐突。

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    投稿日: 2015.05.03
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    このレビューはネタバレを含みます。

    2015.4.27 面白かった!! けど、私としては、最後で失速してしまったような気がする……

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    投稿日: 2015.04.28
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    下巻は一気にエイミーの仕掛けが明かされてページをめくる手が止まらなかった。夫のニックも嫌なやつだけれど、彼の場合は父母と双子の妹や周囲の人達との関係が丁寧に描かれていく。特に父親との関係がポイントだった。家族や周りとのかかわりで窮地に立たされたニックが成長していったような気がする。エイミーの全米を巻き込むサイコな計画。映画はとてもよく出来ていてそういうキャッチーな部分を最高に楽しめた。しかし小説では奇妙で未熟な交流というか、サイコな夫婦愛というか、心の変化が描かれていてこちらも奥行きがあって良かった。

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    投稿日: 2015.04.18
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    上巻読了からしばし時間が経ってしまいましたが、なんとか下巻まで読み終えました。 それにしても初っ端からエイミーの変貌っぷりがすごい。 まさに悪女…というか、サイコパスというか。 展開は面白いのですが、彼女の強烈さばかりが発揮されていてミステリとしての要素は物足りないかも。 それとラストにもやもや。ニック哀れすぎる。 まぁそもそもがどうしようもない男なので、お似合いの夫婦かもしれませんね。 仲良くやっていけるといいですねと他人事ながら(笑) 映画も面白そうなので、機会があればぜひ見たいです。 2018.12.28 映画みました!!めちゃくちゃ面白かった。 すべての真相を知った上でまんまと"アメイジング・エイミー"に魅了されている自分がいた。4年前には分からなかったエイミーの格好良さ、結婚生活がまったく上手くいっていない今なら分かる。めちゃくちゃクレイジーでイカれてるぜ…この手のひら返し…ファムファタル…生粋の悪女…。 「何としても別れる。俺たちは愛し合い、上手くいかなくなり、支配し合おうとし、憎み合った」という夫・ニックの最後の叫びに「それが結婚よ」と平然と言ってのけるエイミー。アメイジングすぎる……。 ニックの弁護士の「彼女を怒らすなよ」というアドバイスに尽きるな。あぁ愚かなニックはもう永遠にエイミーから離れられない。 とにかくめちゃくちゃ完成度高い。胸糞悪いのに痛快!すごい!結婚生活がうまくいっていない夫婦でどうぞ一緒に見てください! (我が家は見終わったあと顔を見合わせて苦笑い)

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    投稿日: 2015.03.27
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    このレビューはネタバレを含みます。

    上巻は、振りだった。 下巻に入った途端に真実が明るみに出る。 ニックはダメ男、エイミーはサイコ女。 怖すぎる・・・ このまま二人は共に生きて行く事を選んだワケだけれども、生まれてくる子供は、両親の本当の姿を知らないまま育つのか、それとも、さりげなく知ってしまい、反発して育つのか・・・ マーゴの立場がものすごく辛そうなんだけれど・・・ ワタシがマーゴなら、縁切るな・・・ でも、相手がアレだから、切ったつもりでも、全てを知られてたりすんだろうな・・・ とか色々考えるけど、とにかく、恐ろしいです。 映画Verは、結末が少し変わっているそうなので、そっちも観てみたいなぁ・・・

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    投稿日: 2015.03.22
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    Σ(||゚Д゚)ヒィィィィ 予想外の結末。グロいわけじゃないのに気持ち悪い。 イーヤーだー! こんな結婚はイヤだーーーー!

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    投稿日: 2015.03.15
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    2015年2月読了。 一気のお話が進んで…妻怖し。 サイコな話だった。 夫があわれ…としか言いようがない。

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    投稿日: 2015.03.11
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    先に映画を観てから読んだけど。 観てからでも大丈夫、よかった。 どう書いても、ネタバレになっちゃうから書きにくい いやはや、こわい いや、ホラーではなくって、人間というものが 腑に落ちない点も無くもないけど・・・いっき読みでした

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    投稿日: 2015.03.11
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    このレビューはネタバレを含みます。

    映画も話題になったミステリー小説。 裏をかくストーリー展開はわくわくさせられるが、文章自体が平凡で楽しめなかったのが残念。 ※ネタバレ 主人公ニックは不倫をしていた。 ある日、妻エミリーが失踪するが、それはエミリーの策略。ニックがエミリーを殺害したと思わせるような数々の巧妙な罠を仕掛けてあった。 恐ろしく頭が良くて大嘘つきのエミリーが恐怖。

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    投稿日: 2015.03.08
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    2015年3月4日予約。8月7日、上下巻読了。NYTで長らくベストセラーになっていたが、それほどのものかなぁ…

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    投稿日: 2015.03.04
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    女って怖い。自分も女だけど、でもやっぱり怖い。 周到で、ずるくて、卑怯で、でもそれを上手く隠して生きている…なんて、そんな風に思われても仕方ない作品だな。自分の罪はうまく布にくるんで、相手のミスや弱みは上手く握ってカードとして隠し持っている。そんな風に人生をゲームとして、自分以外の人間を手駒のように使えるって…すごいなあ、ある意味。

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    投稿日: 2015.02.19
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    ニックは妻とともに故郷ミズリー州の田舎町へ帰ってきた。 そして、キッチンに大量の血痕を残し 妻のエイミーはいなくなる。 彼女が書いた日記から心の変化が読み取れる。 皆はニックに疑いの目を向け始める。 ニックに「エイミーのいない人生にはもう戻れない。」とまで言わしめてしまう彼女の魅力とはなんだろう。 完璧なエイミー。 反対に全てにおいて行き当たりばったりのニック。 彼女を恐れながら何も出来ないニック。 そこがまた憎めない。 それにしても、エイミーの怖さと言ったら。 映画『ゴーン・ガール』は エイミー役のロザムンド・パイクが素晴らしすぎたけれど 小説の中ではニックのダメっぷりを思う存分堪能出来て満足満足。 映画を観て小説を読んで良かった。

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    投稿日: 2015.02.18
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    イヤミス決定版らしいけど、イヤではなかった。むしろハッピーエンドなのでは。似合いの夫婦じゃ。 サイコっぷりが突き抜けていてむしろ気持ちがいい。勿論怖いんだけど。映画どんなんだろ。 他の作品も読みたい。

    1
    投稿日: 2015.02.17
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    映画が面白そうで観たいと思っていた作品。海外のものなので原作は読むつもりはなかったが、(海外ものは何故か苦手意識がある…)映画を観てないままだったのでおもわず手にしてしまった。 やはりというか、言葉の使い方や雰囲気、アメリカン☆な外国人のノリについて行けず…。慣れていないせいもあって文章が読みにくい読みにくい。やっぱり映画を観れば良かったと早くも後悔する。しかし頑張って読み進めていくと、なんだかんだで物語に引き込まれた。 結婚5年目の記念日に妻が失踪し、家の中には血痕と争ったとみられる跡が。上巻は夫ニックの目線と、妻エミリーの日記で物語が描かれている。 二人の言い分から夫婦生活が上手くいっていなかったのは理解できたが、なんだか嘘くさいニックの言動と、それとは対照的なエミリーの明るく献身的な内容の日記。読んでいてずっと違和感があり、どうもしっくりこない。 これ本当にニックはエミリーを、エミリーはニックの事を語っているのか?と変な疑惑を抱えていた。 下巻に入ると物語は一気に進展して真相も早い段階で判明する。ラストはどうなっちゃうのか気にはなるけどそれにしても長い。 まだ終わらないのかと少々飽きてしまった。 ミステリーからサイコパスな内容に様変わりしてなんだか後味が悪かった。まあこれがイヤミスということなんだろうけど、このイヤミスはあまり好みではなかった。

    3
    投稿日: 2015.02.14
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    2015.2.5上巻から日をおいて読んだのだが、上巻とはまったく違った展開に驚いた。一気に読んだ方が過去のエピソードの違う面が見られてよかったかもしれない。最後の最後まで振り回され、確かにイヤミスだったなあと思う。

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    投稿日: 2015.02.07
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    このレビューはネタバレを含みます。

    なんとか読み終わった。 上巻であまり引き込まれず止めてしまおうかと思ったけど なんとか完読。個人的に下巻が面白かった。分けずに一冊のほうがよかったかも。 こういう作風の小説もたまに読みたくなる。ただし ハラハラドキドキするお話は推理小説に限らず「オチを確認」してしまう。。 この小説はオチを確認しても中身が推測できず読み進めるのが怖かった。 どんどん人が死んでいく怖さではなく壊れた人と壊れていく人を見る怖さ。 エイミーはアメージングなままに最後には幸せになれるのか。それとも不幸になるのか。 という、疑念を持ったまま話は終了。読後感は…スカッとはしない。

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    投稿日: 2015.02.06
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    このレビューはネタバレを含みます。

    読書中胃痛が収まらず、何割かはこの本のせいなんじゃないかと思うほど嫌な味……けど面白かった! 文章も読みやすいし、この人物心理の考察は悩ましくも癖になりそうだ。 読み終わってみると、映画がいかに絵的に面白くできているか、内容をコンパクトにまとめているかがわかる。脚本が著者自身なので納得だが。 ラストシーンを再考したが、ニックの言葉はやはり皮肉なんだと思う。 エイミーが夫に憎しみをもったきっかけでもあり、元に戻ったきっかけでもある願望「本当の私を見て」。 彼女は幸福に最後を迎えるけれど、そこにいるのは「本当の私」なのかどうか? 少なくとも私にはそうは思えなかったが、彼女がそれを認めることは、もう一生ないんだろう。 映画との違い、細かい考察はブログに: http://haiiro-canvas.blogspot.jp/2015/02/blog-post_4.html

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    投稿日: 2015.02.04
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    映画よりもエイミーの心情がストレートに分かるから、その分恐ろしい。 ニックに同情しつつも、往生際の悪い、外面ばかりいい甘やかされ男な本性が分かるにつれ、イライラ。でも決して自業自得とは言わないよ。

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    投稿日: 2015.01.31
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    帯文:”男と女のサイコロジカル・スリラー” 目次:第2部 対決、第3部 変奏、謝辞、訳者あとがき

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    投稿日: 2015.01.26
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    狡猾でサイコなスーパークソ女のお話。goneには、過去の、死んだ、の意味の他に、絶望的な、妊娠している、という意味があるらしい。まさにナイスタイトル。

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    投稿日: 2015.01.25
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    「上」とはまた違う造りで怖さがじわじわと。 うっかり映画を先に観てしまったけれど、本が最初!でしたね、やっぱり。

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    投稿日: 2015.01.11
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    サイコな男女が段々と人間性を露わにしてゆく、どちらにも共感出来ない素晴らしい作品。しかし、上巻が胸が苦しくなるほど面白かった反面、終わりまでのテンポにあまり乗れなかった。

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    投稿日: 2015.01.06
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    (負けるなニック!慎重に踏ん張れ!)と応援し続け、一発逆転を期待するも、ラストで大撃沈。弁護士・警察に続き、読者も見捨てざるを得ない蟻地獄。 愛と言う名の洗脳は、子を産み育てることで、さらに悪質な純度を高めるに違いない。ああもう怖い…

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    投稿日: 2015.01.03
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    サイコ夫婦の頭脳戦。 上巻で夫のダメっぷりは解りましたが、やっぱり妻にも感情移入できませんでした。 どっちもどっちの似た者夫婦。生まれてくる子が気の毒……。 でも夫婦共に生育環境も大きく影響しているようにも思います。 まさに負の連鎖。 夫と妻の視点両方からの語りで進められていく物語はスリリングで楽しかったです。

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    投稿日: 2014.12.29
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    既婚の人なら、どこかで思い当たるフシがあるのでは…わたしは思い当たりまくり(笑)。それでもうまくやってますけどね。憎悪一辺倒でも愛一辺倒でもない、絶妙な愛憎入り交じりの人間関係がリアルでした。映画も著者さんが脚本書かれてるってことで、映画のより詳しい版としても読めた。映画で大好きだったジェリービーンズのくだりが原作にもちゃんとあってニヤっとしました。マスコミとそれに踊らされる人々の描写も痛烈。

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    投稿日: 2014.12.20
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    読後の開口一番の感想は、オンナは怖い!ホントに怖い!イヤミスとかサイコロジカル・スリラーとかを超越したホラー小説。 失踪したエイミーは用意周到な計画を実行していた…失踪した妻のエイミー殺害を疑われる夫のニックは窮地に陥るが… やはりイヤミスなのだろうか、人間の二面性を知り、周りの誰もが悪人に思えてしまうような読後感。2014年の『このミステリーがすごい!』の第1位が『その女アレックス』なら、『このイヤミスがすごい!』の第1位は『ゴーン・ガール』であろう。

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    投稿日: 2014.12.10
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    夫の視点と妻の視点(日記)で物語が進んでいく。とにかく先が気になる。 嫌ミスと言われるけど、終わりかたとしてはアリなんじゃないかと思う。 やはり作者は女性だった。女って怖い(^_^;)

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    投稿日: 2014.11.16
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    読み終わって、決して爽やかな読後感とは言い難いのですが、巧みなプロットや飽きさせないスピーディな展開にある種の爽快感を感じます。一筋縄で理解できないヒロインに、シンパシーを感じてしまうのは何故なのか?自分にも、彼女と似た部分があるのかも。

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    投稿日: 2014.11.15
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    上巻のラストからの勢いそのままに、下巻は一気読みしました。 より深く抉られてく夫婦間の闇、そこから浮かび上がる歪んだ愛と憎悪。 逃げたくても逃げられない、合わせ鏡の迷宮のような男と女の物語。 男目線からすると、終わり無き日常の恐怖を考えると発狂せざるを得ないなんとも言えない読後感でした。

    1
    投稿日: 2014.11.13
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    このレビューはネタバレを含みます。

    似た者同士の夫婦の話だったな。どちらも他者を愛する能力に欠け、親に恨みを持つ。妻の方がより復讐心が強い分、邪悪かも。これだけ主人公に限らず、殆どの登場人物の好感度が低い小説も珍しいかな。だからイヤミスなんだろう。親や夫に恨みを感じただけでこれだけの事をしたエイミー、もし子供に裏切られたらと思うとぞっとする。

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    投稿日: 2014.11.09
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    序盤から頭を殴られるような衝撃。 そこから先はラストまでノンストップです。上巻が不気味なお化け屋敷とするなら、下巻はまさに絶叫モノのジェットコースター。しかも上巻に輪をかけて生々しい悪感情に満ち溢れており、胸くそ悪さすら感じました。 それでも読み進めてしまうのは、語り口がどこまでも冷静で、内容に押し付けがましさを一切感じなかったからだと思います。比喩も的確で、ちくしょう誰が上手いこと言えと(以下略) もう1つの原動力は、怖いもの見たさ。これ以上悪くなるのかと思ったら、思った以上に悪くなります。読み終わった今、私は人間不信気味です。 文句なしの一気読み小説。徹夜覚悟でお読みください。 映画も絶対見ます。絶対。

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    投稿日: 2014.11.07
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    上巻は表で下巻が裏って感じ サイコの夫婦から目が離せなくなる 一気読み 裏切り・復習・憎悪…負の連鎖しかない 登場人物に全く共感が出来ないけど実は気に入ってるのかなこの本 作者の他の本も読んでみたい 映画は結末が原作と違うらしいからまた観たい

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    投稿日: 2014.09.13
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    ミステリーなんだけど、一筋縄のミステリーではなくて、結婚した夫婦の複雑な、だけど確かに感じる気持ちの悪さのようなものを描いている。夫婦の恋愛小説でもある。海外のミステリー(?)は久しぶりだったけど、のめりこんで読めたので、とても楽しい読書だった。フィンチャーの映画化がとっても楽しみ!!

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    投稿日: 2014.08.05
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    こ、こ、これが「イヤミス」というやつか! この作品を紹介してくれた方々みなさん良い人で、内容についてキレイにオブラートに包んでくれていたため、何の先入観もなく読み始めることができた。 が、下巻に入って半分ほど読みすすめた頃だろうか、ふと帯をみた。みてしまった。そこには「海外イヤミスの最高峰」の文字が…。 ジャンル分けに疎い私は「イヤミス」といわれても?といった感じだが、どうにも拭いきれない「イヤ~」な予感。 避けてきたこの手の作品。なるほど、これが「イヤミス」というジャンルなのか。 では、「つまらなかったのか?」と問われれば小さな声で「…おもしろかったです」と答えるだろう。 夫婦のニックとエイミー。二人それぞれの視点から、交互の語りで話は進む。 女性であるせいか、私はかなりエイミーに感情移入していた。 人というのは自分の都合の良いように、いつの間にか情報を取捨選択している。 こうであって欲しいという思い込み。 私もそんな無意識の思考パターンの罠にはまってしまった感じ。 しかし、最後はどう解釈したらよいのだろう? 一人で気持ちを抱えきれない複雑なこの読後感。

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    投稿日: 2014.08.02
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    下巻はジェットコースターみたいな展開。 こんな思考ゲームを一生なんて…((((;゚Д゚))))))) 面白かったです。

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    投稿日: 2014.05.17
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    「イヤミス」という評判をきいてこわくてなかなか読めなかったんだけど、想像していたよりは全然イヤじゃなかった。読みが浅い? 結婚してないから怖さがわからない? もちろん気分いい話じゃまったくないどころか、殺人まであって「サイコパスもの」とも思えるんだけど、殺人だとかサイコとかのぞけば、つきつめると、他人とかかわっていくってそういうことなのかも、とか思った。他人とかかわって自分が変わるとか自分を変えるとかそういう……。 でも、ミステリではない気が。わたしにとっては結婚小説とかそんな感じ。全然違うかもしれないけど、この前読んでたせいか、「マリッジ・プロット」をちょっと思い出したり。「結婚」ってちょっと興味深いかもとか思ったり。自分が経験できないのが残念なような気がしてくるような。 ストーリーとして気分いい話ではないけど、部分的にはユーモアがきいてておもしろい。映画の話とかたくさんあって、個人的にウケたのが、ゴッドファーザー見てフレドのところで必ず泣く、とか、ヒュー・グラントが捕まったときのインタビューの話とか。

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    投稿日: 2014.05.14
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    このレビューはネタバレを含みます。

    敬愛のデヴィット・フィンチャーが映画化するというので、手に取ってみた。 外国ミステリーという完全に門外漢なジャンルなので、上下巻の文量に不安を覚えましたけど、読み始めると何と言うことはなく、サクサクと読めてしまいます。 結婚5年目の記念日の日に失踪した妻と、妻を追う夫の話が交互に描かれる。映画でいうカットバック手法。うん、これはフィンチャー向き。とまぁ、それはさておき、文学的には非常に重層的で様々なテーマが浮かびあがる内容。男女の“愛”についての物語であり、“真実とは何か”という哲学的な物語であり、単純に完全犯罪ミステリーものでもある。どのページか忘れたけど、「夫婦はお互いの主張を証明するために駆け引きをしている」的なことが書いてあり、大いに納得。自らの主張に悔しくも白旗をあげるのが、夫婦円満の秘訣であり、男の道ではないでしょうか。と、さすがにそこまでは書いてませんが。 非常に重層的なテーマだとは思うのですが、所々に穴があり、傑作と呼ぶにはためらいます。特にエイミーが企てる完全犯罪(?)を警察が見抜けないくだりと、ラストのオチの滑稽さ。いやいや、いくら何でもエイミーのその主張は矛盾ありすぎやしませんかとツッコんだ矢先に、いやいや、いくらなんでも子ども作って産んじゃってさらに育てるとか冗談やありまへんで、と2度ツッコみ。ラストのオチ部分に関してはさすがにフィンチャーも変えてくるんではないでしょうか。 小説としては今ひとつ疑問符が残る内容ですが、映画(特にフィンチャーもの)の原作として捉えると申し分ないように思えます。

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    投稿日: 2014.03.25
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    美しくもなく、残酷すぎるわけでもなく、ただリアリティに溢れる話でした。 このミスにランクインしたともあって、読み応えがあり、でも続きが気になって上下巻あっという間。 海外文学は依然として苦手ですが、こういう規模の日本文学はやっぱりあんまりないのかなあという感じ。 しかし結末が、とっても悪趣味でとっても良かった。

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    投稿日: 2014.02.04
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    CL 2013.8.31-2013.9.11 どの登場人物にも感情移入できないのに、この 面白さはなんだ・・

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    投稿日: 2013.07.14