
総合評価
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powered by ブクログ友人に薦められて読み始めた。相談者の質問に対して、ズバズバと答えていく非常に痛快なもの。自分に重なる質問も多く、余計なことに悩む必要は無いと思わされた。
0投稿日: 2026.01.04
powered by ブクログ主に就職を目指す学生、若いサラリーマンからの質問に楠木先生が答える内容。いくつかヒントはありましたが、結局は題名の通り、“好きなようにして下さい”でした
2投稿日: 2025.12.22
powered by ブクログ著者独自の視点で相談者からの質問や悩みに答えていく。 好きなようにしていいんだ、自由意志で生きて良いんだ、もっと楽に生きて良いんだ、と手を変え品を変えて読む人に思わせてくれます。
0投稿日: 2025.05.21
powered by ブクログ・攻撃してくるのは暇な連中。外野の声は一切気にしなくていい。 ・具体と中小の往復運動の起点となる具体的断片としては、「好きなこと」よりも「嫌いなこと」のほうが有効。「好きなようにしてください」は「嫌いなことをしないでください」に同義 ・本当に優れた仕事をして認められているひとは、みんな最初のところで自分以外の誰かのためになろうと思って仕事をしている ・気楽に考えて、内なる声に忠実に、好きなようにしてください ・ひとが勉強する目的:自分の頭で考え、自分の意見を持ち、それを自分の言葉で表明する。自分なりの価値基準を持って生きられるようになるといってもよい ・担当がないのが経営者 ・仕事はアウトプットがすべて。ただし、アウトプットのうち、「成果」と言えるのは客が評価するものだけ。 ・客側で記録に残る成果の集積を「仕事の量」という。これに対して、客の記憶に残る仕事が「仕事の質」 ・そもそも「努力しなきゃ」と思うということは、必要とされているアウトプット水準と自分の現状との間に乖離があることを意味しています ・「ブレイク」といっても、あるときあなたが突然伸びる、ということではありません。あるときに、周囲のひとが積もり積もった変化の大きさに気づく、これが周りから見ると「あのひとはブレイクしたね」ということになるのです ・他人との比較が不幸を作る ・若さの弱点は、至高の時間軸が短くなってしまうことにあります。自分の中に歴史がない。どうしても近視眼的になる。若いときほど今この瞬間での良し悪しや満足・不満足で頭がいっぱいになってしまう ・自分を変える方法は3つしかない。時間の使い方を変える。付き合う相手を変える。住む場所を変える。一番意味がないのが「変わるぞ!」という決意だ ・本当に立派な人は「自分はまだまだだめだ」と心底思っている。だからまるで威張らない。 ・掛け算をすればするほど視点が経営者のそれに近づいてきます。あらゆることに手を突っ込み、あらゆる可能性を捉えて、売上を上げるかコストを下げるか、もしくはその療法を一挙にやるしかありません。稼ぐ力、それは丸ごと全体を扱う総合芸術です ・「うちの会社にはろくなやつがいない」という前提で動いている組織では、嫌でもマネジメントが発達します ・事前に企業の拠り所になるものはなにか。それは「論理的な確信」にしかない。 ・今ご説明いただいた戦略、ご自身では面白いですか? ・スキルというのは「マイナスをゼロのレベルまで持っていく」ためのもの。その先のゼロからプラスを創るのはなにか。「このひとに頼もうかな」とか、「こいつはいいな」と思わせるのはなにか。どんな分野でも、その道のプロが一番大切に懐に抱えているのは、誰もが使えるスキルやツールではなく、フォームなのです ・自分が面白くて重要で、どうしても人に伝えたい、わかってもらいたいということを書く
0投稿日: 2025.03.31
powered by ブクログp20 攻撃してくる人は暇な連中 p64 サマセット・モーム サミングアップ 私がしてきたのは、ただ多くの作家が目を閉ざしているような人間の性質のいくつかを、際立たせてきただけのことである。人間を観察して私が最も感銘を受けたのは、首尾一貫性の欠如していることである。首尾一貫している人など私は一度も見たことがない。同じ人間の中にとうてい相容れないような諸性質が共存していて、それにも拘らず、それがもっともらしい調和を生み出している事実に私はいつも驚いてきた p127 大学に限らず、人が勉強する目的は、究極的には一つだけだと僕は考えています。「自分の頭で考え、自分の意見を持ち、それを自分の言葉で表現する」これに尽きる。「自分なりの価値基準をもって生きられるようになる」と言っても良い p224 ポールロバーツ 衝動に支配される世界 p242 これを絶対に達成しようという目標をあらかじめ明確に決めて、ひたすらそれに向かって邁進する。私に言わせれば、そんなことをしても仕方ない。世の中、ほとんどのことは自分の思い通りにならない。だから、自然な流れにひたすら身を任せて生きていく。これが自分の生き方だ」 出口治明
0投稿日: 2024.12.27
powered by ブクログ頭の中で勝手に複雑化してしまった問題をうまく単純化してくれる感じ。 お悩み相談みたいな感じなんだけど、 筆者のゆるいテンポが、意見を受け入れやすい雰囲気にしてくれる。 文体も読みやすいし、おもしろい。 ただ、その考えそのものが社会で通用するかとは別の話だなと思った。
8投稿日: 2024.10.18
powered by ブクログ普段この手の本は読まないものの、夫の本棚で目についてちょっと覗いたら面白くてそのまま借りました。 これはキャリアに悩んでる時に読みたい!(まさに今) NewsPicks読者?からの質問に、ほぼ全て「好きなようにしてください」と回答笑 ちょっと突き放してるようで、背中を押してるようで、そして余談が非常にタメになったり自分自身ハッと気付かされることもあったり。 自分も転職すべきか?自分に向いてる仕事は?などなどキャリアについての悩みは尽きない。 本書に何度か出てくる、「川の流れに身を任せ」がめちゃくちゃ刺さった。機が熟したらその時の流れに身を任せていけばいいや、と思うと幾分気が楽になる。 お悩み事によって、刺さる内容も異なりそう。また10年後くらいに読んでみたい本。 あーおもしろかった!
2投稿日: 2024.04.22
powered by ブクログおそらく好き嫌いが分かれる内容!著者の楠木さんは、一橋大学の経営学の権威?で、「ストーリーとしての競争戦略」は良かったんだけど、こちらの書は自分には合っていなかった。自由闊達なコラム集って感じで、一冊の本としての明確なメッセージは伝わって来なかったゆえ。
0投稿日: 2023.11.18
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
「仕事は、自分以外の人のためにするもの」 というのが何度も出てくるので、言われてみれば当たり前だけど忘れがちだったことを教えてくれた。 だけど、誰のために仕事するのかは自分で選んでいい。 どの仕事を選ぶのが正解なのかは、やってみないとわからない。 自分の好き嫌いや思い込みで、仕事を決めて良い。 やってみて向いてなかったら次(ただし似たような職種で)にチャレンジする。やる前から悩んでも、わかりっこないので無駄。 という考えがなるほど〜と思った。 それと、「怒るな、悲しめ原則」の話が好き。 威張ってくる人に遭遇した時、「こいつ!」と怒らずに、「うわ、こんなに威張るんだ」「この人どんだけつらいことがあったのかな」と想像して、その人の寂しさに思いを馳せる。 各回答が、質問者への的確な突っ込み満載で面白かった。
5投稿日: 2023.10.03
powered by ブクログ楠木さんのうちはうち、よそはよそ、みたいな感じで一貫して主張を貫いてる感じがたまらなく好きですね 丁寧な皮肉に何度もくすっとしてしまった 仕事で迷ったらまた読みたい
0投稿日: 2023.10.01
powered by ブクログ◎「女を抱いたことのない男の恋愛指南」 楠木さんの仕事に対する信念とユーモアが溢れる最高のメタファーだ。 女を抱いている人を相当に見ている、女を抱いている当人には成し得ないこと。 その論理が世で悩むある男にとって助け舟となることが彼の仕事の意義。 「理屈じゃないから理屈が大切」 私が好きな守破離の言に通づる。 言語化とユーモアに優れた思考の深さに触れることで仕事に対する洞察を深めることができた。 「川の流れに身を任せ」「時の流れに身を任せ」 キャリア論争をぶった斬る最高の思考ヒントです! ◯目的がなければ手段は評価できない 仕事の本質は他人の役に立つこと、対価(成果)が発生して初めて仕事となり得る。 趣味は自分のため(自分さえ満足すればそれでいい) ◎何をやるかより、何を捨てるか。 何をやりたいかより、何をやりたくないか。 不要なもの、嫌いなものはその対極にあるエッセンスと紙一重。 ◎結論ありきながら、ユーモア・DCN(いい意味です笑)個性も交え論理立ててズバズバ悩みを切り捨てていく回答が超爽快。 読み終えた頃には誰もがそう思う。 "好きにさせてもらいます!"
0投稿日: 2023.07.17
powered by ブクログNewsPicksの意識高い系読者の質問に対し、楠木先生が「好きなようにしてください」とゆるーく返答していく本です。 特に印象的だった点 ・時の流れに身を任せて生きていくスタイル ・人生経験の少ない若者ほど環境決定論に翻弄されやすい ・意識高い層が転職を煽っても、自分が現職が居心地いいなら留まるのもあり ・著者のアフリカ育ち故?のゆるゆるさ
0投稿日: 2023.06.04
powered by ブクログ【星:3.5】 NewsPicsでの読者から著者に寄せられた相談と、それに対する著者からの回答を1冊の本にしたもの。 まあ、読んでいて飽きない程度に面白いが、本の内容の性質から読んでいてためになるとかそういった類ではなかった。
0投稿日: 2022.04.03
powered by ブクログ3年以上積読してやっとページを開いたら、今の私にピッタリの内容で面白すぎて(funnyとinterestingどっちも)ニヤニヤしながら読んでいます。3年前に読んでいたらこんなに面白くなかったかも…。この本に出会わせてくれた職場の人に感謝です!(お礼言いたいけど調子に乗って面倒になりそうなので言わないでおく…)
0投稿日: 2022.02.24
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
好きなようにしてください 2016/2/4 経営に法則はないけれども論理はある 2016年12月25日 楠木建氏による著作。 一橋大学大学院国際企業戦略研究科教授。 1964年東京都目黒区生まれ。南アフリカ共和国ヨハネスブルグで子供時代を過ごす。 1987年一橋大学商学部卒業。1992年同大学院商学研究科博士課程単位修得退学。 一橋大学商学部専任講師、同助教授、一橋大学イノベーション研究センター助教授、 ボッコーニ大学ビジネススクール(ミラノ)客員教授、 一橋大学大学院国際企業戦略研究科助教授、准教授を経て、2010年より現職。 ストーリーとしての競争戦略が最も有名であろう。 本作はnewspicksでの連載(キャリア相談)をまとめたものである。 一見分厚い本になっているけれども意外にすいすい読める感じである。 基本は全て「好きなようにして下さい」としかコメントしていない。 しかしなかなかどうして・・参考になる文章を引用してみたい。 人生はトレードオフ。 その本質は何をやらないかを決めること。 環境の選択は無意味。 最適な環境は存在しない。 趣味と仕事は違う。 自分以外の誰かの為にやるのが仕事。 繰り返し出て来るのだが、仕事と趣味を区分けすること。 他人からお金を貰う以上、決定的な差がそこにはある。 仕事の自己評価は意味がない。仕事を評価するのはあくまでお客さん(もしくは周り) 営業力はレジュメだけでは測れない総合芸術的な能力です。 仕事における総合格闘技、それが営業といってもいいでしょう。 日本だろうがアメリカだろうが人間社会であれば仲良しグループというものは必ず存在します。 ビジネスには儲けるという客観的な目標があります。派閥がどうあろうと商売がうまくいかないと会社としてはどうしようもありません。 好きなことをして下さい=嫌いなことをしないで下さい 自分が嫌なこと、イヤなことは若い人であってもわりと確信をもって認識できるのではないか。 部下の評価は上司の仕事の中核です。 部下を評価できての上司。 評価無くして育成なしです。 ビジネスで一番大切なのは人間に対する洞察。 人間を観察して私が最も感銘を受けたのは、首尾一貫性の欠如していることである。 首尾一貫している人など私は一度も見たことがない。同じ人間の中にとうてい相容れないような諸性質が共存していて、それにも拘らず、それらがもっともらしい調和を生み出している事実に私はいつも驚いてきた(サマセット・モーム) 人間は勢いで結婚するものです。 お互い見つめ合っている期間なんていうのはほんのわずか。 結婚に重要なことは3つしかない。 第一に我慢。 第二に忍耐。 第三に耐え忍ぶ心。(楠木建) 経営に法則はないけれども論理はある。 変わらない何かとしての論理が大切になる。 この数十年間、新聞紙上で激動期で無かった時代などない。 newspicksのコメントの読みすぎはしない。 変に意識だけが高いのは駄目。 実際の毎日のしごとは小さいことの積み重ねに他ならない。 ビジネス、商売である以上、本当に仕事が出来るということは、 商売丸ごと全部を動かして、稼いでこれられるということです。 稼いでくる奴が一番偉い。 一番頼りになる。 これが古今東西変わらないビジネスの現実。 稼げる人=商売まるごと全体を構想して動かせる人のことを意味している。 世界一は頑張りますと同義。 夢ではなく地に足のついた目標であるべき。 ジョブローテーションで足し算、引き算、そして掛け算。 掛け算をすればするほど視点が経営者のそれに近づいていきます。 担当がないのが経営。 あらゆることに手をつっこみ、あらゆる可能性をとらえて売上を上げるかコストを下げるか、その両方を行う。
3投稿日: 2021.12.27
powered by ブクログ自分はどんなふうに生きていきたいか、仕事においては誰にどんなふうに貢献したいか、を考える良い材料になると思いました。 今感じている「好き」とか「嫌いではない」とか「心地よい」みたいな直感に従って無理なく人に貢献しながら生きていこうと思いました。と同時に「好き」なことはどんなことかを常に意識し続けることが肝要だと思いました。
0投稿日: 2021.11.26
powered by ブクログ最近仕事でしんどく、続けるかやめるか本気で悩んでいたけれど、なぜしんどいのか?心の底からやりたいワクワクすることがないからだったのかもしれない。 というよりも、相手に気に入られようとしすぎて、自分の信じる道を突き進まなかったからだった。 アウトサイドインではなく、インサイドアウト。 自分の得意なことは努力を努力と思わないほど継続できることにあると。 自分の信じる仕事をしていこうと改めて思った。
2投稿日: 2021.09.30
powered by ブクログ面白かった。清々しいというか、楠木さんのいい感じの力の抜けた、飾らなさ・容赦のなさが、他人事として読む分には「張り詰めて色々考えなくても良いのかな」という風に思えた。こういう境地に達することができたらすごく生きやすいだろうなと。結局、誰に何を言われてそうしたところで、その結果がどうなろうと自分が受け入れるしかないのだから、悩むにしてももうちょっと力抜いて良いのかもなと思えた。
0投稿日: 2021.09.11
powered by ブクログ『好きなようにしてください』と言うタイトルから、無責任に相談者を突き放す本かと思ったら全然違った。つまり相談者には既にやりたいことが見えていて、そのまま『自分のやりたいことをおやりなさい』と言っている。物事の判断基準を、すべきかどうかではなく、したいかどうかで決めて良いと言うこと。一理はあるのだが、人生したいことだけやっていては、その内しっぺ返しが来そうだから皆悩むのであって、心の欲する所に従っても矩を踰えなくなるまでは好きなようにはできないかな。でも内容は純粋に面白い。
0投稿日: 2021.08.24
powered by ブクログ厳しいが温かい、何度か読みたい、一冊。 かなり良かった。深いのかどうかはよくわからないが、バカかお前はと罵ってくれる本。嬉しい。 「好きなようにしていいんだ、悩んでるの馬鹿みたい」と感じる。仕事を辞めるか(あるいはいつ辞めるか)、自分の夢を追求するか、転職するか、大学を辞めるか、部下や上司とどう付き合うか、などのキャリアの悩みは、相談者自身が大体答えをもう持っている。それに対して自分の選択によってどんな「損」があるかわからないから怖がっているけど、本質的には戦争と疾病以外にそんなに怖いものはなく、また環境の平均的な特徴によって自分の本質に損得が関わってくることはまずないから、とにかく直感的に「好きなようにしてください」ということだった。とはいえべつに衝動的に好きなことをするのがベストと言っているわけでもなく、自分がとにかくいいと思う道で好きにやりなさい、失敗してもいいじゃないの、好きな道なんだから!というような感じで、言っちゃえば無責任なおじさんである。 その一方でその無責任おじさんのいいのは、「現実的なアドバイス」をしてくるおじさんもどうせ無責任であるから、とにかく納得いく「自分が好きな道」をお勧めしてくれるところが心を軽くしてくれてありがたい。「あなたも若いんだったら自分の人生が大事で仕方ないでしょう」(みたいな感じだったが完全な引用ではない)と言っているところに痺れる。たしかに自分も自分のことが大切過ぎて、自分の得になるような策を張り巡らしたくて、効率良く、ベストな解答を求めて、近道したくて、承認される最短ルートを追いかけている。それに対してそれっておかしくね?ってちゃんと話してくれるおじさん、僕は好きになった。 で、このおじさん独特の(?)自信に溢れた陽気な感じは嫌いじゃない。とはいえやっぱり男女の特徴的みたいな問題になるとこの人も自覚している通りだけどまあややステレオタイプ的な発言が目立つ。それは気に入らない。言いたいことを言うのは悪くないし本の趣旨ともあってるし、ボトムライン間違ったことを言ってる感じはしない。だけど、男女の2分法系はなんかむず痒い。別に面白くもないし。ここら辺の好き嫌いというか、そんなこと言っていいワケ?シラーという感覚はなかなか通じねえなと思った。 4点にしているのは僕はもっと皮肉っぽい捻くれた人とかクソ野郎だけど賢そうな人が多分好きだからで、この人はめちゃくちゃ素直に色々書いているので気持ちいいんだけど気持ち悪さがいい感じに足りないから1点引いてしまった。あと痛いところを突かれて悔しいからもある。 というわけで自由に考える(感じる)応援歌のよつな本であった。大学に入る前に読みたかった...!悔しいが今出会えたことに感謝したい。とにかく端的には「(あなたの選択なんだから)好きなようにしてください」っていう話。一読の価値ありですよ!この人の他の本も読んでみたい!
1投稿日: 2021.05.10
powered by ブクログむちゃくちゃ面白かった。 本質的だし、実はとても優しいメッセージに溢れている。 特段コレが印象的だった!というものは無いのだが… つまるところ、キャリアや幸せについての悩みは全て人と自分の価値観が違うから発生しているということ。 バリバリ六本木で働いてる人がカッコいい…のはカッコいいが、正しいわけではない。 自分の価値観に自信を持つこと。 これに尽きる。
0投稿日: 2020.12.29
powered by ブクログ普通に読んでいて面白い。 何事も「決め」だなと思わされる 正解探しをしてしまう自分を戒めるために読む
0投稿日: 2020.08.26
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
楠木先生が、Newspicks読者から寄せられて仕事などに関する質問に回答するという形式で書かれた一冊。 読者の悩みが自分の悩みとシンクロする部分も多く、楠木さんの回答が歯に衣着せぬ口調でわかりやすく明確なので、大変面白く一気に読み進んでしまった。 やはり自分の根底にある価値観(好き嫌い)に素直に生きていかなければならないと再確認。 人生において起こる全てのことは自由意志。自分で選択している。誰からやれと頼まれたことなんて何もない。サーブ権は常に自分にある。 普通、仕事について考える時は、自分の好きなことや得意なことが先にあるはず。「こういうことなら人の役に立てる」、「こういうことをやりたい」と自分から提供するものがあって、だとしたら具体的にどこでどういう仕事をするべきかと考えるのがまっとうな順番。 何が良いことなのか、悪いことなのか、それは人によってそれぞれ。結局は好き嫌いがベースで決定をしている。 努力の娯楽化。本当に好きなこと、やりたいことだけに集中する。 ダイバーシティは多様性を成果に向けてまとめる力が最も重要 3年やってメガでないのであればセンス無し。さっさと次のサーブを打つ。 良い仕事=人の役に立つこと。人に価値を提供すること。 過去の先人が何故人々をひきつけ、偉大な経営者になれたのか、理由は「いい仕事をする」ということ。自分以外の誰かの役に立ったということ。大きな仕事を成し遂げたということは、すなわち自分以外の誰かに対して大きな価値をつくったということ。 夢と欲は違う。仕事と趣味の違い。利他たのか利己なのか?の違い。欲は自分でお金を払う。利他は他人に価値を提供して対価をもらう。 WorkはLifeの一部である。働くという事は自分の人生においてどういう意味を持つのかを大局的に見ないとキャリアとは言えない。 自分を変える方法(大前研一) 時間配分を変える、住むところを変える、付き合う人を変える。 最も意味がないのは、変わるぞ!と決意することである。 位置エネルギー、運動エネルギー。 川の流れのように♪、時の流れに身をまかせ♪ どんな分野でもプロとアマの違いは持続性なり頻度にある。アマでもツボにはまると一回や二回はうまくいくことがある。ただし、調子がいい時も悪い時も、状況がフォローでもアゲンストでも一定のレベルの仕事を維持できるかどうか、ここにプロとアマの決定的な違いがある。「悪い時でも悪いなりに。。」がプロ意識。 長く(高頻度)続けているとフィードバックを受けることが多くなる。仕事である以上、必ず受け手がいる。受けたは必ずあなたを評価します。 受け手にとってわかりやすい。これは自分の仕事にとって最大の生命線。この仕事をしている以上は20数年に亘り、毎日呼吸をするように「なるべくわかりやすく、自分の考えが伝わるように、、」という意識で書いたり喋ったりする作業を繰り返している。蛇の道は蛇。 よい文章を書く要諦は実に簡単。自分で面白い、どうしても伝えたいと思うこと以外は書かない。話ことばも同様で「何をどのように話すか」よりも「何を話さないか」こちらに集中すれば伝え方の質は向上する。
0投稿日: 2020.06.19
powered by ブクログ痛快。 大抵の物事は好きなようにすればいい。 好きなようにしてみて、ちょっと違うなと思ったら ほかの方法で好きなようにすればよい。 仕事と趣味の違いは真理を突いていると感じる。
0投稿日: 2020.05.22
powered by ブクログ愛溢れる放任主義 「好きな事だけやる。それは仕事じゃなくて趣味は、蓋し名言。 一見楽しそうでない仕事も楽しみたい。
0投稿日: 2020.05.10
powered by ブクログ10年ほど前に、「ストーリーとしての競争戦略」を読もうとして、その文章、日本語に拒否反応を感じ、どうしても読み進めることができなかった。 今回、職場の人に勧められて半信半疑で読み始めたが、お悩み相談を書籍化したということもあり、この口調が逆に良い方向に際立って、とても読みやすく、面白かった。 今の私に一番刺さったのは、「ラインマネージャーか専門職か」というくだり。私も上司との人事面談のたびに聞かれて、状況に応じてどちらの要素も必要だと思うので、一概に決められない、といった回答をしていると、会社としては育成方針もあるからどちらか決めないと、と言われ、何ともしっくりこない気持ちでいたが、楠木先生の回答を読んですっきりした。こんな粗々な分類にこだわるのではなく、自分の向き不向きや好き嫌いに忠実に、自分を定義することの方が重要なんですね。 ストーリーとしての競争戦略、リベンジでもう一度読んでみようかな。
0投稿日: 2020.04.26
powered by ブクログチャレンジをするもしないも選択の自由。 やれば辛くとも得るものがあり、やらなくばのうのうと退屈な日々を送ることになるという当たり前なことを、改めて強く気づかせてくれる本。 また、やりたいことがあるなら、いろんな武器を揃えてからチャレンジするのでなく、早く飛び込んで経験したもの勝ちという考え方も、非常に私の経験に照らしてもメイクセンスでした。
0投稿日: 2020.02.11
powered by ブクログビジネススクールでの講義が面白かったので買ってみた本。楠木さんと私は思考回路が結構似ているのですがそれをバシッと言語化してくれるのがありがたいです。文章はまったりしているので嫌いな人は大キライでしょうね。ま、当然ですけど。一緒に昼飯のときに世間話しましたが話題の引き出しが多くて楽しい先生でした。
3投稿日: 2020.01.02
powered by ブクログ★★★★★ #好きなようにしてください #楠木健 著 #ダイヤモンド社 ビジネスマンは全員読むべし。「働く」について全てが書かれています。以上!!! “キャリア計画は全然必要なし。...目標や計画なんか立てたところで、この世の中ではほとんどのことが自分の思い通りにいかないからです。当然ですけど。思うようにいかないことが次から次にでてくる。当たり前ですけど。” “「一生の目標がないと伸びないよ。」大きなお世話です。こういうことを言ってくる連中には、「じゃあ、お前はいまもなお、伸びているのかよ。お前の一生の目標は何なんだよ。夢に日付を入れているのかよ。それは何年何月なんだよ。その時達成しているかどうか、俺はこの目で確かめに行くからな」とツッコミを入れてみて” “自分以外の誰か(価値の受け手=お客) のためにやるのが仕事。自分のためにやる自分を向いた活動はすべて「趣味」。趣味は家でやるべき。仕事と混同してはならない。” “このところ、というかずいぶん前からそうかもしれませんが、「夢を持って生きよう!」「夢をあきらめるな!」「あなたの夢は何か!?」というような、やたらに「夢」と「!」のつく生き方を(特に若者に向かって) 推奨する向きが多いような気がします。 これを受けて、やる気のある若者ほど明確な「キャリアプラン」を持ちたがります。「夢に日付を!」とか言う人が出てくる。人生と仕事の性質を考えると、こうした考え方はあまりに不自然で窮屈だと僕は思います。” “長く続くキャリアのよりどころは、自分の中にある「好き嫌い」とそれを反映した「向き不向き」にしかありません。特に若いうちはたいした責任もないのですから、自分の「好き嫌い」に忠実に流されていけばいい。「これをやると何か調子が出るなあ」という、自分が好きで、自分に向いていると思える流れを見つけ、それに乗ればいいのです。” “「川の流れのように」というのは、何も手を抜くとか人まかせにするとかいうことではありません。むしろ主体性が大いに問われる。川の流れの中で、その時に自分が思い定めた自分の持ち場で真剣に力を尽くす。これが仕事をするということであり、世界経営に参画するということです。 ” #本 #読書 #読書倶楽部 #読書記録 #本屋 #本棚 #本が好き #本の虫 #読書タイム #古本 #古本屋 #文庫 #文庫本 #活字中毒 #電子書籍 #kindle #kindlepaperwhite
0投稿日: 2019.12.12
powered by ブクログNewsPicksに寄せられた様々なお悩みに答える楠木先生。どんな悩みであっても、基本「好きなようにしてください」と答えるが、その後の考察が面白い。「当然ですけど。」が小気味いい。印象に残ったのは①息子に自分と同じ思いをさせたくないと心配する必要はまったくない。子供は独立した人間であり、親とは違った人生を歩む②一番いけないのは、「○○せざるをえない」と勝手に思い込むこと。誰に頼まれたんですか?③才能があるか見極めるには、3年という期間が1つの目安。④威張らずにはいられない人には、「怒るな、悲しめ原則」
0投稿日: 2019.11.02
powered by ブクログこれってよく聞く悩みだよなぁ(大企業か、スタートアップか、など) というものに対して、好きなようにしてください、とあっさり回答しつつ、その理由を主に相談者の思考回路を紐解きながら行われるツッコミが、さすが研究者という感じのロジカルさで読んでいてわかりやすい。 大体の悩みが思考の底の浅さからくるもので、悩みというレベルじゃないんだなぁ、と思った。 よくネットで人生相談ものを読んだりするけれど、人生経験豊富な人が上から目線で回答するものとは異なり、ロジカルであるがゆえにスッと入ってきた。 これを読んだ後には、自分がうっすら抱えていた悩みって悩みじゃないんだよなぁ、とか、もっと自分の好き嫌いに敏感になって、自分にとって頑張らずに楽に出来る仕事をしたいと思った。
0投稿日: 2019.08.04
powered by ブクログ好きなようにしてください、という本人が一番好きなようにしているからこそ、 この書籍がまさに、Write like talking なスタイルを体現していて、だてにハゲを長くやっていないんだと思わせてくれる(失礼!)。 最高に痛快な書籍。 でも、仕事とは何かに悩む若者が読むのも良いと思います。 きちんと、仕事とは何かを記載してありますからね。
0投稿日: 2019.06.13
powered by ブクログ面白いので電車の中とかでは読まない方がいいかもしれません。といいつつとてもまっとうな「キャリア観啓発本」だと思います。 本作はNewsPicksでの連載を再編したものですが、「意識高い人の危うさ」をバッサリ斬っていて爽快です。 やりたいことをやれとかDoerがどうとかいうのは何でもいいからやれという意味ではない。むしろ自分のしっくりくることとかこないことに敏感であれという意味と理解しました。
0投稿日: 2019.04.18
powered by ブクログ最高に面白く、目からウロコのマインドにワクワクしました。責任と自覚、プロフェッショナルの基本ってこういうことなのかなと気づかされました。
0投稿日: 2019.04.04
powered by ブクログ主に仕事にまつわることに関して、好きなようにするを切り口にとてもバランスの取れた有効な考え方を提示してくれている。とりわけ無努力主義の原則は好きこそものの上手なれであり、努力しようと思った時点でもう向いていないのだ。
4投稿日: 2019.02.23
powered by ブクログ自分のキャリアコンセプトを 自分の言葉で明確にすることが大切だと感じた。 やりたいことよりも やりたくないことを。 そして最終的には人に話したくてたまらない 自分の好きなものを見つけること。 なんだかんだ全部好きなようにしてください。 の一言でまとめられて共感できる部分とできない部分が半々くらい。
0投稿日: 2019.02.17
powered by ブクログいろんな年代のいろんな職業の人たちの悩みってあんまり知る機会がないから、すごく新鮮だった。 続きが気になってどんどん読み進めてしまったが、自分だったら質問に対してどんな答えを出すか、一回立ち止まってから読み進めると、より発見があると思う。 3年後経って読んだら、見方が絶対変わってるだろうな。 また読みたい。
0投稿日: 2019.02.07
powered by ブクログ自分でも普段何となく思っているようなことが、歯切れの良い表現でスラスラと書かれており、共感できました。 年齢も50に近くなり、昔のように強い正義感を持つこともなく、世の中こういうものかと割り切ることが上手くなってきて、個人的には、あまりストレスは感じない方ですが、積極的に嫌な奴のことをもっと知ろうと思うところまでは到達できてません。オススメの特殊読書トライして、人間の本質や自分の理解を深めようと思う。
0投稿日: 2019.01.27
powered by ブクログ【環境決定論者になるな】 ・転職は「いってこい」、プラスもあれば、マイナスもある。即ち、環境の選択は無意味。「最適な環境」は存在しない。存在するのは、仕事の選択。(環境決定論の悪は、いいときも悪いときも理由を環境に求めるようになる。)仕事とは、自分以外の誰かのためにやるもの。趣味と明確に異なる。 【キャリア悩み解決法】 ・悩んだら「具体と抽象の往復運動」を行うと良い。具体化したり、抽象化したりしながら、自分の考えを明確にしていくプロセス。 ・悩んでいる人の思考には往々にして時間的奥行きがない。キャリアには常に時間軸がある。 ・キャリア計画は必要ない、この世のほとんどすべてのことが思い通りにいかない。ただ、日常の引っかかりを意識することは大事。機が熟せば、これだ、というときがくる。 ・人生はトレードオフ、何をしないか、のほうがハードだし、大事な意思決定。 ・良い会社、良い大学などない。「自分にとって何が幸せか」をまず考えて、そこから逆算して会社や大学が決まる。その考えるプロセスにしか価値はない。 【捨てることの重要性】 ・優れたコンセプト、目標、ビジョン=何ではないかを定義することによって、その価値の独自性が明らかになる ・嫌いなことはわりと確信をもって認識できる。自分の好き嫌いを深いレベルで知っている人ほど、無意識のうちに優れた判断ができる。 【プロ経営者とは】 ・プロ経営者=結果を出す人。経営者になりたいという欲が先行してないか。目的は成果を出すこと。 ・ビジネスは、商売である以上、本当に仕事ができるということは、商売丸ごと全部を動かして、稼いでこられるということ。稼いでくるやつが一番偉い。一番頼りになる。経営者と担当者は本質的に異なる。 【承認欲求との付き合い方】 ・承認欲求病は人間の性、どうしようもない。対処は放置しておくに限る、時間の経過こそが特効薬。年を取ると自分の損得ばかりを考えていた若かりし頃が馬鹿らしく思える。世の中で本当に承認されたりされなかったりする対象は、「状態」ではなく、「行動」。行動の結果として達成される成果こそが承認される。良い大学・会社に入るというのは状態。一言で言うと、「世の中はそんな甘いものじゃない」。 【評価というプロセスについて】 ・「人を評価する」というのは、経営コストのうち最大のものの1つ。年功序列は透明かつ客観的で低コストの管理手法(高度経済成長期にコストを抑えて、成長にアクセルを踏む制度として一定の合理性があった)。 ・相互に納得できる評価に起到達するまでのコストは、あらゆる経営コストの中でも最大のもの。コストをかけていくときりがないので、ダメだったらその時点であっさりと首を切ると言う手法が、外資系のやり方。 ・外資系証券のように流動性の高い分野であれば、労働市場の流動性が経営のコストを吸収してくれます。つまり、評価と言う機能を、組織の中のマネジメントから、外部の労働市場にシフトさせることができる。 【その他】 ・「情報の豊かさは注意の貧困をつくる」 ・ジョブローテーションについて 「アメリカでは会社レベルの転職が多い反面、個人の専門性や色の、職種が固定していく日本では会社が長期に固定される代わりに、会社の中で個人のファンクションを動かしていく。このように日米のシステムには対称性があります。アメリカではミドルキャリアクライシスへの対処法としてジョブローテーションが生まれ、日本では、流動性がない中で会社にとって必要な人材を育てるファンクションとしてジョブローテーションが生まれた。」 「ジョブローテーションには3つの効果がある自分の嫌いなものを知ると言う引き算の効果。自分の得意なものが増えると言う足し算の効果。最も大事なのはジョブローテーションを通じて身に付けたスキルを掛け算し、稼げる人間になること。」
2投稿日: 2019.01.04
powered by ブクログ起業、独立・・・Newspicksに訪れる意識高い層にあてられて このような言葉で人生に迷いが生じた人からのお悩みを筆者が解決する本。 よくある企業、独立、転職に対してアフリカ育ちの筆者がのんびり答えているため娯楽的に読める楽しさがあった。 基本スタンスとして「どうぞお好きなようにしてください」であるが、 そのあと相談に対する5倍ほどの筆者の考えや経験を添えて下さっている。 質問に対して自分ならどうこたえるか?という観点で筆者んおの回答を拝見すると、なるほど、と思う箇所が多く、異なる見方を学べて面白かった。
0投稿日: 2019.01.04
powered by ブクログ結局自分の思う通りにやるしかないんだよ(甘えるな、表層的な言葉遊びに溺れるな)ということを平易な言葉で腹落ちさせてくれる良書
0投稿日: 2019.01.02
powered by ブクログ最高に面白い。どんな相談が来てもとにかく「好きなようにしてください」から始める楠木節が本当に面白い。ただ単に面白いだけでなく、若者に対する進路相談など、かなり深く考えさせられ参考になると思う。自分がどうしていいかわからない、進路に悩んでいる、そんな人に一読を進めたい。
0投稿日: 2018.11.12
powered by ブクログ明確なキャリアプランなど不要であるという立場から、悩みを抱える質問に対してズバッと、「そのままでいい、だいたい、人生はそのようなものだ」という観点から話す論。 就職活動をしていて感じる違和感や疑問を肯定してくれるだろう。私個人も「自己分析ってなんだ? 働いた事無いのに、自分に向いてる企業なんて分かるかよ」「キャリアキャリアって、そんなに大事なのか。 べつに、これといってやりたいことなんてないぞ。」ような疑問を思った。 楠木先生ならこう答えるだろう。「好きなようにしてください。多分、どの企業に行っても良いと思う部分もあるし、違うと思う部分も出てくる。そこでまた、考えればいい。」 孫正義、坂本龍馬など、具体的な志を立てて一生を生きることとは正反対。川の流れのように、生きることを説いている。 仕事に関する解釈も就職を控えた私個人にとっては秀逸。「仕事の評価基準は他人。自分のためにやるのは趣味。ここの認識を誤ると、いらん悩みがでてくる。」 「自分が働きたい職場どうか」という、自分ばかり見てきて就活をする学生にとっては、ハッと気づかされる一言。 P.S 再読して思ったこと、めちゃいいフレーズ ■キャリアや働き方なんて、どこまでも自己中心的な問題なので、そもそも他人の評価や平均値、ランキングを気にすることほど無意味なことはない →そりゃそうだ。好きなアーティストのライブに行くとき、「周りの人も、このアーティストのことが好きなのかな?」」とか、考えるわけがない。考えたって意味がない。キャリアはどこまで行っても、好き嫌いで考えられるべき事象。そういった、あっけらかんとした考え方に、ものすごく、背中を押された ただ、一つ疑問に思ったのは、先生は「好きなようにしてください」というスタンスにこだわるあまり、悪いアドバイスをしていないかということ。作中の中で、「自堕落な生活をしてしまう自分を変えたい。分かっちゃいるけどやめられない。どうすればいいか。」というような趣旨の質問があった。これに対しても先生は「好きなようにすればいい。その自堕落な生活があなたのやりたいことなのだ。健康的で規則的な生活をホントにあなたが望んでいるなら、すでに実施しているはず。そうしていないということは、あなた自身がさして望んでいないということだろう。だから、いまのままでいい。」というような、解答をしていた。これは、近視眼的な考え方だと思う。楠木先生も著書の中で言っていたがが、もっと時間的スケールを持って捉えるべきだ。 怠惰的な生活は、そのプロセスは楽しいが、全く蓄積がなく、結果として何も結実しないことにある。だからこそ、相談者は変えたいと思っている。知識レベルでは理解できているものの、理性が負けている現状について、困っているということだ。したがって、自堕落な生活を続けて数十年も経てば、その一分一分は楽しいが、振り返ったときには、悔いしか残っていない。 「好きなようにする」ためには、かならず短期的ではなく「長期的にみて、好きなことか、望ましいことなのか」を抑えたうえで行動するべきだろう。
1投稿日: 2018.10.22
powered by ブクログ結局人生を決めるのは自分。人生の選択に悩んでいるときに後ろから背中を押してくれるような内容が書かれている。
0投稿日: 2018.10.13
powered by ブクログ大好きな楠木先生の著書。NewsPicksで先生に寄せられた仕事にまつわる相談に応えるもの。こういう仕事は受けなさそうなのに、そして、相談者の質問に愚問が多いのにもかかわらず、かなり真面目にかつ丁寧に回答していることに驚いた。でも、相談に対する回答は、的を得ており、切れ味抜群で、面白かった。 ・「特殊読書」の悦び 極私的な趣味ですが、僕は「イヤな気分」になることが嫌いではありません。むしろ、わりとスキ。いや、時と場合によっては大スキといっても過言ではありません。 たとえば読書。本には面白いものとつまらないものがあります。当然、面白いものは読みたいし、つまらないものは読みたくない。ところが僕にとってはそれとは別に「イヤなもの」というカテゴリーがあって、それは結構読みたい。私的専門用語で「特殊読書」と言っています。 たとえば、石原慎太郎の「わが人生の時の人々」。良し悪しでなく個人的な好き嫌いなのではありますが、僕にとっては最悪の意味で最高です。俺様系自慢話のオンパレード。実にイイ感じでイヤな気分になれます。… この捻じ曲がったヘンな感情はどういうことなのかな、と自分でも時々不思議になるのですが、ある人から「イヤになるというのは、どこかにひっかかりがあるからだよ。自分の興味関心の奥底に触れる何かがあるから、読んでいて面白いんじゃないの」と言われたことがあります。 なるほど、と思いました。イヤな気分になるということは、どこかで自分に深く関わっている。まったく何も関心がなく、自分と考え方が違うだけなら、イヤになる以前に、ただの「つまらないもの」としてスルーされるという成り行きです。 ・新浪さん 三菱商事時代の若い頃は「あいつは生意気だ」と周囲から責められたりいじめられたりする。ある時に新浪さんは、それまでを振り返って自分を責めてきた人をリストアップしてみたそうです。… …要するに「攻撃してくるのは暇な連中」。自分にやるべき仕事があって、それに没頭している人は人のことをいちいち気にしてああだのこうだの言ってこない。責めてくるのはその人にたいしてやることがなく、暇だからだ、というわけです。これに気づいた新浪さんは「外野の声は一切に気にしなくていい」と割り切ったそうです。 ・結婚生活に重要な三つのこと(楠木バージョン) 「結婚に重要なことは三つしかない。第一に我慢、第二に忍耐、第三に耐え忍ぶ心」 ・人が勉強する目的 大学に限らず、人が勉強する目的は、究極的には一つだけだと僕は考えています。「自分の頭で考え、自分の意見を持ち、それを自分の言葉で表現する」、これに尽きる。「自分なりの価値基準を持って生きられるようになる」と言ってもよい。もっとあっさり言えば、「教養」です。僕が言うのもちょっとアレですが、やっぱり人間的な深みというものがありますね。いい時も悪い時もぶれない「知的体幹の強さ」。それはやはり広い意味での教養がもたらすものです。 ・自分にとっての幸せとは何か 「自分にとっての幸せとは何か」ということを何よりも先に考える。これが真っ当な順番です。この問いに対する答えは、言うまでもなく子どもによってまるで違います。幸せになるためには、こんな仕事や生活がしたくて、こんな仕事をするには、こういう大学がいいのではないか。この真っ当な順番で物事を考えられるようにと子どもを導いてあげる。折に触れて子どもに「自分の幸せとは何か」を自分の頭で考える機会を与える。親にできることはそれぐらいしかありません。 ポイントは、仮に「自分にとっての幸せとは何か」を起点に考えたとしても、そんなの高校一年生でわかるわけがない、ということです。そんな答えがちょっと考えたくらいではすぐには出ないことを子ども自身が知る。ここに最大の意義がある。 ・仕事の原則10か条 1「仕事と趣味は違う」 2「自己評価はなしよ」 3「客を選ぶのはこっち」 4「誰も頼んでないんだよ」 5「向き不向き」 6「次行ってみよう(ただし、近場で)」 7「自分に残るのは過程」 8「仕事の量と質」 9「誘因と動因の区別」 10「無努力主義の原則」 ・子どもとのコミュニケーション 確かにお子さんとのコミュニケーションを増やす必要はある。しっかり向き合って話をするには時間もいる。人間の時間は総量が限られていますから、毎日23時帰宅なら、それは子どもと向き合いにくいでしょう。… 子どもと向き合ってじっくり話をするにしても、一日五時間毎日話をする必要はない。一時間で十分。ただしその一時間はできうる限り真剣に向き合うべきです。毎日でなくてもかまいません。23時まで仕事をする日があってもいい。そうでない日は時間をとって、じっくり一時間は子どもと向き合うと決めればいいだけの話です。 お子さんと話す時は、まず徹底的に向こうに好きなだけ好きなことをしゃべらせましょう。自分の子どもが相手だと、どうしても「何であなた、そんなことするの」と言いたくなる。その気持ちはよーくわかりますが、そこをぐっとこらえて、まずはお子さんにできるだけ話をさせることが大切です。 毎日の生活の何が不満で、どういう問題を抱えているのか、こちらから「こうしなさい、ああしなさい」という前に、最初は徹底的に子どもの考えや意見を聞く。このことだけを気をつけて、あとはご自分が一番いいと思う方法でお子さんと話し合ってください。 ・イラッとするのは幼児性の現れ 僕が言う「幼児性」の中身には以下の三つがあります。 一つ目は世の中に対する基本的な認識というか構えの問題です。身の回りのことごとがすべて自分の思い通りになるものだという前提で生きている人を「子ども」といいます。物事は自分の思い通りになるべき。思い通りにならないことは「問題」であり、間違っている。これが子どもの世界認識です。 一方の大人は、「基本的に世の中のすべては自分の思い通りにならない」という前提を持っているものです。 これだけ多くの人間が、それぞれ違う好みとか目的を持って、利害ある中で生きている。世の中で自分の思い通りになることなど、ほとんどありません。そういう前提で生きていれば、思い通りにならなくてもいちいちイラッとすることもない。むしろ、たまに思い通りになることがあると、わりと嬉しくて思わず「ニコッとする」。大人はイラッとせず、ニコッとするものです。 本来は個々人の「好き嫌い」の問題を手前勝手に「良し悪し」にすり替えてわあわあ言う。これが幼児性の二つ目です。… 人はそれぞれ自分の好き嫌いで生きています。「人は人、自分は自分」です。自分と反対の考えの人がいても、イラッとはしません。「へー、そういう人もいるのか。世の中は面白いねえ……」と受け止めるのが大人です。前に「怒るな、悲しめ」の原則の話をしましたが、「怒るな、面白がれ」が大人の流儀です。 …幼児性の三つめは、他人のことに関心を持ちすぎるということです。繰り返しますが、仕事の部下としてその人のことを気にかけるのは上司として当然のことですが、仕事を離れればみなそれぞれに独立した人間です。… なぜそうなるかと言えば、本当にその人が気になるというよりも、自分の中に何かの不満や不足感があって、その埋め合わせという面が大きいのではないかと思います。自分の仕事や生活に何かさみしさや不満、鬱憤、鬱屈、屈託があって、いま一つ充実していない。そういう人は他人の欠点や問題、もっと言えば「不幸」を見て心の安らぎを得るというか、鬱憤晴らしをするところがあります。 ・問題の不在 …部下が七人いて、そのうち五人が「日々スクープを取ろう、あるいは自分の専門職を出そう、別の切り口を展開しようなどと、大変に仕事熱心」。残りの二人も最低限の仕事はこなしている。上司として、こんな楽なことはありません。こんなに上司として恵まれた職場は、世界でもトップ5%に入るでしょう。おめでとうございます。 …七人中七人がデフォルトでやる気満々というような職場は世の中にほとんどありません。いま一つのやつがパッと出てきた時に、それを束ねて動かして成果を出すのが上司の仕事です。 あなたが言っていることは、要するに「この二人はハズレ引いちゃったな」という状況論です。全然部下に向き合っていない。問題の認識が他人事になっている。
0投稿日: 2018.10.08
powered by ブクログ著者が同い年なので、ところどころの時代を感じさせるコメントが何とも言えずいい感じだった。さすが書くプロフェッショナル!
0投稿日: 2018.05.06
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
キャリアや人生に関する相談に好きなようにしてくださいと痛快に突き放す本。 質問の浅さをこき下ろしながらも、行間を勝手に読み取り、興味深い持論を展開しながら最後は好きにしてくださいと委ねる様が最高でした。 仕事に関する原則に関しても非常に納得できます。ご本人も書いていましたが、学者として実践と距離を置かれているからこそ見えるものがあるというのも納得。
0投稿日: 2018.01.05
powered by ブクログ好きなようにしてください思考のドリルのよう。 最初のうちは、目から鱗がバサバサ落ちて、こういう考え方もあるのかぁ、と感心することが多かったが、読み進めるうちに、この質問、著者だったらこう考えるだろうと予測を立てて楽しめるようになった。 これぞ、分かったつもり、から一歩進んで、分かるまで読む読書術といえようか。 相談者自身が思っている問題点や悩みの本質がどこにあるのかを明らかにし、本質を考えれば、あなたの悩みなんて、どうぞ好きなようにしてください、となる。 表面的な悩みの内側にある物事の本質を大切にする習慣をこのドリルで身につけることができる。
0投稿日: 2017.11.15
powered by ブクログ会社辛すぎてヤサグレてたときに先輩がくれた。 心が楽になったよ。私はがんじがらめになってたみたい。 会社辞めました。 ありがとう先輩。
0投稿日: 2017.11.15
powered by ブクログ週刊誌で連載されていた、読者投稿型のコラム。著者の振り切った回答が気持ちいい。必読。 ※章ごとに別の話なので、コン詰めて読むより、常に持っておいて読む感じ。電子書籍向け。
0投稿日: 2017.11.07
powered by ブクログ意識高い系のおにーさんおねーさん達を「好きなようにしてください」とぶった斬り続ける本。 比喩の仕方が面白くて参考になった。総合格闘技だったりハゲだったり。 心当たりが疲れた時に再読する
1投稿日: 2017.08.21
powered by ブクログまたまた職場のHちゃんに「ふくだにぴったりだよ」って貸してもらった本。相変わらずセンスいーぜ。ほんとありがと。 雰囲気はかっる~い本なんだけど、けっこうバイブル的に読み直したくなるかもで、きっと自分でも買うと思う。 一言でいうと、キャリアや仕事に悩む有象無象の輩の質問に対して、その無駄なプライドをばっさり切って「好きなようにしてください」と言い続ける本。 この本がいいのは、肩書で言ったらキャリアをバリバリ語りそうな筆者が、結局はなんだっていいんです、流されたっていいんです的なスタンスでものを語って、意識高い系に影響されまくってる質問者たちをバシバシ切るところです。痛快です。 この筆者、けっこう本性は中二病的なところがあると思う。自分はテキトーなんですよすいませんねと言いつつ、他者が突っ込み入れづらい程度の高度な知識を回答のそこここに散りばめてます。これって学者だからというより、高度な中二病のテクニックなんだよね(ふくだ自説)。自分を下げてるようで相手の論理の破綻を示したり、相手よりもっと深い知識を提示したりする。これはもんのすごい自意識の高さの表れです。でもその高さを学者レベルまで高めた知的な方なのですよ、たぶん。だからとても親近感を持ちました。(あ、私は残念ながら高度なテクニックを持ち得ていない中二病人間っす、念のため。) で本編に話を戻すと。 読んで覚えてるポイント、筆者の一貫した主張は以下かな。 ・環境ではなく仕事の内容で考えろ ・スキルじゃなくて、稼げる力をつけろ。スキルなんて陳腐化する。稼げる力=Revenue増加かCost低下に貢献できる力を持てる人間になれれば強い。 ・自分が幸せで、ストーリーをキラキラと語れるなら何やったっていい。逆にストーリー語れないなら意味がない。 ・仕事は誰かのためにやるもの。自己満足では意味がない。 ほかにも面白いこと言ってたと思うけど、こんな感じでした。私みたいにキャリア志向が薄くて、でもキャリアを目指さないでいられる理由も何ももってなくて(それこそ職場がいいから差別も偏見もないし、チャンスは平等だし、独身だし涙)、でも「アップ!アップ!レベルアーップ!」ってのを目指すのが苦手で、その結果世の中の全員に批判されてる気分になってる人間には、溜飲が下がる思いでしたよ。ああ卑下がすぎててすみませんね。中二病なんでね。 とりあえず好きなように生きるために、稼ぐ意識は持とうな、お前って自分に言い聞かせました。
1投稿日: 2017.05.11
powered by ブクログ大事なこと 一番評価される力はビジネスを丸ごとプロデュースして稼げる力 自分の土俵を描くのがキャリアコンセプト 辞めるも辞めないも好きにして良い。 誰も頼んでない。 目の前の仕事にフォーカス 人を幸せにする
0投稿日: 2017.04.03
powered by ブクログ軽く読める。個人的に相談本は好きではないけど、楠木さんはまさにそこを彼独自の持論で相談者の好きなようにしたらいいというベースで書いているから、押し付けがましくないしオモシロイ。
0投稿日: 2017.03.25
powered by ブクログ仕事に関するよろず相談本。 いろんな質問に、好きにして下さいから回答。 いろんな事例が乗っててよい。
0投稿日: 2016.12.13
powered by ブクログ筆者の本が好きでよく読んでいる。 目新しい話は少ないので★3つレベルだが 楠木教授ファンなので★1つ追加。
0投稿日: 2016.11.27
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
・僕の好きな五七五作家、水野タケシさんの作品にこういう川柳があります。 結局は「がんばろうぜ」になる相談 ・極私的な趣味の話ですが、僕は「イヤな気分」になることが嫌いではありません。むしろ、わりとスキ。いや、時と場合によっては大スキといっても過言ではありません。 たとえば読書。本には面白いものとつまらないものがあります。当然、面白いものは読みたいし、つまらないものなら読みたくない。ところが、僕にとってはそれとは別に「イヤなもの」というカテゴリーがあって、それは結構読みたい。私的専門用語で「特殊読書」と言っています。 たとえば、石原慎太郎の『わが人生の時の人々』。良し悪しでなく個人的な好き嫌いなのではありますが、僕にとっては最悪の意味で最高です。俺様系自慢話のオンパレード。実にイイ感じでイヤな気分になれます。ちょっとイヤな気分に浸りたい時など、繰り返し読むのに最適な一冊として僕の本棚の特殊読書コーナーに鎮座しています。 いまは好むと好まざるとにかかわらずインターネットでいろいろなニュースや記事に触れるわけですが、時々すごくイヤな気分になる記事と出くわすことがあります。これがわりと嬉しい。 この捻じ曲がったヘンな感情はどういうことなのかな、と自分でも時々不思議になるのですが、ある人から「イヤになるというのは、どこかにひっかかりがあるからだよ。自分の興味関心の奥底に触れる何かがあるから、読んでいて面白いんじゃないの」と言われたことがあります。 なるほど、と思いました。イヤな気分になるということは、どこかで自分に深く関わっている。まったく何も関心がなく、自分と考え方が違うだけなら、イヤになる以前に、ただの「つまらないもの」としてスルーされるという成り行きです。 ・僕の大キライな言葉に「勝ち組・負け組」というのがあります。この言葉が戦後混乱期のブラジル移民の不幸な歴史から出てきたことをご存知の方も多いと思いますが、それは置いておくとして、何でもかんでも表面的な基準で「勝ち」と「負け」に分類する、きわめて底の浅い話だと思います。だいたい、勝つにしても負けるにしても「組」にするのが何とも下品。組にならずに一人で勝ったり負けたりしてろ!と言いたい気分になります。 ・ある時に新浪さん(新浪剛史)は、それまでを振り返って自分を責めてきた人をリストアップしてみたそうです。すると、いじめてくる人にもいろんなタイプがあることに気づいた。 昔は責めてきたのに、いまは何もしなくなった人。昔はそうでもなかったのに、いまは何かにつけて攻撃してくる人。いまも昔も責めてくる人。いまも昔も責めてこない人――。 これが何で決まるのかと考えてみた結論、これが面白いんですね。要するに「攻撃してくるのは暇な連中」。自分にやるべき仕事があって、それに没頭している人は人のことをいちいち気にしてああだのこうだの言ってこない。責めてくるのはその人にたいしてやることがなく、暇だからだ、というわけです。これに気づいた新浪さんは「外野の声は一切気にしなくていい」と割り切ったそうです。 ・どうぞ好きなようにしてください。すなわり、(いまのところ)あながた好きで気に入っている「伸び盛りのスタートアップ企業」で仕事をするべきです。 これは「悪い意味でいい質問」の典型です。あなたは根本のところで間違っています。それは、自分の仕事を考える時に、「仕事」ではなく「環境」を評価しようとしているということです。仕事の中身やあなたにとっての仕事の意味合いではなく、仕事を取り巻く環境に注目して、ベンチャーと大企業とどちらがいいかを比べている。あなたのいまの考え方は「環境決定論」になっている。ここに非常に単純な間違いがあります。 仕事を選択しようとしている以上、仕事の内実が基準になるべきです。環境評価、環境比較にはたいした意味はありません。 環境決定論の怪しさは、現実の世の中を生きている人々が日々身をもって証明しています。同じ環境にいるのに生き生きした人とそうではない人がいるのはなぜか。その人の個人としての仕事や生活の内実、すなわち内省的な要因のほうが、環境という外生的な要因よりよっぽど説明能力が高いのは明らかです。 ・僕はいまでは大学院生しか教えていませんが、十数年前までは学部生(大学一年生から四年生)も教えていました。就職活動を始めようというゼミの学生に対して、僕はひたすら「好きなようにしてください」と指導(?)していたわけですが、「どういう仕事がしたいの?」と聞くと、すぐに出てくるのはわりと具体的な話です。「メーカーよりも金融に行きたい」とか「金融よりも商社がいい」とか「商社とか金融とかそういうのよりも、形あるものをつくっているメーカーがいい」。 これは業種を切り口とした希望ですが、それ以外にも、勤務地(自分の生まれ育った町が好きなので、京都の会社がいい)とか、規模(大きな会社よりも、小さなベンチャーで活躍したい)とか、年収(日本の会社は給料が安いから、若い頃からガンガン稼げる外資系の金融機関に行きたい)というように、基準のありようは人によってさまざまです。 さらに具体的に「その業界ナンバーワンの消費財の会社に行ってマーケティングの仕事をしたい」「外資系の投資銀行に行って投資業務につきたい」「いや、商社に行って事業投資の仕事をしてみたいな。三菱商事より三井物産のほうが私に向いている気がする…」という人もいます。 …要するにいずれもその人の好き嫌いなのですが、問題はこうしたアプローチが「具体×具体のマッチング」になっているということです。こちらが具体的なスペックを羅列して好みの仕事を認識する。一方の就職先の仕事についてもさまざまな具体的スペックに注目する。で、両者のスペックを突き合わせて、それが重なるところに就職のターゲットを置く。 スペックは具体的で目に見えますし、比較が容易なので、はじめて就職する学生がとりあえずこういう成り行きで就職に望むのは自然な話しではあります。しかし、具体的なスペックに基づいたキャリア選択はスカッとしているように見えて、その実、少なくとも三つの深刻な限界があります。 第一の限界は、具体的なスペックが本当のところその人にとって何を意味するか、これは依然として自分の好き嫌いのツボに照らし合わせてみないとわからないということです。 たとえば年収。これは一番あからさまに具体的で比較可能なスペックです。ほとんどの人が年収の高い仕事に惹かれます。そりゃまあ、給料は高いに越したことはない。しかしそれ以上に、「なぜより多くの給料が欲しいのか」、裏側にある自分のツボを知るほうがもっと大切です。それはすなわち、「自分と自分の生活にとって本当のところ『お金』はどういう意味を持っているのか」に対する答えを出すということです。仕事に対する価値観というか「キャリア・コンセプト」がこちら側になければ、こうした問いには答えられません。 給料と言う超具体的なスペックを比較して、A社とB社それぞれの仕事の年収に50万円の差があったとします。この50万円という金額が自分にとってどれだけの意味を持つのか。これはその人のキャリア・コンセプトとの兼ね合いでしか答えられない問題です。価値観に根差した仕事への構えができていないと、それが具体的で客観的なスペックなだけに、安易に目先の給料が高いほうに流れ、結果的に肝心の好き嫌いが台無しになるおそれがあります。 これと関連した第二の問題として、キャリアを具体的なスペックのマッチングとしてとらえてしまうと、自分がやるべき仕事についての「総合的な判断」が阻害されるということがあります。 就職や転職は、言うまでもなくやたらに総合的で包括的な意思決定です。一つの仕事や就職先を特徴づけるスペックには、大きなところでは報酬や職種や勤務地や勤務時間、小さなところでは社員食堂はあるのか、メニューにカツカレーはあるのかないのか、トイレはウォシュレットかどうかに至るまで、ちょっと考えただけでも数百種類のスペックがあります。 数多くのスペックごとの評価を足し合わせた合計値や、加重平均で取ったスコアでは、ある就職先が自分にとってどれだけいいかという判断はできません。さまざまなスペックの間には、これまた数限りない相互作用があります。何よりも、無理にスペックに落とし込むと、先述のように、給料や職種という「強いスペック」が優先し、肝心要のキャリア・コンセプトが劣後するものです。その結果、ちょっと時間をおいて振り返ってみると、自分でも意味不明なほど頓珍漢な判断をしてしまいます。就職や転職のような総合的で包括的な意思決定は、総合的で包括的な基準でなされるべきです。それは一人ひとりのキャリア・コンセプトに他なりません。 第三の問題として、具体的なスペックに基づくキャリア選択は空間的な柔軟性と時間的な持続性の点で難があります。仕事の具体的な中身はこちらと相手(会社や顧客や市場)との相互選択で決まるので、当然のことながら、はじめからすべてが自分の思い通りになるわけではありません。 ・「場所に縛られずどこでも働ける自由人」というコンセプトを起点にキャリアを考えている。その意味では、あなたの悩みはとても筋がいい。いきなり「ベンチャーか大企業家」というような具体的なオプションを対置してそれぞれの損得を比較考量するといったよくある話と比べると、よりコンセプチュアルで、やるべき仕事の本質をついている。 そういうコンセプトが見えてきたこと自体は非常にいいのですが、コンセプトだけでは現実の仕事にはなりません。コンセプトを具体的なレベルに下ろす必要があります。その結果として出てきた解が「インドでプログラミング」かと言えば、コンセプトの具体化に成功しているとは言えなさそうです。「場所に縛られない自由人」というコンセプトに紐づく仕事は、ごく具体的なレベルで言えば、、少なく見積もってもあと580種類ぐらいあると思います。 あなたにおすすめしたいのは、この際じっくりと腰を据えて、「具体と抽象の往復運動」を脳内でしつこくやってみることです。これこそが、職業の選択のみならずあらゆる仕事にとって決定的に重要な能力だというのが僕の見解です。 まずは上位に「場所に縛られない自由人」をコンセプトとして置いておく。そのうえで、「だとしたら、こういう仕事があるかな」「こういう地域がいいかな」とコンセプトを具体的なレベルへと具象化していく。 ・プログラミングというのは、専門的な技能なので、場所に縛られずにどこでも仕事をできる感じがするかもしれません。ところが一方で、いきなり「プログラミング」という機能で自分の仕事を定義してしまうと、その職種に縛られてしまう。プログラミングというフラッグを持って労働市場に出ていくわけですから、「プログラミングができる人」に対するニーズがある場合にしか、ピックされないわけです。 あなたがこだわる「自由」の中身が、国や地域なのか、会社なのか、職種なのか、もうちょっとしっかり考えてみる必要があります。そうしないと、インドがいいのか、パキスタンがいいのか、ネパールがいいのかわかりません。職種としても、プログラミングがいいのか、コンサルティングがいいのか、プランニングがいいのかわかりません。 ・キャリア・コンセプトが大切だといっても、いきなり抽象レベルで自分の好き嫌いのツボを同定しようとするのは禁物です。そもそもそんなことはよほどの哲人でない限り不可能です。まずは日常生活で肌で感じることができる、具体的な好き嫌いの断片を寄せ集めることから始めるべきです。具体から抽象「化」する。この順番が大切です。 あなたに限らず、「自由なのが好き」という人は多い。「自由だけはホント勘弁してくれ」という人はあまりいません。しかし、いきなり「自由」という抽象概念を持ち出しても何の役にも立ちません。好き嫌いについてのさまざまな具体的経験を実生活で重ねていく中で、「自分にとって大切な『仕事の自由』というのは、要するにこういうことだな」という抽象化が進み、キャリア・コンセプトが見えてくる。そうしてつかんだキャリア・コンセプトだからこそ、今度は逆にそこから具体的な選択肢が引き出せるし、特定の仕事について自分の向き不向きを評価する基準としても使える。 ・あなたに逆に問いたいのは、「海外でチャレンジしてビジネスで成功する」ということが、どれだけ自分自身にとって切実なのか、ということです。それが本当に切実なものであれば、アフリカでもどこの国でもよいので、迷わず突撃すればいいと思います。 「現在、選択肢が多すぎて進路に悩んでいる」と言いますが、相談を見る限りは、選択肢は三つしか挙げられていません。つまり、この方はその他にもありえる4800ぐらいの選択肢をすでに捨てているわけです。 たとえば、「高崎で飛び込み営業をやる」「宇都宮で大道芸人をやる」という選択肢、これはきれいさっぱり捨象されている。三つに絞れている時点で十分に取捨選択ができているということです。 実は、人間はほとんどのことを無意識のうちに捨てて生きているのです。すでに三つに選択肢を絞っていれば、すべて自分にとって何か意味があるはず。ということは、基本的にどれでもいいのです。 ・選択に直面した人が取りがちな行動に、性質が違う尺度を横に並べて、自分にとっての重みづけをして、「このオプションは7.5点だけど、これは6.8点で、こっちは9.2点なので、加重平均するとこの選択肢が一番スコアが高いのでこれを取ろう」という比較考量があります。 しかし、キャリアに関する意思決定に限って言えば、こんなやり方は、まったく意味がないというのが僕の見解です。人間はいますぐに見えるものに引っ張られるのが本性なので、このやり方だと給料がよくて周りがすごいと思ってくれる選択肢を選んでしまう。キャリアとは、本来非常に時間的に奥行きのある問題です。にもかかわらず、比較考量にこだわると、時間的な奥行きが殺されてしまいます。 ・そもそも、人を評価するというのは、多くの人にとっては愉快なことではありません。きちんと双方向的なコミュニケーションを重ねたうえで、相互の納得で着地できるような評価というのは、ものすごくコストがかかります。「人を評価する」というのは、経営コストのうち最大のものの一つです。 ・あなたのご相談にあるような人事評価に関連する話はどこの起業にもあります。なぜなら、これまでの日本の会社の多くは、人事評価に十分に時間とコストを投入してこなかったからです。 時間的な奥行きを持って考えてみましょう。戦後の高度成長期の日本では、年功序列という評価の仕組みには大変な強みがありました。経営のコストがとにかく低いという意味で、効率がよかったのです。年功序列は日本初の「マネジメントのイノベーション」といってもよいかもしれません。 年功序列は透明かつ客観的で低コストの管理手法です。少なくともある一定の管理者としての階層に達するまでは、「何年入社か」を聞けば、その人の給料がだいたいわかる。働く側にとっては、将来の予測もしやすくなる。もし、このやり方でみんなが納得して働けるのであれば、非常に合理的な経営手法だと思います。 実際、高度成長期という特殊な状況の下では、このやり方がわりとうまく機能しました。しかし、高度成長と言う条件を失ってしまえば話は別です。年功序列と終身雇用、この二つは自然とペアで語られますが、論理的に考えてみれば食い合わせがよろしくない。無理筋の組み合わせといってもよいでしょう。 ・日本(の大企業)では一時的に、年功序列と終身雇用というわりと無理な組み合わせが成り立っていましたが、それも高度成長期のほんの30年、40年の底の浅い話です。「日本の文化」というほど深遠な話ではない。それは戦前の日本を見ればよくわかります。当時の企業社会を知るための面白い題材が、『中央公論』の経営問題特集号です。 戦前は、『中央公論』がいまで言う『日本経済新聞』のようなビジネスジャーナリズムの中心にありました。その『中央公論』が、戦前の昭和初期に経営問題を特集しています。当時の二本にも、当然のことながら多くのビジネスに関する論客がいて、「日本の経営の問題は何か」について座談会をおこなっています。その中で、アメリカとの比較を中心にして、三つの問題点が挙げられています。これがとにかく面白い。 第一に、金融資本が強すぎる。経済がすべてファイナンスのロジックで動きすぎるという問題です。当時の日本は、三井や三菱など財閥を中心とする経済であり、その財閥の頂点に金融がありました。 そのため、金融資本が強い影響力を持っていたのです。 第二に、労働市場の流動性が高すぎる。当時の日本は人口の大半が農業に従事していましたが、「ビジネスパーソン」はというと、ちょっと給料が悪いと、みんなすぐ会社を辞めてしまう。いまどこが稼げるのかなと言ってフラフラしているというわけです。 第三に、したがって従業員の組織に対するロイヤルティが低い。これに対してアメリカは、当時はフォードなどの企業が、大規模企業の経営と組織を完成された時でした。つまり、事実上の終身雇用で経営する。だから、従業員は会社に対して帰属意識を持つことができ、組織に対するロイヤルティも高い。 しかも短期的なロジックで経営するのではなく、長期の技能や技術の蓄積が可能になる。日本が短期志向の金融資本主義であるのに対して、アメリカはより長期思考の産業資本主義である。したがって、日本もこれからはより近代化、高度化して、アメリカみたいにならないとダメだ、と言うのが座談会の主張です。 なぜ当時のアメリカがそうした長期安定的な雇用システムだったのでしょうか。理由は単純で素。当時はアメリカが戦後の日本のようなとんでもない高度成長期にあったからです。 ・私も実務家の方々と議論している時に、「まぁ、理屈としてはそうですが、現実は理屈じゃないので…」と言われることが少なくありません。しかし、私の経験からすれば、その手の声に迫力がある人とない人がいます。面白いのは、「現実は理屈じゃない」という声に迫力を感じる実務家に限って、総じて理屈っぽく、論理的だということです。 ・厳しくなる競争の中で、人々はますます速く走ることを強いられています。高速道路を走っている状態を想像してみてください。早く走れば走るほど、どうしても視点も固定していきます。ものがよく見え、的確な判断と行動ができるという野生の嗅覚の強みは、「走りながら考える」ということ自体にあるので、視野と司会の問題はすぐには解決のつかないジレンマです。 そこで、視点を転換し、視界を広げるために、他のさまざまな業界や企業や経営者に学ぶ必要が出てきます。しかし、それはそう簡単ではありません。ここに論理が大切になる理由があります。 ・昔の新聞をめくってみれば明らかなのですが、この数十年間、新聞紙上で「激動期」でなかった時はついぞありません。いまも新聞紙上では「いまこそ激動期!」「これまでのやり方は通用しない」というまったく同じような主張が躍っています。要するに、新聞はいつの時代も「いまこそ激動期!」です。「これまでのやり方は通用しない」と何十年間も毎日毎日言い続けているわけです。 ・経営学者の加護野忠男さんがハーバード大学に留学し、ジョセフ・バウアーという学者の講義を受けていた時の話です。加護野さんが「この命題が正しいということをどうやって証明するのか」とバウアーに質問したところ、彼は即座に「この命題を勘のいい経営者に説明して、その経営者が“I see”といったらそれが正しい」と答えたそうです。 ・消費者に意識調査をして「人気ラーメン店ランキング」ができたとします。ただし、このランキングはちょっと変わっていまして、調査対象となった消費者は誰も実際にラーメンを食べたことがないというのです。このランキングの意味はどこにあるのでしょうか。いずれにせよ、おいしいラーメンを食べたいと思っている人にはあまり役に立たないことは間違いない。 「大学生が選んだ就職人気企業ランキング」といった記事を見ると、総合商社や大手金融機関など誰もが聞いたことがある有名企業が並んでいます。「ま、そうなるだろうな…」という結果です。なにぶん、まだ働いたことがない人々の声なのです。 ・どんな商売でも始めるのは簡単。しかし、入金を得るのは難しい。特にネットものであれば、資金を調達して始めることよりも、客から入金を得ることのほうがよっぽど難しい。コストを差っ引いて利益を出すのはもっと難しい。長期にわたって利益を出し続けるのはさらに難しい。逆に言えば、「利益という成果が先にあって、それに資金調達がついてくる」、これが優れた経営です。僕が尊敬する、とある経営者は「利益を出すよりも資金調達が簡単であってはならない」を規律としています。これが本当のビジネスです。
0投稿日: 2016.11.02
powered by ブクログ悩み相談に答える本。答えの中に経営学の考え方も入っている。 終身雇用と年功序列は評価をしないコスト削減システム。 仕事とは人のためにやるもの。 人の評価は能力とお金の匂いがするの二つ。
0投稿日: 2016.10.23
powered by ブクログ人生の勝ち負けなんて90%は気のせい。 自分のやるべき仕事に没頭している人は 人のことをいちいち気にしない。 責めてくるのはその人に大してやることがなく、暇だからだ。 外野の声は一切気にしなくていい。 本当に悪い奴というのは、表には出ません。 手下を使って悪いことをします。 ですから、 “復讐(や警察)におびえるのは手下であって、親玉はそしらぬ顔をして寝ている”といったような意味です。 NewsPicksには起業、挑戦、成長、イノベーションなどの文言が溢れている。そういう人と自分を比較することやめることだ。結局人間なんて、だいたいみんな同じように毎日の現実の仕事をして、何とか世の中と折り合いをつけている。この世の中に中期的に傾くリスクのない仕事なんてない。自分の仕事に正面から向き合う。自分以外の誰かの為になってこその仕事。 ちょっとした引っ掛かりを毎日の中で意識していることは重要。自分はこういうことがやりたいのかなぁ、という気がすることを意識しておく。いつかそのうち、そうか、俺はこういうことがやりたかったのか、という時が来る。それがいつになるのかは誰にも分からない。それでもいつかはそれが降ってくる。それが機の熟した感の正体。 そんな風に本当に腹落ちするまでは行動に移さない。焦って決断しても結局いい仕事はできない。機が熟すまでは粛々とやるべき目先の仕事をして、淡々と生活していればいい。何もやりたいことが思いつかない時や、物事がうまくいかない時はうどん食って布団かぶって寝られるか、次の日に起きて普通に淡々とやっていけるかどうか。これが割と大切な人間の資質。 トレードオフの本質からして、何をするのか、やりも何をしないのかの判断の方がよっぽど大切。前者に比べて後者の方がずっとタフな意思決定。何かをするという意思決定は、その裏で自動的に何をしないのかを決めている。 キャリアには計画も戦略も不要。ほとんどのことは自分の思い通りにはならない。キャリアはご縁次第。日付を入れて計画するなんてどだい無理。実際に動いてみないと本当のところは分からない。 やりたいと思ったことは全部やる、これが今の方針だ。 人と比較しないこと。物事を良し悪し、優劣で考えるのが不幸の始まり。長く続くキャリアの拠り所は好き嫌いと向き不向きしかない。 まず誰かを儲けさせて、それからそのことによって自分が儲ける、のが商売の原理原則。
0投稿日: 2016.09.09
powered by ブクログ【あとで決まる】 「どちらを選べば将来よくなるのか」でみなさん悩んでいます。 しかし、十分に悩んだ後はどちらを選んでも、選んだ時点(そのとき)で優劣はありません。 書籍名は忘れましたが、 「自分が選択した道が正しかったと後になって言えるように努力するのが人生である」 といった意味の文章を読んだことがあります。 確かにそうだと思います。選択した時点では優劣はないのです。 そのあとの本人の努力によって優劣がついていくのであって、将来、「優」あるいは「劣」になるかは選んだ本人がつくりあげていくものです。 そしてどちらを選ぶかは本人が決断するのです。 自分以外の意見で決断してしまうと「優」にならなくても言い訳ができるので、決断後の努力を怠ってしまいます。 逃げ道をつくらないことも重要です。 「優」につくりあげることが人生です。将来「優」になることが決まっている方を選ぶのではないのです。 つまり、本人しだいでどちらを選んでも「優」になってしまうのです。 人に相談して「劣」となったときの逃げ道を用意したい気持ちはわかりますが、相談した分だけ逃げ道ができてしまい、背水の陣で努力することがなくなり、結果的に「劣」になる確率も高めてしまっているのです。 どうしても相談したいなら、出てきた答えと逆をあえて選んでみるのもおもしろいかもしれません。 わたしは人に相談するときそうします。 座右の銘 : 「常に少数派」 ← だから知らんて!
0投稿日: 2016.09.07
powered by ブクログNewspicksの読者と経営学者・楠木建の往復書簡。キャリア論と生き方について意識高い系はもとより普通の人も見直すのに好例となる一冊。意思を持ちつつ、川の流れのように、というのに膝を打った。メモ。 (1)仕事における総合格闘技。それが営業。 (2)攻撃して来るのは暇な連中。自分にやるべき仕事があって、それに没頭している人は人の事をいちいち気にしてああだのこうだの言ってこない。 (3)自分と自分の生活にとって本当のところお金はどういう意味を持っているのかに対する答えを出すこと。 (4)この先の長い間、お互いを見つめるのではなく同じ方向を見ていくということが大切。 (5)自分の仕事に正面から向き合うとは自分が役立とうとする他者を向くということ。 (6)組織に対するメンバーの構え。(1)エグジット(離脱)。嫌だったらさっさと辞める(2)ロイヤリティ(忠誠)。自分と組織を同一化する状態、行動(3)ボイス(告発)を異議申し立てによる衰退する組織の回復。(アルバートオットーハーシュマン) (7)自分に残るのは過程。仕事のやり甲斐は自分の納得を追求する過程。客にとっては結果(成果)が全て。仕事の成果を自分で評価してはいけない。しかし自分の中で積み重なるのは過程が全て。 (8)自分が何をやるかどう生きるかではなく環境のどちらに身を置くかは環境の選択に過ぎない。Aという環境に身を置くと自分はXになるが、Bという環境ではYになると考える。この種の考え方を環境決定論と言います。 (9)今乗っている。この感覚がとても大事です。自然と前向きに努力できる。‥こういう感覚は川の流れの中で初めて出会うこと。 (10)世の中で自分の思い通りになることなど、殆どありません。むしろ、たまに思い通りになる事があると、割と嬉しくて思わずニコっとする。大人はイラっとせずニコっとするものです。 (11)ゼロからプラスを創るのは何か。その人に固有のセンスとか言いようがないもの。フォームと言っても良い。 (12)何をどの様に話すかよりも何を話さないか、講演の仕事の質は格段に高まる。
2投稿日: 2016.07.16
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
なるほど、明快。 とあるネット上のサイトに寄せられた相談に著者が答えたものをまとめた一冊。ビジネスに限った話ではなく、こうした相談コーナーに寄せられる”悩みごと”はえてして、どうしようもないものが多い傾向にあり、それには「好きなようにしてください」とひと言で答えるしかない。明快。 さらには、コンサル的な仕事上のこう聞かれればああ答える、ああ聞かれればこう切り返すというテクニックの応酬で、コンサルの仕事も実は実のないものが多いと感じていたが、まとめて読むとそれが非常に良くわかる。 なにしろ編集者から 「相談に対する回答の中身よりも、『好きなようにしてください』に続く余談の部分、ここで出てくる楠木さんの仕事論がいいんです。」 と、その相談コーナーの編集方針が語られている。 もし、まじめに相談しようと思って投稿した人がいたら、たまったもんじゃないなぁ。 と、ちょっと同情を覚えないでもないが、基本的に人に相談してくるメンタリティの人って、最後は”お好きなように”って言うしかないしな。実は、至極全うな正しい対応だと思う。 冒頭、著者自身が引用している川柳にあるように、 結局は「がんばろうぜ」になる相談(水野タケシ) ということだ。それを判った上で1年も相談を受け続け、そして1冊の本にしてしまうのだから確信犯もいいところ。コンサルタントに抱く、根底的に”うさんくさい”イメージが如実に見てとれる1冊だ。 なので、大企業かスタートアップのベンチャーのどちらに就職しようかと悩む若者に 「仕事を選ぼうとしているのに、環境を比較している」 と環境決定論を展開。 仕事で成功しても女は幸せになれないと悩む女性には 「それって本当に男女の違いに起因する問題なのか?」 と大きな問題にすり替える。 いや、著者が悪いと言ってるのではない。悩んでいる人ってのは全体が見えてなかったり、悩みの本質が分かってないから、その拘泥してるところから引っぺがしてあげるのも解決法ではあるのだろうけど、あぁ、こうしてコンサルタントや、なんなら街角の占い師、あるいは詐欺師、新興宗教の教祖は、人心を掌握していくのだなぁというのが見て取れる。 そういった手段のいくつかを垣間見れるのは、面白いと思った。
0投稿日: 2016.07.06
powered by ブクログあらゆる仕事能力の中で最も強力なのは、広い意味での「営業力」、つまり実際にお客さんに価値を認めさせてお金を支払わせるところまで持っていく力。(p12) 目の前の選択肢に飛びつく前に、具体的なオプションが出てきても、すぐにどれかを選ぼうとせず、具体と抽象の往復運動を。(p44) 偉い人は別に謙虚というわけではない。本当に立派な人は、「自分はまだまだダメだ」と心底思っている。だからまるで威張らない。本人の中に、威張る理由がない。(p296) 威張る人には、気持ちのどこかに淋しさがあるもの。威張られた時は、嫌がったり怒ったりせず、ひたすら静かに悲しむ。(p300) あなたはまだ20代なので、まだ仕事に対する構えが「趣味的」なのかもしれない。自分以外の誰かに価値を届けるためにやる。これが仕事の基本中の基本。仕事の受け手が必要としていないことは、やっても意味がない。(p353) 自分が認められたくて、カッコいいデザインに明け暮れていた。それで確かに世の中から「承認」されていた。でも、そんな自分を向いたやり方では仕事は続かない。本当の仕事とは、人に何かを与える、その内実にしかない。(p381) 「努力の娯楽化」他人が「異様に努力しているなぁ‼︎」と驚くようなことであっても、本人からしてみればそれほどつらいわけではない。(p386) 自分でさえ面白くない、ワクワクしないことで会社を動かしたら、その時点で特別背任罪。(p400) 人に話したくてたまらない話をする。戦略の原点にして頂点。(p401) プロとアマチュアの違いは持続性なり頻度にある。調子がいい時も悪い時も、状況がフォローでもアゲインストでも、一定のレベルの仕事を維持できるかどうか。ここにプロとアマチュアの決定的な差異がある。(p407)
0投稿日: 2016.06.05
powered by ブクログ実に面白かった。 自身だけではなく、部下からの相談を受ける際の受け答えや考え方の整理に役立つ。 繰り返し読みたい。
0投稿日: 2016.05.28
powered by ブクログ2月の台湾旅行から帰国して、東京駅の本屋さんで買った本 これは面白かった!付箋だらけだもん(笑) もぉぉ、カウンセラーな私が言ってはいけないだろうけど 悩みは結局最後は自分で決めるしかない 結構、一般のカウンセリング受けたことがない方々に誤解されてるけど カウンセラーは指示もしないし、決めてあげないよ(笑) 付箋部分をご紹介します ・環境決定論の怪しさは、現実の世の中を生きている人々が日々身をもって証明しています。 同じ環境にいるのに生き生きした人とそうでない人がいるのはなぜか。その人の個人としての 仕事や生活の内実、すなわち内生的な要因のほうが、環境という外生的な要因よりよっぽど 説明能力が高いのは明らかです(p3) ・あらゆる仕事能力の中で最も強力なのは、広い意味での「営業力」、つまり実際にお客さんに 価値を認めさせてお金を支払わせるところまで持っていく力です(p12) ・攻撃してくるのは暇な連中(p20) ・あえて誤解を恐れずに言うと「私が昇進できないのは社会にガラスの天井があるからだ」 「女性がもっと活躍できる社会にしなければダメだ」などと言う女性には、パッとしない人が 多い気がします(p28) ・「嫌いなことをしないでください」がなぜ大切なのかというと、自分をだまして好きでもないことを していると、そのうちに何が本当に好きなのかが自分でもわからなくなってくるからです。これが一番怖い(p489 ・時間や資源は限られています。・・・中略・・・自分の好き嫌いを深いレベルで知っている人ほど 無意識のうちに優れた判断ができます(p49) ・どれを選んでも確実に問題や不満な点が出てくるということです(p51) ・そこには自分以外に受益者がいる。その人が何らかの価値を感じて、仕事の対価としてお金を払ってくれる。 これがプロの仕事です。仕事は他人のためにやるもの、自分以外のためにやるものだというのは、このような意味です(p97) ・大事なのは物事の順番です。まずは、その時に自分が与えられた仕事で結果を出す。それがみんなのためになり 頼りにされるようになる。この「頼りにされる」というのが仕事の非常に重要な基準です。この繰り返しで実績を 積み重ねた結果、「こいつは仕事ができるなあ、頼りになるなあ」と期待され信頼されて、より大きなチャンスが 与えられていくわけです(p100) ・人間は生モノです。無理に期限を設定するのは、かえってうまくいかないと僕は思います。・・・中略・・・ 機が熟したかどうかは、心の声が教えてくれます(p106) ・自分の仕事に正面から向き合う。それは自分を向くということではありません。自分が役に立とうとする 他者を向くということです(p117) ・すぐに役立つものほどすぐに役に立たなくなるのです。これは仕事と仕事生活の鉄則ですので この際よく覚えておいてください(p129) ・ビジネス、商売である以上、本当に仕事ができるということは、商売丸ごと全部を動かして、稼いでこられるということです。 稼いでくるやつが一番偉い。一番頼りになる。これが古今東西変わらないビジネスの現実です(p132) ・結局のところ、自分は一人しかいなくて、人はその一人しかいない自分をずっと生きていくわけです(p195) ・仕事である以上、それは自分以外の他者のためにやることです。自分以外の誰かのためになって初めて仕事。 自己評価には意味がない。価値があるかないかは、客が評価するべきことです(p210) ・「ブレイク」といっても、ある時にあなたが突然伸びる、ということではありません。ある時に、周囲の人が 積もり積もった変化の大きさに気づく。これが周りから見ると「あの人はブレイクしたね」ということになるのです(p225) ・仕事が先にあって自分がそれに合わせるのではありません。自分が先にあって、それに合う仕事を選ぶということです(p238) ・世の中には優れた大人がたくさんいます。そういう人は決まって謙虚なものです。「人は人、自分は自分」という感覚を 持っている。一方、ダメな人ほど人と比較しては悩んでいる。バカバカしいにもほどがあります(p241) ・そもそも「計画的に生きていく」というのは、どれほど可能なことなのか?十年前、五年前に、いまのように生きていることを 予想できていた人はほぼいないはず。「人生、先が見えないから面白い」と言えるほど豪放な人間ではないけれど やりたいことをやる人生のほうがいい(p247) ・周囲と比較して、物事を「良し悪し」「優劣」で考えるのが不幸の始まり(p248) ・「川の流れのように」というのは、何も手を抜くとか人まかせにするとかいうことではありません。 むしろ主体性が大いに問われる。川の流れの中で、その時に自分が思い定めた自分の持ち場で真剣に力を尽くす。 これが仕事をするということであり、世界経営に参画するということです(p249) ・キャリアにとっての成功とは、東京湾でイイ顔をしているということです(p256) ・「まず誰かを儲けさせて、それから(そのことによって)自分が儲ける」いつの時代も変わらない商売の原理原則です。 あらゆる仕事は他人の役に立って初めて仕事と呼べるのであって、自分だけのためにやることは趣味でしかありません(p272) ・大前研一さんの超名言に「自分を変える方法は三つしかない。時間の使い方を変える。付き合う相手を変える。 住む場所を変える。一番意味がないのが「変わるぞ!」という決意だ(p286) ・仕事の自己定義は自分の「芸風」の形成の基盤になる(p325) ・自分の芸風は何なのか、誰も教えてくれません。経験と試行錯誤を重ねる中で、自分で決め、定め、練り上げていくしか ありません。(p326) ・一方の大人は「基本的に世の中のすべては思い通りにならない」という前提を持っているものです(p346) ・自分以外の誰かに価値を届けるためにやる、これが仕事の基本中の基本です。仕事の受け手が必要としていないことは やっても意味がありません(p352) ・でも、そんな自分を向いたやり方では仕事は続かない。本当の仕事とは、人に何かを与える、 その内実にしかないわけです(p381) ・人に話したくてたまらない話をする。戦略の原点にして頂点です(p401) ・どんな分野でも、その道のプロが一番大切に懐に抱えているのは、誰もが使えるスキルやツールではなく フォームなのです。・・・中略・・・借り物ののフォームはいつか必ず破綻します(p408) ・問題は文章技術ではありません。それだけの量のどうしても伝えたいことが自分の中にあるかどうかが 問題なのです(p410) 改めて読み返しても面白いわぁ~
0投稿日: 2016.05.05
powered by ブクログ20160430読了 経営戦略を専門とする教授のキャリアに対するQ&A。ほとんどの回答が「好きなようにしてください」に集約される。 キャリアや人生に対する考え方に気づきが多かった、気がする。特に仕事の原則、自分の仕事をふわふわした仕事と述べるあたりが興味深い。 ・具体と抽象の往復運動 ・本性主義、変わらないものを見抜く ・時間的な奥行きを持って考える ・すぐに役立つものほどすぐに役だ立たなくなる ・自分以外の誰かのためにやるのが仕事、アウトプット、他人の評価がすべて ・環境決定論の無意味 ・実績のみが実在 ・空間的拡張により視野を広げる ・仕事が出来る人とは、要するに「稼げる人」 ・掛け算で稼ぐ力を持つ。実績と信頼を積む ・自分の仕事を自分の言葉で定義する ・仕事と作業の峻別 ・論理的確信がなければ起業すべきではない
0投稿日: 2016.05.02
powered by ブクログ・具体と抽象の脳内運動を繰り返すことが大事 -具体ベタベタではダメだし、抽象だけでも絵空事 -具体から引き上げた抽象をその都度直面する具体に下ろしていくことが基本の所作として必要 ・どう話すかではなく、何を話したいか、が大事 -自分が本当に面白いと思うことがあれば自然とうまく話せる -その面白いと思えるものをどれだけ見つける/作れるかが大事 ・成長とは今の自分の中に埋もれている何かを徐々に引き出していくプロセス -全く違う自分になることはできない ・自分を変えるには時間の使い方、付き合う相手、住む場所を変えるの3つしかない -時間は何をやらないか、を決めることが大事 ・自分の仕事の土俵を自分で定義することが大事 -何が得意で、何がすきなのかを自分で考える -コモディティにならないためには何を、どうすべき、したいのか ・人生を決めるのは優先事項の決定、資源の配分、具体的なアクションの3つ ・成功する事業はその人自身が本当に事業を面白く思い、論理的確信をもっているところから生まれる -人にやらされた、自分で面白いと思っていないビジネスはうまくいかない ・好きなこととは嫌いなことをしないことと同義 -好きと嫌いはコインの裏返し -嫌いなモノの方が人の直感として分かりやすい ・自分の目的をきちんと認識することが必要 -目的なしには手段の有効性を評価できない -自分にとっての幸せは何かを考える -一概におカネを取っても何故その水準のおカネが自分にとって必要なのか、を認識することが大事 ・子供には自分の好きなことを考えさせ判断させる -親が口出すのは自分の「たった一回」の「自分固有の」人生に基づく偏ったアドバイスの可能性 ・論理のストックを持つことが大事 -知識では無く論理があれば具体化できる -論理とはそう変わらないもの ・自分の自由意思で生きていくことが人生 -せざるを得ない、って誰に頼まれたの -全ては自分自身が決めること。会社も上司も自分が場所を変えれば変更可能
0投稿日: 2016.04.16
powered by ブクログユーモアたっぷりの文章でさらっと読めた。 この本で、NewsPicsというアプリのことを知り、 早速インストールしました。
0投稿日: 2016.04.07
powered by ブクログ読了後に自分のキャリアコンセプトを考え直し、「具体と抽象の脳内往復運動」をやってみたところ、これまで「この仕事は大変そうで向いてないな」と考えていた仕事が実は意外にいけるんじゃないか、と思えてきた。 今の読書ペースで、5年に1度くらい「人生を変える本」に出会う。「人生を変える本」とはその本を読んだことで、自分の価値観や考え方が変わったり、世界がそれまでと違って見えたり、読了後に行動を起こしたり、行動が変わったりする本。10年後くらいに、この本が私の人生を変えたと言っていそうな気もするくらいインパクトが大きかった。 ・繰り返し出てくる「仕事は自分のためにするものではない。自分以外の誰かのためにすること。自分以外の誰かにとって価値があって初めて仕事になる。」という考え方は、当たり前のようにみえて、私にとっては目から鱗だった。そんな当たり前のことに今まで気付かなかった自分が恥ずかしい。やりたくない仕事はしたくない、とか、キャリアアップにつながらない仕事はしたくない、とか、なんで私がこんな仕事しなくちゃいけないのか、とかそういう不満ばかり抱えていたが、根本的に間違っていたことにやっと気付くことができた。 ・同期に比べて昇進が遅いことで深く悩んだこともあったが、今になって思えば、「自己評価はなしよの原則:客に評価されなければそれでおしまい」と考えれば対応の仕方も変わっただろうにと思う。 ・「幸福との因果関係に忠実に資源を配分する」「無努力主義」離乳食作りが悩みの種で何となく本気を出すのを後回しにしていたが、離乳食をつくるのが負担でストレスになるくらいだったら、ベビーフードで栄養バランスを真剣に考えて、子どもの成長に影響がない範囲で工夫すればいいのではないか、その方が実は子どもにも自分にとっても幸せなのではないかと思えてきた。料理が得意でも好きでもないのに、完璧な離乳食を作らなければと努力することは過度なストレスになるし、イライラしていることは子どもにとっても良くないことだろう。 本の内容を何となく理解すること「うん、そうだよね」と思うことと、実際に行動を起こすことの間にはとても大きな溝がある。なかなか行動につながったりしないものだが、今回の読後の思考変化、行動変容は大きかったと思う。
0投稿日: 2016.04.02
powered by ブクログ突き放すような脱力系人生相談。著者の言う通り、画一的にこうすべきみたいなアドバイスは出来ないので、「好きなようにしてください」というのはごもっとも。大体の悩みは自分の中で答えが出ているのでそれに従うことがきっと大事。
0投稿日: 2016.04.01
powered by ブクログ「ストーリーとしての競争戦略」の著者として知られる楠木建さんが、個人の「キャリア相談」に乗る形で、著者の仕事論を展開している本。 基本的には「好きなようにしてください」と答えが、ほぼ全てのキャリア相談に対する回答である。 ただ、本書の価値は、千差万別な個人の悩みに対して、なぜその答えに行き着くのか、個人の悩み自体が正しいのか、どのように今後のキャリアを考えればいいのかという筆者の仕事論の中あって、そこにキャリアを考える上での重要な示唆が多く含まれている。 私の年齢や好き嫌いによるところは大きいが、本書の中で特に価値ある示唆をいくつか挙げておく。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー ・好きなことというのは嫌いなことのすぐ裏側にあるもの。「好きなようにしてください」とは、「嫌いなことをしないでください」と同義。 ・若さの本質は「まだ何もない」ということ。 ・経営者になりたいという欲望が先行し、それを満たしたい。それはただの欲。夢とは違う。 偉大な経営者は、いい仕事をして成果を出した。その「いい仕事」とは、自分以外の誰かの役に立つこと。大きな仕事を成し遂げたということは、すなわち自分以外の誰かに対して、大きな価値をつくったということ。 ・自分のインナーボイスに耳を傾ける。機が熟したかどうかは、心の声が教えてくれる。 このインナーボイスが便利なのは、別に経験を積まなくても、耳をすませばいますぐに聞けるものだから。いつでもどこでも頼りになる。内なる声は、勝手に聞こえてくる。 ・あらゆる人間の投入努力や経験は、巡り巡って将来いろんなことに効いたり効かなかったりするわけで、その価値は事前にはっきりと計算できるものではない。 ・人が勉強する目的は、究極的には一つ、「自分なりの価値基準を持って生きられるようになる」ため。言い換えれば「教養」を得るため。 教養は、いい時も悪い時もぶれない「知的体幹の強さ」をもたらす。 ・ちょっとした引っかかりを毎日の中で意識していることは重要。ちょっと気にかかること、「自分はこういうことがやりたいのかなあ」という気がすること、それらを意識しておく。 引っかかりをその都度意識していると、いつかそのうち、「そうか、おれはこういうことがやりたかったんだ!」というときが来る。 でも、それがいつになるかは誰にも分からない。それでも、いつかはそれが降ってくる。それが「機が熟した感」の正体。 ・「努力しなきゃ」と思うということは、必要とされているアウトプット水準と自分の現状との間に乖離があることを意味している。 このキャップを埋めるためにもう一段の「努力」が必要になる。ただ、それを「努力しなきゃ」と思った時点でもう終わっている。 もちろん、何かがうまくなるためには長期継続的な努力投入が必要なわけだが、本人がそれを「努力」と認識している限りは、投入の質量ともにたかが知れているし、何よりも持続性に欠ける。 質量ともに一定水準以上の「努力」を継続できるとすれば、「本人がそれを努力だとは思っていない」ことがただ一つの条件である。 この本質は「努力の娯楽化」にある。要するに、その対象が理屈抜きにスキだということ。 いわば『スキこそモノの上手なれ』。 ・トレードオフの本質は「何をやらないか」。 「何かを得る」「何かをする」ということは、同時に「何かを手離す」「何かをしない」と表裏一体。 ・長く続くキャリアの拠り所は、自分の中にある「好き嫌い」とそれを反映した「向き不向き」にしかない。 特に若いうちは大した責任もないのだから、自分の「好き嫌い」に忠実に流されていけばいい。「これをやると何か調子が出るなあという、自分が好きで、自分に向いていると思える流れを見つけ、それに乗ればいい。 ・優れたコンセプトやビジョンの特徴は、それを表明したとたんに、それが「何ではないか」がハッキリと分かること。 ・身の回りのことがすべて自分の思い通りになるものだという前提で生きている人を「子ども」、「基本的に世の中のすべては自分の思い通りにならない」という前提を持っている人が「大人」。 大人は、たまに思い通りになることがあると、わりと嬉しくて思わず「ニコッとする」。 ・実際に事業を始める前に起業の拠り所となるのは、「論理的な確信」でしかない。 ・ビジネスは、自分以外の様々なステークホルダー(従業員、投資家、サプライヤー等)の関与なしに実現できない。 利害や立場が違う人でも分かり合える共通言語、それが論理。論理でなければあなた以外の他者は理解できない。あなたが1人でどんなに情熱を持っていたとしても、そこに論理がなければ他者には伝わらない。 ここに確信が「論理的」である理由なある。 ・もっとも大切なポイントは、あなたを取り巻くステークホルダーだけでなく、当の本人の情熱にとっても、論理で紡がれた戦力ストーリーは不可欠である。 ・人に話したくてたまらない話をする、これが戦力の原点にして頂点。 ・プロとアマの違いは持続性なり頻度にある。 調子がいい時も悪い時も、状況がフォローでもアゲインストでも、一定のレベルの仕事を維持できるかどうか、ここにプロとアマの決定的な差異がある。 ・スキルとは「マイナスをゼロのレベルに持っていく」ためのもの。 その先のゼロからプラスを創るのは何か、それはその人に固有のセンスとしか言いようがない。「フォーム」といってもいい。 プロにとっては、このフォームこそが己の仕事の拠り所。
0投稿日: 2016.03.17
powered by ブクログ最高に面白い読み物としての経済書?ですね。楠木さんのちょっと脱力感のある回答が本当に面白い、そのとおりだと思います。会社経営者からみると、なんでそんな質問をするんだろと思いますが、本人にとっては重要なことなんでしょうね。
1投稿日: 2016.03.08
powered by ブクログいろんな相談があって面白いですよ。「大企業とスタートアップで迷っています」「30代でいまだに仕事の適性がわかりません」「キャリア計画がない私はダメ人間ですか?」 「好き嫌いこそ仕事の大原則」と筆者は解いております。「自分の好き嫌いがわかっている」→「好きなことと現実の仕事に折り合いをつけられる」→「好きな仕事だから、努力が努力でなくなる」→「人から見ると努力だけど、苦でなく努力できる」→「すごく上手になる」→「仕事ができる」。ユーモアにあふれ、基本的に受け入れの視点で書いてあります。 女性観点で行くと、生き生きした女性マネージャーは皆、同じことをおっしゃっていました。だから、好きな事で生きるのは厳しく素晴らしい事で、ぜひ目指したい所なのです。 (三浦)
0投稿日: 2016.03.01
powered by ブクログ社会人なら誰しもが突き当たったことかあるだろう選択肢に、答えを見出すためのヒントをくれる。客観視すれば全くその通りなのだが、いざ自分のこととなると… 抜粋▼ 仕事とは自分以外の誰かの役に立つこと。 環境決定論の無意味。 Aという環境に身をおくと自分はXになるが、Bという環境に身をおくとYになる。 どちらにせよ、その人の本質は環境の違いでは大して変わらない。なぜなら私は私だから。 仕事の選択なら、仕事の内実で選ぶべき。環境の比較は意味をなさない。 すぐに身につくものは、すぐになくなる。 自分でも面白くないと思っていることを実行して、お客や他人を動かせるわけがない。 自分が面白くて重要でどうしても人に伝えたい、わかってもらいたいと思うことをする。
2投稿日: 2016.02.28
powered by ブクログ斜め読み。 一つ一つの内容はそこまで深くはないけど、ビジネスマンのありがちなお悩みを片っ端からぶった切っていて、なかなか爽快です。 個人的に気に入った内容は、 部下が戦力外、 上司のえこひいきに耐えられない、 あたりのお悩み相談。
0投稿日: 2016.02.24
powered by ブクログ多くの人のQuestionに楠木建が答えた本。これだけの質問がありながら、答えはほぼほぼ一つなところがシュールすぎる。 人の悩みは数あれど、実はすでに答えは自分の中にあって、ただ背中を「ポン」と押してもらいたいだけであることが多い。そんな中、著者の答えは決まって「好きなようにしてください」の一言だ。 さらに踏み込んだ解説もあるため、「なるほど」というところもあろうが、結局はそれを踏まえて、自分で自分の悩みに向き合い取捨選択していくしかない。ただ何を選ぼうと、自分で決めたことなら、きっと間違いにはならないはずである。 私自身も、本書も読んでいる最中、転職先が決まり、新たな環境の中スタートを切ることになった。これから先もまだまだ多くの分かれ道に遭遇し、決断を迫られることになると思うが、著者の言葉通り、自分の好きなように決めた道を進んでいきたいものである。
0投稿日: 2016.02.20
powered by ブクログちょうど転職をするために色んなキャリア本を読んできたけれど、これはかなり異色。結局はタイトル通り「好きなようにしてください」に収斂されるのだけれど、ゆるっとした感じが何故か心地良い。例えば、AとBどちらを選ぶべきか?という質問に対して、そもそもAとBは比較するものじゃないよとか、その悩みは自分のことじゃなくて他者(環境)のことだから解決すべきことではないよとか。面白かった。
0投稿日: 2016.02.11
powered by ブクログ全体的にユルい文章と、でもそこに流れている芯の強さ(というか弱さというか形容しがたいもの)で、人生相談(もちろん仕事中心)に人生の先輩として語ってくれる先生。なかでも、↓がすばらしい。ここに仕事のすべてが凝縮されている。 38 引き算から足し算へ、そして掛け算へ 「稼ぐ力」とはなにか。 ・売上を増やす ・コストを下げる ・↑の二つを同時に行う これを実行する力である。例として挙げられていたのは、機内食について。 複数回乗った同路線の機内食で、同じメニューが切れていた。それについて謝るのがやたらとうまいアテンダント。こうなってはいけない。 機内食メニューでなにが人気なのか把握して、数量をコントロールして、サービスレベルの向上を図る=リピートによる売上の増大。とか、やりかたはいろいろある 。 たまに本書でも出てくる大前研一氏がピンポイントで「稼ぐ力」という本を出している。すべての人必読の書だ。
0投稿日: 2016.02.11
