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坂の上の雲(六)
坂の上の雲(六)
司馬遼太郎/文藝春秋
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総合評価

143件)
3.9
33
64
34
3
0
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    日露戦争における黒溝台の戦闘の続き、バルチック艦隊の動き、ヨーロッパにおける明石の謀略、奉天会戦に至るまでが描かれる。 黒溝台では秋山好古の豪胆な性格が魅力的に描かれ、日本陸軍にも、このような人物がいたのかと思わされる。 バルチック艦隊の航海は、小説での描き方であることもあるが、この時代、燃料の調達や艦隊の修理、船員の士気の維持など本当に苦労したのであろう。ロジェストウェンスキーの東郷との性格や描き方の対比も、おもしろい。 この巻で描かれるロシアでの血の日曜日事件などは、末期のロシア皇帝制の悲劇として象徴的なものであろう。崩れ行く体制が見えてくる。

    0
    投稿日: 2026.02.08
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    この状況でよく勝てたなぁと思ってしまうし、勝てたことが日本を不幸にしてしまったと思う。 #読了 #読書好きな人と繋がりたい

    9
    投稿日: 2025.11.18
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ロシアに戦力で劣る日本は、海軍も陸軍も、機敏で連携の取れた動きと奇策で戦った。 しかも大勝を収めるというのではなく、和平交渉でギリギリ勝ちに持ち込むという狙い。 そのために策を巡らし、資源や訓練を集中する場面がこの巻ではみられる。 小さいものが大きな相手に勝とうと思うと、結局はそれしかないのかもしれない。 そして日本人はそんな話が好きだ。 少ない兵が死力を尽くして忠義を守る的な話。 また、この巻ではロシアの組織としての脆さも際立った。 大きな組織にあるあるな、独裁的な権力を持つリーダーや派閥争い、指揮系統の乱れ。 そんな一つ一つが、真剣にやれば楽勝に思える戦力差のある日本に追い詰められていく原因になる。 相手を侮ってはいけないということだ。 私の会社でも、最近では現場と本部との乖離を感じるようになってきた。 上場しているわけでもない中小企業だが、どうも大企業のような建前を整える作業ばかりに終われ、肝心の事業の方が疎かになり、売上も利益も落ち続けている。 ビジネスと戦争は似ている面があるとこうした本を読むと思う。 資源は集中した方が強いし、政治的な建前で人事を行なって現場を振り回すと碌なことにならない。 資源が限られる小さな企業なら尚更、多方面に中途半端に手を出してはいけないのだ。 新規事業は、やるなら本気で集中してやり切らないといけないし、資源を集中的に投下することも考えないといけない。 小説から学ぶことも多い。

    4
    投稿日: 2025.11.13
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    巻の巻の山場は「大諜報」の章だ。物語としては、大佐明石元二郎がヨーロッパで行った潔い工作活動でテンポを上げつつ、旅順攻略後やバルチック艦隊の遅速でスローダウンする。この壮大な物語全体に、緩急がうまく張り巡らされている。

    0
    投稿日: 2025.09.18
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    明石元二郎のエピソードが記されているところ、特に印象残った。彼とロシア革命の関連をはじめて知った。明石の活躍が日本の勝利に一役かったのだと思うと、歴史って面白い!外交の重要性をあらためて痛感!

    12
    投稿日: 2025.03.12
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    どうも読み進めるのに苦労するし時間がかかるので、さらさらと読んでみることにした(笑) 内容の何割かは読み飛ばしていたと思うけど、ある程度情景がわかる場面は面白かった。

    1
    投稿日: 2025.02.21
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    帝政ロシアの愚かさ…形が変わっても今も。 日本は、あの時代は、こうするしかなかったのか…大真面目な愚かさが悲しい…。すべて現実に起こったこと、忘れてはならない。

    4
    投稿日: 2025.02.11
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    旅順陥落後、満州の黒溝台において日露陸軍が衝突する。それまでに日本陸軍に押されていたロシア軍は大将クロパトキンに加え本国からグリッペンベルグ大将が派遣される。グリッペンベルグは日本軍左翼が弱いと判断し好古ら率いる騎馬隊らに攻撃を仕掛ける。少ない兵をなんとか駆使し最強のコサック兵と立ち向かうが物量で押されていく日本軍。しかし同僚の活躍を妬むクロパトキンはグリッペンベルグに作戦を中止させなんとか日本軍は持ち堪えた。この時好古は騎兵の諜報によりロシア軍が動いているということを把握し本部に伝えていたものの敵が冬には動かないだろうと考えていたため対応に遅れてしまった。児玉源太郎クラスの人でも連戦連勝すると驕りが出てしまうのだろう。 日露戦争が満州で行われている一方で明石はヨーロッパにおいて諜報及びロシアの革命斡旋を行っており世間ではあまり知られていないが彼のおかげで戦争に勝てたようなもの。戦後ロシア革命が起こったことを考えるととてつもない影響を与えていたんだなと。 旅順攻略後乃木軍は北進しついに満州の地へいく。乃木軍が加わったことでついに奉天会戦へと発展していく。

    1
    投稿日: 2024.12.10
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    5巻を読み終わってからここまで、途中で別の小説を読んだりしていて、戻ってきました。 NHKでドラマの再放送が始まり、いいきっかけになりました。

    22
    投稿日: 2024.09.26
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    ようやく6巻までやってきた! この巻は盛りだくさんの内容で、 盛りだくさんな上にめちゃくちゃ細かいエピソードが並んでいて…、 正直ちょっと疲れた。 寒くて辛くてめちゃくちゃ厳しい黒溝台の戦いから始まり、 ロシア革命へと暗躍する明石元次郎の活躍、これ、特に血の日曜日事件の詳細は興味深かった。 旅順を攻略した乃木軍が奉天会戦に向けて北進する様子。 ここは、前巻からも悪評高かった伊地知参謀長に代わり着任した小泉少将の墜落事故から、さらに病床の松永少将へと参謀長が代わる乃木希典の不運が印象に残る。 はたまた海軍サイドへと舞台は移り、来たるべく日本海海戦への序章に期待が高まったり、その前に奉天会戦への作戦のドタバタや本当に薄氷を突っ走るような危うさに、結果知っているのにハラハラさせられる。 来月、ドラマが再放送されるみたいだから、あと2巻、早いこと読んでしまわないとなー。 余談だけど、これを読んでアメリカのルーズベルト大統領って2人いたことに恥ずかしながら気がついた。 ニューディール政策の大統領はフランクリンで、日露戦争の仲介はセオドアだったんだね。 これが一番学びになったかも笑

    1
    投稿日: 2024.08.23
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    【30年ぶりに読む「坂の上の雲」】 第六巻は「大諜報」「乃木軍の北進」「奉天へ」など。ニコライ二世によるツァーリ専制への不満が燻る中、「ロシアそのものに接して国内革命を扇動した(p133)」明石元二郎大佐の活躍が痛快だ。 司馬さんの分かり易すぎる人物評に違和感を覚えつつ令和に読み返す「坂の上の雲」。七巻に進もう。

    1
    投稿日: 2024.08.13
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    奉天へ、まで。戦闘描写は影を潜み、その裏で何が起こっていたのかが主な内容かと。内部からロシアを崩壊させるべく、革命を起こさせるため暗躍する大佐・明石元二郎。彼は日露戦争勝利の影の立役者だろう。あれよあれよと、打倒皇帝を掲げている組織ら幹部たちと接触し、革命へと導くその確かな手腕は目を見張るものがあった。とても魅力的な人物で、わたしは好きだ。

    4
    投稿日: 2024.05.16
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    すごい読み応え。ヨーロッパでの諜報および革命煽動活動、バルチック艦隊のドタバタな重労働、バルチック艦隊を迎え打つための周到な訓練、奉天会戦に臨むそれぞれの立場の決意や駆け引き。 世界が注目しているということがひしひしと感じられる。 不謹慎だけどこれくらいの士気での仕事がしてみたい。

    2
    投稿日: 2024.03.06
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    ロシア帝政の瓦解のはじまり。 日露戦争時、遼東半島や南満州の戦場だけでなく、ヨーロッパでも勝利のために活動する日本人がいたのですね(このくだり、ちょっと長かった...)

    2
    投稿日: 2024.02.25
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    ▼旅順を、あっという間に落としてしまう児玉さん。ここンところの描き方は天晴。ヤクザ映画の終盤のような、カタルシス。▼当然、戦闘ではなくそこに至る人間模様が滋味深い。確実に「坂の上の雲」で司馬さんが書きたかったことベストテンに入るくだりであろう。▼それにしても、たかが紙に文字がいっぱいあるだけなのに、そこに未知の山河で右往左往する幾万の軍勢が、その足元の凍てつく寒さまで感じられる。割と突き放した「半ルポルタージュ風」なのに。取材の情熱と、話題の並べ方。それに加えて、「感情的にならぬよう」と自分に叫びながら溢れ出ちゃう書き手の思い入れ。▼そうか、敢えて言えば「戦争と平和」トルストイ。アレも読み終えた途端に再読を夕日に誓ったモノスゴイ小説だった。

    5
    投稿日: 2023.11.26
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    上層部が固定観念に凝り固まっている場合、その下の人間(改革、改変を上申する人)は苦労したり不幸になったりすると思う。今ならば転職するなど出来るけれど、戦時下ではそれも難しく運命を受け入れなければいけなかったのかもしれない。 正岡子規が亡くなってからは戦艦や戦術、人物像や弾薬の説明が多くて読み進めるのが中々難しい。 それでもこの「坂の上の雲」はいつか読まなくてはならないと思っていたので、今月中に読了したい。 別の日に書いた感想 明石元二郎の登場する「大諜報」の項は面白くてあっという間に読んでしまった。 また、バルチック艦隊の項も詳細が書かれていて面白かった。 気になった人物 黒木為楨 津野田是重

    5
    投稿日: 2023.11.12
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    ハワイ旅行における旅のお供として読んだ本。 いよいよ、日露戦争における終盤戦、奉天会戦へ。 そこにはただ純粋に戦力のみで勝つという話だけで無く、政治や戦術など、様々なものが絡み合って終盤へと紡いでいく。 一つ一つの話をもっても人の模様や歴史背景が丁寧に、そして臨場感もって描かれており、スッと引き込まれていく。

    2
    投稿日: 2023.10.13
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    話が横道に逸れだし、物語に冗長さが出てきたが日露戦争が佳境に入ってきた。ウクライナ侵攻中の現代に読んでいるせいかどうしてもロシアを偏見じみた目線で見てしまうが、自分の感覚を大切に次巻に進みたい。

    1
    投稿日: 2023.09.24
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ついに最後の巻を読むに至った。いい調子で読んでいたけれど、やっぱりこの話の脱線ぶりというか余談ぶりには全く閉口する。沖縄の漁師がバルチック艦隊を発見してそれを軍部に報告するまでの過程にくだくだと紙面を割くことの悠長さは腹さえ立ってくる。この本を手に取る読者のほとんどの人が読みたいのは日露戦争のドラマ、大筋であってそんなちまちましたことまで読みたいと思うのだろうか。ある意味そういった部分も場合によっては興味深くないこともないが、この膨大な小説が膨大にならざるを得なかったのはそういった余談話をちりばめすぎるからではないか。その分を戦闘シーンに割けばいいではないか。また昔の日本人の名前の漢字は読むのが難しい。なのに、簡単な漢字の「信濃丸」なんてのにルビが振ってあるのはなんなのだ?と、どんどん司馬さんと文芸春秋社を嫌いになりながらこの巻を読んでいる。  もひとつ。読む側の私の意識にも大いに問題があります。貸してもらっていたのを長らく放置していて、もういい加減返さなくてはとの思い。読むのに旬ではなかったのです。ですから文句を言うほうが間違っているとも言えます。すみません。  読み終えました。もう何も言うまい。でも一言、“ホッ”としております。

    0
    投稿日: 2023.04.08
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    このレビューはネタバレを含みます。

    本筋の満州での会戦。陸軍のダメダメなところは旅順だけじゃなかったのね。極寒の地で薄氷を踏むような戦い。好古に同情する。サイドストーリーのヨーロッパ諜報戦、インド洋のバルチック艦隊奮闘記も佳境で次の巻に続く。

    1
    投稿日: 2022.07.24
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    ちょっと脱線が多い気が。。脱線が多い分の教養は身につくが、物語としては冗長な構文、構成になっているのが残念であると感じた。 あー、やっと読み終わった、、という感じ。

    2
    投稿日: 2022.06.26
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    日露戦争の陸軍のジリジリとした展開からいよいよ佳境に入ってきました。 攻防が手に汗にぎる感じが伝わります。 次巻に期待。

    8
    投稿日: 2022.06.18
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    とても面白かった。 ロシアという国がなんとなく分かった気がする。 当時の日本の雰囲気もよく想像できた。

    2
    投稿日: 2022.06.09
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    展開が進まず、じりじりとした雰囲気が伝わってくるようでした。巻の終盤で、漸く物語が動き出します。次巻が楽しみです。

    2
    投稿日: 2022.04.13
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    大学2年または3年の時、同期から「読んだこともないの?」と言われてくやしくて読んだ。 長くかかったことだけを覚えている。 文庫本は実家にあるか、売却した。 そして2009年のNHKドラマの数年前にまた入手して読んだ。 秋山好古・真之、正岡子規について、初期など部分的に爽快感はあるが、とにかく二百三高地の長く暗い場面の印象が強い。 読むのにとても時間がかかった。 その後3回目を読んだ。 バルチック艦隊の軌跡など勉強になる点はある。なお現職の同僚が、バルチック艦隊を見つけて通報した者の子孫であることを知った。 いずれまた読んでみようと思う。(2021.9.7) ※売却済み

    1
    投稿日: 2021.09.07
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    このレビューはネタバレを含みます。

    明石元二郎の諜報活動にページが割かれているのだけども、これが面白い! 人物も魅力的であるし、真正面からの戦いだけでなくロシア内部から切り崩すためにどのようなストーリーがあったのかが詳しく描かれます。 歴史は、結果でしか捉えることしかできないから割と無機質な印象を持ちがちだったけど、小説を読むことで人柄が結果を左右してたんだなぁと人間味を感じることができるのがよい。

    1
    投稿日: 2021.05.17
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    連載当時これを読んでた人はどう思ったのだろう?? 長期連載の漫画のように、サイドストーリーや過去編に終始して、なかなか本編が進まずにイライラしてしまうような感覚に陥ります。

    0
    投稿日: 2020.12.09
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    兵力は大きければ大きいほど、勝つ確率は高くなる。だから、兵を欲するのはもっともなこと。 ただ、愚策として、兵をとりあえず追加するということが挙げられる。状況をみて、量で勝てるものなのか、作戦を見直すべきなのかは考えなくてはいけない。 この巻で明石元二郎という人物が出る。 ロシアの国力を削ぐため、革命の火種を作るのであるが、これを一人でできる人物はなかなかいないので、適材適所ってこういうことを言うんだなと思った。

    1
    投稿日: 2020.07.12
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    黒溝台会戦の日本の体たらく、グリッペンベルグの意気地ない退却、ロジェストウェンスキーの無謀な大航海、運気もあがらずまとまりのない日本陸軍。どちらも悲惨な精神状況下で戦い続ける日本とロシアにおいて、日本を勝利に至らしめた要因は国民のナショナリズムの強さの違いではないかと感じる一冊。情報が入ってこないにしろ、文句を言わずに天皇・軍部を信用する日本人の国民性はある種、天皇を神格化したからこそ生まれたのではないか、と思う。それが、昭和の第二次世界大戦の大敗につながってしまうのだが、当時のロシアにはぎりぎり通用したようだ。

    1
    投稿日: 2020.05.23
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    司馬さんの名著「坂の上の雲」もいよいよ後半へ。戦況が段々と複雑になってくるなか、黒溝台会戦でのロシア軍の攻勢、それを防ぐ秋山好古の豪胆な態度。いよいよバルチック艦隊との対峙が...。

    0
    投稿日: 2020.02.13
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    諜報員のところの話がものすごくおもしろかったです。かつてのロシア帝国がこんなにも周辺の国々を占領していたというのも知りませんでした。

    1
    投稿日: 2020.01.29
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    ここまで深く掘り下げられると、1つの出来事としての戦争だけに留まらず、歴史の背景から実際に起きたことまで、非常に多くのことを学び取れる。内容的にも非常に面白く、一気に読み終えてしまった

    1
    投稿日: 2019.02.10
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    このレビューはネタバレを含みます。

    またもや日本帝国陸軍のピンチ。 常に物資が不足しいつ負けてもおかしくない状況の中、秋山支隊は驚異の粘りで偶然勝ちをえた。 敵将の気まぐれでなんとか勝ちをえた好古。 4巻以降、秋山兄弟の登場シーンがへり、各章毎に登場人物が変わる短編ストーリーのようになってきた。諜報員、ロシア提督、乃木軍、日本海軍、様々な視点から戦況を見つめいざ最終決戦の奉天へ。

    0
    投稿日: 2018.12.11
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    日本、ロシア両国にとって、戦略の甘さが残る巻。 この巻は、戦争そのものより、外交に焦点が当てられていた。 戦争と外交は、きっても切り離せないものだと気付かされた。 そして、日露戦争とは軍人や政治家だけではなく、日本国民にとって負けられない戦争だったと強く印象付られた。

    1
    投稿日: 2018.11.17
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    黒講台の会戦の途中から始まるが、正直これだけではなく他の巻でも同様であるが陸戦に関しての記述はどういうわけか冗長で読んでいてもイメージがつきにくい。第何師団だの旅団だのが多数でてくるあげく、それを指揮する将官の名前、そして部隊となる地名が難しい漢字ばかりでありなかなか頭に入ってこないのが原因であろうか。 さて、物語はバルチック艦隊のノシベでの停泊の一連のゴタゴタへと移る。士気のあがらない水平が独善的な司令官に率いられ、さらには新旧の艦船が入り交じる不揃いの艦隊、頻発する故障、石炭調達の困難さ、および劣悪な環境でのその補給など、バルチック艦隊を取り巻く環境は、とうてい日本軍を打ち破ることを期待させるような要素は微塵も無い。 そうこうしている最中、明石元二郎はロシア政府より同国内からの退去を勧告される。そのまま、ストックホルムを中心として諜報活動を行い、周辺各国からさらにはロシア国内にまで潜伏する反逆分子との接触を行い、それらを支援する。帝政ロシアの歴史は、周辺国からみれば迫害と制圧の歴史である。同時に、ロシアの皇室と貴族は日本のそれとは大きく異なり、自国の人民ですら所有物である程度の感覚で執政を行い、農奴と呼ばれる2000万とも言われる人民は、周辺国の非迫害民族と同様その体制に対して臥薪嘗胆の思いを長く抱いていたのである。明石は、明治政府より当時の金額で100万円の支援金を託され、こうした勢力の支援をするのである。ロシアは日露戦争での結果如何に問わず、遅かれど内部崩壊をするということが各国でそのように観測されていたのである。

    1
    投稿日: 2018.10.08
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    本巻では陸の黒溝台会戦、海のバルチック艦隊の冒険、そして革命直前のロシアが描かれる。 日露戦争の勝敗を決めたのはロシア国家が国として機能しなかったことに尽きる。皇帝や将軍らが守っていたのは国ではなく、自身の地位と身分。そのためには味方を落とし入れることも辞さないし、情報を独り占めしようとする。 対照的に、日本の弱点は情報を重視しないこと。秋山好古率いる騎兵部隊や情報やロシア外交員から送られる敵国情報を軽視。さらには騎兵部隊を最も適さない陣地防御に使うなど、戦争の常識も無視。 自身に関わる情報だけを必死に収集する官僚組織と情報を絶ち経験と感覚に頼る筋肉組織の対決が展開される。そんな争いとは違う世界でバルチック艦隊はフラフラと漂いながら、我が道を行く。この対比こそ、この小説のおもしろさ。

    1
    投稿日: 2018.09.07
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    このレビューはネタバレを含みます。

    黒溝台の戦における日本軍総司令部の愚劣さが (多少誇張はあると思いますが)描かれており どうなるのか冷や冷やする出だしでしたが 露軍も日本以上の愚劣さを発揮してくれて 何とかなったという印象が強かったです。 他には明石元二郎のロシア国内の革命勢力への刺激という 大諜報が描かれており、その暗躍振りに心底驚嘆しました。 それ以外の部分では海軍では日本海会戦への準備 陸軍では奉天会戦に向けた準備が描かれており 話はあまり進んでいないような気がするのですが クライマックスに向けて盛り上げていく巻なのかなと思います。 日露戦争では日本が勝ったということは分かっているのにも 関わらず全く気の抜けない展開で続きも楽しみです。

    1
    投稿日: 2018.01.30
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    外交の圧力で燃料補給もままならないまま、アフリカ大陸をぐるっと回ってマダガスカル島のノシベで駐留するバルチック艦隊。 外交でロシアの内側から揺さぶりをかける明石。ロシアに蹂躙されていたポーランド、フィンランドの反ロシア派を巻き込んでじわじわとロシア国内の政情を不安定に。 厳冬の中、北進し本隊に合流するも疫病神扱いの乃木軍。 戦争の多面的な要素が此の巻で読み取れる。 いままさに北朝鮮とアメリカで舌戦が繰り広げられているが、北朝鮮の外務省がロシアに接触したニュースなんかは、調停の依頼をしているのか?とか、この本と現実が重なって見えて… 良いのか悪いのか…

    2
    投稿日: 2017.09.27
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    このレビューはネタバレを含みます。

    黒溝台会戦勃発前の日本軍の悪手から奉天会戦直前までの第六巻。黒溝台では司令部の判断力欠如を現場の軍人が補う恰好で、この戦いが本当に綱渡りな勝利であることがこのエピソードでも語られ、この大戦で負けた場合の日本の今日を考えると寒々とします。 明石の諜報作戦、バルチック艦隊、ロジェストウェンスキー航海も読みごたえあり。特にバルチック艦隊は前巻よりじわじわ進んでおり海戦の章が不謹慎ながら楽しみになってきます。最終的に日本が勝つとわかっているので安心して読めるが、愛国心をもって読んでしまいます。秋山兄弟の出番は薄く児玉源太郎など首脳陣達の人間ドラマが楽しめます。

    1
    投稿日: 2017.07.28
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    日露戦争は一旦小休止し、ロシア艦隊の停滞振りと、日本軍の満州決戦準備に多くの頁が割かれているので、全体的に動きがなく中弛みの印象。

    0
    投稿日: 2017.07.23
  • 「ロシアはなぜ負けたのか?」失敗から学ぶ歴史小説

    日露戦争の終盤に差し掛かり見えてくるのは、 ロシア帝政の問題点です。 「専制国家はほろびる」 (by セオドアルーズベルト)(o.82) 日本軍の勝ちを掴む努力を本を通して学ぶ事の他に、 ロシアの敗戦の原因をこの本を通して学ぶ事も意義深いと思います。 「失敗から学ぶ」 この事を念頭に読み進めると、 とても参考となると思います。 自分の会社組織は大丈夫でしょうか? ロシア帝政化してないだろうか? そんな事も考えながら読んでも言いかもしれません。 是非お勧めです。

    1
    投稿日: 2017.05.31
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    前巻からもうずっとやけど、こんなに危うい状況で、作戦をたてて邁進した人たちのことを思うと、心臓がいくらあっても足りない。 その各々のことを事細かに伝える司馬遼太郎はほんまにすごい。 事細か過ぎてやっぱり上滑り。笑 あと2巻!あとちょっと!

    0
    投稿日: 2017.01.07
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    このレビューはネタバレを含みます。

     トリビアというか著者の蘊蓄が彼方此方で叙述される。なかなか面白いし、よくもまあそんな小ネタを仕入れているものだなぁと感嘆。  鉄甲弾の技術進歩と日露の特色、喫水線以下の軍艦の形状等々。  陸軍は黒清台会戦から奉天会戦へ。  海軍はバルチック艦隊東征の続き。  そして、明石大佐による諜報、ロシア国内での紊乱活動が描かれる。  この巻だけ保持継続しようか?

    0
    投稿日: 2017.01.02
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    坂の上の雲を読み終えた。 巻数がちょっと違うバージョンを読んだみたい。 自分の読んだものは、6巻で最終巻となる。 今まで日露戦争をして、バルチック艦隊を破って日本が勝利したくらいの感覚しかもってなかった。それが日本の教科書、授業の限界かも。 その2行の中に、こんなにもドラマがあったとは。 感激です。 ロシアが攻めてくるから、しょうがなく日本は戦った。日本を守るために、全員が一生懸命戦った。すべてをかけて戦った。 こんな熱い授業を聞きたかった。そうすれば、歴史がただの暗記から、生きるために必要な知恵を得る教科になると思う。

    1
    投稿日: 2016.09.20
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    外から見た帝政ロシアの斜陽。内在する貴族を取り巻く問題に、もう一つの日露戦を明石元次郎の視点を通して語られる章はとても面白い。 あらゆる可能性を追求し勝利を呼び込む。決して教科書にはのらない大諜報作戦。

    1
    投稿日: 2016.09.01
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    恐るべきロシアのバルチック艦隊が日本へ向けて航行を開始。いっぽう日本は諜報活動をとおして、欧米での反ロシアの機運を高めようとする。 ロシアの圧政から逃れるには帝政を倒壊させるしかない、と、ヨーロッパ各国の活動家が手を組む。しかし、その後のソ連時代に社会主義の名のもとに大粛清が行われた歴史を知るだけに、複雑な思いになった。

    1
    投稿日: 2016.03.08
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    黒溝台から奉天へまで。 満州で一時的に大軍に攻められたり、満州での決戦準備をしたり、バルチック艦隊の停滞状態だったりを説明。 ロシア国家がいかにひどいかを永遠に書いている。

    0
    投稿日: 2016.02.13
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    東郷の太平洋艦隊も準備が整って、次巻からいよいよバルチック艦隊との激突。    陸戦でも、ロシア30万、日本20万の世界最大規模の奉天会戦が。 着々と進む激戦から目が離せない。    6巻では、主戦場とは別の、 ロシア本国やヨーロッパで、クーデターの煽動や諜報活動を担う明石元二郎の影ながらの活躍が描かれていて、印象的だった。    反体制派の時流に乗って、様々な人種、民族の利害関係の乱れるレジスタンス達を、   ロシア帝国打倒という1つの目標に向かわせるように奔走する。   表舞台には決してたたない、孤独な戦い、 その中でレジスタンスの人たちとの友情が築き上げられる。   様々な思惑の絡み合う反体制派の人たちをまとめ上げて、機動的な組織を作り、 着実にロシア内での反体勢力の活動を展開していく。   彼一人の力だけではないにしても、 ロシア帝国に内側から働きかけて、 たった一人で、陸海戦での勝利と同じくらいか、それ以上に、日露戦争の勝利に貢献した    明石が心に残った。   

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    投稿日: 2015.12.14
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    このレビューはネタバレを含みます。

    盛り上がって来ました! 旅順要塞がついに陥落。 バルチック艦隊はようやくインド洋へ。 帝政ロシアの不満分子が決起 冬が終わる前に奉天作戦開始へ。 こんなに面白いのに、なぜ読み進められないのだろう。 なんかペースが上がらない。 司馬遼太郎の文章と私は相性が悪いのか? でも、もっと読みにくい文章たくさんあるしなぁ・・・ 司馬遼太郎がインタビューした人の住所まで書いてあるのには驚いたが、昔はその辺気にしなかったのだろうか。

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    投稿日: 2015.11.08
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    諜報活動を行うことによって、ロシアの内情と、周辺諸国との関係性がみえてくる部分がおもしろかったです。 たくさん控えている兵士たちの、ロシア国内における位置づけ。不満。 小さな島国である日本が動いたことによって、刺激を受けた人々の存在。 戦争は、兵器で戦うだけでなく、外交や政治が大きく影響していることを初めて知りました。 こういうエピソードを中高生の頃に興味を持って知っていたら、未来は変わるかもなぁ、と思いました。戦争回避のヒントも多く含まれているように思いました。

    1
    投稿日: 2015.11.04
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    バルチック艦隊を通したロシア国内の腐敗 明石元二郎という間諜のやり遂げた歴史的インパクトに対する素人さ 奉天会戦の準備 歴史的大局で物事を見ると、ロシアの皇帝制度が負けるべくして負けたということだが、日本の当時の国力でよく戦ったなと思う。

    0
    投稿日: 2015.10.29
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    ここまできて、またふとした疑問。これ、本当にそんなに面白いか?と。日露戦争が主題ってことは分かったし、これだけ詳細に描くに値するほど、歴史的価値が高いことも理解できてきた。求めるものが違うといわれればそれだけだけど、いわゆる小説を読むカタルシスが希薄に思えます。どちらかというと、「ローマ人の物語」あたりに近い感触を持っています。この中で、確かに人々は話し合い、動いているのだけど、データ開陳に裂かれている部分が少なからず、そのせいでどうしても堅苦しくなってしまう、という。勉強だと思って読む?もしくはあまりまとめて読むもんじゃないのかも、って感じてます。そういえば、上記「ローマ人~」も、最近ばったり止まってしまってるな~。

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    投稿日: 2015.10.09
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    『もしそういう冷静な分析がおこなわれて国民にそれを知らしめるとすれば、日露戦争後に日本におこった神秘主義的国家観からきた日本軍隊の絶対的優越性といった迷信が発生せずに済んだ』実際に徴兵された司馬さんはここに最も憤っているのだと感じる。だからこその司馬さんの乃木観になるのかと。ただ、日露戦争後の暴動をみても、国民の民意が後の日本を孤立させていったのも間違いないようだけれども。

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    投稿日: 2015.09.06
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    このレビューはネタバレを含みます。

    第6巻。秋山好古が率いる騎兵隊をはじめとした陸軍の戦い。苦戦が続くが、敵側の組織内の乱れもあって、きわどく勝利をおさめる。一方でバルチック艦隊が遠路、日本へ向かうが、外交面での苦労や、兵たちの士気が必ずしも高くないこともあり、想定以上の日数がかかり、これがやがて日本に幸いする。また、ロシア本国では、帝政への不満がつのり、革命の気運が高まる。ここでは日本のスパイが水面下で暗躍していた。 終盤に向けて、盛り上がってきた感じです。

    0
    投稿日: 2015.08.07
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    ロシア側の事情により日本軍が辛くも勝利した黒溝台会戦、マダガスカル島の小さな港に二カ月も足止めを食らいながらもインド洋を進み始めたバルチック艦隊、欧州で機運に上手く乗り間諜として駆け回る日本人・・・・といった内容が描かれていた。この巻も、読者を飽きさせない作りになっている。そして後半ではいよいよ日本が奉天会戦へと臨む描写が始まったので、急いで次の巻へ進みたいと思う。

    0
    投稿日: 2015.04.30
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     なんだか戦況がだんだんよく分からなくなってきました(苦笑)。戦況の話はなぜか頭にはいらないのに日・ロの政治体制とかの話や、ロシアの艦隊のグズグズっぷりの方がスッと頭に入るのは、 権力者のそうしたグズグズさの方が面白く感じる自分の性格の悪さのせいでしょうか。  この巻で面白かったのは諜報員の明石源次郎。  諜報員なのに偽名を使わず時に体当たりでスパイ活動をする何とも型破りな人物。その活動の根底にあったのが作者の語るように、国のために死んだとしてもスパイだと名前が残らないことに対する抵抗だったのかは分かりませんが、もしそうならなんだかとても人間臭い人物だな、と思いました。  ロシアの革命の機運や欧米の動きも書かれていて、それもまた興味深く面白かったです。読めば読むほど日本が日露戦争で負けなかったのは、当時のロシアの国内混乱や革命気運のおかげだったのだな、としみじみと感じます。  司馬遼太郎が作中で日露戦争後、日本がロシアの敗因を分析していれば、神風の信仰もなくその後の無理な太平洋戦争に突き進むこともなかっただろう、と書いているのですが、 それが非常に的を得ているな、と感じました。大国ロシアに対して奇跡的に負けなかったのもきっと、奇跡なんかではなく様々な要因が積み重なった必然で、それを見誤ると大変なことになるのは、国家でも個人でもきっとあまり変わりはないのでしょうね。

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    投稿日: 2015.03.11
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    怒涛の展開で奉天会戦へ進んでいく。 日露戦争は、お互い国内に問題を抱えながらギリギリのところで起こったものだったと分かった。 武力での戦いの裏で、政治的な争いがあったということが興味深いと思った。

    0
    投稿日: 2015.01.29
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    この巻まで読んで分かったことは、日露戦争は、第一次世界大戦前に勃発した戦争のうち、最大規模相当のものだったということ。まさに、日本民族としての決戦意思が高かったことが伺える。 この巻は、五溝台の激戦から始まり、奉天会戦の手前まで。ヨーロッパで暗躍していた人物が居るということは全く知らなかった。 それにしても、バルチック艦隊は気の毒の一言に尽きる...。

    0
    投稿日: 2014.12.06
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    日露戦争、旅順要塞陥落後。ロシア本国からアフリカ周りで極東を目指すバルチック艦隊の苦難と、明石大佐が暗躍する革命前夜のロシア情勢を描く。 草創期の明治政府、元勲たちの奇人をも使いこなす器量が光る。 ◆ロシア大使として諜報に従事し、革命勢力を支援した明石元二郎大佐について。 ○服装という感覚においてはまるで鈍感で、自分の姿というものを自分で統御するあたまがまるでなかった。 この点、好古もおなじだったが、好古よりもはるかにひどい。明石は生徒のころから陸軍大将になるまで一貫してそうであった。ポケットの底はみなやぶれていたし、ときどきボタンがちぎれており、軍服のところどころがやぶれていて、サーベルの鞘などはたいていさびていた。こういう人間は日露戦争後の士官学校にはとても入れなかったろうし、入れても学校生活についてゆけなかったであろう。明治初年の粗大な気分のなかでこそ、彼はかろうじて許された。 ◆戦争は外交の一形態である、との名言を地でいく分析。いわゆる司馬史観の昭和サゲですが、根性論に唾棄する姿勢は古き良きサヨ系知識人の香り。 ○もともと戦争というのは、 「勝つ」 ということを目的にする以上、勝つべき態勢をととのえるのが当然のことであり、ナポレオンもつねにそれをおこない、日本の織田信長もつねにそれをおこなった。ただ敵よりも二倍以上の兵力を集中するということが英雄的事業というものの内容の九割以上を占めるものであり、それを可能にするためには外交をもって敵をだまして時間かせぎをし、あるいは第三勢力に甘い餌をあたえて同盟へひきずりこむなどの政治的苦心をしなければならない。そのあと行われる戦闘というのは、単にその結果にすぎない。 こういう思想は、日本にあっては戦国期でこそ常識であったが、その後江戸期に至って衰弱し、勝つか負けるかというつめたい計算式よりも、むしろ壮烈さのほうを愛するという不健康な思想-将帥にとって-が発展した。

    0
    投稿日: 2014.11.23
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    歴史の教科書として読んでます。日露戦争はまだ常軌を逸するほどではないものの、陸軍はダメだったんだなーと。ここで勝ってしまうからその後に続いたのだろうか?7巻、8巻を読めばわかるかな

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    投稿日: 2014.09.30
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    また戻ってきましたー。ここからは最終巻まで一気に読むつもり。 秋山兄さんが少し出てきたかな。あとは明石さんのロシア革命と、マダガスカルの艦隊の話。 適材適所の判断て難しいよね。自分の適所はどこやろー?自分も周りの人も探り探りで、そのうち見つかるんだろうな。好きと得意は違うし、苦手でも嫌いじゃないこともあるもんなー。時代、お金、人間関係、タイミング、ほんの少しの会話なんかによって、人の能力の生かすも殺すも全部決まる。日露戦争に関わる多くの人々の人生を、あと2巻でしっかり見ていこう。

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    投稿日: 2014.09.22
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    明石大佐の欧州情報戦。そこには帝政ロシアの圧政に苦しむ諸民族の姿があった。邪智暴虐の限りを尽くす帝政ロシアに猛然と弓矢を引いた極東の島国に諸民族は狂喜乱舞する。明石のもとにつぎつぎと支援の手が差し伸べられ、1917年のロシア革命の素地がこの時作られた。しかし、これが後に国際共産主義ネットワークを形成し昭和日本を苦しめる端緒になるとは。

    0
    投稿日: 2014.07.30
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    なんでか全6巻だと勘違いしてて最終巻のつもりで読んでしまったけど明石のスパイ大作戦の巻でバルチック艦隊もやっと動いたところでした。久々に読むとブツブツ切れるのになじめず読みにくいなあと思ってたけど新聞連載だったなそういえば。

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    投稿日: 2014.06.25
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    このレビューはネタバレを含みます。

    あと2巻!!もはや半分苦行になってきてる気がしなくもないけどここまで来たら最後まで読み切る。感想は全巻読んだ時にまとめる

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    投稿日: 2014.05.16
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    戦争は戦場だけで戦うのではない。 スパイ活動によっても大きく戦局は変わりうる。 ということを学んだ6巻です。 明石さん。

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    投稿日: 2014.04.07
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    途中で腹立ちながら読んだ6巻。 ロシアもそうだけど、日本もグズグズっぷりが… いつの世も、人が人を動かしてるのには変わりないけど しかしまぁ、なんだかなと。。 専制君主制のロシア帝国と官僚達。 そのロシア帝国に革命を起こすという動きを持つ人々 フィンランドやポーランドも。 日本の明石元二郎の情報網とか (この明石さん、すごくぶっ飛んでる。学校の授業で教えた方がいいレベルだと思う) 軍艦行進曲を奏でる軍楽隊や 乃木希典の参謀、小泉正也保が橋から落ちたとことか。 乃木希典もいろいろあるんだなぁとか。 ロジェストウェンスキーの堅物なとことか。 とにかく盛り沢山な内容。

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    投稿日: 2014.04.04
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    このレビューはネタバレを含みます。

    読み止まっていたが、ようやく読み終えた。 少し疲れた。しかし、後半盛り上がってきた。 7巻に期待する。

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    投稿日: 2014.03.15
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    諜報活動が主な回。ロシア以外の国と仲良くなり、ロシアに意地悪をしてストレスを与えていくといった、裏舞台。

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    投稿日: 2014.01.06
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    この巻で盛り上がった場面は、バルチック艦隊の大航海です。 極東までの大艦隊による大航海がいかなる困難を伴うか・・・ 100年前と比べたときの技術の進歩にも感動します。 全体としては大きな進展がないため、読む速度は標準ペースでした。

    0
    投稿日: 2013.11.01
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    ロシア帝国は負けるべくして負けた。 日本が強かったからではない。 負けるように内乱が起こるよう活動はしていたようだ。 また、英国を味方にできたことが非常に大きい。 バルチック艦隊の疲労感がしつこく説明されている。 天運が間違いなくこの時期の日本とともにあった。

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    投稿日: 2013.10.26
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    明治と言う時代を秋山兄弟と正岡子規の三人を通して描く。 この時代の人々の豪快さ、潔さ、必死さがひしひしと伝わってくる。

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    投稿日: 2013.08.26
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     日本海海戦と奉天会戦、それぞれ陸海の決戦前までを描く章。また、明石元二郎大佐による当時ロシアの属国フィンランド・ポーランド他における諜報活動も丁寧に描かれている。

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    投稿日: 2013.05.31
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    6巻はロシア革命の前奏曲 明石という日本人がロシア・東欧の反ロシア勢力を集めてロシア革命の火をつけたんだって 知らなかったなぁ

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    投稿日: 2013.05.24
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    やっと…やっと六巻終了! 切ない、バルチック艦隊が切ない…!!! 冬場の太平洋の荒波、船中26時間で死にそうだった私には、とても艦隊勤務は無理だと思ったのですが、六巻のバルチック艦隊…そりゃ発狂もしますよ…!!!

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    投稿日: 2013.04.20
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    ロシア軍反転攻勢による黒溝台会戦。全軍壊滅の危機の中で見せる秋山好古の豪胆さに明治時代の日本人の気骨を感じます。(砲弾飛び交う司令部でブランデー片手にニヤリと笑うシーン)。 ロシア革命を煽動させる明石元二郎の欧州での暗躍も描かれ、世界史の中での日露戦争の位置付けも見えてきます。

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    投稿日: 2013.02.09
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    読み止まってた本読了。 ロシア側の敗戦への原因が綴られている。 改めて司馬遼太郎の情報収集力はすごいと思う。

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    投稿日: 2012.11.03
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    やはり、多くの犠牲を払ってこの国があること、 先人達の活躍と苦労を忘れてはならないと読んでる最中思っている。 この巻では、ロシアの専制君主制による弊害、 ロシアが辿ってきた国家が国民に強いた悪政、 その不平不満を利用・革命を引き起こし、 戦を優位に導こうと活躍した日本人に驚かされ、 この国を思う気持ちに痛く揺さぶられた。 奉天会戦、日本海海戦という 日露戦争の最大の戦いでありクライマックスに向け、 物語は徐々に加速していく。

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    投稿日: 2012.09.11
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    日露戦争、旅順の乃木による不毛な戦いのあとの話し。ロシア帝政か崩れた裏に、日本のスパイの活躍があったというのは目新しく面白かった。これまでのシリーズで一番のめり込んで読めたかも。久々の司馬遼太郎に、改めてこの人は歴史学者だ!と思った。史実を調べてぬいて小説を書き上げるという姿勢がすごい。

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    投稿日: 2012.09.05
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    このレビューはネタバレを含みます。

    これだけ大きな戦争でありながら、例えば「大諜報」にあるように、ある方面を担当しているのが個人であり、たまたまその個人が大活躍をした。ほんとうに日露戦争は綱渡りだったのだなと強く感じる。ただそういうところが逆に魅力的である。 明石さんの活躍は奇跡的だ。ロシア革命の陰にこんなこともあったのかと。

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    投稿日: 2012.08.17
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    明治三十八年、黒溝台の戦いから、奉天会戦に向かうまでが描かれている。 諜報活動をした明石元二郎の活躍が大きく取り上げられていた。 この人は、初めて知った。(ドラマでも出てはいたが・・・) 異能の人材というか、奇矯な人物というか、非常に強烈な印象がある。 山県有朋と会談中に、トイレでもないのに小便を垂れ流しながら、話し続けたというエピソードもものすごい。 ロシア革命の女神と謳われたブレシコブレシコフスカヤにも、興味が惹かれた。 軍艦行進曲が、当初ハ長調だったという話も、なぜか心に残っている。

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    投稿日: 2012.06.02
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    諜報活動の下りが一番印象的。 日露戦争→ロシア革命→ソ連誕生と 歴史の流れにしてみると単純ですが それに至るまでのミクロ的な出来事が重なって重なって こういう結果になったんだと 歴史の因果関係を知る事が出来ました。 いやー勉強になります。 そして陸軍の死闘・・・!

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    投稿日: 2012.05.04
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    坂の上の雲(6) 読了。2012年14冊目(14/100)。明石元二郎の諜報活動を舞台に帝政ロシアの様子がよくわかる。ポーランド、フィンランドなどロシアから侵略を受けた国が持つ感情。さらにロシア国民と貴族層とのかけ離れた感情。帝政というものが、如何に人間の尊厳を傷つけるものなのかを感じた。

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    投稿日: 2012.03.12
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    時間の流れは ひとつひとつのパズルが 組み合うことで形作られる・・・ ただ パズルではあっても 組み合わせは無限である・・・

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    投稿日: 2012.03.11
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    一難去ってまた一難。日露戦争と一口にいっても、キーとなる会戦がいくつかあるんですね。あとは、明石元二郎のロシア革命の工作話も興味深かった。

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    投稿日: 2012.01.27
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    他人の成功を妬む官僚の悪癖に助けられた日本軍。信長ほどとは言わなくともロシア皇帝がもう少し果断であったなら、クロパトキンのような将軍を放っておかなかっただろう。信じられないくらいの相次ぐ失敗。こんな人が居てくれたから日本のような小国がロシアに勝てたわけですね。一方いろいろと批判されている乃木将軍ですが、我関せずの大山総司令官も現代の感覚からするとよく解らなすぎ。全ヨーロッパにわたるスリルに満ちた活動をした明石元二郎については存在すら知らなかった。その一方、まさに古武士といった源平時代の話のような大立ち回りをした立見尚文の話も印象的。ポリトゥスキーの手紙はいつも悲壮に満ちていて可哀想。

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    投稿日: 2012.01.05
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     満州の地で冬営を意図し、決戦はまだ先だと予想していた日本軍に冬将軍を味方にしたロシア軍が大挙して押し寄せる。秋山好古率いる騎団はいち早く情勢をつかんで、司令部に情報を送っていたがことごとく無視される。旅順を落とした日本軍のおごりが招いた危機だった。    この巻では諜報戦に大きくページを割いている。  この頃ヨーロッパで諜報活動をしていた明石元二郎は各地の反ロシア勢力に潤沢な資金を与えては扇動を繰り返した。とはいっても彼が優れた諜報活動の能力を持っていたわけでなはく、どうやらロシア皇帝に対する積年の恨みを晴らしたいという意識が充満している国や土地では、皇帝に喧嘩を挑んだ日本人に共感を持つ人びとが多かったらしく、行く先々の反皇帝組織で協力を取りつけられたというのが実情のようだ。いづれは自壊することを運命づけられた帝国の時間を早めるために奮闘したようなものだ。スパイというスマートなイメージより熱血的な地下活動家という方が実情に近い。

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    投稿日: 2012.01.02
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    児玉も含め秋山好古の意見をまったく意に介さず、黒溝台会戦は想像を絶する苦戦に追い込まれる。児玉さんですらこれとは、疲労もあったのでしょうがこれが固定観念の怖ろしいところ。しかし日本軍の苦境を救ったのは、またしても…というロシア帝国の病巣。そして1人の日本人がロシアの革命の火を煽りはじめていた。「大諜報」の章が面白かった!!明石元二郎は凄い。ロシア帝政がどれほど近隣国家を蹂躙してきたか。その帝国主義への憎悪。もしこの戦争で敗れていたら日本も同じ運命だったでしょう。改めて日露戦争の重要性を感じます。

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    投稿日: 2011.12.23
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ロジェストウェンスキーって名前はかっこいいのに。子供ができたら西島ロジェストウェンスキーにしようかな。いや、やめとこう。

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    投稿日: 2011.12.13
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    一気に読み上げました。 やはり戦争描写は面白くないけれど、戦争にまつわる様々な舞台裏はなかなか面白い。 戦争というのは、結局のところ様々な国の状況が重なってなされるものであり、その結果も様々な切口から見ないと予測できない。日露戦争で、日本という小国がロシアという大国に勝ったのは、ロシアの国が内部から崩壊してきていたためのようである。 常々、会社(や国などの組織)の何か不正が発覚したとき、「発覚したのは不運であったのかもしれないけれど、それにいたるまでには、数え切れないぐらいの積み重ねがあったのだろう」と感じている。戦争というもっと大きなスケールのものも、やはり同じことが言えるようだ。 しかし、それにしても戦争というのはやはり不幸なものであるようだ。内戦やテロを支援し、成功を収めた明石さん、その他戦争でたくさんの功績を収めた将たち、みんな自分の手柄に手ばなしで喜べないというつらさがある。

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    投稿日: 2011.12.08
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    黒溝台会戦、バルチック艦隊回航、明石元二郎の諜報、奉天会戦直前まで。明石のヨーロッパでの諜報活動が面白い。イギリスではなく、ロシアで共産主義革命が起きたのか納得できる。

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    投稿日: 2011.12.06
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    【82】 黒溝台会戦⇨バルチック艦隊マダガスカルでの足止め⇨明石元二郎の大諜報、ロシア革命勢力との連携⇨乃木軍、本隊へ合流⇨鎮海湾(待機地)⇨バルチック艦隊再出発、インド洋航海⇨奉天会戦へ 2011.12.30読了

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    投稿日: 2011.12.05
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    おすすめ度:90点 明石元二郎の欧州での諜報活動と革命煽動は、明石という人物の個性と相まって、とても興味深い話であった。 「日露戦争の勝因のひとつは明石にある」といわれたほどに、明石の業績は大きい。 フィンランド、ポーランドといった属国の存在。 皇帝専制国家の圧政に対する民衆の不満。 日露戦争での露軍兵士の敵は、本来は露専制国家にあり、日本は友愛の対象であるにもかかわらず、戦火を交えざろう得ない、大いなる矛盾が浮き彫りにされる。 バルチック艦隊も同様に、大いなる矛盾の上に存在している。 諸悪の根源は、露皇帝専制国家にあり、小皇帝である提督ロジェストウェンスキーの存在そのものが、滑稽にさえみえてくる。

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    投稿日: 2011.10.23
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    開城後の旅順について知りたくて読書。 6巻では明石元二郎について多くのページを割いている。名前は知っていたが、どのような人物でどんな活躍をしたかは知らなかった。著者の小説で、それまでマイナーだった人物へスポットを当てて世に知られた人物は多い。明石もその内のひとりなのかもしれない。 開国後30年ちょっとの弱小であるが上り坂の日本と大国であるが下り坂のロシア。皇帝制支配の揺らぎ、ロシア国内の混乱と革命の火種がロシア国内の基礎を崩していく様子が読み取れる。 ロシアの皇帝と日本の天皇を分けて認識、説明している点はさすがと思う。しかし、残念なことに「天皇制」という言葉を使用している。「天皇制」は著者が指摘する古典的左翼が産み出した正しくない(元々存在しない)言葉なので適切ではない。 開城後の二〇三高地の様子なども述べられている。現在の姿からでは全く想像できないような地獄絵図だったようだ。やはり、戦争を肯定する気にはなれない。本巻で乃木希典への評価が少し転換しているように感じる点が興味深い。 読書時間:約1時間10分 本書はお借りました。有り難うございます。

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    投稿日: 2011.10.04
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    6巻目。 いよいよバルチック艦隊がやってくる。 陸軍・海軍共に奮闘している様子に感動した。 続きが早く読みたい。

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    投稿日: 2011.09.30
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    このレビューはネタバレを含みます。

    率直な本巻の感想…つなぎの巻という感じ。少し一息。明石元二郎の大諜報の貢を重く置きあとは今までの経過を延ばしたという印象。 日本の不慮によっておこった黒溝台会戦からこの巻は描かれる。秋山好古の孤軍奮闘の様子と本部の無能ぶりが対照的であった。現場第一主義を身を以て感じた。 今回もロジェストウエンスキーについて長く触れられていた。未だ05年1月からマダガスカルから石炭が確保できないために足止めをくらい、旅順艦隊壊滅の知らせ、本国の革命勢力がいよいよ強くなってきたという知らせを受け取りながら、ロシアに戻るのかウラジオへ向かうのかという精神の葛藤の中で大艦隊の指揮をこなしてきたことにおいてはとてつもない精神力なのだと思った。最終的に日本海まで全艦隊を引き連れていく事に成功するのだから。指揮官としては司馬さんの述べているように適当ではないかもしれないが。 明石の活動に関しては 「明石の仕事はこういう気流を洞察するところから始まり、それにうまく乗り、気流のままに舞い上がることによって一個人がやったとは到底おもえないほどの巨大な業績をあげたというべきであり、そういう意味では、戦略者としての日本のどの将軍たちよりも卓越しておりー君の業績は数個師団に相当する。と、戦後先輩からいわれた言葉は、まだまだ評価が過小であった。」に要約されているのではないかと思う。 奉天会戦にむけて各軍司令部がはじめて結集し、最終作戦について松川参謀の左翼:能乃木軍、右翼:鴨緑江軍で誘導させ中央突破するという案の確認を行うところで本巻は終わる。

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    投稿日: 2011.09.27
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    このレビューはネタバレを含みます。

    日露戦争と同時期にロシア国内および周辺国で行われた諜報業務が描かれており、前線の生々しい描写とは異質なもので新鮮だった。この「大諜報」の章では”ウラジオストック”という地名がロシア語では”東を征服せよ”という攻撃的な名前であることを知った。

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    投稿日: 2011.09.17
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    このレビューはネタバレを含みます。

    閑話休題。今回は物語りはあまり進みません。日本の政治家はこの頃から、周りの空気や私情に流されていたんですね。

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    投稿日: 2011.08.05
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    主人公のいない小説とも呼べない展開になっているような・・・歴史書として読めばいいのかなー。でもそれにしたら司馬さんの好みによって結構酷い描写にされてる人もいるんだけど。

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    投稿日: 2011.07.02
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    旅順攻略後の二○三高地の表現がスゴい。 足もとに注意せねばならなかった。足が地面につきささっていたり、片腕が地面から生えて手まねきしているようなものもあり、さらには人間の首が土を噛んでころがっており、新戦場というようなものではなく、悪魔がせいいっぱい想像力を働かせても、これ以上に残酷な風景はつくれまいとおもわれるほどのものであった。 そして、ロシア政治の官僚主義による腐敗を描きながら、今度は日本陸軍の官僚主義の出現フラグがこの六巻から出てきます。 司馬遼太郎による、人間、政治、国の描写が素晴らしく、太平洋戦争へ続く日本政治の腐敗原因、人間としてどうあるべきかが描かれています。いや〜すごい。

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    投稿日: 2011.06.26
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    決死の防戦となった黒溝台を経て陸軍はついに奉天へ。日本は国庫、ロシアは皇帝政治の腐敗という内部問題を抱えつついよいよクライマックスへ突入。明石元二郎の欧州での攪乱工作、マダカスカル島で悶々とした日々をやつすバルチック艦隊の章も面白い。その艦隊をさしてマスコミに「行こかウラジオ、帰ろかロシア、ここが思案のインド洋」と応じた秋山真之のコメントが冴えすぎw

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    投稿日: 2011.06.23