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新釈 走れメロス 他四篇
新釈 走れメロス 他四篇
森見登美彦/KADOKAWA
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総合評価

166件)
3.9
36
69
41
4
0
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    ☆3.5としたいですが、これはあくまでも私が走れメロス以外原作を読んだことないからです! 走れメロスから読みましたが、 笑いながら読みました。笑 やっぱりメロスはアホだったし、文章のリズム感で、あーこれこれと、とても懐かしい気持ちになりました。 青春ベースなのも、落ちぶれ大学生がメインなのも愛おしく、作品は異なるのに繋がりがあったのも面白かったです。斎藤秀太郎が最後までどうしても気になるのも作者の意図なのかなと笑えました。

    0
    投稿日: 2026.02.04
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    森見登美彦だよな〜すごく 山月記と走れメロスしか原作読んでないから、藪の中と桜の森の満開の下と百物語はベースがこっちになっちゃった笑

    0
    投稿日: 2026.01.10
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    著者による名作の新釈(おもしろ改編)。森見さんの作品は気になるものは何作かあったけど、今作が初めて。出てくる人物がなかなかの曲者揃いで、好みの文体、テンポ感だった。短編が単体で存在しているのではなくて、全体がゆるーく繋がっているのも好み。 一番好きなのは「走れメロス」かな。キャラや設定がぶっ飛んでいて一気に駆け抜けていく感じが面白かった。百物語は原作を読んでみたい。 最近走れメロス関連の本を読むことが多いな

    0
    投稿日: 2025.12.29
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    森見登美彦が文豪の有名作品をオマージュした短編集。 文豪名作に森見ワールドが入り込んでいるが、どちらかというと原作をリスペクトしている印象。 メロスは森見らしさが強く好きな編でした。 文豪作品が好きでちょっと味変がしたい方にはおすすめかなと思います。

    1
    投稿日: 2025.12.03
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    古典文学の腐れ大学生バージョン。 面白かった。 原作で既読なのが山月記と走れメロスのみなので、他の作品も読んでみようと思います。 特に印象に残ったのは山月記。元の現作より主人公が身近に感じて、その分心も痛みました。自分の語る夢に自分で苦しめられる経験は誰にでもある。諦めきれず、才能がない自分を認めたくなくて、人知れず消えたくなる。私もそんな思いになることがあります。でも袁傪(今作では夏目)目線で見ると「夢なんて生活の片手間で見たらいいのに、わざわざ人間を辞めることない」って言いたくなる。他人からしたら良くも悪くも人の夢なんてそんな物だなーと再認識しました。 千野帽子さんの解説で語られていた、「今作の主題は自意識の空回り」という言葉が腑に落ちました。森見先生の描く自意識に翻弄されながらも必死でもがく若者の姿が大好きです。

    0
    投稿日: 2025.11.23
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    一時期、京都に暮らした人間としては、京都の大学生たちの生活を描いた小説は非常に懐かしく、読みながらストリートビューを見たりすると、まさに自分の学生時代が蘇るようでした。 森見登美彦フレーバーたっぷりの古典作品。 ただ、自分の読書体験が走れメロスしかないことが悔やまれます。 他の作品も知っていれば、もっと楽しめたかなぁと思いつつも、楽しかったです。

    0
    投稿日: 2025.10.24
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    面白くはあった。相変わらずの森見節って感じ。 て、これは感想とは関係ないんだけど、この小説、昔どっかで読んだことあるようだった。もう、そういう事がないように、ブクログに登録してるんだけど。。 一体いつ読んだんだろう?で、その本は家にあるのか?

    0
    投稿日: 2025.10.07
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    実は原作は山月記しか読んだことが無かったが、とても楽しめた。 読み終えた後自分の口調が本に寄ってしまいそうなくらい面白かった。 登場人物たちが5つの作品で共通なので 5つ別々の作品だけれども、通しで1つのお話のようにも読める。 すべて面白かったけど特に山月記、走れメロス、桜の森の満開の下がお気に入り。 山月記の斎藤くん、本当に李徴を人間にしたような人で。 走れメロスの阿呆大学生っぷり。楽しい。 桜の森の満開の下は、小説を書いて成功するが、女の言うままにしてきて何かを失った男の切なさ。 原作も読まねばと思った。

    0
    投稿日: 2025.09.27
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    初めて森見節が全開でないお話を読んだかも。アホと物悲しさをかき分けられる人なのかと驚いた。おすすめ。

    0
    投稿日: 2025.08.27
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    森見先生だなぁっていうのが第一声です。 森見登美彦作品は「四畳半神話大系」と「夜は短し、歩けよ乙女」だけしか読んだことないのだけど…。 四畳半のアニメから入ったので、その印象が強くて、あの制作陣でこの「新釈走れメロス」もアニメ化してほしいなと思った。 と思いながら読み進めてたら「藪の中」がめちゃくちゃ面白かった。 すごく「わかる」っていうか。一つの出来事でも、見る人が違うとまったく別のものになる。 それは現実でも往々にしてあることで、しかも、男性の捉え方と女性の捉え方の違いも「あ~~、あるある」ってなった。 これは原作の「藪の中」がそうなのか、森見先生の解釈から生まれた差異なのか。とても興味深いので、原作を読みたくなった。 「走れメロス」以外は原作を読んだことがない。「走れメロス」もストーリー展開が全然違うので、他の作品もそうなのかもとも思うので…。 あとがきを読むと「この作品のここが肝」と森見先生が思うエッセンスを抽出して再構築したのかな?と。 なので、他の作品も元ネタの方を読みたくなった。

    0
    投稿日: 2025.08.01
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    このレビューはネタバレを含みます。

    近代文学の傑作である「山月記」、「藪の中」、「走れメロス」、「桜の森の満開の下」、「百物語」を森見先生ワールド全開な感じの大学生たちに置き換えて新しい解釈のもと新しい物語として生まれさせた作品集。 どの話の主人公もみんなちゃんと腐っており、読んでいて阿呆と言いたくなるような人たち。 また、この短編だけでなく、過去作である「夜は短し歩けよ乙女」や、「四畳半神話体系」などの話・人物などが少しずつ登場しており、より楽しめる作品になっているところが良かった。 「山月記」は、斎藤秀太郎という天才文学者崩れの青年の物語。「藪の中」は、映画サークルみそぎの恋愛模様?がいろんな人の視点から描かれる物語。「走れメロス」は、拗らせ過ぎた大学生の最低な友情物語。「桜の森の満開の下」は、文学で成功した青年の物語。だか、なんとなく妄想なかんじがする。「百物語」は、怪談、と思いきや、コミュ障な主人公の物語。

    9
    投稿日: 2025.06.22
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    森見登美彦さんらしい、京都を舞台にした大学生を主役にした古典作品をリブートした物語でした。 中でも、本の主題にもなっている走れメロスは、阿呆な青春時代を強く感じられた。 他の作品では、少し怖さも感じられるバラエティに富んだものになっているように思えます。 面白かったです。

    21
    投稿日: 2025.06.08
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    名作文学を新釈で描き直した連作集。単なる新釈だけでなく、異なる作者の異なる先品群が、同じ京都の大学という舞台に乗っかっていて、そのつながりもまた面白い。元作品を知らなかったものはまずそちらから読んだので、二重に楽しかった。 いつもの森見ワールドでありながら、よく知った名作でもあるという、見事な調和だった。解説まで徹底して”新釈”であったのも素晴らしかった。

    1
    投稿日: 2025.05.26
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    このレビューはネタバレを含みます。

    走れメロスや三月記など、昔の有名な作品たちを現代風にアレンジした1冊。 どれも笑えるし考えさせられるしで、印象的なものばかりだった。 藪の中と百物語は原作を読んだことがなかったけど、十二分に楽しめた。 でもやっぱり原作を知っていた方が面白いのかも。 照らし合わせながら読むのに醍醐味を感じた。 個人的に1番好きなのは走れメロス。 主人公が、囚われの身となっている友人のもとから意地でも遠ざかろうとするのが最高にぶっ飛んでて好き。

    18
    投稿日: 2025.05.18
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    四畳半シリーズと同じ世界線で楽しめた!!! 「藪の中」がいちばん好き。 色々なもりみーがみれて楽しかったです。

    1
    投稿日: 2025.05.15
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    山月記 藪の中 走れメロス 桜の森の満開の下 百物語 現代版に新釈。恥ずかしながら、走れメロス以外は読んだことがありませんでした。走れメロスも詳細なあらすじを覚えていません。 元々の話の内容が分かっていたら、楽しめたのでしょうか。 「山月記」 孤高の学生の斉藤秀太郎。孤高と孤独の狭間で、もがき苦しみ、最後は皆んなの前から姿を消してしまう 「薮の中」 役者同士で元恋人同士。その女性の今の彼が映画監督という三角関係の中で映画を撮る。三者の気持ちのあり方が、それぞれ違うのが不思議な感覚 「走れメロス」 人質となった親友を見捨てることが美徳と考える学生と、それを守らせようとする大学内の暴君の追いかけっこ。 「桜の森の満開の下」 恋した女の事を書くことで、売れる作家となった男のお話。 自分が描きたいものと、女から求められるものとのジレンマに迷う 「百物語」 知り合いに誘われて向かった先で行われる百物語。 途中で、会を抜け出すことになる主人公たが、帰りがけにあった人物は、本当に実在するのか。

    1
    投稿日: 2025.05.13
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    森見登美彦風近代文学名作5篇。 『走れメロス』が想像を超えるバカバカしさになっていて、おもしろかったです。 『桜の森の満開の下』は桜の美しさと息苦しくなるようなストーリーが合わさって、なんだか不思議な感覚でした。 どの作品も京都が舞台で、これまでの森見作品とリンクしているところがあったりで、楽しめました!

    6
    投稿日: 2025.05.11
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    正直、森見登美彦ワールドに苦手意識を持ってるので、面白いのかは謎。 この作品をどこまで理解できてるのかも謎。 元の題材になってる名作を知ってれば、もっと楽しめるのかなあ? 個性あるキャラクターがたくさん出てくるのは読んでて楽しかった。

    0
    投稿日: 2025.05.03
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    走れメロスと桜の森の満開の下が好きです。 馬鹿馬鹿しさ×新しい発想の新釈メロスと、綺麗で儚さのある桜の話。没頭して読むことができた!他の作品も読んでみます。

    0
    投稿日: 2025.04.27
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    森見ワールド炸裂。 「走れメロス」 信頼しないという形をとった信頼、友情に見えない友情…笑 芽野くんの阿呆具合に感服した。

    0
    投稿日: 2025.01.28
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    古典の名作を森見登美彦ナイズした短編集で面白かった。坂口安吾の『桜の森の満開の下』は原作をそもそも読んだことないので読んでみようと思う。他も子どもの頃に読んだものばかりなので再読したくなった。芽野史郎にはちょっと笑ってしまった。

    0
    投稿日: 2025.01.15
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    自分だけではない、関わりのない誰かの人生もを考えたくなる本 良かった。本編はもちろんのこと、あとがきも解説者の書いた夢十夜も良かった。出だしから終わりまで余すことなく楽しめる本だった。 原典を知っているものも知らないものもあったが、知らない話はもちろん知ってる話さえも全てが新鮮で新しい話を見ている気がした。山月記をトップバッターに持ってきたのが自分には良かった。この本全体の世界観がスッと掴めた気がする。 原典を読みたくさせる本だが、たぶん本書の方が読みやすい。純粋に楽しんで、ちょっとだけ内容浸って人生を考えたくなる。

    0
    投稿日: 2025.01.13
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    過去の名作を現代に置き換えて書かれた小説5篇 原作を知っていても知っていなくても楽しい。元が名作ということもあるが、それだけではここまでにはならないはず。 著者の小説は初めてであったが、どうしても「四畳半神話体系」や「夜は短し歩けよ乙女」のアニメ的なものが頭の中で再生されてしまうのは致し方がない。

    0
    投稿日: 2024.11.21
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    山月記を読んで、森見登美彦だなあ!と思って、走れメロスで色々だめだった。電車で読むものじゃない笑 この生真面目なのにユーモアがある文章と内容とのギャップが素晴らしくて、毎回すごいなと思う。走れメロスが一番好きです、

    0
    投稿日: 2024.11.16
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    表題「走れメロス」が、ザ・森見登美彦といった感じで面白かった。 後の話に前の話の登場人物の名前が出てくるとニヤッとしてしまった。 こういう、直接は関係ないけど舞台を同じくしている感じの話が好き。 最後の「百物語」は少しあっけない感じがしたけど、原作もそうなのだろうか。

    0
    投稿日: 2024.11.08
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    このレビューはネタバレを含みます。

    原典を読みたくなる改変さもあり、それぞれのストーリーを京都の街で繋げてるところがやはり森見登美彦さんという感じで良い。

    0
    投稿日: 2024.09.30
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    森見登美彦さんが描く いびつでこじれて歪んで、 でも純粋な大学生の描写は味わい深く、 一見変人に思うけど、大学生ってそうだったよな、とも思う。 昔この本が出た頃読んだ時は、走れメロスのバカっぷりに面白がって読んだ記憶があるが、 今は「桜の森の満開の下」や「藪の中」がとても美しく感じて 原作も読んでみようかなと思えた。

    0
    投稿日: 2024.08.28
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    森見さんの書く腐れ大学生の話と怪しげな不思議な雰囲気の話がどっちも味わえて良かった。間に合わせないメロスはめちゃくちゃで最高だった。最初の山月記に出てくる斎藤さんが他の話もチラッと出てくる度に、アルバムを遡って見てる気持ちになる。

    1
    投稿日: 2024.08.15
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    覚悟はしていたが、そこはやはりさすがの森見登美彦ワールド。 表題作「新釈 走れメロス」は靴下を裏表ひっくり返すように太宰メロスを見事に裏返しにして見せた。 著者の後書にあるように文学史に名を残した人達の名と自分の名を強引に結びつけることに成功していると思う。

    6
    投稿日: 2024.08.08
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    アホアホな内容なのに文才がありすぎてとんでもない。しょうもない内容を書くために能力フル稼働で面白い。

    1
    投稿日: 2024.08.05
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    再読に関わらず時間がかかってしまったのは、ダラダラと隙間隙間で読んだのと、「もしかしてかなり原典に忠実なのでは?」という疑念が頭から離れず、と言っても原典に当たる気もなくモヤモヤしたまま読んだからだった。いずれ検証してみたいと思うが、おそらくやらない。 全編を通しての主人公は「山月記」で比喩的な意味ではなく実際に天狗になってしまう斎藤秀太郎その人であり、一番感情移入できるというかあこがれてしまう人であった。俺も比喩的にはすでに天狗なので、実際の天狗になりたいと思う。

    0
    投稿日: 2024.07.20
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    面白かった。文学部入ってよかった(笑) 原作とも、夜は短しとも繋がるとこあってもう一度読みたくなった

    0
    投稿日: 2024.06.24
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    終始快調な森見節。名だたる名作の物語の中で、懊悩しながら右往左往するキャラクターたちが真剣に馬鹿馬鹿しく可笑しい。

    1
    投稿日: 2024.06.18
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    古典作品のリメイク?リブート?オマージュ? 学生落語みたいだなと思った。物語を作り替える上でひとつの題材や焦点を見つけ出して、そこに徹底的にこだわって書く。 原作を読んだことがあると、その取捨選択具合が手に取るようにわかる 「おまえもやってみろ」と言われれば、多分、百人百通りの走れメロスが出来上がる それでも森見登美彦の走れメロスが読みたい!と思うのは、この作品が単なる古典の改作やパクリではない理由なのではないか

    0
    投稿日: 2024.04.06
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    #読書記録 #新釈走れメロス他四編 #森見登美彦 近代文学稀代の傑作が、斎藤秀太郎を特異点として、四畳半の世界で多元宇宙的に重なり合う。 多元宇宙的展開は森見氏の得意とするところで、「#シャーロック・ホームズの凱旋」にも共通しているね。 5編の物語をここまで森見ワールドに変換してしまう罰当たりな手腕に脱帽するよ。 #読書好きな人と繋がりたい #読了

    0
    投稿日: 2024.03.06
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    このレビューはネタバレを含みます。

    山月記 かた焼き煎餅のような中島敦の文体が、森見登美彦作品と非常に親和性が高いなと感じる。「その行方については、なんの手がかりもなかった。誰一人、彼を探そうとしなかったからである。」という山月記ではありえない阿呆らしくも悲しい一文に笑ってしまったり、「下宿を灰燼に帰せしめる」という森見登美彦作品でしか見られないザ京大生ワールドをしみじみ味わったりしていたが、 「今の俺は、万人を軽蔑する中身のない傲慢が、ただ人の形を成しているだけのものだ。だからこそ天狗なのだ」 という一文に、ただの天狗じゃなく「天狗になる」という意味もかけられているのか、と気づいてなるほどなと思わせられた。元ネタの山月記も「臆病な自尊心」と「尊大な羞恥心」の末にその象徴として「虎」となるけれどそのモチーフがしっかり踏襲されているのは流石だなと思わせられる。 藪の中 原作と同様、一つの事象をさまざまな人間の視点から見ていく語り口となっている。原作と違い辻褄が合わない点こそないものの、最後には、なるほどな、と思わせるクスリと笑える展開があった。要するに、変態趣味の男に色んな人が付き合わされた話。 走れメロス 原作とは違い、「友を信じない」ことで友情を証明するというひねくれているけど、突き抜けていっそ感心すらさせられるザ森見登美彦ワールド的存在。桃色ブリーフはもちろん、人々に賞賛などもちろんされもせずやけっぱちの「美しく青きドナウ」で踊る姿がいかにもでとても好き。 桜の森の満開の下 原作の女は男を破滅に導くが、今作に登場する「女」は逆で、男を成功へと導く。その差はあれど、どこかそれに満足せず自ら女の元を離れていくというのが合い通じるところであり、そうリライトしたのかと思わされた。ひたすら物書きに邁進するというのが、原作とは違う点であるが、破滅的な原作とは違ってどこか救われる点がある最後に感じた。 百物語 唯一原作を読んでいないので、比較ができないものの、ぞくっとするような怖さを兼ね備えながらもどこかおかしみがあり、森見登美彦ワールド満載の短編であった。

    1
    投稿日: 2024.03.04
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    面白かった。 メロス、山月記は話覚えてたけど他は原作うろ覚え。 元になった作品も読みたくなった。文章も軽快で気持ちいい。

    0
    投稿日: 2024.01.28
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    教科書で読んだ「走れメロス」がこんなことになるなんて(笑)同じく腐れ大学生として無為に過ごしていたあの頃の自分までもが愛おしい。

    4
    投稿日: 2024.01.22
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    「山月記」「走れメロス」など、有名な文学をオマージュした短編集。 走れメロス以外は知らないor覚えてない作品だったので、実際の話を調べて比較しながら読んだ。 しっかり森見登美彦節が効いているが、普段通りのくだらない内容の中に切なさが感じられてよかった。 最終話でみんな出てくるので、登場人物を覚えておかないとごっちゃになる。

    0
    投稿日: 2024.01.21
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    面白いけど、言葉遣いが独特だったり古風で読むのに苦労する。 名作とされる文学のオマージュで、原典を読みたくなった。 でも、この本の何倍も読みづらいんだろうな。 この四畳半神話体系の世界観は、アニメがあるから想像しやすくて楽しめてる部分があると思う。

    0
    投稿日: 2024.01.19
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    過去の小説を現代風にオマージュした作品である。名作に比べ、規模感などは小さいのに、登場人物の心の動きはちょっと似ていておもしろかった。ただ、原作を知らない作品も、あったのでもっと楽しめる部分があったと思うと悔しい

    0
    投稿日: 2023.12.28
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    この短編集の中だと走れメロスが1番好きだった。屁理屈で阿呆な大学生が京都の町を東奔西走駆け回るのがくだらないけれど読んでてワクワクした。百物語で今までの登場人物達が一堂に会したのはラストの章らしくて良かったけど、特に大きい出来事が起こるわけでもないので肩透かし感があった。 桜の森の満開の下の原作を読んでみたくなった。

    0
    投稿日: 2023.12.06
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    このレビューはネタバレを含みます。

    森見登美彦特有の奇天烈な大学生たちで「走れメロス」や「山月記」などの名作をリメイクした作品。 「四畳半神話体系」のような構成を期待していた分、そこまで面白さは感じなかった。 「山月記」「藪の中」「走れメロス」「桜の森の満開の下」ではそれぞれ個性的な大学生が登場し「百物語」で一同が一つの屋敷に集まった。 鹿島さんについては実際誰なのか言及されていなかったが、森見くんが見た鹿島はもしかしたら我々読者なのかも?とか推測してみた。 4つの作品をまるで隣に立って見てきた、それが鹿島さんでたり私たち。 最初にこの本のタイトルを見た時は「面白そう、こんなにあからさまなリメイクはあんまり見たことないな」、そう思った。 そしてあとがきで森見さんは「元の名作が好きな人に怒られるのではないか」と心配していた。 私が考えていたことも森見さんは考えていて、何だか人間みを感じた。

    1
    投稿日: 2023.12.02
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    娯楽色の強さは森見節で、これは好みがはっきり分かれるでしょう。…というわけで、私はそれらしからぬ「桜の森の〜」が好きです。

    1
    投稿日: 2023.11.26
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    走れメロスを主題として、五篇の文豪の名著をリブートした作品。 京都を主舞台として、主に大学生たちが様々やらかす森見ワールドを ご堪能ください。 個人的に、走れメロス以外は、タイトルのみ知る作品が殆どで、 読んでいないために、作品そのものを読むという形になってしまいました。 走れメロスに関しては、メロスの悪いところが際立つ感じであり、 友人が死刑になるという設定ではなく、罰ゲームを受けるという形。 元作品は読んでいない中でよかったと思うのは、 桜の森の満開の下と言う作品が良かったかな。 男は小説を書いては齋藤秀太朗という下宿先の隣人に添削してもらっていたが、 桜並木で小説好きの女と出合い、人生が劇的に変化していく物語。 男にとって齋藤秀太朗はどういう人物だったのか、女と出合ったことは、 良かったのか・・・。 齋藤秀太朗は他作品にも出てきますが、森見作品のたぶん代表作であろう、 四畳半神話大系および、四畳半王国見聞録、四畳半タイムマシーンブルース に登場する、樋口師匠と重ねてしまいました。

    0
    投稿日: 2023.10.26
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    走れメロス、藪の中、山月記など有名古典を題材にした短編集。森見の作品は鬱屈とした大学生活描写がリアルで面白く、非モテで遊びも勉強もぱっとしない生活を送った人なら「わかる」と頷く事でしょう。どの古典も私自身お気に入り、森見登美彦作品が好き、という事もあってかなり楽しめました。

    3
    投稿日: 2023.09.24
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    「四畳半神話大系」に続いて読了。 同じく京都の大学生たちを主人公に、過去の名作短編をオマージュ?した短編集。 サークルなど「四畳半」と同じ設定なので、登場人物もゴッチャになってきてしまうが、樋口師匠と斎藤秀太郎は同一人物ではない。 大学生の頃を思い出すと、こんな感じだったかもなしれないと懐かしくもあるが、そこから遠く離れてしまった自分には少し健全過ぎたとも思う。

    0
    投稿日: 2023.09.16
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    森見登美彦節が走れメロスの枠組みの中に散りばめられていて、むかし教科書で読んだ記憶の中のメロスを呼び起こしながら楽しめた。 読んだことない作品も含めて、日本の文豪たちの作品ももっと読みたいなと思えるような一作。

    1
    投稿日: 2023.09.06
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    文豪の作にタイトルとモチーフをとった 全五篇の森見ワールド。 個人的には、森見登美彦らしからぬ桜の森の満開の下が好き。 そしてカバーにはやはり本編の断面が詰まっています。 森見登美彦の京都モノを読むと学生時代に戻りたくなってしまう。

    0
    投稿日: 2023.09.04
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    文章が好き ◯ 作品全体の雰囲気が好き ◯ 内容結末に納得がいった ◯ また読みたい ◯ その他 『走れメロス』がこんな作品に生まれ変わってしまうなんて、と衝撃を受けました。 こういう濃厚な文章の作品、久々に読んだなあ。

    0
    投稿日: 2023.08.15
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    森見登美彦の言い回しが好きだ。ちょっと古めかしく、面白おかしく、軽快な感じ。出てくる登場人物像も面白い。だいたいめんどくさそうな拗らせた人々だ。そばにいたら関わるのを躊躇うであろうほどのめんどくささ。作者がめんどくさい人なのかしら? 走れメロスが好きだ。昔読んだそれは友情を美しく描いた話だったけれど、森見登美彦氏のは、友情なの…??不思議な友情もあったものだ。 人間関係で気疲れした時に読むと、自由な気持ちになれます笑

    2
    投稿日: 2023.07.27
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    主な登場人物 ☆山月記 ・ 斎藤秀太郎…山月記の主人公、変人 ・夏目孝弘…斎藤の後輩、警察官 ・永田…麻雀四天王の1人、優秀 ☆薮の下 ・渡邊真一…「屋上」の男優 ・長谷川菜穂子…「屋上」の女優 ・鵜山徹…「屋上の監督」 ☆走れメロス ・芽野史朗…走れメロスの主人公、腐れ大学生 ・芹名雄一…芽野の友人、芽野と同じく詭弁論部所属 ・長官…何としても友情を証明させようとする、図書館警察の長 須磨さん…上記3人の登場人物を惚れさせた怜悧な顔をした女性、猫炒飯を作る ☆桜の森の満開の下 ・男…桜の森の満開の下の主人公 ・女…桜の森の満開の下のヒロイン ☆百物語 ・森見君…百物語の語り手 ・F君…森見の友人 ・鹿島さん…百物語の企画者、正体不明、全てが謎、ゲリラ演劇の仕掛け人 ・深淵さん…劇団の実務 感想 タイトルからして既に面白かったのだがやはりとても楽しい1冊だった。本書は日本の著名な5冊をオマージュ(?)し、完全に森見ワールドに取り込んだ作品である。詳しい内容は実際に読んで頂きたいが、章ごとに分かれているためスキマ時間に読み進めることができた。初めに「山月記」という多くの人が知っている作品を置くことで知らなかった元ネタの小説にも興味を持った。元ネタを知っている人はもちろん、知らない人でも十三分に楽しめる。

    1
    投稿日: 2023.07.05
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    森見登美彦さんの書くものは人によって好き嫌いがわかれそうですよね。私は好きなのでこちらの作品も面白く読めた。 日本の五つの古典文学の登場人物を阿呆な大学生に置き換えて面白おかしく改変した物語になってます。読んでない原作のものも、ちゃんと読みたくなりました。登場作品は「山月記」「藪の中」「走れメロス」「桜の森の満開の下」「百物語」。

    8
    投稿日: 2023.06.03
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    山月記、走れメロスなどの名作を現代に置き換えた短編集。京都が舞台になっており癖は強いが、どことなく読んだ事があるので懐かしい気持ちも感じた。 嫉妬心、信頼をぶち壊すという信頼関係、才能に溺れ俗世にハマらない苦悩など、一般的な王道のストーリーとは真逆の感情が綴られているが、それが逆に心の本質をついている気がした。

    2
    投稿日: 2023.05.24
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    このお方は凡庸な言い方をすれば、天才。文学とはなんなのかということを、深いながらも浅いテイストでやってのける。 走れメロスと山月記しか原作は知らなかったが、それでも楽しめた。勿論、原作を知っていた方がより楽しめるのだけど。短編で、それぞれ別の人間が少し時代が前後しながら書き上げた点と点のような作品を、1人の人間が同じ時代同じ土地同じ界隈の中で連続して、別でありながらも一本の線を描いていて、読み応えがあった。 森見氏の描く登場人物は、良くも悪くも変態ばかりで、絶対いないだろう、と思いながらも、京都という古を彷彿させる独特な土地柄、そして京都大学という変人の宝庫に棲みつく人間故に意外と存在しているのかもしれない、というギリギリのラインにいて、とても面白い。 自分が見えている世界と他人が見えている世界の違いについてテーマだったのかな、この短編集は。

    0
    投稿日: 2023.05.21
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    森見登美彦さんの作風は個性が出て好きです。 奇怪で面白いけども筋が通っていてかっこよさがあります。読みやすくいい意味で漫画を読んでる気分でした 山月記で好きな表現は、 ・こうして溜め込んだおびただしい言葉にのうのうとあぐらをかいて、それで自分が本当に何事かを語ると信じていたのか。 ・それらの言葉はてん(転?)で勝手に散らばってるだけで一向に繋がろうとはしなかった ・言葉への信頼… 言葉への信頼は最近考えさせられることなので興味深かったです。言葉の儚さをある意味感じられました。 走れメロスでの名場面はみんな同じだと思います ・約束を守るも守らないも問題ではないのだ、信頼するも信頼しないも問題ではないのだ。迷惑をかけていいだろ。裏切ってもかまわん。助け合いたいければそれもいい。何であってもいいのだ。そんなことはどうでもいいのだ。ただ同じものを目指していればそれでいい。 なぜならば、だからこそ、我々は唯一無二の友なのだ この言葉を聞いて友達の概念を考えさせられました。例え裏切られようともそれを受け止められる友人を作りたいと思いました。 桜の森の満開の下は、 桜に埋もれた自分自身が怖かったのかなと思いました。 降り積もるアイディアや楽しさが埋もれてしまい綺麗になるのが耐えられなかったんだろうと私は考えました。 解説では、 山月記⇒唐代伝記を中島敦が改作 藪の中⇒芥川が今昔物語の一挿話をビアスの短篇「月明かりの道」の手法でマッシュアップしたもの 走れメロス⇒ギリシア神話を元にしたシラーの詩を題材とした、リブート作品 ⇒だからこの本では森見登美彦さんが独自にもうひと手間改変した 藪の中 強盗殺人事件を複数の話者の証言で語る。 その手法を学生映画サークル内の切ない恋愛模様へと写像している。 山月記 プライドの高い詩人希望者を現代の遅れてきた文学青年のプライドに置き換え 桜の森の満開の下 青春の鬱屈という主題を掴みだし、枯れきった平成の世に再生させた。 女を背負う。。 背負うものがある 解説の感想をメモみたいに書いてしまったですが、学ぶことが多く私の捉え方と文学的な捉え方の違いを知ることができ面白かったです。 この本はなにか障壁が続いた時に読みたいです。 滑稽な人生にも笑えるような感じをさせてくれます。それは自虐ではなく楽しんでるのです

    17
    投稿日: 2023.05.16
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    原典を読んでないので面白さ半減なんだろうなぁと思いつつ、それでも面白く読ませるのはさすが森見登美彦氏。 原典読んだ後にもう一度読みたい作品です。

    1
    投稿日: 2023.05.07
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    このレビューはネタバレを含みます。

    角川文庫版で再読。「山月記」「藪の中」「走れメロス」「桜の森の満開の下」「百物語」が腐れ大学生で再起動出来るのか…再読でもたいへん面白かったです。 愉快なのとひんやり怖いのと……森見さんの文体が古めかしいので尚更ぴったりでした。 わたしは「山月記」が好きなんだなぁとつくづく感じました。中島敦の方も好きなので、モリミー版も好き。 「走れメロス」でセリヌンティウスにあたる芹名くんも好きです。変な方向の冷静沈着さはあるのに怖がりというのが面白すぎました…「百物語」で絶叫しまくる。 「百物語」では森見さんがお話に登場してました。彼の感覚は実際に森見さんが学生時代に感じてたことなのかなぁ。 とりあえず、京大は変人ばかりだなぁと思います。自分自身の大学時代も変だったなぁと思うけど比べ物にならない。 千野帽子さんの夢十夜な解説も楽しかったです。第一夜「締切はもう来ていたんだな」。 太宰治が檀一雄を旅館に置き去りにして戻ってこなかったという「走れメロス」の元ネタ(?)にモリミー版は寄ってるのか。すごいな

    3
    投稿日: 2023.04.24
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    これはおもしろい! 太宰治の走れメロスを読んでからこの作品を読んでみた。 現代の阿呆な大学生が痛快にメロスとなる。どのように話が転回していくのか…ここでこのセリフ来るのか!とか感じながらも太宰治の描いたメロスと同じように疾走していく物語! その他の作品も世間で文豪と呼ばれる人達が書いた作品をもう一度読み直したくなる

    2
    投稿日: 2023.04.09
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    めちゃくちゃおもしろかった! それぞれの短編に出てくる登場人物が全編で繋がっていたのもおもしろかったし、「聖なる怠け者の冒険」を彷彿とさせるお話もあっておもしろかった! 特に「藪の中」は秀逸だった! 本当にすごい短編集!

    0
    投稿日: 2023.03.27
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    「走れメロス」は、冴えない大学生が悶々として奇行を繰り返すいつもの感じで、定型フォーマットの安心感がある。 「桜の森の満開の下」は、逆に正統派青春小説で意外な感じ。桜の季節に哲学の道を散歩したくなる。

    0
    投稿日: 2023.02.26
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    原作を読んだことのない作品もあるけど、そんな事は関係なく楽しめた。表題の「走れメロス」は最高!腐れ大学生、好きだなぁ。

    0
    投稿日: 2023.02.04
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    【図書館】 中島敦の山月記や、太宰治の走れメロスなどの古典的名作を、森見さんが新釈したもの。 誰もが知ってる名作家の作品を、こんなにも森見ワールドに引き込めることに感動した。やっぱりどの話にも京都の街並みや、四畳半の空間がイメージできた。 特に上記の2作に関しては、原作となる古典名作の内容を覚えてるものだったから、フレーズの一致とかシーンの読み替えが面白かった。他の元作品も読みたい! 特に「走れメロス」は、「四畳半神話大系」とか、夜は短い歩けよ乙女みたいなドタバタな感じと、解釈は違うけど走れメロスの要素がマッチしてて好きだった。

    2
    投稿日: 2022.12.02
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    このレビューはネタバレを含みます。

    原作を読んでないからか あまり面白みを感じられなかった。 唯一気になったのは 最後の百物語のカシマさん?! なにもの。 原作読んでみたい。

    1
    投稿日: 2022.11.09
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    もし誰かに「森見登美彦さんの小説を初めて読みたいんだけどどれがいい?」と尋ねられたとしたら、この本はお勧めしないと思う。この本が面白くない、という意味ではなく、ほかの作品を読んで森見さんの世界を知った後の方が、ぞんぶんに楽しむことができると思うからである。少なくとも『夜は短し歩けよ乙女』を先に読み、「象の尻」とはなんぞやを知ってからこちらを読まれるとよいと思う。どの作品もおもしろかったが、特に表題作である「走れメロス」が好きだった。「友情」と聞くと、助け合うべきもの、美しいものであるべきという先入観がある。しかし本作品で描かれる友情はそういう類ではない。相手の性質、なんなら他人から見ると好ましくない性質も相手の個性として認めたうえで友人となる。だからその友人が自分らしくいる限り、裏切りにはなりえない。そのような友情の前では、助け合うべき友情が見返りを求めた陳腐なものに思えてくる。腐れ大学生、うらやましい限りだ。

    0
    投稿日: 2022.11.01
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    面白かった。 桜の森の満開の下が特に面白かった。 原作を読んでいないがとても心に残るお話だった。 「私は何を間違っていたの?」この一言が痛烈に俺の心を揺さぶった。男の視点しか無かったため、女の心理状況が全くなく、男から見た女の性格や行動の履歴しかないため、冷血で怖いイメージまであったが、目を赤くして京都まで戻ってくるなどの少ない感情描写がとても強調されていて、女の気持ちを考えると何とも言えない気持ちになった。 「俺が間違っていたのだ」何とも皮肉というか本当の事というか言語化し辛いセリフだ

    0
    投稿日: 2022.10.21
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    古い本がベースにあるからだろうか。森見さんオリジナルの学生の立ち居振る舞いは自分とよく似ているからか、親近感を持って読み進めることができたが、ストーリーに関わる部分についてはよくわからないものが多かった。特に、「桜の森の満開の下」「百物語」はストーリー展開がよくわからなかった。森見さんが付け足した部分に関しては現代風なのに対し、大枠のストーリーは原作者の筋書きを尊重されている為古風な価値観のよるものが多く、なんというか、よくわからなかった。原作は原作、森見作品は森見作品という感じで別々に楽しむ必要があったように思う。とにかく自分にはまだ早かったのだろう。またいつか挑戦したい。

    1
    投稿日: 2022.10.10
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    中島敦『山月記』、芥川龍之介『藪の中』、太宰治『走れメロス』、坂口安吾『桜の森の満開の下』、森鴎外『百物語』という名作文学5篇を下敷きに……「アレンジ」、「リライト」、「本歌取り」、「換骨奪胎」、「翻案」、「パロディ」……いろんな言い方があると思いますが、千野帽子氏が巻末の解説(これまた夏目漱石『夢十夜』を下敷きにした手の込んだもの)で使っていた「再起動(リブート)」という表現が、僕はとても好きです。なんと言っても勢いがある。 何しろ森見氏は名作5篇全部を仮想京都の自堕落大学生の話にしてしまったわけですから。若さと、それゆえのお馬鹿と自意識過剰と屁理屈のエネルギーがみなぎる連作短編集でした。 なかでも『走れメロス』の暴走っぷりはすごかった。原作では親友のところに戻る救出劇だったのが、森見版では親友のところから離れる逃亡劇に反転。オチは秀逸! その次に置かれた『桜の森の満開の下』に漂う寂しさは、胸にじんときました。 ところで、祥伝社文庫版も持ってたはずなんだけど、どこにいっちゃったんだろう? 記憶違いかな……?

    2
    投稿日: 2022.09.07
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    過去の有名な短編に対するオマージュ作品。 それぞれの作品がどのような作品なのか知らないと、楽しめないのでは?と思う一方、それを現代風に、うまいこと料理しているのはすごいと思う。

    1
    投稿日: 2022.09.02
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    古典文学を現代版森見登美彦風味にした物語。 原題を知らなくても面白く読めるけど、知っていれば尚面白い。 森見登美彦の遊び心というか、得意技というか、短編はすべて、おなじみ京都の某大学(詭弁論部も健在)が舞台で、登場人物たちも全てに共通して繋がっている。 なので、読み進めれば進めるほど、登場人物に深みと愛着がまして面白くなる。 ぜひ、他の古典文学でも書いてほしい!

    5
    投稿日: 2022.08.17
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    走れメロスと山月記しか原作は読んだことないが、森見登美彦らしさがでていて良かったと思う。その物語の舞台にすみたいと思わせることができる作品はいい作品だと思っている。短篇集だし、原作があるのでシナリオについて逐一追求することはしないが、山月記が話としては一番好きだった。面白かったのはやはり走れメロスだろうか。坂口安吾はずっと読みたいと憧れている作家なので読みたくなった

    2
    投稿日: 2022.08.08
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    この中で原作を知っているのは、走れメロスだけだが、とにかくどれも、いつもの森見ワールドな話です。ところで、百物語の、私の性格が自分自身のようで、感情移入しやすかった。

    1
    投稿日: 2022.07.26
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    これぞまさに、新訳。好きです。文学ってなにかと小難しいことが多いし、うすら寒かったり、汚くてどろどろしがちだけど、こんな風にばかばかしくて楽しくてもいいじゃないと思う。

    1
    投稿日: 2022.07.17
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    近代文学の名作をもとにした、様々な京都の腐れ大学生のはなし。 私も大学生の頃は斎藤秀太郎のように「万人を軽蔑する中身のない傲慢」でいっぱいだった。(今も捨てきれていないかも) 「走れメロス」では、型にはまらない・美しくない友情に、途中何の話なのか分からなくなりながら、図書館警察長官と同様にうらやましい気持ちに。 最近は「美しき青きドナウ」をリピートしながら仕事をしている。

    0
    投稿日: 2022.07.04
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    たのしい いろんな人がいて百物語の時は誰が誰ダァってなってしまった。 藪の中がよくわからないから元ネタのやつ読んでみたいなぁと思った。 京都に行って、北白川通り歩きたいなぁ

    5
    投稿日: 2022.06.12
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    あの名作が、京の都に甦る!? 異様なテンションで突っ走る表題作をはじめ、先達への敬意が切なさと笑いをさそう、5つの傑作短編を収録。森見登美彦による近代文学リミックス集。 原作をきちんと読んだことがない…。ので、よく分からなかった。

    2
    投稿日: 2022.06.08
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    このレビューはネタバレを含みます。

    中島敦『山月記』、芥川龍之介『藪の中』、太宰治『走れメロス』、坂口安吾『桜の森の満開の下』、森鷗外『百物語』のオマージュ作品集。 主要な登場人物は京都の某大学の勉強に熱心ではない大学生たち。さすが森見氏、どの作品も面白かったです。漫画っぽい!と感じますが、森見氏独特の文章で魅せている作品ですので漫画にするのは少し難しい作品のような気もします。 京都に縁があるので、あちこち見知った地名が出てくるのもまた楽しかったです。 久しぶりに難しいことは何も考えずに読みました。 【kindle unlimited】で読了。キャンペーンで久しぶりに使いましたがやっぱり合わないなぁ。欲しい本は買っちゃうし、連載物は1巻だけ読めても意味がない気がするし。全巻読めますよ!ならいいんですけどねー。

    4
    投稿日: 2022.05.20
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    このレビューはネタバレを含みます。

    どの話も概要は知っていたからこそ比較して楽しむことができた。 特に山月記の虎になったところが天狗になっているところや走れメロスで思い立って授業にでようと決心するところ、藪の中では殺人事件を恋愛映画に変えているところなど置換がいかにも現代らしくて面白い。 山月記の文体に真似つつも森見登美彦だなと感じるまさに森見登美彦による森見登美彦らしさが折り混ざった新訳走れメロスだった。

    1
    投稿日: 2022.05.14
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    何か本を読み終わったとき、その文体や思想が自分の中に残るというか、自分の思考が支配される感触に陥ることがある。それは自分にその作家が憑依したともいえる体験かもしれない。 本作は、森見登美彦氏に中島敦・芥川龍之介・太宰治・坂口安吾・森鴎外が憑依した…というべきものなのだろうが、実際は各人に森見氏が憑依した、という方が適切かもしれないほど、森見氏の色が想定の9割増しで濃く出ている。 遅読の私でも一気に読みきってしまった。それほど疾走感があり、それでいてその作品世界にはいつものあの濃密でどんよりした空気感が流れている。ともかく、原作を知っていようがいまいが、飽きさせない短編集である。

    0
    投稿日: 2022.04.06
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    特にメロスは書き出しや登場人物の名前で原作を彷彿とさせておきながら、ストーリーは友を救うため…ではなく友を犠牲にして逃げるために走り回る!

    0
    投稿日: 2022.03.17
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    どのお話も大変面白かった!さすがとしか言いようがない。個人的には『藪の中』と『走れメロス』が特に好き。日本語の素晴らしさと読書の楽しさが詰まっていて、古典的名作を損なわず華麗に森見ワールドが炸裂していた。何度も読み返したくなる。

    1
    投稿日: 2022.03.16
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    <名作リミックス>  どの短編も刺さった。吸い込まれるように読んだ。それはどれも、元になっている物は何代にも渡って広がり続けた名著だからなのかもしれない。装いを変えても中身は変わらない魅力を保ち続けているということか。でも、それで語りきってしまうのは足りない。  何故なら、どれも原典とは違う切り口で、舞台でストーリーが進んでいくからだ。でもそのリキッドは全く損なわれていない。ここが、この「新釈 走れメロス」のスゴいところなんやろう。と、ここまで書いてみて、文庫本の千野さんの後書きで語られる内容と大差ない事に気付いてしまった。けど、それでも強調したい。  こちらの本は短編集となっている。その中でも3つピックアップする。  ■ 山月記  ここでの主役は孤高の変態学生、斎藤。自分には能力がある。他の何者とも違う、何者かになれる資格を持つ存在。この先絶対に偉大になれるから、今をただ歩けばいい。この唯一無二感、山月記の李徴とそっくりそのまま重なるんです。舞台を現代の大学生に引き継ぐことで、より現実感を持って迫ってきます。  あなたは虎に、天狗になってしまわない自信があるだろうか。あったらそれはもう、危険信号かもしれません。  ■ 走れメロス  僕としてはもう書き出しから良かったです。国語の時間がぶわっと脳内に甦りました。軸はやっぱり友との絆の証明。これ、ああ、同じやんって思うじゃないですか。違うんですね… 進む方向を全く逆にして描き出すんです。でもしかし、原典同様(いや、同様は違うかもしれない)熱い、いや暑苦しい、ムワッと蒸すような友情がそこにあるんですね。全力でアホをやるってのは、最強におもろい!ほんまにすごいと思います!笑  ■ 桜の森の満開の下  自分を認めてくれる人、自分の進むべき方角を示してくれる人、そんな人と一緒にいれるのは、心地よく良いことだと思うでしょう。一緒にいたことで、思いもしなかった場所に辿り着けたらどうでしょう。素晴らしいことじゃないですか? たとえ自分が信じてきたものが、自分で形作ってきたものがなくなってしまったとしても。  …果たしてそう思えるでしょうか。いつの間にか自分の人生という舞台上から、自分自身が消えてしまう。でも、気付いた時にはもう遅い。  この章を読み終わったときに感じた、胸の奥が不穏に揺らめく感覚。それは他人事ではないと自覚している事の裏返しなのかもしれない… 森見作品のユーモアはない、刺さる。僕はこれを読んでから原典を知り読みました。元の壮絶な部分は色を変えているものの、これも軸はブレていないんですね。 「男の腹の中で一つの石になりました」  ここがターニングポイントか…

    0
    投稿日: 2022.02.17
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     森見登美彦先生は『夜は短し歩けよ乙女』を読んでから、その文体と世界観に惹かれ、本屋さんでは「も」の棚を見かけては、知らず知らずのうちに「森見登美彦」を探すほど、今ではすっかりファンである。  ファンといっても『夜は短し歩けよ乙女』『四畳半神話大系』『有頂天家族』『四畳半タイムマシンブルース』『ペンギンハイウェイ』『夜行』あたりの有名どころしか読めていないので、今回はこの『新釈走れメロス』に白羽の矢が立った。  本作は中島敦の『山月記』、芥川龍之介の『藪の中』、太宰治の『走れメロス』、坂口安吾の『桜の森の満開の下』、森鴎外の『百物語』を、森見ワールド全開で描いた作品。  いわゆる「古典」と呼ばれるものを現代風(というか森見風)にアレンジした作品で、なおかつ森見先生の癖のあるキャラクターが縦横無尽に駆け巡っていく様は、思わず笑ってしまったり、幻惑させられてしまったり、とにかく感情が忙しい。  だが、それがまた楽しくて仕方がないのだ。  今まで、森見先生の作品を読んだことがある方は、どこか既視感を感じるであろうし、この『新釈走れメロス』が初めてだという方でも、今後、森見先生の作品に触れるとなぜか懐かしさを感じるはず。  それはおそらく、京都に魅了された作者の京都愛。  本作を読んで、「また京都か」と思ったのは正直な最初の感想だが、ここまでブレない作家は類まれなので、もはや安心感さえ覚えた。  京都の小さな路地裏まで、忠実に再現されている文章を読み進めていると「一年くらい腰を据えて京都に住んでみたいな」と思わされるほどに魅力的な描写である。  個人的には、現代小説の舞台がほぼ「東京」であることに面白みを感じないこともままあるので、森見先生のような、地方を舞台にした作家さんをもっと知りたい。  各短編のオリジナルで既読のものは『山月記』と『走れメロス』だけという、実に恥ずかしい読書人ではあるが、本作を読みながら、確実に「本が本を呼ぶ」体験をした。  古典の名作はこれからも少しずつ読んでいきたい(これは都合のよい決意表明であり、簡単に瓦解するであろう)。  『山月記』では矜持の逞しさと儚さを、『藪の中』では人間の言葉の都合のよさを。 『走れメロス』からは捻じ曲がった友情の形を、『桜の森の満開の下』では女の正しさと怖さを。  そして『百物語』では、目には見えぬ存在の不思議さを。  本作で気になった人物「斎藤秀太朗」という男。  物語の序盤『山月記』のリブートで、高すぎる矜持から天狗(オリジナルでは虎)になってしまった男が、全編にわたって登場する。 (ちなみに森見作品の中に天狗もよく登場する)  この男が十一年という長い腐れ大学生活をどのようにして過ごしてきたか、そして如何にして天狗になってしまったか、さらに天狗としての末路を見届けると……、特に目頭は熱くなったりはしない。  愚図は愚図という明らかな真実を、反面教師として見届けるしかない。  彼は元々、人間でありながら、鼻の高い天狗だったのではないかと思う。  それから、『桜の森の満開の下』のある「男」。  小説家になった彼は、彼女のことしか書けなくなってしまうという描写のなかで「鋳型が作られていて~」という表現が刺さった。  私個人の視点からすれば、森見先生の作品もある意味「鋳型」が作られているように見える(設定が京都や大学生、類似するキャラクターなど)ので、このあたりの悩みや葛藤を、作品を通して吐露しているのでは……、なぞという陳腐な妄想も膨らんだ。  読書が苦手な方なら、タイトルにもなっている『走れメロス』だけでも読んでみるといい。 「学園祭のステージに立ち、楽団が奏でる『美しく青きドナウ』に合わせて、桃色ブリーフで踊るのを防ぐため、親友を人質にして、ただひたすらに逃げ惑う」  というぶっ飛んでいる内容は、読書というエンターテインメントを十分に味わえる、疾走感ある快作。  森見作品を読んでいると、「達磨」や「象の尻」「炬燵」といった読者にしかわからない、ニヤリポイントがあったのも嬉しい発見だ。  次々と新たな物語が生まれる現代で、改めて「古典」の名作をアレンジして、現代に蘇らせた名作『新釈走れメロス』。  未読のものは、あらすじを見ながら読み進めたが、表現の自由度が圧倒的に高い古典の方が、よりグロテスクで深いはず。  それをおもちろおかちく書き改めてくださった森見先生に感謝し、「古典」への興味もまた広がっていく限りだ(たぶん)。  森見登美彦ファンはもちろん、初めての読書や、読書が苦手な方でも十分に楽しめる。  この本を読み終えた後、また次に読みたい本がきっと見つかるはずだ。

    1
    投稿日: 2022.01.24
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    森見登美彦作品は大好きです。古典をどのようにアレンジするのかワクワクしながら読めました。孤高の小説家がちらちら登場するのが楽しかったです。

    1
    投稿日: 2021.12.31
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    「四畳半神話体系」に魅せられて、期待を持って読んでみたけどやっぱり面白い! 森見さん独特の言葉のチョイス、大学生のクズっぷり、5作ある中でも共通点を感じられる楽しい短編集! 教科書で読んだ「走れメロス」と比べて読んで欲しい!

    0
    投稿日: 2021.12.27
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    ※Kindleで読了 森見登美彦氏の作品は独特の世界観が好きでたまらない。 森見登美彦作品はただ味わいたいから読む、そんな感じ。 語感とか勢いとか空気感とか、それを味わいたいから読む。 意味とか文学的なこととかは私には分からない。 椎名林檎の曲が好き、とかジャズが好きとかそういう本能的なところで、ただ好きで時たまに読みたくなる、そんな感じで出会っている。 ―――――――――― 今作は、色んな古典的名作を現代の大学生を主人公に生まれ変わらせたもの。 名著をベースに森見登美彦氏の世界観が拡がっている。 わたしは、読みたいと思いながらまだどれも読めていなかったので、ざっとあらすじだけ読んでからこの本を読んだ。 読んでも読まなくても楽しめるように出来ているのは勿論だけど、多分文学的に楽しめるのは、各作品の原典を読んだ方だと思う。 どのようにエッセンスが受け継がれ、どこの部分がオリジナルなのか、という楽しみ方も出来るので、 後からではあるが、どれもきちんと読んでみたいなと思う。(いつも思うだけでなかなか重い腰は上がらないけれど) ・ 「走れメロス」はオリジナルでもありそうな内容でスピード感があってとても面白かった。 ただ、個人的には、「山月記」「薮の中」が面白かったな。

    2
    投稿日: 2021.12.23
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    もりみーファンの友人に薦められて! 物語の骨肉を残して、皮だけアレンジしたようなものかと思っていたら ほとんど骨しか残っていなくて驚いた。でも面白かった。 原作を知っていたのは山月記と走れメロスだけだったけど、 他の作品も読みたくなった たまたまか分からないけど、原作を読んだことのない藪の中、満開の桜の木の下の妖しくて美しい雰囲気が印象に残ってる。 ぶっとんだ登場人物ばかりだけど、大学生活を送る前って 大学にこんなイメージを持っていたかもしれない 私の大学時代はこんなに派手じゃなかったけど、それでも登場人物の 悩みや願望なんかは人間らしくて共感できて、ああもう愛おしいなあって

    1
    投稿日: 2021.12.23
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    「夜は短し」を読んで面白かったのでこの短編集を読んだ。走れメロスのパロディは面白かったな。アホらしさに笑い、きっちり「友情」に結び付けてるところが素敵だったw

    1
    投稿日: 2021.12.03
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    五つの物語は、一つ一つは短く、テンポよく読むことができ、かつ、それらは同じ世界線に属しているため、一気に読み切ることができます。 それぞれの文章に癖があって、面白いです。 特に、本の表題にもなっている、「走れメロス」は、登場人物達の掛け合いが、漫才のようなテンポで続いていき、とてもリズミカルな文章で好みでした。 森見登美彦さんの本を勧める時には、本書を是非勧めたいです!

    5
    投稿日: 2021.11.10
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    このレビューはネタバレを含みます。

    名作を京都を舞台として、若者たちが奔走する賑やかな話もあり、京都らしい雰囲気を味わえる短編小説。 特に「走れメロス」が原作と違って面白い。王やその追手から逃げるために京都の街を走り回る、面白くも清々しい友情の話だった。 百物語と桜の森の満開の下は、原作を知らないので読んでみたい。どちらも京都の美しくひんやりとした雰囲気がよかった。 2021年9月8日

    7
    投稿日: 2021.09.08
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    新釈 走れメロス 森見登美彦 2020/12/22 文句なしに面白い。 原作が日本文学史のトップレベルで、それを森見登美彦が解釈して彼の世界観で書き直したらそりゃ面白いに決まってる。 文豪が描きたかったことと森見登美彦の世界観が喧嘩している(褒め言葉)。 けど、なんだろう、ちょっとだけ感じる空虚さは・・・。 一人の作者が書いたものを違う人が解釈して書き直すっていう行為に対してなんだか虚しいものを感じてしまうのはなぜだろうか。 その行為って原作者が消えるっていう観点からするとめちゃくちゃテクスト論に則った行為では? それがいいとか悪いとかじゃないだろうけど。 原作者→原作→二次作者→二次創作→読者っていう図式の場合、読者の解釈は二次創作に対するものでしかない。 つまり同じ読者が原作を読んだ時の解釈とはまた違うものになる。 なんかよくわからなくなってきた。

    0
    投稿日: 2021.06.14
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    原作を知らなくても楽しめる作品。 お気に入りは『走れメロス』で、『桜の森の満開の下』は原作を読んでみたいと思った。 短編集だけど同じ登場人物が出てくる本って頭の中で人間関係をつなげながら読むのが楽しい。 森見登美彦さんの本を読むのは2作目なんだけど、「夜は短し歩けよ乙女」と共通したものが多く出てきてあの読んでる時のワクワク感をまた思い出させられた。 読み進めてると気づいたらその世界に没頭していて夢中になっちゃう森見さんの本、結構好きかも。

    1
    投稿日: 2021.06.12
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    ◆ユーモア満載‼現代版「走れメロス」⁈◆ 誰もが一度は聞いたことがある日本の名作小説を、京都を舞台に現代風アレンジした短編集。表題作「走れメロス」は、おバカな大学生たちによる疾走感抜群のドタバタ劇!しかしそれとは裏腹に大真面目な文体が余計に笑いを誘います。その他にも「山月記」や「桜の森の満開の下」など名作のオマージュ作品が収録され、面白おかしい物語だけでなく少し不思議なお話もあります。原作を読んでいなくても面白い、読んでいたらさらに面白い、そんな1冊です。

    0
    投稿日: 2021.05.28
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    名作を森見風に描くとどうなるのか。原典を知っているとかなり楽しめる作品だと思う。「桜の森の満開の下」この作品は原典を知らないが、他の作品と比べて森見ワールドが控えめで、不思議な感覚に陥った。幻想的な描写に多くの心情表現に引き込まれた。

    0
    投稿日: 2021.05.27
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    このレビューはネタバレを含みます。

    有名な5つの文学作品をリメイクした、京都が舞台の短編小説集。登場人物が同年代で面白かった。 走れメロスと山月記しか知らなかったけど全ての作品を楽しく読むことができた。 元になっている作品を読んでみたいと思った。 話の内容、解説ともにレベルが高めだと感じた。

    0
    投稿日: 2021.05.17
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    なかなか面白かった。超有名な古典名作のパロディ。換骨奪胎。このストーリーをこうアレンジするのか、なるほど、と感心。くだらなくて面白い。最近こういう肩の力を抜いて読めるコメディに飢えていた。 元となった古典の方もまた読み返してみたくなった。角川文庫で。

    0
    投稿日: 2021.05.16
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    「山月記」と「走れメロス」しか知らない状態で読んだが、どれも面白く読めた。しかしやはり知っているからかその2つが抜群に面白く感じたし、他は面白さを完全に理解できた感がしないので他の原典も読んでみたい。 森見節炸裂で阿呆すぎて笑えるかと思いきや、不思議な読後感に包まれるものもあるのが短編集の魅力。そして緩やかな繋がりを感じるのがまた良い。 「走れメロス」がお気に入り。

    0
    投稿日: 2021.05.05
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    「友のために君は踊れるか?」 男は走る。 友の(事を見捨てる)為に。 懊悩し、葛藤し、 正義を冒涜して疾走する。 真の友情はパンツ一丁で語るものだ。 名作達を、全速力で駆け抜けろ! 「なんだか、たくさん間違っているぞ!人として!」 ///// 『山月記』『藪の中』『走れメロス』『桜の森の満開の下』『百物語』を森見エキスに浸して掬い上げた、誉れ高い逸品! どれも愛おしい作品ばかりですが、『百物語』が構成と雰囲気込みで個人的に好き。これから読む作品のキャラも出てきてて…楽しみ

    5
    投稿日: 2021.05.01
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    このレビューはネタバレを含みます。

    「山月記」「藪の中」「走れメロス(表題作)」「桜の森の満開の下」「百物語」を、森見登美彦がリブートした異色な短編集。原典から感じる印象と森見登美彦の作風がブレンドされ、不思議な味わいを醸し出している。収録作品すべてに緩やかなリンクがあったり、『夜は短し歩けよ乙女』と世界観を共有していたりと、独自の仕掛けも楽しい。

    0
    投稿日: 2021.03.28
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    このレビューはネタバレを含みます。

    原作は「走れメロス」しか読んだ事が無いので今一つそれ以外の作品の面白さが完全には理解出来なかったような気がしていますが、とりあえず「走れメロス」は面白かったです♪特に京都市内の描写が秀逸で、京都に土地勘のある人はきっと楽しく読めると思います。また、5つの作品全てが何となくつながっている点も良かったかな☆

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    投稿日: 2021.03.18