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powered by ブクログデータに基づいた教育経済学の話。 論文のようなかんじで、ちょっと文体的に読みにくく感じたところもあるけど、内容がおもしろい!目からうろこ、とはこのこと。 人生の成功には、『自制心』『やり抜く力』などの非認知能力が重要。仕事をする中で、そうかも!と納得する。 ・『勉強しなさい』はエネルギーの無駄遣い ・ご褒美はテストの点数などのアウトプットではなく、本を読む、宿題をするなどのインプットに与えるべき ・1時間テレビやゲームをやめさせたとしても、男子は最大1.86分、女子は最大2.70分学習時間が増加するにすぎない いろいろ衝撃の事実。 子育て中の親には、ぜひ読んでほしい1冊。
2投稿日: 2021.11.05
powered by ブクログ【オーディオブックにて耳学】 エビデンスに基づいた教育経済学の本。 以下参考になったのは ・「因果関係」と「相関関係」の違い。 ・誉め方 点数でなく頑張ったという事を褒めるなど ・非認知能力 自制心とやり抜く力 ・エビデンスの階層 ランダム化比較試験 冒頭の話の「データは個人の経験に勝る」今は「一億総評論家状態」だと。一個人のやり方を真似してもそのようには行かないという部分は納得。データに基づいたものとして、子育てに取り入れるのに参考とするには良い本。 ただ個人的にはあくまで、データも絶対でなく参考にするに過ぎない。結局は自分で試してのトライエンドエラーが大切かなと。
0投稿日: 2021.11.02
powered by ブクログ子供の学力について、主にアメリカ等海外でで行われた実験結果をエビデンスに何が効果的かが書かれている本。また、エビデンスを踏まえた教育政策に遅れを取っている日本の教育界への問題意識、危機感についても書かれている。 経済学的に、子供のどの時期に金銭、または親や社会の介入労力を投資するのが一番効果があるのか→就学前の幼児教育。 ただし、それは足し算ができる、平仮名が読めるといった知識(認知能力)の前倒し習得を指すのではなく、自制心ややり抜く力と言った非認知能力を育てることが重要という内容。 ヘックマン著の「幼児教育の経済学」と主張の大筋は同じで、そこに日本ならではの問題点や環境を考慮して主張されてる本。 覚えておきたいこと →ほめるときは結果ではなく努力した、というプロセスをほめる →1日1時間まではテレビもゲームも勉強時間や学力に差は出ない
0投稿日: 2021.09.25
powered by ブクログ教育のあるべき姿を、科学的に明らかにしようという著者の情熱が感じられる本。 エビデンスがないまま、日本の教育政策が決定される現状を疑問視しており、教育における実験の重要性を学ぶことができた。加えて、「非認知能力」「学習環境」が、子供の成長にどのような影響を与えるのか理解することができた。 ただ、著者も指摘するように、元データの大半が欧米諸国の実験結果であるため、研究成果を、文化が異なる日本の教育システムに還元できるかは不透明。 とはいえ、教育現場の問題改善には、机上の議論に徹するよりも、積極的な改革をして、現場でその都度修正する姿勢が望ましい(分析データの取得も可能)と感じた。 総括すると、本書の価値は、”子供の教育の在り方”を学ぶよりも、”硬直・閉鎖的な教育システムに対する問題提起にある気がした。 そして、個人的には「貧困家庭の子供」に問題があるというよりも、それを見過ごして改善しようとしない「裕福な家庭の大人」に問題があるのではないか?と思いました。
1投稿日: 2021.09.01
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
「科学的根拠に基づく教育政策をとるべき」というスタンスの著者が、個人の体験談ではなく、エビデンスを基に、教育について語った本。 以下、印象に残った箇所。 ◆褒め方 ・ご褒美を何に対して与えるか ×アウトプット(テストの点数など) ○インプット(本を読む、宿題をするなど) →まず、勉強の仕方を教えるのが大事 ・ご褒美の内容 ○やる気を刺激するもの(トロフィーなど) ×お金 ・悪い成績の場合 →自尊心を高めるような介入を行わないこと …悪い成績という事実を反省する機会を奪う 自分に対して根拠のない自信を持つ →自尊心は結果にしか過ぎない ・言葉のかけ方 →元々の能力(頭のよさ)をほめてはいけない …意欲を失い、成績が低下する ・具体的に子どもが達成した内容を褒める ×あなたはやればできるのよ →成果が出ない時に嘘をつくようになる ○今日は1時間も勉強できたんだね ○今月は遅刻や欠席が一度もなかったね ◆親子間での影響 ・性別 →同性の関わりが大切(特に苦手科目) ・「勉強するように言う」のは逆効果 →親の時間を犠牲にする方法は効果あり …勉強を見る、勉強時間を決めて守らせる ◆周囲の影響(ピア・エフェクト) ・同性同士の教師と生徒の方が効果がある ・習熟度別学級 →全体の学力を押し上げるのに有効な政策 ・学力の高い優秀な友人の影響 →学力の高かった子どものみ、+の影響 →学力が低かった子どもには、−の影響 ◆非認知能力 ・投資対効果が高い時期 →子どもが小学校に入学する前(就学前教育) ・特に大事な非認知能力 →自制心とやり抜く力 ・サービスラーニング →教室で学んだことを地域社会で問題解決のために生かすような教育 ◆教員の影響 ・子どもの学力は、さまざまな要因が影響する …遺伝や家庭の資源など →中3の学力の35%は遺伝 →学力と雇用の7割は遺伝と家庭環境 (親の学力による学習時間の格差の拡がり) …教員や指導法、教材だけではない →能力の高い教員は、子どもの遺伝や家庭の資源の不利すらも帳消しにする ・教員免許の有無が学力に与える影響は小さい →教員免許を持つ教員同士の質の差はかなりある
5投稿日: 2021.08.19
powered by ブクログ教育に関わる人や親は必読の書。 教育は教育者の感情や習慣から行われることが多いですが、この本ではデータを元に理論立てて解説してくれています。また、具体的なアプローチも記述されているため、すぐに実践可能な内容も数多くあります。 年収も幼少期の教育が深く関わり、幼少期に非認知能力(自制心、やり抜く力、勤勉さなど)を高めることが重要です。 サクサク読めて教養になるビジネス書。 おすすめです。 「どこかの誰かの成功体験や主観に基づく逸話ではなく、科学的根拠に基づく教育を。」
10投稿日: 2021.08.18
powered by ブクログこの本は、著者が知っておかないともったいないと考えていることを紹介しようと書かれた本だそうです。 著者がもったいない、と記している通り、育児をしているとみんなが一度は出会うであろう疑問に対する答えを教えてくれます。ご褒美で釣ってもいいのか、どんなご褒美がいいのか、褒めて育てるは本当か、子どもを勉強させるには?など、たくさんの研究データとともに紹介しています。 本の中で印象に残ったのは「因果関係」と「相関関係」の違いです。その違いは当たり前のことですが、普段の生活では意識していないと、うっかり相関関係を因果関係と思ってしまいがちです。もっともらしい話こそ、一度立ち止まってどっちの関係なのか確認しないといけないな、と思いました。 文章はとてもわかりやすい表現で書かれており、読みやすいです。迷っている方は是非読んでいただきたいと思います。
1投稿日: 2021.08.01
powered by ブクログ中身が濃く、非常にためになる本でした。 エビデンスをしっかり載せ、納得のいく内容が多数。 是非お子さんをお持ちの人は読んていただきたい。 当たり前だが、因果関係と相関関係の違いについても再認識、たまに論理の飛躍があるので情報の取捨選択に気をつけねばいけない。
1投稿日: 2021.07.06
powered by ブクログ漫画版に引き続き。 アウトプットではなく、インプットに褒美を与える。インプットのほうが何をすべきかが分かるから。仮にアウトプットに褒美を与える場合は、それを達成する具体的道筋を提示すると良い。 就学前教育こそ投資すべき。 成績の30%近くは遺伝によるもの。 よって、全国学力テストの学校間比較は意味をもたない。 しかし、よい教師は遺伝や生育環境を凌駕する。 少人数学級に予算をあてるより、教員の質向上に当てたほうが費用対効果が高い。 努力を認める。もともとの能力を褒めると挑戦しない子になる。 非認知能力は大切。 やり抜く力と自制心。 どちらも鍛えることができる。筋トレのように。 やり抜く力とは遠い目標に対して努力し続けることができる力。 自制心とは、がまん。例えば、姿勢を正すようにとの指示を受け、繰り返し意識していくことでつく。ちょっとのがまん、みたいなもの。 繰り返し読んでいく。
1投稿日: 2021.06.20
powered by ブクログこの本は以下の問いに回答しています。 ①子供の学力を向上させる事のメリット ②学力を向上させる、科学的、統計学的な手法 自分が親であれば、是非一度読んで貰いたい本になります。 ご褒美で勉強させる事、褒める事は賛否両論ありますが、それぞれに効果的な手法がある事を示しています。 今後も著者の作品は読んでいきたいと感じる内容でした。
1投稿日: 2021.06.16
powered by ブクログ餌はインプットに、ほめるはアウトプットに、はなるほどと思った。エビデンスに基づいてるというよりも、直感的になるほどと参考になる。
2投稿日: 2021.06.06
powered by ブクログエビデンスで教育を論じている本。 根拠があるので、内容に納得感があり面白かった。海外と比較して、日本の教育にはエビデンスが少なく、そのせいで有効かわからない施策を取っているのではないかと理解できた。 教員免許が参入障壁になるのではないかという議論が新鮮だった。教員免許は必ずしも先生の質を保証するものではないから、逆に免許がない方が新しい、面白い教育が生まれそう。
2投稿日: 2021.05.26
powered by ブクログー 本来、手段にすぎないものが政策目的化しているという別の問題も存在します。海外の政策評価においては、まず「学力の上昇」のように、教育政策の目的を明確にし、それを実現するためにどういった政策手段の費用対効果が高いのか、という検証を行います。 一方、日本では、「2020年までにすべての小中学校の生徒1人に1台のタブレット端末を配布する」という政策目標が掲げられていることからも明らかなように、本来、政策目的ではなく「手段」であるはずのものが政策目的化してしまっています。重要なのは「タブレットを配布すること」ではなく、「何のために配布するのか」でしょう。この状況は効率的な資源配分を歪めている可能性があります。タブレットよりも、他のことに予算を使ったほうが子どもの学力や意欲の向上がみられるということも、十分にあり得るからです。 このように、これまでの日本の教育政策が予算獲得の根拠と説得性に欠けることが、教育財源の確保を困難にしてきたのではないでしょうか。財政難の日本だからこそ、エビデンスが必要なのです。 ー 教育経済学者によるエビデンスに基づいた科学的な教育論。“識者”が個人的な体験・見聞に基づいて語る非科学的な教育に対する“私見”、とは一味違っていて面白い。 これは子どもの教育の参考になるなぁ〜。
2投稿日: 2021.05.23
powered by ブクログ「家族の幸せの経済学」から派生して読んでみた。 中室先生の仰る通り、科学的知見に基づいた意思決定が浸透していくと、子を持つ親としては嬉しい限り。(根拠のない謎校則なども減っていくとよい) 一方、上記を進めるにあたり、実験等を通じて分かったことだけを伝えても、なかなか意識変容が起きないのではないかとも思う。 本著でも述べられているが、日本の教育界は個人の経験や思想が強いため、「科学的には効果がない」と言われても、そう簡単には考えを変えない人が多いイメージがある。 科学的な知見とともに、意識変容を促す伝え方も合わせて考えていく必要がありそうだ。
2投稿日: 2021.05.20
powered by ブクログ教育にエビデンスを 著者が一貫して言いたかったこと。教育書や育児商品は沢山読んできたが、データ・数字に基づく本はなかなかないから、アプローチが違っておもしろかた。 ゲームやめさせても勉強時間は増えない 勉強しなさい、はエネルギーの無駄遣い 学力が優秀な子どもに影響受けるのは、じょういそうだけ 人的資本への投資は、子どもが小さいうちに行うべき→非認知能力養う
2投稿日: 2021.05.09
powered by ブクログ新鮮な知見がいくつもあった。特に、幼児教育(お受験とかじゃ無く非認知能力や躾など)が、後の年収に優位となると言うのは驚きだった。 一般的には高校の予備校や、私立大学と言うイメージでいたので、統計的な正しさが証明されていたので面白かった。少人数学級も同様で、介入効果としては放課後学級の方が良いらしい。
2投稿日: 2021.04.28
powered by ブクログ教育に興味がある人だけではなく、ビジネスマンや文系理系問わず大学院生などにもおすすめの本。 子どもの学力を伸ばすため、また将来の収入を増やすためには結局どうしたらいいかがわかった。もちろんいろんな教育方法があるように正解はないけれど、子育ての費用対効果(将来の子どもの収入/投資)を最大化させるのに最も効率が良い方法を教えてくれる。 教育にについて特に興味がなくてもその研究方法やデータの集め方、チャートの作り方、因果関係の見つけ方など、たくさん勉強になった。
2投稿日: 2021.04.21
powered by ブクログエビデンスで教育を論じた本 統計やデータをどう扱い理解するかという話は、この本が特に秀でているわけではなく様々な本に書かれてある なるほどと思ったのは下記一点。 「さらに、本来、手段にすぎないものが政策目的化しているという別の問題も存在します。海外の政策評価においては、まず「学力の上昇」のように、教育政策の目的を明確にし、それを実現するためにどういった政策手段の費用対効果が高いのか、という検証を行います。一方、日本では、「 2020年までにすべての小中学校の生徒 1人に 1台のタブレット端末を配布する」という政策目標が掲げられていることからも明らかなように、本来、政策目的ではなく「手段」であるはずのものが政策目的化してしまっています。」
1投稿日: 2021.04.17
powered by ブクログ教育経済学の専門家による世界中の研究の結果が分かりやすく示されていると思う。RCTや統計モデルが背後にあり、教育に関するHow to本ではなく、教育政策に提言する内容であり、主張の質は高いと感じた。
1投稿日: 2021.03.28
powered by ブクログ何年か前に話題になっていたのを思い出し、自分も親になって今気になる内容だったため購入。 うっすら記憶に残っていたこともあったし、他の本で何度か目にした内容も多かった。 ただご褒美や褒め育て、ゲームなどについては、親なら1度は悩む点だし興味深いテーマだった。 非認知能力ものばしていきたい。 教育もやはり、科学的根拠をもとに真剣に考える必要があると思う。 学校や教師に関することは、自分たちでコントロールするのはなかなか難しいけれど、まずは家庭でできることから意識したい。
1投稿日: 2021.03.28
powered by ブクログ・本書では「ランダム化比較試験」という実験を使うことで信頼に足りるエビデンスを基に教育効果の因果関係の有無を展開 ・教育に関しては個人の意見を聞きたがる傾向がであるが、科学的根拠に基づく統計的なデータにより規則性をみつけていく事が本来的には重要である ・米国のブッシュ政権時代の「落ちこぼれ防止政策」ではまさに科学的根拠を重要視してきた ・科学的根拠に基づく教育政策とは「どういう教育が成功する子供を育てるか」を科学的に明らかにしていく試み ・読書や宿題をやるなどインプットにご褒美をあげる方が、成績を上げる・テストで良い点をとるなどアウトプットにご褒美をあげるよりも顕著に学力が向上。分かりやすく具体であることが理由。 ・子供をむやみやたらに褒めると実力が伴わないナルシストになる ・自尊心が高いから学力が高いという因果関係はない。むしろ逆であり学力が高いから自尊心が高い傾向にある ・研究結果から、子供の能力(頭がよいなど)を褒めるよりも、努力や具体的に達成したこと(今日は何時間勉強した)ことを褒めるほうが更なる努力を引き出し、困難にもチャレンジできる子に育つ ・テレビやゲームは1日1時間までであれば影響はないが、2時間以上は学習時間など負の影響が大きくなる ・勉強をしなさい、と言う事は全く意味がないどころか逆効果になるのでやめたほうがよい。一緒に勉強をみたり手間をかけることで効果があり、娘なら母親、息子なら父親など同性の方がより効果が高い ・子供の友達の影響は大きい。悪友からのマイナス影響に対して親ができる事は思い切って引っ越しをするという事も選択肢の一つになる。 ・幼児教育は割りの良い投資であり、就学前が一番投資収益率が高く、犯罪率の低下などの観点からも社会全般にとっても良い投資である ・学校は学力(認知能力)だけでなく非認知能力を養う所としても重要である ・非認知能力の中でも「自制心」と「やり抜く力」を養う事が重要 ・自制心は筋トレと同様に反復させることで鍛えられる。例えば背筋を伸ばすことを何度も言われ続けてそれを忠実に実行した子どもの成績は良い影響を与える ・しつけ(=勉強をする、嘘をつかない、ルールを守る、他人に親切にする)を親に教わった人は、勤勉性を養えるという理由からそうではない子どもよりも年収が高くなる
7投稿日: 2021.03.21
powered by ブクログ実際、自分が育ち、息子を育てて思ったいたこと、 「子は親の学歴や家庭収入、環境に左右される」 と感じていたことが証明された感がある。 息子がゆとり教育世代でなくてよかった。
1投稿日: 2021.03.11
powered by ブクログ少人数制の教育がいいのか?読書をによって学力が上がるのか?などなんとなく効果がありそうな教育法も統計分析すると因果関係が逆だったり、第3の要因があったり、新たなことが次々とわかって面白い。 教育経済学という分野は教育改革を進める上で重要な指針になりそう。
1投稿日: 2021.03.10
powered by ブクログどう育てたら良いのかなんて答えがあるはずもないが、"学力"と"経済学"に限定すれば、見えるものはある。 本書は、相関関係と因果関係の違いから説明する、初心者向けの学力についての統計本。 あまり本を読まない人でも読みやすいのは間違いないが、題材はあくまで"学力"の"統計的"結果であり、それぞれの教育施策がどのように成績、IQ、年収などに影響したのかを語るのみ。 なので、どう教育すれば良いのかを教えてくれるものではない点に注意しなければならない。 例えば、「ご褒美でつって勉強させる」という施策について。 当然に抱く「本来得られるはずの学ぶ意思・学ぶ楽しさが、ご褒美により失われてしまうのではないか」という懸念に対し「統計的に優位な差はなかった」とまでは語られるが、 だからといって「ウチでも本を読んだらおこずかいを与えてみよう」と受け取るのは早計だ。 この結果は「報酬を与えることで読書・勉強が嫌いになる子供がいなかった」ということではなく、『事後アンケートの結果で「嫌いになった子が多かった」という事象が明らかにならなかった』だけに過ぎない。 そもそも本書の主題とは「エビデンスに基づく教育施策」のためのものであり、個別の家庭環境について語るものではない。 "統計"は強力なツールであるが、全体を見て個人を見ないような考えに陥るのだけは、注意しなければならない。
1投稿日: 2021.02.28
powered by ブクログ教育経済学の良い入門書になっている。エビデンスという言葉の入門にも。このような本が必要とされること自体、日本での政策がいかにエビデンスに基づいていないかの証左ではないだろうか。
1投稿日: 2021.02.10
powered by ブクログ経済学の視点から教育を見る! 斬新で素晴らしい内容でした! 数字で見ると日本の教育は無駄が多い気がする、、、
3投稿日: 2021.01.25
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
教育経済学の観点より。 ご褒美は「テストの点数」などのアウトプットではなく、より具体的な「本を読む」「宿題をする」などのインプットに対して与えるべき。何をすべきか明確になっていないご褒美に効果はなし。そしてご褒美の設計を正しく行えば「一生勉強するのが楽しい」という気持ちを失わせることなく、かつ貯蓄することの大切さを学ばせつつ、学力向上が可能。 能力ではなく努力に対して褒める。 人的資本への投資はとにかく小さいうちに行うべき。人的資本とは、しつけなどの人格形成や体力や健康などへの支出も含む。将来の年収学歴や就業形態などの労働市場における成果に大きく成長する「非認知スキル」「非認知能力」(自制心や、やり抜く力などのこと)。 しつけも子どもの勤勉性に因果関係があることがわかった。総じて幼少期の人的資本への投資はリターンが高いと言える。 学力は学校だけでは決まらない。子どもが一日のうち少なくとも半分以上過ごす家庭は学校と同様に時には学校以上に大切な場所。 貧困の世代間連鎖への施策として「子ども手当て」のような補助金が貧困家庭の子どもの学力向上に因果関係を生み出すことはなかった。著者は少人数学級など学校の資源を重点的に配分するなどのことで解決できるのではと示唆してる。平等主義的教育には懐疑的。なぜなら平等主義的教育は、「人間が生まれながらに持つ能力には差がない」という考え方が基礎となってるから。遺伝や家庭の資源など子どもがどうしようもない要素は無視されている。 子ども自身にどうしようもないような問題を解決できるポテンシャルを持つのが教員。教員の質を高めるために行われる教員へのご褒美にも教育研修にも因果関係はなかった。著書は教員免許の撤廃に効果が期待できると記している。教員免許の保持が教員の質担保につながっているというコンセンサスはない。 〆の言葉、教育にエビデンスを。痺れる!!良書すぎる。実はこれ知人に良書だから読みなさいといただいたもので、昔読んだはずだったけどちゃんと記録されてなかったから再読してまたメモしてみた。結果メモだらけ。 補論のエビデンスの階級の話もよい。
1投稿日: 2021.01.07
powered by ブクログ誰もが教育を受けたことがあるからなんちゃって評論家が生まれる、不毛な争いより"専門的な研究者"に任せて見ては。 『林先生が驚く初耳学!」で初めて本書を知って、統計学に興味を持つきっかけになった1冊です。 本書では子供や教育現場、学力・学歴に焦点が当たっていたが、義務教育から10年以上離れた私は一見関係なさそうに見えるが、研究結果を自分に応用させて見たり、子育てに差し掛かった時に参考にできると思いました。 例えば、「インプットを褒めることの方がアウトプットを褒めるよりも結果に良い影響を与える」ならば 自分磨きとして1冊読書をしたことに対価を払い、習慣化させるきっかけを作るなど、本書で紹介された研究結果を自分で実践してみようと思います。
1投稿日: 2021.01.04
powered by ブクログ内容に関しては賛否両論ありますが、教育をデータで分析するきっかけを社会に与えたという意味で価値のある本と思います。 自分自身もこの本をきっかけに、教育を考える際に必要な情報を考え直すことができました。 また、「おせっかい」な年配者からの、子育てに関する「ありがたい」アドバイスに悩む人にもこの本はオススメできると思います。他人の経験談が気にならなくなり、子育てしやすくなる人もいるだろうなと思いました。
1投稿日: 2021.01.04
powered by ブクログずっと気になっていた本、偶然図書館で見かけたので借りて読みました。教員の質を高める方法として、給与を上げたり研修を行ったりするよりも、教員免許をなくして参入障壁をなくすほうが、効果が期待できるということに驚きました。先日読んだ松岡亮二『教育格差』と合わせて、子どもの学力と教育の関係についてまた考えてみたいと思います。
1投稿日: 2020.12.31
powered by ブクログエビデンスに基づく き論じてくれる点においては良かったが、効果がないと言う主張が多かった。例えば、良い子に育てる条件とは?について、悪い子にならないためのエビデンスを紹介されているような感じ。 どうしたら良くなるのか、更に良い効果を得られるのか知りたい人にとっては、少し違う本かなと感じる。
1投稿日: 2020.12.15
powered by ブクログまとめ ⇒ 教育を学んだ身として、教員の質を高めることや教員免許の撤廃など共感できる部分が多かった。 学び ⇒ ・親の学歴や所得の高さが学力に反映される →二人とも高卒の両親の子供が東大に合格する、という話は例外中の例外 →どこかの誰かが子育てに成功したからと言って、同じことを自分の子供にしても成功するわけではない ※東大生の親の平均年収は1000万円 ・「因果関係」と「相関関係」の違い └因果関係…Aという原因でBが起こる →例:読書をしている子供の学力は高い └相関関係…AとBが同時に起こっている →例:学力の高い子供が読書をしている ・教育は最強の投資 └株や債券よりも遥かに収益率(将来の収入)が高くなる →遠い将来のことを冷静に考えて賢い選択をできるようにしなければならない ・「目の前に人参作戦」は悪いどころか効果的 └勉強することを先送りにすることを防ぐことができる →ご褒美は「子供の一生懸命勉強するのが楽しいという気持ち」を失わせてはいない →作戦を行う際は「インプットに対するご褒美」が効果的 └「アウトプットに対するご褒美」は成果を出すために何をすべきかを考えるというステップがあるため効果が薄い └例:「テストで良い点をとったらご褒美(アウトプット)」「1時間ですと勉強したらご褒美(インプット)」 ・「お金」はよいご褒美 →やる気を刺激することができるだけでなく、子供はご褒美で得たお金は大切に貯金する傾向にある ※子供が小さい頃(~中学生になるまで)はトロフィーのようなもののほうが効果は上がる ※同時に銀行口座を作る、家計簿をつけさせるなどすることで、よりお金を大事にし、金融教育も同時に行うことができる。 ・自尊心は結果に過ぎない →学力が高い(原因)子供は自尊心が高い(結果)というだけ →実際悪い成績をとった学生に対して自尊心を高めるような介入を行うと反省の機会を奪ってしまい、根拠のない自信を持った人にしてしまう ・「もともとの能力」よりも「達成したこと」を褒めてあげよう →子供は「もともとの能力」を褒めると意欲を失い、成績が低下する →「今日は1時間も勉強したんだね!」「今月は遅刻も欠席も1度もしなかったんだね!」と具体的に達成した内容をあげると効果的 ・テレビやゲームは子供に悪い影響を与えない └ゲーム内でも暴力的な行為を日常でやるほど子供は愚かではない →むしろ1日1時間ほどのテレビやゲームはストレス発散などにもつながり、成績の向上を促す ・教育への投資が一番収益率の高い時期は「小学校に入学する前の就学前教育」 →正しくは人的資本への投資はとにかく子供が小さい時期から行なうべき -人的資本…人間が持つ知識や技能の総称。しつけなどの人格形成、体力、健康も人的資本への投資。 →就学前教育によって非認知能力が高くなる -認知能力…IQや学力テストで計測されるもの。 -非認知能力…「意欲的である」「忍耐力がある」「社会性がある」など人間の気質や性格的なもの。認知能力の形成を助け、将来の年収や学歴、就業形態などの労働市場における成果にも大きく影響する ・学校とは「非認知能力」の育成の場 →高校で良い成績を取る過程で獲得した「認知能力」は成功に導いてくれる →目の前の定期試験で数点上げるために部活や生徒会、などをやめさせることには慎重になるべき(非認知能力を培う場を奪ってしまう可能性がある) NA ⇒ ・勉強や読書に力を入れる ・因果関係と相関関係の違いを意識する ・教育する時は達成したことを褒める
2投稿日: 2020.12.14
powered by ブクログ読書をしているから子供の学力が高い(因果関係)のではなく、学力の高い子供が読書をしている(相関関係)っていう考えは、多くのものに当てはまると思う。日常的な会話の多くもエビデンスなんて無く、これに当てはまりそうだから、聞きながら指摘できたら面白いと思う。 めちゃくちゃ自分勝手なことだけど、正直自分にはあまり興味のない話だった。治験の方法(対象をランダムに分け、一方は治療、一方はプラセボで結果を比較)が一番興味ある話だった。こういう実験的な考えで日々試していくべきだな、と。
1投稿日: 2020.12.09
powered by ブクログ理論と実践の融合が解説されており、良書。 「教育経済学」という分野にそれほど知見が無かったが、「教育分野」という議論の絶えないテーマに対して「データ」・「エビデンス」を基礎に批判的考察をしていく活動は、教育の今後の発展を見据えるためには非常に意義があると理解した。 総じて、教育経済学の入門書として一読の価値あり。
1投稿日: 2020.12.01
powered by ブクログおっしゃる通りと思いつつ腑に落ちないところも。 教育という領域に関しては、特に相関と因果が混同される(時には意識的に)のは、実際そうなのだろうと思う。 ちょっとアメリカかぶれっぽいのかな、他にもっと酷いのもあるからマシな方なのだろうけど。
1投稿日: 2020.11.06
powered by ブクログ教育に経済学を取り入れて分析してある本。 自分に知識がなさすぎるので、教育と経済学を一緒に考えられるんだ〜と驚き。 自分の子育てにも役立ちそうなことが書いてあったので再読する。
1投稿日: 2020.10.22
powered by ブクログ経済学の視点で教育の在り方を考えている。 30人学級を求める声が多く、文科省も今10年かけて拡充しようとしている。しかし本書では海外の研究を元に効果が無いのではないか?と述べている。現場にいる者としては、普段30人超の生徒を見ているが、コロナの影響で20人規模で指導したとき、一人ひとりを指導しやすく少人数学級は効果があるように感じる。経済学的には効果がなくても、教育現場としては意味のある政策ではなかろうか? それ以外にも普段語られている教育言説に、経済学の視点から再評価をしており、現代教育の在り方を考えさせられた。
1投稿日: 2020.10.19
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
データを用いて教育を科学的に分析しようというテーマの本。 効果が定量的に測れないままあれがよいこれがよいと言いがちなのが教育分野。 正しい実験の結果に基づいたデータから事実を語る本。 教育の方針を知るためにも良い本と思うけどデータに基づいた正しい情報を得るためのヒントみたいなものも学べるのではないかと思う。 たとえば ・成果を出すためにご褒美を与える場合の効果的なやり方は、結果ではなく過程にご褒美を与える方がよい ※テストの点が上げるための条件として、テストで良い点を取ったら〜ではなく、本を読んだら、とか宿題を今すぐ取り組んだらとか結果につながる過程に対してご褒美つける ・褒める教育は大事だが、自尊心と学力の関係はあくまで相関関係であり因果関係ではない。 ※中身がないのに褒めても裸の王様の誕生 などなど 教育という分野では、遺伝や過程環境によるそもそもの前提の違いが大きく、正しく比較するのが難しいというのがよくわかる。 とはいえ、学力があがれば個人の生涯年収があがる=経済にも効果あるというのがわかっているので、政府は効果のある施策に税金を投入するよう真剣に取り組んでもらいたいなと。 あとは、とあるサイトのレビューを見て感じたのは、この本を読んで統計的な結果からわかったことをヒントにしていくのは大事だとは思いつつも、子どもというのは千差万別。 自分の子どもにとことん向き合っていくというのは大前提だなと思ったりもしている。
1投稿日: 2020.10.16
powered by ブクログ冒頭の、「試験」と「祖母の急死」の不思議な関係は笑えた。 数十年規模で追跡調査をしている国や、誰かが研究してくれるだろうと調査結果をオープンにしている国、様々あることを知った。 経済学という観点からみると、日本の教育は遅れているなと感じた。
1投稿日: 2020.10.06
powered by ブクログ教育経済学。教育の課題を経済学の視点から解き明かす。 教育投資への収益率は株や債券などの金融資産への投資等と比べても高い。 テストで結果が出たらご褒美(アウトプット)を上げるよりも、本を1冊読んだらご褒美(インプット)にした方が高い教育効果が出た トロフィーのようなお金以外の子供のやる気を刺激するようなご褒美が良い。 ★能力を褒めるのではなく努力を褒める ★最も収益率が高いのは子供が小学校に入学する前の就学前教育である 学力テストで測れる認知能力ではなく忍耐力などの非認知能力。 非認知能力は筋肉のように鍛える。継続と反復 ★自分は社会的身分が低いといったステレオタイプが刷り込まれている時でテストの成績が落ちたと言う実験がある。 後半は学校教育者や教育政策に携わる人向けな印象。
1投稿日: 2020.10.03
powered by ブクログ前半は小さい子供の子育て中の私には、とても役に立つ情報だった。後半は、学校のあり方と言う問題提起であり、自分の無力感を感じるだけで、興味深かったが問題解決にはならなかった。子供が学校に入る頃に、また読みだしたら、もう一回役に立ちそうな本。
1投稿日: 2020.10.02
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
平等主義的な教育は、人間が生まれながらにして持つ能力には差がないという前提に立っている。 近年の研究で、学力は、家庭環境や遺伝に幾分かの影響を受けると分かっている。この科学的なエビデンスをもとに学習指導要領も学校のあり方も見直さないと、効率的な効果は望めない。 エビデンスベースが叫ばれている中、見直すべきは学校も対象である。ファクトフルネスと同じ考え方。アウトプットに対するご褒美よりも、インプットに対するご褒美の方が頑張るとか能力よりも努力を褒める方が伸びるというのも行動経済学に基づいたもの。 出来る限り、効率的に生きたいものだ。
1投稿日: 2020.09.22
powered by ブクログ“遠い目標ではなく、近い目標に対してご褒美を与える“ どうすれば子供の学力を伸ばせるかを分かりやすく、論理的に、因果関係を示しながら解説している。
1投稿日: 2020.09.11
powered by ブクログ教育生産関数…家庭資源+学校資源×生産関数=学力 外的インセンティブ(ご褒美)はアウトプット(学力)ではなくインプット(学習習慣。本を読む、宿題を終えるなど)に対して与えると効果が高い。特に、本を読むことに外的インセンティブを与えられた子どもたちの学力向上は顕著。 外的インセンティブを与えることで、学習に対する内的インセンティブに有意差はみられなかった。ハーバード大学、フライヤー教授。 外的インセンティブは、子供にとってはお金よりもトロフィー(400円程度)のほうが効果があった。…10歳くらいまでか? お金自体は、金額や与え方に注意すれば悪いものではない。貯蓄用口座や家計簿の習慣など、金融教育が同時に行われること。 自尊心のように目に見えないものを、数値化するには心理学の手法を用いる。ローゼンバーグ自尊感情尺度など。 自尊心を高める介入は、学力を下げる。学習意欲を失う。頭がいいねよりもよく頑張ったね。能力ではなく努力を褒めろ。 テレビやゲームは一時間程度なら問題ない。2時間を超えると負の影響が大きくなる。 女子のような名前をつけられた男子は、その名前をからかわれるなどしていじめられた経験を持つため、問題行動を起こしやすい。フィグリオ教授。 人的資本投資の収益率が最も高いのは幼児期。 人的資本は学力に留まらず、非認知スキル。特に「自制心」と「やり抜く力」。 自制心は筋トレに近い。継続と反復。背筋を伸ばせ、など。 やり抜く力が強い子は、能力は努力で伸ばせると信じている。周りの大人の定期的なメッセージが影響。 教師の教員免許の有無は、子供の学力に大きな影響を及ぼさない?
1投稿日: 2020.09.02
powered by ブクログ感情に基づいて判断しやすい分野で、科学的根拠を持った解説は有難い。 1.褒めて育てるべき? →能力ではなく努力を褒めること 2.ご褒美で釣ることは効果的か? →インプットにご褒美を与えること →1時間勉強したら100円あげる。ゲームしてよい。など
1投稿日: 2020.08.16
powered by ブクログ読みやすかった。 ・ご褒美は行動に対して行うならアリ ・日本はアメリカに比べて教育に関する統計資料が公開されていないから教育エビデンスが少ない データって大事と思いながら、楽しく読める。
1投稿日: 2020.08.14
powered by ブクログおもしろかった!教育にももっと科学的分析を入れてほしい。環境の違いによる影響などが大きくて難しい部分もあるけれど…
1投稿日: 2020.08.13
powered by ブクログ因果関係≠相関関係を明らかにし、事実を見極め、主観的でない科学的根拠をもった教育をすることで、より多くの子どもが救われると思えました。 あのやり方で上手くいった人(個)がいるから、そのまま真似をすればいいのではなく、その背景など第3、第4の要因はなかったか考える必要がいかに大切かよく分かります。 反対に、ゲームをさせると教育上良くない!外発的動機付けにより内発的動機付けが失われる!というイメージも、データに基づくと本当に信じていいものなのか真に子どもの為になるものなのか、考えさせられます。
1投稿日: 2020.08.13
powered by ブクログ我々は教育に関してまだまだ素人なのだと痛感させられる本。 教育は皆が受けてきたこともあり、皆が専門家気取りで意見を言うことができる。 しかし、客観的なエビデンスがある訳ではなく経験論に基づいたものが大半だ。 かくいう私も一般的に言われている「アレは良くて」「これはダメ」を信じていたタチだ。 本書を読むと日本がいかに時代遅れで柔軟性のない教育論を振りかざしているかがわかる。 塾の先生の方が勉強を始め教えるのはうまい、そして生徒の心を掴むこともできる。ではわざわざ苦労して教員免許をとって、やりたくもない授業方針に合わせ親や生徒の顔色を伺いストレスと隣り合わせで働く教師の存在価値とはなんなんだろうか? 優秀な人間がそんな思いをしてまで教師を目指すのか?はたまた安定を求めた人が教師なりたいだけなのか? これからを担う子供を育てるなら思いつきの政策ではなく、エビデンスに基づく成果の見える政策が必要である。
1投稿日: 2020.08.05
powered by ブクログ日本の教育現場が閉鎖的である印象が漠然とはあったが、米国の教育施策がここまでエビデンス・ベースに積み上げられているとは…。
1投稿日: 2020.07.29
powered by ブクログ経済学のデータを用いた教育に関する様々な考察が大変わかりやすい。国家財政を家計に例えるなど残念な記述もあったが、概ね納得できるところが多かった。
1投稿日: 2020.07.26
powered by ブクログ経済学の観点から、子どもの「学力」について考える一冊。ぜひ、多くの人に読んでもらいたい。 日本の家庭における教育は、やたら個人の体験やノウハウを持ち上げがちなように思う。しかも、IQなどの認知能力ばかりを重視して、自己管理能力などの非認知能力を見落としているようにも感じる。 本書は、個人の経験より科学的根拠、つまりは統計的に分析された研究結果の方が信用できるという人向けに書かれている。 ◎著者の主張は以下。 ・個人の経験より、統計的データ ・幼児教育のよくある間違い ・日本の教育には、科学的根拠なし ・教育には、実験が足りない
1投稿日: 2020.07.24
powered by ブクログ学習効率で言えば、インプット3:アウトプット7の学習が最も頭に残りやすいが、やらせる側の声かけはインプットを意識した言い方の方が行動させやすいというのは意外でした。 また、子供の元々の性格や能力を誉めるよりも、頑張った過程を誉めるという話は、自分も意識して伝えようと思う。 「ご褒美でつってもよい」「テレビやゲームは1時間程度ならリラックス効果や創造性によい」「褒めてはいけない」の根拠が書かれていた。
1投稿日: 2020.07.03
powered by ブクログ学力を経済学の視点から読み解いていて、とても興味深い内容でした。日本は何となく教育についてはデータで推し量ることを良しとしない分化がありますが、海外では客観的なデータに基づき、教育方法が考えられていることについて感銘を受けました。日本も是非これからを担う子供たちのためにも教育を客観的に捉え、現場に活かせるように国が尽力して欲しいと思います。 また、お金持ちの親はその手法や手段を実行できるために、子供もお金持ちになれることについては納得しました。親から受け継いだ水準を打破するにはかなりの努力が必要そうです。
1投稿日: 2020.06.26
powered by ブクログ「はじめに」を読んだだけで、面白い本に出会えたと思った。 教育経済学が明らかにした知っておかないともったいないをまとめた本。 ・ご褒美で釣っても「よい」 ・ほめ育てはしては「いけない」 ・ゲームをしても「暴力的にならない」 むやみやたらに子どもをほめると、実力の伴わないナルシストを育てることになりかねない。重要な非認知能力「自制心」「やり抜く力」 図書館蔵書
2投稿日: 2020.06.16
powered by ブクログAudibleで視聴したので、エビデンスの図が見れなかったが、文面は平易で聞きやすかった。 他レビューでも触れられているとおり、エビデンスとして他論文の引用ばかりで、筆者自身の主張は日本では教育関連データが民間研究機関に開放されていないことを非難するに終始している点は残念。
1投稿日: 2020.06.05
powered by ブクログ鵜呑みには絶対してほしくない間違いだらけの本 中室さんがTVで登場する時は、好感のもてる方だなあと思っています。客観的で配慮のある物言いをされていました。 しかし、この著書は本当にひどいです。 端的に言うと、まず自分の自己主張ありきで、誤った考えや偏った考えを裏付ける根拠のみを記載した本です。 客観的に見えて、恐ろしく主観的な本です。 エビデンスという錦の御旗を悪用し、一つの森に対して一本の木をもってその森全体を断定的に語る切り口がひたすら続きます。 また、時に、そのエビデンス自体が誤っていたり、無意味なものであったりします。 お金で釣るのは効果がある。そういうエビデンスがありますから。などと、ちゃんとした方が語るのが信じられません。 ライアンとデシの内発的動機付けの研究及びそれに続く研究を知らないはずがないでしょう。 また、米国の落ちこぼれ防止法が大失敗に終わり、公教育が崩壊したことには全く触れていません。 自分の主張に都合の良い部分しか載せていないのです。 これは、科学者としてあるべき態度なのでしょうか。 さらに、これはしょうがないのですが、情報として古くなってしまった誤ったものも根拠として記載されています。 マシュマロテストは再現不能であることが証明され、読書と学力には強い相関があることが証明されています。 この方の師匠は、竹中平蔵であり、新自由主義経済を強烈に押し進めた方であり、弟子の中室さんも影響を強く受けているのが見受けられます。 随所にさり気なく、自民党政権の政策を肯定し、民主党政権への批判が盛り込まれています。 この本をもってして、教育を語ることは非常に危険を伴い、教育施作や子供を間違った方向へ導くことは間違いありません。
0投稿日: 2020.05.27
powered by ブクログ教育を経済学的な手法で分析する「教育経済学者」による、教育論の一冊。個人的な体験談ではなく、エビデンスに基づいた教育への提案は納得感がある。ご褒美はインプットに対して与えること。投資は子どもが小さい時におこなうこと。非認知スキル(特に自制心、やり抜く力)は労働市場における成果に大きく影響すること。どういう学校かよりどういう親に生まれ育てられたが学力に与える影響は大きいこと。このように、感覚的に思っていることを、データや調査など科学的根拠を示して語られることは大きな意味があると感じる。
1投稿日: 2020.05.06
powered by ブクログエビデンスに基づく教育政策を!という著者の主張に共感しながら読み進めた。どのデータも興味深く、一気読み。 インプットと、アウトプット、どちらにご褒美をあげたら効果があるか、というのが面白かった。 因果関係と相関関係の違い等、日常生活で混同しがちなことについての説明もあり、データとの向き合い方についても考えさせられる本。
1投稿日: 2020.05.01
powered by ブクログいつか子供ができたらもう一度読みたい。良書。 誰もが経験してきた「教育」は主観が入りがちなトピックである一方、本書では教育を経済学の手法を用いてデータを基に評価しており納得のいく内容。 若干逸れるが、 本書は教育をテーマにしているため「子」と「親」or「教師」の関係性に焦点を当てているが、所々「会社員」と「上司」or「会社」の関係性に当てはめてもそのまま応用できる部分があったような気も。
1投稿日: 2020.05.01
powered by ブクログこれは思いがけない良書だった。 子供に対しての教育に関してはダイレクトに参考になったし、さらには物事の捉え方で「事実を正しく捉える力」が 重要だなぁと思った。 ちょうど今朝中西くんがエビデンスが無いものは信じない と言っていたがまさにそうだなと思った。 顕著だった一例を。 1.本を読んだらご褒美あげるグループ 2.テストの点良かったらご褒美あげるグループ 成績はどちらが上か。 結論、1の方が成績が上の研究結果が。 つまりご褒美は「インプット」に与えるべきとのこと。 企業でいうと、改善案を出してくれたら◯◯円与える みたいなのは有効なんだなと思った。 採用されたら◯◯円よりも改善思考は身につくんだろうなぁ。 さらにはここからが面白い。 外的インセンティブにより、内的インセンティブ(つまり内発的動機)を失わせる懸念があるという点についての答えが。 結論、子供の一生懸命勉強するのが楽しいという気持ちは失われなかったとの研究結果も。 (募金や献血はダメだったが、子供の勉強意欲については削がれないとのこと) いやーこれは新しい知見だった。 その他、勉強においては男の子なら父親が、女の子なら母親がかかわるとよい、 特に苦手教科の克服は同性の方が良いとか 実戦でも使えそう。 ためになったなー。
1投稿日: 2020.04.30
powered by ブクログ気づき ・子どもの学力には「学校の資源」以上に「家庭(親)の資源」が関係している ・ご褒美はあげて良い。ただ、「テストで何点とったら」という結果ではなく、「何時間勉強したら」「本を読んだら」という過程にフォーカスしてご褒美をあげるべき ・1人の問題児によって他の児童が問題行動を起こす可能性が17%も高くなる ・学校は「学力」に加えて、「非認知能力」を育てる場である。→部活 ToDo ・日本の教育は平等主義。ここに疑問を持つ。 大切なのは「適正配分」(困っている子に、より厚く) ・習熟度別学級の導入! ピア・エフェクトが期待でき、学力の低い子に大きなメリットがある。→コストもかからない点が○ ・人格ではなく、行動を褒める
1投稿日: 2020.04.29
powered by ブクログ「学校に通ったことのない大人」が(少なくとも日本で義務教育年齢を過ごした人では)いないため、誰しも「教育」には一家言あるような状況にある。 また、教員の側もそれぞれの「職人芸」的な経験則ばかりを頼りに仕事をしている。あるいは、学校全体として「声の大きい教員」(部活動が大好きな教員や、周囲に対して威圧的な教員であることが多い)の個人的な意見に振り回されていることも少なくないと思われる。 諸外国でどのように違うのか知らないが、ともあれ日本において「学校教育」はどうにも「個人的な経験・意見」があまりにも幅を利かせている。そこに「教育にも客観的なエビデンスが必要だ」と切り込む良書である。 「エビデンス」ということを強調する割にそれがやや怪しいように感じられる部分もあるが、多勢に切り込む新勢力という意味では大きな価値がある。 個人的に気になるのは、 「やればできると褒めると、学力下位層の子どもは根拠のない自信を身につけてしまい、むしろ努力しなくなる」 「平等主義はむしろ結果として差別的な子どもを育てる。『頑張ればできるはず』という前提に立つ平等主義を押し出しすぎると、『できないやつは努力不足』という考えになり、障碍を持つ人間に対する思いやりを失う」 としている一方で、 「自分の持つ能力は生来的なものばかりでなく、努力次第でこれからいくらでも向上しうるという励ましを受けると、子どもは頑張れる」 という記述もある点である。 もちろん状況や程度にもよると思うのだが、「頑張ればできる」はどこまで正しいのだろう?と少し悩んでしまう。
1投稿日: 2020.04.14
powered by ブクログ子どもの「学力」に効果を期待できる行動経済学・教育経済学本。アウトプットよりインプットにご褒美を与える方がよいなど、直感的に「こうした方が結果が出そう」という思い込みを覆す事実を科学的根拠を元に明らかにしている。 公的なレベルの話ではエビデンスなき日本の学校教育についても触れられているが、著者の論ずる通りで、教育分野にもエビデンスは必須。子どもは社会の財産である。学問に裏打ちされた適切な投資がなされなければならないし、まして筋違いな「平等主義」によって家庭の資源の格差を追認してはならないだろう。
1投稿日: 2020.04.12
powered by ブクログ素晴らしい。 個人の経験や考えをつらつらと書いている本が多い中で、多くの実験データを紹介してくれる本書は非常に説得力がある。 正しいと思い込んでいる常識が間違っているとしたら、これほど無駄なことはないが、世の中案外そうしたことは少なくない。それに気づかせてくれる一冊である。 同様な書にダン・アリエリーの「予想通りに不合理」がある。 また「モンティ・ホール問題」で検索すると、思い込みの危うさについて考える一助になるかと。
1投稿日: 2020.03.27
powered by ブクログ学力が人生にどう影響を与えるか重要だと認識を新しくして周りにも伝えたくなる本。日本の教育と海外の教育のあり方の比較はリアルにその差をイメージできる。科学的な教育アプローチなど有効な教育の体制を考えるのには参考になる。費用対効果が最大な教育の年齢は?など対象者を追い比較するなど結果に非常に興味がわく内容だ。私自身、教育に対して前向きになろうと思えた。
1投稿日: 2020.03.24
powered by ブクログご褒美で釣って勉強させることの是非、自尊心の意味、教育で人はどう変わるかなど、エビデンスとは最も遠いところにある「教育」を、統計によって分析しています。
1投稿日: 2020.03.21
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
しばらく気になってて、やっと読んだ本。 しかし、超学術書的な物を想像しててちょっと敬遠してたのだが、なんのことはない、超スピード読みできる本だった(笑)。 著者がやってること自体は非常に専門的だし、かつ、結構な本数の有名論文等もカバーしていて、学術的なバックグラウンドは満載なんだけれど、そういう側面をあまり表に出さず話している感じで論をまとめていて、読みやすい。 でも、内容はちゃんとしてるし、教育のあるある論点は大体カバーされているので、よいと思います。 新たな論が展開されている訳ではないけどね。 しかし、教育の費用対効果は、議論が難しいよね~。
1投稿日: 2020.03.14
powered by ブクログ自分の主張に合った根拠を、その都度的確に出してくるのが上手な印象の一冊。 教育者として読むと、いままで感覚で得ていたものを明文化してもらった感じ。あーそうそう!そうなの!が何度かありました。 相関関係と因果関係という考え方を、改めて整理してもらえた。 一方で、読んでいてあれ?というところもあったので、他の著書も読んでみたい。 少人数学級、学力テスト、教員研修、教員免許など、その手のあり方についてもたくさんの問題提起があって、読み応えあります。
1投稿日: 2020.03.09
powered by ブクログご褒美で釣るのは良くないの? ゲームは悪影響? といったあれこれに、調査結果をもとに著者の一定の考察が述べられています。 最終章にある、調査の仕方、結果の読み解き方に関する記述は教育に関するあれこれのみならず、常日頃から考える必要があるなと痛感。
1投稿日: 2020.03.04
powered by ブクログ相関関係と因果関係を正しく捉える 読書習慣と学歴は相関関係にあり 「目の前のニンジン」の原因は、遠い未来のことなら冷静に判断できても、近い未来のことならたとえ小さくてもすぐに得られる満足を大切にしてしまうという性質。 成績などのアウトプットにご褒美をあげることと、本を読む、宿題を終えるなどのインプットにご褒美をあげるのとでは、インプットの方が効果あり。(子どもにとって、何をすべきかが明確で、かつ目の前のことでやる気も上がる) アウトプットにご褒美を与える場合は、どうすれば成績が上がるのか方法を教える必要あり。 学力と自尊心は相関関係にあり。 元々の能力を褒めるのではなく、努力したなどの過程を褒めるときやる気があがる。 ×やればできるよ ○今日はこんなにできたね ロールプレイングなどの複雑なゲームは、創造性や忍耐力を培うのによい効果がある。 暴力的な行為があったとしても、それをゲーム外でやろうとするほど子どもは愚かではない。 1日1時間程度であれば、学習時間にほとんど影響はない。息抜きとしてOK。 家庭学習は、子どもの横につく、勉強時間を守らせるなどが効果あり。「勉強しなさい」は効果なし。 悪友は貧乏神。学力より行動の影響を受けやすい。 非認知能力…自己認識、意欲、忍耐力、自制心、メタ認知、創造性、回復力、対処能力
1投稿日: 2020.03.02
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
どこかの誰かの成功体験や主観に基づいた逸話でなく、汎用性のあるエビデンスに基づく教育を。子供へのご褒美は、テストの点数などのアウトプットではなく、本を読む、宿題を何分する、など具体的なインプットの方が、子供が悩まずに済む。勉強の楽しさを教えることで失うというのは幻想! 自尊心、意欲、創造性なもの非認知能力が大事
1投稿日: 2020.03.01
powered by ブクログすごく興味深くて面白かった。「むやみやたらに子どもをほめると、実力の伴わないナルシストを育てることになりかねません」みたいな内容がデータと共にズバーン!と書いてあって読んでてへーへーってなってばかりだった。 あと成果主義で教員の質が上がらないという内容、自分にも当てはまりそうでそういうものなんだろうなぁと思ってしまった。
1投稿日: 2020.02.25
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
非常に読みやすく、日ごろから何の気なしに語っていることを疑いたくなるような良書でした。 そしてまた、いかに証拠に基づいた教育論がされていないかも痛感しました。 「どのような教育が良いか、という問いへの回答は、教育される本院の特性や能力、環境などの様々な要因によって左右される。(中略)自分が病気になったときに、まず長生きしているだけの老人に長寿の秘訣を聞きに行く人はいないのに、子供の成績に悩む親が、子供を全員東大に入れた老婆の体験記を買う、という現象が起こるのは奇妙な事態だとは思わないだろうか」 引用の引用ですが、私自身も上記の言葉には衝撃を受けました。 「日本ではまだ、教育政策に科学的な根拠が必要だという考え方は殆ど浸透していない。」 「教育経済学者の私が信頼をよせるのは、たった一人の個人の体験記ではありません。個人の体験を大量に観察することによって見いだされる規則性なのです」 「読書をしている子供の学力が高い(因果関係)のではなく、学力の高い子供が読書をしているにすぎない(相関関係)かのうせいがあるのです」 本を読む=学力が上がると盲目的に信じてしまっていました。因果関係と相関関係は気を付けていないとすぐ勘違いをしてしまう。 「アウトプットにインセンティブを与えられる子供たちより、インプットにインセンティブが設定された子供たちの方がテストの結果は良くなった」「ご褒美は、テストの点数などのアウトプットではなく、本を読む、宿題をする。といったインプットに対して与えるべき」なぜなら勉強の方法=テストの結果を上げる方法を子供たちは知らないから。つまり、「まず勉強の仕方を勉強することが重要」となる。 他方、アウトプットにご褒美型でも、正しい勉強方法を教えてくれる環境にあれば、アウトプットにご褒美を与える場合でも子供の成績は向上する。 「”あなたはやればできるのよ”などと言ってむやみやたらに子供を褒めると、実力の伴わないナルシストを育てることになりかねません、特に、子供の成績が良くない時はなおさらです」 「頭がいいのね、と褒められた子供は2回目3回目のテストで成績にうそをつく傾向がある。一方でよく頑張ったわね、と努力した内容を褒められた子供たちは難易度の上がった2回目、3回目のテストでも粘り強く問題を解こうと挑戦を続ける」 「1日1時間までならテレビもゲームも問題ない。2時間以上だと、学習時間などへの負の影響が大きくなる」 「学力の高い友達の中にいると、自分の学力にもプラスの影響がある」 「スウェーデンの高校生のデータを用いた研究は、学力の高い同級生の存在が、学力の低い生徒の自信を喪失させ、大学への進学意欲を失わせたことを明らかにしましたこの意味では、学力の高い友達と一緒にいさえすれば、自分の子供にもプラスになるだろうと考えるのは間違っています。むしろ、レベルの高すぎるグループに子供を無理に入れることは、逆効果になる可能性すらあるのです」 「学校は、学力に加えて、日認知能力を培う場でもある」 「”やり抜く力”が高い人は、いずれの状況でも成功する確率が高かったことも明らかにしている」 「子供の頃に夏休みの宿題を休みの終わりの方にやった人と、喫煙、ギャンブル、飲酒の習慣があり借金もあって、太っている確率が高いことを明らかにしています。要するに、宿題を先延ばしにするような自制心のない子供は、大人になってからもいろいろな事を先延ばしにし、”明日からやろう”と言っては結局禁煙もできず、貯蓄もできず、ダイエットもできないというわけです」 喫煙とギャンブル以外当てはまったorz 今後先送りしないことと、自制心を持つことを意識しよう。 「私が日本の教育政策について疑問に思う点は、これまで日本で実施されてきた”少人数学級や”子供手当”は学力を上げるという政策目標について、費用対効果が低いか効果が無いということが、海外のデータを用いた政策評価の中ですでに明らかになっている政策であることです。”教育の収益率に対する情報提供”や”習熟度別学級”のように費用対効果が高いことが示されている政策は積極的に採用せず、既に費用対効果が低いか効果が無いことが明らかになっている政策を実施するのであれば、巨額の財政支出を行う前に、日本でまずその政策の効果測定を行ってからでも遅くはないのではないでしょうか。」 本当にその通りで、特に習熟度別学級は早急に取り入れるべき。というか、個々人に合った学習をスタディサプリなどで提供すれば終わるような。 「しかし現実には、過去日本が実施してきた様々な教育政策はその費用対効果が科学的に検証されないままとなっています。さらに、本来、手段に過ぎないものが政策目的化しているという別の問題も存在します。 海外の政策評価においては、まず”学力の上昇”のように、教育政策の目的を明確にし、それを実現するためにどういった政策手段の費用対効果が高いのか、という検証を行います。一方、日本では”2020年までにすべての小中学校の生徒1人に1台のタブレット端末を配布する”という政策目標が掲げられていることからも明らかなように、本来、政策目的ではなく”手段”であるはずのものが政策目的化してしまっています。重要なのは”タブレットを配布すること”ではなく、”何のために配布するか”でしょう。この状況は効率的な資源配分をゆがめている可能性があります。タブレットよりも、他の事に予算を使った方が子供の学力や意欲の向上がみられるということも、十分にあり得るからです。」 「世代内の平等に固執すると、世代間の平等が失われる可能性がある」 ここを読んでいて思ったのは、誰しも平等な教育を!っていうと、進んでいる子にとってはひたすら退屈で、就いていけない子にとってもこれまたついていけなくて退屈になっちゃって、”平等”という言葉が非常に悪い方に影響を与えてしまっている。 「ゆとり教育や子供手当など、社会の要請に応じて開始されたものの、まるで流行が廃れるかのように、いつの間にか終わってしまった教育政策は枚挙にいとまがありません。そのうえ、先にも述べたように、このように世代の子供たち全員を対象にした政策は、子供たちの成績、学歴、年収などに対して何らかの効果があったのかなかったのか、後にも先にもはっきりしないのです。これでは次にどのような手を打つべきかがわかりません。この状態は決して、公平であり平等である状態とは言えないでしょう。私は、世代内の平等に固執するあまり未来につながる政策評価ができない状態を続けるよりも、なるべく不平等を作らずに実験を実施することに知恵を絞るべきではないかと思っています。」 例として政策介入する処置群を1学期はAという集団、2学期はBという集団にする。すべての子供が同内容の学習を受けることができるようにする。と書かれています。何となくやりっぱなし、時の政権、もしくは世情に流されて何となく施策を打ってその後の振り返りをしていないのは確かに異常だ。 「南アフリカは、労働力調査や家計調査などの政府統計の個票データをインターネット上で世界中のすべての人に公開しています。この理由について尋ねたところ、”データを開示すれば、政府がわざわざ雇用しなくても、世界中の優秀なエコノミストがこぞって分析をしてくれる”という答えが返ってきました」 開示することで想定されるのは、個人情報だからけしからんというものとかでしょうか。でも50億円以上の税金を投じて作られたデータは政府の占有資産ではないのだから、国民が常に見ることができるようにしておくべき。国民の財産なのだから。 「能力の高い教員は、子供の遺伝や家庭の資源の不利すらも帳消しにしてしまうほどの影響力を持つ」 「カリフォルニア州では、教員の”付加価値”はウェブ上で公開されている」 性犯罪を起こしておいてのうのうと他の地域で教員をするようなやつがいるんだから、これくらいしてもいいのでは?成績とはまた別の話だろうか。 「これまで、教員の質に限らず、日本の重要な教育政策課題について、教育経済学の知見が活かされることは多くありませんでした。一方、米国ではその地検は政策決定に活かされ、現実の教育をよくすることに大きく貢献しています。その貢献が教育経済学への更なる期待やニーズを産み、更に教育経済学が発展する、という正の循環が生じているのです。この循環を日本でも作り出していくことができないだろうか、それが私の問題意識です。教育にエビデンスを。」 まさにこの通りで、これまでやりっぱなしになっていたことが本当にどうだったのか、正しいのか、効果を上げているのかは第三者機関でもって測定されなければいけないだろう。
1投稿日: 2020.02.22
powered by ブクログ自分の子どもに知的好奇心が芽生え、教育を考えることが増えてきたのと、出張での移動時間に気軽に読める内容だと思い購入。 本書は巻末の補論を含めても180ページ程度の分量であり、かつ文体も平易で分かりやすく、本書の中核で筆者の専門である「教育経済学」を学んでいない一般人でも十分に読みこなすことができるように配慮された構成となっている。 教育経済学は本来、国や自治体の教育政策提言・立案のための客観的基礎データを提供することが有効な活用分野だと思われるが、本書のターゲットはむしろ(自分も含めた)子どもの教育や受験を考える親だといえる。 というのも、冒頭の序論では、 「子どもを勉強させるために、ご褒美で釣ってはいけないの?」 「子どもはほめて育てるべきなの?」 「ゲームは子どもに悪い影響があるの?」 といった、どこの家庭の親でも抱く子育てにおける疑問を出発点としているからだ。 日本が工業立国とか技術立国とか言われて久しいが、この国ではとかく子どもの教育に関しては観念論・経験論や受験論が大多数を占め、自分自身も教育学部出身でありながら客観的なエビデンスやデータに基づいた本質的な教育論に触れたことがなかった。 そんな社会に一石を投ずるべく本書が著されたと思われるが、確かに海外の研究事例も含め、社会科学的アプローチで教育にまつわる様々な疑問に答えていくスタイルは説得力に富む。 特に、本書の導入部分で強調されているのが「相関関係」と「因果関係」の違いである。 科学の世界では当然のことであっても、日常生活においては、「読書する子どもは学力が高い」などのような、いわゆる"見せかけの相関関係"によって歪められた情報があまりにも溢れていることに気付かされる。 「世の中はグローバル化が進展している」→「グローバル社会では英語が標準」→「幼少期や初等教育から英語を必修にすべき」 とか、 「今後はあらゆる分野がIT化される」→「先進国・新興国も次世代を見据えてIT(を活用した)教育に注力している」→「IT教育やIT人材の輩出には論理的思考力やプログラミング能力が不可欠」→「初等教育からプログラミングを必修化すべき」 といった、一見論理的で説得力のある教育政策論も、本書を読むことで因果関係に基づいた議論なのかと疑いを抱き、より客観的・中立的に教育について考えることができるようになる。 教育政策とはいかないまでも、自分の子どもに関する教育を考えるうえでも、親の立場にある方々には一読の価値がある一冊といえるであろう。
1投稿日: 2020.01.29
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
「少人数指導は効果あるのか」「子どもにご褒美を与えていいのか」「いい先生とは」などの興味深い(どきっとする)テーマを様々なデータを元に記述してありました。読んでて「なるほど!」「確かに!」と思いながらサクサクと読みやすかった。経済学者らしく投資として述べているのが、今までそのような視点で教育を考えたことのない私には新鮮でした。海外では様々な実験をしていて興味深かった! *メモ* ○テストの結果..などのアウトプットではなく、宿題をする、読書をする、などのインプットにご褒美を与えた方が効果的。 ○ご褒美を与えることは悪いことではない(一生懸命勉強すると楽しい、というような気持ちをなくすものではない) ○その子の元々の能力ではなく、努力した事実を褒める ○学校は学力などの認知能力だけでなく非認知能力(自制心、自己認識意欲、忍耐力、社会的適正、回復力、対処能力、創造性、性格的な特徴)を培う場。非認知能力の高さが重要 ○重要な非認知能力(訓練で伸ばせる、人生の成功に因果関係がある) 自制心→筋肉のように鍛える(反復、継続) やり抜く力→心のもちよう(自分の能力は努力によって後天的に伸ばせると信じる)
2投稿日: 2020.01.26
powered by ブクログ「子どもに勉強させるために、ご褒美で釣ってはいけないの?」 「子どもはほめて育てるべきなの?」 「ゲームは子どもに悪い影響があるの?」 親であれば大抵一度は考える子育てや勉強に対するこれらの疑問に対して、 海外での豊富な研究事例を踏まえつつ教えてくれる良書。 なんとなく「こうだろう」と思っていたことと反する事例も多く、いまのうちに読んでおいて良かった。今日から子育てに反映させていきたい。
1投稿日: 2020.01.16
powered by ブクログ半分は日本の教育政策に対する警鐘。 半分はエビデンスに基づいた教育論。後者が良かった。ご褒美で釣るのは良いことだし、家庭の資源(親が勉強を一緒にやるとか)は子どもにはコントロールできないとても大事なこと。 また、学力や認知能力は環境に影響される。教育のコスパは幼児教育が一番高く、大学が一番低い。
1投稿日: 2020.01.14
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
かなり面白かった。 今まで主観でしか語られていない日本の育児の「あるある(ごほうび、ゲーム、ほめる)」に統計を軸に語られている。 納得感が半端ない。 自分の理解: ・ご褒美 > けして悪いことではない、Input/Outputの段階でご褒美をするのかで効果が違う結果がある ・ゲーム >子供が1日1時間程度TVがGaneをすることに罪悪感を感じない。2時間以上だと学習時間への影響が否めない ・ほめる >自尊心は結果にすぎず、能力をほめることは子供の成長を阻害する可能性がある あとは非認知能力の重要性、友人の与える影響、少人数クラスの影響についても納得できる言葉で書かれていた。 面白かった。
1投稿日: 2020.01.12
powered by ブクログ教育研究のレビュー。 問題意識として、「日本における科学的教育研究の不足と、科学的教育政策立案が行われていない事」がある。 この本を通じて、筆者は「科学的事実認識方法と教育の重要性」を訴えようとしているのでは無いか。 研究のデータには「因果関係」と「相関関係」を示すものがあり、それらは明確に区別して理解する必要がある。 その上で、因果関係がある教育に対する投資活動やマーカー?的なものが示されている。 幼児教育に力を入れて、非認知能力(やりきる力と自制心)を鍛えよう!大人もね!
1投稿日: 2020.01.08
powered by ブクログ日本において、教育の分野では、いかに個人の成功体験にすがる傾向にあるか(そして、それがいかに愚かなことであるか)がよく認識出来た。 東大に◯人入れた勉強法、といったような個人の体験記ほど意味のないものはなく、特定の教育投資をする際に必要なのはあくまで統計的に裏付けられたデータであるという点はとても納得できた。 参考になったポイント P59:父と母、息子と娘それぞれにおいて、子供の学習に対する両親の関わり方の最適解が異なる。父の場合は、勉強を直接見ること、母の場合は勉強する時間を決めて守らせていることが、息子及び娘に対して最も効果的。 P77,82:人的資本への投資の最も効果的なタイミングは就学前。これは、学力向上のための支出だけでなく、しつけなどの人格形成や体力や健康などへの支出も含む。 P90,91:人生を成功に導くための重要な能力は非認知能力。なかでも、①自制心(参考:マシュマロ実験)と②やり抜く力が重要(非常に遠い先にあるゴールに向けて、興味を失わず、努力し続けることができる気質。 p98:非認知能力を鍛える手段としては部活や課外活動、社会奉仕活動などが有効と言われている。目の前の定期試験で数点上げるために、部活などを辞めさせることには慎重であるべき。 p143:能力の高い教員は、子供の遺伝や家庭の資源の不利すらも帳消しにしてしまうほどの影響力がある。
1投稿日: 2020.01.04
powered by ブクログ専門家とか呼ばれる人達のあやしさの理由が分かったような。自分の関連分野においても、データ・エビデンスの重要性を認識。
1投稿日: 2020.01.04
powered by ブクログなんとなく感じていたことが論理的に示されていて、良かった。たまに入る自虐的なくすぐりも良い。後書きで初めて知ったが、竹中平蔵の弟子だって?
1投稿日: 2019.12.24
powered by ブクログサービスの設計に活かせる 教育には大きな関心はありませんでしたが、note CXOの深津さんがnoteの設計に置いて参考にした本として紹介していたので読んでみました。 学習を促進する方法、子供に対するご褒美の与え方などから、サービスのインセンティブ設計等の示唆を得られる本でした。 また、自分自身が十数年間受けてきた教育を遡りながら読むと、意外な気付きがあって面白いです。
0投稿日: 2019.11.17
powered by ブクログ「経済学」というタイトルからよくある東大生の親の収入は…という話かと思いきや、統計学的な観点から教育の常識を疑う視点が提供される内容。 たとえば全国学力調査で学力が高かった子供は読書の量も多いという結果が出ると、どうしてもじゃあ学力上げるためにもっと本を読ませましょうとなる。でも学力と読書の関係は「因果関係」ではなく「相関関係」に過ぎないかもしれない。つまり学力高い子供が本を読んでるだけであって、読書量を増やす指導が学力の向上に結びつかない可能性もある。 最近のネットニュースで、日本の英語力がベトナムを下回った!危機的状況!みたいなことが叫ばれているけど、あれも調査団体は留学斡旋業者で、調査対象は完全に統計学的に公平性の質は担保されていない。こんなことがゴロゴロあるんだろうな、と研究・調査全般への有意義な視点がもらえる本だった。
2投稿日: 2019.11.10
powered by ブクログエビデンスベースの教育への強い想いを感じる いつか読みたいと思っていて、やっと読めた。 海外の実験の事例をもとに、教育の常識とされているものに対して、新しい知識を提供している。 自分が受けてきた教育の正しかった部分と改善すべき部分を考えさせられた。 全編を通じて、海外の事例が多く、日本の事例がないと思っていたところ、後書きに、日本では教育経済学の実験が理解されずに、実験を行う事ができないと述べられていて、著者のエビデンスベースの教育に対する強い想いと、今後の日本の教育を本気で変えていきたいという意識を感じさせられた。
0投稿日: 2019.11.09
powered by ブクログ教育のことになると一億総評論家状態だ というところからグッときました。 これは著者が引用した西内啓氏の言葉です。 みんないろいろと言うけれど、 どれが正しいの?っていうか、 正しいことがこんなにあるわけがないだろう。 いや、あったとしても 一面的に正しいものばっかりだろう。 比較検討の仕方や費用対効果がよいものの 見つけ方を知りたい。 そんなことを常日頃感じていましたから 気持ちのよい読書でした。 私はあまり目次を使いこなせた 経験がないのですが、 この書籍では目次を大事にしています。 一読してしまえば、目次を読むだけで、 著者の考えやエビデンスを 思い出すことができます。 基本的なことですが、 目次が使えない本って 結構あるように思います。 さて、私には非認知能力の話と、 学力を上昇させる費用対効果の高い政策の話 が印象的でした。 まず非認知能力について。 私はお金も手間も惜しまずに 子どもにつぎ込んでいるわけでは ありません。 幼児教育の重要性を説かれると 少々耳が痛いです。 ただ、 「幼児教育への財政支出は 社会全体で見ても割のよい投資」 だと言われると、 ちょっと乗り気になってしまうのでした。 それからはやりの「地頭」なんて 言葉にもつながるのですが、 現在のペーパーテストの高得点を 取れなかったとしても、 非認知能力は高いほうがいいなあ と考えています。漠然と。 「非認知能力は成人後まで可 鍛性のあるものも少なくない」(P91) とあり、我が子だけでなく、自身も一緒に 鍛えようかしらと思ってしまいます。 心の持ちようで こんなにも人生が変わるなんて。 …アホみたいな感想になってしまいました。 次に費用対効果の高い政策とは…について。 「教育を受けることの経済的な価値」 を正しく知ることだと述べており 目からうろこでした。 最高にかっこいい引用をします。 「高校を卒業後すぐに働き始めた人と、大学を卒業してから働き始めた人の間では、生涯で稼げるお金に、実に1億円の差があります。1億円を年末ジャンボ宝くじで当てようとすれば、その確率は1000万分の1です。交通事故で亡くなる確率が1万分の1、飛行機で事故にあう確率が20万分の1といわれている中、これは、ほとんど不可能といってよいレベルでしょう。しかし、宝くじで1億円が当たることを夢見なくても、大学へ行けば生涯で稼げるお金は1億円高くなるのですよ」 (P108~109) とんでもない説得力で超クールでした。 最後の最後に余計な引用もします。 私もときどき大学で「美人ですね」といわれることがありますが、それはたいてい成績の芳しくない学生と成績について話しているときに限れていますので、自分の実力については性格に把握しているつもりです。(P143) 教員の質の話をしている箇所だから、 本筋ではないのは重々承知ですが、 そんなにユーモアとしておもしろくないし、 美人の先生の授業評価について、 他人のことに言及しにくいのもわかりますし 著者なりに工夫したつもりなのでしょうが 全編にわたって素晴らしい書籍だから この一文はなくてよかったです。 ★ 何年か前に講演を聞く機会があり そのためにつまみ読みをしていました。 読了するのに何年かかっているのやら。
2投稿日: 2019.11.05
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
世の中には様々な意見、時には真逆な意見がありますが科学的根拠があれば信頼性は段違い。科学的根拠が示す事実は、 ・子どもの学力にもっとも影響を与えるのは親の年収や学力。 ・今ちゃんと勉強しておくことは将来の年収を高める。人的資本への投資は早ければ早いほど効果的。その後の人生で役立つ。 ・インプットにご褒美を。すぐに得られるご褒美を設定することは今勉強することの利益や満足を高める。それが結果的にアウトプットにつながる。 ・子どもが小さいうちは、子どものやる気を刺激するようなお金以外のご褒美を、中高生以上にはお金が効果的。 ・ご褒美にお金を与えた子どもたちは堅実なお金の使い方をする。金融教育も同時に行うと良い。 ・子どもを褒める時はもともとの能力ではなく、具体的に達成した内容を褒める。 ・テレビやゲームは学力を高める。問題は時間である。長時間のテレビやゲームは子どもの発達や学習へ悪影響である。 ・勉強しなさいより勉強を見ている、勉強する時間を決めて守らせる。 ・習熟度別学級は効果的。 ・人生の成功においては非認知能力が重要。その中でも特に重要なのが、自制心とやり抜く力。 ・うそをつかない、他人に親切にする、ルールを守る、勉強をするという基本的なモラルがある人は年収が高い。 ・教育の経済的な価値を理解すると学力を高めやすい。 ・子どもの学力はどういう親のもとに生まれ、育てられたかということの影響が大きい。
2投稿日: 2019.10.30
powered by ブクログエビデンスや統計に基づく情報の大切さがよくわかります。何となく思っていたことが自分の少ない経験による思いこみだったことが分かります。
1投稿日: 2019.10.29
powered by ブクログこの本を通じて繰り返し語られるテーマはただ1点「教育の方針をきめるためにはエビデンスが必要である。」ということです。 ある優秀な母親や先生の特殊な「経験」を参考にするのではなく、実験結果や統計情報などの、一般性のある「エビデンス」を重視して子供を教育すべきであるし、国家は教育政策を決めるべきである、そのような主張が一貫していました。 巨大なデータを容易に集められ無かった時代には、個人個人の経験を参考にするしか無かったでしょう。しかし、今の時代は正確で巨大なデータを安く簡単に手に入れることができます。 これを活かさない手はありません。 これを読んで私は、人を教え導く立場になった際に、自分の経験だけで物事を決めつけずに、多くのデータや情報に当たって、最適な教え方をしたいと思うようになりました。
1投稿日: 2019.10.11
powered by ブクログ相関関係と因果関係の違いを徹底的に究明するという内容。 学力向上に直結する要因は何なのか、日本の教育政策は理にかなっているのか、様々なテーマについて考えさせられる。 学力以外の分野にも適用可能な考え方を習得することができた。
1投稿日: 2019.10.09
powered by ブクログ教育について、主に海外で行われた実験の結果に基づいて意見を述べている点に賛同した。テストの点数だけでなく生きていくための非認知能力が学力や年収にも影響を及ぼしてくる事を、実験の結果から突きつけられると親として自分も居てもたっても居られなくなる。 子供にゲームを買い与える事に躊躇していたが、一日1時間以内であれば影響がない事にも納得した。自制する事を覚えさせ(自分も!)れば良いのだから。 実験の結果から施策を打ち出すことに対して、日本は遅れている事も筆者は危惧している。筆者には子供がいないそうで親としては未経験者だからこそ、主観的にならずに意見を述べていく事が出来たのだと思う。
1投稿日: 2019.09.28
powered by ブクログ前半、子育てするなかで迷いやすいことに明確なアンサーをくれている。後半では教育のあるべき論がメインになるが、それも知識として有益。 ここに書かれていることが解の全てとは思わないが、統計的事実としてはこう、というのを知っておくのは大事。
1投稿日: 2019.09.26
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
最初の『試験と祖母の急死の間の因果関係』で、 心をつかまれその後も楽しく読み進められました。 ・中3時点の学力の35%は遺伝による ・子どもの学力・雇用は、遺伝と家庭環境で7割決まる の遺伝の部分に私の遺伝子が受け継がれてないかどうか心配で震えがきます。((((;゚Д゚))))ガクガクブルブル 夫は、大卒で、頭もよいのですが、 私は、高卒で、成績も中の下、下の上ぐらいだったので。 どうか私ではなく、夫の遺伝子を多く受け継いでいてくれますように。 覚えておきたいことなど ・データが覆す教育の「定石」 ★ご褒美で釣っても「よい」 ★ほめ育てはしては「いけない」 ★ゲームをしても「暴力的にはならない」 ・試験当日になると、 やたら学生の祖母が急逝して追試希望の連絡が相次ぐ。 ・生物学の教授が過去の自分の授業データを解析して『試験と祖母の急死の間の因果関係』を調べたところ、 『祖母が亡くなる確率は、中間試験の前で通常の10倍、期末試験の前には19倍になり、さらに成績が芳しくない学生の祖母が亡くなる確率は50倍にも上る』ことが示された。 ・筆者も自分の授業のデータを取り、 自分の授業の受講者の祖母の死亡率が異常なまでに高いことを学生に説明したところ、 以降祖母を亡くした人はただの1人も現れなかった。 ・人間は騙せてもデータは騙せない ・能力を褒めると意欲が低下する。 努力を褒めると意欲が向上し成績も向上する ・インプット(学習習慣、生活態度など)にご褒美をあげると学力(アウトプット)が上がる。 特に本を読んだらご褒美をあげるのが一番効果あり。 小学生ならトロフィーなどお金以外が良いが、 中高生はお金の方が良い。 ・「頭がいいね」より「頑張ったね」と褒める方が良い。 元々の能力を褒めると逆に意欲が下がり成績が低下する。 ・テレビ、ゲームは1日1時間程度なら、 観ない群と有意差なし。 2時間を超えると発達や学習に負の影響を与える。 ・勉強しなさい、の声掛けは逆効果 ・子どもの学習への親の関わりは大きいほど効果あり。 同性の親の関わりがより重要。 ・学力の高い友人は、 同レベルにいた場合正の影響だが、 それ以下のレベルの場合は負の影響を与える ・人的資本への投資は子どもが小さいうちの方が効果的。 ・大学中退率が低いのは、SATの点数が高い群ではなく、通知表の点数が高い群 (認知能力よりも非認知能力、具体的にはコミュニケーション能力ややり抜く力が大切) ・才能とやり抜く力には相関がない。 やり抜く力が高い人は成功する確率が高い ・非認知能力の一つ、自制心は筋肉のように鍛える(反復的、継続的に) ・「細かく計画を立て、記録し、達成度を自分で管理する」ことが自制心を鍛えるのに有効(多数の研究で報告) ・非認知能力のうち、鍛えることができる「自制心」と成功を予測できると言われる「やり抜く力」が重要。 ・幼児教育の効果は、IQや学力といった認知能力ではなく「非認知能力」の向上によるところが大きい。 ・能力はうまれつきではなく努力により後天的に伸ばせると信じている子供はやり抜く力が強い そういったメッセージを大人が伝えることによりやり抜く力が強くなり、成績が改善 ・基本的なモラルを指導することで勤勉性という非認知能力が向上、将来年収が高くなる ・夏休みの宿題を終わりのほうにやる子供ほどギャンブル、飲酒、喫煙、借金、肥満の割合高い ・高卒と大卒は生涯年収は1億円の違い ・子供の学力の50%が保護者と本人の要因による(学校教育だけではない) ・中3時点の学力の35%は遺伝による ・親の学歴による学習時間の格差は、子供の年齢が上がるほど広がる ・子どもの学力・雇用は、遺伝と家庭環境で7割決まる ・少人数学級は貧困世帯には効果が大きい ・平等を重視した教育では思いやりに欠ける大人になる ・質の高い教員は学力を上昇させるだけでなく望まない妊娠率を下げ、大学進学率を高め、将来の年収も高める ・教員の質は、賞与などでは向上しない。教員研修も無効。 ・教員免許の有無による教育の質の差はかなり小さい(米国)。 ・4つのしつけ(ウソをつかない、他人に親切にする、ルールを守る、勉強をする)を守ることは「勤勉性」を高め、成人後の成果を高める。
2投稿日: 2019.09.24
powered by ブクログ話題になっていたので読んだ。東大生の親の平均年収が1000万円以上だというのは納得のデータ。稼げる仕事に就くだけの能力を得るためには学歴が必要だし、そういう人は子供の教育にお金をかけるだろう。結局のところは金持ちは金持ちの家系、貧乏は貧困の連鎖。遺伝と環境—つまりは文化。それで人の人生は決まってしまう。もっというと、金持ちは美人と結婚するからおそらく顔面偏差値だって金持ちのほうが高いだろうな。恐ろしいのは、自分のレベルは社会に出ないと自覚できないということだと思う。エリート層とは全く関わりがないし、最底辺層と思われるような人と出会うと驚くばかり。ローワーミドルクラスだったのねと気づいた。 因果関係「Aという原因によってBという結果が生じた」なのか相関関係「AとBとが同時に起こっている」なのか。 子供をほめるときは具体的に子供が達成した内容を挙げることが大切だという。学力の高い友達の中にいると自分の学力にもプラスの影響があるというのにも納得。 この本を読んでいろいろなことを考えて子供に接することが大切なんだろう。どれだけがんばったところで、「どうしたら子どもが勉強できるようになり人格にも恵まれて幸せな人生が送れるのか」の答えはないのだから。
1投稿日: 2019.09.15
powered by ブクログ・むやみやたらに子どもをほめると実力の伴わないナルシストを育てることになりかねない。 ・「読書をする」ことが原因で、「学力が高くなる」という結果がもたらされていることがはっきりしないのに、本を買い与えたり、読み聞かせをしたりしたら、お金や時間の無駄遣いになってしまうかもしれません。 ・テレビやゲーム「そのもの」が子どもたちにもたらす負の因果効果は私たちが考えているほどには大きくないと結論付けています。 ・「勉強しなさい」はエネルギーの無駄遣い ・「友だち」が与える影響 ・学力テストの順位が表すものとは ・「いい先生」に出会うと人生が変わる ・教員研修に効果はあるのか こうした本を子どもに関わる人はもちろん、親にも読んでほしいと思う。頭ごなしに竹中平蔵がレビューを書いていたから嫌だとか、ビックデータによる洗脳だとか、そんなことを言って非難するよりも、こうした考えを受け止めて、内省したらいいと思う。子育て本ばかりではなくて、こういった方面へもアンテナをはる母親は誠実だと思う。 ちなみに、これまでの出張やら、会議やら、お偉い方々と話してみて、ようやく一つ一つの答えが持てた。学校の意義とか、教育とはなんぞやとか。この本に出てくることについて、ある程度、明確な答えを持っていることは、大きな自信にもつながるし、10年後のこどもたちへの展望になると思う。
2投稿日: 2019.08.31
powered by ブクログ具体的なデータが数多く挙げられ、グラフも多く、分かりやすかった。ただもちろん、「こうすれば子育ては上手くいく!」という本ではない(というか、そんな公式はどこにもない) 乳幼児を持つ身としては、後半の以下2点が政府を始め広く知られて、今後の教育改革の改革が進むと良いなぁと思う…。 「日本の教育改革は全くエビデンスに基づいて考えられておらず、また効果検証もほとんどなされていない」 「教育効果を高めるなら、少人数学級制より先生の質(個々の生徒に対し、時系列で学力アップを図れる)を上げることの方が効果が高い」
1投稿日: 2019.08.16
powered by ブクログ第2章、ご褒美の使い方と第3章、非認知能力と認知能力については発見の多い内容だった。 ・ご褒美の与え方はテストの点数という目標達成ではなく、本を読む・宿題をするなどの行為に対して与えると効果的 ・成果目標に対してご褒美を与える場合は、そこまでの至り方を教え、導いてくれる人が必要 ・ご褒美は、学びたい!という気持ちを失わせるのではないかという疑問に対して、統計的にその問題はない、失わせる事はないというデータがでている ・ご褒美そのものについて、小学生の時はトロフィーなど、中高生になってかやはお金にしたほうがいい ・ほめられて育ったから自尊心が高い→学力が高い、ではない。学力が高い→自尊心が高い、が正しい ・ほめるときは能力ではなく、行ったこと・達成したことをほめることが重要 ・テレビやゲームは子どもに負の効果を与えない。むしろ学力向上に効果がある ・テレビやゲームをやめさせても、学習ほぼ時間は増えない ・ただし、時間が長すぎると悪影響がある。1~2時間が適正 ・子どもの学習時間を増やすためには、勉強しなさい!ではなく、横で勉強を見ること・時間を決めて守らせるほうが効果が高い。 ・また、同性の親が関わるとより効果が高い(その他の同居者でもOK) ・学力の高い集団にいると、自分の学力も高まる。ただし、差が大きすぎると逆効果。適正な学力幅の集団を作る。そのため習熟度別学級での運営は効果的 ・クラスで問題児が与える学力への負の因果効果を与える。 ・一般的に人は教育段階が高くなればなるほど教育の収益率が高くなると信じているが、もっとも収益率が高いのは、就学前教育(幼児教育)である。 ・非認知能力への投資は、子どもの成功にとって非常に重要であることが多くの研究で示されている。
3投稿日: 2019.08.15
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
日本は、効率の悪い教育改革をしているのかもしれませんね。 少人数制学級が本当に良いのか? 優秀な先生の基準は? 教員免許は必要か? アメリカなどでは、実験を基に、データ化して判断していますが、日本では、実験をしない。したとしても、データーを政府内で保有して、外部機関に検証させない。なぜなんでしょう。 長女が小学校に入学する前に、ゆとり教育が始まると聞いて、私は危機感を持ちました。 自宅学習の大切さが求められるのではないかと。公文や学研、ECCなど、主婦が自宅で学習塾を開くフランチャイズの説明会に行きました。それぞれで、ゆとり教育の問題点などを聞き、我が子にも何かしなくてはと。 公文の教室を開きたくて、講習も受けましたが、結局、開校には至らず。子どもたちは、公文に通わせました。結果として、良かったと思っています。 我が子の学校教育は終わりに近づいていますが… まだ見ぬ孫世代は、どうなっていくのでしょう…。
1投稿日: 2019.07.27
powered by ブクログ分かりやすくて、一気に読めた。 教育は誰もが通ってきた道で、 教育にデータを用いることの必要性が とてもよーーーく分かった。私も賛成
1投稿日: 2019.07.10
