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号泣
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松田志乃ぶ、香魚子/集英社
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総合評価

5件)
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    ラノベにも読むべきミステリはあるって、結構目にする機会もあったし、一度触れてみたいとは思っていた。で、これは「本の雑誌40年の40冊」から。でも改めて選出作品群を見直してみると、そもそもの選出基準がちょっと奇を衒った感じになってるし、”この作家はこの作品じゃないだろ”みたいなものばかり。それを見極めなかった自分の不明なんだけど、結論からいうと、本作も微妙なものでした。まずそもそものプロットがありきたり。殺人シーンで、押す手だけが不気味に描かれているのに、結局何のトリックにも結びつかないのも消化不良。動悸も自業自得っちゃ自業自得でいまひとつ。軽く読ませるのが目的だからこその”ラノベ”って言われりゃそれまでだけど、本当にフワフワ何も残らないです。

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    投稿日: 2017.09.11
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    校舎から落ちて死亡した女子生徒は 自殺なのか他殺なのか。 読み進み続ける事で、女同士の確執が 浮き彫りになってきます。 表面上は仲好しなのに実は…という状態。 どこかしらランク付けをして優位に立とうとするプライド。 ある意味ナルシストなのかと。 誰がどうこれを仕組んだのか、という疑いが 誰に向けるべきか、どうなのか。 驚きの内容、でしたが、考えればそんな気もします。 ノーと言えない日本人、ですから。 自業自得、と言われればそれまで、な真相でしたが 確かにこれは、殺しても殺しきれない。 何が不幸なのか、誰が不幸なのか。 軽い気持ちしか持てなかった事、でしょうか?

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    投稿日: 2017.05.08
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    面白かった。様式美とミスリードがいい塩梅で楽しめたし、どろどろしてるけど語り部の周が爽やか好青年だから嫌な気持ちになり過ぎない。

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    投稿日: 2016.01.23
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    このレビューはネタバレを含みます。

    章の頭やらのミスリードの配し方と犯人の動機が良い。クリスティの某作とか我孫子武丸の某作を思い出しました。そしてなによりも思春期の女の子の内面描写が良くて特に二章目の「夏」ですよ。これだけで満足。

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    投稿日: 2015.12.13
  • いちばん悪いのは……?

    高校の箏曲部を舞台にした青春ミステリ。物語は、部の中心メンバーの一人、春日井奈々(春)の転落死から始まります。彼女の死は自殺なのか? それとも殺人なのか? 部の指導役を務める小鳥遊(大学院生・男)は、真相を突き止めるべく動きだします。 読んでまず思ったのは、珍しいところを突いてきたなあ、ということ。詳しくは言えませんが、○○をキーにした小説というのはあまり見ない気がします(少なくとも私はほかに読んだことがありません)。 話が進むにつれて、各キャラクターの内面なんかも明らかにされていくのですが、外見と中身にギャップのあるキャラもいたりして、「誰がいちばんの悪人なのか」ということを考えてしまいました。 タイトル通りの重いラストのわりに、読後感は悪くありません。たぶん、探偵役の小鳥遊が好感の持てる爽やかキャラだからでしょう。箏曲部ならではの琴の演奏シーンも雰囲気があってよかったです。

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    投稿日: 2015.05.21